JP4483464B2 - 電子天びん - Google Patents

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Description

本発明は電子天びんに関し、特に電磁力平衡方式の電子天びんに関する。
従来、電子天びんには、電磁力平衡方式による荷重/電流変換機構が広く利用されている。図4は、電磁力平衡方式による電子天びんの概略構成図を示したもので、受け皿41に載置される被計量物の荷重を平衡ビーム42の一端に作用させると共に、支点42aをはさんだ反対側に復元力として電磁力を作用させるようにしたはかり機構部4と、永久磁石51aを用いた磁場発生器51とその磁界中に吊設されたフォースコイル52からなる電磁力発生機構部5と、前記平衡ビーム42の位置の変位を電気信号に変換するための光源61、シャッタ62及び光電変換素子63からなる変位検出器6と、前記フォースコイル52に流すコイル電流52aを制御して平衡ビーム42の平衡をとるサーボ増幅器71と前記コイル電流52aを電圧信号72aに変換する電流/電圧変換器72からなる制御機構部7と、前記電圧信号72aをサンプリングしてA/D変換するA/D変換器81、このA/D変換器81からの数値データをディジタルフィルタで平滑処理して被計量物の荷重を重量値データに変換し、これを表示器82に表示するマイクロコンピュータ83からなる信号処理・表示部8から構成されている。
図5は、前記電磁力発生機構部5の動作原理図を示すもので、磁場発生器51によって発生する磁界の磁束密度をB、フォースコイル52の全長をL、フォースコイル52に流すコイル電流をI、電磁力をFとすると、(1)式で表わされる矢印方向の電磁力Fが発生する。
F=BIL・・・(1)
そしてまた、被計量物の荷重をW、被計量物の荷重作用点と支点42a間の距離をa、支点42aと電磁力作用点間の距離をbとすると、電磁力Fの回転モーメントbFと荷重Wの回転モーメントaWは、前記サーボ増幅器71によりバランスするように制御されるので、コイル電流Iは、(2)式に示すように荷重Wに比例する。
I=aW/(bBL)・・・(2)
特公平07−15405号公報
従来の電子天びんは、上記のように構成されているが、被計量物を段階的に定格最小値から増加させながら計量した場合と、定格最大値から段階的に減少させながら計量した場合とを比較すると、同一被計量物であるにも関わらず、図6に示したようなヒステリシス誤差が発生する。例えば、0〜200g定格の電子天びんにおいて、100g(定格値の50%に相当)の分銅1を計量する場合、最初分銅1を載せてその重量M1を計量した状態で、さらに分銅2を載せた後これを取り除き、分銅1だけを残して重量M2を計量すると、重量M1に対し重量M2にΔH50(−0.1mg)のヒステリシス誤差が発生する。このヒステリシス誤差は、重量定格値の大きい電子天びんほど大きくなり、またΔHで示したように定格値の5%など最小、最大に近づくほど小さくなる傾向がある。
この原因として、コイル電流Iによって発生する磁化力が磁場発生器51に用いられている永久磁石51aの磁化に影響を与えるためであると考えられる。図7はコイル電流Iにより発生する磁束密度Bの変化を示したもので、コイル電流Iが最小値(0%)から増加する場合の磁束密度B(図のA曲線)より、コイル電流Iが最大値(100%)から減少する場合の磁束密度B(図のB曲線)の方が大きくなる。このような磁束密度に現れるヒステリシス特性の幅を縮小するには、コイル電流Iを小さくすることが好ましいが、それには永久磁石を大きくしたり保持力の大きな永久磁石を用いる必要がある。実際には、磁束密度の安定性や形状に制限があるために磁束密度をあまり高くすることができないという問題がある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであって、コイル電流の増減によって生じる磁束密度のヒステリシス特性に起因するヒステリシス誤差を低減した電子天びんを提供することを目的とするものである。
重量を計量するようにした電子天びんにおいて、前記平衡ビームの平衡状態からの位置の変位を検出する手段と、この位置の変位にPID演算を行い、この演算値を前記フォースコイルを制御するPID制御電流に変換する手段と、前記演算値を重量値に換算して表示する手段と、前記被計量物の荷重が変化したときに、定格範囲内のいかなる荷重が負荷されたとしても前記フォースコイルにより生ずる磁束密度が常に減少または常に増加する方向に変化して収斂するようなコイル電流を一定期間前記フォースコイルに流すとともに、その他の期間は、前記PID制御電流を流す手段とを備え、前記電磁力と被計量物のバランスをとるようにした。本発明の電子天びんは、上記のように構成されており、コイル電流の変化方向によって生じるヒステリシス誤差を軽減することができる。
本発明の電子天びんは、計量時にコイル電流を一旦最大値(または最小値)にしてからコイル電流の制御を始めるので、初期のコイル電流の変化方向が同一となり、コイル電流の変化方向によって決まる同一磁束密度曲線に沿って磁束変化が収斂するのでヒステリシス誤差を小さくすることができ、計量誤差を低減することができる。
本発明による電子天びんの実施例を図面を参照しながら説明する。図1は実施例による電子天びんの概略構成図である。本電子天びんは、被計量物Mの荷重Wとフォースコイル11に発生する電磁力Fを平衡ビーム12に作用させて平衡をとる平衡機構部1と、平衡ビーム12の平衡位置からの位置の変位を検出する変位検出器2と、前記荷重Wに電磁力Fがバランスするようにフォースコイル11に流すコイル電流Iを制御するとともに、コイル電流Iを演算処理して荷重Wを重量に換算し、この重量値を表示する制御演算部3から構成されている。
前記平衡機構部1は、前記平衡ビーム12の中ほどから受け皿13寄りに設けられた支点12aと同一垂直線上にあってその下方に設けられた支点12bを中心に回転するレバー14、15と、このレバー14、15を連結して平行四辺形を形成する垂直レバー16から構成されている。受け皿13は前記垂直レバー16の上部に連結され、フォースコイル11は平衡ビーム12の支点12aをはさんで受け皿13と反対側にあって、永久磁石と円形状の磁路部材からなる磁場発生器17の磁界中に配設されるように吊設されている。
また、前記変位検出器2は、発光ダイオード21と、前記平衡ビーム12の端部に固定され、前記発光ダイオード21からの光線の透過面積を前記平衡ビーム12の位置の変位に応じて変化させるシャッタ22と、このシャッタ22の透過光線を受光してシャッタ22の位置の変位に対応した電圧信号に変換するフォトダイオード23から構成されている。
そして、前記制御演算部3は、フォトダイオード23の出力電圧を数値データ化するA/D変換器31と、この数値データにPID演算処理を行ない、この演算値をD/A変換器33に出力するとともに、前記演算値を重量値に換算して表示器34に表示し、前記演算値の変化率と比較値E1を比較し、この変化率がE1を越えたときにコイル電流Iを一定期間最大値にし、その他の期間は前記演算値をD/A変換器33に出力するようにしたマイクロコンピュータ32と、このマイクロコンピュータ32の出力をD/A変換してアナログ電圧に変換するD/A変換器33から構成されている。
上記構成の電子天びんによる被計量物Mの計量手順を、前記マイクロコンピュータ32の演算制御プログラムの概要を示す図2のフローチャートを参照しながら説明する。図1の前記平衡機構部1によって検出された平衡ビーム12の位置の変位は、A/D変換器31によって、数値データに変換されてマイクロコンピュータ32に入力される。マイクロコンピュータ32は、この数値データに比例(P)、積分(I)、微分(D)の演算処理を行ないPID付き数値データに変換し(S1)、得られたPID付き数値データをメモリに記憶されている換算式を用いて重量値に換算し(S2)、この重量値を表示器34に出力する(S3)。そして、PID付き数値データをメモリに記憶されている変化率E1と比較し(S4)、変化率がE1を越えていれば、コイル電流Iの最大値に相当する数値データをD/A変換器33に出力する(S5)。最大値数値データを一定期間(T1)出力した後、PID付き数値データをD/A変換器33に出力する(S6)。
上記のように、被計量物Mの荷重Wが変化する毎にT1期間だけコイル電流Iが一旦最大値に変化することによって、磁場発生器17における磁束密度Bは、図7に見られるようにT1期間中に最大磁束密度Bmaxに到達し、T1期間が過ぎると曲線A上に矢印方向に減少し、コイル電流I上の変化に伴いP点の磁束密度Bpに収斂する。なお、以上の説明では、T1期間中の出力電流を最大値としたが、最小値としてもよく、この場合にはT1期間中に前記磁場発生器17の磁束密度Bは、Bminに到達し、T1期間が過ぎると、曲線B上の矢印方向に増加し、コイル電流Iの変化に伴いQ点の磁束密度Bqに収斂する。すなわち、従来の電子天びんでは、被計量物Mを増やしながら計量する場合と減らしながら計量する場合において、計量安定時の磁束密度がBpとBqなどのように異なるので、ヒステリシス誤差が発生するのに対し、本発明の電子天びんは磁束密度の異なる2曲線のいずれか一方の近傍において平衡を取るのでヒステリシス誤差が減少する。
図3は、本実施例による定格0〜200g、荷重に対する電磁力作用点のレバー比が20である電子天びんで被計量物Mの荷重Wを計量したときの電磁力Fの変化を示したもので、コイル電流Iもまた電磁力Fと同様の変化を行なう。すなわち、コイル電流Iは、一旦最大値に到達した後、PID制御によって荷重Wにバランスする。
本発明は、計量時初期のコイル電流Iの方向を規定しておいて、コイル電流Iが最小値から増加する場合に発生する磁束密度の特性曲線か、最大値から減少する場合に発生する磁束密度の特性曲線のいずれかを選んで電磁力を発生させることにより、ヒステリシス誤差を減少させるようにしたものであるが、その構成は実施例に限定されるものではなく、例えばD/A変換器33の代わりに、パルス幅変調回路を行い、これをローパスフィルタで平滑してコイル電流Iとして用いたり、D/A変換器33の後に電圧/電流変換器を設けて、定電流特性を持たせることにより制御性を向上させることもできる。また、実施例では計量開始を荷重の変化率の大きさで判断し、初期コイル電流を一定期間流しているが、計量開始ボタンを設けて、計量時これを押して初期コイル電流を流すようにしてもよい。
本発明は、電磁力平衡方式の電子天びんに用いられる。
本発明の実施例による電子天びんの概略構成図である。 本発明の実施例による電子天びんの動作手順を示すフローチャートである。 荷重変化に伴う電磁力の応答を示す電磁力応答図である。 従来の電子天びんの概略構成図である。 電磁力発生機構部の動作説明図である。 電磁力平衡方式の電子天びんの計量値に生じるヒステリシス特性図である。 コイル電流と磁束密度の関係を示す図である。
符号の説明
1 平衡機構部
11 フォースコイル
12 平衡ビーム
12a、12b、42a 支点
13、41 受け皿
14、15 レバー
16 垂直レバー
17、51 磁場発生器
2、6 変位検出器
21 発光ダイオード
22、62 シャッタ
23 フォトダイオード
3 制御演算部
31、81 A/D変換器
32、83 マイクロコンピュータ
33 D/A変換器
34、82 表示器
4 はかり機構部
42 平衡ビーム
5 電磁力発生機構部
51a 永久磁石
52 フォースコイル
52a コイル電流
61 光源
63 光電変換素子
7 制御機構部
71 サーボ増幅器
72 電流/電圧変換器
72a 電圧信号
8 信号処理・表示部

Claims (1)

  1. フォースコイルに流すコイル電流に比例して発生する電磁力と被計量物の荷重とを平衡ビームに作用させた状態で、コイル電流を制御して前記電磁力と荷重とのバランスをとり、この電流値を演算処理して被計量物の重量を計量するようにした電子天びんにおいて、
    前記平衡ビームの平衡状態からの位置の変位を検出する手段と、
    この位置の変位にPID演算を行い、この演算値を前記フォースコイルを制御するPID制御電流に変換する手段と、
    前記演算値を重量値に換算して表示する手段と
    前記被計量物の荷重が変化したときに、定格範囲内のいかなる荷重が負荷されたとしても前記フォースコイルにより生ずる磁束密度が常に減少または常に増加する方向に変化して収斂するようなコイル電流を一定期間前記フォースコイルに流すとともに、その他の期間は、前記PID制御電流を流す手段と
    を備え、前記電磁力と被計量物のバランスをとるようにしたことを特徴とする電子天びん。
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