JP4496123B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両におけるバイワイヤ方式の操舵装置に関するものである。
バイワイヤ方式の操舵装置(ステアバイワイヤシステム)は、運転者が操作するステアリングホイールと一体に回転するステアリングシャフトの回転角度(操舵角)をセンサにて検知し、同操舵装置の制御装置が前記センサの検知結果に基づいて車輪の角度を電気的に制御するものである。このようなバイワイヤ方式の操舵装置において、盗難防止の観点からステアリングロック装置等の盗難防止装置を装備することが必要とされている。このようなステアリングロック装置としては、例えば特許文献1に示されるような構成が知られている。このステアリングロック装置は、ステアリングシャフトの回転を機械的に規制することで、ステアリングホイールの操作、ひいてはステアリング操舵を不能にするものである。車両の駐車状態においてステアリングロック装置によりステアリングシャフトの回動規制(ロック)を行うことによって盗難防止性が確保されている。
特開2000−344053号公報
ところが、上記のような盗難防止装置(ステアリングロック装置)では、独立した盗難防止装置を操舵装置(正確にはステアリングシャフト)に設けるため、ステアリングコラム内の部品点数が多くなりがちであった。
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は盗難防止性を損なわず、構成を簡素化することができる車両用操舵装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、車輪と機械的な動力伝達が不能に分離されたステアリングホイールと、前記ステアリングホイールの操舵に基づく操舵角を検出する舵角検出手段と、前記車輪の角度を変更する操舵アクチュエータと、前記舵角検出手段により検出された操舵角に基づいて前記操舵アクチュエータの作動を制御する制御手段とを備えた車両用操舵装置であって、前記舵角検出手段は、前記ステアリングホイールの操舵に基づいて変位する位置情報を提供する位置情報提供部と、前記位置情報提供部から提供される位置情報を検出して、当該位置情報を前記ステアリングホイールの操舵角として前記制御手段に伝達する位置情報伝達部とを備え、前記位置情報提供部は、前記ステアリングホイールに着脱可能に設けられていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用操舵装置において、前記位置情報伝達部は、位置情報提供部から提供される位置情報を非接触により検出することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両用操舵装置において、前記位置情報伝達部は、少なくとも2つ設けられ、前記位置情報提供部は、ステアリングホイールに装着された状態で当該ステアリングホイールと一体に回転し、前記制御手段は、いずれの位置情報伝達部が前記位置情報を検出したかに基づいて前記ステアリングホイールの操舵角を算出し、当該操舵角に基づいて前記操舵アクチュエータを制御することを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか1項に記載の車両用操舵装置において、前記位置情報提供部は、磁界を有する発磁部であり、前記位置情報伝達部は、前記発磁部の磁界を検出する磁気センサであることを要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のうちいずれか1項に記載の車両用操舵装置において、前記位置情報提供部は、前記制御手段との所定の無線通信によりドア錠の施錠又は解錠を許可する携帯機と一体に設けられることを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の車両用操舵装置において、前記制御手段は、前記携帯機のトランスポンダコードと同一のトランスポンダコードを記憶するとともに、前記携帯機にトランスポンダコードを含む応答信号を送信させるためにトランスポンダ駆動電波を送信し、前記携帯機は、前記トランスポンダ駆動電波に基づいてトランスポンダコードを含む応答信号を送信し、前記制御手段は、携帯機から送信されてくる応答信号を受信して、互いのトランスポンダコードが一致したことを条件として前記舵角検出手段の作動を許可するようにしたことを要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は請求項6に記載の車両用操舵装置において、前記ステアリングホイールには、前記携帯機を着脱可能に収容するホルダが形成されていることを要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、舵角検出手段を構成する位置情報提供部をステアリングホイールから取り外すことができる。位置情報提供部を取り外した状態においては、舵角検出手段は、ステアリング操舵に基づく操舵角を検出する機能を果たすことができない。従って、位置情報提供部を携帯することにより、ステアリング操舵を無効化した状態で車両を駐車することができる。また、他の機械的な盗難防止装置を付与する必要がなくなり、インストルメントパネル周辺の構成を簡素化することができる。よって、盗難防止性を損なわず、構成を簡素化することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、非接触によって位置情報提供部の位置情報を位置情報伝達部に提供する。このため、機械的に接触させて検出する場合と比較して静寂性が高まる。また、非接触のため部品同士の磨耗等も抑制することができ、部品の寿命を延ばすことができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、制御手段は、ステアリングホイールの相対的な操舵角に基づいて操舵アクチュエータを制御する。従って、ステアリングホイールの相対的な操舵角を検出できればよく、位置情報伝達部が位置情報を検出できるステアリングホイールにおける範囲内であれば、位置情報提供部を任意の位置に装着することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜請求項3のうちいずれか1項に記載の作用に加えて、発磁部の磁界を検出することによりステアリングホイールの位置情報が検出される。このため、既存の磁気センサを用いることができるとともに簡素な構成で舵角検出手段を構成することができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜請求項4のうちいずれか1項に記載の作用に加えて、位置情報提供部は、携帯機と一体に構成されている。このため、例えばユーザが位置情報提供部を車外に持ち出すとき、携帯機を所持するだけでよい。従って、利便性が向上する。
請求項6に記載の発明によれば、請求項5に記載の発明の作用に加えて、携帯機に記憶されたトランスポンダコードと、制御手段に記憶されたトランスポンダコードとの両トランスポンダコードが一致した場合に、操舵検出手段の作動が可能となる。このため、操舵検出手段の位置情報提供部をステアリングホイールに装着して同操舵検出手段としての機能を有効にさせるとともに、トランスポンダコードの照合が一致しなければ操舵検出手段を機能させることができない。従って、セキュリティレベルを向上させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項5又は請求項6に記載の発明の作用に加えて、携帯機をステアリングホイールに設けられたホルダに収容することができる。このため、インストルメントパネルの他の場所に携帯機を挿入するスロットを設ける必要がなく、スペースを有効利用することができる。
本発明によれば、盗難防止性を損なわず、車両用操舵装置の構成を簡素化することができる。
以下、本発明をバイワイヤ方式の車両用操舵装置に具体化した一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1に示すように、車両1は、車両用操舵装置2、照合制御部41、ドア錠駆動モータ62及び一対の車輪81を備えている。車両用操舵装置2は、ステアリングホイール11、携帯機21、ステアリングシャフト31、舵角検出装置51、制御手段としての制御装置61及び操舵アクチュエータ71を備えている。
車両用操舵装置2は、車輪81とステアリングホイール11とが機械的な動力伝達が不能に分離されたバイワイヤ方式の装置である。制御装置61は、舵角検出装置51及び操舵アクチュエータ71と電気的に接続されている。即ち、この車両用操舵装置2は、ステアリングホイール11の操舵角を舵角検出装置51が電気的に検出して、その検出結果に基づいて制御装置61が操舵アクチュエータ71を制御して車輪81の角度を変更させる装置である。
また、制御装置61は、照合制御部41及びドア錠駆動モータ62とも電気的に接続されている。照合制御部41は、車両1を駐車したときなどに、ユーザによって所持(携帯)される携帯機21(図1に示す仮想線の携帯機21参照)と車両周辺の所定領域内において相互通信可能となっている。制御装置61は、携帯機21と照合制御部41との相互通信に基づいてドア錠駆動モータ62を駆動させてドア錠の施解錠を行うようになっている。
<ステアリングホイール11>
図1に示すように、ステアリングホイール11の中心には、ステアリングシャフト31の一端が固定されており、ステアリングシャフト31の他端は、舵角検出装置51に回転可能に支持されている。また、図2(a)に示すように、ステアリングホイール11には、略直方体の携帯機21を装着するホルダ12が凹状に形成されている。ホルダ12の形状は、前記携帯機21と同じ直方体により形成されている。また、携帯機21を装着した状態において、同携帯機21の露出部22(図2(a)参照)は、ステアリングホイール11の表面(図2(a)における手前側)と面一となる。
<携帯機21>
図1に示すように、携帯機21は、送受信部23、トランスポンダ24、発磁部としての磁石25を備えている。送受信部23は受信機能及び送信機能を有し、車外の所定領域内において、照合制御部41から送信されてくるリクエスト信号を受信する。携帯機21は、そのリクエスト信号に含まれる通信コードと携帯機21毎に個別に設定された通信コードとの照合を行い、該照合が一致したことを条件として、同じく携帯機21毎に個別に設定されたIDコードを含むIDコード信号を送信する。
トランスポンダ24は、制御装置61からのトランスポンダ駆動電波を受信すると起電力を発生し、その起電力を利用して携帯機21に予め設定されたトランスポンダコードを含む応答信号を出力するようになっている。
磁石25は、携帯機21をステアリングホイール11に装着した状態で、磁界が舵角検出装置51に達するだけの磁力を備えている。
<照合制御部41>
図1に示すように、照合制御部41は、車両周辺の所定領域に通信コードを含むリクエスト信号を送信して対応する携帯機21からのIDコード信号を受信する。そして、自身に設定されたIDコードとの照合を行い、このIDコード照合が一致したことを条件として制御装置61に照合一致信号を出力する。
<舵角検出装置51>
図1及び図2(b)に示すように、舵角検出装置51は、運転席のステアリングコラム(図示略)に設けられており、磁気センサとしての複数のホールIC52(本実施形態においては「16個」)、舵角制御部53を備えている。舵角制御部53は、制御装置61、及び複数のホールIC52それぞれと電気的に接続されている。ホールIC52は、舵角検出装置51内におけるステアリングホイール11側に放射線状に等間隔(本実施形態において「22.5度」間隔)で埋設されている。ホールIC52は、最下部に設けられた第1ホールIC52Aから時計周りに第2ホールIC52B、第3ホールIC52C・・・第16ホールIC52Pの順にステアリングコラム内(舵角検出装置51内)に配置されている。なお、第16ホールIC52Pにおいて第15ホールIC52Oと反対側には第1ホールIC52Aが配置されている。第1ホールIC52Aが図2(b)に示す平面視において前記携帯機21と重なる位置にある場合、同第1ホールIC52Aは携帯機21に設けられた磁石25の磁界に反応してオン作動する。第1ホールIC52Aがオン作動すると、同第1ホールIC52Aは、その旨を示す位置信号Aを舵角制御部53に出力する。また、第1ホールIC52Aがオン作動の状態にある場合、その他の第2ホールIC52B〜第16ホールIC52Pについてはオフ状態となっている。なお、第2ホールIC52B〜第16ホールIC52Pが個々にオン作動した場合についても、前記第1ホールIC52Aがオン作動した場合と同様に、位置信号B〜位置信号Pをそれぞれ舵角制御部53に出力する。また、例えば、携帯機21がステアリング操舵の右回転に基づいて第1ホールIC52Aから離間すると、第1ホールIC52Aは再びオフ状態となり、舵角制御部53に何も出力しない。そして、図4(a)に示す平面視において携帯機21が第2ホールIC52Bと重なる位置に到達すると同第2ホールIC52Bがオン作動する。
即ち、ステアリングホイール11を回転させた場合、ステアリング操舵に基づく磁石25の移動に伴って、ホールIC52が次々とオン又はオフ作動する。舵角制御部53は、ホールIC52のオン又はオフ作動によって入力される位置信号(位置信号A〜位置信号P)に基づいて相対的な角度(相対角)を算出する。舵角制御部53は、位置信号Aの次に位置信号Bが入力された場合、ステアリングホイール11が右回転に回転されたと判断して、その旨を示す右舵角信号を制御装置61に出力する。このとき、舵角制御部53は、右周りに対して位置信号Bよりも位置信号C、位置信号Cよりも位置信号Dが入力されることで、ステアリングホイール11の回転角度が大きいと判断して、その旨を示す右舵角信号を制御装置61に出力する。一方、位置信号Aの次に位置信号Pが入力された場合、ステアリングホイール11が左回転に回転されたと判断して左舵角信号を制御装置61に出力する。このとき、舵角制御部53は、左周りに対して位置信号Pよりも位置信号O、位置信号Oよりも位置信号Nが入力されることで、ステアリングホイール11の回転角度が大きいと判断して、その旨を示す左舵角信号を制御装置61に出力する。なお、携帯機21が第1ホールIC52Aに重なった状態におけるステアリングホイール11の位置(直進位置)で車両1の車輪81は直進する方向を向いている。
<制御装置61>
制御装置61は、前記右舵角信号が入力されると、操舵アクチュエータ71に対して車輪81を右方向へ角度変更させる旨を示す右舵角駆動信号を出力する。また、前記左舵角信号が入力されると、操舵アクチュエータ71に対して車輪81を左方向へ角度変更させる旨を示す左舵角駆動信号を出力する。操舵アクチュエータ71は、前記制御装置61から入力される右舵角駆動信号又は左舵角駆動信号に基づいて車輪81の角度を変更する。
また、制御装置61は、前記照合制御部41からの照合一致信号が入力されるとドア錠駆動モータ62に対してドア錠解錠信号を出力してドア錠を解錠させる。制御装置61は携帯機21がステアリングホイール11のホルダ12に装着された際に、前記トランスポンダ駆動電波を送信する。そして、制御装置61は、前記携帯機21からトランスポンダコードを含む応答信号を受信する。制御装置61はメモリ61aを備えており、メモリ61aには、予めトランスポンダコードが設定されている。制御装置61は、前記携帯機21から受信される応答信号に含まれるトランスポンダコードと自身のトランスポンダコードとが一致するか否かのトランスポンダ照合を行う。制御装置61は、トランスポンダ照合が一致したことを条件として、舵角制御部53の作動を許可する作動許可信号を同舵角制御部53に出力する。舵角制御部53は、制御装置61から作動許可信号が入力されることで、前記ホールIC52から入力される位置信号A〜位置信号Pを検出可能となっている。また、制御装置61には、インストルメントパネルに設けられたプッシュスイッチSWと電気的に接続されている。制御装置61は、前記ID照合の一致及びトランスポンダ照合の一致を条件としてプッシュスイッチSWが押圧されるとエンジンの始動を行うようになっている。制御装置61は、プッシュスイッチSWが押圧されたときのステアリングホイール11の状態を基準位置として設定する。即ち、プッシュスイッチSWが押圧されると、いずれのホールIC52(本実施形態においては第1ホールIC52A)がオン作動しているかを検出する。そして、制御装置61は、オン作動しているホールIC52を基準位置として、その基準位置からステアリングホイール11の操舵による操舵角(相対角)を位置信号に基づいて算出して車輪81の変更角度を決定する。
なお、磁石25は位置情報提供部を構成し、ホールIC52(第1ホールIC52A〜第16ホールIC52P)は位置情報伝達部を構成する。磁石25、ホールIC52及び舵角制御部53から舵角検出手段が構成されている。位置信号A〜位置信号P、右舵角信号及び左舵角信号から位置情報が構成されている。
次に、図3(a),(b)に示すシーケンスチャートに従って、車両用操舵装置2の処理に基づいて車輪81の角度が変更されるまでの流れについて説明する。
図3(a)に示すように、まず照合制御部41は、携帯機21から送信されるIDコードが自身に設定されたIDコードと一致するか否かを判断する(S1)。そしてID照合が一致した場合(S1でYES)、照合制御部41は照合一致信号を制御装置61に出力する(S2)。そして、ここでの処理を一旦終了する。これに対して照合制御部41は携帯機21とのIDコード照合が不一致、またはIDコードを受信しない場合(S1でNO)にはここでの処理を一旦終了する。
ステップS3で示すように、制御装置61は、照合制御部41から照合一致信号が入力されると、ドア錠駆動モータ62に対してドア錠解錠信号を出力してドア錠を解錠させる。この状態において、携帯機21を所持したユーザは車内に進入することができる。
次に、ユーザが携帯機21をステアリングホイール11のホルダ12に装着したあとの処理について図3(b)に従って説明する。
同図に示すように、携帯機21がホルダ12に装着されると制御装置61は、携帯機21から送信されるトランスポンダコードが自身に設定されたトランスポンダコードと一致するか否かを判断する(S4)。これらトランスポンダコードの照合が一致した場合(S4でYES)、制御装置61は、作動許可信号を舵角制御部53に出力する(S5)。そして、ここでの処理を一旦終了する。これに対して制御装置61は携帯機21とのトランスポンダ照合が不一致の場合(S4でNO)にはここでの処理を一旦終了する。
舵角制御部53は、制御装置61から作動許可信号が入力されることでホールIC52から入力される位置信号(位置信号A〜位置信号P)の検出が可能となる(S6)。さらにはこの状態において、前記プッシュスイッチSWを押圧操作することでエンジンを始動させることができる。
次に、ステアリングホイール11が図2(b)に示す直進位置(第1ホールIC52Aがオン作動している状態)にあって車両が直進している状態において、ユーザのステアリング操舵に基づく処理について図4(a),(b)に従って説明する。
図1及び図4(a)に示すように、車両を少しだけ右方向に向けたい場合、ステアリングホイール11を少しだけ右回転させる。すると、携帯機21はステアリングホイール11の回動動作に伴って少しだけ(本実施形態においては「22.5度」)右回転する。そして、第1ホールIC52Aから携帯機21が離間することで第1ホールIC52Aから舵角制御部53へ出力されていた位置信号Aは途切れ、携帯機21と第2ホールIC52Bとが重なることで同第2ホールIC52Bはオン動作する。よって、第2ホールIC52Bから位置信号Bが舵角制御部53へ出力される。位置信号Bが舵角制御部53に入力されると、舵角制御部53は、ステアリングホイール11が第1ホールIC52Aと第2ホールIC52Bとの角度(本実施形態においては「22.5度」)分だけ回動したと判断する。そして、その旨を示す右舵角信号を制御装置61へと出力する。そして、制御装置61に右舵角信号が入力され、制御装置61は操舵アクチュエータ71に対して右舵角信号に基づく右舵角駆動信号を出力する。その結果、ステアリングホイール11を22.5度だけ右回転させた回転量に基づいて車両1が少しだけ右方向に移動するように車輪81の角度が変更される。
図1及び図4(b)に示すように、車両を大きく左方向に向けたい場合、ステアリングホイール11を大きく左回転させる。すると、携帯機21はステアリングホイール11の回動動作に伴って大きく(本実施形態において「90度」)左回転する。そして、第1ホールIC52Aから携帯機21が離間することで第1ホールIC52Aから舵角制御部53へ出力されていた位置信号Aは途切れ、携帯機21と第13ホールIC52Mとが重なることで同第13ホールIC52Mはオン動作する。よって、第13ホールIC52Mから位置信号Mが舵角制御部53へ出力される。位置信号Mが舵角制御部53に入力されると、舵角制御部53は、ステアリングホイール11が第1ホールIC52Aと第13ホールIC52Mとの角度(本実施形態においては「90度」)分だけ回動したと判断する。そして、その旨を示す左舵角信号を制御装置61へと出力する。その結果、制御装置61に左舵角信号が入力され、制御装置61は操舵アクチュエータ71に対して左舵角信号に基づく駆動信号を出力する。このようにして、ステアリングホイール11を90度だけ左回転させた回転量に基づいて車両1が大きく左方向に移動するように車輪81の角度が変更される。
(実施形態の効果)
従って、上記実施形態の車両用操舵装置2によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)舵角検出装置51を構成する磁石25を車両1から取り外すことができる。このため、磁石25を取り外した状態においては、舵角検出装置51は、ステアリング操舵に基づく操舵角を検出する機能を果たすことができない。従って、磁石25を携帯することにより、ステアリング操舵を無効化した状態で車両1を駐車可能とすることができる。また、他の機械的な盗難防止装置を付与する必要がなくなり、インストルメントパネル周辺に設けられる機構の構成を簡素化することができる。即ち、一般的には車両用操舵装置2と盗難防止装置(例えばステアリングシャフト31の回転を機械的に規制するステアリングロック装置等)とがステアリングコラム内に収容されているが、本実施形態によれば、車両用操舵装置2のみで盗難防止性をも備えている。よって、盗難防止性を損なわず、構成を簡素化することができる。
(2)磁石25の磁力を利用してホールIC52(第1ホールIC52A〜第16ホールIC52P)を非接触によりオン作動させて、ホールIC52から舵角制御部53に磁石25の位置信号(位置信号A〜位置信号P)を出力している。このため、機械的に接触させて舵角制御部53に位置信号を入力させるようにした場合に比べて静寂性が高まる。また、非接触のため磁石25とホールIC52とが互いに接触しないため、それら部材の磨耗等を抑制することができる。
(3)制御装置61は、プッシュスイッチSWが押圧されたときのステアリングホイール11の状態を基準位置として設定する。即ち、ステアリングホイール11の基準位置を任意に設定することができ、ユーザに最適なステアリングホイールの角度(向き)を容易に設定することができる。また、エンジンを始動させたときのステアリングホイール11の位置が基準位置として自動的に設定されるため、毎回基準位置に戻す必要がなくなり利便性が向上する。
(4)磁石25とホールIC52とによって舵角制御部53に磁石25の位置信号を提供するようにした。このため、簡素な構成で舵角検出装置51及び携帯機21を構成することができる。
(5)磁石25は、携帯機21と一体に構成されている。このため、例えばユーザが車外に持ち出すとき、携帯機21のみを所持するだけでよい。即ち、携帯機21とともに磁石25を車外に持ち出すことで、ステアリング操舵を無効化した状態で車両1を駐車可能とすることができる。従って、利便性が向上する。
(6)携帯機21に記憶されたトランスポンダコードと、制御装置61のメモリ61aに記憶されたトランスポンダコードとにおける互いのトランスポンダコードが一致した場合に、舵角検出装置51の舵角制御部53の作動が可能となる。このため、携帯機21をステアリングホイール11に装着して同舵角制御部53としての機能を有効にさせるとともに、トランスポンダの照合が一致しなければ舵角制御部53を機能させることができない。従って、セキュリティレベルを向上させることができる。
(7)ステアリングホイール11には、携帯機21を装着することができるホルダ12が形成されている。このため、インストルメントパネルの他の場所に携帯機21を挿入するスロットを設ける必要がなく、スペースを有効利用することができる。また、携帯機21を身に付けた状態(例えばズボンのポケットに入れた状態)で運転する場合と比較して邪魔にならない。
(別の実施形態)
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、位置情報伝達部として磁気センサ(ホールIC52)を用いたが、磁気センサに限定しない。例えば、接触式の位置センサを用いてもよい。接触式の位置センサを用いた場合、例えば位置情報伝達部としてローラアーム型のスイッチを舵角検出装置51の表面に放射線上に等間隔に配設して、位置情報提供部として前記ローラアームと接触可能な突部を有する係止部材を用いる。即ち、ステアリングホイール11側に着脱可能な係止部材を装着して、その係止部材の突部がステアリングホイール11と一体に回動することで、ローラアームのスイッチに接触して同スイッチをオン作動する。このような構成にしても、上記(1)と同様の効果を得ることができる。
・非接触式のセンサは、上記磁気センサに限定しない。即ち、非接触式の位置センサ(近接センサ)を用いてもよい。例えばフォトセンサを用いて位置情報伝達部として光を受光する受光部材を舵角検出装置51の表面に放射線上に等間隔に配設して、位置情報提供部として光を投光する投光部材をステアリングホイール11側に着脱可能に配設する。即ち、投光部材がステアリングホイールと一体に回転して投光部材が受光部材に対して向かい合うと、受光部材は投光部材からの光を受信してオン作動する。また、非接触式のセンサとしてブルートゥース(R)等を用いて無線通信により位置情報を検出してもよい。例えば、携帯機21側に位置情報提供部として送信部を備え、舵角検出装置51側に位置情報伝達部として受信部を備え、近距離無線通信を行う。このような構成にすることで、送信部から送信される位置情報をどの受信部が受信するかによってステアリングホイール11の操舵角を検出することができる。
・上記実施形態において、制御装置61はステアリングホイール11の相対角に基づいて操舵アクチュエータ71を制御したが、絶対角に基づいて制御してもよい。このような構成にした場合、ステアリングホイール11の最大操舵角度を直進位置から右回転に90度、左回転に90度以内となるように設定する。こうすることで、各ホールIC52(第1ホールIC52A〜第16ホールIC52P)に対して1つずつ車輪81の角度を設定すればよく、舵角制御部53の処理を簡素化することができ、処理スピードを向上させることができる。
・位置情報伝達部としてホールIC52を16個用いたが、ホールIC52の個数は16個に限らない。例えば、ホールIC52の個数を増やすことにより、より正確なステアリングホイール11の操舵に基づく角度を検出することができる。
・上記実施形態において携帯機21を装着するホルダ12をステアリングホイール11の表面(シート側)に形成したが、ステアリングホイール11の側面に形成してもよい。このような構成にした場合、ホールIC52をステアリングホイール11の側面と対向するように配置する。このようにして、ステアリングホイール11の操舵量を検出することができる。このため、携帯機21を目視することができない位置に配置させることができるため見栄えが向上する。
・上記実施形態では、位置情報提供部としての磁石25を携帯機21と一体に設けたが、磁石25と携帯機21とを別体に設けてもよい。
・上記実施形態では、発磁部として磁石25を用いたが、電磁石を用いてもよい。
・上記実施形態では、磁気センサとしてホールIC52を用いたが、磁気抵抗素子等を用いてもよい。
本実施形態における車両用操舵装置の電気的構成を示すブロック図。 (a)は本実施形態におけるステアリングホイールを示す平面図、(b)は同操舵検出装置を示す平面図。 (a),(b)本実施形態における処理動作を示すシーケンスチャート。 (a)はステアリングホイールを右回転させたときの状態を示す平面図、(b)はステアリングホイールを左回転させたときの状態を示す平面図。
符号の説明
1…車両、2…車両用操舵装置、11…ステアリングホイール、12…ホルダ、21…携帯機、24…トランスポンダ、25…磁石(位置情報提供部、舵角検出手段及び発磁部)、31…ステアリングシャフト、53…舵角制御部(舵角検出手段)、52…ホールIC(位置情報伝達部、舵角検出手段及び磁気センサ)、61…制御装置(制御手段)、71…操舵アクチュエータ、81…車輪。

Claims (7)

  1. 車輪と機械的な動力伝達が不能に分離されたステアリングホイールと、前記ステアリングホイールの操舵に基づく操舵角を検出する舵角検出手段と、前記車輪の角度を変更する操舵アクチュエータと、前記舵角検出手段により検出された操舵角に基づいて前記操舵アクチュエータの作動を制御する制御手段とを備えた車両用操舵装置であって、
    前記舵角検出手段は、前記ステアリングホイールの操舵に基づいて変位する位置情報を提供する位置情報提供部と、
    前記位置情報提供部から提供される位置情報を検出して、当該位置情報を前記ステアリングホイールの操舵角として前記制御手段に伝達する位置情報伝達部とを備え、
    前記位置情報提供部は、前記ステアリングホイールに着脱可能に設けられていることを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 請求項1に記載の車両用操舵装置において、
    前記位置情報伝達部は、位置情報提供部から提供される位置情報を非接触により検出することを特徴とする車両用操舵装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用操舵装置において、
    前記位置情報伝達部は、少なくとも2つ設けられ、
    前記位置情報提供部は、ステアリングホイールに装着された状態で当該ステアリングホイールと一体に回転し、
    前記制御手段は、いずれの位置情報伝達部が前記位置情報を検出したかに基づいて前記ステアリングホイールの操舵角を算出し、当該操舵角に基づいて前記操舵アクチュエータを制御することを特徴とする車両用操舵装置。
  4. 請求項1〜請求項3のうちいずれか1項に記載の車両用操舵装置において、
    前記位置情報提供部は、磁界を有する発磁部であり、
    前記位置情報伝達部は、前記発磁部の磁界を検出する磁気センサであることを特徴とする車両用操舵装置。
  5. 請求項1〜請求項4のうちいずれか1項に記載の車両用操舵装置において、
    前記位置情報提供部は、前記制御手段との所定の無線通信によりドア錠の施錠又は解錠を許可する携帯機と一体に設けられることを特徴とする車両用操舵装置。
  6. 請求項5に記載の車両用操舵装置において、
    前記制御手段は、前記携帯機のトランスポンダコードと同一のトランスポンダコードを記憶するとともに、前記携帯機にトランスポンダコードを含む応答信号を送信させるためにトランスポンダ駆動電波を送信し、
    前記携帯機は、前記トランスポンダ駆動電波に基づいてトランスポンダコードを含む応答信号を送信し、
    前記制御手段は、携帯機から送信されてくる応答信号を受信して、互いのトランスポンダコードが一致したことを条件として前記舵角検出手段の作動を許可するようにした車両用操舵装置。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の車両用操舵装置において、
    前記ステアリングホイールには、前記携帯機を着脱可能に収容するホルダが形成されていることを特徴とする車両用操舵装置。
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