JP4488752B2 - 埋設物防護装置 - Google Patents

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Description

本発明は、地中に埋設される埋設物を防護するための埋設物防護装置に関する。
近年、ガス工作物技術基準解釈例の変更にともない、ポリエチレン管を中圧B(0.1MPa〜0.3MPa)のガス管に使用することができる。ポリエチレン管は、掘削する際、抉られる可能性および破損する可能性を有する。ポリエチレン管が抉られることおよび破損することを防止するために防護措置を講じる必要がある。またこのような防護措置は、ポリエチレン管に限られず、他の配管においても必要とする。前記防護措置として、様々なものが提案されている。具体的な防護措置の1つとして、ポリエチレン管などの配管の外周の略全周を覆うように金属鞘管を履設することが挙げられる。金属鞘管によって配管を防護することができ、掘削する際に、配管が抉れることおよび破損することを抑制できる。また配管の上方に鉄板を履設することによって、同様に配管を防護することができる。
図19は、他の防護措置に用いられる第1の従来の技術である配管用防護シート1を概略示す斜視図である。図20は、配管用防護シート1が配管2に履設される状態を示す斜視図である。配管用防護シート1は、布状の装甲性素材3と軟質性素材4とが積層されて構成される多層構造のシートである。配管用防護シート1は、可撓性を有し、配管に敷設可能に構成される。配管用防護シート1は、配管の外周の略全周を覆うように履設される。これによって配管用防護シート1は、配管を防護し、前記配管の破損を抑制することができる(たとえば特許文献1参照)。
また第2の従来の技術である配管用防護材は、ポリエチレン単体テープとポリプロピレン単体テープとを交互に織り込んで構成される布部材を複数枚積層して構成される。配管用防護材も、配管の少なくとも上方を覆うことによって配管を防護し、前記配管の破損を抑制することができる(たとえば特許文献2参照)。
登録実用新案第2548111号公報 特許第3139664号明細書
金属鞘管を用いる防護措置では、金属鞘管が各配管毎に前記配管の寸法に基いて製造される。したがって前記鉄板は、寸法が異なる配管に適用させることが困難、すなわち前記金属鞘管を寸法が異なる配管に履設することが困難である。このように金属鞘管は、兼用性が低くいので、配管ごとに金属鞘管を製造する必要があり利便性が低い。また金属鞘管は、配管の全周を覆って防護する防護方法には適しているけれども、鉄板を用いる防護措置のように配管の上方に履設して防護する防護方法には不適である。したがって金属鞘管は、その防護方法が特定され、汎用性が低い。
第1の従来の技術の配管用防護シート1は、可撓性を有するので、金属鞘管に比べて兼用性が高く、配管2が破損することを抑制できるけれども、配管2の抉れを抑制できない。したがって掘削する度に、配管2が抉れる可能性がある。配管2が抉れると、配管2を取り替える必要があり、利便性が低い。また配管2の上方に履設して防護する場合、配管用防護シート1は、掘削機または掘削工具の刃先などが当接することによって変形する可能性がある。配管用防護シート1が変形することによって、直接掘削機または掘削工具の刃先などが配管2に当接し抉れおよび破損を生じさせる可能性がある。このように配管用防護シート1は、配管2の全周を覆う防護措置には適しているけれども、配管2の上方に履設する防護措置には不適である。したがって配管用防護シート1も、その防護方法が特定され、汎用性が低い。
また第2の従来の技術である配管用防護材は、配管の防護性を向上させるためにポリエチレン単体テープとポリプロピレン単体テープを織り込んだ布部材を積層して構成される。したがって配管用防護材の防護性を向上するためには、前記布部材を複数枚積層させる必要がある。このように複数の布部材を積層すると、防護性は控除させることができるけれども、配管用防護材の剛性が大きくなりゴワゴワする。これによって配管用防護材の取り扱いが難しくなり施工性が悪くなる。このため配管用防護材は、汎用性および兼用性が低い。
本発明の目的は、ポリエチレン管などの配管を防護可能であって、さらに汎用性および兼用性を有する埋設物防護装置を提供することである。
本発明は、地中に埋設される長手状の埋設物を、少なくとも上方から覆い、相互に連結される複数のカバー体から構成される防護体を含む埋設物防護装置であって、
各カバー体は、長手方向に垂直な断面が略円弧状に形成されるカバー本体と、カバー本体の周方向一端部に形成される第1連結体と、カバー本体の周方向他端部に形成される第2連結体とを有し、
カバー本体は、その半径方向に相互に間隔をあけて積層される複数の板状部と、カバー本体の周方向に沿って相互に間隔をあけて形成され、各板状部を結合する複数の結合部とを有し、
前記複数の板状部のうち最も埋設物側に配置される板状部には、埋設物側に突出する凸条部が各結合部間に形成され、
第1連結体は、カバー本体の半径方向内方寄りに形成される第1連結片と、カバー本体の半径方向外方寄りに形成される第2連結片とを有し、
第1連結片は、カバー本体の凸条部よりも前記半径方向内方に形成され、
第2連結体は、第1連結体と嵌合可能な連結軸を有し、
相互に連結されるカバー体のうち、一方のカバー体の第1連結体と、他方のカバー体の第2連結体とは、着脱可能に、かつ、前記長手方向に平行な軸線まわりに角変位可能に、連結可能であることを特徴とする埋設物防護装置である。
本発明に従えば、前記埋設物防護装置は、カバー体によって構成され、埋設物を少なくとも上方から覆うことができる。カバー体の一端部には、第1連結体が形成され、カバー体の他端部には、第2連結体が形成される。前記第1および第2連結体(以下いずれか一方を表す場合、単に「連結体」と呼ぶ場合がある)は、相互に連結することができる。したがってカバー体の第1連結体と他のカバー体の第2連結体とを連結することができる。このようにカバー体の第1連結体と他のカバー体の第2連結体とを相互に連結することによって、2つのカバー体を連結することができる。同様に連結される第1および第2連結体と異なる第1および第2連結体を、さらに他のカバー体の前記連結体に対応する連結体に連結することによって、複数のカバー体を連結することができる。また第1および第2連結体は、埋設物の長手方向に略平行な軸線まわりに角変位可能に相互に連結される。これによって2つのカバー体を前記軸線まわりに角変位可能に連結することができる。さらに第1および第2連結体は、着脱可能に連結される。したがって使用者は、相互に連結される複数のカバー体の連結を解除して、複数のカバー体に分割することができる。また使用者は、分割される複数のカバー体を相互に連結することができる。
また本発明に従えば、前記埋設物防護装置は、カバー体によって構成され、埋設物を少なくとも上方から覆うことができる。カバー体は、複数の板状部を含んで構成される。複数の板状部は、厚み方向、すなわち半径方向に相互に間隔をあけて積層される。前記板状部のうち最も積層方向一方寄り、すなわち最も埋設物側に配置される板状部には、結合位置間に凸条部が設けられる。これによってカバー体は、積層方向他方から凸条部が突出する方向、すなわち凸条部突出方向に作用する分布荷重を緩和することができる。埋設物防護装置で埋設物を覆う際に凸条部が埋設物に対向するように配設すると、カバー体と埋設物とが凸条部によって点接触することができる。これによってカバー体と埋設物との間に空隙を介在させることができる。これによって埋設物防護装置が埋設物を覆う場合であっても、カバー体は、積層方向に変形することができる。カバー体は、積層方向に変形することによって、積層方向他方から積層方向に作用する分布荷重を緩和することができる。また複数の板状部は、相互に間隔をあけた複数の結合位置であって、結合位置間に凸条部が配置される複数の結合位置で結合部によって結合される。したがって前記板状部は、複数の結合部によって結合されるので、積層方向に作用する分布荷重を各結合部に分散することができる。前記分布荷重を分散することができるので、各結合部に作用する分布荷重を小さくすることができる。また結合部によって各板状部を結合位置で結合することによって、積層される複数の板状部間に空隙を介在させることができる。これによって各板状部は、積層方向に分布荷重が作用する場合、積層方向に変形することができる。積層方向に変位することによって、板状部は、カバー体に作用する積層方向の分布荷重を緩和することができる。また前記空隙を介在させることによって、結合部が積層方向略垂直な方向に変形することができる。したがって結合部が積層方向に略垂直な方向に変形することによって、カバー体は、積層方向に略垂直な方向に作用する荷重を緩和することができる。
また本発明に従えば、前記埋設物防護装置は、カバー体によって構成され、埋設物を少なくとも上方から覆うことができる。カバー体は、厚み方向、すなわち半径方向に相互に間隔をあけて積層される複数の板状部を含んで構成される。前記板状部のうち最も積層方向一方寄り、すなわち最も埋設物側に配置される板状部には、結合位置間に凸条部が設けられる。これによってカバー体は、凸条部突出方向に作用する分布荷重を緩和することができる。埋設物防護装置で埋設物を覆う際に凸条部が埋設物に対向するように配設すると、カバー体と埋設物とを凸条部によって点接触させることができる。これによってカバー体と埋設物との間に空隙を介在させることができる。この空隙によって、カバー体は、積層方向に変形することができる。カバー体は、積層方向に変形することによって積層方向他方から積層方向に作用する分布荷重を緩和することができる。また複数の板状部は、相互に間隔をあけた複数の結合位置であって、結合位置間に凸条部が配置される複数の結合位置で結合部によって結合される。したがって前記板状部は、複数の結合部によって結合され支持されるので、積層方向に作用する分布荷重を各結合部に分散することができる。前記分布荷重を分散することができるので、各結合部に作用する荷重を小さくすることができる。また結合部によって各板状部を結合位置で結合することによって、間隔をあけて積層される複数の板状部間に空隙を介在させることができる。これによって各板状部は、積層方向に変形可能になり、カバー体に作用する積層方向の分布荷重を緩和することができる。また前記空隙を介在させることによって、結合部が積層方向略垂直な方向に変形可能になり、積層方向に略垂直な方向に作用する荷重を緩和することができる。
またカバー体の一端部には、第1連結体が形成され、カバー体の他端部には、第2連結体が形成される。前記第1および第2連結体は、相互に連結することができる。したがってカバー体の第1連結体と他のカバー体の第2連結体とを連結し、2つのカバー体を連結することができる。同様に連結される前記連結体とは異なる連結体を、前記異なる連結体に対応するさらに他のカバー体の連結体と連結することによって複数のカバー体を連結することができる。また第1および第2連結体は、埋設物の長手方向に略平行な軸線まわりに角変位可能に相互に連結される。これによって2つのカバー体を前記軸線まわりに角変位可能に連結することができる。したがって第1と第2連結体とは、一方の連結体に対して相互に角変位することができる、つまり一方のカバー体に対して他方のカバー体が角変位することができる。さらに第1および第2連結体は、着脱可能に連結される。したがって使用者は、相互に連結される複数のカバー体の連結を解除して、複数のカバー体に分割することができる。また使用者は、分割される複数のカバー体を相互に連結することができる。
また本発明に従えば、複数のカバー体を相互に連結することによって、防護体を構成することができる。したがって連結するカバー体の数を変化させることによって、防護体の形状を変化させることができる。このように防護体の形状を変化させることができるので、防護体を含む埋設物防護装置は、形状を変化させることができる。
また本発明は、防護体を、少なくとも上方から覆うシート状の被覆体をさらに含むことを特徴とする。
本発明に従えば、シート状の被覆体を用いて防護体を少なくとも上方から覆うことができる。
また本発明は、複数の防護体が、軸線方向に並べられて設けられ、軸線方向に隣接する2つの防護体は、軸線方向に部分的に重ね合せて設けられることを特徴とする。
本発明に従えば、防護体は、軸線方向に並べて設けられる。これによって軸線方向に延びる、すなわち長手方向に延びる埋設物防護装置を構成することができる。また埋設物防護装置は、隣接する2つの防護体を軸線方向に部分的に重ね合わせて設けることによって構成される。これによって2つの防護体を突合せることによって生じる防護体間の軸線方向の空隙をなくすことができる。
また本発明は、複数の防護体が、軸線方向に並べられて設けられ、軸線方向に隣接する2つの防護体は、軸線方向に突合せて配置され、
軸線方向に隣接する2つの防護体の突合せ部を、少なくとも上方から覆う防護補助体が設けられることを特徴とする。
本発明に従えば、防護体は、軸線方向に並べて設けられる。これによって軸線方向に延びる、すなわち長手方向に延びる埋設物防護装置を構成することができる。また軸線方向に隣接する2つの防護体は、突合せて配置されると、防護体間に空隙が生じる。突合せ部分を少なくとも上方から覆う防護体補助体を突合せ部に設けることによって、前記空隙を覆うことができる。
本発明によれば、カバー体によって構成される埋設物防護装置が埋設物の少なくとも上方を覆うように設けられるので、掘削する際に、前記埋設物防護装置によって埋設物を防護することができる。第1および第2連結体によって複数のカバー体を連結できるので、連結するカバー体数を変えることによって埋設物防護装置の形状を変化させることができる。埋設物防護装置の形状が変化すると、埋設物防護装置が埋設物を覆う範囲が変化し、埋設物防護装置が防護可能な範囲、すなわち防護範囲を変化させることができる。また2つのカバー体が埋設物の長手方向に略平行な軸線まわりに角変位可能に連結されるので、相互に連結される2つのカバー体において、一方のカバー体に対して他方のカバー体が前記軸線まわりに角変位することができる。使用者は、連結されるカバー体を前記軸線まわりに角変位させると、前記カバー体によって構成される埋設物防護装置の前記軸線方向に略垂直な断面形状を変化させることができる。これによって使用者は、防護すべき埋設物の前記軸線方向に略垂直な断面形状に応じて埋設物防護装置の断面形状を選択することができる。したがって埋設物防護装置は、複数のカバー体を相互に角変位させることによって様々な埋設物を防護することができる。各カバー体の角変位量を変化させるとともにカバー体の連結数を変化させることによって、使用者は、所望の埋設物の防護範囲、埋設物防護装置の断面形状および防護方法を選択することができる。相互に連結される複数のカバー体が分割することができるので、カバー体を相互に連結して使用する場合であっても、搬送する際に複数のカバー体に分割して梱包し、搬送することができるので、搬送が容易である。着脱可能であるので、埋設物防護装置を修復する際に、カバー体を分割して部分的に交換することができる。分割される複数のカバー体は、連結することができるので、分割される状態でカバー体を搬送し、使用時に連結することができる。したがって埋設物防護装置の搬送を容易にすることができる。
本発明によれば、カバー体によって構成される埋設物防護装置が埋設物の少なくとも上方を覆うように設けられるので、埋設物を掘削する際に、前記埋設物防護装置によって埋設物を防護することができる。カバー体は、凸条部を設けることによって積層方向他方から凸条部突出方向に作用する分布荷重を緩和することができる。またカバー体と埋設物との間に空隙が介在するので、カバー体は、積層方向に変形でき、積層方向他方から積層方向に作用する分布荷重を緩和することができる。さらに板状部間に設けられる複数の結合部が積層方向に作用する分布荷重を分散し、各結合部に作用する荷重を小さくすることができる。結合部によって板状部間に空隙を介在させることができるので、板状部は、積層方向に変形することができる。板状部は、変形することによって積層方向他方から積層方向に作用する分布荷重を緩和することができる。また結合部が相互に間隔をあけて配置されるので、前記結合部間に空隙を介在させ、積層方向に略垂直な方向に変形させることができる。したがってカバー体は、結合部を変形させることによって、積層方向に略垂直な方向の荷重を緩和させることができる。このようにカバー体は、積層方向に作用する分布荷重、特に積層方向他方から積層方向に作用する分布荷重および積層方向に略垂直な方向の荷重を緩和することができるので、カバー体に分布荷重が作用する場合、カバー体が損傷および破損することを抑制することができる。さらに前記空隙を内部に介在させるので軽量化することができる。また凸条部が埋設物に対向するようにカバー体を配置すると、凸条部と埋設物とが接触する場合であっても、点接触する。これによってカバー体から埋設物に作用する荷重が小さくなり、埋設物の変形を拘束する部分が少なくなるので、埋設物が破損することを抑制することができる。
本発明によれば、カバー体は、積層方向に作用する分布荷重、特に積層方向他方から積層方向に作用する分布荷重および積層方向に略垂直な方向の荷重を緩和することができるので、カバー体に分布荷重が作用する場合、カバー体が損傷および破損することを抑制することができる。さらに前記空隙を内部に介在させるので、カバー体は、軽量化される。また凸条部が埋設物に対向するようにカバー体を配置すると、凸条部と埋設物とが点接触する。これによってカバー体から埋設物に作用する荷重が小さくなり、埋設物の変形を拘束する部分が少なくなりので、埋設物が破損することを抑制することができる。
第1および第2連結体によって複数のカバー体を角変位可能に連結できるので、連結するカバー体数を変えることおよびカバー体を角変位することによって埋設物防護装置の形状を変えることができる。連結するカバー体数を変えることによって、埋設物防護装置が埋設物を覆う範囲が変化し、埋設物防護装置が埋設物を防護可能な範囲、すなわち防護範囲を変えることができる。また連結されるカバー体を角変位させることによって埋設物防護装置の前記軸線方向に略垂直な断面形状を変えることができる。したがって使用者は、防護すべき埋設物の前記軸線方向に略垂直な断面形状に応じて埋設物防護装置の断面形状を選択することができる。埋設物防護装置は、複数のカバー体を相互に角変位させることによって様々な埋設物の防護に対応させることができる。このように各カバー体の角変位量を変化させるとともにカバー体の連結数を変化させることによって、使用者は、所望の埋設物の防護範囲、埋設物防護装置の断面形状および防護方法を選択することができる。連結される複数のカバー体を分割することができるので、搬送する際に容易に梱包し、搬送することができる。また着脱可能であるので、埋設物防護装置を修復する際に、カバー体を分割して部分的に交換することができる。さらに分割される状態でカバー体を搬送し、使用時に連結することができる。
本発明によれば、防護体は、複数のカバー体を連結することによって構成されるので、使用時に複数のカバー体を連結して組み立てればよく、予め連結して組み立てておく必要がない。したがって防護体を複数のカバー体に分割して搬送することができ、防護体の搬送を容易にすることができる。換言すると、埋設物防護装置の搬送を容易にすることができる。また埋設物防護装置が形状変化可能に構成されるので、埋設物防護装置の形状を変化させることによって、埋設物を防護する防護範囲および防護方法を変えることができる。したがって使用者は、所望の防護範囲および防護方法を選択することができる。
本発明によれば、シート状の被覆体は、防護体とともに埋設物の上方を覆うことができる。したがってシート状の被覆体は、防護体とともに埋設物を防護することができる。
本発明によれば、複数の防護体を並べて設けることによって、長手方向に延びる埋設物防護装置を構成することができる。したがって前記埋設物防護装置を用いて、長手方向に延びる埋設物を防護することができる。また隣接する防護体を部分的に重ねることによって、防護体間に生じる軸線方向の空隙をなくすことができる。これによって埋設物防護装置によって防護される埋設物の上部が露出されることを抑制できる。したがって、掘削機などで掘削する際に、刃先が埋設物に接触することを抑制することができ、埋設物が損傷および破損することを抑制できる。
本発明によれば、複数の防護体を並べて設けることによって、長手方向に延びる埋設物防護装置を構成することができる。したがって前記埋設物防護装置を用いて、長手方向に延びる埋設物を防護することができる。また隣接する防護体の突合せ部に防護補助体を設けることによって、隣接する防護体間に生じる軸線方向の空隙を前記防護補助体を用いて覆うことができる。これによって埋設物防護装置によって防護される埋設物の上部が前記空隙から露出することを抑制できる。したがって、掘削機などで掘削する際に、刃先が前記露出する埋設物に接触することを抑制でき、埋設物が損傷および破損することを抑制できる。
図1は、本実施の一形態である埋設物防護装置40を構成するカバー体10の示す正面図である。図2は、カバー体10を示す底面図である。図3は、カバー体10を示す左側面図である。図4は、カバー体10を示す右側面図である。図5は、カバー体本体11を拡大して示す正面図である。図6は、第1連結体12を拡大して示す正面図である。図7は、第2連結体13を拡大して示す正面図である。
埋設物防護装置40は、複数のカバー体10を変位可能に連結することによって構成される。埋設物防護装置40は、埋設物41を上方から覆って配置される。埋設物41は、たとえば地上に埋設される長手状のガス管である。埋設物41は、たとえば円柱状のポリエチレン管(以下単に「PE管」と呼ぶ場合がある)である。埋設物41の上方に配置することによって、埋設物防護装置40は、掘削機または掘削工具などで掘削する際に、刃の先端部によって埋設物41が穿鑿されることを抑制し、埋設物41を防護する。
まず埋設物防護装置40を構成するカバー体10についてその構成を説明する。カバー体10は、大略的には、長手方向に延び、前記長手方向に略垂直な断面が略円弧状に形成される。前記カバー体10の断面を形成する円弧の軸線をカバー体軸線L1とする。カバー体軸線L1は、長手方向と略平行な軸線である。カバー体10には、カバー体本体11、第1連結体12および第2連結体13が含まれる。カバー体10は、たとえばポリエチレンまたは塩化ビニルによって形成される。カバー体10に含まれる構成において長手方向は、カバー体10が延びる方向と同義である。カバー体10は、たとえば押し出し成形によって成形することができる。
カバー体本体11は、長手方向に延びる板状部であって、長手方向に略垂直な断面が半径方向に厚みを有する略円弧状に形成される。カバー体本体11は、断面の周方向一端17から周方向外方に第1連結体12が形成され、断面の周方向他端18から周方向外方に第2連結体13が形成されるように形成される。カバー体本体11には、第1板状部14と第2板状部15と本体結合部16とが含まれる。カバー体本体11は、第1板状部14と第2板状部15とを厚み方向、すなわちカバー本体の半径方向(以下、単に「厚み方向」という場合がある)に積層し、前記第1および第2板状部14,15を本体結合部16によって結合することによって形成される。
第1板状部14は、長手方向に延びる板状部であって、前記長手方向に略垂直な断面が半径方向に厚みを有する円弧状に形成される。第2板状部15は、長手方向に延びる板状部であって、前記長手方向に略垂直な断面が半径方向に厚みを有する円弧状に形成される。また第2板状部15は、その円弧の半径が第1板状部14の円弧の半径より小さく形成される。具体的には、第1および第2板状部14,15が、第1および第2板状部14,15を厚み方向に積層する際に、相互に間隔をあけて積層可能に形成される。
第2板状部15の半径方向内方に臨む表面部である第2板状部内周面部19には、複数の凸条部であるリブ20が形成される。リブ20は、第2板状部軸線L3方向に延びる凸条部である。リブ20の前記第2板状部軸線L3に略垂直な断面は、湾曲して半径方向に突出するように形成される。このように形成されるリブ20は、隣合う各第2結合位置21間に形成される。
本実施の形態では、リブ20は、隣合う第2結合位置21間の略中央部に形成される。ここで第2結合位置21とは、第2板状部15の周方向の両端の位置、および前記両端部間であってかつ相互に間隔を空けた複数の位置である。本実施の形態では、第2結合位置21は、両端および両端部間に3つ配置される。各第2結合位置21は、相互に等間隔をあけて配置される。
このように各第2結合位置21が等間隔に配置されるので、本実施の形態では、第2板状部内周面部19には、4つのリブ20が相互に等間隔をあけて、第2板状部14の半径方向内方に突出するように形成される。またリブ20が設けられる位置と前記半径方向反対側の位置には、湾曲して形成される凹条部22が形成される。このようにして第2板状部15が形成される。
結合部である本体結合部16は、第1板状部14と第2板状部15とを結合可能に形成される。本体結合部16は、長手方向に延びる長手状の柱状部である。また本体結合部16は、高さ方向一端が第1板状部14の第1板状部内周面部23に形成され、他端が第2板状部外周面部24に形成されるように形成される。ここで第1板状部内周面部23は、第1板状部14の半径方向内方に臨む内周面部と同義である。第2板状部外周面部24は、第2板状部15の半径方向外方に臨む外周面部と同義である。具体的に説明すると、本体結合部16は、高さ方向一端が第1結合位置25に結合するように配置され、他端部が第2結合位置21に結合するように配置される。第1結合位置25は、第1板状部14の周方向の両端の位置、および前記両端部間であってかつ相互に間隔を空けた複数の位置である。本実施の形態では、第1結合位置25は、両端および両端部間に3つ配置される。前記第1結合位置25は、相互に等間隔あけて配置される。
このように構成を含むカバー体本体11は、次のように形成される。カバー体本体11は、第1板状部14と第2板状部15とが厚み方向に積層される。このとき第1板状部14と第2板状部15とは、第1板状部内周面部23と第2板状部外周面部24とが対向し、相互に間隔があけて積層される。さらに第1板状部14と第2板状部15とは、その断面の中心が同心となるように相互に配置される。第1板状部14および第2板状部15には、第1結合位置25および第2結合位置21に本体結合部16が形成される。
本実施の形態では、第1板状部14および第2板状部15には、5つの本体結合部16が形成される。各本体結合部16は、高さ方向一端が第1結合位置25に、他端が第2結合位置21に配置されるように各位置に形成される。また本体結合部11の両端には、丸みが形成されている。このような本体結合部16をカバー体本体11に形成することによって、第1板状部14と第2板状部15とが結合される。これによって相互に間隔をあけて本体結合部1を形成することができる。したがってカバー体本体11は、その内部に荷重緩和空隙26を介在させることができる。
このようにカバー体本体11は、相互に間隔をあけて積層される第1および第2板状部14、15を本体結合部1によって結合することによって形成される。換言すると、内部に荷重緩和空隙26が介在し、長手方向に略垂直な断面が略円弧状に形成される長手状の板状部を形成することができる。
第1連結体12は、カバー体本体11の周方向一端17に第2連結体13と角変位可能に連結することができるように形成される。具体的には、第1連結体12は、一部が開口する長手方向に延びる長手状の略C字状の形状に形成される。ここで長手状の略C字状の形状とは、その一表面が仮想円筒の内表面に含まれ、他表面が前記仮想円筒の外表面に含まれ、軸線に略垂直な断面においてその一部が開口する形状である。また長手方向は、前記仮想円筒の軸線方向と略同一である。
このように形成される第1連結体12は、その略C字状の形状の仮想円筒の外周面の直径がカバー体11の厚みより大きく形成される。第1連結体12は、略C字状に形成されるので、その内方に略円柱形状の第1連結体嵌合孔27を形成することができる。前記第1連結体嵌合孔27は、略円筒または円柱部材を嵌合可能に形成される。また第1連結体12の開口領域28は、第1連結体嵌合孔27に略円筒または円柱部材が嵌合する状態で、前記略円筒または円柱部材が開口部から離脱不可能に形成される。第1連結体12の開口領域28は、第1連結体12の内外表面が含まれる仮想円筒に含まれる開口部が形成する空間と同義である。ここで第1連結体嵌合孔27の軸線を第1軸線L2とする。
このように形成される第1連結体12は、カバー体本体11の周方向一端17とその外周面部とが結合されるように前記周方向一端17に形成される。本実施の形態では、第1連結体12は、開口領域28が前記周方向一端17と第一軸線L2に対して軸対称になるように前記周方向一端17に形成される。このとき第1連結体12は前記第一軸線L2がカバー体本体11の本体内側表面29寄りに形成される。前記本体内側表面29は、カバー体本体11の半径方向内方に臨む表面と同義である。また第1連結体12において、カバー体本体11の周方向一端17から周方向外方に突出する部分であって、カバー体本体11の本体内側表面29寄りに形成される部分を第1内側連結片31とし、カバー体本体11の本体外側表面30寄りに形成される部分を第1外側連結片32とする。本体外側表面30は、カバー体本体11の半径方向外方に臨む表面と同義である。第1内側連結片31は、その一部が第2板状部内周面部19を含む仮想円柱面より内方に形成される。本実施の形態では、さらにリブ20よりも半径方向内方に形成される。これによって第1内側連結片31は、カバー体本体11の本体内側表面29より前記カバー体本体11の半径方向内方に形成される。このようにしてカバー体本体11の周方向一端17に第1連結体12が形成される。
第2連結体13は、カバー体本体11の周方向他端18に第1連結体12と角変位可能に連結することができるように形成される。第2連結体13には、連結軸33と、連結軸結合部34と、防護連結片35とが含まれる。連結軸33は、第1連結体12の第1連結体嵌合孔27と嵌合可能に形成される。具体的には、連結軸33は長手方向に延びる略円柱状に形成される。連結軸33は、第1連結体12の第1連結体嵌合孔27に挿入して嵌合可能に形成される。
このとき連結軸33は、嵌合する状態で第1軸線L2と第2軸線L3とが略同一の軸線上に含まれるように形成される。結軸33は、第1連結体嵌合孔27に嵌合される状態で、前記連結軸33が第2軸線L3まわりに回転可能に形成される。第2軸線L3は、連結軸33の軸線と同義である。連結軸33の第2軸線L3まわりには、連結軸33を貫通する円柱状のリベット孔36が形成される。リベット孔36は、リベットを挿入可能に形成される。ただしリベット孔36は、連結軸33を貫通する必要はなく、リベットを挿入可能な形状であれば限定されない。
連結軸結合部34は、連結軸33とカバー体本体11とを結合するために形成される。具体的には、連結軸結合部34は、長手方向に延びる柱状に形成される。連結軸結合部34は、第1連結体12に形成される開口領域28より小さく形成される。具体的には、開口領域28に連結軸結合部34が配置される場合に、前記連結軸結合部34が開口領域28内で可動可能に形成される。連結軸結合部34は、高さ方向一端部がカバー体本体11の周方向他端18におよび高さ方向他端部が連結軸33に結合可能に形成される。
防護連結片35は、連結軸結合部34を防護可能に形成される。具体的に説明すると、防護連結片35は、長手方向に延びる連結片であって、前記長手方向に略垂直な断面が円弧状に形成される。防護連結片35は、連結軸33とともに第2連結体嵌合間隙37を形成可能に形成される。前記第2連結体嵌合間隙37は、第1連結体12の第1外側連結片32を嵌合可能に形成される。換言すると、防護連結片35は、連結軸33とともに第2連結体嵌合間隙37を形成し、前記第2連結体嵌合間隙37によって第1外側連結片32を嵌合可能に形成される。具体的には、第1外側連結片32の外周面と防護連結片35の内周面とが略同一形状に形成される。また防護連結片35は、連結軸結合部34が少なくとも上方に露出しないように形成される。
具体的には、第1連結体嵌合孔27の第1軸線L2と連結軸33の第2軸線L3とを含み、カバー体軸線L1を軸線とする仮想円柱面の第2軸線L3における法線と交差するように形成される。また防護連結片34は、連結軸結合部34からカバー体10の半径方向外方に引いた直線L4が防護連結片35、連結軸結合部34およびカバー体本体11の少なくともいずれかに交わるように形成される。このように形成することによって連結軸結合部34が半径方向外方に露出しないように第2連結体13を形成できる。
このような構成を含む第2連結体13は、次のように形成される。連結軸結合部34は、その高さ方向一端部がカバー体本体11の周方向他端18に結合されるように前記周方向他端18に形成される。このとき連結軸結合部34は、カバー体本体11の本体内側表面29寄りに形成される。連結軸結合部34は、その高さ方向他端部が連結軸33の外周面の一部に結合される。具体的には、連結軸33の半径方向と連結軸結合部34の高さ方向とが略同一となるように結合される。また連結軸結合部34は、第1連結体嵌合孔27の第1軸線L2と連結軸33の第2軸線L3とがカバー体軸線L1を軸線とする仮想円柱面に含まれるように連結軸33を結合する。このようにして連結軸結合部34は、カバー体本体11と連結軸33とを連結する。
防護連結片35は、その一端部がカバー体本体11の周方向他端18に結合されて前記周方向他端18に形成される。このとき防護連結片35は、カバー体本体11の本体外側表面部30寄りに形成される。具体的には、防護連結片35は、第1板状部14の他端に形成される。さらに防護連結片35は、その軸線が連結軸33の第2軸線L3と略同一となるように形成される。また防護連結片35と連結軸33とは、相互に厚み方向に間隔をあけて形成され、前述の第2連結体嵌合間隙37を形成する。第2連結体嵌合間隙37は、前述のように第1内側連結片31を嵌合可能に形成される。このように形成される第2連結体嵌合間隙37は、第2軸線L3を軸線とする略円弧状に形成される。このとき連結軸結合部34の幅方向一端が前記第2連結軸嵌合間隙37の周方向一端を形成する。これによって第1内側連結片31は、第2連結体嵌合間隙37に嵌合される状態で、第2軸線L3まわりに連結軸結合部34と当接するまで角変位することができる。このようにしてカバー体本体11の周方向他端18に第2連結体13が形成される。
このようにカバー体10は、カバー体本体11の周方向一端17に第1連結体12を形成し、周方向他端18に第2連結体13を形成することによって形成される。カバー体本体11、第1連結体12および第2連結体13を構成する各構成部の長手方向の長さおよび厚みは略同一に形成される。本実施の形態では、連結片には、第1内側連結片31、第1外側連結片32、連結軸33、連結軸結合部34および防護連結片35が含まれる。
図8は、埋設物防護装置40が埋設物41を上方から覆う状態を示す斜視図である。図9は、2つのカバー体10が連結する状態を拡大して示す拡大図である。図10は、防護体42を構成するカバー体10が角変位する状態を示す正面図である。図11は、カバー体10が角変位する状態を拡大して示す拡大図である。図12は、異なる埋設物41,41a、41b、41d、41eの防護方法について示す正面図である。埋設物防護装置40は、前述のようにPE管などの円柱状の埋設物41を少なくとも上方から覆って埋設物41を防護することができる。埋設物防護装置40には、防護体42が含まれる。
防護体42は、複数のカバー体10を相互に連結することによって構成される。本実施の形態では、防護体42は、3つのカバー体10を相互に連結することによって構成される。防護体42には、第1カバー体10Aと第2カバー体10Bと第3カバー体10Cとが含まれる。第1、第2および第3カバー体10A,10B,10Cは、その構成がカバー体10と同一であるので、各構成について同一の符号を付してその説明を省略する。防護体42は、第1、第2および第3カバー体10A,10B,10Cを第1連結体12および第2連結体13によって相互に連結することによって形成される。具体的に説明すると、防護体42は、第1カバー体10Aの第2連結体13と第2カバー体10Bの第1連結体12とを角変位可能に連結し、第2カバー体10Bの第2連結体13と第3カバー体10Cの第1連結体12とを角変位可能に連結することによって構成される。
第1連結体12と第2連結体13とは、次のように角変位可能に連結される。第1連結体12と第2連結体13とは、図9に示すように第1連結体嵌合孔27に連結軸33を長手方向一方から挿入して嵌合することによって連結される。このとき第1連結体12の第1外側連結片32は、第2連結体13に形成される第2連結体嵌合間隙37に嵌合される。このように第1連結体12と第2連結体13とが連結される状態では、第1連結体12の開口領域28には、連結軸結合部34が配置される。また第2連結体13のリベット孔36には、割ピンなどのリベットが長手方向両端に挿入される。このときリベットと連結軸33と間にワッシャ―を設けることによって、第1連結体12が長手方向に変位することを抑制することができる。このように第1連結体12と第2連結体13とが連結される。
第1連結体12と第2連結体13とが連結される状態で、連結軸結合部34は、開口領域28を第1軸線L2の周方向に可動可能に形成される。また連結軸33は、第1連結嵌合孔27に嵌合される状態で、第2軸線L3まわりに回転できるように形成される。したがって第2連結体13は、第1連結体12に対して第1軸線L2および第2軸線L3まわりに角変位可能に連結される。このように第1連結体12と第2連結体13とが連結されて構成される部分を連結部43と呼ぶ。連結部43は、第1連結体12がカバー体本体11の厚み方向の内外方向に突出するように形成されるので、防護体42の内側および外側表面から湾曲して突出するように形成される。ここで本体内側表面部29から湾曲して半径方向内方に突出する部分を連結支持部44とする。
このようにして第1連結体12と第2連結体13とを角変位可能に連結することによって、第1、第2および第3カバー体10A,10B,10Cが相互に角変位可能な防護体42を形成することができる。このように形成される防護体42を防護体42の長手方向に複数並べて設けることによって、埋設物防護装置40を構成する。具体的には、隣合う防護体42を互いに長手方向に突合せて配置して、複数並べて設けられることによって、埋設物防護装置40を構成する。
このような構成を有する埋設物防護装置40は、防護体42を埋設物41の上方から覆うように設けることによって長手状の埋設物41を防護することができる。具体的には、防護体42の複数の連結支持部44が埋設物41の外表面部に当接するように設けられる。本実施の形態では、埋設物41は、長手状の円筒部材であり、防護体42を構成するカバー体10は、埋設物41を上方から覆う状態で第1板状部外周面部30および第2板状部内周面部19が、前記埋設物41と同心の仮想円筒の内外表面部に含まれるように形成される。さらにカバー体10は、前記状態で埋設物41の外表面に前記連結支持部44が当接するように形成される。また3つのカバー体が連結されて構成される防護体42が、少なくとも埋設物41の外周の半分覆うように構成される。このように形成することによって防護体42は、埋設物41と同心の仮想円柱に含まれかつ埋設物41と点接触する状態で、前記埋設物を上方から覆うことができる。
このように埋設物防護装置40を埋設物41の上方から覆うことによって以下のような効果を奏する。埋設物防護装置40が埋設物41の少なくとも上方から覆う状態で地中に埋設することができる。これによって掘削機によって掘削する場合、掘削機の刃の先端部は、埋設物防護装置40に当接する。したがって埋設物41に当接することを抑制できる。したがって埋設物41が掘削機によって穿鑿されたり、破損されたりすることを抑制できる。
さらに防護体42を構成するカバー体10が前述のような構成を有するので次のような効果を奏する。カバー体10には、リブ20が第1および第2板状部14,15が積層される方向に湾曲して突出するように形成される。これによってカバー体10は、前記積層方向に作用する長手方向に延びる分布荷重を緩和することができる。ここで積層方向は、カバー体10の厚み方向と同義である。またリブ20は、前記積層方向に作用する周方向に延びる分布荷重をも緩和することができる。このように前記積層方向の力を緩和することができるので、埋設物防護装置40の上方から前記積層方向に作用する長手方向および周方向に延びる分布荷重を緩和することができる。これによって板状に形成される刃の先端部が上方から埋設物防護装置40を押圧する場合であってもその荷重を緩和することができる。
また第1および第2板状部14、15との間には、荷重緩和空隙26が介在する。したがって第1板状部14は、積層方向に変形することができる。具体的には、第1板状部14は、本体結合部16が結合される第1結合位置25を支持端として積層方向に撓むことができる。このように積層方向に撓むことができるので、カバー体10に積層方向の長手方向に延びる分布荷重が作用すると、第1板状部14が撓んで前記積層方向の分布荷重を緩和することができる。したがって埋設物防護装置40の上方から前記積層方向に作用する荷重を緩和することができる。これによって板状に形成される刃の先端部が上方から埋設物防護装置40を押圧する場合であっても、その長手方向に延びる分布荷重を緩和することができる。
また第1および第2板状部14,15が相互に複数の本体結合部16によって結合されるので、カバー体本体11の本体外側表面30に作用する周方向に延びる分布荷重を各本体結合部16に分散することができる。具体的には、前記分布荷重が作用する範囲に形成される本体結合部16によって分散することができる。これによって各構成に作用する力を小さくすることができる。さらに本体結合部16がカバー体本体11の周方向に相互に間隔をあけて形成される。これによって本体結合部16は、周方向に変形することができる。具体的には、本体結合部16は、その両端に形成される第1および第2板状部14,15を支持端として周方向に撓むことができる。このように周方向に撓むことができるので、カバー体10に周方向の力が作用すると、本体結合部16が撓んで周方向の力を緩和することができる。したがって埋設物防護装置40の上方から前記周方向に作用する荷重を緩和することができる。
また防護体42は、連結支持部44が埋設物41に当接するように埋設物41を上方から覆うように設けられる。これによって防護体42は、埋設物41に点接触するように設けられる。これによって埋設物41と防護体42との間に空隙を生じさせる。したがって防護体41を構成する各カバー体10は、前記連結支持部44を支持端としてカバー体10の半径方向に撓むことができる。これによってカバー体10を撓ませて、力を緩和することができる。したがって埋設物防護装置40の上方から埋設物防護装置40に作用する荷重を緩和することができる。第2板状部15は、半径方向内方に突出するリブ20を有するので、第1板状部14よりその幅方向の全長が長い。またカバー体10は、凹条部22が形成されているので、半径方向内方に撓みやすい。これによってカバー体10は、半径方向内方に撓みやすい。このように半径方向内方に撓みやす形成されているので、上方からの荷重をより緩和することができる。また防護体42は、埋設物41に点接触するように設けられるので、埋設物41拘束することなく埋設物41を防護することができる。
このように埋設物防護装置40を構成するカバー体10は、埋設物防護装置40に作用する荷重を緩和することができる。したがって掘削機によって掘削する際に、掘削機の刃の先端部が埋設物防護装置40を押圧する場合であっても、前記刃の先端部によって作用する荷重を緩和することができる。したがって掘削する際に前記刃の先端部によってカバー体10が穿鑿されても、前記刃の先端部がカバー体10の積層方向に貫通することを抑制することができる。これによってPE管などのガス管を掘り出す際に、掘削して前記ガス管を破損させることを抑制することができる。
また第1連結体12と第2連結体13とを連結することによって連結部43を形成することによって次のような効果を奏する。第1連結体12と第2連結体13とを互いに嵌合させることによって、第1内側連結片31と第2外側連結片32と連結軸33と連結軸結合部34と防護連結片35とを積層することができる。これによって連結部43の厚みを大きくすることができる。したがって連結部43の断面係数が大きくなり、剛性が大きくなる。したがって第1連結体12および第2連結体13が破損することを抑制できる。防護連結片35は、連結軸結合部34および連結軸33を覆うように形成される。したがって防護連結片35は、上方から作用する荷重に対して連結軸結合部34および連結軸33を防護することができる。防護連結片35および連結軸33は、連結軸結合部34が少なくとも上方に露出しないように形成される。つまり連結軸結合部34から上方に引いた直線L4が防護連結片35、連結軸結合部34およびカバー体本体11少なくともいずれかに交わるように、防護連結片35が形成される。このように防護連結片35を形成することによって、連結軸結合部34が外方に露出することを抑制できる。これによって上方から掘削機によってする場合であっても、刃が直接連結軸結合部34に当接することを抑制することができる。このように連結軸結合部34および連結軸33を防護できるので、掘削する際に、連結軸結合部34および連結軸33に直接掘削機などの刃の先端部が当接することがない。したがって連結軸結合部34および連結軸33が破損することを抑制することができる。これによって連結軸結合部34および連結軸33が破損して、2つのカバー体10が連結解除されることを抑制することができる。また第1連結体12と第2連結体13とが嵌合する状態で、第1連結体12が半径方向外方に変位する場合、防護連結片35が第1連結体12の変位を抑制する。したがって連結軸結合部34に作用する力を小さくすることができる。これによって連結軸結合部34が破損することを抑制できる。
次に防護体42を構成するカバー体10が変位するメカニズムについて説明する。前述のように第1連結体12と第2連結体13とを連結すると、開口領域28には、連結軸結合部34が配置される。連結軸結合部34は、前述のように開口領域28を第1軸線L2の周方向に可動可能に形成される。また連結軸結合部34に結合される連結軸33は、第1連結体嵌合孔27を第1軸線L2まわりに回転可能に構成される。したがって連結軸33が第1連結体嵌合孔27第1軸線L2まわりを回転するとともに連結軸結合部34が開口領域28を周方向に可動することによって、前記連結軸結合部34に結合されるカバー体本体11が第1軸線L2まわりに角変位させることができる。
このようにしてカバー体10は、連結される他のカバー体10に対して変位することができる。このときカバー体10が角変位することができる範囲は、連結軸結合部34が開口領域28を周方向に可動可能な範囲と略同一である。換言すると、カバー体10は、連結軸結合部34が第1外側連結片32の開口領域28に臨む端部に当接する位置から第1内側連結片31の開口領域28に臨む端部に当接する位置まで角変位することができる。したがって連結軸結合部34を幅方向に小さくすることによって角変位可能な範囲を大きくすることができる。
このようにカバー体10が変位可能に連結されることによって、防護体42が次のような効果を奏する。カバー体10は、連結するカバー体10に対して第1軸線L2まわりに角変位させることができる。したがって第1軸線L2が長手方向に略平行な軸線であるので、前記カバー体10を角変位させることによって、防護体42の長手方向に垂直な断面の形状を変形させることができる。具体的には、図9に示すように第3カバー体10Cを第1軸線Lまわりに矢符F1方向に角変位すると、連結される第2カバー体10Bに対して第3カバー体10Cを広げることができる。同様に第3カバー体10Cを第1軸線Lまわりに矢符F1方向と反対側の方向に角変位すると、連結される2カバー体10Bに対して第3カバー体10Cを狭めることができる。同様に第1カバー体10Aを角変位することによって、連結される2カバー体10Bに対して第1カバー体10Aを広げるまたは狭めることができる。このように第2カバー体10Bに対して第1および第2カバー体10A,Bを広げることおよび狭めることができるので、防護体41の内方の領域を容易に変化させることができる。これによって防護体41が、内方の領域、すなわち防護範囲を埋設物41の大きさに応じて変えることができる。したがって図12に示すように様々な埋設物41に対して用いることができる。
埋設物防護装置40によって異なる埋設物41,41,41a,41b,41d,41eを防護する場合について説明する。図12の(a)から(e)は、埋設物防護装置40によって埋設物41をその外周面の略半分を覆って防護する場合を示し、図12の(f)から(h)は、埋設物防護装置40によって埋設物41をその外周面の約4/5を覆って防護する場合を示す。図12の(c)は、本実施の形態における埋設物41を3つのカバー体10によって構成される防護体42によって覆う状態を示す。図12の(b)は、前記埋設物41より断面の半径が小さい埋設物41bを前記防護体42の内方に配置する状態を示す。
このように前記埋設物41より断面の半径が小さい埋設物41bを前記防護体42の内方に配置することによって、連結支持部44が前記埋設物41bに当接せず、リブ20が前記埋設物41bに当接する。これによってリブ20が連結支持部44と同様の効果を奏することができる。つまりリブ20を支持端として、前記埋設物41bとカバー体10との間に空隙を介在させることができる。これによってカバー体10を積層方向に撓ませて、力を緩和させることができる。図12の(a)は、埋設物41bより断面の半径が小さい埋設物41aを前記防護体42の内方に配置する状態を示す。このときも、リブ20が埋設物41bより断面の半径が小さい埋設物41aの外周表面部に点接触し、連結支持部44と同様の効果を奏させることができる。
図12の(d)は、前記埋設物41より断面の半径が大きい埋設物41dを4つのカバー体10の防護体42dの内方に配置する状態を示す。4つのカバー体10の防護体42dは、4つのカバー体10を連結し、各カバー体10を広げることによって構成される。このように構成することによって、埋設物41より半径が大きい埋設物41dを防護することができる。図12の(e)は、埋設物41より断面の半径が大きい埋設物41eを5つのカバー体10の防護体42eの内方に配置する状態を示す。5つのカバー体10の防護体42eは、5つのカバー体10を連結し、各カバー体10を広げることによって構成される。
このように構成することによって、埋設物41dより半径が大きい埋設物41eを防護することができる。また図12の(f)は、埋設物41を4つのカバー体10を有する防護体42dを用いて埋設物41の外周面を約4/5覆って防護する状態を示す。図12の(g)は、埋設物41dを5つのカバー体10を有する防護体42eを用いて埋設物41dの外周面を約4/5覆って防護する状態を示す。図12の(h)は、埋設物41eを6つのカバー体10を有する防護体42hを用いて埋設物41eの外周面を約4/5覆って防護する状態を示す。
このように埋設物41の外周面を略半分覆って防護する方法と約4/5覆って防護する方法とを用いることができる。このように複数のカバー体10を連結可能に構成される防護体42は、その防護方法を変えることができる。したがって使用者は、防護すべき埋設物41に応じて各カバー体10を広げるなどして、その防護範囲及び防護方法を変化させればよい。したがって使用すべき埋設物防護装置40を埋設物41の寸法などに応じて変える必要がなくして、所望の埋設物防護装置40の防護範囲及び防護方法を選択することができる。したがって汎用性および兼用性を有する埋設物防護装置40を形成することができる。
また連結軸結合部34を幅方向に小さくすることによって角変位可能な範囲を大きくすることができる。このとき連結軸結合部34を小さくすることによって連結軸結合部34の強度が小さくなるけれども、防護連結片35を形成することによって、連結軸結合部34を防護することができる。したがって角変位可能な範囲を大きくするとともに連結軸結合部34が破損することを抑制することができる。また連結軸結合部34に第1内側連結片32の先端部が当接する状態で、さらに連結軸結合部34が形成されるほう方に第1連結体12を回転させる。このとき第2連結体嵌合間隙37に嵌合されているので、第1内側連結片32は、その先端部が連結軸結合部34に当接するとともに防護連結片35を半径方向外方に押圧する。したがって前記回転にともなう力を分散し、連結軸結合部34に作用する力を小さくすることができる。これによって連結軸結合部34が破損することを抑制できる。
またこのようにして形成される防護体42において、2つのカバー体10は、それぞれに形成される連結軸33を第1連結体嵌合孔27に挿入して嵌合することによって連結される。したがって連結軸33を容易に連結することができる。また連結軸33を第1連結体嵌合孔27に挿入して嵌合するだけで連結されるので、連結される状態から容易に離脱させることができる。したがって2つのカバー体10は、容易に着脱可能に連結することができる。このように着脱可能に連結することができるので、防護体42を複数のカバー体10に容易に分割することができる。したがって防護体42のうちの1つのカバー体10が破損しても、1つのカバー体10を交換すればよく、防護体42全体を交換する必要がない。また分割が容易であるので、防護体42を梱包する際に、複数のカバー体10に分割して梱包することができる。したがって防護体42の搬送を容易にすることができる。また着脱が容易であるので、分割して搬送される防護体42を使用場所において容易に連結して使用することができる。このように使用状況に応じて連結することができる。
図13は、複数の防護体42が一部重ねて長手方向に並べて設けられる埋設物防護装置40を示す側面図である。長手方向は、カバー体10の軸線であるカバー体軸線L1の方向と同義である。埋設物防護装置40は、防護体42の長手方向に複数の防護体42を並べて設けることによって構成される。埋設物防護装置40を形成する複数の防護体42のうち互い隣接する防護体42は、互いに部分的に重ね合わせて設けられる。具体的には、複数の防護体42を長手方向に並べて設ける。隣接する2つの防護体42の一方の防護体42の長手方向の一端部45が、他方の防護体42の長手方向の他端部46を上方から覆うように2つの防護体42を重ね合わせて設けられる。このように埋設物防護装置40は、互いに隣接する防護体42の一方の防護体42の一端部45が、他方の防護体42の長手方向の他端部46を上方から覆うように2つの防護体42を重ね合わせて形成される。このように構成することによって、埋設物防護装置40は、複数の防護体42を長手方向に並べて設ける場合であっても、隣接する防護体42が突合せて形成されることがない。したがって隣接する防護体42を突合せることによって形成される空隙をなくすことができる。したがって前記空隙から埋設物防護装置40の内方に配置される埋設物41の上部が露出することを抑制することができる。したがって上方から掘削されるとき、前記空隙に掘削機の刃の先端部が入り込んで、埋設物41が損傷することを抑制できる。
図14は、本発明の実施の第2の形態であるカバー体10Dを示す平面図である。カバー体10Dは、カバー体10と類似する構成を有し、同一の構成については同一の符号を付し、異なる構成について説明する。カバー体10Dには、カバー体本体11D、第1連結体12および第2連結体13Dが含まれる。カバー体本体11Dには、第2板状部15を含んで構成される。第2連結体13Dには、連結棒47と連結棒結合部34Dと防護連結片35とが含まれる。連結棒47は、第1連結体嵌合孔27に嵌合可能に形成される。連結棒47は、長手方向に延びる略柱状に形成される。連結棒47は、幅方向の一端部に連結棒結合部34Dが結合される。連結棒47の高さ方向両端部は、第1連結体嵌合孔27に嵌合した状態で、第1軸線L1まわりに回転可能に構成される。連結結合部34Dは、カバー体本体11Dと連結棒47とを結合可能に形成される。このように形成されるカバー体11Dは、断面係数を大きくすることができる。
図15は、本発明の実施の第3の形態であるカバー体11Eを示す平面図である。カバー体10Eは、カバー体10と類似する構成を有し、同一の構成については同一の符号を付し、異なる構成について説明する。カバー体10Eには、カバー体本体11と第1連結体12と第2連結体13Eとが含まれる。第2連結体13Eには、連結軸33Eと連結軸結合部34と防護連結片35とが含まれる。連結軸33Eは、連結軸33と同様に第1連結体嵌合孔27に嵌合可能に構成される。連結軸33Eは、長手方向に垂直な断面が六角形に形成される。このようにカバー体10を構成するカバー体本体11、第1連結体12および第2連結体13は、埋設物41を覆うことができ、他のカバー体10を角変位可能に連結可能であれば、その形状は限定されない。またカバー体10は、2枚の板状部を含んで構成されているけれども、複数の板状部で構成されてもよく、その枚数は、2枚に限定されない。
図16は、本発明の実施の第4の形態である埋設物防護装置40Aを示す平面図である。埋設物防護装置40Aは、防護体42と防護シート48とが含んで形成される。被覆体である防護シート48は、樹脂繊維によって構成されるシート状部材である。防護シート48は、たとえばポリプロピレン製樹脂繊維によって構成されるシート部材およびポリプロピレン製樹脂繊維とポリエチレン製樹脂繊維とを交互に織り込んで構成されるシート状部材である。防護シート48は、防護体42を少なくとも上方から覆うことができるように、屈曲性を有するように形成される。具体的には、埋設物防護装置40Aは、防護シート48を防護体42の外側表面部を覆うように、前記外側表面に沿うように設けることによって形成される。このように設けることによって次のような効果を奏する。埋設物41を掘り出すために掘削する際に、埋設物防護装置40Aに掘削機または掘削工具の刃の先端部が当接すると、防護シート48が前記刃の先端部を覆う。防護シート48は、上方に設けられるだけで拘束されることなく屈曲性を有する。したがって前記刃の先端部によって埋設物防護装置40Aが穿鑿される場合、防護シート48は、前記刃の先端部を覆う状態のまま変形する。したがって前記刃の先端部は、防護シート48で覆われる状態まま防護体42を穿鑿する。これによって穿鑿する際に、前記刃の先端部と穿鑿される防護体42との間に防護シート48を介在させることができる。このように前記刃の先端部と防護体42との間に防護シート48を介在させることができるので、摩擦力を大きくすることができる。したがって穿鑿する際の抵抗力を大きくすることができる。すなわち防護体42が穿鑿される量を小さくすることができる。したがって刃の先端部によって穿鑿されて防護体42が内外方向に貫通することを抑制できる。したがって防護体42を貫通して埋設物41が掘削機または掘削工具の刃の先端部によって損傷または破損させられることをさらに抑制することができる。防護シート48は、樹脂製繊維によって形成されるものに限定されない。
図17は、本発明の実施の第5の形態である埋設物防護装置40Bを示す平面図である。埋設物防護装置40Bは、防護体42と防護シート48とを含んで構成される。防護体42は、相互に連結される3つのカバー体10を広げて形成される。このように防護体42を広げて形成することによって、防護範囲を大きくすることができる。これによって埋設物の上方を鉄板などで覆う防護方法と同様の防護方法を実現することができる。このように防護体42は、複数のカバー体10を変位可能に連結することによって防護方法及び防護範囲を変化させることができる。したがって汎用性を有する埋設物防護装置40を形成することができる。
図18は、複数の防護体42がその突合せ部を防護補助体49で覆われて長手方向に並べて設けられる埋設物防護装置40Cを示す側面図である。埋設物防護装置40Cは、複数の防護体42を長手方向に並べて配置する。複数の防護体42は、隣接する防護体42を長手方向に突合せるようにして配置される。具体的には、隣接する防護体42の一方の長手方向一端部45と、他方の長手方向他端部46とを互いに対向するように配置する。このように互いに長手方向に突合せて設けると、前記対向する一端部45と他端部46との間に空隙が形成される。前記空隙を形成する互いに対向する一端部45と他端部46と突合される突合せ部50を上方から覆うように防護補助体49を形成する。防護補助体49は、たとえば防護体42を長手方向に短尺に形成することによって実現することができる。ただしこのような構成に限定されず、リング状に形成される部材であって、前記突合せ部50及び埋設物41を全周にわたって覆うようにしてもよい。このような防護補助体49を用いて埋設物防護装置40Cを形成することによって、突合せ部40を少なくとも上方から覆うことができる。したがって前記突合せ部に形成される空隙から埋設物防護装置40Cの内方に配置される埋設物41の上部が露出することがない。したがって前記空隙に掘削機または掘削工具の刃の先端部が入り込んで前記埋設物41を損傷および破損させることを抑制することができる。
本発明のカバー体10によれば、カバー体10によって構成される埋設物防護装置40が埋設物41の少なくとも上方を覆うように設けられるので、埋設物41を掘削する際に、前記埋設物防護装置40によって埋設物41を防護することができる。第1および第2連結体12,13によって複数のカバー体10を連結できるので、連結するカバー体10の数を変えることによって埋設物防護装置40の形状を変化させることができる。埋設物防護装置40の形状が変化すると、埋設物防護装置40が埋設物41を覆う範囲が変化し、埋設物防護装置40が防護可能な範囲、すなわち防護範囲を変化させることができる。また2つのカバー体10が埋設物41の長手方向に略平行な軸線まわりに角変位可能に連結されるので、相互に連結される2つのカバー体10において、一方のカバー体10に対して他方のカバー体10が前記軸線まわりに角変位することができる。使用者は、連結されるカバー体10を前記軸線まわりに角変位させると、前記カバー体10によって構成される埋設物防護装置40の前記軸線方向に略垂直な断面形状を変化させることができる。これによって使用者は、防護すべき埋設物41の前記軸線方向に略垂直な断面形状に応じて埋設物防護装置40の断面形状を選択することができる。したがって埋設物防護装置40は、複数のカバー体10を相互に角変位させることによって様々な埋設物41を防護することができる。各カバー体10の角変位量を変化させるとともにカバー体10の連結数を変化させることによって、使用者は、所望の埋設物41の防護範囲、埋設物防護装置40の断面形状および防護方法を選択することができる。相互に連結される複数のカバー体10が分割することができるので、カバー体10を相互に連結して使用する場合であっても、搬送する際に複数のカバー体10に分割して梱包し、搬送することができるので、搬送が容易である。着脱可能であるので、埋設物防護装置40を修復する際に、カバー体10を分割して部分的に交換することができる。分割される複数のカバー体10は、連結することができるので、分割される状態でカバー体10を搬送し、使用時に連結することができる。したがって埋設物防護装置40の搬送を容易にすることができる。
本発明のカバー体10によれば、カバー体10によって構成される埋設物防護装置40が埋設物41の少なくとも上方を覆うように設けられるので、掘削する際に、前記埋設物防護装置40によって埋設物41を防護することができる。カバー体10は、リブ20を設けることによって積層方向他方からリブ20の突出する方向に作用する分布荷重を緩和することができる。またカバー体10と埋設物41との間に空隙が介在するので、カバー体10は、積層方向に変形でき、本体側外表面30に作用する長手方向に延びる積層方向の分布荷重を緩和することができる。
さらに各板状部14,15間に設けられる複数の本体結合部16が積層方向に作用する分布荷重を分散し、本体結合部16に作用する荷重を小さくすることができる。本体結合部16によって各板状部14,15間に荷重緩和空隙26を介在させることができるので、第1板状部14は、積層方向に変形することができる。第1板状部14は、変形することによって積層方向他方から積層方向に作用する荷重を緩和することができる。
また本体結合部16が相互に間隔をあけて配置されるので、前記本体結合部16間に荷重緩和空隙26を介在させ、積層方向に略垂直な方向に変形させることができる。したがってカバー体10は、本体結合部16を変形させることによって、積層方向に略垂直な方向の荷重を緩和させることができる。
このようにカバー体10は、積層方向に作用する荷重、特に積層方向他方から積層方向に作用する荷重および積層方向に略垂直な方向の荷重を緩和することができるので、カバー体10に荷重が作用する場合、カバー体10が損傷および破損することを抑制することができる。さらに荷重緩和空隙26を内部に介在させるので軽量化することができる。またリブ20が埋設物41に対向するようにカバー体10を配置すると、リブ20と埋設物41とが接触する場合であっても、点接触する。これによってカバー体10から埋設物41に作用する荷重が小さくなり、埋設物41の変形を拘束する部分が少なくなるので、埋設物41が破損することを抑制することができる。
本発明のカバー体10によれば、積層方向に作用する分布荷重、特に積層方向他方から積層方向に作用する分布荷重および積層方向に略垂直な方向の荷重を緩和することができるので、カバー体10に荷重が作用する場合、カバー体10が損傷および破損することを抑制することができる。さらに前記荷重緩和空隙26を内部に介在させるので、カバー体10は、軽量化される。またリブ20が埋設物41に対向するようにカバー体10を配置すると、リブ20と埋設物41とが点接触する。これによってカバー体10から埋設物41に作用する荷重が小さくなり、埋設物41の変形を拘束する部分が少なくなりので、埋設物41が破損することを抑制することができる。
第1および第2連結体12,13によって複数のカバー体10を角変位可能に連結できるので、連結するカバー体10数を変えることおよびカバー体10を角変位することによって埋設物防護装置40の形状を変えることができる。連結するカバー体10数を変えることによって、埋設物防護装置40が埋設物41を覆う範囲が変化し、埋設物防護装置40が埋設物41を防護可能な範囲、すなわち防護範囲を変えることができる。また連結されるカバー体10を角変位させることによって埋設物防護装置40の前記軸線方向に略垂直な断面形状を変えることができる。したがって使用者は、防護すべき埋設物41の前記軸線方向に略垂直な断面形状に応じて埋設物防護装置40の断面形状を選択することができる。埋設物防護装置40は、複数のカバー体10数を相互に角変位させることによって様々な埋設物41の防護に対応させることができる。このように各カバー体10の角変位量を変化させるとともにカバー体10の連結数を変化させることによって、使用者は、所望の埋設物41の防護範囲、埋設物防護装置40の断面形状および防護方法を選択することができる。連結される複数のカバー体10を分割することができるので、搬送する際に容易に梱包し、搬送することができる。また着脱可能であるので、埋設物防護装置40を修復する際に、カバー体10を分割して部分的に交換することができ、分割される状態でカバー体10を搬送し、使用時に連結することができる。
本発明のカバー体10によれば、第1および第2連結体12,13の各連結片を嵌合し合って連結することによって、各連結片を相互に積層することができる。これによってカバー体10が連結される部分の剛性を大きくすることができる。したがって前記連結される部分が破損することを抑制することができる。
本発明の埋設物防護装置40によれば、防護体42は、複数のカバー体10を連結することによって構成されるので、使用時に複数のカバー体10を連結して組み立てればよく、予めを連結して組み立てておく必要がない。したがって防護体42を複数のカバー体10に分割して搬送することができ、防護体42の搬送を容易にすることができる。換言すると、埋設物防護装置40の搬送を容易にすることができる。また埋設物防護装置40が形状変化可能に構成されるので、埋設物防護装置40の形状を変化させることによって、埋設物41を防護する防護範囲および防護方法を変えることができる。したがって使用者は、所望の防護範囲および防護方法を選択することができる。
本発明の埋設物防護装置40Aによれば、シート状の防護シート48は、防護体42とともに埋設物41の上方を覆うことができる。したがって防護シート48は、防護体42とともに埋設物41を防護することができる。
本発明によれば、複数の防護体42を並べて設けることによって、長手方向に延びる埋設物防護装置40を構成することができる。したがって前記埋設物防護装置40を用いて、長手方向に延びる埋設物41を防護することができる。また隣接する防護体42を部分的に重ねることによって、防護体42間に生じる軸線方向の空隙を覆うことができる。これによって埋設物防護装置40によって防護される埋設物41の上部が露出されることを抑制できる。したがって、掘削機などで掘削する際に、刃先が埋設物41に接触することを抑制することができ、埋設物41が損傷および破損することを抑制できる。
本発明によれば、複数の防護体42を並べて設けることによって、長手方向に延びる埋設物防護装置40を構成することができる。したがって前記埋設物防護装置40を用いて、長手方向に延びる埋設物41を防護することができる。また隣接する防護体42の突合せ部に防護補助体49を設けることによって、隣接する防護体42間に生じる軸線方向の空隙を前記防護補助体49を用いて覆うことができる。これによって埋設物防護装置40によって防護される埋設物41の上部が前記空隙から露出することを抑制できる。したがって、掘削機などで掘削する際に、刃先が前記露出する埋設物41に接触することを抑制でき、埋設物41が損傷および破損することを抑制できる。
本実施の一形態である埋設物防護装置40を構成するカバー体10の示す正面図である。 カバー体10を示す底面図である。 カバー体10を示す左側面図である。 カバー体10を示す右側面図である。 カバー体本体11を拡大して示す正面図である。 第1連結体12を拡大して示す正面図である。 第2連結体13を拡大して示す正面図である。 埋設物防護装置40が埋設物41を上方から覆う状態を示す斜視図である。 2つのカバー体10が連結する状態を拡大して示す拡大図である。 防護体42を構成するカバー体10が角変位する状態を示す正面図である。 カバー体10が角変位する状態を拡大して示す拡大図である。 異なる埋設物の防護方法について示す正面図である。 複数の防護体42が一部重ねて軸線方向に並べて設けられる埋設物防護装置40を示す側面図である。 本発明の実施の第2の形態であるカバー体10Dを示す平面図である。 本発明の実施の第3の形態であるカバー体11Eを示す平面図である。 本発明の実施の第4の形態である埋設物防護装置40Aを示す平面図である。 本発明の実施の第5の形態である埋設物防護装置40Bを示す平面図である。 複数の防護体42がその突合せ部を防護補助体49で覆われて長手方向に並べて設けられる埋設物防護装置40Cを示す側面図である。 他の防護措置に用いられる従来の技術である配管用防護シート1を概略示す斜視図である。 配管用防護シート1が配管2に履設される状態を示す斜視図である。
符号の説明
10,10A,10B,10C,10D,10E カバー体
12 第1連結体
13,13D,13E 第2連結体
14 第1板状部
15 第2板状部
16 本体結合部
20 リブ
31 第1内側連結片
32 第1外側連結片
33 連結軸
34 連結軸結合部
35 防護連結片
40 埋設物防護装置
41 埋設物
42 防護体
48 防護シート
49 防護補助体

Claims (4)

  1. 地中に埋設される長手状の埋設物を、少なくとも上方から覆い、相互に連結される複数のカバー体から構成される防護体を含む埋設物防護装置であって、
    各カバー体は、長手方向に垂直な断面が略円弧状に形成されるカバー本体と、カバー本体の周方向一端部に形成される第1連結体と、カバー本体の周方向他端部に形成される第2連結体とを有し、
    カバー本体は、その半径方向に相互に間隔をあけて積層される複数の板状部と、カバー本体の周方向に沿って相互に間隔をあけて形成され、各板状部を結合する複数の結合部とを有し、
    前記複数の板状部のうち最も埋設物側に配置される板状部には、埋設物側に突出する凸条部が各結合部間に形成され、
    第1連結体は、カバー本体の半径方向内方寄りに形成される第1連結片と、カバー本体の半径方向外方寄りに形成される第2連結片とを有し、
    第1連結片は、カバー本体の凸条部よりも前記半径方向内方に形成され、
    第2連結体は、第1連結体と嵌合可能な連結軸を有し、
    相互に連結されるカバー体のうち、一方のカバー体の第1連結体と、他方のカバー体の第2連結体とは、着脱可能に、かつ、前記長手方向に平行な軸線まわりに角変位可能に、連結可能であることを特徴とする埋設物防護装置
  2. 防護体を、少なくとも上方から覆うシート状の被覆体をさらに含むことを特徴とする請求項記載の埋設物防護装置。
  3. 複数の防護体が、軸線方向に並べられて設けられ、軸線方向に隣接する2つの防護体は、軸線方向に部分的に重ね合せて設けられることを特徴とする請求項または記載の埋設物防護装置。
  4. 複数の防護体が、軸線方向に並べられて設けられ、軸線方向に隣接する2つの防護体は、軸線方向に突合せて配置され、
    軸線方向に隣接する2つの防護体の突合せ部を、少なくとも上方から覆う防護補助体が設けられることを特徴とする請求項または記載の埋設物防護装置。
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