JP4487723B2 - 自動車保険料計算システム、自動車保険料計算装置、及び自動車保険料計算プログラム - Google Patents

自動車保険料計算システム、自動車保険料計算装置、及び自動車保険料計算プログラム Download PDF

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Description

本発明は、自動車保険料計算システム、自動車保険料計算装置、及び自動車保険料計算プログラムに関し、詳しくは、契約者が申告した車両の予測走行距離と、実際に走行した実績走行距離の差を用いて、次年度の自動車保険料を割増引きするものに関する。
一般的に、自動車などの車両には、事故時の損害を補填するために損害保険(以下、自動車保険と記す)が設定されている。
自動車保険の保険料は、補償内容や、契約者の年齢、性別、職業、といった個人情報など、各種の条件を用いて決定される。
このように自動車保険の保険料を設定する発明として次の車両保険料算出システム、車載装置、及びサーバ装置がある。
特開2002−259708公報
この発明は、契約修理工場から車両の整備状況を取得し、車載装置から運転状況を取得し、これらを用いて保険料の設定に用いるものである。車両の整備状況がよく、運転者が安全運転するほど保険料が低く設定される。
また、近年、車両の走行距離を用いて保険料を設定する商品も発売されるようになってきた。
このようなものとしては、GPS(Global Positioning System)などの技術を用いて車載装置により車両の走行距離を計測し、計測した距離を用いて保険料の調整を当年度保険料で行うものがある。
走行距離が長いほど事故に遭う確率が高くなるので、走行距離を用いることにより保険料を合理的に設定することができる。
ところで、走行距離を用いて保険料を設定する場合、車両に走行距離を計測するための車載装置を搭載する必要があった。
また、実際に走行した走行距離を用いて保険料を設定するため、当年度の走行距離の計測が完了するまで保険料を確定することができなかった。
そこで、本発明の目的は、特別な車載装置を用いなくても走行距離によって保険料を設定することを第1の目的とする。
また、当年度が始まるまでに、即ち、当年度の走行距離が計測される前に保険料を確定することを第2の目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、通信回線を介して接続された端末と自動車保険料計算装置とから構成された自動車保険料計算システムであって、前記端末は、
所定の保険期間中に車両が走行すると予測される予測走行距離と、前記所定の保険期間の直前の保険期間に車両が実際に走行した実績走行距離と、前記所定の保険期間の直前の保険期間に車両が走行すると予測される直前予測走行距離と、を前記自動車保険料計算装置に送信し、前記自動車保険料計算装置は、前記端末から送信された予測走行距離を用いて前記所定の保険期間中の基準保険料を設定し、前記端末から送信された実績走行距離と直前予測走行距離との差分を用いて調整保険料を決定し、前記基準保険料と前記調整保険料とから保険料を算出し、前記算出した保険料を前記端末に送信することを特徴とする自動車保険料計算システムを提供する(第1の構成)。
また、本発明は、所定の保険期間中に車両が走行すると予測される予測走行距離を取得する予測走行距離取得手段と、前記取得した予測走行距離を用いて前記所定の保険期間中の基準保険料を設定する基準保険料設定手段と、前記基準保険料を設定した保険期間の直前の保険期間に車両が実際に走行した実績走行距離を取得する実績走行距離取得手段と、前記直前の保険期間に対して取得した予測走行距離と、前記取得した実績走行距離との差分から、調整保険料を決定する調整保険料決定手段と、前記基準保険料と前記調整保険料とから保険料を算出する保険料算出手段と、を具備することを特徴とする自動車保険料計算装置を提供する(第2の構成)。
第2の構成において、前記取得した実績走行距離の計測期間が前記直前の保険期間と一致しない場合に、前記直前の保険期間中の実績走行距離を推定する推定手段を具備し、前記調整保険料決定手段は、前記推定手段で推定した実績走行距離を用いて調整保険料を決定するように構成することもできる(第3の構成)。
第3の構成において、前記推定手段は、前記取得した実績走行距離を用いて、当該実績走行距離の計測期間から求められる単位期間当たりの走行距離に前記直前の保険期間を乗じて前記直前の保険期間中の実績走行距離を推定するように構成することもできる(第4の構成)。
第3の構成において、前記推定手段は、前記取得した実績走行距離の計測開始点と前記直前の保険期間の開始点、又は、前記取得した実績走行距離の計測終了点と前記直前の保険期間の終了点、のうち、少なくとも一方を一致させた場合の走行距離を実績走行距離の推定値とするように構成することもできる(第5の構成)。
第2の構成において、前記実績走行距離取得手段は、前記直前の保険期間内において保険対象の車両が入替られた場合、前記直前の保険期間に保険対象であった各車両の保険対象期間中の走行距離を累計して実績走行距離を取得するように構成することもできる(第6の構成)。
第2の構成において、前記実績走行距離取得手段は、前記直前の保険期間内において前記車両が保険対象とならない期間があった場合、前記車両が保険対象であった際に走行した走行距離の累計値と、前記車両が保険対象であった期間の累計値を用いて、前記直前の保険期間での実績走行距離を算出するように構成することもできる(第7の構成)。
第2の構成において、前記車両と他の車両との関連づけを記憶する関連づけ記憶手段を具備し、
前記保険料算出手段は、前記直前の保険期間に対して取得した前記車両の予測走行距離と、前記取得した前記車両の実績走行距離との差分を用いて、前記関連づけられた他の車両の保険料を算出するように構成することもできる(第8の構成)。
第8の構成において、前記調整保険料決定手段は、前記車両の調整保険料を計算するための予測走行距離と実績走行距離の差分のうち、前記関連する他の車両の保険料を計算するのに用いた部分を除いて前記調整保険料を決定するように構成することもできる(第9の構成)。
第2の構成において、前記差分計算手段で計算した差分の累積値を複数の保険期間に渡って記憶する累積差分記憶手段と、前記記憶した差分の累積値のうち、調整保険料の計算に用いる部分の指定を受け付ける部分指定手段と、を具備し、前記調整保険料決定手段は、前記差分の累積値のうち、前記指定を受け付けた部分を用いて調整保険料を決定し、前記累積差分記憶手段は、累積値から当該調整保険料の決定に用いた部分を減じるように構成することもできる(第10の構成)。
第2の構成において、通信回線を介して接続した端末に、予測走行距離と、実績走行距離と、を入力する入力画面を提供し、前記予測走行距離取得手段は、前記提供した入力画面に対して前記端末から送信されてきた予測走行距離を取得し、前記実績走行距離取得手段は、前記提供した入力画面に対して前記端末から送信されてきた実績走行距離を取得するように構成することもできる(第11の構成)。
第2の構成において、通信回線を介して接続した端末に、前記調整保険料決定手段が決定した調整保険料を表示するための調整保険料表示画面を提供するように構成することもできる(第12の構成)。
また、本発明は、前記目的を達成するために、所定の保険期間中に車両が走行すると予測される予測走行距離を取得する予測走行距離取得機能と、前記取得した予測走行距離を用いて前記所定の保険期間中の基準保険料を設定する基準保険料設定機能と、前記基準保険料を設定した保険期間の直前の保険期間に車両が実際に走行した実績走行距離を取得する実績走行距離取得機能と、前記直前の保険期間に対して取得した予測走行距離と、前記取得した実績走行距離との差分から、調整保険料を決定する調整保険料決定機能と、前記基準保険料と前記調整保険料とから保険料を算出する保険料算出機能と、をコンピュータで実現する自動車保険料計算プログラムを提供する(第13の構成)。
第13の構成において、前記取得した実績走行距離の計測期間が前記直前の保険期間と一致しない場合に、前記直前の保険期間中の実績走行距離を推定する推定機能を前記コンピュータで実現し、前記調整保険料決定機能は、前記推定機能で推定した実績走行距離を用いて調整保険料を決定するように構成することもできる(第14の構成)。
第14の構成において、前記推定機能は、前記取得した実績走行距離を用いて、当該実績走行距離の計測期間から求められる単位期間当たりの走行距離に前記直前の保険期間を乗じて前記直前の保険期間中の実績走行距離を推定するように構成することもできる(第15の構成)。
第14の構成において、前記推定機能は、前記取得した実績走行距離の計測開始点と前記直前の保険期間の開始点、又は、前記取得した実績走行距離の計測終了点と前記直前の保険期間の終了点、のうち、少なくとも一方を一致させた場合の走行距離を実績走行距離の推定値とするように構成することもできる(第16の構成)。
第13の構成において、前記実績走行距離取得機能は、前記直前の保険期間内において保険対象の車両が入替られた場合、前記直前の保険期間に保険対象であった各車両の保険対象期間中の走行距離を累計して実績走行距離を取得するように構成することもできる(第17の構成)。
第13の構成において、前記実績走行距離取得機能は、前記直前の保険期間内において前記車両が保険対象とならない期間があった場合、前記車両が保険対象であった際に走行した走行距離の累計値と、前記車両が保険対象であった期間の累計値を用いて、前記直前の保険期間での実績走行距離を算出するように構成することもできる(第18の構成)。
第13の構成において、前記車両と他の車両との関連づけを記憶する関連づけ記憶機能を前記コンピュータで実現し、
前記保険料算出機能は、前記直前の保険期間に対して取得した前記車両の予測走行距離と、前記取得した前記車両の実績走行距離との差分を用いて、前記関連づけられた他の車両の保険料を算出するように構成することもできる(第19の構成)。
第19の構成において、前記調整保険料決定機能は、前記車両の調整保険料を計算するための予測走行距離と実績走行距離の差分のうち、前記関連する他の車両の保険料を計算するのに用いた部分を除いて前記調整保険料を決定するように構成することもできる(第20の構成)。
第13の構成において、前記差分計算機能で計算した差分の累積値を複数の保険期間に渡って記憶する累積差分記憶機能と、前記記憶した差分の累積値のうち、調整保険料の計算に用いる部分の指定を受け付ける部分指定機能と、を前記コンピュータで実現し、前記調整保険料決定機能は、前記差分の累積値のうち、前記指定を受け付けた部分を用いて調整保険料を決定し、前記累積差分記憶機能は、累積値から当該調整保険料の決定に用いた部分を減じるように構成することもできる(第21の構成)。
第13の構成において、通信回線を介して接続した端末に、予測走行距離と、実績走行距離と、を入力する入力画面を提供し、前記予測走行距離取得機能は、前記提供した入力画面に対して前記端末から送信されてきた予測走行距離を取得し、前記実績走行距離取得機能は、前記提供した入力画面に対して前記端末から送信されてきた実績走行距離を取得するように構成することもできる(第22の構成)。
第13の構成において、通信回線を介して接続した端末に、前記調整保険料決定機能が決定した調整保険料を表示するための調整保険料表示画面を提供するように構成することもできる(第23の構成)。
本発明によると、車載装置を用いなくても走行距離により保険料を設定することができると共に、車両が実際に走行する前に保険料を確定することができる。
(1)実施の形態の概要
本実施の形態の自動車保険料計算システムは、保険期間の始まる前に当該保険期間中に車両が走行すると予測される予測走行距離を顧客(自動車保険の契約者)から申告を受け、これを用いて基準保険料を設定する。
顧客が支払う保険料は、保険契約の初年度に関しては基準保険料とし、次年度以降に関しては、前年度の予測走行距離と前年度に実際に走行した実績走行距離との差分により、今年度の基準保険料を調整した額を保険料とする。
より詳細には、予測走行距離が実績走行距離よりも大きかった場合は、その差分に対応する金額を基準保険料から割引いた金額を保険料とし、実績走行距離が予測走行距離を上回った場合は、その差分に対応する金額を基準保険料に割増した金額を保険料とする。
実績走行距離の計測は、保険期間の始期日(開始日)と終期日(終了日)において顧客に車両の積算距離計(オドメータ)の値を申告してもらい、その積算距離計終了値から積算距離計開始値を減算することにより行う。
以上の概要による情報処理手順を図1のフローチャートに示す。
保険契約の初年度に関しては、自動車保険料計算システムは、顧客から当該初年度の予測走行距離の申告を受ける(ステップ5)。
また、自動車保険料計算システムは、初年度の終了時に実績走行距離を計算するために初年度開始時点での積算距離計の値(積算距離計開始値)の申告も顧客から受ける(ステップ10)。
そして、自動車保険料計算システムは、顧客から取得した予測走行距離を用いて初年度の保険料を決定する(ステップ15)。
初年度が終了すると、自動車保険料計算システムは、顧客から初年度終了時点での積算距離計の値(積算距離計終了値)の申告を受ける(ステップ20)。
自動車保険料計算システムは、ステップ20で取得した積算距離計の値からステップ10で取得した積算距離計の値を減算して前年度(図1の初年度に対応)の実績走行距離を計算する(ステップ25)。
また、自動車保険料計算システムは、顧客から当年度(図1の次年度に対応)の予測走行距離の申告も受ける(ステップ30)。
そして、自動車保険料計算システムは、当年度の予測走行距離から当年度の基準保険料を計算する(ステップ33)。基準保険料は、割増引きする前の保険料である。
次に、自動車保険料計算システムは、ステップ5で取得した予測走行距離とステップ25で計算した実績走行距離の大小を比較する(ステップ35)。
比較の結果、予測走行距離が実績走行距離よりも大きかった場合は、前年度の予測走行距離と前年度の実績走行距離の差分を計算し、差分値に応じた金額を当年度の基準保険料から割引いて(ステップ40)当年度の保険料を決定する(ステップ50)。
逆に比較の結果、実績走行距離が予測走行距離よりも大きかった場合は、前年度の予測走行距離と前年度の実績走行距離の差分を計算し、差分値に応じた金額を当年度の基準保険料に割増して(ステップ45)当年度の保険料を決定する(ステップ50)。
比較の結果、予測走行距離と実績走行距離が等しかった場合は、割増引きせずに基準保険料を保険料とする(ステップ50)。
次年度以降も自動車保険を継続する場合は、ステップ20〜ステップ50を繰り返す。
以上のように、本実施の形態の自動車保険料計算システムは、顧客から申告された積算距離計の値を用いて車両の走行距離を計測するため、走行距離を計測するための車載装置を必要としない。
また、予測走行距離と実績走行距離の差分に相当する金額を次年度の保険料に繰り越す方式としているため、顧客の申告に基づいて当年度の保険料を確定することができる。
(2)実施の形態の詳細
以下、本実施の形態の詳細について図面を参照して説明する。本実施の形態に係る自動車保険料計算システムは、対人、対物、搭乗者及び車両を主として、その他考えられるあらゆる項目を保険の対象とする。
図2は、本実施の形態の自動車保険料計算システムの構成の一例を示したブロック図である。
自動車保険料計算システム1は、フロント系基幹システム2とバック系基幹システム3を備えており、これらは保険会社に設置されている。
フロント系基幹システム2は、顧客4とバック系基幹システム3の中継を行うシステムであり、顧客4から提供された情報をバック系基幹システム3に伝達すると共に、バック系基幹システム3が出力した情報を顧客4に伝達する。
顧客4は、フロント系基幹システム2にアクセスして自動車保険の新規契約、継続、解約などの諸手続きを行うことができ、また、予測走行距離や積算距離計の値などを申告することができる。
フロント系基幹システム2は、コールセンタシステム10、直販ウェブ・携帯システム11、代理店システム12、連携システム13、汎用データ取り込みシステム14、バッチ処理システム15などから構成されている。
コールセンタシステム10は、顧客4から電話による連絡を受けるシステムであり、顧客4と通話を行う電話機と、バック系基幹システム3に情報の入出力を行う端末装置を備え、顧客4と応対し、端末装置を操作するオペレータが待機している。
オペレータは、顧客4と通話を行い、顧客4から得た情報を端末装置を用いてバック系基幹システム3に入力し、また、バック系基幹システム3から出力された情報を端末装置で参照し、顧客4に伝える。
顧客4は、オペレータに口頭にて予測走行距離と積算距離計の値を申告することができ、オペレータはこれらの値を端末装置から入力する。
直販ウェブ・携帯システム11は、例えば、インターネットやその他のネットワーク上でウェブサイトへのアクセスを受け付けるシステムである。
直販ウェブ・携帯システム11は、例えば、当保険会社の保険商品の直販ウェブサイトを運営し、顧客4は、PC(パーソナルコンピュータ)や携帯電話のブラウザを用いてこのウェブサイトにアクセスすることができる。
そして、顧客4は、直販ウェブサイトから自動車保険の見積もり、新規契約、継続の申込み、及び予測走行距離や積算距離計の値の申告などを行うことができる。
このように、フロント系基幹システム2は、通信回線を介して端末装置に予測走行距離や実績走行距離を入力する各種画面を提供し、これらの情報を受信することができる。
直販ウェブ・携帯システム11が運営するウェブサイトへのアクセス方法としては、ブラウザで直接当該ウェブサイトのURL(Uniform Resource Locators)を入力する場合や、あるいは、各保険会社の商品を比較するポータルサイトである比較サイトに設定されたリンクを介して行う場合などがある。
代理店システム12は、当保険会社の代理店に設置された端末装置と通信を行うシステムである。
代理店には、専用回線やインターネットにより代理店システム12と通信を行う端末装置が備えられており、代理店システム12は、これら端末装置から送信されてくる情報により顧客4が申告する予測走行距離、積算距離計の値、その他の情報を取得することができる。
連携システム13は、直販ウェブ・携帯システム11や代理店システム12が顧客4から取得した情報をバック系基幹システム3に適した形式にてバック系基幹システム3に入力したり、また、バック系基幹システム3から出力された情報を直販ウェブ・携帯システム11や代理店システム12に適した形式に変換して出力したりなどし、直販ウェブ・携帯システム11や代理店システム12と、バック系基幹システム3との連携を図るシステムである。
汎用データ取り込みシステム14は、顧客4から送られてきた郵送物や比較サイトにより顧客4から送られてきた情報をバック系基幹システム3に入力するシステムである。
汎用データ取り込みシステム14では、例えば、端末装置が備えられており、担当者が郵送物に記された情報を端末装置から入力したり、あるいは、OCR(Optical Character Reader)などの光学式文字読み取り装置を用いて顧客4が提出した情報を読み取って端末装置に入力したりなどする。
バッチ処理システム15は、既に自動車保険の契約をしている顧客4のデータを用いて次年度の更新を自動的に行ったりなどのバッチ処理を行う。
データウェアハウス27は、バッチ処理システム15がバッチ処理を行うためのデータをバック系基幹システム3から取得してバッチ処理システム15に提供する。
バック系基幹システム3は、保険料の計算や顧客情報の管理など、保険業務に伴う各種の情報処理を行うシステムであって、契約管理システム20、請求・収納・支払いシステム21、保険料計算エンジン22、実績走行距離計算システム23、割増引額計算システム24などの各システムや、契約マスタ25、顧客マスタ26などのデータベースから構成されている。
契約管理システム20は、顧客4との契約内容を契約マスタ25や顧客マスタ26などを用いて管理するシステムである。
契約管理システム20が管理する項目としては、自動車属性情報(用途車種、車両クラス、自動車保険金額、車両免責金額など)、被保険者属性情報(年齢条件、等級など)、補償内容(対人、対物の保険金額や免責金額など)、保険期間中の予測走行距離、その他のリスク細分項目などや、走行距離に関する項目(保険期間中の実績走行距離、積算距離計開始値とその申告日、積算距離計の終了値とその申告日)などがある。
また、契約管理システム20は、バック系基幹システム3を介して顧客4から予測走行距離や積算距離計開始値・積算距離計終了値、その他の情報を取得して契約マスタ25や顧客マスタ26に記憶する。
このように、バック系基幹システム3は、予測走行距離取得手段を備えている。
請求・収納・支払いシステム21は、顧客4への保険料の請求や収納状況、及び支払いなどを管理するシステムである。
フロント系基幹システム2は、請求・収納・支払いシステム21に問い合わせて、各顧客4への保険料の請求状況、収納状況、及び保険料の支払い状況を得ることができる。
保険料計算エンジン22は、基準保険料、即ち割増引前の保険料を計算するシステムである。保険料計算エンジン22は、基準保険料計算手段を構成している。
保険料計算エンジン22は、顧客4の自動車属性情報や被保険者属性情報などに加えて、顧客4が申告した予測走行距離を用いて初年度や継続年度の基準保険料を計算する。
実績走行距離計算システム23は、顧客4が保険期間中に走行した実績走行距離を計算するシステムである。
保険料計算エンジン22は、顧客4から保険期間後に申告された車両の積算距離計の値から保険期間前に申告された車両の積算距離計の値を減算して保険期間中の当該車両の実績走行距離を計算する。実績走行距離計算システム23は、実績走行距離取得手段を構成している。
また、保険期間中に車両の入替が行われ、保険対象車両が変更される場合があるが、この場合は、後述の方法により各車両の実績走行距離を累計して実績走行距離を求める。
更に、顧客4が積算距離計の値を計測した日と保険期間の始期日、終期日が一致しない場合は、後述する方法により顧客4からの申告値を補正して保険期間中の実績走行距離を推定する。このように、実績走行距離計算システム23は、申告された実績走行距離から保険期間中の実績走行距離を推定する推定手段を備えている。
割増引額計算システム24は、前年度の実績に基づいて今年度の保険料の割増引金額を計算するシステムである。
割増引額計算システム24は、前年度に顧客4が申告した予測走行距離と、前年度に顧客4が実際に走行した実績走行距離の差分を用いて今年度の割増引金額を計算する。
ここで、割増引金額は、保険料を調整する金額であり、調整保険料を構成しており、割増引額計算システム24は調整保険料決定手段を構成している。
本実施の形態では、予測走行距離が実績走行距離よりも大きかった場合は割引きを行い、実績走行距離が予測走行距離を上回る場合は割増しを行うように構成した。
しかし、割増引きを行う条件は保険会社の事業方針により、例えば、割増引きのうち何れか一方を行うように構成することもできる。
これにより、予測走行距離が実績走行距離よりも大きかった場合は割引きを行い、実績走行距離が予測走行距離を上回る場合は割増しを行わないように構成したり、逆に、予測走行距離が実績走行距離よりも大きかった場合は割増引きを行わず、実績走行距離が予測走行距離を上回る場合は割増しを行うように構成することもできる。
割増引額計算システム24は、保険料計算エンジン22が計算した基準保険料に、割増引額計算システム24が計算した割増引金額を加算(割増しの場合)又は減算(割引きの場合)して、継続年度の保険料を計算する。割増引額計算システム24は、保険料算出手段を構成している。
顧客マスタ26は、被保険者属性情報など、顧客に固有な情報を記憶したデータベースであり、契約マスタ25は、走行距離に関する項目(予測走行距離、積算距離計開始値、積算距離計終了値など)、基準保険料、割増引後の保険料などや、その他の保険料を決定する項目(自動車属性情報、被保険者属性情報、保障内容)を記憶するデータベースである。
顧客マスタ26において、各顧客は、顧客IDで特定されるようになっており、契約マスタ25に記憶されているデータも顧客IDにより、顧客別に管理されている。
図3のフローチャートは、バック系基幹システム3が保険料を計算する基本的な手順を説明するためのフローチャートである。
初年度に関しては、図3(a)に示したように、まず、バック系基幹システム3は、フロント系基幹システム2から予測走行距離以外の保険料決定情報を取得して契約マスタ25に保存する(ステップ55)。
そして、バック系基幹システム3は、フロント系基幹システム2より、初年度の予測走行距離を取得して契約マスタ25に保存し(ステップ60)、更に、積算距離計開始値を取得して契約マスタ25に保存する(ステップ65)。
次に、バック系基幹システム3は、契約マスタ25に記憶した予測走行距離以外の保険料情報と、予測走行距離を用いて基準保険料を算出し、契約マスタ25に保存する(ステップ70)。
初年度に関しては、この基準保険料が顧客4の支払う保険料となる。
また、契約マスタ25に記憶した基準保険料は、後述するように、次年度以降の割増引金額を計算する際のパラメータとして使用される。
次に、初年度の終了に際して、バック系基幹システム3は、フロント系基幹システム2より積算距離計終了値を取得して契約マスタ25に保存する(ステップ75)。
初年度以降、即ち継続年度においては、図3(b)に示したように、バック系基幹システム3は、フロント系基幹システム2から当該継続年度の予測走行距離を取得して契約マスタ25に保存し(ステップ80)、更に、当該継続年度の積算距離計開始値を取得して契約マスタ25に保存する(ステップ85)。
次に、バック系基幹システム3は、予測走行距離以外の保険料決定情報とステップ80で取得した当該継続年度の予測走行距離を用いて基準保険料を計算し、契約マスタ25に保存する(ステップ90)。
次に、バック系基幹システム3は、前年度の積算距離計開始値と積算距離計終了値を契約マスタ25から読み出し、前年度の実績走行距離(即ち、直前の保険期間での実績走行距離)を計算する(ステップ93)。
そして、バック系基幹システム3は、前年度の予測走行距離を契約マスタ25から読み出し、これと前年度の実績走行距離との大小関係を判断する(ステップ95)。
判断の結果、実績走行距離が予測走行距離よりも大きかった場合(ステップ25;実績>予測)、バック系基幹システム3は、実績走行距離と予測走行距離の差分を用いて当該継続年度の割増金額を計算する(ステップ100)。
実績走行距離が予測走行距離よりも小さかった場合(ステップ95;実績<予測)、バック系基幹システム3は、実績走行距離と予測走行距離の差分を用いて当該継続年度の割引金額を計算する(ステップ110)。
実績走行距離と予測走行距離が等しかった場合(ステップ95;実績=予測)、バック系基幹システム3は、割増引きなしと判断する(ステップ105)。
次に、バック系基幹システム3は、ステップ90で計算した基準保険料に割増引金額を加算し(割増しする場合)、減算し(割引する場合)、あるいは割増引きせずに、当該継続年度の保険料を決定する(ステップ113)。
そして、バック系基幹システム3は、当該継続年度の終了時にフロント系基幹システム2から積算距離計終了値を取得して契約マスタ25に記憶する(ステップ115)。
バック系基幹システム3は、継続年度が終了すると、更に保険契約を次年度に継続するか否かを判断し(顧客4の意思による)、継続する場合は(ステップ117;Y)、ステップ80に戻り、継続しない場合は(ステップ117;N)、当該顧客4に対する処理を終了する。
図4は、実績走行距離を計算するために必要な積算距離情報の論理的な構成を示した図である。
積算距離情報は、契約マスタ25で記憶される予測走行距離、積算距離計開始値、積算距離計終了値などから構成される。
積算距離情報は、「事象発生日」、「事象」、「積算距離計開始値」、「積算距離計終了値」、「実績走行距離」などの項目から構成されている。
項目「事象発生日」には、事象の発生した日を特定する情報が記録される。
項目「事象」には、発生した事象を特定する情報が記録される。事象としては、契約開始時、契約終了時、契約継続時、及び後述する車両入替などがある。
積算距離情報の各レコードは事象が発生するごとに顧客4から申告を受けて追加される。
項目「積算距離計開始値」、「積算距離計終了値」、「実績走行距離」には、積算距離計の開始値と終了値、及び積算距離計の値から計算される実績走行距離が記録される。
契約開始時に関しては(事象「契約開始時」)、項目「積算距離計開始値」に顧客4から申告された積算距離計開始値が記録される。この時点では、積算距離計の終了値はなく、また実績走行距離は0なので、項目「積算距離計終了値」と項目「実績走行距離」は0とする。
契約終了時に関しては(事象「契約終了時」)、顧客4から積算距離計終了値の申告を受け、項目「積算距離計終了値」に記録される。
項目「積算距離計開始値」には、車両入替がない場合、事象「契約開始時」での積算距離計開始値を転記する。
項目「実績走行距離」には、積算距離計終了値から積算距離計開始値を減算した値が記録される。
図4の例では、事象「契約終了時」において、積算距離計終了値が12,000kmで、積算距離計開始値が10,000kmなので、実績走行距離は、12,000−10,000=2,000kmとなる。
そして、次年度の保険期間が始まる事象「契約継続時」では、項目「実績走行距離」の値を0にリセットする。
以上が、バック系基幹システム3が実績走行距離を求める手順の基本である。なお、項目「実績走行距離」は、項目「積算距離計開始値」と項目「積算距離計終了値」から計算できるので車両入替がない場合は必要がないが、車両入替がある場合は、次に説明するように項目「実績走行距離」の値を利用して各車両による実績走行距離の累計値を求めるための計算エリアとして用いられる。
図5は、車両入替があった場合の積算距離情報の論理的な構成の一例を示した図である。
車両入替があった場合、入替前の車両の積算距離計の開始値、及び終了値を記録し、更に入替後の車両の積算距離計の開始値、及び終了値を記録し、各車両の実績走行距離を合計した累計値を求める。
図5の例では、1台目の車両から2台目の車両に保険対象車両を入替え(事象「車両入替1」)、更に2台目の車両から3台目の車両に保険対象車両を入替え(事象「車両入替2」)たものである。
それぞれの車両の積算距離計の値は、1台目の車両の場合が10,000km〜11,000kmであり、2台目の車両の場合が10km〜9,000kmであり、3台目の車両の場合が5km〜12,000kmであったものとする。
契約開始時の各項目の入力は図4の場合と同じである。
車両入替時においては、項目「積算距離計開始値」には、入替後の車両の積算距離計開始値を記録し、項目「積算距離計終了値」には、入替前の車両の積算距離計終了値を記録する。
これにより、車両入替時における、入替前の車両の積算距離計終了値と入替後の車両の積算距離計開始値を記録することができる。
例えば、図5において、事象「車両入替1」のレコードでは、項目「積算距離計開始値」には、入替後の車両(2台目の車両)の積算距離計の開始値(10km)を記録し、項目「積算距離計終了値」には、入替前の車両(1台目の車両)の積算距離計の終了値(11,000km)が記録されている。
更に、事象「車両入替2」のレコードでは、項目「積算距離計開始値」には、入替後の車両(3台目の車両)の積算距離計の開始値(5km)を記録し、項目「積算距離計終了値」には、入替前の車両(2台目の車両)の積算距離計の終了値(9,000km)が記録されている。
また、車両入替時においては、項目「実績走行距離」には、入替前の車両までの実績走行距離の累計値を記録する。
より詳細には、2台目の車両に関しては、1台目の車両の積算距離計終了値から1台目の車両の積算距離計開始値を減算した値を記録し、3台目以降の車両に関しては、入替前の車両の積算距離計終了値から入替前の車両の積算距離計開始値を減算した値に、入替前の車両の更に前の車両までの実績走行距離の累計値を加算する。
例えば、図5の事象「車両入替1」のレコードで、項目「実績走行距離」には、当該レコードの積算距離計終了値(11,000km)から、1つ前のレコード(事象「契約開始時」)の積算距離計開始値(10,000km)を減算した値(1,000km)が記録される。
更に、事象「車両入替2」のレコードで、項目「実績走行距離」には、当該レコードの積算距離計終了値(9,000km)から、1つ前のレコードの積算距離計開始値(10km)を減算した値に、入替前の車両の更に前の車両までの実績走行距離の累計(1,000km)を加算した値が記録される。
以降、同様にして保険期間が終了するまで、積算距離計の値と実績走行距離の累計を積算距離計データに記録する。
これにより、1台目の車両から3台目の車両に渡る実績走行距離の累計は、21,985kmとなり、この値が予測走行距離との比較対象となる。
そして、次年度の保険期間が始まる事象「契約継続時」では、項目「実績走行距離」の値を0にリセットする。
本実施の形態では、項目「積算距離計開始値」と項目「積算距離計終了値」は、車両の入替時に顧客4から申告してもらって契約管理システム20が記録し、項目「実績走行距離」は、実績走行距離計算システム23が計算するが、実績走行距離計算システム23による計算は、積算距離情報のレコードが追加されるごとに行ってもよいし、あるいは契約期間終了時に一括して計算して記録してもよい。
なお、図5に示した車両の入替に伴う積算距離計開始値と終了値の記録方法は一例であって各種の変形があり得る。例えば、図6のようにして記録することもできる。
図6(a)〜(e)の各図は、変形例に係る積算距離情報の記録状態を時系列的に示したものである。記録内容は図5の積算距離情報と同じである。
なお、紙面の関係上、積算距離計開始値は開始値と記し、積算距離計終了値は終了値と記してある。
図5の例では、事象「車両入替」のレコードで、項目「積算距離計終了値」に入替前の車両の積算距離計終了値を記録し、このレコードの項目「実績走行距離」に車両入替前までの実績走行距離の累計を記録したが、図6の例では、入替前の車両のレコードで項目「積算距離計終了値」に入替前の車両の積算距離計終了値を記録し、このレコードの項目「実績走行距離」に車両入替前までの実績走行距離の累計を記録する。
図6(a)は、契約開始時に走行距離データに記録されたところを示しており、図5の場合と同じである。
図6(b)は、2台目の車両への入替に伴って、事象「車両入替1」を追加したところを示している。
入替前の車両(1台目の車両)のレコードで、項目「終了値」は0kmから当該車両の積算距離計終了値11,000kmに更新される。そして、項目「実績走行距離」は、入替前のレコードで積算距離計終了値から積算距離計開始値を減算した値(1,000km=11,000−10,000)が記録される。
そして、事象「車両入替1」のレコードでは、項目「積算距離計開始値」に入替後の車両(2台目の車両)の積算距離計開始値が記録され、項目「積算距離計終了値」にはさしあたり0kmが記録される。
このレコードの項目「実績走行距離」には、入替前の車両までの実績走行距離の累計値(1,000km)がさしあたり記録される。
図6(c)は、更に、事象「車両入替2」に関するレコードを追加したところを示している。
入替前の車両(2台目の車両)のレコードでは、項目「積算距離計終了値」(0km)は、当該車両の積算距離計終了値(9,000km)で更新され、また、項目「実績走行距離」の値も、当該車両が走行した距離(8,990km=9,000−10)を加算した値に更新される。
そして、入替後の車両(3台目の車両)のレコードでは、項目「積算距離計開始値」に当該車両の積算距離計開始値(5km)が記録され、項目「積算距離計終了値」にはさしあたり0が記録される。
以下、同様にして図6(d)、(e)に示したように、保険期間が終了するまで積算距離計の値と実績走行距離の累計値を記録する。
図5と図6では、項目「積算距離計終了値」と項目「実績走行距離」にデータを記録するタイミングが異なるが、何れの場合を用いても、車両を入替えるごとに、入替前の車両の積算距離計終了値と、入替後の車両の積算距離計開始値を記録することができ、保険期間中の実績走行距離の累計値を求めることができる。
図7は、実績走行距離の計算手順を説明するためのフローチャートである。
まず、バック系基幹システム3は、顧客4の申告した契約開始時の積算距離計開始値を契約マスタ25に保存する(ステップ130)。
バック系基幹システム3は、フロント系基幹システム2から車両入替に伴う情報の入力があるかを確認し(ステップ135)、車両入替がない場合は(ステップ135;N)、更に当年度の契約が終了したかを確認する(ステップ155)。
当年度が終了していない場合は(ステップ155;N)、ステップ135に戻り、引き続き車両の入替があるか、保険契約終了まで監視する。
車両入替があった場合(ステップ135;Y)、バック系基幹システム3は、顧客4の申告した入替前の車両の積算距離計終了値をフロント系基幹システム2より取得して契約マスタ25に保存し(ステップ140)、更に入替後の車両の積算距離計開始値もフロント系基幹システム2より取得して契約マスタ25に保存する(ステップ145)。
そして、バック系基幹システム3は、現時点までの実績走行距離の累計値を計算する(ステップ150)。
一方、当年度の契約が終了した場合(ステップ155;Y)、バック系基幹システム3は顧客4が保険期間の終了に際して申告した積算距離計終了値をフロント系基幹システム2より取得して契約マスタ25に保存し(ステップ160)、保険期間中契約マスタ25に記録されたデータを用いて実績走行距離の合計値を計算する(ステップ165)。
以上のようにして、自動車保険料計算システム1は、保険期間中に車両の入替があった場合でも、入替えられた車両に渡って各車両の実績走行距離を合計して、これを予測走行距離と比較することができる。
即ち、バック系基幹システム3は、継続年度の直前の保険期間内において保険対象の車両が入替られた場合、前記直前の保険期間に保険対象であった各車両の保険対象期間中の走行距離を累計して実績走行距離を算出する。
次に、積算距離計の計測日と契約期間の始期日・終期日にずれが生じる場合の補正方法について説明する。
積算距離計の値の計測は、保険期間の始期日と終期日に行うと最も正確な値が得られるが、顧客4の便宜性を考えて申告期間を設定し、その期間内に申告するようになっている。
そのため、走行距離を計測した期間と保険期間にずれが生じる場合、即ち、実績走行距離の計測期間が対応する保険期間と一致しない場合がある。この場合、申告された値から保険期間中の走行距離を推定して補正する必要がある。
以下では、4つの補正方法を、それぞれ図8(a)〜(d)を用いて説明する。
何れの補正方法を採用するかは、保険会社の事業方針により決めることができる。そして、顧客4が申告した実績走行距離そのものではなく、これを補正した走行距離を用いて保険料の割増引金額を計算することは、予め顧客4に定款にて通知するものとする。
なお、自動車保険料計算システム1では、顧客4の申告日を以て積算距離計の計測日とするが、申告時に積算距離計の計測日を申告し、この計測日を用いてもよい。
図8(a)は、第1の補正方法を説明するための概念図である。
第1の補正方法では、実績走行距離開始値・終了値の計測日から保険期間中の実績走行距離を推定する。
図8(a)において、水平方向は時間の推移を表しており、矢線50〜56は実績走行距離計算の対象期間を表している。
矢線50〜56の両端に記されている黒丸印のうち、始期日側の黒丸印は積算距離計開始値の計測日を表し、終期日側の黒丸印は積算距離計終了値の計測日を表している。以下、図8(b)〜(d)の黒丸印も同様である。
図8(a)に示したように積算距離計開始値の計測日と始期日の前後関係、及び積算距離計終了値と終期日の前後関係により矢線50〜56で表したような4つの計測パターンがある。
即ち、矢線50の場合は、始期日前に積算距離計開始値を計測し、終期日前に積算距離計終了値を計測する場合であり、矢線52は、始期日前に積算距離計開始値を計測し、終期日後に積算距離計終了値を計測する場合である。
また、矢線54は、始期日後に積算距離計開始値を計測し、終期日前に積算距離計終了値を計測する場合であり、矢線56は、始期日後に積算距離計開始値を計測し、終期日後に積算距離計終了値を計測する場合である。
補正方法1では、何れの計測パターンにおいても保険期間に対する実際に走行した期間を係数(実際走行期間係数)とし、計測日における走行距離を按分計算する。
即ち、実績走行距離の計測期間から求められる単位期間当たりの走行距離に保険期間を乗じて保険期間中の実績走行距離を推定する。
例えば、保険期間が1年(365日)の場合、実際走行期間係数は次の式(1)で表される。
実際走行期間係数=365÷(積算距離計終了値の計測日−積算距離計開始値の計測日)・・・(1)
そして、保険期間中の実績走行距離の推定値は、次の式(2)で推定される。
実績走行距離の推定値=(申告日時点での積算距離計終了値−申告日時点での積算距離計開始値+保険期間中に車両入替があった場合は、その直前までの積算距離計の累計値)×実際走行期間係数・・・(2)
例えば、2004年3月1日に積算距離計終了値を計測し、そのときの実績走行距離が22、895kmであった場合、実際走行期間係数は次の式(3)のようになり、保険期間中の実績走行距離の推定値は次の式(4)のようになる。ただし、積算距離計開始値の計測日を2003年4月1日とし、車両入替はなかったものとする。
実際走行期間係数=365÷(2004/03/01−2003/04/01)・・・(3)
実績走行距離の推定値=22,895km×実際走行期間係数=25,020km・・・(4)
図9のフローチャートに補正方法1の場合の処理手順を示す。
まず、バック系基幹システム3は、フロント系基幹システム2より積算距離計開始値とその計測日を取得して契約マスタ25に保存する(ステップ200)。このステップは、図7のフローチャートのステップ130に対応するものであり、ステップ200では実績走行距離の補正値を計算するために更に計測日も保存する。
次に、実績走行距離計算システム23は、車両入替があったか否かを判断する(ステップ205)。
車両入替があった場合は(ステップ205;Y)、図7のフローチャートのステップ140〜150を行い、実績走行距離の累計値を契約マスタ25に保存する(ステップ210)。
累計値を取得した後、又は車両入替がなかった場合(ステップ205;N)、実績走行距離計算システム23は、更に当年度の保険契約が終了したかを確認する(ステップ215)。
保険契約が終了していない場合は(ステップ215;N)、ステップ205に戻る。
保険期間が終了している場合(ステップ215;Y)、実績走行距離計算システム23は、積算距離計終了値とその計測日をフロント系基幹システム2より取得して契約マスタ25に保存する(ステップ220)。
このステップは、図7のフローチャートのステップ160に対応するものであり、ステップ220では実績走行距離の補正値を計算するために更に計測日も保存する。
次に、バック系基幹システム3は、式(1)、式(2)により実績走行距離の推定値を計算して(ステップ225)、契約マスタ25に保存し、処理を終了する。
次に、図8(b)を参照して第2の補正方法について説明する。
第2の補正方法では、計測日における実績走行距離開始値と予測走行距離を用いて始期日の積算距離計の値を推定する。終期日における計測値は申告された値を用いる。
即ち、実績走行距離の計測開始点(積算距離計開始値の計測日)と保険期間の開始点(始期日)を一致させた場合の走行距離を実績走行距離の推定値とする。
矢線60、及び矢線62のように、積算距離計開始値の計測日が始期日以前の場合は、次の式(5)のように、顧客4が申告した予測走行距離を用いて波線部分の走行距離を推定し、始期日での積算距離計の値を推定する。
始期日での積算距離計の推定値=計測日での積算距離計開始値+予測走行距離×計測日から始期日までの日数÷365・・・(5)
ただし、保険期間を1年としている。閏年により1年間の日数が366日の場合は366で除する。また、保険期間が1年単位でない場合は、保険単位の日数を用いる。保険期間に関しては以下同様とする。
また、矢線64、及び矢線66のように、積算距離計の値の計測日が始期日以降の場合は、次の式(6)のように、顧客4が申告した予測走行距離を用いて波線部分の走行距離を推定し、始期日での積算距離計の値を推定する。
始期日での積算距離計の推定値=計測日での積算距離計開始値−予測走行距離×始期日から計測日までの日数÷365・・・(6)
以上、式(5)又は式(6)により始期日での積算距離計の値を推定値を用い、保険期間中の実績走行距離の推定値は、次の式(7)により推定する。
実績走行距離の推定値=計測日での積算距離計終了値−始期日での積算距離計の推定値+保険期間中に車両入替があった場合は、その直前までの積算距離計の累計値・・・(7)
図10のフローチャートに補正方法2の場合の処理手順を示す。
まず、実績走行距離計算システム23は、バック系基幹システム3より積算距離計開始値とその計測日、及び保険期間の始期日を取得する(ステップ230)。
次に、バック系基幹システム3は、式(5)又は式(6)により始期日での積算距離計の値を推定する(ステップ235)。
次に、実績走行距離計算システム23は、車両入替があったか否かを判断する(ステップ240)。
車両入替があった場合は(ステップ240;Y)、実績走行距離の累計値を計算し、契約マスタ25に保存する(ステップ245)。
累計値を計算した後、又は車両入替がなかった場合(ステップ240;N)、バック系基幹システム3は、当年度契約が終了したかを判断する(ステップ250)。
当年度契約が終了していない場合は(ステップ250;N)、ステップ240に戻る。
当年度契約が終了している場合(ステップ250;Y)、バック系基幹システム3は、フロント系基幹システム2より当年度契約終了に際しての積算距離計終了値を取得して契約マスタ25に保存する(ステップ255)。
そして、式(7)により実績走行距離の推定値を計算して(ステップ260)、契約マスタ25に保存し、処理を終了する。
次に、図8(c)を用いて第3の補正方法について説明する。
第3の補正方法では、計測日における実績走行距離終了値と実際に走行した距離を用いて終期日の積算距離計の値を推定する。始期日における計測値は申告された値を用いる。
即ち、実績走行距離の計測終了点(積算距離計終了値の計測日)と保険期間の終了点(終期日)を一致させた場合の走行距離を実績走行距離の推定値とする。
矢線70、及び矢線74のように、積算距離計終了値の計測日が終期日以前の場合は、次の式(8)のように、申告による実績走行距離を用いて波線部分の走行距離を推定し、終期日での積算距離計の値を推定する。
終期日での積算距離計の推定値=計測日での積算距離計終了値+(積算距離計終了値−積算距離計開始値)×積算距離計終了値の計測日から終期日までの日数÷365・・・(8)
また、矢線72、及び矢線76のように、積算距離計の値の計測日が終期日以降の場合は、次の式(9)のように、申告による実績走行距離を用いて波線部分の走行距離を推定し、終期日での積算距離計の値を推定する。
終期日での積算距離計の推定値=計測日での積算距離計終了値−(積算距離計終了値−積算距離計開始値)×終期日から積算距離計終了値の計測日までの日数÷365・・・(9)
以上、式(8)又は式(9)により求めた終期日での積算距離計の値を推定値を用い、保険期間中の実績走行距離の推定値は、次の式(10)により推定する。
実績走行距離の推定値=終期日での積算距離計の推定値−計測日での積算距離計開始値+保険期間中に車両入替があった場合は、その直前までの積算距離計の累計値・・・(10)
図11のフローチャートに補正方法3の場合の処理手順を示す。
まず、バック系基幹システム3は、フロント系基幹システム2より積算距離計開始値を取得して契約マスタ25に保存する(ステップ280)。
次に、バック系基幹システム3は、車両入替があったか否かを判断する(ステップ285)。
車両入替があった場合(ステップ285;Y)、バック系基幹システム3は、実績走行距離の累計値を計算して契約マスタ25に保存する(ステップ290)。
累計値を計算した後、又は車両入替がなかった場合(ステップ285;N)、バック系基幹システム3は、当年度契約が終了したか判断する(ステップ295)。
保険期間が終了していない場合(ステップ295;N)、バック系基幹システム3は、ステップ285に戻る。
保険期間が終了している場合(ステップ295;Y)、バック系基幹システム3は、当年度契約終了に際しての積算距離計終了値、計測日、終期日をフロント系基幹システム2より取得して契約マスタ25に保存する(ステップ300)。
次に、バック系基幹システム3は、式(8)、又は式(9)を用いて終期日での積算距離計の値を推定する(ステップ305)。
そして、バック系基幹システム3は、式(10)により実績走行距離の推定値を計算し(ステップ310)、契約マスタ25に保存して処理を終了する。
次に、図8(d)を用いて第4の補正方法について説明する。
第4の補正方法では、積算距離計開始値とその計測日、及び予測走行距離から始期日での積算距離計の値を推定し、更に、積算距離計終了値とその計測日、及び実際に走行した距離から終期日での積算距離計の値を推定する。
始期日での積算距離計の値は第2の補正方法と同じ方法により推定し、終期日での積算距離計の値は第3の補正方法と同じ方法により推定する。
そして、保険期間中の実績走行距離は、次の式(11)により推定する。
実績走行距離の推定値=終期日での積算距離計の推定値−始期日での積算距離計の推定値+保険期間中に車両入替があった場合は、その直前までの積算距離計の累計値・・・(11)
図12のフローチャートに補正方法4の場合の処理手順を示す。
まず、バック系基幹システム3は、フロント系基幹システム2より積算距離計開始値、計測日、及び始期日を取得して契約マスタ25に保存する(ステップ320)。
次に、バック系基幹システム3は、始期日での積算距離計の値を推定する(ステップ325)。
次に、実績走行距離計算システム23は、車両入替があったか否かを判断する(ステップ330)。
車両入替があった場合は(ステップ330;Y)、実績走行距離の累計値を計算して契約マスタ25に保存する(ステップ335)。
累計値を計算した後、又は車両入替がなかった場合(ステップ330;N)、バック系基幹システム3は、当年度契約が終了したか判断する(ステップ340)。
保険期間が終了していない場合(ステップ340;N)、バック系基幹システム3はステップ330に戻る。
保険期間が終了している場合(ステップ340;Y)、バック系基幹システム3は、当年度契約終了に際しての積算距離計終了値、その計測日、終期日をフロント系基幹システム2より取得して契約マスタ25に保存する(ステップ345)。
次に、バック系基幹システム3は、終期日での積算距離計の値を推定する(ステップ350)。
そして、バック系基幹システム3は、式(11)により実績走行距離の推定値を計算し(ステップ355)、契約マスタ25に保存して処理を終了する。
以上のようにして、顧客4が申告した積算距離計の値が、始期日、終期日とは異なる日に計測されたものであっても、始期日、終期日での値を推計することにより実績走行距離を補正することができる。
次に、保険契約継続時における保険料の割増引金額の計算方法について説明する。
自動車保険料計算システム1は、所定の計算式に、前年度での予測走行距離と実績走行距離の差分を代入することにより算出するが、本実施の形態ではこの計算式を次の式(12)で定義する。
割増引金額=継続前契約での基準保険料×継続前契約の予測走行距離と実績走行距離から算出された保険料差額係数・・・(12)
即ち、今年度の保険料に適用される割増引金額は、前年度での基準保険料に、前年度での予測走行距離と実績走行距離の差分から求められる係数を乗じたものである。保険料差額係数を求める計算式は、保険会社が設定する。
図13は、割増引金額を計算するためにバック系基幹システム3が用いる保険料割引情報の論理的な構成の一例を示した図である。保険料割引情報は、顧客4ごとに作成される。
保険料割引情報は、図5の積算距離情報に、更に項目「予測走行距離」、項目「割増引後の保険料」、項目「基準保険料」を加えたものとなっている。
項目「予測走行距離」は、契約継続時に顧客4が申告した予測走行距離であり、バック系基幹システム3がフロント系基幹システム2から取得して契約マスタ25に保存したものである。
項目「割増引後の保険料」は、割増引後の保険料であり、バック系基幹システム3が計算して契約マスタ25に保存したものである。
項目「基準保険料」は、割増引前の保険料であり、バック系基幹システム3が計算して契約マスタ25に保存したものである。
図13の例では、2003年4月1日に契約が開始し、このとき顧客4が申告した予測走行距離は3,000kmとなっている。また、このときの積算距離計開始値は、10,000kmとなっている。この年度の割増引後の保険料は基準保険料と同じ50,000円であり、この金額はバック系基幹システム3が予測走行距離を用いて算出したものである。
この年度(2003年度)の保険契約の終了時での積算距離計の終了値は、11,000kmであり、実績走行距離は、1,000km(=11,000−10,000)となっている。
この年度の実績走行距離は、予測走行距離(3,000km)を下回っているため、次年度の保険料は割引されることになる。
2004年4月1日に継続契約が開始し、このとき顧客4が申告した予測走行距離は5,000kmとなっている。この年度の基準保険料は63,000円である。これは、バック系基幹システム3が予測走行距離(5,000km)を用いて計算したものである。
また、前年度の実績走行距離が予測走行距離を2,000km(=3,000−1,000)下回っているため、バック系基幹システム3は、この分に相当する割引額を式(12)で計算し(3,000円とする)、これを基準保険料63,000円から減算して、割増引後の保険料60,000円を算出する。
以降、契約を継続するごとに式(12)で割増引金額を計算し、顧客4は、この割増引金額が適用された保険料を支払うことになる。
図14は、保険料を計算する手順を説明するためのフローチャートである。
まず、バック系基幹システム3は、今年度の分として顧客4から申告された予測走行距離を用いて当該年度の基準保険料を計算する(ステップ360)。
次に、バック系基幹システム3は、当該保険契約が新規契約か否かを判断し(ステップ365)、新規契約である場合は(ステップ365;Y)、この基準保険料を顧客4が支払う保険料とし、ステップ390に移動する。
一方、当該保険契約が新規契約でない場合(ステップ365;N)、バック系基幹システム3は、契約マスタ25に保存されているデータを用いて前年度の実績走行距離を計算する(ステップ370)。
そして、バック系基幹システム3は、契約マスタ25から当該顧客4の前年度の基準保険料を取得する(ステップ375)。
そして、バック系基幹システム3は、前年度の実績走行距離と前年度の予測走行距離の差分、及び前年度の基準保険料に式(12)を適用して今年度の割増引金額を計算する(ステップ380)。
次に、バック系基幹システム3は、ステップ360で計算した今年度の基準保険料に、ステップ380で算出した割増引金額を加算又は減算して割増引後の保険料を計算する(ステップ385)。
更に、バック系基幹システム3は、フロント系基幹システム2からの情報(顧客4の意思)に基づいて次年度契約を継続するかを判断し(ステップ390)、契約を継続する場合は(ステップ390;Y)、ステップ360に戻り、契約を継続しない場合は(ステップ390;N)、当該顧客4に関する保険料計算を終了する。
ところで、保険商品には、上記のように積算距離計の値の申告が必要なものの他に、事業用の車両など積算距離計の申告が必要ないものもある。
そして、保険期間中に、積算距離計の申告が必要な契約(申告必要契約と記す)から申告が必要ない契約(申告不必要契約と記す)に切り替えたり、逆に申告不必要契約から申告必要契約に切り替える場合がある。
このように、契約内容を切り替える場合、実績走行距離をどのように計測するかという課題がある。以下に、自動車保険料計算システム1が採用した実績走行距離の計算方法について説明する。
図15は、保険契約の切り替えパターンの一例を示した図である。
何れのパターンも点線は申告不必要契約の期間を示しており、実線は申告必要契約の期間を示している。
符号92で示したパターンは、契約当初は申告不必要契約であったものの、保険期間の途中で申告必要契約に切り替えた場合である。
符号94で示したパターンは、符号92のパターンと同様に申告不必要契約から申告必要契約に切り替えた後、再度申告不必要契約に切り替えた場合である。
符号96で示したパターンは、契約当初は申告必要契約であったものの、保険期間の途中で申告不必要契約に切り替えた場合である。
符号98で示したパターンは、符号96のパターンと同様に申告必要契約から申告不必要契約に切り替えた後、再度申告必要契約に切り替えた場合である。
上記の4パターンは代表的な例であり、更に、申告必要契約と申告不必要契約の切り替えを繰り返す場合がある。
自動車保険料計算システム1は、このように予測走行距離の申告が必要な期間が保険期間中で断続する場合、実績走行距離を次の式(13)により計算する。
実績走行距離=それぞれの申告必要契約期間中の実績走行距離の累計値×365÷それぞれの申告必要契約期間における日数期間累計・・・(13)
顧客4の保険契約内容が切り替わった場合、自動車保険料計算システム1は、切り替え日と切り替え時点での積算距離計の値を顧客4から取得して保存しておき、式(13)で保険期間中の実績走行距離を計算する。そして、計算された実績走行距離と予測走行距離との差分を用いて割増引金額を計算する。
図16は、保険契約内容の切り替えが行われる場合の保険料の計算手順を示したフローチャートである。
まず、バック系基幹システム3は、現在の顧客4の保険契約が申告必要契約であるか否かを判断する(ステップ400)。
申告必要契約であった場合(ステップ400;Y)、バック系基幹システム3は、フロント系基幹システム2から積算距離計開始値と計測日を取得して契約マスタ25に保存する(ステップ405)。
そして、バック系基幹システム3は、契約が申告不必要契約に変更したかを確認する(ステップ410)。
契約が申告不必要契約に変更された場合(ステップ410;Y)、バック系基幹システム3は、フロント系基幹システム2から積算距離計終了値と計測日を取得して契約マスタ25に保存する(ステップ415)。
次に、ステップ415でデータを保存した後、又はステップ400で申告必要契約でなかった場合(ステップ400;N)、あるいはステップ410で申告不必要契約に変更しなかった場合(ステップ410;N)、バック系基幹システム3は、顧客4の契約が申告必要契約に変更したかを確認する(ステップ420)。
申告必要契約に変更した場合(ステップ420;Y)、バック系基幹システム3は、フロント系基幹システム2から積算距離計開始値と計測日を取得して契約マスタ25に保存する(ステップ425)。
ステップ425でデータを保存した後、又はステップ420で申告必要契約に変更がなかった場合(ステップ420;N)、バック系基幹システム3は、当年度契約が終了したか否かを判断する(ステップ430)。
当年度契約が終了していない場合(ステップ430;N)、バック系基幹システム3は、ステップ410に戻る。
当年度契約が終了した場合(ステップ430;Y)、バック系基幹システム3は、フロント系基幹システム2より積算距離計終了値と計測日を取得して契約マスタ25に保存する(ステップ435)。
次に、バック系基幹システム3は、フロント系基幹システム2から積算距離計開始値とその計測日、及び積算距離計終了値とその計測日を読み出し、式(13)を適用して実績走行距離を計算する(ステップ440)。
そして、バック系基幹システム3は、計算した実績走行距離と前年度の予測走行距離の差分を用いて今年度の継続保険料を計算する(ステップ445)。
次に、バック系基幹システム3は、フロント系基幹システム2からの情報により顧客4が保険契約を継続するか否かを判断し、継続する場合はステップ400に戻り(ステップ450;Y)、継続しない場合は(ステップ450;N)、顧客4に対する計算処理を終了する。
このように、バック系基幹システム3は、保険期間内において車両が申告必要契約の保険対象とならない期間があった場合、この車両が保険対象であった際に走行した走行距離の累計値と、この車両が保険対象であった期間の累計値を用いて、保険期間内における実績走行距離を算出する。
図17は、直販ウェブ・携帯システム11が運営するウェブサイトが提供する新規申込画面の一例を示した図である。
新規申込画面は、ブラウザを用いて顧客4のパーソナルコンピュータなどの端末装置に表示される。
顧客4は、新規申込画面から予測走行距離と現在の積算距離計の値を入力できるようになっている。
新規申込画面では、「契約距離区分(お車の最大走行距離)をお選びください。」などと、顧客4に予測走行距離を入力するように指示する指示文が表示されている。
契約距離区分の目安リンク102は、顧客4に契約距離区分の目安を与える情報を提供するためにあり、顧客4がマウスなどで契約距離区分の目安リンク102を選択すると、顧客4が予測走行距離を予測するのを補助するための情報が表示される。
予測走行距離入力欄104は、顧客4が申告する予測走行距離を入力する欄である。予測走行距離入力欄104は、ドロップダウンメニューを備えており、顧客4がこれを選択すると、「・・・5,000km以下、6,000km以下、7,000km以下、・・・」などと、複数の予測走行距離候補が表示され、顧客4は所望のものを選択することができる。
また、顧客4は、これらの値を選択せずに「6,521km」などと、候補以外の値を任意に入力することもできる。
積算距離計値入力欄106は、顧客4が申告する積算距離計開始値を入力する欄である。顧客4は、保険対象車両の積算距離計の値を読み取り、積算距離計値入力欄106に入力する。
また、詳しくはこちらへリンク108を選択すると自動車保険料計算システム1が提供する割増引システムに関する詳細な情報が表示される。
フロント系基幹システム2は、新規申込画面で顧客4が入力した予測走行距離と積算距離計開始値を顧客4の端末装置から受信し、バック系基幹システム3に提供する。
また、顧客4がこれらの情報をフロント系基幹システム2に送信した日がこれらの情報の申告日として設定され、また、積算距離計の計測日として設定される。
図18は、直販ウェブ・携帯システム11が運営するウェブサイトが提供する継続申込画面の一例を示した図である。
継続申込画面は、積算距離計値入力欄110を備えており、顧客4は、この欄に、当該契約終了時における積算距離計終了値を入力する。
積算距離計値入力欄110に顧客4が入力した値がフロント系基幹システム2に送信され、当年度契約の積算距離計終了値として受領される。また、この値は次年度契約の積算距離計開始値としても利用される。
また、顧客4がこれらの情報をフロント系基幹システム2に送信した日がこれらの情報の申告日として設定され、また、積算距離計の計測日として設定される。
継続申込画面には、スピードメータと、そのスピードメータが備えた積算距離計のイラストが表示され、顧客4の直感的な理解を補助している。
そして、継続申込画面には、「現在のご契約の保険開始日の積算距離計の値」などと、当年度契約開始時の積算距離計開始値が表示される。
また、図示しないが継続申込画面で着せ終了値を入力すると、次年度の予測走行距離を入力する画面が現れる。
また、直販ウェブ・携帯システム11は、車両入替を申告するための車両入替画面(図示せず)も顧客4に提供する。
車両入替画面では、入替前の車両の積算距離計終了値と、入替後の車両の積算距離計開始値を顧客4が入力するようになっており、フロント系基幹システム2は、この値を受信してバック系基幹システム3に提供する。
以上の、新規申込画面、継続申込画面、車両入替画面などは入力画面を構成している。
図19は、直販ウェブ・携帯システム11が運営するウェブサイトが提供する割増引案内画面の一例を示した図である。
割増引案内画面は、調整保険料表示画面を構成し、例えば、保険契約の継続時に顧客4に提供され、顧客4は、継続契約にて実施される保険料の割増引金額を確認することができる。
割増引案内画面は、実績走行距離案内エリア120を備えており、実績走行距離案内エリア120は、時間軸表示部122と実績走行距離表示部124から構成されている。
時間軸表示部122には、時間軸が表示され、更にこの時間軸上に継続前の保険期間(現在契約している保険期間)の始期日・終期日、及び契約の申込日が表示される。
顧客4は、時間軸表示部122を参照することにより、これらの日を時間軸上で直感的に把握することができる。
実績走行距離表示部124には、継続前の保険期間での積算距離計開始値と積算距離計終了値、及び実績走行距離が数値にて表示される。
図19の例では、積算距離計開始値は「13,456km」であり、積算距離計終了値は「18,888km」となっている。そして、実績走行距離はこれらの差分であって「5,482km」となる。
なお、表示される実績走行距離は、推定により補正した値となっており、必要があれば「これは補正後の値です」などと、その旨の表示がなされる。
また、割増引案内画面は、割増引金額表示エリア130を備えており、顧客4は、このエリアの表示から、継続契約にて実施される保険料の割増引金額を確認することができる。
図19の例では、継続前の保険料として「152,720円」が表示され、割引金額として「1,230円」が表示されている。
また、これらの差が実績走行距離に対する保険料と考えることができ、実績走行距離の保険料として「141,490円」が表示されている。
また、図示しないが、直販ウェブ・携帯システム11は、割増引金額を用いて計算した次年度(継続年度)の保険料を表示する割増引後保険料表示画面も提供する。
図20は、バック系基幹システム3を構成するサーバ装置のハードウェア的な構成を示したブロック図である。
サーバは、CPU201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、入出力インターフェース206がバスライン205を介して接続されて構成されている。
そして、入出力インターフェース206には、入力装置207、出力装置208、記憶装置209、フロント系基幹システム2などが接続している。
CPU201は、ROM202やRAM203、及び記憶装置209などに記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する中央処理装置である。
CPU201は、これらプログラムを実行することにより、契約管理システム20、請求・収納・支払いシステム21、保険料計算エンジン22、実績走行距離計算システム23、割増引額計算システム24などを構成する。
また、CPU201は、フロント系基幹システム2と通信し、顧客4から提供された予測走行距離や積算距離計の値をフロント系基幹システム2から受信したり、算出した保険料などをフロント系基幹システム2に出力したりする。
ROM202は、サーバを機能させる上で必要な基本的なプログラムやパラメータなどを記憶したリードオンリーメモリである。
RAM203は、データの書き込み及び消去が可能なランダムアクセスメモリであって、CPU201が保険料を計算したりなどする際にワーキングエリアを提供する。
入出力インターフェース206は、入力装置207、出力装置208、記憶装置209などの周辺装置との入出力を仲介したり、フロント系基幹システム2との通信を仲介するインターフェースである。
入力装置207は、例えば、キーボード、マウスなどの入力デバイスから構成されており、出力装置208は、ディスプレイ、プリンタなどの出力デバイスから構成されている。
バック系基幹システム3のオペレータは、これらのデバイスを用いてサーバにアクセスし、例えば、プログラムのバージョンアップなど、サーバのメンテナンスを行うことができる。
記憶装置209は、例えばハードディスクドライブなどで構成された大容量の記憶デバイスであり、CPU201によってデータの読み書きが可能となっている。
記憶装置209には、例えば、ファイルの入出力処理などの基本的な機能をサーバで実現するためのOS(Operating System)や、契約管理システム20〜割増引額計算システム24を構成するためのプログラム、更に、契約マスタ25、顧客マスタ26などのデータベースなどが記憶されている。
フロント系基幹システム2のハードウェア的な構成も基本的にバック系基幹システム3と同じである。
また、フロント系基幹システム2を複数のサーバを接続して構成しても良いし、フロント系基幹システム2とバック系基幹システム3を1台のサーバで構成しても良い。
以上、本実施の形態における保険料の割増引きについて説明したが、各種の変形が可能である。
このように変形例の1つとして、保険料の家族割増引サービスを提供することが可能である。
これは、例えば、家族の所有する車両をバック系基幹システム3で登録しておき、予測走行距離と実績走行距離の差分を登録した車両間で融通するものである。
これにより、父親の車両における予測走行距離と実績走行距離の差分の全部又は一部を子供の車両に提供し、子供の車両の保険料を割増引きすることができる。
家族割増引サービスを提供する場合、家族の所有する車両をバック系基幹システム3で関連づけて記憶しておき、関連づけた車両間で、顧客4からの指示により予測走行距離と実績走行距離の差分を融通する。
このように、家族割引きサービスを提供する場合、バック系基幹システム3は、車両と他の車両との関連づけを記憶する関連づけ記憶手段(家族の所有する車両を関連づける)を具備する。
そして、バック系基幹システム3は、関連づけられた車両のうちの1の車両の予測走行距離と実績走行距離との差分を用いて、関連づけられた他の車両の保険料を計算する。
更に、1の車両の保険料を計算する場合は、1の車両の予測走行距離と実績走行距離の差分の内、他の車両の保険料の計算に使用した分を除いた値を用いて計算する。
即ち、関連づけられた車両同士で予測走行距離と実績走行距離の差分の一部又は全部を互いに譲渡できるようにするのである。
また、他の変形例として、予測走行距離と実績走行距離の差分を複数年に渡って蓄積しておき、顧客4の指示により蓄積した差分の一部又は全部を継続保険料の割増引金額の計算にあてるように構成することもできる。
この場合、バック系基幹システム3は、顧客4の車両における予測走行距離と実績走行距離の差分の累積値を複数の保険期間に渡って記憶する累積差分記憶手段を備え、この記憶した差分の累積値のうち、割増引金額の計算に用いる部分の指定を顧客4より受け付ける。
例えば、差分の累計値が100kmあったとし、このうち10km分を割引き金額の計算に使用するというように顧客4が累計値の内の部分を指定できるようにする。そして、バック系基幹システム3は、累積値を使用した部分を減じた値、即ち90km(=100−10)に更新する。
即ち、バック系基幹システム3は、差分の累積値のうち、顧客4が指定した部分を用いて割増引金額を決定し、その後、累積値から割増引金額の決定に用いた部分を減じる。
これにより、顧客4は、差分を蓄えることができ、所望の保険期間で所望の量だけ使用することができる。
即ち、差分を一般に行われているポイントサービスと同様に蓄積と使用を顧客4が指示できるようにするのである。
また、差分をポイントとして割増引以外のサービスに用いるように構成することもできる。
以上に説明した本実施の形態により次のような効果を得ることができる。
(1)積算距離計を用いた申告により実績走行距離を計測するので、車載装置を使用せずとも実績走行距離を計測することができる。
(2)顧客4の申告する予測走行距離を基準と前年の走行実績を用いて保険料を決定するため、車両の走行前に保険料を確定することができる。
(3)積算距離計の計測日と保険期間が一致しない場合でも、保険期間中の実績走行距離を推定することができる。
(4)保険期間中に車両入替があった場合でも、保険期間中の実績走行距離を適切に求めることができる。
(5)実績走行距離の申告が必要な契約と必要ない契約を切り替えた場合であっても、保険期間中の実績走行距離を適切に求めることができる。
(6)図21に示したように、前年度の実績走行距離の過不足分を次年度に繰り越すことができる。
図21(a)は割引きを行う場合で、前年度の予測走行距離7,000kmに対し、実績走行距離は3,000kmであったため、未走距離分の金額2,000円を当年度に繰り越している。そのため、当年度の保険料は基準保険料45,000円から2,000円を減額した43,000円となる。
一方、図21(b)は、割増しを行う場合で、前年度の予測走行距離3,000kmに対し、実績走行距離は7,000kmであったため、超過走距離分の金額2,000円を当年度に繰り越している。そのため、当年度の保険料は基準保険料49,000円に2,000円を増額した51,000円となる。
本実施の形態の自動車保険料計算システムでの情報処理手順を説明するためのフローチャートである。 本実施の形態の自動車保険料計算システムの構成の一例を示したブロック図である。 バック系基幹システムが保険料を計算する基本的な手順を説明するためのフローチャートである。 実績走行距離を計算するために必要な積算距離情報の論理的な構成を示した図である。 車両入替があった場合の積算距離情報の論理的な構成の一例を示した図である。 積算距離情報の記録方法の変形例を説明するための図である。 実績走行距離の計算手順を説明するためのフローチャートである。 実績走行距離の計測期間と保険期間のずれの補正方法を説明するための図である。 補正方法1の処理手順を示すためのフローチャートである。 補正方法2の処理手順を示すためのフローチャートである。 補正方法3の処理手順を示すためのフローチャートである。 補正方法4の処理手順を示すためのフローチャートである。 保険料割引情報の論理的な構成の一例を示した図である。 保険料を計算する手順を説明するためのフローチャートである。 保険契約の切り替えパターンの一例を示した図である。 保険契約内容を切り替えが行われる場合の保険料の計算手順を説明するためのフローチャートである。 新規申込画面の一例を示した図である。 継続申込画面の一例を示した図である。 割増引案内画面の一例を示した図である。 バック系基幹システムを構成するサーバ装置のハードウェア的な構成を示したブロック図である。 本実施の形態の保険料に対する効果を説明するための図である。
符号の説明
1 自動車保険料計算システム
2 フロント系基幹システム
3 バック系基幹システム
4 顧客
10 コールセンタシステム
11 直販ウェブ・携帯システム
12 代理店システム
13 連携システム
14 汎用データ取り込みシステム
15 バッチ処理システム
20 契約管理システム
21 請求・収納・支払いシステム
22 保険料計算エンジン
23 実績走行距離計算システム
24 割増引額計算システム
25 契約マスタ
26 顧客マスタ
27 データウェアシステム

Claims (10)

  1. 所定の保険期間中に車両が走行すると予測される予測走行距離を保険期間ごとに端末装置から受信するとともに積算距離計開始値および積算距離計終了値を前記保険期間ごとに前記端末装置から受信する入出力インタフェースと、
    前記入出力インタフェースによって受信された前記予測走行距離を取得する予測走行距離取得手段と、
    前記取得した予測走行距離を用いて前記所定の保険期間中の基準保険料を計算する基準保険料設定手段と、
    前記基準保険料を計算した保険期間の直前の保険期間に車両が実際に走行した実績走行距離を、前記入出力インタフェースによって受信された前記直前の保険期間における前記積算距離計開始値および前記積算距離計終了値を用いて計算する実績走行距離取得手段と、
    前記入出力インタフェースによって受信された前記直前の保険期間予測走行距離と、実績走行距離取得手段によって計算された前記実績走行距離との差分から、調整保険料を決定する調整保険料決定手段と、
    前記基準保険料前記調整保険料を加算または減算することによって保険料を算出する保険料算出手段と、
    を具備し、
    前記入出力インタフェースは、
    前記積算距離計開始値が計測された日を示す開始値計測日および前記積算距離計終了値が計測された日を示す終了値計測日を前記端末装置からさらに受信し、
    前記自動車保険料計算装置は、
    前記入出力インタフェースによって受信された前記開始計測日が前記直前の保険期間の始期日と一致しない場合、または、前記入出力インタフェースによって受信された前記終了計測日が前記直前の期間の終了日と一致しない場合に、前記直前の保険期間中の実績走行距離を推定する推定手段を具備し、
    前記調整保険料決定手段は、
    前記推定手段で推定した実績走行距離を用いて調整保険料を決定し、
    前記推定手段は、
    前記実績走行距離取得手段によって計算された前記実績走行距離を用いて、前記開始値計測日および前記終了値計測日から求められる単位期間当たりの走行距離に前記直前の保険期間を乗じて前記直前の保険期間中の実績走行距離を推定する自動車保険料計算装置。
  2. 前記推定手段は、
    前記取得した実績走行距離の計測開始点と前記直前の保険期間の開始点、又は、前記取得した実績走行距離の計測終了点と前記直前の保険期間の終了点、のうち、少なくとも一方を一致させた場合の走行距離を実績走行距離の推定値とする請求項に記載の自動車保険料計算装置。
  3. 前記実績走行距離取得手段は、
    前記直前の保険期間内において保険対象の車両が入替られた場合、前記直前の保険期間に保険対象であった各車両の保険対象期間中の走行距離を累計して実績走行距離を取得する請求項1に記載の自動車保険料計算装置。
  4. 前記実績走行距離取得手段は、
    前記直前の保険期間内において前記車両が保険対象とならない期間があった場合、前記車両が保険対象であった際に走行した走行距離の累計値と、前記車両が保険対象であった期間の累計値を用いて、前記直前の保険期間での実績走行距離を算出する請求項1に記載の自動車保険料計算装置。
  5. 前記車両と他の車両との関連づけを記憶する関連づけ記憶手段を具備し、
    前記保険料算出手段は、前記直前の保険期間に対して取得した前記車両の予測走行距離と、前記取得した前記車両の実績走行距離との差分を用いて、前記関連づけられた他の車両の保険料を算出する請求項1に記載の自動車保険料計算装置。
  6. 前記調整保険料決定手段は、前記車両の調整保険料を計算するための予測走行距離と実績走行距離の差分のうち、前記関連する他の車両の保険料を計算するのに用いた部分を除いて前記調整保険料を決定する請求項に記載の自動車保険料計算装置。
  7. 前記差分計算手段で計算した差分の累積値を複数の保険期間に渡って記憶する累積差分記憶手段と、
    前記記憶した差分の累積値のうち、調整保険料の計算に用いる部分の指定を受け付ける部分指定手段と、
    を具備し、
    前記調整保険料決定手段は、前記差分の累積値のうち、前記指定を受け付けた部分を用いて調整保険料を決定し、
    前記累積差分記憶手段は、累積値から当該調整保険料の決定に用いた部分を減じる請求項1に記載の自動車保険料計算装置。
  8. 通信回線を介して接続した端末に、予測走行距離と、実績走行距離と、を入力する入力画面を提供し、
    前記予測走行距離取得手段は、前記提供した入力画面に対して前記端末から送信されてきた予測走行距離を取得し、
    前記実績走行距離取得手段は、前記提供した入力画面に対して前記端末から送信されてきた実績走行距離を取得する請求項1に記載の自動車保険料計算装置。
  9. 通信回線を介して接続した端末に、前記調整保険料決定手段が決定した調整保険料を表示するための調整保険料表示画面を提供する請求項1に記載の自動車保険料計算装置。
  10. コンピュータを、
    所定の保険期間中に車両が走行すると予測される予測走行距離を保険期間ごとに端末装置から受信するとともに積算距離計開始値および積算距離計終了値を前記保険期間ごとに前記端末装置から受信する入出力インタフェースと、
    前記入出力インタフェースによって受信された前記予測走行距離を取得する予測走行距離取得手段と、
    前記取得した予測走行距離を用いて前記所定の保険期間中の基準保険料を計算する基準保険料設定手段と、
    前記基準保険料を計算した保険期間の直前の保険期間に車両が実際に走行した実績走行距離を、前記入出力インタフェースによって受信された前記直前の保険期間における前記積算距離計開始値および前記積算距離計終了値を用いて計算する実績走行距離取得手段と、
    前記入出力インタフェースによって受信された前記直前の保険期間の予測走行距離と、実績走行距離取得手段によって計算された前記実績走行距離との差分から、調整保険料を決定する調整保険料決定手段と、
    前記基準保険料に前記調整保険料を加算または減算することによって保険料を算出する保険料算出手段と、
    を具備し、
    前記入出力インタフェースは、
    前記積算距離計開始値が計測された日を示す開始値計測日および前記積算距離計終了値が計測された日を示す終了値計測日を前記端末装置からさらに受信し、
    前記自動車保険料計算装置は、
    前記入出力インタフェースによって受信された前記開始計測日が前記直前の保険期間の始期日と一致しない場合、または、前記入出力インタフェースによって受信された前記終了計測日が前記直前の期間の終了日と一致しない場合に、前記直前の保険期間中の実績走行距離を推定する推定手段を具備し、
    前記調整保険料決定手段は、
    前記推定手段で推定した実績走行距離を用いて調整保険料を決定し、
    前記推定手段は、
    前記実績走行距離取得手段によって計算された前記実績走行距離を用いて、前記開始値計測日および前記終了値計測日から求められる単位期間当たりの走行距離に前記直前の保険期間を乗じて前記直前の保険期間中の実績走行距離を推定する、自動車保険料計算装置として機能させるための自動車保険料計算プログラム。
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