JP2003301412A - 老巧桟橋の補修方法 - Google Patents

老巧桟橋の補修方法

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JP2003301412A
JP2003301412A JP2002105034A JP2002105034A JP2003301412A JP 2003301412 A JP2003301412 A JP 2003301412A JP 2002105034 A JP2002105034 A JP 2002105034A JP 2002105034 A JP2002105034 A JP 2002105034A JP 2003301412 A JP2003301412 A JP 2003301412A
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JP2002105034A
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Tetsushi Noguchi
哲史 野口
Masatoki Nakanishi
雅時 中西
Kazuhiro Hosomi
和広 細見
Hirohiko Chikaraishi
大彦 力石
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Penta Ocean Construction Co Ltd
Original Assignee
Penta Ocean Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】自然条件等の外的作用に影響されずに修復作業
ができ、作業機器類の使用効率を高めるとともに、修復
後の品質が高い老巧化桟橋の補修方法の提供。 【解決手段】既存の老巧桟橋本体2を切断して小ブロッ
ク10に分割するとともに各小ブロック10を支持杭1
から切り離し、これを補修作業ヤードへ移動させ、各小
ブロック10をその底面を上向きに反転させて底面の老
巧化部分を除去し、除去された部分にPC緊張材挿通用
のシース25の配管、補強筋27の配筋をなし、そのシ
ース及び補強筋を埋め込んで新たな補修コンクリート2
7を打設し、補修コンクリートの硬化後、各小ブロック
10をその底面を下向きにして元の支持杭1上に移動さ
せ、先に切断された支持杭1及び小ブロック10間を連
結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水底地盤から立設
した支持杭の上端にコンクリート製の桟橋本体を支持さ
せた杭支持型桟橋の、前記桟橋本体底面の老巧化部分を
補修する老巧化桟橋の補修方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、水底面に立設した鋼管杭等の杭
によって支持させた杭支持型桟橋にあっては、杭の頂部
に支持させてコンクリート製の桟橋本体を設置してい
る。この桟橋本体底面は海水に洗われるため、他の部分
に比べて劣化の進行度合いが大きい。
【0003】そこで従来は、桟橋本体底面の劣化した部
分をはつり取り、その部分に新たなコンクリートを盛り
付けることによって補修している。
【0004】この種の従来の桟橋補修は、図17に示す
ように、支持杭1,1……によって支持された桟橋本体
2下に作業用の足場3を組むか、図示してないが作業台
船を挿入し、作業者が上向き作業によって老化程度の診
断、はつり取り、コンクリート盛り付けによる補強など
の一連の補修作業を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の如き従来の補修
方法では、全ての作業が桟橋下で行われるため、潮位の
変動や波浪に大きく影響され、作業機の使用効率が悪
く、労務にも無駄が多くなるという問題がある。
【0006】また、作業を下向き面に対して行うため、
作業環境が悪く上向きの過酷な労働を強いられ、作業効
率が悪いという問題がある。更に補修のためのコンクリ
ートの盛り付け作業が重力に反して行われるため、補修
後の品質の信頼性にも問題がある。
【0007】本発明はこのような従来の問題に鑑み、波
の襲来等、自然条件の不安定さによる外的作用に影響さ
れずに修復作業ができ、作業機器類の使用効率を高める
とともに、修復後の品質に高い信頼性がある老巧化桟橋
の補修方法の提供を目的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題を
解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載し
た発明の特徴は、水底地盤に立設した支持杭の頂部に支
持させたコンクリート製の桟橋本体底面の老巧化部分を
除去し、その除去部分に新たなコンクリートを盛り付け
ることにより補修する老巧化桟橋の補修方法において、
前記桟橋本体を切断して小ブロックに分割するとともに
支持杭を切断して前記各小ブロックを切り離す小ブロッ
ク化工程、その切り離された小ブロックを陸上又は台船
上等の補修作業ヤードへ移動させ該小ブロックをその底
面を上向に反転させる補修移動工程、前記補修作業ヤー
ドにて小ブロック上向きにされた底面の老巧化部分を除
去する老巧化部分除去工程、該老巧化部分除去工程にて
除去された部分に必要に応じてPC緊張材挿通用シース
の配管及び補強筋を適宜配筋する配管配筋工程、前記シ
ース及び補強筋を埋め込んで新たな補修コンクリートを
打設する補修コンクリート打設工程、前記補修コンクリ
ートの硬化後、各小ブロックをその底面を下向きにして
元の支持杭上に移動させる復帰移動工程、前記小ブロッ
ク化工程で切断された支持杭を接続させる支持杭再連結
工程、複数の小ブロック間を連結する桟橋本体再連結工
程、以上の各工程を経ることにある。
【0009】このようにすることにより、潮の干満や波
浪状況等、天候に左右されずに大部分の補修作業がで
き、また、屋内での補修作業も可能となり、作業機器類
の使用効率がよくなり、工期も短縮される。更に、人力
による作業の安全性が高く、作業条件も良くなる。
【0010】請求項2に記載した発明の特徴は、前記請
求項1に記載の構成に加え、小ブロック化工程におい
て、桟橋本体の下に水面上に浮かべた浮力体によって、
該桟橋本体を支持させながら支持杭を切断することにあ
る。
【0011】このようにすることにより、桟橋本体を小
分割した小ブロックを支持している支持杭切断完了時の
不測意な挙動防止とスムーズな切断作業を、低コストで
容易かつ安全に行い得る。
【0012】請求項3に記載した発明の特徴は、前記請
求項1又は2に記載の構成に加え、配管配筋工程におい
てPC緊張材挿通用のシースを配管し、連結工程におい
て複数の小ブロックに跨らせて前記シースにPC緊張材
を挿通し、該PC緊張材を緊張して小ブロック間を連結
することにある。
【0013】このようにすることにより、補修後の強度
も信頼性の高いものとなり、場合によっては建設当初よ
りも高い強度とすることも可能である。
【0014】請求項4に記載の発明の特徴とするところ
は、前記請求項1,2又は3に記載の構成に加え、老巧
化部分除去工程において、小ブロックを複数の円形リン
グ内に支持させ、該円形リングを回転させることによっ
て該小ブロックをその底面を上向きに反転させることに
ある。
【0015】このようにすることにより、小分割されて
いるといえども重量物である小ブロックの反転作業が簡
単な装置で容易に行える。
【0016】請求項5に記載の発明の特徴とするところ
は、前記請求項1〜3又は4に記載の構成に加え、配管
配筋工程において、老巧化部分が除去された小ブロック
底面にジベル筋を立設し、該ジヘル筋に支持させて必要
なシースの配管及び配筋を行うことにある。
【0017】このようにすることにより、補修コンクリ
ートと残存スラブとの一体化がより強固なものとなる。
【0018】請求項6に記載の発明の特徴とするところ
は、前記請求項1〜4又は5に記載の構成に加え、支持
杭再連結工程では、復帰移動工程に先立って小ブロック
から突出している支持杭端部に継手の一端側を固定して
おき、該継手の他端側を水底地盤に立設されている支持
杭の先端に固着させることにある。
【0019】このようにすることにより、継手と小ブロ
ック側支持杭との結合作業が容易かつ信頼性の高いもの
となり、水面上又は水面下における支持杭と継手との連
結作業工数が少なくなり、作業効率が良い。
【0020】請求項7に記載の発明の特徴とするところ
は、前記請求項6に記載の構成に加え、継手は、支持杭
の切断端部外周に嵌り合う筒状をなし、該筒状の各端部
を支持杭切断端部外周に嵌め合わせて固着することにあ
る。
【0021】このようにすることにより、継手の連結作
業がより容易なものとなり、連結後の強度も高いものと
することができる。
【0022】請求項8に記載の発明の特徴とするところ
は、前記請求項7に記載の構成に加え、継手の一端を小
ブロック側の支持杭切断端部外周に溶接し、該継手の他
端を水底地盤側支持杭切断端部外周に嵌合させ、該支持
杭切断端部外周との間にモルタル等の固着材を充填する
ことにより固着することにある。
【0023】このようにすることにより、特に水底地盤
側支持杭と継手との連結が水面下で行わなければならな
い時に、信頼性の高い高強度の連結状態を得ることがで
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
ついて説明する。
【0025】図において、符号Aは補修しようとする既
存の桟橋であり、1は桟橋を構成する水底地盤に立設し
た支持杭、2は支持杭1の頂部に一体化させて支持させ
た桟橋本体である。桟橋本体2は、上面が平板状に形成
された床板部2aと該床板部2aの下面に一体成形され
た梁部2bとから構成されており、梁部2bに支持杭1
の上端が埋め込まれて一体化されている。
【0026】この桟橋Aの補修は、次の工程により実施
される。
【0027】小ブロック化工程 図1〜図3に示すように桟橋本体底面が老化した既存の
桟橋を小ブロック10,10……に分割する。この分割
に際しては例えば、ワイヤーソー11を使用し、無端リ
ング状のカッターワイヤーを滑車によって所望の切断位
置に引き回し、旋回させることにより切断する。この
他、コンクリート及び補強鋼材を同時に切断できるコン
クリートカッターを使用しても良い。
【0028】また、小ブロック10は、後述する補修移
動工程におけるクレーンの能力や補修作業ヤードの広さ
や、該ヤードでの旋回、移動を考慮して適当な重さ及び
形状となるように形成する。この例では図2に示すよう
に岸壁4と直行する方向の切断線12,12……を設定
し、桟橋Aの長手方向と直交する方向に切断し、多数の
小ブロック10,10……を形成するようにしている。
【0029】切断作業は、図1に示すように桟橋本体2
上にワイヤーソー11を置き、先ず桟橋本体2部分の切
断を行い、次いで支持杭1を水平方向に切断して小ブロ
ックを切り離す。
【0030】この支持杭1の切断に際しては、これに先
立って、図1に示すように桟橋本体2下に空気の注入に
よって膨脹するエアーバック13を上面に搭載した浮力
調整可能なフローター14を引き入れ、所望の位置でエ
アーバック13に圧力空気を注入して膨脹させ、これに
よって桟橋本体2に揚力を付加させる。この揚力は切り
離し後の小ブロック10が、切り離し前より少し持ち上
げられる大きさとする。
【0031】これによってワイヤーソーによる支持杭1
の切断が無理なく行われるとともに、切断完了時におけ
る不測の挙動が防止される。
【0032】補修移動工程 切断によって切り離された小ブロック10を図4に示す
ようにクレーン15によって吊り上げ、陸上の補修ヤー
ドに移動させる。この補修ヤードは桟橋近くの陸上に充
分なスペースがない場合には、作業用台船を使用しても
よい。また、使用するクレーンは水上のみならず、陸上
のものを使用してもよい。
【0033】この工程では、補修移動工程によるクレー
ンで吊り下げて搬送されてくる小ブロック10を底面が
上向きとなるように反転させる。この反転に際しては図
5、図6に示すように、クレーンで15によって搬送さ
れてくる小ブロック10を複数の転動用の円形リング2
0内に支持させる。
【0034】この円形リング20は半円形の半体20
a,20bを組み合わせてリング状となるようにしてお
り、両半体20a,20b内にそれぞれ小ブロック支持
用のジャッキ21,21……が備えられている。
【0035】この円形リング20を図5(a)に示すよ
うに、一方の半体20aを開いた状態で待機させてお
き、他方の半体20b内に小ブロック10を吊り降ろ
す。吊り降ろし後、開いていた半体20aを閉じて円形
リング20を組み立て、各ジャッキ21にて小ブロック
10を保持させる。
【0036】次いで図5(b)に示すように小ブロック
10を保持させた状態で円形リング20を回転させ、小
ブロック10の底面が上向きになるように反転させる。
然る後、図5(c)に示すように円形リング20の上側
に位置している半体20bを開き、前記クレーン15を
使用して反転された小ブロック10を吊り上げ、図5
(d)に示すようにレール23上の台車24上に載せ替
えて必要な位置まで移動させる。
【0037】老化部分除去工程 補修ヤードの必要な位置まで小ブロック10を移動させ
た後、台車上24で又は地上に定置させた状態で、適宜
作業機を使用し、上向きの小ブロック底面の老化診断作
業を行い、図7に示すように桟橋本体底面の床板部2a
及び梁部2b下面の老化部分を除去する。
【0038】配管配筋工程 老化部分の除去後、図8、図9に示すようにPC緊張材
挿通用のシース25の配管及び補強筋27の配筋を行
う。この配筋及び配管に際しては、これに先立って桟橋
本体2の老化部除去面2cにジベル筋26を脱落不能に
立設し、これに支持させてシース25及び補強筋27を
設置する。
【0039】尚、シース25の配管作業は、後述する連
結工程において、PC緊張材を使用しない場合には行わ
ない。
【0040】補修コンクリート打設工程 必要な配管配筋作業後、図9に示すように補修コンクリ
ート28を適宜型枠(図示せず)を使用して打設し、除
去部分に新たなコンクリートを盛り付ける。
【0041】このようにして老化部分のコンクリート補
修作業を行った後、図10に示すように、切断した支持
杭を接続するための継手30を小ブロック10側に突出
している支持杭1aに固定する。
【0042】継手30は、図11に示すように円筒型の
鋼管を使用しており、中心線方向の中央に仕切り31が
あり、外周面には防食被覆材32が被着されたものを使
用しており、その一端側を小ブロック側の支持杭1aの
端部外に嵌合させ、端部周縁を溶接33によって固定す
る。
【0043】復帰移動工程 このようにして老化部分の補修及び継手の固定作業が完
了した後、再度図5(c)に示すように円形リング20
の半体20bを開いた状態で半体20a内に載せ、図5
(b)に示すよう半体を閉じて回転させ、桟橋本体上面
を上向きに反転させ、図5(a)に示すように半体20
aを開き、次のクレーンによる吊り移動作業まで待機さ
せる。
【0044】半体20aが開かれた状態で待機させてい
る補修後の小ブロック10を図12に示すようにクレー
ンで吊り上げ、元の位置に移動させる。
【0045】支持杭再連結工程 小ブロック10の水平方向の位置を微調整しつつ降下さ
せ、図13に示すように小ブロック側支持杭30aに固
定されている継手30の他端側を水底地盤に立設された
まま残されている支持杭、即ち水底地盤側支持杭1bの
先端部外周に嵌め合わせる。然る後図14に示すように
溶接34により継手下端外周縁と水底地盤側支持杭1b
とを固定する。
【0046】桟橋本体再連結工程 この工程は、前述した支持杭再連結工程における継手下
端側と水底地盤側支持杭1bとの溶接作業に先立って又
は同溶接作業完了後に、小ブロック間の連結作業を行う
工程である。
【0047】水底地盤側支持杭1b上に戻されて支持さ
れた小ブロック10間の目地部分にモルタルその他の目
地材(図示せず)を充填するとともに、補修コンクリー
ト打設工程において補修部分に埋設したPC緊張材挿通
用のシース25内に、複数の小ブロック10,10……
間に跨らせてPC鋼棒又はPCストランド等の緊張材3
5を挿通し、これを緊張用ジャッキ(図示せず)で緊張
することにより小ブロック10,10間を一体的に連結
する。
【0048】尚、この緊張連結は、緊張用ジャッキを使
用することなく、鋼棒の端部に形成した雄ねじに定着用
のナットを螺合しこれを締め付けることによって緊張力
を付与してもよい。
【0049】また、この工程における小ブロック間の連
結は、緊張材による緊張締結の他、連結用の継手を使用
した連結であってもよい。更に、目地材は復帰移動工程
前に、小ブロック10の切断面に塗布するなどの方法に
よって予め被着させておいてもよい。
【0050】以上の各工程を経て老巧桟橋の補修が完了
する。
【0051】尚、上述の例では、支持杭再連結に使用す
る継手として、円筒管状のものの両端を溶接によって固
着する構造のものを示しているが、この他、図16に示
す継手40のように、円筒状の一端側は前述と同様に、
補修ヤードにおいて小ブロック側支持杭1aに溶接する
ようにし、他端側にモルタル等の固着剤充填空間ができ
るように拡径部を形成しておき、これを水底地盤側支持
杭1bの先端外に嵌合させ、前記拡径部の下端開放部に
間詰材41を詰め、固着材注入チューブ42を使用して
モルタル等の固着剤43を充填することによって継手4
0を水底地盤側支持杭1bと一体化させるようにしても
よい。
【0052】この構造の継手は、支持杭1の再連結部分
が水面下にある場合に、水中溶接に比べて結合強度及び
その信頼性が高いという利点がある。
【0053】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る老巧桟橋の
補修方法では、既存の老巧桟橋の桟橋本体を小分けに分
割し、支持杭から外して陸上又は船上の補修ヤードにて
老巧化部分の除去及び補修コンクリートの盛り付けを行
うものであるため、従来のように潮の干満や波浪状況
等、天候に左右されずに大部分の補修作業ができ、ま
た、屋内での補修作業も可能となり、作業機器類の使用
効率がよくなり、工期の短縮とコストの削減ができる。
【0054】また、本発明では桟橋本体の老巧化部分の
診断、除去及びコンクリート盛り付け等の一連の作業
を、老巧化している桟橋本体底面を上向きに反転させた
状態で、しかも安定した作業ヤードでできるため、作業
環境が良く、しかも作業の安全性が高く、また、補修後
の強度も信頼性の高いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における小ブロック化工程の一例を示す
側面図である。
【図2】同上の桟橋本体の切断線を示す平面図である。
【図3】同上の小ブロック化工程で分割された小ブロッ
クの斜視図である。
【図4】同上の補修移動工程を示す側面図である。
【図5】(a)〜(d)は同上の老巧化部分除去工程に
おける小ブロック反転移動静置工程を示す正面図であ
る。
【図6】同上の円形リング取付け状態を示す側面図であ
る。
【図7】同上の老巧化部分除去工程における老巧化部分
除去後の状態を示す部分断面図である。
【図8】同上のジベル筋設置状態を示す部分断面図であ
る。
【図9】同上の配管配筋及び補修コンクリート盛り付け
状態を示す部分断面図である。
【図10】同上の小ブロック側支持杭に継手を連結した
状態の部分正面図である。
【図11】同上の継手連結部の左半部を縦断して示す拡
大正面図である。
【図12】同上の復帰移動工程を示す側面図である。
【図13】同上の支持杭再連結工程における支持杭連結
状態を示す側面図である。
【図14】同継手連結状態の右半部を縦断して示す正面
図である。
【図15】同上のPC緊張材挿通状態を示す平面図であ
る。
【図16】本発明に使用する支持杭連結用継手の他の例
を示す縦断面図である。
【図17】従来の老巧桟橋補修方法を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
A 桟橋 1 支持杭 1a 支持杭 1b 支持杭 2 桟橋本体 2a 床板部 2b 梁部 2c 老化部除去面 4 岸壁 10 小ブロック 11 ワイヤーソー 12 切断線 13 エアーバック 14 フローター 15 クレーン 20 円形リング 20a,20b 半体 21 ジャッキ 22 ジャッキ 23 レール 24 台車 25 シース 26 補強筋 27 ジベル筋 28 補修コンクリート 30 継手 30a 支持杭 31 仕切り 32 防食被覆材 33,34 溶接 35 引張材 40 継手 41 間詰材 42 チューブ 43 固着剤
フロントページの続き (72)発明者 細見 和広 東京都文京区後楽2丁目2番8号 五洋建 設株式会社内 (72)発明者 力石 大彦 東京都文京区後楽2丁目2番8号 五洋建 設株式会社内 Fターム(参考) 2D018 BA01 2D059 BB15 GG39

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水底地盤に立設した支持杭の頂部に支持さ
    せたコンクリート製の桟橋本体底面の老巧化部分を除去
    し、その除去部分に新たなコンクリートを盛り付けるこ
    とにより補修する老巧化桟橋の補修方法において、 前記桟橋本体を切断して小ブロックに分割するとともに
    支持杭を切断して前記各小ブロックを切り離す小ブロッ
    ク化工程、 その切り離された小ブロックを陸上又は台船上等の補修
    作業ヤードへ移動させ該小ブロックをその底面を上向に
    反転させる補修移動工程、前記補修作業ヤードにて小ブ
    ロック上向きにされた底面の老巧化部分を除去する老巧
    化部分除去工程、 該老巧化部分除去工程にて除去された部分に必要に応じ
    てPC緊張材挿通用シースの配管及び補強筋を適宜配筋
    する配管配筋工程、前記シース及び補強筋を埋め込んで
    新たな補修コンクリートを打設する補修コンクリート打
    設工程、 前記補修コンクリートの硬化後、各小ブロックをその底
    面を下向きにして元の支持杭上に移動させる復帰移動工
    程、 前記小ブロック化工程で切断された支持杭を接続させる
    支持杭再連結工程、 複数の小ブロック間を連結する桟橋本体再連結工程、 以上の各工程を経ることを特徴としてなる老巧化桟橋の
    補修方法。
  2. 【請求項2】小ブロック化工程において、桟橋本体の下
    に水面上に浮かべた浮力体によって、該桟橋本体を支持
    させながら支持杭を切断する請求項1に記載の老巧化桟
    橋の補修方法。
  3. 【請求項3】配管配筋工程においてPC緊張材挿通用の
    シースを配管し、連結工程において複数の小ブロックに
    跨らせて前記シースにPC緊張材を挿通し、該PC緊張
    材を緊張して小ブロック間を連結する請求項1又は2に
    記載の老巧化桟橋の補修方法。
  4. 【請求項4】老巧化部分除去工程において、小ブロック
    を複数の円形リング内に支持させ、該円形リングを回転
    させることによって該小ブロックをその底面を上向きに
    反転させる請求項1、2又は3に記載の老巧化桟橋の補
    修方法。
  5. 【請求項5】配管配筋工程において、老巧化部分が除去
    された小ブロック底面にジベル筋を立設し、該ジヘル筋
    に支持させて必要なシースの配管及び配筋を行う請求項
    1〜3又は4に記載の老巧化桟橋の補修方法。
  6. 【請求項6】支持杭再連結工程では、復帰移動工程に先
    立って小ブロックから突出している支持杭端部に継手の
    一端側を固定しておき、該継手の他端側を水底地盤に立
    設されている支持杭の先端に固着させる請求項1〜4又
    は5に記載の老巧化桟橋の補修方法。
  7. 【請求項7】継手は、支持杭の切断端部外周に嵌り合う
    筒状をなし、該筒状の各端部を支持杭切断端部外周に嵌
    め合わせて固着するようにしてなる請求項6に記載の老
    巧化桟橋の補修方法。
  8. 【請求項8】継手の一端を小ブロック側の支持杭切断端
    部外周に溶接し、該継手の他端を水底地盤側支持杭切断
    端部外周に嵌合させ、該支持杭切断端部外周との間にモ
    ルタル等の固着材を充填することにより固着する請求項
    7に記載の老巧化桟橋の補修方法。
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