JP4483948B2 - 回転電機 - Google Patents

回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP4483948B2
JP4483948B2 JP2008007783A JP2008007783A JP4483948B2 JP 4483948 B2 JP4483948 B2 JP 4483948B2 JP 2008007783 A JP2008007783 A JP 2008007783A JP 2008007783 A JP2008007783 A JP 2008007783A JP 4483948 B2 JP4483948 B2 JP 4483948B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide member
refrigerant
rotating
housing
stator coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008007783A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009171755A (ja
Inventor
新也 佐野
和高 立松
知香 園原
亜富 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2008007783A priority Critical patent/JP4483948B2/ja
Priority to US12/350,399 priority patent/US20090184592A1/en
Publication of JP2009171755A publication Critical patent/JP2009171755A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4483948B2 publication Critical patent/JP4483948B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K9/00Arrangements for cooling or ventilating
    • H02K9/19Arrangements for cooling or ventilating for machines with closed casing and closed-circuit cooling using a liquid cooling medium, e.g. oil

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)

Description

本発明は、回転電機に関し、特に、自動車などの車両に搭載される回転電機に関する。
モータなどの回転電機においては、コイルで発生した熱を如何に効率よく冷却するかが重要であり、従来種々の回転電機の冷却構造が提案されている。たとえば非特許文献1では、コイルエンド上方から供給される冷却油をコイルの周方向へ案内するために、コイルエンド下側に案内部材を設けた構造が提案されている。また特許文献1では、回転シャフトからステータコイルエンドに冷媒を供給する、回転電機の冷却構造が提案されている。また特許文献2では、回転シャフトまたはケース上部からコイルエンドに冷媒が供給される回転電機において、コイルエンドに多孔体を当接させ冷媒を保持する構造が提案されている。
特開2005−73351号公報 特開2004−215353号公報 発明協会公開技報公技番号2006―504798号
非特許文献1で提案されている冷却構造では、コイルエンド上方からのみ冷却油が供給されているために、コイルエンドへ冷却油が十分に供給されず、その結果コイルエンドが十分冷却されないという問題がある。コイルエンドへの冷却油の供給量を増加させるためには、ロータ側からもコイルエンドへ冷却油を供給することが考えられる。しかしながら、非特許文献1で提案されている案内部材が設けられている場合、案内部材によって冷媒の流れが妨げられるために、ロータ側からコイルエンドへの冷媒の供給が不十分となるという問題があった。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、コイルエンドを効率的に冷却することのできる、回転電機を提供することである。
本発明に係る回転電機は、回転可能に設けられた回転シャフトと、回転シャフトに固設されたロータコアと、ロータコアの軸方向端面に対向して設けられ軸方向端面との間に冷媒通路を形成するエンドプレートと、を含む回転部と、回転シャフトの少なくとも一部を取り囲むハウジングと、ロータコアの周囲を取り囲み、ハウジングの内部に収納されたステータコアと、ステータコアに巻回されたステータコイルと、ハウジングに設置され、回転シャフトをハウジングに対して回転可能に保持する、軸受と、ハウジングの内部に設置され、回転部の回転半径方向内方側のステータコイルの表面に向かって延在する案内部材とを備える。ハウジングには、回転部の回転半径方向外方からステータコイルへ冷媒を供給する、固定側冷媒供給部が設けられている。案内部材とステータコアとの間には隙間が形成されている。冷媒通路から隙間を経由して、回転部の回転半径方向内方からステータコイルへ冷媒供給される。案内部材には、冷媒が流通する貫通孔部が形成されている。軸受から、案内部材の貫通孔部を経由して、回転部の回転半径方向内方側のステータコイルの表面へ冷媒が供給される。
上記回転電機において好ましくは、冷媒通路には、ロータコアの軸方向端面を冷却する冷媒が流通する。
また好ましくは、案内部材は、回転シャフトよりも上方側に設置されている。
また好ましくは、案内部材は、回転部の回転軸方向に沿ってステータコイルへ接近するにつれて、回転部の回転半径方向内方側のステータコイルの表面と案内部材とが接近するように、回転部の回転半径方向内方へ向かって湾曲している。
本発明の回転電機によると、案内部材に貫通孔部が形成されているために、冷媒は案内部材の貫通孔部を通ってステータコイルへ流通できる。そのため、ステータコイルを効率的に冷却することができる。
以下、図面に基づいてこの発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において、同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1の回転電機の詳細を示す断面図である。この回転電機は、典型的には、ハイブリッド車両に搭載され、車輪を駆動する駆動源や、エンジンなどの動力によって電気を発電する発電機として機能する。また、電気自動車などに搭載され、車輪を駆動する駆動源として利用される場合もある。
図1に示すように、回転電機は、回転可能に設けられた回転シャフト10と、回転シャフト10の一部を取り囲んでいるハウジング30とを備える。ハウジング30は、2つの軸受12によって、回転シャフト10を回転可能に保持する。回転電機は、回転シャフト10が略水平となるように、配置されている。また回転電機は、ハウジング30の内部に、回転シャフト10に固設され、回転シャフト10と共に回転可能に設けられたロータと、ロータの外周上に配置された環状のステータとを備える。
ロータは、回転シャフト10に固設されたロータコア11を含む。またロータは、複数の電磁鋼板を貫通するようにロータコア11に形成されている磁石挿入孔内に埋設された、永久磁石13を含む。すなわち、回転電機は、IPM(Interior Permanent Magnet)モータである。またロータは、ロータコア11の軸方向の端面に対向して設けられた、エンドプレート14を含む。
永久磁石13は、磁石挿入孔内に充填された樹脂によって接着固定されている。ロータコア11は、回転シャフト10の回転軸に沿った円筒形状を有する。ロータコア11は、回転シャフト10の軸方向に積層された複数の電磁鋼板から構成されている。
ロータコア11の両側の軸方向端面に設けられた2枚のエンドプレート14は、電磁鋼板の積層構造を軸方向に対して挟持する。永久磁石13に対向する電磁鋼板の端部が磁化されたとき、磁力の作用によって電磁鋼板が分離しようとする力が働くが、エンドプレート14を配置して電磁鋼板の積層構造を挟持することにより、電磁鋼板の分離を防止する。エンドプレート14は、ねじ止め、かしめ、圧入などの任意の方法によって、回転シャフト10に固定されており、回転シャフト10の回転に伴って回転運動を行なう。
ステータは、ロータコア11の周囲を取り囲むように環状に形成されたステータコア20と、ステータコア20に巻回されたステータコイルとを含む。ステータコア20は、ロータコア11の外周側の表面に対してわずかな隙間を介在させて対向するように、形成されている。ステータコア20は、ハウジング30の内部に収納されており、回転シャフト10の軸方向に積層された複数の電磁鋼板から構成されている。なお、ロータコア11およびステータコア20は、電磁鋼板に限定されず、たとえば圧粉磁心から構成された一体的なものであってもよい。
ステータコア20には、回転シャフト10の軸方向に沿った方向にステータコア20を貫通するようにスリットが形成されており、このスリットにステータコイルが巻着される。ステータコイルは、ハウジング30の内部に収納されており、ステータコア20のスロットに配置された絶縁部材を介在させて、ステータコア20に固定される。ステータコア20に巻着されたステータコイルの端部が、ステータコア20の両側の側方に、コイルエンド21として形成される。
また、ハウジング30の内部に、案内部材22が設置されている。案内部材22は、略水平に配置されている回転シャフト10よりも、上方側に設置されている。案内部材22は、回転シャフト10の軸方向に延在するように形成されている。案内部材22は、ステータコイルの、回転部の回転半径方向内方側(回転シャフト10に近接する側)の表面21bに向かって延在するように、形成されている。
図2は、図1に示す回転電機の一部を拡大視した拡大断面図である。図2に示すように、回転シャフト10は、軸受12によって回転可能に支持されている。軸受12は、ハウジング30に設置されており、回転シャフト10をハウジング30に対して回転可能に保持する。図1および図2では、軸受12は、転動体を玉とする転がり軸受として図示されているが、転動体がころである転がり軸受であってもよく、またすべり軸受であっても構わない。軸受12には、転動体と外輪および内輪とによって形成される空間に潤滑性を付与するための、潤滑油が供給される。
回転シャフト10は、中空に形成されている。回転シャフト10の内部には、回転シャフト10の回転の中心軸である回転中心軸Oを含むように、軸方向に沿って延びる、冷媒通路41が形成されている。また回転シャフト10の内部には、回転シャフト10の径方向に沿って延びる、冷媒通路42が形成されている。回転シャフト10は、回転中心軸Oの延在方向が水平方向に沿うように、配置されている。
エンドプレート14と、ロータコア11の軸方向端面11aとの間には、冷媒通路43が形成されている。エンドプレート14には、冷媒通路43と、ハウジング30の内部空間とを連通する、開口44が形成されている。
案内部材22は、ハウジング30に固定されている。案内部材22は、回転シャフト10の軸方向に延在するように形成されている。また案内部材22は、ステータコイルの上方側から下方側へ向かって湾曲する、湾曲部22aを含む。湾曲部22aにおいて、案内部材22は、回転シャフト10の径方向に湾曲している。案内部材22は、回転部の回転半径方向内方へ向かって湾曲している。案内部材22は、回転部の回転軸方向(回転中心軸Oの延在方向)に沿ってステータコイルへ接近するにつれて、回転部の回転半径方向内方側のステータコイルの表面21bと案内部材22とが接近するように、湾曲している。
案内部材22とステータコア20とは接触しておらず、案内部材22とステータコア20との間には隙間45が形成されている。また案内部材22には、厚み方向に案内部材22を貫通する、貫通孔部46が形成されている。
ハウジング30には、外部からハウジング30の内部空間に冷媒を導く、冷媒供給孔47が形成されている。
回転シャフト10、ロータコア11、軸受12の内輪、永久磁石13およびエンドプレート14は、回転中心軸Oを中心として回転可能に設けられている、回転部に含まれる。一方、軸受12の外輪、ステータコア20、コイルエンド21、案内部材22およびハウジング30は、回転部を保持する固定部に含まれる。
次に、図2に従って、実施の形態1の回転電機の冷却構造について説明する。ステータコア20の周囲に設けられたステータコイルに通電すると、ステータコア20は磁力を発生させ、その磁力でロータコア11が回転する。このときにステータコイルに流れる電流によりジュール熱が発生して、ステータコア20、ステータコイル、コイルエンド21が発熱する。回転電機の安定運転のためには、この発熱を除去することが重要である。そのため回転電機は、ステータコイルのコイルエンド21に冷媒が供給されて、ステータコイルの熱量を奪い去るような構造とされている。
コイルエンド21を冷却するための冷却油は、ハウジング30側から供給される。ステータコイル上方のハウジング30に形成された冷媒供給孔47を経由して、矢印F8に示すように、回転部の回転半径方向外方(回転電機の上方側)から、コイルエンド21へ冷却油を供給する。冷却油は、コイルエンド21の表面21aに接触した後、矢印F9に示すように、重力の作用により回転部の回転半径方向内方側(回転電機の下方側)へと流れる。
つまり、冷媒供給孔47は、回転部の回転半径方向外方から、ステータコイルのコイルエンド21の、回転部の回転半径方向外方の表面21aへ、ステータコイルを冷却するための冷媒を供給する、ハウジング30に設けられた固定側冷媒供給部に含まれる。
また、コイルエンド21を冷却するための冷却油は、ロータ側からも供給される。中空の回転シャフト10の内部に形成された冷媒通路41内へ外部から供給された冷却油は、矢印F1に示すように、冷媒通路41の内部を回転中心軸Oに沿うように流れる。回転シャフト10は回転しているので遠心力が発生し、冷却油は冷媒通路41の壁面に沿って流れる。この遠心力の作用によって、冷媒通路42に到達した冷却油の一部は、矢印F2に示すように冷媒通路42へ流入し、回転シャフト10の径方向外側に向かって、冷媒通路42の内部を流れる。
その後冷却油は、冷媒通路43へ流入し、矢印F3に示すように冷媒通路43の内部を流通して、ロータコア11の軸方向端面11aを冷却する。冷却油はさらに矢印F4に示すように、開口44へ到り、開口44からハウジング30の内部空間へと流れる。冷却油にはロータの回転により発生する遠心力が作用しているために、冷却油は開口44からロータの外周側へ向かって噴霧されて飛散する。そして冷却油は、矢印F5に示すように、ステータコイルのコイルエンド21の、回転部の回転半径方向内方側の表面21bに到達して、コイルエンド21を冷却する。案内部材22とステータコア20との間に隙間45が形成されているために、開口44から噴霧された冷却油が隙間45を経由して、コイルエンド21の表面21bに到達できる構造となっている。
一方、軸受12を潤滑するために供給される潤滑油もまた、ステータコイルのコイルエンド21を冷却するための、ロータ側から供給される冷媒となり得る。軸受12の転動体と内輪および外輪との間に外部から給油され、軸受12を潤滑した潤滑油には、軸受12の内輪の回転運動により発生する遠心力が作用する。そのため、ハウジング30の内部空間側へ潤滑油が流れると、矢印F6に示すように、潤滑油は回転電機の回転半径方向外方へ流れる。潤滑油が案内部材22に到達すると、矢印F7に示すように、案内部材22に形成された貫通孔部46を通って、案内部材22よりも回転部の回転半径方向外方側のハウジング30の内部空間へ流れる。潤滑油は、案内部材22よりも下方側からハウジング30の内部空間へ供給されており、貫通孔部46を案内部材22の下方側から上方側へ貫通するように、案内部材22の上方側へ流れる。
図3は、ステータ側から見た案内部材の俯瞰図である。図3に示すように、ステータコア20にはステータコイルが巻回され、円形を成すように配置されて、ステータを構成している。案内部材22は、ステータの円形状の周方向に沿って湾曲する板形状に形成されている。案内部材22には貫通孔部46が形成されており、そのため矢印F7に示すように、冷媒は貫通孔部46を経由して、回転電機の回転半径方向内方側から回転半径方向外方側へ流通できる構造となっている。一方、矢印F5に示すように、ステータに近接する側の、案内部材22の形成されていない隙間45(図2参照)を経由して、冷媒は回転電機の回転半径方向内方側から回転半径方向外方側へ流通できる構造となっている。
つまり、冷媒通路41〜43および開口44、ならびに、軸受12は、回転部の回転半径方向内方から、ステータコイルのコイルエンド21の、回転部の回転半径方向内方側の表面21bを冷却するための冷媒を供給する、回転部に設けられた回転側冷媒供給部に含まれる。
ハウジング30の冷媒供給孔47から供給された冷却油、および、軸受12を経由して供給される潤滑油は、それぞれ矢印F10、F11に示すように、案内部材22を伝うように、回転中心軸Oの軸方向に沿ってステータコア20に近接する方向に流れる。そして上記冷却油および潤滑油は、ステータコイルのコイルエンド21の、回転部の回転半径方向内方側の表面21bへ流通し、ステータコイルを冷却する。案内部材22は、ステータコイルのコイルエンド21の下方側である、コイルエンド21の表面21bへ冷媒を流通させる。
案内部材22に貫通孔部46が形成されているために、軸受12を潤滑するために供給される潤滑油は、軸受12からハウジング30の内部空間を経由し、貫通孔部46内を流通してコイルエンド21の表面21bへ到達することができる。そして潤滑油は、ステータコイルを冷却する冷媒として、コイルエンド21の表面21bへ供給される。
案内部材22には、ステータコイルの上方側から下方側へ向かって湾曲する、湾曲部22aが形成されている。案内部材22は、コイルエンド21に近接するにつれて、回転電機の上方側から下方側へ位置するような形状となっている。図2に示すように、ハウジング30に固定されている側の案内部材22の端部に対して、コイルエンド21に近接する側の案内部材22の端部は、相対的に回転電機の下方側に位置している。案内部材22がこのような形状に形成されているために、冷媒は重力の作用する方向に沿って上方側から下方側へ流れ、矢印F10およびF11に示すように、案内部材22に沿ってコイルエンド21側へ冷媒が流通しやすくなっている。したがって、コイルエンド21の、回転部の回転半径方向内方側の表面21bへ確実に冷媒を供給することができるので、ステータコイルを効率的に冷却することができる。
なお、コイルエンド21を冷却した後の冷媒は、ハウジング30の下部に設けられた図示しないオイルパンに向かって流れ、オイルパン内に集められて回収される。
以上説明したように、実施の形態1の回転電機では、ステータコイルのコイルエンド21の、回転部の回転半径方向内方側の表面21bへ冷媒を流通させる案内部材22に、貫通孔部46が形成されている。そのため、軸受12を経由して矢印F6に示すようにハウジング30の内部空間内に流れる冷媒は、矢印F7に示すように案内部材22の貫通孔部46を経由して、ステータコイルのコイルエンド21へ流通できる。したがって、回転電機の固定側冷媒供給部に加え、回転側冷媒供給部からもステータコイルへ冷媒を供給することができるので、ステータコイルを効率的に冷却することができる。
また、図1に示すように、案内部材22は回転電機の回転シャフト10よりも上方側のみに設置されている。回転電機の回転シャフト10よりも下方側においては、回転部から供給されコイルエンド21へ到達した冷媒は、重力の作用によって、コイルエンド21に沿ってコイルエンド21の表面を伝うように、コイルエンド21の上方側から下方側へと流れることができる。そのため、回転電機の回転シャフト10よりも下方側については、案内部材22が設置されていなくても、コイルエンド21の上方側および下方側の両方共に冷媒を供給することができると考えられる。
回転シャフト10よりも上方側については、案内部材22が回転電機の回転シャフト10よりも上方側に設置されている構成によって、回転部から供給される冷媒が回転シャフト10の下方側へ確実に到達する。つまり、案内部材22が回転電機の回転シャフト10よりも上方側に設置されている構成では、確実にステータコイルの下方側へ冷媒を供給することができるので、ステータコイルを効率的に冷却することができる。また、案内部材22が回転電機の回転シャフト10よりも上方側のみに設置されているために、案内部材22が回転電機のハウジング30内部の全周に形成されている構成に対して、回転電機の製造コストを低減することができる。
(実施の形態2)
実施の形態1の説明では、軸受12ならびに冷媒通路41〜43および開口44のいずれからも、ステータコイルのコイルエンド21へ冷媒が供給されている。実施の形態1では、軸受12および冷媒通路41〜43の両方を経由して、ステータコイルへ冷媒が導かれている。しかし、本発明の回転電機はこの構成に限られるものではない。回転電機は、軸受12および冷媒通路41〜43の少なくともいずれか一方を経由して、ステータコイルへ冷媒が供給される構成であってもよい。
図4は、実施の形態2の回転電機の一部を拡大視した拡大断面図である。実施の形態2の回転電機は、案内部材22の形状および配置が図4に示すような構成となっている点で、上述した実施の形態1とは異なっている。具体的には、図4に示すように、案内部材22はステータコア20の軸方向端面に取り付けられ固定されている。ステータコア20から離れる側の案内部材22の端部と、ハウジング30との間には、隙間45が形成されるように、案内部材22は形成されている。案内部材22には、板状の部材の厚み方向に案内部材22を貫通する、貫通孔部48が形成されている。
実施の形態2の回転電機の冷却構造は、矢印F8に示すように、コイルエンド21の、回転部の回転半径方向外方側の表面21aへ、冷媒供給孔47を経由して冷却油が供給される。冷却油はコイルエンド21の表面21aに接触した後、矢印F9に示すように、重力の作用により回転電機の下方側へと流れる。また、軸受12からハウジング30の内部空間側へ流れた潤滑油は、矢印F6に示すように、回転電機の外周側へ流れ、案内部材22に到達する。その後潤滑油は、矢印F7に示すように、隙間45を経由して、案内部材22よりも上方側へ流通し、案内部材22よりも外周側のハウジング30の内部空間へ流れる。
ハウジング30の冷媒供給孔47から供給された冷却油、および、軸受12を経由して供給される潤滑油は、それぞれ矢印F10、F11に示すように、案内部材22を伝うように、回転中心軸Oの軸方向に沿った方向に流れ、ステータコイルのコイルエンド21の、回転部の回転半径方向内方側の表面21bへ流通し、ステータコイルを冷却する。その後冷媒は、矢印F12に示すように、案内部材22に形成された貫通孔部48を通って、ハウジング30の下部に設けられた図示しないオイルパンに回収される。
実施の形態2では、冷媒通路41〜43の内部を流通してロータコア11の軸方向端面11aを冷却した冷却油に関しては、案内部材22がコイルエンド21への冷却油の流れを遮るために、コイルエンド21へ流通する冷却油の量は小さいと考えられる。しかしながら、軸受12を経由してハウジング30の内部空間に流れた潤滑油は、ステータコイルのコイルエンド21の、回転部の回転半径方向内方側の表面21bへ流通し、コイルエンド21の表面21bを冷却する。したがって、回転電機の回転部側からステータコイルへ冷媒を供給することができるので、ステータコイルを効率的に冷却することができる。
なお、案内部材22の取付け位置、寸法、形状については、固定側冷媒供給部および回転側冷媒供給部の各々の冷却能力に応じて、調整することができる。また、実施の形態1の隙間45および貫通孔部46、実施の形態2の隙間45および貫通孔部48など、案内部材に形成された貫通孔部の寸法、および、案内部材と回転電機の固定部との間の寸法についても、固定側冷媒供給部および回転側冷媒供給部の各々の冷却能力に応じて、調整することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
実施の形態1の回転電機の詳細を示す断面図である。 図1に示す回転電機の一部を拡大視した拡大断面図である。 ステータ側から見た案内部材の俯瞰図である。 実施の形態2の回転電機の一部を拡大視した拡大断面図である。
符号の説明
10 回転シャフト、11 ロータコア、11a 軸方向端面、12 軸受、13 永久磁石、14 エンドプレート、20 ステータコア、21 コイルエンド、21a,21b 表面、22 案内部材、22a 湾曲部、30 ハウジング、41,42,43 冷媒通路、44 開口、45 隙間、46,48 貫通孔部、47 冷媒供給孔、F1〜F12 冷媒の流れ、O 回転中心軸。

Claims (4)

  1. 回転可能に設けられた回転シャフトと、前記回転シャフトに固設されたロータコアと、前記ロータコアの軸方向端面に対向して設けられ前記軸方向端面との間に冷媒通路を形成するエンドプレートと、を含む回転部と、
    前記回転シャフトの少なくとも一部を取り囲むハウジングと、
    前記ロータコアの周囲を取り囲み、前記ハウジングの内部に収納されたステータコアと、
    前記ステータコアに巻回されたステータコイルと
    前記ハウジングに設置され、前記回転シャフトを前記ハウジングに対して回転可能に保持する、軸受と、
    前記ハウジングの内部に設置され、前記回転部の回転半径方向内方側の前記ステータコイルの表面に向かって延在する案内部材とを備え、
    前記ハウジングには、前記回転部の回転半径方向外方から前記ステータコイルへ冷媒を供給する、固定側冷媒供給部が設けられており、
    前記案内部材と前記ステータコアとの間には隙間が形成されており、
    前記冷媒通路から前記隙間を経由して、前記回転部の回転半径方向内方から前記ステータコイルへ冷媒が供給され、
    前記案内部材には、冷媒が流通する貫通孔部が形成されており、
    前記軸受から、前記案内部材の前記貫通孔部を経由して、前記回転部の回転半径方向内方側の前記ステータコイルの表面へ冷媒が供給される、回転電機。
  2. 前記冷媒通路には、前記ロータコアの前記軸方向端面を冷却する冷媒が流通する、請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記案内部材は、前記回転シャフトよりも上方側に設置されている、請求項1または請求項に記載の回転電機。
  4. 前記案内部材は、前記回転部の回転軸方向に沿って前記ステータコイルへ接近するにつれて、前記回転部の回転半径方向内方側の前記ステータコイルの表面と前記案内部材とが接近するように、前記回転部の回転半径方向内方へ向かって湾曲している、請求項に記載の回転電機。
JP2008007783A 2008-01-17 2008-01-17 回転電機 Expired - Fee Related JP4483948B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008007783A JP4483948B2 (ja) 2008-01-17 2008-01-17 回転電機
US12/350,399 US20090184592A1 (en) 2008-01-17 2009-01-08 Rotating electric machine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008007783A JP4483948B2 (ja) 2008-01-17 2008-01-17 回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009171755A JP2009171755A (ja) 2009-07-30
JP4483948B2 true JP4483948B2 (ja) 2010-06-16

Family

ID=40875905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008007783A Expired - Fee Related JP4483948B2 (ja) 2008-01-17 2008-01-17 回転電機

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20090184592A1 (ja)
JP (1) JP4483948B2 (ja)

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5386263B2 (ja) * 2009-07-30 2014-01-15 日立オートモティブシステムズ株式会社 回転電機
JP5409462B2 (ja) * 2010-03-19 2014-02-05 トヨタ自動車株式会社 電動機
JP5590385B2 (ja) * 2010-05-31 2014-09-17 アイシン精機株式会社 回転電機
JP5278774B2 (ja) * 2010-08-06 2013-09-04 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 車両用駆動装置
WO2012061439A2 (en) * 2010-11-01 2012-05-10 Mission Motors Electric motor and method of cooling
JP5188592B2 (ja) 2011-03-31 2013-04-24 株式会社小松製作所 発電電動機の冷却構造及び発電電動機
JP5188593B2 (ja) * 2011-03-31 2013-04-24 株式会社小松製作所 発電電動機の冷却構造及び発電電動機
US20130038150A1 (en) * 2011-08-10 2013-02-14 Bradley D. Chamberlin Electric machine module cooling system and method
JP2013099222A (ja) * 2011-11-07 2013-05-20 Toyota Motor Corp ロータおよび回転電機
US9484789B2 (en) * 2011-11-21 2016-11-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Rotating electric machine
KR101405230B1 (ko) 2013-02-06 2014-06-16 현대자동차 주식회사 냉각 구조를 갖는 모터
JP6350375B2 (ja) * 2015-04-17 2018-07-04 株式会社デンソー 回転電機
US10707726B2 (en) 2015-07-28 2020-07-07 Nissan Motor Co., Ltd. Cooling structure for dynamo-electric machine
DE102016204794A1 (de) * 2016-03-23 2017-09-28 Thyssenkrupp Ag Rotorsegment einer elektrischen Maschine
JP6302984B1 (ja) * 2016-10-21 2018-03-28 本田技研工業株式会社 回転電機及び駆動装置
WO2018105143A1 (ja) * 2016-12-05 2018-06-14 三菱電機株式会社 回転電機
JP6227215B1 (ja) * 2016-12-05 2017-11-08 三菱電機株式会社 回転電機
KR101916075B1 (ko) * 2016-12-09 2018-11-07 현대자동차 주식회사 변속기 케이스의 윤활구조
KR102122238B1 (ko) * 2019-01-07 2020-06-26 엘지전자 주식회사 전동기
WO2021024486A1 (ja) * 2019-08-08 2021-02-11 コアレスモータ株式会社 コアレスモータ
US20220263385A1 (en) * 2019-08-08 2022-08-18 Coreless Motor Co., Ltd. Coreless motor and power generator
JP6944988B2 (ja) * 2019-12-18 2021-10-06 本田技研工業株式会社 回転電機ユニット
DE102020105790A1 (de) 2020-03-04 2021-09-09 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Kühlkonzept zur Schleuderkühlung von elektrischen Maschinen über ein Phasenwechselmaterial (PCM)
FR3111029B1 (fr) * 2020-05-29 2023-06-30 Novares France Rotor pour moteur électrique muni d’un circuit de refroidissement
FR3119498B1 (fr) * 2021-02-04 2023-08-11 Novares France Moteur électrique comportant un déflecteur de fluide de refroidissement
DE102021209821A1 (de) * 2021-09-06 2023-03-09 Mahle International Gmbh Elektromotor
JP7192941B1 (ja) * 2021-09-22 2022-12-20 株式会社明電舎 回転電機

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3806303B2 (ja) * 2000-12-11 2006-08-09 三菱重工業株式会社 発電機における冷却構造
US6897581B2 (en) * 2002-10-04 2005-05-24 Honeywell International Inc. High speed generator with the main rotor housed inside the shaft
DE10317593A1 (de) * 2003-04-16 2004-11-18 Siemens Ag Elektrische Maschine mit gekühlten Ständer- und Läuferblechpaketen und Wicklungen
JP3849672B2 (ja) * 2003-06-05 2006-11-22 日産自動車株式会社 複軸多層モータの軸受潤滑構造
DE10335038A1 (de) * 2003-08-01 2005-03-10 Siemens Ag Elektrische Maschine mit Läuferkühlung und entsprechendes Kühlungsverfahren

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009171755A (ja) 2009-07-30
US20090184592A1 (en) 2009-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4483948B2 (ja) 回転電機
US9300179B2 (en) Electric rotating machine
JP5625565B2 (ja) 回転機及び車両
JP5331565B2 (ja) モータユニット
CN111725927B (zh) 旋转电机
JP6098738B2 (ja) 電力生成機能付き渦電流式減速装置
WO2019049397A1 (ja) 回転電機のロータ冷却構造
JP2014064433A (ja) 回転電機のロータ軸
KR100906721B1 (ko) 스핀들 모터
KR101930090B1 (ko) 차량용 모터
JP2012095381A (ja) 車両用回転電機の冷却装置
JP2017131078A (ja) モータの冷却構造
CN107222052B (zh) 驱动电机的轴承单元
JP6089502B2 (ja) 回転機
JP2012210120A (ja) 回転電機
JP5630418B2 (ja) 車両用回転電機の冷却装置
JP2013005531A (ja) アウターロータ型回転電機
JP2009273222A (ja) 電動モータ
JP2008289245A (ja) 回転電機の冷却構造
JP2016082708A (ja) 回転電機
KR20140004313A (ko) 모터 회전자 냉각구조
JPH0713409Y2 (ja) ファンモータの軸受装置
JP2020010575A (ja) 回転電機及び回転電機の駆動システム並びに鉄道車両
WO2015104984A1 (ja) スリップリング機構
JP6263564B2 (ja) 回転電機のロータ及び回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100302

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100315

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140402

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees