JP4496730B2 - 露光装置の梱包方法およびその方法で梱包される露光装置、並びにその露光装置の梱包構造 - Google Patents

露光装置の梱包方法およびその方法で梱包される露光装置、並びにその露光装置の梱包構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、半導体装置の製造工程等で用いられる露光装置の梱包方法およびその方法で梱包される露光装置、並びにその露光装置の梱包構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えば半導体デバイス等のさらなる高集積化の要求から、そのリソグラフィ工程で使用される露光装置に、より波長の短い光源(露光光)が用いられつつある。具体的には、水銀ランプの輝線であるg線(435nm)、i線(365nm)からKrFエキシマレーザ(248nm)へ、さらにはArFエキシマレーザ(193nm)へと露光光源の短波長化が進んでいる。そして、近い将来にはさらに短波長化が進み、上記露光光源としてFレーザ(157nm)やEUV(Extreme Ultra Violet)等が採用されると考えられる。
【0003】
しかしながら、このように上記露光装置に使用される光源の短波長化が進むにつれ、この露光装置を好適に維持する必要性が生じる。すなわち、一般に、露光光はその露光波長が短くなるほどその露光エネルギーが大きくなる。このため、KrFまたはArFエキシマレーザ等のように、その露光エネルギーが大きい露光光では、露光光光路の雰囲気に不純物ガスが存在すると、該不純物ガスに含まれる有機物質が上記光学部材に堆積するようになる。この結果、その堆積部分にて上記露光光の吸収、散乱などが発生し、ひいては上記光学部材の光学特性に影響を及ぼすこととなり、前記露光装置の露光性能が低下するようになる。
【0004】
そこでKrFまたはArFエキシマレーザ光源を使用する露光装置は、その稼働時において、光路の雰囲気を窒素などの不活性ガスで満たすことにより、該光路の雰囲気中に不純物ガスの侵入を抑制している。特にFレーザのようにその露光エネルギーが極めて高い光源を用いる場合には、ArFエキシマレーザ光に比べ、Fレーザ光を吸収する物質(酸素分子、水分子、二酸化炭素分子等)の種類が増え、光路の雰囲気中に、上記物質を含む不純物ガスの浸入の抑制が必要不可欠となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記露光装置が稼働状態でない場合、すなわちこれを輸送運搬する際であっても、上記光路の雰囲気への不純物ガスの浸入を抑制する必要がある。この場合、輸送運搬中にも光路の雰囲気に不活性ガスを供給することも考えられる。しかしながら、輸送運搬中に不活性ガスを供給するためには、上記不活性ガスが充填されたガスボンベおよびガスボンベから不活性ガスを供給するための電源が必要となり、大がかりな輸送運搬装置が必要になる。
【0006】
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、露光装置を輸送運搬する際に、その光路の雰囲気に不純物ガスが侵入することを容易な構成で抑制することのできる露光装置の梱包方法およびその方法で梱包される露光装置、並びにその露光装置の梱包構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本願請求項1に記載の発明は、露光装置を輸送する際に、該露光装置を梱包するための露光装置の梱包方法であって、前記露光装置の少なくとも一部または該露光装置を構成する部品を、断湿用のビニールシートよりもガスバリア性の高い単層または積層体を有する第1シートを用いて、前記露光装置の少なくとも一部または該露光装置を構成する部品に第1のガスを供給するためのガス注入管のガス注入口が前記第1シートの外側に位置するように梱包し、該第1シートで梱包された前記露光装置の少なくとも一部または該露光装置を構成する部品を、前記断湿用のビニールシートよりもガスバリア性の高い単層または積層体を有する第2シートを用いて、前記ガス注入管の前記ガス注入口が前記第2シートの外側に位置するように梱包し、前記第1シートと前記第2シートとの間に第2のガスを充填し、前記露光装置の少なくとも一部または該露光装置を構成する部品を前記第1シートと前記第2シートとで梱包した後、前記露光装置の少なくとも一部または該露光装置を構成する部品に前記ガス注入口から前記ガス注入管を介して前記第1のガスを供給可能とすることを特徴とするものである。
【0008】
この本願請求項1に記載の発明では、露光装置を、第1シートで該第1シート内が気密に保たれるように梱包するとともに、さらに第2シート内が気密に保たれるように、第1シートとの間に所定のガスを充填してともに高いガスバリア性を有するシートで2重に梱包する。このため、第2シートから外部への所定のガスの漏出が抑えられるとともに、外部から第2シート内への不純物ガスの侵入が抑制される。また、仮に、第2シートにピンホール等が生じ、第2シート内に不純物ガスが侵入したとしても、第1シートも高いガスバリア性を有することから、不純物ガスがそれ以上内部へ侵入することが、抑制される。これにより、光源としてたとえば前記Fレーザ等が用いられる露光装置についても、その梱包態様をより信頼性の高いものとすることができる。
【0009】
また、本願請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記露光装置の少なくとも一部または該露光装置を構成する部品は、少なくとも1つの光学素子を収容する光学素子収容体を有し、前記光学素子収容体は開口端部をさらに備え、前記光学素子収容体を前記第1シートで梱包する前に、前記光学素子収容体の前記開口端部に、該開口端部を密閉する密閉部材を取着し、前記光学素子収容体内を、前記ガス注入口から前記ガス注入管を介して前記第1のガスで満たすことを特徴とするものである。
【0010】
この本願請求項2に記載の発明では、露光装置の輸送運搬に際して、特に外部からの不純物ガスの侵入による影響の大きな光学素子収容体内への不純物ガスの侵入を好適に抑制することができる。
【0011】
また、本願請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の露光装置の梱包方法において、前記第1シート内に前記第1のガスを充填することを特徴とするものである。
【0012】
この本願請求項3に記載の発明では、前記第1シート内に第1のガスを充填することにより、露光装置の輸送運搬に際して、該露光装置が備える光学素子収容体を内部に第1のガスを充填した上で、さらに第1のガスの雰囲気内に置くことになる。このため、光学素子収容体内への不純物ガスの侵入をより好適に抑制することができる。
【0013】
また、本願請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載の露光装置の梱包方法において、前記第1のガスが、窒素であることを特徴とするものである。
【0014】
一般に、窒素ガスそのものが比較的安価で、化学的な精製も容易なガスであることから、この本願請求項4に記載の発明では、前記請求項2または請求項3に記載の発明による作用をより安価にかつ効果的に実現することができる。
【0015】
また、本願請求項5に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載の露光装置の梱包方法において、前記第1のガスが、化学的に精製された空気あるいは化学的に精製された不活性ガスであることを特徴とするものである。
【0016】
この化学的に精製された空気、すなわちケミカルクリーンエアも比較的安価なガスであり、この本願請求項5に記載の発明によっても、前記請求項2または請求項3に記載の発明による作用をより安価に実現することができる。
【0017】
また、本願請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の露光装置の梱包方法において、前記第1シートと前記第2シートとの間に充填する前記第2のガスが、化学的に精製された空気であることを特徴とするものである。
【0018】
上述のように、化学的に精製された空気は比較的安価なガスであり、この本願請求項6に記載の発明によれば、前記請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明による作用をより安価に実現することができる。また、開梱作業時に、その作業環境に与える影響がほとんどない。
【0019】
また、本願請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の露光装置の梱包方法において、少なくとも前記第1シートを開梱する工程をクリーンルームで行うことを特徴とするものである。
【0020】
この本願請求項7に記載の発明では、第1シートの開梱後の露光装置についてもこれを信頼性の高い状態に維持することができる。
また、本願請求項8に記載の発明は、請求項〜請求項7のうちいずれか一項に記載の露光装置の梱包方法において、少なくとも前記第1シートを開梱する際に、前記光学素子収容体内に前記ガス注入口から前記ガス注入管を介して前記第1のガスを供給した状態で行うことを特徴とするものである。
【0021】
この本願請求項8に記載の発明では、開梱作業中における光学素子収容体内への不純物ガスの侵入が効果的に抑制される。このため、第1シートの開梱後の露光装置について、これをさらに信頼性の高い状態に維持することができる。
【0022】
また、本願請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載の露光装置の梱包方法において、前記第1シートが、フッ素樹脂、エチレン−ポリビニルアルコール共重合樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリエステル樹脂、シリカ積層樹脂フィルム、アルミナ積層樹脂フィルム、アルミニウム積層樹脂フィルムのうち、少なくとも1つを含むことを特徴とするものである。
【0023】
この本願請求項9に記載の発明では、各樹脂、各フィルムは特に優れたガスバリア性を有しており、前記第1シートのガスバリア性を的確に確保することができ、光学素子収容体内への不純物ガスの侵入をより効果的に抑制できる。
【0024】
また、本願請求項10に記載の発明は、請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載の露光装置の梱包方法によって梱包された露光装置であることを特徴とすることを要旨とする。
【0025】
この本願請求項10に記載の発明では、露光装置が前記請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載の方法で梱包されることにより、該露光装置自体を安定してその内部を清浄に保ったまま輸送運搬することができる。
【0026】
また、本願請求項11に記載の発明は、露光装置の梱包構造として、断湿用のビニールシートよりもガスバリア性の高い単層または積層体を有し、露光装置の少なくとも一部または該露光装置を構成する部品に第1のガスを供給するためのガス供給管のガス注入口を除いて、露光装置の少なくとも一部または該露光装置を構成する部品を梱包する第1シートと、前記断湿用のビニールシートよりもガスバリア性の高い単層または積層体を有し、前記ガス注入管の前記ガス注入口を除いて、前記第1シートで梱包された前記露光装置の少なくとも一部または該露光装置を構成する部品を梱包する第2シートと、前記第1シートおよび前記第2シートの間に充填された第2のガスとを備えることを特徴とするものである。
【0027】
この本願請求項11に記載の発明では、簡易な構造でありながら請求項1の発明と同様の信頼性の高い露光装置の梱包を行うことができる。すなわち、光源としてたとえ前記Fレーザ等が用いられる露光装置についても、その輸送運搬時の信頼性を高く維持することができる。
【0028】
また、本願請求項12に記載の発明は、前記請求項11に記載の露光装置の梱包構造において、前記露光装置の少なくとも一部または前記露光装置を構成する部品は、少なくとも1つの光学素子を収容する光学素子収容体を有することを特徴とするものである。
また、本願請求項13に記載の発明は、前記請求項12に記載の露光装置の梱包構造において、前記光学素子収容体に形成された開口端部を密閉する密閉部材をさらに備えることを特徴とするものである。
【0029】
この本願請求項13に記載の発明では、前記露光装置の輸送運搬時に、特に不純物ガスの影響を受けやすい光学素子を、その光学素子を収容体内に第1のガスを充填した状態で、クリーンな雰囲気内で保持することができる。このため、輸送運搬時の信頼性をより高く維持した状態で同露光装置の梱包を行うことができる。
【0030】
次に、本発明にさらに含まれる技術的思想について、それらの作用とともに以下に記載する。
(1) 露光装置を構成する部品のうち、少なくとも1つの光学素子を収容する光学素子収容体の複数の開口端部のうち、少なくとも1つの該開口端部を気密に遮断する遮断部材を取着し、前記光学素子収容体内を所定のガスで置換した状態で、前記露光装置を断湿用のビニールシートよりもガスバリア性の高い単層または積層体を有する第1シートで梱包する露光装置の梱包方法。
【0031】
このようにすれば、露光装置の輸送運搬に際して、該露光装置が備える光学素子収容体内に不純物ガスが侵入することを好適に抑制することができる。
(2) 少なくとも、露光装置を断湿用のビニールシートよりもガスバリア性の高い単層または積層体を有する第1シートで梱包する工程をクリーンルーム内で行う露光装置の梱包方法。
【0032】
このようにすれば、第1シートの梱包時に露光装置内、あるいは露光装置と第1シートとの間に不純物等が混入することもなく、より信頼性の高い梱包を行うことができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1には、本実施形態に係る方法により梱包される露光装置10の全体構成が概略的に示されている。
【0034】
同図1に示されるように、この露光装置10は、レチクルとウエハとを一次元方向に同期移動しつつ、レチクルに形成された回路パターンを投影光学系を介してウエハ上の各ショット領域に転写する、ステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置、いわゆるスキャニング・ステッパである。
【0035】
露光装置10は、光源11、この光源11からの照明光(パルス光)によりレチクルを照明する照明光学系IOP、レチクルを保持するレチクルステージRST、レチクルを通過した照明光をウエハ上に投射する投影光学系PL、及びこのウエハを保持するウエハステージWSTを備えて構成されている。さらに、この露光装置10は、これら照明光学系IOPの一部、レチクルステージRST、投影光学系PL、及びウエハステージWST等を保持する本体コラム12、この本体コラム12の振動を抑制あるいは除去する防振ユニット、及びこれらの制御系等をも備えている。
【0036】
前記光源11としては、狭帯化されたパルス光としてFレーザ光を出力するFレーザ光源(波長157nm)が用いられており、この光源11の本体は、半導体製造工場のクリーンルーム内の床面FD上に設置されている。また、この光源11には、光源制御装置が接続され、この光源制御装置によって、射出されるFレーザ光の発振中心波長、スペクトル半値幅、及びパルス発振のトリガ等が制御される。
【0037】
なお、この光源11として、波長248nmのパルス光を出力するKrFエキシマレーザ光源あるいは波長193nmのパルス光を出力するArFエキシマレーザ光源の他、EUV光源等を採用してもよい。また、光源11をクリーンルームよりクリーン度が低い別の部屋(サービスルーム)、あるいはクリーンルームの床下に設けられるユーティリティスペースに設置しても構わない。
【0038】
光源11は、図1では作図の都合上その図示が省略されているが、実際には遮光性のベローズ及びパイプを介してビームマッチングユニットBMU(以下、BMU11aという。)の一端(入射端)に接続されている。また、このBMU11aの他端(出射端)は、照明光学系IOPに接続されている。
【0039】
この実施の形態では、前記照明光学系IOPは、露光動作中に可動する可動部を含む可動部分光学系としての第1部分照明光学系IOP1と、露光動作中にほぼ静止状態にある静止部分光学系としての第2部分照明光学系IOP2との2部分から分割可能に構成されている。このうち、第1部分照明光学系IOP1は、床面FD上に設置された支持台13によって支持されている。また、第2部分照明光学系IOP2は、図1に示されるように、本体コラム12によって下方から支持されている。
【0040】
この本体コラム12は、ベースプレートBPと、このベースプレートBP上に設けられた複数本(ここでは4本)の支持部材14A〜14Dと、これら支持部材14A〜14Dの上部にそれぞれ固定された防振ユニット15A〜15Dを介してほぼ水平に支持された鏡筒定盤16とを備えている。但し、この図1において、紙面奥側となる支持部材14C、14Dおよび防振ユニット15C、15Dの図示を省略する。また、この本体コラム12は、鏡筒定盤16上に設けられた第1及び第2の支持コラム17、18とをさらに備えている。
【0041】
このうち、ベースプレートBPは、床面FDに直接設けられ、その上面にはウエハべース定盤19およびこのウエハべース定盤19を介してウエハを保持するウエハステージWSTが設けられている。
【0042】
また、前記防振ユニット15A〜15Dは、支持部材14A〜14Dの上部にそれぞれ直列(または並列)に配置された内圧が調整可能なエアマウントとボイスコイルモータとを含んで構成されている。これらの防振ユニット15A〜15Dによって、ベースプレートBP及び支持部材14A〜14Dを介して、鏡筒定盤16に伝わる床面FDからの微振動がマイクロGレベルで絶縁されるようになっている。
【0043】
前記鏡筒定盤16の中央部には平面視円形の開口が形成されており、その内部に複数の分割鏡筒を積層して構成される投影光学系PLがその光軸方向をZ軸方向として上方から挿入されている。そして、この鏡筒定盤16は、前記投影光学系PLの鏡筒部の外周部に形成されたフランジFLGと係止することにより、この投影光学系PLを支持している。なお、図1に示されるように、この投影光学系PLは複数の分割鏡筒を積層して構成されるものであり、その最上位の分割鏡筒にはこれら内部の光路に窒素などの不活性ガスを充填するためのガス注入管GP(説明上、ガス排出管は省略する。)が設けられている。
【0044】
第1の支持コラム17は、鏡筒定盤16の上面に投影光学系PLを取り囲んで植設された4本の脚17a(紙面奥側の脚は図示省略)と、これら4本の脚17aによってほぼ水平に支持されたレチクルベース定盤17bとを備えている。同様に、第2の支持コラム18は、鏡筒定盤16の上面に、第1の支持コラム17を取り囲む状態で植設された4本の支柱18a(紙面奥側の支柱は図示省略)と、これら4本の支柱18aによってほぼ水平に支持された天板18bとによって構成されている。なお、この第2の支持コラム18の天板18bにより、前述のように第2部分照明光学系IOP2が支持されている。
【0045】
この露光装置10は、その稼働時では、その光路内に窒素や希ガスなどの不活性ガス(所定のガス)の供給および排気を制御する給排気制御装置を備える。そしてこれにより、露光装置10として、露光光の波長が極めて短い前記Fレーザ光源を用いるような場合であれ、その光路内に不純物ガスが侵入することを抑制する。ところが、このような露光装置10を輸送運搬する場合、該装置10を前記稼働状態と同様にその光路内に不純物ガスの浸入を抑制することは困難である。
【0046】
そこで、上記露光装置10についてはこれを、以下のように梱包して輸送運搬することとしている。
すなわち、この露光装置10を輸送運搬する場合にはまず、図2〜図4に示されるように、クリーンルーム内にて露光装置10をチャンバから外すとともに分割可能な各部分ごとに分解する。なお、この分解に際しては、BMU11a、照明光学系IOP、及び投影光学系PL等の光学素子収容体については、その開口部を例えば封止蓋等でカバーすることによりその気密を確保するとともに、かつ、窒素の供給および排気をも継続した状態で行うことが望ましい。
【0047】
そして、BMU11aについては例えばポリ塩化ビニリデン等を含むガスバリア性の高い第1シート21で覆う前に、このBMU11aの光路内を窒素などの不活性ガスで満たし、その入射端および出力端の両開口端部を気密に密閉する密閉部材としてのカバー20を取着する。そしてその後、第1シート21によりBMU11a全体を覆う。これにより、BMU11aにおける内部の光路内への不純物ガスの侵入が抑制されるようになる。
【0048】
次にこの状態で、前記第1シート21の内部の空気を吸い出すとともに、窒素などの不活性ガスを充填する作業を行う。この結果、前記第1シート21の内部の雰囲気が上記ガスにより置換されると、同第1シート21については、その開口部を例えばヒートシール等の公知の手段により密封する。これにより、内部に光学素子等を収容する前記BMU11aについて、前記不活性ガスを充填した状態で気密に梱包することができるようになる。このため、その内部の光路内に不純物ガスが侵入することがさらに好適に抑制されるようになる。
【0049】
その後、この第1シート21を保護すべく前記第2シート22によりさらに第1シート21を覆い、その内部の空気を吸い出すとともに、化学的に精製され、ガス状の有機物、アンモニウム塩等の取り除かれた空気、いわゆるケミカルクリーンエア(所定のガス)を充填する作業を行う。この結果、前記第2シート22の内部(すなわち、第1シート21と第2シート22との間の空間)の雰囲気が上記ガスにより置換されると、同第2シート22についても、その開口部を例えばヒートシール等の公知の手段により密封する。これにより、前記BMU11aの光路内に不純物ガスが侵入することが好適に抑制されるばかりか、BMU11aの梱包構造としての信頼性も高いものとすることができるようになる。
【0050】
一方、第1部分照明光学系IOP1についても、前記第1シート21で覆う前に、この第1部分照明光学系IOP1の光路内を窒素などの不活性ガス(所定のガス)で満たし、その入射端および出力端の両開口端部を気密に密閉する密閉部材としてのカバー23を取着する。そしてその後、第1シート21により第1部分照明光学系IOP1全体を覆う。これにより、第1部分照明光学系IOP1の内部の光路内に不純物ガスが侵入することが抑制されるようになる。
【0051】
次にこの状態で、前記第1シート21の内部の空気を吸い出すとともに、窒素などの不活性ガス(所定のガス)を充填する作業を行う。この結果、前記第1シート21の内部の雰囲気が上記ガスにより置換されると、同第1シート21については、その開口部を例えばヒートシール等の公知の手段により密封する。これにより、内部に光学素子等を収容する前記第1部分照明光学系IOP1についてもこれを、前記不活性ガスを充填した状態で気密に梱包することができるようになるため、その光路内に不純物ガスが侵入することがさらに好適に抑制されるようになる。
【0052】
その後、この第1シート21を保護すべく前記第2シート22によりさらに第1シート21を覆い、その内部の空気を吸い出すとともに、前記ケミカルクリーンエアを充填する作業を行う。ただし、この際、同じく図3に示されるように、この第2シート22によって光学素子等を備えない前記支持台13をもさらに覆うこととしている。この結果、前記第2シート22の内部(すなわち、第1シート21と第2シート22との間の空間)の雰囲気が上記ガスにより置換されると、同第2シート22についても、その開口部を例えばヒートシール等の公知の手段により密封する。これにより、前記第1部分照明光学系IOP1の光路内に不純物ガスが侵入することが好適に抑制されるばかりか、第1部分照明光学系IOP1の梱包構造としての信頼性も高いものとすることができるようになる。
【0053】
他方、露光装置10として前記BMU11aおよび第1部分照明光学系IOP1等以外を構成する部分についても同様、図4に示されるように、前記第1シート21および第2シート22で梱包する。ただし、このとき、前記ガス注入管GPについては、その末端部(ガス注入口)およびコック部分が第1シート21よりも外側、すなわち第2シート22内の空間に位置するように覆う。そしてこの状態で、光学素子等を備える前記第2部分照明光学系IOP2および投影光学系PLについては、それら各内部の光路を窒素などの不活性ガス(所定のガス)で満たし、それら入射端および出射端の両開口端部を気密に遮断する遮断部材(密閉部材)としてのカバー23および24をそれぞれ取着する。これにより、前記第2部分照明光学系IOP2および投影光学系PLの光路内に不純物ガスが侵入することが抑制されるようになる。なお、前記ガス注入管GPの末端部(ガス注入口)についてはこれを気密に遮断する所定のカバーを取着しておくことが望ましい。
【0054】
次にこの状態で、前記第1シート21の内部の空気を吸い出すとともに、窒素などの不活性ガス(所定のガス)を充填する作業を行う。この結果、前記第1シート21の内部の雰囲気が上記ガスにより置換されると、同第1シート21については、その開口部を例えばヒートシール等の公知の手段により密封する。これにより、内部に光学素子等を収容する前記第2部分照明光学系IOP2および投影光学系PLについても、前記不活性ガスを充填した状態で気密に梱包することができるようになるため、それら各内部の光路内に不純物ガスが侵入することがさらに好適に抑制されるようになる。
【0055】
その後、この第1シート21を保護すべく前記第2シート22によりさらに第1シート21を覆い、その内部の空気を吸い出すとともに、前記ケミカルクリーンエアを充填する作業を行う。この結果、前記第2シート22の内部(すなわち、第1シート21と第2シート22との間の空間)の雰囲気が上記ガスにより置換されると、同第2シート22についても、その開口部を例えばヒートシール等の公知の手段により密封する。これにより、前記第2部分照明光学系IOP2および投影光学系PLの各内部の光路内に不純物ガスが侵入することが好適に抑制されるばかりか、第2部分照明光学系IOP2及び投影光学系PLの梱包構造としての信頼性も高いものとすることができるようになる。
【0056】
このように、前記露光装置10は、その梱包構造として、前記第1シート21、該第1シート21内に充填される窒素などの不活性ガス、第2シート22、該第2シート22内に充填されるケミカルクリーンエア、及び前記各光学素子収容体の両開口端部を密閉するカバー20、23、24を採用している。このため、露光装置10の梱包構造として、簡易な構造でありながら、上述のように、その梱包を信頼性の高いものとすることができる。これとともに、該装置10の輸送運搬時に、特に不純物ガスの影響を受けやすい光学素子を、その光学素子収容体内に所定のガスを充填した状態で、クリーンな雰囲気内で保持することができる。このため、輸送運搬時においても、不純物ガスの影響を受けることなく、光学素子の表面がさらされる雰囲気を好適に維持することができるようになる。なお、このような梱包の後、対衝撃、対熱変動、対気圧変化等を考慮した通常の梱包が施される。
【0057】
次に、この露光装置10の輸送運搬後において、前記第1シート21及び第2シート22を開梱する方法の一例を、同図4に基づいて簡単に説明する。
この第1シート21及び第2シート22の開梱は、例えばクリーンルームにて、まず前記ガス注入管GPの近傍の第2シート22を破ることにより行われる。そして、第1シート21の外側に位置するガス注入管GPから、未だ第1シート21により梱包される投影光学系PLの内部の光路に、例えば窒素などの不活性ガスを供給し、この状態で第1シート21を破る。これにより、第1シート21の開梱後の露光装置についてもこれを信頼性の高い状態に維持することが可能となる。なお、これら第1シート21および第2シート22の内部の雰囲気は、窒素などの不活性ガス、ケミカルクリーンエアなどから構成されているため、これらシート21、22が開梱されることによりクリーンルームが汚染されることもない。
【0058】
ここで、前記BMU11a、照明光学系IOP、及び投影光学系PL等の光学素子収容体の両開口端部に取着する前記各カバー20、23、及び24としては具体的には、図5に示されるように、例えば、蓋体25a及びO(オー)リング25bを備えて構成されるもの等々が考えられる。
【0059】
また、前記第1シート21および第2シート22の内部の空気を吸い出すとともに、窒素などの不活性ガスまたはケミカルクリーンエア(所定のガス)を充填する上記作業の後、前記第1シート21および第2シート22の内部の不活性ガスまたはケミカルクリーンエアを吸い出すとともに新たな不活性ガスまたはケミカルクリーンエアを充填する作業を1回以上繰り返すことによって、露光装置をさらにクリーンな状態に保つことができる。
【0060】
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)露光装置10(露光装置10を構成する各部分)を第1シート21で該第1シート21内が気密に保たれるように梱包するとともに、さらに第2シートで該第2シート22内が気密に保たれるように、所定のガスを充填して2重に梱包した。このため、第2シート22から外部への前記ケミカルクリーンエアの漏出が抑えられるとともに、外部から第2シート22内への不純物ガスの侵入が抑制される。また、仮に、第2シート22にピンホール等が生じ、第2シート22内に不純物ガスが侵入したとしても、第1シート21も高いガスバリア性を有することから、不純物ガスがそれ以上内部へ侵入することが、抑制される。これにより、露光装置10の梱包構造についてこれを信頼性の高いものとすることができる。
【0061】
(2)前記露光装置10を構成する部品のうち、BMU11a等、少なくとも1つの光学素子を収容する光学素子収容体に、その内部の光路を所定のガスで置換した状態で、それら両開口端部を気密に遮断するカバー20、23、24を取着した。このため、窒素の充填、及び循環等の上記制御を行わずとも、BMU11a等の光学素子収容体の光路内に不純物ガスが侵入することが抑制されるようになる。
【0062】
(3)前記第1シート21の内部の空気を吸い出すとともに、窒素などの不活性ガス(所定のガス)を充填する作業を行い、この結果、前記第1シート21の内部の雰囲気が上記ガスにより置換されると、同第1シート21については、その開口端部を例えばヒートシール等の公知の手段により密封することとした。これにより、BMU11a等の光学素子収容体について、前記不活性ガスの雰囲気にて気密に梱包することができるようになるため、その内部にも不純物ガスが侵入することがさらに好適に抑制されるようになる。
【0063】
(4)前記第1シート21内に充填する所定のガスとして、比較的安価で、化学的な精製も容易なガスである窒素を採用したことにより、前記(3)の効果を安価に得ることができるようになる。
【0064】
(5)前記第2シート22内に充填する所定のガスとして、これも比較的安価なガスである前記ケミカルクリーンエアを採用したことにより、前記(1)〜(3)の効果を安価に得ることができるようになる。
【0065】
(6)第1シート21及び第2シート22の開梱を、例えばクリーンルーム内にて、まず前記ガス注入管GPの近傍の第2シート22を破ることにより行うこととしている。そして、第1シート21の外側に位置するガス注入管GPから、未だ第1シート21により梱包される投影光学系PLの内部の光路に、例えば窒素などの不活性ガスを充填、循環させ、この状態で第1シート21を破ることとした。このため、第1シート21の開梱後の露光装置10についてもこれを信頼性の高い状態に維持することが可能となる。
【0066】
(7)露光装置10の梱包構造として、前記第1シート21、第2シート22、これら第1シート21および第2シート22の間に充填するケミカルクリーンエア、及び前記各光学素子収容体の両開口端部を密閉するカバー20、23、24を採用した。このため、露光装置10の梱包構造として、簡易な構造でありながら、その梱包を信頼性の高いものとすることができるとともに、該装置10の輸送運搬時においても、該露光装置10としての性能を好適に維持することができるようになる。
【0067】
(変更例)
なお、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・ 前記実施形態において、第1シート21および第2シート22として、ポリ塩化ビニリデン等を含むガスバリア性の高いシートを採用したが、他にもフッ素樹脂や、エチレン−ポリビニルアルコール共重合樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリエステル樹脂、シリカ積層樹脂フィルム、アルミナ積層樹脂フィルム、アルミニウム積層樹脂フィルム等々を含むものを採用することもできる。これら第1シート21および第2シート22を構成する材質として要は、断湿用のビニールシートよりもガスバリア性の高いシートから構成されるものであればよく、またこれら第1シート21および第2シート22が共に同じ材質である必要もない。さらにこれら第1シート21および第2シート22を単層または積層体のシートとするか否かも任意である。従って、これら第1シート21や第2シート22を、四フッ化エチレン、テトラフルオロエチレン−テルフルオロ(アルキルビニールエーテル)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロペン共重合体等の各種フッ素ポリマー製、あるいはナイロン−片面シリカコートペット樹脂−ポリエチレンからなる三層構造のシート材等々から形成することも可能である。
【0068】
・ 前記実施形態において、露光装置10(露光装置10を構成する各部分)を梱包した際、ガス注入管GPの末端部(ガス注入口)およびコック部分が第1シート21よりも外側で、かつ、第2シート22よりも内側に位置するようにしたが、これも特に限定されない。すなわち、前記ガス注入管GPの末端部(ガス注入口)およびコック部分が第1シート21よりも内側に位置してもよいし、第2シート22よりも外側に位置してもよい。特に、ガス注入管GPの末端部(ガス注入口)およびコック部分が第2シート22よりも外側に位置する場合には、その開梱時において、該第2シート22を破る以前に、その外側に位置するガス注入管GPから投影光学系PLの内部に、例えば窒素などの不活性ガスを充填することとなる。
【0069】
・ 前記実施形態において、第1シート21を開梱する際、少なくとも1つの光学素子を収容する光学素子収容体として、例えば投影光学系PLの内部の光路に窒素などの不活性ガス(所定のガス)を供給することとした。しかし、上記開梱後の露光装置10の信頼性を考慮すれば、それらシート21及び22を開梱する際には、BMU11a、第1部分照明光学系IOP1、第2部分照明光学系IOP2等、他の光学素子収容体に対しても前記投影光学系PLと同様の処理を行うことが望ましい。
【0070】
・ 前記実施形態において、第1シート21内に充填する所定のガスとして窒素を用いたが他にも、ヘリウム、ネオン、アルゴン、クリプトン、キセノン、又はラドン等々、ガスとして不活性なものであれば採用することはできる。この場合、第1シート21に充填する所定のガスとしてのコストは高くなるものの、前記露光装置10の輸送時においてその光路の雰囲気を好適に維持し得るという作用効果についてはこれを同等以上に得ることはできる。また、露光装置10を構成する光源として、Fレーザのような波長が極めて短いものでなければ、前記ケミカルクリーンエアを採用することも可能である。
【0071】
・ 前記実施形態において、第2シート22内に充填する所定のガスとしてケミカルクリーンエアを用いたが、他にも、窒素などの不活性なガスであれば採用することは可能である。この場合、前記第2シート22内に充填する所定のガスとしてのコストは高くなるものの、露光装置10の梱包方法としてより望ましい方法といえる。
【0072】
・ 前記実施形態において、少なくとも1つの光学素子を収容する光学素子収容体の両開口端部に、該両開口端部を気密に密閉する密閉部材としてのカバーを取着することとした。しかし、前記光学素子収容体として、例えば投影光学系PL等の場合、レチクルステージRSTとの位置関係から片側の開口端部にカバー24を取着することが困難であれば、残りの片側の開口端部のみにカバー24を取着してもよい。
【0073】
・ 前記実施形態において、露光装置10を分解する各部分については、さらに細かく分解して梱包してもよい。
・ また、反射屈折型の投影光学系としては、例えば円形イメージフィールドを有し、かつ物体面側、及び像面側が共にテレセントリックであるとともに、その投影倍率が1/4倍又は1/5倍となる縮小系を用いてもよい。また、この反射屈折型の投影光学系を備えた走査型露光装置の場合、照明光の照射領域が投影光学系の視野内でその光軸をほぼ中心とし、かつレチクル又はウエハの走査方向とほぼ直交する方向に沿つて延びる矩形スリット状に規定されるタイプであってもよい。かかる反射屈折型の投影光学系を備えた走杏型露光装置によれば、例えば波長157nmのFレーザ光を露光用照明光として用いても100nmL/Sパターン程度の微細パターンをウエハ上に高精度に転写することが可能である。
【0074】
・ また、真空紫外光としてArFエキシマレーザ光やFレーザ光、Arレーザ光などが用いられるが、DFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイットリビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を用いてもよい。例えば、単一波長レーザの発振波長を1.51〜1.59μmの範囲内とすると、発生波長が189〜199nmの範囲内である8倍高調波、又は発生波長が151〜159nmの範囲内である10倍高調波が出力される。特に発振波長を1.544〜1.553μmの範囲内とすると、発生波長が193〜194nmの範囲内の8倍高調波、即ちArFエキシマレーザ光とほぼ同一波長となる紫外光が得られ、発振波長を1.57〜1.58μmの範囲内とすると、発生波長が157〜158nmの範囲内の10倍高調波、即ちFレーザ光とほぼ同一波長となる紫外光が得られる。また、発振波長を1.03〜1.12μmの範囲内とすると、発生波長が147〜160nmの範囲内である7倍高調波が出力され、特に発振波長を1.099〜1.106μmの範囲内とすると、発生波長が157〜158μmの範囲内の7倍高調波、即ちFレーザ光とほぼ同一波長となる紫外光が得られる。この場合、単一波長発振レーザとしては例えばイットリビウム・ドープ・ファイバーレーザを用いることができる。
【0075】
・ また、半導体装置などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクルまたはマスクを製造するために、ガラス基板またはシリコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。ここで、DUV(遠紫外)光やVUV(真空紫外)光などを用いる露光装置では一般的に透過型レチクルが用いられ、レチクル基板としては石英ガラス、フッ素がドープされた石英ガラス、蛍石、フッ化マグネシウム、または水晶などが用いられる。また、プロキシミティ方式のX線露光装置、または電子線露光装置などでは透過型マスク(ステンシルマスク、メンブレンマスク)が用いられ、マスク基板としてはシリコンウエハなどが用いられる。
【0076】
・ また、半導体装置の製造に用いられる露光装置だけでなく、液晶表示素子などを含むディスプレイの製造に用いられる、デバイスパターンをガラスブレート上に転写する露光装置、薄膜磁気ヘッドの製造に用いられる、デバイスパターンをセラミックウエハ上に転写する露光装置、及び撮像素子(CCDなど)の製造に用いられる露光装置などにも本発明を適用することができる。
【0077】
・ なお、前記実施形態では、本発明が、スキャニング・ステッパに適用された場合について説明したが、マスクと基板とを静止した状態でマスクのパターンを基板に転写するとともに、基板を順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピ―ト方式の縮小投影露光装置や、投影光学系を用いることなくマスクと基板とを近接配置あるいは密着させてマスクのパターンを基板に転写するプロキシミティ露光装置あるいはコンタクト露光装置にも、本発明は好適に適用できるものである。
【0078】
ちなみに、半導体装置は、デバイスとしての機能・性能設計を行うステップ、この設計ステップに基づいたレチクルを製作するステップ、シリコン材料からウエハを製作するステップ、前述した実施形態の露光装置によりレチクルのパターンをウエハに転写するステップ、デバイス組み立てステップ(ダイシングエ程、ボンディングエ程、パッケージエ程を含む)、検査ステップ等を経て製造される。
【0079】
以上詳述したように、本願請求項1に記載の発明によれば、開梱時において、第2シートを破る以前に、その外側に位置するガス注入管から露光装置の少なくとも一部または該露光装置を構成する部品に不活性ガスを充填することができる。これにより、その梱包態様をより信頼性の高いものとすることができる。
【0080】
また、本願請求項2に記載の発明によれば、前記請求項1に記載の発明の効果に加えて、露光装置の輸送運搬に際して、特に外部からの不純物ガスの侵入による影響の大きな光学素子収容体内への不純物ガスの侵入を好適に抑制することができる。
【0081】
また、本願請求項3に記載の発明によれば、前記請求項2に記載の発明の効果に加えて、露光装置の輸送運搬に際して、光学素子収容体内への不純物ガスの侵入をより好適に抑制することができる。
【0082】
また、本願請求項4に記載の発明によれば、前記請求項2または請求項3に記載の発明による作用をより安価にかつ効果的に実現することができる。
また、本願請求項5に記載の発明によっても、前記請求項2または請求項3に記載の発明による作用をより安価に実現することができる。
【0083】
また、本願請求項6に記載の発明によれば、前記請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の発明による作用をより安価に実現することができる。また、開梱作業時に、その作業環境に与える影響がほとんどない。
【0084】
また、本願請求項7に記載の発明によれば、前記請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、第1シートの開梱後の露光装置についてもこれを信頼性の高い状態に維持することができる。
【0085】
また、本願請求項8に記載の発明によれば、前記請求項1〜請求項7のうちいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、第1シートの開梱後の露光装置について、これをさらに信頼性の高い状態に維持することができる。
【0086】
また、本願請求項9に記載の発明によれば、前記請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、前記第1シートのガスバリア性を的確に確保することができ、光学素子収容体内への不純物ガスの侵入をより効果的に抑制できる。
【0087】
また、本願請求項10に記載の発明によれば、該露光装置自体を安定してその内部を清浄に保ったまま輸送運搬することができる。
また、本願請求項11に記載の発明によれば、開梱時において、第2シートを破る以前に、その外側に位置するガス注入管から露光装置の少なくとも一部または該露光装置を構成する部品に不活性ガスを充填することができる。これにより、その梱包態様をより信頼性の高いものとすることができる。
【0088】
また、本願請求項12に記載の発明によれば、前記請求項11に記載の発明の効果に加えて、前記露光装置の輸送運搬時の信頼性をより高く維持した状態で同露光装置の梱包を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる梱包方法で梱包される露光装置の全体構成を概略的に示す側面図。
【図2】本願発明にかかる梱包方法及びその梱包構造を示す側面図。
【図3】本願発明にかかる梱包方法及びその梱包構造を示す側面図。
【図4】本願発明にかかる梱包方法及びその梱包構造を示す側面図。
【図5】本願発明にかかる梱包構造の一部を示す断面図。
【符号の説明】
10…露光装置、11…光源、11a…ビームマッチングユニットBMU、12…本体コラム、13…支持台、14A〜14D…支持部材、15A〜15D…防振ユニット、16…鏡筒定盤、17…第1の支持コラム、17a…脚、17b…レチクルベース定盤、18…第2の支持コラム、18a…支柱、18b…天板、19…ウエハべース定盤、20…カバー、21…第1シート、22…第2シート、23…カバー、24…カバー、BP…ベースプレート、FD…床面、GP…ガス注入管、PL…投影光学系、FLG…フランジ、IOP…照明光学系、IOP1…第1部分照明光学系、IOP2…第2部分照明光学系、RST…レチクルステージ、WST…ウエハステージ。

Claims (13)

  1. 露光装置を輸送する際に、該露光装置を梱包するための露光装置の梱包方法であって、
    前記露光装置の少なくとも一部または該露光装置を構成する部品を、断湿用のビニールシートよりもガスバリア性の高い単層または積層体を有する第1シートを用いて、前記露光装置の少なくとも一部または該露光装置を構成する部品に第1のガスを供給するためのガス注入管のガス注入口が前記第1シートの外側に位置するように梱包し、
    該第1シートで梱包された前記露光装置の少なくとも一部または該露光装置を構成する部品を、前記断湿用のビニールシートよりもガスバリア性の高い単層または積層体を有する第2シートを用いて、前記ガス注入管の前記ガス注入口が前記第2シートの外側に位置するように梱包し、
    前記第1シートと前記第2シートとの間に第2のガスを充填し、
    前記露光装置の少なくとも一部または該露光装置を構成する部品を前記第1シートと前記第2シートとで梱包した後、前記露光装置の少なくとも一部または該露光装置を構成する部品に前記ガス注入口から前記ガス注入管を介して前記第1のガスを供給可能とすることを特徴とする露光装置の梱包方法。
  2. 前記露光装置の少なくとも一部または該露光装置を構成する部品は、少なくとも1つの光学素子を収容する光学素子収容体を有し、前記光学素子収容体は開口端部をさらに備え、
    前記光学素子収容体を前記第1シートで梱包する前に、前記光学素子収容体の前記開口端部に、該開口端部を密閉する密閉部材を取着し、前記光学素子収容体内を、前記ガス注入口から前記ガス注入管を介して前記第1のガスで満たすことを特徴とする請求項1に記載の露光装置の梱包方法。
  3. 前記第1シート内に前記第1のガスを充填することを特徴とする請求項2に記載の露光装置の梱包方法。
  4. 前記第1のガスが、窒素であることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の露光装置の梱包方法。
  5. 前記第1のガスが、化学的に精製された空気あるいは化学的に精製された不活性ガスであることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の露光装置の梱包方法。
  6. 前記第1シートと前記第2シートとの間に充填する前記第2のガスが、化学的に精製された空気であることを特徴とする請求項1〜請求項5のうちいずれか一項に記載の露光装置の梱包方法。
  7. 少なくとも前記第1シートを開梱する工程をクリーンルームで行うことを特徴とする請求項1〜請求項6のうちいずれか一項に記載の露光装置の梱包方法。
  8. 少なくとも前記第1シートを開梱する際に、前記光学素子収容体内に前記ガス注入口から前記ガス注入管を介して前記第1のガスを供給した状態で行うことを特徴とする請求項〜請求項7のうちいずれか一項に記載の露光装置の梱包方法。
  9. 前記第1シートが、フッ素樹脂、エチレン−ポリビニルアルコール共重合樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリエステル樹脂、シリカ積層樹脂フィルム、アルミナ積層樹脂フィルム、アルミニウム積層樹脂フィルムのうち、少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1〜請求項8のうちいずれか一項に記載の露光装置の梱包方法。
  10. 請求項1〜請求項9のうちいずれか一項に記載の露光装置の梱包方法によって梱包されたことを特徴とする露光装置。
  11. 断湿用のビニールシートよりもガスバリア性の高い単層または積層体を有し、露光装置の少なくとも一部または該露光装置を構成する部品に第1のガスを供給するためのガス供給管のガス注入口を除いて、露光装置の少なくとも一部または該露光装置を構成する部品を梱包する第1シートと、
    前記断湿用のビニールシートよりもガスバリア性の高い単層または積層体を有し、前記ガス注入管の前記ガス注入口を除いて、前記第1シートで梱包された前記露光装置の少なくとも一部または該露光装置を構成する部品を梱包する第2シートと、
    前記第1シートおよび前記第2シートの間に充填された第2のガスとを備えることを特徴とする露光装置の梱包構造。
  12. 前記露光装置の少なくとも一部または前記露光装置を構成する部品は、少なくとも1つの光学素子を収容する光学素子収容体を有することを特徴とする請求項11に記載の露光装置の梱包構造。
  13. 前記光学素子収容体に形成された開口端部を密閉する密閉部材をさらに備えることを特徴とする請求項12に記載の露光装置の梱包構造。
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