JP4498288B2 - 調律器用ワイヤレスコンタクトマイク - Google Patents

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本発明は調律器用コンタクトマイクに関する。
従来の技術として調律器用のコンタクトマイクは一般的に振動センサー、コード、プラグによって構成されておりコンタクトマイクの本体である振動センサーと調律器に接続されるプラグはコードによって電気的に接続されていた。例えば、セイコーエスヤード株式会社 製品カタログTUNERS LINE UP 2004に記載のピックアップマイク クリップタイプ STM20やピックアップマイク STM10などがある。
セイコーエスヤード株式会社、製品カタログ TUNERS LINE UP 2004
従来の調律器用コンタクトマイクはケーブルによる有線式で、ケーブルは1m〜2m程度の長さのものが一般的である。使用者はこの有線式調律器用コンタクトマイクを使用する場合、前記コンタクトマイクの一端に設置されたプラグを調律器に接続し、もう一端に設置されている振動センサーを楽器に取り付けて調律を行う。
しかし、調律器と振動センサーはケーブルで繋がっている為、例えば使用者が楽器を不意に動かした場合にケーブルの長さに制約がある。そのため、調律器を引っ張ってしまって机や譜面台などに置いてある調律器を床に落として破損したり、振動センサー部が楽器から脱落したり、調律器に接続されたプラグが抜けたり、最悪はケーブルが断線してしまう。このようにケーブルが短いと非常に不便な場合がある。
一方で、ケーブルを冗長に延長させるとケーブルが絡まってしまい、使いたい時にすぐに使えなかったり、ほぐす際に断線させてしまったりすることがある。また、使い勝手の面以外でも、長いケーブルは、振動センサーからの電気信号を減衰させたり、ノイズに対する耐性が下がったり、逆にノイズの発生源になるといった性能面での悪化も引き起こしてしまうといった課題がある。
本発明は、上記のような調律器用のコンタクトマイクにケーブルがあることに起因する使い勝手の悪さや性能の悪化をといった不便さを解決する、調律器用ワイヤレスコンタクトマイクを提供する事を目的とする。
上記課題を解決する為に、本発明の調律器用コンタクトマイクにおいては送信ユニットと受信ユニットに分離された2つのユニットにより構成され、送信ユニットには振動センサー部と波形整形回路とコード生成部と送信部からなり、受信ユニットは受信部とコード解読部と信号出力部からなる。
上記送信ユニットと受信ユニットの間は無線通信手段によって通信を行い、コード化されたデータをやり取りする。ここでの通信手段とは例えば、ブルートゥースや、FM電波、赤外線などの無線通信可能な手段であればいかなるものでも利用可能である。
上記送信ユニットは調律を行う楽器の一部に着脱可能な構造を有し、使用者が任意の場所に自在に取り付けて固定可能な構造を持つ。着脱可能な構造の例として、洗濯バサミのようなクリップ式やクランプ式、粘着材式、マジックテープ式、ネジ止め式といった方法があり、取り付ける楽器に最適な手段であればいかなる構造でもよい。
上記受信ユニットは調律器が一般的に備えている入力端子に接続可能な出力端子を有し、受信したデータを調律器が判読可能なデータにデコードした信号を出力端子より出力する。一般的な調律器に装備されている入力端子は主にφ6.3モノラル標準プラグに対応したジャックであるので出力端子はφ6.3モノラル標準プラグが最適であるが、接続する機器や用途に合わせて最適な端子を選択すると良い。
上記受信ユニットはユニットに固着した出力プラグを有している。この出力プラグからは、受信したデータを調律器が判読可能なデータにデコードした信号を出力する。また、このプラグは調律器のジャックに接続した際にプラグとジャックの摩擦力で受信ユニットを支持できる構造としてもよい。
上記送信ユニットは信号を送信するにあたり無線信号送信部を送信状態が最良となる方向に可動する構造を有している。そして、上記受信ユニットは信号を受信するにあたり無線信号受信部を受信状態が最良となる方向に可動する構造を有している。例えば赤外線式の通信方法をとる場合、送信ユニットの送信部と受信ユニットの受信部が相対的に向き合うような位置関係になった場合の通信状態が最もよく、このような構造をとることにより、通信品質を向上させることが可能となる。
例えば送信ユニットは、音声信号検出部と波形整形回路とコード生成部とを含む送信ユニットの本体部と、送信部を含み、送信ユニット本体部に対して回転可能に取り付けられた可動部とを含む構成を有する。ここで可動部は、本体部に対して回転可能且つ揺動可能としたり、傾動可能としたりしてもよい。さらに、可動部を本体部に対して傾斜させ、その状態で本体部に対して回転させるようにしてもよい。またこれらと同様の構成を、受信ユニットに関して採用することも可能である。
上記送信ユニットは電池をケースの略中央部に配置し、電池を挟むように基板と音声信号検出部を配置したことを特徴とする。これにより送信ユニットを楽器などに取り付けた際の重心バランスがユニットの中心付近となり調律や演奏の際の動きによる振動などの力が加わっても脱落しにくいなどのメリットがある。
上記無線通信手段は複数個の対となる送信ユニットと受信ユニットを近接して使用する際に通信データの混信が起こる恐れがある。このような問題を回避するためにデータコードの中に個々の送受信ユニットを識別するコードを有し、対となる送信ユニットと受信ユニットを特定できるようにして混信を防ぐ。送受信するデータコードは送受信ユニットの識別と送受信データの検証を行うことが可能なデータコードの構成とするとよい。送受信するデータコードの一例として無線通信手段は対となる送信ユニットと受信ユニットを識別するコードと、第一のデータコードと、前記第一のデータコードを受信後にデータの検証のための第二のデータコードを有するなどの方法がある。
本発明は、以下に記載されるような効果がある。
本発明の調律器用コンタクトマイクは送信ユニットと受信ユニットに分離された2つのユニットにより構成され、送信ユニットには振動センサー部と波形整形回路とコード生成部と送信部とからなる。前記送信ユニットは調律が必要な楽器へ容易に着脱可能な構造を有し、調律作業や演奏を妨げないような構造である必要がある。前記送信ユニットはシンプルな構造であるのでユニットを構成する為に最小の部品構成とすることが可能で、小型で軽量な送信ユニットを構成することができ、使用者は快適に調律や演奏を行え、持ち運びも便利である。
受信ユニットは受信部とコード解読部と信号出力部からなる。前記受信ユニットは信号出力部を介して調律器に接続され、送信ユニットと同様に受信ユニットを構成する為に最小の部品構成とすることが可能で、小型で軽量な受信ユニットとすることができる。また、無線式であるので従来のようなケーブルの長さの制約を受けることなく使用者の見やすい位置に調律器及び本発明の機器を設置可能となり、調律器と接続した場合も調律作業や演奏の邪魔にならない。
本発明においては前記の通りユニット間で無線通信を行って物理的に分離されることにより、使用者はケーブルによる距離的な制約から開放され、無線通信の通信可能範囲以内であれば快適に調律や演奏が可能となる。
また、無線式とすることでケーブルが無くなり、ケーブルが絡まるといった煩わしさや、ケーブルが断線したりするといった品質的な問題を解決することもできる。さらに、ケーブルのある従来のコンタクトマイクではケーブルの重さによって楽器に取り付けたコンタクトマイクが脱落したり位置がずれてしまったりするなどの煩わしさがあったが、ケーブルのない本発明ではこのような問題も解決される。
さらに、送信ユニットを調律しようとする楽器へ容易に着脱可能な構造とすることで、容易に着脱可能となる。例えば、着脱可能な形態の一例として、洗濯バサミのようなクリップ式とすることで、特別な工具を用意したり、複雑な作業を行うことなくさまざまな形状の楽器への取り付けが極めて容易となる。クリップ構造体の楽器に接する部分にはゴムやフェルトなどの緩衝材を貼り付ければ楽器に傷をつける事も無い。
また、例えばエレキギターを調律する際、従来の調律器の場合、エレキギターと調律器をシールドケーブルで接続したり、有線式のコンタクトマイクを使用する必要があり、楽器と共にそれらを携帯しなければならなかったが、本発明は無線式であるので送信ユニットをエレキギターに取り付け、受信ユニットに出力端子を設け調律器が一般的に備えている入力端子に接続可能な構造とすることで、従来のシールドコードを使用した場合と同じ使い勝手を提供できる。これにより調律器と接続する為のシールドケーブルや有線式コンタクトマイクを携帯する必要がなくなり荷物を減らすことができる。
更に、前記受信ユニットの出力端子をユニットに固着させることでユニットを調律器の入力端子に直接取り付けるような構造及び外観とすることが可能となる。このような構造をとる場合、あらかじめ取り付ける予定の調律器のデザインと調和の取れたデザインとすれば調律器にユニットを取り付けた状態でも違和感が無い。また、一般的な調律器の入力端子は主にφ6.3モノラル標準プラグに対応したジャックであるので前記出力端子はφ6.3モノラル標準プラグとするとよい。
また、送信ユニット及び受信ユニットは無線信号によってデータのやり取りを行うが、選択した通信手段によっては無線信号が指向性を持つ場合もある。例えば赤外線による無線通信を行う場合は特に指向性があり、ユニットの取り付け向きによっては安定的な通信ができない場合も考えられる。このような場合は送信ユニット及び受信ユニットに可動部を設け各ユニットの送信部及び受信部の向きを通信状態が最良となる向きに調整できるような構造とすることで無線通信の安定性を確保することが可能となる。
また、特に送信ユニットにおいては、楽器に取り付けて使用する機器であるので、重量のバランスの良し悪しは使い勝手に影響を与える。そこで本発明では送信ユニットの略中央部に例えば電池などの重量物を配置し、その重量物を挟むようにその他の回路部品や構成する部品を配置し、重量バランスのすぐれたコンタクトマイクとする。このような構造とすることで例えば楽器に送信ユニットを取り付けたままで演奏する際に送信ユニットが脱落しにくい構造とした。
また送信ユニットから出力される無線信号には、対となる受信ユニットがどの送信ユニットからの無線信号かを識別する識別コードを無線信号の中に有し、前記送信ユニットが前記識別コードを含む無線信号を送信するコード構成とした。送信ユニット及び受信ユニットは前記識別コードを予め記憶しており、記憶されている識別コードとの比較を行い対となる送信ユニット及び受信ユニットの特定をする。このようなコード構成とすることで複数個の本発明のコンタクトマイクを近接して使用しても混信することなく安定した通信を行うことが可能となる。
以下に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の調律器用コンタクトマイクの構成の一例をブロック図で示したものである。
送信ユニット100は、音声信号検出部1と波形整形回路2とコード生成部3と送信部4から構成され、受信ユニット200は受信部5とコード解読部6と出力部7から構成される。
例えば楽器に取り付けられた送信ユニット100は、音声信号検出部1によって楽器の音声信号や振動を電気信号に変換する。この音声信号を電気信号に変換する手段としてはマイクロフォンや振動センサーがあり、楽器の音声信号や振動を電気信号に変換するものであればいかなるものでも良い。従来の一般的なコンタクトマイクは圧電素子を利用した振動センサーを用いることが多い。
波形整形回路2では、音声信号検出部1で電気信号に変換された音声信号や振動をコード生成部3で利用可能な電気信号に整形する。
コード生成部3では波形整形回路2から送られてきた電気信号を、送信部4から受信ユニット200に送信する際に適したデータフォーマットにコード化する。
送信部4は、コード生成部3でコード化されたデータを、任意に選択した通信手段によって受信ユニット200に向け送信する。例えば送信部4で使用する通信手段を赤外線通信とした場合、38KHzの搬送波で変調した信号を使用し通信を行う。これは、一般的な電化製品のリモコンで多く用いられている通信方法で、この方法を実現する為の電子デバイスが市場で安価に入手可能である。また、電波式を用いた場合のように電波法による規制も無く、設計、評価、製造、コストの各方面で有利であるといえる。しかし、コストや通信距離、製造設備などの条件の中でその製品に適した通信手段を選択するとよい。
受信ユニット200における受信部5は、送信部4から送信された情報を受信し、コード解読部6に送る。
コード解読部6は、受信部5から送られてきたコードを選択された通信方法のデータフォーマットに基づき解読を行い、調律器で利用可能な電気信号に変換する。
出力部7は、コード解読部6から送られてきた電気信号を出力する端子を有し、主に調律器などの外部機器の入力端子へと接続する役割を持つ。出力部7と調律器を接続する主な手段として、φ6.3モノラル標準プラグがあり、一般的な調律器は、このプラグに対応したジャックを備えている。
図2は、赤外線による通信方法を選択した場合の送信ユニット100の内部構造の一例を示した図である。(a)は上面の、(b)は側面の内部構造を示した図である。
振動センサー8は、ケース11の内部に固着されている。本図では振動センサー8の一例として圧電素子を記載しているが、前述した通り、楽器が発する音声信号や振動を電気信号に変換する素子であれば、いかなるものでも良い。本実施例では振動センサー8は、振動を拾いやすくするためにケース11の端部に配置し、また、楽器と接触するケース11に取り付けられた緩衝材15の近傍に配置する。
電池9は電池ケース12に収納され、電池ケース12はケース11と一体または固着されている。電池9は小型で軽量なリチウム電池などが適しているが、選択した通信手段などによっては別の電源方式を採る必要がある為、仕様に最適な電源を選択すると良い。
基板13には、赤外線LED10や送信ユニット100を構成する部品が実装されている。基板13は、ケース11にネジ止めや接着などの固着手段によって設置されている。
振動センサー8と電池9は、電線や接点などの電気的に接続可能な手段により、基板13と接続される。
電池9は、振動センサー8と基板13の間のやや基板13寄りに設けている。これは振動センサーで振動を拾いやすくするためと、振動センサー8が回路からのノイズの影響を受けにくくするため、振動センサー8近傍になるべく部品を置かないようにしているためである。また電池9は、他の部品に比べ重いので、可能な限りケース11の中央部に近づくように配置して、全体の重心を中央部付近ににするとよい。これにより、使用時の脱落などの不具合を減少できる。
LED10から発せられる赤外線光は、拡散部14によって拡散される。また、LED10と基板13の間には反射板19を設け、LED10から照射された赤外線光や拡散部やケース11の内壁などによって反射した一部の赤外線光を反射板19によって効率よく外部へ放射できるような構造としてある。
拡散部14はケース11に設置され、本図においてはドーム状の形状をしている。この拡散部14の形状はドーム型に限らず、レンズ型、箱型、プリズム型などがあり、通信距離や受信状況により任意に選択すると良い。拡散部14は、仕様により光学的な設計を行うことで最大通信距離や指向性を任意に設定可能である。また、拡散部14を取り付けずにLED10が直接ケース11から外に向け突出し拡散部14を介さずに発光してもよい。
クリップ16は軸17とばね18によって、例えば洗濯バサミのように可動する。本図では洗濯バサミに似た構造を例として挙げているが、送信部4を楽器に容易に着脱可能な構造の例として、クランプ式、粘着材式、マジックテープ式、ネジ止め式などの構造がある。
緩衝材15は、ケース11とクリップ16に取り付けられており、クリップ16で楽器に取り付ける際に楽器に傷がつかないようにする役割を持つ。特に必要でない場合は取り付けなくても良い。緩衝材15の材料としてゴムやスポンジなど、楽器などの取り付け対象に対して傷をつける恐れの無い素材であれば、いかなる物でも良い。
また、ばね18の形態として板バネ、コイルバネなどがあり、仕様やデザインに応じ最適な形態のものを選択すると良い。
図3は、赤外線による通信方法を選択した場合の受信ユニット200の内部構造を示した図である。(a)は側面の、(b)は上面の内部構造を示した図である。
受信デバイス27は集光部20を通し、送信ユニット100のLED10より発せられた赤外線光を受信する。
集光部20は、仕様により光学的な設計を行うことで、最大通信距離や指向性を任意に設定可能である。また、集光部20を取り付けずに受信デバイス27が直接ケース24から突出し集光部20を介さずに直接受信してもよい。集光部20はケース24に設置され図3においてはドーム状の形状をしている。この集光部20の形状は、ドーム型に限らずレンズ型、箱型、プリズム型などがあり、通信距離や受信状況により任意に選択すると良い。
受信デバイス27は基板21に実装されており、基板21には受信デバイス27以外の受信ユニット200を構成する部品が実装されている。
電池25は電池ケース26に収納され、電池ケース26はケース24と一体または固着されている。電池25は、小型軽量なリチウム電池などが適しているが、選択した通信手段などによっては別の電源方式を採る必要がある為、仕様に最適な電源であればいかなるものでも良い。
接続ケーブル22は基板21に接続されており、プラグ23を介して調律器に信号を伝達する短いケーブルである。プラグ23は接続する一般的な調律器の入力端子がφ6.3モノラル標準ジャックなので、このジャックにプラグに対応したプラグとするとよい。プラグ23を基板21に直接ハンダ付けする場合やケース24に固着するなどして固定式としてもよい。
図4は、赤外線式の通信方法を採用した場合の送信コードフォーマットの一例を示した図である。このデータ通信の方式は、NECエレクトロニクス株式会社提供のリモコン用データフォーマットのいわゆるNECフォーマットを元にしたものである。リーダーコード32と、16ビットのカスタムコード28と、8ビットのデータコード29と、データコード29を反転した8ビットのデータコード30と、ストップビット31とから構成されるコード群を1フレームとして送信する。
リーダーコード32はフレームの開始を表し、例えばT(ms)の期間Hi状態が続き、そのあとにT/2(ms)のLo状態となり、HiとLoの持続時間の差を検出してリーダーコード32を検出する。
カスタムコード28は、複数の調律器用コンタクトマイクを同時に使用した際の混信を防ぐ為に、個々の調律器用コンタクトマイクを識別する為のコードである。このカスタムコード28とコード解読部6に予め記憶されたコードとの比較を行うことで、対となる送信ユニット100と受信ユニット200を特定できる。
データコード29およびデータコード30は、送信するデータの本体部分である。データコード29受信後にデータコード30を受信して、データに相違がないかを検証する。このときのデューティー比は1/3とするとLED10を点灯させる際の消費電流を抑制することが可能となる。
ストップビット31はデータの1フレームの終了を表し、このビットを受信して1フレームの送信を終了する。
図5は、赤外線式の通信方法をとった場合に送信ユニット100及と受信ユニット200との通信状態が最良となるように、送信ユニット100の送信部4を可動式とした場合の構造の一例である。
赤外線式の場合、通信媒体が光線であり指向性を持つため、送信部4と受信部5の向きによっては安定した通信ができない可能性がある。この問題を解決する為に送信部5を可動式とすることで、より安定した通信状態を得られる。
図5において本体ケース33と可動部ケース37は、可動ジョイント部45により可動可能に取り付けられている。(本体ケース33が送信ユニット本体部に相当する。また可動部ケース37が送信ユニット可動部に相当する。)
可動部ケース37にはLED基板36に実装されたLED39が収納されており、LED基板36に実装されたLED39は電線46によって基板35とで接続されている。
拡散部38は、LED39から照射される光線を透過して拡散させる働きを持ち可動ケース37に固着されている。
可動ケース37は、本体ケース33に対して斜め方向に傾斜する位置関係で取り付けられている。本来なら、あらゆる方向にLED39の赤外線光を照射できるように複数個の可動部を持つことが理想的である。しかし、可動部が増加することと、重量が増加したり、構造が複雑になることで製造コストが増えたり、機械的な耐久性の確保が困難になる可能性がある。そこで、回転軸を1つとし、図5のように可動ケース37を傾斜した構造とすることで、少ない回転軸で必要最低限の照射領域を確保し、前記のような問題を解決する。
可動部分の構造は図5に示すような構造以外に、ヒンジ型、ボールジョイント型、フレキシブルチューブ型など仕様やコスト、耐久性を考慮したうえで最適な構造を選択するとよい。
尚、図5において、送信ユニット100の送信部4を可動式とした場合の構造の一例を示したが、受信ユニット200についても同様の構成とすることが可能である。すなわち、受信ユニット200の本体(受信ユニット本体部)に対して傾斜した可動ケース(受信ユニット可動部)を用意し、可動ケースに受信部5を配置することも可能である。このような構造と採用することで、受信部5の配置によっても通信安定性を改善させることができる。
このようの本発明によれば、調律器用コンタクトマイクを送信ユニット100と受信ユニット200に分離したため、従来の調律器で使用されていたケーブルに起因する、使い勝手の悪さや性能の悪化をといった不便さを解決することができる。
また送信ユニット100に関し、振動センサー8を緩衝材近傍に配置して電池9や基板13から極力離間させつつ、電池9を送信ユニット100のほぼ中央に配置したため、ノイズの影響を抑え、楽器からの音声や振動を効率よく検出することができる。
また送信ユニット100に関し、送信部4となるLED39を傾斜した可動部ケース37に収納し、これを送信ユニット100の本体ケース33に対して回転可能に配置する構造を採用したため、無線通信時に特に問題となりうる通信の不安定さを改善することが出来、且つ最小の部品点数でこの効果を達成することができる。尚、この効果は可動部ケースを、本体ケースに対して回転可能且つ揺動可能に取り付けたり、傾動可能に取り付けたりすることでも達成可能である。
また送信ユニット100において赤外線通信を採用する場合、カスタムコードを調律器用コンタクトマイクを識別するためのコードとすることで、複数のカスタムコードを調律器用コンタクトマイクが使用されていていても混信を防止することができる。さらに、データコードの通信におけるデューティー比を1/3とすることで、LED10を点灯させる際の消費電流を抑制することが出来る。
従って本発明によって、使用者の利便性や性能を向上させつつ、通信時の安定性、低コストおよび省電力を達成した調律器用コンタクトマイクを提供することができる。
本発明の調律器用コンタクトマイクのブロック図である 送信ユニットの構造図である 受信ユニットの構造図である 本発明の送信ユニットから送信されるデータのデータフォーマットである 本発明の送信ユニットの別の例を示す構造図である
符号の説明
1 音声信号検出部
2 波形整形回路
3 コード生成部
4 送信部
5 受信部
6 コード解読部
7 出力部
8 振動センサー
9 電池
10 LED
11 ケース
12 電池ケース
13 基板
14 拡散部
15 緩衝材
16 クリップ
17 軸
18 ばね
19 反射板
20 集光部
21 基板
22 接続ケーブル
23 プラグ
24 ケース
25 電池
26 電池ケース
27 受信デバイス
28 カスタムコード
29 データコード
30 反転データコード
31 ストップビット
32 リーダーコード
33 本体ケース
34 電池
35 基板
36 LED基板
37 可動部ケース
38 拡散部
39 LED
40 緩衝材
41 クリップ
42 振動センサー
43 軸
44 ばね
45 可動ジョイント部
46 LED電線
100 送信ユニット
200 受信ユニット

Claims (12)

  1. 送信ユニットと受信ユニットとを具備する調律器用コンタクトマイクであって、
    前記送信ユニットは、
    楽器からの音声を検出する振動センサーからなる音声信号検出部と、前記音声信号検出部が検出して出力した電気信号の波形を整形する波形整形回路と、少なくとも前記波形整形回路が出力した電気信号を通信用のデータフォーマットにコード化した第1のデータコードを生成するコード生成部と、前記コード生成部が出力したコード化したデータを送信する送信部と、前記音声信号検出部と電気的に接続し、前記送信ユニットを動作させるための回路が実装された基板と、前記基板と電気的に接続し、前記送信ユニットのケースの略中央部に配置されるとともに、前記音声信号検出部と基板との間の基板寄りに設けられる電池と、を有し、
    前記受信ユニットは、
    前記送信部から送信されたデータを受信する受信部と、前記受信部で受信したデータのコードを解読して調律に利用可能な電気信号に変換するコード解読部と、前記コード解読部から出力された電気信号を調律器に出力する信号出力部とを有
    前記送信ユニットと受信ユニットの間を無線通信手段によって通信を行うことを特徴とする調律器用コンタクトマイク。
  2. 前記送信ユニットは、楽器の一部に着脱可能な構造であることを特徴とする請求項1に記載の調律器用コンタクトマイク。
  3. 前記受信ユニットは、調律器の入力端子に接続可能な出力端子を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の調律器用コンタクトマイク。
  4. 前記受信ユニットは、ユニット本体に固着された出力端子を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の調律器用コンタクトマイク。
  5. 前記送信ユニットは、自身を識別するための識別コードを記憶しており、前記送信ユニットは、前記自身の識別コードを前記無線信号に含めて外部に送信することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の調律器用コンタクトマイク。
  6. 前記受信ユニットは、予め音声収集部の識別コードを記憶しており、前記受信ユニットは、前記無線信号に含まれている識別コードと、前記記憶している識別コードとを比較して、前記無線信号を送信した受信ユニットを判別することを特徴とする請求項5に記載の調律器用コンタクトマイク。
  7. 前記コード生成部は、前記第一のデータコードに加えて、前記第一のデータコードを受信後にデータを検証するための第二のデータコードを生成し、
    前記送信ユニットは、前記自身の前記識別コードと共に、前記第一のデータコードと、前記第二のデータコードとを、前記無線信号に含めて外部に送信することを特徴とする請求項6に記載の調律器用コンタクトマイク。
  8. 前記送信ユニットは、前記音声信号検出部と前記波形整形回路と前記コード生成部とを含む送信ユニット本体部と、前記送信部を含み、前記送信ユニット本体部に対して回転可能に取り付けられた送信ユニット可動部と、を備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の調律器用コンタクトマイク。
  9. 前記送信ユニット可動部は、前記送信ユニット本体部に対して傾斜した形状を有することを特徴とする請求項に記載の調律器用コンタクトマイク。
  10. 前記受信ユニットは、前記コード解読部と前記信号出力部とを含む受信ユニット本体部と、前記受信部を含み、前記受信ユニット本体部に対して回転可能に取り付けられた受信ユニット可動部と、を備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の調律器用コンタクトマイク。
  11. 前記受信ユニット可動部は、前記受信ユニット本体部に対して傾斜した形状を有することを特徴とする請求項10に記載の調律器用コンタクトマイク。
  12. 前記送信ユニットは、楽器に装着するための着脱部を有し、
    前記音声信号検出部は、前記着脱部の、楽器との接点の近傍に配し、
    前記送信ユニット内に、前記音声信号検出部、前記電池、前記基板の順に配することを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の調律器用コンタクトマイク。
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