JP4491086B2 - 包装箱の組立用治具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、包装箱の組み立て作業を行う際に使用する組立用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、苺やトマト等の農産物は、生産者によって包装箱への収納作業が行われて出荷される。苺やトマト等を収納する包装箱は、トレー状の箱本体の四隅上部に水平に張り出す、或いは、左右側壁に沿った上部に水平に張り出す桟が設けられた所謂桟付き包装箱が一般に使用されている。この種の桟付き包装箱は、大略矩形状に打ち抜き形成された段ボール板紙を組み立てることで形成される。
【0003】
即ち、この種の桟付き包装箱の組み立て作業を詳しく説明すれば、先ず、矩形状の底板の前後に連設された外側板を起立させる。前後の外側板の左右には第1の補強舌片が連設されているので、これらの第1の補強舌片を前後の外側板に対して直角に内方に折り曲げておく。次いで、底板の左右に連設された外側板を起立させて、第1の補強舌片の外側面に重合させる。左右の外側板の上端には桟が連設され、桟の前後方向の一側には後述の係止爪片が突設されている。
【0004】
一方、前後の外側板の上端には、外側板と略同形の内側板が連設されており、起立状態の前後の外側板の上方に一体に起立される。前後の内側板の左右には第1の補強舌片に隣接して第2の補強舌片が連設されている。このため、前後の外側板と左右の外側板とを共に起立させたときには、第2の補強舌片と係止爪片とが互いに干渉する。そこで、作業者は、各第2の補強舌片を外側に折り曲げて予め折り癖を付けると共に係止爪片との干渉を避けつつ、前後の内側板を内側に折り返す。これによって、底板の前後側には外側板と内側板とによって二重に構成された強度の高い側壁が形成される。同時に、第2の補強舌片は第1の補強舌片の内側に重合し、底板の左右側には外側板、第1の補強舌片及び第2の補強舌片により三重に構成された強度の高い側壁が形成される。その後、桟を内側に水平に折り曲げ、係止爪片を底板の前後に起立する外側板と内側板との境界の一部に形成された係止穴に挿入して該包装箱の組み立てが完了する。
【0005】
以上の組み立て作業は、苺やトマト等の生産者によって手作業で行われ、極めて煩わしい作業となっている。
【0006】
そこで、例えば、特開平9−239870号公報に見られるような組立用治具を使用して、包装箱を組み立てることが考えられる。この組立用治具は、底板を支持する座部と、座部を介して左右側に設けられた左右の外側板を起立させる第1の部材と、座部を介して前後側に設けられ、左右の外側板に先立って前後の外側板を起立させる第2の部材とを備え、更に、前後の外側板を起立させるに先立って第1の補強舌片を内方(折り曲げ初期では上方)に折り曲げるために設けられた第3の部材を備えている。第3の部材は、第2の部材より高さが高く突出して設けられており、第2の部材は、第1の部材より高さが高く突出して設けられている。これによって、底板を座部に向かって水平に押し下げるだけで、まず、第1の補強舌片が第3の部材に当接されて内方に折り曲げられ、次に前後の外側板が第2の部材に当接して起立され、続いて左右の外側板が第1の部材に当接して起立される。底板を押し下げるだけで、一挙動のうちに左右の外側板を起立させることができ、包装箱の組み立て作業を容易に行うことができる。
【0007】
しかし、前記組立用治具は、前後の内側板及び第2の補強舌片が設けられていない包装箱については支障無く組み立てることができるが、前後の内側板及び第2の補強舌片が設けられた包装箱を組み立てようとすると、例えば、前後の外側板を起立させる際に、第1の補強舌片を折り曲げるため設けられた第3の部材が第2の補強舌片に突き当たり、円滑な組み立て作業を行えない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
かかる背景に鑑みて本発明は、前後の外側板に連設された内側板及び内側板の左右縁に連設された補強舌片を備える包装箱を容易に組み立てることができ、しかも極めて構造が簡単な包装箱の組立用治具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、矩形状の底板と、該底板の前後側縁に連設された前後の外側板と、該前後の外側板の左右側縁に連設された第1の補強舌片と、該前後の外側板の先端縁に連設された前後の内側板と、該前後の内側板の左右側縁に連設された第2の補強舌片と、該底板の左右側縁に連設された左右の外側板とを備えている段ボール板紙から包装箱を組み立てる包装箱の組立用治具(以下「治具」という。)に関するものである。
【0010】
前記課題を解決するため、本発明の治具は、前記底板を支持する座部と、該座部の前後側に互いに対向して該座部の外周部に一体に起立して設けられ、前記前後の外側板を底板に対して起立する方向に案内して直角に折り曲げる前後側板起立案内部材と、前記座部の左右側に互いに対向して前記前後側板起立案内部材よりも高さが小とされて該座部の外周部に一体に起立して設けられ、前記左右の外側板を底板に対して起立する方向に案内して直角に折り曲げる左右側板起立案内部材と、該座部の外周部の四隅部に一体に起立して設けられ、前記左右側板起立案内部材による前記左右の外側板の折り曲げに先立って、各第1の補強舌片を内方に直角となる方向に案内して折り曲げると共に、該第1の補強舌片の折り曲げに伴って前記左右の外側板と前記第2の補強舌片との間に介入して各第2の補強舌片を該前後の内側板の外方に案内し、前記前後側板起立案内部材によって起立された前記前後の外側板の上縁に連なって前記前後の内側板が起立した際に各第2の補強舌片を該前後の内側板の外方に所定の角度を存して折り曲げ保持する補強舌片折曲案内部材とが備えられ、前記座部に、前記包装箱が形成されて該座部に着座する底板の下方の少なくとも一部を開放して手指を挿入自在とする開放部が備えられていることを特徴とする。
前記構成の治具を用いて包装箱を組み立てるとき、まず、座部に向かって底板を水平に押し下げる。すると、第1の補強舌片が補強舌片折曲案内部材に当接して案内されることで前後の外側板に対して内方に折り曲げられる。また、補強舌片折曲案内部材が左右の外側板と第2の補強舌片との間に介入し、第2の補強舌片が補強舌片折曲案内部材に当接して案内されることで前後の内側板に対して外方に所定の角度を存して折り曲げられる。
【0011】
前記構成の治具を用いて包装箱を組み立てるとき、まず、座部に向かって底板を水平に押し下げる。すると、第1の補強舌片が補強舌片折曲案内部材に当接して案内されることで前後の外側板に対して内方に折り曲げられる。また、補強舌片折曲案内部材が左右の外側板と第2の補強舌片との間に介入し、第2の補強舌片が補強舌片折曲案内部材に当接して案内されることで前後の内側板に対して外方に所定の角度を存して折り曲げられる。
【0012】
さらに底板を押し下げると、前後の外側板が前後側板起立案内部材に当接して案内され、左右の外側板が左右側板起立案内部材に当接して案内されてそれぞれ底板に対して徐々に起立される。このとき、第1の補強舌片は、左右の外側板の内側に当接しており、左右の外側板が底板に対して徐々に起立することで前後の外側板に対してさらに内方に折り曲げられる。また、第2の補強舌片は補強舌片折曲案内部材に規制されることで前後の内側板に対して外方に折り曲げられた状態に維持される。
【0013】
そして、底板を座部に着座させると、前後の外側板及び左右の外側板がそれぞれ底板に対して垂直に起立される。このとき、第1の補強舌片は前後の外側板に対して垂直に折り曲げられて左右の外側板の内側に重合される。続いて、前後の内側板を前後の外側板の内側に折り曲げて重合させ、第2の補強舌片を前後の内側板に対して折り曲げて第1の補強舌片の内側に重合させることで内容物の収容部が形成される。
【0014】
以上のように前記構成の治具によれば、補強舌片折曲案内部材により第2の補強舌片が前後の内側板に対して外方に折り曲げられる。このため、底板を座部に着座させた後、前後の内側板が前後の外側板の内側に折り曲げられて重合されるとき、第2の補強舌片が補強舌片折曲案内部材により移動が規制される事態を防止することができる。従って、前後の内側板を折り返す作業を円滑に行うことができ、包装箱の組み立て作業を容易に行うことができる。前記構成の治具により組み立てられた包装箱は、その底板が前記座部に着座されて、各案内部材に周囲が包囲された状態で組み立てが完了される。このとき、開放部を設けることで、この開放部から座部上の包装箱の底板の下側に手指を挿入することができるので、組み立てられた包装箱を治具の内部から容易に取り出すことができる。
【0015】
前記構成の治具において、前記前後側板起立案内部材の相互に対向し合う側の上部を切り欠いて、前記前後の内側板を前記前後の外側板に対して起立する方向に案内して折り曲げる内側板折曲案内部と、該前後の外側板を前記座部より上方で支持する支持部とが形成されていることが好ましい。
【0016】
前記構成の治具によれば、まず、治具の座部に段ボール板紙の底板を水平に押し下げると、前後の内側板が、前後側板起立案内部材に形成された内側板折曲案内部に案内されて前後の外側板に対して内側に折り曲げられる。このとき、補強舌片折曲案内部材により、第1の補強舌片が前後の外側板の内方に折り曲げられ、第2の補強舌片が前後の内側板の外方に折り曲げられる。
【0017】
さらに底板を押し下げると、前後の外側板が、前後側板起立案内部材に形成された支持部により座部より上方で支持される。この状態で、手作業により前後の内側板が前後の外側板の内側に折り曲げられて重合されるとともに、第2の補強舌片が第1の補強舌片に重合される。
【0018】
続いて、底板を支持部より下方に押し下げると、前後の外側板が前後側板起立案内部材に案内されて底板に対して徐々に起立され、左右の外側板が左右側板起立案内部材に案内されて底板に対して徐々に起立される。このとき、重合された第1の補強舌片及び第2の補強舌片が左右の外側板の内側に当接し、左右の外側板が底板に対して徐々に起立されることで、重合された前後の外側板及び前後の内側板に対して徐々に内方に折り曲げられる。
【0019】
そして、底板を基部に着座させると、前後の内側板が内側に重合された前後の外側板と、左右の外側板とがそれぞれ底板に対して垂直に起立される。このとき、重合された2つの補強舌片は、重合された前後の外側板及び前後の内側板に対して垂直に折り曲げられるとともに左右の外側板の内側に重合される。以上により包装箱の収容部が形成される。
【0020】
以上のように前後側板起立案内部材に形成された内側板折曲案内部によって前後の内側板が前後の外側板に対して折り曲げられ折り癖がつけられる。このため、前後の内側板を前後の外側板に重合させる折り返し作業を円滑に行うことができる。また、前後の外側板が前後側板起立案内部材に形成された支持部により治具の座部より上方で支持される。このため、前後の外側板及び前後の内側板が重合されたとき、左右の外側板は底板に対して垂直に起立される前の状態にあり、重合された第1及び第2の補強舌片を左右の外側板の内側に位置させることができる。従って、その後に底部を治具の座部に着座させたときに2つの補強舌片を左右の外側板の内側に位置させた状態で、左右の外側板を底板に対して起立させる折り返し作業を円滑に行うことができる。
【0021】
前記構成の治具において、前記補強舌片折曲案内部材は、前記座部に着座する前記底板の角部に対向する一側端縁に各第1の補強舌片をその折り曲げ方向に案内する側面視円弧状に形成された第1案内部と、前記座部に着座する前記底板の前後側縁に対して傾斜して設けられた一側壁面に各第2の補強舌片をその折り曲げ方向に案内する第2案内部とを備える厚板状のブロックを立設して形成されていることが好ましい。
【0022】
補強舌片折曲案内部材を厚板状のブロックを採用することによって、第1の補強舌片の折り曲げ案内と第2の補強舌片の折り曲げ案内とが共に行える形状に補強舌片折曲案内部材を容易に形成することができる。即ち、一側端縁に各第1の補強舌片を案内する側面視円弧状に形成された第1案内部を設け、一側壁面に各第2の補強舌片を案内する第2案内部を設ける。そして、第2案内部が座部に着座する底板の前後側縁に対して傾斜するようにブロックを立設するだけで、第1の補強舌片の案内と第2の補強舌片の案内とが共に行える補強舌片折曲案内部材を設けることができ、極めて簡単な構造とすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の治具の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は第1実施形態の治具をの説明的斜視図、図2は第1実施形態の治具の平面図、図3(a)は本発明の治具を使用して組み立てられる包装箱の一例を示す斜視図、図3(b)は図3(a)に示した包装箱の展開図、図4及び図5は第1実施形態の治具による包装箱の組み立て工程の説明図、図6は第2実施形態の治具の説明的斜視図、図7は第2実施形態の治具による包装箱の組み立て工程の説明図、図8は他の実施形態の治具を示す説明的平面図である。
【0026】
図1及び図2に示すように、第1実施形態の治具1は、平板状の基板2と、基板2上に立設されたブロック状の複数の案内部材3,4,5と、基板2に立設された棒状の位置決め部材6とによって構成されている。基板2において、各案内部材3,4,5によって包囲された矩形状の範囲(図中仮想線示する範囲)は後述する座部7とされている。
【0027】
ここで、本実施形態の治具1によって組み立てを行う包装箱Wについて図4を参照して説明する。包装箱Wは、図3(a)に示すように、トレー状に形成されてその両側上部に張り出す桟8を備えた所謂桟付き包装箱である。
【0028】
該包装箱Wは、図3(b)に示すように、大略矩形状に打ち抜かれた段ボール板紙Xを組み立てることにより形成される。該段ボール板紙Xは、矩形状の底板9と、該底板9の前後側縁に折目線aを介して連設された前後一対の外側板10と、該底板9の左右側縁に折目線bを介して連設された左右一対の外側板11とを備えている。前記前後の外側板10の左右側縁には夫々第1の補強舌片12が折目線cを介して連設されている。
【0029】
更に、前記前後の外側板10の夫々の先端縁には折目線dを介して内側板13が連設されている。各内側板13の左右側縁には夫々第2の補強舌片14が折目線eを介して連設されている。前記内側板13の先端縁の一部(略中央部)には係止突起15が形成されている。
【0030】
また、左右の外側板11の夫々の先端縁には折目線fを介して桟8が連設されている。各桟8の左右側縁には、夫々前後方向に突出する係止爪片16が形成されている。桟8はその先端側に図示するように湾曲形状に切り取られた凹部17を備えている。凹部17は、図3(a)に示すように、包装箱Wの内部をできるだけ大きく露出させて内容物の展示に適するように設けられているものであるが、本実施形態においては、更に、該凹部17は、前記治具1の位置決め部材6に係合させる位置決め凹部として機能させる。
【0031】
そして、前記底板9と前後の外側板10との境界(折目線a)の一部には前記内側板13の先端縁に設けられた係止突起15と係合する係合穴18が形成されており、前後の外側板10と内側板13との境界(折目線d)の一部には前記桟8の両側端縁に設けられた係止爪片16を挿入して係止する係止穴19が形成されている。
【0032】
以上のように構成される包装箱Wに対応させて図3を参照しつつ、図1及び図2に示す前記治具1について更に詳しく説明する。図1及び図2に示すように、座部7は包装箱Wの底部9の形状に対応している。案内部材3、4、5は、座部7を介して互いに前後方向に一対ずつ対向する四つの前後側板起立案内部材3と、座部7を介して互いに左右方向に一対ずつ対向する四つの左右側板起立案内部材4と、座部7の四隅部に設けられた四つの補強舌片折曲案内部材5とによって構成されている。図2に示すように、四つの補強舌片折曲案内部材5は、座部7に対して平面視放射状に傾斜する姿勢とされて設けられている。各案内部材3,4,5は、厚板状のブロック(例えば、木製や合成樹脂製の加工し易い材料)によって略同形状に形成されているが、夫々の高さ寸法が異なっている。
【0033】
即ち、補強舌片折曲案内部材5は、図1に示すように、座部7に対向する側の上部に側面視円弧状の第1案内部20が形成されている。第1案内部20は各第1の補強舌片12に摺接したとき、各第1の補強舌片12をその折り曲げ方向に案内する。更に、補強舌片折曲案内部材5は、前後側板起立案内部材3に対向する側面に第2案内部21を備えている。第2案内部21は、補強舌片折曲案内部材5の姿勢が前述したように座部7に対して傾斜していることにより、各第2の補強舌片14に摺接したとき、後述するように各第2の補強舌片14をその折り曲げ方向である外方に案内する。
【0034】
また、前後側板起立案内部材3は、座部7の前後側縁に直交する姿勢に設けられており、前後の外側板10が水平状態から起立状態となるまで円滑に案内する側面視円弧状の起立案内部22を備え、補強舌片折曲案内部材5よりも高さ寸法が低く形成されている。
【0035】
左右側板起立案内部材4は、座部7の左右側縁に直交する姿勢に設けられており、左右の外側板11が水平状態から起立状態となるまで円滑に案内する側面視円弧状の起立案内部23を備え、前後側板起立案内部材3よりも高さ寸法が低く形成されている。
【0036】
更にまた、基板2には、左右側板起立案内部材4の間に位置する前記座部7の左右側に長穴状に貫通する開放部24が形成されている。
【0037】
次に、第1実施形態の治具1による前記包装箱Wの組み立て工程を説明する。図4(a)に示すように、治具1の上に前記段ボール板紙Xを載置する。治具1の上に前記段ボール板紙Xを載置するときには、段ボール板紙Xの桟8に形成されている凹部17を位置決め部材6に当接させる。これによって、段ボール板紙Xの底板9が座部7の直上位置に正確に対向させることができる。
【0038】
次に、底板9を座部7に向かって押し下げると、底板9が座部7に着座するまでの間に、まず、図4(b)に示すように各案内部材3、4、5のうち最も高さ寸法が大とされた補強舌片折曲案内部材5に第1の補強舌片12が当接し、底板9の押し下げによって第1の補強舌片12の折り曲げが開始される。そして、第1の補強舌片12が折れ曲がることで、補強舌片折曲案内部材5が左右の外側板11と第2の補強舌片14との間に介入する。
【0039】
続いて、図4(c)に示すように補強舌片折曲案内部材5に次いで高さ寸法が大とされた前後側板起立案内部材3が前後の外側板10を起立方向に折り曲げる。このとき、前後の外側板10に連設されている内側板13が前後の外側板10と一体に起立する。次いで、各案内部材3,4,5のうち最も高さ寸法が小とされた左右側板起立案内部材4が左右の外側板11を起立方向に折り曲げる。
【0040】
第1の補強舌片12は、左右の外側板11の起立に先立って折り曲げられているので、左右の外側板11の内面側に位置され、前後の外側板10の起立動作に伴って前後の外側板10に対して内方に直角に折り曲げられる。
【0041】
同時に、内側板13が起立するとき、第2の補強舌片14は、第1の補強舌片12を折り曲げ案内しつつ左右の外側板11と第2の補強舌片14との間に介入した補強舌片折曲案内部材5により、図4(c)に示すように、内側板13の外方に(第1の補強舌片12と反対側に)折り曲げられ、この状態で、底板9が座部7に着座する。
【0042】
続いて、図5(a)に示すように、前記内側板13を手作業により前後の外側板10の内面側に折り返す。このとき、前記第2の補強舌片14は、内側板13の外方に折り曲げられた状態で反転され、内側板13の折り返し作業を阻止することなく極めて円滑に左右の外側板11の内方に移動される。これにより、桟8が左右側に起立状態とされたトレー状の収容部Yが形成される。このとき、各外側板10,11が各案内部材3,4によって確実に起立状態が維持されているので、収容部Yがトレー状に開放され、収容部Yに図示しない苺やトマト等の内容物を収納することができる。
【0043】
その後、図5(b)に示すように、手作業により桟8を内方に水平に折り曲げると共に、各係止爪片16を夫々対応する係止穴19に挿入する(図3参照)。これにより、内容物が収納された包装箱W(図示は内容物が収納されていない状態を示す)が形成され、前記開放部24を介して手指を該包装箱Wの底板9の下方に挿入して治具1の内部から該包装箱Wを取り出す。
【0044】
以上のように、本実施形態の治具1を使用することにより、底板9を押し下げるだけの一挙動で、各外側板10,11を円滑に起立させると同時に第2の補強舌片14に折り癖を付けることができ、それに続く手作業による内側板13の折り返し作業が円滑に行えるので、包装箱Wを容易に組み立てることができる。
【0045】
次に、本発明の第2実施形態の治具25について説明する。治具25は、治具1とほぼ同様の構成であり、同様の構成には同一の符号を使用する。治具25は、図6に示すように前後側板起立案内部材3の相互に対向し合う側の上部が切り欠かれ、前後の内側板13を前後の外側板10に対して起立する方向に案内して折り曲げる内側板折曲案内部26と、前後の外側板10を座部7より上方で支持する支持部27とが形成されている。また、前後側板起立案内部材3は補強舌片折曲案内部材5より高さが大とされ、その支持部27は補強舌片案内部材5の上端より下方且つ座部7より上方に位置する。略円柱状の位置決め部材6に代えて、略矩形板状の一対の位置決め部材28が基板2に立設されている。これ以外の構成については第1実施形態の治具1と同様であるので説明を省略する。
【0046】
前記構成の治具25による包装箱Wの組立工程について図7及び図8を用いて説明する。まず、段ボール板紙Xをその一方の桟8を位置決め部材28に当接させることで位置決めした上で、底板9を水平に押し下げる。すると、図7(a)に示すように前後の内側板13が、前後側板起立案内部材3に形成された内側板折曲案内部26に案内されて前後の外側板10に対して起立される。このとき、補強舌片折曲案内部材5により、第1の補強舌片12が前後の外側板10の内方に折り曲げられ、第2の補強舌片14が前後の内側板13の外方に折り曲げられる。そして、さらに底板9を押し下げると、前後の外側板10が、前後側板起立案内部材3に形成された支持部27により支持される。この状態で、手作業により図7(b)に示すように前後の内側板13が前後の外側板10の内側に折り曲げられて重合されるとともに、第2の補強舌片14が第1の補強舌片12に重合される。
【0047】
続いて、さらに底板9を支持部27より下方に押し下げると、図7(c)に示すように前後の外側板10が前後側板起立案内部材3に案内されて底板9に対して徐々に起立され、左右の外側板11が左右側板起立案内部材4に案内されて底板9に対して徐々に起立される。このとき、重合された第1の補強舌片12及び第2の補強舌片14が左右の外側板11の内側に当接し、左右の外側板11が底板9に対して徐々に起立されることで、重合された前後の外側板10及び前後の内側板13に対して徐々に内方に折り曲げられる。
【0048】
そして、底板9を座部7に着座させると、図5(a)とほぼ同様に、前後の内側板13が内側に重合された前後の外側板10と、左右の外側板11とがそれぞれ底板9に対して垂直に起立される。このとき、重合された2つの補強舌片12、14は、重合された前後の外側板10及び前後の内側板13に対して垂直に折り曲げられるとともに左右の外側板11の内側に重合されている。これにより、桟8が左右側に起立状態とされたトレー状の収容部Yが形成され、収容部Yに図示しない苺やトマト等の内容物を収納することができる。
【0049】
その後、第1実施形態と同様に手作業により桟8を内方に水平に折り曲げるとともに、各係止爪片16を夫々対応する係止穴19に挿入することで、内容物が収納された図3(a)に示す包装箱Wが形成される。そして、開放部24を介して手指を包装箱Wの底板9の下方に挿入して治具1の内部から包装箱Wを取り出す。
【0050】
以上のように前後側板起立案内部材3に形成された内側板折曲案内部26によって前後の内側板13が前後の外側板10に対して折り曲げられ折り癖がつけられる。このため、前後の内側板13を前後の外側板10に重合させる折り返し作業を円滑に行うことができる。また、前後の外側板10が支持部27によって座部7より上方で支持される。このため、前後の外側板10及び前後の内側板13が重合されたとき、左右の外側板11は底板9に対して垂直に起立される前の状態であり、重合された両補強舌片12、14を左右の外側板11の内側に位置させることができる。従って、その後に底部9を座部7に着座させたときに2つの補強舌片12、14を左右の外側板11の内側に位置させた状態で、左右の外側板11を底板9に対して起立させる折り返し作業を円滑に行うことができる。
【0051】
なお、前記2つの実施形態の治具1による組み立ては、図3(a)及び図3(b)に示す包装箱Wに限られるものではなく、前述した構成の補強舌片折曲案内部材5を備えることで、第2の補強舌片14を備えてトレー状に形成される他の図示しない包装箱をも容易に組み立てることができる。
【0052】
また、前記2つの実施形態の治具1、25においては、図2、図6に示すように基板2を貫通する穴によって開放部24を形成したが、他の実施形態として図8に示すように支持部材29を介して間隔を存して互いに連結された一対の基板30上に案内部材3、4、5を設けて治具31を構成してもよい。これにより両基板30の間に開放部32が形成され、座部7の下方に手指を容易に挿入することができる。しかも、一対の基板30によって座部7を形成することで、単一の板状に座部7を形成した場合に比べて治具を軽量化することができる。
【0053】
また、図示しないが、前記2つの実施形態の治具1、25においては、基板2の中央から分割自在又はヒンジ等を設けて折り畳み自在とし、治具1、25が不使用とされた際や保管の際にコンパクトとすることができる。
【0054】
更に、図示しないが、前記2つの実施形態の治具1、25において、包装箱Wの底板9の大きさに応じて、各案内部材3、4、5の間隔が調整できるように移動自在に設けておいてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の治具の説明的斜視図。
【図2】本発明の第1実施形態の治具の平面図。
【図3】図3(a)は本発明の治具を使用して組み立てられる包装箱の一例の斜視図
図3(b)は図3(a)に示した包装箱の展開図
【図4】本発明の第1実施形態の治具による包装箱の組み立て工程の説明図
【図5】本発明の第1実施形態の治具による包装箱の組立工程の説明図
【図6】本発明の第2実施形態の治具の説明的斜視図
【図7】本発明の第2実施形態の治具による包装箱の組み立て工程の説明図
【図8】他の実施形態の治具を示す説明的平面図。
【符号の説明】
W‥包装箱、X‥段ボール板紙、1、25、31‥組み立て用治具、3‥前後側板起立案内部材、4‥左右側板起立案内部材、5‥補強舌片折曲案内部材、7‥座部、9‥底板、10‥前後の外側板、11‥左右の外側板、12‥第1の補強舌片、13‥内側板(前後の内側板)、14‥第2の補強舌片、20‥第1案内部、21‥第2案内部、24、32‥開放部

Claims (3)

  1. 矩形状の底板と、該底板の前後側縁に連設された前後の外側板と、該前後の外側板の左右側縁に連設された第1の補強舌片と、該前後の外側板の先端縁に連設された前後の内側板と、該前後の内側板の左右側縁に連設された第2の補強舌片と、該底板の左右側縁に連設された左右の外側板とを備えている段ボール板紙から包装箱を組み立てる包装箱の組立用治具であって、
    前記底板を支持する座部と、該座部の前後側に互いに対向して該座部の外周部に一体に起立して設けられ、前記前後の外側板を底板に対して起立する方向に案内して直角に折り曲げる前後側板起立案内部材と、前記座部の左右側に互いに対向して前記前後側板起立案内部材よりも高さが小とされて該座部の外周部に一体に起立して設けられ、前記左右の外側板を底板に対して起立する方向に案内して直角に折り曲げる左右側板起立案内部材と、該座部の外周部の四隅部に一体に起立して設けられ、前記左右側板起立案内部材による前記左右の外側板の折り曲げに先立って、各第1の補強舌片を内方に直角となる方向に案内して折り曲げると共に、該第1の補強舌片の折り曲げに伴って前記左右の外側板と前記第2の補強舌片との間に介入して各第2の補強舌片を該前後の内側板の外方に案内し、前記前後側板起立案内部材によって起立された前記前後の外側板の上縁に連なって前記前後の内側板が起立した際に各第2の補強舌片を該前後の内側板の外方に所定の角度を存して折り曲げ保持する補強舌片折曲案内部材とが備えられ、
    前記座部に、前記包装箱が形成されて該座部に着座する底板の下方の少なくとも一部を開放して手指を挿入自在とする開放部が備えられていることを特徴とする包装箱の組立用治具。
  2. 請求項1記載の包装箱の組立用治具において、
    前記前後側板起立案内部材の相互に対向し合う側の上部を切り欠いて、前記前後の内側板を前記前後の外側板に対して起立する方向に案内して折り曲げる内側板折曲案内部と、該前後の外側板を前記座部より上方で支持する支持部とが形成されていることを特徴とする包装箱の組立用治具。
  3. 請求項1または2記載の包装箱の組立用治具において、
    前記補強舌片折曲案内部材は、前記座部に着座する前記底板の角部に対向する一側端縁に各第1の補強舌片をその折り曲げ方向に案内する側面視円弧状に形成された第1案内部と、前記座部に着座する前記底板の前後側縁に対して傾斜して設けられた一側壁面に各第2の補強舌片をその折り曲げ方向に案内する第2案内部とを備える厚板状のブロックを立設して形成されていることを特徴とする包装箱の組立用治具。
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