JP4380507B2 - 車両用ブレーキ装置 - Google Patents
車両用ブレーキ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4380507B2 JP4380507B2 JP2004340870A JP2004340870A JP4380507B2 JP 4380507 B2 JP4380507 B2 JP 4380507B2 JP 2004340870 A JP2004340870 A JP 2004340870A JP 2004340870 A JP2004340870 A JP 2004340870A JP 4380507 B2 JP4380507 B2 JP 4380507B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brake
- input rod
- input
- rod
- push rod
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
- Braking Elements And Transmission Devices (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Description
図1は、ブレーキシステムの概略構成図である。ブレーキペダル1(ブレーキ操作子)に入力される運転者のペダル踏力を液圧に変換するマスターシリンダ2は、プライマリ側がリア左右のホイールシリンダ3RL・3RRに連通され、セカンダリ側がフロント左右のホイールシリンダ3FL・3FRに連通されている。ここでは、ブレーキ系統を前後輪で分割する前後スプリット方式を採用しているが、勿論、前左と後右そして前右と後左で分割するダイアゴナルスプリット方式を採用してもよい。
プライマリ側の液圧系統では、マスターシリンダ2及びホイールシリンダ3RL・3RR間の流路を閉鎖可能なゲートバルブ4rと、ゲートバルブ4F及びホイールシリンダ3RL(3RR)間の流路を閉鎖可能なインレットバルブ5RL(5RR)と、インレットバルブ5RL(5RR)及びホイールシリンダ3RL(3RR)間とマスターシリンダ2のリザーバタンク2aとを連通した流路を開放可能なアウトレットバルブ6RL(6RR)と、アウトレットバルブ6RL・6RR及びリザーバタンク2a間に吸入側を連通し、且つゲートバルブ4r及びインレットバルブ5RL・5RR間に吐出側を連通したポンプ7rと、を備えている。
以上の構成により、インレットバルブ5RL(5RR)、及びアウトレットバルブ6RL(6RR)を非励磁のノーマル位置にしたまま、ゲートバルブ4rを励磁して閉鎖すると共に、ポンプ7rを駆動することで、リザーバタンク2aのブレーキ液を吸入し、その吐出圧によって、ホイールシリンダ3RL(3RR)の液圧を増圧することができる。
さらに、アウトレットバルブ6RL(6RR)を励磁して開放すると共に、ゲートバルブ4r及びインレットバルブ5RL(5RR)を励磁して夫々を閉鎖することで、ホイールシリンダ3RL(3RR)の液圧をリザーバタンク2aに開放して減圧することができる。
なお、セカンダリ側の液圧系統でも、プライマリ側と同様のゲートバルブ4f、インレットバルブ5FL・5FR、アウトレットバルブ6FL・6FR、及びポンプ7fを備えており、各動作に関してもプライマリ側と同様であるため、その詳細説明は省略する。
また、第2ストロークシミュレータ11は、運転者のペダル踏力が入力されたときに、このペダル踏力が伝達される同一経路に存在する他の弾性体、つまり圧縮バネ10aとリターンスプリング2bとが圧縮されてから、インプットロッド12が所定位置に到達するように設定されている。
また、第2ストロークシミュレータ11は、運転者のペダル踏力が入力されたときに、ブレーキペダル1がストロークエンドに到達する前までに収縮した状態から伸長した初期状態へと復帰するように設定されている。
今、通常のブレーキバイワイヤを行っているとする。すなわち、ゲートバルブ4f・4rを閉鎖した状態で、インレットバルブ5FL〜5RR、アウトレットバルブ6FL〜6RR、及びポンプ7f・7rを駆動制御し、運転者のブレーキ操作に応じた目標ホイールシリンダ圧に調圧する。
ここで、ペダル踏力が入力されると、コイルスプリング14、リターンスプリング2b、及び圧縮バネ10aの中で、コイルスプリング14のバネ定数が最も低いので、リターンスプリング2b及び圧縮バネ10aによって前進が阻止されたプッシュロッド13に対してインプットロッド12が前進する。
このように、ブレーキバイワイヤを行っている際には、コイルスプリング14、及びリターンスプリング2bが圧縮されることによって、適度なペダルストロークとペダル反力を演出することができる。また、このときのペダルストローク区間がインプットロッド12の進退する定常区間となる。
ここで、ブレーキ操作がなされるときのインプットロッド12とプッシュロッド13との位置関係を図3に基づいて説明する。前述したように、ペダル踏力が入力されると、リターンスプリング2b及び圧縮バネ10aによって前進が阻止されたプッシュロッド13に対してインプットロッド12が前進する。
このように、ブレーキバイワイヤのフェールセーフ時には、セカンダリ側のリターンスプリング2cも圧縮されるので、ブレーキバイワイヤを行っているときよりも、ペダルストロークが増加してしまう。
これにより、インプットロッド12とプッシュロッド13との相対的な位置関係が初期状態へと復帰してゆき、最終的に第2ストロークシミュレータ11が収縮してない状態、つまり図3に点線で示したような第2ストロークシミュレータ11が無いのと同じ状態になる。
また、上記の第1実施形態では、不動ラック17をマスターシリンダ2の躯体に形成しているが、これに限定されるものではなく、不動ラック17の不動状態を維持できればよいので、例えば他の車体部材に形成してもよい。
また、上記の第1実施形態では、ストロークセンサ9で検出したブレーキ操作量に応じてブレーキバイワイヤを行っているが、これに限定されるものではなく、圧力センサで検出したペダル踏力やマスターシリンダ圧に応じてブレーキバイワイヤを行うようにしてもよい。
この第2実施形態では、図4に示すように、第2ストロークシミュレータ11における差動機構の変形例を示すものであり、前述した第1実施形態と同様の部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
第2ストロークシミュレータ11は、プッシュロッド13のラック15と対向して常にピニオン16と噛合すると共に、マスターシリンダ2の躯体に連結された筒状ハウジング18の内壁面を摺動可能なスライドラック19を備えている。スライドラック19は、インプットロッド12が初期位置にあるときに、ペダル踏力の入力側で停止させられる最後退位置と、インプットロッド12が所定位置に到達するときに、ペダル踏力の出力側で停止させられる最前進位置との区間を進退するように構成されている。
その他の作用効果については前述した第1実施形態と同様である。
2 マスターシリンダ
2b、2c リターンスプリング
3FL〜3RR ホイールシリンダ
4f・4r ゲートバルブ
5FL〜5RR インレットバルブ
6FL〜6RR アウトレットバルブ
7f・7r ポンプ
8 コントローラ
9 ストロークセンサ
10 第1ストロークシミュレータ
10a 圧縮バネ
11 第2ストロークシミュレータ
12 インプットロッド
13 プッシュロッド
14 コイルスプリング(弾性部材)
15 ラック
16 ピニオン
17 不動ラック
18 筒状ハウジング
19 スライドラック(不動ラック)
Claims (5)
- 運転者のブレーキ操作に応じてインプットロッドを前進させるブレーキ操作子と、前記インプットロッドの前進によってプッシュロッドが前進するときに流体圧を発生させるマスターシリンダと、前記インプットロッドと前記プッシュロッドとの間に介装されブレーキ操作量を吸収可能な弾性部材を有するストロークシミュレータとを備え、
前記ストロークシミュレータは、前記インプットロッドが初期位置から所定位置まで前進するときに、前記プッシュロッドの前進を抑制し、且つ前記インプットロッドが前記所定位置を超えて前進するときに、当該インプットロッドよりも前記プッシュロッドを多く前進させる差動機構を有し、
前記差動機構は、前記インプットロッドに回転自在に支持されたピニオンと、前記プッシュロッドに軸方向に沿って形成され前記ピニオンと噛合するラックと、前記インプットロッドが前記所定位置を超えて前進した位置にあるときに、前記ラックと対向し不動状態で前記ピニオンと噛合する不動ラックと、で構成されることを特徴とする車両用ブレーキ装置。 - 前記弾性部材は、運転者のブレーキ操作力が入力されていないときに前記インプットロッドを前記初期位置まで後退させ、運転者のブレーキ操作力が伝達される同一経路に存在し運転者のブレーキ操作に応じて圧縮される他の弾性体よりも低い弾性係数に設定されることを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキ装置。
- 前記ストロークシミュレータは、運転者のブレーキ操作力が入力されたときに、当該ブレーキ操作力が伝達される同一経路に存在する他の弾性体が圧縮されてから、前記インプットロッドが前記所定位置に到達するように構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用ブレーキ装置。
- 前記マスターシリンダ及び当該マスターシリンダからの流体圧によって制動力を発生可能なホイールシリンダ間の流体圧経路を遮断し、運転者のブレーキ操作に応じた制動力制御を行う制動力制御手段を備え、
前記制動力制御手段で行う制動力制御の際に、前記弾性体、及び前記他の弾性体が圧縮されることで発生した前記インプットロッドのストローク区間を定常区間とし、
前記ストロークシミュレータは、前記インプットロッドが前記定常区間を前進側に超えるときの位置が前記所定位置として設定されることを特徴とする請求項2又は3に記載の車両用ブレーキ装置。 - 前記ストロークシミュレータは、運転者のブレーキ操作力が入力されたときに、前記ブレーキ操作子がストロークエンドに到達する前までに、前記インプットロッドと前記プッシュロッドとの相対的な位置関係が、前記弾性体の収縮していない初期状態へと復帰するように構成されることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の車両用ブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004340870A JP4380507B2 (ja) | 2004-11-25 | 2004-11-25 | 車両用ブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004340870A JP4380507B2 (ja) | 2004-11-25 | 2004-11-25 | 車両用ブレーキ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006151031A JP2006151031A (ja) | 2006-06-15 |
JP4380507B2 true JP4380507B2 (ja) | 2009-12-09 |
Family
ID=36629852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004340870A Expired - Fee Related JP4380507B2 (ja) | 2004-11-25 | 2004-11-25 | 車両用ブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4380507B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4711408B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2011-06-29 | 本田技研工業株式会社 | 自動二輪車 |
JP4835415B2 (ja) | 2006-12-08 | 2011-12-14 | トヨタ自動車株式会社 | 運動変換伝達装置 |
JP2008143333A (ja) | 2006-12-08 | 2008-06-26 | Toyota Motor Corp | 操作シミュレータ |
JP2009090932A (ja) | 2007-10-11 | 2009-04-30 | Honda Motor Co Ltd | 制動装置 |
JP5761130B2 (ja) * | 2012-06-13 | 2015-08-12 | トヨタ自動車株式会社 | マスタシリンダ装置 |
-
2004
- 2004-11-25 JP JP2004340870A patent/JP4380507B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2006151031A (ja) | 2006-06-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102382574B1 (ko) | 전자식 브레이크 시스템 | |
JP6584647B2 (ja) | ブレーキシステム及びブレーキシステムを動作させるための方法 | |
JP5682008B2 (ja) | 倍力装置及びこれを用いたブレーキ装置 | |
JP5220827B2 (ja) | 車両用ブレーキ装置 | |
JP5558552B2 (ja) | 車両用ブレーキ装置の制御方法 | |
EP2436568A1 (en) | Braking operation device | |
WO2011063955A3 (de) | Bremssystem mit speichereinrichtung mit mehrfachfunktion | |
JP5519010B2 (ja) | ブレーキマスタシリンダおよびブレーキマスタシリンダを作動させるための方法 | |
JP2009090932A (ja) | 制動装置 | |
JP2016517372A (ja) | 車両のためのブレーキシステム | |
US20140246897A1 (en) | Vehicle brake device | |
JP2012071737A5 (ja) | ||
KR102155831B1 (ko) | 유압장치를 병용하는 emb의 주차제동 시스템 및 제어방법 | |
CN109572659A (zh) | 电制动系统及其控制方法 | |
JP4380507B2 (ja) | 車両用ブレーキ装置 | |
EP3500463A1 (en) | Dual master cylinder brake assembly with quick-fill function | |
JP2008265450A (ja) | 車両用ブレーキ装置 | |
JP2008290467A (ja) | 車両用ブレーキ装置 | |
CN108944872B (zh) | 电子制动系统 | |
JP4375139B2 (ja) | ブレーキ液圧発生装置およびブレーキシステム | |
JP4491829B2 (ja) | 車両用ブレーキ装置 | |
JP4229052B2 (ja) | 車両用ブレーキ装置 | |
DE102013009432A1 (de) | Hydraulisches Bremssystem mit einem Zwischenspeicher | |
JP4650282B2 (ja) | 車両用ブレーキ装置 | |
JP4419913B2 (ja) | 車両用ブレーキ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070528 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090317 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090319 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090514 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20090901 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20090914 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131002 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |