JP4499505B2 - 内視鏡装置 - Google Patents
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Description
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、内視鏡先端の湾曲制御時間を短縮して内視鏡湾曲量のフィードバック制御を正確に行い、目的部位に対して適切な時間で対応することができる内視鏡装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内視鏡装置は、管腔内に挿入される挿入部の先端側に加圧室を有し、前記加圧室に流体を選択的に供給して加圧することで前記挿入部の先端側を所定の向きに湾曲させる湾曲部を有する内視鏡装置において、前記湾曲部の流体圧力を検出する圧力検知部と、前記加圧室に対して前記流体を供給する流体圧源と、該流体圧源から前記加圧室への前記流体の供給及び排気を行う電磁弁と、該電磁弁と前記加圧室との間に配されて前記流体を一時的に蓄える貯留部と、該貯留部と前記加圧室とを連通する接続管とを備えていることを特徴とする。
この内視鏡装置は、圧力変動をより好適に抑えることができ、加圧室内の圧力制御に要する時間をより短縮させることができる。
この内視鏡装置は、貯留部から先の加圧室側の圧力を、変動が抑えられた状態で検出することができ、圧力制御をより好適に行うことができる。
この内視鏡装置は、貯蔵部内のより変動の少ない圧力を検出することができ、圧力制御を好適に行うことができる。
この内視鏡装置は、圧力検知部をより湾曲部近傍に配することができ、加圧室内の圧力をより正確に把握することができる。
本実施形態に係る内視鏡装置1は、図1から図3に示すように、管腔内に挿入される挿入部2の先端側に4つの加圧室3a〜3dを有するマルチルーメンチューブ(弾性管状体)5が配され、加圧室3a〜3dにCO2(流体)を選択的に供給してマルチルーメンチューブ5を所定の向きに湾曲させる湾曲部6と、CO2圧力を検出する圧力センサ(圧力検知部)7と、加圧室3a〜3dに対してCO2を供給するCO2ボンベ(流体圧源)8と、CO2ボンベ8から加圧室3a〜3dへのCO2の供給及び排気をそれぞれ行う電磁弁10a〜10d(電磁弁10c、10dは図示せず。)と、電磁弁10a〜10dと加圧室3a〜3dとの間にそれぞれ配されてCO2を一時的に蓄えるタンク(貯留部)11a〜11d(タンク11c、11dは図示せず。)と、タンク11a〜11dと加圧室3a〜3dとをそれぞれ連通するエアチューブ(接続管)12a〜12dとを備えている。
なお、本実施形態では上述の理由から外周部ルーメンすなわち加圧室を4つ配しているが、これらの数は湾曲の際の自由度によって所望の数が配される。
先端構成部16の前面には光学アダプター18が配設されている。この光学アダプター18には光学特性が互いに異なる複数種類の図示しない交換アダプターが着脱可能とされている。そして、必要に応じて所望の交換アダプターを適宜、選択的に装着して使用できるようになっている。
さらに、光学アダプター18の外周面には保護用の先端カバー20が装着されている。この先端カバー20は結合部17に着脱可能とされている。
各電磁弁は、第一ポート22、第二ポート23、第三ポート25を有する3方電磁弁とされている。第一ポート22と第二ポート23とが連通されておりノーマルクローズとされ、第二ポート23と第三ポート25とが連通されている。第三ポート25は、電磁弁10a〜10dについては開放状態とされ、第一の電磁弁21、第二の電磁弁については常時閉鎖状態とされている。
ここで、Up方向に湾曲部6を湾曲操作する場合には、電磁弁10aを駆動してCO2をタンク11aと加圧室3aとに供給し、加圧室3aを軸方向に膨張させることによって、加圧室3b方向に湾曲させる。また、Down方向に湾曲部6を湾曲操作する場合には、電磁弁10bを駆動してCO2をタンク11bと加圧室3bとに供給し、加圧室3bを軸方向に膨張させることによって、加圧室3a方向に湾曲させる。
もとの位置に戻す場合には、駆動した電磁弁をOFFする。これによって、加圧室やタンク内のCO2が電磁弁の第三ポート25から抜けて、加圧室がもとの状態に戻る。
圧力センサ7は、タンク11a〜11d側のエアチューブ12a〜12dにそれぞれ配設されている。
湾曲制御部26には、湾曲部6の湾曲方向を指示するジョイスティック27が接続されている。
湾曲操作部26は、ジョイスティック27を操作する際の操作角度及び角度変化量に応じて各電磁弁を個別に駆動して、4本のエアチューブへのCO2の給排をそれぞれ制御して4つの加圧室3a〜3dを選択的に加圧する。そして、マルチルーメンチューブ5を所定の向き、すなわち加圧された加圧室とは反対方向に湾曲させるようになっている。
湾曲制御部26は、また、ジョイスティック27の動作を止めたときに圧力センサ7で圧力変動を検出し、湾曲角度のフィードバック制御を行うものとされている。
なお、Up−Down操作とRight−Left操作とは、操作方法、作用・効果が同一であるため、以下、Up−Down操作についてのみ説明する。
まず、挿入部2を管腔内に挿入し、挿入部2の先端を観察部位まで移動して、例えば、Up方向に湾曲部6を湾曲させるとする。このときジョイスティック27をUp方向に移動して第一の電磁弁21と電磁弁10aとをともに駆動する。このとき、第一の電磁弁21と電磁弁10aとが開とされてCO2ボンベ8からCO2がタンク11aに供給され、タンク11aが充填され、エアチューブ12aからさらに加圧室3aに供給される。
しかし、エアチューブ12aと加圧室3aとを合わせた容量よりも大きい容量のタンク11aが配されているので、このような変動がタンク11aによって緩和される。したがって、圧力センサ7で検知する圧力が、図5に示すように平滑化され、第1の電磁弁10と電磁弁10aとの開閉操作を高い周波数で繰り返しても安定した圧力が検出される。
また、この内視鏡装置1によれば、圧力変動をより好適に抑えることができ、加圧室3a〜3d内の圧力制御に要する時間をより短縮させることができ、圧力制御をより好適に行うことができる。
なお、上述した第1の実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第2の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡装置30の圧力センサ7が、エアチューブ12a〜12d内ではなくタンク11a〜11d内の圧力を検出するものとされているとした点である。そのため、圧力センサ7は、タンク11a〜11d(タンク11c、11dは図示せず。)のそれぞれに配設されている。
このとき、圧力センサ7がタンク11a〜11d内の圧力を検出するので、エアチューブ12a〜12d内よりも変動の少ない圧力を検出することができ、圧力制御をより好適に行うことができる。
なお、上述した実施形態と同様の構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
第3の実施形態と第1の実施形態との異なる点は、本実施形態に係る内視鏡装置35のタンク36a〜36dが挿入部37内に配されているとした点である。
タンク36a、36bは、円筒体をその軸線に沿って略2分割して互いに一対に形成され、挿入部37に沿って配されている。タンク36c、36dもタンク36a、36bと同様の形状とされて、タンク36a、36bよりもさらに基端側の位置に挿入部37に沿って配されている。
圧力センサ7は、タンク36a、36bの先端側のエアチューブ46a〜46dにそれぞれ配されている。
このとき、タンク11a〜11dが挿入部37内に配されているので、圧力センサ7をより湾曲部45近傍に配することができ、加圧室38a〜38d内の圧力をより正確に把握することができ、円滑な湾曲操作を行うことができる。
例えば、上記実施形態では、貯留部をタンクとしてCO2を充填するものとされているが、エアチューブの一部に大径部を設けてそこにCO2を充填させても構わない。
さらに、流体はCO2に限らず、他の気体であっても液体であっても構わない。
2、37 挿入部
3a〜3d、38a〜38d 加圧室
5 マルチルーメンチューブ(弾性管状体)
6、31、45 湾曲部
7 圧力センサ(圧力検出部)
8 CO2ボンベ
10a、10b 電磁弁
11a、11b、36a〜36d タンク(貯留部)
12a、12b、46a〜46d エアチューブ(接続管)
21 第一の電磁弁
Claims (5)
- 管腔内に挿入される挿入部の先端側に加圧室を有し、前記加圧室に流体を選択的に供給して加圧することで前記挿入部の先端側を所定の向きに湾曲させる湾曲部を有する内視鏡装置において、
前記湾曲部の流体圧力を検出する圧力検知部と、
前記加圧室に対して前記流体を供給する流体圧源と、
該流体圧源から前記加圧室への前記流体の供給及び排気を行う電磁弁と、
該電磁弁と前記加圧室との間に配されて前記流体を一時的に蓄える貯留部と、
該貯留部と前記加圧室とを連通する接続管とを備えていることを特徴とする内視鏡装置。
- 前記貯留部の容量が、
前記加圧室と前記接続管とを合わせた容量よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
- 前記圧力検知部が、
前記接続管内の圧力を検出するものとされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡装置。
- 前記圧力検知部が、
前記貯留部内の圧力を検出するものとされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡装置。
- 前記貯留部が、
前記挿入部に配されていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡装置。
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