JP4480982B2 - 超微粒子拡散装置 - Google Patents

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Description

本発明は、主として農事用として利用される超微粒子拡散装置に関する。
周知の如く、細霧粒子拡散装置の目的として、例えば、ハウス(温室等)内の温湿度調整に使用される。即ち、この細霧粒子拡散装置で、ハウス(温室等)内の温湿度調整を行うことで、このハウス内に生育する作物に最適な環境の提供を意図する。しかしながら、従来の細霧粒子では、その粒径が大きいことから、この細霧粒子内に埃、細菌等が浸入し易いことが知られている。このように細霧粒子内に埃等が浸入した場合には、作物に悪影響を与える。例えば、樹木の朽ちれ発生、また汚染、薬害発生等の弊害が考えられる。また葉面に付着した場合には、葉の濡れ、朽ちれ、汚染、薬害発生等の弊害が考えられる。さらに従来の細霧粒子拡散装置は、ハウス内の温湿度の均一化が図れず、その修正に苦慮すること、又は作物の均等な生育が図れないこと等の副次的な問題も発生する。尚、この種の細霧粒子拡散装置は、前述の如く、粒径が大きいことから、温室内の濡れの問題と、この濡れを防止するためには、特別な装置と、手段等を配備する必要があり、経済的な問題と、ハウスという狭い領域への配置に困ること等の問題点が考えられる。
また細霧粒子拡散装置の他の目的として、例えば、植物苗接木の養生に使用される。この植物苗接木の養生においては、適正な温度・湿度の維持が不可欠である。そして、湿度の維持に関しては、加湿機器から発生する水の粒子径が重要になってくる。例えば、加湿の際、大きい粒子が噴霧されると接木苗の茎や葉に水滴が付着し、接木箇所に細菌が入り(水滴が、空中を浮遊中に、細菌を拾い)、病気とカビ等を媒介して、苗の生育に障害を与えること、またこのような状況では、苗接木の歩留まりを悪くする原因となり問題である。殊に、苗接木の接合部分は手術後の傷と同じであり、特別な配慮が必要である。尚、市販されている自動制御方式の細霧粒子拡散装置では、大きい粒子になり易い、この場合においては、加湿運転終了後も水滴が気化するため結露が発生し易く、設定値に対して多湿状態(オーバーフロー)になる傾向がある。この大きい粒子は湿度センサーとの相性も非常に悪く、高分子センサーの寿命を極端に短くする。尚、市販されている湿度センサーの殆どは、結露しないことを使用条件としている。しかし、この高分子センサーは、養生室等の密閉された空間で使用する場合、一度結露が発生するとオーバーフロー状態となり、その間制御は行われない。また、その環境上(相対湿度90%以上)、センサーに付着した水滴は蒸発しにくく、復旧するまでにかなりの時間を要する。また養生室が結露しにくい構造であることは最低条件であるが、結露したセンサーのために室内を換気して湿度を下げることもあり、このような操作は、この苗接木の養生には問題がある。
尚、以上は細霧粒子拡散装置を、農事用として採用した従来例を説明したが、この種の超微粒子拡散装置は、この分野に限定されず、例えば、生活空間となる全ての建屋(人的施設)、海苔・茸等の製造、倉庫、飲食店、乗り物等の分野においても、利用できる。そして、利用の際には、一部の面において、前述の例と、略同じ問題が考えられる。
そして、この細霧等粒子拡散装置に関する文献としては、特開平9−10641号の液体用の超微粒子噴霧装置であり、その概要は、超微粒子化用の液体を充填できるタンク部と、タンクの液体を吸上げて微粒子化し、ケーシングの噴射口に吹上げる微粒子化生成部と、この微粒子化生成部より浮上した微粒子を、ドライな超微粒子の状態に変換して超微粒子化させる超微粒子化部からなる構成であり、その特徴は、被噴霧物を、煙と略均等な0.2〜0.5μmに微粒子化し、軽量、低コストで火災の危険性のない超微粒子の噴霧を図ることにある。そして、この利用分野は、液体を超微粒子化して噴霧し、病院、レストラン、映画館、劇場、体育館を消毒・殺菌・殺虫又は芳香する分野(業種)である。
特開平9−10641号
文献1では、微粒子化生成部より浮上した微粒子を、加熱手段を利用してドライな超微粒子の状態で超微粒子化させる超微粒子化部からなる構成であり、加熱手段という付帯設備を要することから、装置の複雑化、加熱手段を装置するに際して安全面の配慮と、噴射した超微粒子の取扱いにも注意を要し、少なからず問題点を抱えているので、その改良が望まれている。またこの加熱手段を装置することで、前述の装置の複雑化のほか、例えば、大型化、この大型化による設置(使用)箇所に制限を受けること、又はランニングコスト・製造等のコストの上昇と、基材の拡大等の弊害も考えられる。
また植物苗接木の養生において、苗の養生において適正な湿度を維持しようとする場合、瞬時に気化され、苗接木箇所に水滴が付着することのない微粒子を発生できる超微粒子拡散装置の使用が望まれている。また粒子径を小さくすることにより、噴霧と同時に素早く気化されるため設定値をオーバーすることなく、素早く適正な湿度を維持することが可能となる。また苗接木箇所への水滴の付着も無くなるため、細菌やカビの付着を防ぎ病気の発生を抑え、苗の歩留まりも飛躍的に向上させることが望まれている。
請求項1の発明は、例えば、超微粒子を生成し、その粒径が超微粒子化することによって、この超微粒子内に埃、細菌等の浸入を回避し、この回避を介して作物に好影響を与えること、接木箇所への雑菌の浸入防止、最適な接木を図ること、又は樹木の朽ちれ回避、また汚染、薬害発生等の弊害回避を図ること、また葉面への水滴等の付着をなくし、濡れ、朽ちれ、汚染、薬害発生等の弊害を回避することを意図する。さらにハウス内の温湿度の均一化を図り、作物の均等な生育を図ること、また温室内の濡れ等の副次的な問題回避と、又はこの種の濡れ防止に要する特別な装置と、手段等の配備をなくし、経済的な問題と、ハウスという狭い領域への配置という問題点等の回避を意図する。そして、超微粒子の飛散距離の拡充と、浮遊性の拡充化等を図り、ハウス全体の温湿度管理と、均質化等を図ることを意図する。また前記植物苗接木の養生において、苗の養生において適正な湿度を維持しようとする場合、瞬時に気化され、苗接木箇所に水滴が付着することのない微粒子の発生が可能となり、また粒子径を小さくすることにより、噴霧と同時に素早く気化されるため設定値をオーバーすることなく、素早く適正な湿度を維持することが可能となり、さらに苗接木箇所への水滴の付着を無くし、細菌やカビの付着を防ぎ病気の発生を抑え、苗の歩留まりも飛躍的に向上させることができる超微粒子拡散装置を提供する。さらには前述した従来の課題の解決に有益な超微粒子拡散装置を提供する。また加熱手段の装着を要さず、超微粒子拡散を図り、かつ装置の簡素化、小型化を始めとして大型化までの機種と利用を可能とすること、又は各種のコストの削減化等を図ること、またこれらの目的を達成するに最適な遠心回転体を提供すること等を意図する。
請求項1は、水槽と、この水槽に誘流部の先端が位置する構成で架承されるその下側に送風羽根を備えた遠心回転体と、この遠心回転体の回転を司る駆動部と、この駆動部を包囲する一方が閉塞する閉塞筒体と、この閉塞筒体に適宜間隔をもって囲繞されるとともに、前記水槽にセットされる上下開口部を有するケーシングと、このケーシングの上方開口部の下側に設けたネットと、また前記上方開口部に嵌合される筒部と、前記閉塞筒体の外周面に設けた複数の羽根とで構成した超微粒子拡散装置において、
前記遠心回転体に、前記ケーシングより延設した環状拡散室を近接し、この環状拡散室に吸引用のスリット状の透孔を垂直方向に多数開設し、この各透孔に連通する外気を導入する導入口を、前記ケーシングの下端鍔部に開設する構成とした超微粒子拡散装置である。
請求項2の発明は、例えば、超微粒子を生成し、その粒径が超微粒子化することによって、この超微粒子内に埃、細菌等の浸入を回避し、この回避を介して作物に好影響を与えること、接木箇所への雑菌の浸入防止、最適な接木を図ること、又は樹木の朽ちれ回避、また汚染、薬害発生等の弊害回避を図ること、また葉面への水滴等の付着をなくし、濡れ、朽ちれ、汚染、薬害発生等の弊害を回避することを意図する。さらにハウス内の温湿度の均一化を図り、作物の均等な生育を図ること、また温室内の濡れ等の副次的な問題回避と、又はこの種の濡れ防止に要する特別な装置と、手段等の配備をなくし、経済的な問題と、ハウスという狭い領域への配置という問題点等の回避を意図する。そして、超微粒子の飛散距離の拡充と、浮遊性の拡充化等を図り、ハウス全体の温湿度管理と、均質化等を図ることを意図する。また前記植物苗接木の養生において、苗の養生において適正な湿度を維持しようとする場合、瞬時に気化され、苗接木箇所に水滴が付着することのない微粒子の発生が可能となり、また粒子径を小さくすることにより、噴霧と同時に素早く気化されるため設定値をオーバーすることなく、素早く適正な湿度を維持することが可能となり、さらに苗接木箇所への水滴の付着を無くし、細菌やカビの付着を防ぎ病気の発生を抑え、苗の歩留まりも飛躍的に向上させることができる超微粒子拡散装置を提供する。さらには前述した従来の課題の解決に有益な超微粒子拡散装置を提供する。また加熱手段の装着を要さず、超微粒子拡散を図り、かつ装置の簡素化、小型化を始めとして大型化までの機種と利用を可能とすること、又は各種のコストの削減化等を図ること、またこれらの目的を達成するに最適な羽根を提供すること等を意図する。
請求項2は、水槽と、この水槽に誘流部の先端が位置する構成で架承されるその下側に送風羽根を備えた遠心回転体と、この遠心回転体の回転を司る駆動部と、この駆動部を包囲する一方が閉塞する閉塞筒体と、この閉塞筒体に適宜間隔をもって囲繞されるとともに、前記水槽にセットされる上下開口部を有するケーシングと、このケーシングの上方開口部の下側に設けたネットと、また前記上方開口部に嵌合される筒部と、前記閉塞筒体の外周面に設けた複数の羽根とで構成した超微粒子拡散装置において、
前記閉塞筒体の外周面に設けた複数の羽根は、この閉塞筒体の長手方向に、螺旋状に迫上がる構成であって、この多数枚の羽根の中で隣接する羽根間に隙間を形成する構成とした超微粒子拡散装置である。
請求項1の発明は、水槽と、水槽に誘流部の先端が位置する構成で架承される下側に送風羽根を備えた遠心回転体と、遠心回転体の回転を司る駆動部と、駆動部を包囲する一方が閉塞する閉塞筒体と、閉塞筒体に適宜間隔をもって囲繞されるとともに、水槽にセットされる上下開口部を有するケーシングと、ケーシングの上方開口部の下側に設けたネットと、また上方開口部に嵌合される筒部と、閉塞筒体の外周面に設けた複数の羽根とで構成した超微粒子拡散装置において、
遠心回転体に、ケーシングより延設した環状拡散室を近接し、環状拡散室に吸引用のスリット状の透孔を垂直方向に多数開設し、各透孔に連通する外気を導入する導入口を、ケーシングの下端鍔部に開設する構成とした超微粒子拡散装置である。
従って、請求項1は、超微粒子を生成し、その粒径が超微粒子化することによって、この超微粒子内に埃、細菌等の浸入を回避し、この回避を介して作物に好影響を与えること、接木箇所への雑菌の浸入防止、最適な接木が図れること、又は樹木の朽ちれ回避、また汚染、薬害発生等の弊害回避が図れること、また葉面への水滴等の付着をなくして、濡れ、朽ちれ、汚染、薬害発生等の弊害を回避できること等の特徴がある。さらにハウス内の温湿度の均一化を図り、作物の均等な生育が図れること、また温室内の濡れ等の副次的な問題回避と、又はこの種の濡れ防止に要する特別な装置と、手段等の配備をなくし、経済性の問題と、ハウスという狭い領域への設置における問題等の回避できる等の実益がある。そして、超微粒子の飛散距離の拡充と、浮遊性の拡充化等を図り、ハウス全体の温湿度管理と、均質化等が図れること、またこれらの目的を達成するに最適な遠心回転体を提供すること等を意図する。
請求項2の発明は、水槽と、水槽に誘流部の先端が位置する構成で架承される下側に送風羽根を備えた遠心回転体と、遠心回転体の回転を司る駆動部と、駆動部を包囲する一方が閉塞する閉塞筒体と、閉塞筒体に適宜間隔をもって囲繞されるとともに、水槽にセットされる上下開口部を有するケーシングと、ケーシングの上方開口部の下側に設けたネットと、また上方開口部に嵌合される筒部と、閉塞筒体の外周面に設けた複数の羽根とで構成した超微粒子拡散装置において、
閉塞筒体の外周面に設けた複数の羽根は、閉塞筒体の長手方向に、螺旋状に迫上がる構成であって、多数枚の羽根の中で隣接する羽根間に隙間を形成する構成とした超微粒子拡散装置である。
従って、請求項2は、超微粒子を生成し、その粒径が超微粒子化することによって、この超微粒子内に埃、細菌等の浸入を回避し、この回避を介して作物に好影響を与えること、接木箇所への雑菌の浸入防止、最適な接木が図れること、又は樹木の朽ちれ回避、また汚染、薬害発生等の弊害回避が図れること、また葉面への水滴等の付着をなくして、濡れ、朽ちれ、汚染、薬害発生等の弊害を回避できること等の特徴がある。さらにハウス内の温湿度の均一化を図り、作物の均等な生育が図れること、また温室内の濡れ等の副次的な問題回避と、又はこの種の濡れ防止に要する特別な装置と、手段等の配備をなくし、経済性の問題と、ハウスという狭い領域への設置における問題等の回避できる等の実益がある。そして、超微粒子の飛散距離の拡充と、浮遊性の拡充化等を図り、ハウス全体の温湿度管理と、均質化等が図れること、またこれらの目的を達成するに最適な羽根を提供すること等を意図する。
本発明の一例を説明する。
先ず、図1、図2の例を説明する。この例は、主に小型の超微粒子拡散装置に採用される構造であり、1は水槽であり、この水槽1には、水、薬剤、芳香剤、他の液体等が充填される。そして、この水槽1には、先端に誘流部20を有する一本〜数本の脚(図示せず)を備えた送風羽根21を備えた遠心回転体2がセットされる。この遠心回転体2は、側面視して略駒形を呈しており、下側の皿22の回転による遠心力を利用して誘流部20(流体を導き、吸上げる部位)より吸上げた流体に回転を付与しつつ、皿22の回転による遠心力を利用して細粒子とする。そして、この遠心回転体2より飛散した細粒子は、当該遠心回転体2の周辺に僅かな間隔Sをおいて設けた環状拡散室3の環状壁面30に衝止して、微粒子に変換される。この微粒子は、当該環状拡散室3に繞設した多数の透孔31より排出される。尚、この遠心回転体2の下面に設けた送風羽根21は、後述するケーシング4の下端鍔部より吸引された空気に、旋回流を与える。従って、この旋回流は、後述する超微粒子に上昇力を付与する。この遠心回転体2は脚により、水槽1にセットされるとともに、水槽1内の液体と適宜隙間をもって支持されている。前記環状拡散室3は架台32の下側に支持されており、この架台32には数本の脚33を有しており、この脚33を介して水槽1内に遠心回転体2、また後述するケーシング4が架承される。またこの架台32には導入口23を設け、この導入口23を利用して、水槽1に外気及び/又は液体を入れることで、外気等の導入が確実かつスムーズにできる。また水槽1に、架台32を設置する際に、後述する閉塞筒体、また駆動部等の本発明のパーツがセットできる。そして、この架台32には遮蔽板34を垂設して、前記導入口23より導入した外気と、環状壁面30より放出(拡散)される微粒子との接触を回避し、当該微粒子の上昇を図ることが理想である。尚、この環状壁面30の透孔31には、バーリング(遮蔽片)が設けられており、このバーリングを介して微粒子の衝突による微粒子化と、拡散による広がり・滞留時間の確保又は非微粒子の戻り、或いは微粒子の誘導を図ることが理想である。図中35は架台32に設けた微粒子通過用の孔を示す。
また4は上方開口部40を有する略弾頭形を呈するケーシングであり、架台32の上に載架されて、水槽1の上方にセットされる。このケーシング4には、当該ケーシング4と相似形の閉塞筒体6が設けられる。そして、このケーシング4と閉塞筒体6との間には、前記微粒子が通過するための適宜間隔5が形成される。また間隔5には、閉塞筒体6の外周面6aに設けた複数枚の羽根7が配備される。この羽根7は、前記微粒子及び/又は旋回流を、上方に誘導して、所謂、上昇流となるとともに、ケーシング4の内壁面4aに向かって誘導し、この内壁面4aとの衝突を介して超微粒子化される。この超微粒子は、間隔5を上昇する。また未超微粒子(超微粒子に成らない細霧)は、羽根7の羽根面7aに捕捉され細霧水滴となり、その一部は、遠心回転体2に落下する。この落下を助長するために、この遠心回転体2の上方は開放することも可能である。尚、この遠心回転体2に落下した細霧水滴は、前述と同様な経過を辿る。また羽根7は、閉塞筒体6の長手方向6bに、螺旋状に迫上がる構成であって、羽根7中の隣接する羽根7間に隙間70を形成する。この隙間70は、旋回流で、遠心分離されず(例えば、ケーシング4の内壁面4aに向かって分離されず)閉塞筒体6の外周面6a近傍に集まる細霧水滴、又は前記羽根面7a(両面)に捕捉された細霧水滴等の落下流路として機能する。尚、また遠心回転体2は、閉塞筒体6に設けたモータ等の駆動部8により回転される。尚、このケーシング4は、後述する駆動部の外周壁に代替することができる。
前記ケーシング4の上方開口部40の僅か下方には、超微細隙間を有するネット9が設けられており、この例では、当該ネット9には開口90を設けられている。このネット9は、前記超微粒子の衝突手段として利用されることから、結果として、この一層微粒子化された超微粒子(最適超微粒子:煙)となり、この最適超微粒子は、前記開口90を介して後述筒部を経由し、外気(空気)中に拡散される。そして、このネット9は、上方開口部40の僅か下方に固止されるが、その基端のみを固定して、この上方開口部40より僅かの間隔を持って支持することが、例えば、前記超微粒子の衝突手段として利用できるので、最適超微粒子の発生に有効である。尚、ケーシング4の下方は、下方開口部41とする。そして、この例では、ケーシング4と閉塞筒体6の外周面6aで構成される細霧通路は、円筒形状となり、小型の細霧通路となり、例えば、細霧水滴の確実な上昇を図り、高精度の細霧水滴が生成されるものと考えられる。
10は前記ケーシング4の上方開口部40にセットされる筒部で、この筒部10には、必要によりフィルター11が設けられてあり、水滴の飛散防止と、外部からの塵、虫等の浸入防止、安全性等を考慮して設置する。このフィルター11の形状を曲面とし、水滴の誘導を図ることも可能である。
尚、水槽1の液体Wが、最適超微粒子WNに至る過程の工程順序を、この一例で略示すると、次のようになる。水槽1の液体W→遠心回転体2の周辺に僅かな間隔Sをおいて設けた環状拡散室3の環状壁面30に衝止して、微粒子W1→微粒子W1は旋回流で上昇→微粒子W1は、ケーシング4の内壁面4aに向かって誘導し、この内壁面4aとの衝突を介して超微粒子W2→超微粒子W2は、ネット9に衝突して、さらに(一層)微粒子化された超微粒子(最適超微粒子WN:煙)→最適超微粒子WNは、開口90を介して筒部10を経由し、外気(空気)中に拡散される。尚、超微粒子W2以外は、ケーシング4の内壁面4aより水槽1内に戻される。また最適超微粒子WN以外は、フィルター11で阻止され、かつケーシング4内に戻される。
そして、本装置を利用した実験の結果では、略完全に煙となり、長時間のガラス板への噴霧に対しても水滴の発生、曇りの発生がなく、すこぶる良好であった。尚、この例では、水槽1は、貯留方式であるが、一例である。
尚、図3、図4の例を説明する。この例は、開口90を備えない構造のネット9aであり、前記図1、図2の他の例である。このネット9aでは、開口90を備えない構造であるので、超微粒子W2の微細化に寄与できる。そして、開口90を備えないことから、最適超微粒子WHの生成量は幾分減少するがさして問題とならない。
また図5、図6の例を説明する。この例は、主に大型の超微粒子拡散装置に採用される構造であり、図1、図2と共通する構成部品等は援用する。この例は、キャスター12を備えたベース13に水槽1と排水管100を設ける。この例ではケーシング4は多角錐を呈する。従って、このケーシング4と閉塞筒体6の外周面6aで構成される細霧通路は、上方収歛形状となり、細霧水滴の上昇スピードを抑制し、大量の細霧粒子をスムーズに導き得ることと、高精度の細霧水滴が生成されるものと考えられる。そして、他の構成は、前述図1、図2の例に準ずる。図中Aは流体のカートリッジ式、据付式、又は貯留式等のタンク、Bはホースを示しており、タンクAの流体は、ホースB又はポンプ(図示せず)を利用して水槽1に供給される。また36はケーシング4を支持する腕を示す。図中200は必要により設ける開口201を備えたカバーである。
尚、図7、図8の例を説明する。この例は、ネット9aであり、前記図5、図6に示した例の他の例である。このネット9aの特徴は前述の例に準ずる。
尚、前記の小型・大型の超微粒子拡散装置は一例であり、何れの超微粒子拡散装置にも採用できる構造であり、有益である。
また図中、矢印は細霧粒子の流れを示す。またHは液面の一例を示す。
本発明の超微粒子拡散装置の一例を示す断面模式図 図1の例の分解正面図 図1の例の他の超微粒子拡散装置の一例を示す断面模式図 図3の例の分解正面図 本発明の他の超微粒子拡散装置の一例を示す断面模式図 図5の例の分解正面図 図5の例の他の超微粒子拡散装置の一例を示す断面模式図 図7の例の分解正面図
1 水槽
2 遠心回転体
20 誘流部
21 送風羽根
22 皿
23 導入口
3 環状拡散室
30 環状壁面
31 透孔
32 架台
33 脚
34 遮蔽板
35 孔
36 腕
4 ケーシング
4a 内壁面
40 上方開口部
41 下方開口部
5 間隔
6 閉塞筒体
6a 外周面
6b 長手方向
7 羽根
7a 羽根面
70 隙間
8 駆動部
9 ネット
9a ネット
90 開口
10 筒部
11 フィルター
12 キャスター
13 ベース
100 排水管
200 カバー
201 開口
A タンク
B ホース
H 液面
S 間隔
W 液体
W1 微粒子
W2 超微粒子
WN 最適超微粒子

Claims (2)

  1. 水槽と、この水槽に誘流部の先端が位置する構成で架承されるその下側に送風羽根を備えた遠心回転体と、この遠心回転体の回転を司る駆動部と、この駆動部を包囲する一方が閉塞する閉塞筒体と、この閉塞筒体に適宜間隔をもって囲繞されるとともに、前記水槽にセットされる上下開口部を有するケーシングと、このケーシングの上方開口部の下側に設けたネットと、また前記上方開口部に嵌合される筒部と、前記閉塞筒体の外周面に設けた複数の羽根とで構成した超微粒子拡散装置において、
    前記遠心回転体に、前記ケーシングより延設した環状拡散室を近接し、この環状拡散室に吸引用のスリット状の透孔を垂直方向に多数開設し、この各透孔に連通する外気を導入する導入口を、前記ケーシングの下端鍔部に開設する構成とした超微粒子拡散装置。
  2. 水槽と、この水槽に誘流部の先端が位置する構成で架承されるその下側に送風羽根を備えた遠心回転体と、この遠心回転体の回転を司る駆動部と、この駆動部を包囲する一方が閉塞する閉塞筒体と、この閉塞筒体に適宜間隔をもって囲繞されるとともに、前記水槽にセットされる上下開口部を有するケーシングと、このケーシングの上方開口部の下側に設けたネットと、また前記上方開口部に嵌合される筒部と、前記閉塞筒体の外周面に設けた複数の羽根とで構成した超微粒子拡散装置において、
    前記閉塞筒体の外周面に設けた複数の羽根は、この閉塞筒体の長手方向に、螺旋状に迫上がる構成であって、この多数枚の羽根の中で隣接する羽根間に隙間を形成する構成とした超微粒子拡散装置。
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