JP3236431B2 - 害虫除去機能付き換気装置 - Google Patents

害虫除去機能付き換気装置

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JP3236431B2
JP3236431B2 JP29681293A JP29681293A JP3236431B2 JP 3236431 B2 JP3236431 B2 JP 3236431B2 JP 29681293 A JP29681293 A JP 29681293A JP 29681293 A JP29681293 A JP 29681293A JP 3236431 B2 JP3236431 B2 JP 3236431B2
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吉人 久保
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、おもに住空間における
害虫および汚染空気を除去するため、または飲食店およ
び食料品店などを衛生的に保つため害虫および汚染空気
の除去に用いられる害虫除去機能付き換気装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅においては高気密化が進み、
自然換気回数の減少に伴い換気の必要性が高まってお
り、これと同時に快適性や安全性、より健康な住空間を
創造する機器が望まれている。
【0003】従来、住空間において害虫を退治する機器
としては、紫外線を出す害虫誘引燈を備え、前記害虫誘
引燈の近傍に害虫を電気ショックで死滅させるため、高
電圧の流れている高電圧部と、前記高電圧部の下側に死
滅させた害虫を貯めておくための受け皿と、前記害虫誘
引燈の周囲を金網で格子状に張りめぐらせた機器が一般
的であった。以下、その構成について図6を参照しなが
ら説明する。
【0004】図に示すように、101はかご型の害虫除
去装置であり、内部には高電圧部102が配置され、そ
の近傍に害虫誘引灯103が複数本取り付けられてお
り、その周囲を格子状に配された金網104で囲んでい
る。そして、金網104で囲まれた内部の底面には死滅
した害虫を貯めておく受け皿105が配されており、天
板106には吊り下げ用の棒107が取付けられてい
る。
【0005】上記構成において、害虫誘引灯103を点
灯することで、害虫誘引灯の光源たとえば紫外線を用い
た場合、紫外線の波長を好む害虫を誘引し、紫外線の照
射範囲において空中浮遊菌を死滅させ、金網104で囲
まれた内部に配置された高電圧部102で、光源に対し
て近づいてくる害虫が接触し高電圧に触れることで死滅
し、受け皿105に害虫の死骸が蓄えられることとな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の装置では、高電圧部102で死滅した害虫が
受け皿105に蓄えられるものの、同時にその周囲に配
置された害虫誘引灯103や金網104にも害虫の死骸
などが付着し、使用とともにかご型の害虫除去装置10
1全体が汚くなるため、外観上不衛生になりやすく、受
け皿105および全体の定期的な清掃およびメンテナン
スが必要であり大変手間がかかるものであった。また、
害虫を死滅させるのに高電圧部102を有するため、取
付け場所が制限されるともに、前記害虫誘引灯103の
光源には紫外線を用いるのが一般的であるため、害虫誘
引灯103を直視される可能性が高く、設置にあたって
は充分留意しなければならないという問題があった。
【0007】本発明は上記課題を解決するもので、室内
空気とともに害虫を除去させることができ、清掃および
メンテナンスが容易で、かつ排気路内にファンなどの害
虫除去の障害物となるものがなく、害虫の除去に高電
圧、ファンおよびモーターなどの動力を必要としないの
で、騒音の少ない害虫除去機能付き換気装置を提供する
ことを第1の目的とする。
【0008】第2の目的は、室内空気吸込み口近傍で、
害虫を衰弱させるような人体に悪影響をおよぼす可能性
のある危険な薬品を発生させても、薬品が室内に拡散せ
ず、室内空気とともに害虫を除去することのできる害虫
除去機能付き換気装置を提供することである。
【0009】第3の目的は、人体に悪影響がなく害虫を
寄せ付けるための薬品を室内循環気流にのせて供給する
ことで、室内循環気流とともに害虫を除去できる害虫除
去機能付き換気装置を提供することである。
【0010】第4の目的は、室内に極度の負圧が生じて
他の設備機器に対し悪影響等をおよぼしたり、すきま風
や冬季のコールドドラフト等の発生を、未然に防止する
ことのできる害虫除去機能付き換気装置を提供すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の目的を達
成するための第1の手段は、室内空気を排出するための
吸込み口と、前記吸込み口と連通し室外とを結ぶ排気路
に設けられ、この排気路の前記室外側に加圧空気を吹出
させることによって、前記吸込み口の位置する室内側の
空気を前記室外側に誘引する誘引送風装置と、この誘引
送風装置に加圧空気を供給する加圧空気供給手段と、害
虫を寄せ付け衰弱させるための薬品を設置する薬品設置
部と、前記吸込み口近傍に前記薬品設置部と連通して設
けた薬品発生口とを備えた構成としたものである。
【0012】また、第2の目的を達成するための第2の
手段は、害虫を寄せ付けるためと室内照明のための光源
として用いられる照明部と、人間の在・不在および接近
を検知する人体検知手段と、害虫誘引灯と室内照明灯と
を、また薬品の発生と停止とを切り替える切り替え手段
と、前記照明部の周囲に薬品発生口を配した構成とした
ものである。
【0013】また、第3の目的を達成するための第3の
手段は、室内側を開口とし反室内側に加圧空気の取入口
を設けた箱状の給気装置本体と前記取入口に設けられ前
記加圧空気を前記給気装置本体内部に向かって吹出すノ
ズル部の噴射口を位置させるとともに、もう一方の端部
開口を室内側に臨ませて設けた筒部とからなり、前記ノ
ズル部と前記筒部との間に筒部吸込み口と、前記給気装
置本体の開口部と前記筒部との間に室内空気吸込み口
と、前記給気装置本体の内周部と前記筒部との間に室内
空気導入通路とを形成している給気装置と、前記室内空
気導入通路に連通する薬品発生装置を有する構成とした
ものである。
【0014】また、第4の目的を達成するための第4の
手段は、室内と室外との圧力差を検出する室内外差圧検
出手段と、室内と室外の圧力差を一定に保つように誘引
送風装置に送る加圧空気量を調節する加圧空気調節手段
とを有する構成としたものである。
【0015】
【作用】本発明は上記した第1の手段の構成により、吸
込み口近傍に設けた薬品発生口から発生する薬品が害虫
を吸込み口付近に寄せ付け、加圧空気供給手段でつくら
れた加圧空気を誘引送風装置に送ることで、害虫は周囲
空気といっしょに吸込み口から吸い取られ、誘引送風装
置により排気路内に生成される旋回気流にのって、室内
空気の排出とともに害虫を除去させることができるもの
である。
【0016】また、第2の手段の構成により、人間が装
置に接近してくる、あるいは装置近傍に存在する場合、
切り替え手段が、照明部の光源を害虫誘引灯から室内照
明に切り替えるとともに、薬品発生口からの薬品の発生
を停止することができる。また、前記照明部の周囲に薬
品発生口を配しているので、前記照明部に集まってくる
害虫に効果的に薬品を散布し、害虫を除去することがで
きるものである。
【0017】また、第3の手段の構成により、人体に悪
影響がなく害虫を寄せ付ける薬品を室内循環気流にのせ
て供給することで、薬品を効果的に空間に散布し、循環
気流とともに害虫を除去することができるものである。
【0018】また、第4の手段の構成により、室内から
室外へ排気する空気と給気される空気の風量バランスが
崩れて室内と室外の圧力差が生じた場合に、室内と室外
の圧力差を一定に保つように誘引送風装置に送る加圧空
気量を調節することができるものである。
【0019】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について、図1を
参照しながら説明する。
【0020】図に示すように、誘引送風装置1は天井裏
2に設けられており、誘引送風装置1の一方の端部に、
室内3の天井面4に設けた吸込み口5に連通させた吸込
み用ダクト6を連通接続させるとともに、もう一方の端
部には、外壁7から屋外8に連通する排気用ダクト9を
連通接続しており、これら吸込み用ダクト6、誘引送風
装置1、および排気用ダクト9によって室内3と屋外8
とを結ぶ排気路10が形成されている。吸込み口5は、
吸込みカバー11で覆われており、吸込みカバー11の
吸込みダクト6側には薬品設置部12が、室内3側には
薬品発生口13が設けてあり、薬品設置部12と薬品発
生口13とは、吸込みカバー11をはさむ形で連通して
おり、吸込みカバー11はつり金具14で天井面4に固
定されている。
【0021】次に、誘引送風装置の構成の詳細につい
て、以下に説明する。誘引送風装置1は、円筒部15と
円錐筒部16をなめらかに結んだラッパ状のベンチュリ
ー17と、このベンチュリー17の円錐筒部16開口端
部の内側に位置して、その外周部と円錐筒部16の間に
環状の隙間18を形成するオリフィス19およびベンチ
ュリー17を囲み、これらの外側に形成される円筒状の
圧力チャンバー20とからなり、オリフィス19の吸込
み口21には吸込み用ダクト6に連通接続するととも
に、ベンチュリー17の吐出口22には排気用ダクト9
を連通接続させている。誘引送風装置1の圧力チャンバ
ー20上には、この圧力チャンバー20内部と連通する
接続用筒23が突設されている。加圧空気供給手段24
は、天井裏2に設置された誘引送風装置1の接続用筒2
3と接続管25で連通接続されている。
【0022】上記構成により、薬品設置部12に、害虫
を寄せ付け衰弱させるための薬品として、たとえば蚊成
虫などにはピレスロイド系のdl・d−T80−アレス
リンを主成分とした薬品、などを設置することで、薬用
成分は薬品発生口13から室内3へ流出され、害虫を吸
込み口5の周囲に寄せ付ける、または害虫の活動を衰弱
させることができる。加圧空気供給手段24には、本実
施例では、たとえばコンプレッサーを用いることとす
る。加圧空気供給手段24であるコンプレッサーを運転
すると、コンプレッサーの吸込み口(図示せず)から天
井裏2の周囲空気が吸い込まれ、この空気はコンプレッ
サーで加圧されて加圧空気となり、接続管25を通って
誘引送風装置1の圧力チャンバー20内部に流入し、隙
間18からベンチュリー17の内部に排気用ダクト9側
へ向かって噴出され、排気用ダクト9を通過して屋外8
へ排出される。このとき、ベンチュリー17の内部の空
気が排気用ダクト9側に引き寄せられる誘引作用が発生
し、吸込み用ダクト6と排気用ダクト9で形成される排
気路10では、空気が旋回気流となるので、吸込み口5
周囲に寄せ付けられた害虫は、吸込み用ダクト6、誘引
送風装置1、排気用ダクト9の内部の旋回流にのって、
ダクトを汚すことなく、屋外8へ除去されることとな
る。
【0023】このように本発明の第1実施例の害虫除去
機能付き換気装置によれば、誘引送風装置1に加圧空気
供給手段24で加圧した空気を供給することで、排気路
10が旋回気流となるので、吸込み口5から吸い込まれ
た空気および害虫が、排気路内部に付着しにくいため、
ダクト内の清掃およびメンテナンスが容易である。ま
た、排気路10内にファンなどの害虫除去の障害物とな
るものがなく、害虫の除去に高電圧、ファンおよびモー
ターなどの動力を必要としないので、騒音を少なくする
ことができる。
【0024】次に本発明の第2実施例について、図2を
参照しながら説明する。なお、第1の実施例と同一部分
には同一符号を付け、その詳細な説明は省略する。
【0025】図に示すように、吸込みカバー11の室内
3側に照明部26を有し、照明部26は、害虫誘引灯、
たとえば害虫が好む光の波長を有し、空中浮遊菌などの
殺菌作用をもつ紫外線灯27と、室内の照明用に用いる
蛍光灯28とを備えている。人体検知手段29は、たと
えば非接触型の赤外線放射温度計などを用い、紫外線灯
27および蛍光灯28とともに、それぞれ切り替え手段
30に接続されている。また、薬品発生口13は、害虫
を誘引するための照明部26の上方でかつ周囲に配して
あり、室内と連通する部分にシャッターのような機構を
備え、このシャッター機構は切り替え手段30に接続さ
れている構成となっている。
【0026】上記構成により、人体検知手段29は、人
間より放射している赤外線を検知して温度を計測し、こ
の温度情報と赤外線の検知する範囲量などから人間の在
・不在および接近を検知できる。加圧空気供給手段24
であるコンプレッサーを運転しているときは、照明部2
6は、害虫を誘引しかつ空中浮遊菌などを殺菌するため
に、切り替え手段30は紫外線灯27を点灯するととも
に、薬品発生口13はシャッターを開放し薬品を発生さ
せる。ところが、人体検知手段29が人間の接近または
存在を検知したとき、切り替え手段30は、人間が紫外
線灯27を直視したり、紫外線の放射を浴びるのは好ま
しくないので、紫外線灯27を消灯し同時に室内用の照
明として蛍光灯28を点灯させると同時に、薬品発生口
13のシャッターを閉じ、薬品の発生を停止することが
できる。また、薬品発生口13は、害虫を誘引するため
の照明部26の周囲に配しているので、害虫を駆除する
ための薬品を用いると、照明部26によって誘引された
害虫に対し、薬品を上方から効果的に散布できるととも
に、薬品および害虫は周囲空気とともに吸込み口5から
排気路10を経て屋外8へ排出される。
【0027】このように本発明の第2実施例による害虫
除去機能付き換気装置によれば、薬品発生口13を照明
部26の上方でかつ吸込み口5の近傍に設けてあるの
で、害虫誘引灯によって、照明部26付近に寄せ付けら
れた害虫に、効果的に薬品を散布できるとともに、害虫
を衰弱させるような人体に悪影響をおよぼす可能性のあ
る危険な薬品を用いても、薬品が室内3に拡散せず、室
内空気とともに害虫を除去することができる。
【0028】次に、本発明の第3実施例について、図3
〜4を参照しながら説明する。なお、第1または第2の
実施例と同一部分には同一符号を付け、その詳細な説明
は省略する。
【0029】まず、給気装置の詳細について説明する。
図に示すように、給気装置31は一方を開口とした箱状
の給気装置本体32の上部に、内部と接続管25とを連
通接続させる加圧空気取入口33を有し、この加圧空気
取入口33の下方の給気装置本体32の内部上端面に
は、下方に向けて逆円錐筒状のノズル部34を突設して
いる。そして給気装置本体32の内部には、円筒の上下
両端部に第1の円錐筒部35Aと第2の円錐筒部35B
とを連接した略鼓状の筒部36を設けており、この筒部
36の上部開口付近内部に上記ノズル部34の噴射口3
7を位置させ、一方、筒部36下部の第2の円錐筒部3
5Bは室内に臨んでいる。また、第1の円錐筒部35A
の内周面とノズル部34との間に室内空気導入通路38
を、第2の円錐筒部35Bの外周部と給気装置本体32
の下端部との間に室内空気吸込み口39を、それぞれ形
成しており、室内空気導入通路38に連通するように薬
品発生装置40を有する構成としたものである。
【0030】次に、全体の構成について説明する。この
給気装置31は、給気装置本体32の開口側を室内3側
に向けて天井面4に設置され、加圧空気供給手段24の
コンプレッサーと加圧空気取入口33とは接続管25で
連通接続されている。
【0031】上記構成により、加圧空気供給手段24で
あるコンプレッサーでつくられた加圧空気は、接続管2
5から給気装置本体32の加圧空気取入口33を経てノ
ズル部34へ供給され噴射口37から筒部36へ噴出さ
れる。このとき、室内3の空気は室内空気吸込み口39
から室内空気導入通路38を経て筒部吸込み口41へ誘
引され、加圧空気とともに室内3へ吹き出される。薬品
発生装置40は、たとえばフィットン・チッドのよう
に、人体に悪影響がなく害虫を寄せ付けることができる
薬品を、給気装置31内部の室内空気導入通路38に噴
出させるので、室内3の空気に誘引空気に薬品を混合し
て吹出し、薬品を室内3の循環気流にのせることができ
る。
【0032】このように、本発明の第3実施例の害虫除
去機能付き換気装置によれば、人体に悪影響がなく害虫
を寄せ付けることができる薬品を、給気装置31から室
内へ給気する循環気流にのせて、室内3に散布できると
ともに、害虫を循環気流にのせて吸込み口5へ誘導し屋
外8へ除去することができる。
【0033】次に、本発明の第4実施例について、図5
を参照しながら説明する。なお、第1、2または第3の
実施例と同一部分には同一符号を付け、その説明は省略
する。
【0034】図に示すように、室内3の圧力を検知する
第1の圧力検知素子41Aと屋外8の圧力を検知する第
2の圧力検知手段41Bとを有し、これらの圧力検知素
子の検知信号をもとに室内3と屋外8との圧力差を検知
する室内外差圧検知手段42を設け、この室内外差圧検
知手段42の検知信号にもとづいて、誘引送風装置1と
給気装置31を経て室内3へ供給する加圧空気の分配量
を調節する加圧空気調節手段43を設けてある。加圧空
気供給手段24のコンプレッサーでつくられた加圧空気
は、加圧空気調節手段43から接続管44と接続管45
で、それぞれ給気装置31と誘引送風装置1へ連通接続
している。
【0035】上記構成において、外風等の外的影響を受
けて排出空気量が増減し、屋外8の圧力に対して室内3
の圧力が変動した場合には、これを室内外差圧検知手段
42が検知し、この検知信号にもとづいて加圧空気調節
手段43が、室内3と屋外8の圧力差をなくすように誘
引送風装置1と給気装置31に送る加圧空気量の調節と
分配を行う。
【0036】このように本発明の第4実施例の害虫除去
機能付き換気装置によれば、この害虫除去機能付き換気
装置を運転中に、室内3と屋外8との間に圧力差が生じ
た場合でも、不快感を与えたり、換気能力低下、他の設
備機器への悪影響等を確実に防止することができる。
【0037】なお、本実施例では加圧空気供給手段24
としてコンプレッサーを用いたが、これに限定されるも
のではなく、誘引送風装置1および給気装置31を設置
する室内が広くない場合、あるいは室数が少ない場合は
ブロワーファン等を用いてもよい。
【0038】なお、本実施例では加圧空気供給手段24
であるコンプレッサーを天井裏2に設置しているが、こ
れに限定されるものではなく、たとえば屋外8や機械室
等の遠隔地に設置してもよく、その作用効果において差
異を生じない。
【0039】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、排気路内が旋回気流となるので、排気路内
部に汚れが付着しにくいため、清掃およびメンテナンス
が容易であり、排気路内にファンなどの害虫除去の障害
物となるものがなく、害虫の除去に高電圧、ファンおよ
びモーターなどの動力を必要としないので、騒音が少な
いという効果のある害虫除去機能付き換気装置が提供で
きる。
【0040】また、害虫誘引灯によって寄せ付けられた
害虫に、効果的に薬品を散布できるとともに、害虫を衰
弱させるような人体に悪影響をおよぼす可能性のある危
険な薬品を用いても、薬品が室内に拡散せず、室内空気
とともに害虫を除去することができる効果のある害虫除
去機能付き換気装置が提供できる。
【0041】さらに、人体に悪影響がなく害虫を寄せ付
けることができる薬品を、室内循環気流にのせて室内に
散布できるとともに、害虫を循環気流にのせて屋外へ除
去することができる効果のある害虫除去機能付き換気装
置が提供できる。
【0042】さらに、運転中に、室内と屋外との間に圧
力差が生じた場合でも、不快感を与えたり、換気能力の
低下、他の設備機器への悪影響等を確実に防止すること
ができる害虫除去機能付き換気装置が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の害虫除去機能付き換気装
置の設置断面図
【図2】同第2実施例の害虫除去機能付き換気装置の設
置断面図
【図3】同第3実施例の給気装置の断面図
【図4】同第3実施例の害虫除去機能付き換気装置の設
置断面図
【図5】同第4実施例の害虫除去機能付き換気装置の設
置断面図
【図6】従来の害虫除去装置の斜視図
【符号の説明】
1 誘引送風装置 5 吸込み口 10 排気路 12 薬品設置部 13 薬品発生口 24 加圧空気供給手段 26 照明部 29 人体検知手段 31 給気装置 32 給気装置本体 33 加圧空気取入口 34 ノズル部 36 筒部 37 噴射口 38 室内空気導入通路 39 室内空気吸込み口 41 筒部吸込み口 42 室内外差圧検知手段 43 加圧空気調節手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−151443(JP,A) 特開 昭60−62540(JP,A) 実開 昭61−85598(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 7/04 - 7/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内空気を排出するための吸込み口と、
    前記吸込み口と連通し室外とを結ぶ排気路に設けられ、
    この排気路の前記室外側に加圧空気を吹出させることに
    よって、前記吸込み口の位置する室内側の空気を前記室
    外側に誘引する誘引送風装置と、この誘引送風装置に加
    圧空気を供給する加圧空気供給手段と、害虫を寄せ付け
    衰弱させるための薬品を設置する薬品設置部と、前記吸
    込み口近傍に前記薬品設置部と連通して設けた薬品発生
    口とを備えた害虫除去機能付き換気装置。
  2. 【請求項2】 害虫を寄せ付けるためと室内照明のため
    の光源として用いられる照明部と、人間の在・不在およ
    び接近を検知する人体検知手段と、害虫誘引灯と室内照
    明灯とを、また薬品の発生と停止とを切り替える切り替
    え手段と、前記照明部の周囲に薬品発生口を配してなる
    請求項1記載の害虫除去機能付き換気装置。
  3. 【請求項3】 室内側を開口とし反室内側に加圧空気の
    取入口を設けた箱状の給気装置本体と前記取入口に設け
    られ前記加圧空気を前記給気装置本体内部に向かって吹
    出すノズル部の噴射口を位置させるとともに、もう一方
    の端部開口を室内側に臨ませて設けた筒部とからなり、
    前記ノズル部と前記筒部との間に筒部吸込み口と、前記
    給気装置本体の開口部と前記筒部との間に室内空気吸込
    み口と、前記給気装置本体の内周部と前記筒部との間に
    室内空気導入通路とを形成している給気装置と、前記室
    内空気導入通路に連通する薬品発生装置を有する請求項
    1または2記載の害虫除去機能付き換気装置。
  4. 【請求項4】 室内と室外との圧力差を検出する室内外
    差圧検出手段と、室内と室外の圧力差を一定に保つよう
    に誘引送風装置に送る加圧空気量を調節する加圧空気調
    節手段とを有する請求項1、2または3記載の害虫除去
    機能付き換気装置。
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