JP4496891B2 - 位置検出方法及び位置検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車,列車,人などの移動体の位置を検出するシステムに関する。
屋外で位置を検出するシステムとして、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム) が広く用いられている。GPSは、同時に4個以上のGPS衛星からの信号を捕捉して、3次元の位置を検出する。
通常のGPS衛星による位置検出は、GPS衛星の軌道情報から衛星の位置を既知(基準)として、3個の衛星からの距離を電波が到達する時間で推定し、3つの衛星からの距離の交点を幾何学的に求めて、3次元位置を決定する。実際には、受信機は衛星に搭載しているような衛星と同期した高精度な原子時計を持っていないため、受信機の時計誤差と、3次元位置(経度,緯度,高さ)の合わせて4つの未知数があるため、4個以上の衛星を捕捉する必要がある。但し測位位置の高さ(高度)を仮定すると、未知数が時計誤差,経度,緯度の3個となり、3つの衛星を捕捉すれば2次元位置を求めることが可能となる。
また、GPS衛星からの信号の到達時間に基づいて衛星からの距離を推定する場合には、前記時計誤差だけでなく、電波が地球表面の電離層,対流圏などを伝播するときに真空中よりも伝播速度が低下することによる誤差(伝播遅延誤差)も生ずる。この伝播遅延誤差は衛星毎に電波の伝播経路が異なるために、捕捉衛星数が増えてもこの伝播遅延誤差を補正することはできない。通常4つの衛星からの信号だけで3次元位置を検出する単独測位方式では、伝播遅延誤差を無視して位置を検出することになる。このため、伝搬遅延による誤差はそのまま位置誤差となって現れる。デファレンシャル測位(D−GPS)方式では、この伝播遅延誤差を地球上に設置した基準局(既知点)などで推定し、誤差情報を提供することなどによって精度の向上を図っている。
この様に、GPS衛星による位置検出では、一般に、都市部のビル街,山間部等の上空の視界が制限されている場所では、移動体(受信機)が4個以上の衛星を捕捉できず、
GPS衛星による位置検出ができないという問題があった。また、伝播遅延誤差による位置検出精度の劣化を防止するためには、デファレンシャル測位(D−GPS)方式の様に基準局を設置する必要がある。
これらを解決するために、GPS衛星と等価な信号を発生させる送信機(擬似衛星)を地上に置いて位置を検出する方法が特開平11−72548号公報に開示されている。この特開平11−72548号公報には、地球上にGPS衛星と等価な信号を送信する擬似衛星を設置することによって、都市部のビル街などでもGPS衛星による位置検出を可能とする技術が開示されている。また、疑似衛星に基地局機能を持たせることによって、伝播遅延誤差を補正する技術も開示されている。
しかしながら、擬似衛星を含めて4個(または3個)以上の衛星を補足する必要があり、GPS衛星が1個しか捕捉できない場合には、3個(または2個)以上の擬似衛星を設置しなければならない。また、位置検出精度を向上するためには、基準局の機能を持たせる必要があった。
特開平11−72548号公報
本発明の目的は、GPS衛星を用いた位置検出システムにおいて、測位に用いる擬似衛星を含むGPS衛星の数が少ない位置検出システムを提供することである。
上記の目的は、移動体の移動経路を用いて移動体の三次元位置を推定することによって、未知数を少なくして位置検出の演算を行うことにより達成される。すなわち、移動体の移動経路が道路,歩道,鉄道の軌道などあらかじめ想定される場合には、移動経路上の3次元位置の関係が既知であることから、例えば緯度のみがわかれば経度,高さは一義的に計算することができる。この場合には、未知数が緯度と時計誤差の二つとなり、2個の衛星を捕捉し、2個の衛星からの距離で緯度,経度,高さの3次元位置を検出することが可能となる。
本発明の位置検出システムによれば、GPS衛星2個もしくはGPS衛星1個と擬似衛星1個が捕捉できれば、位置を検出することが可能となり、4個以上のGPS衛星捕捉が困難な場所でもGPS衛星による位置検出が可能となる効果がある。
以下、図面により本発明を用いた位置検出システムの実施例を説明する。
図1に本発明を用いた位置検出システムの一実施例を示す。本実施例では、GPS衛星2個により、位置を検出する場合を示している。図1は、移動体(車両)に適用した例であり、2個のGPS衛星1a,1bと、移動体に搭載された位置検出装置2,移動体の移動経路3の情報(道路地図など)を示している。
本実施例の動作について、まず衛星2個による位置の検出方法を説明する。GPS衛星1aから送信された測位信号を位置検出装置2で捕捉し、電波が到達するのに要した時間taを基に、GPS衛星1aと位置検出装置2との距離を求める。電波は真空中であれば光速cで伝播することから、光速cと電波の伝播時間taを乗算すれば、GPS衛星1aと位置検出装置2との距離が求まる。しかし、電波の伝播速度が空気中では光速よりも低下する影響(伝播遅延誤差)Eaと伝播時間の測定誤差(時刻誤差)buによる影響が、GPS衛星1aから位置検出装置2までの真の距離Laに加わり、電波の伝播時間taから測定される距離すなわち擬似距離PLaは、式1で表されることになる。
Figure 0004496891
式1において、伝播遅延誤差EaはGPS衛星1aから送られた電波が、電離層,対流圏等で遅延することによる影響を示している。電波が遅延することによる影響を距離に換算してEaで示している。また、buは伝搬時間の測定誤差を距離に換算して示したものである。各衛星は原子時計を利用して衛星間で同期した正確な時刻を持っているが、位置検出装置側では同期した正確な時刻をもっていないため、時計の誤差(クロックバイアスとも呼ばれる)が生ずる。時計誤差による距離誤差、すなわち時計誤差に電波の伝搬速度を乗じた値をbuとして示している。
GPS衛星1bからの電波で測定される距離,擬似距離PLbについても式1と同様に、式2で表される。式2において、tbは電波伝搬時間の測定値、Ebは電波遅延誤差、buは時計誤差、LbはGPS衛星1bから位置検出装置2までの真の距離である。尚、時計誤差buは、GPS衛星1aからの電波とGPS衛星1bからの電波の受信時刻が近接しているため同じと考えて良いが、電波の伝播遅延Eaと伝播遅延Ebは、GPS衛星と位置検出装置との伝搬経路がGPS衛星1aとGPS衛星1bは同じではないため異なる。
Figure 0004496891
移動体(車両等)は通常道路を走行することを考えると、経度,緯度,高さの3次元位置(X,Y,Z)はある関係を持つことになる。そこで、例えば緯度Xを変数xu として、移動経路の各点における三次元位置(xu,yu,zu) すなわち道路形状を式3で示すように近似する。このように、移動体が走行する道路は局所的にはxuの多項式で近似でき、経度Yはxuの関数fy、高さZもxuの関数fzとして表すことが可能である。
Figure 0004496891
道路のほとんどは直線もしくは緩やかな曲線(カーブ)であることから、yu,zuは現在位置を中心として式4,式5で示すような2次式程度で表すことができる。これはカーナビゲーション装置で用いられる地図では、現在位置に近い複数の緯度,経度,高さで表された道路リンクのノードを通るような近似曲線に相当する。
Figure 0004496891
Figure 0004496891
尚、緯度に平行に設置された道路、すなわち南北に走っている道路では、緯度が変化しても経度がほとんど変化しないことになる。このような場合には、経度を変数として緯度や高さを表す方が良いことも考えられるが、いずれにしても変数を一つとして道路形状を表すことが可能であることには変わりない。
位置検出装置の位置座標を式3で表せば、GPS衛星1a,1bから位置検出装置2までの真の距離La,Lbを、衛星の3次元位置座標(Xsa,Ysa,Zsa),(Xsb,Ysb,Zsb)と位置検出装置2の位置座標(xu,fy(xu),fz(xu))を用いて表すことができ、式1,式2は、それぞれ式6,式7に変形できる。
Figure 0004496891
Figure 0004496891
式6,式7でGPS衛星1a,1bの3次元位置座標(Xsa,Ysa,Zsa),(Xsb,Ysb,Zsb)は通常のGPS衛星による位置検出と同様に衛星の軌道情報(エフェメリス)から、求めることが可能である。従って、式6の未知数はxu ,bu,Ea、式7の未知数はxu ,bu,Ebである。ここで、伝播遅延誤差Ea,Ebを無視すれば(0と仮定すれば)、未知数はxu ,buの2つとなり、2個の衛星が捕捉できれば式6,式7の二つの方程式からxu ,buを求めることが可能となる。式6,式7の二つの方程式を連立させて解く方法としては、式6,式7を差分方程式として収束演算を行う。求めたxu を式3に代入すれば、位置検出装置2の3次元位置を求めることができる。ここでは、伝播遅延誤差を無視して位置を検出することを示したが、デファレンシャル測位(D−GPS)方式で提供される、基準局で推定した地球上の伝播遅延の誤差情報により伝播遅延誤差を求める等、伝播遅延誤差を別の手段で求めることができる場合には、伝播遅延誤差Ea,Ebを無視せずに位置検出を行うことが出来るため、位置検出の精度を向上することができる。
本実施例の位置検出装置2の構成を図2に示す。図2の位置検出装置では、受信アンテナ21を通して受信したGPS衛星からの信号をRF部22で処理し、コード生成部23で受信した信号に埋め込まれているコード信号を取り出す。位置演算部28では、取り出したコード信号を処理し電波の伝播時間を測定し、擬似距離を推定し、位置を演算する。演算に必要な移動経路(道路の形状など)の情報は、地図データ25をアクセスして得る。もちろん位置演算部28で通常のGPS測位演算も行うことも可能である。通常のGPS測位演算により位置演算部28で得られた位置が道路上から外れている場合には、マップマッチング26で地図データ25を参照して修正することもできる。また、GPS衛星からの電波が途切れた場合には、ジャイロ,車速などの移動体に搭載されている慣性航法センサ27を用いて、位置演算部28で位置を求めることも可能な構成としている。本発明の特徴は、地図データを位置演算に用いる構成となっていることにある。
図2の位置検出装置に実装されている本実施例の位置検出手順を図3に示す。ステップF0の初期捕捉とは、位置検出装置2の電源を入れた時点でGPS衛星を捕捉し、初期位置を演算する動作を示している。初期捕捉では、すべてのGPS衛星をスキャンし、捕捉可能なGPS衛星とこれらの各GPS衛星の軌道情報などの測位演算に必要な情報を得て、位置検出装置の現在位置を求める。その後、ステップF1で捕捉衛星数が3個以上の場合には、位置演算部28でステップF11で通常のGPS受信機で用いられている測位演算を行い、位置を求める。この時、捕捉衛星数が3個の場合には、高さ情報を固定にした二次元測位を行って位置を求める。ステップF12では、移動体が路上に存在しているという仮定の下で、地図データ25の情報を元にマップマッチング26におけるマップマッチング(地図参照)処理により、得られた位置が道路上から離れた位置であった場合には、測位演算で求めた位置を近傍の道路上に配置(変更)する。ステップF13では、こうして道路上に配置した位置を現在位置としてデータを書き換える。次にステップF14で、次の測位処理のタイミングで存在している可能性の高い現在位置を中心とした数十m程度の範囲で、式4,式5で表される移動経路となる道路の線形の近似曲線、すなわち式4,式5の二次式の係数を求める。そして再びGPS衛星からの信号を受信してステップF1の判別処理に戻る。ステップF1で捕捉可能な衛星が2個以下となった場合には、ステップF2に進む。ここで測位可能なGPS衛星が2個である場合には、ステップF21に進む。ステップF21では直前の位置,時計誤差を初期値とする。ステップF22で捕捉できた2つのGPS衛星からの信号の到達時間ta,tbから式1,式2の擬似距離PLa,PLbを求める。ステップF23では式6,式7を連立させて2つの未知数,緯度xu ,時刻誤差buを解く。ステップF24で、収束誤差が予め定めた値以下となるまで、ステップF23の演算を繰り返す。収束誤差が予め定めた値以下となれば、ステップF13で位置データを書き換える。またステップF2で捕捉衛星数が1以下の場合には、ステップF31で現在の位置を基点として、慣性航法センサ27からの情報を用いてジャイロ(方位)と移動距離から位置を推定する。ステップF32では、得られた位置をマップマッチング(地図参照)により、近傍の道路上に配置(変更)し、ステップF13でこの配置結果を現在位置として書き換える。
本実施例によれば、従来、都市部等の捕捉可能なGPS衛星が2個以下となりGPS衛星による位置検出誤差ができない場所でも、ある程度の誤差で移動体の位置を道路上の位置として検出できるという効果がある。
図4に本発明を用いた位置検出システムの一実施例を示す。GPS衛星1個と擬似衛星1個により、位置を検出する場合を示したものである。図4には、GPS衛星からの信号に同期したGPS信号と等価な信号を送信する擬似衛星5と、移動体(車)に搭載された位置検出装置2,道路地図等などの移動経路情報3を示している。図1に示した実施例との相違は、GPS衛星1bの代わりに、地上に置いた擬似衛星5が用いられていることである。
擬似衛星5の構成を図5に示す。擬似衛星5では、受信アンテナ51からのGPS衛星1の信号を受信機52で受信し、コード信号(送信時刻,衛星番号,軌道情報,衛星の健康情報など)を取り出す。内蔵された処理装置53では受信した信号の中で、衛星番号のみを擬似衛星固有の番号に変換した等価な信号(擬似GPS信号)を生成し、送出アンテナ54から送出する。この擬似衛星固有の番号は、現在のGPS衛星の衛星番号が1〜33となっていることから、これらとは別の衛星番号を割り当てるものとする。尚、擬似GPS信号の中に受信したGPS衛星1の衛星番号を追加して送信している。この擬似GPS信号の元になったGPS衛星を同期GPS衛星と呼ぶことにする。これらの処理に係わるタイミングを、時間処理55で一定にするように時間を管理している。
位置検出装置2はGPS衛星1からの信号と擬似衛星5からの信号を受信し、移動体が道路上を走行しているものとして移動経路3(地図)をもとに位置を計算する。本実施例においても、位置検出装置2の構成は図2と同じものであるが、擬似衛星の信号を受信したことを擬似衛星判別24で検出し、位置演算の方式を変えることが可能となるようにしている。
まず、本実施例における位置検出の方式を説明する。各装置での受信,送信タイミングを図6に示す。GPS衛星1から測位信号を送信した時刻を0とする。擬似衛星5では図6の擬似衛星5に示すイベントが発生する。先ず、アンテナでGPS衛星1からの信号を受信し、この信号に含まれる衛星番号を擬似衛星番号に変更するとともに、受信したGPS衛星1の衛星番号を同期衛星番号データとして加えて、送信する。この処理に要する時間をttとする。このttは、受信してから送信するまでの時間であり、図5の時間処理55で一定に制御することが可能である。図6において、擬似衛星5がGPS衛星1からの信号を受信するまでの時間は、GPS衛星1から擬似衛星5までの真の距離L2に、伝播遅延誤差(距離)E1を加えた伝播距離を伝播速度cで割った値となる。
位置検出装置では図6の位置検出装置2に示すイベントが発生する。位置検出装置2でGPS衛星1からの信号を受信するまでの時間は、GPS衛星1から位置検出装置2までの真の距離L1にその間の伝搬遅延距離E1を加えた伝搬距離を伝播速度cで割った値となる。このとき位置検出装置2で測定した伝播時間t1は、位置検出装置の時刻誤差buが加わり、式8で表される。
Figure 0004496891
また、GPS衛星1から送信された信号が擬似衛星5を経由して位置検出装置2に届くまでの時間は、GPS衛星1と擬似衛星5までの真の距離L2と、擬似衛星5から位置検出装置2までの真の距離L3と、その間の伝播遅延距離E1とを加えて伝播速度cで割った値に、さらに擬似衛星5での処理時間をttを加えた値となる。このとき位置検出装置2で測定した伝播時間t2は位置検出装置時刻誤差buが加わり、式9で表される。
Figure 0004496891
ここで、伝搬遅延距離E1は、同じ衛星から発信され、非常に近い距離の地点に到達することから、式8と式9では同じ値であると考えて良い。また、位置検出装置時刻誤差
buはほぼ同じ時刻に到達することから、これについても式8と式9では同じ値であると考えて良い。
式8,式9で表された位置検出装置2で測定可能な時間t1,t2から求められる擬似距離は、GPS衛星1から位置検出装置2までの擬似距離PL1が式10、擬似衛星5から位置検出装置2までの擬似距離PL3が式11で表される。
Figure 0004496891
Figure 0004496891
式10のGPS衛星1から位置検出装置2までの擬似距離PL1は、伝播時間t1に伝播速度cを乗算したものであり、これはすなわち真の距離L1とその間の伝播遅延距離
E1,時計誤差buを加えたものとなる。擬似衛星5から位置検出装置2までの伝播時間については、測定される伝播時間t2にはGPS衛星1と擬似衛星5までの真の距離L2を伝播する時間と擬似衛星5での処理時間ttが含まれているため、測定される伝播時間t2からこれらの時間を差し引く必要がある。式11の擬似衛星5から位置検出装置2までの擬似距離PL3は、伝播時間t2に伝播速度cを乗算したものからGPS衛星1と擬似衛星5までの真の距離L2を引き、さらに擬似衛星5での処理時間tt間に進む距離を差し引いたものとなる。これはすなわち、真の距離L3とその間の伝播遅延距離E1、時計誤差buを加えたものとなる。ここで注意すべきは、擬似衛星5から位置検出装置2の間の擬似距離PL3にも、GPS衛星1から擬似衛星5の間の伝播遅延誤差E1が見えてくることである。
式10,式11には、GPS衛星1の位置座標(Xs,Ys,Zs)、擬似衛星5の位置座標(Xp,Yp,Zp)、第1の実施例と同様に道路上を走行していることを前提に式3で移動体の位置座標(xu,fy(xu),fz(xu))が表されるとした場合についても合わせて表現している。尚、GPS衛星1の位置座標(Xs,Ys,Zs)は、衛星の軌道情報から求めることができるのは実施例1と同様であるが、擬似衛星5の位置座標(Xp,Yp,Zp)は擬似衛星を設置したときに測量などで求めておくことにより固定された値として扱うことが出来るため、既知と考えて良い。そして、各擬似衛星に割り当てられた擬似衛星固有の番号とこの測量などによって得られた位置座標を対応付けた情報を、擬似衛星座標データ29として位置検出装置2に格納しておくことにより、位置演算部28における測位演算の際には受信した信号の衛星番号から対応する擬似衛星の位置座標を得ることが可能となる。
式10と式11の関係は、第1の実施例の式6と式7の関係と同じであり、伝搬遅延誤差E1がわかっているか推定できる、もしくは無視すれば、未知数がxu とbuであることから、2つの方程式を解いてxu,buを求めることができる。
本実施例による位置検出の動作を、図7に示す。図7に示す処理では、第1の実施例と異なる部分である捕捉されたGPS衛星の数が2個以下の場合処理の部分のみが異なり、その他の部分は同様である。図7において、捕捉した衛星数が2個である場合には、ステップF7でこの中に擬似衛星が含まれているかどうかを判別する。擬似衛星にはGPS衛星と異なる衛星番号が与えられていることから、受信した電波から得られるコード信号の衛星番号から容易に判別が可能である。捕捉した衛星の中に擬似衛星が含まれていない場合は、ステップF21に進み、第1の実施例と同様にして、ステップF21からステップF24の処理で、GPS衛星2個と移動経路情報から位置を算出する。
ステップF7で捕捉した衛星の中に擬似衛星が含まれている場合には、ステップF71に進み、擬似衛星の信号に含まれている同期GPS衛星番号を確認し、同じGPS衛星の信号を受信している場合にはステップF721に進む。ステップF721では直前に求められた位置とこの時の時計誤差を初期値とする。ステップF722で到達時間から式10,式11の擬似距離PL1,PL2を求める。ステップF723では式10,式11を連立させて差分方程式の収束演算を行い、緯度xu ,時刻誤差buを解く。ステップF724で、収束誤差があらかじめ定めた値以下となるまで、ステップF723の演算を繰り返す。これによって、移動経路上の位置を求めることができる。ステップF71で同期GPS衛星の信号を受信できていない場合には、ステップF31の処理に移り、慣性航法による位置推定を行うことになる。
尚、擬似衛星5が複数のGPS衛星を受信している場合には、それぞれのGPS衛星の信号を元に、複数の擬似衛星信号を送出することもできるので、移動体の位置検出装置2で同期GPS衛星を捕捉する確立を増やすことが可能となる。
今回の測位条件では複数の測位位置が存在する場合がある。そこで、測位位置の初期値設定では前回計算した位置を用いることにより、前回計算した位置に近い位置を求めるようにしている。
本実施例によれば、GPS衛星が1個しか見えない場所でも、擬似衛星を設置することによって、移動経路の情報を用いて、3次元の位置を検出することが可能となる効果がある。
第3の実施例は、第2の実施例の位置の計算方式を変更したものである。式10から、伝播遅延距離E1と時刻誤差buの和は、伝播時間t1に伝播速度cを乗算したものからGPS衛星1と位置検出装置2との真の距離L1を引いたものとなる。これを、式11に代入し、擬似衛星5と位置検出装置2との真の距離L3を左辺にして整理すると、式12が得られる。さらに、式12を変形し、左辺にL1,L2,L3がくるようにすると、式13が得られる。
Figure 0004496891
Figure 0004496891
式13は、GPS衛星1から位置検出装置2までの真の距離L1と、擬似衛星5を経由した時の真の距離L2+L3の差が、位置検出装置2で測定される伝播時間t1,t2と擬似衛星5での処理時間tt(既知)で表されることを示している。ここで注意すべきは、式13には時計誤差bu,伝播遅延距離E1が含まれないことである。
式13を、GPS衛星1の位置座標(Xs,Ys,Zs)、擬似衛星5の位置座標(Xp,Yp,Zp)を用いて表すと、式14のように変形できる。尚GPS衛星1と擬似衛星5との距離L2は、実施例2で説明したように既知であるとして扱うことが出来ることからそのまま示している。
Figure 0004496891
式14において未知数は移動体の緯度xu のみである。したがって、位置検出装置の位置が式3を満たす経路上で、GPS衛星1からの距離L1と擬似衛星5を経由した時の距離(L2+L3)との差が、式13の右辺に示すt2,t1,ttから求められる演算値、となるxu を求めれば良いことを示している。本方式によれば、伝播遅延誤差E1の影響が除去できる。
図8に本実施例の手順を示す。第2の実施例との相違は、捕捉された2個の衛星に疑似衛星が含まれていた場合における処理の内、図7のステップF721〜F724の処理がステップF821〜F824の処理に変わった点にある。すなわち、ここでの処理は、
GPS衛星からの距離L1と擬似衛星5を経由した時の距離L2+L3との距離差がある値となるxuを収束演算で求めている。ステップF821では前回の位置を初期値として設定する。F822では、距離差L2+L3−L1を電波の到達時間t1,t2と処理時間ttから式13により求める。ステップF823ではステップF821で設定した初期値を出発点として移動経路上でステップ822で求めた距離差となる緯度xu を収束演算により求める。ステップF824で誤差が所定の値より小さくなれば、位置が求まったことになる。
擬似衛星が設置されている場所はもともとGPS衛星が捕捉困難な環境であり、GPS衛星のみによる位置検出が困難な場所であることから、擬似衛星5からの電波が受信できたときには擬似衛星を利用した位置検出を優先するという手順(図9)も考えられる。図9に示す手順は、擬似衛星5の電波が捕捉できた場合には、擬似衛星からの電波による位置検出に切り替えるというものである。図9においては、ステップF0の初期捕捉の後は、ステップF9で擬似衛星の電波が捕捉できたかどうかで分岐処理が行われる。擬似衛星が捕捉できた場合の処理は、図8に示した処理と同様である。ステップF9で擬似衛星が捕捉できない場合には、ステップF1に進む。この場合はGPS衛星の捕捉数によって、捕捉した衛星が3個以上であればステップF11以降の処理によって通常の測位演算を行う。一方、捕捉した衛星が2個以下であれば、捕捉した衛星の数が2個の場合であってもステップF31以降の処理によって慣性航法による位置検出を行う。そして、ステップ
F9で疑似衛星が捕捉できている場合には、ステップF71で捕捉した擬似衛星の信号に含まれている同期GPS衛星番号を確認し、同じGPS衛星の信号を受信している場合にはステップF821以降の処理によって、GPS衛星からの距離L1と擬似衛星5を経由した時の距離L2+L3との距離差がある値となるxu を収束演算で求める。また同じ
GPS衛星の信号を受信していない場合には、ステップF31以降の処理によって慣性航法による位置検出を行う。
本実施例によれば、伝播遅延誤差E1にかかわりなくその影響が除去できるので、位置検出の精度が向上するという効果がある。
尚、実施例1,実施例2,実施例3では道路上を移動する車だけでなく、移動する軌道が決まっている列車等の移動体にも適用できることは明らかである。人の場合には必ずしも決められた経路を移動するとは限らないが、屋外では道路の端,歩道等を歩行することが通常であり、人などにも適用することは可能である。特に、都市部のビル街等では片側がビルで遮蔽されており、捕捉衛星数が少ないことから、衛星数が少なくても測位が可能となる本発明は有効であると考えられる。
第4の実施例は擬似衛星2個を用いる方式である。図10に構成を示す。GPS衛星1から直接位置検出装置2に到達する経路(距離L1)と擬似衛星5aを経由する経路(距離L2a+L3a)と擬似衛星5bを経由する経路(距離L2b+L3b)の3つの経路が存在する。3つの経路が存在し、3つの衛星からの距離が測定可能であることから、通常の3つのGPS衛星からの電波によって位置を求める2次元測位と同様に、高さを仮定して緯度,経度を求める2次元測位が可能であることは言うまでもない。本実施例では、電波遅延誤差E1の影響を除去して、実施例3と同様に距離差から位置を検出する方式について説明する。擬似衛星5aを経由する時の距離差(L2a+L3a−L1)は、位置検出装置2においてGPS衛星1からの電波の伝播時間として測定される時間差t1、擬似衛星5aからの電波の伝播時間として測定される時間差をt2a、擬似衛星5aによる処理時間をttaとすれば、実施例3における式13と同様にして、式15で表される。
Figure 0004496891
同様に、擬似衛星5bを経由する時の距離差も、位置検出装置2で測定される時間差
t1,t2b、擬似衛星5bによる処理時間ttbを用いて、式16で表される。
Figure 0004496891
ここで、擬似衛星設置場所の近傍での道路など移動体が移動する高さZを仮定できれば、未知数が移動体の緯度,経度の2つとなる。そこで、式15,式16を満たすように移動体の緯度と経度、つまり2次元位置を求めることができる。
本実施例においても、位置検出装置2の構成は図2と同様であり、動作は図9に示した擬似衛星が捕捉できた場合の処理に、擬似衛星が2個捕捉できた場合の処理を追加するだけで良い。
本実施例の擬似衛星2個を用いて位置を検出する方式であれば、移動体の高さを仮定するだけで、移動経路の情報がなくても移動体の緯度,経度の2次元測位が可能となる効果がある。
本実施例では、擬似衛星2個を用いた例を説明したが、擬似衛星3個を用いれば移動体の緯度,経度,高さの3次元位置が検出できることは言うまでもない。
実施例1,実施例2,実施例3,実施例4では、衛星の電波が伝播するのに要する時間から距離を求めて位置を検出する方法について記載したが、電波の位相情報から距離を演算する方法を用いて、さらに高精度で位置を検出することも可能である。この電波の位相情報から高精度で位置を検出する衛星測位方式は、RTK(Real Time Kinematics)方式と呼ばれるもので、電波の搬送波(GPS衛星では1.5GHz,1.2GHzの2周波数)の波の数(整数値)と位相から数cmで衛星からの距離を求め、位置を検出するものである。
本検出装置を人,自動車,列車などの移動体に装着することにより、捕捉できるGPS衛星または疑似衛星が2個となる環境でも高精度な測位が可能となる。
本発明に係る第1の実施例における位置検出システムの構成を示す図である。 本発明を用いた位置検出装置の構成を示す図である。 本発明に係る第1の実施例における位置検出装置の動作フローを示す図である。 本発明に係る第2及び第3の実施例における位置検出システムの構成を示す図である。 本発明を用いた実施例における擬似衛星装置の構成を示す図である。 本発明に係る第2及び第3の実施例における位置検出システムの動作タイミングを示す図である。 本発明に係る第2の実施例における位置検出装置の動作フローを示す図である。 本発明に係る第3の実施例における位置検出装置の動作フローを示す図である。 本発明に係る第3の実施例の変形における位置検出装置の別の動作フローを示す図である。 本発明に係る第4の実施例における位置検出システムの構成を示す図である。
符号の説明
1,1a,1b…GPS衛星、2…位置検出装置、3…移動経路、5,5a,5b…擬似衛星。

Claims (8)

  1. 測位衛星の電波を受信して移動体の位置を求める位置検出方法において、
    現在位置が更新される毎に、経路の緯度,経度,高さに関する三次元形状情報を有する地図データから、前記移動体が移動する道路リンクにおける現在位置近くの複数の緯度,経度,高さの座標情報を取得し、前記移動体が移動する道路リンクの三次元の形状について、これら複数の座標情報を用いて、緯度を変数として当該道路リンクにおける経度と高さを多項式近似した近似形状を求め、
    受信した2つの測位衛星の電波により各測位衛星からの距離情報を算出し、
    前記2つの測位衛星からの距離情報により求めたそれぞれの測位衛星の位置情報と前記近似形状の情報を用いて、前記移動体の緯度の値を求め、
    該緯度の値から前記近似形状に基づいて経度と高さを算出して前記移動体の位置を求めること
    を特徴とする位置検出方法。
  2. 測位衛星の電波を受信して移動体の位置を求める位置検出方法において、
    現在位置が更新される毎に、経路の緯度,経度,高さに関する三次元形状情報を有する地図データから、前記移動体が移動する道路リンクにおける現在位置近くの複数の緯度,経度,高さの座標情報を取得し、前記移動体が移動する道路リンクの三次元の形状について、これら複数の座標情報を用いて、緯度を変数として当該道路リンクにおける経度と高さを多項式近似した近似形状を求め、
    受信した1個の測位衛星からの電波により該測位衛星からの距離情報を算出し、
    地上の既知の座標位置に置かれた測位用の送信機から送られてくる前記測位衛星からの電波に基づいて該送信機が送出する電波により該送信機からの距離情報を算出し、
    前記測位衛星からの距離情報により求めた該測位衛星の位置情報と、前記送信機の距離情報及び座標位置と、前記近似形状の情報を用いて、前記移動体の緯度の値を求め、
    該緯度の値から前記近似形状に基づいて経度と高さを算出して前記移動体の位置を求めること
    を特徴とする位置検出方法。
  3. 測位衛星の電波を受信する受信手段を備えた移動体の位置を求める位置検出装置において、
    移動体が移動する経路の緯度,経度,高さに関する三次元形状情報の座標情報を有する地図データを記憶する記憶手段と、
    現在位置を更新する毎に、前記移動体が移動する道路リンクにおける現在位置近くの複数の緯度,経度,高さの座標情報を前記記憶手段から取得して、前記移動体が移動する道路リンクの三次元の形状について、該複数の座標情報から緯度を変数として当該道路リンクにおける経度と高さを多項式近似した近似形状を求めておき、前記受信手段により捕捉された2つの測位衛星からの電波により各測位衛星からの距離情報を算出し、各測位衛星からの距離情報により求めたそれぞれの測位衛星の位置情報と前記近似形状の情報を用いて、前記移動体の緯度の値を求め、該緯度の値から前記近似形状に基づいて経度と高さを算出して前記移動体の三次元位置を求める位置演算部を備えること
    を特徴とする位置検出装置。
  4. 測位衛星の電波を受信する受信手段を備えた移動体の位置を求める位置検出装置において、
    前記移動体が移動する経路の緯度,経度,高さに関する三次元形状情報の座標情報を有する地図データを記憶する記憶手段と、
    前記受信手段が受信した電波が、地上の既知の座標位置に置かれた測位用の送信機が測位衛星からの電波に基づいて送出する電波であるか、測位衛星からの電波であるかを判定する擬似衛星判定手段と、
    前記送信機の置かれた座標位置を格納した擬似衛星座標記憶手段と、
    現在位置を更新する毎に、前記移動体が移動する道路リンクにおける現在位置近くの複数の緯度,経度,高さの座標情報を前記記憶手段から取得して、前記移動体が移動する道路リンクの三次元の形状について、該複数の座標情報から緯度を変数として当該道路リンクにおける経度と高さを多項式近似した近似形状を求めておき、前記受信手段により捕捉された電波について、前記擬似衛星判定手段により測位衛星からの電波であると判定された電波により該測位衛星からの距離情報を算出し、捕捉された電波が前記送信機からの電波であると判定された電波により前記送信機からの距離情報を算出し、前記測位衛星からの距離情報により求めた該測位衛星の位置情報と、前記擬似衛星座標記憶手段に格納された前記送信機の座標位置と前記送信機の距離情報と、前記近似形状の情報を用いて、移動体の緯度の値を求め、該緯度の値から前記近似形状に基づいて経度と高さを算出して前記移動体の三次元位置を求める位置演算部を備えること
    を特徴とする位置検出装置。
  5. 測位衛星の電波を受信して移動体の位置を求める位置検出方法において、
    現在位置が更新される毎に、経路の緯度,経度,高さに関する三次元形状情報を有する地図データから、前記移動体が移動する道路リンクにおける現在位置近くの複数の緯度,経度,高さの座標情報を取得し、前記移動体が移動する道路リンクの三次元の形状について、これら複数の座標情報を用いて、経度を変数として当該道路リンクにおける緯度と高さを多項式近似した近似形状を求め、
    受信した2つの測位衛星の電波により各測位衛星からの距離情報を算出し、
    前記2つの測位衛星からの距離情報により求めたそれぞれの測位衛星の位置情報と前記近似形状の情報を用いて、前記移動体の経度の値を求め、
    該経度の値から前記近似形状に基づいて緯度と高さを算出して前記移動体の位置を求めること
    を特徴とする位置検出方法。
  6. 測位衛星の電波を受信して移動体の位置を求める位置検出方法において、
    現在位置が更新される毎に、経路の緯度,経度,高さに関する三次元形状情報を有する地図データから、前記移動体が移動する道路リンクにおける現在位置近くの複数の緯度,経度,高さの座標情報を取得し、前記移動体が移動する道路リンクの三次元の形状について、これら複数の座標情報を用いて、経度を変数として当該道路リンクにおける緯度と高さを多項式近似した近似形状を求め、
    受信した1個の測位衛星からの電波により該測位衛星からの距離情報を算出し、
    地上の既知の座標位置に置かれた測位用の送信機から送られてくる前記測位衛星からの電波に基づいて該送信機が送出する電波により該送信機からの距離情報を算出し、
    前記測位衛星からの距離情報により求めた該測位衛星の位置情報と、前記送信機の距離情報及び座標位置と、前記近似形状の情報を用いて、前記移動体の経度の値を求め、
    該経度の値から前記近似形状に基づいて緯度と高さを算出して前記移動体の位置を求めること
    を特徴とする位置検出方法。
  7. 測位衛星の電波を受信する受信手段を備えた移動体の位置を求める位置検出装置において、
    移動体が移動する経路の緯度,経度,高さに関する三次元形状情報の座標情報を有する地図データを記憶する記憶手段と、
    現在位置を更新する毎に、前記移動体が移動する道路リンクにおける現在位置近くの複数の緯度,経度,高さの座標情報を前記記憶手段から取得して、前記移動体が移動する道路リンクの三次元の形状について、該複数の座標情報から経度を変数として当該道路リンクにおける緯度と高さを多項式近似した近似形状を求めておき、前記受信手段により捕捉された2つの測位衛星からの電波により各測位衛星からの距離情報を算出し、各測位衛星からの距離情報により求めたそれぞれの測位衛星の位置情報と前記近似形状の情報を用いて、前記移動体の経度の値を求め、該経度の値から前記近似形状に基づいて緯度と高さを算出して前記移動体の三次元位置を求める位置演算部を備えること
    を特徴とする位置検出装置。
  8. 測位衛星の電波を受信する受信手段を備えた移動体の位置を求める位置検出装置において、
    前記移動体が移動する経路の緯度,経度,高さに関する三次元形状情報の座標情報を有する地図データを記憶する記憶手段と、
    前記受信手段が受信した電波が、地上の既知の座標位置に置かれた測位用の送信機が測位衛星からの電波に基づいて送出する電波であるか、測位衛星からの電波であるかを判定する擬似衛星判定手段と、
    前記送信機の置かれた座標位置を格納した擬似衛星座標記憶手段と、
    現在位置を更新する毎に、前記移動体が移動する道路リンクにおける現在位置近くの複数の緯度,経度,高さの座標情報を前記記憶手段から取得して、前記移動体が移動する道路リンクの三次元の形状について、該複数の座標情報から経度を変数として当該道路リンクにおける緯度と高さを多項式近似した近似形状を求めておき、前記受信手段により捕捉された電波について、前記擬似衛星判定手段により測位衛星からの電波であると判定された電波により該測位衛星からの距離情報を算出し、捕捉された電波が前記送信機からの電波であると判定された電波により前記送信機からの距離情報を算出し、前記測位衛星からの距離情報により求めた該測位衛星の位置情報と、前記擬似衛星座標記憶手段に格納された前記送信機の座標位置と前記送信機の距離情報と、前記近似形状の情報を用いて、移動体の経度の値を求め、該経度の値から前記近似形状に基づいて緯度と高さを算出して前記移動体の三次元位置を求める位置演算部を備えること
    を特徴とする位置検出装置。
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