JP4487425B2 - 電子部品実装機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、チップ部品や半導体素子などの種々の電子部品を回路基板の所定の部品装着部に自動的に装着するものであって、駆動源のモータに何らかの原因で暴走が発生した場合に作動機構部の保護機能を備えている電子部品実装機に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子部品実装機における電子部品の供給機構部および実装機構部には、高精度化および軽量化に伴って精密な調整が要求されているとともに、従来に比較してソフトウェアに依存する度合いが高くなっていることから、ソフトウェアの暴走などに起因して駆動源のモータが所定の可動設定範囲から飛び出すような駆動制御を受けた場合における保護機能が求められている。例えば、ソフトウェアの暴走やモータ駆動回路の異常などに起因してモータが暴走した場合には、駆動機構部が可動設定範囲外の部材などに衝突して損傷するのを未然に防止することが求められている。つぎに、このような保護機能について、電子部品実装機における代表的な作動機構部を例示して具体的に説明する。
【0003】
図5は、従来の電子部品実装機におけるトレイパレット供給装置を示す概略構成図である。同図において、電子部品を収納したトレイパレットが格納されている部品供給ユニット1は、駆動源のモータ2によって回転駆動されるボールねじ3に沿って上下方向に移動制御されて、電子部品を順次供給するようになっている。NC制御手段12はCPU13の指令を受けてモータドライバー10を制御し、これにより、モータドライバー10はモータ2を回転制御して部品供給ユニット1を所定の移動範囲内で移動制御する。
【0004】
部品供給ユニット1が所定の移動設定範囲を越えて上限位置または下限位置に達した時には、この部品供給ユニット1が、例えば近接スイッチのような上限検出センサ4または下限検出センサ7に検出されるが、通常時には、常閉接点を有して共にオン状態になっている両検出センサ4,7を通じて直流電源+Bからリレー8のリレーコイル8aに電流が流れて、リレーコイル8aが励磁してリレー接点8bがオンしており、モータ2は、オン状態のリレー接点8bを通じて電源回路9から電源供給されているモータドライバー10により回転制御されている。
【0005】
そして、モータ2がこれの回転制御系(CPU13およびNC制御手段12)のソフトウェアの暴走などに起因して異常回転されたような場合には、部品供給ユニット1が移動設定範囲を越えて移動して、上限検出センサ4または下限検出センサ7の何れかに検出される。部品供給ユニット1を検出した検出センサ4または7はオフ状態となるので、リレー8ではリレーコイル8aに電流が流れなくなってリレー接点8bがオフ状態となる。そのため、モータドライバー10は、リレー接点8bのオフによって電源回路9からの電源供給を遮断された時点で、モータ2の動力線を短絡してモータ2自体に回生ブレーキを発生させる。これにより、モータ2は回転停止されるので、部品供給ユニット1は、強制的に減速されたのちに緊急停止されて、ボールねじ3の上下何れかのねじ終端部に衝突するのが未然に防止される。
【0006】
このような保護機能が設けられていなかったトレイパレット供給装置では、部品供給ユニット1がボールねじ3の上下何れかのねじ終端部に衝突して損傷または破損する不具合が発生するだけでなく、衝突発生後の損傷部品の交換や部品供給ユニット1の駆動系の再調整などに多くの時間を費やしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のトレイパレット供給装置では、リレー8による保護手段が機能したとき、部品供給ユニット1が移動設定範囲を越えた位置に停止された状態に保持され、この部品供給ユニット1を検出している何れか一方の検出センサ4または7がオフ状態を維持し、モータ2が電源供給を遮断されて回生ブレーキが有効に機能している状態をそのまま維持することになる。そのため、部品供給ユニット1を元の移動設定範囲内に戻して装置を稼働状態に復旧させるためには、部品供給ユニット1を人手により強制的に移動させて移動設定範囲内まで戻す必要がある。しかしながら、上記復旧に際しては、モータ2自体の回生ブレーキが機能しているので、部品供給ユニット1を移動させるのが非常に困難であり、作業者に過酷な作業を強いることになり、復旧するまでに相当の時間を要している。
【0008】
そこで、従来では、適当な強制移動手段を用いて部品供給ユニット1を移動設定範囲内に戻すことが行われているが、その手段の選定によっては機構部を損傷させることもある。なお、ここでは、電子部品実装機におけるトレイパレット供給装置を例示して説明したが、電子部品実装機の他の機構部についても上述とほぼ同様の保護機能が設けられており、上述とほぼ同様の問題がある。
【0009】
そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、ソフトウェアの暴走などに起因して保護機能が働いたときに、作動機構部を人手を介することなく円滑、且つ迅速に所定の可動設定範囲内に戻して復旧させることのできる電子部品実装機を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の電子部品実装機は、電子部品を供給または実装するための作動機構部を作動させる駆動源と、前記駆動源を駆動制御して前記作動機構部を所定の可動設定範囲内で作動させる駆動制御部と、設定範囲外へ作動した前記作動機構部を検出する検出センサと、前記検出センサの検出信号に基づき前記駆動源または前記駆動制御部への電源供給を遮断する保護機能部と、前記保護機能部による電源供給の遮断を強制的に解除させる保護機能解除手段と、前記保護機能解除手段が機能したのちに前記作動機構部を設定範囲内に向け作動させる復旧手段とを備えていることを特徴としている。
【0011】
この電子部品実装機では、ソフトウェアの暴走などの何らの原因で作動機構部が可動設定範囲を越えて作動された場合、その可動設定範囲外へ飛び出した作動機構部を検出センサが検出し、その検出信号に基づき保護機能部が駆動源または駆動制御部への電源供給を遮断するので、作動機構部の作動が強制的に緊急停止されて、作動機構部などの損傷や破損が未然に防止される。この保護機能部が機能したのちに元の可動状態に復旧するに際しては、保護機能解除手段を操作することにより、保護機能部による電源供給の遮断が強制的に解除されて、駆動制御部による駆動源の駆動制御が可能な状態となるので、復旧手段が駆動制御部に対し駆動部の駆動制御を再開させて、作動機構部を可動設定範囲内に復帰させる。したがって、保護機能解除手段を操作するだけで作動機構部を元の可動設定範囲内に迅速、且つ円滑に戻して稼働を再開することができ、困難で時間を要する従来の復旧作業を解消することができる。
【0012】
上記発明において、保護機能解除手段は、手動操作によりオンされたときに保護機能部による電源遮断を解除する無効スイッチであり、復旧手段は、前記無効スイッチのオン操作を検知したときに駆動制御部を自動制御して作動機構部を設定範囲内の原点位置に復帰させるコントローラとすることが好ましい。
【0013】
これにより、移動設定範囲を越えて移動した時点で停止された作動機構部を、無効スイッチをオン操作するだけで可動設定範囲内の原点位置に自動的に復帰させることができ、従来の人手による困難な復旧作業を解消することができるとともに、極めて迅速、且つ損傷の発生を防止して円滑に通常運転が可能な状態に戻すことができる。
【0014】
上記構成におけるコントローラは、作動機構部が設定範囲内の原点位置に復帰した時点から無効スイッチのオフ操作を検知するまでの間、駆動制御部による駆動源の駆動制御を制限する機能と、前記無効スイッチがオン状態であることを警告する機能とを有していることが好ましい。これにより、作動機構部が保護機能を解除した状態で作動されてしまうのを確実に防止することができるとともに、稼働の再開が可能な状態に復旧したときに、作業者に対し無効スイッチをオフ操作して保護機能を回復するよう促すことができ、保護機能が回復した状態での稼働を迅速に再開することが可能となる。
【0015】
さらに、上記構成において、コントローラは、検出センサの検出信号に基づき保護機能部が起動するのに先立って駆動源に制動を加えるよう駆動制御部を制御する機能を備えていることが一層好ましい。これにより、検出センサが可動設定範囲外の作動機構部を検出した時点から作動機構部が停止するまでの移動距離を短くできる効果を得ることができる。
【0016】
また、上記発明において、復旧手段は、手動操作により駆動制御部を制御して作動機構部を歩進させるジョグキーとすることもできる。これにより、稼働設定範囲を越えて移動した時点で停止されている作動機構部を、ジョグキーを手動操作しながら低速で移動させて稼働設定範囲内に復帰させることができるから、従来の人手による困難な復旧作業を解消することができるとともに、極めて迅速、且つ損傷を与えることなく安全に通常運転が可能な状態に戻すことができる。
【0017】
さらに、上記発明において、復旧手段は、保護機能部の駆動を検出したときに起動可能状態となり、設定範囲外に位置する作動機構部をこれに圧力を加えて設定範囲内に強制的に押し戻す機械的押動ユニットとすることもできる。これにより、移動設定範囲を越えた位置に停止されている作動機構部を、押動ユニットが圧力を加えながら設定範囲内に強制的に押し戻して自動的に復帰させることができ、従来の人手による困難な復旧作業を解消することができるとともに、極めて迅速、且つ損傷を与えることなく安全に通常運転が可能な状態に戻すことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電子部品実装機を示す要部の概略構成図であり、同図において、図5と同一若しくは同等のものには同一の符号を付してある。したがって、この実施の形態では、電子部品実装機における各種機構部のうちの代表例として、トレイパレット供給装置を例示して説明するが、他の機構部についても同様に構成する。
【0019】
このトレイパレット供給装置には、NC制御手段12、CPU13、表示制御手段14および入出力制御手段17がデータバス16を通じ相互に接続されてなるコントローラ11と、両検出センサ4,7の機能を無効にするための保護機能解除手段としての無効スイッチ18および表示ユニット19を備えている。無効スイッチ18は、手動切換スイッチ部18aとこれに連動する連動スイッチ部18bとを有しており、手動切換スイッチ部18aは入出力制御手段17に接続され、連動スイッチ部18bは直流電源+Bとリレーコイル8aとの間に介装接続されている。コントローラ11では、CPU13がコントローラ11全体の制御を行い、入出力制御手段17が無効スイッチ18のオンオフ状態を監視し、表示制御手段14がCPU13からの指令に基づき表示ユニット19の画面表示を制御し、NC制御手段12がCPU13からの指令に基づきモータドライバー10を制御する。
【0020】
つぎに、上記トレイパレット供給装置の動作について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。コントローラ11のCPU13は、入出力制御手段17からの入力信号に基づいて無効スイッチ18がオンされたか否かを常時監視(ステップS1)しており、無効スイッチ18がオフ状態を保持していると判別した場合は、NC制御手段12を制御して通常運転を継続する(ステップS2)。すなわち、NC制御手段12は、CPU13の指令に基づいてモータドライバー10に対し加速度信号や減速度信号などを出力してモータドライバー10を介しモータ2の回転を制御し、部品供給ユニット1を移動制御する。コントローラ11におけるCPU13およびNC制御手段12は従来から設けられている既存のものであり、この実施の形態では、表示制御手段14と入出力制御手段17とがコントローラ11に新たに設けられている。
【0021】
上記通常運転時において、部品供給ユニット1がソフトウェアの暴走などの何らかの原因で移動設定範囲を越えてボールねじ3の上下何れかの端面方向へ向け暴走した場合には、何れか一方の検出センサ4または7が移動設定範囲を越えて移動した部品供給ユニット1を検出してオフする。これにより、リレー8は、リレーコイル8aに電流が流れなくなってリレー接点8bがオフするので、モータドライバー10は、電源回路9からの電源供給が遮断されることによってモータ2の動力線を短絡して、モータ2に回生ブレーキを発生させる。したがって、部品供給ユニット1は、ボールねじ3の回転停止に伴い減速したのち停止する。
【0022】
ここで、モータ2が暴走した原因を取り除いてトレイパレット供給装置を正常な通常運転に復旧する必要があるが、何れか一方の検出センサ4または7は移動設定範囲外に位置する部品供給ユニット1を検出してオフ状態を維持しているので、モータドライバー10には電源供給されず、モータ2は回生ブレーキが発生した状態を維持している。そこで、作業者は、先ず無効スイッチ18の手動切換スイッチ部18aを操作してオンする。これにより、リレー8では、手動切換スイッチ部18aに連動してオンする連動スイッチ部18bを介し直流電源+Bからリレーコイル8aに電流が流れて、リレー接点8bがオンし、モータドライバー10にはオンしたリレー接点8bを通じて電源回路9から電源供給される(ステップS3)。
【0023】
これと同時に、入出力制御手段17は無効スイッチ18がオン状態になったのを検知してCPU13に対し通知信号を出力するので、CPU13は、無効スイッチ18のオンを判別(ステップS1)したのちに、NC制御手段12に対し部品供給ユニット1を原点位置に復帰させるよう指令する(ステップS4)。これにより、NC制御手段12は、モータドライバー10に対し所要の回転制御信号を出力するとともに、モータドライバー10から入力する位置信号に基づきモータ2をフィードバック制御して、部品供給ユニット1を原点位置に復帰させるよう制御する。
【0024】
ここで、部品供給ユニット1を原点位置へ復帰させる制御を開始する時点では、何れか一方の検出センサ4または7が移動設定範囲外の部品供給ユニット1を検出してオフ状態を維持しているが、この検出センサ4または7のオフ状態は、無効スイッチ18における連動スイッチ部18bのオンにより無効とされている。すなわち、リレーコイル8aには、無効スイッチ18の連動スイッチ部18bを通じて直流電源+Bから電流が流れるので、モータドライバー10は、オン状態となったリレー接点8bを介し電源回路9から電源供給されて駆動可能な状態に復帰しているので、NC制御手段12からの制御信号を受けてモータ2を回転制御する。
【0025】
CPU13は、原点位置への復帰を指令したのちに、NC制御手段12からの入力信号に基づき部品供給ユニット1の原点位置への復帰が完了したか否かを監視し(ステップS5)、部品供給ユニット1が原点位置に復帰したと判別したときに、入出力制御手段17からの入力信号に基づき無効スイッチ18が作業者の操作によってオフされたか否かの判別を行い(ステップS6)、作業者が部品供給ユニット1の原点位置への復帰を確認して無効スイッチ18をオフにする操作を行ったと判別したときに、NC制御手段12に対し通常運転を行う制御を再開するよう指令する(ステップS2)。部品供給ユニット1が原点位置に復帰された時点では、オフしていた検出センサ4または7がオン状態に復帰するとともに、作業者によって無効スイッチ18がオフされることにより、両検出センサ4,7とリレー8とによる保護機能の無効状態が解除されて本来の保護機能が回復する。これにより、部品供給ユニット1は、モータドライバー10によるモータ2の回転制御により通常運転されることが可能となる。
【0026】
このように、この電子部品実装機における作動機構部の一つであるトレイパレット供給装置では、移動設定範囲を越えて移動した時点で停止された部品供給ユニットを、無効スイッチ18をオン操作するだけで移動設定範囲内の原点位置に自動的に復帰させることができ、従来の人手による困難な復旧作業を解消することができるとともに、極めて迅速、且つ損傷を与えることなく安全に通常運転が可能な状態に戻すことができる。
【0027】
一方、部品供給ユニット1が原点位置に復帰したにも拘わらず作業者が無効スイッチ18をオフにする操作を忘れて通常運転を行おうとした場合には、CPU13が部品供給ユニット1が原点位置に復帰したと判別したのちに所定時間が経過するまでの間(ステップS7)、入出力制御手段17からの入力信号に基づき無効スイッチ18がオフされたか否かの判別(ステップS6)を継続して、所定時間が経過するまでの間に無効スイッチ18をオフにする操作が行われたと判別できなかった場合に、表示制御手段14に対し警告の表示を指令する。表示制御手段14は、CPU13からの指令に基づき表示ユニット19に無効スイッチ18の操作忘れを警告する内容を画面表示させる(ステップS8)。
【0028】
この画面表示と同時に、CPU13は、NC制御手段12に対しモータドライバー10に制御信号を出力しないよう指令して、部品供給ユニット1が原点位置に復帰しして停止状態に保持させる(ステップS9)。このように部品供給ユニット1を作動停止状態に制限するのは、無効スイッチ18のオンによって両検出センサ4,7による保護機能が無効状態になっているため、この状態で部品供給ユニット1を移動制御すると、モータ2が暴走した場合に部品供給ユニット1が損傷や破損を受けるおそれがあるからである。
【0029】
作業者が表示ユニット19の画面表示を見て無効スイッチ18をオフ操作したときには、これを入出力制御手段17からの入力信号に基づき判別(ステップS6)したCPU13がNC制御手段12に対し通常運転を行う制御をするよう指令する(ステップS2)。なお、無効スイッチ18がオフ操作されない場合には、上述の画面表示を行うのに加えて、警告音を出力するようにすれば、一層効果的である。
【0030】
上記実施の形態の変形例としては、以下のような構成とすることが好ましい。すなわち、図1に2点鎖線で示すように、入出力制御手段17は、何れか一方の検出センサ4または7がオフしてリレーコイル8aに電流が流れない状態の発生の有無を常時監視する。何れか一方の検出センサ4または7がオフしたときには、これを入出力制御手段17からの入力信号に基づき判別したCPU13がNC制御手段12に対しモータ2の回転を緊急停止するよう指令する。これにより、NC制御手段12は、モータドライバー10に対しモータ停止制御信号を出力し、モータドライバー10はモータ停止制御信号が入力すると同時にモータ2に制動を加えてこれの回転を緊急停止させるよう制御する。そののち、モータドライバー10は、リレー接点8bのオフによって電源供給を遮断されたときに、モータ2への動力線を短絡して、モータ2自体に回生ブレーキを発生させる。
【0031】
従来では、何れ一方の検出センサ4または7のオフによってリレー接点8bがオフすることにより、モータドライバー10およびモータ2への電源供給を遮断してモータ2の回転を停止させていたので、検出センサ4または7がオフした時点から部品供給ユニット1が停止するまでの移動距離が比較的長くなっている。これに対し上記構成とすれば、検出センサ4または7がオフした時点では、モータドライバー10およびモータ2への電源供給を遮断するのに先立って、モータ2に制動を加える制御を行い、つぎにリレー接点8bのオフによってモータ2への電源供給を遮断するので、検出センサ4または7がオフした時点から部品供給ユニット1が停止するまでの移動距離を短くすることが可能となる。
【0032】
つぎに、本発明の第2の実施の形態に係る電子部品実装機におけるトレイパレット供給装置について説明する。この実施の形態では、図1の構成に加えて、同図に2点鎖線で示すように、モータドライバー10を介しモータ2の回転を手動操作で歩進制御するためのジョグキー20を備えているとともに、入出力制御手段17がリレーコイル8aへの電流の有無を常時監視する構成になっている。なお、ジョグキー20は、個別の操作盤でなく、表示ユニット19に画面表示された移動方向の矢印に指を接触させて機能させるものであってもよい。
【0033】
つぎに、上記実施の形態のトレイパレット供給装置の動作について、図3のフローチャートを参照しながら説明する。なお、図2と重複する制御処理については簡単に説明する。コントローラ11のCPU13は、入出力制御手段17からの入力信号に基づいて無効スイッチ18がオンされたか否かを常時監視(ステップS11)しており、無効スイッチ18がオフ状態を保持していると判別した場合、NC制御手段12を制御して通常運転を継続する(ステップS12)。この通常運転時において、部品供給ユニット1が何らかの原因で移動設定範囲を越えて暴走した場合には、暴走方向の検出センサ4または7が移動設定範囲を越えて移動した部品供給ユニット1を検出してオフし、リレーコイル8aに電流が流れなくなってリレー接点8bがオフするので、モータドライバー10は、電源回路9からの電源供給が遮断されることによりモータ2の動力線を短絡して、モータ2に回生ブレーキを発生させる。したがって、部品供給ユニット1は、ボールねじ3の回転停止に伴い減速したのち停止する。
【0034】
ここで、作業者は、先ず無効スイッチ18の手動切換スイッチ部18aを操作してこれをオンする。これにより、リレー8では、手動切換スイッチ部18aに連動してオンした連動スイッチ部18bを介し直流電源+Bからリレーコイル8aに電流が流れて、リレー接点8bがオンし、モータドライバー10にはオンしたリレー接点8bを通じて電源回路9から電源供給される(ステップS13)。これと同時に、入出力制御手段17は無効スイッチ18がオン状態になったのを検知してCPU13に対し通知信号を出力するので、CPU13は、無効スイッチ18のオンを判別(ステップS1)したのちに、ジョグキー20の操作による機能のみを有効とし、電子部品実装機における他の機能の使用を不能とする制御を行う(ステップS14)。
【0035】
ここで、リレーコイル8aには、無効スイッチ18の連動スイッチ部18bを通じて直流電源+Bから電流が流れているので、モータドライバー10は、オン状態のリレー接点8bを介し電源回路9から電源供給されて作動可能状態になっている。そこで、作業者は、ジョグキー20を手動操作してモータドライバー10を介しモータ2を一定の回転量ずつ低速で歩進回転させ、部品供給ユニット1を移動設定範囲内に向け低速で間欠移動させる。CPU13は、入出力制御手段17からの入力信号に基づき検出センサ4,7が共にオン状態であるか否か、換言すると、部品供給ユニット1が移動設定範囲内に戻されたか否かを監視し(ステップS15)、部品供給ユニット1が移動設定範囲内に戻されたと判別したときに、入出力制御手段17からの入力信号に基づき無効スイッチ18がオフされたか否かの判別を行う(ステップS16)。
【0036】
さらに、CPU13は、作業者が部品供給ユニット1が移動設定範囲内に戻ったのを確認して無効スイッチ18をオフにする操作を行ったと判別したときに、NC制御手段12に対し通常運転を行う制御を再開するよう指令する(ステップS12)。このように、この電子部品実装機における作動機構部の一つであるトレイパレット供給装置では、移動設定範囲を越えて移動した時点で停止された部品供給ユニット1を、ジョグキー20を手動操作しながら低速で移動させて移動設定範囲内に復帰させることができ、従来の人手による困難な復旧作業を解消することができるとともに、極めて迅速、且つ損傷を与えることなく安全に通常運転が可能な状態に戻すことができる。
【0037】
一方、部品供給ユニット1が移動設定範囲内に復帰したにも拘わらず作業者が無効スイッチ18をオフにする操作を忘れて通常運転を行おうとした場合には、CPU13が部品供給ユニット1が移動設定範囲内に復帰したと判別したのちに所定時間が経過するまでの間(ステップS17)、入出力制御手段17からの入力信号に基づき無効スイッチ18がオフされたか否かの判別(ステップS16)を継続して、所定時間が経過するまでの間に無効スイッチ18がオフされたと判別できなかった場合に、表示制御手段14に対し警告の表示を指令する。表示制御手段14は、CPU13からの指令に基づき表示ユニット19に無効スイッチ18の操作忘れを警告する内容を画面表示させる(ステップS18)。
【0038】
この画面表示と同時に、CPU13は、NC制御手段12に対しモータドライバー10に制御信号を出力しないよう指令して、部品供給ユニット1が移動設定範囲内に復帰した時点でモータ2を回転停止状態に保持するようNC制御手段12に対し指令する(ステップS19)。作業者が画面表示を見て無効スイッチ18をオフ操作したときには、これを入出力制御手段17からの入力信号に基づき判別したCPU13がNC制御手段12に対し通常運転を行う制御をするよう指令する(ステップS12)。
【0039】
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る電子部品実装機におけるトレイパレット供給装置を示す概略構成図であり、同図において、図1と同一若しくは同等のものには同一の符号を付して、重複する説明を省略する。このトレイパレット供給装置には、上部押動ユニット21および下部押動ユニット22と、圧縮空気供給源23から両押動ユニット21,22への圧縮空気供給路に介装された電源検出切換弁24および開閉切換コック27とを備えている。上部押動ユニット21および下部押動ユニット22は、部品供給ユニット1の移動設定範囲に対し上方外部および下方外部にそれぞれ設置されて、移動範囲を越えて移動したのちに停止された部品供給ユニット1を圧縮空気の供給を受けて移動設定範囲内に押し戻すよう機能する。電源検出切換弁24は、モータドライバー10への電源供給が遮断されたのを検出したときのみ圧縮空気を押動ユニット21,22に向け供給可能な状態に切り換わるものである。開閉切換コック27は、作業者の手動操作によって圧縮空気供給路の開閉を行うものである。
【0040】
つぎに、上記トレイパレット供給装置の動作について説明する。部品供給ユニット1が何らの原因によって移動設定範囲を越えて上方または下方へ移動した場合には、上限検出センサ4または下限検出センサ7がオフし、リレーコイル8aに電流が流れなくなってリレー接点8bがオフし、モータドライバー10が、電源供給が遮断されることによってモータ2への動力線を短絡してモータ2自体に回生ブレーキを発生させるので、部品供給ユニット1が減速されたのちに移動停止される。
【0041】
このとき、電源検出切換弁24は、モータドライバー10への電源供給が遮断されたのを検知して、両押動ユニット21,22に圧縮空気の供給が可能な状態に切り換わっている。そこで、作業者は開閉切換コック27を手動操作によって開放させると、両押動ユニット21,22には、圧縮空気供給源23から開閉切換コック27および電源検出切換弁24を介して圧縮空気が供給される。したがって、両押動ユニット21,22は、圧縮空気の供給を受けて、移動設定範囲外に停止している部品供給ユニット1を移動設定範囲内に向けて強制的に移動させる。ここで、部品供給ユニット1が存在しない側の押動ユニット21または22は単に作動するだけである。
【0042】
部品供給ユニット1が押動ユニット21または22によって移動設定範囲内に押し戻されると、オフしていた検出センサ4または7がオン状態に復帰して、部品供給ユニット1の移動時における保護機能が復帰する。それと同時に、リレー8では、リレーコイル8aに電流が流れてリレー接点8bがオンするので、モータドライバー10には、オン状態となったリレー接点8bを介して電源供給され、通常運転が可能な状態に復帰する。上記のモータドライバー10に電源供給されたときには、これを検出した電源検出切換弁24が、両押動ユニット21,22に向けての流路を閉じ、且つ反対方向へ向けての流路を開放するので、両押動ユニット21,22の圧縮空気の残圧が電源検出切換弁24を介して外部に排出される。そののち、作業員は開閉切換コック27を閉じるよう手動操作する。
【0043】
このように、この電子部品実装機における作動機構部の一つであるトレイパレット供給装置においても、移動設定範囲を越えて移動した時点で停止されている部品供給ユニット1を、開閉切換コック27を手動操作により開放するだけで、移動設定範囲内に自動的に復帰させることができ、従来の人手による困難な復旧作業を解消することができるとともに、極めて迅速、且つ損傷を与えることなく安全に通常運転が可能な状態に戻すことができる。
【0044】
【発明の効果】
以上のように本発明の電子部品実装機によれば、ソフトウェアの暴走などに起因して作動機構部が可動設定範囲を越えて作動された場合には、保護機能部が駆動源または駆動制御部への電源供給を遮断して作動機構部の作動を強制的に緊急停止して、作動機構部などの損傷や破損が未然に防止できるとともに、この保護機能部が機能したのちに元の稼働状態に復旧するに際しては、保護機能解除手段を操作することにより、保護機能部による電源供給の遮断を強制的に解除して、駆動制御部による駆動源の駆動制御が可能な状態とできるので、復旧手段が駆動制御部に対し駆動部の駆動制御を再開させて、作動機構部を可動設定範囲内に復帰させることができる。このように、保護機能解除手段を操作するだけで作動機構部を元の可動設定範囲内に迅速、且つ円滑に戻して稼働を再開することができるから、人手による困難な作業を長時間かけて行う従来の復旧作業を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電子部品実装機を示す要部の概略構成図。
【図2】同上の実施の形態の制御処理のアルゴリズムを示すフローチャート。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る電子部品実装機の制御処理のアルゴリズムを示すフローチャート。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る電子部品実装機を示す要部の概略構成図。
【図5】従来の電子部品実装機におけるトレイパレット供給装置を示す概略構成図。
【符号の説明】
1 部品供給ユニット(作動機構部)
2 モータ(駆動源)
4,7 上限,下限検出センサ
8 リレー(保護機能部)
10 モータドライバー(駆動制御部)
11 コントローラ(復旧手段)
18 無効スイッチ(保護機能解除手段)
20 ジョグキー
21,22 上部,下部押動ユニット

Claims (6)

  1. 電子部品を供給または実装するための作動機構部を作動させる駆動源と、
    前記駆動源を駆動制御して前記作動機構部を所定の可動設定範囲内で作動させる駆動制御部と、
    設定範囲外へ作動した前記作動機構部を検出する検出センサと、
    前記検出センサの検出信号に基づき前記駆動源または前記駆動制御部への電源供給を遮断する保護機能部と、
    前記保護機能部による電源供給の遮断を強制的に解除させる保護機能解除手段と、
    前記保護機能解除手段が機能したのちに前記作動機構部を設定範囲内に向け作動させる復旧手段とを備えていることを特徴とする電子部品実装機。
  2. 保護機能解除手段は、手動操作によりオンされたときに保護機能部による電源遮断を解除する無効スイッチであり、復旧手段は、前記無効スイッチのオン操作を検知したときに駆動制御部を自動制御して作動機構部を設定範囲内の原点位置に復帰させるコントローラである請求項1に記載の電子部品実装機。
  3. コントローラは、作動機構部が設定範囲内の原点位置に復帰した時点から無効スイッチのオフ操作を検知するまでの間、駆動制御部による駆動源の駆動制御を制限する機能と、前記無効スイッチがオン状態であることを警告する機能とを有している請求項2に記載の電子部品実装機。
  4. コントローラは、検出センサの検出信号に基づき保護機能部が起動するのに先立って駆動源に制動を加えるよう駆動制御部を制御する機能を備えている請求項2または3に記載の電子部品実装機。
  5. 復旧手段は、手動操作により駆動制御部を制御して作動機構部を歩進させるジョグキーからなる請求項1に記載の電子部品実装機。
  6. 復旧手段は、保護機能部の駆動を検出したときに起動可能状態となり、設定範囲外に位置する作動機構部をこれに圧力を加えて設定範囲内に強制的に押し戻す機械的押動ユニットからなる請求項1に記載の電子部品実装機。
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