JP4486017B2 - 部品実装順序決定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、部品実装機による基板への部品の実装順序を最適化する部品実装順序最適化方法に関し、特に、いわゆる高速ロータリー機を対象とした部品実装順序最適化方法に関する。
部品実装機による基板上への部品実装においては、その部品実装に先立って、部品の実装順序を決定しなければならない。部品実装順序決定方法では、1枚の基板上へ部品の実装を開始してからすべての部品を実装し終えるまでの時間を最小にすることを目的として部品の実装順序を決定している。
いわゆる高速ロータリー機と呼ばれる部品実装機のための部品実装順序決定方法として種々のものが提案されている。高速ロータリー機は、一般的には、ロータリーヘッドと、XYテーブルと、部品供給部とを含む。ロータリーヘッドは、基板上に部品を装着する装着手段としての装着ヘッドを円周上に複数備え、固定軸周りに回転しながら、装着ヘッドが部品供給部より部品を吸着し、当該装着ヘッドがXYテーブル上に載置された基板上の位置に来た際に、吸着した部品を装着する。なお、部品供給部は、装着ヘッドに適切な部品を吸着させるために所定方向に移動する。また、XYテーブルも、自身が載置する基板上の適切な位置に部品を装着させるために、XY平面内を移動する。
このような高速ロータリー機の部品実装順序決定方法として、XYテーブルの最大許容移動速度の大きいグループの順に部品を実装し、かつ、同一のグループ内では、実装対象とされる部品の員数の多いものから部品を実装する部品実装順序決定方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。ここで、XYテーブルの最大許容移動速度について説明する。実装される部品が重い部品や大きい部品の場合には、XYテーブルの移動速度が速すぎると、実装された部品が基板より剥奪され飛んでしまう。このため、部品ごとに、XYテーブルの移動速度の最大値が定められている。このXYテーブルの移動速度の最大値のことを「XYテーブルの最大許容移動速度」と以下では呼ぶこととする。一般に、高速ロータリー機においては、部品供給部の移動のために要する時間が最も基板への実装時間の増大に影響する。なぜならば、部品吸着および装着のための吸着ノズルの上下動の動作時間やXYテーブルの移動時間よりも、部品供給部の移動のために要する時間のほうが大きいからである。このため、部品供給部の移動が極力発生しない実装順序、すなわち、部品供給部における部品カセットの並びに従って部品の実装順序を決定することが望ましい。
また、特許文献1に記載の部品実装機では、部品供給部の移動による時間のロスなく部品を基板上に実装できるように、同一のグループ内では実装対象とされる部品の員数の多いものから部品を実装するように実装順序を決定している。このように、部品の実装順序を決定しているのは、部品の実装順序を探索する処理を単純にするためである。すなわち、部品を員数ごとにグルーピングすることによりXYテーブルの移動量ができるだけ小さくなる次の実装点を探す範囲を絞ることができる。さらに、員数が大きいグループから順に部品の実装順序を決めているのは、員数の多い部品は基板上に多く存在するためXYテーブルの移動小となる次実装点を先に順次決めることができ、効率よく部品の実装順序を決定できるからである。
特許第3646447号公報
しかしながら、高速ロータリー機では、ロータリーヘッドを回転させながら、装着ヘッドにより部品を部品供給部から吸着し、基板上へ部品を装着するが、装着ヘッドにより部品を吸着してから装着するまでの間に、ロータリーヘッドの半周分に相当するn回の装着ヘッドの移動遅れが生じる。すなわち、その間は、部品を基板上に装着することができないことになる。また、基板搬送の間にn個の部品の吸着が終了していたとしても、基板搬送が終了するまでの間は基板上に部品を装着することができない。その理由は、ロータリーヘッドの間欠回転動作に従って各装着ヘッドがn個の部品を順次吸着した後は、1番最初に吸着した部品を基板上に装着しない限り、ロータリーヘッドの間欠回転動作は先には進めないからである。
上述のように、一般に、高速ロータリー機においては、部品の吸着および装着に要する時間よりも、部品供給部の移動に要する時間のほうが大きい。このため、従来の部品実装方法のように、実装対象とされる部品の員数の多いものから部品を実装するようにした場合には、最初のn個の部品の吸着時には、部品供給部の移動が少ないこととなる。
このため、基板搬送が終了するまでの間にn個の部品吸着が終了した場合に、部品吸着が終了してから基板搬送が終了するまでの待ち時間が大きくなり、1枚の基板あたりの生産時間が大きくなるという問題がある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、1枚の基板あたりの生産時間が短い部品実装順序決定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る部品実装順序決定方法は、所定の軸周りに回転しながら部品供給部より部品を吸着し、基板上に当該部品を装着するロータリーヘッドを備え、前記ロータリーヘッドは前記部品を吸着および装着するための装着ヘッドを円周上に複数有する部品実装機における部品の実装順序を決定する方法であって、実装対象とされる部品のうち部品実装点数の少ないものから順に所定個数選択し、当該所定個数の部品が、基板の搬入が完了するよりも前に前記ロータリーヘッドに吸着されるように部品の実装順序を決定する実装順序決定ステップを含み、前記所定個数は、基板の搬入に要する時間内であり、かつ、前記ロータリーヘッドによる部品の吸着に要する時間が最大になるような部品の個数に設定されることを特徴とする。
一般に、高速ロータリー機においては、部品の吸着および装着に要する時間よりも、部品供給部の移動のために要する時間のほうが大きい。このため、最初の所定個数の部品については、実装対象とされる部品実装点数が少ない部品から順に所定個数の部品を選択し、選択された所定個数の部品から実装するように部品実装順序を決定している。よって、基板搬送が終了するまでの間に所定個数の部品吸着が終了した場合であっても、部品吸着が終了してから基板搬送が終了するまでの待ち時間を小さくすることができる。よって、1枚の基板あたりの生産時間を小さくすることができる。
好ましくは、上述の部品実装順序決定方法は、さらに、実装対象の部品を、部品実装時の基板の移動速度に基づいて、複数のグループに分類する分類ステップを含み、前記実装順序決定ステップでは、移動速度が最大のグループに分類された部品のうち部品実装点数の少ないものから順に所定個数選択し、当該所定個数の部品が、基板の搬入が完了するよりも前に前記ロータリーヘッドに吸着されるように部品の実装順序を決定することを特徴とする。
いわゆる高速ロータリー機においては、基板の移動速度を徐々に遅くしながら部品を実装しなければならないという制約がある。すなわち、一旦、基板の移動速度を小さくした場合には、基板の移動速度を再度大きくすることはできない。このため、基板の移動速度が最大のグループに分類された部品から、基板への装着が行なわれることになる。この構成によると、当該グループに分類された部品のうち、部品実装点数の少ないものから順に所定個数選択し、当該所定個数の部品が、基板の搬入が完了するよりも前に前記ロータリーヘッドに吸着されるように部品の実装順序を決定されている。このため、基板搬送が終了するまでの間に所定個数の部品吸着が終了した場合であっても、部品吸着が終了してから基板搬送が終了するまでの待ち時間を小さくすることができる。よって、1枚の基板あたりの生産時間を小さくすることができる。
さらに好ましくは、上述の部品実装順序決定方法は、さらに、前記分類ステップにおいて分類された前記複数のグループを、前記移動速度が大きいものから順にソートする第1のソートステップを含み、前記実装順序決定ステップでは、前記第1のソートステップにおけるソート結果に従い、前記移動速度が大きいグループに含まれる部品から順に、当該部品を基板に装着するように、部品の実装順序を決定することを特徴とする。
移動速度が大きいグループから順に部品を実装するようにしている。このため、基板の移動速度を徐々に遅くしながら部品を実装することができる。
さらに好ましくは、上述の部品実装順序決定方法は、さらに、前記分類ステップにおいて分類された前記複数のグループの各々について、当該グループに含まれる部品を、実装対象とされる部品実装点数の降順にソートする第2のソートステップを含み、前記実装順序決定ステップは、前記第1のソートステップにおけるソート結果に従い、前記移動速度が大きいグループに含まれる部品から順に、当該部品を基板に装着するように、部品の実装順序を決定する第1の実装順序決定ステップと、前記移動速度が最大のグループ以外のグループの各々については、前記第2のソートステップにおけるソート結果に従い、実装対象とされる部品実装点数が多いものから順に、部品を基板に装着するように、部品の実装順序を決定する第2の実装順序決定ステップと、前記移動速度が最大のグループについては、実装対象とされる部品実装点数が少ないものから順に所定個数の部品を選択し、当該所定個数の部品を最初に基板に装着するように部品の実装順序を決定し、かつ当該グループに含まれる残りの部品に関しては、前記第2のソートステップにおけるソート結果に従い、実装対象とされる部品実装点数が多いものから順に、部品を基板に装着するように、部品の実装順序を決定する第3の実装順序決定ステップとを含むことを特徴とする。
移動速度が最大のグループ以外のグループについては、実装対象とされる部品実装点数が多い部品から順に実装するように、実装順序を決定している。このため、従来と同様、時間のロスなく部品を基板上に実装することができる。一方、移動速度が最大のグループについては、実装対象とされる部品実装点数が少ない部品から順に所定個数の部品を選択し、選択された所定個数の部品から実装するように部品実装順序を決定している。このため、基板搬送が終了するまでの間に所定個数の部品吸着が終了した場合であっても、部品吸着が終了してから基板搬送が終了するまでの待ち時間を小さくすることができる。よって、1枚の基板あたりの生産時間を小さくすることができる。
なお、本発明は、このような特徴的なステップを備える部品実装順序決定方法として実現することができるだけでなく、部品実装順序決定方法に含まれる特徴的なステップを手段とする部品実装順序決定装置として実現したり、部品実装順序決定方法に含まれる特徴的なステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)等の記録媒体やインターネット等の通信ネットワークを介して流通させることができるのは言うまでもない。
本発明によると、1枚の基板あたりの生産時間が短い部品実装順序決定方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態に係る部品実装システムについて説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る部品実装システムの外観図である。
部品実装システムは、基板上への部品の実装順序を決定するとともに、決定された実装順序に従って、基板上に部品を実装するシステムであり、部品実装機10と、部品実装順序決定装置300とを備えている。
部品実装機10は、電子機器を構成するプリント基板上に複数種類の部品を高速に装着する実装装置であり、部品を吸着、搬送、装着するロータリーヘッド100と、多種類の部品をロータリーヘッド100に供給する部品供給部11と、載置したプリント基板を水平面方向に移動させるXYテーブル15とを備えている。
図2は、部品供給部とロータリーヘッドとの位置関係を示す概略図である。
ロータリーヘッド100は、図2の上部に示すように、部品をプリント基板上に装着する装着手段としての装着ヘッド103を18個備えている。またこの装着ヘッド103は、高さ方向には移動することなく回転する回転基台101に高さ方向に移動自在に取り付けられ、部品を真空吸着により保持することのできる吸着ノズル(図示せず)を6本備えている。
部品供給部11は、図2の下部に示すように、同一部品を順次装着ヘッド103に提供しうる部品カセット111を横一列に並べて備えている。そして、部品供給部11は、部品供給部11をロータリーヘッド100に対して図2中のZ軸方向に移動位置決めすることにより装着すべき部品を選択しうる機能を有している。
部品カセット111は、図3に示すような同一部品を多数個保持する部品テープ110が巻き付けられたリール113と、当該部品テープ110に保持された部品を順次供給するテープフィーダ114とを備えており、部品供給部11に対して着脱自在となっている。つまり、部品カセット111は、1種類の部品を提供するものに相当し、部品供給部11は、部品カセット111の集合(または、さらにその集合を保持する収納部を含めたもの)に相当する。
図4は、ロータリーヘッド、基板および部品供給部の位置関係を模式的に示した図である。
同図に示すように、ロータリーヘッド100の回転軸は移動せず、この回転軸の周りをその周囲に設けられた装着ヘッド103が間欠回転することにより各位置に対応した作業を行う。簡単に説明すると、部品カセット111がそれぞれ備える吸着開口部112の上部(位置B)に位置した装着ヘッド103が前記吸着開口部112を通して部品を吸着し、これと対向する位置Eに装着ヘッド103が位置したときにプリント基板Pに吸着した部品を装着する。
なお、部品の装着対象であるプリント基板Pは水平面方向に移動自在なXYテーブル(図示せず)上に載置されており、部品を装着すべき位置はプリント基板Pを移動させることにより決定される。
図5は、部品実装順序決定装置の構成を示す機能ブロック図である。
部品実装順序決定装置300は、基板上の部品の実装順序を決定するコンピュータであり、演算制御部301、表示部302、入力部303、メモリ部304、部品実装順序決定プログラム格納部305、通信I/F(インターフェース)部306およびデータベース部307等から構成される。
この部品実装順序決定装置300は、部品実装順序決定プログラムをパーソナルコンピュータ等の汎用のコンピュータシステムが実行することにより実現され、部品実装機10と接続されていない状態で、スタンドアローンのシミュレータ(部品実装順序の決定ツール)としても機能する。
演算制御部301は、CPU(Central Processing Unit)や数値プロセッサ等であり、ユーザからの指示等に従って、部品実装順序決定プログラム格納部305からメモリ部304に必要なプログラムをロードして実行し、その実行結果に従って、各構成要素302〜307を制御する。
表示部302はCRT(Cathode-Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等であり、入力部303はキーボードやマウス等であり、これらは、演算制御部301による制御の下で、部品実装順序決定装置300と操作者とが対話する等のために用いられる。
通信I/F部306は、LAN(Local Area Network)アダプタ等であり、部品実装順序決定装置300と部品実装機10との通信等に用いられる。メモリ部304は、演算制御部301による作業領域を提供するRAM(Random Access Memory)等である。
データベース部307は、この部品実装順序決定装置300による部品実装順序決定処理に用いられる入力データ(部品情報配列307a等)や部品実装順序決定処理により決定された部品の実装順序等を記憶するハードディスク等である。
図6は、部品情報配列307aの一例を示す図である。
部品情報配列307aは、基板20への実装対象とされる部品に関する情報を示した表であり、「部品名」と、「許容最大移動速度レベル」と、「員数」とから構成される。
「部品名」は、基板20に実装される部品の名称を示す。
「許容最大移動速度レベル」は、部品実装時に許容されるXYテーブルの移動速度のレベルを示しており、例えば、レベル「1」から「8」まで8段階あるものとする。レベル1が最も速いXYテーブル15の移動速度であり、レベル8が最も遅いXYテーブル15の移動速度である。すなわち、実装される部品が重い部品や大きい部品の場合には、XYテーブル15の移動速度が速すぎると、実装された部品が基板20より剥奪され飛んでしまう。このため、このような部品の場合には、XYテーブル15の移動速度は、低速レベルに設定される。
「員数」は、「部品名」で示された部品の基板上での部品実装点数を示す。
例えば、部品名「A」の部品(以下、適宜「部品A」と呼ぶ。)の許容最大移動速度レベルはレベル1であり、その部品の実装点数は8点であることが示されている。
図7は、部品実装順序決定装置300の実行する処理のフローチャートである。以下、具体例を参照しながら、部品実装順序決定装置300の実行する処理について説明する。
初期状態では、図8(a)に示すように部品情報配列307aが決定されており、部品情報配列307aに従い、図8(b)に示すように実装順序が決定されているものとする。すなわち、部品情報配列307aに表示されている部品名の順に実装順序が決定されており、ここでは、部品A、部品B、部品C…の順に部品の実装順序が定められている。
演算制御部301は、図8(a)に示された部品情報配列307aを許容最大移動速度レベルごとにグループ分けし(S1)、許容最大移動速度レベルの降順にグループをソートする(S2)。すなわち、許容最大移動速度が速いグループから遅いグループへグループをソートする。図9(a)は、グループをソートした結果の部品情報配列307aを示しており、部品が許容最大移動速度レベルの降順に並ぶようにソートされている。図9(b)は、図9(a)に示した部品情報配列307aに従い決定された部品実装順序を示しており、許容最大移動速度レベルが1の部品が実装された後に、許容最大移動速度レベルが2の部品が実装されるように、部品の実装順序が定められている。
次に、演算制御部301は、図9(a)に示されている部品情報配列307aに基づいて、許容最大移動速度レベルが同じグループごとに、員数が降順となるように部品をソートする(S3)。ソートした結果を図10(a)に示している。図10(a)の部品情報配列307aに示されるように許容最大移動速度レベルが等しい部品内では、員数の順に部品がソートされている。例えば、図10(b)に示されるように、許容最大移動速度レベルが1のグループ内では、員数が最も大きい部品Bが最初に実装され、その次に員数が大きい部品Aが実装されるように、部品の実装順序が決定されている。
次に、演算制御部301は、図10(a)に示されている部品情報配列307aに基づいて、許容最大移動速度レベルが1のグループのうち、員数が小さいものから順に9個の部品を選択し、当該部品を部品情報配列307aの先頭に移動させる(S4)。図11(a)は、移動後の部品情報配列307aを示した図である。ここで、移動させる個数を9個としたのは、ロータリーヘッド100に備えられた装着ヘッド103の個数が18個であり、ちょうど半回転分の個数に相当するからである。すなわち、9個というのは、部品供給部11から部品を吸着してから、部品を基板20に装着可能になるまでに、装着ヘッド103に保持され得る部品の個数を示しており、9個の部品を保持することにより、初めて、基板20への部品実装が可能となる。つまり、基板が搬送されるまでにロータリーヘッド100が吸着可能な個数が9個である。
図11(b)は、図11(a)の部品情報配列307aに従い決定された部品実装順序を示している。すなわち、許容最大移動速度レベルが1の部品のうち、員数が小さいものから9つの部品が選択され、それらの部品が最初に実装されるように実装順序が決定されている。
次に、演算制御部301は、図12(a)に示すように、S4の処理で実装順序の先頭に移動させた9個の部品の実装順序を反転させ、9個の部品に関しては、員数が小さいものから順に部品を実装するように部品の実装順序を決定する(S5)。図12(b)は、図12(a)に示した部品情報配列307aに基づいて定められた部品の実装順序を示しており、最初の9個の部品に関しては、員数の小さい順に部品実装が行なわれることが示されている。
最後に、演算制御部301は、ある基板20への部品実装が終了してから次の基板が部品実装機10に搬入されるまでの間、すなわち基板搬送中に部品実装(実際には、部品の吸着)を開始させるように、部品実装の開始タイミングを決定する(S6)。
図13は、以上のようにして決定した図12(b)に示す部品実装順序に基づいて、部品を実装した場合のタイミングチャートを示している。ここでは、1つ前の基板の生産が終了するのと同時、すなわち基板搬送の開始と同時に部品実装を開始するものとする。図13の横軸は時間を示しており、図12(b)に示した部品実装順序に基づいて、部品の実装が開始される。すなわち、基板搬送時間TCの間に、9個の部品T〜Lについて、当該部品を保持する部品カセット111の移動および当該部品の吸着が行なわれる。また、基板搬送時間TCが経過した後に、基板20への部品の装着が開始されることとなる。なお、図中、白色の丸印は部品カセット111の移動が終了した時刻を示しており、ハッチングを施した丸印は部品の吸着が終了した時刻を示している。
一方、従来の方法に従った部品実装順序は、図7のS1〜S3の処理に相当し、図10(b)に示したものになる。この部品実装順序に従って、図13と同様に基板搬送と同時に部品実装を開始させた場合のタイミングチャートを示すと、図14のようになる。すなわち、基板搬送時間TCの間に9個の部品Bについて、当該部品Bを保持する部品カセット111および当該部品の吸着が行なわれる。なお、図中の白色の丸印とハッチングを施した丸印との意味は、図13に示したものと同じである。
図13と図14とを比較すると、図13に示した本実施の形態で決定された部品実装順序では、9個の部品を吸着するのに部品カセット111の移動が5回発生している。一方、図14に示した従来の部品実装順序では、9個の部品を吸着するのに部品カセット111の移動は1回しか発生していない。このため、9個の部品を吸着するのに必要な時間は、従来の方が短い。しかし、9個の部品を短い時間で吸着できたとしても、基板搬送時間TCが経過するまでは、基板20への部品装着を行なうことができない。このため、9個の部品吸着が終了してから基板20への部品装着を開始させるための待ち時間は、本実施の形態で決定された部品実装順序の方が短くなる。すなわち、図13に示した待ち時間t1の方が、図14に示した待ち時間t2よりも短くなる。よって、無駄な待ち時間を極力抑えることが可能になり、1枚のあたりの基板の生産時間を小さくすることができる。
また、図14に示した従来の部品実装順序では、基板20への部品の装着が開始された後に、員数が小さい部品の吸着を行なうこととなる。このため、部品の装着中に部品供給部11の移動が頻繁に発生することにより、部品供給部11の移動時間がそのまま実装時間に加算される。よって、部品の実装時間が増大する。しかしながら、図13に示した本実施の形態で定められる部品実装順序によると、部品供給部からの員数が小さい部品の吸着を基板搬送時に行なっている。このため、員数が小さい部品を吸着する際の部品供給部11の頻繁な移動が、直接部品実装時間に影響を与えるものではなく、部品の実装時間が従来の実装順序に比べて小さくなる。
以上説明したように、本発明の実施の形態によると1枚のあたりの基板の生産時間を小さくすることができる。
以上、本発明の実施の形態に係る部品実装システムについて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。
例えば、本実施の形態では、最初の9個(ロータリーヘッドの半周分に吸着可能な個数)の部品については、員数の小さいものから順に部品実装を行なうように、部品の実装順序を決定したが、これは、部品カセット111の移動が部品実装時間に最も影響を与えるという前提の元で決定したものである。従って、これ以外に、部品実装時間に影響を与える要因がある場合には、その要因を考慮し、許容最大移動速度レベルが1の部品のうち、9個の部品を吸着させるまでに要する時間が最大となるように、部品の実装順序を決定するようにしてもよい。すなわち、基板搬送の所要時間内に、ロータリーヘッドの半周分の個数の部品をロータリーヘッドが吸着でき、かつ基板搬送の所要時間とロータリーヘッドの半周分の個数の部品吸着時間とがほぼ等しいような実装順序であれば、他の部品実装順序であってもよい。
また、基板搬送の所要時間内にロータリーヘッドの半周分の個数の部品をロータリーヘッドが吸着できない場合であっても、所定個数(ロータリーヘッドの半周分の個数には限定されない)の員数が小さい部品を基板搬送完了までの部品の初期吸着時に吸着するような実装順序であってもよい。このような場合であっても、従来の実装順序に比べ、部品実装時の待ち時間を減少させることができる。
また、部品実装順序決定装置の機能を部品実装機が備えていてもよい。
また、決定された部品実装順序に従い、部品供給部の移動距離が少なくて済むように、部品カセットの並びを決定するようにしてもよい。
なお、本実施の形態で説明した部品実装順序決定装置が決定した部品実装順序に従い、部品実装機は基板上に部品を実装するのはいうまでもない。
本発明は、部品実装機における部品実装順序の決定方法に適用でき、特にロータリー機における部品実装順序の決定方法等に適用できる。
本発明の実施の形態に係る部品実装システムの外観図である。 部品供給部とロータリーヘッドとの位置関係を示す概略図である。 部品を保持する部品テープが巻きつけられたリールの外観図である。 ロータリーヘッド、基板および部品供給部の位置関係を模式的に示した図である。 部品実装順序決定装置の構成を示す機能ブロック図である。 部品情報配列の一例を示す図である。 部品実装順序決定装置の実行する処理のフローチャートである。 部品実装順序を説明するための図である。 部品実装順序を説明するための図である。 部品実装順序を説明するための図である。 部品実装順序を説明するための図である。 部品実装順序を説明するための図である。 本実施の形態に示した部品実装順序に従い部品を実装した場合のタイミングチャートを示す図である。 従来の部品実装順序に従い部品を実装した場合のタイミングチャートを示す図である。
符号の説明
10 部品実装機
11 部品供給部
15 テーブル
20 基板
100 ロータリーヘッド
101 回転基台
103 装着ヘッド
110 部品テープ
111 部品カセット
112 吸着開口部
113 リール
114 テープフィーダ
300 部品実装順序決定装置
301 演算制御部
302 表示部
303 入力部
304 メモリ部
305 部品実装順序決定プログラム格納部
306 通信I/F部
307 データベース部
307a 部品情報配列

Claims (9)

  1. 所定の軸周りに回転しながら部品供給部より部品を吸着し、基板上に当該部品を装着するロータリーヘッドを備え、前記ロータリーヘッドは前記部品を吸着および装着するための装着ヘッドを円周上に複数有する部品実装機における部品の実装順序を決定する方法であって、
    実装対象とされる部品のうち部品実装点数の少ないものから順に所定個数選択し、当該所定個数の部品が、基板の搬入が完了するよりも前に前記ロータリーヘッドに吸着されるように部品の実装順序を決定する実装順序決定ステップを含み、
    前記所定個数は、基板の搬入に要する時間内であり、かつ、前記ロータリーヘッドによる部品の吸着に要する時間が最大になるような部品の個数に設定される
    ことを特徴とする部品実装順序決定方法。
  2. さらに、実装対象の部品を、部品実装時の基板の移動速度に基づいて、複数のグループに分類する分類ステップを含み、
    前記実装順序決定ステップでは、移動速度が最大のグループに分類された部品のうち部品実装点数の少ないものから順に所定個数選択し、当該所定個数の部品が、基板の搬入が完了するよりも前に前記ロータリーヘッドに吸着されるように部品の実装順序を決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の部品実装順序決定方法。
  3. さらに、前記分類ステップにおいて分類された前記複数のグループを、前記移動速度が大きいものから順にソートする第1のソートステップを含み、
    前記実装順序決定ステップでは、前記第1のソートステップにおけるソート結果に従い、前記移動速度が大きいグループに含まれる部品から順に、当該部品を基板に装着するように、部品の実装順序を決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の部品実装順序決定方法。
  4. さらに、前記分類ステップにおいて分類された前記複数のグループの各々について、当該グループに含まれる部品を、実装対象とされる部品実装点数の降順にソートする第2のソートステップを含み、
    前記実装順序決定ステップは、
    前記第1のソートステップにおけるソート結果に従い、前記移動速度が大きいグループに含まれる部品から順に、当該部品を基板に装着するように、部品の実装順序を決定する第1の実装順序決定ステップと、
    前記移動速度が最大のグループ以外のグループの各々については、前記第2のソートステップにおけるソート結果に従い、実装対象とされる部品実装点数が多いものから順に、部品を基板に装着するように、部品の実装順序を決定する第2の実装順序決定ステップと、
    前記移動速度が最大のグループについては、実装対象とされる部品実装点数が少ないものから順に所定個数の部品を選択し、当該所定個数の部品を最初に基板に装着するように部品の実装順序を決定し、かつ当該グループに含まれる残りの部品に関しては、前記第2のソートステップにおけるソート結果に従い、実装対象とされる部品実装点数が多いものから順に、部品を基板に装着するように、部品の実装順序を決定する第3の実装順序決定ステップとを含む
    ことを特徴とする請求項3に記載の部品実装順序決定方法。
  5. 前記第3の実装順序決定ステップでは、前記移動速度が最大のグループについては、実装対象とされる部品実装点数が少ないものから順に所定個数の部品を選択し、当該所定個数の部品を実装対象とされる部品実装点数が少ないものから順に基板に装着するように部品の実装順序を決定し、かつ当該グループに含まれる残りの部品に関しては、前記第2のソートステップにおけるソート結果に従い、実装対象とされる部品実装点数が多いものから順に、部品を基板に装着するように、部品の実装順序を決定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の部品実装順序決定方法。
  6. 前記所定個数は、前記ロータリーヘッドの半周上に位置する装着ヘッドの個数である
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の部品実装順序決定方法。
  7. 所定の軸周りに回転しながら部品供給部より部品を吸着し、基板上に当該部品を装着するロータリーヘッドを備え、前記ロータリーヘッドは前記部品を吸着および装着するための装着ヘッドを円周上に複数有する部品実装機における部品の実装順序を決定する装置であって、
    実装対象とされる部品のうち部品実装点数の少ないものから順に所定個数選択し、当該所定個数の部品が、基板の搬入が完了するよりも前に前記ロータリーヘッドに吸着されるように部品の実装順序を決定する実装順序決定手段を備え
    前記所定個数は、基板の搬入に要する時間内であり、かつ、前記ロータリーヘッドによる部品の吸着に要する時間が最大になるような部品の個数に設定される
    ことを特徴とする部品実装順序決定装置。
  8. 基板に部品を実装する部品実装方法であって、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の部品実装順序決定方法により決定された部品の実装順序に従い、前記基板に前記部品を実装する
    ことを特徴とする部品実装方法。
  9. 基板に部品を実装する部品実装機であって、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の部品実装順序決定方法により決定された部品の実装順序に従い、前記基板に前記部品を実装する
    ことを特徴とする部品実装機。
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