JPH0832483A - インテロゲータおよびトランスポンダシステム - Google Patents

インテロゲータおよびトランスポンダシステム

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JPH0832483A
JPH0832483A JP18507494A JP18507494A JPH0832483A JP H0832483 A JPH0832483 A JP H0832483A JP 18507494 A JP18507494 A JP 18507494A JP 18507494 A JP18507494 A JP 18507494A JP H0832483 A JPH0832483 A JP H0832483A
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JP
Japan
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signal
frequency
interrogator
response signal
transponder
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JP18507494A
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English (en)
Inventor
Josef H Schuermann
エッチ.スクエルマン ヨゼフ
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Texas Instruments Deutschland GmbH
Original Assignee
Texas Instruments Deutschland GmbH
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】周波数ダイバシティーを用いてトランスポンダ
とインテロゲータの間で通信を行うこと。 【構成】インテロゲータにより無線RFインテロゲート
信号を送信し、トランスポンダで無線RFインテロゲー
ト信号を受信する。インテロゲータ内の第1、第2また
は第3回路のうちの一つからの応答信号をコントローラ
により選択し、復調器により前記選択された応答信号か
らのアップリンクメッセージを復調する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には、無線周波
数識別(以下RFIDと称す)の分野に関する。より詳
細には本発明は、周波数ダイバシティーを用いて、トラ
ンスポンダとインテロゲータとの間で通信を行う方法お
よび装置に関する。
【0002】
【従来技術】装置が設けられ、所定距離だけ離間した、
所定位置にある目的物の存在を、接触することなく識別
または検出できるようにする装置に対するニーズは大き
い。
【0003】例えば、目的物を識別できるように目的物
に一義的に割り当てられ、装置内に記憶されている識別
符号を、所定距離離れて接触することなく求めることが
望まれている。所定の呼び出しレンジ内に特定の目的物
があるかどうか判別することもできる。一例として、目
的物への可能な直接的アクセスを行うことなく、目的物
における、またはその内部の物理的パラメータ、例えば
温度および圧力について、問い合わせ(インテロゲー
ト)しなければならないケースがある。例えば、動物に
好ましいタイプの装置を取り付ければ、直接接触するこ
となくインテロゲート点で常にこの動物を識別できるよ
うになる。更に、装置を人に付けて、この装置によりア
クセスをチェックし、レスポンダユニットが所定の識別
データをインテロゲートユニットへ戻した場合、その人
の特定の領域へのアクセスを許可するような装置に対す
るニーズもある。更に別の例として、かかる装置が求め
られているのは、コンピュータ制御された産業用生産現
場である。すなわち、このような現場では、操作要員が
介入することなく、スペア部品貯蔵部から部品を取り出
し、生産現場へ搬送し、ここで最終製品となるように組
み立てる。この場合、スペア部品貯蔵部で部品を特定し
て検出し、これより取り出しできるように、個々の部品
に取り付けできるような装置が求められている。更に別
の例として、かかる装置が求められているのは、自動車
識別(AVI)の分野である。すなわち、ここでは料金
徴収、自動車識別またはその他の目的のため、固定イン
テロゲートユニットにより車載トランスポンダに問い合
わせ信号を送ることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】インテロゲートとトラ
ンスポンダとの間の送信エラー回数を可能な最小値にし
て、これら用途およびその他用途を達成するのが好まし
い。送信エラーの発生回数を低減するため、従来のシス
テムで用いることができる方法としては、エラー補正コ
ード、アクノーリッジメントおよび再送信を用いたチェ
ックサムおよびデータ送信パワーおよび周波数トレード
オフがすべてである。
【0005】
【課題を解決するための手段】RFIDシステムの技術
は、少なくとも2つの主なカテゴリーから成る。これら
2つのカテゴリーとしては、フルデュプレックス(全二
重)通信システムおよび半デュプレックス(半二重)通
信システムがある。これらカテゴリーのいずれにも精通
した当業者は、周波数シフトキーイング(FSK)、振
幅シフトキーイング(ASK)、位相シフトキーイング
(PSK)、または当業者に知られているその他多数の
変調技術を含む、多数の異なる変調技術のうちの一つ以
上を使用することができる。どのような変調技術を選択
したとしても、多くのFDX(フルデュプレックス)シ
ステムでは、トランスポンダは受信励振器信号からまず
サブキャリア(SC)を引き出すことにより、この応答
信号を送信し、サブキャリア(SC)にベースバンドデ
ータ信号を変調し、更に無線周波数(RF)信号にこの
サブキャリアデータ信号を変調する。実際に送信される
信号は、このRF周波数±サブキャリアの周波数(RF
±SC)の周波数成分を有する。この変調を行い、従っ
てRFキャリア信号の両側にRFサブキャリア(RF±
SC)を発生するシステムでは、これら信号の一方をイ
ンテロゲータ内でRF応答信号から信号の一方をフィル
タで除かなければならず、最終変調信号を発生するのに
用いられる信号パワーの約半分が失われる。実際変調器
の構成では、その他のスプリアス周波数成分が生じる。
例えば一つのダイオードを備えたシングルエンド変調器
は、サブキャリアの周波数(SC)にも使用周波数成分
が存在する。上記実施例は、トランスポンダがサブキャ
リア、すなわちRF周波数にデータを変調するケースを
述べているが、同様にインテロゲータがトランスポンダ
に送信をするシステムを説明するのに、状況を逆にでき
る。
【0006】本発明は、RFIDシステム分野におい
て、当業者が主要通信チャンネルで生じる外部信号妨害
を克服するため、付随的変調積、例えばミラータイプの
サブキャリア信号およびスプリアス高調波信号を用いる
ことができることについて、まず着目したものである。
本発明の好ましい実施例は、既にある変調積を用いて、
周波数ダイバシティーを得て、データリンクの統合性を
改善する点で従来のトランスポンダよりも有利である。
周波数ダイバシティーのエラー無し受信および復調につ
いて最も可能性のあるRF応答チャンネルを受信機で復
調するよう選択することにより、周波数ダイバシティー
の利点を得ている。これとは異なり、チャンネルのすべ
てまたは多数を復調でき、エラー検出コードを用いるこ
とにより、無エラーチャンネル送信からのデータを選択
できる。
【0007】
【実施例】次に図1を参照すると、説明すべきトランス
ポンダ装置はインテロゲータ10とトランスポンダ12
を含む。インテロゲータ10は、一般に主として固定位
置に留まる固定ユニットとして製造されているが、これ
とは異なりオペレータがこのインテロゲータ10を持つ
ことも可能である。インテロゲータ10はユーザーの入
力信号を受信すると、またはコンピュータ制御のような
自動化されたコマンド信号により、RFインテロゲート
信号を送信する。このインテロゲータ10は、トランス
ポンダ12からの応答RF信号を受信し、この応答信号
内に含まれる情報を検出する能力も有する。データバス
17を介してホストコンピュータと通信できるように、
インテロゲータ10に適合することも可能であり、この
場合、インテロゲータユニット10は、ホストコンピュ
ータからのコマンド信号を受けたり、またはホストコン
ピュータとの間でデータを送信することができる。
【0008】図2は、好ましい実施例のフルデュプレッ
クストランスポンダ12のブロック図である。このトラ
ンスポンダは共振回路24を有する。共振回路24はコ
イル20とコンデンサ22から構成することが好まし
い。共振回路24にてインテロゲータ10からのパワー
信号またはRFインテロゲート信号が受信される。共振
回路24では、好ましくはRFインテロゲート信号の周
波数に等しい周波数を有するキャリア(搬送波)が形成
される。このキャリアは次にダイオード26により整流
される。トランスポンダのコントローラ30に対する整
流パワー信号とアースとの間に、コンデンサ27が接続
されている。共振回路24はインテロゲータ10からの
データを受信するようにも作動できるが、本発明はリー
ドオンリーまたはリード/ライトシステムと併用でき
る。トランスポンダコントローラ10は、パワー信号を
分周することにより、周波数がパワー信号の約数となっ
ているサブキャリア(副搬送波)信号を発生する。この
ような方法とは別に、トランスポンダ12は局部発振器
(LO)を用いて、独立してサブキャリア周波数を発生
することもできる。サブキャリアの周波数は、このうち
の一つの周波数を用いてデータ過渡部を有するベースバ
ンド応答信号を発生するのに使用できる。このベースバ
ンド応答信号は、スイッチ32へ送られ、スイッチ32
はサブキャリアデータ信号によりキャリアを変調する。
スイッチ32は抵抗器34とオプションで直列にされて
いる。このスイッチ32を開閉することにより、パワー
信号は抵抗器34の値により決定されたASKキーイン
グ率(オフ時の振幅からのオン時の振幅が何パーセント
低下しているかを示す値)で振幅変調される。換言すれ
ば、抵抗器34の値が極めて小さければ、変調度は10
0%に近くなり、抵抗器34が極めて大きければ、変調
度は0%に近づく。キャリアの非線形スイッチングはF
DX2=RF−SCおよびFDX1=RF+SCで2つ
の側波帯が生じるような性質となっている。ベースバン
ドすなわちサブキャリア周波数FDX3=SCではスプ
リアス信号も送信される。本発明の好ましい実施例で、
これらのスプリアス信号をどのように有利に使用してい
るかについては、後に述べる。キャリアの変調方法はA
SKとして説明されているので、パワーすなわちRFイ
ンテロゲート信号を2つの約数に分周し、約数または周
波数の一方が第1データ値を表示し、他方の約数が第2
データ値を表示できるようにするための2つの分周器を
トランスポンダ12内に設けることによって、FSKを
使用できる。本発明の好ましい実施例は、上記変調方法
または他の変調方法のいずれにも適用される。
【0009】トランスポンダのコントローラ30は、リ
ード/ライトシステムに対して、インテロゲートメッセ
ージ内の受信されたデータを記憶し、多数の動作のうち
の一つをイニシエートできる。特にトランスポンダのコ
ントローラ30は、インテロゲートメッセージ内の受信
データをトランスポンダのメモリ31内に記憶できる。
コントローラ30はメモリ31からデータを検索するこ
ともできる。AVIシステムではこのデータはトランス
ポンダ12を搭載した自動車が料金徴収所を通過できる
かどうかをインテロゲータが問い合わせできるように、
トランスポンダ12に維持されている料金の現在のバラ
ンスに関する情報を含むことができる。インテロゲート
メッセージを受信すると、トランスポンダ12はこのよ
うな動作、例えば自己診断ルーチンまたは応答通信をイ
ニシエートできる。無線RF応答信号がイニシエートさ
れると、トランスポンダコントローラ30はその出力端
に応答メッセージを発生する。次にトランスポンダ12
は、スイッチ32を用いてキャリア上でこの応答メッセ
ージを変調する。好ましい実施例のトランスポンダ12
では、この無線応答信号はFDX1=RF+SCを中心
とする第1チャンネル応答信号と、FDX2=RF−S
Cを中心とする第2チャンネル応答信号と、FDX3=
SCを中心とするスプリアス第3チャンネル応答信号を
含む。この応答信号は、ASK変調によるものであるこ
とが好ましく、ASK変調では、スイッチ32はダンピ
ング素子34をアンテナ共振回路24と並列に接続する
ようになっている。
【0010】図3は好ましい実施例のフルーデュプレッ
クスのインテロゲータ10のブロック図である。インテ
ロゲータ10は、無線RFインテロゲート信号を送信す
るためのインテロゲータ送信アンテナ50と、無線RF
応答信号を受信するためのインテロゲータ受信アンテナ
52を有する。このインテロゲータは、アップリンクR
Fキャリアを発生するためのインテロゲータRF発振器
54も含む。インテロゲータの変調器56は、介在スイ
ッチ55を介してアップリンクRFキャリアを受け、変
調されたキャリアをインテロゲータ送信アンテナ50へ
送る。次にインテロゲータ送信アンテナ50は、無線R
Fインテロゲータ信号をトランスポンダ12へ送る。1
次巻線70と2次巻線72を有する第1トランス68
は、インテロゲータ受信アンテナ52からの無線RF応
答信号を受ける。第1トランス68の1次巻線70は、
受信アンテナ52に接続されている。第2トランス74
は1次巻線76と2次巻線78を有し、このトランス7
4も受信アンテナ52からの無線RF応答信号を受け
る。図3は、第1トランス68の1次巻線を介して受信
アンテナ52に直列に接続すべき、第2トランス74の
1次巻線76を示す。これらトランス68、74は、設
計条件に応じて逆の順に並列または直列に接続できる。
第1トランス68は2次巻線72と並列な第1コンデン
サ79を有する。第1トランス68の2次巻線と、コン
デンサ79の並列な組み合わせ(回路)により、第1共
振周波数を有する第1共振回路82が形成されている。
同様に、第2トランス74の2次巻線78と第1コンデ
ンサ84との並列な組み合わせ(回路)により、第2共
振周波数を有する第2共振回路86が形成されている。
インテロゲータ10は、更に同調回路88も含み、この
同調回路は第2共振回路84と並列に接続されるように
スイッチングできるようになっている。この同調回路8
8は、スイッチ90と第3コンデンサ92との直列接続
により構成することが好ましい。スイッチ90が閉じら
れると、同調回路88と第2共振回路86とが並列に接
続される。この結果、第3コンデンサ92の接続により
第2共振回路86の周波数は第3共振周波数まで低下さ
れる。同調回路88は、直列回路90、92に並列な抵
抗器、すなわちダンピング素子104も含むことがで
き、この場合、第2共振回路86の周波数応答は、広く
なるだけでなく低下し、よって、半デュプレックスFS
K変調された信号を受信できる。インテロゲータ10
は、局部発振器93も含み、その発振器は第1周波数ま
たは第2周波数で振動するように選択できることが好ま
しい。本明細書で述べた実施例では、第1周波数および
第2周波数は、それぞれ140kHzおよび160kH
zとなるように選択され、特定のフルデュプレックスの
実施例では、RF±SCの鏡像関係のチャンネルの選択
された側波帯を、SCすなわち20kHzのベースバン
ド周波数に変換するのに140kHzのLO周波数が用
いられる。スプリアスSCチャンネルを読み出すには、
周波数変換を行わないように局部発振器LOが不能にさ
れる。本実施例における半デュプレックスの読み出しで
は、応答信号をSCのベースバンド周波数にシフトする
のに、160kHzのLO周波数が用いられる。120
kHzのLO周波数を用いると、この周波数変換が行わ
れる。混合器94は第1共振回路82、第2共振回路8
6および局部発振器92からの信号を受信する。次に、
混合器94は、局部発振器92からの信号に対して共振
回路82、86からの信号を変調させ、変調した出力信
号をフィルタ96へ送る。制限器98は、次にこのフィ
ルタ96の出力信号を受け、出力信号が予め選択したス
レッショルドを越えないように、この信号の振幅を制限
する。次に復調器100は、フィルタを通り、制限され
た信号を受け、この信号からアップリングメッセージを
復調する。インテロゲータコントローラ102は、スイ
ッチ55を通したアップリングRFキャリアの送信をイ
ネーブルし、更にアップリンクRFキャリアを変調する
ように、インテロゲータの変調器56を制御するように
作動できる。この変調されたキャリアは無線RFインテ
ロゲート信号の送信をするためのインテロゲータ送信ア
ンテナ50へ送られる。インテロゲータコントローラ1
02は更に、復調器100からのアップリングメッセー
ジを受けるように作動でき、更に第2共振回路86の共
振周波数を第2または第3共振周波数に選択するよう
に、スイッチ90を制御するように作動できる。インテ
ロゲータコントローラ102は、局部発振器93の周波
数も制御する。インテロゲータコントローラ102は、
エラーのない受信および復調を行うのに、RF応答チャ
ンネルのうちのどれに最大の信頼性があるかを評価する
ことにより、適当な応答チャンネルを選択できる。
【0011】可能なRF応答の周波数特性は、キャリア
上でRF応答信号を変調するのに用いられる非線形デバ
イスに応じて、かなり変わるが、いずれの実際の変調器
も理想的な変調器に関連した信号差および信号和の他に
スプリアスな信号を発生する。図4は、スイッチ32に
よるトランスポンダ12におけるキャリアの変調によ
り、当該3つの信号周波数が生じるフルデュプレックス
トランスポンダ12の周波数スペクトルを示す。これら
3つの信号の中心は、信号和であるFDX1、信号差で
あるFDX2およびサブキャリア(SC)周波数となっ
ているスプリアス出力信号であるFDX3にある。この
図にはその他多くの発生スプリアス信号は図示していな
い。図4の周波数スペクトル上には、半デュプレックス
トランスポンダから受信し得る信号周波数も重ねられて
示されている。図4は、単に相対的周波数バンドを示す
ためのものであり、従って垂直軸はなんら特定の振幅を
示すものではない。インテロゲータ10が半デュプレッ
クストランスポンダおよびフルデュプレックストランス
ポンダ12の双方と作動するようにするには、このイン
テロゲータはフルデュプレックストランスポンダからの
ダイバシティー信号および半デュプレックストランスポ
ンダからの応答信号を受信するように設計しなければな
らない。この図ではRFキャリアは140kHzであ
り、サブキャリアは20kHzである。従ってFDX3
の中心は20kHzであり、FDX2の中心は120k
Hzであり、FDX1の中心は160kHzである。再
度図2を参照すると、トランスポンダ12と共に半デュ
プレックス応答を行うことができるオプション回路が点
線で示されている。半デュプレックス応答は、第1およ
び第2FSK周波数を有するFSK変調された応答であ
ることが好ましい。第1FSK周波数はほぼRFキャリ
アの共振周波数に等しく、トランスポンダ共振回路24
と並列にコンデンサ23を接続するように、スイッチ2
1を用い、よって共振回路の周波数を第1FSK周波数
から第2FSK周波数まで低下することにより第2FS
K周波数を得ている。スイッチ21を選択的に開閉する
ことにより、第1データ極性を示す第1FSK周波数お
よび第2データ極性を示す第2FSK周波数により、キ
ャリアにデータを変調できる。半デュプレックストラン
スポンダを用いた作動ができるようにするには、インテ
ロゲータ10は、半デュプレックスパワー化バースト信
号を送り、その後にスイッチ55が励振器すなわち発振
器54からアンテナ50へのパワーの送信を不能にする
クワイエット時間が続く。この時間の間、インテロゲー
タ10は半デュプレックスRF応答を待つ。
【0012】図5はインテロゲータ10のためのプリセ
レクトフィルタパスバンドを示す。図5は、単に相対的
周波数バンドを示すためのものであり、従って垂直軸は
特定の振幅を示すものではない。パスバンドAは、第1
共振回路82上で受信され、フルデュプレックストラン
スポンダ12からのスプリアス信号FDX3を受けるの
に、約20kHzの中心周波数を有する。パスバンドB
およびCは、第2共振回路86で受信される。第2共振
回路86はパスバンドCを受信するように構成される際
は、フルデュプレックストランスポンダ12の変調器の
和成分FDX1を受けるのに、約160kHzの中心周
波数を有する。更にインテロゲータ10は、パスバンド
Bを受信するように構成される際は、第2共振回路84
を並列に接続されるようにスイッチングできる同調回路
88も含む。第2共振回路84の中心周波数は約120
kHzにシフトされ、第2共振回路84は抵抗器104
によってダンピングできるので、第2共振回路84のバ
ンド幅は、フルデュプレックストランスポンダ12から
の差成分信号FDX2または任意の実施例における半デ
ュプレックストランスポンダからの応答信号HDXのい
ずれかを受信するのに十分広くなっている。当然なが
ら、パスバンドBおよびCのみならず、半デュプレック
ス応答信号HDXにも別個の共振回路を使用してもよ
い。
【0013】図6は、フルデュプレックストランスポン
ダおよび半デュプレックストランスポンダと通信するの
に、インテロゲータが使用できる代表的アルゴリズムを
示すタイミング図である。t0からt1に続く時間
(A)は、パスバンドAを使用した第1共振回路82上
でスプリアス信号FDX3の受信を可能にするものであ
り、この期間中、スイッチ55は閉じられ、インテロゲ
ータがフルデュプレックストランスポンダ12の励振を
続けることができるようにし、スイッチ90はパスバン
ドBまたはCからの信号がフィルタで除去されるよう開
閉できる。更にこの時間Aの間は、LO93はインテロ
ゲータコントローラ102により不能にされ、SCを中
心とするスプリアス信号が通過されて復調できるように
なっている。t1からt2に続く期間Bの間は、インテ
ロゲータ10がトランスポンダ12を励振するように、
スイッチ55は閉じたままである。スイッチ90は閉じ
られているので、インテロゲータ10はパスバンドBか
らの信号を受信できる。更にt2からt3に続く期間C
の間は、インテロゲータ10はトランスポンダ12を励
振し続けるように閉じたままである。スイッチ90は開
放されているので、インテロゲータ10はパスバンドC
からの信号を受信できる。期間B中は期間Cと同様に、
LO93は140kHzで振動するので、受信信号はS
C周波数に周波数シフトできる。t3からt4に続く期
間Dの間は、スイッチ55はインテロゲータ10がイン
テロゲート信号を送信しないように開放されている。期
間Dの間、LO93は160kHzで発振するので、こ
の時受信されたHDX信号はサブキャリア(SC)周波
数変位できる。インテロゲータ10は、半デュプレック
ストランスポンダ12からの半デュプレックス応答信号
を受信できる。サイクル間の中間ステップを経て、また
は中間ステップなしで、何回もこのサイクルを繰り返す
ことができる。図6は、相対的周波数バンドを示すため
のものであるので、垂直軸は特定の振幅を示していな
い。トランスポンダ12は、3つの異なる周波数バンド
FDX1、FDX2およびFDX3上でその信号を送信
するので、インテロゲータ10は、期間A、BおよびC
の間でそれぞれこれらバンドの各々で受信される信号を
解析できる。インテロゲータ10が、受信信号のうちの
どれが有効であるかを決定できる方法は、簡単なエラー
検出コード、例えばパリティまたはチェックサムコード
を使用することである。受信信号のうちの一つまたはす
べてはそのパリティまたはチェックサムにより、無エラ
ーの送信を表示できる。インテロゲータ10は、エラー
のない送信を示す受信信号を簡単に選択できる。適当な
受信信号を選択するその他の方法は、当業者によって選
択できる。3つのフルデュプレックス応答チャンネルお
よび単一の半デュプレックス応答チャンネルを有するシ
ステムに関連して、タイミングについて説明したが、そ
の他の種々の実施例も可能である。かかる実施例は、多
少の完全デュプレックス応答チャンネルを有するシステ
ムおよび半デュプレックス応答チャンネルを有しないチ
ャンネルを含む。その他の実施例は、2つ以上の半デュ
プレックス応答チャンネルを有するシステムを含む。
【0014】下記の表は、実施例および図面の概要を示
すものである。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】
【表4】
【0019】これまでに数例の好ましい実施例を詳細に
説明した。本発明の範囲は、上記の実施例と異なるが、
本発明の範囲内に入る実施例も含むと解すべきである。
【0020】例えば、「マイクロコンピュータ」は、マ
イクロコンピュータがメモリを必要とすることを意味す
るように用いられているが、「マイクロプロセッサ」は
メモリを必要としていない。本明細書における用語の使
用は、これら用語が同義語でもあり、均等物も意味する
ようなものになっている。単語「処理回路」または「制
御回路」は、ASIC(特殊用途集積回路)、PAL
(プログラマブルアレイロジック)、PLA(プログラ
マブルロジックアレイ)、デコーダ、メモリ、ソフトに
基づかないプロセッサ、またはその他回路、または任意
のアーキテクチャのマイクロプロセッサおよびマイクロ
コンピュータを含むデジタルコンピュータまたはそれら
の組み合わせを含む。メモリデバイスは、SLAM(ス
タティックランダムアクセスメモリ)、DLAM(ダイ
ナミックランダムアクセスメモリ)、疑似スタティック
RAM、ラッチ、EEPROM(電気的に消去可能なプ
ログラマブルリードオンリーメモリ)、EPROM(消
去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ)、レジ
スタまたは当業者に知られているその他任意のメモリデ
バイスを含む。包含する単語は、本発明の範囲の解釈に
当たって、制限的でないものと解釈すべきである。
【0021】本発明は、フルデュプレックストランスポ
ンダ装置または半デュプレックストランスポンダ装置に
構成できる。周波数シフトキーイング(FSK)変調
は、パルスポーズ変調、振幅シフトキーイング(AS
K)、直交AM(QAM)変調、直交位相シフトキーイ
ング(QPSK)またはその他の変調と同様に、一つの
可能なデータ変調法と考えられる。クロス信号干渉を防
止するため、別のタイプのマルチプレクシング例えば時
間または周波数変調を行うことができる。本発明は、デ
ィスクリート部品、シリコン、ヒ化ガリウムまたはその
他電子材料群で構成された完全集積回路のみならず、光
をベースとする形態または他の技術をベースとする形態
および実施例に構成できる。本発明の種々の実施例は、
ハードウェア、ソフトウェアまたはマイクロコード化さ
れたファームウェアを使用できるし、また、これらを使
って具現化されると理解すべきである。
【0022】以上で、図示した実施例を参照して本発明
について説明したが、この説明は制限的なものと見なす
べきでない。図示した実施例の種々の変形例およびそれ
らの組み合わせのみならず、本発明の他の実施例につい
ては、当業者が説明を読めば明らかとなろう。従って特
許請求の範囲はかかる変形例または実施例のいずれも含
むものである。
【0023】以上の説明に関して、更に以下の項を開示
する。 (1)a)無線RFインテロゲート信号を受信し、更に
無線RF応答信号(この応答信号は周波数FDX1=R
F+SCを中心とする第1チャンネルの応答信号とFD
X2=RF−SCを中心とする第2チャンネル応答信号
を含む)を送信するように作動するトランスポンダと、 b)i.前記無線RFインテロゲート信号を送信するた
めの送信アンテナと、 ii.前記無線RF応答信号を受信するための受信アン
テナと、 iii.前記受信アンテナと電気的に結合しており、前
記第1チャンネル応答信号を受信するよう作動できる第
1回路と、 iv.前記受信アンテナと電気的に結合しており、前記
第2チャンネル応答信号を受信するよう作動できる第2
回路と、 v.前記第1および第2回路に電気的に結合しており、
前記回路からの前記応答信号のうちの一つを選択するよ
うに作動できるコントローラと、 vi.前記選択された応答信号を受信し、更にこの応答
信号からのアップリンクメッセージを復調するための復
調器とを有するインテロゲータとを備えたインテロゲー
タ/トランスポンダシステム。
【0024】(2)前記第1および第2チャンネルが理
想的変調器に関連した鏡像関係の信号となり、第3チャ
ンネル応答信号は、周波数FDX3を中心とし、非線形
素子の変調器を使用した結果として形成されたスプリア
ス信号となるように、非線形素子を使用してキャリアを
変調することにより、前記トランスポンダは前記無線R
F応答信号を発生する、前記第1項記載のシステム。 (3)前記受信アンテナに電気的に結合し、前記第3チ
ャンネル応答信号を受信するよう作動できる第3回路を
更に含む、前記第2項記載のシステム。 (4)前記トランスポンダは、 a)周波数RFの無線RFインテロゲート信号を受信す
るためのアンテナと、 b)前記無線RFインテロゲート信号中のパワーから周
波数RFのキャリアを引き出すためのアンテナ共振回路
と、 e)周波数RFの前記キャリアを受信し、このキャリア
を分周することにより、周波数SCのサブキャリアを前
記キャリアから引き出し、更に前記サブキャリア周波数
SCで応答メッセージを発生するためのコントローラ
と、 d)無線応答信号を形成するよう、前記キャリアに前記
応答メッセージを変調するようになっており、この変調
された応答メッセージが周波数FDX1=RF+SCを
中心とする第1チャンネル応答信号、信号FDX2=R
F−SCを中心とする第2チャンネル応答信号および周
波数FDX3=SCを中心とする第3チャンネル応答信
号を有するように、非線形回路素子から構成された変調
器とを備えた、前記第3項記載のシステム。
【0025】(5)前記変調器はスイッチと、前記アン
テナ共振回路に並列に接続されたダンピング素子との直
列の組み合わせである、第4項記載のシステム。 (6)前記ダンピング素子は、スイッチを閉じることに
よりアンテナ共振回路の両端に低インピーダンス通路が
形成されるように、短絡回路となっている、第5項記載
のシステム。 (7)前記RFインテロゲート信号は、前記RF応答信
号に同時に発生されるよう、前記第1および第2チャン
ネルはフルデュプレックスチャンネルとなっている、第
1項記載のシステム。 (8)前記インテロゲータは、半デュプレックスパワー
化バースト信号を送るようにも作動でき、このバースト
信号の送信後に休止時間が続き、この期間中、インテロ
ゲータのエクサイタはアクティブでなく、インテロゲー
タは半デュプレックスRF応答信号を待つ、第7項記載
のシステム。 (9)前記インテロゲータは、前記受信アンテナに電気
的に結合されると共に、前記トランスポンダの変調器の
非線形の結果として形成される別のチャンネル応答を受
けるように作動する別の回路を更に含む、第1項記載の
システム。 (10)前記コントローラは前記第1、第2および第3
チャンネル応答信号のうちのいずれが、無エラー信号の
受信および復調を最も可能とするかを判別するよう、前
記第1、第2および第3チャンネル応答の各々を解析す
るようにも作動できる、第1項記載のシステム。 (11)前記コントローラは前記復調によるアップリン
クメッセージの復調を別々に行うための前記チャンネル
の各々を選択し、エラーについて前記復調されたメッセ
ージの各々をチェックするようになっている、第1項記
載のシステム。 (12)前記コントローラは、前記エラーをチェックす
るため、パリティビットを使用する、第1項記載のシス
テム。 (13)前記受信アンテナおよび前記送信アンテナは、
同一アンテナである第1項記載のシステム。 (14)前記RFインテロゲート信号はダウンリンクメ
ッージを含む、第1項記載のシステム。 (15)前記第2回路は、並列共振回路であり、前記第
2回路は同調回路に電気的に結合した前記第2回路であ
る、第1項記載のシステム。
【0026】(16)a)トランスポンダを備え、該ト
ランスポンダは、 i.周波数RFの無線RFインテロゲート信号を受信す
るためのアンテナと、 ii.前記無線RFインテロゲート信号内のパワーから
周波数RFのキャリアを引き出すためのアンテナ共振回
路と、 iii.周波数RFの前記キャリアから周波数SCのサ
ブキャリアを引き出すための分周器と、 iv.前記アンテナ共振回路から前記無線RFインテロ
ゲート信号を受信し、出力端に復調されたインテロゲー
トメッセージを発生するための復調器と、 v.前記復調されたRFインテロゲートメッセージを入
力端で受信し、前記サブキャリア周波数SCで発生され
た応答メッセージを出力端で発生するためのコントロー
ラと、 vi.無線応答信号を形成するよう、前記キャリアに前
記応答メッセージを変調し、この変調された応答メッセ
ージが周波数FDX1=RF+SCを中心とする第1チ
ャンネル応答信号と、周波数FDX2=RF−SCを中
心とする第2チャンネル応答信号と、周波数FDX3=
SCを中心とする第3チャンネル応答信号を有するよう
に、非線形回路素子となっている変調器とを有し、 b)更にインテロゲータを備え、該インテロゲータは、 i.前記無線RFインテロゲート信号を送信するための
送信アンテナと、 ii.前記無線RF応答信号を受信するための受信アン
テナと、 iii.アップリンクRFキャリアを発生するためのR
F発振器と、 iv.前記アップリンクRFキャリアを受信すると共
に、前記無線RFインテロゲート信号を送信するための
前記送信アンテナにこの変調されたキャリアを送る変調
器と、 v.前記受信アンテナに接続された1次巻線および2次
巻線を有し、前記受信アンテナからの前記無線RF応答
信号を受信するための第1トランスと、 vi.前記受信アンテナに接続された1次巻線および2
次巻線を有し、前記受信アンテナから前記無線RF応答
信号を受信するための第2トランスと、 vii.周波数FDX3の前記第3チャンネル応答信号
を受信できるように、FDX3=SCの共振周波数を有
する第1共振回路を形成する並列回路を、前記第1トラ
ンスの前記2次巻線と共に形成する第1コンデンサと、 viii.周波数FDX1の前記第1チャンネル応答信
号を受信できるように、約FDX1=RF+SCの共振
周波数を有する第2共振回路を形成する並列回路を、前
記第2トランスの前記2次巻線と共に形成する第2コン
デンサと、 ix.第3コンデンサとスイッチとの直列回路から成
り、前記スイッチが閉じていると前記第2トランスの前
記2次巻線と、前記第2および第3コンデンサとの並列
回路により前記第2共振回路の周波数が約FDX2=R
F−SCの共振周波数まで低下し、よって、周波数FD
X2の前記第2チャンネル応答信号を受信できるように
する前記第2共振回路と並列な同調回路と、 x.第1および第2チャンネル応答信号を復調すべき
時、周波数RFで発信でき、前記第3チャンネル応答信
号を復調すべき時は不能にされる局部発振器と、 xi.前記第1および第2共振回路、および前記局部発
振器からの信号を受け、これら信号のベースバンドにシ
フトするための混合器と、 xii.前記復調器の出力信号を受信し、フィルタ処理
された出力信号を発生するためのフィルタと、 xiii.前記フィルタ処理された出力信号を受信し、
フィルタ処理され、かつ制限された信号を形成するよ
う、前記フィルタ処理された出力信号の振幅を制限する
ための制限器と、 xiv.前記フィルタ処理され、制限された信号を受信
し、この信号からアップリンクメッセージを復調するた
めの復調器と、 xv.前記アップリンクRFキャリアの変調を行うため
の前記変調器にデータを発生し、更に前記復調器からの
前記アップリンクメッセージを受信し、かつ前記局部発
振器の作動を可能にするよう作動できるコントローラと
を有するインテロゲータ/トランスポンダシステム。
【0027】(17)トランスポンダとインテロゲータ
との間で通信するための方法であって、 a)前記インテロゲータにより無線RFインテロゲート
信号を送信し、 b)トランスポンダで無線RFインテロゲート信号を受
信し、 c)周波数FDX1=RF+SCを中心とする第1チャ
ンネル応答信号と、周波数FDX2=RF−SCを中心
とする第2チャンネル応答信号と、周波数FDX3=S
Cを中心とする第3チャンネル応答信号とを含む、無線
RF応答信号を前記トランスポンダにより送信し、 d)第1回路が前記第1チャンネル応答信号を受信する
よう作動でき、第2回路が前記第2チャンネル応答信号
を受信するよう作動でき、第3回路が前記第3チャンネ
ル応答信号を受信するよう作動できる前記インテロゲー
タにより、前記無線RF応答信号を受信し、 e)前記第1、第2または第3回路のうちの一つからの
応答信号をコントローラにより選択し、復調器により前
記選択された応答信号からのアップリンクメッセージを
復調することを備えた通信方法。 (18)前記コントローラは更に前記応答のうちのいず
れがエラーのない信号の受信および復調を最も可能とす
るかを判別するよう、前記第1、第2および第3チャン
ネル応答信号の各々を解析する、第17項記載の方法。
【0028】(19)トランスポンダとインテロゲータ
との間で通信を行う方法である。インテロゲータ(1
0)は無線RFインテロゲート信号を送信し、この無線
RFインテロゲート信号はトランスポンダ(12)によ
り受信される。トランスポンダ(12)は無線RF応答
信号を送信する。無線RF応答信号は周波数FDX1=
RF+SCを中心とする第1チャンネル応答信号と、周
波数FDX2=RF−SCを中心とする第2チャンネル
応答信号と、周波数FDX3=SCを中心とする第3チ
ャンネル応答信号を有し、第3チャンネル応答信号はト
ランスポンダの変調器(32、34)として、非線形素
子(32)を使用することにより生じるスプリアス信号
である。インテロゲータ(10)はこの無線RF応答信
号を受信する。この応答信号は、前記第1チャンネル応
答信号を受信するよう作動できる第1回路(82)と、
前記第2チャンネル応答信号を受信するよう作動できる
第2回路(86)と、前記第3チャンネル応答信号を受
信するよう作動できる第3回路(86、88)により、
3つのチャンネルで受信される。次にコントローラ(1
02)は復調のための前記第1、第2または第3回路
(82、86、88)のうちの一つから応答信号を選択
する。次に復調器(100)は、選択されたチャンネル
応答信号のうちの一つを復調する。その他の装置、シス
テムおよび方法が開示されている。
【0029】関連特許のクロスレファレンス 次の本願出願人による米国特許出願を引用例として援用
する。 米国特許番号(出願番号) 出願日 出願人ケース番号 5,053,774 1991年1月10日 TI−12797A 08/065,286 1993年5月21日 TI−16981
【図面の簡単な説明】
【図1】トランスポンダに接近したインテロゲータを有
する好ましい実施例のインテロゲータ/トランスポンダ
装置を示すブロック図。
【図2】好ましい実施例のフルデュプレックトランスポ
ンダのブロック図
【図3】好ましい実施例のフルデュプレックインテロゲ
ータのブロック図
【図4】トランスポンダの非線形変調素子の変調スペク
トルを示すグラフ。
【図5】本発明に係わる好ましい実施例のインテロゲー
タのプリセレクタパスバンドまたはフィルタの周波数ス
ペクトルを示すグラフ。
【図6】周波数ダイバシティーのためのチャンネルスイ
ッチングを行うための好ましいプロトコルのタイミング
【符号の説明】
10 インテロゲータ 12 トランスポンダ 17 データバス 24 共振回路 30 コントローラ 32 スイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 インテロゲータおよびトランスポンダ
システム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般的には、無線周波
数識別(以下RFIDと称す)の分野に関する。より詳
細には本発明は、周波数ダイバシティーを用いて、トラ
ンスポンダとインテロゲータとの間で通信を行う方法お
よび装置に関する。
【0002】
【従来技術】装置が設けられ、所定距離だけ離間した、
所定位置にある目的物の存在を、接触することなく識別
または検出できるようにする装置に対するニーズは大き
い。
【0003】例えば、目的物を識別できるように目的物
に一義的に割り当てられ、装置内に記憶されている識別
符号を、所定距離離れて接触することなく求めることが
望まれている。所定の呼び出しレンジ内に特定の目的物
があるかどうか判別することもできる。一例として、目
的物への可能な直接的アクセスを行うことなく、目的物
における、またはその内部の物理的パラメータ、例えば
温度および圧力について、問い合わせ(インテロゲー
ト)しなければならないケースがある。例えば、動物に
好ましいタイプの装置を取り付ければ、直接接触するこ
となくインテロゲート点で常にこの動物を識別できるよ
うになる。更に、装置を人に付けて、この装置によりア
クセスをチェックし、レスポンダユニットが所定の識別
データをインテロゲートユニットへ戻した場合、その人
の特定の領域へのアクセスを許可するような装置に対す
るニーズもある。更に別の例として、かかる装置が求め
られているのは、コンピュータ制御された産業用生産現
場である。すなわち、このような現場では、操作要員が
介入することなく、スペア部品貯蔵部から部品を取り出
し、生産現場へ搬送し、ここで最終製品となるように組
み立てる。この場合、スペア部品貯蔵部で部品を特定し
て検出し、これより取り出しできるように、個々の部品
に取り付けできるような装置が求められている。更に別
の例として、かかる装置が求められているのは、自動車
識別(AVI)の分野である。すなわち、ここでは料金
徴収、自動車識別またはその他の目的のため、固定イン
テロゲートユニットにより車載トランスポンダに問い合
わせ信号を送ることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】インテロゲートとトラ
ンスポンダとの間の送信エラー回数を可能な最小値にし
て、これら用途およびその他用途を達成するのが好まし
い。送信エラーの発生回数を低減するため、従来のシス
テムで用いることができる方法としては、エラー補正コ
ード、アクノーリッジメントおよび再送信を用いたチェ
ックサムおよびデータ送信パワーおよび周波数トレード
オフがすべてである。
【0005】
【課題を解決するための手段】RFIDシステムの技術
は、少なくとも2つの主なカテゴリーから成る。これら
2つのカテゴリーとしては、フルデュプレックス(全二
重)通信システムおよび半デュプレックス(半二重)通
信システムがある。これらカテゴリーのいずれにも精通
した当業者は、周波数シフトキーイング(FSK)、振
幅シフトキーイング(ASK)、位相シフトキーイング
(PSK)、または当業者に知られているその他多数の
変調技術を含む、多数の異なる変調技術のうちの一つ以
上を使用することができる。どのような変調技術を選択
したとしても、多くのFDX(フルデュプレックス)シ
ステムでは、トランスポンダは受信励振器信号からまず
サブキャリア(SC)を引き出すことにより、この応答
信号を送信し、サブキャリア(SC)にベースバンドデ
ータ信号を変調し、更に無線周波数(RF)信号にこの
サブキャリアデータ信号を変調する。実際に送信される
信号は、このRF周波数±サブキャリアの周波数(RF
±SC)の周波数成分を有する。この変調を行い、従っ
てRFキャリア信号の両側にRFサブキャリア(RF±
SC)を発生するシステムでは、これら信号の一方をイ
ンテロゲータ内でRF応答信号から信号の一方をフィル
タで除かなければならず、最終変調信号を発生するのに
用いられる信号パワーの約半分が失われる。実際変調器
の構成では、その他のスプリアス周波数成分が生じる。
例えば一つのダイオードを備えたシングルエンド変調器
は、サブキャリアの周波数(SC)にも使用周波数成分
が存在する。上記実施例は、トランスポンダがサブキャ
リア、すなわちRF周波数にデータを変調するケースを
述べているが、同様にインテロゲータがトランスポンダ
に送信をするシステムを説明するのに、状況を逆にでき
る。
【0006】本発明は、RFIDシステム分野におい
て、当業者が主要通信チャンネルで生じる外部信号妨害
を克服するため、付随的変調積、例えばミラータイプの
サブキャリア信号およびスプリアス高調波信号を用いる
ことができることについて、まず着目したものである。
本発明の好ましい実施例は、既にある変調積を用いて、
周波数ダイバシティーを得て、データリンクの統合性を
改善する点で従来のトランスポンダよりも有利である。
周波数ダイバシティーのエラー無し受信および復調につ
いて最も可能性のあるRF応答チャンネルを受信機で復
調するよう選択することにより、周波数ダイバシティー
の利点を得ている。これとは異なり、チャンネルのすべ
てまたは多数を復調でき、エラー検出コードを用いるこ
とにより、無エラーチャンネル送信からのデータを選択
できる。
【0007】
【実施例】次に図1を参照すると、説明すべきトランス
ポンダ装置はインテロゲータ10とトランスポンダ12
を含む。インテロゲータ10は、一般に主として固定位
置に留まる固定ユニットとして製造されているが、これ
とは異なりオペレータがこのインテロゲータ10を持つ
ことも可能である。インテロゲータ10はユーザーの入
力信号を受信すると、またはコンピュータ制御のような
自動化されたコマンド信号により、RFインテロゲート
信号を送信する。このインテロゲータ10は、トランス
ポンダ12からの応答RF信号を受信し、この応答信号
内に含まれる情報を検出する能力も有する。データバス
17を介してホストコンピュータと通信できるように、
インテロゲータ10に適合することも可能であり、この
場合、インテロゲータユニット10は、ホストコンピュ
ータからのコマンド信号を受けたり、またはホストコン
ピュータとの間でデータを送信することができる。
【0008】図2は、好ましい実施例のフルデュプレッ
クストランスポンダ12のブロック図である。このトラ
ンスポンダは共振回路24を有する。共振回路24はコ
イル20とコンデンサ22から構成することが好まし
い。共振回路24にてインテロゲータ10からのパワー
信号またはRFインテロゲート信号が受信される。共振
回路24では、好ましくはRFインテロゲート信号の周
波数に等しい周波数を有するキャリア(搬送波)が形成
される。このキャリアは次にダイオード26により整流
される。トランスポンダのコントローラ30に対する整
流パワー信号とアースとの間に、コンデンサ27が接続
されている。共振回路24はインテロゲータ10からの
データを受信するようにも作動できるが、本発明はリー
ドオンリーまたはリード/ライトシステムと併用でき
る。トランスポンダコントローラ10は、パワー信号を
分周することにより、周波数がパワー信号の約数となっ
ているサブキャリア(副搬送波)信号を発生する。この
ような方法とは別に、トランスポンダ12は局部発振器
(LO)を用いて、独立してサブキャリア周波数を発生
することもできる。サブキャリアの周波数は、このうち
の一つの周波数を用いてデータ過渡部を有するベースバ
ンド応答信号を発生するのに使用できる。このベースバ
ンド応答信号は、スイッチ32へ送られ、スイッチ32
はサブキャリアデータ信号によりキャリアを変調する。
スイッチ32は抵抗器34とオプションで直列にされて
いる。このスイッチ32を開閉することにより、パワー
信号は抵抗器34の値により決定されたASKキーイン
グ率(オフ時の振幅からのオン時の振幅が何パーセント
低下しているかを示す値)で振幅変調される。換言すれ
ば、抵抗器34の値が極めて小さければ、変調度は10
0%に近くなり、抵抗器34が極めて大きければ、変調
度は0%に近づく。キャリアの非線形スイッチングはF
DX2=RF−SCおよびFDX1=RF+SCで2つ
の側波帯が生じるような性質となっている。ベースバン
ドすなわちサブキャリア周波数FDX3=SCではスプ
リアス信号も送信される。本発明の好ましい実施例で、
これらのスプリアス信号をどのように有利に使用してい
るかについては、後に述べる。キャリアの変調方法はA
SKとして説明されているので、パワーすなわちRFイ
ンテロゲート信号を2つの約数に分周し、約数または周
波数の一方が第1データ値を表示し、他方の約数が第2
データ値を表示できるようにするための2つの分周器を
トランスポンダ12内に設けることによって、FSKを
使用できる。本発明の好ましい実施例は、上記変調方法
または他の変調方法のいずれにも適用される。
【0009】トランスポンダのコントローラ30は、リ
ード/ライトシステムに対して、インテロゲートメッセ
ージ内の受信されたデータを記憶し、多数の動作のうち
の一つをイニシエートできる。特にトランスポンダのコ
ントローラ30は、インテロゲートメッセージ内の受信
データをトランスポンダのメモリ31内に記憶できる。
コントローラ30はメモリ31からデータを検索するこ
ともできる。AVIシステムではこのデータはトランス
ポンダ12を搭載した自動車が料金徴収所を通過できる
かどうかをインテロゲータが問い合わせできるように、
トランスポンダ12に維持されている料金の現在のバラ
ンスに関する情報を含むことができる。インテロゲート
メッセージを受信すると、トランスポンダ12はこのよ
うな動作、例えば自己診断ルーチンまたは応答通信をイ
ニシエートできる。無線RF応答信号がイニシエートさ
れると、トランスポンダコントローラ30はその出力端
に応答メッセージを発生する。次にトランスポンダ12
は、スイッチ32を用いてキャリア上でこの応答メッセ
ージを変調する。好ましい実施例のトランスポンダ12
では、この無線応答信号はFDX1=RF+SCを中心
とする第1チャンネル応答信号と、FDX2=RF−S
Cを中心とする第2チャンネル応答信号と、FDX3=
SCを中心とするスプリアス第3チャンネル応答信号を
含む。この応答信号は、ASK変調によるものであるこ
とが好ましく、ASK変調では、スイッチ32はダンピ
ング素子34をアンテナ共振回路24と並列に接続する
ようになっている。
【0010】図3は好ましい実施例のフルーデュプレッ
クスのインテロゲータ10のブロック図である。インテ
ロゲータ10は、無線RFインテロゲート信号を送信す
るためのインテロゲータ送信アンテナ50と、無線RF
応答信号を受信するためのインテロゲータ受信アンテナ
52を有する。このインテロゲータは、アップリンクR
Fキャリアを発生するためのインテロゲータRF発振器
54も含む。インテロゲータの変調器56は、介在スイ
ッチ55を介してアップリンクRFキャリアを受け、変
調されたキャリアをインテロゲータ送信アンテナ50へ
送る。次にインテロゲータ送信アンテナ50は、無線R
Fインテロゲータ信号をトランスポンダ12へ送る。1
次巻線70と2次巻線72を有する第1トランス68
は、インテロゲータ受信アンテナ52からの無線RF応
答信号を受ける。第1トランス68の1次巻線70は、
受信アンテナ52に接続されている。第2トランス74
は1次巻線76と2次巻線78を有し、このトランス7
4も受信アンテナ52からの無線RF応答信号を受け
る。図3は、第1トランス68の1次巻線を介して受信
アンテナ52に直列に接続すべき、第2トランス74の
1次巻線76を示す。これらトランス68、74は、設
計条件に応じて逆の順に並列または直列に接続できる。
第1トランス68は2次巻線72と並列な第1コンデン
サ79を有する。第1トランス68の2次巻線と、コン
デンサ79の並列な組み合わせ(回路)により、第1共
振周波数を有する第1共振回路82が形成されている。
同様に、第2トランス74の2次巻線78と第1コンデ
ンサ84との並列な組み合わせ(回路)により、第2共
振周波数を有する第2共振回路86が形成されている。
インテロゲータ10は、更に同調回路88も含み、この
同調回路は第2共振回路84と並列に接続されるように
スイッチングできるようになっている。この同調回路8
8は、スイッチ90と第3コンデンサ92との直列接続
により構成することが好ましい。スイッチ90が閉じら
れると、同調回路88と第2共振回路86とが並列に接
続される。この結果、第3コンデンサ92の接続により
第2共振回路86の周波数は第3共振周波数まで低下さ
れる。同調回路88は、直列回路90、92に並列な抵
抗器、すなわちダンピング素子104も含むことがで
き、この場合、第2共振回路86の周波数応答は、広く
なるだけでなく低下し、よって、半デュプレックスFS
K変調された信号を受信できる。インテロゲータ10
は、局部発振器93も含み、その発振器は第1周波数ま
たは第2周波数で振動するように選択できることが好ま
しい。本明細書で述べた実施例では、第1周波数および
第2周波数は、それぞれ140kHzおよび160kH
zとなるように選択され、特定のフルデュプレックスの
実施例では、RF±SCの鏡像関係のチャンネルの選択
された側波帯を、SCすなわち20kHzのベースバン
ド周波数に変換するのに140kHzのLO周波数が用
いられる。スプリアスSCチャンネルを読み出すには、
周波数変換を行わないように局部発振器LOが不能にさ
れる。本実施例における半デュプレックスの読み出しで
は、応答信号をSCのベースバンド周波数にシフトする
のに、160kHzのLO周波数が用いられる。120
kHzのLO周波数を用いると、この周波数変換が行わ
れる。混合器94は第1共振回路82、第2共振回路8
6および局部発振器92からの信号を受信する。次に、
混合器94は、局部発振器92からの信号に対して共振
回路82、86からの信号を変調させ、変調した出力信
号をフィルタ96へ送る。制限器98は、次にこのフィ
ルタ96の出力信号を受け、出力信号が予め選択したス
レッショルドを越えないように、この信号の振幅を制限
する。次に復調器100は、フィルタを通り、制限され
た信号を受け、この信号からアップリングメッセージを
復調する。インテロゲータコントローラ102は、スイ
ッチ55を通したアップリングRFキャリアの送信をイ
ネーブルし、更にアップリンクRFキャリアを変調する
ように、インテロゲータの変調器56を制御するように
作動できる。この変調されたキャリアは無線RFインテ
ロゲート信号の送信をするためのインテロゲータ送信ア
ンテナ50へ送られる。インテロゲータコントローラ1
02は更に、復調器100からのアップリングメッセー
ジを受けるように作動でき、更に第2共振回路86の共
振周波数を第2または第3共振周波数に選択するよう
に、スイッチ90を制御するように作動できる。インテ
ロゲータコントローラ102は、局部発振器93の周波
数も制御する。インテロゲータコントローラ102は、
エラーのない受信および復調を行うのに、RF応答チャ
ンネルのうちのどれに最大の信頼性があるかを評価する
ことにより、適当な応答チャンネルを選択できる。
【0011】可能なRF応答の周波数特性は、キャリア
上でRF応答信号を変調するのに用いられる非線形デバ
イスに応じて、かなり変わるが、いずれの実際の変調器
も理想的な変調器に関連した信号差および信号和の他に
スプリアスな信号を発生する。図4は、スイッチ32に
よるトランスポンダ12におけるキャリアの変調によ
り、当該3つの信号周波数が生じるフルデュプレックス
トランスポンダ12の周波数スペクトルを示す。これら
3つの信号の中心は、信号和であるFDX1、信号差で
あるFDX2およびサブキャリア(SC)周波数となっ
ているスプリアス出力信号であるFDX3にある。この
図にはその他多くの発生スプリアス信号は図示していな
い。図4の周波数スペクトル上には、半デュプレックス
トランスポンダから受信し得る信号周波数も重ねられて
示されている。図4は、単に相対的周波数バンドを示す
ためのものであり、従って垂直軸はなんら特定の振幅を
示すものではない。インテロゲータ10が半デュプレッ
クストランスポンダおよびフルデュプレックストランス
ポンダ12の双方と作動するようにするには、このイン
テロゲータはフルデュプレックストランスポンダからの
ダイバシティー信号および半デュプレックストランスポ
ンダからの応答信号を受信するように設計しなければな
らない。この図ではRFキャリアは140kHzであ
り、サブキャリアは20kHzである。従ってFDX3
の中心は20kHzであり、FDX2の中心は120k
Hzであり、FDX1の中心は160kHzである。再
度図2を参照すると、トランスポンダ12と共に半デュ
プレックス応答を行うことができるオプション回路が点
線で示されている。半デュプレックス応答は、第1およ
び第2FSK周波数を有するFSK変調された応答であ
ることが好ましい。第1FSK周波数はほぼRFキャリ
アの共振周波数に等しく、トランスポンダ共振回路24
と並列にコンデンサ23を接続するように、スイッチ2
1を用い、よって共振回路の周波数を第1FSK周波数
から第2FSK周波数まで低下することにより第2FS
K周波数を得ている。スイッチ21を選択的に開閉する
ことにより、第1データ極性を示す第1FSK周波数お
よび第2データ極性を示す第2FSK周波数により、キ
ャリアにデータを変調できる。半デュプレックストラン
スポンダを用いた作動ができるようにするには、インテ
ロゲータ10は、半デュプレックスパワー化バースト信
号を送り、その後にスイッチ55が励振器すなわち発振
器54からアンテナ50へのパワーの送信を不能にする
クワイエット時間が続く。この時間の間、インテロゲー
タ10は半デュプレックスRF応答を待つ。
【0012】図5はインテロゲータ10のためのプリセ
レクトフィルタパスバンドを示す。図5は、単に相対的
周波数バンドを示すためのものであり、従って垂直軸は
特定の振幅を示すものではない。パスバンドAは、第1
共振回路82上で受信され、フルデュプレックストラン
スポンダ12からのスプリアス信号FDX3を受けるの
に、約20kHzの中心周波数を有する。パスバンドB
およびCは、第2共振回路86で受信される。第2共振
回路86はパスバンドCを受信するように構成される際
は、フルデュプレックストランスポンダ12の変調器の
和成分FDX1を受けるのに、約160kHzの中心周
波数を有する。更にインテロゲータ10は、パスバンド
Bを受信するように構成される際は、第2共振回路84
を並列に接続されるようにスイッチングできる同調回路
88も含む。第2共振回路84の中心周波数は約120
kHzにシフトされ、第2共振回路84は抵抗器104
によってダンピングできるので、第2共振回路84のバ
ンド幅は、フルデュプレックストランスポンダ12から
の差成分信号FDX2または任意の実施例における半デ
ュプレックストランスポンダからの応答信号HDXのい
ずれかを受信するのに十分広くなっている。当然なが
ら、パスバンドBおよびCのみならず、半デュプレック
ス応答信号HDXにも別個の共振回路を使用してもよ
い。
【0013】図6は、フルデュプレックストランスポン
ダおよび半デュプレックストランスポンダと通信するの
に、インテロゲータが使用できる代表的アルゴリズムを
示すタイミング図である。t0からt1に続く時間
(A)は、パスバンドAを使用した第1共振回路82上
でスプリアス信号FDX3の受信を可能にするものであ
り、この期間中、スイッチ55は閉じられ、インテロゲ
ータがフルデュプレックストランスポンダ12の励振を
続けることができるようにし、スイッチ90はパスバン
ドBまたはCからの信号がフィルタで除去されるよう開
閉できる。更にこの時間Aの間は、LO93はインテロ
ゲータコントローラ102により不能にされ、SCを中
心とするスプリアス信号が通過されて復調できるように
なっている。t1からt2に続く期間Bの間は、インテ
ロゲータ10がトランスポンダ12を励振するように、
スイッチ55は閉じたままである。スイッチ90は閉じ
られているので、インテロゲータ10はパスバンドBか
らの信号を受信できる。更にt2からt3に続く期間C
の間は、インテロゲータ10はトランスポンダ12を励
振し続けるように閉じたままである。スイッチ90は開
放されているので、インテロゲータ10はパスバンドC
からの信号を受信できる。期間B中は期間Cと同様に、
LO93は140kHzで振動するので、受信信号はS
C周波数に周波数シフトできる。t3からt4に続く期
間Dの間は、スイッチ55はインテロゲータ10がイン
テロゲート信号を送信しないように開放されている。期
間Dの間、LO93は160kHzで発振するので、こ
の時受信されたHDX信号はサブキャリア(SC)周波
数変位できる。インテロゲータ10は、半デュプレック
ストランスポンダ12からの半デュプレックス応答信号
を受信できる。サイクル間の中間ステップを経て、また
は中間ステップなしで、何回もこのサイクルを繰り返す
ことができる。図6は、相対的周波数バンドを示すため
のものであるので、垂直軸は特定の振幅を示していな
い。トランスポンダ12は、3つの異なる周波数バンド
FDX1、FDX2およびFDX3上でその信号を送信
するので、インテロゲータ10は、期間A、BおよびC
の間でそれぞれこれらバンドの各々で受信される信号を
解析できる。インテロゲータ10が、受信信号のうちの
どれが有効であるかを決定できる方法は、簡単なエラー
検出コード、例えばパリティまたはチェックサムコード
を使用することである。受信信号のうちの一つまたはす
べてはそのパリティまたはチェックサムにより、無エラ
ーの送信を表示できる。インテロゲータ10は、エラー
のない送信を示す受信信号を簡単に選択できる。適当な
受信信号を選択するその他の方法は、当業者によって選
択できる。3つのフルデュプレックス応答チャンネルお
よび単一の半デュプレックス応答チャンネルを有するシ
ステムに関連して、タイミングについて説明したが、そ
の他の種々の実施例も可能である。かかる実施例は、多
少の完全デュプレックス応答チャンネルを有するシステ
ムおよび半デュプレックス応答チャンネルを有しないチ
ャンネルを含む。その他の実施例は、2つ以上の半デュ
プレックス応答チャンネルを有するシステムを含む。
【0014】下記の表は、実施例および図面の概要を示
すものである。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】
【表4】
【0019】これまでに数例の好ましい実施例を詳細に
説明した。本発明の範囲は、上記の実施例と異なるが、
本発明の範囲内に入る実施例も含むと解すべきである。
【0020】例えば、「マイクロコンピュータ」は、マ
イクロコンピュータがメモリを必要とすることを意味す
るように用いられているが、「マイクロプロセッサ」は
メモリを必要としていない。本明細書における用語の使
用は、これら用語が同義語でもあり、均等物も意味する
ようなものになっている。単語「処理回路」または「制
御回路」は、ASIC(特殊用途集積回路)、PAL
(プログラマブルアレイロジック)、PLA(プログラ
マブルロジックアレイ)、デコーダ、メモリ、ソフトに
基づかないプロセッサ、またはその他回路、または任意
のアーキテクチャのマイクロプロセッサおよびマイクロ
コンピュータを含むデジタルコンピュータまたはそれら
の組み合わせを含む。メモリデバイスは、SLAM(ス
タティックランダムアクセスメモリ)、DLAM(ダイ
ナミックランダムアクセスメモリ)、疑似スタティック
RAM、ラッチ、EEPROM(電気的に消去可能なプ
ログラマブルリードオンリーメモリ)、EPROM(消
去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ)、レジ
スタまたは当業者に知られているその他任意のメモリデ
バイスを含む。包含する単語は、本発明の範囲の解釈に
当たって、制限的でないものと解釈すべきである。
【0021】本発明は、フルデュプレックストランスポ
ンダ装置または半デュプレックストランスポンダ装置に
構成できる。周波数シフトキーイング(FSK)変調
は、パルスポーズ変調、振幅シフトキーイング(AS
K)、直交AM(QAM)変調、直交位相シフトキーイ
ング(QPSK)またはその他の変調と同様に、一つの
可能なデータ変調法と考えられる。クロス信号干渉を防
止するため、別のタイプのマルチプレクシング例えば時
間または周波数変調を行うことができる。本発明は、デ
ィスクリート部品、シリコン、ヒ化ガリウムまたはその
他電子材料群で構成された完全集積回路のみならず、光
をベースとする形態または他の技術をベースとする形態
および実施例に構成できる。本発明の種々の実施例は、
ハードウェア、ソフトウェアまたはマイクロコード化さ
れたファームウェアを使用できるし、また、これらを使
って具現化されると理解すべきである。
【0022】以上で、図示した実施例を参照して本発明
について説明したが、この説明は制限的なものと見なす
べきでない。図示した実施例の種々の変形例およびそれ
らの組み合わせのみならず、本発明の他の実施例につい
ては、当業者が説明を読めば明らかとなろう。従って特
許請求の範囲はかかる変形例または実施例のいずれも含
むものである。
【0023】以上の説明に関して、更に以下の項を開示
する。 (1)a)無線RFインテロゲート信号を受信し、更に
無線RF応答信号(この応答信号は周波数FDX1=R
F+SCを中心とする第1チャンネルの応答信号とFD
X2=RF−SCを中心とする第2チャンネル応答信号
を含む)を送信するように作動するトランスポンダと、 b)i. 前記無線RFインテロゲート信号を送信する
ための送信アンテナと、 ii.前記無線RF応答信号を受信するための受信アン
テナと、 iii. 前記受信アンテナと電気的に結合しており、
前記第1チャンネル応答信号を受信するよう作動できる
第1回路と、 iv.前記受信アンテナと電気的に結合しており、前記
第2チャンネル応答信号を受信するよう作動できる第2
回路と、 v. 前記第1および第2回路に電気的に結合してお
り、前記回路からの前記応答信号のうちの一つを選択す
るように作動できるコントローラと、 vi.前記選択された応答信号を受信し、更にこの応答
信号からのアップリンクメッセージを復調するための復
調器とを有するインテロゲータとを備えたインテロゲー
タ/トランスポンダシステム。
【0024】(2)前記第1および第2チャンネルが理
想的変調器に関連した鏡像関係の信号となり、第3チャ
ンネル応答信号は、周波数FDX3を中心とし、非線形
素子の変調器を使用した結果として形成されたスプリア
ス信号となるように、非線形素子を使用してキャリアを
変調することにより、前記トランスポンダは前記無線R
F応答信号を発生する、前記第1項記載のシステム。 (3)前記受信アンテナに電気的に結合し、前記第3チ
ャンネル応答信号を受信するよう作動できる第3回路を
更に含む、前記第2項記載のシステム。 (4)前記トランスポンダは、 a)周波数RFの無線RFインテロゲート信号を受信す
るためのアンテナと、 b)前記無線RFインテロゲート信号中のパワーから周
波数RFのキャリアを引き出すためのアンテナ共振回路
と、 c)周波数RFの前記キャリアを受信し、このキャリア
を分周することにより、周波数SCのサブキャリアを前
記キャリアから引き出し、更に前記サブキャリア周波数
SCで応答メッセージを発生するためのコントローラ
と、 d)無線応答信号を形成するよう、前記キャリアに前記
応答メッセージを変調するようになっており、この変調
された応答メッセージが周波数FDX1=RF+SCを
中心とする第1チャンネル応答信号、信号FDX2=R
F−SCを中心とする第2チャンネル応答信号および周
波数FDX3=SCを中心とする第3チャンネル応答信
号を有するように、非線形回路素子から構成された変調
器とを備えた、前記第3項記載のシステム。
【0025】(5)前記変調器はスイッチと、前記アン
テナ共振回路に並列に接続されたダンピング素子との直
列の組み合わせである、第4項記載のシステム。 (6)前記ダンピング素子は、スイッチを閉じることに
よりアンテナ共振回路の両端に低インピーダンス通路が
形成されるように、短絡回路となっている、第5項記載
のシステム。 (7)前記RFインテロゲート信号は、前記RF応答信
号に同時に発生されるよう、前記第1および第2チャン
ネルはフルデュプレックスチャンネルとなっている、第
1項記載のシステム。 (8)前記インテロゲータは、半デュプレックスパワー
化バースト信号を送るようにも作動でき、このバースト
信号の送信後に休止時間が続き、この期間中、インテロ
ゲータのエクサイタはアクティブでなく、インテロゲー
タは半デュプレックスRF応答信号を待つ、第7項記載
のシステム。 (9)前記インテロゲータは、前記受信アンテナに電気
的に結合されると共に、前記トランスポンダの変調器の
非線形の結果として形成される別のチャンネル応答を受
けるように作動する別の回路を更に含む、第1項記載の
システム。 (10)前記コントローラは前記第1、第2および第3
チャンネル応答信号のうちのいずれが、無エラー信号の
受信および復調を最も可能とするかを判別するよう、前
記第1、第2および第3チャンネル応答の各々を解析す
るようにも作動できる、第1項記載のシステム。 (11)前記コントローラは前記復調によるアップリン
クメッセージの復調を別々に行うための前記チャンネル
の各々を選択し、エラーについて前記復調されたメッセ
ージの各々をチェックするようになっている、第1項記
載のシステム。 (12)前記コントローラは、前記エラーをチェックす
るため、パリティビットを使用する、第1項記載のシス
テム。 (13)前記受信アンテナおよび前記送信アンテナは、
同一アンテナである第1項記載のシステム。 (14)前記RFインテロゲート信号はダウンリンクメ
ッージを含む、第1項記載のシステム。 (15)前記第2回路は、並列共振回路であり、前記第
2回路は同調回路に電気的に結合した前記第2回路であ
る、第1項記載のシステム。
【0026】(16)a)トランスポンダを備え、該ト
ランスポンダは、 i. 周波数RFの無線RFインテロゲート信号を受信
するためのあんてなと、 ii.前記無線RFインテロゲート信号内のパワーから
周波数RFのキャリアを引き出すためのアンテナ共振回
路と、 iii. 周波数RFの前記キャリアから周波数SCの
サブキャリアを引き出すための分周器と、 iv・前記アンテナ共振回路から前記無線RFインテロ
ゲート信号を受信し、出力端に復調されたインテロゲー
トメッセージを発生するための復調器と、 v. 前記復調されたRFインテロゲートメッセージを
入力端で受信し、前記サブキャリア周波数SCで発生さ
れた応答メッセージを出力端で発生するためのコントロ
ーラと、 vi.無線応答信号を形成するよう、前記キャリアに前
記応答メッセージを変調し、この変調された応答メッセ
ージが周波数FDX1=RF+SCを中心とする第1チ
ャンネル応答信号と、周波数FDX2=RF−SCを中
心とする第2チャンネル応答信号と、周波数FDX3=
SCを中心とする第3チャンネル応答信号を有するよう
に、非線形回路素子となっている変調器とを有し、 b)更にインテロゲータを備え、該インテロゲータは、 i. 前記無線RFインテロゲート信号を送信するため
の送信アンテナと、 ii.前記無線RF応答信号を受信するための受信アン
テナと、 iii. アップリンクRFキャリアを発生するための
RF発振器と、 iv.前記アップリンクRFキャリアを受信すると共
に、前記無線RFインテロゲート信号を送信するための
前記送信アンテナにこの変調されたキャリアを送る変調
器と、 v. 前記受信アンテナに接続された1次巻線および2
次巻線を有し、前記受信アンテナからの前記無線RF応
答信号を受信するための第1トランスと、 vi.前記受信アンテナに接続された1次巻線および2
次巻線を有し、前記受信アンテナから前記無線RF応答
信号を受信するための第2トランスと、 vii. 周波数FDX3の前記第3チャンネル応答信
号を受信できるように、FDX3=SCの共振周波数を
有する第1共振回路を形成する並列回路を、前記第1ト
ランスの前記2次巻線と共に形成する第1コンデンサ
と、 viii.周波数FDX1の前記第1チャンネル応答信
号を受信できるように、約FDX1=RF+SCの共振
周波数を有する第2共振回路を形成する並列回路を、前
記第2トランスの前記2次巻線と共に形成する第2コン
デンサと、 ix.第3コンデンサとスイッチとの直列回路から成
り、前記スイッチが閉じていると前記第2トランスの前
記2次巻線と、前記第2および第3コンデンサとの並列
回路により前記第2共振回路の周波数が約FDX2=R
F−SCの共振周波数まで低下し、よって、周波数FD
X2の前記第2チャンネル応答信号を受信できるように
する前記第2共振回路と並列な同調回路と、 x. 第1および第2チャンネル応答信号を復調すべき
時、周波数RFで発信でき、前記第3チャンネル応答信
号を復調すべき時は不能にされる局部発振器と、 xi.前記第1および第2共振回路、および前記局部発
振器からの信号を受け、これら信号のベースバンドにシ
フトするための混合器と、 xii. 前記復調器の出力信号を受信し、フィルタ処
理された出力信号を発生するためのフィルタと、 xiii.前記フィルタ処理された出力信号を受信し、
フィルタ処理され、かつ制限された信号を形成するよ
う、前記フィルタ処理された出力信号の振幅を制限する
ための制限器と、 xiv. 前記フィルタ処理され、制限された信号を受
信し、この信号からアップリンクメッセージを復調する
ための復調器と、 xv.前記アップリンクRFキャリアの変調を行うため
の前記変調器にデータを発生し、更に前記復調器からの
前記アップリンクメッセージを受信し、かつ前記局部発
振器の作動を可能にするよう作動できるコントローラと
を有するインテロゲータ/トランスポンダシステム。
【0027】(17)トランスポンダとインテロゲータ
との間で通信するための方法であって、 a)前記インテロゲータにより無線RFインテロゲート
信号を送信し、 b)トランスポンダで無線RFインテロゲート信号を受
信し、 c)周波数FDX1=RF+SCを中心とする第1チャ
ンネル応答信号と、周波数FDX2=RF−SCを中心
とする第2チャンネル応答信号と、周波数FDX3=S
Cを中心とする第3チャンネル応答信号とを含む、無線
RF応答信号を前記トランスポンダにより送信し、 d)第1回路が前記第1チャンネル応答信号を受信する
よう作動でき、第2回路が前記第2チャンネル応答信号
を受信するよう作動でき、第3回路が前記第3チャンネ
ル応答信号を受信するよう作動できる前記インテロゲー
タにより、前記無線RF応答信号を受信し、 e)前記第1、第2または第3回路のうちの一つからの
応答信号をコントローラにより選択し、復調器により前
記選択された応答信号からのアップリンクメッセージを
復調することを備えた通信方法。 (18)前記コントローラは更に前記応答のうちのいず
れがエラーのない信号の受信および復調を最も可能とす
るかを判別するよう、前記第1、第2および第3チャン
ネル応答信号の各々を解析する、第17項記載の方法。
【0028】(19)トランスポンダとインテロゲータ
との間で通信を行う方法である。インテロゲータ(1
0)は無線RFインテロゲート信号を送信し、この無線
RFインテロゲート信号はトランスポンダ(12)によ
り受信される。トランスポンダ(12)は無線RF応答
信号を送信する。無線RF応答信号は周波数FDX1=
RF+SCを中心とする第1チャンネル応答信号と、周
波数FDX2=RF−SCを中心とする第2チャンネル
応答信号と、周波数FDX3=SCを中心とする第3チ
ャンネル応答信号を有し、第3チャンネル応答信号はト
ランスポンダの変調器(32、34)として、非線形素
子(32)を使用することにより生じるスプリアス信号
である。インテロゲータ(10)はこの無線RF応答信
号を受信する。この応答信号は、前記第1チャンネル応
答信号を受信するよう作動できる第1回路(82)と、
前記第2チャンネル応答信号を受信するよう作動できる
第2回路(86)と、前記第3チャンネル応答信号を受
信するよう作動できる第3回路(86、88)により、
3つのチャンネルで受信される。次にコントローラ(1
02)は復調のための前記第1、第2または第3回路
(82、86、88)のうちの一つから応答信号を選択
する。次に復調器(100)は、選択されたチャンネル
応答信号のうちの一つを復調する。その他の装置、シス
テムおよび方法が開示されている。
【0029】関連特許のクロスレファレンス 次の本願出願人による米国特許出願を引用例として援用
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】トランスポンダに接近したインテロゲータを有
する好ましい実施例のインテロゲータ/トランスポンダ
装置を示すブロック図。
【図2】好ましい実施例のフルデュプレックトランスポ
ンダのブロック図。
【図3】好ましい実施例のフルデュプレックインテロゲ
ータのブロック図。
【図4】トランスポンダの非線形変調素子の変調スペク
トルを示すグラフ。
【図5】本発明に係わる好ましい実施例のインテロゲー
タのプリセレクタパスバンドまたはフィルタの周波数ス
ペクトルを示すグラフ。
【図6】周波数ダイバシティーのためのチャンネルスイ
ッチングを行うための好ましいプロトコルのタイミング
図。
【符号の説明】 10 インテロゲータ 12 トランスポンダ 17 データバス 24 共振回路 30 コントローラ 32 スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a)無線RFインテロゲート信号を受信
    し、更に無線RF応答信号(この応答信号は周波数FD
    X1=RF+SCを中心とする第1チャンネルの応答信
    号とFDX2=RF−SCを中心とする第2チャンネル
    応答信号を含む)を送信するように作動するトランスポ
    ンダと、 b)i.前記無線RFインテロゲート信号を送信するた
    めの送信アンテナと、 ii.前記無線RF応答信号を受信するための受信アン
    テナと、 iii.前記受信アンテナと電気的に結合しており、前
    記第1チャンネル応答信号を受信するよう作動できる第
    1回路と、 iv.前記受信アンテナと電気的に結合しており、前記
    第2チャンネル応答信号を受信するよう作動できる第2
    回路と、 v.前記第1および第2回路に電気的に結合しており、
    前記回路からの前記応答信号のうちの一つを選択するよ
    うに作動できるコントローラと、 vi.前記選択された応答信号を受信し、更にこの応答
    信号からのアップリンクメッセージを復調するための復
    調器とを有するインテロゲータとを備えたインテロゲー
    タおよびトランスポンダシステム。
  2. 【請求項2】トランスポンダとインテロゲータとの間で
    通信するための方法であって、 a)前記インテロゲータにより無線RFインテロゲート
    信号を送信し、 b)トランスポンダで無線RFインテロゲート信号を受
    信し、 c)周波数FDX1=RF+SCを中心とする第1チャ
    ンネル応答信号と、周波数FDX2=RF−SCを中心
    とする第2チャンネル応答信号と、周波数FDX3=S
    Cを中心とする第3チャンネル応答信号とを含む、無線
    RF応答信号を前記トランスポンダにより送信し、 d)第1回路が前記第1チャンネル応答信号を受信する
    よう作動でき、第2回路が前記第2チャンネル応答信号
    を受信するよう作動でき、第3回路が前記第3チャンネ
    ル応答信号を受信するよう作動できる前記インテロゲー
    タにより、前記無線RF応答信号を受信し、 e)前記第1、第2または第3回路のうちの一つからの
    応答信号をコントローラにより選択し、復調器により前
    記選択された応答信号からのアップリンクメッセージを
    復調する通信方法。
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