JPH0884094A - 呼掛部の同期要求を不要にするトランスポンダ、呼掛部のシステムと方法 - Google Patents

呼掛部の同期要求を不要にするトランスポンダ、呼掛部のシステムと方法

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JPH0884094A
JPH0884094A JP6210989A JP21098994A JPH0884094A JP H0884094 A JPH0884094 A JP H0884094A JP 6210989 A JP6210989 A JP 6210989A JP 21098994 A JP21098994 A JP 21098994A JP H0884094 A JPH0884094 A JP H0884094A
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power
transponder
circuit
tuning circuit
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JP6210989A
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Inventor
Herbert Meier
マイヤー ヘルベルト
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Texas Instruments Deutschland GmbH
Original Assignee
Texas Instruments Deutschland GmbH
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 呼掛部とトランスポンダの間の電力と通信の
転送を1個のアンテナで行って、隣接する呼掛部の送信
と干渉せずにコストと寸法を最適にする無線周波数識別
システムを提案する。 【構成】 呼掛部(12)は、電力バーストを送信する
第1同調回路(28)と、RF応答を受信する復調器
(64)と、変調器(48)と、通信周波数の周りの選
択された帯域幅を持つ第2同調回路(29)と、第1同
調回路(28)から電力バーストを送信しまた復調器
(48)がRF応答を受信するようにする制御器(1
6)を備える。前記選択された帯域幅は電力周波数と重
ならず、RF応答の変調された搬送波の帯域幅を包む。
トランスポンダ(14)は同調回路(34)を備え、電
力バースト中は電力周波数に同調し、またRF応答中は
通信周波数に同調するように、その周波数特性を修正す
る。またトランスポンダ(14)はRF呼掛けを受信し
復調する復調器(66)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に高速の読取り/
書込み無線周波数識別(RFID)システムに関する。
同じ地理的領域内で、多数の呼掛部が同時にトランスポ
ンダに電力信号を送りまたはその通信周波数外の電力信
号を送る場合がある。トランスポンダは、同調周波数を
電力信号の周波数に従って変更しながら電力信号を受信
するように適応することが望ましい。
【0002】
【従来の技術】従来この分野では、呼掛部(インタロゲ
ータ)には通信アンテナの他に電力アンテナが設けられ
ることが多かった。この電力アンテナは、内部に電源を
持たないトランスポンダに電力を供給するものである。
電力アンテナはトランスポンダに最大電力を転送するこ
とのできるQ係数の高いアンテナでよい。トランスポン
ダへの電力転送が最適になるような別の電力アンテナを
呼掛部に設けると自由度が大きくなるので、トランスポ
ンダのアンテナは呼掛部の通信アンテナとの通信を最適
にすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この型のシステムの例
は、ウエベル(Uebel) による米国特許番号4,550,
444およびチブルスキー(Tyburski)他による米国特許
番号4,912,471に与えられている。これらのシ
ステムでは、RF結合を電力転送連結用と通信連結用に
別個に設計することができる。このようなシステムの欠
点は、トランスポンダが電力用と通信用の異なる2回路
を持つために、当然コストが高くなり、寸法が大きくな
ることである。電力連結と通信連結を最適化するための
別の方法は、トランスポンダ内に送信用と受信用の別の
アンテナを備えることである。このようにして、電力の
転送を効率的に行うようにダウンリンク(すなわち、呼
掛部からトランスポンダへの通信連結)を設計すること
ができる。
【0004】トランスポンダは小型で電力効率が良いこ
とが望ましいので、アップリンク(すなわち、トランス
ポンダから呼掛部への通信連結)はトランスポンダの送
信アンテナによって最適にすることができる。呼掛部の
送信機の設計では電力とコストを効率化することは余り
考えなくてよいので、ダウンリンクにおいても通信を効
率的に行うことができる。この型のシステムの例は、カ
ルデュロ(Cardullo)他による米国特許番号3,713,
148に見られる。上と同じようにこのようなシステム
の欠点は、トランスポンダが、この場合は送信用と受信
用の異なる2回路を持つために当然コストが高くなり、
寸法が大きくなるということである。
【0005】更に別の既知の方式が、シャーマン(Shuer
mann) 他による米国特許番号5,5053,774に述
べられている。この方式では通信と電力の転送を各呼掛
部とトランスポンダにおいて一つの共振回路を用いて行
うので、コストと寸法と電力効率を最適にすることがで
きる。この従来の方式では、各呼掛部とトランスポンダ
の共振回路は通信と電力の両方の転送に用いられる。電
力の転送を最適にするために、従来の装置は同調度が高
くQ係数が高い共振回路を用いる。
【0006】この方式では、呼掛部とトランスポンダが
電力および/または双方向データ通信用に同じ共振回路
を用いるので、互いに近接して動作する呼掛部は同期を
とることにより、RF電力送信相すなわち電力信号が通
信信号と干渉しないようにしなければならない。双方向
に通信する呼掛部とトランスポンダの場合は、呼掛部か
らのデータ送信は同期をとることにより、ある呼掛部か
らあるトランスポンダへのデータの送信が、トランスポ
ンダから他の呼掛部への一般に振幅の小さいデータ送信
と干渉しないようにしなければならない。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の望ましい実施態
様は、上に述べた問題点を解決するものである。すなわ
ち各呼掛部とトランスポンダ内の一組の回路を用いて、
呼掛部間の同期をとる必要なしに電力信号と通信信号を
送信しまた受信するものである。望ましい実施態様で
は、シャーマンによる’774特許と同様に、一つの共
振回路を各呼掛部と応答部に設けて、コストと寸法と電
力消費の効率を最大にするものである。
【0008】しかし本発明の望ましい実施態様では、隣
接する呼掛部が同期をとる必要もなくなった。呼掛部が
トランスポンダに電力バーストを送る間、呼掛部とトラ
ンスポンダは周波数f1 のQ係数の高い共振回路と同調
する。次に呼掛部は、パルス幅変調(PWM)、パルス
位置変調(PPM)、周波数偏移方式変調(FSK)、
または他の型の変調を用いて、トランスポンダに書込み
データの送信を開始する。PPMまたはPWMでは、呼
掛部は周波数f1 を用いて変調を送信する。FSKで
は、周波数f1 およびf4 を用いる。PPMまたはPW
M変調を受信する場合は、トランスポンダはその共振回
路を周波数f1 に保ち、高いQ係数と同調することが望
ましい。FSKを受信する場合は、トランスポンダはそ
の共振回路のQ係数を低くすることによって適応するこ
とが望ましい。
【0009】このようにしてトランスポンダは、周波数
1 とf4 の広い帯域幅FSK信号を解釈することがで
きる。トランスポンダの共振回路は、FSK周波数の中
心に適応することが望ましい。呼掛部受信機はf2 とf
3 の周りに対称的な通過帯域特性を持つことが望まし
い。フィルタの通過帯域は電力送信周波数f1 の上かま
たは下にあることが望ましい。FSKシステムでは、フ
ィルタの通過帯域は更にFSK周波数f4 の上または下
にあることが望ましい。呼掛部に別の受信アンテナを設
ける場合は、この受信アンテナは低Q係数アンテナのま
までよい。
【0010】
【実施例】図1は、呼掛部12と応答部すなわちトラン
スポンダ14を備えるトランスポンダ装置10を示す。
呼掛部12は、呼掛部回路の動作を制御する制御回路1
6を備えることが望ましい。制御回路16により、変調
器48は電力周波数f1 か第2の通信すなわち「書込
み」周波数f4 のどちらかを発生する。図示のFSK実
施態様では、第1周波数f1 と第2周波数f4 はデータ
書込みの2論理状態を表すのに用いられ、電力周波数f
1 は電力信号として用いられる。
【0011】FSKキーイングは制御回路16によって
行われる。制御回路16は、変調器48を制御してスイ
ッチ50aを開または閉にして、コンデンサ52aを共
振回路28と並列に接続することにより共振回路28の
共振周波数を変化させる。共振回路28は、コイルすな
わちアンテナ30とコンデンサ32の並列の組合せであ
ることが望ましい。または、第2のコイルすなわちアン
テナ30aを用いて別個に受信アンテナの役割をさせ、
アンテナ30は送信アンテナの役割をさせてよい。更に
別の方法として、共振開路28の他に受信アンテナと送
信アンテナのどちらかまたは両方を設けてもよい。
【0012】変調器48は更にプログラム可能な分割器
25の分割比を変えて、選択可能な比(n1 ,n4 )に
より基準搬送波を二つの選択可能な周波数(f1
4 )の一つに分割する。制御回路16は更にスイッチ
50を制御して、コンデンサ52を共振回路28に並列
に接続することにより共振回路28の共振周波数を変更
する。スイッチ50を開いてスイッチ50aを閉じる
と、共振回路28は周波数f 1 で発信する。ある実施態
様では、f1 およびf4 がf2 およびf3 より高くなる
ように選択する(図4を参照)。
【0013】スイッチ50aを開くと、共振回路28は
書込み周波数f4 で共振する。制御回路16によりスイ
ッチ50を閉じると、共振回路の共振周波数はf2 とf
3 の間に下がり、呼掛部12はトランスポンダ14から
応答信号を受信できるようになる(読取りモード)。R
F応答を受信するには、応答時間中は電力段すなわち増
幅器26を通常はオフにする。コンデンサ52と52a
の値は、読取りモード中のスイッチ50aの開または閉
により適当に選んでよい。
【0014】または、f1 およびf4 をf2 およびf3
より低くなるように選んでよい。この場合はスイッチ5
0を閉じてコンデンサ52を共振回路28に並列に接続
し、スイッチ50aを開いて周波数f1 を発生する。ス
イッチ50を開くとコンデンサ52が切り離され、共振
回路28はf2 とf3 の間の周波数で共振する。スイッ
チ50aを閉じ、スイッチ50を閉じたままにしておけ
ば、共振回路28は書込み周波数f4 で共振する。
【0015】呼掛部12は独立した装置でもよいし、ま
たはホスト接続18によりホスト計算機に接続してもよ
い。制御回路16はメモリ20に接続することが望まし
い。メモリ20はとりわけ、制御回路16が実行する命
令のリストや、各トランスポンダ14やトランスポンダ
群にアドレスするための情報を記憶する。またメモリ2
0は、制御回路16がメモリに書き込む情報を受信す
る。この情報はトランスポンダ14の問い合わせから得
られ、トランスポンダ14から返されたデータとアドレ
スを含んでよい。制御回路16の制御によって動作する
ことが望ましい更に別の構成要素はディスプレイ22
で、呼掛けの結果や通信状態の情報をユーザに表示す
る。
【0016】図2はPWMの望ましい実施態様を示す。
この実施態様ではFSK実施態様と同様に、発生器24
と分割器25と電力段26により電力周波数f1 を発生
する。図示のPWM実施態様では、この技術でよく知ら
れているように、周波数f1は単一の周波数を用いて書
込みの両論理状態を表すのに用いられる。この周波数f
1 はまた、「充電」相中では電力信号として用いること
が望ましい。PWMキーイングは、電力段すなわち増幅
器26を制御する制御回路16によって行ってよい。
【0017】スイッチ50が開なので、共振回路28の
共振周波数はf1 のままである。一実施態様では、f1
をf2 およびf3 より高くなるように選ぶ(図5を参
照)。このような実施態様では、スイッチ50を閉じる
と共振回路の共振周波数はf2とf3 の間に下がり、呼
掛部12はトランスポンダ14から応答信号を受信する
ことができる。この読取りモード中は電力段26を切り
離して、応答信号と干渉する可能性を更に小さくする。
【0018】または、f1 をf2 およびf3 より低くな
るように選んでもよい。この場合は、書込みモードの間
はスイッチ50を閉じ、コンデンサ52を共振回路28
に並列に接続して周波数f1 を得る。読取りモードに入
ってスイッチ50を開くと、共振回路28の共振周波数
を増加してf2 とf3 の間になる。
【0019】図3は、本発明の望ましい実施態様のタイ
ミング図である。このタイミング図は二つの相に分かれ
る。これらの相は、「電力」すなわち「充電」相と、
「通信」相とを含む。「充電」相はt0 の間続く。「充
電」相の間は、呼掛部12は周波数f1 の電力バースト
でトランスポンダ14を充電する。
【0020】呼掛部が電力用および通信用に一つのアン
テナ30を用いる実施態様では短い「バーストの終わ
り」が起こり、この間は搬送波は呼掛部から送信されな
い。この短い「バーストの終わり」は、トランスポンダ
14が「充電」相と書込みモードである「通信」相とを
区別するのに必要である。トランスポンダ14は短い
「バーストの終わり」を検知して、呼掛部12から信号
を受けるようにその周波数を調整する。
【0021】例えばFSK周波数では、共振回路34の
周波数はf1 とf4 の間になる。PPMまたはPWMな
どの他の型の変調では、トランスポンダ14はその共振
回路34を調整する必要がない場合がある。またトラン
スポンダ14は、抵抗器58を共振回路34に並行に接
続して、共振回路34をこの時点で減衰させてよい。
【0022】「充電」相および書込みモードである「通
信」相の後で、呼掛部12は長めの「バーストの終わ
り」信号を送信する。長めの「バーストの終わり」信号
は、読取りモードが開始することを示す(前に書込みモ
ードに入っているかどうかにかかわらず)。この読取り
モードはその前に書込みモードがあってもなくても起こ
るもので、「バーストの終わり」の持続時間を測ってテ
ストする。トランスポンダ共振回路34は、遅れ期間t
1 が終わるまでは変化しない。この遅れ期間により、
「バーストの終わり」が検出できる。この遅れ期間t1
の持続時間は、長い「バーストの終わり」の持続時間よ
り大きい。「バーストの終わり」が終わった後、トラン
スポンダ14はRF呼掛けに応答することができる。
【0023】図4は、書込み機能にFSKを用いた実施
態様における、トランスポンダ14と呼掛部12の高度
に同調しまた離調した構成のパワースペクトルを示す周
波数スペクトルである(グラフのA,B,C,D)。グ
ラフAは、充電機能中のトランスポンダ共振回路34の
比較的高いQ係数構成の通過帯域を示す。グラフBは、
書込み機能中のトランスポンダ共振回路34の比較的低
いQ係数構成の通過帯域を示す。f1 とf4 に示すイン
パルスは、書込み機能中に呼掛部12が送るFSK周波
数を示す。図から分かるように、グラフBは周波数f1
とf4 を包含する。
【0024】グラフCは、読取り機能中の呼掛部共振回
路28、52(選択的に52a)の通過帯域を示す。グ
ラフDは、フィルタ/復調器64の得られた通過帯域を
示し、トランスポンダ応答のFSK周波数である周波数
2 およびf3 のインパルスを包含する。
【0025】図5は、書込み機能にPWMを用いた実施
態様における、トランスポンダ14と呼掛部12の高度
に同調しまた離調した構成のパワースペクトルを示す周
波数スペクトルである(グラフA,C,D)。グラフA
は、充電機能中のトランスポンダ共振回路34の比較的
高いQ係数構成の通過帯域を示す。f1 に示すインパル
スは、PWM書込み機能および電力機能中に呼掛部12
が送る周波数を示す。グラフCは、読取り機能中の呼掛
部共振回路28、52の通過帯域を示す。グラフDは、
フィルタ/復調器64の得られた通過帯域を示し、トラ
ンスポンダ応答のPWM周波数である周波数f2 および
3 のインパルスを包含する。
【0026】前に述べたように、別の実施態様では、f
1 およびf4 がf2 およびf3 より小さくなるように選
ぶことができる。この考え方は、FSK実施態様にもP
WM実施態様にも適用することができる。ここに述べる
別の実施態様は、構造がPWMと極めて似たPPM実施
態様である。
【0027】相と周波数スペクトルの名称を決めて列挙
し、またトランスポンダシステムの主な構成要素の概要
について説明したので、次に残りの構成要素および各相
中のその使用法を説明する。
【0028】再び図1を図3および図4と共に参照し
て、望ましい実施態様の残りの構成要素、タイミング、
周波数スペクトルを説明する。「充電」相中は、呼掛部
12内で搬送波発生器24が動作してプログラム可能な
分割器25に基準周波数を与える。バッファすなわち増
幅器26は第1周波数f1 を持つ分割された搬送波をプ
ログラム可能な分割器25から受けて、この信号を呼掛
部同調回路28に渡す。同調回路28はf1 に同調する
ことが望ましいが、設計上の必要があれば共振周波数f
1 の高調波または他の周波数を用いてよいことはよく知
られている。
【0029】この実施態様では、変調器48は更に同調
回路28の共振周波数を選択して、変調器48がプログ
ラム可能な分割器25を用いて選択した対応する周波数
と一致させる。変調器48と制御回路16が同調回路2
8の共振周波数を選択するには、スイッチ50,50a
の組合せを用いる。
【0030】同調回路28は、コイル30とコンデンサ
32の並列の組合せを備えることが望ましい。スイッチ
50を閉じると同調回路28に別のコンデンサ52が並
列に接続し、共振回路28の共振周波数はf2 とf3
間の周波数に下がる。増幅器26が低インピーダンスの
同調回路(例えば直列共振回路)を駆動する場合は、同
調回路28として直列共振回路を用いることもできる。
この同調回路28の発振によりRFエネルギーを送信
し、トランスポンダ14はこれを受ける。
【0031】理想的には、同じくf1 に同調するトラン
スポンダ共振回路34がこのエネルギーを受ける。トラ
ンスポンダ共振回路34はコイル36とコンデンサ38
の並列結合を備えることが望ましい。トランスポンダ制
御回路40は、基準接続42と信号接続44により共振
回路34に接続する。制御回路40はエネルギーを共振
回路34から受け、受信された信号を整流し、エネルギ
ーを蓄電コンデンサ46に蓄積する。信号を整流しまた
エネルギーを蓄積する機構は、この分野の技術者によく
知られている。これらの機能を実行する回路の例は、テ
キサスインストツルメンツ社に譲渡されたジョセフ・H
・シャーマンによる米国特許番号5,053,774に
示されているので、ここに参照文献として紹介する。
【0032】図3に示すように、「充電」相に続いて
「通信」相がある。呼掛部12が、短い「バーストの終
わり」の送信を終えると(この送信中はRFエネルギー
を送信しない)、トランスポンダ14はこの短い「バー
ストの終わり」を検出して共振回路34を減衰させる。
コンデンサ56を切り離し、抵抗器58を共振回路34
に並列に接続することにより、トランスポンダ14は共
振回路34の周波数をf 1 とf4 の間の周波数に更に増
加させる。これによりトランスポンダ14は、呼掛部1
2から書込みデータを受ける準備ができる。
【0033】「通信」相の書込み機能中は、制御回路1
6はデータを変調器48に送る。制御回路16の指示に
よってFSK変調器48はプログラム可能な周波数分割
器25を制御して、第1周波数f1 か第2周波数f4
バッファ/増幅器26に渡す。周波数f1 およびf4
基準周波数の約数となるように選ぶ。搬送波発振器24
は水晶発振器であることが望ましい。
【0034】一例として、書込みデータの1極性は基準
搬送波を比n1 で割ったもの(f1)であり、書込みデ
ータの他の極性は基準搬送波を比n4 で割った別の周波
数(f4 )で表してよい。変調器48は、コンデンサ5
2aを同調回路28に並列に接続するスイッチ50aを
制御する。制御回路16は、コンデンサ52を共振回路
28に並列に接続するスイッチ50を制御する。
【0035】コンデンサ52を共振回路28から切り離
すと、新しい、より高い共振周波数f4 を持つ新しい同
調回路29を形成する。プログラム可能な分割器25の
制御と同期してスイッチ50aを開または閉にすること
により、共振回路28または新しい共振回路29は送信
される周波数f1 またはf4 に最適に同調し続ける。f
1 が一つの論理レベルを表しまたf4 が他の論理レベル
を表すように選択することにより、呼掛部12からトラ
ンスポンダ14へ情報を送信することができる。トラン
スポンダ14はトランスポンダ共振回路34によりデー
タを受信する。ダウンリンク信号は復調器66に渡さ
れ、受信されたデータストリームはここから制御回路4
0に送られる。受信された書込みデータは、復調器66
により一般にFSK復調される。FSK復調の方法およ
び回路は、この技術でよく知られている。
【0036】「充電」相および書込みモードである「通
信」相の後で、呼掛部12は長めの「バーストの終わ
り」信号を送信する。長めの「バーストの終わり」信号
は、読取りモードが開始することを示す(前に書込みモ
ードに入っているかどうかにかかわらず)。この読取り
モードはその前に書込みモードがあってもなくても起こ
るもので、「バーストの終わり」の持続時間を測ってテ
ストする。トランスポンダ共振回路34は、遅れ期間t
1 が終わるまでは変化しない。この遅れ期間は「バース
トの終わり」と同時に始まるが、持続時間はやや長く定
義されているので、「バーストの終わり」を検出するこ
とができる。「バーストの終わり」が終わった後で、ト
ランスポンダ14はRF呼掛けに応答することができ
る。
【0037】遅れ時間t1 の間および読取りモードの
間、抵抗器51を共振回路28に並列に接続することに
より、呼掛部共振回路28は減衰してよい。この接続
は、制御回路16で制御されるスイッチ49を、抵抗器
51と接地との間に直列に接続することによって行って
よい。
【0038】第1の望ましい実施態様の周波数スペクト
ルを図4に示す。グラフAは共振回路28、34の周波
数応答を示す。これらの共振回路28、34は高いQを
持つので、グラフの底は極めて狭くピークは高い。グラ
フBはスイッチ54を閉じてスイッチ54aを開くこと
により新しい共振回路60を形成した場合の、共振回路
34への影響を示す。グラフBはf1 とf4 の間に中心
があって底が広く、f 1 とf4 に顕著な周波数応答を持
つ。「通信」相の間は共振回路28、60は緊密に結合
していないので、呼掛部12からトランスポンダ14へ
のエネルギーの送信は減少する。従って蓄電コンデンサ
46は、トランスポンダ14が動作を続けられるように
トランスポンダ回路にエネルギーを供給する。
【0039】再び図1において、読取り機能中は呼掛部
同調回路28はアップリンクFSK受信が可能なように
減衰される。呼掛部同調回路28の減衰は、搬送波発生
器24を止め、また共振回路にかかるスイッチ/抵抗器
直列49、51の組合せを短絡することにより行ってよ
い。搬送波発生器24をこのように減衰することは、シ
ャーマン他による’774特許に記述されている。
【0040】共振回路28の発振が減衰すると、呼掛部
はトランスポンダ14から信号を受信することができ
る。トランスポンダ14内では、共振回路34は蓄積さ
れているエネルギーがなくなるまで発振を続ける。共振
回路34に、スイッチ70を用いてコンデンサ72を接
続し、またスイッチ70aを用いてコンデンサ72aを
接続することにより、トランスポンダ14は呼掛部12
に応答することができる。ここでトランスポンダ14が
呼掛部12に応答すると、共振回路34とコンデンサ7
2aを並列にした第1周波数f2 (共振周波数f2 でよ
い)と、共振回路34とコンデンサ72および72aを
並列にした第2周波数f3 (共振周波数でよい)によ
り、読取りデータはアップリンク信号に表される。
【0041】このようにして、第1周波数はディジタル
の1すなわち高ビット周波数をトランスポンダから呼掛
部に送信することを表し、第2周波数はディジタルの0
すなわち低ビット周波数の送信を表してよい。このアッ
プリンクは次に呼掛部復調器64により復調され、制御
回路16に供給される。制御回路16はデータをメモリ
20に記憶し、接続18を経てデータをホストに送信
し、または状態情報またはデータをディスプレイ22に
よりオペレータに表示する。
【0042】電力送信周波数f1 と書込み周波数f1
よびf4 は呼掛部受信回路の通過帯域外にあるので、他
の活動中の呼掛部12は、前記呼掛部12がトランスポ
ンダ14からRF応答を受信するのに干渉しない。
【0043】ある実施態様では、ダウンリンク信号を受
信して復調すると、制御回路40はメモリ62に書き込
む。更に別の実施態様では、呼掛部12に別の受信回路
を設けることができる。このような実施態様ではスイッ
チ49と50は必要でなく、またコンデンサ52と抵抗
器51も必要でない。適用業務や、呼掛部12と共に用
いられるトランスポンダ14によって、受信回路の共振
周波数は電力バースト周波数f1 の上か下に選択するこ
とができる。
【0044】次に図2を図3および図5と共に参照し
て、PWMを書込み機能に用いるシステムについて説明
する。この実施態様はFSK実施態様と実質的に同様で
ある。図1との違いを図2に示す。詳しくいうと、この
実施態様では、制御回路16は更に同調回路28の共振
周波数を選択するが、FSK実施態様では変調器48が
この機能を行う。ただしFSK実施態様でも、制御回路
16はこの機能を行ってもよい。
【0045】この実施態様では書込み機能変調に単一の
周波数が用いられるので、制御回路16が制御する必要
があるのは1個のスイッチ50だけである。スイッチ5
0は、電力/書込み周波数f1 と、読取り周波数f2
よびf3 の中心を選択するのに用いられる。PWM復調
の特徴として、RFエネルギーが送信されていない時間
の長さを測定することにより、復調器66は呼掛部12
からの書込みデータを復調することができる。これらの
スイッチオフ相の間は、制御回路16は増幅器26を止
めるので、呼掛部12からはRFエネルギーは出力され
ない。
【0046】PWM形式の一例として、高ビットを低ビ
ットより比較的に時間の長いスイッチオフ時間で表す。
例えば書込みデータの1極性を1msのスイッチオフ時
間で表し、他の極性を0.3msの時間で表す。このよ
うにして呼掛部12からトランスポンダ14へ情報を送
信することができる。
【0047】次の表は実施態様と図面の概要を示す。
【表1】
【0048】望ましい実施態様のいくつかについて上に
詳細に説明した。本発明の範囲は、ここに説明したもの
とは異なるが特許請求の範囲内にある実施態様も含むも
のである。
【0049】例えば、ある場合に用いられている「マイ
クロコンピュータ」は、マイクロコンピュータはメモリ
を必要とするが、「マイクロプロセッサ」は必要としな
い、という意味に用いる。ここでの用法は、これらの用
語は同意語であって同じものを指す。「処理回路」また
は「制御回路」という語は、ASIC(適用業務向け集
積回路)、PAL(プログラマブル・アレイロジッ
ク)、PLA(プログラマブル・ロジックアレイ)、デ
コーダ、メモリ、非ソフトウエア方式プロセッサ、その
他の回路を含み、またディジタルコンピュータは任意の
構成またはその組合せのマイクロプロセッサおよびマイ
クロコンピュータを含む。メモリ装置は、SRAM(ス
タティックRAM)、DRAM(ダイナミックRA
M)、疑似スタティックRAM、ラッチ、EEPROM
(電気的消去可能なPROM),EPROM(消去可能
なPROM)、レジスタ、この技術で知られる任意の他
のメモリ装置を含む。含むという語は、本発明の範囲を
考慮して、網羅的ではないと解釈すべきである。
【0050】実現するには、完全二重トランスポンダ装
置または半二重トランスポンダ装置が考えられる。周波
数偏移方式(FSK)変調はデータ変調の例として用い
たものであって、パルス休止変調、振幅偏移方式(AS
K)、直交AM(QAM)変調、4相位相偏移変調(Q
PSK)、または任意の他の変調も考えられる。時間ま
たは周波数などの異なる型の多重化を用いれば、信号間
の干渉を避けることができる。実現するには、離散要素
またはシリコン、ガリウムひ素、その他の電気材料グル
ープを用いた完全な集積回路だけでなく、光学系または
他の技術系の形式および実施態様が考えられる。本発明
の各種の実施態様は、ハードウエア、ソフトウエア、マ
イクロコード化したファームウエアを用いまたは実施す
ることができるものとする。
【0051】例示の実施態様を用いて本発明を説明した
が、この説明は制限的な意味に解釈してはならない。例
示の実施態様の各種の変形や組合せだけでなく、本発明
の他の実施態様は、この説明を参照すればこの技術に精
通した人には明かである。従って特許請求の範囲は、こ
のような変形または実施態様を含むものである。
【0052】以上の説明に関して更に以下の項を開示す
る。 (1) 無線周波数識別(RFID)システムであっ
て、 a) 呼掛部であって、 i) 電力周波数の電力バーストを発生する搬送波発生
器と、 ii) トランスポンダから送られる、無線の変調され
た搬送波信号であるRF応答からの応答データを復調す
る復調器と、 iii) 前記復調器と電気的に通信し、前記電力周波
数と実質的に重ならずまた前記RF応答の変調された搬
送波の帯域幅を包含する、選択された帯域幅を通信周波
数の周りに持つ同調回路と、 iv) 前記同調回路および前記復調回路と電気的に通
信し、前記搬送波発生器から第1時間間隔中に前記電力
バーストを送るように、また前記同調回路と電気的に通
信する前記復調器が第2時間間隔中に前記RF応答を受
信するようにする制御器と、を備える呼掛部と、 b) トランスポンダであって、 i) その同調回路の共振周波数と等しい周波数を持つ
搬送波で発振する同調回路と、 ii) 前記同調回路と電気的に通信し、前記同調回路
が前記電力バースト中は前記電力周波数に同調し、また
前記RF応答中は前記通信周波数に同調するように前記
同調回路の周波数特性を修正し、前記電力信号によりそ
の同調用回路は前記電力周波数を持つ搬送波で発振する
ようにする同調用回路と、 iii) 前記同調回路と電気的に通信し、RF応答デ
ータによりその中の搬送波を変調して前記RF応答を形
成する変調器と、を備えるトランスポンダと、を備える
無線周波数識別システム。
【0053】(2) 前記呼掛部同調回路は他の同調用
回路を備え、前記他の同調用回路は前記同調回路の周波
数特性を修正して、前記同調回路が前記電力バースト中
は前記電力周波数に同調し、また前記RF呼掛け中は前
記通信周波数に同調するようにする、第1項記載の無線
周波数識別システム。 (3) 前記変調器はPPM変調器である、第1項記載
の無線周波数識別システム。
【0054】(4) 前記変調器は第1および第2デー
タ値を表すFSK周波数f2 およびf 3 の搬送波を出力
するFSK変調器である、第1項記載の無線周波数識別
システム。 (5) 前記通信周波数は前記FSK周波数の間にあ
る、第4項記載の無線周波数識別システム。 (6) 前記RF呼掛けにおいて書込みデータを変調す
る呼掛部変調器を更に備える、第1項記載の無線周波数
識別システム。
【0055】(7) 前記呼掛部変調器はPPM変調器
である、第6項記載の無線周波数識別システム。 (8) 前記呼掛部変調器はFSM変調器である、第6
項記載の無線周波数識別システム法。
【0056】(9) 前記呼掛部は、前記呼掛部変調器
と電気的に通信して前記RF呼掛けを無線で送信する送
信アンテナと、前記復調器と電気的に通信して前記トラ
ンスポンダから前記RF応答を無線で受信する受信アン
テナを更に備える、第6項記載の無線周波数識別システ
ム。 (10) 前記送信アンテナおよび前記受信アンテナは
単一の一体化アンテナである、第9項記載の無線周波数
識別システム。
【0057】(11) 呼掛部とトランスポンダを備
え、前記呼掛部とトランスポンダは、前記呼掛部から前
記トランスポンダへのRF呼掛けと前記トランスポンダ
から前記呼掛部へのRF応答により相互に無線で通信す
る無線周波数識別(RFID)システムであって、 a) 前記呼掛部は、 i) RF発振器と、 ii) 前記RF発振器と電気的に通信し、第1分割係
数により分割器から通信周波数信号を出力し、第2分割
係数により前記分割器から電力周波数信号を出力する係
数を出すように、その発振器を選択的に分割するプログ
ラム可能な分割器と、 iii) 前記プログラム可能な分割器と電気的に通信
し、前記電力周波数の共振周波数を持ち、電力バースト
を発信する第1同調回路と、 iv) 前記プログラム可能な分割器と電気的に通信
し、前記通信周波数の周りにRF応答を包含しかつ前記
電力周波数とは実質的に重ならない選択された帯域幅を
持つ第2同調回路と、 v) 前記第1同調回路と電気的に通信し、前記電力バ
ーストを無線信号として前記トランスポンダに送信しま
た前記RF呼掛けをそこに送信する送信アンテナと、 vi) 前記第2同調回路と電気的に通信して前記RF
応答を受信する受信アンテナと、 vii) 前記第2同調回路から前記RF応答を受信し
またそこからRF応答データを提供する復調器と、 viii) 前記プログラム可能な分割器、前記復調
器、前記同調回路と電気的に通信し、前記第1同調回路
が第1時間間隔中に前記電力バーストを送信するよう
に、また前記第2同調回路と電気的に通信する前記復調
器が前記RF応答からのRF応答データを第2時間間隔
中に復調するようにし、更に前記復調器からの前記RF
応答データを受信する制御器と、を備える呼掛部と、 b) トランスポンダであって、 i) その同調回路の共振周波数と等しい周波数を持つ
搬送波で発振する同調回路と、 ii) 前記同調回路と電気的に通信し、前記同調回路
が前記電力バースト中に前記電力周波数に同調し、また
前記RF応答中に前記通信周波数に同調するように、前
記同調回路の周波数特性を修正し、前記電力信号により
同調用回路は前記電力周波数を持つ搬送波で発振する同
調用回路と、 iii) 前記同調回路と電気的に通信して、そこから
前記RF呼掛けを受信しまた前記RF呼掛けから呼掛け
信号を復調する復調器と、 iv) 前記同調回路と電気的に通信して前記搬送波の
前記RF応答データを変調する変調器と、 v) 前記変調器、前記復調器、前記同調用回路と電気
的に通信して、前記同調用回路を制御して前記同調回路
の周波数特性を修正し、前記復調器から前記呼掛けデー
タを受信し、前記変調器に前記RF応答データを提供す
る制御器と、を備えるトランスポンダと、を備える無線
周波数識別システム。
【0058】(12) 呼掛部とトランスポンダの間で
通信する方法であって、 a) トランスポンダ同調回路を電力周波数に同調し、 b) 呼掛部同調回路により前記電力周波数の電力バー
ストを前記トランスポンダに送り、前記電力バーストに
より前記同調用回路は前記電力周波数を持つ搬送波で発
振し、 c) 前記トランスポンダ内の前記電力バーストを整流
してその動作回路に電力を供給し、 d) 前記電力バーストが終わると、前記トランスポン
ダが通信周波数を持つように同調して前記搬送波の発振
が前記通信周波数になるようにし、更に前記同調回路の
帯域幅を、選択された幅でかつ前記電力周波数を実質的
に包含しないように選択し、 e) 読取りモードに入り、その間前記変調器は前記搬
送波のデータを変調して実質的な部分が前記同調回路の
帯域幅内にあるような帯域幅を持つRF応答を形成し、 f) 前記変調器と電気的に通信する前記同調回路によ
り前記RF応答を発信し、 g) 受信回路により前記RF応答を受信する、段階を
含む方法。
【0059】(13) 前記電力バーストの終了後で、
前記読取りモードに入る前に、「バーストの終わり」信
号を送る段階を更に含む、第12項記載の方法。 (14) 読取りモードに入る前に書込みモードに入
り、その間呼掛部は前記電力バーストが終わると前記ト
ランスポンダに書込みデータを送る段階を更に含む、第
12項記載の方法。
【0060】(15) 前記電力バーストの終了後で、
前記書込みモードに入る前に、短い「バーストの終わ
り」信号を送る段階を更に含む、第14項記載の方法。 (16) 前記書込みモードの終了後で、前記読取りモ
ードに入る前に、長い「バーストの終わり」信号を送る
段階を更に含む、第15項記載の方法。 (17) 前記電力バーストの終了後に「バーストの終
わり」信号を送る段階を更に含む、第12項記載の方
法。
【0061】(18) 呼掛部にRF呼掛けを送り、ま
たそこからRF応答を受ける、呼掛部を用いる無線周波
数識別(RFID)システムのトランスポンダであっ
て、 a) その同調回路の応答周波数と等しい周波数を持つ
搬送波で発振する同調回路と、 b) 前記同調回路と電気的に通信して、前記同調回路
が前記電力バースト中は電力周波数に同調し、前記RF
応答中は変調周波数に同調するように、前記同調回路の
周波数特性を修正する同調用回路と、 c) 前記同調回路と電気的に通信して前記RF応答デ
ータでその中の搬送波を変調し、前記電力周波数と実質
的に重ならないRF応答を形成する変調器と、を備える
トランスポンダ。
【0062】(19) RF呼掛けを送り、またトラン
スポンダからRF応答を受ける呼掛部であって、 a) 電力周波数の電力バーストを発生する搬送波発生
器と、 b) トランスポンダからの、無線の変調された周波数
信号であるRF応答からの応答データを復調する復調器
と、 c) 前記復調器と電気的に通信し、通信周波数の周り
に選択された帯域幅を持ち、前記選択された帯域幅は前
記電力周波数と実質的に重ならずまた前記RF応答の前
記変調された搬送波の帯域幅を包含するものである、同
調回路と、 d) 前記受信回路、前記同調回路、前記復調器と電気
的に通信して、前記搬送波発生器から第1時間間隔中に
前記電力バーストを送信するように、また前記同調回路
と電気的に通信する前記復調器が第2時間間隔中に前記
RF応答を受信するようにする制御器と、を備える呼掛
部。
【0063】(20) 呼掛部(12)とトランスポン
ダ(14)を備える無線周波数識別(RFID)システ
ムである。前記呼掛部は、電力バーストをトランスポン
ダ(14)に送るための電力周波数の第1同調回路(2
8)と、無線の変調されたRF応答をトランスポンダ
(14)から受信するフィルタ/復調器(64)を備え
る。前記呼掛部(12)は、変調器(48)と電気的に
通信しかつ通信周波数の周りの選択された帯域幅を備え
る第2同調回路(29)を更に備える。前記選択された
帯域幅は電力周波数と実質的に重ならず、RF応答の変
調された搬送波の帯域幅を包含する。また前記呼掛部
は、フィルタ/復調器(64)と同調回路(28、2
9)と電気的に通信し、かつ第1同調回路(28)から
第1時間間隔中に電力バーストを送信するように、また
前記第2同調回路(29)と電気的に通信する復調器
(48)が第2時間間隔中に前記RF応答を受信するよ
うにする制御器(16)を備える。前記トランスポンダ
は同調回路(34)と、同調回路(34)と電気的に通
信する同調用回路(54、56)を備え、電力バースト
中は電力周波数に同調し、RF応答中は通信周波数に同
調するように、同調回路(34)の周波数特性を修正す
る。またトランスポンダ(14)は同調回路(34)と
電気的に通信してそこからRF呼掛けを受信しまた前記
RF呼掛けからデータを復調する復調器(66)を備え
る。
【0064】関連特許の相互参照 次の共同譲渡の特許申請を参照されたい。特許番号/申請番号 申請日 TI分類番号 5,053,774 2/13/91 TI−12797A 07/981,635 11/25/92 TI−16688 08/048,541 4/14/93 TI−16980
【図面の簡単な説明】
【図1】望ましいFSKシステムの実施態様のブロック
回路図。
【図2】望ましいPWMシステムの実施態様のブロック
回路図。
【図3】望ましい実施態様のタイミング図。
【図4】第1の望ましいFSK実施態様のパワースペク
トルを示す周波数スペクトル。
【図5】第1の望ましいPWM実施態様のパワースペク
トルを示す周波数スペクトル。
【符号の説明】
10 トランスポンダ装置 12 呼掛部 14 トランスポンダ 16 制御回路 18 ホスト接続 20 メモリ 22 ディスプレイ 24 搬送波発生器 25 分割器 26 増幅器 28 共振回路 29 共振回路 30,30a アンテナ 32 コンデンサ 34 共振回路 36 アンテナ 38 コンデンサ 40 制御回路 42 基準接続 44 信号接続 46 蓄電コンデンサ 48 変調器 49 スイッチ 50,50a スイッチ 51 抵抗器 52,52a コンデンサ 54,54a スイッチ 56 コンデンサ 58 抵抗器 60 共振回路 62 メモリ 64 復調器 66 復調器 70,70a スイッチ 72,72a コンデンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線周波数識別(RFID)システムで
    あって、 a) 呼掛部であって、 i) 電力周波数の電力バーストを発生する搬送波発生
    器と、 ii) トランスポンダから送られる、無線の変調され
    た搬送波信号であるRF応答からの応答データを復調す
    る復調器と、 iii) 前記復調器と電気的に通信し、前記電力周波
    数と実質的に重ならずまた前記RF応答の変調された搬
    送波の帯域幅を包含する、選択された帯域幅を通信周波
    数の周りに持つ同調回路と、 iv) 前記同調回路および前記復調回路と電気的に通
    信し、前記搬送波発生器から第1時間間隔中に前記電力
    バーストを送るように、また前記同調回路と電気的に通
    信する前記復調器が第2時間間隔中に前記RF応答を受
    信するようにする制御器と、を備える呼掛部と、 b) トランスポンダであって、 i) その同調回路の共振周波数と等しい周波数を持つ
    搬送波で発振する同調回路と、 ii) 前記同調回路と電気的に通信し、前記同調回路
    が前記電力バースト中は前記電力周波数に同調し、また
    前記RF応答中は前記通信周波数に同調するように前記
    同調回路の周波数特性を修正し、前記電力信号によりそ
    の同調用回路は前記電力周波数を持つ搬送波で発振する
    ようにする同調用回路と、 iii) 前記同調回路と電気的に通信し、RF応答デ
    ータによりその中の搬送波を変調して前記RF応答を形
    成する変調器と、を備えるトランスポンダと、を備える
    無線周波数識別システム。
  2. 【請求項2】 呼掛部とトランスポンダの間で通信する
    方法であって、 a) トランスポンダ同調回路を電力周波数に同調し、 b) 呼掛部同調回路により前記電力周波数の電力バー
    ストを前記トランスポンダに送り、前記電力バーストに
    より前記同調用回路は前記電力周波数を持つ搬送波で発
    振し、 c) 前記トランスポンダ内の前記電力バーストを整流
    してその動作回路に電力を供給し、 d) 前記電力バーストが終わると、前記トランスポン
    ダが通信周波数を持つように同調して前記搬送波の発振
    が前記通信周波数になるようにし、更に前記同調回路の
    帯域幅を、選択された幅でかつ前記電力周波数を実質的
    に包含しないように選択し、 e) 読取りモードに入り、その間前記変調器は前記搬
    送波のデータを変調して実質的な部分が前記同調回路の
    帯域幅内にあるような帯域幅を持つRF応答を形成し、 f) 前記変調器と電気的に通信する前記同調回路によ
    り前記RF応答を発信し、 g) 受信回路により前記RF応答を受信する、段階を
    含む方法。
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