JP4489254B2 - 発泡性飲料用の注出具 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発泡性飲料用の注出具に関し、詳しくは缶ビール、発泡酒等の金属容器に入れられた発泡性飲料をコップ等の受器に注ぐ時に金属容器の端部に取り付けて使用し、受器に注がれた飲料にきめ細かな泡を発生させるのに適した発泡性飲料用の注出具に関する。
【0002】
【従来技術】
ビールには、ビール中の炭酸ガスやうまみ成分が逃げるのを防ぐふたとしての役割と飲んだときの爽快感を維持する役割を持った美しくきめ細かい泡がその品質として求められる。そこで、缶ビールの天板の開封部を開いた後、泡発生手段としてビール缶等の金属容器の端部に取り付けて中のビールを受器に注ぐための補助具としての注出具は従来から種々開発されている。そのような注出具の従来例としては、例えば、(1)実公昭59−23717号公報に示される「ビール用金属容器の蓋」、或いは(2)実開昭59−121355号公報に示される「飲料の注出具」等の考案がある。前者(1)に示される考案では、ビール缶の開封部付き天板に重ねて取り付ける合成樹脂製の蓋本体に、単に天板の開封部と整合する主注出口及び副注出口と、その主及び副注出口から隔てられた空気吸入口とを形成し、蓋本体の内側(天板側)にはそれらの注出口及び空気吸引口を囲繞し、更には天板に重ねて取り付けたとき天板の開封部を囲繞する液洩れ防止用突条を形成して構成されている。しかしながら、この蓋を使用してビールをコップ等に注ぐだけでは、使用しない場合より良いにしても、十分満足できるきめ細かな泡を発生させることできない。また、後者(2)に示される考案では注出具に金属容器の注出口に整合する注出ノズルを外側(金属容器と反対側)に突出させて形成し、その注出ノズルの入口側に拡大路をかつ出口側に縮小路を形成すると共に縮小路と並列にノズルを形成してビールを受器に注ぐとき縮小路から本流として注ぎ、ノズルから小流を流すようになっている。しかしながら、この後者の注出具では金属容器に取り付けたときの金属容器の注出口に関する注出ノズルの位置関係、注出ノズルの形状及び傾斜、及び小流用のノズルの形状等が不十分できめ細かな泡を十分に発生させることができな問題がある。更に、缶蓋として特殊なものを使用しなければならず、一般的に流通している容器への適用は不可能であった。また、上記従来の考案による蓋或いは注出具では、ビール缶から受器へのビールの注ぎを止めてビール缶を急に立てると注ぎ口からビールが飛び出す問題もあった。
【0003】
一方、飲料注出具において、本流を形成する飲料注出パイプと並列に小流を形成する副飲料注出パイプを有し、副飲料注出パイプの通路の断面積が入側と出側で異なる構造のものが、実開昭59−168353号公報に示されているが、この公報に示された注出具は瓶の口に取り付けて使用するものであり、この公報に記載されたものをそのまま缶ビール等の金属容器に入れられた発泡性飲料の注出に適用することはできない。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
缶ビールを受器に注いだときにビールの表面に発生する泡に付いて研究を重ねた結果、受器内のビールの表面にきめ細かな泡を発生させるためには、ビールをビール缶から一条の本流のみで注ぐだけでは不十分で、本流と並列に細い補助流を形成させ、その補助流により、本流によって受器内に注がれたビールの表面をたたくようにすると効果があることが分かっていた。このような研究結果に基づいて上記公報に記載の考案が成されたのであるが、それでもきめ細かな泡立ちを達成すると言う点では、前述のように十分なものではなかった。本発明者はビールの泡発生のメカニズムに付いて更に研究を重ねた結果、受器内に注がれたビール表面の上にきめ細かな泡を発生させるためには、単に細い補助流をつくっただけでは不十分であって、本流の流速をある程度早くして受器の側壁に勢いよく当てると共に、補助流を本流より早く発生させかつ可能な限り細くして確実にかつある程度の勢いで流す必要があることが分かった。
【0005】
本発明が解決しようとする一つの課題は、金属容器に装着して使用する注出具であって、所望の速度の本流を発生させる前に細い補助流を確実に発生させて受器に発泡性飲料のきめ細かな泡を発生させることが可能な発泡性飲料用の注出具を提供することである。
本発明が解決しようとする他の課題は、可能な限り細い補助流を確実に形成させると共に、発泡性飲料の注ぎ動作中にその補助流を所望の勢いで連続させ、それによってきめ細かな泡を多く発生させることが可能な発泡性飲料用の注出具を提供することである。
本発明が解決しようとする別の課題は、飲料の容器の注ぎ口と本流を形成する主ノズルとの位置を整合させることが可能な発泡性飲料用の注出具を提供することである。
本発明が解決しようとする別の課題は、飲料の容器から受器内に飲料を注いだ後に飲料の注ぎを急に中止した場合でも容器の注ぎ口から飲料が吹きこぼれるのを防止できる発泡性飲料用の注出具を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による発泡性飲料用の注出具は、開封部付き天板により閉鎖された金属容器に装着して使用する発泡性飲料用の注出具において、該天板を被って装着可能な本体と、該開封部と整合可能な位置で該本体から該本体の一方の側に斜めに突出させて取り付けられた主ノズルと、該主ノズルに隣接して該主ノズルと並列に伸張させて該本体に取り付けられた補助ノズルと、を備え、主ノズルが本体の中心側で該補助ノズルが本体の外周側に配置され、該主ノズル及び補助ノズルの入口には開口部の面積が該天板の該開封部の面積より広い導入チャンバが形成され、該補助ノズルが、該液体の流れる方向に沿って上流側の横断面積の大きな第1のノズル孔と下流側の横断面積の小さな第2のノズル孔とを有し、該本体の他方の側には該導入チャンバの該開口部を部分的に囲繞して形成され、該注出具が該金属容器に取り付けられたとき該天板の外面と接触可能な突条が形成されて構成されている。
上記構成を有する本発明の注出具によれば、導入チャンバと突条により、天板の開封部より口径の大きな空間を形成し、この空間が主ノズル及び補助ノズルに発泡性飲料が流入する際の溜となり、主ノズルと補助ノズルが所定の位置に設置されることにより、主ノズルからの本流に先だって補助流を確実にかつ所望の勢いで流すこと及び主ノズルから受器へ本流を勢い良く流すことが可能になり、きめ細かな泡の生成に必要な二つの要因をつくりだすことができるという効果を奏する。また、飲料の容器から受器内に飲料を注いだ後に飲料の注ぎを急に中止した場合でも容器の注ぎ口から飲料が吹きこぼれるのを防止できるという効果を奏する。突条は、注ぎ口から容器の蓋の全体に液体が回るのを防止することができる。
【0007】
上記本発明による発泡性飲料用の注出具の一実施例において、該突条が該本体の中心部近傍で不連続になっており、該不連続部分で該天板の該開封部に形成されたスティオンタブを受けて該金属容器に対する該注出具の位置決めを可能にしてもよい。この実施例においては、上記本発明の効果を奏するのに加え、位置決め突部が天板の開封部に形成されたスティオンタブを挟むことによって、金属容器の開封部と注出具の開口部とが一致するように位置決めすることができ、一定の注出を洩れなくスムースに行うことが可能となるという効果を奏し得る。
本発明の他の実施例において、該本体の該他方の側には、該天板の該開封部に形成されたスティオンタブを挟んで該金属容器に対して該注出具を位置決めする位置決め突部を形成してもよい。この実施例において、上記本発明の効果を奏するのに加えて、突条が本体の中心部近傍で天板に形成されたスティオンタブを受けることによって、金属容器の開封部と注出具の開口部とが一致するように位置決めすることができ、一定の注出を洩れなくスムースに行うことが可能となる。
また、本発明の別の実施例において、該導入チャンバが、該本体の平坦部から該一方の側に突出する側壁と、該側壁に接続された端壁とによって画成され、該側壁及び端壁が該本体と一体化して構成されていてもよく、また、その場合、該導入チャンバの開口部が、該本体の該平坦部に接続する該側壁の内周縁によって画成され、該側壁の内周縁と該突条の内周縁が連続していてもよい。この実施例において、前記本発明の効果を奏するのに加えて、側壁と端壁とによって導入チャンバの形状が具体的に特定され、導入チャンバと突条とで、天板の開封部より口径の大きな空間を形成し、これが主ノズル及び補助ノズルに発泡性飲料が流入する際の溜となり、補助ノズルから確実にかつ所望の勢いで補助流を流すと共に主ノズルから勢いよく本流を流して受器に注ぐことが可能となり、また導入チャンバの開口部と突条が連続して形成されて導入チャンバ内での飲料の流れがスムースになるという効果を奏することができる。
本発明の更に別の実施例において、該主ノズルの主ノズル孔の該導入チャンバ側の開口縁には該補助ノズル側から主ノズル孔の中心側に突出する突出部が形成されていてもよい。この実施例において、前記本発明の補助流を確実にかつ所望の勢いで流す効果を奏するのに加え、該突出部によれば、突出部が主ノズルに対して堰として機能して主ノズルを介しての発泡性飲料の流出開始を遅らせると共に補助ノズルからの補助流の液圧を高め、きめ細かな泡を発生させるのに必要な流速を確保することができる。
【0008】
更にまた、本発明の別の実施例において、上記の発泡性飲料用の注出具において、該本体には該主及び補助ノズルとは該本体の直径方向反対の位置に空気孔が形成されていてもよい。この実施例によれば、前記本発明の効果を奏するのに加え、金属容器から発泡性飲料を注ぐ際に、空気は主ノズル孔の上側内面(図4:注出具の中心O−O側)に沿って流れ、更に天板の開口の注出具の中心側の部分を通して金属容器内に流れることができるが、これとは別に、空気孔を形成させたことにより、空気孔を通して天板と本体との間の隙間を介して上記開口の一部を通して流れ、金属容器からの発泡性飲料のスムースな流れを確保でき、金属容器を注ぎ状態から戻した時に金属容器内の発泡性飲料が吹きこぼれるのを防止するのを更に向上させることができる。
本発明の更に別の実施例において、該補助ノズルの第2のノズル孔が複数個並列に形成されていていてもよい。この実施例によれば、前記本発明の効果を奏するのに加え、主ノズルから注がれるビールが攪拌すべき補助ノズルからの細い補助流を十分確保できる効果がある。
本発明の更に別の実施例において、該主ノズルの主ノズル孔が筒状の主ノズル本体によって画成され、該主ノズル孔の該導入チャンバに対する開口縁が、部分的に、該開封部の開口縁の外側に位置していてもよい。この実施例によれば、前記本発明の効果を奏するのに加え、主ノズルを介しての空気の流れを確保し、金属容器を注ぎ状態から戻した時に金属容器内の発泡性飲料が吹きこぼれるのを防止するのを更に向上させることができる。
本発明の更に別の実施例において、該筒状の主ノズル本体の先端縁は、該本体の平坦部から該先端縁までの距離が、該本体の中心側よりも外周側において大きくなるように形成されていてもよい。この実施例によれば、前記本発明の効果を奏するのに加え、金属容器から発泡性飲料を注ぐ際に、空気は主ノズル孔の上側内面に沿って流れ、更に、天板の開口の注出具の中心側の部分を通って金属容器に流れることができるが、主ノズル孔の断面積が大きくなったことにより、金属容器からの発泡性飲料のスムースな流れを確保でき、金属容器を注ぎ状態から戻した時に金属容器内の発泡性飲料が吹きこぼれるのを防止するのを更に向上させることができる。また、受器に対して金属容器を傾けて受器に発泡性飲料を注ぐ際に、主ノズルの先端縁の傾斜により、誰でも容易にかつ確実に飲料を受器の所望の位置に注ぐことができる効果がある。
本発明の更に別の実施例において、該本体の平坦部から補助ノズルの先端縁までの距離が、該主ノズル本体の該平坦部から先端縁までの最大の距離より小さくてもよい。この実施例によれば、前記本発明の効果を奏するのに加え、主ノズルと補助ノズルの位置関係が具体的に特定され、受器に発泡性飲料を注ぐ際に、まず、補助ノズルから受器の中心部に、次に主ノズルから受器の側壁に飲料を注ぐことができ、補助ノズルからの補助流によって発生された泡が主ノズルからの本流により攪拌されることになり、きめ細かな泡を確実かつ十分に発生させることができる効果がある。
本発明の更に別の実施例において、該補助ノズルが該本体とは別体に形成され、該本体に取り外し可能に取り付けられていてもよい。この実施例によれば、前記本発明の効果を奏するのに加え、補助ノズルが着脱可能なため、発泡性飲料の種類や状態の変化並びに受器の種類(口径、高さ等)に対応させて種々の形状(補助ノズル孔の径、長さ、数等)の補助ノズルを選んで選択的に使用できる効果がある。
【0009】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
図1ないし図8において、本発明の飲料用の注出具の一実施例が、缶ビール用の金属容器に取り付けて使用する注出具の例として示されている。注出具1は、缶容器の開封部が形成された天板に重ねて取り付けるようになっている全体として円形の本体2と、本体の一方の側(図3ないし図6において上側)に設けられた主ノズル3及び補助ノズル4と、主ノズル及び補助ノズルにビールを導入する導入チャンバ5と、本体2の反対側(図3ないし図6において下側)に設けられた仕切り部材6とを備え、それらは図に示される位置関係で配置されている。本体2、主ノズル3、補助ノズル4、仕切り部材6は合成樹脂材料で作られ、本体2と主ノズル3と仕切り部材6とは一体的に形成されている。
【0010】
本体2は円形の平坦部21を有し、その平坦部21の周辺には下側(図3ないし図6において)に伸びる管状の嵌合突部22が平坦部と一体的に形成されている。嵌合突部22は注出具1を金属容器に取り付けたとき金属容器の端部ある天板の嵌着部の外側に嵌るようになっている。嵌合突部22の内周面には金属容器に取り付けたとき金属容器の外周縁と係合して脱落を防止する係合畝部23が形成されている。本体2には、本体の中心線O−O(図4)から外周側に片寄った位置において、平坦部21から一方の側(図3ないし図6において上側)に突出する側壁25が平坦部21と一体的に形成されている。側壁25の上部は平坦部に関して異なる角度で傾斜している一対の端壁26及び27に接続している。側壁25及び端壁26、27は、平坦部21より外側(図3ないし図6において上側)に突出する導入チャンバ5を画成している。端壁26及び27は平坦部21に関して異なる角度で傾斜している。端壁26の端縁26’は本体の平坦部と一体化して連続的に接合されている。導入チャンバ5の平坦部の位置における開口部51の面積は、後述する金属容器の天板の開封部の面積より広くなっていて、金属容器に正規に取り付けたとき開封部を囲むようになっている。端縁26’は、注出具が金属容器に取り付けられたとき、端縁が金属容器の開封部の開口の縁であって金属容器の中心軸線側の縁よりも外側になるように設定されている。
【0011】
導入チャンバ5を画成する一つの端壁26には、主ノズル3の中空筒状の主ノズル本体31が取り付けられている。主ノズル本体31はこの実施例では横断面が円形の中空円筒状になっているが、この形状に制限されず、他の形状、例えば断面が楕円、長円、多角形等の形状でもよい。この主ノズル本体31は、この実施例では、端壁26と同じ材料で一体的に形成されているが、別個に形成して後から取り付けてもよい。主ノズル本体31は主ノズル孔32を画成している。主ノズル本体31は平坦部21の外側面に関して所定の角度θで傾斜して外側(図4及び図5において上側)に伸びており、その角度(本体の中心線O−O及び主ノズル本体31の軸線O’−O’線を含む平面上で図った場合)は60°ないし80°の範囲が好ましい。主ノズル本体の先端縁33は、該本体の平坦部21から該先端縁33までの距離が、該本体の中心O−O側よりも外周側において大きくなるように傾斜して形成されている。平坦部の面から先端縁33の最も外側(図4において上側)に突出した部分までの距離Hは、注出具が取り付けられる缶ビールのサイズによっても異なるが、350cc又は500ccサイズの缶ビールの場合は、30mmないし40mmの範囲が好ましい。主ノズル孔32が導入チャンバ5に開口する開口縁34は主ノズル本体31が端壁26に関して傾斜しているため楕円形状になっているが、その開口縁の本体2の中心O−O側の部分34’(図4)は、注出具が金属容器に取り付けられたとき金属容器の開封部の開口の縁より外側に位置するように寸法決めされている。なお、主ノズル孔32の開口縁34の面積は、注出具が取り付けられる缶ビールのサイズによっても異なるが、350cc又は500cc缶ビールの場合は金属容器の開封部の面積と略同等もしくはこれより大きいことが好ましい。上記のような配置により、導入チャンバは主ノズル及び補助ノズルの入口側に配置されることになる。主ノズル孔32の導入チャンバ5側の開口縁34の位置には、補助ノズル側の内壁から主ノズルの中心側に突出する突出部36が一体的に形成されている。この突出部36は水路の堰として機能し、発泡性飲料が入れられた金属容器を注ぎ状態に徐々に傾けていくときに主ノズルからの飲料の流出を遅らせると共に、その分補助ノズルからの補助流の液圧を高めて流れを確実にかつ所望の勢いにさせる作用がある。なお、この突出部を形成する代わりに、主ノズル孔32の縁から補助ノズル孔43の縁までの距離x(図4)を大きくしてもよい。
【0012】
導入チャンバを画成する他の端壁27には、横断面が図8に示されるように長円形の環状の補助ノズル取り付け部29が、主ノズル3の主ノズル本体31と平行にして外側(図4及び図5で上側)に突出させて一体的に形成されている。この取り付け部29により形成される穴の横断面積は主ノズルの主ノズル孔の横断面積の20ないし40%の大きさが好ましい。取り付け部29には補助ノズル4のノズル本体41が嵌合固定されている。このノズル本体41は合成樹脂製で第1及び第2のノズル孔42及び43がそれぞれ2個ずつ形成されている。第1のノズル孔42は取り付け部29側に位置し第2のノズル孔43がノズル本体の先端側に位置している。この第2のノズル孔の各横断面積は第1のノズル孔の横断面積より小さく、第1のノズル孔の横断面積の7ないし10%で2.5ないし3.2mm2の大きさが好ましい。第1及び第2のノズル孔の軸線は互いに平行で、主ノズル孔の軸線に関しても平行になっている。本体2の平坦部21の面から補助ノズル4のノズル本体41の先端までの距離hは、前述の主ノズルの主ノズル本体の距離Hよりも小さくなっている。ノズル本体41の二つの第1のノズル孔を区切る仕切壁44は必ずしも必要ない。第2のノズル孔の断面積及び長さは、第2のノズル孔から流出した細い流れの補助流が所望の勢いで流れるように選択される。これらの断面積及び長さは、補助流がそのノズル孔から出始めたときは連続する層流を成していて、受器内の飲料の表面に当たる直前で断続流になるように、選ばれてもよい。なお、上記実施例では主ノズル3の軸線O’−O’と補助ノズル4の軸線O”−O”とは平行に形成されているが、必ずしも平行である必要はなく、補助ノズル4の軸線を主ノズルの軸線に関して、補助ノズルの先が主ノズルに接近する方向(補助ノズルからの補助流が主ノズルからの本流に合流しない範囲内で)又は離れる方向にわずかに傾斜させ並列に設置させてもよい。
【0013】
本体2の平坦部の他方の側(図3ないし図6において下側)には、嵌合突部22が突出する方向に突出する突条61が平坦部と一体的に形成されている。この突条は仕切り部材6を構成し、図2に示されるように導入チャンバ5の開口縁を部分的に囲むように配置されている。すなわち、導入チャンバ5の開口縁のうち本体2の中心O−O側の部分51’の位置では突条が形成されておらず、この部分で突条は不連続になっているが、その他の部分では開口縁51を囲繞するように連続している。この理由は、注出具を缶ビールの金属容器に取り付けてビールを受器に注ぐとき本体の中心が上側になって補助ノズルが下側になるからである。この実施例においては、導入チャンバ5を画成する側壁25の内周面と突条61の内周面とは図4及び図6に示されるように、面一になるように連続して形成されているが、必ずしも面一にする必要はなく、突条の内周面を側壁の内周面より外側に配置してもよい。突条61の突出距離Lは、注出具1を金属容器に取り付けたとき、先縁63が金属容器の天板の外面に接触して液垂れを防止できればよい。平坦部の他方の側の面には、本体の中心及び主ノズルの中心を結ぶ線Y−Y(この線は本体の中心線O−O及び主ノズル本体31の軸線O’−O’線を含む平面と平坦部21の面とが交叉してできる線でもある)を間に挟んで一対の位置決め突部71が平坦部と一体的に形成されている。この位置決め突部は注出具を使用するとき金属容器の開封部に形成されているスティオンタブを間に挟むことによって、金属容器に対する注出具の位置決めを行えるようにしている。本体2の平坦部21には本体の中心に関して補助ノズルと直径方向反対の位置に空気孔28が形成されている。すなわち、空気孔28は、本体の線Y−Y上で補助ノズルとは中心O−Oに関して反対側の位置に形成されている。位置決め突部の突出長さは本体周辺の嵌合突部の長さより僅かに小さくなっている。なお、位置決め突部は必ずしも必須ではなく、省略してもよい。更に、図9に示される注出具1’のように、仕切り部材6を構成する突条の不連続側の端部を延長させて不連続部分でスティオンタブtを受けて金属容器に対する注出具の位置決めを行ってもよい。本体2の嵌合突部22の外周には、空気孔28に近接した位置においてタブ24が形成されている。このタブは金属容器から注出具を外すとき指で摘むために設けられている。
【0014】
次に、上記実施例の注出具1を缶ビールの金属容器に取り付けてビールをコップのような受器に注ぐ場合に付いて図10及び図11を参照して説明する。まず、缶ビールaの金属容器bの一方(図10及び11において上側)の端部を閉鎖する天板cに設けられた開封部dのスティオンタブtを引っ張って天板cに開口fを形成する。次にスティオンタブtが一対の位置決め突部71の間に位置するようにして注出具1を金属容器の端部に天板cに重ねるようにして取り付ける。すると、突条61の縁が天板に形成された開口fを中心側の一部を残して囲むようにして外面に当接し、受器内への注出操作中に金属容器の外周縁側に流れるのを防止する。このとき、端縁26’は、金属容器の開封部の開口fの縁gであって金属容器の中心軸線側の縁よりも外側になる。また、開口縁34の本体2の中心O−O側の部分は、金属容器の開封部の開口fの縁gより外側に位置する。
【0015】
このような状態で金属容器aを、受器k内にビールを注ぐように徐々に傾けると、金属容器内のビールmは天板に形成された開口fを介してまず導入チャンバ5内に流入するが、導入チャンバ5内のビールの液面が突出部36の上縁(図10において)を越えるまでは、ビールは主ノズル3の主ノズル孔32を介して流出することはできないが、補助ノズル4を介して補助流として受器k内に流れ始める。金属容器を更に傾けると、導入チャンバ内のビールの液面は、図10に示されるように、突出部36の上縁を超え、ビールはその導入チャンバ5から主ノズル3の主ノズル孔32内に流れると共に補助ノズル4の第1のノズル孔42及び第2のノズル孔43内に流れる。補助ノズル4の第2のノズル孔からは細い補助流Saとなって受器k内に流れ、これにより受器k内にビールの微細な泡を発生させる。これと同時に、主ノズル孔から本流Smとなって受器k内に注がれる。その後金属容器内に残っているビールの量に応じて金属容器の角度を図11に示されるように、徐々に変えて注ぐ。金属容器からビールがスムーズに流れ出るためには、空気が金属容器内にスムーズ流入する必要があるが、空気は主ノズル孔32の上側(図10及び図11において)内面に沿って流れ、更に天板cの開口fの注出具の中心O−O側の部分を通して金属容器内に流れることができる。これとは別に、空気孔28を介して天板と本体2との間の隙間を介して上記開口の一部を通して流れる。これにより金属容器からのビールのスムーズな流れを確保できる。
【0016】
ビールを受器に注ぐ場合に、受器内のビールの表面上にきめ細かな泡を適量発生させるためには、受器に注ぎ出す時ビールの本流を受器の周壁に勢い良く当てて、補助ノズルからの細流によって受器内に形成された微細な泡を攪拌させ、全体に泡をつくる必要がある。このため主ノズルからビールの本流を流す前に細い補助流を補助ノズルから流すと共に、主ノズルからのビールの流速を早くする必要があるが、上記のような構造を有する補助ノズル及び主ノズルにより、本流が形成される前に確実に補助流を確保できると共に本流の所望の流速を確保できる。また、ビールを受器内に注ぎ終わった後金属容器を早く起こすと、従来の注出具では本流用の注ぎ口を一時的に塞いでしまい、金属容器内で発生した泡によりビールが注ぎ口から吹きこぼれる欠点があったが、上記のような主ノズル及び導入チャンバの構造によりこのような吹きこぼれを防止できる。更に、きめ細かな泡を多く発生させるためには、補助ノズルからの補助流を本流が流れ始める前に流しめて受器内で補助流によりきめ細かな泡を発生させると共に、その後も間断なく補助流を流して受器内に注がれたビールの表面にもきめ細かな泡を発生させ続ける必要がある。このためには補助流を可能な限り細流にすると共にある程度勢いよく流す必要がある。上記のような補助ノズルの構造により細流を間断なく流すことができる。また、上記実施例では発泡性飲料としてビールについて説明したが、きめ細かい泡がその品質として求められるその他の発泡性飲料、例えば発泡酒が入れられた金属容器にも適用できる。
【0017】
【効果】
本発明による注出具によれば、次の様な効果を奏することが可能である。
(イ)発泡性飲料を受器に注ぐ際に注ぎ方如何にかかわらず、きめ細かな泡を十分発生させることができる。
(ロ)注出具の導入チャンバ開口部とを金属容器の開封部とが一致するように簡単に位置決めできる。
(ハ)したがって、安定した品質のビール等の発泡性飲料を容易かつ簡便に供給することができる。
(ニ)発泡性飲料を金属容器から受器に注いだ後金属容器を急に起こしても飲料が注ぎ口すなわち主ノズル或いは補助ノズルから吹きこぼれることはなく、使用感に優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による発泡性飲料の注出具の一実施例の上平面図である。
【図2】図1に示された注出具の下平面図である。
【図3】図1に示す注出具の正面図である。
【図4】図3の線A−Aに沿って見た断面図である。
【図5】図1に示された注出具の側面図である。
【図6】図5の線B−Bに沿って見た断面図である。
【図7】図1に示された注出具の背面図である。
【図8】図5の線C−Cに沿って見た拡大断面図である。
【図9】注出具の変形例の下平面図である。
【図10】図1ないし図8に示された注出具を使用してビールを注ぐ一つの状態を示す図である。
【図11】図1ないし図8に示された注出具を使用してビールを注ぐ他の状態を示す図である。
【符号の説明】
1、1’ 注出具
2 本体
21 平坦部 22 嵌合突部
3 主ノズル
31 ノズル本体 32 主ノズル孔
4 補助ノズル
41 ノズル本体 42 第1のノズル孔
43 第2のノズル孔
5 導入チャンバ
6 仕切り部材
61 突状
71突部

Claims (12)

  1. 開封部付き天板により閉鎖された金属容器に装着して使用する発泡性飲料用の注出具において、該天板を被って装着可能な本体と、該開封部と整合可能な位置で該本体から該本体の一方の側に斜めに突出させて取り付けられた主ノズルと、該主ノズルに隣接して該主ノズルと並列に伸張させて該本体に取り付けられた補助ノズルと、を備え、主ノズルが本体の中心側で該補助ノズルが本体の外周側に配置され、該主ノズル及び補助ノズルの入口には開口部の面積が該天板の該開封部の面積より広い導入チャンバが形成され、該補助ノズルが、発泡性飲料の流れる方向に沿って上流側の横断面積の大きな第1のノズル孔と下流側の横断面積の小さな第2のノズル孔とを有し、該本体の他方の側には該導入チャンバの該開口部を部分的に囲繞して形成され、該注出具が該金属容器に取り付けられたとき該天板の外面と接触可能な突条が形成されている発泡性飲料用の注出具。
  2. 請求項1に記載の発泡性飲料用の注出具において、該本体の該他方の側には、該天板の該開封部に形成されたスティオンタブを挟んで該金属容器に対して該注出具を位置決めする位置決め突部を形成した注出具。
  3. 請求項1に記載の発泡性飲料用の注出具において、該突条が該本体の中心部近傍で不連続になっており、該不連続部分で該天板の該開封部に形成されたスティオンタブを受けて該金属容器に対する該注出具の位置決めを可能にしている注出具。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の発泡性飲料用の注出具において、該導入チャンバが、該本体の平坦部から該一方の側に突出する側壁と、該側壁に接続された端壁とによって画成され、該側壁及び端壁が該本体と一体化して構成されている注出具。
  5. 請求項4に記載の発泡性飲料用の注出具において、該導入チャンバの開口部が、該本体の平坦部に接続する該側壁の内周縁によって画成され、該側壁の内周縁と該突条の内周縁が連続している注出具。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の発泡性飲料用の注出具において、該主ノズルの主ノズル孔の該導入チャンバ側の開口縁には該補助ノズル側から主ノズル孔の中心側に突出する突出部が形成されている注出具。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の発泡性飲料用の注出具において、該本体には該主及び補助ノズルとは該本体の直径方向反対の位置に空気孔が形成されている注出具。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の発泡性飲料用の注出具において、該補助ノズルの第2のノズル孔が複数個並列に形成されている注出具。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の発泡性飲料用の注出具において、該主ノズルの主ノズル孔が筒状の主ノズル本体によって画成され、該主ノズル孔の該導入チャンバに対する開口縁が、部分的に、該開封部の開口縁の外側に位置する注出具。
  10. 請求項に記載の発泡性飲料用の注出具において、該筒状の主ノズル本体の先端縁は、該本体の平坦部から該先端縁までの距離が、該本体の中心側よりも外周側において大きくなるように形成されている注出具。
  11. 請求項9または10に記載の発泡性飲料用の注出具において、該本体の平坦部から補助ノズルの先端縁までの距離が、該主ノズル本体の該平坦部から先端縁までの最大の距離より小さい注出具。
  12. 請求項1ないし11のいずれかに記載の発泡性飲料用の注出具において、該補助ノズルが該本体とは別体に形成され、該本体に取り外し可能に取り付けられている注出具。
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