JP4485878B2 - 噴射式注射器 - Google Patents

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Description

本発明は、糖尿病のインシュリン注射、遺伝子治療薬注射、ワクチン注射を行なう噴射式注射器に関する。
噴射式注射器は、注射器の先端に設けられたジェット噴射口から薬液をジェット噴射することにより薬液の皮下注入を行なう注射器である。つまり、噴射式注射器による注射は、針無注射であり、針有注射の場合に比べると、注射痕や、痛みの軽減が期待でき、針刺し事故が起こる心配が無い等の数々の利点があるので、医療施設のみならず、例えば糖尿病患者が日常的に自己注射するのにも使われている。
従来の噴射式注射器では、針無注射を一回行なう毎に注射器とは別体の薬液バイアル(薬液容器)から注射器に薬液を吸引する面倒な操作が必要である。また、インスリンを日常的に自己注射する必要のある糖尿病患者の場合には、外出の際も注射器と別体の薬液バイアルとの両方を携帯しなければならないが、注射器または薬液バイアルのいずれか一方だけを携帯して一方を携帯することを忘れてインスリンが打てない場合も発生する。
上記のような噴射式注射器の欠点を解消するために、図10に示すような薬液が入ったカートリッジ3を、注射器本体の先端部を構成する噴射コンポーネント1の周辺に軸方向に平行して配設され、シリンダ5に連通しているカートリッジ収納用長孔6に装填した噴射式注射器(例えば特許文献1)が考案されている。この噴射式注射器では、カートリッジ3をあらかじめ噴射コンポーネント1に収容しておくことができるので、カートリッジ3と噴射式注射器本体を一体にして携帯することができ、カートリッジ3の携帯忘れによるトラブルを無くすとともに、注射の度に薬液バイアルなどから薬液をシリンダ5内に吸入する作業を省略することができるという利点がある。
特開2001−340456号公報
従来の噴射式注射器は上記のように構成されているが、薬液が入っているカートリッジが注射器本体の周辺部に装填されているため、注射器本体の直径が太くなり、持ち運びや注射時の取扱いが不便であった。また、シリンダに薬液を供給する流路が長くなり、薬液が詰まり易くなることもあった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、あらかじめ噴射式注射器本体に薬液を貯留しておき、注射時にその薬液をシリンダ内に吸入して注射が行なえるとともに、携帯に便利な形状の噴射式注射器を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、請求項1の発明の噴射式注射器は、注射器の先端に設けられたジェット噴射口と、ジェット噴射口に連通しているシリンダを備えたノズルと、前記シリンダ内を前後に移動可能なピストンを備え、前記ピストンの後退により生じた前記シリンダ内の空間部に送り込まれた薬液が前記ピストンの前進により前記ジェット噴射口から噴出するようにした噴射式注射器において、前記ノズルは、前記シリンダの周辺に配設され薬液を貯留する薬液貯留室と、前記薬液貯留室と前記シリンダ間に配設され前記薬液貯留室内の薬液を前記シリンダ内の空間部に供給するとともに前記シリンダ内の薬液が前記薬液貯留室内に逆流するのを防止する薬液供給流路を備えるとともに、薬液を前記シリンダ内の空間部に供給することにより、前記薬液貯留室に発生する空間部が無くなる方向に摺動可能なゴム栓を前記薬液貯留室に設けてなるノズルを、注射器の先端部に取外し可能に装着し、前記ノズルに被せることにより、前記シリンダと前記薬液貯留室間を連結する前記薬液供給流路に内設された前記逆止弁を開口する磁石とノズルのジェット噴射口を閉じる封鎖部材とを設けたキャップを備えていることを特徴とする。
本発明は、ノズル自体に薬液貯留室が形成されているので、日常使い勝手のよい小型かつ連発式(一回一回薬液を吸い込むために、薬液バイアル等をその都度装着する必要がない)の噴射式注射器が実現でき、注射器本体の径も細くすることができて取り扱い、持ち運びが大変便利になる。
また、予め針付注射器から薬液を薬液貯留室に貯留したり、薬液バイアルやカートリッジ内の薬液をジェット噴射口を経由して薬液貯留室に貯留することができるので、薬液バイアルやカートリッジを常に携帯しておかねばならないという必要性が無くなり、構成品数も少なくすることができる。
さらに、薬液貯留室の一端を摺動可能なゴム栓で閉じることにより、インスリンと薬液の混在による薬液供給流路での詰まりを防ぎ、長期使用が可能となる。
以下、この発明の実施例を図面を参照しながら説明する。図1は実施例1による噴射式注射器の外観図、図2は実施例1の噴射式注射器の内部を示す断面図、図3(a)はノズル101とその周辺部を示す側面断面図、同(b)は(a)図におけるA−A断面図である。実施例1の噴射式注射器は、図2に示すように、あらかじめ薬液を貯留しておく薬液貯留室106を有し、この薬液を噴射するノズル101と注射に必要な操作を行なう注射器本体102とからなり、ノズル101と注射器本体102は螺合により分離可能に結合されている。
前記ノズル101は図3に示すように、透明のポリカボネート樹脂等の硬質合成樹脂製の略円柱体であって、その先端部にジェット噴射口104と、ジェット噴射口104に連通するシリンダ105と、このシリンダ105の周辺部に薬液を貯留しておくための薬液貯留室106と、薬液貯留室106からシリンダ105に薬液を供給する薬液供給流路106aと、外部から薬液貯留室106に空気を取り入れる空気取入流路106bが設けられ、後述するような必要時以外は、キャップ103が被せられている。前記薬液供給流路106aには、シリンダ105から薬液貯留室106に薬液が逆流しないように動作する樹脂性の小球106cとコイルバネ106dからなる逆止弁100が内設され、また前記空気取入流路106bにも小球106eとコイルバネ106fからなる逆止弁100が内設にされている。そして、前記シリンダ105の外周の一部には、シリンダ105内の薬液中の空気抜き状態がよく観察できるようにノズル101と同様に透明材質の凸レンズ部107が形成されている。
前記注射器本体102は、図2に示すようにいずれも両端面が開口している前側円筒111と後側円筒112とが螺合されてなるステンレス製あるいはポリカーボネート樹脂などの硬質合成樹脂の円筒体110を備え、前側円筒111を把持したままで後側円筒112を回転させることにより、後側円筒112を軸方向に沿って往復移動させられる構成となっている。また、注射器本体102は、円筒体110の軸方向に往復移動可能に配設されているピストン移動用のロッド113を備えている。即ち、ロッド113には先端にピストン9が連結されており、ロッド113の往復移動に伴いピストン9がシリンダ105の内を前進及び後退するように構成されている。ピストン9は中間にシール部9a、9bを備えており、シリンダ105に気密に嵌め合わされた状態を維持したまま前進及び後退することができる。また、ロッド113には、先端から全長の1/3程度の長さのところへフランジ14が一体的に設けられているとともに、後端近傍の周面へ後述するラッチボール21が落ち込む複数個のラッチ孔13aが掘り込み形成されている。
一方、後側円筒112の内側には、厚肉部15aと、厚肉部15aから軸方向に沿って前側に長く延びる薄肉部15bと、厚肉部15aから軸方向に沿って後側に少し延びる薄肉部15cからなる固定小筒15が同軸かつ一体的に取り付けられている。そして、固定小筒15の孔にはロッド113の後端側が同軸で挿通されている。また、固定小筒15の厚肉部15aの前側面とフランジ14との間には、ロッド113に通された強力な圧縮バネ17が介設されていて、圧縮バネ17によりロッド113が前進方向へ常に付勢された構成となっている。ただ、ロッド113はフランジ14が前側円筒111の内側に設けられたストッパプレート18に当たったところ以上に前進しない構成となっている。
さらに、後側円筒112の内側では、固定小筒15の後側においてスライド小筒16が軸方向に移動可能に内挿配設されている。このスライド小筒16の後端面部16aがラッチ解除用ボタンとなっている。また、固定小筒15の後端には可動小ピース19が軸方向に移動可能に嵌め込まれており、かつ可動小ピース19とスライド小筒16の内面側との間に圧縮バネ20が介設されている。そして、スライド小筒16は圧縮バネ20により常に後退方向へ付勢された構成となっている。ただ、スライド小筒16は後退方向へ付勢されていても、ストッパピース12に当たる位置以上には後退しない構成となっている。
また、固定小筒15の後端段落部には周方向に貫通する小孔15dが形成されている。各小孔15dにラッチボール21がそれぞれ嵌め込まれていて、スライド小筒16の前端部内面がラッチボール21の先に進出する。そして、圧縮バネ20による付勢力によってスライド小筒16がラッチボール21と係止することにより、スライド小筒16が後退しないように構成されている。即ち、図2の状態では、スライド小筒16とラッチボール21との係止により、スライド小筒16や可動小ピース19も後側円筒112と一体化された状態にある。そして、前側円筒111に後側円筒112をネジ込んでゆけば、固定小筒15、スライド小筒16、可動小ピース19、圧縮バネ20及びラッチボール21までの部品が後側円筒112と一緒に前進するという構成になっているのである。
一方、後側円筒112の前方寄りの外周面には、円周上に沿って吸入した薬液量を示すダイヤル目盛112aが印刷または刻まれていて、前側円筒111の後方の位置には、図1に示すように前記目盛りを読み取るための目盛窓111aが開口している。これにより、前側円筒111を固定したままで後側円筒112を反時計方向に回転すると、相対的に後側円筒112が後退して目盛窓111aに表示される目盛値が増加するとともに、図2に示すシリンダ105とピストン9間に形成される空間部が増加する。
次に、上記噴射式注射器により針無注射を実行する時の一連の操作の流れに即して、実施例1の構成をより詳しく説明する。なお、以下の説明では、既に薬液貯留室106に薬液が貯留された状態にあり、また、噴射式注射器は図2の状態にあるものとして説明する。
(1)針無注射を行なう場合、キャップ103を取り外した状態で、先ず前側円筒111を一方の手で把持したまま他方の手で後側円筒112を回転させ、前側円筒111へ後側円筒112をネジ込んで前進させていく。そうすると、スライド小筒16はラッチボール21に係止したまま固定小筒15に引っ張られるかたちで前進していき、図4に示すように、やがてラッチボール21がラッチ孔13aに半ば落ち込むと同時に、圧縮バネ20で後退方向に付勢されているスライド小筒16が少し後ろに後退してラッチボール21を横から押さえ続ける形となるので、ラッチボール21が小孔15dから飛び出さずに、ロッド113をラッチボール21で固定小筒15に係止させた状態に維持されることになる。
なお、前記ノズル101と注射器本体102とが結合されていて、ロッド113が固定小筒15に係止していない状態では、図2に示すようにピストン9の先端はシリンダ105の前端に位置しており、シリンダ105の内には空間部が生じないように構成されている。また、上記のようにロッド113をラッチボール21で固定小筒15に係止させただけでは、やはりピストン9の先端がシリンダ105の前端に位置しており、シリンダ105内には空間部が生じていない。
(2)次に、キャップ103をノズル101に被せた状態で前側円筒111を一方の手で把持したまま他方の手で後側円筒112を逆回転させて、図5に示すように、固定小筒15に係止したロッド113も引き連れて前側円筒111から後側円筒112を後退させる。そうすると、後側円筒112と共にロッド113も圧縮バネ17と一体となって後退するので、ロッド113に連結されているピストン9も後退しピストン9の先端がシリンダ105の前端より後ろに下がり、シリンダ105の内の前側には負圧空間部が生じる。これによって、図3に示した逆止弁100を構成する小球106cがコイルバネ106dに逆らって薬液貯留室106から離れ、薬液が空間部内に流入する。これと同時に薬液貯留室106内も薬液が減った分負圧状態となり、小球106eがコイルバネ106fに逆らって薬液貯留室106の内壁から離れ外部より空気が流入する。なお、この時、シリンダ105の内に生じる空間部の容積が注射する薬液の量よりも多めとなるように後側円筒112を後退させるようにする。
(3)続いて、キャップ103を取り外し、ジェット噴射口104を上に向けた状態で薬液がジェット噴射口104から僅かに外へ漏れ出すまで後側円筒112を前側円筒111の内にネジ込む。そうすると、図6に示すように、シリンダ105の内の空間部は薬液Mで完全に満たされた状態、すなわち薬液M中に気泡が存在しない状態になる。薬液M中の気泡が完全に無くなっていることを前記凸レンズ部107より観察することにより安全性を十分確認することができる。
(4)そして、ジェット噴射口104を注射箇所に押し当てておいて、図5に示したラッチ解除用ボタンとなっているスライド小筒16の後端面部16aを押す。そうすると、圧縮バネ20が押し縮められるとともにスライド小筒16が前進してラッチボール21がラッチ孔13aから飛び出すので、ロッド113と固定小筒15との係止が外れる。ロッド113と固定小筒15の係止が外れると、ロッド113は強力な圧縮バネ17の付勢力によってフランジ14がストッパプレート18に当たるところまで瞬間的に前進する。ロッド113の急速前進に伴いピストン9も急速前進するのでシリンダ105の空間部の薬液が加圧されてジェット噴射口104から噴出して皮下に注入される。なお、注射が終わった段階では、噴射式注射器は最初の図2の状態に戻る。このようにして初回の注射が終わることになる。次回の針無注射を行なう時は上記(1)〜(4)を繰り返し行なう。
以上説明のとおり実施例1の噴射式注射器は、あらかじめ薬液が貯留してある薬液貯留室106が設けられた、すなわち使い捨てタイプのノズル101を使用しているので、針無注射を行なう際に別体の薬液バイアルから注射器内に薬液を吸引する操作が不要である。また、噴射式注射器または薬液バイアルのいずれか一方だけを携帯して他方を携帯忘れして、必要な時点で注射が行なえないというトラブルも無くなる。
図7は、実施例2による噴射式注射器に使用するノズル101A及び前側円筒111の先端部の側面断面図(a)とそのB−B断面図(b)を示したものである。この噴射式注射器は、薬液貯留室106に外部から薬液を補充するための薬液補充口106gと補充時以外はその薬液補充口106gを閉じておくための蓋またはゴム栓106hを設けたノズル101Aを使用している。薬液の補充にあたっては、カートリッジあるいは薬液バイアル中の薬液をいったん針付注射器に吸い取り、前記蓋付きの場合は蓋をはずして薬液を注入し、ゴム栓付きの場合は直接針付注射器の針を挿入して薬液を注入する。これにより、ノズル101Aを継続して使用することができるとともに、あらかじめ必要分の薬液を補充しておくことにより、カートリッジや薬液バイアルを携帯しなくてすみ、携帯忘れの心配を解消することができる。
図8は、実施例2のノズル101Aの変形例であるノズル101Bの側面断面図(a)とそのA−A断面図(b)を示したものである。本ノズル101Bは、シリンダ105の周辺内部に、先端側が開口した薬液貯留室106Aが設けられ、この薬液貯留室106Aにリング状のゴム栓200が軸方向に移動可能に挿入されている。このゴム栓200を薬液貯留室106Aに押し込んだ状態で、針付注射器の針先をゴム栓200に挿入して薬液を薬液貯留室106Aに供給すると、ゴム栓200は貯留される薬液量の増加に伴い薬液貯留室106Aの開口縁に設けられたストッパ(図示省略)に当たる所まで先端方向に徐々に移動し、薬液が薬液貯留室106Aに満たされる。この状態でピストン9を一旦シリンダ105の先端に当ててノズル101Bにキャップ103を被せ、ピストン9を引き戻すと、薬液貯留室106A内の薬液が薬液供給流路106aを経由してシリンダ105内の空間部に徐々に送り込まれる。これにより、前記ゴム栓200の内側は負圧となり、ゴム栓200は奥側方向(矢印方向)の力を受けて移動し、外部からの空気の進入を阻止しながら薬液貯留室106A内の空間部が埋められる。
前記ノズル101Bを結合した噴射式注射器を用いて針無注射を行なう場合の一連の操作方法と、それに伴う噴射式注射器の動作は、前記実施例1に説明した噴射式注射器の場合と同様である。
図9は、実施例3による噴射式注射器のノズル101Cの断面図を示すもので、(a)は薬液を貯留する前の状態を示す断面図、(b)は薬液をシリンダ105に取り込んだ状態を示す断面図、(c)は薬液を充填した状態を示す断面図である。前記ノズル101Cは、図9(a)に示すように、実施例2による噴射式注射器のノズル101B(図8参照)に、磁石103aを埋設したキャップ103Aを蝶番106iにより係止するとともに、キャップ103Aの開閉に対応して薬液供給流路106a内の逆止弁100を開閉するようにしたものである。
本噴射式注射器の初期状態、すなわち薬液貯留室106Bに薬液が未貯留の状態では、図9(a)に示すように、ゴム栓200は薬液貯留室106Bの奥壁に接した状態におかれている。この薬液貯留室106Bに薬液を注入するには、図9(b)に示すようにキャップ103Aを開き、ピストン9をシリンダ105の先端に当てた状態でアダプタ202をノズル101Cに嵌合する。そして、薬液バイアル201をアダプタ202の針に押し込んだ状態で、ピストン9を後退させてシリンダ105内に薬液を取り込む。次に、図9(c)に示すように前記アダプタ202と薬液バイアル201を取り外してキャップ103Aを閉じる。このキャップ103Aには磁石103aが取り付けられているので、逆止弁100の磁性材を用いた小球106cは磁石103aにより吸引され、この吸引力がコイルバネ106dのバネ力に打ち勝って、逆止弁100が開く。この状態でピストン9を押すとシリンダ105内の薬液が逆止弁100を通って薬液貯留室106Bに貯留される。この図9(a)、(b)、(c)に示した一連の操作を繰り返すことにより、シリンダ105内に取り込める薬液量の何倍もの量を薬液貯留室106Bに貯めることができる。また、アダプタ202の形状を変えることにより薬液貯留室106Bにカートリッジからも薬液を同様の操作で貯留することができる。
本発明は実施例の形態に限定されるものではなく、例えば、実施例1のノズル101において逆止弁100に用いた小球106cを鋼球にしてその近傍に磁石を埋め込み、磁力の吸引力を利用して流路の開閉を行うことも可能である。また薬液貯留室を複数個配設して異なる薬液を貯留するようにしてもよい。
また、実施例3のノズル101Cにおいて逆止弁100の配置を変えて103aと小球106c間の間隔をより近づけて磁力を強めたり、注射時にキャップ103Aが邪魔にならないようキャップ103Aをノズル101Cから取り外しできる形状にすることも可能である。
本発明は、糖尿病のインシュリン注射、遺伝子治療薬注射、ワクチン注射を行なう噴射式注射器に用いられる。
実施例の噴射式注射器の外観を示す平面図である。 実施例の噴射式注射器の内部の構成を示す側面断面図である。 実施例に係わるノズルの側面断面図(a)とA−A断面図(b)である。 実施例の注射器におけるロッドのラッチ状況を示す断面図である。 実施例の注射器におけるロッドとピストンの後退状況を示す断面図である。 実施例の注射器におけるシリンダ内の薬液充填状況を示す断面図である。 実施例に係る他のノズルの側面断面図(a)とB−B断面図である。 実施例に係る他のノズルの側面断面図(a)とA−A断面図である。 実施例に係る他のノズルの側面断面図で(a)は初期状態時、(b)は薬液バイアル接続時、(c)は薬液貯留室への薬液貯留時の状態を示す。 従来の噴射式注射器の断面図である。
符号の説明
1 噴射コンポーネント
3 カートリッジ
5、105 シリンダ
6 カートリッジ収納用長孔
9 ピストン
9a、9b シール部
12 ストッパピース
13a ラッチ孔
14 フランジ
15 固定小筒
15a 厚肉部
15b、15c 薄肉部
15d 小孔
16 スライド小筒
16a 後端面部
17 圧縮バネ
18 ストッパプレート
19 可動小ピース
20 圧縮バネ
21 ラッチボール
100 逆止弁
101、101A、101B、101C ノズル
102 注射器本体
103、103A キャップ
103a 磁石
104 ジェット噴射口
106、106A、106B 薬液貯留室
106a 薬液供給流路
106b 空気取入流路
106c、106e 小球
106d、106f コイルバネ
106g 薬液補充口
106h 蓋またはゴム栓
106i 蝶番
107 凸レンズ部
110 円筒体
111 前側円筒
111a 目盛窓
112 後側円筒
112a ダイヤル目盛
113 ロッド
200 ゴム栓
201 薬液バイアル
202 アダプタ
M 薬液

Claims (1)

  1. 注射器の先端に設けられたジェット噴射口と、ジェット噴射口に連通しているシリンダを備えたノズルと、前記シリンダ内を前後に移動可能なピストンを備え、前記ピストンの後退により生じた前記シリンダ内の空間部に送り込まれた薬液が前記ピストンの前進により前記ジェット噴射口から噴出するようにした噴射式注射器において、前記ノズルは、前記シリンダの周辺に配設され薬液を貯留する薬液貯留室と、前記薬液貯留室と前記シリンダ間に配設され前記薬液貯留室内の薬液を前記シリンダ内の空間部に供給するとともに前記シリンダ内の薬液が前記薬液貯留室内に逆流するのを防止する薬液供給流路を備えるとともに、薬液を前記シリンダ内の空間部に供給することにより、前記薬液貯留室に発生する空間部が無くなる方向に摺動可能なゴム栓を前記薬液貯留室に設けてなるノズルを、注射器の先端部に取外し可能に装着し、前記ノズルに被せることにより、前記シリンダと前記薬液貯留室間を連結する前記薬液供給流路に内設された前記逆止弁を開口する磁石とノズルのジェット噴射口を閉じる封鎖部材とを設けたキャップを備えていることを特徴とする噴射式注射器。
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