JP4480027B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、DVD(Digital Versatile Disc)などの情報記録媒体において情報を再生または記録する光ディスク装置に関するものである。
半導体レーザ等のレーザ光によってディスクにデータを記録し、または再生する光ディスク装置では、記録、再生に応じてレーザパワーを最適値に設定する必要がある。しかし、一般に半導体レーザは温度変化により駆動電流に対する出射光パワーの特性が大きく変化する。そこで、光ディスク装置には、半導体レーザへの駆動電流を制御することにより、情報記録媒体上のレーザパワーを所定値に保つためのレーザパワー制御回路が搭載されている。
図33は特許文献1に記載されたレーザパワー制御回路のブロック図である。図33において、半導体レーザ11から出射されたレーザ光の一部を光検出器12で検出し電気信号に変換する。光検出器12の出力信号は演算処理器13に入力される。演算処理器13は光検出器12の出力信号を参照しながら半導体レーザ11の出射光パワーが所定値になるように演算処理を行い、演算処理結果をレーザ駆動回路15に出力する。レーザ駆動回路15は演算処理器13の出力信号に基づいて半導体レーザ11を駆動し、レーザパワーを制御する。ドライブコントローラ16と演算処理器13との間では記録パワー設定信号Sp、記録パワー設定終了信号Se、記録・再生切替信号Scがやりとりされ、再生と記録状態におけるそれぞれのレーザパワー切り替えや演算結果を外部記憶手段14に保存するタイミングに用いられる。また、記録パワー設定完了後、ドライブコントローラ16から出力される記録信号Srに基づいてレーザ駆動回路15が変調動作を行い、情報の記録が行われるように構成されている。
続いて、特許文献1に示されている記録パワーの設定手順について図34を参照しながら説明する。図34はドライブコントローラ16の動作を示すフローチャートである。記録動作が開始されると、最初に任意のセクタのギャップ区間の開始を検出し(ステップS151)、記録パワー設定信号Spを“H”にする(ステップS152)。そして、ギャップ区間の終了を検出し(ステップS153)、記録パワー設定信号Spを“L”にする(ステップS154)。演算処理器13は記録パワー設定信号Spが“H”の区間、記録パワー設定を行い、記録パワー設定が完了すると、ドライブコントローラ16に記録パワー設定終了信号Seを“H”にする。記録パワー設定終了信号Seが“H”にならない区間では、記録パワーの設定が1つのギャップ区間では完了していないことを示す。したがって、記録パワー設定終了信号Seが“H”になるまで、ギャップ区間の検出と、記録パワー設定信号Spを“H”と“L”にする動作を繰り返し続ける(ステップS155)。記録パワー設定終了信号Seが“H”であることを検出すると、記録セクタであるか否かを確認する。記録セクタでなければ当該セクタになるまで待機し続ける(ステップS156)。記録セクタである場合は記録領域の開始検出を行う(ステップS157)。記録セクタが開始されると、記録・再生切り替え信号を“H”にし(ステップS158)、記録信号Srをレーザ駆動回路15に出力する(ステップS159)。そして、記録領域の終了を検出したら(ステップS160)、記録・再生切り替え信号を“L”にし(ステップS161)、ドライブコントローラ16の記録パワー設定動作は完了する。
次に、記録パワー設定における演算処理器13の動作について図35を参照しながら説明する。図35は演算処理器13の動作を示すフローチャートである。
最初に演算処理器13はドライブコントローラ16から出力される記録パワー設定信号Spが“H”になることを検出する(ステップS171)。記録パワー設定信号Spが“H”であることを検出すると、演算処理器13はボトムパワー設定を行う(ステップS172)。ボトムパワー設定においては、演算処理器13が半導体レーザ11の出力パワーに応じて得られる光検出器12の信号とボトムパワーに応じて設定される信号との誤差を検出し、設定したボトムパワーのループゲインに対して半導体レーザ11、光検出器12、レーザ駆動回路15を考慮して決定した倍率を増幅し、レーザ駆動回路15に出力して半導体レーザ11のパワーを制御する。そして、ボトムパワー設定の演算結果を外部記憶手段14に保存する(ステップS173)。ギャップ区間が完了し、記録パワー設定信号Spが“L”になったことを検出すると(ステップS174)、演算処理器13は再生パワーの制御に切り替える(ステップS175)。このボトムパワー設定は繰り返し実行することも可能で、その場合は再びステップS171へ戻り、記録パワー設定信号Spが“H”になることを検出するステップから開始する(ステップS176)。ボトムパワー設定が完了したら、続いて演算処理器13はピークパワー設定を行う。すなわち、最初に演算処理器13は記録パワー設定信号Spが“H”になることを検出する(ステップS177)。記録パワー設定信号Spが“H”であることを検出したら、演算処理器13はピークパワー設定を行う(ステップS178)。ピークパワー設定においては、演算処理器13が半導体レーザ11の出力パワーに応じて得られる光検出器12の信号とピークパワーに応じて設定された信号との誤差を検出し、設定したピークパワーのループゲインに対して半導体レーザ11、光検出器12、レーザ駆動回路15を考慮して決定される倍率を増幅してレーザ駆動回路15に出力し、半導体レーザ11のパワーを制御する(ステップS179)。そして、ピークパワー設定の演算結果を外部記憶手段14に保存する。ギャップ区間が終了し、記録パワー設定信号Spが“L”になったことを検出すると(ステップS180)、記録パワー設定終了信号Seを“H”にし、ドライブコントローラ16に対して記録パワー設定が完了し、記録準備が整ったことを知らせる(ステップS183)。このピークパワー設定も繰り返し実行することも可能で、その場合は、一度再生パワー設定を行い(ステップS182)、ステップS177へ戻り、再び記録パワー設定信号Spが“H”になることを検出するステップから開始する。ドライブコントローラ16は演算処理器13が記録パワー設定終了信号Seを“H”にしたことを検出した後に現在セクタが記録セクタである場合は、記録・再生切り替え信号を“H”にする(ステップS158)。記録セクタではない場合、記録・再生切り替え信号は“H”ではない(ステップS184)ので、一度再生パワー設定を行った(ステップS185)後に、再びステップS184を実行する。
記録・再生切り替え信号が“H”であることを検出した場合(ステップS184)、演算処理器13は外部記憶手段14からピークパワー、ボトムパワー設定の演算結果を呼び出し(ステップS186)、呼び出し値をピークパワー、ボトムパワーとして設定する(ステップS187)。続いて、記録・再生切り替え信号が“H”の区間では、ピークパワー、ボトムパワーは保持されて記録信号Srの出力に応じてレーザ駆動回路15でピークパワー、ボトムパワーの間でレーザパワーの変調が行われ、記録が実行される。そして、記録・再生切り替え信号が“L”になると(ステップS188)、演算処理器13は記録パワー設定終了信号Seを“L”に設定し(ステップS189)、再生パワーを設定する(ステップS190)。以上で記録パワー設定の動作が完了する。
このようにして、ID部や記録領域にレーザパワーの変動を与えることなく、安定なパワー設定を行うことができる。また、特許文献1では、ボトムパワーの設定を記録しようとする記録領域の1つ手前以上の記録領域の直前のギャップ区間で行ってもよいと記述されている。また、ピークパワーの設定も記録しようとする記録領域の1つ手前以上の記録領域の直前のギャップ区間で行ってもよいを記述されている。さらに、また、ボトムパワー、ピークパワーの設定を複数回行って、その平均値から最適なボトムパワー、ピークパワーを設定してもよいと記述されている。また、ボトムパワー、ピークパワーをギャップ区間で実際に発光させてパワー設定を行うのではなく、2点以上の異なるパワーを2つ以上のギャップ区間で発光させ、その結果からボトムパワー、ピークパワーを設定してもよいと記述されている。
特開平6−236576号公報(第6−7頁、第1−4図)
例えば装填されたディスクがDVD−RAMディスクの場合、1セクタ当たりの記録領域は2416バイトであるが、ギャップ区間は10セクタ余りである。このように記録領域に対して小さなギャップ区間において、半導体レーザがピークパワー、ボトムパワーなどの大きな出射光パワーを出力すると、波長変動等により、ディスクからの反射光より検出するディスク記録面とビームスポットの位置ずれを表わすフォーカスエラー信号、あるいはディスク上のトラックとビームスポットとの位置ずれを表わすトラッキングエラー信号が高周波に変動し、フォーカスサーボまたはトラッキングサーボが不安定になる。さらに、ギャップ区間直後の記録領域への記録時にフォーカスサーボ、トラッキングサーボが不安定なので記録信号が劣化してしまう課題が発生する。
また、ギャップ区間におけるフォーカスサーボまたはトラッキングサーボが不安定になるので、ディスクからの反射光より生成したディスク回転用のモータ制御クロックの検出精度が劣化してしまい、モータサーボが不安定になる課題が発生する。
さらにまた、ディスクを高速に回転させて、かつ複数のギャップ区間で連続して大きな出射光パワーを出力すると、ギャップ区間のみならず記録領域においてもフォーカスサーボ、トラッキングサーボ、モータサーボが不安定になるという課題が発生する。
そこで本発明により解決する課題は、記録トラックに沿って複数の記録領域と記録領域の前に情報の記録に供しないギャップ区間を有する情報記録媒体に情報を記録する装置において、情報記録媒体上の記録領域間に存在するギャップ区間のうち、データを記録する特定記録領域よりも前にレーザ出射光が通過するギャップ区間で、レーザ光を出射して最適な記録パワーを設定し、さらに、ビームスポットとディスクの記録面またはトラックとの位置ずれおよびディスクの回転制御の安定を実現し、ギャップ区間での出射光パワーが所定値になるように、記録パワーを設定する光ディスク装置を提供することである。
(1)本発明の第1の光ディスク装置は、
記録トラックに沿って複数の記録領域と前記記録領域の前に情報の記録に供しないギャップ区間を有する情報記録媒体に情報を記録する装置において、
レーザと、
前記情報記録媒体上の前記記録領域間に存在する前記ギャップ区間のうち、データを記録する特定記録領域よりも前にレーザ出射光が通過するギャップ区間で、出射光パワーが所定値よりも大きくなるようにテストパワーを出力するレーザ駆動手段とを備え、
前記テストパワーが前記所定値よりも大きくなる場合、前記レーザ駆動手段は所定個数のギャップ区間以上連続して前記テストパワーを出力しないことを特徴とする。
上記構成の光ディスク装置によれば、記録領域間に存在するギャップ区間のうち、データを記録する特定記録領域よりも前にレーザ出射光が通過するギャップ区間で、出射光パワーが所定値よりも大きくなるようにテストパワーを出力した場合に、波長変動等に起因して、情報記録媒体の記録面、トラック、情報記録媒体の回転速度検出するフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、モータ回転情報検出手段の出力が高周波成分の外乱が重畳したとしても、テストパワーが所定値よりも大きくなる場合、所定個数のギャップ区間以上連続してテストパワーを出力しないので、テストパワーが所定値よりも大きいことに起因する影響を緩和でき、フォーカス制御、トラッキング制御、モータ制御を安定に保つことができる。
(2)本発明の第2の光ディスク装置は、
記録トラックに沿って複数の記録領域と前記記録領域の前に情報の記録に供しないギャップ区間を有する情報記録媒体に情報を記録する装置において、
レーザと、
前記情報記録媒体上の前記記録領域間に存在する前記ギャップ区間のうち、データを記録する特定記録領域よりも前にレーザ出射光が通過するギャップ区間で、出射光パワーが所定値よりも大きくなるようにテストパワーを出力するレーザ駆動手段とを備え、
前記テストパワーが前記所定値よりも大きくなる場合、前記レーザ駆動手段は前記テストパワーを出力したギャップ区間直後の所定個数のギャップ区間において前記テストパワーを出力しないことを特徴とする。
上記構成の光ディスク装置によれば、記録領域間に存在するギャップ区間のうち、データを記録する特定記録領域よりもレーザ出射光が通過するギャップ区間で、出射光パワーが所定値よりも大きくなるようにテストパワーを出力した場合に、波長変動等に起因して、情報記録媒体の記録面、トラック、情報記録媒体の回転速度検出するフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号、モータ回転情報検出手段の出力が高周波成分の外乱が重畳したとしても、テストパワーが所定値よりも大きくなる場合、駆動回路はテストパワーを出力したギャップ区間直後の所定個数のギャップ区間においてテストパワーを出力しないので、フォーカス制御、トラッキング制御、モータ制御を安定に保つことができる。
なお、本発明の第1の光ディスク装置および制御プログラムは、所定個数のギャップ区間以上連続してテストパワーを出力しない、所定個数は情報記録媒体の回転速度にほぼ反比例するようにしてもよい。
なお、本発明の第2の光ディスク装置および制御プログラムは、テストパワーを出力した直後の所定個数のギャップ区間においてテストパワーを出力しない、所定個数は情報記録媒体の回転速度にほぼ比例するようにしてもよい。
なお、本発明の第1の光ディスク装置および制御プログラムは、所定個数のギャップ区間以上連続してテストパワーを出力しない、所定個数はテストパワーの出力にほぼ反比例するようにしてもよい。
なお、本発明の第2の光ディスク装置および制御プログラムは、テストパワーを出力した直後の所定個数のギャップ区間においてテストパワーを出力しない、所定個数はテストパワーの出力にほぼ比例するようにしてもよい。
本発明によれば、データを記録する特定記録領域よりも前にレーザ出射光が通過するギャップ区間で、出射光パワーが所定値よりも大きくなるようにテストパワーを出力した場合に、波長変動等に起因して、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号に高周波成分の外乱が重畳したとしても、あるいは、モータ回転情報の検出精度が劣化しても、テストパワーを出力する直前のフォーカス駆動、トラッキング駆動の出力レベルを保持することにより、またはフォーカス制御、トラッキング制御のゲインを下げることにより、フォーカス制御、トラッキング制御を安定に保つことができ、さらにギャップ区間での出射光パワーが所定値になるように記録パワーを設定することができる。
また、所定個数のギャップ区間以上連続してテストパワーを出力しないことにより、あるいは、テストパワーを出力したギャップ区間直後の所定個数のギャップ区間においてテストパワーを出力しないことにより、フォーカス制御、トラッキング制御、モータ制御を安定に保つことができる。
さらに、ID部や記録領域にレーザパワーの変動を与えることなく、安定なレーザパワー設定を行うことができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態における光ディスク装置および制御プログラムを説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における光ディスク装置の一構成例を示すブロック図である。図1において、ディスク1の一例としてDVD−RAMディスクが装填されているものとする。ディスク1はモータ5によって所定の回転数で回転する。なお、モータ5はモータ制御手段、モータ駆動手段によって回転駆動するが、図1には図示しない。ピックアップ2は、半導体レーザ2−1、コリメータレンズ2−2で、偏向ビームスプリッタ2−3、波長板2−4、対物レンズ2−5、集光レンズ2−6、再生光検出器2−7、フォーカスアクチュエータ2−8および光検出器2−9を有している。半導体レーザ2−1から出射されたレーザ光の一部を光検出器2−9で検出し、電気信号に変換する。光検出器2−9の出力信号は演算処理器3−1に入力される。演算処理器3−1は光検出器2−9の出力信号を参照しながら半導体レーザ2−1の出射光パワーが所定値になるように演算処理を行い、演算処理結果をレーザ駆動手段3−3に出力する。レーザ駆動手段3−3は演算処理器3−1の出力信号に基づいて半導体レーザ2−1を駆動し、レーザパワーを制御する。ドライブコントローラ3−2と演算処理器3−1との間では記録パワー設定信号Sp、記録パワー設定終了信号Se、記録・再生切替信号Scがやりとりされ、再生と記録状態におけるそれぞれのレーザパワー切り替えや演算結果を外部記憶手段3−4に保存するタイミングに用いられる。また、記録パワー設定完了後、ドライブコントローラ3−2から出力される記録信号Srに基づいてレーザ駆動手段3−3が変調動作を行い、情報の記録が行われるように構成されている。
半導体レーザ2−1を出射したレーザ光はコリメータレンズ2−2で平行光にされて、偏向ビームスプリッタ2−3、波長板2−4を通過して対物レンズ2−5に入射する。対物レンズ2−5に入射したレーザ光は集光されてディスク1上にビームスポットを形成する。ディスク1上に集光されたビームスポットの反射光は再び対物レンズ2−5、波長板2−4を通過し、偏向ビームスプリッタ2−3で出射光の光路から分離されて集光レンズ2−6を経て、再生光検出器2−7の所定の受光面上に集光される。
再生光検出器2−7に集光された反射光は電気信号に変換されてフォーカスエラー検出手段4−1に入力される。フォーカスエラー検出手段4−1は再生光検出器2−7の出力より、ディスク1の記録面とビームスポットとの位置ずれ量としてフォーカスエラー信号FEを検出し、フォーカス制御手段4−2に出力する。フォーカス制御手段4−2はフォーカスエラー信号FEに基づいて、ディスク1の記録面とビームスポットとの位置ずれをゼロにするように制御する駆動信号をフォーカス駆動手段4−3に出力する。フォーカス駆動手段4−3はフォーカス制御手段4−2の出力に基づいてフォーカスアクチュエータ2−8へフォーカス駆動電流を出力する。フォーカスアクチュエータ2−8はフォーカス駆動電流によって対物レンズ2−5をディスク1の記録面に近づく、あるいはディスク1の記録面から遠ざかる方向に駆動する。
なお、ドライブコントローラ3−2から出力される記録パワー設定信号Spはフォーカス制御手段4−2へも入力されている。
ここで、フォーカス制御手段4−2の構成について図2を参照しながら説明する。図2はフォーカス制御手段4−2を示すブロック図である。フォーカスエラー検出手段4−1で検出されたフォーカスエラー信号FEは第1のスイッチ4−2−1に入力される。第1のスイッチ4−2−1の制御信号は記録パワー設定信号Spであり、記録パワー設定信号Spが“H”のときはフォーカスエラー信号FEを第1の低域通過フィルタ4−2−2へ出力し、さらに、第1の位相遅れフィルタ4−2−3、第1の増幅器4−2−4、第1の位相進みフィルタ4−2−5に出力する。また、記録パワー設定信号Spが“H”ではないときは、第1のスイッチ4−2−1の出力は、直接に、第1の位相遅れフィルタ4−2−3、第1の増幅器4−2−4、第1の位相進みフィルタ4−2−5に出力される。即ち、第1のスイッチ4−2−1はフォーカスエラー信号FEの高周波成分を遮断するか否かを判断する役割を担っている。
第1の位相遅れフィルタ4−2−3、第1の増幅器4−2−4、第1の位相進みフィルタ4−2−5の出力は第1の加算手段4−2−6に接続され、第1の加算手段4−2−6は第1の位相遅れフィルタ4−2−3、第1の増幅器4−2−4、第1の位相進みフィルタ4−2−5の出力を加算してフォーカス駆動手段4−3へ出力する。
続いて、図3を参照しながら記録パワーの設定手順およびフォーカス制御状態を説明する。図3はドライブコントローラ3−2の動作を示すフローチャートである。
記録動作が開始されると、最初に任意のセクタのギャップ区間の検出を開始する(ステップS1)。ビームスポットがギャップ区間を走査開始したことを検出すると、記録パワー設定信号Spを“H”にする。記録パワー設定信号Spはフォーカス制御手段4−2にも入力されており、フォーカス制御手段4−2は記録パワー設定信号Spが“H”である区間はホールド処理を実行する(ステップS2)。ここで、ホールド処理とは、第1のスイッチ4−2−1がフォーカスエラー信号FEを第1の低域通過フィルタ4−2−2へ入力し、フォーカスエラー信号FEの高周波成分を除去するようにすることと定義する。そして、ビームスポット走査位置がギャップ区間の終了を検出すると(ステップS3)、記録パワー設定信号Spを“L”にする。記録パワー設定信号Spが“L”になると、フォーカス制御手段4−2はホールド処理を解除する(ステップS4)。ここで、ホールド処理解除とは、第1のスイッチ4−2−1がフォーカスエラー信号FEを直接に第1の位相遅れフィルタ4−2−3、第1の増幅器4−2−4、第1の位相進みフィルタ4−2−5に出力することと定義する。
演算処理器3−1は記録パワー設定信号Spが“H”の区間、記録パワー設定を行い、記録パワー設定が完了すると、ドライブコントローラ3−2に対して記録パワー設定終了信号Seを“H”にする。記録パワー設定終了信号Seが“H”にならない区間では、記録パワーの設定が1つのギャップ区間では完了していないことを示す。したがって、記録パワー設定終了信号Seが“H”になるまで、ギャップ区間の検出と、記録パワー設定信号Spを“H”と“L”にする動作を繰り返し続ける(ステップS5)。記録パワー設定終了信号Seが“H”であることを検出すると、記録セクタであるか否かを確認する。記録セクタでなければ当該セクタになるまで待機し続ける(ステップS6)。記録セクタである場合は記録領域の開始検出を行う(ステップS7)。記録セクタが開始されると、記録・再生切替信号Scを“H”にし(ステップS8)、記録信号Srをレーザ駆動手段3−3に出力する(ステップS9)。そして、記録領域の終了を検出したら(ステップS10)、記録・再生切替信号Scを“L”にし(ステップS11)、ドライブコントローラ3−2の記録パワー設定動作は完了する。
以上のように記録パワー設定信号Spが“H”となる区間において、フォーカス制御手段4−2はホールド処理を実行する。したがって、図2に示すようにフォーカスエラー信号FEの高周波成分が遮断されるので、波長変動等に起因して、フォーカスエラー信号FEに外乱が重畳した場合においても、フォーカス駆動手段4−3の出力は外乱成分に追従することなく安定なフォーカス制御を実現することができる。
次に、記録パワー設定における演算処理器3−1の動作について図4を参照しながら説明する。図4は演算処理器3−1の動作を示すフローチャートである。
まず、演算処理器3−1はピークパワー設定を行う。すなわち、最初に演算処理器3−1はドライブコントローラ3−2から出力される記録パワー設定信号Spが“H”になることを検出する(ステップS21)。記録パワー設定信号Spが“H”であることを検出すると、演算処理器3−1はボトムパワー設定を行い、フォーカス制御手段4−2はホールド処理を実行する(ステップS22)。ボトムパワー設定においては、演算処理器3−1が半導体レーザ2−1の出力パワーに応じて得られる光検出器2−9の信号とボトムパワーに応じて設定される信号との誤差を検出し、設定したボトムパワーのループゲインに対して半導体レーザ2−1、光検出器2−9、レーザ駆動手段3−3を考慮して決定した倍率を増幅し、レーザ駆動手段3−3に出力して半導体レーザ2−1のパワーを制御する。そして、ボトムパワー設定の演算結果を外部記憶手段3−4に保存する(ステップS23)。ギャップ区間が完了し、記録パワー設定信号Spが“L”になったことを検出すると(ステップS24)、演算処理器3−1は再生パワーの制御に切り替える(ステップS25)。続いて、ビームスポットが記録領域を通過したか否かを判断し、記録領域通過を完了すると(ステップS26)、フォーカス制御手段4−2はホールド処理を解除する(ステップS27)。このボトムパワー設定は繰り返し実行することも可能で、その場合は再びステップS21へ戻り、記録パワー設定信号Spが“H”になることを検出するステップから開始する(ステップS28)。
ボトムパワー設定が完了したら、続いて演算処理器3−1はピークパワー設定を行う。すなわち、最初に演算処理器3−1は記録パワー設定信号Spが“H”になることを検出する(ステップS29)。記録パワー設定信号Spが“H”であることを検出したら、演算処理器3−1はピークパワー設定を実行し、フォーカス制御手段4−2はホールド処理を実行する(ステップS30)。ピークパワー設定においては、演算処理器3−1が半導体レーザ2−1の出力パワーに応じて得られる光検出器2−9の信号とピークパワーに応じて設定された信号との誤差を検出し、設定したピークパワーのループゲインに対して半導体レーザ2−1、光検出器2−9、レーザ駆動手段3−3を考慮して決定される倍率を増幅してレーザ駆動手段3−3に出力し、半導体レーザ2−1のパワーを制御する(ステップS31)。そして、ピークパワー設定の演算結果を外部記憶手段3−4に保存する。ギャップ区間が終了し、記録パワー設定信号Spが“L”になったことを検出すると(ステップS32)、記録パワー設定終了信号Seを“H”にし、ドライブコントローラ3−2に対して記録パワー設定が完了し、記録準備が整ったことを知らせる(ステップS35)。このピークパワー設定も繰り返し実行することも可能で、その場合は、一度再生パワー設定を行うとともに、フォーカス制御手段4−2はホールド処理を解除して(ステップS34)、ステップS29へ戻り、再び記録パワー設定信号Spが“H”になることを検出するステップから開始する。ドライブコントローラ3−2は演算処理器3−1が記録パワー設定終了信号Seを“H”にしたことを検出した後に現在セクタが記録セクタである場合は、記録・再生切替信号Scを“H”にする(ステップS8)。記録セクタではない場合、記録・再生切替信号Scは“H”ではない(ステップS36)ので、一度再生パワー設定を行うとともに、フォーカス制御手段4−2はホールド処理を解除して(ステップS37)、再びステップS36を実行する。
記録・再生切替信号Scが“H”であることを検出した場合(ステップS36)、演算処理器3−1は外部記憶手段3−4からピークパワー、ボトムパワー設定の演算結果を呼び出し(ステップS38)、呼び出し値をピークパワー、ボトムパワーとして設定する(ステップS39)。続いて、記録・再生切替信号Scが“H”の区間では、ピークパワー、ボトムパワーは保持されて記録信号Srの出力に応じてレーザ駆動手段3−3でピークパワー、ボトムパワーの間でレーザパワーの変調が行われ、記録が実行される。そして、記録・再生切替信号Scが“L”になると(ステップS40)、演算処理器3−1は記録パワー設定終了信号Seを“L”に設定し(ステップS41)、再生パワーを設定する(ステップS42)。さらに、ビームスポット走査位置が記録領域を通過完了を検出すると(ステップS43)、フォーカス制御手段4−2はホールド処理を解除する(ステップS44)。以上で記録パワー設定の動作が完了する。
なお、図4の動作においても記録パワー設定信号Spが“H”区間においてフォーカス制御手段4−2はホールド処理されているので、ボトムパワーおよびピークパワー設定いずれにおいても安定なフォーカス制御を実現することができる。
次に、演算処理器3−1、ドライブコントローラ3−2、レーザ駆動手段3−3の相互関係と動作について図5を参照しながら説明する。図5は、記録パワー設定時の動作波形を示す図であり、情報記録媒体上のセクタ、記録パワー設定終了信号Se、記録・再生切替信号Sc、記録信号Sr、演算処理器3−1のパワー制御モードおよびレーザ出力パワーの関係を示したものである。ここで、は、ボトムパワー設定は記録セクタのギャップ区間で行われ、パワーの設定は1回で完了している様子を示している。このようにボトムパワーとピークパワーの設定を2つのギャップ区間に分けて行うことにより、ID部や記録領域にレーザパワーの変動を与えることなく、安定なパワー設定を行うことができる。また、記録パワー設定信号Spが“H”区間において第1のスイッチ4−2−1はフォーカスエラー信号FEを第1の低域通過フィルタ4−2−2に出力するので、フォーカスエラー信号FEに重畳する高周波成分は除去される。
また、図2に示したフォーカス制御手段4−2の構成を図6に示す構成にしても同様の効果が得られる。図6はフォーカス制御手段4−2の第2の構成例を示すブロック図である。フォーカスエラー検出手段4−1で検出されたフォーカスエラー信号FEは第1の位相遅れフィルタ4−2−3、第1の増幅器4−2−4、第1の位相進みフィルタ4−2−5に入力される。ここで、第1の位相進みフィルタ4−2−5の出力は第2の増幅器4−2−7に入力される。第2の増幅器4−2−7はゲイン可変の構造であり、制御信号として記録パワー設定信号Spを入力する。記録パワー設定信号Spが“H”であるときは第1のゲインを選択し、記録パワー設定信号Spが“H”でない場合は第2のゲインが選択される。ここで、第1のゲインは第2のゲインよりも小さく設定されている。
以上のように構成することにより、記録パワー設定信号Spが“H”となる区間ではフォーカス制御手段4−2の高周波ゲインを小さくすることができる。したがって、ギャップ区間においてピークパワーまたはバイアスパワーが設定されて波長変動等によるフォーカスエラー信号FEに高周波の外乱が重畳した場合においても、追従することなく安定なフォーカス制御を実現することができる。
さらに図1に示す光ディスク装置の構成を図7に示すように、ドライブコントローラ3−2から出力される記録パワー設定信号Spをフォーカス駆動手段4−3に入力し、図8に示すフォーカス制御手段4−2、フォーカス駆動手段4−3としてもよい。図8はフォーカス制御手段4−2とフォーカス駆動手段4−3を示すブロック図である。フォーカスエラー検出手段4−1で検出したフォーカスエラー信号FEは第1の位相遅れフィルタ4−2−3、第1の増幅器4−2−4、第1の位相進みフィルタ4−2−5の入力信号として入力される。第1の位相遅れフィルタ4−2−3、第1の増幅器4−2−4、第1の位相進みフィルタ4−2−5で位相補償された信号はそれぞれ第1の加算手段4−2−6に入力されて加算処理される。第1の加算手段4−2−6の出力はフォーカス制御手段4−2の出力としてフォーカス駆動手段4−3に出力される。フォーカス駆動手段4−3は記録パワー設定信号Spを制御信号とし、記録パワー設定信号Spが“H”のときに、その出力は記録パワー設定信号Spが“L”から“H”に切り替わる直前の値を保持するように構成されている。また、記録パワー設定信号Spが“H”から“L”になると、フォーカス制御手段4−2の出力に従って、フォーカスアクチュエータ2−8へ対物レンズ2−5を制御するようにフォーカス駆動信号を出力する。このような構成によって、ギャップ区間においてピークパワーまたはボトムパワー等を設定し、波長変動等に起因して、フォーカスエラー信号FEに高周波外乱が重畳されても、安定なフォーカス制御を実現することができる。
さらにまた、図1に示す光ディスク装置の構成を図9に示す構成にしてもよい。図9は再生光検出器2−7の出力信号をアドレス検出手段4−4に入力し、アドレス検出手段4−4はさらに記録パワー設定信号Spを入力信号として、記録パワー設定信号Spが“H”となるギャップ区間と直後の記録領域を包含する1セクタを記録セクタ信号Ssとして検出し、フォーカス制御手段4−2に出力する。図1の説明では、第1のスイッチ4−2−1は記録パワー設定信号Spを制御信号としてフォーカスエラー信号FEの出力を切り替えたが、ここでは記録セクタ信号Ssを制御信号として同様のスイッチ動作を行うように構成する。
ここで、アドレス検出手段4−4の動作を図10、図11を用いて説明する。図10はアドレス検出手段4−4のブロック図である。再生光検出器2−7から出力される再生信号は比較器4−4−1に入力される。比較器4−4−1は予め設定された値と再生信号を比較し、2値化信号を出力する。比較器4−4−1の出力は第1の延長回路4−4−2、エッジ検出回路4−4−5に入力される。第1の延長回路4−4−2は比較器4−4−1の出力が“H”から“L”になると所定の時間だけ延長して“H”を出力する。所定の時間が経過すると“L”を出力するように構成されている。また、エッジ検出回路4−4−5は比較器4−4−1の出力が“L”から“H”に切り替わるエッジを検出し、所定時間“H”を出力する。第1の延長回路4−4−2の出力は論理回路4−4−3に入力される。論理回路4−4−3へは記録パワー設定信号Spも入力され、第1の延長回路4−4−2の出力信号と記録パワー設定信号Spがともに“H”となった区間においてのみ“H”出力する。論理回路4−4−3の出力は第2の延長回路4−4−4に入力される。第2の延長回路4−4−4はエッジ検出回路4−4−5の出力を制御信号とし、論理回路4−4−3の出力が“H”になると、第2の延長回路4−4−4の出力信号の“H”を出力し、さらにエッジ検出回路4−4−5が“H”出力になるまで出力を保持するように構成されている。
以上の説明を動作波形図に示したものが図11である。ビームスポットは位置X1においてDVD−RAMのヘッダ領域(図中、ヘッダと記載)を走査する。ヘッダ領域はピット列で形成されており、記録領域等に比べて反射率が高い領域である。比較器4−4−1は予め設定された所定値と再生信号を比較する。予め設定された所定値は記録領域における再生信号レベルに設定されているので、ビームスポットがヘッダ領域を走査する区間において“H”を出力する。さらに、第1の延長回路4−4−2の出力も“H”となる。続いて、ビームスポットはヘッダ領域の終端(図中、X2)を走査する。ビームスポットはヘッダ領域から記録領域へ移動するため、再生信号はヘッダ領域のときに比べて小さくなり、比較器4−4−1の出力は“L”に変化する。ただし、第1の延長回路4−4−2の出力は“H”を保持する。次に、ドライブコントローラ3−2から記録パワー設定信号Spが出力される。したがって、論理回路4−4−3は第1の延長回路4−4−2と記録パワー設定信号Spがともに“H”となったので、その出力も“H”とする。また、第2の延長回路4−4−4もまた“H”を出力する。ビームスポットが位置X3を走査すると、第1の延長回路4−4−2は比較器4−4−1の出力が“H”から“L”に切り替わってから所定時間が経過したことを検出して“L”を出力する。第1の延長回路4−4−2の出力が“L”になったことにより、論理回路4−4−3の出力も“L”となる。ただし、第2の延長回路4−4−4の出力は“H”に保持される。続いて、ビームスポットがギャップ区間の終端(図中、位置X4)を走査すると、ドライブコントローラ3−2からの記録パワー設定信号Spは“L”となる。ただし、第2の延長回路4−4−4の出力はエッジ検出回路4−4−5が“H”となるまでは“H”を保持したまま出力する。したがって、データ記録領域(図中、データ領域と記載)においても第2の延長回路4−4−4の出力は“H”となる。ビームスポットが位置X7を走査すると、ビームスポットは1セクタを走査したこととなり、次のセクタが開始される。即ち、ヘッダ領域を再び走査する。比較器4−4−1は再び出力を“H”とする。そこで、エッジ検出回路4−4−5は比較器4−4−1の出力が“L”から“H”に切り替わることを検出する。その結果、エッジ検出回路4−4−5の出力は“H”となる。エッジ検出回路4−4−5の出力が“H”となるため、第2の延長回路4−4−4の出力は“H”から“L”になる。
以上によって、記録パワー設定信号Spが“H”となった場合における1セクタ全てを検出することができる。
なお、ビームスポットが位置X8以降を走査する部分については、上記位置X2を走査するときの動作説明と同じであるので、説明を省略する。
また、記録パワー設定信号Spが“H”とならない場合は、論理回路4−4−3の出力が“L”となるため、第2の延長回路4−4−4の出力もまた“L”のままである(図示ぜず)。
なお、本実施の形態では、ギャップ区間においてレーザ駆動手段3−3が出力するパワーをボトムパワー、ピークパワーとしたが、ボトムパワー、ピークパワーにのみその効果が限定されるものではない。再生パワーよりも大きなパワーをギャップ区間で出力する場合において、いずれのパワーにおいても同様の効果が得られることは自明である。
また、ボトムパワー設定は記録セクタのギャップ区間で行われ、パワーの設定は1回で完了している様子を示したが、ボトムパワー、ピークパワーの設定を複数回行ってもよい。
さらにまた、図12に示すように光検出器2−9およびフォーカスエラー検出手段4−1の出力をAD変換し、演算処理器3−1、フォーカス制御手段4−2を制御プログラムで実現し、それらの出力をDA変換するように構成してもよい。演算処理器3−1の前段に第1のAD変換器8−1を設け、後段に第1のDA変換器9−1を設けてある。また、フォーカス制御手段4−2の前段に第2のAD変換器8−2を設け、後段に第2のDA変換器9−2を設けてある。この場合も同様の効果が得られることは自明である。
なお、本実施の形態においてディスク1としてDVD−RAMディスクが装填されたが、記録トラックに沿って複数の記録領域と記録領域の前に情報の記録に供しないギャップ区間を有するディスクであれば、DVD−RAMディスク以外のディスクに適用することができることは自明である。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2は、主としてトラッキング制御にかかわるものである。
図13は本発明の実施の形態2における光ディスク装置の一構成例を示すブロック図である。図13において、ディスク1の一例としてDVD−RAMディスクが装填されているものとする。半導体レーザ2−1から出射されたレーザ光の一部を光検出器2−9で検出し、電気信号に変換する。光検出器2−9の出力信号は演算処理器3−1に入力される。演算処理器3−1は光検出器2−9の出力信号を参照しながら半導体レーザ2−1の出射光パワーが所定値になるように演算処理を行い、演算処理結果をレーザ駆動手段3−3に出力する。レーザ駆動手段3−3は演算処理器3−1の出力信号に基づいて半導体レーザ2−1を駆動し、レーザパワーを制御する。ドライブコントローラ3−2と演算処理器3−1との間では記録パワー設定信号Sp、記録パワー設定終了信号Se、記録・再生切替信号Scがやりとりされ、再生と記録状態におけるそれぞれのレーザパワー切り替えや演算結果を外部記憶手段3−4に保存するタイミングに用いられる。また、記録パワー設定完了後、ドライブコントローラ3−2から出力される記録信号Srに基づいてレーザ駆動手段3−3が変調動作を行い、情報の記録が行われるように構成されている。
半導体レーザ2−1を出射したレーザ光はコリメータレンズ2−2で平行光にされて、偏向ビームスプリッタ2−3、波長板2−4を通過して対物レンズ2−5に入射する。対物レンズ2−5に入射したレーザ光は集光されてディスク1上にビームスポットを形成する。ディスク1上に集光されたビームスポットの反射光は再び対物レンズ2−5、波長板2−4を通過し、偏向ビームスプリッタ2−3で出射光の光路から分離されて集光レンズ2−6を経て、再生光検出器2−7の所定の受光面上に集光される。
再生光検出器2−7に集光された反射光は電気信号に変換されてトラッキングエラー検出手段6−1に入力される。トラッキングエラー検出手段6−1は再生光検出器2−7の出力より、ディスク1上のトラックとビームスポットとの位置ずれ量としてトラッキングエラー信号TEを検出し、トラッキング制御手段6−2に出力する。トラッキング制御手段6−2はトラッキングエラー信号TEに基づいて、ディスク1上のトラックとビームスポットとの位置ずれをゼロにするように制御する駆動信号をトラッキング駆動手段6−3に出力する。トラッキング駆動手段6−3はトラッキング制御手段6−2の出力に基づいてトラッキングアクチュエータ2−10へトラッキング駆動電流を出力する。トラッキングアクチュエータ2−10はトラッキング駆動電流によって対物レンズ2−5をディスク1上のトラックを横切る方向に駆動する。
なお、ドライブコントローラ3−2から出力される記録パワー設定信号Spはトラッキング制御手段6−2へも入力されている。
ここで、トラッキング制御手段6−2の構成について図14を参照しながら説明する。図14はトラッキング制御手段6−2を示すブロック図である。トラッキングエラー検出手段6−1で検出されたトラッキングエラー信号TEは第2のスイッチ6−2−1に入力される。第2のスイッチ6−2−1の制御信号は記録パワー設定信号Spであり、記録パワー設定信号Spが“H”のときはトラッキングエラー信号TEを第2の低域通過フィルタ6−2−2へ出力する。なお、記録パワー設定信号Spが“H”ではないときは、直接に第2の位相遅れフィルタ6−2−3、第3の増幅器6−2−4、第2の位相進みフィルタ6−2−5に出力する。
第2の位相遅れフィルタ6−2−3、第3の増幅器6−2−4、第2の位相進みフィルタ6−2−5の出力は第2の加算手段6−2−6に入力され、第2の加算手段6−2−6は第2の位相遅れフィルタ6−2−3、第3の増幅器6−2−4、第2の位相進みフィルタ6−2−5の出力を加算してトラッキング駆動手段6−3へ出力する。
また、第2のスイッチ6−2−1の出力は第2の位相遅れフィルタ6−2−3、第3の増幅器6−2−4、第2の位相進みフィルタ6−2−5に出力される。即ち、第2のスイッチ6−2−1はトラッキングエラー信号TEの高周波成分を遮断するか否かを判断する役割を担っている。
続いて、記録パワーの設定手順およびトラッキング制御状態について図15を参照しながら説明する。図15はドライブコントローラ3−2の動作を示すフローチャートである。記録動作が開始されると、最初に任意のセクタのギャップ区間の開始を検出を開始する(ステップS51)。ビームスポットがギャップ区間を走査開始したことを検出すると、記録パワー設定信号Spを“H”にする。記録パワー設定信号Spはトラッキング制御手段6−2にも入力されており、トラッキング制御手段6−2は記録パワー設定信号Spが“H”である区間はホールド処理を実行する(ステップS52)。ここで、ホールド処理とは、第2のスイッチ6−2−1がトラッキングエラー信号TEを第2の低域通過フィルタ6−2−2へ入力し、トラッキングエラー信号TEの高周波成分を除去するようにすることと定義する。
そしてギャップ区間の終了を検出すると(ステップS53)、記録パワー設定信号Spを“L”にする。記録パワー設定信号Spが“L”になると、トラッキング制御手段6−2はホールド処理を解除する(ステップS54)。ここで、ホールド処理解除とは、第2のスイッチ6−2−1がトラッキングエラー信号TEを第2の位相遅れフィルタ6−2−3、第3の増幅器6−2−4、第2の位相進みフィルタ6−2−5に出力することと定義する。
演算処理器3−1は記録パワー設定信号Spが“H”の区間、記録パワー設定を行い、記録パワー設定が完了すると、ドライブコントローラ3−2に対して記録パワー設定終了信号Seを“H”にする。記録パワー設定終了信号Seが“H”にならない区間では、記録パワーの設定が1つのギャップ区間では完了していないことを示す。したがって、記録パワー設定終了信号Seが“H”になるまで、ギャップ区間の検出と、記録パワー設定信号Spを“H”と“L”にする動作を繰り返し続ける(ステップS55)。記録パワー設定終了信号Seが“H”であることを検出すると、記録セクタであるか否かを確認する。記録セクタでなければ当該セクタになるまで待機し続ける(ステップS56)。記録セクタである場合は記録領域の開始検出を行う(ステップS57)。記録セクタが開始されると、記録・再生切替信号Scを“H”にし(ステップS58)、記録信号Srをレーザ駆動手段3−3に出力する(ステップS59)。そして、記録領域の終了を検出したら(ステップS60)、記録・再生切替信号Scを“L”にし(ステップS61)、ドライブコントローラ3−2の記録パワー設定動作は完了する。
次に、図16は記録パワー設定における演算処理器3−1の動作を示すフローチャートである。このフローチャートは、実施の形態1の場合の図4において、その「フォーカス」を「トラッキング」に置き換えたものに相当している。それは、ステップS72、ステップS77、ステップS80、ステップS84、ステップS87およびステップS94が該当する。図16での動作説明は、図4での動作説明において、その「フォーカス」を「トラッキング」に置き換えて解釈すればよい。すなわち、実施の形態1の場合のフォーカス制御手段4−2がホールド処理を実行するステップにおいて、本実施の形態では、代わりに、トラッキング制御手段6−2がホールド処理を実行し、実施の形態1の場合のフォーカス制御手段4−2がホールド処理を解除するステップにおいて、本実施の形態では、代わりに、トラッキング制御手段6−2がホールド処理を解除するように構成すればよく、ここでは詳しい説明は省略する。
また、演算処理器3−1、ドライブコントローラ3−2、レーザ駆動手段3−3の相互関係については、実施の形態1において図5を用いて説明したのでここでは省略する。
以上のように記録パワー設定信号Spが“H”となる区間において、トラッキング制御手段6−2はホールド処理を実行する。したがって、図14に示すトラッキングエラー信号TEにおける高周波信号が遮断されるので、波長変動等に起因して、トラッキングエラー信号TEに外乱が重畳した場合においても、トラッキング駆動手段6−3の出力は外乱成分に追従することなく安定なトラッキング制御を実現することができる。
また、図14に示したトラッキング制御手段6−2の構成を図17に示す構成にしても同様の効果が得られる。図17はトラッキング制御手段6−2の第2の構成例を示すブロック図である。トラッキングエラー検出手段6−1で検出されたトラッキングエラー信号TEは第2の位相遅れフィルタ6−2−3、第3の増幅器6−2−4、第2の位相進みフィルタ6−2−5に入力される。ここで、第2の位相進みフィルタ6−2−5の出力は第4の増幅器6−2−7に入力される。第4の増幅器6−2−7はゲイン可変の構造であり、制御信号として記録パワー設定信号Spを入力する。記録パワー設定信号Spが“H”であるときは第3のゲインを選択し、記録パワー設定信号Spが“H”でない場合は第4のゲインが選択される。ここで、第3のゲインは第4のゲインよりも小さく設定されている。
以上のように構成することにより、記録パワー設定信号Spが“H”となる区間ではトラッキング制御手段6−2の高周波ゲインを小さくすることができる。したがって、ギャップ区間においてピークパワーまたはバイアスパワーが設定されて波長変動等によるトラッキングエラー信号TEに高周波の外乱が重畳した場合においても、追従することなく安定なトラッキング制御を実現することができる。
さらにまた図13に示す光ディスク装置の構成を図18に示すように、ドライブコントローラ3−2から出力される記録パワー設定信号Spをトラッキング駆動手段6−3に入力し、図17に示すトラッキング制御手段6−2、トラッキング駆動手段6−3としてもよい。図19はトラッキング制御手段6−2とトラッキング駆動手段6−3を示すブロック図である。トラッキングエラー検出手段6−1で検出したトラッキングエラー信号TEは第2の位相遅れフィルタ6−2−3、第3の増幅器6−2−4、第2の位相進みフィルタ6−2−5の入力信号として入力される。第2の位相遅れフィルタ6−2−3、第3の増幅器6−2−4、第2の位相進みフィルタ6−2−5で位相補償された信号はそれぞれ第2の加算手段6−2−6に入力されて加算処理される。第2の加算手段6−2−6の出力はトラッキング制御手段6−2の出力としてトラッキング駆動手段6−3に出力される。トラッキング駆動手段6−3は記録パワー設定信号Spを制御信号とし、記録パワー設定信号Spが“H”のときに、その出力は記録パワー設定信号Spが“L”から“H”に切り替わる直前の値を保持するように構成されている。また、記録パワー設定信号Spが“H”から“L”になるとトラッキング制御手段6−2の出力に従って、トラッキングアクチュエータ2−10へ対物レンズ2−5を制御するようにトラッキング駆動信号を出力する。
このような構成によって、ギャップ区間においてピークパワーまたはボトムパワー等を設定し、波長変動等に起因して、トラッキングエラー信号TEに高周波外乱が重畳されても、安定なトラッキング制御を実現することができる。
また、図13に示す光ディスク装置を図20に示す構成にしてもよい。図20は再生光検出器2−7の出力信号をアドレス検出手段4−4に入力し、アドレス検出手段4−4はさらに記録パワー設定信号Spを入力信号として、記録パワー設定信号Spが“H”となるギャップ区間と直後の記録領域を包含する1セクタを記録セクタ信号Ssとして検出し、トラッキング制御手段6−2に出力する。図14の説明では第2のスイッチ6−2−1は記録パワ−設定信号を制御信号として検出し、トラッキングエラー信号TEの出力を切り替えたが、ここでは記録セクタ信号Ssを制御信号として同様のスイッチ動作を行うように構成する。
なお、アドレス検出手段4−4の説明は図10を用いて説明したので省略する。
さらにまた、図21に示すように光検出器2−9およびトラッキングエラー検出手段6−1の出力をAD変換し、演算処理器3−1、トラッキング制御手段6−2を制御プログラムで実現し、それらの出力をDA変換するように構成してもよい。演算処理器3−1の前段に第1のAD変換器8−1を設け、後段に第1のDA変換器9−1を設けてある。また、トラッキング制御手段6−2の前段に第3のAD変換器8−3を設け、後段に第3のDA変換器9−3を設けてある。この場合も同様の効果が得られることは自明である。
なお、本実施の形態ではギャップ区間においてレーザ駆動手段3−3が出力するパワーをボトムパワー、ピークパワーとしたが、ボトムパワー、ピークパワーにのみその効果が限定されるものではない。再生パワーよりも大きなパワーをギャップ区間で出力する場合において、いずれのパワーにおいても同様の効果が得られることは自明である。
また、ボトムパワー設定は記録セクタのギャップ区間で行われ、パワーの設定は1回で完了している様子を示したが、ボトムパワー、ピークパワーの設定を複数回行ってもよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3は、主としてモータ制御にかかわるものである。
図22は本発明の実施の形態3における光ディスク装置の一構成例を示すブロック図である。図22において、ディスク1の一例としてDVD−RAMディスクが装填されているものとする。半導体レーザ2−1から出射されたレーザ光の一部を光検出器2−9で検出し、電気信号に変換する。光検出器2−9の出力信号は演算処理器3−1に入力される。演算処理器3−1は光検出器2−9の出力信号を参照しながら半導体レーザ2−1の出射光パワーが所定値になるように演算処理を行い、演算処理結果をレーザ駆動手段3−3に出力する。レーザ駆動手段3−3は演算処理器3−1の出力信号に基づいて半導体レーザ2−1を駆動し、レーザパワーを制御する。ドライブコントローラ3−2と演算処理器3−1との間では記録パワー設定信号Sp、記録パワー設定終了信号Se、記録・再生切替信号Scがやりとりされ、再生と記録状態におけるそれぞれのレーザパワー切り替えや演算結果を外部記憶手段3−4に保存するタイミングに用いられる。また、記録パワー設定完了後、ドライブコントローラ3−2から出力される記録信号Srに基づいてレーザ駆動手段3−3が変調動作を行い、情報の記録が行われるように構成されている。
半導体レーザ2−1を出射したレーザ光はコリメータレンズ2−2で平行光にされて、偏向ビームスプリッタ2−3、波長板2−4を通過して対物レンズ2−5に入射する。対物レンズ2−5に入射したレーザ光は集光されてディスク1上にビームスポットを形成する。ディスク1上に集光されたビームスポットの反射光は再び対物レンズ2−5、波長板2−4を通過し、偏向ビームスプリッタ2−3で出射光の光路から分離されて集光レンズ2−6を経て、再生光検出器2−7の所定の受光面上に集光される。
再生光検出器2−7に集光された反射光は電気信号に変換されてモータ回転情報検出手段7−1に入力される。モータ回転情報検出手段7−1は再生光検出器2−7の出力より、モータ5の回転速度を検出し、モータ制御手段7−2に出力する。モータ制御手段7−2はモータ回転情報検出手段7−1の出力と予め設定されたモータ速度基準信号の誤差がゼロになるように制御する駆動信号をモータ駆動手段7−3に出力する。モータ駆動手段7−3はモータ制御手段7−2の出力に基づいてモータ5へモータ駆動電流を出力する。モータ5はモータ駆動電流によって駆動され、ディスク1は回転する。
さらに再生光検出器2−7の出力はアドレス検出手段7−4へ入力されている。また、ドライブコントローラ3−2から出力される記録パワー設定信号Spもアドレス検出手段7−4へ入力されている。アドレス検出手段7−4は記録パワー設定信号Spが“H”となったセクタにおける記録領域を包含する1セクタを検出し、記録セクタ信号Ssをモータ駆動手段7−3に出力する。
アドレス検出手段7−4の動作については、実施の形態1において図10を用いて説明したアドレス検出手段4−4と同じであるので省略する。
続いて、記録パワーの設定手順およびモータ制御状態について図23を参照しながら説明する。図23はドライブコントローラ3−2の動作を示すフローチャートである。記録動作が開始されると、最初に任意のセクタのギャップ区間の検出を開始する(ステップS101)。ビームスポットがギャップ区間を走査開始したことを検出すると、記録パワー設定信号Spを“H”にする。さらに、記録パワー設定信号Spはアドレス検出手段7−4にも入力されており、図11において説明したようにアドレス検出手段7−4の出力は記録パワー設定信号Spが“H”と設定されたギャップ区間および直後の記録領域の1セクタ区間、“H”が出力される。アドレス検出手段7−4の出力はモータ駆動手段7−3に入力されている。モータ駆動手段7−3はアドレス検出手段7−4の出力が“H”である区間、モータ駆動電流をホールドする(ステップS102)。ここで、ホールド処理とは、記録パワー設定信号Spが“L”から“H”に切り替わる直前の駆動電流を保持して出力することを意味する。
そしてギャップ区間の終了を検出し(ステップS103)、記録パワー設定信号Spを“L”にする。ただし、アドレス検出手段7−4の出力は“H”を保持する。したがって、モータ駆動手段7−3はホールド処理を継続する(ステップS104)。
続いて、ビームスポットはギャップ区間直後の記録領域の終端を走査完了したことを検出し(ステップS105)、モータ駆動手段7−3はホールド処理を解除する(ステップS106)。
また、演算処理器3−1は記録パワー設定信号Spが“H”の区間、記録パワー設定を行い、記録パワー設定が完了すると、ドライブコントローラ3−2に対して記録パワー設定終了信号Seを“H”にする。記録パワー設定終了信号Seが“H”にならない区間では、記録パワーの設定が1つのギャップ区間では完了していないことを示す。したがって、記録パワー設定終了信号Seが“H”になるまで、ギャップ区間の検出と、記録パワー設定信号Spを“H”と“L”にする動作を繰り返し続ける(ステップS107)。記録パワー設定終了信号Seが“H”であることを検出すると、記録セクタであるか否かを確認する。記録セクタでなければ当該セクタになるまで待機し続ける(ステップS108)。記録セクタである場合は記録領域の開始検出を行う(ステップS109)。記録セクタが開始されると、記録・再生切替信号Scを“H”にし(ステップS110)、記録信号Srをレーザ駆動手段3−3に出力する(ステップS111)。そして、記録領域の終了を検出したら(ステップS112)、記録・再生切替信号Scを“L”にし(ステップS113)、ドライブコントローラ3−2の記録パワー設定動作は完了する。
以上のように記録パワー設定信号Spが“H”となる区間および直後の1セクタ間、モータ駆動手段7−3はホールド処理を実行する。したがって、波長変動等に起因して、フォーカス制御またはトラッキング制御が不安定になった場合においても、モータ駆動手段7−3はギャップ区間の直前のモータ駆動電流を保持して出力するので、安定なモータ制御を実現することができる。
次に、記録パワー設定および記録領域への記録動作時の演算処理器3−1の動作およびモータ制御の状態について図24を参照しながら説明する。図24は演算処理器3−1の動作を示すフローチャートである。
まず、演算処理器3−1はピークパワー設定を行う。すなわち、最初に演算処理器3−1はドライブコントローラ3−2から出力される記録パワー設定信号Spが“H”になることを検出する(ステップS121)。記録パワー設定信号Spが“H”であることを検出すると、演算処理器3−1はボトムパワー設定を行う。また、記録パワー設定信号Spが“H”になるとアドレス検出手段7−4の出力も“H”となるので、モータ駆動手段7−3は駆動電流をホールドする(ステップS122)。
ボトムパワー設定においては、演算処理器3−1が半導体レーザ2−1の出力パワーに応じて得られる光検出器2−9の信号とボトムパワーに応じて設定される信号との誤差を検出し、設定したボトムパワーのループゲインに対して半導体レーザ2−1、光検出器2−9、レーザ駆動手段3−3を考慮して決定した倍率を増幅し、レーザ駆動手段3−3に出力して半導体レーザ2−1のパワーを制御する。そして、ボトムパワー設定の演算結果を外部記憶手段3−4に保存する(ステップS123)。ギャップ区間が完了し、記録パワー設定信号Spが“L”になったことを検出すると(ステップS124)、演算処理器3−1は再生パワーの制御に切り替える(ステップS125)。続いて、ビームスポット走査位置が記録領域を通過完了したか検出する(ステップS126)。ビームスポットが記録領域を走査完了すると、アドレス検出手段7−4の出力は“H”から“L”になり、モータ駆動手段7−3はホールド解除する(ステップS127)。このボトムパワー設定は繰り返し実行することも可能で、その場合は再びステップS121へ戻り、記録パワー設定信号Spが“H”になることを検出するステップから開始する(ステップS128)。
ボトムパワー設定が完了したら、続いて演算処理器3−1はピークパワー設定を行う。すなわち、最初に演算処理器3−1は記録パワー設定信号Spが“H”になることを検出する(ステップS129)。記録パワー設定信号Spが“H”であることを検出したら、演算処理器3−1はピークパワー設定を行う。また、記録パワー設定信号Spが“H”になるとアドレス検出手段7−4の出力も“H”となるので、モータ駆動手段7−3は駆動電流をホールドする(ステップS130)。ピークパワー設定においては、演算処理器3−1が半導体レーザ2−1の出力パワーに応じて得られる光検出器2−9の信号とピークパワーに応じて設定された信号との誤差を検出し、設定したピークパワーのループゲインに対して半導体レーザ2−1、光検出器2−9、レーザ駆動手段3−3を考慮して決定される倍率を増幅してレーザ駆動手段3−3に出力し、半導体レーザ2−1のパワーを制御する(ステップS131)。そして、ピークパワー設定の演算結果を外部記憶手段3−4に保存する。ギャップ区間が終了し、記録パワー設定信号Spが“L”になったことを検出すると(ステップS132)、記録パワー設定終了信号Seを“H”にし、ドライブコントローラ3−2に対して記録パワー設定が完了し、記録準備が整ったことを知らせる(ステップS135)。このピークパワー設定も繰り返し実行することも可能で、その場合は、一度再生パワー設定を行うとともに、モータ駆動手段7−3はモータ駆動をホールド処理開始したギャップ区間直後の記録領域をビームスポットが通過完了した後にホールド処理を解除し(ステップS134)、ステップS129へ戻り、再び記録パワー設定信号Spが“H”になることを検出するステップから開始する。ドライブコントローラ3−2は演算処理器3−1が記録パワー設定終了信号Seを“H”にし(ステップS135)、現在セクタが記録セクタである場合は、記録・再生切替信号Scを“H”にする。記録セクタではない場合、記録・再生切替信号Scは“H”ではない(ステップS136)ので、一度再生パワー設定を行った(ステップS137)後に、再びステップS136を実行する。ここでも、モータ駆動手段7−3はモータ駆動をホールド処理開始したギャップ区間直後の記録領域をビームスポットが通過完了した後にホールド処理を解除する。
記録・再生切替信号Scが“H”であることを検出した場合、演算処理器3−1は外部記憶手段3−4からピークパワー、ボトムパワー設定の演算結果を呼び出し(ステップS138)、呼び出し値をピークパワー、ボトムパワーとして設定する(ステップS139)。続いて、記録・再生切替信号Scが“H”の区間では、ピークパワー、ボトムパワーは保持されて記録信号Srの出力に応じてレーザ駆動手段3−3でピークパワー、ボトムパワーの間でレーザパワーの変調が行われ、記録が実行される。そして、記録・再生切替信号Scが“L”になると(ステップS140)、演算処理器3−1は記録パワー設定終了信号Seを“L”に設定し(ステップS141)、再生パワーを設定する(ステップS142)。最後にビームスポット位置がモータ駆動手段7−3がモータ駆動をホールド処理開始したギャップ区間直後の記録領域をビームスポットが通過完了したか判断し(ステップS143)、モータ駆動手段7−3はホールド処理を解除する(ステップS144)。
以上で記録パワー設定の動作が完了する。
また、図25に示すように光検出器2−9およびモータ回転情報検出手段7−1の出力をAD変換し、演算処理器3−1、モータ制御手段7−2を制御プログラムで実現し、それらの出力をDA変換するように構成してもよい。演算処理器3−1の前段に第1のAD変換器8−1を設け、後段に第1のDA変換器9−1を設けてある。また、モータ制御手段7−2の前段に第4のAD変換器8−4を設け、後段に第4のDA変換器9−4を設けてある。この場合も同様の効果が得られることは自明である。
なお、本実施の形態ではギャップ区間においてレーザ駆動手段3−3が出力するパワーをボトムパワー、ピークパワーとしたが、ボトムパワー、ピークパワーにのみその効果が限定されるものではない。再生パワーよりも大きなパワーをギャップ区間で出力する場合において、いずれのパワーにおいても同様の効果が得られることは自明である。
また、ボトムパワー設定は記録セクタのギャップ区間で行われ、パワーの設定は1回で完了している様子を示したが、ボトムパワー、ピークパワーの設定を複数回行ってもよい。
(実施の形態4)
図26は本発明の実施の形態4における光ディスク装置の一構成例を示すブロック図である。図26において、ディスク1の一例としてDVD−RAMディスクが装填されているものとする。半導体レーザ2−1から出射されたレーザ光の一部を光検出器2−9で検出し、電気信号に変換する。光検出器2−9の出力信号は演算処理器3−1に入力される。演算処理器3−1は光検出器2−9の出力信号を参照しながら半導体レーザ2−1の出射光パワーが所定値になるように演算処理を行い、演算処理結果をレーザ駆動手段3−3に出力する。レーザ駆動手段3−3は演算処理器3−1の出力信号に基づいて半導体レーザ2−1を駆動し、レーザパワーを制御する。ドライブコントローラ3−2と演算処理器3−1との間では記録パワー設定信号Sp、記録パワー設定終了信号Se、記録・再生切替信号Scがやりとりされ、再生と記録状態におけるそれぞれのレーザパワー切り替えや演算結果を外部記憶手段3−4に保存するタイミングに用いられる。また、記録パワー設定完了後、ドライブコントローラ3−2から出力される記録信号Srに基づいてレーザ駆動手段3−3が変調動作を行い、情報の記録が行われるように構成されている。
半導体レーザ2−1を出射したレーザ光はコリメータレンズ2−2で平行光にされて、偏向ビームスプリッタ2−3、波長板2−4を通過して対物レンズ2−5に入射する。対物レンズ2−5に入射したレーザ光は集光されてディスク1上にビームスポットを形成する。ディスク1上に集光されたビームスポットの反射光は再び対物レンズ2−5、波長板2−4を通過し、偏向ビームスプリッタ2−3で出射光の光路から分離されて集光レンズ2−6を経て、再生光検出器2−7の所定の受光面上に集光される。
再生光検出器2−7に集光された反射光は電気信号に変換されてモータ回転情報検出手段7−1に入力される。モータ回転情報検出手段7−1は再生光検出器2−7の出力より、モータ5の回転速度を検出し、モータ制御手段7−2に出力する。モータ制御手段7−2はモータ回転情報検出手段7−1の出力と予め設定されたモータ速度基準信号の誤差がゼロになるように制御する駆動信号をモータ駆動手段7−3に出力する。モータ駆動手段7−3はモータ制御手段7−2の出力に基づいてモータ5へモータ駆動電流を出力する。モータ5はモータ駆動電流によって駆動され、ディスク1は回転する。
また、モータ回転情報検出手段7−1の出力はドライブコントローラ3−2へ入力される。ドライブコントローラ3−2はモータ回転情報検出手段7−1の出力より、モータ5の回転速度を常時検出することができる。
なお、記録パワーの設定手順および演算処理器3−1の動作については、実施の形態1で図3および図4を用いて説明した通りであるので詳細な説明は省略する。
ここで、モータ5の回転速度とドライブコントローラ3−2の関係について説明する。
ドライブコントローラ3−2はギャップ区間で半導体レーザ2−1が記録パワーを出力するために記録パワー設定信号Spおよび記録信号Srを演算処理器3−1、レーザ駆動手段3−3に出力する。ところが、ピークパワーまたはバイアスパワーが再生パワーに対して顕著に大きくなると、ギャップ区間において記録パワーを出力する区間において、波長変動等によりフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEが変動してフォーカス制御、トラッキング制御が不安定になる。また、ピークパワー、バイアスパワーの設定を1回で完了できず、複数回連続して繰り返し設定する場合、連続して繰り返すセクタの区間でフォーカス制御、トラッキング制御が不安定になる。
そこで、ドライブコントローラ3−2はギャップ区間における記録パワーが所定値より大きい場合、ギャップ区間における記録パワーの設定を連続して繰り返すセクタ数を制限する。例えば、図27(a)に示すように半導体レーザ2−1が出力する記録パワーが200ミリワット(mW)以下の場合(図27(a)では150mWとする)は、記録パワーの設定を3回繰り返して記録パワーを求めるが、記録パワーが200mWよりも大きい場合は、図27(b)に示すように記録パワーの設定を繰り返すセクタ数を1回とする。
また、ドライブコントローラ3−2はギャップ区間における記録パワーが所定値よりも大きい場合、ギャップ区間で記録パワーを設定した後の直後のセクタのギャップ区間では記録パワーを設定しない、あるいは直後の複数のセクタのギャップ区間では記録パワーを設定しない。例えば、図28(a)に示すようにギャップ区間での記録パワーが200mW以下の場合は記録パワーを繰り返し設定して記録パワーを求めるが、記録パワーが200mWよりも大きい場合は、図28(b)に示すようにギャップ区間での記録パワー設定直後の3セクタのギャップ区間では記録パワーを設定しない。
さらに、図27(b)に示した記録パワーを連続して繰り返すセクタ数の制限値を記録パワー(テストパワー)にほぼ反比例するようにしてもよい(図29参照)。
さらにまた、図28(b)に示した記録パワーを設定しないセクタ数を記録パワー(テストパワー)にほぼ比例するようにしてもよい(図30参照)。
さらに、図27(b)に示した記録パワーを連続して繰り返すセクタ数の制限値をモータ回転情報検出手段7−1の出力にほぼ反比例するようにしてもよい(図31参照)。
さらにまた、図28(b)に示した記録パワーを設定しないセクタ数をモータ回転情報検出手段7−1の出力にほぼ比例するようにしてもよい(図32参照)。
以上のようにすることにより、テストパワーが所定値よりも大きいことに起因する影響を緩和でき、フォーカス制御、トラッキング制御、モータ制御を安定に保つことができる。
本発明の光ディスク装置およびその制御プログラムは、DVDなどの光ディスクに情報を記録または再生する装置、並びにこの種の光ディスク装置を搭載した機器の性能向上に有用である。
本発明の実施の形態1における光ディスク装置の構成を示す第1のブロック図 本発明の実施の形態1におけるフォーカス制御手段の構成を示す第1のブロック図 本発明の実施の形態1におけるドライブコントローラの記録動作手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における演算処理器の記録動作手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態1における光ディスク装置の記録パワー設定時の動作波形を示す説明図 本発明の実施の形態1におけるフォーカス制御手段の構成を示す第2のブロック図 本発明の実施の形態1における光ディスク装置の構成を示す第2のブロック図 本発明の実施の形態1におけるフォーカス制御手段の構成およびフォーカス駆動手段との接続関係を示すブロック図 本発明の実施の形態1における光ディスク装置の構成を示す第3のブロック図 本発明の実施の形態1におけるアドレス検出手段の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1におけるアドレス検出手段の動作を示す説明図 本発明の実施の形態1における光ディスク装置の構成を示す第4のブロック図 本発明の実施の形態2における光ディスク装置の構成を示す第1のブロック図 本発明の実施の形態2におけるトラッキング制御手段の構成を示す第1のブロック図 本発明の実施の形態2におけるドライブコントローラの記録動作手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態2における演算処理器の記録動作手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態2におけるトラッキング制御手段の構成を示す第2のブロック図 本発明の実施の形態2における光ディスク装置の構成を示す第2のブロック図 本発明の実施の形態2におけるトラッキング制御手段の構成およびトラッキング駆動手段との接続関係を示すブロック図 本発明の実施の形態2における光ディスク装置の構成を示す第3のブロック図 本発明の実施の形態2における光ディスク装置の構成を示す第4のブロック図 本発明の実施の形態3における光ディスク装置の構成を示す第1のブロック図 本発明の実施の形態3におけるドライブコントローラの記録動作手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態3における演算処理器の記録動作手順を示すフローチャート 本発明の実施の形態3における光ディスク装置の構成を示す第2のブロック図 本発明の実施の形態4における光ディスク装置の構成を示す第1のブロック図 本発明の実施の形態4におけるビームスポット走査位置に対するレーザ駆動手段の動作を示す第1の説明図 本発明の実施の形態4におけるビームスポット走査位置に対するレーザ駆動手段の動作を示す第2の説明図 本発明の実施の形態4におけるギャップ区間で出力する記録パワーに対する連続発光可能なセクタの関係を示す図 本発明の実施の形態4におけるギャップ区間で出力する記録パワーに対する連続発光不可なセクタの関係を示す図 本発明の実施の形態4におけるモータ回転速度に対する連続発光可能なセクタの関係を示す図 本発明の実施の形態4におけるモータ回転速度に対する連続発光不可なセクタの関係を示す図 従来の技術における半導体レーザパワー制御回路の構成を示すブロック図 従来の技術における半導体レーザパワー制御回路のドライブコントローラの記録動作手順を示すフローチャート 従来の技術における半導体レーザパワー制御回路の演算処理器の記録動作手順を示すフローチャート
符号の説明
1 ディスク
2 ピックアップ
2−1 半導体レーザ
2−2 コリメータレンズ
2−3 偏向ビームスプリッタ
2−4 波長板
2−5 対物レンズ
2−6 集光レンズ
2−7 再生光検出器
2−8 フォーカスアクチュエータ
2−9 光検出器
2−10 トラッキングアクチュエータ
3−1 演算処理器
3−2 ドライブコントローラ
3−3 レーザ駆動手段
3−4 外部記憶手段
4−1 フォーカスエラー検出手段
4−2 フォーカス制御手段
4−2−1 第1のスイッチ
4−2−2 第1の低域通過フィルタ
4−2−3 第1の位相遅れフィルタ
4−2−4 第1の増幅器
4−2−5 第1の位相進みフィルタ
4−2−6 第1の加算手段
4−2−7 第2の増幅器
4−3 フォーカス駆動手段
4−4 アドレス検出手段
5 モータ
6−1 トラッキングエラー検出手段
6−2 トラッキング制御手段
6−2−1 第2のスイッチ
6−2−2 第2の低域通過フィルタ
6−2−3 第2の位相遅れフィルタ
6−2−4 第3の増幅器
6−2−5 第2の位相進みフィルタ
6−2−6 第2の加算手段
6−2−7 第4の増幅器
6−3 トラッキング駆動手段
7−1 モータ回転情報検出手段
7−2 モータ制御手段
7−3 モータ駆動手段
7−4 アドレス検出手段
8−1 第1のAD変換器
8−2 第2のAD変換器
8−3 第3のAD変換器
8−4 第4のAD変換器
9−1 第1のDA変換器
9−2 第2のDA変換器
9−3 第3のDA変換器
9−4 第4のDA変換器
11 半導体レーザ
12 光検出器
13 演算処理器
14 外部記憶手段
15 レーザ駆動手段
16 ドライブコントローラ

Claims (9)

  1. 記録トラックに沿って複数の記録領域と前記記録領域の前に情報の記録に供しないギャップ区間を有する情報記録媒体に情報を記録する装置において、
    レーザと、
    前記情報記録媒体上の前記記録領域間に存在する前記ギャップ区間のうち、データを記録する特定記録領域よりも前にレーザ出射光が通過するギャップ区間で、出射光パワーが所定値よりも大きくなるようにテストパワーを出力するレーザ駆動手段とを備え、
    前記テストパワーが前記所定値よりも大きくなる場合、前記レーザ駆動手段は所定個数のギャップ区間以上連続して前記テストパワーを出力しないことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記所定個数は、前記情報記録媒体の回転速度にほぼ反比例する個数である請求項に記載の光ディスク装置。
  3. 前記所定個数は、前記ギャップ区間において出力するテストパワーにほぼ反比例である請求項に記載の光ディスク装置。
  4. 記録トラックに沿って複数の記録領域と前記記録領域の前に情報の記録に供しないギャップ区間を有する情報記録媒体に情報を記録する装置において、
    レーザと、
    前記情報記録媒体上の前記記録領域間に存在する前記ギャップ区間のうち、データを記録する特定記録領域よりも前にレーザ出射光が通過するギャップ区間で、出射光パワーが所定値よりも大きくなるようにテストパワーを出力するレーザ駆動手段とを備え、
    前記テストパワーが前記所定値よりも大きくなる場合、前記レーザ駆動手段は前記テストパワーを出力したギャップ区間直後の所定個数のギャップ区間において前記テストパワーを出力しないことを特徴とする光ディスク装置。
  5. 前記所定個数は、前記情報記録媒体の回転速度にほぼ比例する個数である請求項に記載の光ディスク装置。
  6. 前記所定個数は、前記ギャップ区間において出力するテストパワーにほぼ比例である請求項に記載の光ディスク装置。
  7. 前記レーザから出射した光ビームを前記情報記録媒体上にビームスポットとして集光する対物レンズを含み、前記情報記録媒体からの反射光を検出するピックアップと、
    前記ピックアップの出力から前記情報記録媒体の記録面と前記ビームスポットとの位置ずれをフォーカスエラー信号として検出するフォーカスエラー検出手段と、
    前記フォーカスエラー検出手段の出力より前記ビームスポットと前記情報記録媒体の記録面との位置ずれを制御するフォーカス制御手段と、
    前記フォーカス制御手段の出力に基づいて、前記対物レンズを前記情報記録媒体に対する遠近方向に駆動するフォーカス駆動手段とを備え、
    前記レーザ駆動手段が前記テストパワーを出力するギャップ区間、または前記テストパワーを出力するギャップ区間およびその直後の所定の区間において、前記フォーカス駆動手段は、前記レーザ駆動手段が前記テストパワーを出力する直前のフォーカス駆動出力レベルを保持し、前記ギャップ区間での出射光パワーが所定値になるように記録パワーを設定する請求項1または4に記載の光ディスク装置。
  8. 前記レーザから出射した光ビームを前記情報記録媒体上にビームスポットとして集光する対物レンズを含み、前記情報記録媒体からの反射光を検出するピックアップと、
    前記ピックアップの出力から前記情報記録媒体のトラックと前記ビームスポットとの位置ずれをトラッキングエラー信号として検出するトラッキングエラー検出手段と、
    前記トラッキングエラー検出手段の出力より前記ビームスポットと情報記録媒体のトラックとの位置ずれを制御するトラッキング制御手段と、
    前記トラッキング制御手段の出力に基づいて、前記対物レンズを前記情報記録媒体のトラックを横断する方向に駆動するトラッキング駆動手段とを備え、
    前記レーザ駆動手段が前記テストパワーを出力するギャップ区間、または前記テストパワーを出力するギャップ区間およびその直後の所定の区間において、前記トラッキング駆動手段は、前記レーザ駆動手段が前記テストパワーを出力する直前のトラッキング駆動出力レベルを保持し、前記ギャップ区間での出射光パワーが所定値になるように記録パワーを設定する請求項1または4に記載の光ディスク装置。
  9. 前記所定値は、前記情報記録媒体からデータを読み出すときの出射光パワーよりも大きい請求項7または8に記載の光ディスク装置。
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