JP4495505B2 - 像ブレ補正装置 - Google Patents

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本発明は、撮像装置における像ブレ補正装置に関し、特に像ブレ補正のために移動した撮像素子などの可動部の固定及び固定解除装置に関する。
従来、カメラなどの撮像装置において撮像中に生じた手ブレ量に応じて、像ブレ補正レンズまたは撮像素子を光軸と垂直な平面上を移動させることにより結像面上での像ブレを抑制する像ブレ補正装置が提案されている。
特許文献1は、像ブレ補正レンズを含む可動部を移動範囲の特定位置に固定するモータなどの大型の機構を持たない像ブレ補正装置を開示する。特許文献2は、像ブレ補正レンズを含む可動部を移動範囲の特定位置に固定するモータなどの大型の機構を持つ像ブレ補正装置を開示する。
特開2002−229090号公報 特開平10−142647号公報
しかし、主電源がオン状態で且つ像ブレ補正動作が行われていない間、特許文献1の装置のような磁石とコイルによる電磁力で像ブレ補正レンズまたは撮像素子を含む可動部を特定位置に固定していた。そのため、消費電力に問題が生じていた。
また、特許文献2の装置のように、像ブレ補正レンズまたは撮像素子を含む可動部を移動範囲の特定位置に固定するモータなどの大型の機構を用いれば、消費電力の問題は少なくできるが、像ブレ補正装置全体を大型化させていた。
したがって本発明の目的は、可動部を移動範囲の特定位置に固定するモータなどの大型の機構を持たない像ブレ補正装置において、主電源がオン状態で且つ像ブレ補正動作が行われていない間、低消費電力で可動部を固定する装置を提供することである。
本発明に係る撮像装置の像ブレ補正装置は、撮像素子または像ブレ補正レンズのいずれか一方を有し、撮影レンズの光軸に直交する第1方向と、光軸及び第1方向に直交する第2方向に移動可能な可動部と、可動部を第1、第2方向に移動自在に支持する固定部と、非通電状態の時に伸びて可動部を第1方向に付勢することにより第1方向の第1特定位置に固定し通電状態の時に縮んで第1方向の固定を解除する第1付勢部材と、非通電状態の時に伸びて可動部を第2方向に付勢することにより第2方向の第2特定位置に固定し通電状態の時に縮んで第2方向の固定を解除する第2付勢部材と、通電状態と非通電状態との切り替え制御を行い、且つ可動部、固定部の動作制御を行う制御手段とを備え、通電状態から非通電状態に切り替えた直後から、像ブレ補正動作において可動部の移動に使用される駆動手段を駆動するのに必要な駆動力が所定の基準値未満となるまでの期間は、駆動手段を制御手段が制御することによって可動部を第1方向は第1特定位置、第2方向は第2特定位置に移動させ固定する。
これにより、通電状態から非通電状態に切り替えられた後、瞬時に縮んだ状態から伸びた状態に切り替わることができずタイムラグを有する付勢部材を使って可動部を特定位置に固定する場合に、通電状態から非通電状態に切り替えた直後から、可動部が付勢によって特定位置に固定されるまでの間は像ブレ補正動作で可動部の移動に使用される駆動部材を使って特定位置に固定する。そのため、主電源がオン状態で且つ像ブレ補正動作が行われていない間、低消費電力で可動部を固定することが出来る上さらに通電状態から非通電状態に切り替えられた直後に重力などによる可動部の移動を防止することが可能になる。
好ましくは、像ブレ補正動作における可動部の駆動は、可動部または固定部のいずれか一方が有する駆動手段に含まれる駆動用磁石部と、いずれか他方が有する駆動手段に含まれる駆動用コイル部による電磁力によって行われる。
さらに好ましくは、駆動用コイル部は、可動部を第1方向に移動させるために使用される第1駆動用コイルと、可動部を第2方向に移動させるために使用される第2駆動用コイルとを有し、制御手段は、駆動力の第1方向成分として第1駆動用コイルを駆動するために必要な第1PWMデューティ、駆動力の第2方向成分として第2駆動用コイルを駆動するために必要な第2PWMデューティそれぞれが基準値未満になった時に、駆動力が基準値未満になったと判断する。
さらに好ましくは、可動部は、駆動用コイル部を有し、固定部は、駆動用磁石部を有し、駆動用磁石部は、第1駆動用コイルと対向する位置に取り付けられて可動部の第1方向の移動に使用される第1駆動用磁石と、第2駆動用コイルと対向する位置に取り付けられて可動部の第2方向の移動に使用される第2駆動用磁石とを有する。
また、好ましくは、第1付勢部材として第1、第2水平方向付勢部材を備え、第2付勢部材として第1、第2鉛直方向付勢部材を備える。
さらに好ましくは、第1特定位置は、可動部の第1方向の移動範囲の中心位置で、第2特定位置は、可動部の第2方向の移動範囲の中心位置である。
また、好ましくは、可動部は、撮像素子または像ブレ補正レンズのいずれか一方を含む第1、第2方向に移動可能な両方向可動部と、第2方向にだけ移動可能な片方向可動部とから構成される。
さらに好ましくは、固定部は、可動部の第2方向の移動に使用される第2方向に平行な第1鉛直方向シャフトを有し、片方向可動部は、両方向可動部の第1方向の移動に使用される第1方向に平行な第1水平方向シャフトと、第1鉛直方向シャフトによって第2方向に移動自在に支持される第1鉛直方向軸受けとを有し、両方向可動部は、第1水平方向シャフトによって第1方向に移動自在に支持される第1水平方向軸受けを有する。
さらに好ましくは、第1、第2水平方向付勢部材、第1、第2鉛直方向付勢部材それぞれは、コイル形状であり、第1、第2水平方向付勢部材のコイル形状の巻線の内側に第1水平方向シャフトが貫通され、第1、第2鉛直方向付勢部材のコイル形状の巻線の内側に第1鉛直方向シャフトが貫通される。これにより、付勢部材が、通電状態の時と非通電状態の時での伸縮率が高くない部材であっても、伸縮により可動部の固定、固定解除が可能になる。また、コイル形状部分が電気抵抗を有することにより、通電による発熱が早く生じて伸びる速度を早くすることが可能になる。また、付勢部材が伸縮する方向がぶれないように安定させることが可能になる。
さらに好ましくは、第1水平方向付勢部材は第1水平方向軸受けを第1方向の一方から付勢し、第2水平方向付勢部材は第1水平方向軸受けを第1方向の他方から付勢し、第1鉛直方向付勢部材は第1鉛直方向軸受けを第2方向の一方から付勢し、第2鉛直方向付勢部材は第1鉛直方向軸受けを第2方向の他方から付勢する。
またさらに好ましくは、固定部は、可動部の第2方向の移動に使用される第2方向に平行で且つ第1鉛直方向シャフトとで撮像素子または像ブレ補正レンズのいずれか一方を第1方向で挟む位置関係にある第2鉛直方向シャフトを有し、片方向可動部は、両方向可動部の第1方向の移動に使用される第1方向に平行で且つ第1水平方向シャフトとで撮像素子または像ブレ補正レンズのいずれか一方を第2方向で挟む位置関係にある第2水平方向シャフトと、第2鉛直方向シャフトによって第2方向に移動自在に支持される第2鉛直方向軸受けとを有し、両方向可動部は、第2水平方向シャフトによって第1方向に移動自在に支持される第2水平方向軸受けを有する。
さらに好ましくは、第1、第2水平方向付勢部材、第1、第2鉛直方向付勢部材それぞれは、コイル形状であり、第1水平方向付勢部材のコイル形状の巻線の内側に第1水平方向シャフトが貫通され、第2水平方向付勢部材のコイル形状の巻線の内側に第2水平方向シャフトが貫通され、第1鉛直方向付勢部材のコイル形状の巻線の内側に第1鉛直方向シャフトが貫通され、第2鉛直方向付勢部材のコイル形状の巻線の内側に第2鉛直方向シャフトが貫通される。
さらに好ましくは、第1水平方向付勢部材は第1水平方向軸受けを第1方向の一方から付勢し、第2水平方向付勢部材は第2水平方向軸受けを第1方向の他方から付勢し、第1鉛直方向付勢部材は第1鉛直方向軸受けを第2方向の一方から付勢し、第2鉛直方向付勢部材は第2鉛直方向軸受けを第2方向の他方から付勢する。
また、好ましくは、可動部の移動によって撮像素子または像ブレ補正レンズのいずれか一方の中心近傍が光軸を通る位置関係にある時に、第1、第2方向ともに可動部が移動範囲の中心に位置する。これにより、撮像素子の撮像範囲または像ブレ補正レンズの有効範囲を最大限活用して像ブレ補正を行うことができる。
また、好ましくは、付勢部材は、形状記憶合金である。
以上のように本発明によれば、可動部を移動範囲の特定位置に固定するモータなどの大型の機構を持たない像ブレ補正装置において、主電源がオン状態で且つ像ブレ補正動作が行われていない間、低消費電力で可動部を固定する装置を提供することができる。
以下、本実施形態について、図を用いて説明する。撮像装置1はデジタルカメラであるとして説明する。なお、方向を説明するために、撮像装置1において光軸LXと直交する水平方向を第1方向x、光軸LXと直交する鉛直方向を第2方向y、光軸LXと平行な水平方向を第3方向zとして説明する。なお、図5は、図4のA−A線の断面における構成図を示す。
撮像装置1の撮像に関する部分は、主電源のオンオフ切り替えを行うPonボタン11、レリーズボタン13、LCDモニタ17、CPU21、撮像ブロック22、AE部23、AF部24、像ブレ補正部30の撮像部39a、及び撮影レンズ67から構成される。Ponボタン11の押下に対応してPonスイッチ11aのオンオフ状態が切り替えられ、これにより撮像装置1の主電源のオンオフ状態が切り替えられる。被写体像は、撮像部39aを駆動する撮像ブロック22によって撮影レンズ67を介した光学像として撮像され、LCDモニタ17によって撮像された画像が表示される。また被写体像は光学ファインダ(不図示)によって光学的に観察することも可能である。
レリーズボタン13は、半押しすることにより測光スイッチ12aがオン状態にされ測光や測距及び合焦動作が行われ、全押しすることによりレリーズスイッチ13aがオン状態にされ撮像が行われ、撮影像がメモリされる。
CPU21は、撮像に関する各部の制御、後述する像ブレ補正に関する各部の制御を行う制御手段である。像ブレ補正スイッチ14aのオンオフ切り替えによる第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2の通電、非通電状態の切り替え制御は、ポートP21、付勢部材用ドライバ回路80を介してCPU21によって行われる。また、CPU21は、後述する基準値DP、及び補正モードか否かを判断するパラメータISをメモリする。
撮像ブロック22は、撮像部39aを駆動する。AE部23は、被写体の測光動作を実行して露光値を演算し、この露光値に基づき撮影に必要となる絞り値及び露光時間を演算する。AF部24は、測距を行い、この測距結果に基づき撮影レンズ67を光軸方向に変位させ焦点調節を行う。
撮像装置1の像ブレ補正装置すなわち像ブレ補正に関する部分は、像ブレ補正ボタン14、CPU21、角速度検出部25、駆動用ドライバ回路29、像ブレ補正部30、磁界変化検出素子の信号処理回路としてのホール素子信号処理回路45、撮影レンズ67、及び付勢部材用ドライバ回路80から構成される。
像ブレ補正ボタン14は、押下することにより像ブレ補正スイッチ14aがオン状態にされ、測光など他の動作と独立して、一定時間ごとに、角速度検出部25、及び像ブレ補正部30が駆動されて像ブレ補正動作が行われる。像ブレ補正スイッチ14aがオン状態にされた補正モードの場合にパラメータIS=1、像ブレ補正スイッチ14aがオフ状態にされた補正モードでない場合にパラメータIS=0と設定する。本実施形態ではこの一定時間を1msであるとして説明する。
これらのスイッチの入力信号に対応する各種の出力はCPU21によって制御される。測光スイッチ12a、レリーズスイッチ13a、像ブレ補正スイッチ14aのオン/オフ情報は、それぞれ1ビットのデジタル信号としてCPU21のポートP12、P13、P14に入力される。撮像ブロック22、AE部23、及びAF部24は、それぞれポートP3、P4、P5で信号の入出力が行われる。
次に、角速度検出部25、駆動用ドライバ回路29、像ブレ補正部30、ホール素子信号処理回路45、付勢部材用ドライバ回路80についての詳細、及びCPU21との入出力関係について説明する。
角速度検出部25は、第1、第2角速度センサ26、27とアンプ・ハイパスフィルタ回路28とを有する。第1、第2角速度センサ26、27は、撮像装置1の一定時間(1ms)ごとの第1方向x及び第2方向yの角速度を検出する。第1角速度センサ26は、第1方向xの角速度を、第2角速度センサ27は第2方向yの角速度を検出する。アンプ・ハイパスフィルタ回路28は、角速度に関する信号を増幅した後、第1、第2角速度センサ26、27のヌル電圧やパンニングをカットし、第1、第2角速度vx、vyとしてアナログ信号をCPU21のA/D0、A/D1に入力する。
CPU21は、A/D0、A/D1に入力された第1、第2角速度vx、vyをA/D変換した後、焦点距離などを考慮した変換係数によって一定時間(1ms)に生じた像ブレ量を演算する。従って、角速度検出部25とCPU21は、像ブレ量演算機能を有する。
CPU21は、演算により求められた像ブレ量に応じた撮像部39aの移動すべき位置Sを第1方向x、第2方向yごとに演算し設定する。位置Sの第1方向x成分をsx、第2方向y成分をsyとする。撮像部39aを含む可動部30aの移動は、後述する電磁力によって行われる。可動部30aをこの位置Sまで移動させるために駆動用ドライバ回路29を介して第1駆動用コイル31aを駆動する駆動力Dの第1方向x成分を第1PWMデューティdx、第2駆動用コイル32aを駆動する第2方向y成分を第2PWMデューティdyとする。
第1、第2PWMデューティdx、dyの値は、可動部30aを位置Sまで移動させるために必要な力(例えば重力に逆らう方向)が大きい場合に大きくなり、必要な力が小さい場合に小さくなる。
第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2の伸びによる付勢によって可動部30aが移動中心位置に移動され固定された時は、移動すべき位置Sも可動部30aの移動中心位置に設定されている。従って、このとき、可動部30aを位置Sまで移動させる距離は0に近い値であり、第1、第2PWMデューティdx、dyの値も0に近い値となる。
基準値DPは、0以上で且つ0に近い値が設定され、変動する第1、第2PWMデューティdx、dyの値との比較に使用される。
第1の実施形態では、第1、第2PWMデューティdx、dyの値が基準値DP未満になったか否かを判断することにより、第1、第2PWMデューティdx、dyの値が0に近い値になったか否かを判断する。0に近い値になった時、付勢部材の付勢によって可動部30aは移動中心位置に固定されたと判断する。
像ブレ補正部30は、CPU21が演算した移動すべき位置Sに撮像部39aを移動させることによって、ブレによって生じた被写体像の結像面における光軸LXのずれを無くし、被写体像と結像面位置を一定に保ち、像ブレを補正する装置であり、撮像部39aを含み移動可能領域をもつ可動部30aと、固定部30bと、第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2とを備える。
像ブレ補正部30の可動部30aの駆動は、CPU21のPWM0から第1PWMデューティdx、PWM1から第2PWMデューティdyの出力を受けた駆動用ドライバ回路29を介して、駆動手段に含まれる駆動用コイル部、駆動用磁石部による電磁力によって行われる。可動部30aの移動前または移動後の位置Pはホール素子部44a、ホール素子信号処理回路45によって検出される。検出された位置Pの情報は、第1検出位置信号pxが第1方向x成分として、第2検出位置信号pyが第2方向y成分としてそれぞれCPU21のA/D2、A/D3に入力される。第1、第2検出位置信号px、pyはA/D2、A/D3を介してA/D変換される。第1、第2検出位置信号px、pyに対してA/D変換後の位置Pの第1方向x成分、第2方向y成分をそれぞれpdx、pdyとする。検出された位置P(pdx、pdy)のデータと移動すべき位置S(sx、sy)のデータによりPID制御が行われる。
像ブレ補正動作すなわちPID制御による可動部30aの駆動は、像ブレ補正スイッチ14aがオン状態にされた補正モードの時、及び像ブレ補正スイッチ14aがオフ状態に切り替えられた直後から、可動部30aが第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2の伸びによる付勢によって固定されるまでの間に行われる。この像ブレ補正スイッチ14aがオフ状態に切り替えられた直後から、可動部30aが第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2の伸びによる付勢によって固定されるまでの間は、PID制御によって可動部30aは、移動中心位置に移動され固定される。
像ブレ補正スイッチ14aがオフ状態に切り替えられた直後から、可動部30aが第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2の伸びによる付勢によって固定されるまでの間、PID制御による可動部30aの駆動によって可動部30aを移動中心位置に固定するのは、第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2の伸縮のうち特に伸びる時に一定のタイムラグが生じることを考慮したものである。
可動部30aは、第1方向x、第2方向yの両方向に移動可能な両方向可動部30a1と、第2方向yだけに移動可能な片方向可動部30a2とで構成される。
両方向可動部30a1は、駆動用コイル部として2つの第1、第2駆動用コイル31a、32a、鉛直方向ステージ39a5を除く撮像部39a、磁界変化検出素子部としてのホール素子部44a、可動基板49a、プレート64a、第1、第2水平方向軸受けbh1、bh2を有する。片方向可動部30a2は、鉛直方向ステージ39a5、第1、第2水平方向シャフトsh1、sh2、第1〜第4水平方向シャフト固着部sfh1〜sfh4、第1、第2鉛直方向軸受けbv1、bv2を有する。
固定部30bは、駆動用磁石部として2つの第1、第2位置検出及び駆動用磁石411b、412b、第1、第2位置検出及び駆動用ヨーク431b、432b、ベース板65b、第1、第2鉛直方向シャフトsv1、sv2、第1〜第4鉛直方向シャフト固着部sfv1〜sfv4とを有する。
固定部30bが、可動部30aを第1方向x、第2方向yに移動自在に支持する詳細を説明する。
固定部30bが有し、第3方向zから見て第2方向yに平行で横長棒状の第1、第2鉛直方向シャフトsv1、sv2は、可動部30aの鉛直方向ステージ39a5に取り付けられた第1、第2鉛直方向軸受けbv1、bv2を鉛直方向(第2方向y)に移動自在に支持する。また、第1、第2鉛直方向シャフトsv1、sv2は、固定部30bのベース板65bに取り付けられた第1〜第4鉛直方向シャフト固着部sfv1〜sfv4に固定される。第1、第2鉛直方向シャフトsv1、sv2は、撮像素子39a1を第1方向xで挟む位置関係にある。
これにより、片方向可動部30a2は、固定部30bに対して第2方向yに移動が可能になる。鉛直方向ステージ39a5については、撮像部39aの構成の中で説明する。
片方向可動部30a2が有し、第3方向zから見て第1方向xに平行で横長棒状の第1、第2水平方向シャフトsh1、sh2は、可動部30aの水平方向ステージ39a2に取り付けられた第1、第2水平方向軸受けbh1、bh2を水平方向(第1方向x)に移動自在に支持する。また、第1、第2水平方向シャフトsh1、sh2は、可動部30aの鉛直方向ステージ39a5に取り付けられた第1〜第4水平方向シャフト固着部sfh1〜sfh4に固定される。第1、第2水平方向シャフトsh1、sh2は、撮像素子39a1を第2方向yで挟む位置関係にある。
これにより、両方向可動部30a1は、片方向可動部30a2及び固定部30bに対して第1方向xに移動が可能になる。また、両方向可動部30a1は、片方向可動部30a2と共に固定部30bに対して第2方向yに移動可能になる。
第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2は、通電状態の時に部材の温度上昇により縮み、非通電状態の時に部材の温度下降により伸びる形状記憶合金で、バイオメタル(トキ・コーポレーション社)などを例示しうる。また、いずれもコイル形状で、第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2の巻線の内側には第1水平方向シャフトsh1が貫通され、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2の巻線の内側には第1鉛直方向シャフトsv1が貫通される。付勢部材それぞれの形状をコイル形状にすることにより、コイル形状部分に電気抵抗を有し、通電状態の時に発熱が早く生じて伸びる速度を早くすることが可能になる。
第1水平方向付勢部材fh1は、第1水平方向軸受けbh1と第1水平方向シャフト固着部sfh1との間に配置される。第2水平方向付勢部材fh2は、第1水平方向軸受けbh1と第2水平方向シャフト固着部sfh2との間に配置される。第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2の長さは、非通電状態において最大に伸びた時に第1水平方向軸受けbh1の両端部を付勢して可動部30aを第1方向xの移動中心に固定でき、通電状態において最小に縮んだ時に可動部30aが第1方向xの移動範囲全体のいずれにも移動可能な状態になる程度に設定される。
第1鉛直方向付勢部材fv1は、第1鉛直方向軸受けbv1と第1鉛直方向シャフト固着部sfv1との間に配置される。第2鉛直方向付勢部材fv2は、第1鉛直方向軸受けbv1と第2鉛直方向シャフト固着部sfv2との間に配置される。第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2の長さは、非通電状態において最大に伸びた時に第1鉛直方向軸受けbv1の両端部を付勢して可動部30aを第2方向yに移動中心に固定でき、通電状態において最小に縮んだ時に可動部30aが第2方向yの移動範囲全体のいずれにも移動可能な状態になる程度に設定される。
従って、第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2が、非通電状態において最大に伸びた時、可動部30aは、移動中心位置に固定される。
具体的には、第1水平方向付勢部材fh1は第1水平方向軸受けbh1を第1方向xの一方から付勢し、第2水平方向付勢部材fh2は第1水平方向軸受けbh1を第1方向xの他方から付勢することにより、可動部30aの両方向可動部30a1を第1方向xの移動中心に固定する。第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2は、可動部30aの両方向可動部30a1を第1方向xで挟む位置関係にある。
第1鉛直方向付勢部材fv1は第1鉛直方向軸受けbv1を第2方向yの一方から付勢し、第2鉛直方向付勢部材fv2は第1鉛直方向軸受けbv1を第2方向yの他方から付勢することにより、可動部30aの片方向可動部30a2を第2方向yの移動中心に固定する。第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2は、可動部30aの片方向可動部30a2を第2方向yで挟む位置関係にある。片方向可動部30a2が第2方向yの移動中心に固定されることにより、両方向可動部30a1も第2方向yの移動中心に固定される。
図4は、第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2のそれぞれが非通電状態で伸びており可動部30aを移動中心位置で固定している状態を示す。
第1の実施形態では、第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2が電気的に直列に接続される形態を説明するが、並列に接続されていてもよい(不図示)。
撮像素子39a1の撮像範囲を最大限活用して像ブレ補正を行うために、撮影レンズ67の光軸LXが撮像素子39a1の中心近傍を通る位置関係にある時に、第1方向x、第2方向yともに可動部30aが移動範囲の中心に位置する(移動中心位置にある)ように可動部30aと固定部30bの位置関係を設定する。撮像素子39a1の中心とは、撮像素子39a1の撮像面を形成する矩形が有する2つの対角線の交点をいう。
可動部30aは、撮影レンズ67の方向からみて光軸方向に撮像部39a、プレート64a、可動基板49aが取り付けられる。撮像部39aは、撮像素子39a1、水平方向ステージ39a2、押さえ部39a3、光学ローパスフィルタ39a4、及び鉛直方向ステージ39a5とを有し、水平方向ステージ39a2とプレート64aとで撮像素子39a1、押さえ部39a3、光学ローパスフィルタ39a4を挟み付勢する。
第1、第2水平方向軸受けbh1、bh2は、水平方向ステージ39a2に取り付けられる。第1〜第4水平方向シャフト固着部sfh1〜sfh4は、鉛直方向ステージ39a5に取り付けられる。第1、第2鉛直方向軸受けbv1、bv2は、鉛直方向ステージ39a5に取り付けられる。第1〜第4鉛直方向シャフト固着部sfv1〜sfv4は、ベース板65bに取り付けられる。
プレート64aは、撮像素子39a1が取り付けられることにより、撮像素子39a1が撮影レンズ67の光軸LXに垂直になるように位置決めを行う。またプレート64aが金属材料で出来ている場合には、撮像素子39a1と接触することによりさらに放熱効果も有する。
可動基板49aは、シート状でかつ渦巻き状のコイルパターンが形成された第1、第2駆動用コイル31a、32a、及びホール素子部44aとが取り付けられている。第1駆動用コイル31aのコイルパターンは、第1駆動用コイル31aの電流の方向と第1位置検出及び駆動用磁石411bの磁界の向きから生じる電磁力により第1駆動用コイル31aを含む可動部30aを第1方向xに移動させるべく、第2方向yと平行な線分を有する。第2駆動用コイル32aのコイルパターンは、第2駆動用コイル32aの電流の方向と第2位置検出及び駆動用磁石412bの磁界の向きから生じる電磁力により第2駆動用コイル32aを含む可動部30aを第2方向yに移動させるべく、第1方向xと平行な線分を有する。ホール素子部44aについては後述する。
第1、第2駆動用コイル31a、32aは、フレキシブル基板(不図示)を介してこれらを駆動する駆動用ドライバ回路29と接続される。駆動用ドライバ回路29は、CPU21のPWM0、PWM1から第1、第2PWMデューティdx、dyのそれぞれが入力される。駆動用ドライバ回路29は、入力された第1、第2PWMデューティdx、dyの値に応じて第1、第2駆動用コイル31a、32aに電力を供給し、可動部30aを駆動する。
第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2は、フレキシブル基板(不図示)を介してこれらを駆動する付勢部材用ドライバ回路80と接続される。付勢部材用ドライバ回路80と接続されるCPU21のポートP21はHi信号、Lo信号を出力し、Hi信号の時、付勢部材用ドライバ回路80を介して第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2は通電状態にされ、Lo信号の時、非通電状態にされる。
第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2は、撮像装置1全体が主電源オフ時、及び主電源オン時で且つ像ブレ補正装置が像ブレ補正動作を行わないすなわち補正モードオフ時に非通電状態にされ、その他の時すなわち主電源オン時で且つ補正モードオン時に通電状態にされる。非通電状態の時、第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2それぞれは伸びて、可動部30aの第1方向x、第2方向yの移動を制限し、移動中心位置に固定する。通電状態の時、第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2それぞれは縮み、可動部30aの第1方向x、第2方向yの移動を制限することなく、固定状態を解除する。
従って、Ponスイッチ11aのオンオフ、像ブレ補正スイッチ14aのオンオフに連動して、第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2の通電状態、非通電状態が切り替えられる。
付勢部材用ドライバ回路80は、トランジスタTr1とバイアス抵抗81、82で構成される。トランジスタTr1は、第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2に供給される電力をスイッチングするように接続されたNPNトランジスタで、ベースがバイアス抵抗81を介してCPU21のポートP21に接続されている。バイアス抵抗82は、ベースとエミッタの間に接続される。
従来技術では、第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2に相当する可動部30aを付勢して移動中心位置に固定する部材を有しなかった。そのため、可動部30aを移動中心位置に固定するモータなどの大型の機構を用いなければ、主電源がオフ状態の場合に、可動部は固定されておらず撮像装置の保持状態が光軸と垂直な平面方向に変化する度に重力などにより可動部が移動し、可動部の破損等の問題が生じていた。また、主電源がオン状態で補正モードがオフ状態(IS=0)の場合には、可動部30aを移動中心位置に保持するためにコイル(第1、第2駆動用コイル31a、32a)を駆動させる必要があり、消費電力に問題があった。
第1の実施形態では、撮像装置1全体が主電源オフ状態の時や、主電源がオン状態で補正モードオフ状態の時に、第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2を非通電状態にすることにより伸ばして可動部30aを付勢して移動中心位置に固定する。非通電状態であるから消費電力の問題は生じない。また、第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2の伸縮によって可動部30aの固定及び固定解除を行うので、モータなどの大型の機構部品を新たに加える必要がなく装置が大型化することもない。
また、付勢部材の縮んだ状態から伸びるまでの一定のタイムラグを考慮して、補正モードがオン状態からオフ状態に切り替えられた直後から、可動部30aが第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2の伸びによる付勢によって固定されるまでの間は、PID制御によって可動部30aを駆動して移動中心位置に移動させて固定する。
そのため、補正モードがオン状態からオフ状態に切り替えられた直後に重力の影響を受けて可動部30aが移動せしめられることはない。重力の影響を受けて可動部30aが移動せしめられると、急な移動の衝撃による可動部30aの破損の問題の他、LCDモニタ17上に表示されるスルー画像も可動部30aの動きに合わせた表示がされるため、流れるような画像表示で使用者に不快感を与えるおそれがあったが、これらの問題は生じない。
第1位置検出及び駆動用磁石411bは、第1駆動用コイル31a及び水平方向ホール素子hh10と対向するように固定部30bの可動部30a側に取り付けられる。第2位置検出及び駆動用磁石412bは、第2駆動用コイル32a及び鉛直方向ホール素子hv10と対向するように固定部30bの可動部30a側に取り付けられる。
第1位置検出及び駆動用磁石411bは、第3方向zにおいて固定部30bのベース板65b上で且つ可動部30a側に取り付けられた第1位置検出及び駆動用ヨーク431bの上であって、第1方向xにN極とS極が並べて取り付けられる。第1位置検出及び駆動用磁石411bの第2方向yの長さは、可動部30aが第2方向yに移動した際に第1駆動用コイル31a及び水平方向ホール素子hh10に及ぼす磁界が変化しない程度に第1駆動用コイル31aの第2方向yの第1有効長L1に比べて長めに設定される。
第2位置検出及び駆動用磁石412bは、第3方向zにおいて固定部30bのベース板65b上で且つ可動部30a側に取り付けられた第2位置検出及び駆動用ヨーク432bの上であって、第2方向yにN極とS極が並べて取り付けられる。第2位置検出及び駆動用磁石412bの第1方向xの長さは、可動部30aが第1方向xに移動した際に第2駆動用コイル32a及び鉛直方向ホール素子hv10に及ぼす磁界が変化しない程度に第2駆動用コイル32aの第1方向xの第2有効長L2に比べて長めに設定される。
第1位置検出及び駆動用ヨーク431bは、第2方向yから見てコの字型形状を有する多角柱の軟磁性体材料で構成され、第1位置検出及び駆動用磁石411b、第1駆動用コイル31a、及び水平方向ホール素子hh10を第3方向zで挟む形で、固定部30bのベース板65b上に取り付けられる。第1位置検出及び駆動用ヨーク431bにおける第1位置検出及び駆動用磁石411bと接する側の部分は、第1位置検出及び駆動用磁石411bの磁界が周囲に漏れないようにする役目を果たす。第1位置検出及び駆動用ヨーク431bにおける第1位置検出及び駆動用磁石411b、第1駆動用コイル31a、及び可動基板49aと対向する側の部分は、第1位置検出及び駆動用磁石411bと第1駆動用コイル31a、及び第1位置検出及び駆動用磁石411bと水平方向ホール素子hh10との間の磁束密度を高める役目を果たす。
第2位置検出及び駆動用ヨーク432bは、第1方向xから見てコの字型形状を有する多角柱の軟磁性体材料で構成され、第2位置検出及び駆動用磁石412b、第2駆動用コイル32a、及び鉛直方向ホール素子hv10とを第3方向zで挟む形で、固定部30bのベース板65b上に取り付けられる。第2位置検出及び駆動用ヨーク432bにおける第2位置検出及び駆動用磁石412bと接する側の部分は、第2位置検出及び駆動用磁石412bの磁界が周囲に漏れないようにする役目を果たす。第2位置検出及び駆動用ヨーク432bにおける第2位置検出及び駆動用磁石412b、第2駆動用コイル32a、及び可動基板49aと対向する側の部分は、第2位置検出及び駆動用磁石412bと第2駆動用コイル32a、及び第2位置検出及び駆動用磁石412bと鉛直方向ホール素子hv10との間の磁束密度を高める役目を果たす。
ホール素子部44aは、ホール効果を利用した磁電変換素子であるホール素子を2つ有し、可動部30aの第1方向x、第2方向yの現在位置P(第1検出位置信号px、第2検出位置信号py)を検出する1軸ホール素子である。2つのホール素子のうち第1方向xの位置検出用のホール素子を水平方向磁界変化検出素子としての水平方向ホール素子hh10、第2方向yの位置検出用のホール素子を鉛直方向磁界変化検出素子としての鉛直方向ホール素子hv10とする。
水平方向ホール素子hh10は、第3方向zから見て可動部30aの可動基板49a上であって、固定部30bの第1位置検出及び駆動用磁石411bと対向する位置に取り付けられる。鉛直方向ホール素子hv10は、第3方向zから見て可動部30aの可動基板49a上であって、固定部30bの第2位置検出及び駆動用磁石412bと対向する位置に取り付けられる。
直線的な変化量を使って精度の高い位置検出が行える範囲を最大限活用して位置検出を行うため、水平方向ホール素子hh10の第1方向xの位置は、撮像素子39a1の中心近傍が光軸LXを通る位置関係にある時に、第1位置検出及び駆動用磁石411bのN極、S極と等距離近傍にあるのが望ましい。同様に、鉛直方向ホール素子hv10の第2方向yの位置は、撮像素子39a1の中心近傍が光軸LXを通る位置関係にある時に、第2位置検出及び駆動用磁石412bのN極、S極と等距離近傍にあるのが望ましい。
ベース板65bは、固定部30bにおいて第1、第2位置検出及び駆動用ヨーク431b、432bなどを取り付けるベースとなる板状部材で、撮像素子39a1の撮像面と平行に配置される。本実施形態では、ベース板65bは、第3方向zにおいて、可動基板49aよりも撮影レンズ67に近い側にあるが、可動基板49aの方が撮影レンズ67に近い側にあるような位置関係であってもよい。この場合、第1、第2駆動用コイル31a、32a、ホール素子部44aは可動基板49aの撮影レンズ67がある側と逆側に、第1、第2位置検出及び駆動用磁石411b、412bはベース板65bの撮影レンズ67がある側に配置される。
ホール素子信号処理回路45は、水平方向ホール素子hh10の出力信号から水平方向ホール素子hh10における出力端子間の水平方向電位差x10を検出し、これから第1方向xの位置を特定する第1検出位置信号pxをCPU21のA/D2に出力する第1ホール素子信号処理回路450と、鉛直方向ホール素子hv10の出力信号から、鉛直方向ホール素子hv10における出力端子間の鉛直方向電位差y10を検出し、これから第2方向yの位置を特定する第2検出位置信号pyをCPU21のA/D3に出力する第2ホール素子信号処理回路460とを有する。
次に、一定時間(1ms)ごとに割り込み処理として他の動作と独立して行われる像ブレ補正処理について手順を図6のフローチャートで説明する。
ステップS11で、像ブレ補正処理の割り込み動作が始まると、ステップS12で、角速度検出部25から出力された第1、第2角速度vx、vyが、CPU21のA/D0、A/D1を介しA/D変換され入力される。ステップS13で、ホール素子部44aで位置検出され、ホール素子信号処理回路45で演算された第1、第2検出位置信号px、pyがCPU21のA/D2、A/D3を介しA/D変換され入力され、現在位置P(pdx、pdy)が求められる。
ステップS14で、IS=0か否かが判断される。IS=1すなわち補正モードの場合は、ステップS15で、ステップS12で求めた第1、第2角速度vx、vyから可動部30aの移動すべき位置S(sx、sy)が演算され設定される。ステップS16で、CPU21のポートP21の出力信号がHi信号にされる。第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2が通電状態にされることにより縮み可動部30aの固定状態が解除される。前回すなわち1ms前の割り込み処理動作においても補正モードである場合(IS=1)は、通電状態が継続される。
ステップS17で、ステップS15で設定した位置S(sx、sy)と現在位置P(pdx、pdy)より可動部30aの移動に必要な駆動力Dすなわち第1、第2駆動用コイル31a、32aを駆動するのに必要な第1、第2PWMデューティdx、dyが演算される。ステップS18で第1、第2PWMデューティdx、dyにより駆動用ドライバ回路29を介し第1、第2駆動用コイル31a、32aが駆動され可動部30aが移動せしめられ、1msのタイマ割り込み処理が終了される。ステップS17、S18の動作は、一般的な比例、積分、微分演算を行うPID自動制御で用いられる自動制御演算である。
ステップS14の判断で、IS=0すなわち補正モードでない場合は、ステップS19で、可動部30aの移動すべき位置S(sx、sy)が、可動部30aの移動中心位置と同じに設定される。ステップS20で、CPU21のポートP21の出力信号がLo信号にされる。第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2が非通電状態にされることにより伸びて可動部30aが、移動中心位置に移動せしめられる。前回すなわち1ms前の割り込み処理動作においても補正モードでない場合(IS=0)は、非通電状態が継続される。
ステップS21で、ステップS19で設定した位置S(sx、sy)と現在位置P(pdx、pdy)より可動部30aの移動に必要な駆動力Dすなわち第1、第2駆動用コイル31a、32aを駆動するのに必要な第1、第2PWMデューティdx、dyが演算される。
ステップS22で、第1PWMデューティdxの値が基準値DP未満か否かが判断される。基準値DP未満でない場合は、ステップS18に進められる。基準値DP未満である場合は、ステップS23で、第2PWMデューティdyの値が基準値DP未満か否かが判断される。基準値DP未満でない場合は、ステップS18に進められる。基準値DP未満である場合は、ステップS24で、駆動オフにされる。すなわち可動部30aの駆動が行われないで、1msのタイマ割り込み処理が終了される。
次に、図7のタイミングチャートを使って、補正スイッチのオンオフ制御により付勢部材の通電状態、伸縮、及び可動部の駆動制御の推移を説明する。
時点t11で、像ブレ補正スイッチ14aがオン状態からオフ状態に切り替えられると(図7の(1))、第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2それぞれの通電状態が非通電状態に切り替えられる(図7の(2))。第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2それぞれは、非通電状態に切り替えられた直後から徐々に伸びる(図7の(3))。
駆動電流の推移として、第1方向xの第1PWMデューティdxは、t11時点までは像ブレ補正動作による演算によって求められた任意に設定された位置への駆動のための値が設定されるが、時点t11からは可動部30aを移動中心位置に移動させて固定するのに必要な値が設定される。付勢部材の伸びて付勢により可動部30aの固定がされると(t12時点)、それまで重力に逆らって駆動させていた第1PWMデューティdxの値が小さくなり、基準値DP未満になる(図7の(4))。第2方向yの第2PWMデューティdyの推移についても同様である(不図示)。
駆動用ドライバ回路29、及び像ブレ補正部30による中心位置への駆動制御は、時点t11から、可動部30aが第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2の伸びによる付勢によって固定される時点t12まで行われる(図7の(5))。
時点t12以降は、中心位置への駆動制御がオフ状態にされ、すなわちPID制御による可動部30aの駆動が停止される(図7の(5))。但し、第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2それぞれの伸びによって可動部30aは移動中心位置に固定されているので、可動部30aは動かない。
なお、第1の実施形態では、像ブレ補正部30が可動部30aを第1方向xに移動させるためのシャフト、第2方向yに移動させるためのシャフトをそれぞれ2つずつ有する形態を説明したが、それぞれ1つずつ有する形態であっても、同様の効果が得られる。具体的には、第2水平方向シャフトsh2、第2鉛直方向シャフトsv2、第2水平方向軸受けbh2、第2鉛直方向軸受けbv2、第3、第4水平方向シャフト固着部sfh3、sfh4、第3、第4鉛直方向シャフト固着部sfv3、sfv4を有しない形態である。
次に、第2の実施形態を説明する。第2の実施形態では、第2水平方向付勢部材fh2、第2鉛直方向付勢部材fv2の配置される位置が第1の実施形態と異なる(図8参照)。以下、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
第1水平方向付勢部材fh1の巻線の内側には第1水平方向シャフトsh1が貫通され、第2水平方向付勢部材fh2の巻線の内側には第2水平方向シャフトsh2が貫通され、第1鉛直方向付勢部材fv1の巻線の内側には第1鉛直方向シャフトsv1が貫通され、第2鉛直方向付勢部材fh2の巻線の内側には第2鉛直方向シャフトsv2が貫通される。
第1水平方向付勢部材fh1は、第1水平方向軸受けbh1と第1水平方向シャフト固着部sfh1との間に配置される。第2水平方向付勢部材fh2は、第2水平方向軸受けbh2と第4水平方向シャフト固着部sfh4との間に配置される。第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2の長さは、非通電状態において最大に伸びた時に第1、第2水平方向軸受けbh1、bh2の一端部を付勢して可動部30aを第1方向xの移動中心に固定でき、通電状態において最小に縮んだ時に可動部30aが第1方向xの移動範囲全体のいずれにも移動可能な状態になる程度に設定される。
第1鉛直方向付勢部材fv1は、第1鉛直方向軸受けbv1と第1鉛直方向シャフト固着部sfv1との間に配置される。第2鉛直方向付勢部材fv2は、第2鉛直方向軸受けbv2と第4鉛直方向シャフト固着部sfv4との間に配置される。第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2の長さは、非通電状態において最大に伸びた時に第1、第2鉛直方向軸受けbv1、bv2の一端部を付勢して可動部30aを第2方向yに移動中心に固定でき、通電状態において最小に縮んだ時に可動部30aが第2方向yの移動範囲全体のいずれにも移動可能な状態になる程度に設定される。
従って、第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2が、非通電状態において最大に伸びた時、可動部30aは、移動中心位置に固定される。
具体的には、第1水平方向付勢部材fh1は第1水平方向軸受けbh1を第1方向xの一方から付勢し、第2水平方向付勢部材fh2は第2水平方向軸受けbh2を第1方向xの他方から付勢することにより、可動部30aの両方向可動部30a1を第1方向xの移動中心に固定する。第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2は、可動部30aの両方向可動部30a1を第1方向xで挟む位置関係にある。
第1鉛直方向付勢部材fv1は第1鉛直方向軸受けbv1を第2方向yの一方から付勢し、第2鉛直方向付勢部材fv2は第2鉛直方向軸受けbv2を第2方向yの他方から付勢することにより、可動部30aの片方向可動部30a2を第2方向yの移動中心に固定する。第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2は、可動部30aの片方向可動部30a2を第2方向yで挟む位置関係にある。片方向可動部30a2が第2方向yの移動中心に固定されることにより、両方向可動部30a1も第2方向yの移動中心に固定される。
図8は、第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2のそれぞれが非通電状態で伸びており可動部30aを移動中心位置で固定している状態を示す。
その他は第1の実施形態と同じである。第2実施形態では、第1、第2水平方向シャフトsh1、sh2、第1、第2鉛直方向シャフトsv1、sv2それぞれに付勢部材が配置されており、可動部30aの固定状態を更に安定させることが可能になる。
なお、第1、第2の実施形態ともに、第1、第2水平方向付勢部材fh1、fh2、第1、第2鉛直方向付勢部材fv1、fv2がコイル形状で、それぞれの巻線の内側にシャフトが貫通されている形態を説明した。これにより、シャフトがガイドの役目を果たし付勢部材のそれぞれを目的の方向に安定して伸縮させる効果があるが、シャフト以外の部材でガイドの役目を果たしても良いし、伸縮の方向性が安定する付勢部材であればガイド無しであってもよい。
また、付勢部材の形状はコイル形状に限られない。伸縮率の高い付勢部材であれば、コイル形状にすることによって部材全長を長くせずとも棒状部材でよい。
また、可動部30aを付勢部材やPID制御によって固定する位置は、可動部30aの移動中心位置であるとして説明した。すなわち可動部30aを固定する位置の第1方向x成分である第1特定位置は可動部30aの第1方向xの移動中心位置、第2方向y成分である第2特定位置は可動部30aの第2方向yの移動中心位置であるとして説明したが、他の位置であってもよい。
第1特定位置が、可動部30aの第1方向の移動範囲の端点であり、第2特定位置が、可動部30aの第2方向の移動範囲の端点である場合は、付勢部材は第1方向xの固定に1つ、第2方向xの固定に1つでよい。但し、可動部30aの移動範囲を有効活用する観点からは、可動部の移動中心位置である方が望ましい。
また、第1方向x、第2方向yそれぞれにおいて、位置検出用の磁石と、駆動用の磁石を共用させた構成を説明したが別体であってもよい。
さらに、位置検出用のホール素子部44aを可動部30aに、位置検出用の磁石(第1、第2位置検出及び駆動用磁石411b、412b)を固定部30bに配置する構成を説明したが、可動部30a、固定部30bの構成を逆、すなわち、可動部30aが位置検出用の磁石を、固定部30bがホール素子部を有する形態でもよい。
また、磁界を発生させる装置としての磁石はいずれも、常に磁界を発生させる磁石であっても、必要に応じて磁界を発生させる電磁石であってもよい。
また、撮像素子39a1を含む撮像部39aが可動部30aに配置されて移動する形態を説明したが、撮像部39aは固定で、像ブレ補正レンズを可動部30aに配置して移動させる形態でも同様の効果が得られる。
また、磁界変化検出素子としてホール素子を利用したホール素子部44aによる位置検出を説明したが、磁界変化検出素子として別の検出素子を利用してもよい。具体的には、磁界の変化を検出することにより可動部の位置検出情報を求めることが可能なMIセンサ(高周波キャリア型磁界センサ)、または磁気共鳴型磁界検出素子、MR素子(磁気抵抗効果素子)であり、ホール素子を利用した第1、第2実施形態と同様の効果が得られる。
第1、第2の実施形態における撮像装置の外観を示す背面からみた斜視図である。 撮像装置の正面図である。 撮像装置の回路構成図である。 第1の実施形態における像ブレ補正装置の構成図である。 図4のA−A線における断面の構成図である。 一定時間ごとに割り込み処理として行われる像ブレ補正処理のフローチャートである。 像ブレ補正スイッチのオンオフ制御による付勢部材の通電状態、伸縮、及び駆動制御の状態を示すタイミングチャートである。 第2の実施形態における像ブレ補正装置の構成図である。
符号の説明
1 撮像装置
11 Ponボタン
12a 測光スイッチ
13 レリーズボタン
13a レリーズスイッチ
14 像ブレ補正ボタン
14a 像ブレ補正スイッチ
17 LCDモニタ
21 CPU
22 撮像ブロック
23 AE部
24 AF部
25 角速度検出部
26、27 第1、第2角速度センサ
28 アンプ・ハイパスフィルタ回路
29 駆動用ドライバ回路
30 像ブレ補正部
30a 可動部
30b 固定部
31a、32a 第1、第2駆動用コイル
39a 撮像部
39a1 撮像素子
39a2 水平方向ステージ
39a3 押さえ部
39a4 光学ローパスフィルタ
39a5 鉛直方向ステージ
411b、412b 第1、第2位置検出及び駆動用磁石
431b、432b 第1、第2位置検出及び駆動用ヨーク
44a ホール素子部
45 ホール素子信号処理回路
49a 可動基板
64a プレート
65b ベース板
67 撮影レンズ
80 付勢部材用ドライバ回路
bh1、bh2 第1、第2水平方向軸受け
bv1、bv2 第1、第2鉛直方向軸受け
dx、dy 第1、第2PWMデューティ
fh1、fh2 第1、第2水平方向付勢部材
fv1、fv2 第1、第2鉛直方向付勢部材
hh10 水平方向ホール素子
hv10 鉛直方向ホール素子
L1、L2 第1、第2有効長
LX 撮影レンズの光軸
px、py 第1、第2検出位置信号
sfh1〜sfh4 第1〜第4水平方向シャフト固着部
sfv1〜sfv4 第1〜第4鉛直方向シャフト固着部
sh1、sh2 第1、第2水平方向シャフト
sv1、sv2 第1、第2鉛直方向シャフト
vx、vy 第1、第2角速度

Claims (15)

  1. 撮像素子または像ブレ補正レンズのいずれか一方を有し、撮影レンズの光軸に直交する第1方向と、前記光軸及び前記第1方向に直交する第2方向に移動可能な可動部と、
    前記可動部を前記第1、第2方向に移動自在に支持する固定部と、
    非通電状態の時に伸びて前記可動部を第1方向に付勢することにより第1方向の第1特定位置に固定し通電状態の時に縮んで前記第1方向の固定を解除する第1付勢部材と、
    前記非通電状態の時に伸びて前記可動部を第2方向に付勢することにより第2方向の第2特定位置に固定し前記通電状態の時に縮んで前記第2方向の固定を解除する第2付勢部材と、
    前記通電状態と前記非通電状態との切り替え制御を行い、且つ前記可動部、前記固定部の動作制御を行う制御手段とを備え、
    前記通電状態から前記非通電状態に切り替えた直後から、像ブレ補正動作において前記可動部の移動に使用される駆動手段を駆動するのに必要な駆動力が所定の基準値未満となるまでの期間は、前記駆動手段を前記制御手段が制御することによって前記可動部を第1方向は前記第1特定位置、第2方向は前記第2特定位置に移動させ固定することを特徴とする像ブレ補正装置。
  2. 前記像ブレ補正動作における前記可動部の駆動は、前記可動部または固定部のいずれか一方が有する前記駆動手段に含まれる駆動用磁石部と、前記いずれか他方が有する前記駆動手段に含まれる駆動用コイル部による電磁力によって行われることを特徴とする請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  3. 前記駆動用コイル部は、前記可動部を前記第1方向に移動させるために使用される第1駆動用コイルと、前記可動部を前記第2方向に移動させるために使用される第2駆動用コイルとを有し、
    前記制御手段は、前記駆動力の第1方向成分として前記第1駆動用コイルを駆動するために必要な第1PWMデューティ、前記駆動力の第2方向成分として前記第2駆動用コイルを駆動するために必要な第2PWMデューティそれぞれが前記基準値未満になった時に、前記駆動力が前記基準値未満になったと判断することを特徴とする請求項2に記載の像ブレ補正装置。
  4. 前記可動部は、前記駆動用コイル部を有し、
    前記固定部は、前記駆動用磁石部を有し、
    前記駆動用磁石部は、前記第1駆動用コイルと対向する位置に取り付けられて前記可動部の第1方向の移動に使用される第1駆動用磁石と、前記第2駆動用コイルと対向する位置に取り付けられて前記可動部の第2方向の移動に使用される第2駆動用磁石とを有することを特徴とする請求項3に記載の像ブレ補正装置。
  5. 前記第1付勢部材として第1、第2水平方向付勢部材を備え、前記第2付勢部材として第1、第2鉛直方向付勢部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  6. 前記第1特定位置は、前記可動部の第1方向の移動範囲の中心位置で、前記第2特定位置は、前記可動部の第2方向の移動範囲の中心位置であることを特徴とする請求項5に記載の像ブレ補正装置。
  7. 前記可動部は、前記撮像素子または像ブレ補正レンズのいずれか一方を含む第1、第2方向に移動可能な両方向可動部と、第2方向にだけ移動可能な片方向可動部とから構成されることを特徴とする請求項5に記載の像ブレ補正装置。
  8. 前記固定部は、前記可動部の第2方向の移動に使用される第2方向に平行な第1鉛直方向シャフトを有し、
    前記片方向可動部は、前記両方向可動部の第1方向の移動に使用される第1方向に平行な第1水平方向シャフトと、前記第1鉛直方向シャフトによって第2方向に移動自在に支持される第1鉛直方向軸受けとを有し、
    前記両方向可動部は、前記第1水平方向シャフトによって第1方向に移動自在に支持される第1水平方向軸受けを有することを特徴とする請求項7に記載の像ブレ補正装置。
  9. 前記第1、第2水平方向付勢部材、前記第1、第2鉛直方向付勢部材それぞれは、コイル形状であり、前記第1、第2水平方向付勢部材のコイル形状の巻線の内側に前記第1水平方向シャフトが貫通され、前記第1、第2鉛直方向付勢部材のコイル形状の巻線の内側に前記第1鉛直方向シャフトが貫通されることを特徴とする請求項8に記載の像ブレ補正装置。
  10. 前記第1水平方向付勢部材は前記第1水平方向軸受けを第1方向の一方から付勢し、前記第2水平方向付勢部材は前記第1水平方向軸受けを第1方向の他方から付勢し、前記第1鉛直方向付勢部材は前記第1鉛直方向軸受けを第2方向の一方から付勢し、前記第2鉛直方向付勢部材は前記第1鉛直方向軸受けを第2方向の他方から付勢することを特徴とする請求項9に記載の像ブレ補正装置。
  11. 前記固定部は、前記可動部の第2方向の移動に使用される第2方向に平行で且つ前記第1鉛直方向シャフトとで前記撮像素子または像ブレ補正レンズのいずれか一方を第1方向で挟む位置関係にある第2鉛直方向シャフトを有し、
    前記片方向可動部は、前記両方向可動部の第1方向の移動に使用される第1方向に平行で且つ前記第1水平方向シャフトとで前記撮像素子または像ブレ補正レンズのいずれか一方を第2方向で挟む位置関係にある第2水平方向シャフトと、前記第2鉛直方向シャフトによって第2方向に移動自在に支持される第2鉛直方向軸受けとを有し、
    前記両方向可動部は、前記第2水平方向シャフトによって第1方向に移動自在に支持される第2水平方向軸受けを有することを特徴とする請求項8に記載の像ブレ補正装置。
  12. 前記第1、第2水平方向付勢部材、前記第1、第2鉛直方向付勢部材それぞれは、コイル形状であり、前記第1水平方向付勢部材のコイル形状の巻線の内側に前記第1水平方向シャフトが貫通され、前記第2水平方向付勢部材のコイル形状の巻線の内側に前記第2水平方向シャフトが貫通され、前記第1鉛直方向付勢部材のコイル形状の巻線の内側に前記第1鉛直方向シャフトが貫通され、前記第2鉛直方向付勢部材のコイル形状の巻線の内側に前記第2鉛直方向シャフトが貫通されることを特徴とする請求項11に記載の像ブレ補正装置。
  13. 前記第1水平方向付勢部材は前記第1水平方向軸受けを第1方向の一方から付勢し、前記第2水平方向付勢部材は前記第2水平方向軸受けを第1方向の他方から付勢し、前記第1鉛直方向付勢部材は前記第1鉛直方向軸受けを第2方向の一方から付勢し、前記第2鉛直方向付勢部材は前記第2鉛直方向軸受けを第2方向の他方から付勢することを特徴とする請求項12に記載の像ブレ補正装置。
  14. 前記可動部の移動によって前記撮像素子または像ブレ補正レンズのいずれか一方の中心近傍が前記光軸を通る位置関係にある時に、第1、第2方向ともに前記可動部が移動範囲の中心に位置することを特徴とする請求項1に記載の像ブレ補正装置。
  15. 前記付勢部材は、形状記憶合金であることを特徴とする請求項1に記載の像ブレ補正装置。

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