JP4496532B2 - 桟橋の再利用方法 - Google Patents

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Description

本発明は、大型化等の社会的要求のため不要になった桟橋の構造物、あるいは、老朽化や劣化等により桟橋として機能を満たさなくなった構造物の再利用方法に関するものである。
従来から老朽化や劣化等により桟橋として機能を満たさなくなった構造物は、解体・撤去され、その後、大割り塊、粒状破砕物、微粉破砕物に破砕されて再利用されている。
しかしながら、桟橋を構成する床版部や梁部等のコンクリート部材を破砕する作業は、粉塵や騒音の発生、及び二酸化炭素の発生等、環境負荷が大きくなる。また、破砕作業には、破砕装置や破砕作業に従事する作業者が必要になりコストが上昇する問題があった。
こうした問題を解決する従来技術として、特許文献1には、橋梁のコンクリート床版からコンクリート板を切り出し、該切り出されたコンクリート板を人工リーフ、潜堤、離岸堤またはケーソンの中詰め材に形成すること、また、切り出されたコンクリート板を十字形に配置して海底面または河川底面に設置して水制工または根固工を、または、車両通行路に設置して車両進行ブロックを形成すること、さらに、切り出されたコンクリート板を井桁状に一層以上配置して、海底面または河川底面に設置して人工漁礁または増殖礁を形成すること、さらにまた、橋梁のコンクリート床版より切り出されたコンクリート板を、水平の地面または傾斜した地面に敷設した砂利の上に載置して、根固工またはノリ覆工を形成することが開示されている。
特開2002−194723号公報
しかしながら、特許文献1の発明は、橋梁のコンクリート床版を再利用する方法の発明であり、老朽化や劣化等により桟橋として機能を満たさなくなった構造物を再利用する方法については考慮されておらず、まだ課題を残している。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、老朽化や劣化等により桟橋として機能を満たさなくなった構造物を破砕することなく再利用する方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための第1の発明は、間隔を置いて複数立設される杭部と、これら杭部の上端に接合される杭頭部と、隣接する杭頭部を連結する梁部と、これら梁部及び杭頭部を上方から覆う床版部とから構成される桟橋の再利用方法において、前記杭頭部から前記杭部を切り離して、前記床版部、前記梁部及び前記杭頭部からなる上部工を撤去する第1の工程と、この撤去された上部工を原状を維持した形態、あるいは新しい構造体または物体を付加した形態で、陸上、海洋または河川に設置して、新しい機能を有する新構造物を形成する第2の工程と、を有することを特徴とするものである。
このように構成することにより、桟橋として機能を満たさなくなった構造物は、床版部、梁部及び杭頭部からなる上部工が原状を維持した形態で再利用されるため、再利用する際、床版部、梁部及び杭頭部を破砕する必要がない。
また、上記課題を解決するための第2の発明は、間隔を置いて複数立設される杭部と、これら杭部の上端に接合される杭頭部と、隣接する杭頭部を連結する梁部と、これら梁部及び杭頭部を上方から覆う床版部とから構成される桟橋の再利用方法において、前記桟橋から前記杭頭部及び前記杭部を切り離して、前記床版部及び前記梁部からなる上部工を撤去する第1の工程と、この撤去された上部工に浮体を付加した形態で海底または河底に係留して、浮体構造物を形成する第2の工程と、を有することを特徴とするものである。
このように構成することにより、桟橋として機能を満たさなくなった構造物は、床版部及び梁部からなる上部工が原状を維持した形態で浮体構造物として再利用されるため、再利用する際、床版部及び梁部を破砕する必要がない。
さらに、上記課題を解決するための第3の発明は、間隔を置いて複数立設される杭部と、これら杭部の上端に接合される杭頭部と、隣接する各杭頭部を連結する梁部と、これら梁部及び杭頭部を上方から覆う床版部とから構成される桟橋の再利用方法において、前記桟橋を平面視で所定形状のブロックに分割する第1の工程と、この分割されたブロックの前記杭部を水底面と接する位置またはその略中間部で切断して撤去する第2の工程と、この撤去された桟橋を原状を維持した形態、あるいは新しい構造体または物体を付加した形態で、海洋または河川に設置して、新しい機能を有する新構造物を形成する第3の工程と、を有することを特徴とするものである。
このように構成することにより、桟橋として機能を満たさなくなった構造物は、床版部、梁部、杭頭部及び杭部からなる桟橋全体が原状を維持した形態で再利用されるため、再利用する際、床版部、梁部及び杭頭部を破砕する必要がない。
本発明の請求項1に記載した発明によれば、老朽化や劣化等により桟橋として機能を満たさなくなった構造物から杭部を切り離して床版部、梁部及び杭頭部からなる上部工を撤去し、この撤去した上部工を原状を維持した形態、あるいは新しい構造体または物体を付加した形態で、陸上、海洋または河川に設置して、新しい機能を有する新構造物を形成しており、桟橋として機能を満たさなくなった構造物を破砕することなく、床版部、梁部及び杭頭部からなる上部工が原状を維持した形態で再利用されるので、破砕の際の粉塵や騒音の発生がなく、環境に大きな負荷をかけることはない。しかも、破砕装置や破砕に要する作業者も不要となり、再利用に要するコストを削減することができる。
請求項2乃至9に記載した発明によれば、撤去された上部工を新しい機能を有する各新構造物に形成する際、撤去された上部工に対して大規模な補強・補修を行う必要がなく、しかも、撤去された上部工の再利用する場所への運搬も容易であると共に、新構造物として施工する際の難易度も低いので、再利用する際のコストを最小限に留めることができ、さらに設置後のメンテナンスも容易で維持管理費を削減することができる。
請求項10に記載した発明によれば、老朽化や劣化等により桟橋として機能を満たさなくなった構造物から杭部及び杭頭部を切り離して床版部及び梁部からなる上部工を撤去し、この撤去した上部工に浮体を付加した形態で、海底または河底に係留して浮体構造物を形成しており、桟橋として機能を満たさなくなった構造物を破砕することなく、床版部及び梁部からなる上部工が原状を維持した形態で浮体構造物として再利用されるので、破砕の際の粉塵や騒音の発生がなく、環境に大きな負荷をかけることはない。しかも、破砕装置や破砕に要する作業者も不要となり、再利用に要するコストを削減することができる。
請求項11に記載した発明によれば、老朽化や劣化等により桟橋として機能を満たさなくなった構造物を平面視で所定形状のブロックに分割して、この分割されたブロックの杭部を水底面と接する位置またはその中間部で切断して撤去すると共に、この撤去された桟橋を原状を維持した形態、あるいは新しい構造体または物体を付加した形態で、海洋または河川に設置して、新しい機能を有する新構造物を形成しており、桟橋として機能を満たさなくなった構造物を破砕することなく、床版部、梁部、杭頭部及び杭部からなる桟橋全体が原状を維持した形態で再利用されるので、破砕の際の粉塵や騒音の発生がなく、環境に大きな負荷をかけることはない。しかも、破砕装置や破砕に要する作業者も不要となり再利用に要するコストを削減することができる。さらには、産業廃棄物が発生しないので、産業廃棄物を処理する費用が不要となり経済的に大きなメリットがある。
請求項12乃至16に記載した発明によれば、撤去された桟橋を、新しい機能を有する各新構造物に再利用する際、撤去された桟橋の補強・補修が少なく、しかも、撤去された桟橋の再利用する場所への運搬も容易であると共に、新構造物として施工する際の難易度も低いので、再利用する際のコストを最小限に留めることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図1〜図16に基いて詳細に説明する。
港湾構造物である桟橋1は、図1及び図2に示すように、間隔を置いて複数立設される鋼管杭部(杭部)2と、これら鋼管杭部2の上端に接合される杭頭部3と、隣接する杭頭部3を連結する梁部4と、これら梁部4及び杭頭部3を上方から覆う床版部5とから構成されている。
鋼管杭部2は、円筒状に形成され、図1及び図2に示すように、短手側、長手側に複数立設されている。これら鋼管杭部2の上端には杭頭部3が接合されている。
杭頭部3は、図1及び図2に示すように、所定厚の多角柱状に形成され、隣接する杭頭部3が略四角柱状の梁部4で連結されている。また、杭頭部3の下面は梁部4の下面より若干下方に突設しており、梁部4で囲まれた部位には略矩形状の空間13が設けられている。
そして、各杭頭部3及び各梁部4の上面に平面視で略矩形状の床版部5が載置されている。また、床版部5の上面にはコンクリート舗装6が施されているが、ここでの説明における床版部5はコンクリート舗装6を含む構成として説明する。
そして、老朽化や劣化等により桟橋1として機能を満たさなくなった構造物は、以下に説明する発明の実施の形態のように再利用される。
まず、本発明の第1の実施の形態に係る桟橋の再利用方法、すなわち、床版部、梁部及び杭頭部からなる上部工を再利用する形態を、再利用された新構造物と共に次の(1)〜(8)の形態に基いて説明する。
(1)斜路として再利用する形態
桟橋1として機能を満たさなくなった構造物は、図3に示すように、漁港等に形成された船舶やケーソン等の進水及び船舶を引き上げるための斜路51としても再利用される。
桟橋1から斜路51が形成されるまでの工程を、図1〜図3を参照しながら説明する。まず、桟橋1を平面視で略矩形状のブロックに分割すべく、床版部5及び梁部4を切断する。次に、この分割されたブロックの杭頭部3と鋼管杭部2との接合部を切断して鋼管杭部2を切り離し、床版部5、梁部4及び杭頭部3からなる上部工10を撤去する(第1の工程)。そして、この撤去された上部工10を床版部5の上面が水面と陸上とを繋ぐように斜めに設置して斜路51を形成する(第2の工程)。
ここで、桟橋1を平面視で略矩形状のブロックに分割する工程では、運搬性や施工性を考慮した上で、適宜の大きさのブロックに分割される。
(2)洗掘防止材として再利用する形態
桟橋1として機能を満たさなくなった構造物は、図4に示すように、海岸または河岸に設けられた護岸20近くの海底または河底に設置された洗掘防止材52としても再利用される。
桟橋1から洗掘防止材52が形成されるまでの工程を、図1、図2及び図4を参照しながら説明する。まず、桟橋1を平面視で略矩形状のブロックに分割すべく、床版部5及び梁部4を切断する。次に、この分割されたブロックの杭頭部3と鋼管杭部2との接合部を切断して鋼管杭部2を切り離し、床版部5、梁部4及び杭頭部3からなる上部工10を撤去する(第1の工程)。そして、この撤去された上部工10を床版部5が上方となる向きで、海岸または河岸に設けられた護岸20近くの海底または河底に設置して洗掘防止材52を形成する(第2の工程)。
ここで、桟橋1を平面視で略矩形状のブロックに分割する工程では、運搬性も考慮した上で、海底または河底に設置した際に上部工10自体で洗掘を引き起こさない程度の大きさのブロックに分割される。
(3)道路の振動防止材として再利用する形態
桟橋1として機能を満たさなくなった構造物は、図5に示すように、道路21の振動防止材53としても再利用される。
また、桟橋1から道路21の振動防止材53が形成されるまでの工程を、図1、図2及び図5を参照しながら説明する。まず、桟橋1を平面視で略矩形状のブロックに分割すべく、床版部5及び梁部4を切断する。次に、この分割されたブロックの杭頭部3と鋼管杭部2との接合部を切断して鋼管杭部2を切り離し、床版部5、梁部4及び杭頭部3からなる上部工10を撤去する(第1の工程)。そして、この撤去された上部工10を床版部5が上方となる向きで、道路21下に埋設して道路21の振動防止材53を形成する(第2の工程)。
ここで、桟橋1を平面視で略矩形状のブロックに分割する工程では、陸上運搬可能な大きさのブロックに分割される。
(4)法面保護工として再利用する形態
桟橋1として機能を満たさなくなった構造物は、図6に示すように、法面22に設置した法面保護工54としても再利用される。
桟橋1から法面保護工54が形成されるまでの工程を、図1、図2及び図6を参照しながら説明する。まず、桟橋1を平面視で略矩形状のブロックに分割すべく、床版部5及び梁部4を切断する。次に、この分割されたブロックの杭頭部3と鋼管杭部2との接合部を切断して鋼管杭部2を切り離し、床版部5、梁部4及び杭頭部3からなる上部工10を撤去する(第1の工程)。そして、この撤去された上部工10を床版部5が上方となる向きで、法面22に設置して法面保護工54を形成する(第2の工程)。
また、上部工10を法面22に設置後、上部工10が落下するのを防止するため、グランドアンカー23の端部を上部工10の杭頭部3に固定して、上部工10と地盤とを一体化させるようにしている。また、撤去された上部工10を床版部5が上方となる向きで、法面22に設置する工程では、運搬性を良くするために数ブロックに分割された上部工10を、現地にて接合して一体化させて法面22に設置する方法が採用されている。また、この実施の形態では、グランドアンカー23が撤去後の上部工10に付加された新しい構造体に相当する。
(5)公園内の修景施設として再利用する形態
桟橋1として機能を満たさなくなった構造物は、図7に示すように、公園内に設置された修景施設55としても再利用される。
桟橋1から修景施設55が形成されるまでの工程を、図1、図2及び図7を参照しながら説明する。まず、桟橋1を梁部4、4で囲まれる空間13を複数有する平面視で略矩形状のブロックに分割すべく、床版部5及び梁部4を切断する。次に、この分割されたブロックの杭頭部3を梁部4の下面と同一平面となる位置で切断して、杭頭部3から鋼管杭部2を切り離し、床版部5、梁部4及び杭頭部3からなる上部工10を撤去する(第1の工程)。そして、この撤去された上部工10を床版部5が下方となる向きに上下反転させて公園内に設置して、梁部4、4で囲まれる空間13に水を充填させて公園内の修景施設55を形成する(第2の工程)。
ここで、桟橋1を梁部4、4で囲まれる空間13を複数有する平面視で略矩形状のブロックに分割する工程では、運搬性や施工性を考慮した上で、適宜の大きさのブロックに分割される。また、この実施の形態では、水が撤去後の上部工10に付加された物体に相当する。
(6)藻場造成用の海底植木鉢として再利用する形態
桟橋1として機能を満たさなくなった構造物は、図8に示すように、藻場造成用の海底植木鉢56としても再利用される。
桟橋1から藻場造成用の海底植木鉢56が形成されるまでの工程を、図1、図2及び図8を参照しながら説明する。まず、桟橋1を梁部4、4で囲まれる空間13を複数有する平面視で略矩形状のブロックに分割すべく、床版部5及び梁部4を切断する。次に、この分割されたブロックの杭頭部3を梁部4の下面と同一平面となる位置で切断して、杭頭部3から鋼管杭部2を切り離し、床版部5、梁部4及び杭頭部3からなる上部工10を撤去する(第1の工程)。そして、この撤去された上部工10を床版部5が下方となる向きに上下反転させて、梁部4、4で囲まれた空間13に貝殻を詰め込んだ状態で磯焼け地域に設置して藻場造成用の海底植木鉢56を形成する(第2の工程)。このように構成すると、空間13の貝殻が詰め込まれた面には、空隙をたくさん持つポーラス構造となり、藻が着生しやすい環境が形成されることになる。また、この実施の形態では、貝殻が撤去後の上部工10に付加された物体に相当する。
(7)タイドプールとして再利用する形態
桟橋1として機能を満たさなくなった構造物は、図9に示すように、干満帯15に設置されるタイドプール57としても再利用される。図9では、タイドプール57が4箇所設置されている。
桟橋1からタイドプール57が形成されるまでの工程を、図1、図2及び図9を参照しながら説明する。まず、桟橋1を梁部4、4で囲まれる空間13を複数有する平面視で略矩形状のブロックに分割すべく、床版部5及び梁部4を切断する。次に、この分割されたブロックの杭頭部3を梁部4の下面と同一平面となる位置で切断して、杭頭部3から鋼管杭部2を切り離し、床版部5、梁部4及び杭頭部3からなる上部工10を撤去する(第1の工程)。そして、この撤去された上部工10を床版部5が下方となる向きに上下反転させた状態で干満帯15に設置してタイドプール57を形成する(第2の工程)。このように構成すると、干潮時には、梁部4、4で囲まれた空間13に海水が溜まりこの部位が多種多様の生物の生息場所となる。また、このタイドプール57は、波浪等により流失しないように、グランドアンカー(図示せず)等により干満帯15に固定される。
ここで、桟橋1を梁部4、4で囲まれる空間13を複数有する平面視で略矩形状のブロックに分割する工程では、タイドプール57として機能させるために、ブロックの大きさが10m2以上に設定されるように分割される。また、この実施の形態では、グランドアンカーが撤去後の上部工10に付加された新しい構造体に相当する。
(8)植栽水盤として再利用する形態
桟橋1として機能を満たさなくなった構造物は、図10に示すように、水際地域に設置された植栽水盤58としても再利用される。
桟橋1から植栽水盤58が形成されるまでの工程を、図1、図2及び図10を参照しながら説明する。まず、桟橋1を梁部4、4で囲まれる空間13を複数有する平面視で略矩形状のブロックに分割すべく、床版部5及び梁部4を切断する。次に、この分割されたブロックの杭頭部3を梁部4の下面と同一平面となる位置で切断して、杭頭部3から鋼管杭部2を切り離し、床版部5、梁部4及び杭頭部3からなる上部工10を撤去する(第1の工程)。そして、この撤去された上部工10を床版部5が下方となる向きに上下反転させて、河川、湖沼や池等の原水が梁部4、4で囲まれた空間13に送水される水際地域に設置すると共に、該空間13に水耕植物を植栽して植栽水盤58を形成する(第2の工程)。
ここで、桟橋1を梁部4、4で囲まれる空間13を複数有する平面視で略矩形状のブロックに分割する工程では、運搬性や施工性を考慮した上で、適宜の大きさのブロックに分割される。また、この実施の形態では、水及び水耕植物が撤去後の上部工10に付加された物体に相当する。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る桟橋の再利用方法、すなわち、床版部及び梁部からなる上部工を再利用する形態を、再利用された新構造物と共に次の(9)の形態に基いて説明する。
(9)人工浮島として再利用する形態
桟橋1として機能を満たさなくなった構造物は、図11に示すように、浮体構造物である人工浮島59として再利用される。
桟橋1から人工浮島59が形成されるまでの工程を、図1、図2及び図11を参照しながら説明する。まず、桟橋1を平面視で略矩形状のブロックに分割すべく、床版部5及び梁部4を切断して、杭頭部3及び鋼管杭部2から切り離し、床版部5及び梁部4からなる上部工10’を撤去する(第1の工程)。そして、この撤去された上部工10’の床版部5の下方に発泡スチロール等の浮体11を付加して、海底または河底にロープまたは鎖(図3では鎖12)で係留する(第2の工程)。最後に、上部工10’の床版部5の上面に植生を施して人工浮島59を形成する。
ここで、桟橋1を平面視で略矩形状のブロックに分割する工程では、運搬性、施工性、耐久性等の観点から一辺が約2m〜3mの略矩形状のブロックに分割することが望ましいが、三角状や六角状であっても良い。
また、この実施の形態では、浮体構造物を、上部工10’の床版部5の上面に植生を施した人工浮島59として構成する形態を説明したが、回遊魚を対象とした浮魚礁に構成することもできる。
以上説明したように、第1及び2の実施の形態に係る桟橋の再利用方法によれば、桟橋1として機能を満たさなくなった構造物を再利用する際、床版部5、梁部4及び杭頭部3からなる上部工10、または床版部5及び梁部4からなる上部工10’を破砕することなく再利用するので、破砕の際の粉塵や騒音が発生することがなく、環境に大きな負荷をかけることがない。また、破砕するための破砕装置や作業が必要ないので、再利用に際する費用を大幅に削減することができる。
また、第1及び2の実施の形態に係る再利用方法によって、桟橋1として機能を満たさなくなった構造物を前述の(1)〜(9)の各新構造物に再利用する際には、撤去された上部工10、10’に対して大規模な補強・補修を行う必要がなく、また、桟橋1は、運搬性や施工性を考慮した上で適宜の大きさの数ブロックに分割されるので、運搬に際して大きな問題が生じることはない。しかも、各新構造物に施工する際の難易度も低く、設置後のメンテナンスも容易であり、実用的である。
なお、桟橋1として機能を満たさなくなった構造物を前述の(1)〜(9)以外の新構造物に再利用される例として、床版部5や梁部4を、それぞれ単体で所定形状に分割して撤去し、撤去された床版部5や梁部4を補修、補強した後、再度、新設される桟橋1の床版部5や梁部4のプレキャスト部材として再利用することも可能である。
また、撤去された床版部5、梁部4及び杭頭部3からなる上部工10、または床版部5及び梁部4からなる上部工10’を、海底に積み上げ海底山脈として再利用することも可能である。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る桟橋の再利用方法、すなわち、床版部、梁部、杭頭部及び鋼管杭部からなる桟橋全体を再利用する形態を、再利用された新構造物と共に次の(10)〜(14)に基いて説明する。
(10)船の係留施設として再利用する形態
桟橋1として機能を満たさなくなった構造物は、図12に示すように、船の係留施設60として再利用される。
桟橋1から船の係留施設60が形成されるまでの工程を、図1、図2及び図12を参照しながら説明する。まず、桟橋1を平面視で略矩形状のブロックに分割すべく、床版部5及び梁部4を切断する(第1の工程)。次に、この分割されたブロックの鋼管杭部2を水底面と接する位置で切断して撤去する(第2の工程)。そして、この撤去された桟橋1を鋼管杭部2が上方に突設される向きに上下反転させて海底または河底に設置して船の係留施設60を形成する(第3の工程)。
ここで、桟橋1を平面視で略矩形状のブロックに分割する工程では、鋼管杭部2が中央に位置する略正方形のブロックに分割しても良いし、鋼管杭部2が短手方向の略中心で直線状に複数並ぶように略長方形のブロックに分割しても良いが、運搬性や施工性を考慮した上で適宜形状が決定される。
また、各ブロックに分割され上下反転させた桟橋1を海底または河底に設置する工程では、係船岸または桟橋と平行に直線状に設置して、各鋼管杭部2と係船岸または桟橋との間に船をロープ等で係留させる構成にしてもよいし、図12に示すように、直線状で2列に設置して、対向する鋼管杭部2、2の間に船をロープ等で係留させる構成にしてもよい。
(11)釣り公園として再利用する形態
桟橋1として機能を満たさなくなった構造物は、図13に示すように、釣り公園61としても再利用される。
桟橋1から釣り公園61が形成されるまでの工程を、図1、図2及び図13を参照しながら説明する。まず、桟橋1を平面視で略矩形状のブロックに分割すべく、床版部5及び梁部4を切断する(第1の工程)。次に、この分割されたブロックの鋼管杭部2を水底面と接する位置で切断して撤去する(第2の工程)。そして、この撤去された桟橋1を鋼管杭部2が上方に突設される向きに上下反転させて、海底または河底に直線状に複数設置し、水面から突設させた各鋼管杭部2の上端に橋桁25を掛け渡して釣り公園61を形成する(第3の工程)。
さらに、桟橋1を平面視で略矩形状のブロックに分割する工程では、鋼管杭部2が中央に位置する略正方形のブロックに分割され、この分割され撤去されたブロックを海底または河底に直線状に設置する工程では、橋桁25を安定して支持するために必要な間隔をあけて設置されることになる。また、この実施の形態では、橋桁25が撤去後の桟橋1に付加された新しい構造体に相当する。
(12)橋脚用の防衝工として再利用する形態
桟橋1として機能を満たさなくなった構造物は、図14に示すように、橋脚26用の防衝工62としても再利用される。
桟橋1から橋脚26の防衝工62が形成されるまでの工程を、図1、図2及び図14を参照しながら説明する。まず、桟橋1を平面視で略矩形状のブロックに分割すべく、床版部5及び梁部4を切断する(第1の工程)。次に、この分割されたブロックの鋼管杭部2を水底面と接する位置で切断して撤去する(第2の工程)。そして、この撤去された桟橋1を鋼管杭部2が上方に突設される向きに上下反転させて、橋脚26の周りに複数設置すると共に、隣接する鋼管杭部2、2の上部を連結板27で連結して橋脚26の防衝工62を形成する(第3の工程)。
また、桟橋1を平面視で略矩形状のブロックに分割する工程では、鋼管杭部2が中央に位置する略正方形のブロックに分割される。また、撤去されたブロックを橋脚26の周りに設置する工程では、図14に示すように、橋脚26の両側面(河川に対して上流側及び下流側の面)のそれぞれに、各鋼管杭部2を結ぶ線が三角形を画くように3個設置する形態としている。しかしながら、この設置の形態に限らず、橋脚26を保護すると共に、橋脚26と衝突した船舶の損傷を軽減するために、橋脚26の両側面を囲むように設置すればよい。また、この実施の形態では、連結板27が撤去後の桟橋1に付加された新しい構造体に相当する。
(13)防波堤として再利用する形態
桟橋1として機能を満たさなくなった構造物は、図15に示すように、防波堤63としても再利用される。
桟橋1から防波堤63が形成されるまでの工程を、図1、図2及び図15を参照しながら説明する。まず、桟橋1を平面視で略矩形状のブロックに分割すべく、床版部5及び梁部4を切断する(第1の工程)。次に、この分割されたブロックの鋼管杭部2を水底面と接する位置で切断して撤去する(第2の工程)。そして、この撤去された桟橋1を鋼管杭部2が上方に突設される向きに上下反転させて、海底または河底に直線状に複数設置し、隣接する鋼管杭部2、2にカーテンウォール28を取り付けて防波堤63を形成する(第3の工程)。
ここで、桟橋1を平面視で略矩形状のブロックに分割する工程では、鋼管杭部2が短手方向の略中心で直線状に複数並ぶように略長方形のブロックに分割しても良く、鋼管杭部2が中央に位置する略正方形のブロックに分割しても良いが、運搬性や施工性を考慮した上でその形状が適宜決定される。また、この実施の形態では、カーテンウォール28が撤去後の桟橋1に付加された新しい構造体に相当する。
(14)海水交換型堤兼遊歩道・サイクリング道路として再利用する形態
桟橋1として機能を満たさなくなった構造物は、海水交換型堤兼遊歩道・サイクリング道路64としても再利用される。
桟橋1から海水交換型堤兼遊歩道・サイクリング道路64が形成されるまでの工程を、図1、図2及び図16を参照しながら説明する。まず、桟橋1を平面視で略矩形状のブロックに分割すべく、床版部5及び梁部4を切断する(第1の工程)。次に、この分割されたブロックの鋼管杭部2を水底面と接する位置またはその中間部で切断して撤去する(第2の工程)。この撤去された桟橋1から、鋼管杭部2が上方に突設される向きに上下反転させた反転分割体64aと床版部5が上方に面している正転分割体64bとを上下から重ね合わせ、各鋼管杭部2、2が柱として機能する構造物を形成し、該構造物を自然公園内の水際線に並べて設置して海水交換型堤兼遊歩道・サイクリング道路64を形成する(第3の工程)。
ここで、桟橋1を平面視で略矩形状のブロックに分割する工程では、例えば、片側に鋼管杭2が2本配置するような略矩形状のブロックに分割すると、反転分割体64aと正転分割体64bとを重ねた時、反転分割体64a及び正転分割体64bそれぞれの鋼管杭2、2が、図16で示すように、構造物の4隅に配置され柱として十分に機能することになる。しかしながら、この形態に限らず、反転分割体64aと正転分割体64bとを重ねた時、反転分割体64a及び正転分割体64bそれぞれの鋼管杭2、2が、構造物の柱として十分機能する配置となるように桟橋1を分割すれば良い。
以上説明した、第3の実施の形態に係る桟橋の再利用方法によれば、桟橋1として機能を満たさなくなった構造物を、その原状を維持した形態で再利用することができるので、第1及び2の実施の形態に係る桟橋の再利用方法によって得た効果に加え、産業廃棄物を処理する費用が不要となり経済的に大きなメリットがある。
また、第3の実施の形態に係る桟橋の再利用方法によって前述の(10)〜(14)の各新構造物を形成する際には、第1及び2の実施の形態に係る桟橋の再利用方法によって前述の(1)〜(9)の各新構造物を形成する際に得た効果と同様の効果を得ることができる。
なお、以上説明した本発明の実施の形態に係る再利用方法が適用される桟橋1では、杭部が鋼管杭部2で構成されているが、鉄筋コンクリート杭で構成される桟橋1にも本発明の再利用方法を適用することができる。
また、本発明で言及する新しい構造体は、人工的に製造されたもの、例えば、本実施の形態では、グランドアンカー23、橋桁25、カーテンウォール28等に相当し、また、物体は、人工的に製造されたものではなく存在するもの、例えば、本実施の形態では、水、貝殻、水耕植物等に相当する。なお、本実施の形態に限らず、桟橋1として機能を満たさなくなった構造物を再利用して、新しい構造物を形成する際、適宜目的に合った新しい構造体または物体を付加して形成することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る再利用方法が採用される桟橋の斜視図である。 図2は、図1の桟橋の一部を拡大して示す断面図である。 図3は、漁港に設けた斜路を示す斜視図である。 図4は、洗掘防止材を示す側面図である。 図5は、道路の振動防止材を示す側面図である。 図6は、法面保護工を示す側面図である。 図7は、公園内の修景施設を示す斜視図である。 図8は、藻場造成用の海底植木鉢を示す斜視図である。 図9は、タイドプールを示す斜視図である。 図10は、植栽水盤を示す斜視図である。 図11は、人工浮島を示す斜視図である。 図12は、船の係留施設を示す斜視図である。 図13は、釣り公園を示す斜視図である。 図14は、橋梁の防衝工を示す斜視図である。 図15は、防波堤を示す斜視図である。 図16は、海水交換型堤兼遊歩道・サイクリング道路を示す斜視図である。
符号の説明
1 桟橋、2 鋼管杭部(杭部)、3 杭頭部、4 梁部、5 床版部、10上部工、10’ 上部工、11 浮体、12 鎖、13 空間、15干満帯、20 護岸、22 法面、25橋桁、26 橋脚、27 連結板、28カーテンウォール、51 斜路、52 洗掘防止材、53振動防止材、54 法面保護工、55 公園内の修景施設、56藻場造成用の海底植木鉢、57 タイドプール、58植栽水盤、59 人工浮島(浮体構造物)、60 船の係留施設、61 釣り公園、62 橋梁の防衝工、63防波堤、64 海水交換型堤兼遊歩道・サイクリング道路、64a 反転分割体、64b 正転分割体

Claims (16)

  1. 間隔を置いて複数立設される杭部と、これら杭部の上端に接合される杭頭部と、隣接する杭頭部を連結する梁部と、これら梁部及び杭頭部を上方から覆う床版部とから構成される桟橋の再利用方法において、
    前記杭頭部から前記杭部を切り離して、前記床版部、前記梁部及び前記杭頭部からなる上部工を撤去する第1の工程と、この撤去された上部工を原状を維持した形態、あるいは新しい構造体または物体を付加した形態で、陸上、海洋または河川に設置して、新しい機能を有する新構造物を形成する第2の工程と、を有することを特徴とする桟橋の再利用方法。
  2. 前記第2の工程は、前記撤去された上部工を前記床版部の上面が水面と陸上とを繋ぐように斜めに設置して、船舶やケーソン等の進水及び船舶を引き上げるための斜路を形成する工程であることを特徴とする請求項1に記載の桟橋の再利用方法。
  3. 前記第2の工程は、前記撤去された上部工を前記床版部が上方となる向きで、海岸または河岸に設けられた護岸近くの海底または河底に設置して洗掘防止材を形成する工程であることを特徴とする請求項1に記載の桟橋の再利用方法。
  4. 前記第2の工程は、前記撤去された上部工を前記床版部が上方となる向きで、道路下に埋設して道路の振動防止材を形成する工程であることを特徴とする請求項1に記載の桟橋の再利用方法。
  5. 前記第2の工程は、前記撤去された上部工を前記床版部が上方となる向きで、法面に設置して法面保護工を形成する工程であることを特徴とする請求項1に記載の桟橋の再利用方法。
  6. 前記桟橋は前記梁部で囲まれる空間を有する構成である共に、前記第2の工程は、前記撤去された上部工を前記床版部が下方となる向きに上下反転させて公園内に設置し、前記空間に水を充填させて公園内の修景施設を形成する工程であることを特徴とする請求項1に記載の桟橋の再利用方法。
  7. 前記桟橋は前記梁部で囲まれる空間を有する構成であると共に、前記第2の工程は、前記撤去された上部工を前記床版部が下方となる向きに上下反転させて、前記空間に貝殻を詰め込んだ状態で、磯焼け地域に設置して藻場造成用の海底植木鉢を形成する工程であることを特徴とする請求項1に記載の桟橋の再利用方法。
  8. 前記桟橋は前記梁部で囲まれる空間を有する構成であると共に、前記第2の工程は、前記撤去された上部工を前記床版部が下方となる向きに上下反転させて、干満帯に設置してタイドプールを形成する工程であることを特徴とする請求項1に記載の桟橋の再利用方法。
  9. 前記桟橋は前記梁部で囲まれる空間を有する構成であると共に、前記第2の工程は、前記撤去された上部工を前記床版部が下方となる向きに上下反転させて、河川、湖沼や池等の原水が前記空間に送水される水際地域に設置すると共に、前記空間に水耕植物を植栽して植栽水盤を形成する工程であることを特徴とする請求項1記載の桟橋の再利用方法。
  10. 間隔を置いて複数立設される杭部と、これら杭部の上端に接合される杭頭部と、隣接する杭頭部を連結する梁部と、これら梁部及び杭頭部を上方から覆う床版部とから構成される桟橋の再利用方法において、
    前記桟橋から前記杭頭部及び前記杭部を切り離して、前記床版部及び前記梁部からなる上部工を撤去する第1の工程と、この撤去された上部工に浮体を付加した形態で海底または河底に係留して、浮体構造物を形成する第2の工程と、を有することを特徴とする桟橋の再利用方法。
  11. 間隔を置いて複数立設される杭部と、これら杭部の上端に接合される杭頭部と、隣接する各杭頭部を連結する梁部と、これら梁部及び杭頭部を上方から覆う床版部とから構成される桟橋の再利用方法において、
    前記桟橋を平面視で所定形状のブロックに分割する第1の工程と、この分割されたブロックの前記杭部を水底面と接する位置またはその略中間部で切断して撤去する第2の工程と、この撤去された桟橋を原状を維持した形態、あるいは新しい構造体または物体を付加した形態で、海洋または河川に設置して、新しい機能を有する新構造物を形成する第3の工程と、を有することを特徴とする桟橋の再利用方法。
  12. 前記第3の工程は、前記撤去された桟橋を、前記杭部が上方に突設される向きに上下反転させて、海底または河底に設置して船の係留施設を形成する工程であることを特徴とする請求項11に記載の桟橋の再利用方法。
  13. 前記第3の工程は、前記撤去された桟橋を、前記杭部が上方に突設される向きに上下反転させて、海底または河底に直線状に間隔をおいて複数設置し、水面から突設した各杭部の上端に橋桁を掛け渡して釣り公園を形成する工程であることを特徴とする請求項11に記載の桟橋の再利用方法。
  14. 前記第3の工程は、前記撤去された桟橋を、前記杭部が上方に突設される向きに上下反転させて、橋脚の周りに複数設置すると共に、隣接する杭部の上部を連結板で連結した橋脚用の防衝工を形成する工程であることを特徴とする請求項11に記載の桟橋の再利用方法。
  15. 前記第3の工程は、前記撤去された桟橋を、前記杭部が上方に突設される向きに上下反転させて、海底または河底に直線状に複数設置し、各杭部にカーテンウォールを取り付けて防波堤を形成する工程であることを特徴とする請求項11に記載の桟橋の再利用方法。
  16. 前記第3の工程は、前記撤去された桟橋から、前記杭部が上方に突設される向きに上下反転させた反転分割体と前記床版部が上方に面している正転分割体とを上下から重ね合わせ各杭部が柱として機能する構造物を形成し、該構造物を自然公園内の水際線に並べて設置した海水交換型堤兼遊歩道・サイクリング道路を形成する工程であることを特徴とする請求項11に記載の桟橋の再利用方法。
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