JP4480852B2 - 送り装置、及びそれを用いた近接場光学顕微鏡 - Google Patents

送り装置、及びそれを用いた近接場光学顕微鏡 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は送り装置、及びそれを用いた近接場光学顕微鏡、特にネジを用いた駆動機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光の波長より小さい空間分解能を持ち、分光分析測定もできる近接場光学顕微鏡が開発され、その応用が期待されている。
この近接場光学顕微鏡は、例えば励起光が光触針の内部に導入され、その先端部の尖鋭化された部分を被覆する金属に照射されると、エバネッセント光が発生し、該先端部の微小開口からしみ出したエバネッセント光を試料に照射し、試料による散乱光や発光を集光し検出するもの、試料に直接励起光を照射し、被測定試料面に発生するエバネッセント光に光触針を進入させることでエバネッセント光を散乱させ、その散乱光や発光を集光し、検出するもの等がある。
【0003】
このようなエバネッセント光は、被測定試料面から数十nm程度の領域に生じているため、被測定試料面とファイバプローブ間の距離は、この光の波長以下の極微小な距離内で制御しなければならならない。
この被測定試料面とプローブ間の距離の制御には、例えばフィードバック法が一般的に用いられ、該フィードバック法を用いた近接場光学顕微鏡の一例を図1に示す。
【0004】
図1において、近接場光学顕微鏡10は、針状プローブ12の先端部12aを、加振器14により被測定試料面16との間に働く原子間力の増減に応じた径を持つ円を描くように回転させながら、被測定試料面16に近接させる。
そして、被測定試料面16とプローブ12間の距離がエバネッセント光の場の距離内に入ると、両者間に原子間力が働き、該プローブ先端部12aが描く回転円の径が増減する。
【0005】
このため、光源18からの光20をプローブ12に照射し、該プローブ12からの透過ないし反射プローブ光22の強度変化を光検出器24で検出する。コンピュータ26は、この強度変化からプローブ先端部12aが描く回転円の径の増減情報を得ている。
【0006】
そして、コンピュータ26は、前記回転円の径の増減情報から両者間の距離を求め、プローブ先端部12aが描く回転円の径を一定に保つように、プローブ12の上下位置を固定したうえで、ステージコントローラ28でステージ30を駆動し、被測定試料面16を走査すれば、両者の距離は一定に保たれ、プローブ12は、被測定試料面16の凹凸を原子の尺度で的確になぞることになる。
ところで、このような測定を適正に行なうため、プローブ12と被測定試料面16との接触を防ぐ等の問題を防ぐためには、プローブ12と被測定試料面16間の相対的な位置決めを高精度に行なう必要がある。
【0007】
ここで、プローブ12の上下方向の位置は一般に固定されているので、プローブ12と被測定試料面16間の相対的な位置決めを行なうため、ステージ30をXYZ方向に送り移動している。そして、ステージ30をXYZ方向に送り移動するために、該ステージ30には、例えば図2に示されるような送り装置が用いられていた。図2において、送り装置32は、ータ34と、雄ネジ36が設けられた回転軸38と、該雄ネジ36が螺入される雌ネジ40が設けられたステージ30とを備える。
【0008】
そして、モータ34の回転による回転軸38の回転運動を、雄ネジ34及び雌ネジ40を介してステージ30の直線運動に変換している。
このような送り装置32をステージ30のXYZ軸方向に設けることにより、ステージ30のXYZ軸方向の移動を可能にしている。
このようにして送り装置を設けることにより、例えば被測定試料面16とプローブ12間の距離を一定に保ちつつ、被測定試料面16の走査を可能にしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記送り装置にあっても、駆動範囲を広くとると、送り精度が低下してしまう。
このような問題は、一般的な顕微鏡等で用いられる送り装置においても存在していたが、一般的な顕微鏡等ではあまり問題とならなかった。
しかしながら、より微小な試料の測定を行なう近接場光学顕微鏡では、光触針と試料間の相対的な位置決めが高精度に行なえない。
そして、光触針と試料間の相対的な位置決めが高精度に行なえないと、所望な微小部位の測定が適正に行なえない、試料と光触針とが接触してしまい、装置ないし試料を破損してしまう等の深刻な問題が生じる。
【0010】
このため、近接場光学顕微鏡等のように非常に高い送り精度の必要な装置では、前記不具合を解決することのできる技術の開発が急務であったものの、その原因も特定できていなかった。
本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は送り移動が高精度にかつ容易に行なえる送り装置、及びそれを用いた近接場光学顕微鏡を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明にかかる送り装置は、回転体の回転運動を、雄ネジ及び雌ネジを介して直線移動体の直線運動に変換する送り装置において、
前記雄ネジに、ネジが設けられたネジ設置部と、該ネジが設けられていないネジ非設置部と、を設け、
前記回転体の回転運動を、前記雄ネジのネジ設置部及び雌ネジを介して、前記直線移動体の直線運動に変換することを特徴とする。
【0012】
また、本発明において、前記雄ネジの螺入方向の略最前部分と略最後部分に、前記ネジ設置部が設けられ、前記雄ネジの略最前部分と略最後部分との間に、前記ネジ非設置部が設けられることが好適である。また、本発明において、前記雄ネジの略最前部分と前記雌ネジの対向部分との間で該雄ネジの回転軸上に設けられ、該雄ネジの略最前部分と雌ネジの対向部分との間に、直線移動体の移動時に該直線移動体をその移動方向とは逆の反対方向へ付勢するばねを設けることも好適である。
【0013】
また、本発明にかかる近接場光学顕微鏡は、前記送り装置を用いて試料と光触針間の相対的な位置決めを行なうことを特徴とする。
ここにいう光接針と試料間の相対的な位置決めを行なうとは、例えば光軸と略直交する方向の位置決めを行なうこと、被測定試料面と光触針間の距離の制御を行なうこと等を含めていう。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の好適な実施形態について説明する。
なお、本実施形態においては、本発明にかかる送り装置を近接場光学顕微鏡のステージの駆動に適用した例について説明する。
図3には本発明の一実施形態にかかる近接場光学顕微鏡の概略構成が示されている。
同図において、近接場光学顕微鏡110は、針状プローブ112の先端部112aを、加振器114により被測定試料面116との間に働く原子間力の増減に応じた径を持つ円を描くように回転させながら、被測定試料面116に近接させる。
【0015】
そして、被測定試料面116とプローブ112間の距離がエバネッセント光の場の距離内に入ると、両者間に原子間力が働き、該プローブ先端部112aが描く回転円の径が増減する。
このため、光源118からの光120をプローブ112に照射し、該プローブ112からの透過ないし反射プローブ光122の強度変化を光検出器124で検出する。コンピュータ126は、この強度変化からプローブ先端部112aが描く回転円の径の増減情報を得ている。
【0016】
そして、コンピュータ126は、前記回転円の径の増減情報から両者間の距離を求め、プローブ先端部112aが描く回転円の径を一定に保つように、プローブ112の上下位置を固定したうえで、ステージコントローラ128でステージ130を駆動し、被測定試料面116を走査すれば、両者の距離は一定に保たれ、針状プローブ12は、被測定試料面116の凹凸を原子の尺度で的確になぞることになる。
【0017】
ところで、このような測定を正確に行なうため、被測定試料面116とプローブ112との接触を防ぐ等を防ぐためには、被測定試料面116とプローブ112間の相対的な位置決めを高精度に行なう必要がある。
ここで、プローブ112の上下方向の位置は一般に固定されているので、送り装置によりステージ130をXYZ方向に送り移動している。
【0018】
しかしながら、一般的な送り装置を用いた場合、駆動範囲を広くとると、送り精度が低下してしまう。
そこで、本発明において、第一に特徴的なことは、雄ネジに、ネジが設けられたネジ設置部と、該ネジが設けられていない非設置部を設けたことである。このために本実施形態においては、図4に拡大して示されるような送り装置132を設けている。なお、前記図2と対応する部分には符号100を加えて示し説明を省略する。
【0019】
図4において、送り装置132は、回転軸138(回転体)の雄ネジの略最前部分と略最後部分のみを残して、該略最前部分と略最後部分との中間部分を除去し、該雄ネジの略最前部分をネジ設置部136a、略最後部分をネジ設置部136b、その中間部分をネジ非設置部137として構成している。そして、図5(A)に示すように、モータ134の駆動により回転軸138を例えば時計りに回転させると、該時計りの回転雄ネジのネジ設置部136a,b及び雌ネジ140により、雌ネジ140の図中の直線運動に変換されるので、ステージ130(直線移動体)を図中方に移動する。
【0020】
方、図5(B)に示すように、モータ134の駆動により回転軸138を例えば反時計りに回転させると、該反時計りの回転運動は雄ネジのネジ設置部136a,b及び雌ネジ140により、雌ネジ140の図中の直線運動に変換されるので、ステージ130を図中方に移動する。この結果、本実施形態にかかる送り装置132を近接場光学顕微鏡110のステージ130のXYZ軸方向に、それぞれ設けると、駆動範囲を広くとっても、ステージ130の所望の方向、所望の距離の送り移動を高精度にかつ容易に行なうことができる。
【0021】
この送り移動の向上機構の詳細については未だ不明な点もあるが、本発明者らによれば、送り精度の低下の原因は、駆動範囲を広くとった場合、雄ネジと雌ネジの間の接面積が大きくなり、摩擦が大きくなるため、回転にトルクが必要となる。また、食いつきなどにより回転が止まってしまう場合もある。また、雄ネジと雌ネジとの間に加工精度程度の空間が生じているため、回転方向を変えた際に、バックラッシュが発生してしまうためと考えられる。
【0022】
そこで、本発明者らは、前記原因の発見に基づき、本発明では雄ネジの一部のネジを除去することにより、駆動範囲を広くとっても、軽量化と接面積を小さく保つことができるので、ネジの摩擦を低減することができるのである。したがって、常に一定トルクを保ちつつ、より小さなトルクで回転軸138を駆動することができる。また、雄ネジは、その略最前部分、及び略最後部分のネジを残すことにより、これらの略最前部、及び最後部のいずれかでも除去した場合に比較し、ステージ130の直動性をも保つことができる。
【0023】
また、前記送り精度低下の一の原因であるバックラッシュを回避するため、本発明において、第二に特徴的なことは、前記雄ネジの螺入方向の略最前部分と前記雌ネジの対向部分との間で該雄ネジの回転軸上に設けられ、該雄ネジの略最前部分と雌ネジの対向部分との間に、直線移動体の移動時に当該直線移動体をその移動方向とは逆の反対方向へ付勢するばねを設けたことである。このために本実施形態においては、回転軸138の最前部分の略中心軸上に溝142を設け、該溝142内にばね144を設けている。
【0024】
この結果、雄ネジの心部に組み込んだばね144により、雄ネジを一方向または反対方向へ回転させて雌ネジを移動させる時、雌ネジをその移動方向とは逆の反対方向へ付勢することにより、バックラッシュを大幅に低減することができる。すなわち、図5(A)に示すように、モータ134によって雄ネジを時計方向へ回転させて、雌ネジが形成されているステージ130を左方向へ移動させる場合には、ばね144が圧縮され、当該ばね144によって雌ネジ(ステージ130)は押圧された状態にあるので、雄ネジの回転を停止しても、雌ネジ(ステージ130)がバックラッシュすることはない。
【0025】
他方、図5(B)に示すように、モータ134によって雄ネジを反時計方向へ回転させて、雌ネジが形成されているステージ130を右方向へ移動させる場合には、ばね144が引き伸ばされ、当該ばね144によって雌ネジ(ステージ130)は引っ張られた状態にあるので、雄ネジの回転を停止しても、雌ネジ(ステージ130)がバックラッシュすることはない。このように、ステージ130を移動させる場合に、ばね144によって雌ネジ(ステージ130)をその移動方向とは逆の反対方向に付勢すると、雌ネジ(ステージ130)のバックラッシュを大幅に低減することができ、ステージ130の移動方向を変えるに際しても、迅速に変更することができる。
【0026】
したがって、本実施形態にかかる近接場光学顕微鏡110では、プローブと被測定試料面の非常に微小距離が変わった場合であっても、プローブと被測定試料面間の距離制御をより高精度で行なえるので、プローブと被測定試料面とが接触してしまう等の深刻な問題を大幅に低減することができる。
以上のように本実施形態にかかる近接場光学顕微鏡110によれば、本実施形態にかかる送り装置132を近接場光学顕微鏡のステージの駆動に適用したので、駆動範囲を広くとっても、ステージの直動性を確保しつつ、常に一定でかつ小さな駆動トルクでステージを送り移動することができる。
【0027】
また、雄ネジの略最前部分と雌ネジの対向部分との間に、雌ネジ(ステージ130)の移動時に雌ネジ(ステージ130)をその移動方向とは逆の反対方向へ付勢するばね144をけることにより、バックラッシュを大幅に低減することができるので、ステージの光軸と略直交する方向の移動、光触針と被測定試料面間の距離の制御をより高精度に行なえる。なお、本発明の送り装置、及びそれを用いた近接場光学顕微鏡は、前記構成に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
【0028】
例えば、前記構成では、回転軸に雄ネジを設け、ステージに雌ネジを設けた例について説明したが、回転軸に雌ネジを設け、ステージに雄ネジを設けてもよい。
また、前記構成では、送り装置をステージの駆動に適用した例について説明したが、送り移動が必要なものであれば、任意の直線移動体に適用可能である。
さらに、下記の工夫をすることも好ましい。
【0029】
<共振型プローブの振動振幅の検出機構>
例えばシアフォース型、ロータリー型等のプローブを共振させるプローブ顕微鏡では、以下のようなプローブの振動振幅の検出機構を用いることも好ましい。
すなわち、一般にプローブを共振させるプローブ顕微鏡では、プローブが振動しているにもかかわらず、常時プローブの振動振幅を測定するため、光をプローブに照射し、その反射ないし透過光を光検出器で検出している。
【0030】
しかしながら、共振型プローブを用いた近接場光学顕微鏡では、プローブを加振しているので、検出した際のプローブの位置が検出毎に異なる。例えば図6中、プローブ先端部112aがA、B状態と異なる場合があり、空間分解能の低下を招いていた。そこで、プローブを共振させる顕微鏡では、プローブ先端部112が描く回転円113の半径rの増減情報の検出機構として図7に示すようなプローブ位置検出手段146と、同期手段148を設けることが好ましい。
【0031】
前記プローブ位置検出手段146は、図3に示す加振器114に設けられたプローブ112の共振周波数を検出する。前記同期手段148は、光検出器124からの信号のうちプローブ位置検出手段146からの共振周波数と同位相の信号のみを、コンピュータ126に取り込む。この結果、シアフォース、ロータリー型のプローブと試料の距離制御に用いる信号にロックインをかけて信号を検出することができる。
【0032】
したがって、常に同じプローブ位置、つまり同じプローブ先端部112aの位置で回転円113の半径rの増減情報の検出が可能となる。例えばプローブ先端部112aと被測定試料面116の測定部位が最も近づいたとき、例えば図中、プローブ先端部112aがA状態での信号のみを純粋に取出すことができるので、十分な空間分解能を保持したまま、十分な信号強度を確保することができる。
また、近接場光の信号を検出することも好ましい。
【0033】
<原子間力顕微鏡>
本発明の送り装置は、前記近接場光学顕微鏡に限定されず、カンチレバープローブを用いた原子間力顕微鏡(AFM)等の近接場光学顕微鏡の送り装置に適用することも好ましい。
このAFMの一例を図8に示す。なお、前記図3と対応する部分には符号100を加えて示し説明を省略する。
【0034】
図8において、AFMは、STMで用いるトンネル電流の代わりに、被測定試料面216と例えば金属製のカンチレバープローブ212の針250との間に働く原子間力(引力又は斥力)を検出する。して、このようなカンチレバープローブ212を上下方向に微小振動させつつ、探針250を被測定試料面216に近づけると、探針250と被測定試料面216との間に原子間力が働き、プローブ212の振動振幅が変化する。
【0035】
このため、光源218からの光220をカンチレバープローブ212の探針250の背面側に照射し、該プローブ212からの反射光222の強度変化を光検出器224で検出するが、このとき、前記近接場光学顕微鏡と同様、プローブ位置検出手段246、同期手段248によりロックインをかけて検出を適正に行ない、この強度変化からプローブ212の振動振幅の変化情報を得る。
【0036】
そして、この振動振幅の変化から両者間の距離を求め、振動振幅の変化を一定に保つように測定試料の載置されたステージ230を駆動し被測定試料面216を走査すれば、両者の距離はより一定に保たれ、カンチレバープローブ212は被測定試料面216の凹凸をより的確になぞることができる。
【0037】
<光てこ法>
前述のようなAFMで用いられるカンチレバープローブ212による原子間力の縦方向成分の検出には、光てこ法が一般に用いられている。光てこ法では、図9に拡大して示されるように分割フォトダイオード(photo−diode,PD)等の光検出器224が一般に用いられている。すなわち、カンチレバープローブ212の探針250の背面側に光源218からの光220を照射し、その反射光222の位置を一般的な分割フォトダイオード等の光検出器224で検出してプローブ212の角度変化を検出していた。
【0038】
これはフォトダイオードの各分割部分での光量の差分を検出し、原子間力の増減を検出するものであるが、位置分解能が低いので、光路をかせいで変換倍率を稼ぐ必要があり、系が複雑化、大型化してしまう。
また、例えばSTM、近接場、ATF等のプローブは、消耗品であるので、交換する必要があり、交換後は、光軸調整が必要であるが、その作業は非常に面倒であった。
【0039】
そこで、図10、11に拡大して示されるように、光てこの撓み検出においては、前記分割フォトダイオードに代えて、位置分解能に非常に優れた、位置敏感光検出器(position sensitive detector,PSD)252を用いることも好ましい。このPSD252は、光の受光位置によって抵抗値が変わり、この変化は読取手段253等で読取られ、コンピュータ226によりカンチレバープローブ212のたわみ角を計算する。
【0040】
図10ではPSD252をカンチレバープローブ212より離して設けているが、位置分解能は分割フォトダイオードに比較し、優れているので、この光路長は、非常に短くすることが可能である。
図11ではPSD252自体をカンチレバープローブ212に設けており、これは位置分解能はフォトダイオードに比較し、優れているPSDを用いることによってはじめて可能になった構成であり、系が非常にシンプルで、小型化が可能である。
【0041】
このように、PSD252は、一般的な分割フォトダイオードに比較し、位置分解能が高いので、光てこを用いた検出機構で用いることが好ましく、その光学系を近くにできるので、系が簡単になるとともに、PSD252の交換後も、光軸調整は不要となる。
【0042】
<自己検出型カンチレバープローブ>
原子間力の縦成分を測定するには、前記位置分解能に優れたPSDを用いた光てこ法を用いるのが特に好ましいが、原子間力の横ずれ成分を検出する場合には、下記のものを用いることも好ましい。
すなわち、図12に示すように、原子間力の横ずれ成分を検出するため、カンチレバープローブ212を被測定試料面216の横方向に走査していると、原子間力によりカンチレバープローブ212は横方向に撓むが、走査中に摩擦が変化すると、そのたわみも変化する。
【0043】
ここで、光てこ法は、原子間力の縦成分を適正に検出できるるものの、このような横ずれ方向を高精度に検出するのは困難であった。
なお、同図(A)は側方より見た図、同図(B)は上方より見た図である。
そこで、カンチレバープローブを用いた近接場光学顕微鏡で原子間力の横ずれ成分を検出するためには、図13に拡大して示されるような自己検出型カンチレバープローブを用いることも好ましい。
【0044】
同図において、自己検出型カンチレバープローブ212には、その背面或いは腹面、またはその両方に圧電薄膜254が形成されている。この圧電薄膜254は、撓むと圧電効果により電気が発生し、これは読取手段253で読取られ、コンピュータ226により撓みを測定している。ここで、圧電薄膜254は、その電極を長手方向に二分割し、電極254a,254bを構成していることが特に好ましい。
【0045】
そして、両方の電極254a,254bからの出力差によりカンチレバープローブ212の横方向、つまり図中矢印方向の撓みをより適正に検出することが可能となる。
また、この圧電薄膜254は、有機圧電材料、水晶、ZnO薄膜等を用いることも好ましい。
【0046】
この結果、圧電薄膜254が設けられた自己検出型カンチレバープローブ212を用いることにより、原子間力の横ずれ方向の信号を高精度に検出することができる。しかも、カンチレバー自体を自己検出型カンチレバープローブとしたので、カンチレバープローブを交換した場合に、光学系を再調整する必要が省略可能となる。
【0047】
<ばね釣り型除振機構>
また、近接場光学顕微鏡、特にプローブを加振しているものは、一般的な顕微鏡に比較し、振動等は測定精度に大きな影響を与えてしまう。また、送り装置であっても、振動が送り精度に影響を与える場合もあるので、以下の除振機構を設けることも好ましい。
すなわち、ばねで吊り下げているばね釣り型除振機構において、支柱とベースを直接ばねで接続するのが一般であり、側方の振動に対しても、除振できる。
【0048】
しかしながら、復元力が小さいため、振動が減衰するのに時間がかかる等の欠点がある。また、ばね、支柱とベースの間に機械的な接続があるので、ばねを通じて振動が伝達する欠点があった。
そこで、図14に拡大して示されるように、送り装置は勿論、近接場光学顕微鏡等の装置全体を下記の除振機構に設置してもよい。
同図に示す除振機構356は、支柱368と、支柱368よりばね370で吊り下げているベース372を備える。このベース372上に近接場光学顕微鏡110(210)等が設置される。
【0049】
この除振機構356において、第一に特徴的なことは、ばね370、支柱368とベース372を機械的に分離するため、支柱368とベース372を直接ばね370で接続するのではなく、ばね370と支柱368および、ばね370とベース372の一方または両方の接続部分には、例えば、ばね370の共振周波数の振動を吸収可能なゴム製のOリング等よりなる弾性体374と、重量のある金属で構成されるOリング状のスペーサ376を、複数枚重ねた構造を挟み込んだものを用いている。
【0050】
そして、該接続部分の最上部分と最下部分に、ばね370の共振周波数の振動を吸収可能なゴム製の円盤状の弾性体377を設け、該弾性体377にばね370を接続しており、支柱368、ベース372には直接接続していない。
この結果、このように接続部分を多層構造とし、前記弾性体374,スペーサ376により、ばね370、支柱368とベース372が機械的に分離されているため、外部等の振動がばね370を経由してベース372に伝わるのを防ぐことができる。
【0051】
ここで、前記弾性体374,スペーサ376により、上下方向の振動がばね370を経由して伝わるのを防ぐことができるものの、ばね370、支柱368とベース372が機械的に分離されているため、横方向の振動には弱くなってしまう。
そこで、この除振機構356において、第二に特徴的なことは、横方向の振動を除振するため、ベース372の下方からもばね378で引っ張っている。
【0052】
この接続部分にも、例えばばね378の共振周波数の振動を吸収可能なゴム製の円盤状の弾性体37と、重量のあるスペーサ376を、複数枚重ねた構造を挟み込んでいる。
この結果、上下両方のばね370,378により、側方の振動に対しても復元力が働くので、除振性能を損なうことなく、外部からの振動のあらゆる方向の振動が速やかに減衰することができる。
【0053】
なお、前記除振機構は、近接場光学顕微鏡に限定されず、送り装置は勿論、振動の影響を低減する必要のあるものすべてに適用可能である。
<フィードバックアルゴリズム>
従来より、観測量を目標値に近づけるための制御としてPIDフィードバック制御等が知られており、このPIDフィードバック制御は、アナログ制御器のパラメータを適切に選んで、観測量を制御している。
【0054】
例えば近接場光学顕微鏡でも、光触針と被測定試料面の間の距離を制御するため、図15に示すようなPIDフィードバック制御が一般に用いられている。
同図において、例えば光触針と被測定試料面の間に働くシアフォースの増減を検出する光検出器124、或いは原子間力等の増減を検出する光検出器224からの観測量Aは、アナログ制御器480に入力され、該観測量Aが目標値Bに近づくように、つまり光触針と被測定試料面間の距離が一定となるような操作量C、つまりZ軸方向の操作量を計算して、ステージコントローラ128(228)等に指示を出している。
【0055】
しかしながら、前記PIDフィードバック制御を用いた場合、制御器480の各パラメータを適切に選ばなければ、オーバーシュート等の問題が発生するが、パラメータの選択は非常に困難である。しかも、操作量の計算が面倒である。
【0056】
そして、このオーバーシュートの問題は、一般的な熱交換器等の制御では、多少のオーバーシュートがあっても、問題とはならなかったものの、例えば近接場光学顕微鏡での光触針と被測定試料面の距離の制御に用いると、オーバーシュートにより光触針と被測定試料面が接触してしまい、装置、試料の破損を生じるので、これは確実に回避しなければならなかった。しかも、光触針と被測定試料面間の距離は、例えば光の波長の値より小さいので、この問題はより深刻であったものの、これを解決することのできる適切な技術が存在しなかった。
【0057】
そこで、本実施形態においては、図16に拡大して示されるように、前記アナログ制御器480に代えて、DSP(デジタル信号プロセッサ)582を用いる。
このDSP582は、図17に示すように、目標値Bと観測量Aiの中間値を常時操作量Ci(ゲインが1の場合、操作量Ci=(観測量Ai+目標値B)/2)として設定している。
そして、このDSP582は、観測量Aiの変動が検知され、観測量Aiが一定量にある程度落ち着く時間ti毎に、このような操作量Ciの指示を繰返し行ない、目標値Bに近づけている。
【0058】
例えば時間〜t1で観測量がA0の場合、操作量C1は(A0+B)/2、
時間t1〜t2で観測量がA1の場合、操作量C2は(A1+B)/2、
時間t2〜t3で観測量がA2の場合、操作量C3は(A2+B)/2、
時間t3〜t4で観測量がA3の場合、操作量C4は(A3+B)/2となる。
このようにして操作量Ci(i=1〜4…)を順次、(観測量Ai+目標値B)/2として指示していくと、オーバーシュートすることなく、観測量Aが目標値Bに迅速に落ち着く。
【0059】
この結果、一般的な装置の制御は勿論、前記オーバーシュートを確実に回避する必要のある、例えば近接場光学顕微鏡での光触針と被測定試料面間の距離の制御等に特に有効である。
また、このようなDSP582を用いると、アルゴリズムを簡単に組めるので、操作量等の計算が簡単になり、迅速に操作量Ci(i=1〜4…)の指示が与えられるので、迅速な操作量の指示が必要な近接場光学顕微鏡での光触針と被測定試料面間の距離の制御等では特に有効である。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる送り装置によれば、雄ネジの略最前部と略最後部とにネジ設置部を設け、それらの中間部分にネジ非設置部を設けることとしたので、回転体の回転運動を、雄ネジのネジ設置部及び雌ネジを介して、直線移動体の直線運動に変換る送り移動が高精度に、かつ小さいトルクで容易に行なえる。
また、本発明において、前記雄ネジの略最前部分と略最後部分に、前記ネジ設置部が設けられ、前記雄ネジの略最前部分と略最後部分との間に、前記ネジ非設置部が設けられることにより、さらに直線移動体の直動性が向上される。
また、本発明において、前記雄ネジの略最前部分と前記雌ネジの対向部分との間で該雄ネジの回転軸上に、前記直線移動体の移動時に該直線移動体をその移動方向とは逆の反対方向に付勢するばねを設けることにより、前記直線移動体のバックラッシュを防ぐことができ、前記直線移動体の送り移動がより高精度に行なえる。
また、本発明にかかる近接場光学顕微鏡によれば、前記送り装置を用いることとしたので、試料と光触針間の相対的な位置決めを高精度にかつ容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な近接場光学顕微鏡の概略構成の説明図である。
【図2】一般的なり装置の説明図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる近接場光学顕微鏡の概略構成の説明図である。
【図4】図3に示した近接場光学顕微鏡で好適に用いられるり装置の概略構成の説明図である。
【図5】図4に示した送り装置の作用の説明図である。
【図6】近接場光学顕微鏡等で用いられる一般的な光検出機構の説明図である。
【図7】図3に示した近接場光学顕微鏡等で好適に用いられるロックイン光検出機構の説明図である。
【図8】図3に示した近接場光学顕微鏡の変形例である。
【図9】近接場光学顕微鏡等で一般的に用いられる光てこ法の説明図である。
【図10】近接場光学顕微鏡等で好適に用いられる光てこ法の説明図である。
【図11】前記図10に示した光てこ法の変形例である。
【図12】近接場光学顕微鏡等のカンチレバープローブの横ずれ成分検出時の状態の説明図であり、同図(A)は側方より見た図、同図(B)は上方より見た図である。
【図13】近接場光学顕微鏡等で好適に用いられるカンチレバープローブの説明図である。
【図14】近接場光学顕微鏡等で好適に用いられる除振機構の説明図である。
【図15】近接場光学顕微鏡等で用いられる一般的なフィードバック機構の説明図である。
【図16】近接場光学顕微鏡等で好適に用いられるフィードバック機構の説明図である。
【図17】図16に示したフィードバック機構の作用の説明図である。
【符号の説明】
110 近接場光学顕微鏡
112 プローブ(光触針)
116 被測定試料
130 ステージ(直線移動体)
132 送り装置
136 雄ネジ
136a、136b ネジ設置部
137 ネジ非設置部
138 回転軸(回転体)
140 雌ネジ
144 ばね

Claims (2)

  1. 雄ネジが形成された回転体と、雌ネジが形成された直線移動体とを備え、前記雄ネジおよび前記雌ネジを介して、前記回転体の回転を前記直線移動体の直線移動に変換する送り装置において
    前記雄ネジの螺入方向の略最前部分および略最後部分に、前記雄ネジが形成されたネジ設置部が設けられ、前後の前記ネジ設置部の中間部分に、前記雄ネジが形成されていない環状空間形状のネジ非設置部が設けられており
    かつ、前記雄ネジの略最前部分と、当該略最前部分に対向する前記雌ネジの軸方向の対向部分との間に、前記直線移動体の移動時に前記直線移動体をその移動方向とは逆の反対方向へ付勢するばねが配設されていることを特徴とする送り装置
  2. 被測定試料面のエバネッセント光の場へ光触針を進入させることにより発生する散乱光によって、前記被測定試料の情報を得る近接場光学顕微鏡において
    請求項1に記載の送り装置を用いて前記被測定試料面と前記光触針間の相対的な位置決めを行なうことを特徴とする近接場光学顕微鏡
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