JP4496105B2 - 無線通信装置 - Google Patents

無線通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4496105B2
JP4496105B2 JP2005054482A JP2005054482A JP4496105B2 JP 4496105 B2 JP4496105 B2 JP 4496105B2 JP 2005054482 A JP2005054482 A JP 2005054482A JP 2005054482 A JP2005054482 A JP 2005054482A JP 4496105 B2 JP4496105 B2 JP 4496105B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
transmission
resonance frequency
reception
card
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005054482A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006245656A (ja
Inventor
諭 井出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2005054482A priority Critical patent/JP4496105B2/ja
Priority to DE602005008187T priority patent/DE602005008187D1/de
Priority to EP05019582A priority patent/EP1696362B1/en
Priority to KR1020050083618A priority patent/KR100713752B1/ko
Priority to SG200505909A priority patent/SG125167A1/en
Priority to US11/222,845 priority patent/US7562828B2/en
Priority to CNB2005101075720A priority patent/CN100533471C/zh
Publication of JP2006245656A publication Critical patent/JP2006245656A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4496105B2 publication Critical patent/JP4496105B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、非接触式ICカードや携帯電話等の無線通信媒体に対して情報を送信したり、無線通信媒体からの情報を受信したりする無線通信装置、無線通信方法、及び非接触式ICカードリーダライタ装置に関する。
近年、情報の安全性と携帯の利便性の面から非接触で利用可能な非接触式ICカードの普及が進んでおり、このような非接触式ICカードを利用した非接触情報送受信に関する各種提案がなされている(特許文献1参照)。
例えば、送受信で共通な1つのループアンテナを備えたリーダライタが知られている。このような送受信共通ループアンテナの共振周波数は、この送受信共通ループアンテナに接続されたコンデンサの容量(回路定数)により一意に決定する。
また、送信用と受信用にそれぞれ独立した二つのループアンテナを備えたリーダライタも知られている。このような送信用ループアンテナの共振周波数は、この送信用ループアンテナに接続されたコンデンサの容量により決定し、また、受信用ループアンテナの共振周波数は、この受信用ループアンテナに接続されたコンデンサの容量により決定する。
上記した二つのリーダライタ双方ともにアンテナ共振周波数を調整し、ICカードとの安定な通信特性及び広範囲な通信領域(想定される所定の通信範囲での良好な通信特性)を確保することを目的としている。
駅務等の交通システムや電子マネーシステム等の特定のICカードあるいはICカード側の共振周波数が小さい範囲で異なる(数十kHz程度)ICカードに対しては固定されたアンテナ共振周波数にて対応可能で、良好な通信特性を得ることが可能であった。
特許第3579899号公報(特開平8−194785号公報)
特定のICカードあるいはICカード側の共振周波数が小さい範囲で異なる(数十kHz程度)ICカードに対しては固定されたアンテナ共振周波数にて対応可能で、良好な通信特性を得ることが可能であった。しかしながら、アンテナ共振周波数の大きく異なる(数百kHz〜数MHz)ICカードに対してはリーダライタ側のアンテナ共振周波数が固定された状態であると、共振周波数faのICカードaに対し特性が良好になるようリーダライタのアンテナ回路定数、共振周波数等を調整しても、別の共振周波数fbを持つICカードbに対しては性能(良好な通信特性)が得られず、逆にICカードbに対しリーダライタ側を調整した場合、ICカードaの通信特性が落ちてしまう、といった具合に両カードがともに良好な特性を得るような設定が難しい。
その原因として、送信用、受信用のループアンテナをともに共振アンテナとし共振周波数を持たすことにより、別の共振周波数を持ったカードアンテナがリーダライタのループアンテナと相互誘導を起こし強結合を起こし、ICカードからの受信信号がキャリアにより抑圧され復調ができなくなってしまう電圧レベルとなってしまう領域が発生してしまうためである。その結果、所定の通信範囲内に通信不能領域が発生してしまい、通信性能が低下してしまう。
本発明の目的は、上記課題を解決するためになされたものであり、通信性能の低下を防止することが可能な無線通信装置を提供することにある。
この発明の無線通信装置は、以下のように構成されている。
(1)この発明は、異なる共振周波数を有する複数種類の無線通信媒体との通信を可能にする無線通信装置であって、無線通信媒体との所定の通信範囲で、無線通信媒体のアンテナの共振周波数に対して同調して共振する第1の共振周波数を有し、無線通信媒体に対して信号を送信する送信手段と、前記無線通信媒体との所定の通信範囲で、無線通信媒体のアンテナの共振周波数に対して非共振となる第2の共振周波数を有し、無線通信媒体からの信号を受信する受信手段とを備えたことを特徴とする無線通信装置である。
本発明によれば、通信性能の低下を防止することが可能な無線通信装置を提供できる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は、この発明の非接触ICカードリーダライタ装置、無線通信装置の一例に係るリーダライタの概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、リーダライタ1はICカード2と無線通信を行なうものであり、制御部11、無線回路12、アンテナ部13を備えている。さらに、無線回路12は、変調回路121及び復調回路122を備えている。
図2は、図1に示すリーダライタの無線回路12及びアンテナ部13の構成の第1例を示す図である。図2に示すように、アンテナ部13は、共振周波数f1のループコイルにより構成される送信アンテナ131と、共振周波数f2のループコイルにより構成される受信アンテナ132を備えている(共振周波数f1<<共振周波数f2)。また、無線回路12は、送信アンテナ131のアンテナ端に接続されたコンデンサCを備えている。このコンデンサCの値により送信アンテナ131のループコイルの共振周波数f1が設定される。コンデンサCは、容量可変可能なコンデンサであってもよいし、容量固定のコンデンサであってもよい。なお、受信アンテナ132のアンテナ端にはコンデンサは接続されない。これにより、受信アンテナ132のループコイルの共振周波数f2(共振周波数f1に対して非常に大きい値、例えば共振周波数f1に対して10倍以上の値)が設定される。
リーダライタ1は、上位機器3から各種コマンドを受け取る。リーダライタ1の制御部11は、受け取ったコマンドに基づきICカード用のコマンド(送信データ)を生成する。こリーダライタ1の変調回路121は、ICカード用のコマンド(送信データ)を所定の変調方式に従って変調する。送信アンテナ131は、共振周波数f1のループコイルにより磁界を発生する。このとき、送信アンテナ131の共振周波数f1のループコイルとICカード(無線通信媒体)2のアンテナ22のループコイルが相互誘導を起こす条件を満たす場合(ICカード2がリーダライタ1の所定の通信範囲(設計的に通信の有効性を想定した範囲)に入っていると)、送信アンテナ131から送信される信号が無線カード2のアンテナ22により受信される。
ICカード2の制御部21は、リーダライタ1からのコマンドの受信に対して応答を出力する。つまり、ICカード2のアンテナ22から応答が出力される。リーダライタ1の受信アンテナ132は、共振周波数f2のループコイルによりこの応答を受信する。復調回路122は、受信した信号を所定の復調方式に従って復調し、復調された受信データを制御部11へ送信する。制御部11は、受信データに基づき各種判定を下し、判定結果を上位機器3へ送信する。
上記したように、送信アンテナ131と受信アンテナ132とを独立して構成することにより、ICカード2の接近に伴いICカード2の共振周波数に対して送信アンテナ131が同調して共振した状態において(ICカード2がリーダライタ1の通信可能範囲に入った状態において)、ICカード2の共振周波数に対して受信アンテナ132が非共振となる(強結合を起こさない)。これにより強結合によりインピーダンスが大きくなり受信信号電圧レベルがキャリアにより抑圧され復調不能となることを十分に回避することが可能となる。なお、受信アンテナ132にはマッチングのため実際にはコンデンサは接続されている。例えば、共振周波数f1が13.56MHz程度であるとすると、共振周波数f2は数百MHz以上である。
図3は、リーダライタ1の送信アンテナ131の共振周波数f1及び受信アンテナ132の共振周波数f2と、ターゲットとなるICカードaの共振周波数fa及びICカードbの共振周波数fbとの関係を示す図である。上記したように、13.56MHz程度の共振周波数f1に対して、共振周波数f2は数百MHz以上に設定される。これにより、ターゲットとなるICカードaの共振周波数faが16MHz〜17.5MHz程度、ICカードbの共振周波数fbが18MHz〜19MHz程度であるとすると、ICカードa、bに対して受信アンテナ132は非共振となる。
次に、図4及び図5を参照して送信アンテナ131及び受信アンテナ132の配置例について説明する。図4に示すように、送信アンテナ131のループコイルの内側(内周)に、受信アンテナ132のループコイルを配置する。つまり、受信アンテナ132のループコイルの外側(外周)に配置された送信アンテナ131のループコイルの両端には、共振用のコンデンサCが接続されている。或いは、図5に示すように、送信アンテナ131のループコイルの外側(外周)に、受信アンテナ132のループコイルを配置する。つまり、受信アンテナ132のループコイルの内側(内周)に配置された送信アンテナ131のループコイルの両端には、共振用のコンデンサCが接続されている。
図6は、図1に示すリーダライタの無線回路12及びアンテナ部13の構成の第2例を示す図である。図6に示すように、アンテナ部13は、ループコイルにより構成される送受信共用アンテナ133を備えている。また、無線回路12は、コンデンサC及びスイッチング回路SWを備えている。送受信共用アンテナ133の一端にコンデンサCが接続されており、送受信共用アンテナ133の他端にスイッチング回路SWが接続されている。コンデンサCは、容量可変可能なコンデンサであってもよいし、容量固定のコンデンサであってもよい。
スイッチング回路SWは、制御部11からのSW制御信号に基づき回路の開閉を切り換える。これにより、送受信共用アンテナ133のアンテナ端にコンデンサCを接続したり、送受信共用アンテナ133のアンテナ端からコンデンサCを切り離したりする。スイッチング回路SWにより送受信共用アンテナ133のアンテナ端にコンデンサCが接続されると、送受信共用アンテナ133のループコイルの共振周波数f1により構成されることになる。また、スイッチング回路SWにより送受信共用アンテナ133のアンテナ端からコンデンサCが切り離されると、送受信共用アンテナ133は共振周波数f2のループコイルにより構成されることになる(共振周波数f1<<共振周波数f2)。
上記したように、送信用と受信用のアンテナを共通化した送受信共用アンテナ133を採用しても、データ送信の期間において送受信共用アンテナ133のアンテナ端にコンデンサCを接続することにより、送受信共用アンテナ133のループコイルは、ICカード2の接近に伴いICカード2の共振周波数に対して同調して共振する共振周波数f1を有することになる。また、データ受信の期間において送受信共用アンテナ133のアンテナ端からコンデンサCを切り離すことにより、送受信共用アンテナ133のループコイルは、ICカード2の共振周波数に対して非共振となる(強結合を起こさない)共振周波数f2を有することになる。
次に、図7を参照して、SW制御信号によるスイッチング回路SWの制御について説明する。
制御部11は、送信データの送信開始前(直前)にSW制御信号を出力(ON)し、送信データの送信後(完了後)にSW制御信号を停止(OFF)する。これにより、送信データの送信中は、スイッチング回路SWにより送受信共用アンテナ133のアンテナ端にコンデンサCが接続され、送受信共用アンテナ133のループコイルは共振周波数f1を有する。つまり、送受信共用アンテナ133のループコイルは、ICカード2がリーダライタ1の通信可能領域に入るとICカード2のアンテナ22のループコイルに対して共振する状態となる。
送信データの送信完了後は、受信データの受信待ち状態となる。制御部11は、受信データの受信が完了するまでSW制御信号を停止(OFF)し続ける。これにより、受信データの受信待ち状態及び受信データの受信中は、スイッチング回路SWにより送受信共用アンテナ133のアンテナ端からコンデンサCが切り離され、送受信共用アンテナ133のループコイルは共振周波数f2を有する。つまり、送受信共用アンテナ133のループコイルは、ICカード2がリーダライタ1の通信可能領域に入ってもICカード2のアンテナ22のループコイルに対して非共振の状態となる。
制御部11は、受信データの受信完了を検出し、次の送信データの送信が必要と判断すると、次の送信データの送信開始前(直前)にSW制御信号を出力(ON)し、送信データの送信後(完了後)にSW制御信号を停止(OFF)する。仮に、制御部11が、受信データの受信完了を検出できない場合には、送信データの送信が必要と判断されるまで、受信データの受信待ち状態を継続する。つまり、SW制御信号を停止(OFF)し続ける。
以上の制御を繰り返すことにより、送信用と受信用で共通化した送受信共用アンテナ133により、ICカード2に対し送信/受信で共振/非共振を切換えることが可能となる。
図8は、図1に示すリーダライタの無線回路12及びアンテナ部13の構成の第3例を示す図である。図8に示すように、アンテナ部13は、ループコイルにより構成される送受信共用アンテナ133を備えている。また、無線回路12は、n個のコンデンサC1、C2、…、Cn、及びn個のスイッチング回路SW1、SW2、…SWnを備えている。コンデンサC1、C2、…、Cnは、容量可変可能なコンデンサであってもよいし、容量固定のコンデンサであってもよい。
送受信共用アンテナ133の一端にコンデンサC1が接続されており、送受信共用アンテナ133の他端にスイッチング回路SW1が接続されている。スイッチング回路SW1は、制御部11からのSW1制御信号に基づき回路の開閉を切り換える。これにより、送受信共用アンテナ133のアンテナ端にコンデンサC1を接続したり、送受信共用アンテナ133のアンテナ端からコンデンサC1を切り離したりする。
また、送受信共用アンテナ133の一端にコンデンサC2が接続されており、送受信共用アンテナ133の他端にスイッチング回路SW2が接続されている。スイッチング回路SW2は、制御部11からのSW2制御信号に基づき回路の開閉を切り換える。これにより、送受信共用アンテナ133のアンテナ端にコンデンサC2を接続したり、送受信共用アンテナ133のアンテナ端からコンデンサC2を切り離したりする。
同様に、送受信共用アンテナ133の一端にコンデンサCnが接続されており、送受信共用アンテナ133の他端にスイッチング回路SWnが接続されている。スイッチング回路SWnは、制御部11からのSWn制御信号に基づき回路の開閉を切り換える。これにより、送受信共用アンテナ133のアンテナ端にコンデンサCnを接続したり、送受信共用アンテナ133のアンテナ端からコンデンサCnを切り離したりする。
例として、SW1制御信号及びSWn制御信号を共に出力(ON)し、SW2制御信号を停止(OFF)する。これにより、送受信共用アンテナ133のアンテナ端にはコンデンサC1、Cnが接続され、コンデンサC1、Cnにより送受信共用アンテナ133のループコイルの共振周波数が決定する。
例えば、送信データの送信開始から送信完了までの間、SW1制御信号、SW2制御信号、…、SWn制御信号のうちのいくつかの制御信号を出力(ON)する。また、受信データの受信待ちから受信データの受信完了までの間は、SW1制御信号、SW2制御信号、…、SWn制御信号の全の出力を停止(OFF)する。これにより、送信時はICカード2に対して共振する共振アンテナ、受信時はICカード2に対して共振しない非共振アンテナに切換えることが可能となる。なお、SW1制御信号、SW2制御信号、…、SWn制御信号の出力(ON)と停止(OFF)の組合せにより受信時も共振アンテナにすることも可能である。
図9は、図8に示すリーダライタの複数のスイッチング回路の切り換え制御の一例を説明するためのフローチャートである。
リーダライタ1(制御部11)は、SW1制御信号、SW2制御信号、…、SWn制御信号の各制御信号の出力を初期値に設定する(ST1)。これにより、送受信共用アンテナ133の共振周波数は、リーダライタ1がターゲットとする複数種類のICカードの各共振周波数に対して同調して共振する平均的共振周波数(厳密な平均値でなくても良く、最も利用率の高いICカードの共振周波数に同調する周波数でも良く、要は初期の所定値である。)に制御される。続いて、リーダライタ1は、ICカードの固有番号を取得するためにICカードに対しポーリングコマンドを送信する(ST2)。
リーダライタ1が、ポーリングコマンドに対するICカードからの応答を受信した場合(ST3、YES)、受信データに含まれるICカードの固有番号を検出し(ST5)、このICカードの固有番号に基づきICカードの種類等を判別する(ST6)。なお、リーダライタ1が、ポーリングコマンドに対するICカードからの応答を受信せずに(ST3、NO)、タイムアウトとなると(ST4、YES)、再度、ICカードに対しポーリングコマンドを送信する(ST2)。
リーダライタ1(又は上位機器3)は、予めICカードの種類別の最適な共振周波数のデータを記憶している。つまり、リーダライタ1は、ICカードの種類の判別結果に基づき、このICカードに最適な共振周波数を読み出すことができる。リーダライタ1は、SW1制御信号〜SWn制御信号の出力を制御(ON/OFFを制御)(一つのSWのONでも、複数のSWを組み合わせたONでもあり得る。)し、送受信共用アンテナ133のループコイルの共振周波数を、ICカードに最適な共振周波数に設定する(ST7)。
共振周波数の設定は、送信用と受信用で同じでも良いし、また異なっていても良い。共振周波数の設定を送信用と受信用で同じに設定する場合は、一度だけ設定すれば、そのICカードとの通信が完了するまで、再設定する必要はない。共振周波数の設定を送信用と受信用で異なる設定する場合は、そのICカードとの通信が完了するまで、送信期間及び受信期間ごとに再設定する。
リーダライタ1は、送受信共用アンテナ133のループコイルの共振周波数をICカードに最適な送信用の共振周波数に設定した後(ST7)、ICカードに対しコマンドを送信する(ST8)。リーダライタ1は、ICカードに対するコマンドの送信が完了すると、送受信共用アンテナ133のループコイルの共振周波数をICカードに最適な受信用の共振周波数に設定する(ST9)。リーダライタ1は、ICカードからの信号を受信すると(ST10、YES)、受信した信号を処理する(ST12)。リーダライタ1は、ICカードとの通信が完了するまで上記設定を繰り返し、通信が完了すると(ST13、YES)、次のカードの処理に備える(ST14)。つまり、リーダライタ1(制御部11)は、SW1制御信号、SW2制御信号、…、SWn制御信号の各制御信号の出力を初期値に設定する(ST1)。
次に、図10〜図13を参照して、強結合による通信不能領域の発生の問題、及び本発明の効果である通信不能領域の除外について説明する。図10及び図11は、強結合による通信不能領域を発生させてしまうおそれのあるリーダライタの概略構成を示す図である。図12は、強結合により発生する通信不能領域を示す図である。図13は、本発明の効果である通信不能領域の除外を説明するための図である。
図10に示すように、送受信で共通な1つのループアンテナを備えたリーダライタを想定する。このような送受信共通ループアンテナの共振周波数は、この送受信共通ループアンテナに接続されたコンデンサの容量により一意に決定する。
図11に示すように、送信用と受信用にそれぞれ独立した二つのループアンテナを備えたリーダライタを想定する。このような送信用ループアンテナの共振周波数は、この送信用ループアンテナに接続されたコンデンサの容量により決定し、また、受信用ループアンテナの共振周波数は、この受信用ループアンテナに接続されたコンデンサの容量により決定する。
図10及び図11に示すリーダライタは、特定のICカードあるいはICカード側の共振周波数が小さい範囲で異なる(数十kHz程度)ICカードに対しては固定されたアンテナ共振周波数にて対応可能で、ある程度は良好な通信特性を得ることが可能である。しかしながら、アンテナ共振周波数の大きく異なる(数百kHz〜数MHz)ICカードに対してはリーダライタ側のアンテナ共振周波数が固定された状態であるため、共振周波数faのICカードaに対し特性が良好になるようリーダライタのアンテナ回路定数、共振周波数等を調整しても、別の共振周波数fbを持つICカードbに対しては性能が得られず、逆にICカードbに対しリーダライタ側を調整した場合、ICカードaの通信特性が落ちてしまう、といった具合に両カードがともに良好な特性を得るような設定が難しい。
その原因として、送信用、受信用のループアンテナをともに共振アンテナとし共振周波数を持たすことにより、別の共振周波数を持ったカードアンテナがリーダライタのループアンテナと相互誘導を起こし強結合を起こし、ICカードからの受信信号がキャリアにより抑圧され復調ができなくなってしまう電圧レベルとなってしまう領域が発生してしまうためである。その結果、通信範囲内に通信不能領域(図12参照)が発生してしまい、通信性能が低下してしまう。
本発明のリーダライタ2の送信アンテナ131のループコイルの共振周波数f1の値に対して、受信アンテナ132のループコイルの共振周波数f2の値を10倍以上に設定することにより、或いは、本発明のリーダライタ2の送受信共用アンテナ133による信号送信期間中のループコイルの共振周波数f1の値に対して、送受信共用アンテナ133による信号受信期間中のループコイルの共振周波数f2の値10倍以上に設定することにより、図13に示すように、通信可能領域から通信不能領域を除外(押し出す)ことができる。
以下に、本発明のリーダライタによる作用効果についてまとめる。
互いに共振するコイルが近づくと結合を起こし、結合が強くなるとインピーダンスが大きくなり、ICカードからの受信信号の受信電圧レベルが0Vに近くなり、リーダライタアンテナ上の通信可能領域にICカードがあるにも関わらず復調ができないもしくは受信精度が落ちてしまう通信不能領域が発生してしまう(図12参照)。
そこで送信用に使用するループアンテナおよび受信用に使用するループアンテナを別々に分けて設置することにより、共振周波数を持たない受信用のループアンテナとICカードのアンテナとの間では強結合を起こさないようにする。
その結果、強結合発生時のインピーダンスが大きくなる状況が起きにくくなり、ICカードからの受信信号が復調できないようなレベルになることから回避することができ、復調ができないもしくは受信精度が落ちる現象(ヌル現象)が発生しづらくなり、復調できなくなる通信不能領域が発生せずに良好な通信特性の実現が可能となる。
また、アンテナ共振周波数が大きく異なる数種のICカードが存在する場合、リーダライタの受信用に共振アンテナを使用すると、設定した共振周波数では複数のカード全てについて良好な通信特性を確保することが困難になる。何種類かのICカードとは強結合を発生しないでも残りの数種のICカードとは強結合を発生することが考えられる。
そこで、リーダライタ側の受信アンテナに非共振アンテナを使用することにより、いずれのICカードとも強結合を発生することのないアンテナ構成にする。
その結果、上述のように受信信号レベルが復調できないレベルの信号にならずに通信不能領域が発生しない通信特性が実現でき、複数のアンテナ共振周波数の大きく異なるICカードに対して良好な通信特性を得ることが可能となる。
上述に対し、共通のアンテナを使用し送信用、受信用として切換えて使用する場合、切換え素子を使用し、送信時、受信時で切り換えることにより送信時は共振アンテナ、受信時は非共振アンテナに切換えることができる。共通のアンテナを1つ備えることで、上述と同様の効果を得ることが可能となる。
また図8に示すように、切換え素子を複数使用することにより、上述同様送信を共振、受信を非共振に切り換えることに加え、送信、受信とも複数の共振周波数を持ったアンテナに切換えて使用することも可能となり、特定のICカードについて最適の共振周波数に設定したアンテナを使用することが可能となる。
アンテナは送信、受信用に共通のものを使用し、上述に加え切り換えスイッチを複数備え、システムで使用するICカードごとに最適な切り換えスイッチの切り換えの組合せをあらかじめ決めておき、ICカードが通信を開始し始める際に、最適な設定にしておく。これにより、ICカードに合わせ最適な通信特性を得ることが可能となる。
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
この発明の無線通信装置の一例に係るリーダライタの概略構成を示すブロック図である。 図1に示すリーダライタの無線回路及びアンテナ部の構成の第1例を示す図である。 リーダライタの共振周波数f1及び共振周波数f2と、ターゲットとなるICカードの共振周波数fa及び共振周波数fbとの関係を示す図である。 送信アンテナ及び受信アンテナの配置の第1例を示す図である。 送信アンテナ及び受信アンテナの配置の第2例を示す図である。 図1に示すリーダライタの無線回路及びアンテナ部の構成の第2例を示す図である。 SW制御信号によるスイッチング回路の制御について説明する。 図1に示すリーダライタの無線回路及びアンテナ部の構成の第3例を示す図である。 図8に示すリーダライタの複数のスイッチング回路の切り換え制御の一例を説明するためのフローチャートである。 通信不能領域を発生させてしまうおそれのあるリーダライタの第1例を示す図である。 通信不能領域を発生させてしまうおそれのあるリーダライタの第2例を示す図である。 強結合により発生する通信不能領域を示す図である。 本発明の効果である通信不能領域の除外を説明するための図である。
符号の説明
1…リーダライタ、2…ICカード、3…上位機器、11…制御部、12…無線回路、13…アンテナ部、121…変調回路、122…復調回路、131…送信アンテナ、132…受信アンテナ、133…送受信共用アンテナ

Claims (2)

  1. 異なる共振周波数を有する複数種類の無線通信媒体との通信を可能にする無線通信装置であって、
    無線通信媒体との所定の通信範囲で、無線通信媒体のアンテナの共振周波数に対して同調して共振する第1の共振周波数を有し、無線通信媒体に対して信号を送信する送信手段と、
    無線通信媒体との所定の通信範囲で、前記無線通信媒体のアンテナの共振周波数に対して非共振となる第2の共振周波数を有し、無線通信媒体からの信号を受信する受信手段と、
    を備えたことを特徴とする無線通信装置。
  2. 異なる共振周波数を有する複数種類の無線通信媒体との通信を可能にする無線通信装置であって、
    無線通信媒体との所定の通信範囲で、無線通信媒体に対して信号を送信するとともに、無線通信媒体からの信号を受信する送受信手段と、
    前記送受信手段により無線通信媒体に対して信号を送信する期間において、前記送受信手段の共振周波数を無線通信媒体のアンテナの共振周波数に対して同調して共振する第1の共振周波数に制御し、前記送受信手段により無線通信媒体から信号を受信する期間において、前記送受信手段の共振周波数を無線通信媒体のアンテナの共振周波数に対して非共振となる第2の共振周波数に制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする無線通信装置。
JP2005054482A 2005-02-28 2005-02-28 無線通信装置 Active JP4496105B2 (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005054482A JP4496105B2 (ja) 2005-02-28 2005-02-28 無線通信装置
EP05019582A EP1696362B1 (en) 2005-02-28 2005-09-08 Radio communication device, radio communication method and non-contact IC card reader/writer device
KR1020050083618A KR100713752B1 (ko) 2005-02-28 2005-09-08 무선 통신 장치, 무선 통신 방법, 및 비접촉식 ic 카드리더 라이터 장치
DE602005008187T DE602005008187D1 (de) 2005-02-28 2005-09-08 Funkkommunikationsgerät, Funkkommunikationsverfahren und kontaktloser IC-Kartenleser
SG200505909A SG125167A1 (en) 2005-02-28 2005-09-12 Radio communication device, radio communication method and non-contact IC card reader/writer device
US11/222,845 US7562828B2 (en) 2005-02-28 2005-09-12 Radio communication device, radio communication method and non-contact IC card reader/writer device
CNB2005101075720A CN100533471C (zh) 2005-02-28 2005-09-29 无线通信设备、无线通信方法及非接触式ic卡读/写设备

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005054482A JP4496105B2 (ja) 2005-02-28 2005-02-28 無線通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006245656A JP2006245656A (ja) 2006-09-14
JP4496105B2 true JP4496105B2 (ja) 2010-07-07

Family

ID=36947017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005054482A Active JP4496105B2 (ja) 2005-02-28 2005-02-28 無線通信装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4496105B2 (ja)
CN (1) CN100533471C (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4977438B2 (ja) * 2006-10-25 2012-07-18 日本電気株式会社 通信装置及びそれを用いた携帯通信端末
JP2008182528A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Toshiba Corp ループアンテナ及びループアンテナを備えた無線送受信装置
JP2008301241A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Toshiba Corp ループアンテナ及びループアンテナを備えた無線送受信装置
JP4863518B2 (ja) * 2008-01-15 2012-01-25 Necトーキン株式会社 Rfid用アンテナ装置
CN101782958A (zh) * 2009-01-15 2010-07-21 汉王科技股份有限公司 数值显示ic卡系统及其工作方法
JP5626882B2 (ja) * 2010-11-02 2014-11-19 日本電気株式会社 質問器及びそのプログラム
WO2014020767A1 (ja) * 2012-08-03 2014-02-06 Necカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 電子機器、通信方法および記録媒体
JP6224326B2 (ja) * 2012-09-20 2017-11-01 Necプラットフォームズ株式会社 Rfタグの検出装置及び方法と当検出方法を用いた被験者の危険度、自立生活度、社交性を検出するシステム
JP2015012363A (ja) * 2013-06-27 2015-01-19 ソニー株式会社 通信装置及び検出方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0884094A (ja) * 1994-09-05 1996-03-26 Texas Instr Deutschland Gmbh 呼掛部の同期要求を不要にするトランスポンダ、呼掛部のシステムと方法
JP2000172792A (ja) * 1998-12-08 2000-06-23 Tamura Electric Works Ltd 非接触型icカードリーダ装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4075632A (en) * 1974-08-27 1978-02-21 The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy Interrogation, and detection system
US6046683A (en) * 1996-12-31 2000-04-04 Lucent Technologies Inc. Modulated backscatter location system
DE10029673A1 (de) * 2000-06-23 2002-01-10 Anatoli Stobbe Schwingkreisanordnung
CN2620327Y (zh) * 2003-05-28 2004-06-09 上海集成通信设备有限公司 非接触式射频卡计费终端

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0884094A (ja) * 1994-09-05 1996-03-26 Texas Instr Deutschland Gmbh 呼掛部の同期要求を不要にするトランスポンダ、呼掛部のシステムと方法
JP2000172792A (ja) * 1998-12-08 2000-06-23 Tamura Electric Works Ltd 非接触型icカードリーダ装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN1828635A (zh) 2006-09-06
CN100533471C (zh) 2009-08-26
JP2006245656A (ja) 2006-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4496105B2 (ja) 無線通信装置
KR100713752B1 (ko) 무선 통신 장치, 무선 통신 방법, 및 비접촉식 ic 카드리더 라이터 장치
US9246351B2 (en) Antenna sharing for wirelessly powered devices
JP5125465B2 (ja) 通信装置
KR101962555B1 (ko) 멀티 모드 무선 전력 수신 장치 및 방법
US9106273B2 (en) Communication system, communication method, and data processing apparatus
CN102017438B (zh) 射频通信设备以及操作这种射频通信设备的方法
EP2830228B1 (en) RF device and method with improved active load modulation capability
CN109428630B (zh) 用于驱动nfc设备的天线的电路和方法
WO2006082613A1 (ja) Rfid通信制御方法及び,これを用いるrfidシステム
WO2006082612A1 (ja) Rfidキャリアセンス方法及び,これを用いるrfidシステム
JP4850025B2 (ja) 通信装置
JP2008301241A (ja) ループアンテナ及びループアンテナを備えた無線送受信装置
JP2010039850A (ja) 無線送受信装置及び無線送受信方法
JP2009094681A (ja) 通信システム、通信装置、通信端末、並びにアンテナ
JP5808849B1 (ja) 制御方法、非接触通信装置、非接触給電装置、プログラム及び駆動回路
JP2006115202A (ja) 情報処理装置
US20090109001A1 (en) Wireless IC tag, wireless IC tag system and operation method for wireless IC tag
JP2008011198A (ja) 無線通信装置
US20070247283A1 (en) Method for Manufacturing a Communication Device of a Radio Frequency Identification System and Related Apparatus
Cho et al. An NFC transceiver with dual antenna structure to support RF-powered transponder mode
JP2010170174A (ja) 情報処理装置および方法、並びにプログラム
JP2012098915A (ja) 質問器及びそのプログラム
JP2009223510A (ja) 無線タグ装置、無線読出装置、及び非接触icシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080219

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100316

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100412

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4496105

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416

Year of fee payment: 4