JP4479864B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、弾球遊技機における大当たり状態の継続回数の決定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特別図柄表示装置を備えた弾球遊技機においては、特定の図柄が揃うことで、大入賞口が所定の回数開放するというものがあった。そして、このような弾球遊技機には、大当たりの権利を獲得した際、大入賞口の開閉する回数が、当該権利獲得のたびに異なるというものもあった。
【0003】
そして、かかる開閉の回数は、通常は、遊技者のハンドル操作とは無関係に、乱数処理により抽選で決定されるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の弾球遊技機では、上述のように大当たりの権利の継続回数は、弾球遊技機側の制御のみで決定されるため、この決定には、遊技者が関与し得ないこととなっていた。したがって、この点で、遊技性が減殺されることともなっていた。
【0005】
そこで、本発明は、遊技者が上記のような弾球遊技機において大当たりの権利が継続する回数の決定に、遊技者の操作を介入させることで、遊技者に、遊技へより積極的に参加しているように感じさせ、遊技性を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(第1の発明)
上記の課題に鑑み、第1の発明は、図柄を表示する特別表示装置と、特別表示装置が特定の図柄を表示する場合に、所定の回数開閉する大入賞口とを備えた弾球遊技機において、大入賞口を開閉する回数である継続回数の決定に係る入球が行われる少なくとも2の入賞口と、前記入賞口への入球を検知するとともに、検知した際に入球信号を送信する入球検出手段と、上記入球信号の受信により、継続回数を示す乱数である継続回数乱数を取得する乱数取得手段と、大入賞口を前記継続回数乱数により示される継続回数で開閉させる開閉手段とを有し、前記乱数取得手段は、各前記入賞口ごとに異なる確率分布に従って継続回数乱数を取得し、各前記入賞口への入球によって決定される継続回数の期待値は、いずれの前記入賞口についても同一であることを特徴とする。
第2の発明
第2の発明は、特定始動口11への入球により特別図柄表示装置12が作動し、同特別図柄表示装置12が特定の図柄を表示する場合に、大入賞口15が所定の回数開閉する弾球遊技機10において、特定始動口11への入球を検知するとともに、検知した際には第一入球信号を送信する第一入球検出手段21と、上記第一入球信号の受信により、当たり判定乱数を取得する第一乱数取得手段22と、同第一入球信号の受信により、継続回数乱数を取得する第二乱数取得手段23aと、上記当たり判定乱数及び継続回数乱数を記憶する乱数記憶手段31と、乱数記憶手段31から当たり判定乱数を取得し、当該当たり判定乱数に対応する図柄を特別図柄表示装置12に表示させる図柄制御手段24と、少なくともの継続回数決定ゲート13と、前記当たり判定乱数の判定により、大当たりとなった際に、上記各継続回数決定ゲート13を開放させ又は有効とし、かつ、開放させ又は有効とした各継続回数決定ゲート13のうちの一に入球した場合に、全ての継続回数決定ゲート13を閉鎖させ又は無効とするゲート制御手段25と、上記の開放し又は有効とされた各継続回数決定ゲート13への入球を検知するとともに、検知した際には第二入球信号を送信する第二入球検出手段26と、上記第二入球信号の受信により、乱数記憶手段31に記憶された継続回数乱数を取得する回数取得手段27と、上記取得された継続回数乱数を継続回数データとして記憶する回数記憶手段34と、上記回数記憶手段34から継続回数データを取得し、大入賞口15を当該継続回数開閉させる開閉手段28とを有することを特徴とする。
【0007】
「特定始動口」とは、下記の特別図柄表示装置12を作動させることとなる遊技球の入球に係る入賞口をいう。
「特別図柄表示装置」とは、下記の大入賞口15及び、該当するときには、継続回数決定ゲート13の作動に係る図柄を、たとえば、液晶、ブラウン管、ドットマトリクス等により表示する装置をいう。
【0008】
この特別図柄表示装置12で表示される図柄は、通常は、3個の数字、文字、記号又は絵柄の組合せで示されることとなっている。そして、この組合せのうち、下記の大入賞口15の開放に係るものを、「特定の図柄」という。また、この「特定の図柄」には、後述の「大当たり」を示す図柄(以下、「大当たり図柄」とする。)も含まれることとなっている。
【0009】
「大入賞口」とは、著しく入球を容易にする機能を有する入賞口をいう。
「第一入球検出手段」とは、上記特定始動口11への入球を検出する手段をいう。この第一入球検出手段21は、たとえば、特定始動口11に設置された光センサーからの信号を認識するような、弾球遊技機10の制御プログラムの一部として実現される。
【0010】
そして、この第一入球検出手段21は、かかる入球を検出すると、下記の第一乱数取得手段22及び第二乱数取得手段23aへ第一入球信号を送信することとなっている。
「第一乱数取得手段」は、上記第一入球検出手段21からの第一入球信号を受信して、当たり判定乱数を取得することとなっている。この第一乱数取得手段22は、たとえば、主基板のROM40上に記憶された乱数テーブルから、所定の条件(たとえば、上記の第一入球検出手段21による入球の検出のタイミング)に従って一の乱数を取得するような、弾球遊技機10の制御プログラムの一部として実現される。
【0011】
また、この当たり判定乱数とは、特別図柄表示装置12に表示される図柄を指定するための乱数である。
「第二乱数取得手段」は、上記第一入球検出手段21からの第一入球信号を受信して、継続回数乱数を取得することとなっている。この第二乱数取得手段23aは、たとえば、主基板のROM40上に記憶された乱数テーブルから、所定の条件(たとえば、上記の第一入球検出手段21による入球の検出のタイミング)に従って一の乱数を取得するような、弾球遊技機10の制御プログラムの一部として実現される。
【0012】
また、この継続回数乱数とは、前記特別図柄表示装置12が大当たり図柄(たとえば、「777」)を示す場合における、大入賞口15が開放する回数を示す乱数をいう。
「乱数記憶手段」とは、上記の当たり判定乱数及び継続回数乱数を記憶する手段をいう。この乱数記憶手段31は、たとえば、主基板のメモリ30上に設けられるものである。
【0013】
「図柄制御手段」とは、上記の当たり判定乱数を判定することによって、所定の図柄を前記特別図柄表示装置12に表示させる手段をいう。この図柄制御手段24とは、たとえば、弾球遊技機10の制御プログラムの一部として実現される。
「継続回数決定ゲート」とは、継続回数の決定に係る入球が行われる入賞口をいう。第2の発明においては、この継続回数決定ゲート13は、2個以上設けられることとなっている。
【0014】
「ゲート制御手段」とは、上記継続回数決定ゲート13が開閉可能な構造となっている場合には、これを開閉させる手段をいう。また、上記継続回数決定ゲート13が、単に遊技球の通過可能なゲートであるような場合には、これへの入球を有効若しくは無効と判断する手段をいう。このゲート制御手段25は、たとえば、弾球遊技機10の制御プログラムの一部として実現される。
【0015】
「第二入球検出手段」とは、上記継続回数決定ゲート13への入球を検出する手段をいう。この第二入球検出手段26は、たとえば、上記各継続回数決定ゲート13に設置された光センサーからの信号を認識するような、弾球遊技機10の制御プログラムの一部として実現される。
そして、この第二入球検出手段26は、かかる入球を検出すると、下記の回数取得手段27へ第二入球信号を送信することとなっている。
【0016】
「回数取得手段」とは、上記第二入球検出手段26からの第二入球信号を受け、上記乱数記憶手段31に記憶された継続回数乱数を取得する手段をいう。この回数取得手段27は、たとえば、弾球遊技機10の制御プログラムの一部として実現される。そして、この継続回数乱数を、下記の回数記憶手段34へ継続回数データとして記憶させることとなっている。
【0017】
「回数記憶手段」とは、継続回数データを記憶する手段をいう。この回数記憶手段34は、たとえば、主基板のメモリ30上に設けられるものである。
「開閉手段」とは、前記大入賞口15の開閉を制御する手段をいう。この開閉手段28は、たとえば、弾球遊技機10の制御プログラムの一部として実現されるものである。
【0018】
すなわち、第2の発明に係る弾球遊技機10においては、大当たりとなった際に、各継続回数決定ゲート13が開放し又は有効とされ、このいずれかへの入球によって、大入賞口15の開放の回数(継続回数)が決定することとなっている。そして、当該回数は、実は、遊技球が特定始動口11へ入球した際に第二乱数取得手段23aにより取得された継続回数乱数によって決定されている。したがって、どの継続回数決定ゲート13へ入球しても同一の継続回数が得られるようになっている。しかし、遊技者にとっては、どの継続回数決定ゲート13へ入球させようとするかを操作することは可能なので、継続回数の決定に関与しているかのように感じさせることが可能となっている。
【0019】
発明に係る弾球遊技機10における遊技は、たとえば以下のようにして実施される。
まず、弾球により盤面に発射された遊技球が、特定始動口11へ入球すると、この入球を第一入球検出手段21が検出する。そして、第一入球検出手段21は、第一入球信号を第一乱数取得手段22及び第二乱数取得手段23aへ送信する。
【0020】
第一入球信号を受信した第一乱数取得手段22は、たとえば、主基板のROM40上に設けられた乱数テーブルから、第一入球検出手段21による入球の検出のタイミングに従って、当たり判定乱数を取得する。
また、同じく第一入球信号を受信した第二乱数取得手段23aは、たとえば、主基板のROM40上に設けられた乱数テーブルから、第一入球検出手段21による入球の検出のタイミングに従って、継続回数乱数を取得する。すなわち、継続回数は、この段階で決定することとなっている。
【0021】
なお、この継続回数乱数は、上記の当たり判定乱数の判定により大当たり乱数を示すものである場合にのみ有効となるものであるので、この第二乱数取得手段23aの作動は、上記第一乱数取得手段22が取得した当たり判定乱数が大当たり乱数を示すものである場合にのみ行われることとしてもよい。
そして、乱数記憶手段31は、上記の、第一乱数取得手段22が取得した当たり判定乱数、及び、第二乱数取得手段23aが取得した継続回数乱数を記憶する。
【0022】
図柄制御手段24は、上記乱数記憶手段31から当たり判定乱数を取得し、これに従った図柄を、特別図柄表示装置12に表示させる。
そして、ゲート制御手段25も、上記乱数記憶手段31から当たり判定乱数を取得する。そして、この当たり判定乱数の判定により大当たりとなった場合に限り、各継続回数決定ゲート13を開放させ又は有効とすることとなっている。
【0023】
この開放し又は有効とされた各継続回数決定ゲート13のいずれかに遊技球が入球すると、この入球を第二入球検出手段26が検出する。そして、第二入球検出手段26は、第二入球信号を回数取得手段27へ送信する。
第二入球信号を受信した回数取得手段27は、乱数記憶手段31に記憶された継続回数乱数を取得する。ここで、継続回数乱数は、いずれの継続回数決定ゲート13に入球したかとは無関係であることは上述のとおりである。
【0024】
そして、回数取得手段27は、この継続回数乱数を、継続回数データとして、回数記憶手段34へ記憶させる。
回数記憶手段34へ記憶された継続回数データは、開閉手段28により取得される。そして、開閉手段28は、この継続回数データで示される回数で、大入賞口15の開閉を行うこととなっている。
【0025】
上記により、大当たり状態における大入賞口15の開放の回数の決定に、遊技者が関与するように感じさせることが可能となる。
なお、上述の説明では、当たり判定乱数の判定結果が大当たりである場合には、継続回数決定ゲート13への入球により継続回数が決定されることとなっているが、大当たり以外の通常の当たりの場合でも、同様に継続回数決定ゲート13への入球により継続回数が決定されることとしてもよい。このとき、通常の当たりの場合の継続回数は、大当たりの場合の継続回数より少なくすることが望ましい。
【0026】
第3の発明
また、第3の発明は、特定始動口11への入球により特別図柄表示装置12が作動し、同特別図柄表示装置12が特定の図柄を表示する場合に、大入賞口15が所定の回数開閉する弾球遊技機10において、特定始動口11への入球を検知するとともに、検知した際には第一入球信号を送信する第一入球検出手段21と、上記第一入球信号の受信により、当たり判定乱数を取得する第一乱数取得手段22と、上記当たり判定乱数を記憶する乱数記憶手段31と、乱数記憶手段31から当たり判定乱数を取得し、当該当たり判定乱数に対応する図柄を特別図柄表示装置12に表示させる図柄制御手段24と、少なくともの継続回数決定ゲート13と、前記当たり判定乱数の判定により、大当たりとなった際に、上記各継続回数決定ゲート13を開放させ又は有効とし、かつ、開放させ又は有効とした各継続回数決定ゲート13のうちの一に入球した場合に、全ての継続回数決定ゲート13を閉鎖させ又は無効とするゲート制御手段25と、上記の開放し又は有効とされた各継続回数決定ゲート13への入球を検知するとともに、検知した際には第二入球信号を送信する第二入球検出手段26と、上記第二入球信号の受信により、継続回数乱数を取得する第二乱数取得手段23bと、上記継続回数乱数を、継続回数データとして記憶する回数記憶手段34と、上記回数記憶手段34から継続回数データを取得し、大入賞口15を当該継続回数開閉させる開閉手段28とを有することを特徴とする。
【0027】
すなわち、上記第2の発明においては、継続回数は、特定始動口11への入球の際に決定することとなっている。これに対して、第3の発明においては、継続回数は、継続回数ゲート13への入球の際に決定することとなっている。
「特定始動口」、「特別図柄表示装置」及び「大入賞口」については、前記第2の発明の説明における記述と同様である。
【0028】
「第一入球検出手段」とは、上記特定始動口11への入球を検出する手段をいう。この第一入球検出手段21は、たとえば、特定始動口11に設置された光センサーからの信号を認識するような、弾球遊技機10の制御プログラムの一部として実現される。
そして、この第一入球検出手段21は、かかる入球を検出すると、下記の第一乱数取得手段22へ第一入球信号を送信することとなっている。
【0029】
「第一乱数取得手段」は、上記第一入球検出手段21からの第一入球信号を受信して、当たり判定乱数を取得することとなっている。この第一乱数取得手段22は、たとえば、主基板のROM40上に記憶された乱数テーブルから、所定の条件(たとえば、上記の第一入球検出手段21による入球の検出のタイミング)に従って一の乱数を取得するような、弾球遊技機10の制御プログラムの一部として実現される。
【0030】
また、この当たり判定乱数とは、特別図柄表示装置12に表示される図柄を指定するための乱数である。
「乱数記憶手段」とは、上記の当たり判定乱数を記憶する手段をいう。この乱数記憶手段31は、たとえば、主基板のメモリ30上に設けられるものである。
「図柄制御手段」及び「継続回数決定ゲート」については、前記第2の発明の説明における記述と同様である。
【0031】
「第二入球検出手段」とは、上記継続回数決定ゲート13への入球を検出する手段をいう。この第二入球検出手段26は、たとえば、上記各継続回数決定ゲート13に設置された光センサーからの信号を認識するような、弾球遊技機10の制御プログラムの一部として実現される。
そして、この第二入球検出手段26は、かかる入球を検出すると、下記の第二乱数取得手段23bへ第二入球信号を送信することとなっている。
【0032】
「第二乱数取得手段」は、上記第二入球検出手段26からの第二入球信号を受信して、継続回数乱数を取得するとともに、下記の回数記憶手段34へこの継続回数乱数を継続回数データとして記憶させることとなっている。この第二乱数取得手段23bは、たとえば、主基板のROM40上に記憶された乱数テーブルから、所定の条件(たとえば、上記の第二入球検出手段26による入球の検出のタイミング)に従って一の乱数を取得するような、弾球遊技機10の制御プログラムの一部として実現される。
【0033】
また、この継続回数乱数とは、前記特別図柄表示装置12が大当たり図柄(たとえば、「777」)を示す場合における、大入賞口15が開放する回数を示す乱数をいう。
「回数記憶手段」及び「開閉手段」については、前記第2の発明の説明における記述と同様である。
【0034】
すなわち、本発明に係る弾球遊技機10においては、大当たりとなった際に、各継続回数決定ゲート13が開放し又は有効とされ、これらのいずれかへの入球によって、大入賞口15の開放の回数(継続回数)が決定することとなっている。そして、当該回数は、いずれかの継続回数決定ゲート13の入球の際に行われる抽選によって決定されるようになっている。ここで、当該抽選は、各継続回数決定ゲート13ごとに異なる確率で行うこととしても、あるいは、いずれの継続回数決定ゲート13についても同一の確率で行うこととしてもよい。いずれにしても、遊技者にとっては、どの継続回数決定ゲート13へ入球させようとするかを操作することは可能なので、継続回数の決定に関与しているかのように感じさせることが可能となっている。
【0035】
発明に係る弾球遊技機10における遊技は、たとえば以下のようにして実施される。
まず、弾球により盤面に発射された遊技球が、特定始動口11へ入球すると、この入球を第一入球検出手段21が検出する。そして、第一入球検出手段21は、第一入球信号を第一乱数取得手段22へ送信する。
【0036】
第一入球信号を受信した第一乱数取得手段22は、たとえば、主基板のROM40上に設けられた乱数テーブルから、第一入球検出手段21による入球の検出のタイミングに従って、当たり判定乱数を取得する。
そして、乱数記憶手段31は、上記の、第一乱数発生手段22が取得した当たり判定乱数を記憶する。
【0037】
図柄制御手段24は、上記乱数記憶手段31から当たり判定乱数を取得し、これに従った図柄を、特別図柄表示装置12に表示させる。
そして、ゲート制御手段25も、上記乱数記憶手段31から当たり判定乱数を取得する。そして、この当たり判定乱数の判定により大当たりとなった場合に限り、各継続回数決定ゲート13を開放させ又は有効とすることとなっている。
【0038】
この開放し又は有効とされた各継続回数決定ゲート13のいずれかに遊技球が入球すると、この入球を第二入球検出手段26が検出する。そして、第二入球検出手段26は、第二入球信号を第二乱数取得手段23bへ送信する。
第二入球信号を受信した第二乱数取得手段23bは、たとえば、主基板のROM40上に設けられた乱数テーブルから、第二入球検出手段26による入球の検出のタイミングに従って、継続回数乱数を取得する。すなわち、継続回数は、この段階で決定することとなっている。
【0039】
そして、第二乱数取得手段23bは、この継続回数乱数を、継続回数データとして、回数記憶手段34へ記憶させる。
回数記憶手段34へ記憶された継続回数データは、開閉手段28により取得される。そして、開閉手段28は、この継続回数データで示される回数で、大入賞口15の開閉を行うこととなっている。
【0040】
上記により、大当たり状態における大入賞口15の開放の回数の決定に、遊技者が関与するように感じさせることが可能となる。
なお、上述の説明では、当たり判定乱数の判定結果が大当たりである場合には、継続回数決定ゲート13への入球により継続回数が決定されることとなっているが、大当たり以外の通常の当たりの場合でも、同様に継続回数決定ゲート13への入球により継続回数が決定されることとしてもよい。このとき、通常の当たりの場合の継続回数は、大当たりの場合の継続回数より少なくすることが望ましい。
【0041】
第4の発明
更に、第4の発明は、第3の発明の特徴に加え、前記第二乱数取得手段23bは、各継続回数決定ゲート13ごとに異なる確率分布に従って継続回数乱数を取得することを特徴とする。
「異なる確率分布」とは、各継続回数決定ゲート13について、複数通りの継続回数を取りうる場合に、それらの発生頻度が、各継続回数決定ゲート13ごとに異なることを意味する。
【0042】
たとえば、各継続回数決定ゲート13ごとに異なる乱数テーブルが主基板のROM40上に設けられることとして、第二乱数取得手段23bは、このそれぞれの乱数テーブルから、各継続回数決定ゲート13ごとの継続回数乱数を取得することとしてもよい。
すなわち、上記第3の発明においては、複数の継続回数決定ゲート13のうち、いずれに遊技球が入球しても同一の確率で継続回数が決定されてもよいこととなっていた。
【0043】
これに対して、第4の発明においては、各継続回数決定ゲート13ごとに異なる確率で継続回数を決定することとした。
これにより、遊技者が、自分で打球の強弱を調節することによって、どの継続回数決定ゲート13に遊技球を入球させるかという点にも、遊技性が生ずることとなる。
【0044】
第5の発明
また、第5の発明は、第4の発明の特徴に加え、各継続回数決定ゲート13への入球によって決定される継続回数の期待値は、いずれの継続回数決定ゲート13についても同一であることを特徴とする。
すなわち、第5の発明においては、第4の発明のように、各継続回数決定ゲート13ごとに異なる確率で継続回数が決定されることとなっている。ただ、この継続回数の期待値は、いずれの継続回数決定ゲート13に入球した場合も同一になるように設定されることとなっている。
【0045】
たとえば、継続回数決定ゲート13が2個設けられることとする。そして、そのうちの第一の継続回数決定ゲート13については、継続回数は、4分の1の確率で16回、及び、4分の3の確率で8回とする。一方、第二の継続回数決定ゲート13については、継続回数は、2分の1の確率で12回、及び、2分の1の確率で8回とする。
【0046】
そうすると、継続回数の最大値は、第一の継続回数決定ゲート13の方が大きいが、その期待値は、いずれの継続回数決定ゲート13についても、10回であり、同一の値となっている。
上記により、いずれの継続回数決定ゲート13に入球させるかという点に遊技者の意思が介入する余地が生ずるため、これにより、遊技性が高まることとなっている。
【0047】
第6の発明
本発明のうち、第6の発明は、特定始動口11への入球により特別図柄表示装置12が作動し、同特別図柄表示装置12が特定の図柄を表示する場合に、大入賞口15が所定の回数開閉する弾球遊技機10において、特定始動口11への入球を検知するとともに、検知した際には第一入球信号を送信する第一入球検出手段21と、上記第一入球信号の受信により、当たり判定乱数を取得する第一乱数取得手段22と、上記当たり判定乱数を記憶する第一乱数記憶手段32と、第一乱数記憶手段32から当たり判定乱数を取得し、当該当たり判定乱数に対応する図柄を特別図柄表示装置12に表示させる図柄制御手段24と、少なくともの継続回数決定ゲート13と、前記第一入球信号の受信により、上記各継続回数決定ゲート13ごとに、継続回数乱数を取得する第二乱数取得手段23aと、上記各継続回数決定ゲート13ごとに継続回数乱数を記憶する第二乱数記憶手段33と、前記当たり判定乱数の判定により、大当たりとなった際に、上記各継続回数決定ゲート13を開放させ又は有効とし、かつ、開放させ又は有効とした各継続回数決定ゲート13のうちの一に入球した場合に、全ての継続回数決定ゲート13を閉鎖させ又は無効とするゲート制御手段25と、上記の開放し又は有効とされた各継続回数決定ゲート13への入球を検知するとともに、検知した際には第二入球信号を送信する第二入球検出手段26と、上記第二入球信号の受信により、第二乱数記憶手段33に記憶された当該継続回数決定ゲート13に係る継続回数乱数を取得する回数取得手段27と、上記取得された継続回数乱数を継続回数データとして記憶する回数記憶手段34と、上記回数記憶手段34から継続回数データを取得し、大入賞口15を当該継続回数開閉させる開閉手段28とを有することを特徴とする。
【0048】
すなわち、第6の発明においては、継続回数は特定始動口11への入球の際に決定する点では第2の発明と共通するが、その継続回数は各継続回数決定ゲート13ごとに決定されており、最終的な継続回数はいずれかの継続回数決定ゲート13への入球で確定することとなっている点で相違することとなっている。
【0049】
「特定始動口」、「特別図柄表示装置」、「大入賞口」、「第一入球検出手段」及び「第一乱数取得手段」については、前記第2の発明の説明における記述と同様である。
「第二乱数取得手段」は、上記第一入球検出手段21からの第一入球信号を受信して、継続回数乱数を取得することとなっている。この第二乱数取得手段23aは、たとえば、主基板のROM40上に記憶された乱数テーブルから、所定の条件(たとえば、上記の第一入球検出手段21による入球の検出のタイミング)に従って一の乱数を取得するような、弾球遊技機10の制御プログラムの一部として実現される。
【0050】
また、この継続回数乱数とは、前記特別図柄表示装置12が大当たり図柄(たとえば、「777」)を示す場合における、大入賞口15が開放する回数を示す乱数をいう。更に、この継続回数乱数は、後述の各継続回数決定ゲート13ごとに異なる数値が決定されることとなっている。
「第一乱数記憶手段」とは、上記の当たり判定乱数を記憶する手段をいう。この第一乱数記憶手段32は、たとえば、主基板のメモリ30上に設けられるものである。
【0051】
「第二乱数記憶手段」とは、上記の継続回数乱数を、後述の各継続回数決定ゲート13ごとに記憶する手段をいう。この第二乱数記憶手段33は、たとえば、主基板のメモリ30上に設けられるものである。
「図柄制御手段」、「継続回数決定ゲート」及び「ゲート制御手段」については、前記第2の発明の説明における記述と同様である。
【0052】
「第二入球検出手段」とは、上記継続回数決定ゲート13への入球を検出する手段をいう。この第二入球検出手段26は、たとえば、上記各継続回数決定ゲート13に設置された光センサーからの信号を認識するような、弾球遊技機10の制御プログラムの一部として実現される。
そして、この第二入球検出手段26は、かかる入球を検出すると、下記の回数取得手段27へ、いずれの継続回数決定ゲート13へ入球したかに関する第二入球信号を送信することとなっている。
【0053】
「回数取得手段」とは、上記第二入球検出手段26からの第二入球信号を受け、当該継続回数決定ゲート13に係る継続回数乱数を、前記第二乱数記憶手段33から取得する手段をいう。この回数取得手段27は、たとえば、弾球遊技機10の制御プログラムの一部として実現される。そして、この継続回数乱数を、下記の回数記憶手段34へ継続回数データとして記憶させることとなっている。
【0054】
「回数記憶手段」及び「開閉手段」については、前記第2の発明の説明における記述と同様である。
すなわち、本発明に係る弾球遊技機10においては、大当たりとなった際に、各継続回数決定ゲート13が開放し又は有効とされ、このいずれかへの入球によって、大入賞口15の開放の回数(継続回数)が決定することとなっている。そして、当該回数は、実は、遊技球が特定始動口11へ入球した際に第二乱数取得手段23aにより、各継続回数決定ゲート13ごとに決定されている。よって、いずれの継続回数決定ゲート13へ入球させるかは遊技者の意思及び技量に左右されることとなっている。したがって、継続回数の決定に遊技者を関与させることが可能となっている。
【0055】
発明に係る弾球遊技機10における遊技は、たとえば以下のようにして実施される。
まず、弾球により盤面に発射された遊技球が、特定始動口11へ入球すると、この入球を第一入球検出手段21が検出する。そして、第一入球検出手段21は、第一入球信号を第一乱数取得手段22及び第二乱数取得手段23aへ送信する。
【0056】
第一入球信号を受信した第一乱数取得手段22は、たとえば、主基板のROM40上に設けられた乱数テーブルから、第一入球検出手段21による入球の検出のタイミングに従って、当たり判定乱数を取得する。
また、同じく第一入球信号を受信した第二乱数取得手段23aは、たとえば、主基板のROM40上に設けられた乱数テーブルから、第一入球検出手段21による入球の検出のタイミングに従って、継続回数乱数を取得する。すなわち、各継続回数決定ゲート13ごとの継続回数は、この段階で決定することとなっている。また、この継続回数は、所定種類の数値(たとえば、8及び16)を、いずれかの継続回数決定ゲート13へと振り当てることで決定するようにしてもよい。
【0057】
そして、第一乱数記憶手段32は、上記の、第一乱数取得手段22が取得した当たり判定乱数を記憶する。
一方、第二乱数記憶手段33は、上記の、第二乱数取得手段23aが取得した継続回数乱数を、各継続回数決定ゲート13ごとに記憶する。
図柄制御手段24は、上記第一乱数記憶手段32から当たり判定乱数を取得し、これに従った図柄を、特別図柄表示装置12に表示させる。
【0058】
そして、ゲート制御手段25も、上記第一乱数記憶手段32から当たり判定乱数を取得するが、この当たり判定乱数の判定により大当たりとなった場合に限り、各継続回数決定ゲート13を開放させ又は有効とすることとなっている。
この開放し又は有効とされた各継続回数決定ゲート13のいずれかに遊技球が入球すると、この入球を第二入球検出手段26が検出する。そして、第二入球検出手段26は、第二入球信号を回数取得手段27へ送信する。
【0059】
第二入球信号を受信した回数取得手段27は、その第二入球信号で表される継続回数決定ゲート13に係る継続回数乱数を、第二乱数記憶手段33から取得する。
そして、回数取得手段27は、この継続回数乱数を、継続回数データとして、回数記憶手段34へ記憶させる。
回数記憶手段34へ記憶された継続回数データは、開閉手段28により取得される。そして、開閉手段28は、この継続回数データで示される回数で、大入賞口15の開閉を行うこととなっている。
【0060】
上記により、大当たり状態における大入賞口15の開放の回数の決定に、偶然性のみならず、遊技者の意思及び技量を介入させることが可能となる。
なお、上述の説明では、当たり判定乱数の判定結果が大当たりである場合には、継続回数決定ゲート13への入球により継続回数が決定されることとなっているが、大当たり以外の通常の当たりの場合でも、同様に継続回数決定ゲート13への入球により継続回数が決定されることとしてもよい。このとき、通常の当たりの場合の継続回数は、大当たりの場合の継続回数より少なくすることが望ましい。
【0061】
第7の発明
また、第7の発明は、特定始動口11への入球により特別図柄表示装置12が作動し、同特別図柄表示装置12が特定の図柄を表示する場合に、大入賞口15が所定の回数開閉する弾球遊技機10において、特定始動口11への入球を検知するとともに、検知した際には第一入球信号を送信する第一入球検出手段21と、上記第一入球信号の受信により、当たり判定乱数を取得する第一乱数取得手段22と、上記当たり判定乱数を記憶する第一乱数記憶手段32と、第一乱数記憶手段32から当たり判定乱数を取得し、当該当たり判定乱数に対応する図柄を特別図柄表示装置12に表示させる図柄制御手段24と、少なくともの継続回数決定ゲート13と、前記当たり判定乱数の判定により、大当たりとなった際に、前記第一入球信号の受信により、上記各継続回数決定ゲート13ごとに、継続回数乱数を取得する第二乱数取得手段23aと、上記各継続回数決定ゲート13ごとに継続回数乱数を記憶する第二乱数記憶手段33と、前記当たり判定乱数の判定により、大当たりとなった際に、上記各継続回数決定ゲート13を開放させ又は有効とし、かつ、開放させ又は有効とした各継続回数決定ゲート13のうちの一に入球した場合に、全ての継続回数決定ゲート13を閉鎖させ又は無効とするゲート制御手段25と、上記の開放し又は有効とされた各継続回数決定ゲート13への入球を検知するとともに、検知した際には第二入球信号を送信する第二入球検出手段26と、上記第二入球信号の受信により、第二乱数記憶手段33に記憶された当該継続回数決定ゲート13に係る継続回数乱数を取得する回数取得手段27と、上記取得された継続回数乱数を継続回数データとして記憶する回数記憶手段34と、上記回数記憶手段34から継続回数データを取得し、大入賞口15を当該継続回数開閉させる開閉手段28とを有することを特徴とする。
【0062】
すなわち、第7の発明は、当たり判定乱数の判定により大当たりとなった場合にのみ継続回数乱数が決定される点で、当たり判定乱数の内容にかかわらず継続回数乱数が決定される第6の発明と相違することとなっている。
なお、第7の発明では、当たり判定乱数の判定結果が大当たりである場合には、継続回数決定ゲート13への入球により継続回数が決定されることとなっているのは第6の発明と同じであるが、大当たり図柄以外の特定の図柄の場合でも、同様に継続回数決定ゲート13への入球により継続回数が決定されることとしてもよいのもまた第6の発明と同じである。このとき、通常の当たりの場合の継続回数は、大当たりの場合の継続回数より少なくすることが望ましい。
【0063】
第8の発明
加えて、第8の発明は、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の発明の特徴に加え、前記ゲート制御手段25は、各継続回数決定ゲート13を開放し又は有効とした後、所定時間内にいずれかの継続回数決定ゲート13への入球がない場合には、全ての継続回数決定ゲート13を閉鎖し又は無効とすることを特徴とする。
【0064】
すなわち、上述の各発明においては、継続回数決定ゲート13がゲート制御手段25により開放され又は有効とされると、いずれかの継続回数決定ゲート13へ入球があるまで開放した又は有効とされた状態を維持させることも可能である。
しかし、第8の発明においては、所定時間の経過により、遊技球の入球がなくても継続回数決定ゲート13を閉鎖させ又は無効とすることとした。
【0065】
したがって、大当たり状態の図柄が特別図柄表示装置12に表示されただけでは、大当たり状態は発生しないこととなり、遊技者に、継続回数決定ゲート13へ入球させるだけのある程度の技量が要求されることとなっている。
【0066】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
なお、以下に記載した各実施の形態の説明中における構造及び数値はあくまでも例示であり、それら以外にも様々な実施の形態が可能であることはいうまでもない。
【0067】
(第一の実施の形態)
図1は、第一の実施の形態における機能ブロック図である。
本実施の形態に係る弾球遊技機10は、構成要素として、特定始動口11、特別図柄表示装置12、継続回数決定ゲート13、継続回数表示装置14及び大入賞口15を含むこととなっている。
【0068】
特定始動口11は、下記の特別図柄表示装置12を作動させることとなる遊技球の入球に係る入賞口である。
特別図柄表示装置12は、液晶ディスプレイにより、3桁の数字、文字等から成る図柄を表示する装置である。この図柄が、当たり図柄である「111」等のゾロ目(「777」を除く。)である場合には、下記の大入賞口15が、所定時間の間、1回だけ開放することとなっている。ただし、この回数も、下記の大当たり図柄と同様に、下記の継続回数決定ゲート13への入球で決定されることとしてもよい。また、この図柄が、大当たり図柄である「777」である場合には、下記の継続回数決定ゲート13への入球を条件に、上記所定時間よりも長時間、かつ、複数回にわたって大入賞口15が開放することとなっている。この回数を、継続回数と称する。この点については、後述する。
【0069】
継続回数決定ゲート13は、上記特別図柄表示装置12が「777」を表示した際に、開放することとなっている。そして、この継続回数決定ゲート13への入球により、上記継続回数が決定することとなっている。また、本実施の形態においては、この継続回数決定ゲート13は、2個設けられることとなっている。
継続回数表示装置14は、上記継続回数決定ゲート13への入球によって決定した継続回数を、液晶ディスプレイにより表示する装置である。なお、この継続回数表示装置14は、上記特別図柄表示装置12と兼用することとしてもよい。
【0070】
大入賞口15は、通常の入賞口より幅広の入賞口である。この開放した大入賞口15への入球は著しく容易となっている。
また、本実施の形態に係る弾球遊技機10の主基板には、弾球遊技機10全体の制御を司るCPU20と、このCPU20が実行するプログラム及びそのためのデータが記録されたROM40と、プログラムの実行の過程で生ずるデータを一時的に記憶するメモリ30とが設けられている。
【0071】
(CPU)
CPU20は、弾球遊技機10の制御プログラムを実行することで、以下の各手段として機能することとなっている。
第一入球検出手段21は、上記特定始動口11に設置された光センサーからの信号を認識し、第一乱数取得手段22及び第二乱数取得手段23aへ第一入球信号を送信するものである。
【0072】
第一乱数取得手段22は、上記第一入球検出手段21からの第一入球信号を受信することで、後述のROM40上の第一乱数テーブル41から、第一入球検出手段21による入球の検出のタイミングに従って、当たり判定乱数を取得するとともに、この当たり判定乱数を、後述のメモリ30上の乱数記憶手段31へ記憶させるものである。
【0073】
第二乱数取得手段23aは、上記第一入球検出手段21からの第一入球信号を受信することにより、後述のROM40上の第二乱数テーブル42から、第一入球検出手段21による入球の検出のタイミングに従って、継続回数乱数を取得するとともに、この継続回数乱数を、後述のメモリ30上の乱数記憶手段31へ記憶させるものである。
【0074】
図柄制御手段24は、上記の当たり判定乱数を判定することによって、所定の図柄を前記特別図柄表示装置12に表示させるものである。
ゲート制御手段25は、上記継続回数決定ゲート13の開閉を制御するものである。
第二入球検出手段26は、上記継続回数決定ゲート13に設置された光センサーからの信号を認識し、回数取得手段27へ第二入球信号を送信するものである。
【0075】
回数取得手段27は、上記第二入球検出手段26からの第二入球信号を受信することで、後述のメモリ30上の乱数記憶手段31から、継続回数乱数を取得し、これを後述の回数記憶手段34に記憶させるとともに、前記の継続回数表示装置14にこの継続回数乱数で表される継続回数を表示させるものである。
開閉手段28は、前記大入賞口15の開閉を制御する手段をいう。
【0076】
(ROM及びメモリ)
ROM40には、下記の第一乱数テーブル41及び第二乱数テーブル42が設けられる。
第一乱数テーブル41は、当たり判定乱数が記録されたデータテーブルである。なお、この当たり判定乱数とは、特別図柄表示装置12に表示される図柄に係るものである。
【0077】
第二乱数テーブル42は、継続回数乱数が記録されたデータテーブルである。なお、この継続回数乱数とは、大入賞口15の開放の回数である継続回数に係るものである。
そして、メモリ30には、下記の乱数記憶手段31及び回数記憶手段34が設けられる。
【0078】
乱数記憶手段31は、前記第一乱数取得手段22により取得された当たり判定乱数と、前記第二乱数取得手段23aにより取得された継続回数乱数とを記憶するものである。
また、回数記憶手段34は、前記回数取得手段27により取得された継続回数乱数を、継続回数データとして記憶するものである。
【0079】
(遊技の進行)
次に、本実施の形態に係る弾球遊技機10における遊技の進行を、図2から図5までのフローチャートを参照しつつ説明する。
なお、図2から図5までのフローチャートで示される処理手順は、それぞれ同時並行的に行われるものであるが、各処理手順でのパラメータの変化は、他の処理手順で用いられる同パラメータに直ちに反映されるものとなっている。
【0080】
(始動口検査処理)
図2のフローチャートは、本実施の形態における始動口検査処理の手順を示すものである。
なお、本フローチャート中に現れる「K」というパラメータは、後述の保留球数を表す。
【0081】
まず、S100において、始動口検査処理を継続するかどうかが判断される。始動口検査処理を継続しない場合は、同処理を終了する。一方、始動口検査処理を継続する場合は、S110へ進む。
S110では、第一入球検出手段21により、特定始動口11への入球があったかどうかが判断される。入球がない場合は、S100へ戻り、始動口検査処理が継続される。一方、入球があった場合は、S120へ進む。
【0082】
S120では、保留球数が4個未満であるかどうかが判断される。なお、この「保留」とは、特定始動口11へ入球した際に前回以前の入球に係る図柄変動が行われている場合に、当該入球に伴う図柄変動が保留されていることをいう。すなわち、本実施の形態では、この保留に係る保留球数の上限は4個となっている。
したがって、保留球数が4個以上である場合には、それ以上の保留球数の加算はされず、S100へ戻って始動口検査処理を継続する。一方、保留球数が4個未満である場合には、S130へ進む。
【0083】
S130では、保留球数を1加算する。そして、S140へ進む。
S140では、第一乱数取得手段22が当たり判定乱数を、及び第二乱数取得手段23aが継続回数乱数を、それぞれ取得し、これらを乱数記憶手段31に記憶させる。
なお、乱数記憶手段31においては、これらの当たり判定乱数及び継続回数乱数は、各保留球ごとに記憶されることとなっている。すなわち、保留球数が4個の場合には、当たり判定乱数及び継続回数乱数は、4組記憶されることとなっている。また、この場合には、各組は、1番から4番までの番号で識別されている。更に、最新に取得された当たり判定乱数及び継続回数乱数の組には、その時点での最大の番号が付与されることとなっている。そして、S100へ戻り、始動口検査処理を継続する。
【0084】
(特別図柄変動制御処理)
図3のフローチャートは、本実施の形態における特別図柄変動制御処理の手順を示すものである。
なお、本フローチャート中に現れる「A」は、開閉パラメータを、「B」は、回数決定パラメータを、及び、「P」は、パンクパラメータをそれぞれ表す。これらのパラメータについては、適宜後述する。
【0085】
まず、S200において、特別図柄変動制御処理を継続するかどうかが判断される。特別図柄変動制御処理を継続しない場合は、同処理を終了する。一方、特別図柄変動制御処理を継続する場合は、S210へ進む。
S210では、保留球数が0より大きいかどうかが判断される。すなわち、図2のフローチャートにおいて、乱数記憶手段31に当たり判定乱数及び継続回数乱数が少なくとも1組記憶されているかどうかが判断される。
【0086】
記憶されていない場合には、S200へ戻り、特別図柄変動制御処理を継続する。一方、記憶されている場合には、S211へ進む。
S211では、保留球数を1減算する。なお、この段階で変化した保留球数(K)は、直ちに図2のパラメータのS120及びS130に影響を与えるものである。そして、S220へ進む。
【0087】
S220では、図柄制御手段24は、乱数記憶手段31から、1番目の保留球に係る当たり判定乱数を取得する。すなわち、1番目の保留球に係る当たり判定乱数は、現時点で最初に記憶されたものである。そして、S230へ進む。
S230では、取得された当たり判定乱数を図柄制御手段24が判定し、大当たり図柄を示すものであるか否かが判断される。
【0088】
(1)大当たり図柄でない場合
S230において、当たり判定乱数の判定で、大当たり図柄を示すものでない場合には、S280へ進み、図柄制御手段24は、当該当たり判定乱数に係る図柄を特別図柄表示装置12に表示させる。なお、この場合でも、図柄によっては大入賞口15の開放を伴うものも存在するが、本件明細書においては説明を割愛する。
【0089】
そして、S290へ進み、乱数記憶手段31における当たり判定乱数及び継続回数乱数の入れ替えを行う。すなわち、2番目の保留球数に係る当たり判定乱数及び継続回数乱数があれば、これらを、それぞれ1番目の保留球数に係る当たり判定乱数及び継続回数乱数とする。同様に、3番目があれば、これを2番目に、また、4番目があれば、これを3番目とする。そして、S200へ戻り、特別図柄変動制御処理を継続する。
【0090】
(2)大当たり図柄である場合
S230において、当たり判定図柄が大当たり図柄である場合には、S24Oへ進む。
S240では、開閉パラメータ(A)が設定されているかどうかが判断される。ここで、開閉パラメータとは、後述の図4のS341で設定されるものであり、これが設定されている(すなわち、1である)場合とは、すなわち、大当たり状態に突入している場合を意味する。
【0091】
そして、開閉パラメータが設定されている場合に、特別図柄表示装置12が大当たり図柄を表示する場合は、いわゆる「パンク状態」となり、現在の大当たり状態が終了することとなる。すなわち、S270においてパンクパラメータ(P)が設定され、これは直ちに図5のフローチャートへ影響を及ぼすこととなる(後述)。そして、上記(1)と同様に、S280及びS290を経て、S200へ戻り、特別図柄変動制御処理を継続する。
【0092】
一方、S240において、開閉パラメータが設定されていない場合には、すなわち、現在大当たり状態にはないことを意味する。したがって、以後、大当たり状態へ突入するために、図4のフローチャートにおいて、継続回数が決定されることとなる(後述)。そのために、S250において、回数決定パラメータ(B)が設定される。また、S260へ進み、当該当たり判定乱数と組になっていた継続回数乱数が保存される。そして、上記(1)と同様に、S280及びS290を経て、S200へ戻り、特別図柄変動制御処理を継続する。
【0093】
(継続回数決定処理)
図4のフローチャートは、本実施の形態における継続回数決定処理の手順を示すものである。
なお、本フローチャート中に現れる「N」は、継続回数を表すパラメータである。
【0094】
まず、S300において、継続回数決定処理を継続するかどうかが判断される。継続回数決定処理を継続しない場合は、同処理を終了する。一方、継続回数決定処理を継続する場合は、S310へ進む。
S310では、回数決定パラメータ(B)が設定されている(すなわち、1である)か否かが判断される。すなわち、この段階で、大当たり状態に突入しうる状態であるか否かが判断されるわけである。ここで、回数決定パラメータが設定されていない場合には、S300へ戻り、継続回数決定処理を継続する。
【0095】
一方、S310で回数決定パラメータが設定されている場合は、S32Oへ進む。
S320では、ゲート制御手段25により、各継続回数決定ゲート13が開放される。そして、S330へ進む。
S330では、各継続回数決定ゲート13のいずれかに入球があったか否かが判断される。
【0096】
(3)入球があった場合
S330で入球があったと判断された場合には、S340へ進む。
S340では、図3のS260で保存された継続回数乱数を、回数取得手段27が取得し、これを継続回数(N)として、回数記憶手段34へ記憶させることとなる。なお、この継続回数は、図2のS140において、特定始動口11への入球の時点で決定されたものであり、いずれの継続回数決定ゲート13への入球によっても同じものである。そして、S341へ進む。
【0097】
S341では、開閉パラメータ(A)が設定される。これは、大当たり状態に突入していることを示すパラメータである。なお、ここでこの開閉パラメータが設定されることにより、直ちに図3のS24O及び図5のS410へ影響を及ぼすこととなる。そして、S360へ進む。
S360では、回数取得手段27が、当該継続回数を、継続回数表示装置14に表示させることとなる。そして、S370へ進む。
【0098】
S370では、ゲート制御手段25により、全ての継続回数決定ゲート13が閉鎖される。そして、S380へ進む。
S380では、回数決定パラメータ(B)が解除(すなわち、0)される。これにより、以後の本図における継続回数決定処理で、S310が影響を受けることとなる。そして、S300へ戻り、継続回数決定処理を継続する。
【0099】
(4)入球がない場合
一方、S330で入球がない場合には、S350へ進む。
S350では、所定の開放時間が経過したか否かが判断される。すなわち、継続回数決定ゲート13は、所定の開放時間の間だけ開放し、その間に入球がない場合には、継続回数の決定は行われない、いわゆる「パンク状態」となる。
【0100】
さて、開放時間がまだ経過していなければ、再びS330へ戻り、そこでもし入球があれば、上記のS340以降の段階を踏むこととなる。
一方、S350で開放時間が経過してしまった場合には、S351へ進む。
S351では、開閉パラメータ(A)が解除される。すなわち、大当たり状態が無効になってしまうこととなる。
【0101】
なお、ここでこの開閉パラメータが解除されることにより、直ちに図3のS24O及び図5のS410へ影響を及ぼすこととなる。そして、S360へ進む。
S360では、回数取得手段27が、継続回数表示装置14に、「パンク状態」となった旨の表示をさせる。そして、上記(3)と同様に、S370及びS380を経て、S300へ戻り、継続回数決定処理を継続する。
【0102】
(大入賞口制御処理)
図5のフローチャートは、本実施の形態における大入賞口制御処理の手順を示すものである。
なお、本フローチャート中に現れる「I」は、大入賞口15の開放が現時点で何回目かを示すパラメータである。
【0103】
まず、S400において、大入賞口制御処理を継続するかどうかが判断される。大入賞口制御処理を継続しない場合は、同処理を終了する。一方、大入賞口制御処理を継続する場合は、S410へ進む。
S410では、開閉パラメータ(A)が設定されている(すなわち、1である)か否かが判断される。すなわち、この段階で、大当たり状態に突入しているか否かが判断されるわけである。
【0104】
ここで、開閉パラメータが設定されていない場合には、S400へ戻り、大入賞口制御処理を継続する。一方、開閉パラメータが設定されている場合は、S42Oへ進む。
S420からは、1回目の大入賞口15の開放が行われる。そして、S430へ進む。
S430では、パンクパラメータ(P)が設定されている(すなわち、1である)か否かが判断される。すなわち、パンクパラメータが設定されているということは、以後、パンク状態となることを意味する。
【0105】
(5)パンク状態となっていない場合
この場合は、S440へ進む。
S440では、開閉手段28は、所定時間の間、大入賞口15を開放する。そして、S441へ進む。
S441では、同開閉手段28は、大入賞口15を閉鎖する。そして、S45Oへ進む。
【0106】
S450では、大入賞口15の開放の回数(I)が、継続回数(N)に達したか否かが判断される。達している場合には、S470へ進んで開閉パラメータを解除するとともに、S400へ戻って大入賞口制御処理を継続する。
一方、達していない場合には、S451へ進んで、この段階から、次の回の大入賞口15の開放が行われることとなる。そして、S430へ戻り、上記の段階を繰り返す。
【0107】
(6)パンク状態となっている場合
この場合は、上記の(5)のサイクルから直ちに離脱する。すなわち、大入賞口15の開放の回数にかかわらず、大当たり状態は終了することとなる。そして、S46Oへ進みパンクパラメータを解除し、また、S470へ進み開閉パラメータを解除してから、S400へ戻って大入賞口制御処理を継続する。
【0108】
上述のように、本実施の形態に係る発明では、2個の継続回数決定ゲート13のいずれかに入球しなければ継続回数は確定しない。
しかし、この継続回数は、特定始動口11の入球に際して既に決定されており、したがって、いずれの継続回数決定ゲート13へ入球しても同じ結果が得られることとなっている。
【0109】
(第二の実施の形態)
図6は、第二の実施の形態における機能ブロック図である。
本実施の形態に係る弾球遊技機10は、構成要素として、特定始動口11、特別図柄表示装置12、継続回数決定ゲート13、継続回数表示装置14及び大入賞口15を含むこととなっている。
【0110】
上記の各構成要素については、上記の第一の実施の形態と同様である。
また、本実施の形態に係る弾球遊技機10の主基板には、弾球遊技機10全体の制御を司るCPU20と、このCPU20が実行するプログラム及びそのためのデータが記録されたROM40と、プログラムの実行の過程で生ずるデータを一時的に記憶するメモリ30とが設けられている。
【0111】
(CPU)
CPU20は、弾球遊技機10の制御プログラムを実行することで、以下の各手段として機能することとなっている。
第一入球検出手段21は、上記特定始動口11に設置された光センサーからの信号を認識し、第一乱数取得手段22へ第一入球信号を送信するものである。
【0112】
第一乱数取得手段22、図柄制御手段24、ゲート制御手段25及び開閉手段28については、上記の第一の実施の形態と同様である。
第二入球検出手段26は、上記継続回数決定ゲート13に設置された光センサーからの信号を認識し、下記の第二乱数取得手段23bへ第二入球信号を送信するものである。
【0113】
第二乱数取得手段23bは、上記第二入球検出手段26からの第二入球信号を受信することで、後述のROM40上の第二乱数テーブル42から、第二入球検出手段26による入球の検出のタイミングに従って、継続回数乱数を取得し、これを後述の回数記憶手段34に継続回数データとして記憶させるとともに、前記の継続回数表示装置14にこの継続回数乱数で表される継続回数を表示させるものである。
【0114】
(ROM及びメモリ)
また、ROM40には、第一乱数テーブル41及び第二乱数テーブル42が、並びに、メモリ30には、乱数記憶手段31及び回数記憶手段34が設けられるが、これらについても、上記の第一の実施の形態と同様である。ただし、乱数記憶手段31は、第一乱数取得手段22により取得された当たり判定乱数のみを記憶することとなっている。
【0115】
(遊技の進行)
次に、本実施の形態に係る弾球遊技機10における遊技の進行を、図7から図9まで及び図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
なお、図7から図9まで及び図5のフローチャートで示される処理手順は、それぞれ同時並行的に行われるものであるが、各処理手順でのパラメータの変化は、他の処理手順で用いられる同パラメータに直ちに反映されるものとなっている。
【0116】
(始動口検査処理)
図7のフローチャートは、本実施の形態における始動口検査処理の手順を示すものである。
なお、本フローチャート中に現れる「K」というパラメータは、後述の保留球数を表す。なお、この保留球数については、上記の第一の実施の形態の説明のとおりである。
【0117】
まず、S500において、始動口検査処理を継続するかどうかが判断される。始動口検査処理を継続しない場合は、同処理を終了する。一方、始動口検査処理を継続する場合は、S510へ進む。
S510では、第一入球検出手段21により、特定始動口11への入球があったかどうかが判断される。入球がない場合は、S500へ戻り、始動口検査処理が継続される。一方、入球があった場合は、S520へ進む。
【0118】
S520では、保留球数が4個未満であるかどうかが判断される。
ここで、保留球数が4個以上である場合には、それ以上の保留球数の加算はされず、S500へ戻って始動口検査処理を継続する。一方、保留球数が4個未満である場合には、S530へ進む。
S530では、保留球数を1加算する。そして、S540へ進む。
【0119】
S540では、第一乱数取得手段22が当たり判定乱数を取得し、これを乱数記憶手段31に記憶させる。
なお、乱数記憶手段31においては、この当たり判定乱数は、各保留球ごとに記憶されることとなっているのは、上記の第一の実施の形態の説明のとおりである。そして、S500へ戻り、始動口検査処理を継続する。
【0120】
(特別図柄変動制御処理)
図8のフローチャートは、本実施の形態における特別図柄変動制御処理の手順を示すものである。
なお、本フローチャート中に現れる「A」は、開閉パラメータを、「B」は、回数決定パラメータを、及び、「P」は、パンクパラメータをそれぞれ表す。なお、これらのパラメータについては、上記の第一の実施の形態の説明のとおりである。
【0121】
まず、S600において、特別図柄変動制御処理を継続するかどうかが判断される。特別図柄変動制御処理を継続しない場合は、同処理を終了する。一方、特別図柄変動制御処理を継続する場合は、S610へ進む。
S610では、保留球数が0より大きいかどうかが判断される。すなわち、図7のフローチャートにおいて、乱数記憶手段31に当たり判定乱数が少なくとも1つ記憶されているかどうかが判断される。
【0122】
記憶されていない場合には、S600へ戻り、特別図柄変動制御処理を継続する。一方、記憶されている場合には、S611へ進む。
S611では、保留球数を1減算する。なお、この段階で変化した保留球数(K)は、直ちに図7のパラメータのS520及びS530に影響を与えるものである。そして、S620へ進む。
【0123】
S620では、図柄制御手段24は、乱数記憶手段31から、1番目の保留球に係る当たり判定乱数を取得する。すなわち、1番目の保留球に係る当たり判定乱数は、現時点で最初に記憶されたものである。そして、S630へ進む。
S630では、取得された当たり判定乱数を図柄制御手段24が判定し、大当たり図柄を示すものであるか否かが判断される。
【0124】
(7)大当たり図柄でない場合
S630において、当たり判定乱数の判定で、大当たり図柄を示すものでない場合には、S680へ進み、図柄制御手段24は、当該当たり判定乱数に係る図柄を特別図柄表示装置12に表示させる。なお、この場合でも、図柄によっては大入賞口15の開放を伴うものも存在するが、本件明細書においては説明を割愛する。
【0125】
そして、S690へ進み、乱数記憶手段31における当たり判定乱数の入れ替えを行う。すなわち、2番目の保留球数に係る当たり判定乱数があれば、これを1番目の保留球数に係る当たり判定乱数とする。同様に、3番目があれば、これを2番目に、また、4番目があれば、これを3番目とする。そして、S600へ戻り、特別図柄変動制御処理を継続する。
【0126】
(8)大当たり図柄である場合
S630において、当たり判定図柄が大当たり図柄である場合には、S64Oへ進む。
S640では、開閉パラメータ(A)が設定されているかどうかが判断される。ここで、開閉パラメータとは、後述の図9のS741で設定されるものであり、これが設定されている(すなわち、1である)場合とは、すなわち、大当たり状態に突入している場合を意味する。
【0127】
そして、開閉パラメータが設定されている場合に、特別図柄表示装置12が大当たり図柄を表示する場合は、いわゆる「パンク状態」となり、現在の大当たり状態が終了することとなる。すなわち、S670においてパンクパラメータ(P)が設定され、これは直ちに図5のフローチャートへ影響を及ぼすこととなる(後述)。そして、上記(7)と同様に、S680及びS690を経て、S600へ戻り、特別図柄変動制御処理を継続する。
【0128】
一方、S640において、開閉パラメータが設定されていない場合には、すなわち、現在大当たり状態にはないことを意味する。したがって、以後、大当たり状態へ突入するために、図9のフローチャートにおいて、継続回数が決定されることとなる(後述)。そのために、S650において、回数決定パラメータ(B)が設定される。そして、上記(7)と同様に、S680及びS690を経て、S600へ戻り、特別図柄変動制御処理を継続する。
【0129】
(継続回数決定処理)
図9のフローチャートは、本実施の形態における継続回数決定処理の手順を示すものである。
なお、本フローチャート中に現れる「N」は、継続回数を表すパラメータである。
【0130】
まず、S700において、継続回数決定処理を継続するかどうかが判断される。継続回数決定処理を継続しない場合は、同処理を終了する。一方、継続回数決定処理を継続する場合は、S710へ進む。
S710では、回数決定パラメータ(B)が設定されている(すなわち、1である)か否かが判断される。すなわち、この段階で、大当たり状態に突入しうる状態であるか否かが判断されるわけである。ここで、回数決定パラメータが設定されていない場合には、S700へ戻り、継続回数決定処理を継続する。
【0131】
一方、回数決定パラメータが設定されている場合は、S72Oへ進む。
S720では、ゲート制御手段25により、各継続回数決定ゲート13が開放される。そして、S730へ進む。
S730では、各継続回数決定ゲート13のいずれかに入球があったか否かが判断される。
【0132】
(9)入球があった場合
S730で入球があったと判断された場合には、S740へ進む。
S740では、第二乱数取得手段23bが、第二乱数テーブル42から継続回数乱数を取得し、これを継続回数データとして、回数記憶手段34へ記憶させることとなる。すなわち、この継続回数は、継続回数決定ゲート13への入球の時点で決定されるものである。そして、S741へ進む。
【0133】
S741では、開閉パラメータ(A)が設定される。これは、大当たり状態に突入していることを示すパラメータである。なお、ここでこの開閉パラメータが設定されることにより、直ちに図8のS64O及び図5のS410へ影響を及ぼすこととなる。そして、S760へ進む。
S760では、第二乱数取得手段23bが、当該継続回数を、継続回数表示装置14に表示させることとなる。そして、S770へ進む。
【0134】
S770では、ゲート制御手段25により、全ての継続回数決定ゲート13が閉鎖される。そして、S780へ進む。
S780では、回数決定パラメータ(B)が解除(すなわち、0)される。これにより、以後の本図における継続回数決定処理で、S710が影響を受けることとなる。そして、S700へ戻り、継続回数決定処理を継続する。
【0135】
(10)入球がない場合
一方、S730で入球がない場合には、S750へ進む。
S750では、所定の開放時間が経過したか否かが判断される。すなわち、継続回数決定ゲート13は、所定の開放時間の間だけ開放し、その間に入球がない場合には、「パンク状態」となる。
【0136】
さて、開放時間がまだ経過していなければ、再びS730へ戻り、そこでもし入球があれば、上記のS740以降の段階を踏むこととなる。
一方、S750で開放時間が経過してしまった場合には、S751へ進む。
S751では、開閉パラメータ(A)が解除される。すなわち、大当たり状態が無効になってしまうこととなる。
【0137】
なお、ここでこの開閉パラメータが解除されることにより、直ちに図8のS64O及び図5のS410へ影響を及ぼすこととなる。そして、S760へ進む。
S760では、回数取得手段27が、継続回数表示装置14に、「パンク状態」となった旨の表示をさせる。そして、上記(9)と同様に、S770及びS780を経て、S700へ戻り、継続回数決定処理を継続する。
【0138】
(大入賞口制御処理)
図5のフローチャートは、本実施の形態における大入賞口制御処理の手順を示すものである。
なお、本フローチャート中に現れる「I」は、大入賞口15の開放が現時点で何回目かを示すパラメータである。
【0139】
まず、S400において、大入賞口制御処理を継続するかどうかが判断される。大入賞口制御処理を継続しない場合は、同処理を終了する。一方、大入賞口制御処理を継続する場合は、S410へ進む。
S410では、開閉パラメータ(A)が設定されている(すなわち、1である)か否かが判断される。すなわち、この段階で、大当たり状態に突入しているか否かが判断されるわけである。
【0140】
ここで、開閉パラメータが設定されていない場合には、S400へ戻り、大入賞口制御処理を継続する。一方、開閉パラメータが設定されている場合は、S42Oへ進む。
S420からは、1回目の大入賞口15の開放が行われる。そして、S430へ進む。
S430では、パンクパラメータ(P)が設定されている(すなわち、1である)か否かが判断される。すなわち、パンクパラメータが設定されているということは、以後、パンク状態となることを意味する。
【0141】
(11)パンク状態となっていない場合
この場合は、S440へ進む。
S440では、開閉手段28は、所定時間の間、大入賞口15を開放する。そして、S441へ進む。
S441では、同開閉手段28は、大入賞口15を閉鎖する。そして、S45Oへ進む。
【0142】
S450では、大入賞口15の開放の回数(I)が、継続回数(N)に達したか否かが判断される。達している場合には、S470へ進んで開閉パラメータを解除するとともに、S400へ戻って大入賞口制御処理を継続する。
一方、達していない場合には、S451へ進んで、この段階から、次の回の大入賞口15の開放が行われることとなる。そして、S430へ戻り、上記の段階を繰り返す。
【0143】
(12)パンク状態となっている場合
この場合は、上記の(11)のサイクルから直ちに離脱する。すなわち、大入賞口15の開放の回数にかかわらず、大当たり状態は終了することとなる。そして、S46Oへ進みパンクパラメータを解除し、また、S470へ進み開閉パラメータを解除してから、S400へ戻って大入賞口制御処理を継続する。
【0144】
上述のように、本実施の形態に係る発明では、2個の継続回数決定ゲート13のいずれかに入球しなければ継続回数は確定しない。そして、この継続回数は、いずれかの継続回数決定ゲート13へ入球することで、乱数による抽選で決定されることとなっている。ただし、いずれの継続回数決定ゲート13へ入球しても、継続回数の決定に至る手順は同一である。
【0145】
(第三の実施の形態)
図10は、第三の実施の形態における機能ブロック図である。
本実施の形態に係る弾球遊技機10は、構成要素として、特定始動口11、特別図柄表示装置12、継続回数決定ゲート13、継続回数表示装置14及び大入賞口15を含むこととなっている。
【0146】
上記の各構成要素については、上記の第一の実施の形態と同様である。
また、本実施の形態に係る弾球遊技機10の主基板には、弾球遊技機10全体の制御を司るCPU20と、このCPU20が実行するプログラム及びそのためのデータが記録されたROM40と、プログラムの実行の過程で生ずるデータを一時的に記憶するメモリ30とが設けられている。
【0147】
(CPU)
CPU20は、弾球遊技機10の制御プログラムを実行することで、以下の各手段として機能することとなっている。
第一入球検出手段21、第二入球検出手段26及び開閉手段28については、上記の第一の実施の形態と同様である。
【0148】
第一乱数取得手段22は、上記第一入球検出手段21からの第一入球信号を受信することで、後述のROM40上の第一乱数テーブル41から、第一入球検出手段21による入球の検出のタイミングに従って、当たり判定乱数を取得するとともに、これを後述の第一乱数記憶手段32へ記憶させるものである。
第二乱数取得手段23aは、上記第一入球検出手段21からの第一入球信号を受信することで、後述のROM40上の第二乱数テーブル42から、第一入球検出手段21による入球の検出のタイミングに従って、各継続回数決定ゲート13ごとの対応する継続回数乱数を取得するとともに、これらの継続回数乱数を後述の第二乱数記憶手段33へ記憶させるものである。
【0149】
図柄制御手段24は、後述の第一乱数記憶手段32から取得した当たり判定乱数を判定することによって、所定の図柄を前記特別図柄表示装置12に表示させるものである。
ゲート制御手段25は、後述の第一乱数記憶手段32から取得した当たり乱数に従って、上記継続回数決定ゲート13の開閉を制御するものである。
【0150】
回数取得手段27は、上記第二入球検出手段26からの第二入球信号を受信することで、後述のメモリ30上の第二乱数記憶手段33から、入球した継続回数決定ゲート13に係る継続回数乱数を取得し、これを後述の回数記憶手段34に記憶させるとともに、前記の継続回数表示装置14にこの継続回数乱数で表される継続回数を表示させるものである。
【0151】
(ROM及びメモリ)
また、ROM40には、第一乱数テーブル41及び第二乱数テーブル42が設けられるが、これらについても、上記の第一の実施の形態と同様である。
更に、メモリ30には、第一乱数記憶手段32、第二乱数記憶手段33及び回数記憶手段34が設けられる。
【0152】
第一乱数記憶手段32は、前記第一乱数取得手段22により取得された当たり判定乱数を記憶するものである。
第二乱数記憶手段33は、前記第二乱数取得手段23aにより取得された継続回数乱数を、各継続回数決定ゲート13ごとに記憶するものである。
また、回数記憶手段34については、上記の第一の実施の形態と同様である。
【0153】
(遊技の進行)
次に、本実施の形態に係る弾球遊技機10における遊技の進行を、図11から図13まで及び図5のフローチャートを参照しつつ説明する。
なお、図11から図13まで及び図5のフローチャートで示される処理手順は、それぞれ同時並行的に行われるものであるが、各処理手順でのパラメータの変化は、他の処理手順で用いられる同パラメータに直ちに反映されるものとなっている。
【0154】
(始動口検査処理)
図11のフローチャートは、本実施の形態における始動口検査処理の手順を示すものである。
なお、本フローチャート中に現れる「K」というパラメータは、後述の保留球数を表す。なお、この保留球数については、上記の第一の実施の形態の説明のとおりである。
【0155】
まず、S800において、始動口検査処理を継続するかどうかが判断される。始動口検査処理を継続しない場合は、同処理を終了する。一方、始動口検査処理を継続する場合は、S810へ進む。
S810では、第一入球検出手段21により、特定始動口11への入球があったかどうかが判断される。ここで、入球がない場合は、S800へ戻り、始動口検査処理が継続される。
【0156】
一方、S820で入球があった場合は、S820へ進む。
S820では、保留球数が4個未満であるかどうかが判断される。
ここで、保留球数が4個以上である場合には、それ以上の保留球数の加算はされず、S800へ戻って、始動口検査処理を継続する。一方、保留球数が4個未満である場合には、S830へ進む。
【0157】
S830では、保留球数を1加算する。そして、S840へ進む。
S840では、第一乱数取得手段22が当たり判定乱数を取得し、これを第一乱数記憶手段32に記憶させる。そして、S841へ進む。
S841では、第二乱数取得手段23aが、各継続回数決定ゲート13ごとに継続回数乱数を取得し、これらを第二乱数記憶手段33に記憶させる。
【0158】
すなわち、第二乱数記憶手段33においては、各継続回数決定ゲート13ごとに異なる継続回数乱数が記憶されることとなる。
なお、第一乱数記憶手段32及び第二乱数記憶手段33においては、これらの当たり判定乱数及び継続回数乱数は、各保留球ごとに記憶されることとなっているのは、上記の第一の実施の形態の説明のとおりである。そして、S800へ戻り、始動口検査処理を継続する。
【0159】
(特別図柄変動制御処理)
図12のフローチャートは、本実施の形態における特別図柄変動制御処理の手順を示すものである。
なお、本フローチャート中に現れる「A」は、開閉パラメータを、「B」は、回数決定パラメータを、及び、「P」は、パンクパラメータをそれぞれ表す。なお、これらのパラメータについては、上記の第一の実施の形態の説明のとおりである。
【0160】
まず、S900において、特別図柄変動制御処理を継続するかどうかが判断される。特別図柄変動制御処理を継続しない場合は、同処理を終了する。一方、特別図柄変動制御処理を継続する場合は、S910へ進む。
S910では、保留球数が0より大きいかどうかが判断される。すなわち、図11のフローチャートにおいて、第一乱数記憶手段32に当たり判定乱数が少なくとも1つ記憶されているかどうかが判断される。
【0161】
記憶されていない場合には、S900へ戻り、特別図柄変動制御処理を継続する。一方、記憶されている場合には、S911へ進む。
S911では、保留球数を1減算する。なお、この段階で変化した保留球数(K)は、直ちに図11のパラメータのS820及びS830に影響を与えるものである。そして、S920へ進む。
【0162】
S920では、図柄制御手段24は、第一乱数記憶手段32から、1番目の保留球に係る当たり判定乱数を取得する。すなわち、1番目の保留球に係る当たり判定乱数は、現時点で最初に記憶されたものである。そして、S930へ進む。
S930では、取得された当たり判定乱数を図柄制御手段24が判定し、大当たり図柄を示すものであるか否かが判断される。
【0163】
(13)大当たり図柄でない場合
S930において、当たり判定乱数の判定で、大当たり図柄を示すものでない場合には、S980へ進み、図柄制御手段24は、当該当たり判定乱数に係る図柄を特別図柄表示装置12に表示させる。なお、この場合でも、図柄によっては大入賞口15の開放を伴うものも存在するが、本件明細書においては説明を割愛する。
【0164】
そして、S990へ進み、第一乱数記憶手段32における当たり判定乱数の入れ替えを行う。すなわち、2番目の保留球数に係る当たり判定乱数があれば、これらを、それぞれ1番目の保留球数に係る当たり判定乱数とする。同様に、3番目があれば、これを2番目に、また、4番目があれば、これを3番目とする。なお、この入れ替えは、第二乱数記憶手段33における継続回数乱数についても同様に行われる。そして、S900へ戻り、特別図柄変動制御処理を継続する。
【0165】
(14)大当たり図柄である場合
S930において、当たり判定図柄が大当たり図柄である場合には、S94Oへ進む。
S940では、開閉パラメータ(A)が設定されているかどうかが判断される。ここで、開閉パラメータとは、後述の図13のS1041で設定されるものであり、これが設定されている(すなわち、1である)場合とは、すなわち、大当たり状態に突入している場合を意味する。
【0166】
そして、開閉パラメータが設定されている場合に、特別図柄表示装置12が大当たり図柄を表示する場合は、いわゆる「パンク状態」となり、現在の大当たり状態が終了することとなる。すなわち、S970においてパンクパラメータ(P)が設定され、これは直ちに図5のフローチャートへ影響を及ぼすこととなる(後述)。そして、上記(13)と同様に、S980及びS990を経て、S900へ戻り、特別図柄変動制御処理を継続する。
【0167】
一方、S940において、開閉パラメータが設定されていない場合には、すなわち、現在大当たり状態にはないことを意味する。したがって、以後、大当たり状態へ突入するために、図13のフローチャートにおいて、継続回数が決定されることとなる(後述)。そのために、S950において、回数決定パラメータ(B)が設定される。また、S960へ進み、1番目の保留球に係る各継続回数決定ゲート13ごとの継続回数乱数が保存される。そして、上記(13)と同様に、S980及びS990を経て、S900へ戻り、特別図柄変動制御処理を継続する。
【0168】
(継続回数決定処理)
図13のフローチャートは、本実施の形態における継続回数決定処理の手順を示すものである。
なお、本フローチャート中に現れる「N」は、継続回数を表すパラメータである。
【0169】
まず、S1000において、継続回数決定処理を継続するかどうかが判断される。継続回数決定処理を継続しない場合は、同処理を終了する。一方、継続回数決定処理を継続する場合は、S1010へ進む。
S1010では、回数決定パラメータ(B)が設定されている(すなわち、1である)か否かが判断される。すなわち、この段階で、大当たり状態に突入しうる状態であるか否かが判断されるわけである。ここで、回数決定パラメータが設定されていない場合には、S1000へ戻り、継続回数決定処理を継続する。
【0170】
一方、S1010で回数決定パラメータが設定されている場合は、S102Oへ進む。
S1020では、ゲート制御手段25により、各継続回数決定ゲート13が開放される。そして、S1030へ進む。
S1030では、各継続回数決定ゲート13のいずれかに入球があったか否かが判断される。
【0171】
(15)入球があった場合
S1030で入球があったと判断された場合には、S1040へ進む。
S1040では、入球のあった継続回数決定ゲート13に係る、図12のS960で保存された継続回数乱数を、回数取得手段27が取得し、これを継続回数(N)として、回数記憶手段34へ記憶させることとなる。すなわち、この継続回数は、図11のS841において、特定始動口11への入球の時点で決定されたものであり、各継続回数決定ゲート13ごとに異なるものである。そして、S1041へ進む。
【0172】
S1041では、開閉パラメータ(A)が設定される。これは、大当たり状態に突入していることを示すパラメータである。なお、ここでこの開閉パラメータが設定されることにより、直ちに図12のS94O及び図5のS410へ影響を及ぼすこととなる。そして、S1060へ進む。
S1060では、回数取得手段27が、当該継続回数を、継続回数表示装置14に表示させることとなる。そして、S1070へ進む。
【0173】
S1070では、ゲート制御手段25により、全ての継続回数決定ゲート13が閉鎖される。そして、S1080へ進む。
S1080では、回数決定パラメータ(B)が解除(すなわち、0)される。これにより、以後の本図における継続回数決定処理で、S1010が影響を受けることとなる。そして、S1000へ戻り、継続回数決定処理を継続する。
【0174】
(16)入球がない場合
一方、S1030で入球がない場合には、S1050へ進む。
S1050では、所定の開放時間が経過したか否かが判断される。すなわち、継続回数決定ゲート13は、所定の開放時間の間だけ開放し、その間に入球がない場合には、「パンク状態」となる。
【0175】
さて、開放時間がまだ経過していなければ、再びS1030へ戻り、そこでもし入球があれば、上記のS1040以降の段階を踏むこととなる。
一方、S1050で開放時間が経過してしまった場合には、S1051へ進む。
S1051では、開閉パラメータ(A)が解除される。すなわち、大当たり状態が無効になってしまうこととなる。
【0176】
なお、ここでこの開閉パラメータが解除されることにより、直ちに図12のS94O及び図5のS410へ影響を及ぼすこととなる。そして、S1060へ進む。
S1060では、回数取得手段27が、継続回数表示装置14に、「パンク状態」となった旨の表示をさせる。そして、上記(15)と同様に、S1070及びS1080を経て、S1000へ戻り、継続回数決定処理を継続する。
【0177】
(大入賞口制御処理)
図5のフローチャートは、本実施の形態における大入賞口制御処理の手順を示すものである。
なお、本フローチャート中に現れる「I」は、大入賞口15の開放が現時点で何回目かを示すパラメータである。
【0178】
まず、S400において、大入賞口制御処理を継続するかどうかが判断される。大入賞口制御処理を継続しない場合は、同処理を終了する。一方、大入賞口制御処理を継続する場合は、S410へ進む。
S410では、開閉パラメータ(A)が設定されている(すなわち、1である)か否かが判断される。すなわち、この段階で、大当たり状態に突入しているか否かが判断されるわけである。
【0179】
ここで、開閉パラメータが設定されていない場合には、S400へ戻り、大入賞口制御処理を継続する。一方、開閉パラメータが設定されている場合は、S42Oへ進む。
S420からは、1回目の大入賞口15の開放が行われる。そして、S430へ進む。
S430では、パンクパラメータ(P)が設定されている(すなわち、1である)か否かが判断される。すなわち、パンクパラメータが設定されているということは、以後、パンク状態となることを意味する。
【0180】
(17)パンク状態となっていない場合
この場合は、S440へ進む。
S440では、開閉手段28は、所定時間の間、大入賞口15を開放する。そして、S441へ進む。
S441では、同開閉手段28は、大入賞口15を閉鎖する。そして、S45Oへ進む。
【0181】
S450では、大入賞口15の開放の回数(I)が、継続回数(N)に達したか否かが判断される。達している場合には、S470へ進んで開閉パラメータを解除するとともに、S400へ戻って大入賞口制御処理を継続する。
一方、達していない場合には、S451へ進んで、この段階から、次の回の大入賞口15の開放が行われることとなる。そして、S430へ戻り、上記の段階を繰り返す。
【0182】
(18)パンク状態となっている場合
この場合は、上記の(17)のサイクルから直ちに離脱する。すなわち、大入賞口15の開放の回数にかかわらず、大当たり状態は終了することとなる。そして、S46Oへ進みパンクパラメータを解除し、また、S470へ進み開閉パラメータを解除してから、S400へ戻って大入賞口制御処理を継続する。
【0183】
上述のように、本実施の形態に係る発明では、2個の継続回数決定ゲート13のいずれかに入球しなければ継続回数は確定しない。そして、この継続回数は、特定始動口11の入球に際して既に決定しているが、どちらの継続回数決定ゲート13へ入球するかによって異なる結果が得られることとなっている。
なお、本実施の形態においては、第二乱数取得手段23aは、第一乱数取得手段22が取得した当たり判定乱数の内容にかかわらず、各継続回数決定ゲート13ごとの継続回数乱数を取得することとなっている。しかし、その代わりに、第二乱数取得手段23aは、第一乱数取得手段22が取得した当たり判定乱数の判定により大当たり乱数を示す場合にのみ、各継続回数決定ゲート13ごとの継続回数乱数を取得することとし、そうでない場合には、継続回数乱数は取得しないこととすることもできる。
【0184】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、下記に記す効果を奏する。
すなわち、本発明は、特定の図柄が揃うことで大入賞口が開放する弾球遊技機において、遊技者が大当たりの権利が継続する回数の決定に、遊技者の操作を介入させることとなっているので、遊技者に、遊技へより積極的に参加しているように感じさせ、遊技性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態における機能ブロック図である。
【図2】 本発明の第一の実施の形態における始動口検査処理を示すフローチャートである。
【図3】 本発明の第一の実施の形態における特別図柄変動制御処理を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の第一の実施の形態における継続回数決定処理を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の第一、第二及び第三の実施の形態における大入賞口制御処理を示すフローチャートである。
【図6】 本発明の第二の実施の形態における機能ブロック図である。
【図7】 本発明の第二の実施の形態における始動口検査処理を示すフローチャートである。
【図8】 本発明の第二の実施の形態における特別図柄変動制御処理を示すフローチャートである。
【図9】 本発明の第二の実施の形態における継続回数決定処理を示すフローチャートである。
【図10】 本発明の第三の実施の形態における機能ブロック図である。
【図11】 本発明の第三の実施の形態における始動口検査処理を示すフローチャートである。
【図12】 本発明の第三の実施の形態における特別図柄変動制御処理を示すフローチャートである。
【図13】 本発明の第三の実施の形態における継続回数決定処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 弾球遊技機
11 特定始動口 12 特別図柄表示装置
13 継続回数決定ゲート 14 継続回数表示装置
15 大入賞口
20 CPU
21 第一入球検出手段 22 第一乱数取得手段
23a,b 第二乱数取得手段
24 図柄制御手段 25 ゲート制御手段
26 第二入球検出手段 27 回数取得手段
28 開閉手段
30 メモリ
31 乱数記憶手段 32 第一乱数記憶手段
33 第二乱数記憶手段 34 回数記憶手段
40 ROM
41 第一乱数テーブル 42 第二乱数テーブル

Claims (5)

  1. 図柄を表示する特別表示装置と、
    特別表示装置が特定の図柄を表示する場合に、所定の回数開閉する大入賞口とを備えた弾球遊技機において、
    大入賞口を開閉する回数である継続回数の決定に係る入球が行われる少なくとも2の入賞口と、
    前記入賞口への入球を検知するとともに、検知した際に入球信号を送信する入球検出手段と、
    上記入球信号の受信により、継続回数を示す乱数である継続回数乱数を取得する乱数取得手段と、
    大入賞口を前記継続回数乱数により示される継続回数で開閉させる開閉手段とを有し、
    前記乱数取得手段は、各前記入賞口ごとに異なる確率分布に従って継続回数乱数を取得し、
    各前記入賞口への入球によって決定される継続回数の期待値は、いずれの前記入賞口についても同一であることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 特定始動口への入球により特別図柄表示装置が作動し、
    同特別図柄表示装置が特定の図柄を表示する場合に、大入賞口が所定の回数開閉する弾球遊技機において、
    特定始動口への入球を検知するとともに、検知した際には第一入球信号を送信する第一入球検出手段と、
    上記第一入球信号の受信により、当たり判定乱数を取得する第一乱数取得手段と、
    上記当たり判定乱数を記憶する乱数記憶手段と、
    乱数記憶手段から当たり判定乱数を取得し、当該当たり判定乱数に対応する図柄を特別図柄表示装置に表示させる図柄制御手段と、
    少なくともの継続回数決定ゲートと、
    前記当たり判定乱数の判定により、大当たりとなった際に、上記各継続回数決定ゲートを開放させ又は有効とし、かつ、開放させ又は有効とした各継続回数決定ゲートのうちの一に入球した場合に、全ての継続回数決定ゲートを閉鎖させ又は無効とするゲート制御手段と、
    上記の開放し又は有効とされた各継続回数決定ゲートへの入球を検知するとともに、検知した際には第二入球信号を送信する第二入球検出手段と、
    上記第二入球信号の受信により、継続回数乱数を取得する第二乱数取得手段と、
    上記継続回数乱数を、継続回数データとして記憶する回数記憶手段と、
    上記回数記憶手段から継続回数データを取得し、大入賞口を当該継続回数開閉させる開閉手段とを有し、
    前記第二乱数取得手段は、各継続回数決定ゲートごとに異なる確率分布に従って継続回数乱数を取得し、
    各継続回数決定ゲートへの入球によって決定される継続回数の期待値は、いずれの継続回数決定ゲートについても同一であることを特徴とする弾球遊技機。
  3. 特定始動口への入球により特別図柄表示装置が作動し、
    同特別図柄表示装置が特定の図柄を表示する場合に、大入賞口が所定の回数開閉する弾球遊技機において、
    特定始動口への入球を検知するとともに、検知した際には第一入球信号を送信する第一入球検出手段と、
    上記第一入球信号の受信により、当たり判定乱数を取得する第一乱数取得手段と、
    上記当たり判定乱数を記憶する第一乱数記憶手段と、
    第一乱数記憶手段から当たり判定乱数を取得し、当該当たり判定乱数に対応する図柄を特別図柄表示装置に表示させる図柄制御手段と、
    少なくとも2の継続回数決定ゲートと、
    前記第一入球信号の受信により、上記各継続回数決定ゲートごとに、継続回数乱数を取得する第二乱数取得手段と、
    上記各継続回数決定ゲートごとに継続回数乱数を記憶する第二乱数記憶手段と、
    前記当たり判定乱数の判定により、大当たりとなった際に、上記各継続回数決定ゲートを開放させ又は有効とし、かつ、開放させ又は有効とした各継続回数決定ゲートのうちの一に入球した場合に、全ての継続回数決定ゲートを閉鎖させ又は無効とするゲート制御手段と、
    上記の開放し又は有効とされた各継続回数決定ゲートへの入球を検知するとともに、検知した際には第二入球信号を送信する第二入球検出手段と、
    上記第二入球信号の受信により、第二乱数記憶手段に記憶された当該継続回数決定ゲートに係る継続回数乱数を取得する回数取得手段と、
    上記取得された継続回数乱数を継続回数データとして記憶する回数記憶手段と、
    上記回数記憶手段から継続回数データを取得し、大入賞口を当該継続回数開閉させる開閉手段とを有することを特徴とする弾球遊技機。
  4. 特定始動口への入球により特別図柄表示装置が作動し、
    同特別図柄表示装置が特定の図柄を表示する場合に、大入賞口が所定の回数開閉する弾球遊技機において、
    特定始動口への入球を検知するとともに、検知した際には第一入球信号を送信する第一入球検出手段と、
    上記第一入球信号の受信により、当たり判定乱数を取得する第一乱数取得手段と、
    上記当たり判定乱数を記憶する第一乱数記憶手段と、
    第一乱数記憶手段から当たり判定乱数を取得し、当該当たり判定乱数に対応する図柄を特別図柄表示装置に表示させる図柄制御手段と、
    少なくとも2の継続回数決定ゲートと、
    前記当たり判定乱数の判定により、大当たりとなった際に、前記第一入球信号の受信により、上記各継続回数決定ゲートごとに、継続回数乱数を取得する第二乱数取得手段と、
    上記各継続回数決定ゲートごとに継続回数乱数を記憶する第二乱数記憶手段と、
    前記当たり判定乱数の判定により、大当たりとなった際に、上記各継続回数決定ゲートを開放させ又は有効とし、かつ、開放させ又は有効とした各継続回数決定ゲートのうちの一に入球した場合に、全ての継続回数決定ゲートを閉鎖させ又は無効とするゲート制御手段と、
    上記の開放し又は有効とされた各継続回数決定ゲートへの入球を検知するとともに、検知した際には第二入球信号を送信する第二入球検出手段と、
    上記第二入球信号の受信により、第二乱数記憶手段に記憶された当該継続回数決定ゲートに係る継続回数乱数を取得する回数取得手段と、
    上記取得された継続回数乱数を継続回数データとして記憶する回数記憶手段と、
    上記回数記憶手段から継続回数データを取得し、大入賞口を当該継続回数開閉させる開閉手段とを有することを特徴とする弾球遊技機。
  5. 前記ゲート制御手段は、各継続回数決定ゲートを開放し又は有効とした後、所定時間内にいずれかの継続回数決定ゲートへの入球がない場合には、全ての継続回数決定ゲートを閉鎖し又は無効とすることを特徴とする請求項2、3又は4記載の弾球遊技機。
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