JP4487780B2 - 記録装置システム、トレイ - Google Patents

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Description

本発明は、回転駆動される駆動ローラと当該駆動ローラに接して従動回転する従動ローラとによってニップ可能なプレート形状を成すトレイ本体に光ディスク等の薄板状体をセット可能な凹部が形成されたトレイに関する。また、本発明は、被記録媒体に記録を行う記録装置および液体噴射装置に関する。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンタ、複写機およびファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含む意味で用いる。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
記録装置の一例としてのインクジェットプリンタには、CD−Rや、DVD(Digital Versatile Disc)等に代表される、薄板状体としての光ディスク等を被記録媒体とし、そのラベル面に直接インク滴を吐出することによって記録を実行可能に構成されたものがある。この様なインクジェットプリンタにおいては、一般的に光ディスク等の薄板状体はプレート形状を成すトレイにセットされ、当該トレイにセットされた状態でインクジェットプリンタ内の搬送経路を搬送(副走査送り)され、そして前記ラベル面にインクジェット記録が実行される。
ここで、近年光ディスクには種々の形態のものが出回っている。例えば、最も普及している直径12cmの円盤形状をした光ディスク、或いは直径8cmの円盤形状をした光ディスク等がそれである。そこで、このように種々の形態の光ディスクをトレイにセットする際に、特許文献1に示されるようなリング形状を成すアダプタが従来から用いられている。
特開2004−42372号公報
ところで、種々の形態の光ディスクにおいて、その中心位置には共通規格の穴が形成されており、従ってトレイには一般的に前記穴と嵌合する突起が形成されている。そして、前記穴と前記突起が嵌合することにより、トレイにおける光ディスクの位置が定まるようになっている。従って、理論的には上記したようなアダプタを用いなくとも光ディスクをトレイにセットし、且つ当該トレイを搬送しつつ光ディスクのラベル面に記録を実行することも可能である。このようにアダプタを用いない場合には、コストダウンを図ることができるとともに、トレイとアダプタを別途管理する必要がないので、極めてユーザの便宜に資すことになる。また、アダプタを用いる場合には、トレイを搬送中にアダプタがトレイ搬送経路上の構成要素に引っ掛かり、トレイから脱落するといった不具合が発生する虞もある。
一方、アダプタを用いないと、例えば外径8cmの光ディスクをトレイの凹部(セット部)にセットした際には、光ディスクの外周と、前記凹部の内周との間に隙間(窪み)が形成されてしまうことになる。従って、回転駆動される駆動ローラと、当該駆動ローラに接して従動回転する従動ローラとによってニップすることでトレイを搬送する場合には、前記従動ローラが前記隙間(窪み)に落ち込み、その後前記凹部のエッジに引っ掛かることで、トレイの搬送精度に悪影響を及ぼし、記録品質を低下させる虞がある。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、アダプタを用いずともローラが引っ掛かることなく高精度に搬送することのできるトレイ、記録装置、液体噴射装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様は、回転駆動される駆動ローラと当該駆動ローラに接して従動回転する従動ローラとを備える記録装置と、前記駆動ローラと前記従動ローラとによって挟持されて搬送されるトレイとを備える記録装置システムであって、前記トレイには、プレート形状を成すトレイ本体に薄板状体をセット可能な凹部が形成され、前記凹部において前記従動ローラが通過するエッジ部分に、前記凹部に落ち込んだ前記従動ローラを前記トレイ本体の上面に誘う案内面が形成されている、ことを特徴とする。
上記態様によれば、前記凹部にセットされた前記薄板状体の外周と前記凹部の内周との間に隙間が形成された状態において、当該隙間に前記従動ローラが落ち込んでも、当該従動ローラは前記案内面によって前記トレイ本体の上面に案内されるので、前記従動ローラが前記凹部のエッジに引っ掛かることがなく、トレイ搬送精度の低下を防止することができる。従って、種々の形態の薄板状体をトレイにセットするに際してアダプタが不要となり、低コスト化を図ることができるとともに、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
本発明の第2の態様は、前記案内面は、前記凹部の底面と前記トレイ本体の上面とを接続する斜面として形成されていることを特徴とする。
上記態様によれば、前記凹部にセットされた前記薄板状体の外周と前記凹部の内周との間に隙間が形成された状態において、当該隙間に前記従動ローラが落ち込んでも、当該従動ローラは前記案内面によって前記トレイ本体の上面に案内されるので、前記従動ローラが前記凹部のエッジに引っ掛かることがなく、トレイ搬送精度の低下を防止することができる。従って、種々の形態の薄板状体をトレイにセットするに際してアダプタが不要となり、低コスト化を図ることができるとともに、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
本発明の第3の態様は、上記第1のまたは第2の態様において、前記案内面は、前記凹部において、前記トレイの搬送方向に対して上流側のエッジ部分に形成されていることを特徴とする。
前記凹部にセットされた前記薄板状体の外周と前記凹部の内周との間に隙間が形成された状態において、当該薄板状体に記録を実行する際にはトレイの搬送方向に対して上流側のエッジ部分(前記隙間)を前記従動ローラが必ず通過する。そして、前記案内面は、前記凹部において、前記トレイの搬送方向に対して上流側のエッジ部分に形成されていることから、前記従動ローラが前記凹部のエッジに引っ掛かることによる搬送精度の低下(記録品質の低下)を、常に確実に防止することができる。
本発明の第4の態様は、一の前記従動ローラの搬送の軌跡に係る領域内に、前記案内面と共に前記凹部のエッジをなす垂直面が形成されている、ことを特徴とする。
上記態様によれば、トレイに凹部の外形と同程度の薄板状体がセットされた状態において、薄板状体の上面からトレイ本体の上面へと前記一の従動ローラが連接して移動することができる。
本発明の第5の態様は、記録装置への搬送に供するためのトレイであって、プレート形状を成すトレイ本体と、前記トレイ本体に形成された薄板状体をセット可能な凹部と、
前記凹部のエッジ部分に形成された斜面であって、前記凹部の底面と前記トレイ本体の上面とを接続する斜面と、を備える。
本発明の第6の態様は、前記凹部は平面視で円形状に形成されており、前記案内面は、平面視で前記凹部の外周に沿って幅が収束するように形成されている、ことを特徴とする。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。以下では先ず、図1および図2を参照しながら、本発明に係る記録装置或いは液体噴射装置の一例としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)1の概要について説明する。ここで、図1はプリンタ1の装置本体(外装ケースを取り外した状態)の外観斜視図であり、図2は同側断面図である。尚、以下では、図2の右方向(プリンタ前方側)を用紙或いはトレイの搬送経路の「下流側」と言い、左方向(プリンタ後方側)を「上流側」と言うこととする。
プリンタ1は後部に「被記録媒体」、「被噴射媒体」の一例としての記録用紙(主として単票紙:以下「用紙P」と言う)を傾斜姿勢でセット可能な給送装置2を備え、当該給送装置2から、用紙Pを下流側の被記録媒体搬送手段4へ向けて給送する。給送された用紙Pは被記録媒体搬送手段4によって下流側の記録手段3へ搬送され、記録が実行される。尚、被記録媒体搬送手段4は後述するトレイ50も搬送し、記録手段3はトレイ50にセットされた薄板状体(被記録媒体)としての光ディスクDのラベル面へ記録を実行する。記録手段3によって記録の行われた用紙Pや、光ディスクD(トレイ50)は、下流側の被記録媒体排出手段5によって装置前方へ排出される。
以下、プリンタ1の用紙搬送経路上の構成要素について更に詳説する。給送装置2は、ホッパ11と、給送ローラ12と、リタードローラ13と、戻しレバー14とを備えて構成されている。
ホッパ11は板状体から成り、上部の揺動支点(図示せず)を中心に揺動可能に構成され、揺動することにより、ホッパ11上に傾斜姿勢に支持された用紙Pを給送ローラ12に圧接させ、または、給送ローラ12から離間させる。給送ローラ12は側面視略D形の形状を成し、その円弧部分によって圧接した最上位の用紙Pを下流側へ給送する一方で、用紙Pが給送された後の、被記録媒体搬送手段4による用紙Pの搬送中においては、搬送負荷を生じさせない様に図示する様にその平坦部が用紙Pと対向する様に制御される。
リタードローラ13は、給送ローラ12の円弧部分と圧接可能に設けられている。リタードローラ13は用紙Pの重送が発生せずに、1枚だけ用紙Pが給送されている場合にはこの用紙Pに接して従動回転(図2の時計回り)し、用紙Pが給送ローラ12とリタードローラ13との間に複数枚存在する場合には、用紙間の摩擦係数が用紙Pとリタードローラ13との間の摩擦係数よりも低いため、回転せずに停止した状態となる。従ってこれにより、給送されるべき最上位の用紙Pにつられて重送されようとする次位以降の用紙Pが、リタードローラ13から下流側へ進まずに、重送が防止される。戻しレバー14は回動可能に設けられていて、重送されようとした次位以降の用紙Pをホッパ11上に戻す作用を奏する。
給送装置2と被記録媒体搬送手段4との間には、用紙Pの通過を検出する検出手段(図示せず)と、用紙Pの給送姿勢を形成するとともに用紙Pの給送ローラ12への接触を防止して搬送負荷を軽減するガイドローラ26が設けられている。尚、本実施形態においてガイドローラ26は、紙案内上24の上流側端部において自由回転可能に軸支されている。
給送装置2の下流側に設けられた被記録媒体搬送手段4は、モータによって回転駆動される搬送駆動ローラ30と、該搬送駆動ローラ30に圧接して従動回転する搬送従動ローラ31とを備えて構成されている。搬送駆動ローラ30は用紙幅方向に延びる金属軸の外周面に耐摩耗性粒子がほぼ均一に分散されて成る付着層を備えて成され、搬送従動ローラ31は外周面がエラストマ等の低摩擦材料によって成され、搬送駆動ローラ30の軸線方向に複数配設されている。
また、搬送従動ローラ31は本実施形態では1つの紙案内上24の下流側端部に2つ自由回転可能に軸支され、その紙案内上24は、用紙幅方向に3つ、図1に示すように設けられている。また、紙案内上24は軸24aがメインフレーム23に軸支されることで、用紙搬送経路を側視して軸24a中心に揺動可能に設けられるとともに、コイルばね25によって、搬送従動ローラ31が搬送駆動ローラ30に圧接する方向に付勢されている。
被記録媒体搬送手段4に到達した用紙Pは、搬送駆動ローラ30と搬送従動ローラ31とによってニップされた状態で搬送駆動ローラ30が回転することにより、下流側の記録手段3へと搬送される。
記録手段3は、インクジェット記録ヘッド(以下「記録ヘッド」と言う)36と、当該記録ヘッド36と対向するように設けられる紙案内下37とを備えて構成される。記録ヘッド36はキャリッジ33の底部に設けられ、当該キャリッジ33は主走査方向に延びるキャリッジガイド軸34にガイドされながら、図示しない駆動モータによって主走査方向に往復動する様に駆動される。また、キャリッジ33は、複数色の各色毎に独立したインクカートリッジ35を搭載し、記録ヘッド36へとインクを供給する。
用紙Pと記録ヘッド36との距離を規定する紙案内下37には、記録ヘッド36と対向する面にリブが形成されているとともに(図示せず)、インクを打ち捨てる凹部(図示せず)が形成されていて、用紙Pの端部から外れた領域に吐出するインクを前記凹部に打ち捨てることにより、用紙Pの端部に余白無く印刷を行う所謂フチ無し印刷が実行される。
続いて、記録ヘッド36の下流側には、ガイドローラ43と、被記録媒体排出手段5が設けられている。ガイドローラ43は用紙Pの紙案内下37からの浮き上がりを防止して用紙Pと記録ヘッド36との距離を一定に保つ機能を果たす。被記録媒体排出手段5は図示しないモータによって回転駆動される排出駆動ローラ41と、当該排出駆動ローラ41に接して従動回転する排出従動ローラ42とを備えて構成されている。
本実施形態において排出駆動ローラ41はゴムローラによって成されるとともに回転駆動される軸体の軸方向に複数設けられる。また、排出従動ローラ42は外周に複数の歯を有する歯付きローラによって成されるとともに、主走査方向に長い形状を成す排紙フレームAssy45に、複数の排出駆動ローラ41に対応するよう複数設けられる。記録手段3によって記録の行われた用紙Pは、排出駆動ローラ41と排出従動ローラ42とによってニップされた状態で排出駆動ローラ41が回転駆動されることにより、装置前方(図示しないスタッカ)へ向けて排出される。
尚、排紙フレームAssy45は、排出従動ローラ42が排出駆動ローラ41に接する接触ポジションと、排出駆動ローラ41から離間する離間ポジションと、をとり得るように、図示しないレリース手段によって変位可能に設けられている。
以上が用紙搬送経路上の構成要素であるが、プリンタ1は、被記録媒体として単票紙等の他に、CD−R等の光ディスク(薄板状体)のラベル面に直接インクジェット記録可能に構成されている。図1に示す様に、被記録媒体としての光ディスクDは、プレート形状を成すトレイ50にセットされた状態で、プリンタ1における直線状のトレイ搬送経路を搬送される。トレイ50はプリンタ1とは別体に構成され、プリンタ1前方に設けられたトレイガイド7に支持されながら、プリンタ1の後方側(上流側)へ向けて、トレイ搬送経路に手差しで差し込まれ、そして被記録媒体搬送手段4によって副走査送りされる。
以上がプリンタ1の概要であり、以下、トレイ50の構成について図3乃至図7を参照しながら詳説する。ここで、図3はトレイ50の平面図、図4はトレイ50先端の外観斜視図、図5および図6は案内面60と搬送従動ローラ31との位置関係を示す斜視図、図7は同平面図である。
図3に示すように、トレイ50は平面視において長方形の形状を成し、搬送駆動ローラ30と搬送従動ローラ31とによってニップ可能なプレート形状を成すとともに、搬送駆動ローラ30の回転に伴って副走査送り可能となっている。
トレイ50は、トレイ本体51とセット部52とを備えるように樹脂材料によって一体的に形成されている。セット部52は、図示するように平面視において円形の形状を成す凹部によって構成されている。セット部52の中心には凸部53が形成され、光ディスクDがセット部52にセットされた際に、光ディスクDの中心穴(図示せず)が凸部53に嵌合し、これによって光ディスクDのセット部52における位置が定まるようになっている。尚、セット部52の周囲に形成された穴54、54は、光ディスクDの取り出し(イジェクト)用穴である。
図3の上下方向はトレイ50の搬送方向となっていて、上述したようにトレイ50をトレイガイド7を介してトレイ50の搬送経路に差し込む(給送する)際には、図3の上方を先端として差し込むようになっている。即ち、符号56は、トレイ50の先端を示している。そして、トレイ50の先端には、図4にも示すように舌片部57、57が、トレイ50の差し込み方向に突出するように、トレイ50と一体的に形成されている。
この舌片部57は、図4に示すように先端に向かって先細りするとともに、その底面が、トレイ本体51の底面とともに平坦な面を形成するように成されている。また、トレイ50の先端56も、舌片部57と同様に先端に向かって先細りするように形成されている。
上記舌片部57は、以下の様な作用効果を奏する。即ち、トレイ50をトレイ50の搬送経路に差し込む際には、トレイ50の先端56を頭にして、トレイガイド7を介してプリンタ1後方側へ向けて差し込む。
ここで、搬送駆動ローラ30と搬送従動ローラ31とによってトレイ50を副走査送りするには、トレイ50の先端56を、搬送駆動ローラ30と搬送従動ローラ31との間に入り込ませる必要があるが、トレイ50の先端56には前記舌片部57が形成されているので、図示しない送り手段によってトレイ50が被記録媒体搬送手段4へ向けて送られると、舌片部57が搬送駆動ローラ30と搬送従動ローラ31との間に入り込み、これがきっかけとなってその後にトレイ50の先端56が搬送駆動ローラ30と搬送従動ローラ31との間に入り込み、やがてトレイ50は両ローラによってニップされる。
即ち、舌片部57によってトレイ50先端の面積(平面視による)が極めて小さくなるので、小さい力でトレイ50の先端56を搬送駆動ローラ30と搬送従動ローラ31との間に容易に入り込ませることができる。従ってこれにより、搬送従動ローラ31を搬送駆動ローラ31から離間(レリース)させる手段を用いることなく、トレイ50を搬送駆動ローラ30と搬送従動ローラ31との間に入り込ませることが可能となる。
次に、セット部52のエッジ部分には、図示するように案内面60、60が形成されている。案内面60は、セット部52においてトレイ50の搬送方向に対して上流側(図3の上方向)のエッジ部分に形成されていて、また、セット部52の主走査方向中心(図3において符号Cで示す線は、セット部52の主走査方向中心線を示す)に対してほぼ対称な形状をなすように形成されている。
案内面60の一部を構成する案内面61は、セット部52の主走査方向における中心位置から離れた位置にあり、図4に示すようにセット部52の底面52aとトレイ本体51の上面51aとを接続する斜面によって成されている。案内面60の一部を構成する案内面62は、セット部52の主走査方向における中心位置から離れた位置から前記中心位置に向かうに従って縮小するように形成され、また、これに伴ってセット部52のエッジを成す垂直面63が、中心位置に向かうに従って徐々に立ち上がるように成されている。
この案内面60は、図5および図6に示すように、主走査方向に複数設けられた搬送従動ローラ31のうち凹部31に落ち込む位置に配置された搬送従動ローラ31(符号31B、31Cで示す)をカバーするような大きさに形成されている。即ち、搬送従動ローラ31B、31Cが案内面60を通過する際に、当該搬送従動ローラ31B、31Cが案内面60の形成領域内に位置するよう、案内面60が形成されている。或いは、その様に搬送従動ローラ31B、31Cが配置されている。
以下、上記のように形成された案内面60の作用効果について詳説する。先ず、案内面60は、セット部52に落ち込んだ搬送従動ローラ31Aを、トレイ本体51の上面51aに誘う機能を果たす。即ち、図5は「第2薄板状体」としての外径12cmの光ディスク(符号Dで示す)がセット部52にセットされた状態を示し、図6は「第1薄板状体」としての外径8cmの光ディスク(符号Dで示す)がセット部52にセットされた状態を示している。
図5に示すように、外径12cmの光ディスクDがセットされている状態においては、当該光ディスクDの外周とセット部52の内周とには、大きな隙間は無い(光ディスクDは、セット部52にセット可能な最大径を有している)。しかし、外径8cmの光ディスクDがセットされた状態においては、図6に示すように当該光ディスクDの外周とセット部52の内周との間に隙間(窪み)が形成されるので、トレイ50が搬送される際には、搬送従動ローラ31がこの隙間に落ち込むことになる。
図7はこの様子を示すものであり、図7において符号31Aと31Bで示す搬送従動ローラは1つの紙案内上24(図2参照)に軸支され、同様に符号31Cと31Dで示す搬送従動ローラは1つの紙案内上24に軸支されている。位置aに示すように、セット部52に対して両端に位置する搬送従動ローラ31A、31Dは、トレイ本体51において常にセット部52の外側の領域(トレイ本体51の上面51a)と接触しているので、セット部52に落ち込むことはない。
しかし、搬送従動ローラ31B、31Dは、セット部52の領域内に位置しているので、位置aで示すように光ディスクDの外周とセット部52の内周とによって形成された隙間に落ち込む。尚このとき、搬送従動ローラ31B、31Cは、それぞれ搬送従動ローラ31A、31Dが軸支される紙案内上24に軸支されているので、セット部52の底部52aには完全に落ち込まず、底部52aからやや浮いた状態となる。そして、前記隙間に落ち込んだ搬送従動ローラ31B、31Cは、位置aで示すようにやがてセット部52のエッジを通過してトレイ本体51の上面51aに完全に乗り上がる。
ここで、案内面60が形成されていないと、搬送従動ローラ31B、31Cはセット部52のエッジに引っ掛かり、これによってトレイ50の搬送精度に悪影響を及ぼし、記録品質を低下させる虞がある。しかし、上記の通りセット部52において搬送従動ローラ31B、31Cが通過するエッジ部分には案内面60が形成されているので、搬送従動ローラ31B、31Cが前記エッジ部分に引っ掛かることがなく、これによってトレイ50の搬送精度の低下を防止することが可能となる。
即ち、案内面60は、セット部52に落ち込んだ搬送従動ローラ31B、31Cをトレイ本体51の上面51aに誘う機能を果たす。また、案内面60は、セット部52において、トレイ50の搬送方向に対して上流側のエッジ部分に形成されているので、このように光ディスクへの記録実行時に搬送従動ローラ31が必ず通過するエッジ部分に案内面60が形成されることで、搬送精度の低下を常に確実に防止している。
また、セット部52は、平面視において円形状を成すとともに、案内面62がセット部52の主走査方向における中心位置から離れた位置から前記中心位置に向かうに従って縮小し、これに伴ってセット部52のエッジを成す垂直面63が前記中心位置に向かうに従って徐々に立ち上がり、その終端位置では光ディスクDの上面とトレイ本体51の上面51aとが連接して平坦な面を形成するように成されている。つまり、トレイ50の搬送に伴って搬送従動ローラ31B、31Cが光ディスクDの上面との接触を終えてトレイ本体51の上面51aに完全に乗り上がる際に、段差が生じないよう(光ディスクDの外周とセット部52の内周との間に隙間が形成されないよう)、光ディスクDの上面とトレイ本体51の上面51aとが連接して平坦な面を形成するように成されている。そして、このように平坦に成された部分を搬送従動ローラ31B、31Cが通過する(図7の符号a参照)。
従って、光ディスクDをセットした際に、セット部52のエッジに案内面60が形成されていても、搬送従動ローラ31B、31Cが下方に落ち込まず、即ちセット部52のエッジに引っ掛かることがなく、直径の異なる光ディスクDと光ディスクDの双方において搬送精度の低下を防止することができる。
加えて、主走査方向に複数設けられた搬送従動ローラ31のうちセット部52に落ち込む位置に配置された搬送従動ローラ31B、31Cが案内面60を通過する際に、当該搬送従動ローラ31B、31Cが案内面60の形成領域内に位置するよう案内面60が形成されている、換言すれば、その様な位置に搬送従動ローラ31B、31Cが配置されているので、搬送従動ローラ31B、31Cがセット部52のエッジに引っ掛かることによる搬送精度の低下(記録品質の低下)を、確実に防止することが可能となっている。
本発明に係るプリンタの装置本体の外観斜視図。 本発明に係るプリンタの側断面図。 本発明に係るトレイの平面図。 本発明に係るトレイ先端の外観斜視図。 本発明に係るトレイの案内面と搬送従動ローラとの位置関係を示す斜視図。 本発明に係るトレイの案内面と搬送従動ローラとの位置関係を示す斜視図。 本発明に係るトレイの案内面と搬送従動ローラとの位置関係を示す平面図。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ、2 給紙装置、3 記録手段、4 被記録媒体搬送手段、5 被記録媒体排出手段、7 トレイガイド、11 ホッパ、12 給送ローラ、13 リタードローラ、14 紙戻しレバー、23 メインフレーム、24 紙案内上、25 コイルばね、26 ガイドローラ、30 搬送駆動ローラ、31 搬送従動ローラ、33 キャリッジ、34 キャリッジガイド軸、35 インクカートリッジ、36 記録ヘッド、37 プラテン、41 排出駆動ローラ、42 排出従動ローラ、43 ガイドローラ、45 排紙フレームAssy、50 トレイ、51 トレイ本体、52 セット部、60 案内面、61 第1案内面、62 第2案内面、63 垂直面、D 光ディスク(外径12cm)、D 光ディスク(外径8cm)、P 記録用紙

Claims (2)

  1. 回転駆動される駆動ローラと当該駆動ローラに接して従動回転する従動ローラとを備える記録装置と、前記駆動ローラと前記従動ローラとによって挟持されて搬送されるトレイとを備える記録装置システムであって、
    前記トレイには、プレート形状を成すトレイ本体に薄板状体をセット可能な凹部が形成され、
    前記凹部において前記従動ローラが通過するエッジ部分に、前記凹部に落ち込んだ前記従動ローラを、前記トレイの搬送方向に沿って前記トレイ本体の上面に誘う第1の案内面と、
    前記従動ローラを、前記凹部にセットされた薄板状体の上面から前記トレイ本体の上面に誘う、前記第1の案内面と隣接して設けられる第2の案内面とが形成されている、ことを特徴とする記録装置システム。
  2. 記録装置への搬送に供するためのトレイであって、
    プレート形状を成すトレイ本体と、
    前記トレイ本体に形成された薄板状体をセット可能な凹部と、
    前記凹部のエッジ部分に形成された斜面であって、前記凹部の底面と前記トレイ本体の上面とを前記トレイの搬送方向に沿って接続する第1の斜面と、前記凹部にセットされた薄板状体の上面と前記トレイ本体の上面とを接続する、前記第1の斜面と隣接する第2の斜面と、を備えるトレイ。
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