JP6227215B1 - 回転電機 - Google Patents

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Abstract

冷却の効率を向上させることができる回転電機を得る。シャフトから回転子鉄心へ冷却油が通過する第1冷媒経路を備え、回転子鉄心は、第1冷媒経路を通過した冷却油が通過する第2冷媒経路を有し、インシュレータは、ステータコアにおける軸方向端部に対向する基部と、基部における径方向内側に設けられ、軸方向についてステータコアから離れる方向に基部から延びる径方向内側突出部と、基部における径方向外側に設けられ、軸方向についてステータコアから離れる方向に基部から延びる径方向外側突出部とを有し、径方向内側突出部には、径方向に貫通する第1貫通孔が形成され、第2冷媒経路を通過した冷却油は、第1貫通孔を通過してステータコイルエンド部に向かう。

Description

この発明は、ステータコアおよびステータコイルが冷却される回転電機に関する。
回転電機は、ステータコイルおよびステータコアを有する固定子と、固定子よりも径方向内側に設けられた回転子とを備え、回転子が回転することによって、例えばトランスアクスルまたはトランスミッションに回転するための駆動力を与える。ステータコイルと、ステータコアの側面部およびステータコアにおける軸方向端部との間には、電流を遮断する絶縁に寄与する絶縁部材である紙製の絶縁紙および樹脂製のインシュレータが配置されている。回転電機が駆動する場合に、銅製のステータコイルに生じる銅損と、磁性材のステータコアに生じる鉄損とに起因して発熱が生じる。ステータコイルおよびステータコアの冷却が十分に行われない場合に、回転電機の駆動が困難となる。
従来、冷媒を用いて回転電機を冷却する技術として、シャフトには内部に冷媒が通過する冷媒経路が形成され、また、シャフトにはシャフトが回転することによって冷媒経路を通過した冷媒が径方向外側に飛散するための噴出孔が形成され、噴出孔から飛散した冷媒がステータコイルエンド部の角部に衝突する回転電機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−9508号公報
しかしながら、ステータコイルエンド部の角部に冷媒が衝突して、冷媒が跳ね返されるので、冷媒をステータコイルエンド部に保持することができず、冷却の効率が悪いという課題があった。
この発明は、冷却の効率を向上させることができる回転電機を提供するものである。
この発明に係る回転電機は、シャフトおよびシャフトに設けられた回転子鉄心を有する回転子と、回転子よりも径方向外側に設けられたステータコア、ステータコアよりも軸方向外側に設けられたインシュレータおよびインシュレータに設けられたステータコイルエンド部を有する固定子とを備え、回転子がシャフトを中心に回転する回転電機であって、シャフトから回転子鉄心へ冷媒が通過する第1冷媒経路を備え、回転子鉄心は、第1冷媒経路を通過した冷媒が通過する第2冷媒経路を有し、インシュレータは、ステータコアにおける軸方向端部に対向する基部と、基部における径方向内側に設けられ、軸方向についてステータコアから離れる方向に基部から延びる径方向内側突出部と、基部における径方向外側に設けられ、軸方向についてステータコアから離れる方向に基部から延びる径方向外側突出部とを有し、径方向内側突出部には、径方向に貫通する第1貫通孔が形成され、第2冷媒経路を通過した冷媒は、第1貫通孔を通過してステータコイルエンド部に向かう。
この発明に係る回転電機によれば、回転子の第2冷媒経路を通過した冷媒がインシュレータの第1貫通孔を通過してステータコイルエンド部に向かうので、冷媒がステータコイルエンド部に保持される。その結果、冷却の効率を向上させることができる。
この発明の実施の形態1に係る回転電機を示す断面図である。 図1のインシュレータを示す斜視図である。 図2のインシュレータを示す正面図である。 図2のインシュレータを示す側面図である。 図1の回転電機における冷却油の流れ方を示す断面図である。 図1のVI−VI線に沿った矢視断面図である。 図1のステータコアおよびステータコイルエンド部を示す正面図である。 図7のステータコアおよびステータコイルエンド部を示す側面図である。 この発明の実施の形態2に係る回転電機におけるステータコアおよびステータコイルエンド部を示す正面図である。 図9のステータコアおよびステータコイルエンド部を示す側面図である。 この発明の実施の形態3に係る回転電機におけるステータコアおよびステータコイルエンド部を示す正面図である。 図11のステータコアおよびステータコイルエンド部を示す側面図である。 この発明の実施の形態4に係る回転電機におけるステータコアおよびステータコイルエンド部を示す正面図である。 図13のステータコアおよびステータコイルエンド部を示す側面図である。 この発明の実施の形態5に係る回転電機におけるステータコアおよびステータコイルエンド部を示す正面図である。 図15のステータコアおよびステータコイルエンド部を示す側面図である。 この発明の実施の形態6に係る回転電機におけるステータコアおよびステータコイルエンド部を示す正面図である。 図17のステータコアおよびステータコイルエンド部を示す側面図である。 この発明の実施の形態7に係る回転電機におけるステータコアおよびステータコイルエンド部の要部を示す正面図である。 図19のステータコアおよびステータコイルエンド部を示す側面図である。 この発明の実施の形態7に係る回転電機のステータコアおよびステータコイルエンド部の要部を示す正面図である。 図21のステータコアおよびステータコイルエンド部を示す側面図である。 この発明の実施の形態7に係る回転電機を示す正面図である。 この発明の実施の形態8に係る回転電機のステータコアおよびステータコイルエンド部の要部を示す正面図である。 図24のステータコアおよびステータコイルエンド部を示す側面図である。 この発明の実施の形態8に係る回転電機のステータコアおよびステータコイルの要部を示す正面図である。 図26のステータコアおよびステータコイルエンド部を示す側面図である。 この発明の実施の形態8に係る回転電機を示す正面図である。 第1貫通孔、第2貫通孔および第3貫通孔の断面形状の変形例を示す断面図である。 第1貫通孔、第2貫通孔および第3貫通孔の断面形状の変形例を示す断面図である。 第1貫通孔、第2貫通孔および第3貫通孔の断面形状の変形例を示す断面図である。 第1貫通孔、第2貫通孔および第3貫通孔の断面形状の変形例を示す断面図である。 第1貫通孔、第2貫通孔および第3貫通孔の断面形状の変形例を示す断面図である。 第1貫通孔、第2貫通孔および第3貫通孔の断面形状の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の各実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に示す各実施の形態は一例であり、これらの実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る回転電機を示す断面図である。回転電機は、固定子40と、回転子8とを備えている。固定子40は、ステータコア1と、ステータコア1に設けられたステータコイル11とを有している。ステータコイル11に電流が流れることによって回転磁界が発生し、回転子8に誘導電流が流れる。誘導電流による電磁力により回転子8が回転する。回転子8の回転によって、動力が発生する。つまり、回転電機は電動機として機能する。一方、外力によって回転子8を回転させた場合には、このような一連の動作とは反対の動作が生じ、回転電機は発電機として機能する。
ステータコア1は、筒状のフレーム2に嵌められることによって固定されている。フレーム2は、鉄から構成されている。フレーム2は、センターフレーム3に対して固定されている。センターフレーム3は、アルミニウムから構成されている。
負荷側軸受4は、フロントフレーム5に保持されている。非負荷側軸受6は、リアフレーム7に保持されている。負荷側軸受4および非負荷側軸受6には、回転子8が回転可能に支持されている。フロントフレーム5およびリアフレーム7は、センターフレーム3に対して固定されている。この例で、負荷側とは回転電機におけるフロント側であり、非負荷側とは回転電機におけるリア側である。
ステータコア1における非負荷側の端面には、UVW相の各相に給電するバスバー9と、バスバー9を収容するバスバーホルダ10が配置されている。ステータコア1における軸方向両端部および側面部には、インシュレータ13が配置されている。また、ステータコア1における軸方向両端部および側面部には、図示しない絶縁紙が配置されている。インシュレータ13は、樹脂から構成されている。また、インシュレータ13は、電流を遮断する絶縁に寄与する。この例で、軸方向とは回転子8が回転する中心線の延びる方向である。
ステータコア1には、インシュレータ13および図示しない絶縁紙を介してステータコイル11が設けられている。ステータコイル11におけるステータコア1よりも軸方向外側に配置される部分をステータコイルエンド部12とする。ステータコイル11は、ステータコア1に、例えば集中巻に代表されるような銅などの電気伝導性が高い線材を巻くことによって構成されている。
図2は図1のインシュレータ13を示す斜視図、図3は図2のインシュレータ13を示す正面図、図4は図2のインシュレータ13を示す側面図である。ステータコア1の軸方向端部に配置されるインシュレータ13は、線材の巻数の管理および線材の位置決めを容易にするために断面U字型に形成されている。インシュレータ13は、ステータコア1の軸方向端部に軸方向に対向する基部131と、基部131における径方向内側に設けられ、軸方向についてステータコア1から離れる方向に基部131から延びる径方向内側突出部132と、基部131における径方向外側に設けられ、軸方向についてステータコア1から離れる方向に基部131から延びる径方向外側突出部133とを有している。この例で、径方向とは回転子8が回転する中心線を中心とする径方向である。断面U字型に形成されたインシュレータ13は、径方向内側突出部132よりも径方向外側突出部133の方が、軸方向についての寸法が大きい。言い換えれば、径方向内側突出部132よりも径方向外側突出部133の方が、基部131からより長く延びている。
図1に示すように、回転子8は、負荷側軸受4および非負荷側軸受6に回転可能に支持されるシャフト14と、シャフト14に設けられ、軸方向に貫通する複数の貫通孔15および複数の磁石収容穴16が周方向に等間隔に形成された回転子鉄心17と、それぞれの磁石収容穴16に挿入された複数の永久磁石18とを有している。
また、回転子8は、外径寸法が回転子鉄心17の外径寸法以下に形成され、磁石収容穴16における負荷側から永久磁石18が脱落することを防止する負荷側端板19と、外径寸法が回転子鉄心17の外径寸法以下に形成され、磁石収容穴16における非負荷側から永久磁石18が脱落することを防止する非負荷側端板20と、外径寸法が回転子鉄心17の外径寸法以下に形成され、ステータコア1における非負荷側に設けられた油路プレート21と、回転子鉄心17をシャフト14に固定するリング22とを有している。
シャフト14には、シャフト14における非負荷側部分に配置され軸方向に延びた第1シャフト油路23と、第1シャフト油路23から径方向外側に延びる第2シャフト油路24とが形成されている。
油路プレート21と非負荷側端板20との間には、軸方向について隙間が形成されている。油路プレート21と非負荷側端板20との間の隙間から、放射状に延びる油路が構成されている。この隙間に対して第2シャフト油路24の少なくとも一部が径方向に重なるように、第2シャフト油路24が配置されている。
非負荷側端板20には、回転子鉄心17の貫通孔15と、非負荷側端板20と油路プレート21との間の隙間から構成された放射状油路における径方向外側端部の少なくとも一部とに連通する図示しない貫通孔が形成されている。
センターフレーム3には、外部のポンプ25から圧送された冷却油104が導入される入口26と、入口26から導入された冷却油104をフロントフレーム5およびリアフレーム7に向かって流すための第1油路27とが形成されている。第1油路27は、センターフレーム3を軸方向に貫通している。
フロントフレーム5およびリアフレーム7には、第1油路27から流入した冷媒である冷却油104をステータコイルエンド部12に向かって噴出するコイル噴出孔28が形成されている。また、フロントフレーム5には、第1油路27から流入した冷却油104を負荷側軸受4に向かって噴出する軸受噴出孔29が形成されている。
リアフレーム7の内側には、カバー30が設けられている。リアフレーム7とカバー30とによって、冷却油導入部31および冷却油貯留部32が形成されている。冷却油導入部31および冷却油貯留部32から第2油路33が構成されている。リアフレーム7には、第1油路27から流入した冷却油104が通るシャフト噴出孔34が形成されている。コイル噴出孔28およびシャフト噴出孔34から噴出された冷却油104は、冷却油導入部31を経て冷却油貯留部32に入る。
リアフレーム7には、軸方向に貫通し、冷却油貯留部32と連通する貫通孔35が形成されている。また、リアフレーム7には、リアカバー36が設けられている。リアカバー36には、貫通孔35に連通する第3油路37が形成されている。第3油路37は、第1シャフト油路23に連通している。第3油路37は、第2油路33とシャフト14との間に配置されている。
冷却油貯留部32におけるシャフト14側の部分には、段差38が設けられている。段差38は、径方向の寸法が非負荷側よりも負荷側の方が小さくなるように形成されている。
カバー30には、小穴39が形成されている。小穴39におけるシャフト14側の部分は、段差38における非負荷側の部分よりも径方向について外側に配置されている。
図5は図1の回転電機における冷却油104の流れ方を示す断面図、図6は図1のVI−VI線に沿った矢視断面図である。回転電機には、第1油路27からフロント側のステータコイルエンド部12へ冷却油104が流れる油路301と、第1油路27からリア側のステータコイルエンド部12へ冷却油104が流れる油路302と、第1油路27から負荷側軸受4および非負荷側軸受6へ冷却油104が流れる油路303と、第1油路27から永久磁石18へ冷却油104が流れる油路304と、第1油路27からリア側のステータコイルエンド部12へ冷却油104が流れる油路305とが形成されている。
油路304の一部である貫通孔15は、それぞれの磁石収容穴16におけるシャフト14側の部分に配置されている。油路304を通過した冷却油104は、フロント側のステータコイルエンド部12およびリア側のステータコイルエンド部12に向かって飛散する。
一方、ステータコア1の軸方向両端部には、インシュレータ13を介してステータコイル11が設けられており、インシュレータ13はステータコイル11における線材の巻数および線材の位置決めを容易にするために断面U字型に形成されているので、回転子8から飛散する冷却油104がインシュレータ13における径方向内側に配置される径方向内側突出部132に衝突し、ステータコイルエンド部12の冷却を阻害する。
第1冷媒経路は、油路304におけるシャフト14から回転子鉄心17へ冷却油104が通過する領域である。第2冷媒経路は、回転子鉄心17に形成されており、油路304における第1冷媒経路を通過した冷却油104が通過する領域、つまり、貫通孔15である。
図7は図1のステータコア1およびステータコイルエンド部12を示す正面図、図8は図7のステータコア1およびステータコイルエンド部12を示す側面図である。樹脂から構成されたインシュレータ13における回転子8側の部分である径方向内側突出部132には、第1貫通孔101が形成されている。回転子8から飛散した冷却油104は、第1貫通孔101を通過して、ステータコイルエンド部12の表面に衝突する。これにより、ステータコイルエンド部12が効果的に冷却される。なお、第1貫通孔101とステータコア1の側面部に配置された絶縁紙とは互いに影響を及ぼさない。
この冷却方法では、ステータコア1およびステータコイル11の軸方向両端部を冷却することで、固定子40の軸方向中間部の熱を両端から冷却することが可能となり、固定子40を効率よく冷却することができる。図6に示すように、実施の形態1に係る回転電機は、上記のような構成を備えたステータコイルエンド部12およびインシュレータ13を有するユニットを複数備える。複数のユニットは、ステータコア1の一表面上で周方向に並べて配置されている。そのため、回転子8から飛散した冷却油104が均等に各ユニットの第1貫通孔101からステータコイルエンド部12に飛散するため、回転電機を均一に冷却することができる。
なお、インシュレータ13による冷却の阻害がない場合は、インシュレータ13による冷却の阻害がある場合と比較して、45%の改善効果が得られた。
また、冷却後の冷却油104は、インシュレータ13における径方向外側の部分である径方向外側突出部133に衝突し、重力方向へ落下することで、回転電機に冷却油104を溜めることができる。溜められた冷却油104は、常時運転するポンプなどによって回転電機から吸い出される。吸い出された冷却油104は、ラジエータに送られて冷却される。冷却された冷却油104は、再び、入口26を通って回転電機に供給される。これら一連の冷却油104の循環によって回転電機の冷却を高効率に行うことができる。
なお、一例として、インシュレータ13にある第1貫通孔101は回転子8からの冷却油104をステータコイルエンド部12へ流入させる構造について説明したが、この構造に限らず、種々の構造を取り得る。
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係る回転電機によれば、シャフト14から回転子鉄心17へ冷却油104が通過する第1冷媒経路を備え、回転子鉄心17は、第1冷媒経路を通過した冷却油104が通過する第2冷媒経路を有し、インシュレータ13は、ステータコア1における軸方向端部に対向する基部131と、基部131における径方向内側に設けられ、軸方向についてステータコア1から離れる方向に基部131から延びる径方向内側突出部132と、基部131における径方向外側に設けられ、軸方向についてステータコア1から離れる方向に基部131から延びる径方向外側突出部133とを有し、径方向内側突出部132には、径方向に貫通する第1貫通孔101が形成され、第2冷媒経路を通過した冷却油104は、第1貫通孔101を通過してステータコイルエンド部12に向かうので、冷却油104がステータコイルエンド部12に保持される。その結果、冷却の効率を向上させることができる。
また、回転子8が回転した場合に、第2冷媒経路を通過した冷却油104が第1貫通孔101を通過してステータコイルエンド部12に到達するので、回転電機が駆動することによって、ステータコア1およびステータコイルエンド部12を冷却させることができる。
実施の形態2.
図9はこの発明の実施の形態2に係る回転電機におけるステータコアおよびステータコイルエンド部を示す正面図、図10は図9のステータコアおよびステータコイルエンド部を示す側面図である。実施の形態2では、実施の形態1と同様に回転子8から飛散する冷却油104を用いて回転電機の冷却を実施するため、実施の形態1と異なる部分についてのみ説明をする。
インシュレータ13の基部131であってステータコイルエンド部12よりもシャフト14側の部分には、軸方向に貫通した第2貫通孔102が形成されている。ステータコア1における軸方向両端部には、第2貫通孔102に連通する第1冷却用溝105が形成されている。第1冷却用溝105は、径方向に延びるように配置されている。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような構成によれば、回転子8から飛散する冷却油104は、第1貫通孔101を通過してステータコイルエンド部12に衝突し、ステータコイルエンド部12の表面に沿って径方向外側に向かう流れと、第2貫通孔102を通過してステータコア1に当たる流れとの二方向に分配される。
ステータコイルエンド部12の表面に沿って径方向に冷却油104が流れることによって、ステータコイルエンド部12が効果的に冷却される。第2貫通孔102を通過する冷却油104がステータコア1に当たることによってステータコア1の軸方向両端部の端面が広範囲に冷却される。ステータコア1を冷却した冷却油104は、第1冷却用溝105を通って排出される。
この構造では、ステータコア1およびステータコイルエンド部12に冷却油104を当てて冷却することができ、また、ステータコア1を軸方向両端部から冷却することによってステータコア1の軸方向中間部の熱を両端部から効果的に低減させることができる。これにより、固定子40を効率よく冷却することができる。
ステータコア1およびステータコイルエンド部12のそれぞれの冷却に使用された冷却油104は、第1冷却用溝105を通過し、または、インシュレータ13の径方向外側突出部133に衝突することで、回転電機の下部に落下して溜められる。溜められた冷却油104は、実施の形態1と同様に、連続運転するポンプなどによって吸い出され、ラジエータなどで冷却された後、再び、入口26から各部へ供給される。これにより、冷却油104が循環される。
以上説明したように、この発明の実施の形態2に係る回転電機によれば、基部131には、軸方向に延びる第2貫通孔102が形成されているので、ステータコア1をより効果的に冷却することができる。
なお、上記実施の形態2では、一例として、インシュレータ13に形成された第1貫通孔101を介して、回転子8からの液冷媒である冷却油104をステータコイルエンド部12へ流入させ、インシュレータ13に形成された第2貫通孔102を介して、冷却油104を第1冷却用溝105から排出する構成について説明したが、この構造に限らず、種々の構造を取ることができる。
実施の形態3.
図11はこの発明の実施の形態3に係る回転電機におけるステータコアおよびステータコイルエンド部を示す正面図、図12は図11のステータコアおよびステータコイルエンド部を示す側面図である。実施の形態3では、実施の形態1と同様に回転子8から飛散する冷却油104を用いて回転電機の冷却を実施するため、実施の形態1と異なる部分についてのみ説明する。
インシュレータ13の径方向外側突出部133における径方向外側端面は、ステータコア1における径方向外側端面よりも径方向外側に配置されている。また、インシュレータ13の径方向外側突出部133には、第1貫通孔101の延長線上に配置された第3貫通孔103が形成されている。第3貫通孔103における径方向外側部分は、ステータコア1に向かうように形成されている。ステータコア1における径方向外側端面には、第3貫通孔103に連通する第2冷却用溝106が形成されている。第2冷却用溝106は、ステータコイル11に電流を流した場合にステータコア1に発生する磁束の通り道を阻害することがない位置に設けられる。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
このような構成によれば、第1貫通孔101を通過した冷却油104が第3貫通孔103へ供給され、第3貫通孔103を通過した冷却油104をステータコア1の第2冷却用溝106に流すことができる。これにより、ステータコア1の軸方向両端部には、第2冷却用溝106から冷却油104が供給されるため、ステータコア1に対して軸方向についてより広い範囲に冷却油104を供給することができ、また、ステータコア1の径方向外側端面を冷却することができる。
また、ステータコア1の軸方向両端部には、第2冷却用溝106から冷却油104が供給されるため、第2冷却用溝106を満たした冷却油104は、ステータコア1とフレーム2との間の隙間に形成される空気層に入り込む。これにより、熱の移動を妨げる接触熱抵抗を低減することができる。その結果、ステータコア1からセンターフレーム3への熱移動を促進させることが可能となるため、ステータコイルエンド部12だけでなくステータコア1の中間部を含めた高い冷却の効果を得ることができる。
以上説明したように、この発明の実施の形態3に係る回転電機によれば、径方向外側突出部133には、ステータコイルエンド部12を通過した冷却油104が通過することによってステータコア1に向かう第3貫通孔103が形成されているので、ステータコア1をより効果的に冷却することができる。
また、ステータコア1には、第3貫通孔103に連通する第2冷却用溝106が形成されているので、ステータコア1をより効果的に冷却することができる。
なお、上記実施の形態3では、インシュレータ13に形成された第1貫通孔101を介して回転子8から冷却油104をステータコイルエンド部12へ流入させ、インシュレータ13に形成された第3貫通孔103を介して第2冷却用溝106に冷却油104を満たす構成について説明したが、この構成に限らず、種々の構成を取ることができる。
実施の形態4.
図13はこの発明の実施の形態4に係る回転電機におけるステータコアおよびステータコイルエンド部を示す正面図、図14は図13のステータコアおよびステータコイルエンド部を示す側面図である。実施の形態4では、冷却油104の流路のみが実施の形態2および実施の形態3と異なるため、異なる部分についてのみ説明し、その他の部分については説明を省略する。
実施の形態3と同様に、インシュレータ13の径方向外側突出部133における径方向外側端面は、ステータコア1における径方向外側端面よりも径方向外側に配置されている。また、インシュレータ13の径方向外側突出部133には、第1貫通孔101の延長線上に配置された第3貫通孔103が形成されている。第3貫通孔103における径方向外側部分は、ステータコア1に向かうように形成されている。ステータコア1における径方向外側端面には、第3貫通孔103に連通する第2冷却用溝106が形成されている。第2冷却用溝106は、ステータコイル11に電流を流した場合にステータコア1に発生する磁束の通り道を阻害することがない位置に設けられる。
実施の形態2と同様に、インシュレータ13の基部131であってステータコイルエンド部12よりもシャフト14側の部分には、軸方向に貫通した第2貫通孔102が形成されている。ステータコア1における軸方向両端部には、第2貫通孔102に連通する第1冷却用溝105が形成されている。第1冷却用溝105は、径方向に延びるように配置されている。その他の構成は、実施の形態2および実施の形態3と同様である。
このような構成によれば、回転子8から飛散する冷却油104は、第1貫通孔101を通過してステータコイルエンド部12に衝突し、ステータコイルエンド部12の表面に沿って径方向外側に向かう流れと、第2貫通孔102を通過してステータコア1に当たる流れとの二方向に分配される。
第1貫通孔101を通過した冷却油104は、ステータコイルエンド部12の表面に沿って径方向に流れてステータコイルエンド部12を冷却し、さらに、第2冷却用溝106へ供給されて、ステータコア1の径方向外側端面からのステータコア1の冷却を可能にする。
また、第2貫通孔102を通過した冷却油104がステータコア1の軸方向両端部の端面に導かれて第1冷却用溝105を通って排出されるので、ステータコア1の軸方向両端部の端面を冷却することができる。このようにステータコア1の径方向外側端面および軸方向両端面からの効果的な冷却によって、ステータコア1からセンターフレーム3への熱移動を促進させステータコア1の中間部を含めた高い冷却の効果を得ることができる。
以上説明したように、この発明の実施の形態4に係る回転電機によれば、実施の形態2および実施の形態3の両方の効果を得ることができる。
なお、上記実施の形態4では、一例として、インシュレータ13に形成された第1貫通孔101を介して回転子8からの冷却油104をステータコイルエンド部12へ流入させ、インシュレータ13に形成された第2貫通孔102を介して第1冷却用溝105から冷却油104を排出し、インシュレータ13に形成された第3貫通孔103を介して第2冷却用溝106に冷却油104を満たす構成について説明したが、この構成に限らず、種々の構成を取ることができる。
実施の形態5.
図15はこの発明の実施の形態5に係る回転電機におけるステータコアおよびステータコイルエンド部を示す正面図、図16は図15のステータコアおよびステータコイルエンド部を示す側面図である。実施の形態5では、冷却油104の流路のみが実施の形態2と異なるため、異なる部分についてのみ説明し、その他の部分については説明を省略する。
インシュレータ13の径方向外側突出部133には、第1貫通孔101の延長線上に配置される第3貫通孔103が形成されている。ステータコア1における軸方向両端部には、径方向に延びる第3冷却用溝107が形成されている。第3貫通孔103における径方向外側部分は、ステータコア1に向かうように形成されている。第3冷却用溝107は、第3貫通孔103に連通している。第3冷却用溝107の径方向内側端部は、インシュレータ13の径方向内側端部よりも径方向内側に配置されている。その他の構成は、実施の形態2と同様である。
このような構成によれば、回転子8から飛散してきた冷却油104が第1貫通孔101を通過してステータコイルエンド部12の表面に沿って径方向外側に向かうことによってステータコイルエンド部12が冷却される。ステータコイルエンド部12を冷却した冷却油104は、第3貫通孔103を通過し、さらに第3冷却用溝107を通過する。冷却油104が第3冷却用溝107を通過することによって、ステータコア1の軸方向両端部が冷却される。これにより、ステータコイルエンド部12およびステータコア1を同時に効果的に冷却することができ、軸方向中心部の熱を軸方向両端部から効果的に冷却することが可能となる。その結果、冷却油104によるステータコア1およびステータコイルエンド部12の冷却効果を高めることができる。
また、冷却に使用された冷却油104は、第3冷却用溝107から排出され、回転電機の下部へ落下して溜められる。溜められた冷却油104は、実施の形態1と同様に、連続運転するポンプなどによって吸い出され、ラジエータなどで冷却された後、再び、入口26から各部へ供給される。これにより、冷却油104が循環される。
以上説明したように、この発明の実施の形態5に係る回転電機によれば、ステータコア1には、第3貫通孔103に連通する第3冷却用溝107が形成され、第3冷却用溝107は、ステータコア1における第3貫通孔103に連通する部分から径方向内側突出部132よりも径方向内側の部分まで延びているので、ステータコア1をより効果的に冷却することができる。
なお、上記実施の形態5では、一例として、インシュレータ13に形成された第1貫通孔101を介して回転子8から冷却油104をステータコイルエンド部12へ流入させ、インシュレータ13に形成された第3貫通孔103を介して第3冷却用溝107から冷却油104を排出する構成について説明したが、この構成に限らず、種々の構成を取ることができる。
実施の形態6.
図17はこの発明の実施の形態6に係る回転電機におけるステータコアおよびステータコイルエンド部を示す正面図、図18は図17のステータコアおよびステータコイルエンド部を示す側面図である。実施の形態6では、冷却油104の流路のみが実施の形態5と異なるため、異なる部分についてのみ説明し、その他の部分については説明を省略する。
インシュレータ13の基部131であってステータコイルエンド部12よりもシャフト14側の部分には、軸方向に貫通した第2貫通孔102が形成されている。ステータコア1における軸方向両端部には、径方向に延びる第3冷却用溝107が形成されている。第3冷却用溝107は、第3貫通孔103および第2貫通孔102に連通されている。第1貫通孔101を通過した冷却油104は、第3貫通孔103を通る流れと第2貫通孔102を通る流れとに分配される。
このような構成によれば、回転子8から飛散してきた冷却油104が第1貫通孔101を通過してステータコイルエンド部12の表面に沿って径方向外側に向かうことによってステータコイルエンド部12が冷却される。ステータコイルエンド部12を冷却した冷却油104は、第3貫通孔103を通過し、さらに第3冷却用溝107を通過する。冷却油104が第3冷却用溝107を通過することによって、ステータコア1の軸方向両端部が冷却される。
また、回転子8から飛散してきた冷却油104が第1貫通孔101を通過し、第2貫通孔102を通過して、ステータコア1に当たることによってステータコア1の軸方向両端部を冷却することが可能となる。
また、この構成は、軸方向について両端からステータコア1およびステータコイルエンド部12を冷却することで、固定子40の軸方向中心部の熱を両端から効果的に低減させることが可能となり、冷却油104によるステータコア1およびステータコイルエンド部12の冷却効果を高める。
また、冷却に使用された冷却油104は、第3冷却用溝107から排出され、回転電機の下部へ落下して溜められる。溜められた冷却油104は、実施の形態1と同様に、連続運転するポンプなどによって吸い出され、ラジエータなどで冷却された後、再び、入口26から各部へ供給される。これにより、冷却油104が循環される。
以上説明したように、この発明の実施の形態6に係る回転電機によれば、径方向外側突出部133には、ステータコイルエンド部12を通過した冷却油104が通過することによってステータコア1に向かう第3貫通孔103が形成され、ステータコア1には、第3貫通孔103に連通する第3冷却用溝107が形成され、第3冷却用溝107は、ステータコア1における第3貫通孔103に連通する部分から径方向内側突出部132よりも径方向内側の部分まで延び、第3冷却用溝107は、第2貫通孔102に連通するので、ステータコア1およびステータコイルエンド部12をより効果的に冷却することができる。
なお、上記実施の形態6では、一例として、インシュレータ13に形成された第1貫通孔101を介して回転子8から冷却油104をステータコイルエンド部12に流入させ、インシュレータ13に形成された第2貫通孔102および第3貫通孔103を介して第3冷却用溝107に冷却油104を排出する構成について説明したが、この構成に限らず、種々の構成を取ることができる。
実施の形態7.
図19はこの発明の実施の形態7に係る回転電機のステータコアおよびステータコイルエンド部の要部を示す正面図、図20は図19のステータコアおよびステータコイルエンド部を示す側面図、図21はこの発明の実施の形態7に係る回転電機のステータコアおよびステータコイルエンド部の要部を示す正面図、図22は図21のステータコアおよびステータコイルエンド部を示す側面図、図23はこの発明の実施の形態7に係る回転電機を示す正面図である。図19および図20では、回転子8よりも上方側に配置されたステータコア1およびステータコイルエンド部12を示し、図21および図22では、回転子8よりも下方側に配置されたステータコア1およびステータコイルエンド部12を示している。
実施の形態7では、実施の形態1と同様に、ステータコイルエンド部12を囲うようにインシュレータ13が配置されている。インシュレータ13は、径方向外側に径方向外側突出部133を有し、径方向内側に径方向内側突出部132を有し、ステータコイルエンド部12とステータコア1との間に基部131を有している。径方向外側突出部133は、径方向内側突出部132よりも長くなっている。径方向内側突出部132には、飛散する冷却油104をステータコイルエンド部12へ導く第1貫通孔101が形成されている。
径方向外側突出部133および径方向内側突出部132は、基部131を介して接続されている。実施の形態7では、実施の形態1と異なり、インシュレータ13は、径方向外側突出部133における基部131との接続側とは反対に位置する端部に設けられた遮蔽板134をさらに有している。遮蔽板134は、径方向外側突出部133から径方向内側に延びて配置されている。また、遮蔽板134は、径方向外側部分よりも径方向内側部分がステータコイルエンド部12に近づくように配置されている。遮蔽板134は、第1貫通孔101を通過して径方向内側突出部132と径方向外側突出部133との間に浸入した冷却油104がインシュレータ13の外側に飛散することを防止する。
このような構成によれば、回転子8から飛散する冷却油104は、第1貫通孔101を通過してステータコイルエンド部12の表面に衝突する。ステータコイルエンド部12の表面に衝突した冷却油104は、ステータコイルエンド部12の端面を径方向内側から径方向外側に向かって流れて、インシュレータ13の径方向外側突出部133に衝突する。径方向外側突出部133に衝突した冷却油104は、ステータコイルエンド部12から遮蔽板134に向かって径方向外側突出部133に沿って流れ、さらに、遮蔽板134に沿って径方向外側から径方向内側に向かって流れて、ステータコイルエンド部12に近づく。また、回転子8から飛散する冷却油104は、第1貫通孔101を通過して遮蔽板134の表面に衝突する。遮蔽板134の表面に衝突した冷却油104は、遮蔽板134の表面に沿って径方向内側から径方向外側に向かって流れて、インシュレータ13の径方向外側突出部133に衝突する。径方向外側突出部133に衝突した冷却油104は、遮蔽板134からステータコイルエンド部12に向かって径方向外側突出部133に沿って流れ、さらに、ステータコイルエンド部12に沿って径方向外側から径方向内側に向かって流れる。そのため、ステータコイルエンド部12と径方向外側突出部133と遮蔽板134とによって囲まれた空間は、第1貫通孔101を通過した冷却油104を滞留させる滞留部108として機能する。滞留部108で溜められた冷却油104は、発熱部位であるステータコイルエンド部12に接触しやすくなる。したがって、実施の形態7に係る回転電機では、冷却油104とステータコイルエンド部12との接触時間が増大し、ステータコイルエンド部12の冷却効果が高められる。
また、実施の形態7に係る回転電機では、実施の形態1と同様に、回転子8から飛散する冷却油104が、回転子8の周囲に沿って配置された固定子40のステータコイルエンド部12に均等に飛散する。そのため、回転電機の周方向における温度ばらつきを抑制することができる。図23に示すように、実施の形態7に係る回転電機は、上記のような構成を備えたステータコイルエンド部12およびインシュレータ13を有するユニットを複数備えている。複数のユニットは、ステータコア1の一表面上に周方向に並べて配置されている。そのため、回転子8よりも上方側に位置する、図19および図20に示すステータコイルエンド部12およびインシュレータ13は、回転子8よりも下方側に位置する、図21および図22に示すステータコイルエンド部12およびインシュレータ13との間で、上下関係が逆になる。
周方向に隣接するユニットは、冷却油104の周方向の移動を促すべく、それぞれのインシュレータ13の滞留部108が連通されるように配置されている。図23に示す構造によれば、回転電機の固定子40では、遮蔽板134と径方向外側突出部133とから構成される滞留部108が、周方向に隣り合って配置されている。回転電機の上端から下端にかけて滞留部108が連続することで、回転電機には、冷媒路109が形成されている。これにより、回転電機の上端において、第1貫通孔101を通過して径方向内側突出部132と径方向外側突出部133との間に浸入した冷却油104は、矢印Aの方向に冷媒路109に沿って回転電機の下端に向かって重力方向に流れ落ち、冷却油104の排出が促進される。
周方向に隣り合うインシュレータ13のそれぞれの径方向内側突出部132の間には、冷却油104が排出される隙間が形成されている。第1貫通孔101を通過して径方向内側突出部132と径方向外側突出部133との間に至った冷却油104は、ステータコイルエンド部12などの発熱部位によって加熱される。加熱された冷却油104は、隣り合う径方向内側突出部132の隙間を通ることによって、冷却油104が回転電機の上端から下端に向かって流れ落ちる過程で、冷却油104を効率よく排出することができる。これにより、回転子8から飛散する冷却油104を、第1貫通孔101を介してステータコイルエンド部12へ径方向内側から径方向外側に導くことができるため、ステータコイルエンド部12の周方向における温度のばらつきを抑える効果を維持することができる。
以上説明したように、この発明の実施の形態7に係る回転電機によれば、インシュレータ13は、径方向外側突出部133に設けられ径方向外側突出部133から方向内側であってステータコイルエンド部12に近づくように延びる遮蔽板134を有しているので、第1貫通孔101を通過して径方向内側突出部132と径方向外側突出部133との間に浸入した冷却油104がインシュレータ13の外側に飛散することを防止することができる。
なお、上記実施の形態7では、一例として、インシュレータ13に形成された第1貫通孔101を介して回転子8から冷却油104をステータコイルエンド部12に衝突させる構成について説明したが、この構成に限らず、種々の構成を取ることができる。
実施の形態8.
図24はこの発明の実施の形態8に係る回転電機のステータコアおよびステータコイルエンド部の要部を示す正面図、図25は図24のステータコアおよびステータコイルエンド部を示す側面図、図26はこの発明の実施の形態8に係る回転電機のステータコアおよびステータコイルの要部を示す正面図、図27は図26のステータコアおよびステータコイルエンド部を示す側面図、図28はこの発明の実施の形態8に係る回転電機を示す正面図である。図24および図25では、回転子8よりも上方側に配置されたステータコア1およびステータコイルエンド部12を示し、図26および図27では、回転子8よりも下方側に配置されたステータコア1およびステータコイルエンド部12を示している。
実施の形態8では、冷却油104の冷媒路109のみが実施の形態7と異なる。したがって、異なる部分のみを説明し、他の部分については説明を省略する。実施の形態8では、実施の形態1と同様に、ステータコイルエンド部12を囲うようにインシュレータ13が配置されている。インシュレータ13は、径方向外側に径方向外側突出部133を有し、径方向内側に径方向内側突出部132を有し、ステータコイルエンド部12とステータコア1との間に基部131を有している。径方向外側突出部133は、径方向内側突出部132よりも長くなっている。径方向内側突出部132には、飛散する冷却油104をステータコイルエンド部12へ導く第1貫通孔101が形成されている。
径方向外側突出部133および径方向内側突出部132は、基部131を介して接続されている。実施の形態8では、実施の形態1と異なり、インシュレータ13は、径方向外側突出部133における基部131との接続側とは反対に位置する端部に設けられた外側基部135をさらに有している。外側基部135は、径方向外側突出部133と径方向内側突出部132とに接続されている。外側基部135は、第1貫通孔101を通過して径方向内側突出部132と径方向外側突出部133との間に浸入した冷却油104がインシュレータ13の外側に飛散することを防止する。
このような構成によれば、回転子8から飛散する冷却油104は、第1貫通孔101を通過してステータコイルエンド部12の表面に衝突する。ステータコイルエンド部12の表面に衝突した冷却油104は、ステータコイルエンド部12の端面を径方向内側から径方向外側に向かって流れて、インシュレータ13の径方向外側突出部133に衝突する。径方向外側突出部133に衝突した冷却油104は、ステータコイルエンド部12から外側基部135に向かって径方向外側突出部133に沿って流れ、さらに、外側基部135に沿って径方向外側から径方向内側に向かって流れて、ステータコイルエンド部12に近づく。また、回転子8から飛散する冷却油104は、第1貫通孔101を通過して外側基部135の表面に衝突する。外側基部135の表面に衝突した冷却油104は、外側基部135の表面に沿って径方向内側から径方向外側に向かって流れ、さらに、インシュレータ13の径方向外側突出部133に衝突する。径方向外側突出部133に衝突した冷却油104は、外側基部135からステータコイルエンド部12に向かって径方向外側突出部133に沿って流れ、さらに、ステータコイルエンド部12に沿って径方向外側から径方向内側に向かって流れる。そのため、ステータコイルエンド部12と径方向外側突出部133と外側基部135とによって囲まれた空間は、第1貫通孔101を通過した冷却油104を滞留させる滞留部108として機能する。滞留部108で溜められた冷却油104は、発熱部位であるステータコイルエンド部12に接触しやすくなる。したがって、実施の形態8に係る回転電機では、冷却油104とステータコイルエンド部12との接触時間が増大し、ステータコイルエンド部12の冷却効果が高められる。
図28に示すように、実施の形態8に係る回転電機は、上記のような構成を備えたステータコイルエンド部12およびインシュレータ13を有するユニットを複数備えている。複数のユニットは、ステータコア1の一表面上に周方向に並べて配置されている。そのため、回転子8よりも上方側に位置する、図24および図25に示すステータコイルエンド部12およびインシュレータ13は、回転子8よりも下方側に位置する、図26および図27に示すステータコイルエンド部12およびインシュレータ13との間で、上下関係が逆になる。
周方向に隣接するユニットは、冷却油104の周方向の移動を促すべく、それぞれのインシュレータ13の滞留部108が連通されるように配置されている。図28に示す構造によれば、回転電機の固定子40では、インシュレータ13が周方向に連続して配置されているので、回転電機の上端から下端にかけて滞留部108が連続して配置される。回転電機の上端から下端にかけて滞留部108が連続することで、回転電機には、冷媒路109が形成されている。隣り合うインシュレータ13のそれぞれの径方向外側突出部133は、互いに接合されている。隣り合うインシュレータ13のそれぞれの径方向内側突出部132は、回転電機の上端側では互いに接合され、一方、回転電機の下端側では接合されていない。
このような構成によれば、回転子8から固定子40の各ステータコイルエンド部12に飛散する冷却油104の出入口は、回転電機の上端側では第1貫通孔101のみとなる。第1貫通孔101を通過して径方向内側から径方向外側に向かってステータコイルエンド部12に流入する冷却油104は、滞留部108に溜められる。滞留部108に溜められる冷却油104は、滞留部108に保持されやすくなり、ステータコイルエンド部12との接触時間および接触面積が増加する。これにより、ステータコイルエンド部12の冷却が促進される。
ステータコイルエンド部12の冷却に使用された冷却油104は、矢印Aの方向に、回転電機の上端から下端にかけて重力方向へ冷媒路109を流れ、回転電機の下端に滞留する。回転電機の下端側では、隣り合う径方向内側突出部132が互いに接合されていないため、隣り合う径方向内側突出部132の間に隙間が形成される。そのため、回転電機の上端から重力方向へ冷媒路109を通って加熱された冷却油104は、回転電機の上端から流れ落ちて、隣り合う径方向内側突出部132の間の隙間から排出される。これにより、その後に回転子8から飛散する冷たい冷却油104が第1貫通孔101を通過して径方向内側から径方向外側に向かってステータコイルエンド部12へ導かれる。したがって、外側基部135により冷却油104とステータコイルエンド部12との接触時間を増大させるとともに、冷却により加熱された冷却油104の排出を促すことができる。また、冷却油104が周方向に均等に飛散するため、ステータコイルエンド部12を含む固定子40を周方向に均等に冷却することができる。
以上説明したように、この発明の実施の形態8に係る回転電機によれば、インシュレータ13は、径方向外側突出部に133設けられ径方向内側突出部132にまで延びる外側基部135を有しているので、第1貫通孔101を通過して径方向内側突出部132と径方向外側突出部133との間に浸入した冷却油104がインシュレータ13の外側に飛散することを防止することができる。
なお、上記実施の形態8では、インシュレータ13に形成された第1貫通孔101を介して回転子8からの冷却油104をステータコイルエンド部12に衝突させる構成について説明したが、この構造に限らず、種々の構造を取ることができる。
また、本発明の各上記実施の形態について説明したが、図は一例を示したものであり、本発明は種々の形態を取り得る。
また、各上記実施の形態では、第1貫通孔101、第2貫通孔102および第3貫通孔103のそれぞれの断面形状が長方形型である例を図示したが、図29〜図34に示すように、各貫通孔の断面形状は、円筒形状である丸型貫通孔201、多角形状である、四角形型貫通孔202、三角形型貫通孔203、台形型貫通孔204または星形型貫通孔205、または、切欠き形状である切欠き型206であってもよく、また、各貫通孔は、丸型貫通孔201、四角形型貫通孔202、三角形型貫通孔203、台形型貫通孔204および星形型貫通孔205を種々に組み合わせてもよい。
1 ステータコア、2 フレーム、3 センターフレーム、4 負荷側軸受、5 フロントフレーム、6 非負荷側軸受、7 リアフレーム、8 回転子、9 バスバー、10 バスバーホルダ、11 ステータコイル、12 ステータコイルエンド部、13 インシュレータ、14 シャフト、15 貫通孔、16 磁石収容穴、17 回転子鉄心、18 永久磁石、19 負荷側端板、20 非負荷側端板、21 油路プレート、22 リング、23 第1シャフト油路、24 第2シャフト油路、25 ポンプ、26 入口、27 第1油路、28 コイル噴出孔、29 軸受噴出孔、30 カバー、31 冷却油導入部、32 冷却油貯留部、33 第2油路、34 シャフト噴出孔、35 貫通孔、36 リアカバー、37 第3油路、38 段差、39 小穴、40 固定子、101 第1貫通孔、102 第2貫通孔、103 第3貫通孔、104 冷却油、105 第1冷却用溝、106 第2冷却用溝、107 第3冷却用溝、108 滞留部、109 冷媒路、131 基部、132 径方向内側突出部、133 径方向外側突出部、134 遮蔽板、135 外側基部、301 油路、302 油路、303 油路、304 油路、305 油路。

Claims (12)

  1. シャフトおよび前記シャフトに設けられた回転子鉄心を有する回転子と、前記回転子よりも径方向外側に設けられたステータコア、前記ステータコアよりも軸方向外側に設けられたインシュレータおよび前記インシュレータに設けられたステータコイルエンド部を有する固定子とを備え、前記回転子が前記シャフトを中心に回転する回転電機であって、
    前記シャフトから前記回転子鉄心へ冷媒が通過する第1冷媒経路を備え、
    前記回転子鉄心は、前記第1冷媒経路を通過した前記冷媒が通過する第2冷媒経路を有し、
    前記インシュレータは、前記ステータコアにおける軸方向端部に対向する基部と、前記基部における径方向内側に設けられ、軸方向について前記ステータコアから離れる方向に前記基部から延びる径方向内側突出部と、前記基部における径方向外側に設けられ、軸方向について前記ステータコアから離れる方向に前記基部から延びる径方向外側突出部とを有し、
    前記径方向内側突出部には、径方向に貫通する第1貫通孔が形成され、
    前記第2冷媒経路を通過した前記冷媒は、前記第1貫通孔を通過して前記ステータコイルエンド部に向かう回転電機。
  2. 前記回転子が回転した場合に、前記第2冷媒経路を通過した前記冷媒が前記第1貫通孔を通過して前記ステータコイルエンド部に到達する請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記基部には、軸方向に延びる第2貫通孔が形成されている請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記径方向外側突出部には、前記ステータコイルエンド部を通過した前記冷媒が通過することによって前記ステータコアに向かう第3貫通孔が形成されている請求項1から請求項3までの何れか一項に記載の回転電機。
  5. 前記ステータコアには、前記第3貫通孔に連通する第2冷却用溝が形成されている請求項4に記載の回転電機。
  6. 前記ステータコアには、前記第3貫通孔に連通する第3冷却用溝が形成され、
    前記第3冷却用溝は、前記ステータコアにおける前記第3貫通孔に連通する部分から前記径方向内側突出部よりも径方向内側の部分まで延びている請求項4に記載の回転電機。
  7. 前記径方向外側突出部には、前記ステータコイルエンド部を通過した前記冷媒が通過することによって前記ステータコアに向かう第3貫通孔が形成され、
    前記ステータコアには、前記第3貫通孔に連通する第3冷却用溝が形成され、
    前記第3冷却用溝は、前記ステータコアにおける前記第3貫通孔に連通する部分から前記径方向内側突出部よりも径方向内側の部分まで延び、
    前記第3冷却用溝は、前記第2貫通孔に連通する請求項3に記載の回転電機。
  8. 前記インシュレータは、前記径方向外側突出部に設けられ前記径方向外側突出部から前径方向内側であって前記ステータコイルエンド部に近づくように延びる遮蔽板をさらに有している請求項1に記載の回転電機。
  9. 前記インシュレータは、前記径方向外側突出部に設けられ前記径方向内側突出部にまで延びる外側基部をさらに有している請求項1に記載の回転電機。
  10. 前記第1貫通孔の断面形状は、円筒形状、多角形状または切欠き形状である請求項1に記載の回転電機。
  11. 前記第2貫通孔の断面形状は、円筒形状、多角形状または切欠き形状である請求項3または請求項7に記載の回転電機。
  12. 前記第3貫通孔の断面形状は円筒形状、多角形状または切欠き形状である請求項4から請求項7までの何れか一項に記載の回転電機。
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