JP4490768B2 - バイオサンプル用容器 - Google Patents

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Description

本発明はバイオサンプル用容器に関する。更に詳細には、本発明は、大気に曝露しないで状態でバイオサンプルを搬送又は保存するための容器に関する。
人間又は動物などから採取したバイオサンプル(例えば、細胞、タンパク質、DNAなど)は、例えば、ガラス板の表面に載置又は塗布された状態で実験室又は研究室などに搬送される。例えば、特許文献1に記載されるようなELISA法を実施するために、サンプルをガラス板表面に塗布し、適当な研究室にガラス板を搬送して検査を行う。この搬送の際に、バイオサンプルが大気に曝露されると、サンプルが変質したり、乾燥したりするので、これを防ぐために、ガラス板に樹脂容器を接着剤やテープで接合したり、ビニールテープ又はセロハンテープなどを被覆することが行われてきた。
しかし、この方法では、例えば、生検法(バイオプシー)により採取された生体組織(細胞)を生きた状態のまま搬送したり保存したりすることはできない。生体組織は生理食塩水やその他の培養液などに常時接触させた状態を維持しながら実験室又は研究室などに搬送されなければならない。このため、従来はこのような生体組織の搬送のために、バイアル瓶や蓋付チューブなどが使用されてきたが、これらは嵩張るうえに、容器内のサンプルをピペットなどで取り出さなければならないので使い勝手が非常に悪かった。
特公平6−11335号公報
従って、本発明の目的は、生体組織などのバイオサンプルを大気に曝露することなく搬送及び/又は保存することができ、使い勝手の良い容器を提供することである。
前記課題を解決するための手段として、請求項1に係る発明は、ポリジメチルシロキサン(PDMS)製カバーと、前記ポリジメチルシロキサン(PDMS)製カバーと自己吸着可能な基板とからなり、前記PDMS製カバーは、前記基板上に載置されるバイオサンプルを収容するための空間部を少なくとも1個有し、該空間部は、前記基板により密閉されることを特徴とするバイオサンプル用容器である。
PDMS製カバーは基板と自己吸着するために、基板から容易に着脱できるばかりか、高い密着性を発揮する。従って、基板上にバイオサンプルを載置した後、カバーの空間部内にサンプルが位置するようにカバーを被せ、カバーの上部からマイクロピペットチップを突き刺して空間内に液体を注入し、チップを抜けば、バイオサンプルを液体中に浸漬させたまま搬送及び/又は保存することができる。これにより、バイオサンプルを採取直後の品質状態のまま維持することができる。
前記課題を解決するための手段として、請求項2に係る発明は、前記PDMS製カバーは空間部を複数個有することを特徴とする請求項1記載のバイオサンプル用容器である。
これにより、バイオサンプル用容器を例えば、密閉型のマイクロタイタープレートとして使用することができる。
前記課題を解決するための手段として、請求項3に係る発明は、前記複数個の空間部はマイクロチャネルにより相互に連通されていることを特徴とする請求項2記載のバイオサンプル用容器である。
これにより、1個の空間部に液体を注入することにより、他の空間部にも同時に液体を供給することができる。
本発明のバイオサンプル用容器によれば、生検法などにより採取されたバイオサンプルを変質させることなく、搬送及び/又は保存することができ、何時でも採取時のまま検査することができる。従来のバイアル瓶や蓋付容器と異なり、嵩張らず、カバーを剥離すれば、即座に検査に入れるので使い勝手が非常に良い。また、ピペットチップが汚染されないので、何度でも再使用することができ、経済的である。
以下、図面を参照しながら本発明の容器の好ましい実施態様について具体的に説明する。図1は本発明のバイオサンプル用容器の一例の概要断面図である。本発明のバイオサンプル用容器1は、基本的に、ポリジメチルシロキサン(PDMS)製のカバー3と基板5とからなる。カバー3には所定の大きさの空間部7が形成されており、この空間部7は、カバー3を基板5に被せることにより密閉される。
基板5の素材としては、PDMS製カバー3と自己吸着することができ、バイオサンプルに悪影響を及ぼさないものでなければならない。このような観点から、基板5は例えば、シリコンガラス、石英ガラス、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂などであることが好ましい。
PDMS製カバー3に設けられる空間部7の個数は図示された1個に限られない。例えば、図2に示されるように、複数個の空間部7を有することもできる。図2のバイオサンプル用容器1Aは密閉タイプのマイクロタイタープレートとして使用することもできる。
また、図3に示されるバイオサンプル用容器1Bのように、空間部7相互をマイクロチャネル9で連通させることもできる。これによれば、1個の空間部7に液体を注入することにより、他の空間部7にも同時に液体を供給することができる。
図4は、本発明のバイオサンプル用容器の使用方法の一例を例示する説明図である。ステップ(A)に示されるように、基板5の上部に生検で採取された生体組織などのバイオサンプル11を載置したら、PDMS製カバー3の空間部7内にサンプル11が収容されるように、カバー3を基板5の上に被せる。PDMS製カバー3は基板5に自己吸着し、空間部7の気密性が保たれる。次いで、ステップ(B)に示されるように、マイクロピペッターなどの公知慣用の分注器の先端にマイクロピペットチップ13を取設し、このチップ13をPDMS製カバー3の上部から空間部7に突き刺す。これにより、PDMS膜に亀裂部15が生じ、チップ13の下降につれて、亀裂部15は拡径される。チップ13から液体17を注入する際、チップ13と亀裂部15との間に存在する隙間から空間部7内の空気が抜けるため、空気抜用の特別な開口部を設けなくても、ある程度の液体を注入することができる。チップ13の代わりに、注射器の針を使用することもできる。液体注入が完了したら、ステップ(C)に示されるように、チップ13を上昇させ、空間部7から引き抜く。PDMSゴムは弾力性があるので、チップ13が引き抜かれると、亀裂部15は自然に塞がれ、再び密閉性が確保される。その後、ステップ(D)に示されるように、実験室又は研究室などの適当な場所に搬送後、PDMS製カバー3を基板5から剥離し、空間部7内の不要な液体を廃棄し、バイオサンプル11だけを残して検査などに供する。
斯くして、生検法などにより採取されたバイオサンプル11を変質させることなく、採取時のまま検査することができる。また、ピペットチップ13が汚染されないので、何度でも再使用することができ、経済的である。図4に示された使用方法は、図2及び図3に示された各バイオサンプル用容器1A及び1Bにも同等に適用することができる。
PDMS製カバー3、3A及び3Bの形状は円柱形、立方体形、直方体形など、用途に応じて任意の形状をとることができる。厚さ及び大きさはカバーの用途に応じて適宜決定することができる。
図1、図2及び図3に示されたPDMS製カバー3、3A及び3Bは、例えば、特開2001−157855号公報などに記載されている公知慣用の光リソグラフィー法により容易に製造することができる。このような光リソグラフィー法による製造方法は当業者に周知であり、特に詳細に説明する必要は無いであろう。
本発明のバイオサンプル用容器は、医学、獣医学、歯科学、薬学、生命科学、食品、農業、水産など様々な分野で好適に利用することができる。特に、本発明のバイオサンプル用容器は、蛍光抗体法、in situ Hibridization等に最適な器具として、免疫疾患検査、細胞培養、ウィルス固定、病理検査、細胞診、生検組織診、血液検査、細菌検査、タンパク質分析、DNA分析、RNA分析などの広範な領域で安価に、しかも使い勝手良く使用できる。
本発明のバイオサンプル用容器の一例の概要断面図である。 本発明のバイオサンプル用容器の別の例の概要断面図である。 本発明のバイオサンプル用容器の他の例の概要断面図である。 図1に示された本発明のバイオサンプル用容器の使用方法の一例を示す説明図である。
符号の説明
1、1A、1B 本発明のバイオサンプル用容器
3、3A、3B PDMS製カバー
5 基板
7 空間部
9 マイクロチャネル
11 バイオサンプル
13 ピペットチップ
15 亀裂部
17 液体

Claims (3)

  1. ポリジメチルシロキサン(PDMS)製カバーと、前記ポリジメチルシロキサン(PDMS)製カバーと自己吸着可能な基板とからなり、前記PDMS製カバーは、前記基板上に載置されるバイオサンプルを収容するための空間部を少なくとも1個有し、該空間部は、前記基板により密閉されることを特徴とするバイオサンプル用容器。
  2. 前記PDMS製カバーは空間部を複数個有することを特徴とする請求項1記載のバイオサンプル用容器。
  3. 前記複数個の空間部はマイクロチャネルにより相互に連通されていることを特徴とする請求項2記載のバイオサンプル用容器。
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