JP4485953B2 - 放射線を放出する半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

放射線を放出する半導体装置およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、シリコンを含む半導体本体と基板とを備える、放射線を放出する半導体装置であって、半導体本体が絶縁層上に配置された横方向の半導体ダイオードを有し、絶縁層が横方向の半導体ダイオードを基板から分離し、前記横方向の半導体ダイオードが、第1のドーピング濃度を有する第1の導電型の第1の半導体領域と、第1のドーピング濃度よりも低い第2のドーピング濃度を有する第1の導電型または第1の導電型と反対の第2の導電型の第2の半導体領域と、第2のドーピング濃度よりも高い第3のドーピング濃度を有する第2の導電型の第3の半導体領域とを連続的に備え、前記第1および第3の半導体領域にはそれぞれ接続領域が設けられ、動作中、前記第1および第3の半導体領域から前記第2の半導体領域中に注入される荷電粒子の再結合により第2の半導体領域で放射線が生成される、放射線を放出する半導体装置に関する。かかる装置は、ダイオードが順方向で動作する間に有効量の放射線が放出されるということが最近まで知られていなかったものであり、GaAsやZnSe等の直接半導体材料を含む放射線を放出する装置にとっての、魅力的な代替の装置である。
また、本発明は、そのような装置を製造する方法に関する。
米国特許明細書5,438,210号は、冒頭で説明した種類の装置を開示している。周知の放射線を放出する半導体装置は、絶縁層で覆われたシリコン基板を備え、絶縁層上には半導体ダイオードが存在し、半導体ダイオードは2μm厚のシリコン膜中に形成されている。ダイオードは、p+型の第1の半導体領域と、n型またはp型の第2の半導体領域と、n型の第3の半導体領域とを連続的に備える。装置の動作中、ダイオードはシリコンLED(=発光ダイオード)としての機能を果たす。かかる装置はLEDに対して位置合わせされ、放出された放射線を検出する検出器としての機能を果たす、更なるダイオードを備える。したがって、かかる装置は、2つの電子回路間にガルバニックの分離を形成するために使用できる、いわゆる“オプトカプラ”を形成する。
周知の装置の欠点は、前述したGaAsやZnSe等の半導体材料または直接的な帯域移行を伴う材料を含む、他のいわゆるIII−VまたはII−VI材料と比べて比較的少量の放射線しか放出しないという点である。シリコン等の材料では帯域移行が間接的であり、その結果、放射線の出力が比較的小さい。
本発明の目的は、冒頭の段落で言及した種類の装置であって、その光出力が高められ、製造が容易な装置を提供することである。
上記の目的を達成するため、本発明において、冒頭で言及した種類の放射線を放出する装置は、第2の半導体領域が更なる部分によって取り囲まれる中央部分を備え、更なる領域のバンドギャップが中央領域のバンドギャップよりも大きいことを特徴としている。本発明は、主に、シリコン等の半導体材料では、比較的長い時間τが経過した後に正孔および電子の放射再結合が起こるため、放射線の放出が限られてしまうという認識に基づいている。前記時間τは、40μsec程度である。荷電粒子の拡散係数D(=μkT/Q(μは移動性、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、Qは単位電荷の大きさ))が10cm/秒程度であるため、荷電粒子の拡散行程長L(=√(D×τ))は約200μmである。これは、GaAs等の直接半導体材料における放射線生成再結合の拡散距離よりも十分に長い。以上は、シリコン中の正孔対がいわば比較的長い距離(L)の範囲内でシリコン中に存在する非放射再結合中心を捜しに行くことができることを意味している。したがって、そのような中心部の比較的低い濃度、例えば1013cm−3において、非放射再結合は、一般に放射再結合よりも前に起こる。また、本発明は、半導体材料中にバリアを形成することにより荷電粒子の運動の自由度が制限される可能性があり、それによって、荷電粒子がいわば閉じ込められるようになるという認識に基づいている。半導体材料の大きなバンドギャップは、電子および正孔における有効なバリアを構成する。これは、例えば中心部分でゲルマニウムをシリコンに対して加えて中心部分のバンドギャプを減らし、その結果、周囲の部分のバンドギャップを中心部分に対して増大させることにより達成可能である。周囲の部分でシリコンに対してカーボンを加え、その結果、シリコンのバンドギャップを増大させることにより、匹敵する結果を得ることができる。
本発明に係る、放射線を放出する半導体装置の好ましい実施形態においては、前記更なる部分の厚みが薄いために更なる部分で量子効果が生じ、前記中央部分の厚みが大きいために前記量子効果が実質的に生じないが高効率にとってなお十分に小さいという点で、更なる部分のバンドギャップが中心部分に対して増大する。この場合、装置のほぼ全てをシリコンによって形成できることから、非常に簡単に装置を製造することができ、また、半導体本体の厚みを様々な方法で簡単に局部的に薄く生成できるため、この改良は特に魅力的である。例えば、量子効果が生じるシリコンから成る薄層は、ローカルエピタキシによって局部的に厚く形成することができる。また、量子効果が生じないシリコンから成る薄層は、エッチングによって局部的に薄く形成することができる。
特に好ましい改良において、形成される更なる部分の部位における半導体本体の厚みは、半導体本体の局部酸化によって減少する。このことは様々な利点を有する。例えば、前記プロセスの結果、シリコンの適切に皮膜で保護された表面が得られるため、この表面における荷電粒子の非放射再結合が不可能になるか、或いは少なくとも制限される。また、このようにすれば、量子効果が生じるような厚みを有するシリコン領域を非常に簡単で正確な方法で得ることができる。結果として生じたシリコン領域がそのような厚みに達する程度までシリコン層が酸化される場合、酸化の(更なる)割合は比較的低い。このことは、かかる特に薄いシリコン層を得るためのプロセスの精度および再現性に寄与する。
更なる実施形態において、形成される中央部分の部位における半導体本体の厚みは、更なる局部酸化によって減少する。この改良により、ダイオードが形成されるシリコン半導体本体の開始厚は比較的厚くなる可能性があり、例えば200nmである。中央部分における望ましい厚みは、例えば、好ましくは10nmを超えない厚みを有する更なる部分の少なくとも2倍である。半導体本体のかかる厚みにより、一般的なSOI(=シリコンオンインシュレータ)材料を使用できる。また、電気的な接続を形成し且つ半導体本体中に更なる電子素子および半導体素子の少なくとも一方を形成する可能性が高まる。しかし、更なる部分の厚みと等しい厚みを有する十分に薄い半導体本体を使用することもできる。後者の場合には、選択(ローカル)エピタキシによって中央部分を形成することができる。
有意な実施形態において、適当な原子のイオン注入によって、中央部分の他の領域に対してバンドギャップが増大する複数の部分領域が、中央部分に設けられる。それらの領域は、例えばシリコン、ゲルマニウム、または酸素原子によって形成することができる。
有意な更なる改良においては、基板がシリコンによって形成される。それにより、装置は、SOIを使用する一般的なIC(=集積回路)技術に対して十分に適合する。例えばシリコン基板が使用されてもよく、その場合、酸素イオンの注入によって、絶縁層としての機能を果たす二酸化珪素から成る埋込絶縁層が形成されるとともに、埋込絶縁層の上側に配置される基板の部分によって半導体本体が形成される。しかし、いわゆる“スマートカット”技術により、半導体本体を有意に形成することができる。
シリコンを含む半導体本体を有する絶縁層が基板上に存在し、前記半導体本体中に横方向の半導体ダイオードが形成されるとともに、前記半導体ダイオードが、第1のドーピング濃度を有する第1の導電型の第1の半導体領域と、第1のドーピング濃度よりも低い第2のドーピング濃度を有する第1の導電型または第1の導電型と反対の第2の導電型の第2の半導体領域と、第2のドーピング濃度よりも高い第3のドーピング濃度を有する第2の導電型の第3の半導体領域とを連続的に備え、前記第1および第3の半導体領域にはそれぞれ接続領域が設けられ、動作中、前記第1および第3の半導体領域から前記第2の半導体領域中に注入される荷電粒子の再結合により第2の半導体領域で放射線が生成される、放射線を放出する半導体装置の製造方法において、前記第2の半導体領域には更なる部分によって取り囲まれる中央部分が設けられ、前記更なる部分のバンドギャップが前記中央部分のバンドギャップに対して増大することを特徴とする方法が提供される。この方法によって、本発明による装置を得ることができる。
更なる部分のバンドギャップは、量子効果が厚み方向で生じるような小さな厚みを更なる部分に与えることにより増大し、中央部分の厚みは、これらの量子効果が実質的に生じない大きい厚みとなるように選択されることが好ましい。かかる方法は比較的簡単であるため、魅力的である。有意な改良において、半導体本体の厚みは、形成される更なる部分の部位において、半導体本体の局部酸化によって減少する。この方法は一般的なIC技術に対して十分に適合される。半導体本体の厚みは、形成される中央部分の部位において、更なる局部酸化によって減少することが好ましい。そのため、比較的厚い半導体本体を使用してシリコンLEDを形成することができる。
本発明に係る方法の更なる実施形態においては、基板のための材料としてシリコンが選択される。特に魅力的な改良は、更なる部分および中央部分の第1の部分が連続な層として形成され、中央部分の前記第1の部分上に位置された第2の部分が選択エピタキシによって形成される場合に得られる。
別の実施形態においては、イオン注入によって適切な原子が中央部分内に導入され、その結果、中央部分のバンドギャップが中央部分の他の部位に対して局部的に増大する。これにより、放射線の出力を更に高めることができる。注入される原子としてシリコンまたは酸素原子が選択されることが好ましい。
以下に記載の実施形態を参照しつつ、上記の本発明の態様および他の態様について説明する。
図面は、実物通りの縮尺や寸法では描かれておらず、特に厚み方向の寸法は、明確さを期すために誇張して描かれている。異なる図面における相当する領域および部分には、可能な限り同一の参照符号および網掛け線を付してある。
図1は、本発明に係る放射線を放出する半導体装置の厚み方向に対して直角な概略断面図である。装置10は、シリコン半導体本体1と基板2とを備えている。基板2も、この場合はシリコンによって形成されている。シリコン半導体本体1は、ここでは二酸化珪素から成る絶縁層7によって基板2から分離しており、横方向の半導体ダイオードを収容している。この半導体ダイオードは、約1020at/cmのドーピング濃度を有するここではn導電型の第1の半導体領域3と、1017at/cmのドーピング濃度を有するここではn導電型の第2の半導体領域4と、約1020at/cmのドーピング濃度を有するここではp導電型の第3の半導体領域5とを有している。第1および第3の半導体領域3,5は二酸化珪素から成る更なる絶縁層31で覆われている。絶縁層31は、開口を有しており、この開口において前記領域3,5にはそれぞれ対応する接続導体6,8が設けられている。接続導体6,8は、この場合、アルミニウムまたは銅から成る。ダイオードの両側には、二酸化珪素から成る絶縁領域22が存在する。ダイオードが順方向で動作する場合、前記ダイオードは、第1の半導体領域3から第2の半導体領域4内へと注入される電子の一部が第3の半導体領域5から第2の半導体領域4内へと注入される正孔の一部と再結合することにより、シリコンのバンドギャップに対応する約1100(±100)nmの波長を有する放射線Sを放出するため、LEDとしての機能を果たす。
本発明において、第2の半導体領域4は、中央部分4Aと、中央部分4Aを取り囲み且つ中央部分4Aよりも大きなバンドギャップを有する更なる部分4Bとを含む。その結果、シリコン中の荷電粒子の自由行程長が制限され、それにより、かなりの時間が経ってから荷電粒子が放射再結合を始めるにもかかわらず、荷電粒子は、非放射再結合が起こり得る中心には全く到達できないか、または少なくとも殆ど到達できない。したがって、本発明に係る装置10の放射線の出力は、周知の装置の放射線の出力と比較して増大する。この実施例においては、量子効果が生じ得るような小さな厚みを更なる部分4Bの部位に与えることにより、更なる部分4Bのバンドギャップが中央部分4Aに対して高められる。これは、約100nm未満の厚みで生じる。この実施例において、更なる部分4Bの厚みは約5nmであり、一方、中央部分4Aの厚みは約100nmである。これにより、更なる部分4Bのバンドギャップが、中央部分4Aのバンドギャップよりも約30meV大きくなる。
図2は、本実施例で示した装置10の半導体本体1におけるバンドギャップの変化を示す。この図は、中央部分4Aの両側の包絡線部分4Bで、伝導帯101および価電子帯102のそれぞれに荷電粒子のためのバリアが形成されている状態を示している。図1に示す半導体領域4の中央部分4A内において、荷電粒子111,112は、放射線Sを放出しつつ直ぐに再結合することができる。
この実施例における様々な領域の寸法は、以下の通りである。中央部分4Aは、200nm〜1μmの範囲の横寸法を有しており、この実施例においてその寸法は500nmである。半導体本体1の開始厚を、この実施例では更なる部分4Bの部位で約200nmから約10nmまで減少させる局部酸化領域20の幅は、約0.1μmの大きさである。シリコンから成る半導体本体1の開始厚を、この実施例では中央部分4Aの部位で200nmから100nmまで減少させ、更なる部分4Bの部位で約10nmから約5nmまで減少させる更なる局部酸化領域21の寸法は、第2の半導体領域4の中央部分4Aの前述した寸法にほぼ対応している。第1および第3の半導体領域3,5の横寸法は約1μmであり、一方、その厚みは半導体本体1の開始厚、すなわち200nmに対応している。
この実施例において、中央部分4Aは横方向で対称である。レーザ作用を得るため、中央部分4Aは、長手方向の寸法が、幅方向の寸法よりも例えば数倍大きい長尺な形状を成していてもよい。この場合、中央部分4Aの端部には、鏡面が設けられていなければならない。これらの鏡面は例えばエッチングによって形成することができる。例えば、GaAsと比べて比較的低いSiの振動子強度に関連して、また、前記材料中の荷電粒子の有効質量の差を考慮して、シリコンのレーザは、GaAsの強さに匹敵する強さを得るために、1cm程度の長さを有していなければならない。1cmをかなり下回る長さが可能な場合、実現可能性が実質的に高まる。これは、一方の鏡面における反射が例えば0.99となり、他方の鏡面における反射が0.97となるように前記鏡面の反射性を高めることにより、達成可能である。そのような高い反射の値は、誘電体層および半導体層の少なくとも一方から成る適当な積層体によって鏡面を覆うことで得ることができる。
この実施例において、中央部分4Aには、いわば第2の半導体領域4の中央部分4A内に、大きなバンドギャップを有する小さな局所領域が形成されるような非常に低い濃度を有する、酸素原子のイオン注入が施される。また、これは、放射線の出力の増大に寄与する。シリコン−二酸化珪素から成る局部酸化領域20および更なる局部酸化領域21と二酸化珪素から成る絶縁層7は、厚み方向で荷電粒子のためのバリアを形成する。また、これらの領域7,20,21は、シリコン半導体本体1との受動界面を構成している。その結果、前記界面における比較的僅かな荷電粒子が非放射態様で再結合する。これは、放射線の出力に好ましい影響を与える。
ここで、この実施例の装置10の製造について説明する。
図3〜図12は、本発明に係る方法による一連の製造段階におけるこの実施例の装置10の厚み方向に対して直角な概略断面図である。二酸化珪素から成る電気絶縁層7がその上に存在するn型シリコンから成る半導体基板2から始める(図3参照)。シリコンから成る半導体本体1は、前記電気絶縁層上に配置される。この実施例において、この構造体は、いわゆる“スマートカット”技術によって形成される。その後、熱酸化物から成る薄層と、その上にCVDにより蒸着された窒化ケイ素から成る層と、を連続的に備える更なる絶縁層30が加えられる。後者は、図3に示すように、フォトリソグラフィおよびエッチングによってパターン化される。
次に(図4参照)、形成されたダイオードの両側において、プラズマエッチングにより半導体本体1が絶縁層7の上側で局部的に除去される。その後、装置10の表面全体にわたって二酸化珪素から成る絶縁層40がCVDにより加えられる。前記絶縁層は、その後(図5参照)、CMP(化学機械研磨)により絶縁層30の上側で除去され、その結果、装置10が再び平面となり、絶縁領域22が形成される。またこの時、半導体本体1の表面は、熱酸化により、二酸化珪素から成る例えば10nmの厚みの薄い層31で覆われる。
次に(図6参照)、窒化ケイ素から成る150nm厚の層60が、CVDにより装置10の表面に設けられる。この層には、フォトリソグラフィおよびエッチングによりパターンが形成され、その後(図7参照)、局部酸化領域20が行なわれ、これにより、半導体本体1の厚みを犠牲にして絶縁層31の厚みが増大する。半導体本体1の厚みは、200nmから約10nmまで局部的に減少する。ケイ素層60の除去後、図8に示す装置が得られる。次に、第2の半導体領域から形成される中央部分4Aにおいて、フォトレジスト80により酸素注入が行なわれる。
マスキング層80を除去した後(図9参照)、更なる窒化ケイ素層90が装置上に設けられてパターン化される。更なる局部酸化21により、半導体本体1の厚みは、第2の半導体領域から形成される中央部分4Aの部位で、約200nmから約100nmまで減少する。また、このプロセスにおいて、半導体本体1の厚みも、この実施例では、形成される更なる部分の部位で、所望の5nmまで更に減少する。この酸化21中に、前述した酸素注入により、中央部分4Aで焼き戻しが行なわれる。ケイ素層90の除去後、図10に示す段階が得られる。
次に(図11参照)、フォトレジストマスキング層81が装置10上に設けられ、その後にパターン化される。ヒ素の注入I1により、半導体本体1中に第1の半導体領域3が形成される。マスキング層81の除去後(図12参照)、マスキング層82を使用したボロンイオンのイオン注入I2により、同様の方法で第3の半導体領域5が形成される。前記マスキング層82の除去後、両方の注入I1,I2が熱処理で焼き戻され、それにより、ドーピング元素であるヒ素およびボロンの原子が電気的に活性化される。
その後(図1参照)、フォトリソグラフィおよびエッチングにより、第1および第3の半導体領域3,5の部位で絶縁層31に開口が形成され、その後、蒸着されたアルミニウム層がフォトリソグラフィおよびエッチングによりパターン化され、これにより、接続領域6,8が形成される。この時点で、装置10が使える状態となる。装置10がトランジスタの回路を構成するシリコンICに集積される場合には、接続領域の形成前に、必要に応じて1または複数の更なる絶縁層を有意に設けることができる。この場合、金属プラグおよび導体トラックで満たされた、いわゆるバイアが形成される。
当業者であれば本発明の範囲内で多くの変形や改良をなすことができるため、本発明は前述した実施例に限定されない。例えば、異なる幾何学的構成および異なる寸法を有する装置の少なくとも一方を製造することができる。Si基板の代わりに、絶縁体を基板として使用してもよく、局部的な酸化の前に更なる局部的な酸化を有意に行なってもよい。それは、中央部分の厚みは、更なる部分の厚みよりは重要性が低いという事実によるものである。
なお、更なる部分に応力を与えることにより、更なる部分のバンドギャップの望ましい相対的な増大を部分的に実現することができる。引張り応力により、バンドギャップの望ましい増大が得られる。
最後に、かかる装置は、集積回路の形態を成しているか否かにかかわらず、能動半導体素子および受動半導体素子、すなわちダイオードおよびトランジスタの少なくとも一方、並びにレジスタおよびコンデンサの少なくとも一方の電子部品等を更に備えていてもよい。それらの半導体素子または電子部品は、ダイオードを取り囲む絶縁領域の外側の半導体本体上またはその一部に設けられてもよい。このことは、ダイオードによって放出される放射線のために検出器を組み込んでもよいという特有の利点を有している。したがって、例えば装置の表面上に設けられる放射線導体によって、光通信をIC内で行なうことができる。
本発明に係る放射線を放出する半導体装置の厚み方向に対して直角な概略断面図。 図1に示す装置の半導体本体におけるバンドギャップの変化を概略的に示す図。 本発明に係る方法による一製造段階における図1の装置の厚み方向に対して直角な概略断面図。 本発明に係る方法による一製造段階における図1の装置の厚み方向に対して直角な概略断面図。 本発明に係る方法による一製造段階における図1の装置の厚み方向に対して直角な概略断面図。 本発明に係る方法による一製造段階における図1の装置の厚み方向に対して直角な概略断面図。 本発明に係る方法による一製造段階における図1の装置の厚み方向に対して直角な概略断面図。 本発明に係る方法による一製造段階における図1の装置の厚み方向に対して直角な概略断面図。 本発明に係る方法による一製造段階における図1の装置の厚み方向に対して直角な概略断面図。 本発明に係る方法による一製造段階における図1の装置の厚み方向に対して直角な概略断面図。 本発明に係る方法による一製造段階における図1の装置の厚み方向に対して直角な概略断面図。 本発明に係る方法による一製造段階における図1の装置の厚み方向に対して直角な概略断面図。
符号の説明
1 半導体本体
2 基板
3,4,5 半導体領域
6,8 接続領域
7 絶縁層
10 放射線を放出する半導体装置
20,21 局部酸化領域

Claims (15)

  1. 半導体本体と基板とを備える、放射線を放出する半導体装置であって、シリコンを含む前記半導体本体は絶縁層上に配置された横方向の半導体ダイオードを有し、前記絶縁層は前記横方向の半導体ダイオードを基板から分離し、前記横方向の半導体ダイオードは、第1のドーピング濃度を有する第1の導電型の第1の半導体領域と、第1のドーピング濃度よりも低い第2のドーピング濃度を有する第1の導電型または第1の導電型と反対の第2の導電型の第2の半導体領域と、第2のドーピング濃度よりも高い第3のドーピング濃度を有する第2の導電型の第3の半導体領域とを連続的に備え、前記第1および第3の半導体領域にはそれぞれ接続領域が設けられ、動作中、前記第1および第3の半導体領域から前記第2の半導体領域中に注入される荷電粒子の再結合により第2の半導体領域で放射線が生成される、放射線を放出する半導体装置において、
    前記第2の半導体領域は更なる部分によって取り囲まれる中央部分を備え、前記更なる部分のバンドギャップは前記中央部分のバンドギャップよりも大きい
    ことを特徴とする、放射線を放出する半導体装置。
  2. 含シリコン半導体材料のバンドギャップが前記更なる部分において増大し、前記更なる部分の厚みは量子効果が生じるように小さく、前記中央部分の厚みは前記量子効果が実質的に生じないように大きいことを特徴とする、請求項1に記載の放射線を放出する半導体装置。
  3. 形成される前記更なる部分の部位における前記半導体本体の厚みは、前記半導体本体の局部酸化によって減少することを特徴とする、請求項2に記載の放射線を放出する半導体装置。
  4. 形成される前記中央部分の部位における前記半導体本体の厚みは、更なる局部酸化によって減少することを特徴とする、請求項3に記載の放射線を放出する半導体装置。
  5. 前記更なる部分の厚みが最大でも10nmであり、前記中央部分の厚みが前記更なる部分の厚みの少なくとも2倍であることを特徴とする、請求項2,3または4に記載の放射線を放出する半導体装置。
  6. 前記中央部分には、適当な原子のイオン注入によって前記中央部分の他の領域に対してバンドギャップが増大する部分領域が設けられることを特徴とする、先行する請求項のいずれかに記載の放射線を放出する半導体装置。
  7. 前記基板がシリコンによって形成されることを特徴とする、先行する請求項のいずれかに記載の放射線を放出する半導体装置。
  8. 含シリコン半導体本体を有する絶縁層が基板上に存在し、前記半導体本体中に横方向の半導体ダイオードが形成されるとともに、前記半導体ダイオードが、第1のドーピング濃度を有する第1の導電型の第1の半導体領域と、第1のドーピング濃度よりも低い第2のドーピング濃度を有する第1の導電型または第1の導電型と反対の第2の導電型の第2の半導体領域と、第2のドーピング濃度よりも高い第3のドーピング濃度を有する第2の導電型の第3の半導体領域とを連続的に備え、前記第1および第3の半導体領域にはそれぞれ接続領域が設けられ、動作中、前記第1および第3の半導体領域から前記第2の半導体領域中に注入される荷電粒子の再結合により第2の半導体領域で放射線が生成される、放射線を放出する半導体装置の製造方法において、
    前記第2の半導体領域には更なる部分によって取り囲まれる中央部分が設けられ、前記更なる部分のバンドギャップが前記中央部分のバンドギャップに対して増大する
    ことを特徴とする方法。
  9. 前記更なる部分のバンドギャップは、量子効果が厚み方向で生じる小さな厚みを前記更なる部分に与えることにより増大し、前記中央部分の厚みは、その量子効果が実質的に生じないような大きな厚みとなるように選択されることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 前記半導体本体の厚みは、形成される前記更なる部分の部位において、前記半導体本体の局部酸化によって減少することを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. 前記半導体本体の厚みは、形成される前記中央部分の部位において、更なる局部酸化によって減少することを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  12. 前記更なる部分および前記中央部分の第1の部分が連続な層として形成され、前記中央部分の前記第1の部分上に配置された第2の部分が選択エピタキシによって形成されることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  13. 前記基板のための材料としてシリコンが選択されることを特徴とする、請求項8,9,10,11または12に記載の方法。
  14. イオン注入によって適切な原子が前記中央部分内に導入され、その結果、前記中央部分のバンドギャップが前記中央部分の他の部位に対して局部的に増大することを特徴とする、請求項8,9,10,11,12または13に記載の方法。
  15. 前記中央部分に注入される原子として、ゲルマニウム、シリコンまたは酸素原子が選択されることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
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