JP4482649B2 - サボニウスタービン - Google Patents

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    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/70Wind energy
    • Y02E10/74Wind turbines with rotation axis perpendicular to the wind direction

Description

この発明は、サボニウスタービンに係わり、特に、風或いは水流などの流体エネルギーを機械的エネルギー(動力)に変換する装置の中で、サボニウス型として知られている風車或いは水車用のサボニウスタービンに関する。
上述した従来のサボニウスタービンとして、図9(a)〜(c)に示すものが知られている。同図(a)に示すように、サボニウスタービンは、回転可能に支持された回転軸1と、回転軸対称に配置された断面円弧状の2枚の翼2とを備えている。また、同図(b)に示すように、翼2の回転軸1側の端部T1に、回転軸1を挟んで互いにギャップ3を持たせるものや、同図(c)に示すように3枚の翼2が配置されているものが知られている。
何れも回転軸1を鉛直方向に配置すれば無指向性となり、構造が単純で製作し易くしかも大きな起動トルクを持つことから広く使用されているが、最大効率(翼2を通過する流体の持つエネルギーに対するタービン出力の比)は最大10%強と小さいのが欠点とされている。
そこで、効率向上を図るために、図10に示すように、翼2にスリット2aを設けたサボニウス風車が特許文献1に記載されている。このサボニウス風車によれば、スリット2aにより、翼2から剥離する渦列や翼2間に存在する渦等、翼2の揚力を低下させる要因となる渦の形状を小さくして、効率向上を図っている。
しかしながら、上述したサボニウス風車は、図10(b)に示すように、スリット2aを挟んで回転軸1側に配置された回転軸側翼2bと、回転軸1の反対側に配置された反対側翼2cとが同一の円弧状に形成され、これにより、スリット2aは、翼2が形成する円弧の半径方向に向いて設けられることになる。このため、スリット2aを通過した流れは、矢印Y1に示すように、円弧の半径方向の外側に向かって加速して流れてしまうため、翼2からの剥離を効率良く防止しているとは言い難い。
特開平6−323237号公報
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、起動トルクの向上及び流体エネルギーから機械エネルギーの変換効率向上を図ったサボニウスタービンを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、回転可能に支持された回転軸と、前記回転軸を中心として回転対称に配置され、前記回転軸と垂直方向の断面弧状の複数の翼とを備えたサボニウスタービンであって、前記翼は、前記回転軸とは反対側寄りに設けられたスロットを有し、該スロットは、当該スロットから前記回転軸側を構成する回転軸側翼の凸面に沿った方向に向いて設けられていることを特徴とするサボニウスタービンに存する。
請求項1記載の発明によれば、翼には、回転軸とは反対側寄りにスロットが設けられている。また、スロットは、このスロットから回転軸側を構成する回転軸側翼の凸面に沿った方向に向いて設けられている。以上の構成により、スロットによって、回転軸側翼の凸面に沿った方向に加速した流れを作り、回転軸側翼の凸面での流体の剥離を効率的に防ぐことができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のサボニウスタービンであって、前記回転軸側翼は、流線型状に形成することを特徴とするサボニウスタービンに存する。
請求項2記載の発明によれば、回転軸側翼が流線型状に形成されているので、回転軸側翼表面に沿った気流の流れを円滑にして、回転軸側翼の凸面での流体の剥離をより効果的に防ぐことができる。しかも、流線型状に形成することにより、流線型状に形成しない場合に比べて厚みが増し、回転軸側翼の曲げ剛性を高めることができる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載のサボニウスタービンであって、前記スロットから前記回転軸とは反対側の反対側翼を、流線型状に形成することを特徴とするサボニウスタービンに存する。
請求項3記載の発明は、反対側翼が流線型状に形成されているので、反対側翼表面の気流の流れを円滑にして、反対側翼の凹面での流体の剥離をより効果的に防ぐことができる。しかも、流線型状に形成することにより、流線型状に形成しない場合に比べて厚みが増し、反対側翼の曲げ剛性を高めることができる。
請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載のサボニウスタービンであって、前記翼は、前記凸面側における前記回転軸と反対側の一端から前記回転軸側の他端までの距離が、前記凹面側における前記回転軸と反対側の一端から前記回転軸側の他端までの距離より長くなるような流線型状に形成することを特徴とするサボニウスタービンに存する。
請求項4記載の発明によれば、翼は、凸面側における回転軸と反対側の一端から回転軸側の他端までの距離が、凹面側における回転軸と反対側の一端から回転軸側の他端までの距離より長くなるような流線型状に形成されている。従って、気流により、凹面側から凸面側に発生する力を増すことができる。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4何れか1項記載のサボニウスタービンであって、前記スロットは、当該スロットから前記回転軸とは反対側の反対側翼を、前記回転側翼の凸面より外側に配置することにより形成されていることを特徴とするサボニウスタービンに存する。
請求項5記載の発明によれば、スロットから回転軸とは反対側の反対側翼を、回転側翼の凸面より外側に配置することにより、スロットが形成されている。従って、簡単な構成で回転軸側翼の凸面に沿った方向に向いたスロットを設けることができる。
請求項6記載の発明は、請求項5記載のサボニウスタービンであって、前記反対側翼の前記回転軸側の端部は、前記回転軸側翼の前記回転軸と反対側の端部より回転軸側に配置されていることを特徴とするサボニウスタービンに存する。
請求項6記載の発明によれば、反対側翼の回転軸側の端部が、回転軸側翼の回転軸と反対側の端部より回転軸側に配置されている。以上の構成により、スロットによって、回転軸側翼の凸面に沿った方向に、より一層、加速した流れを作ることができる。
請求項7記載の発明は、請求項1〜6何れか1項記載のサボニウスタービンであって、前記翼の回転軸側の端部は、前記回転軸を挟んで互いに離間していることを特徴とするサボニウスタービンに存する。
請求項7記載の発明によれば、翼の回転軸側の端部が回転軸を挟んで互いに離間しているサボニウスタービンにおいても、スロットによって、回転軸側翼の凸面に沿った方向に加速した流れを作り、回転軸側翼の凸面での流体の剥離を効率的に防ぐことができる。
請求項8記載の発明は、請求項1〜6何れか1項記載のサボニウスタービンであって、前記翼の回転軸側の端部は、前記回転軸に結合されていることを特徴とするサボニウスタービンに存する。
請求項8記載の発明によれば、翼の回転軸側の端部が回転軸に結合されているサボニウスタービンにおいても、スロットによって、回転軸側翼の凸面に沿った方向に加速した流れを作り、回転軸側翼の凸面での流体の剥離を効率的に防ぐことができる。
請求項9記載の発明は、請求項1〜8何れか1項記載のサボニウスタービンであって、前記スロットは、一つの翼に複数設けられていることを特徴とするサボニウスタービンに存する。
請求項9記載の発明によれば、スロットが、一つの翼に複数設けられている。以上の構成により、広い範囲で流体の剥離を防ぐことができる。
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、スロットによって、回転軸側翼の凸面に沿った方向に加速した流れを作り、回転軸側翼の凸面での流体の剥離を効率的に防ぐことができるので、起動トルクの向上及び流体エネルギーから機械エネルギーの変換効率向上を図ったサボニウスタービンを得ることができる。
請求項2記載の発明によれば、回転軸側翼表面に沿った気流の流れを円滑にして、回転軸側翼の凸面での流体の剥離をより効果的に防ぐことができるので、より一層の起動トルクの向上及び流体エネルギーから機械エネルギーの変換効率向上を図ることができる。しかも、流線型状に形成することにより、流線型状に形成しない場合に比べて厚みが増し、回転軸側翼の曲げ剛性を高めることができるサボニウスタービンを得ることができる。
請求項3記載の発明によれば、反対側翼表面の気流の流れを円滑にして、反対側翼の凹面での流体の剥離をより効果的に防ぐことができるので、より一層の起動トルクの向上及び流体エネルギーから機械エネルギーの変換効率を図ることができる。しかも、流線型状に形成することにより、流線型状に形成しない場合に比べて厚みが増し、反対側翼の曲げ剛性を高めることができるサボニウスタービンを得ることができる。
請求項4記載の発明によれば、気流により、凹面側から凸面側に発生する力を増すことができるので、より一層の起動トルクの向上及び流体エネルギーから機械エネルギーの変換効率を図ることができるサボニウスタービンを得ることができる。
請求項5記載の発明によれば、簡単な構成で回転軸側翼の凸面に沿った方向に向いたスロットを設けることができるサボニウスタービンを得ることができる。
請求項6記載の発明によれば、スロットによって、回転軸側翼の凸面に沿った方向に、より一層、加速した流れを作ることができるので、より一層、起動トルクの向上及び変換効率の向上を図ったサボニウスタービンを得ることができる。
請求項7記載の発明によれば、翼の回転軸側の端部が回転軸を挟んで互い離間しているサボニウスタービンにおいても、起動トルクの向上及び変換効率の向上を図ったサボニウスタービンを得ることができる。
請求項8記載の発明によれば、翼の回転軸側の端部が回転軸に結合されているサボニウスタービンにおいても、起動トルクの向上及び流体エネルギーから機械エネルギーの変換効率向上を図ったサボニウスタービンを得ることができる。
請求項9記載の発明によれば、スロットによって回転軸翼の凸面に沿った方向により一層加速した流れを作ることができるので、より一層、起動トルクの向上及び変換効率の向上を図ったサボニウスタービンを得ることができる。
第1実施形態
以下、この発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、第1実施形態における本発明のサボニウスタービンの斜示図であり、図2は図1のサボニウスタービンの簡略X−X線断面図である。これらの図に示すように、サボニウスタービンは、回転可能に支持された回転軸10と、回転軸10を中心として、互いに180度離れて、回転対称に配置された2枚の板状の翼20とを備える。
この翼20は、図2に示すように、回転軸10と垂直方向の断面が円弧状に形成されている。また、翼20の回転軸10側の端部T2は、回転軸10を挟んで互いに離間して配置されている。
さらに、各翼20には、矢印Y2で示す回転軸10とは反対側寄りにスロット20aが設けられている。今、翼20において、スロット20aから、矢印Y2で示す回転軸10とは反対側を構成する部分を第1の翼部20b(=請求項中の反対側翼に相当する)とし、スロット20aから、矢印Y3で示す回転軸10側を構成する部分を第2の翼部20c(=請求項中の回転軸側翼に相当する)とする。上記第1の翼部20bは、図2に示すように、第2の翼部20cの凸面より外側、つまり、矢印Y4側に配置されている。これにより、スロット20aは、第2の翼部20cの凸面(図2中の上側にある第2の翼部20cについては上側にある面)に沿った方向に向いて設けられることになる。
上述した構成のサボニウスタービンは、航空機の高揚力装置に用いられている隙間翼(スラット)が、翼上面に加速した気流を作り、翼上面における気流剥離を防ぐことにより高い揚力を実現するものと同様の原理で、起動トルクを大きくしている。
ここで起動時風向きが矢印Y6(図2参照)にあるとすれば、図2中左側の翼20のスロット20aでは、矢印Y5に示すように、負圧状態にある第2の翼部20cの凸面に沿った方向に加速した流れが発生する。この流れにより、第2の翼部20cの凸面における気流の剥離を防止あるいは遅らせることができ、大きな起動トルクが発生する。
一方、図2中右側の翼20においてはスロット20aに生じる矢印Y7方向の気流はその翼20の凸面の正圧を緩和して右側の翼20の持つ負のトルクを低減する。この様にしてスロット20aは左右両翼20において起動トルクの増大をもたらす。
なお、スロット20aとしては、図3の拡大図に示すように、上述した第1の翼部20bの回転軸10側の端部T4を、第2の翼部20cの回転軸10とは反対側の端部T3より矢印Y3で示す回転軸10側に配置して、スロット20aを通過する気流の流れをより一層加速することも考えられる。
第2実施形態
また、上述した第1実施形態では、翼20の回転軸10側の端部T2が、回転軸10を挟んで離間しているサボニウスタービンの翼20にスロット20aを設けていた。また、一つの翼20に、一つのスロット20aを設けていた。しかしながら、例えば、図4に示すように、翼20の回転軸10側の端部T2が回転軸10に結合されているサボニウスタービンの翼20にスロットを設けることも考えられる。また、一つの翼20に、2つのスロット20a1、20a2を設けることも考えられる。
この場合、翼20は、同図に示すように、スロット20a1から矢印Y2で示す回転軸10とは反対側を構成する第1の翼部20bと、スロット20a1から矢印Y3で示す回転軸10側を構成し、かつ、スロット20a2から回転軸10とは反対側を構成する第2の翼部20cと、スロット20a2から回転軸10側を構成する第3の翼部20dとから成る。このことから明らかなように、スロット20a1に対しては、第1の翼部20bが請求項中の反対側翼に相当して、第2の翼部20cが回転軸側翼に相当する。一方、スロット20a2に対しては、第2の翼部20cが反対側翼に相当し、第3の翼部20dが回転軸側翼に相当する。
また、第1の翼部20bは、第2の翼部20cの凸面より外側に配置され、第2の翼部20cは、第3の翼部20dの凸面より外側に配置されている。これにより、スロット20a1は、第2の翼部20cの凸面に沿った方向に向いて設けられ、スロット20a2は、第3の翼部20cの凸面に沿った方向に向いて設けられる。
今、ここで起動時風向きが矢印Y6にあるとすれば、図4中左側の翼20のスロット20a1では、矢印Y8に示すように、負圧状態にある第2及び第3の翼部20c、20dの凸面に沿った方向に加速した流れが発生する。さらに、スロット20a2では、矢印Y9に示すように、負圧状態にある第3の翼部20dの凸面に沿った方向に加速した流れが発生する。これらの流れにより、第2及び第3の翼部20c、20dの凸面における気流の剥離を防止あるいは遅らせることができ、大きな起動トルクが発生する。また、この様に、スロットを2つ又は2つ以上の複数設けることにより広い範囲で剥離を防ぐことができる。
一方、図4中右側の翼20においてはスロット20a1、20a2に生じる矢印Y10、Y11方向の気流はその翼20の凸面の正圧を緩和して右側の翼20の持つ負のトルクを低減する。この様にしてスロット20a1、20a2は左右両翼20において起動トルクの増大をもたらす。
第3実施形態
上述した第1及び第2実施形態においては、2枚の翼を持つサボニウスタービンにスロットを設けていたが、例えば、図5に示すように3枚の翼20を持つサボニウスタービンにスロットを設けることも考えられる。上記第1及び第2実施形態で示した2枚の翼を持つサボニウスタービンにおいては風向き対する風車トルクの変動は180度周期である。これに対して、図5に示すような、3枚の翼20を持つサボニウスタービンは、風向きに対する起動トルクの変動を120度とすることができ起動を円滑に行うことができる。
なお、上述した第1〜第3実施形態においてはサボニウスタービンを風車に適用した場合について説明したが、これを水車に適用することも可能である。この場合水あるいは海水の粘性係数は空気に比べて数百強であるので、スロットの位置及び幅については適切に設定する。
第4実施形態
上述した第1〜第3実施形態においては、厚さがほぼ均一の板状の翼20について説明していた。しかしながら、例えば、図6及び図7に示すように、第1の翼部20bに、凸面側における回転軸10と反対側の一端T51から回転軸10側の他端T52までの距離L11が、凹面側における一端T51から他端52までの距離L12より長くなるような流線型状の厚み分布を与えることも考えられる。さらに、第2の翼部20cに、凸面側における回転軸10と反対側の一端T61から回転軸10側の他端T62までの距離L21が、凹面側における一端T61から他端62までの距離L22より長くなるような流線型状の厚み分布を与えることも考えられる。
以上のように、第1の翼部20b及び第2の翼部20cに流線型状の厚み分布を与えることにより、第1の翼部2b、第2の翼部20cの表面に沿った気流の流れを円滑にし、第1の翼部2b、第2の翼部2cの凸面での流体の剥離をより効果的に防ぐことができる。このため、より一層の起動トルクの向上及び流体エネルギーから機械エネルギーの変換効率向上を図ることができる。
しかも、流線型状に形成することにより、第1〜第3実施形態に示すように流線型状に形成しない場合に比べて第1の翼部20b、第2の翼部20cの厚みが増し、第1の翼部20b、第2の翼部20bの曲げ剛性を高めることもできる。
さらに、第1の翼部20bにおいて凸面側の距離L11が凹面側の距離L12より長くなるように、また、第2の翼部20cにおいて凸面側の距離L21が凹面側の距離L22より長くなるように流線型状に形成している。これにより、距離が長くなる凸面側に沿った流体の流速が増加し、凸面側が凹面側に比べて気圧が低くなり、これに伴って第1の翼部20b、第2の翼部20cには、凹面から凸面に向かう力が発生する。従って、この力がサボニウスタービンの回転トルクとなるため、一層起動トルクの向上及び流体エネルギーから機械エネルギーへの変換効率向上を図ることができる。
この流線型状の翼は、図8(a)及び(b)に示すように、スロットを複数設けた場合や、翼を3つ以上設けた場合にも適用することができる。
第1実施形態における本発明のサボニウスタービンの斜示図である。 図1のサボニウスタービンの簡略X−X線断面図である。 図1に示すスロット20a付近の拡大図である。 第2実施形態におけるサボニウスタービンの簡略断面図である。 第3実施形態におけるサボニウスタービンの簡略断面図である。 第4実施形態におけるサボニウスタービンの斜示図である。 第4実施形態におけるサボニウスタービンの簡略X−X線断面図である。 他の実施形態におけるサボニウスタービンの簡略断面図である。 従来のサボニウスタービンの一例を示す簡略断面図である。 従来のスリット2aが設けられた翼2を有するサボニウスタービンの一例を示す図である。
符号の説明
10 回転軸
20 翼
20a スロット
20b 第1の翼部(反対側翼)
20c 第2の翼部(回転軸側翼)
2 端部
51、T61 一端
52、T62 他端

Claims (9)

  1. 回転可能に支持された回転軸と、前記回転軸を中心として回転対称に配置され、前記回転軸と垂直方向の断面弧状の複数の翼とを備えたサボニウスタービンであって、
    前記翼は、前記回転軸とは反対側寄りに設けられたスロットを有し、
    該スロットは、当該スロットから前記回転軸側を構成する回転軸側翼の凸面に沿った方向に向いて設けられていることを特徴とするサボニウスタービン。
  2. 請求項1記載のサボニウスタービンであって、
    前記回転軸側翼は、流線型状に形成することを特徴とするサボニウスタービン。
  3. 請求項1又は2記載のサボニウスタービンであって、
    前記スロットから前記回転軸とは反対側の反対側翼を、流線型状に形成することを特徴とするサボニウスタービン。
  4. 請求項2又は3記載のサボニウスタービンであって、
    前記翼は、前記凸面側における前記回転軸と反対側の一端から前記回転軸側の他端までの距離が、前記凹面側における前記回転軸と反対側の一端から前記回転軸側の他端までの距離より長くなるような流線型状に形成することを特徴とするサボニウスタービン。
  5. 請求項1〜4何れか1項記載のサボニウスタービンであって、
    前記スロットは、当該スロットから前記回転軸とは反対側の反対側翼を、前記回転側翼の凸面より外側に配置することにより形成されていることを特徴とするサボニウスタービン。
  6. 請求項5記載のサボニウスタービンであって、
    前記反対側翼の前記回転軸側の端部は、前記回転軸側翼の前記回転軸と反対側の端部より回転軸側に配置されていることを特徴とするサボニウスタービン。
  7. 請求項1〜6何れか1項記載のサボニウスタービンであって、
    前記翼の回転軸側の端部は、前記回転軸を挟んで互いに離間していることを特徴とするサボニウスタービン。
  8. 請求項1〜6何れか1項記載のサボニウスタービンであって、
    前記翼の回転軸側の端部は、前記回転軸に結合されていることを特徴とするサボニウスタービン。
  9. 請求項1〜8何れか1項記載のサボニウスタービンであって、
    前記スロットは、一つの翼に複数設けられていることを特徴とするサボニウスタービン。
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