JP4486795B2 - ライトユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源から導光板を介して照射光を照射するライトユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コンピュータや携帯電話等の表示手段として液晶表示装置が多用されている。この液晶表示装置は、一対の基板の間隙に液晶が充填された液晶表示パネルを有し、前記液晶表示パネルの反視認側には、前記液晶表示パネルに照射光を照射するためのバックライトユニットが設けられている。
【0003】
このようなバックライトユニットは、前記液晶表示パネルの反視認面に開口部が向くように配置された枠体を有する。前記枠体の内部には、矩形状の導光板が設けられており、前記枠体の内部であって前記導光板における隣接する2つの側面近傍には、略L字状の光源が設けられている。また、前記枠体の内部における前記導光板の反視認側には反射板が設けられており、この反射板は、前記導光板における前記光源が配設されていない他の2つの側面に対向する導光板用側壁を有している。
【0004】
この反射板における導光板用側壁は、平坦状であってほぼ矩形状の平板における隣接する2辺の側縁部分を前記平板に対して直交するように折曲することにより形成されている。ここで、前記平板の各側縁部分を容易に折曲可能とするために、前記平板における前記導光板用側壁が形成される2辺の間の角部には、前記各導光板用側壁を形成するための折曲線に至る切り欠きが形成されている。このため、前記各導光板用側壁における隣位する各端縁は分離されている。
【0005】
そして、前記光源の両端部に接続された電線は、前記反射板における導光板用側壁と前記枠体における側壁との間隙を前記両導光板用側壁の外面に沿って引き回されて、外部電源に接続されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前述のような角部に切り欠きが形成された平板からなる反射板においては、前記側縁部分を折曲して各導光板用側壁を形成すると、図4に示すように、前記各導光板用側壁23の間に隙間が生じてしまう。このため、前記光源から導光板に照射された照射光の一部は前記各導光板用側壁23の隙間から漏れてしまい、この漏れた照射光によって液晶表示装置における液晶表示パネル以外の他の部分が照射されてしまうおそれがあった。この結果、前記液晶表示装置は、見栄えが悪くなってしまうという問題を有していた。
【0007】
また、前記光源に接続された電線26は、前記各導光板用側壁23の外面に沿って引き回されて前記反射板27の角部において固定されていないため、ガタつきが生じ前記導光板用側壁23の一端縁部分に接触してしまい、この結果、前記電線26が損傷してしまうおそれがあった。
【0008】
ここで、前記各導光板用側壁の隙間に接着テープを貼着して前記隙間を塞ぐことにより、光漏れを防止するとともに、電線26が前記導光板用側壁23の一端縁部分に接触するのを防止することも考えられる。しかし、前述のように接着テープを用いる場合、バックライトユニットの製造において前記接着テープの貼着工程が増えるとともに、構成材料も増えるため、前記バックライトユニットの製造に手間がかかり、製造コストも向上してしまうという問題があった。
【0009】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、反射板における各導光板用側壁の隙間を容易に塞ぐことにより、照射光漏れを防止することができるライトユニットを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、請求項1に記載の本発明に係るライトユニットの特徴は、導光板と、前記導光板における少なくとも1つの側面に対向するように設けられた光源と、前記導光板の一主面に対向する基体、および前記導光板における前記光源が設けられた前記側面を除く少なくとも2つの隣接する各側面に対向するように前記基体の周縁部が導光板用側壁とされた反射板とを有してなり、前記各導光板用側壁の端縁が隣接する他の前記導光板用側壁の端縁から分離されているライトユニットにおいて、前記反射板が、一方の前記導光板用側壁における他方の前記導光板用側壁に隣位する一端縁に前記一方の導光板用側壁から連続して一体に形成された閉塞部材を有し、前記閉塞部材の反基体側の側縁の一部に凹部が形成され、前記他方の導光板用側壁における前記一方の導光板用側壁に隣位する一端縁に前記他方の側壁から連続して一体に形成された固定部材を有し、前記固定部材の基体側の側縁の一部に係止部が切り欠き形成されており前記固定部材は、前記両導光板用側壁の隙間を塞ぐように折曲されて前記閉塞部材の外面に接触し、前記係止部は、前記光源の端部に接続されて前記導光板用側壁の外面に沿って引き回されている電線を反基体側から押さえて係止するとともに前記凹部に嵌合する点である。
【0011】
この請求項1に記載の本発明によれば、閉塞部材を他方の導光板用側壁の方向に折曲することにより、分離された両導光板用側壁の端縁の隙間を塞ぐことができるので、照射光が反射板の外部に漏れてしまうことを防止することができる。そして、この閉塞部材は反射板の構成材料によって前記反射板に一体と形成されているので、光源から導光板に入射した照射光が前記両導光板用側壁の隙間に照射された場合であっても、前記閉塞部材によって反射させて再度導光板に入射させることができる。また、本発明によれば、固定部材および閉塞部材によって両導光板用側壁の隙間を塞ぐことができるとともに、固定部材の係止部によって電線を固定させることができる。
【0012】
また、請求項2に記載の本発明に係るライトユニットの特徴は、前記電線が、フラット電線である点である。
【0013】
この請求項2に記載の本発明によれば、固定部材および閉塞部材によって両導光板用側壁の隙間を塞ぐことができるとともに、固定部材の係止部によってフラット電線を固定させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るライトユニットを用いた液晶表示装置の実施形態を図1から図3を参照して説明する。ここで、本実施形態においてはバックライトユニットを液晶表示装置に用いた場合について説明するが、本発明に係るライトユニットの用途はこれに限定されない。
【0015】
図1は、本実施形態に係る液晶表示装置を示す分解斜視図であり、図1に示すように、前記液晶表示装置1は一対の基板2の間隙に液晶(図示せず)が充填された液晶表示パネル3を有する。
【0016】
前記液晶表示パネル3の反視認側には、前記液晶表示パネル3に照射光を照射するためのバックライトユニット5が設けられており、前記バックライトユニット5は、前記液晶表示パネル3側に開口部が向くように配置された枠体6を有する。
【0017】
前記枠体6の内部には、矩形状の導光板7の一主面が前記液晶表示パネル3の反視認面に対向するように設けられており、前記枠体6の内部であって前記導光板7における隣接する2辺の側面近傍には、冷陰極管等からなる略L字状の光源8が前記導光板7の側面に対向するように設けられている。なお、この光源8は、前記導光板7の1辺の側面近傍に設けられる直線状のものであってもよい。
【0018】
また、前記枠体6の内部であって前記導光板7の反視認側には、白色フィルムからなる反射板10が設けられている。
【0019】
この反射板10は、前記導光板7の反視認面に対向するように配置されたほぼ矩形状の基体11を有し、前記基体11における前記光源8の反視認側周面に対向する2辺の周縁部には、前記光源8の外側周面および視認側周面に対向するような光源用側壁12が形成されている。これにより、前記光源8における内側周面から照射された照射光は、直接導光板7に入射され、また反視認側、外側および視認側周面から照射された照射光は、前記反射板10の基体11または前記光源用側壁12に反射されて前記導光板7に入射されるようになっている。
【0020】
前記反射板10の基体11における他の2辺の周縁部には、前記導光板7の側面に対向するようにそれぞれ導光板用側壁13a,13bが形成されており、図2に示すように、両導光板用側壁13a,13bはそれぞれ各端縁において分離して形成されている。
【0021】
前記両導光板用側壁13a,13bのうち一方の導光板用側壁13aにおける他方の導光板用側壁13bに隣位する一端縁には、閉塞部材14が前記一方の導光板用側壁13aから連続して一体に形成されており、前記閉塞部材14は、前記他方の導光板用側壁13bの外面に当接するように折曲されている。これにより分離された両導光板用側壁13a,13bの隙間が塞がれるようになっている。
【0022】
そして、前記光源8の両端部に接続された平坦な断面四角状のフラット電線16のうち一方のフラット電線16aは、前記反射板10における導光板用側壁13aと前記枠体6の側壁との間隙を前記導光板用側壁13aの外面に沿って引き回され、前記反射板10の角部において折曲されて、他方のフラット電線16bとともに図示しない外部電源に接続されている。
【0023】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0024】
本実施形態によれば、閉塞部材14を他方の導光板用側壁13の方向に折曲することにより、両導光板用側壁13a,13bの隙間を塞ぐことができるので、照射光が前記反射板10の外部に漏れてしまうことを防止することができる。そして、この閉塞部材14は反射板10の構成材料によって前記反射板10に一体と形成されているので、光源8から導光板7に入射した照射光が前記両導光板用側壁13a,13bの間に照射された場合であっても、前記閉塞部材14によって反射させて再度導光板7に入射させることができる。
【0025】
したがって、照射光が反射板10の外部に漏れてしまうことを防止して、照射光の一部が液晶表示装置1における液晶表示パネル3以外の他の部分に照射されてしまうのを防ぎ、見栄えのいい液晶表示装置1を得ることができる。
【0026】
また、閉塞部材14に照射された照射光を反射させて再度導光板7に入射させることにより、効率よく照射光を利用することができる。
【0027】
さらに、前記閉塞部材14は、反射板10の構成材料を利用して形成されており、追加の材料を必要とせず、閉塞部材14を前記他方の導光板用側壁13bの方向に折曲することによって手間をかけずに前記両導光板用側壁13a,13bの間を塞ぐことができる。これにより、前記バックライトユニット5の製造コストの低廉化を図ることができる。
【0028】
さらにまた、前記閉塞部材14を前記他方の導光板用側壁13bの外面に接するように折曲することによって前記他方の導光板用側壁13bの一端縁を反射板10における閉塞部材14よりも内側に位置させることができる。これにより、前記フラット電線16が前記導光板用側壁13bの一端縁に接触して損傷してしまうのを防止することができる。
【0029】
続いて、本発明に係るライトユニットの第2の実施形態について図3を参照して説明する。ここで、第1の実施形態の基本的構成が同一する箇所については同一の符号を用いて説明する。
【0030】
図3は、本実施形態に係るバックライトユニットの要部を示す模式的斜視図であり、図3に示すように、前記バックライトユニット5の反射板10は、導光板7における2辺の側面に対向する導光板用側壁13a,13bを有する。前記両導光板用側壁13a,13bのうち一方の導光板用側壁13aの一端縁には、閉塞部材14が形成されており、前記閉塞部材14における視認側の側縁の一部には、凹部18が切り欠き形成されている。
【0031】
他方の導光板用側壁13bの一端縁には、固定部材19が前記他方の導光板用側壁13bから連続して一体に形成されており、前記固定部材19における反視認側の側縁の一部には、係止部20が切り欠き形成されている。
【0032】
そして、この固定部材19は、反射板10の角部において折曲されながら、前記一方の導光板用側壁13aの外面に沿って引き回されたフラット電線16aをその視認側から係止部20によって押さえるように係止するとともに、前記係止部20と前記閉塞部材14の凹部18とが嵌合されるようになっている。
【0033】
なお、本実施形態においては前記閉塞部材14に凹部18が形成されているが、凹部18が形成されていなくてもよい。この場合、閉塞部材14は、他方の導光板用側壁13bの内面に接するようにし、前記固定部材19は、前記閉塞部材14の外面に接触しながら折曲されて前記係止部20により前記フラット電線16をその視認側から押さえて係止することになる。
【0034】
なお、前記第2の実施形態の他の構成は、前記第1の実施形態の構成と同様であるので、説明を省略する。
【0035】
本実施形態によれば、閉塞部材14によって前記両導光板用側壁13a,13bの間を塞ぐことができるとともに、前記固定部材19の係止部20によって、前記フラット電線16をその視認側から押さえることができる。
【0036】
したがって、バックライトユニット5内においてフラット電線16の配置位置を固定させることができ、これにより、フラット電線16のバックライトユニット5からの浮き上がりを防止することができる。
【0037】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
【0038】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明に係るライトユニットによれば、照射光が反射板の外部に漏れてしまうことを防止することができる。
【0039】
また、閉塞部材に照射された照射光を反射させて再度導光板に入射させることにより、効率よく照射光を利用することができる。
【0040】
さらに、閉塞部材が反射板の構成材料を利用して形成されているので、追加の材料を必要としないで手間をかけずに両導光板用側壁の間隙を塞ぐことができ、これによりライトユニットの製造コストの低廉化を図ることができる。
【0041】
また、本発明に係るライトユニットによれば、ライトユニット内において電線の配置位置を固定させることができ、これにより、電線がライトユニット内でガタつき、電線を破損してまうのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るライトユニットを用いた液晶表示装置を示す分解斜視図
【図2】 図1のライトユニットの要部をA方向から視認した場合を示す模式的斜視図
【図3】 本発明に係る他のライトユニットの要部を示す模式的斜視図
【図4】 従来のライトユニットに用いられた反射板の要部を示す模式的斜視図
【符号の説明】
1 液晶表示装置
3 液晶表示パネル
5 バックライトユニット
7 導光板
8 光源
10 反射板
11 基体
12 光源用側壁
13 導光板用側壁
14 閉塞部材
16 フラット電線
18 凹部
19 固定部材
20 係止部

Claims (2)

  1. 導光板と、前記導光板における少なくとも1つの側面に対向するように設けられた光源と、前記導光板の一主面に対向する基体、および前記導光板における前記光源が設けられた前記側面を除く少なくとも2つの隣接する各側面に対向するように前記基体の周縁部が導光板用側壁とされた反射板とを有してなり、前記各導光板用側壁の端縁が隣接する他の前記導光板用側壁の端縁から分離されているライトユニットにおいて、
    前記反射板が、一方の前記導光板用側壁における他方の前記導光板用側壁に隣位する一端縁に前記一方の導光板用側壁から連続して一体に形成された閉塞部材を有し、前記閉塞部材の反基体側の側縁の一部に凹部が形成され、
    前記他方の導光板用側壁における前記一方の導光板用側壁に隣位する一端縁に前記他方の側壁から連続して一体に形成された固定部材を有し、前記固定部材の基体側の側縁の一部に係止部が切り欠き形成されており
    前記固定部材は、前記両導光板用側壁の隙間を塞ぐように折曲され、
    前記係止部は、前記光源の端部に接続されて前記導光板用側壁の外面に沿って引き回されている電線を反基体側から押さえて係止するとともに前記凹部に嵌合することを特徴とするライトユニット。
  2. 前記電線は、フラット電線である請求項1に記載のライトユニット。
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