JP4498160B2 - 光照射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば工場等において製品等の対象物の観測対象面に光を照射するものであって、その観測対象面の観測に好適に用いられる光照射装置に関する。
従来、例えば製品等の対象物の観測対象面に光を照射して好適な照明環境を作り出したうえで、この観測対象面をCCDカメラ等の撮像手段により撮像し、外観検査や記号読取などの観測を行うシステムが知られている。
このようなシステムの光照射装置は、発光素子として点光源(略点光源)である発光ダイオード(以下、「LED」という)などを用い、複数のLEDを一定の密度で並べ設けている光源から照射された光を光拡散手段により拡散させ、拡散光を観測対象面に照射している。すなわち、この光照射装置は、前記光源と観測対象面との間の光路上に光拡散板を設けることにより、光源からの出射光を光拡散板で拡散させ、その拡散光を照射光として観測対象面に照射し、斑の少ない均一な光を対象物の観測対象面に照射するようにしている(特許文献1)。
特開2003−098093号公報
ところで、LEDを密に配置すれば光のムラは小さくなるが、放熱が難しくなり、温度上昇の問題から、限界がある。特に連続して200mA以上の電流を流すことの可能なパワーLEDと称される高輝度LEDでは、熱の問題からLED間のピッチを大きくとる必要がある。その結果、光のムラが大きくなるため、光拡散板をLEDから遠ざけて配置するか、あるいは拡散作用の強い例えば分厚い光拡散板を用いる必要が生じる。
しかしながら、前者の場合であると、コンパクト化を図れず、また後者の場合であると、光拡散板での光透過効率が悪くなって、有効に光を観測対象面まで導くことができないといった不都合が生じる。
そこで、本発明は、コンパクト化が可能であって、光量ロスを可及的に抑えることができ、しかも均一な光を観測対象面に照射することができる光照射装置を提供することをその主たる所期課題とするものである。
本発明の光照射装置は、所定の観測方向から観測される観測対象面に光を照射するものであって、複数の発光素子が第1の方向に沿って等間隔、かつ前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って前記間隔と異なる間隔または同一間隔で、格子点上に並べ設けられている光源と、その光源から前記観測対象面方向に所定の距離を設定して設けられ、透明な角柱状をなす屈折要素を並行に連ねてシート状に形成した屈折部材とを備え、前記光源から1又は複数枚の屈折部材を介して前記観測対象面に光を照射するよう構成されているとともに、前記観測対象面から前記屈折部材を介して観察される発光素子が虚像により増加し、かつそれら観察される発光素子が正方格子点又は正三角格子点上にほぼ均一に配置されるように構成されている。
このような光照射装置であれば、実際の発光素子の配置密度が低くとも、虚像により増加した発光素子によって、高密度化された発光素子から光が届くの同様に、より均一でよりムラの少ない光を観測対象面に向かって射出することが可能になる。したがって、光拡散板を場合によっては不要にでき、またよしんば光拡散板を介在させるにしても、従来に比べて光源に近づけることができるので、コンパクト化が可能になるうえ、光拡散作用の少ない、すなわちロスの少ない光拡散板を用いて、観測対象面で必要な均一な照度を得ることができる。なお、「ほぼ均一に配置される」とは、本発明の効果を得られる程度を限度として、観察される発光素子が正方格子点又は正三角格子点から若干ずれていても構わないという意味である。
前記光源を前記第1の方向と第2の方向とを直交させて発光素子が並べ設けられたものとし、前記屈折要素を三角柱状をなすものとするとともに、第1の方向と屈折要素の延伸方向とのなす角度が45度となるように前記屈折部材を配置しているものであれば(請求項2)、観察される発光素子が虚像により倍増し、均一に高密度化されて配置されるので、光の減衰等を可及的に抑えつつ、観測対象面にさらに均一化した光を出射することができる。
このとき特に、その光源を第1の方向と第2の方向とを直交させ、さらにそれら方向に沿った発光素子間の間隔が全て等しく設定されたものとした場合には、従来ある、各発光素子を正方格子点上に配列した光源を変更することなくそのまま用いて、前記のとおり観測対象面にさらに均一化した光を出射することができる。
本発明の光照射装置は、前記光源を前記第1の方向と第2の方向とが直交し、第2の方向に沿った発光素子の間隔が、第1の方向に沿った間隔よりも小さく設定されたものとし、前記屈折要素を横断面台形状をなすものとするとともに、第2の方向と屈折要素の延伸方向とが一致するように前記屈折部材を配置しているものであってもよい(請求項3)。
また、本発明の光照射装置は、所定の観測方向から観測される観測対象面に光を照射するものであって、複数の発光素子が第1の方向に沿って等間隔、かつ前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って前記間隔と異なる間隔または同一間隔で、格子点上に並べ設けられている光源と、その光源から前記観測対象面方向に所定の距離を設定して設けられ、透明な概略半円柱状をなす屈折要素を並行に連ねてシート状に形成した屈折部材とを備え、前記光源から1又は複数枚の屈折部材を介して前記観測対象面に光を照射するよう構成されているとともに、前記屈折要素の延伸方向が、第2の方向と一致するように前記屈折部材が配置されている(請求項4)。このようなものであれば、屈折部材でのレンズ効果により発光素子が屈折要素の延伸方向と直交する方向に伸長され、隣り合う発光素子が重なって均一なライン光が形成されるとともに、そのライン光が発光素子の第2の方向の間隔に対応して等間隔に形成されるので、光量ロスを可及的に抑えつつ、観測対象面に複数の均一なライン光を出射しうる。
本発明の光照射装置は、複数の屈折部材を、それぞれの屈折要素の延伸方向が互いに異なるように配置しているものであってもよい(請求項5)。
所定の観測方向から観測される観測対象面に光を照射するものであって、複数の発光素子が第1の方向に沿って等間隔、かつ前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って前記間隔と異なる間隔または同一間隔で、格子点上に並べ設けられている光源と、その光源から前記観測対象面方向に所定の距離を設定して設けられ、透明な角錘状をなす屈折要素を平面的に連ねてシート状に形成した屈折部材とを備え、前記光源から1又は複数枚の屈折部材を介して前記観測対象面に光を照射するよう構成されているとともに、前記観測対象面から前記屈折部材を介して観察される発光素子が虚像により増加し、かつそれら観察される発光素子が正方格子点又は正三角格子点上に均一に配置されるように構成されていてもよい(請求項6)。
また、本発明の光照射装置は、前記屈折部材の観測対象面側に当該屈折部材を透過した光を拡散させる光拡散部材をさらに備えているものであってもよい(請求項7)。この場合、従来に比べ拡散効率の低い光拡散部材を設けることで足りるため、かかる光拡散部材での光の減衰等に起因する光量ロスを可及的に抑えつつ、より均一性の高い照射光を得ることができる。
さらに、本発明の光照射装置における発光素子としては、点光源(概略点光源)であって、その中でも発光ダイオードが好適に用いられる(請求項8)。
しかして、本発明によれば、光量ロスを可及的に抑えつつ、均一な光を観測対象面に照射することができ、コンパクトで質の高い光照射装置を創出することができる。また、観測対象面のどの所望の箇所にあっても照射光を均一にすることができるため、観測対象面をCCDカメラ等で撮像するにあたり、影や観測対象面の光沢による影響などを可及的に抑え、外観検査や記号読取などの観測精度をさらに向上させることができる。
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
まず、本発明の第1の実施形態を図1ないし図7に示す。
本実施形態にかかる光照射装置1は、図1に示すように、ケーシング2と、そのケーシング2内に設けられた光源3と、その光源3から観測対象面WF方向に所定の距離Dを設定して設けられた屈折部材4とを備え、光源3から光Lを出射し屈折部材4を介して観測対象面WFに後述する均一な光L1およびL2を照射するよう構成されている。
以下、本実施形態にかかる光照射装置1の各部を詳述する。
ケーシング2は、図1に示すように、側壁部21とその側壁部21と一体に設けられた底面部22とを有し、さらに底面部に対向して、ケーシング内部に収容される光源3からの光を観測対象面WFへ出射するための光照射用開口部23を有している。また、ケーシング2は、黒化処理を施した樹脂等からなるものである。
光源3は、一の基板301とその平面同一基板301上に設けられた複数の発光素子302とを有しており、前記ケーシング2にその基板301が固定支持され、ケーシング2内に収容されている。なお、発光素子302としては、LEDや半導体レーザなどを用いることができ、特にLED(例えば連続して200mA以上の電流を流すことの可能なパワーLED等)が好適である。
具体的には光源3は、図7に示すように、複数の発光素子302が第1の方向X(図面の横方向)およびその第1の方向と直交する第2の方向Y(図面の縦方向)に沿ってそれぞれ任意の間隔d1で等間隔に並べられ、したがって発光素子302が正方格子点T1AないしT1D上に設けられて構成されている。本発明においてこの間隔d1は、光照射装置1の用途に応じて要求される光量等に基づき、発光素子302が適切な密度(基板単位面積あたりの発光素子の数)で配置されるように適宜定めることができる。なお、この説明で用いる縦横及び上下左右の各方向は図面から見た便宜的な方向であって、各部材の絶対的な配置方向を定めるものではない。
屈折部材4は、図1に示すように、光源3と観測対象面WFとの間に、その光入射面41をケーシング2内に収容された光源3に向け、光出射面42を観測対象面WFに向けて配置されている。具体的には、屈折部材4は、ケーシング2内に収容された光源3から所定の距離Dを設定して、光源3と並行に設けられるとともに、屈折部材の光入射面41周囲がケーシング2の光照射用開口部23を形成する側壁部21の上面211に接着され、その光照射用開口部23を封止するように設けられている。
本実施形態にかかる屈折部材4は、透明な角柱状をなす屈折要素を並行に連ねてシート状に形成されたもので、図2および図3の拡大図に示すように、屈折要素として三角柱状をなすプリズム40を並行に連ねたプリズムシートである。したがって、屈折部材4は、一の面44aが傾斜面で構成され、他の面44bが水平面で構成されている。
各三角柱状をなすプリズム40は、たとえば頂角43が90度で、断面二等辺三角形(直角二等辺三角形)状をなすものである。また、屈折部材4における各三角柱状をなすプリズム40間の距離いわゆるピッチPは、50μmに設定されている。もっとも、本発明では、頂角43が90度以外の角度であっても、また断面が二等辺三角形以外の三角形であっても、ピッチPが50μm以外のものであってもよい。
ところで、図4の拡大図に示すように、屈折率n1の媒体(空気)5から、屈折率n2の屈折部材4に入射した光Lは、その光入射面41の法線Naに対しθの角度で入射すると、その光入射面41においてその法線Naを基準にして角度θ1だけ屈折する。他方、そのシート状屈折部材4内を透過してきた光L2Aがその光出射面42の法線Nbに対してθ2の角度で出ていくものとすると、その光は光出射面42において、その法線Nbを基準にして角度θ3屈折して出射される。
すなわち、一般論として光入射面41および光出射面42においては、それぞれ次の式が成立する。
(光入射面)n1sinθ=n2sinθ1
(光出射面)n2sinθ2=n1sinθ3
したがって、発光素子302から垂直に出射される方向の光Lをもとに説明すると、本実施形態のように、たとえば屈折率n2が1.5の断面直角二等辺三角形状をなすプリズム40を連ねて構成される屈折部材4を備えるものにおいては、屈折率n1が1の空気5から前記角度θが45度の角度で光Lが入射して、光入射面41ではその法線Naに対し前記角度θ1すなわち28.12度の方向に屈折し、シート状屈折部材4に入射する。他方、この入射した光L2Aはシート状屈折部材4を透過して、光出射面42から角度θ2すなわち16.88度の方向に出ていくとき、光出射面42において法線Nbを基準にして角度θ3すなわち25.82度の方向に屈折して前記シート状屈折部材4から出射される。そして観測対象面側から屈折部材4を介して光源3をみると、光L2の延長線上に虚像302aおよび302bのみが、基板に対し少し斜めに互いに対称に傾いて見える。なお、この図4は、理解の簡単のために、屈折部材4を実際よりも大きく記載しており、図5等に示すように、屈折部材4に正対する発光素子3からの光Lは、より平行に近いものとなる。
また、こういった光の屈折は、図5の拡大図に示すように、三角柱状をなすプリズム40において対称的に生ずる。したがって、発光素子302から出射された光Lは、まず光入射面41で光L1AおよびL2Aに対称的に二方向に屈折するとともに、光出射面42で対称的に二方向に屈折して、L1およびL2の対称的な方向の光に分割され出射される。
そこで、こういった屈折部材4の特徴に基づいて、光源から所定の距離Dをおいて屈折部材を光源と対向させて構成するとともに、観測対象面から屈折部材を介して観察される発光素子が虚像により増加し、かつそれら観察される発光素子が正方格子点上に均一に配置されるように構成している。かかる構成について図6および図7の模式図を参照して説明する。
まず、本実施形態では、図6に示すように、屈折部材4の頂角43側の一の面44aと光源3とを対向させ、したがって前記傾斜面が光入射面41となり、前記水平面が光出射面42となるように配置されている。また、図7に示すように、光源3における第1の方向Xと三角柱状をなすプリズム40の延伸方向Wとのなす角度が45度となるように配置されている。
そして、本実施形態では、図6および図7に示すように、発光素子302から出射された光Lが、屈折部材4により屈折して、三角柱状をなすプリズム40の延伸方向Wに対してそれと直交する方向に対称的に二分割されてL1およびL2として出射され、観測対象面側から屈折部材4を介して光源3を観ると、実際に設けられた位置には発光素子302は存在せず、それぞれその実際の位置を中心として、延伸方向Wと直交する方向の対称的な位置に発光素子302の虚像302aおよび302bのみが配置されるように構成している。そして、本実施形態では、これらの観察される発光素子302Aが、虚像302aおよび302bによって実際に設けられている発光素子302に対して見かけ上数が倍増して、実際より狭い等間隔に均一に配置されるよう構成している。すなわち、本実施形態では、観察される発光素子302Aが、実際の発光素子302よりも高密度化され、かつ正方格子点T1aないしT1d上に配置されように構成している。なお、図面では説明の便宜を図って、実際の位置の発光素子302を破線で現している。
なお、光源3と屈折部材4との間の前記距離Dは、発光素子302から出射される光Lが屈折部材4の光出射面から出射される際の最終的な屈折角度θ3および実際に設けられている発光素子302とその虚像302a(または302b)との間隔d2に基づいて、tanθ3で設定することができる。
しかして、光源3の第1の方向Xと三角柱状をなすプリズム40の延伸方向Wとを相対的に所定の角度(45度)傾けて配置されているものにあっては、観測対象面WFから観察すると、観察される発光素子302Aがその虚像302aおよび302bによって実際の各発光素子302の間の間隔を埋め、高密度化されかつ均一に配置されるので、熱の問題等を発生させることなく、その観察される発光素子302Aの密度で発光素子を基板301上に集積した場合と概ね同様の光ムラ減少に係る効果を享受しうる。なお、図4に示すように対をなす虚像302a、302bが、基板に対し斜めに傾くため、このことによっても光が拡がり、光ムラの減少が促進される。
また、本実施形態においては、光源3の第1の方向Xと三角柱状をなすプリズム40の延伸方向Wとを相対的に45度傾けているため、第1の方向Xおよび第2の方向Yの二方向を合成した斜め45度の位置(延伸方向Wと直交する方向の位置)に虚像302aおよび302bを配置し、その斜め方向において実際の各発光素子302の間の間隔を埋め、二方向同時に均一性を高めることができるので、第2の方向Yと三角柱状のプリズム40の延伸方向Wとを一致させて屈折部材4を配置している場合に比し、より効率よく均一性を高めることができる。
さらに、この実施形態においては、発光素子302を正方格子点T1AないしT1D上に並べた光源3と組み合わせることにより、観察される発光素子302Aを虚像302aおよび302bによって、実際の発光素子302が設けられているものよりさらに短い辺で構成される正方格子T1aないしT1d上に高密度化することができ、正方格子点上から均一に出射された光Lをさらに均一化して観測対象面WFに出射することができる。
以下に再び図1を参照して本実施形態にかかる光照射装置1の作動を簡単に説明する。
本実施形態にかかる光照射装置1は、例えば製品等の対象物(ワーク)WOの観測対象面(ワーク表面)WFの外観検査や記号読取などの観測を行う表面観測システムSにおいて、表面観測システム用光照射装置として使用され得る。このような表面観測システムSは、観測対象面(ワーク表面)WFに対し任意の角度から上述の均一な光L1およびL2を照射しうる複数の光照射装置1を配置するとともに、観測方向にCCDカメラ等の撮像手段10を備えて構成される。
具体的には、図1の表面観測システムSは、観測対象面WFの真上の鉛直方向に対して対称な位置に、観測対象面WFに上方斜め約45度から前記の均一な光L1およびL2を照射しうる複数の光照射装置1を配置するとともに、観測方向である観測対象面WFの真上の鉛直方向に観測対象面WFと対向して撮像手段10を備えている。
この表面観測システムにおいては、まず、観測対象面WFに対向してハの字状に設けられた各光照射装置1から、それぞれ観測対象面WF対して前記したのような均一な光L1およびL2を照射する。すなわち、各発光素子302に電圧を供給し各発光素子302から所定波長の光Lを出射させ、前記屈折部材4で屈折させて、光量ロスを抑えつつ対称的に二方向に分割し拡散させて、より均一化して観測対象面WFに照射する。
そして、その均一化され、斑のない光L1およびL2の照射により観測対象面WFで生じた反射光RL等を前記撮像手段10において取得し、その撮像手段10における取得データに基づいて、図示しないコンピュータなどの汎用の演算処理装置または専用の演算処理装置により画像処理等の処理を行い、その処理結果を適宜図示しない出力装置に出力することにより、外観検査や記号読取などの観測を可能にする。
次に、本発明にかかる他の実施形態について説明する。なお、これらの他の実施形態においても光照射装置としての基本的な形態および作動は上述のものと同様なので、各実施形態において異なるところを中心に説明し、重複説明を省略する。
第2の実施形態においては、図8に示すように複数の発光素子302は、第1の方向Xに沿って任意の間隔d1で等間隔に並べられるとともに、その第1の方向と直交する第2の方向Yに沿って前記間隔d1より小さい間隔d11で等間隔に並べられている。したがって、本実施形態の光源31は発光素子302が長方形格子点T2AないしT2D上に設けられて構成されている。
また、本実施形態においても第1の実施形態同様、三角柱状をなすプリズム40を並行に連ねてシート状にした屈折部材4を(図2および図3参照)、光源31と並行に、かつ頂角43を光源31と対向させて配置している。また本実施形態も、図8に示すように、光源31における第1の方向Xに対して三角柱状をなすプリズム40の延伸方向Wが45度傾くように屈折部材4を配置するものである。
さらに、観測対象面WFから屈折部材4を介して観察される発光素子302Aが虚像302aおよび302bにより倍増し、かつそれら観察される発光素子302Aが正方格子点T2aないしT2d上に均一に配置されるように構成されている。すなわち、観察される発光素子302Aが三角柱状をなすプリズムの延伸方向Wと直交する方向(斜め45度方向)で高密度化され、光源31において全体的に均一に配置される構成を有している。
しかして、本実施形態のものによっても、熱の問題等を発生させることなく、その観察される発光素子302Aの密度で発光素子302を基板301上に集積した場合と概ね同様の効果を享受しうる。
ところで、本発明では、ここまでの実施形態のように第1の方向Xと三角柱状をなすプリズム40の延伸方向Wとが必ずしも45度の角度をなすように設ける必要はない。図9の示すように第3の実施形態では、ここまでの実施形態と同様の屈折部材4と、発光素子302が並べ設けられる第1の方向Xと第2の方向Yとが直交する光源32とを備え、その第1の方向Xと三角柱状をなすプリズム40の延伸方向Wとが直交するように、すなわち第2の方向と並行になるように前記屈折部材4が設けられる例を示す。
本実施形態でも、光源32から光Lで屈折部材4を介して観測対象面WFを照明すると、観測対象面WFから屈折部材4を介して観察される発光素子302Aが虚像302aおよび302bにより前記延伸方向と直交する方向において増加し、かつそれら観察される発光素子302Aが正方格子点T3aないしT3d上に均一に配置されるように構成されている。
しかして、実際には発光素子302は長方形格子点T3AないしT3D上に配置されているにも関わらず、観察される発光素子302Aは高密度化されかつ正方格子点T3aないしT3d上に現われるので、光量ロスを抑えつつ、均一に観測対象面WFを照明することができる。したがって、本実施形態においても、熱の問題等を発生させることなく、その観察される発光素子302Aと同じ密度で発光素子302を基板301上に集積した場合と概ね同様の効果を享受しうる。
第4の実施形態では、観察される発光素子302Aが高密度化され、均一に配置される態様として正三角格子点T4aないしT4c上に配置される例を示す。
本実施形態では、図10に示すように光源33は、発光素子302を第1の方向Xおよびそれと直交する第2の方向Yに並べ、長方形格子点T4AないしT4D上に任意の密度で配設して構成されている。
そしてまた、ここまでの実施形態と同様の三角柱状をなすプリズム40を連設した屈折部材4を、光源33と観測対象面WFとの間に並行に配置するとともに、光源33の第1の方向Xと三角柱状をなすプリズム40の延伸方向Wとが120度の角度をなすように配置している。
さらに、本実施形態では、前記屈折部材4を介して観察される発光素子304は、前記延伸方向Wと直交する方向において虚像302aおよび302bにより増加し、高密度化され、正三角格子点T4aないしT4c上に配置されるよう構成されている。
しかして、本実施形態においても、観察される発光素子302Aは高密度化され、全体的に均一に配置されるので、光量ロスを抑えつつ、屈折部材4で光源33から出射された光Lをさらに均一化して観測対象面WFに出射することが可能となる。また、本実施形態においても、発光素子302を基板301上に高集積化した場合と概ね同様の効果を享受しうる。
第5の実施形態では、角柱状をなすプリズム40による屈折部材4に換えて、図11に示すように、屈折要素として横断面台形状をなす柱状のプリズム60を並行に連設した屈折部材6を設けている。したがって、本実施形態にかかる屈折部材6は、一の面64aが傾斜面および水平面で構成され、他の面64bが水平面で構成されている。
また、本実施形態における光源34は、発光素子302が第1の方向Xに沿って基板301上に任意の間隔d1で等間隔に載置され、また第1の方向Xと直交する第2の方向Yに沿って第1の方向の間隔d1より小さい間隔d11で載置されて構成されている。すなわち、この光源34は長方形格子点T5AないしT5D上に複数の発光素子302を並べて構成されている
ところで、本実施形態における横断面台形状をなすプリズム60を連設した屈折部材6では、図12に示すように、発光素子302から出射された光Lのうちの光入射面61側および光出射面62側の水平面に法線方向から入射する光だけはそのまま直進して屈折部材6を透過し光L3として出射される。他方、それ以外の角度で入射する光は屈折部材6により屈折して、横断面台形状をなす柱状のプリズム60の延伸方向Wに直交する方向に分割されてL1およびL2として出射される。
そこで本実施形態では、こういった屈折部材6の特徴に基づいて、図12および図13に示すように、所定の距離Dを設定して光源34と対向させ、かつ横断面台形状をなす柱状のプリズム60の延伸方向Wと第2の方向とが一致するように屈折部材6を配置し、さらに次のように構成している。なお、三角柱状をなすプリズムを設けた場合同様、いずれの面を光入射面61として光源31と対向させてもよいが、ここでは、台形の上底側の面(前記一の面64a)を光源31と対向させ、光入射面61とするとともに、前記他の面64bを光出射面62としている。
すなわち、本実施形態では、観測対象面WFから屈折部材6を介して光源34を観ると、実際に設けられた発光素子302(図上塗りつぶして現す)の位置に発光素子302の像が配置され、その位置を中心として、横断面台形状をなす柱状のプリズム60の延伸方向Wに直交する方向の対称的な位置に発光素子302の虚像302aおよび302bが配置されるよう構成している。したがってこれを平面でみれば、それらの像により観察される発光素子302Aでは見かけ上数が増加して、観察される発光素子302Aが実際より狭い等間隔で正方格子点T5aないしT5c上に配置され、光源34の全体にわたって均一に現われるように構成している。
そして、光源34と屈折部材6との間の距離Dは、前記実施形態同様発光素子302から出射される光が屈折部材6の光出射面62から出射される際の最終的な屈折角度θ3および実際に設けられている発光素子302とその虚像虚像302a(または302b)との間隔d2に基づいて、tanθ3で設定することができる。
しかして、本実施形態によっても、前記実施形態同様、観測対象面WFから観察すると、観察される発光素子302Aが高密度化されかつ均一に現われるので、光源34から発生した光Lを屈折部材6でさらに均一にして、観測対象面WFに照射することができる。
なお、この第5の実施形態では、横断面台形状をなす柱状のプリズム60の延伸方向Wと発光素子302が設けられる第1の方向とが直交するように屈折部材6を配置している例を示したが、本発明においては、その角度を90度以外の角度に設定して光源34と観測対象面WFとの間に屈折部材6を設け、屈折部材6を介して観察される発光素子302Aが正方格子点または正三角格子点上に配置されるよう構成することも可能である。
第6の実施形態では、透明な概略半円柱状をなす屈折要素を並行に連ねてシート状に形成した屈折部材を、光源と観測対象面の間に光源と対向させて配置したものを示す。
本実施形態では、図14に示すように、透明な概略半円柱状をなす屈折要素、すなわち蒲鉾型のレンズ70を連設して屈折部材7を形成している。この屈折部材7は、いわゆるレンチキュラーレンズで構成される。したがって、本実施形態にかかる屈折部材7は、一の面74aが円柱側面のような曲面で構成され、他の面74bが水平面で構成されている。
本実施形態における光源35は、図16に示すように、複数の発光素子302を第1の方向Xおよびそれと異なる第2の方向Yに沿って、それぞれ任意の間隔d1およびd11で等間隔に並べて構成される。本実施形態では、第1の方向Xと第2の方向Yとは直交する関係にあり、前記間隔d1およびd11では、間隔d11がd1小さく設定されている。したがって、各発光素子302は、長方形格子点T6AないしT6D上に並べ設けられている。
ところで、かかるレンチキュラーレンズを用いた屈折部材7は、発光素子302から出射された光Lは、図15に示すように、屈折部材7でのレンズ効果により、透明な概略半円柱状をなす屈折要素の延伸方向、すなわち蒲鉾型のレンズ70の延伸方向Wにおいて拡散され、光L1ないしL3のように出射される特徴を有している。
そこで、屈折部材7のこういった特徴を利用して、光源35の各発光素子302から出射された光Lを蒲鉾型のレンズ70の延伸方向Wと直交する方向において拡散させ、均一なライン光を得るべく、光源32から所定の距離Dをおいて屈折部材7を配置し、次のように構成している。
まず、いずれの面を光入射面71として配置してもよいが、ここでは図15に示すように、屈折部材7の前記曲面側の面を光源32と対向配置し光入射面71とするとともに、前記水平面を観測対象面WFと対向配置し光出射面72としている。そしてまた、その配置にあたって、図16に示すように、屈折部材7は、蒲鉾型のレンズ70の延伸方向Wと光源35における第2の方向Yとが一致し、その延伸方向Wと第1の方向Xとが90度をなすようにしている。
さらに、本実施形態では、観測対象面WFから屈折部材7を介して光源35を観た場合、前記延伸方向Wと直交する方向において、観察される発光素子302Aが実際に設けられた発光素子302の位置を基準に対称的に拡大伸長されて、隣の観察される発光素子302Aの少なくとも一部と重なり合うように構成している。
しかして、本実施形態のものであれば、観察される発光素子302Aは各発光素子302が実際に並べ設けられている間隔d1を埋めるように配置され、隣り合う観察される発光素子302Aどうしが重なって均一なライン光LL1ないしLL4が形成されるとともに、そのライン光LL1ないしLL4が発光素子の第2の方向の間隔d11に対応して等間隔に形成されるので、光量ロスを可及的に抑えつつ、観測対象面WFに複数の均一なライン光LL1ないしLL4を出射しうる。
なお、こういった透明な概略半円柱状をなす屈折要素を連接した屈折部材を設ける場合にあっても、屈折要素の延伸方向と光源の第1の方向のなす角度を90度以外の角度に設定して、屈折部材を配置することも可能である。
第7の実施形態では、透明な角錘状をなす屈折要素を平面的に連ねてシート状に形成した屈折部材を備え、光源からこの屈折部材を介して前記観測対象面に光を照射するよう構成されているものの例を示す。
すなわち、図17に示すように、屈折部材8は、透明な角錘状をなす屈折要素として正四角錘状をなすプリズム80を平面的に縦および横方向に連ねてシート状に形成されている。したがって、屈折部材8は、一の面84aが、四角錘の頂点83を有する傾斜面で構成され、他の面84bが、水平面で構成されている。そして、屈折部材8の一の面84aが光源と対向配置され光入射面81に設定され、他の面が観測対象面WFと対向配置されて光出射面82として設定される。
また、本実施形態における光源としては、今まで説明してきたような正方格子点上または長方形格子点上などの種々の格子点上に発光素子を配設したものを適用することができる。
しかして、本実施形態においても、観測対象面から前記屈折部材を介して観察される発光素子が虚像により増加し、高密度化され、かつそれら観察される発光素子が光源全体にわたって正方格子点又は正三角格子点上に均一に配置されるように構成することにより、光源34から発生した光Lを屈折部材6でさらに均一にして、観測対象面WFに照射することができる。
第8の実施形態では、複数の屈折部材を、それぞれの屈折要素の延伸方向が互いに異なるように配置しているものの例を示す。
たとえば、図18に示すように、図2などに示す三角柱状をなすプリズム40を連接した屈折部材(プリズムシート)4を2枚重ねて、三角柱状をなすプリズム40の延伸方向Wが直交するように設けている。そして、光源3は、前記第1の実施形態のものと同一のものであるので、ここではその説明を省略する。
ところで、このように三角柱状をなすプリズム40の延伸方向Wを直交させて、屈折部材4を2枚重ねて配置した場合、発光素子302から出射された光Lは、まず下側(光源3側)の第1の屈折部材4によって屈折して、三角柱状をなすプリズム40の延伸方向Wに直交する方向に分割される。次にその分割された光は、上側(観測対象面WF側)の第2の屈折部材4によって屈折して三角柱状をなすプリズム40の延伸方向Wに直交する方向に分割される。
そこで、こういった屈折部材4における特徴を考慮して、図19に示すように、観測対象面WFからこれらの屈折部材4、4を介して光源33を観察した場合、実際に設けられた位置には発光素子302は存在せず、それぞれその実際の位置を中心として、斜め方向(光源3の第1の方向Xと45度をなす方向)の対称的な位置に発光素子302の虚像302aおよび302bのみが配置されるように構成している。そして、本実施形態では、これらの観察される発光素子302Aが、虚像302aおよび302bによって実際に設けられている発光素子302に対して見かけ上数が倍増して、実際より狭い等間隔に均一に配置されるよう構成している。すなわち、本実施形態では、観察される発光素子302Aが、実際の発光素子302よりも高密度化され、かつ正方格子点T1aないしT1d上に配置されように構成している。
なお、光源3と屈折部材4との間の距離Dは、第1の実施形態で説明した場合と同様に設定しうるので、ここでの説明は省略する。
しかして、三角柱状をなすプリズム40の延伸方向が直交するように屈折部材4を2枚並行に重ねて設けることにより、光源34から発生した光Lを屈折部材6でさらに均一にして、観測対象面WFに照射することができる。
なお、ここでは、2枚の三角柱状をなすプリズム40による屈折部材4、4を配置する例を示したが、屈折部材としては、それに限られず今まで示した他の屈折部材を複数配置することもできる。また、その数は2以上であっても構わない。さらに、延伸方向Wを違える角度も、90度に限られないのであって、その角度を90度以外の角度に設定して複数の屈折部材を配置し、観察される発光素子302Aが正方格子点または正三角格子点上に配置されるよう構成することも可能である。
第9の実施形態では、屈折部材の観測対象面側にその屈折部材を透過した光を拡散させる光拡散部材をさらに備えているものを示す。
たとえば、図20に示すように、三角柱状をなすプリズム40を連接した屈折部材(プリズムシート)4の光出射面42に対向させ、光拡散部材としてシート状の光拡散板9をさらに配置している。なお、ここでは、三角柱状をなすプリズム40の頂角43側の傾斜面を光入射面41とし、水平面を光出射面42としているが、いずれを光入射面または光出射面とし光拡散板9と対向させるかは、任意に設定しうるものである。しかして図21に示すように、屈折部材4の平面側を光入射面41とした場合は、光入射面41にほぼ垂直に光Lを照射することで、光入射面42での屈折を抑えられるので、射出される光L1、L2の入射光Lに対する角度をより小さくできる。もちろんその角度は、傾斜面の角度を増減して調整してもよい。
光拡散板9としては、光透過性基板の表面にエンボス加工やシボ加工などの凹凸加工等により凹凸を設け、表面をすりガラス面状に構成したものや、その基板表面に白色塗料を隙間を空けて塗布したもの、光透過性基板中に光散乱を生じさせる粒子を含有させたものなど、光散乱を利用して光拡散性を持たせた種々のものを適用すればよい。
本実施形態においても、観察される発光素子302Aが、虚像302aおよび302bによって実際に設けられている発光素子302に対して見かけ上数が倍増して、実際より狭い等間隔に均一に配置され、実際の発光素子302よりも高密度化され、かつ正方格子点T1aないしT1d上に配置されように構成している。したがって、光源34から発生した光Lを屈折部材4でさらに均一にして、屈折部材4から出射される。次いで、本実施形態では、その均一化された光L1およびL2は、光拡散板で散乱しさらに拡散され、均一に出射される。
しかして、まず屈折部材4により光の均一性を高め、その後光拡散板9を通して拡散光として照射するようにしているので、発光素子302から出射された光を直接光拡散板9で拡散させるものに比べより光減衰率が低い光拡散板9を設けることができる。したがって、かかる光拡散板9での光量ロスを可及的に抑えつつ、光強度に優れ均一性の高い光L1およびL2を観測対象面WFへ照射することができる。
なお、三角柱状をなす屈折要素を連設した屈折部材でなくとも、ここまで説明してきた他の屈折要素を用いた屈折部材と光拡散部材とを組み合わされて配置することも可能である。
その他本発明は、上記図示例に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
以上の実施形態では、光源がそれぞれ正方または長方形格子点上に配置されている例を示しているが、光源は発光素子がそれら以外の格子点上に設けているものであってもよい。すなわち、発光素子を三角形格子点上などに配設しているものであってもよい。
さらに、任意の密度で長方形格子点上に発光素子を並べる場合であっても、第1の方向または第2の方向のいずれを長辺または短辺とするかは、相対的なものである。したがって、特に前記実施形態に示すように必ずしも第1の方向を長辺にし、また第2の方向を短辺に設定せずとも、その逆に設定し、縦長の長方形格子点上に集積してもかまわない。
また、屈折要素を並行に連ねた、いずれの屈折部材にあっても、そのピッチおよびその屈折要素の形状等は、観察される発光素子が正方格子もしくは正三角格子点上に配置され、または隣り合う観察される発光素子の少なくとも一部が重なり合い、全体的に均一に配置され、または均一なライン光を得られるよう最適に設定すればよい。
本発明の光照射装置では、観測対象面に対し任意の角度から均一な光を照射しうるので、さらにハーフミラー等の同軸観察手段を前記ケーシング2内に設け、光照射方向と観測方向とを同一方向に構成し、同軸型表面観測システム用光照明装置として用いることもできる。
そして、本発明のいずれの実施形態によっても、屈折部材における光の屈折を利用し光を拡散させて、光源で発生させた光よりも、さらに均一な光を観測対象面に照射することができ、光量ロスをも可及的に抑えた質の高い光照射装置を実現することができる。
したがって、本発明の光照射承知を表面観測システム用光照明装置として用いた場合にあっては、観測対象面をCCDカメラ等で撮像するにあたり、影による影響や、観測対象面の光沢影響などを可及的に抑え外観検査や記号読取などの観測精度をさらに向上せしめることができる。
本発明の第1の実施形態にかかる光照射装置の構造を示す断面図。 同実施形態にかかる光照射装置の屈折部材を示す拡大側面図。 同実施形態にかかる光照射装置の屈折部材を示す拡大斜視図。 同実施形態にかかる光照射装置の屈折部材における光の屈折を説明する模式図。 同実施形態にかかる光照射装置の屈折部材における光の屈折および拡散を説明する模式図。 同実施形態にかかる光照射装置において観測対象面から屈折部材を介して観察される発光素子が均一に配置される構成を説明する模式図。 同実施形態にかかる光照射装置において観測対象面から屈折部材を介して観察される発光素子が均一に配置される構成を説明する模式図。 本発明の第2の実施形態において観測対象面から屈折部材を介して観察される発光素子が正方格子点上に均一に配置される構成を説明する模式図。 本発明の第3の実施形態において観測対象面から屈折部材を介して観察される発光素子が正方格子点上に均一に配置される構成を説明する模式図。 本発明の第4の実施形態において観測対象面から屈折部材を介して観察される発光素子が正三角格子点上に均一に配置される構成を説明する模式図。 本発明の第5の実施形態にかかる光照射装置の屈折部材を示す拡大側面図。 同実施形態にかかる光照射装置において観測対象面から屈折部材を介して観察される発光素子が均一に配置される構成を説明する模式図。 同実施形態において観測対象面から屈折部材を介して観察される発光素子が正方格子点上に均一に配置される構成を説明する模式図。 本発明の第6の実施形態にかかる光照射装置の屈折部材を示す拡大側面図。 同実施形態にかかる光照射装置において光源と屈折部材との配置関係を示すとともに屈折部材による光の拡散を説明する模式図。 同実施形態において観測対象面から屈折部材を介して観察される発光素子が正方格子点上に均一に配置される構成を説明する模式図。 本発明の第7の実施形態にかかる光照射装置の屈折部材を示す拡大側面図。 本発明の第8の実施形態にかかる光照射装置の屈折部材を示す拡大側面図。 同実施形態において観測対象面から屈折部材を介して観察される発光素子が正方格子点上に均一に配置される構成を説明する模式図。 本発明の第9の実施形態にかかる光照射装置の屈折部材および光拡散板を示す拡大側面図。 同実施形態における屈折部材での光の屈折および拡散を説明する模式図。
符号の説明
1・・・光照射装置
3・・・光源
302・・・発光素子
302A・・・観察される発光素子
302a、302b・・・虚像
4・・・屈折部材
40・・・屈折要素
D・・・距離
L(L1、L2)・・・光
T1A〜T1D、T4A〜T4D・・・格子点
WF、・・・観測対象面
X・・・第1の方向
Y・・・第2の方向

Claims (5)

  1. 所定の観測方向から観測される観測対象面に光を照射するものであって、
    複数の発光素子が第1の方向に沿って等間隔、かつ前記第1の方向とは異なる第2の方向に沿って前記間隔と異なる間隔または同一間隔で、格子点上に並べ設けられている光源と、
    その光源から前記観測対象面方向に所定の距離を設定して設けられ、透明な角柱状をなす屈折要素を並行に連ねてシート状に形成した屈折部材とを備え、
    前記光源から1枚だけの屈折部材を介して前記観測対象面に光を照射するよう構成されているとともに、
    前記観測対象面から前記屈折部材を介して観察される発光素子が虚像により増加し、かつそれら観察される発光素子が正方格子点又は正三角格子点上にほぼ均一に配置されるように構成されていることを特徴とする光照射装置。
  2. 前記光源を前記第1の方向と第2の方向とを直交させて発光素子が並べ設けられたものとし、
    前記屈折要素を三角柱状をなすものとするとともに、
    第1の方向と屈折要素の延伸方向とのなす角度が45度となるように前記屈折部材を配置している請求項1記載の光照射装置。
  3. 前記光源を前記第1の方向と第2の方向とが直交し、第2の方向に沿った発光素子の間隔が、第1の方向に沿った間隔よりも小さく設定されたものとし、
    前記屈折要素を横断面台形状をなすものとするとともに、第2の方向と屈折要素の延伸方向とが一致するように前記屈折部材を配置している請求項1記載の光照射装置。
  4. 前記屈折部材の観測対象面側に配置されて当該屈折部材を透過した光を拡散させる光拡散部材をさらに備えている請求項1ないし3のいずれかに記載の光照射装置。
  5. 前記発光素子が発光ダイオードで構成されている請求項1ないし4のいずれかに記載の光照射装置。
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