JP4489884B2 - ポペット弁の制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に、ポペット弁等の制御装置に関し、特に、改良された負荷ドリフト制御(load drift control)を可能にする封止要素と他の利点とを有する制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポペット弁は、例えば、シリンダ、モータ、及び他の作動要素からの作動液の排出を制御する用途等、さまざまな用途で使用されている。一般に、入口ポートからポペット弁を通過してその出口ポートに流れる流体流は、座に対して封止関係にある閉位置と、座から離れている所定の範囲の開位置との間でポペットを制御可能に動かすことによって制御される。1つの基本的なタイプのポペット弁は、ポペットの後ろ側で制御チャンバに入口ポート内の圧力を連通するための、ポペット内を通過する少なくとも1つの絞りスロットを有する。制御チャンバ内の流体圧力が、ポペットに対して閉じ力を及ぼし、ポペットを座に押し付ける。一般的に、入口ポートと制御チャンバと出口ポートの各々の内部の圧力条件が平衡化される時にポペットを座に押し付けて保持するために、ばねも使用される。
【0003】
ポペットを開く作用を制御するための制御装置は公知である。こうした公知の制御装置は、一般的には、パイロット流体信号やソレノイド等の制御を受ける可変調整または流れ制御オリフィスによって、制御チャンバとポペットの出口ポートのような別の場所との間の連通を調整することによって機能する。制御チャンバ内の流体圧力が入口圧力と等しくなりかつ制御チャンバ内の圧力によってポペットが座に押し付けられるように、通常、この可変調整または流れ制御オリフィスは閉じられている。ポペットを開くことは、出口ポートまたは他の場所と制御チャンバを連通させるために可変調整または流れ制御オリフィスを制御可能に開くことによって実現される。この事により、ポペット内の絞りスロットを通しての圧力降下が生じ、平衡圧力よりも制御圧力が低下するので入口圧力が座からポペットを引き離すようにする。その後で、ポペットの開きの度合いが、可変調整または流れ制御オリフィスを通過する流れを制御することによって制御され、平衡状態と、絞りスロットを通過する流れとを調整するようにする。
【0004】
一般に、流体のいくらかの漏洩が制御装置を通して生じることが予想され、典型的には、タンクへの流体ドレンが、こうした漏洩を排出させるために備えられている。しかし、例えばポペットが負荷制御装置として使用される特定の用途では、こうした漏洩が、ポペットが平衡状態に維持されることを困難にし、その結果として負荷ドリフトを生じさせ、すなわち、負荷を制御するアクチュエータまたは他の作動要素の変位を生じさせる可能性があるので、こうした漏洩は問題である。
【0005】
これに加えて、タンクへの別個のドレンを介して漏洩を除去可能とすることには幾つかの問題点がある。制御装置を介しての負荷圧力からドレンへの圧力降下が、ポペット弁を介しての圧力降下とは同じではないことが一般的なので、こうした問題点は、ポペットが制御し難くなるということを含んでいる。ポペット弁は又、下流側圧力(背圧)の影響を受けやすくなり、高い背圧において不安定化される可能性がある。すなわち、完全な開位置に移行してしまい、制御入力に対して応答できない可能性がある。さらに、流れがタンクに排出されることが可能である場合には、液圧シリンダ回路を含む再生動作が過負荷下で作動する間、排出上の問題が生じる可能性がある。さらに、過負荷での作動時における排出の問題に対処するために、タンクへの管路内に背圧が導入される場合が多い。しかし、背圧の付加は、ポペットを不安定化することが既に分かっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は、上記の1つ以上の問題点を克服することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の1つの態様では、改良された負荷ドリフト制御を実現する封止要素を含む、ポペット弁の制御装置が開示されている。この制御装置は、第1の空洞部分と、この第1の空洞部分と連通接続されている第2の空洞部分とを画定するハウジングを含む。このハウジングは、ポペット弁の制御チャンバから流体を受け取るために第1の空洞部分をポペット弁の制御チャンバに連通させるような第1のポートと、流体を受け取るために第1の空洞部分を別の位置に連通させるような第2のポートとを含む。弁座が、第1のポートと第2のポートとの間で第1の空洞部分の周囲に延びている。この制御装置は、第1の端部部分と、その反対側の第2の端部部分と、これらの間を延びる軸線とを有する弁部材を含む。上記第1の端部部分が第1の空洞部分と連通しているハウジング内の孔の中に配置され、弁部材を、弁座に対して封止関係にある閉位置と、第1のポートと第2のポートとの間で弁座を通過する流体の流れが可能となり、弁部材に対して加えられる開き力に応答してポペット弁を制御可能に開くようにする、弁座から離れた所定の範囲の開位置との間を軸方向に移動するように支持する。弁部材の上記第2の端部部分が、上記第1の空洞部分と上記第2の空洞部分との間に延びている。
【0008】
少なくとも1つの付勢部材が、弁部材が開位置に移動することを弾性的に阻止するように配置されており、封止要素が、弁部材の第2の端部部分の周囲において、上記第1の空洞部分と上記第2の空洞部分との間に配置されている。封止要素が、上記第1の空洞部分と上記第2の空洞部分との間での流体漏洩を制限するように弁部材の第2の端部部分の周囲に実質的な封止状態を形成し、この構造が、封止要素を上記孔と整合させて支持する。
なお、好ましい態様においては、上記少なくとも1つの付勢部材が、上記弁部材と係合して位置付けられた、第1のばね定数を有する第1の圧縮ばねと、上記開位置に向かっての上記弁部材の移動を抑制するような位置に上記第1の圧縮ばねを支持するための位置において上記ハウジングに固定的に取り付けられている支持部材と、上記開位置に向かっての上記弁部材の移動を抑制するために、上記弁部材と上記支持部材との間に配置されており、上記第1のばね定数よりも大きい第2のばね定数を有する第2の圧縮ばねとを備えていてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
さて、添付図面を参照すると、図1は、ポペット弁12の作用を制御するための、本発明の教示にしたがって構成され、実施可能である制御装置10を示している。制御装置10とポペット弁12の両方の大部分がハウジング14内に収容されており、ハウジング14は、ポペット弁12の入口ポート18と連通接続されている主流体通路16も形成する。さらに、ハウジング14は、弁12の出口ポート20と、ポペット弁12の制御チャンバ24と連通している制御装置10の入口ポート22と、制御装置10の出口ポート28をポペット弁12の出口ポート20と連通させる戻り導管26と、制御装置10をパイロット信号源(図示されていない)と連通させるパイロット信号導管30とを形成する。
【0010】
ポペット弁12は、入口ポート18と出口ポート20との間の流体通過を制御するために、出口ポート20の周囲に延びる環状の座36との封止係合状態で示されるような閉位置と、入口ポート18と出口ポート20との間の流体の流れを可能にするように座36に対して間隔を置いた所定の範囲の開位置(図示されていない)との間を、ハウジング14内の孔34の中で軸方向に移動するように配置されているポペット32を含む。ポペット32は、それを横切って入口ポート18を制御チャンバ24と連通させる複数の絞りスロット38を含む。ポペット32は、さらに、入口ポート18内の圧力を受けた流体がポペット32を開位置に向けて押し動かすように、入口ポート18と連通する環状反応表面40を含む。制御チャンバ24内の圧力を受けた流体が入口ポート18内の圧力によってポペットに対して及ぼされる力に対抗してポペット32に対して作用するように、他の反応表面42が、反応表面40の反対側のポペット32上に位置し、制御チャンバ24の一部分を画定する。圧縮ばね44が、ポペット32を座36に向けて弾性的に押圧する。
【0011】
ハウジング14は、第1の空洞部分46と、この第1の空洞部分46と連通しているねじ山付き穴48とを形成する。ハウジング14は、第1の空洞部分46を封止するようにねじ山付き穴48内にねじ込み装着されているバルブボンネット50を含み、バルブボンネット50が第2の空洞部分52を画定する。バルブボンネット50が、第1の開放端部54と、第1の開放端部54とは反対側の第2の開放端部56とを含み、この第2の開放端部は、ねじ山付きナット58をそれを封止するようにねじ込み式に受け入れる。第1の空洞部分46は、入口ポート22と出口ポート28とに対して流体連通しており、これらのポートの間に配置されている周囲弁座60を含む。第1の空洞部分46が、さらに、パイロット信号導管30と連通している、弁座60に隣接する細長い円筒形案内孔62を含む。
【0012】
細長い弁部材64が、第1の空洞部分46と第2の空洞部分52との間を延びる。弁部材64は、案内孔62内に支持されている円筒形の第1の端部部分66と、弁部材の周囲に周方向に間隔を置いて配置される複数の可変流れ制御オリフィス68と、弁座60と封止係合可能である先細の周囲弁部分70と、第1の端部部分66の反対側の第2の端部部分72とを含む。軸線73が、第1の端部部分66と第2の端部部分72との間を弁部材64を通って延びる。弁部材64は、弁部分70が弁座60と封止係合している閉位置と、弁座60から弁部分70が軸方向に移動して、可変流れ制御オリフィス68を通る流体流が入口ポート22と出口ポート28との間において弁座60を通過するのを可能にする、所定の範囲の開位置との間を、軸方向に移動することが可能である。開位置へ向かっての弁部材64の移動が矢印Aで示されており、この移動は、矢印Bによって示されているような弁部材64に対して開く力を作用させる、パイロット信号導管30を介して第1の端部部分66に伝達される流体入力または制御信号によって開始させられる。
【0013】
環状の肩部74が、弁部分70と第2の端部部分72との間において、弁部材64の周囲に延びている。環状の肩部76が、第1の空洞部分46と第2の空洞部分52との間において、バルブボンネット50の周囲に延びている。さらに、円筒形封止要素78と第1の圧縮コイルばね80とが、肩部74と肩部76との間に配置されており、弁座60と封止係合するように弁部材64を押し動かし、かつ、開位置に向かう弁部材64の動きを抑制するように、ばね80が圧縮状態にされている。さらに明確に述べれば、封止要素78は、ばね80に当接している第1の軸方向端部部分82と、肩部76に当接している反対側の第2の軸方向端部部分84とを含み、かつ、軸方向端部部分84と肩部76との間に封止状態が形成されるように、軸方向端部部分84が凸状の丸形断面形状を有し、肩部76が嵌合する凹状の丸形断面形状を有する。封止要素78は、軸方向端部部分82、84の間に延びる滑らかな円筒形内側表面86を有し、弁部材64の第2の端部部分72は、弁部材64が止まっている時と移動している時との両方の場合で内側表面86と封止係合可能な位置で、弁部材64の周囲に延びている丸形シールリング88を含む。封止要素78と肩部76との間に形成される封止状態と、封止要素78とシールリング88との間に形成される封止状態とが、第1の空洞部分46から第2の空洞部分52への流体漏洩をほぼ制限するということが重要である。これに加えて、第1の空洞部分46と第2の空洞部分52との間の封止状態が弁部材の移動の範囲の全体にわたって維持されるように、封止要素78及び肩部76とシールリング88との間の湾曲した境界面が自己整合機能を提供する。
【0014】
制御装置10は、さらに、ねじ山付きナット58を貫通するねじ山付き開口92の中にねじ込み装着されている調整ねじ90を含む。調整ねじ90は、ナット58と共に封止状態を形成するOリング98をその中に収容する環状溝96を有する第1のばね保持子94を含む。第2のばね保持子100は、第1のばね保持子94に対して間隔を置いて反対側に位置するように、弁部材64の段付き端部102に取り付けられており、第2の圧縮コイルばね104が、方向Aの弁部材64の動きを抑制するために、ばね保持子94とばね保持子100との間の空間内に配置されている。ナット58に対して調整ねじ90をねじ込み移動することによって、ばね104の圧縮とばね80の圧縮とが調整可能であり、止めナット106とのねじ係合によって、ねじ90が所望の位置に固定可能である。
【0015】
動作時には、封止要素78の第2の軸方向端部部分84と肩部76との間の封止係合と、シールリング88と封止要素の内側表面86との間の封止係合とが協働して、第1の空洞部分46から第2の空洞部分52への流体の著しい漏洩を防止するようにし、案内孔62に対して軸方向に整合していない場合でさえ、封止状態が維持されるように、第2の軸方向端部部分84と、肩部76と、シールリング88との丸い形状が、上記自己整合機能を提供する。これに加えて、自己整合機能は、弁部材64のさらに自由な軸方向移動を可能にする効果を有する。第1の空洞部分と第2の空洞部分との間に封止状態を維持するこの機能は、漏洩による負荷ドリフトをほぼ排除することが分かっており、このことが本発明の重要な目的である。予防的処置として、発生するかも知れない漏洩を排出するために、補助排出管路108が第2の空洞部分52と連通接続されている。
【0016】
図2を参照すると、この図には、本発明の教示にしたがって実施可能であるように構成されている、例えばポペット弁12等のようなポペット弁の制御装置の他の実施形態110が示されており、実施形態110と実施形態10とで同じ部品は同じ参照番号で示されている。制御装置110は、例えばポペット弁12(図示されていない)のようなポペット弁も収容することが好ましいハウジング14内にその大部分が含まれて位置すると共に、ポペット弁の制御チャンバと流体連通して接続されている入口ポート22を有していて、さらに、この制御装置は、ポペット弁からその下流の位置等に流体を配送するための戻り導管26に流体連通して接続されている出口ポート28を含んでいる。ハウジング14は、制御装置110を含む円筒形空洞112を形成する。空洞112は、スプール状の孔114を含み、この孔は一方の端部においてパイロット信号導管30と連通すると共に、他方の端部において、入口ポート22と出口ポート28とに連通している第1の空洞部分116と連通している。空洞112は、ねじ山付き穴120と連通している第2の空洞部分118を含む。細長いスプール状弁部材122が、空洞112内に作動可能に配置されている。弁部材122は、第1の端部部分124と、反対側の第2の端部部分126と、これらの間を延びる長手方向軸線127とを含む。円筒形の弁座128は、入口ポート22と出口ポート28との中間の第1の空洞部分116内に配置されており、弁部材122は、その第2の端部部分126が弁座128と封止係合する閉位置と、その弁部材の可変流れ制御オリフィス130が入口ポート22と出口ポート28との間の連通を可能にするように位置させられる、弁座からその第2の端部部分が間隔を置くようにされる、所定の範囲の開位置との間を、軸方向に移動することが可能である。これに加えて、弁座128の長さXが相当大きいので、結果として「不感域(dead band) 」、すなわち、入力パイロット信号または弁部材を開くように作用する他の力の発生と、その結果として生じる弁部材の軸方向移動との間のタイムラグ、が通常よりも幾分か長くなるであろう。こうした不感域を相殺するために、第2のばねと係合する前に、弁座128の長さXの全部または一部分に相当する距離だけ弁部材が移動することを可能にするタイミングギャップが得られるように、第2の圧縮コイルばね144を十分に短い長さにすることが可能である。
【0017】
バルブボンネット132は制御装置110の穴120内にねじ込みによって取り付けられ、バルブボンネット132内に取り付けられるねじ山付き調整ねじ134を含んでいる。調整ねじ134は、バルブボンネット132の周囲に封止状態を形成するためのOリングを受け入れるための周囲溝96をその周囲に有する第1のばね保持子136を含む。第2の段付きばね保持子138が弁部材122の段付き端部140に取り付けられ、図示されている閉位置から所定の範囲の開位置に向かって弁部材122が移動することを抑制するために、第1の圧縮コイルばね142と第2の圧縮コイルばね144とが、ばね保持子136とばね保持子138との間に配置されている。
【0018】
制御装置110が、第1の空洞部分116と、第2の空洞部分118との間で弁部材122の第2の端部部分126の周囲に配置される円筒形封止要素146を含むことが重要である。弁部材が静止している時と、第1の空洞部分116と第2の空洞部分118との間の流体漏洩を制限するような弁部材の移動時との両方において、弁部材122の第2の端部部分126の周囲に実質的な封止状態を形成するように、封止要素146は弁部材122の第2の端部部分126よりも直径方向にわずかだけ大きい。封止要素146は、スプール状孔114と軸方向に厳密に整合するように、ハウジング14と共に一体的に形成されかつそのハウジングによって支持されている。この点に関して、低い漏洩可能性とその結果としての低い負荷ドリフトとを得るために、封止要素146とスプール状孔114との間において厳密な整合とサイズとが維持されるように、封止要素146とスプール状孔114とが、同一の工具を使用してハウジング14内に同時に形成されることが企図される。
【0019】
図3と図4を参照すると、これらの図には、本発明によるスプールタイプの制御装置の第2の実施形態148が示されている。制御装置148と制御装置10及び110とにおける同じ部品は、同じ参照番号で示されている。制御装置148は、ハウジング14内の空洞152内に配置されている細長いスプール状弁部材150を含む。空洞152は、その一方の端部においてパイロット信号導管(図示されていない)と連通すると共にその反対側の端部において第1の空洞部分154と連通しているスプール状孔を含む。空洞部分154は、上述したように、1つの場所において、制御チャンバから流体を受けるためにポペットの制御チャンバと連通接続するようにされている入口ポートと連通し、かつ、別の場所において、流体を受け入れるための出口ポートと連通している。これに加えて、上述のように、弁座(図示されていない)が、入口ポートと出口ポートとの中間で第1の空洞部分154の周囲に延びている。第1の空洞部分154は、ハウジング14内の穴156と連通している。穴156は、内側にねじ山が付けられた側壁部分158によって部分的に画定され、かつ、先細の環状側壁部分160によって部分的に画定される。スプール状の孔と先細環状側壁部分160とが、軸線161を中心として軸方向に厳密に整合していることが重要であり、かつ、こうした厳密な軸方向整合を実現するために、これらの両方が、必要な精度を与える単一の形状の工具を使用して形成されることが可能である。バルブボンネット162が、ねじ山付き側壁部分158とねじ係合する対応したねじ山付き部分164と、先細環状側壁部分160に対して対向して位置する環状外側先細表面166とを有する。外側先細表面166は、先細環状側壁部分160と封止係合するようにその中にOリングを受け入れる環状溝168を含む。これに加えて、外側先細表面166と先細環状側壁部分160とが、長手方向軸線161に対して異った角度で方向配置され、環状接触線172に沿って係合し、バルブボンネットがスプール状孔と整合するようにする。
【0020】
バルブボンネット162が、第1の空洞部分154と、バルブボンネット162内に位置している第2の空洞部分174との間における漏洩を防止するために、弁部材150の第2の端部部分126と共に実質的な封止状態を形成する弁部材150の第2の端部部分126の周囲に延びる封止部分146を含んでいる、バルブボンネット162を貫通する孔を有している。封止部分146は、スプール状の孔と厳密に軸方向に整合するように、外側先細表面166と厳密に同中心である。この場合にも同様に、漏洩とドリフトとを実質的に防ぐために、封止要素146は比較的長い軸方向長さを有すると共に、弁部材の第2の端部部分126の直径と近似した直径サイズを有し、これらの間の典型的な隙間は約40ミクロンのオーダーである。これに加えて、バルブボンネット162は、弁部材150の端部に取り付けられている第2の段付きばね保持子138に対して間隔を置いて対向した位置にある段付きばね保持子136を含む調整ねじ134をねじ込みによって受け入れるねじ山付きナット58を含み、第1の圧縮コイルばね142と第2の圧縮コイルばね144とが、実施形態110に関して上述したように、ばね保持子136とばね保持子138との間に配置され、動作可能である。
【0021】
改良された負荷ドリフト制御を実現する封止要素を有する本発明のポペット弁制御装置は、負荷ドリフトが概ねゼロであることが望ましい様々な液圧システム用途において有用である。こうした用途の事例は、掘削、土砂掘削運搬、建設、採鉱等のために使用される機器のバケットおよびブレード制御システムを含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ポペット弁に関連した本発明による改良された負荷ドリフト制御のための封止要素を有する制御装置の1つの実施形態の略示部分断面図である。
【図2】図2は、本発明による改良された負荷ドリフト制御のための封止要素を有する制御装置の他の実施形態の略示部分断面図である。
【図3】図3は、本発明による制御装置の他の実施形態の部分断面図である。
【図4】図4は、図3の制御装置の拡大部分断面図である。
【符号の説明】
12…ポペット弁
14…ハウジング
22…第1のポート
24…制御チャンバ
28…第2のポート
46…第1の空洞部分
52…第2の空洞部分
60…弁座
62…孔
64…弁部材
66…第1の端部部分
72…第2の端部部分
78…封止要素
80、104…付勢部材
Claims (10)
- ポペット弁の制御装置であって、
第1の空洞部分と、前記第1の空洞部分と連通接続している第2の空洞部分とを画定するハウジングであって、前記ハウジングが、前記ポペット弁の制御チャンバから流体を受け取るために前記第1の空洞部分を前記ポペット弁の制御チャンバと連通させるようにする第1のポートと、流体を受け取るために前記第1の空洞部分を他の位置に連通させるようにする第2のポートとを含み、弁座が、前記第1のポートと前記第2のポートとの間において前記第1の空洞部分の周囲に延びているハウジングと、
第1の端部部分と、その反対側の第2の端部部分と、これらの間を延びている軸線とを有する弁部材であって、前記弁座に対して封止関係にある閉位置と、前記第1のポートと前記第2のポートとの間で前記弁座を通過する流体の流れが、前記弁部材に対して加えられる開く力に応答して前記ポペット弁を制御可能に開くために可能にされる、前記弁座から離れた所定の範囲の開位置との間で、軸方向に動くように前記弁部材を支持するために、前記第1の空洞部分と連通している前記ハウジング内の孔の中に前記第1の端部部分が配置され、かつ、前記第2の端部部分が、前記第1の空洞部分と前記第2の空洞部分との間を延びている、弁部材と、
前記弁部材が前記開位置に向かって移動することを弾性的に抑制するように配置されている少なくとも1つの付勢部材と、
前記第1の空洞部分と前記第2の空洞部分との間で前記弁部材の前記第2の端部部分の周囲に配置されている封止要素であって、前記封止要素が、前記第1の空洞部分と前記第2の空洞部分との間の流体漏洩を制限するように前記弁部材の前記第2の端部部分の周囲に実質的な封止状態を形成する、封止要素と、
を備えるポペット弁の制御装置。 - 前記弁部材がスプール状の弁であり、かつ、前記封止要素が、前記ハウジングと共に一体的に形成されている請求項1に記載の制御装置。
- 前記少なくとも1つの付勢部材が、前記弁部材と係合して位置付けられた、第1のばね定数を有する第1の圧縮ばねと、前記開位置に向かっての前記弁部材の移動を抑制するような位置に前記第1の圧縮ばねを支持するための位置において前記ハウジングに固定的に取り付けられている支持部材と、前記開位置に向かっての前記弁部材の移動を抑制するために、前記弁部材と前記支持部材との間に配置されており、前記第1のばね定数よりも大きい第2のばね定数を有する第2の圧縮ばねとを備える請求項1に記載の制御装置。
- 前記第2のばねが、前記弁部材と前記支持部材との間の空間内に配置されており、前記空間が第1の長さを有し、前記第2の圧縮ばねが、非圧縮状態にある時に第2の長さを有し、前記第1の長さが前記第2の長さよりも長い請求項3に記載の制御装置。
- さらに、前記封止要素を支持する構造を備えていて、前記ハウジングが、さらに、前記第1の空洞部分と連通している穴を備え、前記封止要素を支持する前記構造が、前記封止要素を支持するように前記穴の中に固定配置されているバルブボンネットを備え、前記弁部材の前記第2の端部部分と、前記封止要素と、前記バルブボンネットとが、前記弁部材に対する前記封止要素の自己整合を可能にする協働して係合可能な部分を含む請求項1に記載の制御装置。
- 前記弁部材の前記第2の端部部分が、その周囲に延在する隆起周囲延在部分を含み、該隆起周囲延在部分は、前記封止要素と周囲で封止係合するように配置されている、請求項5に記載の制御装置。
- 前記封止要素が、前記バルブボンネットの周囲に延びる環状の肩部と協働して封止係合される軸方向端部を含む円筒形部材であり、前記軸方向端部の表面と前記肩部とが噛み合い湾曲形状を有する請求項6に記載の制御装置。
- さらに、前記封止要素を支持する構造を備えていて、前記封止要素を支持する前記構造が、前記第2の空洞部分を画定するバルブボンネットを有し、前記バルブボンネットが、前記孔と軸方向に整合している先細環状側壁部分によって画定される前記ハウジング内の穴の中に取り付けられており、前記バルブボンネットが、前記封止要素と、前記封止要素と軸方向に整合している外側先細表面とを含み、前記外側先細表面が、前記先細環状側壁部分と係合し、それよって前記弁部材との整合状態に前記封止要素を維持する請求項1に記載の制御装置。
- 前記弁部材がスプール状の弁である請求項8に記載の制御装置。
- さらに、前記第2の空洞部分と連通する排出管路も備える請求項1に記載の制御装置。
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