JP4496969B2 - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、運転者のブレーキ操作に対して適度なストロークや反力を生成するストロークシミュレータを備えた車両用ブレーキ装置に関するものである。
一般に、油圧回路を用いたブレーキバイワイヤシステムは、通常時には、マスターシリンダからホイールシリンダへの液圧経路を遮断した状態でブレーキ操作に応じた液圧をポンプ等によってホイールシリンダへ伝達し、フェールセーフ時には、マスターシリンダからホイールシリンダへの液圧経路を開放し、ブレーキ操作に応じた液圧をマスターシリンダからホイールシリンダへ伝達するように構成されている。
このようなブレーキバイワイヤシステムでは、マスターシリンダからホイールシリンダへの液圧経路を遮断した通常時に、運転者のブレーキ操作に対して適度なペダルストロークやペダル反力を生成するために、マスターシリンダの液圧に応じて弾性収縮可能なストロークシミュレータが設けられている(特許文献1参照)。
特開平5−176407号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された従来例にあっては、ブレーキバイワイヤのフェールセーフ時に、マスターシリンダの液圧はホイールシリンダのみならずストロークシミュレータにも伝達されてしまうので、このストロークシミュレータが弾性収縮する分だけ、必要な減速度を得るためのペダルストロークが増加してしまう。
そこで、本発明は上記の問題に着目してなされたものであり、運転者のブレーキ操作に対して適度なストロークや反力を生成するストロークシミュレータを設ける場合、ブレーキバイワイヤのフェールセーフ時にブレーキ操作のストローク増加を抑制できる車両用ブレーキ装置の提供を課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明に係る車両用ブレーキ装置は、運転者のブレーキ操作に応じて第1のピストンが押圧されるときに流体圧を発生するマスターシリンダと、マスターシリンダで発生した流体圧に応じて第2のピストンが押圧されることで当該流体を貯留すると共に、当該第2のピストンの押圧方向が前記第1のピストンの押圧方向と対向するように配置されたストロークシミュレータと、マスターシリンダで発生した流体圧が伝達されるときに制動力を発生するホイールシリンダと、マスターシリンダ及びホイールシリンダ間で流体圧を伝達するための流路を開閉可能な開閉バルブと、前記第1及び前記第2のピストンの間に介在し当該第1及び第2のピストンの押圧方向に進退可能なロッドと、を備えることを特徴とする。
本発明に係る車両用ブレーキ装置によれば、開閉バルブが開放されている状態で第1のピストンが押圧される際、この第1のピストンと、第1のピストンと第2のピストンとの間にあるロッドが前進することによって、ストロークシミュレータ内の第2のピストンを押圧して、ストロークシミュレータに貯留可能な流体量を制限することで、簡素な構造で確実にストロークシミュレータへの流体の貯留に伴う無駄なストローク増加を抑制することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、ブレーキシステムの概略構成図である。運転者のブレーキ操作が入力されるブレーキペダル1は、インプットロッド1aを介してタンデム式のマスターシリンダ2に連結されている。
マスターシリンダ2には、セカンダリリターンスプリング2a、セカンダリピストン2b、プライマリリターンスプリング2c、プライマリピストン2dが順に挿入されており、このプライマリピストン2dにプッシュロッド1aの先端が接続されている。セカンダリリターンスプリング2aが介在されたセカンダリ圧力室2e、及びプライマリリターンスプリング2cが介在されたプライマリ圧力室2fは、夫々、リリーフポートを経てリザーバタンク2gに連通している。
このマスターシリンダ2では、プッシュロッド1aの前進により、ピストン2d・2bが押圧されリターンスプリング2c・2aの弾性力に抗して前進すると、各ピストン2d・2bがリリーフポートを閉鎖して圧力室2f・2eを密封し、以降のピストン2d・2bの前進に応じて圧力室2f・2eで液圧が発生する。また、上昇していた液圧やリターンスプリング2c・2aの弾性力によって各ピストン2d・2bが後退するときに、圧力室2f・2eで発生している液圧が減少し、再びリリーフポートが開放されてリザーバタンク2gと連通したときに、圧力室2f・2eで発生していた液圧が完全に消失する。
マスターシリンダ2で発生する液圧は、車輪に配設されたホイールシリンダ3FL〜3RRへの伝達が可能になっている。具体的には、プライマリ圧力室2fの液圧がリア左右のホイールシリンダ3RL・3RRに伝達可能で、セカンダリ圧力室2eの液圧がフロント左右のホイールシリンダ3FL・3FRに伝達可能に構成されている。ここでは、ブレーキ系統を前後輪で分割する前後スプリット方式を採用しているが、勿論、前左と後右そして前右と後左で分割するダイアゴナルスプリット方式を採用してもよい。
各ホイールシリンダ3FL〜3RRは、ディスクロータをブレーキパッドで挟圧して制動力を発生させるディスクブレーキや、ブレーキドラムの内周面にブレーキシューを押圧して制動力を発生させるドラムブレーキに内蔵されている。
プライマリ側の液圧系統では、マスターシリンダ2及びホイールシリンダ3RL・3RR間の流路を閉鎖可能なゲートバルブ4rと、ゲートバルブ4r及びホイールシリンダ3RL(3RR)間の流路を閉鎖可能なインレットバルブ5RL(5RR)と、インレットバルブ5RL(5RR)及びホイールシリンダ3RL(3RR)間とマスターシリンダ2のリザーバタンク2gとを連通した流路を開放可能なアウトレットバルブ6RL(6RR)と、アウトレットバルブ6RL・6RR及びリザーバタンク2g間に吸入側を連通し、且つゲートバルブ4r及びインレットバルブ5RL・5RR間に吐出側を連通したポンプ7rと、を備えている。
ここで、ゲートバルブ4r、インレットバルブ5RL・5RR、及びアウトレットバルブ6RL・6RRは、夫々、2ポート2ポジション切換、スプリングオフセット式の電磁操作弁であって、ゲートバルブ4r及びインレットバルブ5RL・5RRは、非励磁のノーマル位置で流路を開放し、アウトレットバルブ6RL・6RRは、非励磁のノーマル位置で流路を閉鎖するように構成されている。なお、各バルブは、流路の開閉を行うことができればよいので、ゲートバルブ4r及びインレットバルブ5RL・5RRが、励磁したオフセット位置で流路を開放し、アウトレットバルブ6RL・6RRが、励磁したオフセット位置で流路を閉鎖するようにしてもよい。
また、ポンプ7rは、負荷圧力に係りなく略一定の吐出量を確保できる歯車ポンプ、ピストンポンプ等、容積型のポンプで構成されている。
以上の構成により、インレットバルブ5RL(5RR)、及びアウトレットバルブ6RL(6RR)を非励磁のノーマル位置にしたまま、ゲートバルブ4rを励磁して閉鎖すると共に、ポンプ7rを駆動することで、リザーバタンク2gのブレーキ液を吸入し、その吐出圧によって、ホイールシリンダ3RL(3RR)の液圧を増圧することができる。
また、アウトレットバルブ6RL(6RR)を非励磁のノーマル位置にしたまま、ゲートバルブ4r及びインレットバルブ5RL(5RR)を励磁して夫々を閉鎖することで、ホイールシリンダ3RL(3RR)からリザーバタンク2g及びポンプ7rへの各流路を遮断し、ホイールシリンダ3RL(3RR)の液圧を保持することができる。
さらに、アウトレットバルブ6RL(6RR)を励磁して開放すると共に、ゲートバルブ4r及びインレットバルブ5RL(5RR)を励磁して夫々を閉鎖することで、ホイールシリンダ3RL(3RR)の液圧をリザーバタンク2gに開放して減圧することができる。
さらに、ゲートバルブ4r、インレットバルブ5RL(5RR)、及びアウトレットバルブ6RL(6RR)の全てを非励磁のノーマル位置にすることで、マスターシリンダ2からの液圧がホイールシリンダ3RL(3RR)に伝達され、フェールセーフ時のブレーキ回路となる。
なお、セカンダリ側の液圧系統でも、プライマリ側と同様のゲートバルブ4f、インレットバルブ5FL・5FR、アウトレットバルブ6FL・6FR、及びポンプ7fを備えており、各動作に関してもプライマリ側と同様であるため、その詳細説明は省略する。
上記のゲートバルブ4f・4r、インレットバルブ5FL〜5RR、アウトレットバルブ6FL〜6RR、及びポンプ7f・7rは、コントローラ8によって駆動制御され、通常時には、ゲートバルブ4f・4rを閉鎖し、図示しないストロークセンサで検出した運転者のブレーキ操作量に応じブレーキバイワイヤによって制動力制御を行う。一方、ポンプ故障等のフェールセーフ時には、ゲートバルブ4f・4rを開放し、マスターシリンダ2からの液圧をホイールシリンダ3FL〜3RRに伝達して通常ブレーキとする。
ところで、通常時にゲートバルブ4f・4rを閉鎖してブレーキバイワイヤを行うときに、運転者のブレーキ操作に対して適度なペダルストロークやペダル反力を生成するために、マスターシリンダ2のプライマリ圧力室2fで発生した液圧は、圧力室2f及びゲートバルブ4r間に連通した流路9を介し、ストロークシミュレータ10へ伝達される。
ストロークシミュレータ10は、マスターシリンダ2の躯体に延在して固定され且つ流路9に連通したシリンダ10aと、シリンダ10a内を摺動可能なシミュレータピストン10bと、シリンダ10aのマスターシリンダ側の面とシミュレータピストン10bとの間に介装されシミュレータピストン10bを後退方向に付勢する圧縮バネ10cと、で構成されている。なお、シリンダ10aのシミュレータピストン10bよりもマスターシリンダ側の区画は大気開放されている。また、シミュレータピストン10bの断面積は、セカンダリピストン2bの断面積よりも小さくなるように構成されている。
このストロークシミュレータ10は、プライマリ圧力室2fの液圧に応じてシミュレータピストン10bが押圧されるときに圧縮バネ10cが弾性収縮することで、その液を貯留するように構成され、更にシミュレータピストン10bの押圧方向がマスターシリンダ2のセカンダリピストン2bの押圧方向と対向するように配置されている。
そして、セカンダリピストン2bには、マスターシリンダ2の躯体に摺動自在に挿通され、先端がシミュレータピストン10bに当接可能なロッド11が連結されている。したがって、シミュレータピストン10bは、プライマリ圧力室2fで発生した液圧に応じて押圧されるとき、圧縮バネ10cが収縮しきるまで、又はロッド11の先端に当接するまでの前進が許容される。なお、ここではロッド11の先端に当接するときに、丁度、圧縮バネ10cが最小長さまで収縮する寸法としているが、これに限定されるものではない。
ここで、プライマリピストン2d及びセカンダリピストン2bが「第1のピストン」に対応し、シミュレータピストン10bが「第2のピストン」に対応し、ゲートバルブ4f・4rが「開閉バルブ」に対応している。
次に、上記第1実施形態の動作や作用効果について説明する。
今、通常のブレーキバイワイヤを行っているとする。すなわち、ゲートバルブ4f・4rを閉鎖した状態で、インレットバルブ5FL〜5RR、アウトレットバルブ6FL〜6RR、及びポンプ7f・7rを駆動制御し、運転者のブレーキ操作に応じた目標ホイールシリンダ圧に調圧する。
ここで、プライマリピストン2dが押圧されると、プライマリ圧力室2fの液圧が上昇し、この液圧がストロークシミュレータ10に伝達される。これによって、シミュレータピストン10bが押圧され、図2に示すように、ストロークシミュレータ10の圧縮バネ10cが弾性収縮するときに、プライマリピストン2dが初期位置から前進する。
このように、ブレーキバイワイヤを行っている際には、ストロークシミュレータ10が弾性収縮して液圧を貯留することによって、運転者のブレーキ操作に対して適度なペダルストロークとペダル反力を生成することができる。
このとき、セカンダリ圧力室2eの液圧伝達経路は、ゲートバルブ4fによって遮断されているので、セカンダリピストン2bの前進は阻止されている。したがって、セカンダリピストン2bに連結されたロッド11も不動状態となるので、シミュレータピストン10bは、ロッド11の先端に当接するまでの前進が許容される。
なお、運転者がブレーキ操作をしていない初期位置からのプライマリピストン2dの移動量と、運転者がブレーキ操作をしてない初期位置からのシミュレータピストン10bの移動量との関係は、下記(1)式で表される。
Xs=Ap・Xp/As ………(1)
Xp:プライマリピストン2dの初期位置からの移動量
Xs:シミュレータピストン10bの初期位置からの移動量
Ap:プライマリピストン2dの断面積
As:シミュレータピストン10bの断面積
続いて、ブレーキバイワイヤを行っている状態から、例えばポンプ故障等が発生したときには、フェールセーフによってゲートバルブ4f・4rを開放し、マスターシリンダ2の液圧によって制動力を発生させる。
ここで、プライマリピストン2dが押圧されると、プライマリ圧力室2fの液圧がホイールシリンダ3RL・3RRのみならずストロークシミュレータ10にも伝達される。これによって、前述したようにシミュレータピストン10bが押圧され、図3に示すように、ストロークシミュレータ10の圧縮バネ10cが弾性収縮することで液が貯留されるときに、プライマリピストン2dが初期位置から前進する。
このブレーキバイワイヤのフェールセーフ時では、ストロークシミュレータ10が弾性収縮して液を貯留した分だけ、ペダルストロークを無駄に増加させてしまうことになる。
しかしながら、このとき、プライマリピストン2dが押圧されると共に、セカンダリピストン2bも押圧されて初期位置から前進する。シミュレータピストン10bは、ロッド11の先端に当接するまでの前進が許容されるので、セカンダリピストン2bと共にロッド11が前進することで、シミュレータピストン10bの移動可能量を減少させる。
これにより、ストロークシミュレータ10に貯留可能な液量を制限することができるので、結果としてペダルストロークの無駄な増加を抑制することができる。
しかも、その後、ロッド11の先端がシミュレータピストン10bに当接してから更にセカンダリピストン2bが前進すると、図4に示すように、このロッド11によって、セカンダリピストン2bとシミュレータピストン10bとが当接した状態で、シミュレータピストン10bを押し返す。
これにより、ストロークシミュレータ10に貯留されていた液圧(ストロークシミュレータ10で制限された分の流体)が排出され、ホイールシリンダ3RL・3RRへ供給されるので、ストロークシミュレータ10の弾性収縮に伴ってロスしていたストロークを挽回するかのように制動力を増加させることができる。
ここで、プライマリピストン2dの移動量(ペダルストローク)と、ホイールシリンダ圧(制動力)との関係を図5に示す。但し、分かりやすく説明するためにストロークシミュレータやマスターシリンダの特性つまりシリンダサイズやバネ特性などが同一条件であるものとする。
図5のA点は、本実施形態で、ロッド11とシミュレータピストン10bとが当接したときを示し、またB点は、従来技術で、シミュレータピストンがフルストロークしたときを示している。
この図5からも明らかなように、本実施形態ではシミュレータピストン10bの移動可能量を減少させることができるので(B点からA点まで)、ペダルストロークの無駄な増加を抑制しつつホイールシリンダ圧を増加させることができる。また、それ以後は、シミュレータピストン10bを押し返すことで、ロスしていたストロークを挽回するかのようにホイールシリンダ圧を増加させる(A点以降の傾きをB点以降の傾きよりも大きくする)ことができる。
以上のように、ゲートバルブ4f・4rが開放されている状態でセカンダリピストン2bが押圧される際、ロッド11によってシミュレータピストン10bのストローク(ストロークシミュレータ10に貯留できる流体量)を規制(制限)し、シミュレータピストン2bを反押圧方向に押し返すことで、弾性収縮した圧縮バネ10cを伸長させることができる。したがって、ストロークシミュレータ10の弾性収縮に伴う無駄なストローク増加を抑制することができる。
また、ロッド11は、一端をセカンダリピストン2bに連結し、他端をシミュレータピストン10bに当接可能に形成しただけの構造で、上記の効果を容易に且つ確実に得ることができる。
また、マスターシリンダ2のピストン2b・2dよりも、ストロークシミュレータ10のシミュレータピストン10bの断面積を小さくしているので、ストロークシミュレータ10の貯留量の制限のみならず、ロッド11とシミュレータピストン10bが当接した後に更に運転者がブレーキペダル1を踏込むときに、シミュレータピストン10bを押し返し、ストロークシミュレータ10に流入していたブレーキ液を確実に排出することができる。
また、プライマリ系統の液圧をストロークシミュレータ10に伝達しているので、ブレーキバイワイヤの正常時に、ストロークシミュレータ10のストロークを犠牲にすることを回避できる。すなわち、セカンダリ系統の液圧をストロークシミュレータ10に伝達してしまうと、ブレーキバイワイヤの正常時にもセカンダリピストン2bが前進してしまう分、シミュレータピストン10bの移動可能量が減ってしまうからである。
なお、上記の第1実施形態では、セカンダリピストン2bに連結されたロッド11の先端がシミュレータピストン10bに当接するように構成したが、これに限定されるものではなく、ロッド11の一端をシミュレータピストン10bに連結し、他端がセカンダリピストン2bと当接するようにしてもよい。更には、ロッド11は、セカンダリピストン2b及びシミュレータピストン10bの何れかに連結されていなくても、両端が夫々セカンダリピストン2b及びシミュレータピストン10bに当接可能な状態で進退自在に保持した構成でもよい。要は、セカンダリピストン2bが押圧される際、ロッド11によって、シミュレータピストン10bのストロークを規制し、シミュレータピストン10bを押し返すことができればよい。
また、上記の第1実施形態では、タンデム式のマスターシリンダ2を採用しているが、これに限定されるものではなく、シングルマスターシリンダでも本実施形態の効果を得ることができる。
また、上記の第1実施形態では、液圧を伝達媒体にしたハイドロリックブレーキを採用しているが、これに限定されるものではなく、圧縮空気を伝達媒体にしたエアブレーキを採用してもよい。
また、上記の第1実施形態では、ストロークセンサで検出したブレーキ操作量に応じてブレーキバイワイヤを行っているが、これに限定されるものではなく、圧力センサで検出したペダル踏力やマスターシリンダ圧に応じてブレーキバイワイヤを行うようにしてもよい。
ブレーキシステムの概略構成図である。 ブレーキバイワイヤの正常時の動作を説明するである。 ブレーキバイワイヤのフェールセーフ時にシミュレータピストンの移動可能量が減少する様子を示した図である。 ブレーキバイワイヤのフェールセーフ時にシミュレータピストンが押し返される様子を示した図である。 プライマリピストンの移動量とホイールシリンダ圧との関係を示したグラフである。
符号の説明
1 ブレーキペダル
2 マスターシリンダ
2b セカンダリピストン
2d プライマリピストン
2e セカンダリ圧力室
2f プライマリ圧力室
3FL〜3RR ホイールシリンダ
4f・4r ゲートバルブ
5FL〜5RR インレットバルブ
6FL〜6RR アウトレットバルブ
7f・7r ポンプ
8 コントローラ
9 流路
10 ストロークシミュレータ
10a シリンダ
10b シミュレータピストン
10c 圧縮バネ
11 ロッド

Claims (3)

  1. 運転者のブレーキ操作に応じて第1のピストンが押圧されるときに流体圧を発生するマスターシリンダと、該マスターシリンダで発生した流体圧に応じて第2のピストンが押圧されることで当該流体を貯留すると共に、当該第2のピストンの押圧方向が前記第1のピストンの押圧方向と対向するように配置されたストロークシミュレータと、前記マスターシリンダで発生した流体圧が伝達されるときに制動力を発生するホイールシリンダと、前記マスターシリンダ及び前記ホイールシリンダ間で流体圧を伝達するための流路を開閉可能な開閉バルブと、前記第1及び前記第2のピストンの間に介在し当該第1及び第2のピストンの押圧方向に進退可能なロッドと、を備えることを特徴とする車両用ブレーキ装置。
  2. 前記ロッドは、一端側が前記第1及び第2のピストンの何れか一方に連結され他端側が他方に当接可能に構成される、又は両端側が夫々前記第1及び第2ピストンへ当接可能な状態で進退自在に構成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキ装置。
  3. 前記第1のピストンよりも前記第2のピストンの断面積を小さくしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用ブレーキ装置。
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