JP4477550B2 - 多周波電力回路および同回路を備えたプローブおよびnmrスペクトロメータ - Google Patents

多周波電力回路および同回路を備えたプローブおよびnmrスペクトロメータ Download PDF

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    • G01R33/34092RF coils specially adapted for NMR spectrometers

Description

本発明は、精密電源の分野に関し、詳細には、核磁気共鳴分野に関し、また本発明の目的はコイル、特にサンプルコイルの多周波電力回路、ならびにそのような回路を備えるNMRプローブおよびNMRスペクトロメータを提供することである。
いくつかの用途では、特別なまたは極端な環境あるいは状況において使用される回路は、供給される電流の特性または性質の点で非常に特有の電力を使用することが必要である。
このことはNMRスペクトロメータのコアに設置されたサンプル回路またはNMRコイルの電力に特に当てはまる。
特に固体のNMR試験では、(1秒当たり数万回の回転に晒される)サンプルを受け取る領域において、すなわち、コイルの中心において特定的に最大の電流を用いることが必要である。
上記必要性に対処するために、種々の電力システムが既に提唱されている。
しかし、このような知られているシステムは十分に満足できるものではなく、制限がある。
多周波分析が実際には生成されるが、これは各々上記最大の電流条件を満たす(検出されるコアの種類に各々対応する)種々の所定の周波数でコイルに給電するためにいくつかの方法を有する必要があるためである。
米国特許第5861748号明細書
現在提唱されている多周波電力システム(例えば、米国特許第5861748号明細書を参照)は非常に複雑な構造(多くの場合、コイルを含んだプローブが収容される場合に、その目的のために用意された狭い円筒形空間内に容易に収容することは困難である)を有しているため、各パワーパスは他の経路の影響に対する絶縁手段を備えねばならない。
さらに、これらの知られているシステムは種々の経路の周波数変動または経路の数の変化(経路を加えるか、または経路をなくす)の観点で、非常に柔軟性がなく、加えて融通が利かない。経路に関して改変を行えば、システム内に存在する他のすべての経路に影響が及び、システム自身も再度さらに影響を受け、また特にその非対称的構造が原因で、システムに関し調整または変更が必要となる。
最終的に、特に製造の難しさおよび使用可能な空間が限られているために、現行の多周波電力システムはせいぜい3つの異なる電力周波数および一般に弱い電力に限られる。
本発明の目的は上記欠点の少なくとも一部を克服できるようにする簡単な解決策を提案することにある。
この目的のために、本発明の目的は、多周波電力回路が主ライン区間と呼ばれる2つの電力ライン区間または伝送ライン区間を含み、このような主ライン区間は各々、コイルの端部または端子の一方に取り付けられた導体の区間を少なくとも含み、これによりこのような取り付けられた導体区間は前記コイルと共に発振回路または所定の共振周波数を呈する第1の発振回路を形成する、コイル、特にNMRコイルまたはサンプルコイルの多周波電力回路であって、主電力ライン区間または主伝送ライン区間がインピーダンス制御マルチ導体ライン区間から構成されており、該ライン区間の各々は、コイルに取り付けられておらず、それぞれ対応する取り付けられた導体区間の傍の前記主ライン区間内まで延び、かつ前記導体の傍または反対に位置する区間に沿って分配された静電結合を取り付けられた導体区間と共に呈する少なくとも1つの他方の導体区間を含んでいることと、前記取り付けられていない導体区間は、コイルおよび取り付けられた導体区間および取り付けられていない導体区間と共に、および任意には取り付けられていない導体区間に接続された追加の電力ライン区間と共に、第1の発振回路の共振周波数とは異なる共振周波数を有する少なくとも1つの追加の発振回路を形成することと、前記発振回路の各々は個々に調整可能な同調回路または構成部品に対して閉回路を形成し、かつ2つの取り付けられた導体区間の少なくとも1つ、2つの取り付けられていない導体区間の少なくとも1つ、または該当する追加の発振回路の一部である追加のライン区間の少なくとも1つの各々との該当する前記一次電力回路の電磁結合、静電結合、または電磁−静電結合によるエネルギーの移送によって、それぞれ対応する一次電力回路を用いて給電されることとを特徴とする多周波電力回路を提供することである。
本発明は非限定的な例として示し、かつ添付の概略図に関して説明した好適な実施形態に関連する以下の説明からよりよく理解されよう。
図1〜図5は各々、コイル2の、特にNMRコイルまたはサンプルコイルの多周波電力回路1を示しており、これは主ライン区間と呼ばれる2つの電力ライン区間または伝送ライン区間3および3’を含み、これによりこのような主ライン区間3、3’は各々前記コイル2の端部または端子の一方に取り付けられた少なくとも1つの導体区間4、4’を含み、かつ、これによりこのような接続された導体区間4、4’は前記コイル2とともに発振回路または所定の共振周波数を有する第1の発振回路を構成する。
本発明によれば、主電力ライン区間または主伝送ライン区間3、3’は、コイル2に取り付けられておらず、対応する個々に取り付けられた導体区間4、4’の傍の前記主ライン区間3、3’まで延びており、かつ取り付けられた導体区間4、4’と共に前記区間4、4’および6、6’の傍または反対に位置する区間に沿って分配された静電結合を呈する少なくとも1つの他の導体区間6、6’を各々含んだインピーダンス制御マルチ導体ライン区間から構成される。さらに、前記取り付けられていない導体区間6、6’は、コイル2と、取り付けられた導体区間4、4’および取り付けられていない導体区間6、6’と、任意には前記取り付けられていない導体区間6、6’に接続された追加の電力回路7、7’;8、8’と共に、少なくとも1つの、第1の発振回路5の共振周波数とは異なる共振周波数を有する追加の発振回路9、10を形成する。また、前記発振回路5、9、10はそれぞれ、個々の調整可能な同調回路または構成部品11、11’、11”に対して閉回路を形成しており、対応する個々の一次電力回路12、12’、12”を用いて、該当する一次電力回路12、12’、12”と、それぞれ2つの取り付けられた導体区間4、4’の少なくとも1つ、取り付けられていない導体区間6、6’の少なくとも1つ、または対象となる追加の発振回路9、10の一部である追加のライン区間7、7’;8、8’の少なくとも1つとの電磁結合、静電結合、または電磁−静電結合によるエネルギーの移送を介して給電される。
取り付けられた導体4、4’と、取り付けられていない導体区間6、6’に接続されかつそれを構成する追加の回路または複数の回路9、10に組み込まれた取り付けられていない導体6、6’との間の静電結合によって、コンデンサは、相応した(最小の値の同調コンデンサの必要性/性能レベルの低減およびそれ故にスペースの要件およびコストの低減)寸法になり得るこの回路またはこれらの回路9、10の各々の同調回路または構成部品11’、11”を提供する。
本発明の重要な特徴によれば、また図1〜図5に明白であるように、各発振回路5、9、10は、取り付けられた導体区間4、4’および任意には取り付けられていない導体区間6、6’ならびにそれぞれ2つずつ同じタイプで同じ長さの追加のライン区間7、7’;8、8’を組み込んだ、対称的構造および構成を有しており、これにより2つの取り付けられた導体4、4’は、第1の発振回路5の共振波長の半分の倍数(multiple of half)である長さを有する第1の発振回路5の一部となっている。
電力回路1の一部である発振回路に適用される「対称的な構造および構成」という表現によって、ここで各発信回路は、電気的に、また物理的にもコイル2の中心に対して対称的構造であることを理解する必要がある。各発振回路は2つの同じ分岐を含むことによって、一方ではこのコイル2に対して、他方ではこの回路に固有の調整可能な対称的同調回路または構成部品11、11’、11”に対して、閉回路にされている。
追加の発振回路または複数の発振回路9、10は好適には、第1の発振回路5の共振周波数よりも高い1つまたは複数の共振周波数を有し、これにより、2つの主ライン区間3、3’の相互に対向する各々取り付けられた導体区間4、4’および取り付けられていない導体区間6、6’の区間の長さは、前記ライン区間に沿って分配されたライン容量の結果得られる結合のレベルの程度が、前記追加の発振回路9、10の共振周波数または複数の共振周波数にとって十分であるエネルギーの移送を確実にするように適したものになる。
主ライン区間3および3’に関連する何らかの外的な干渉または妨害を回避するように、主ライン区間は、取り付けられていない導体区間と外部との間の取り付けられた導体区間および取り付けられていない導体区間の周囲に遮蔽を形成する少なくとも1つのコーティングまたは絶縁導体13を含む。
添付図面の図12に示した伝送ライン区間または電力ライン区間3および3’の第1の実施形態によれば、このようなライン区間3、3’の導体4、4’;6、6’は、好適には柔軟性の組成を有する、成層構造体と並んでいるかまたはサンドイッチ形態の、誘電材料が挿置された、組みたてられたバンド導体から構成され得、これにより、追加の電力ライン区間7、7’;8、8’は好適には同軸ラインから形成される。
このようなバンド導体は、性質および厚さがそのバンド導体間の静電結合の程度を決定する誘電材料層によって分離されている。
添付図面の図11に示した、前記主ライン区間3および3’の第2の好適な実施形態によれば、前記主電力ライン区間または主伝送区間3、3’の導体4、4’;6、6’は、同心または同軸の導体から構成され、中心ワイヤ導体および該ワイヤ導体を囲繞する1つまたは複数の同心管状導体を備え、誘電体層が挿入されており、これにより追加の電力ライン区間7、7’;8、8’は好適には同軸ラインから構成される。
この同心導体も異なる性質および/または厚さの誘電体層によって分離されている。
このように、第1の同心管状導体から中心ワイヤ導体を分離する層は、例えば、高分子(ポリテトラフルオロエチレン)から構成され得、第2の同心管状導体からこの第1の管状導体を分離する層は別の高分子または空気から構成され得る。
添付図面の図3、図4、および図5の非常に有利な第1の実施形態によれば、電力回路1は、第1の発振回路5および追加の第1の発振回路9に加えて、対称的構造であり、上記発振回路5および9の共振周波数とは異なる共振周波数を有し、かつNMRコイル2、主ライン区間3、3’の取り付けられた導体区間4、4’の部分、および他の発振回路10に固有の追加の伝送ライン区間8、8’によって構成された少なくとも1つの他方の追加の発振回路10を含む。このような2つのセット(別個のライン区間8、8’/連続する取り付けられた導体区間部分4、4’)は、同じ累積的長さを有し、この(これらの)他の回路(複数の回路)10の共振波長の1/2倍に等しく、このような適したライン区間8、8’は、その端部の1つにおいて対称的構造であり、かつそれらの他の端部によって、該当する取り付けられた導体区間(4または4’)の干渉しない冷点(cold point)14または14’において主ライン区間3、3’の取り付けられた導体4、4’の1つに各々接続された調整可能な同調回路または構成部品11”に対して、閉回路を形成する。
本発明の非常に有利な第2の実施形態によれば、電力回路は、第1の発振回路5および追加の第1の発振回路9に加えて、対称的構造であり、かつ上記発振回路5および9の共振周波数とは異なる共振周波数を有した少なくとも1つの他方の追加の発振回路10を含む。次に、このまたはこれらの発振回路10は第一に、前記適したライン区間8、8’の各々の端部の一方において対称的構造であり、かつそれらの他の端部によって、主伝送ライン区間または主電力ライン区間3、3’の取り付けられていない導体区間6、6’の一方に取り付けられたであろう調整可能な同調回路または構成部品11”に対して閉回路を形成する前記他方の回路10に固有の伝送ライン区間8、8’から構成される。
このようにして、構成を変える必要も、または既にこの電力回路の一部である発振回路のパラメータを調整する必要もないとともに、電力回路によって提供された電力経路も本装置の構造および挙動も変更せずに(コイル2の中心において最大の電流を保証する)、電力回路1の一部である発振回路を増やすことが可能となる。
本発明はこのようにして、追加の発振回路(すなわち、電力経路)を加えるときに、特に主ライン区間3および3’に直面するときに既存の回路構造を改変しないマルチステージタイプのマルチパス電力回路を製造する可能性を提供する(これによって主ライン区間およびコイル2は発振回路5、9、10の各々の一部となる)。
一般に、分光分析は、3種類のコアを検出するために3つの異なる励起周波数を提供することを必要とする。このような3つの周波数チャネルは一般に、H核(陽子−すなわちチャネルH)の共振に相当する高周波数およびより低い周波数帯の共鳴核をカバーする他の2つのチャネルを含んでいる。このより低い周波数帯は2つのサブバンドに分割され、これによりサブバンドYは低いサブバンドに相当し、サブバンドXは高いサブバンドに相当する(それぞれチャネルYおよびチャネルXと呼ぶ)。
添付図面の図においては、(参照番号に加え)いくつかのさらなる示唆によって、このような3つのチャネルの電力経路に属するか、またはそれに関与する回路構成部品またはパーツを識別することが可能となる。
有利には、および単純な実施形態に関連して、主電力ライン区間および主伝送ライン区間を構成する多導体ライン区間3、3’は各々、コーティングまたは遮蔽導体13に加え、コイル2に取り付けられた第1の導体区間4、4’、およびコイル2に取り付けられておらず、かつ静電的に前記第1の導体区間4、4’に結合された第2の導体区間6、6’を含む。
好適には、また図2〜図5から概略的に明白なように、かつ実施形態として図11により具体的に示したように、マルチ導体ライン区間3および3’は、3軸のライン区間から、または3つの同心導体4、6、13;4’、6’、13’を用いて構成され得、これにより少なくとも第1の発振回路5は前記3軸のライン3、3’のコイル2に直接接続された導体区間4、4’を組み込み、かつ前記少なくとも1つの追加の発振回路9は前記3軸のライン3、3’の追加の取り付けられていない同心導体区間6、6’を組み込み、これにより、前記3軸のライン3、3’のライン容量が分配されるのでエネルギーの移送はこのような個々に関連する同心導体間で実行される。
図11に示すように、ライン区間3、3’の各々は、例えば、金属管または直径が最大の同軸ケーブルの中心導体の適所のいずれかに設置された同軸ケーブルから構成され得る。
第1の変形例によれば、3軸のライン3、3’のコイル2に直接接続された導体区間4、4’は、3軸のラインの中間導体から構成され、前記少なくとも1つの追加の発振回路9はコイル2に取り付けられていない中心導体区間6、6’を含み、これにより、中心導体と中間導体との間に分配されるライン容量が、該当する前記少なくとも1つの追加の発振回路9がコイル2に取り付けられた中間導体4、4’を介して、コイル2に対して閉回路を形成できるようにする結合によって接続を提供する(図3)。
この場合、中間導体区間4、4’の各々は個々の干渉しない冷点においてカットオフまたは物理的不連続15、15’を呈し、かつ前記少なくとも1つの他の追加の発振回路10の追加のライン区間8、8’は前記冷点でコイル2に接続された前記中間導体区間4、4’に接続され、これにより、前記カットオフまたは物理的不連続15、15’において相互に向き合う前記中間導体区間4、4’の2つの部分は、周波数選択性のエネルギー伝達回路16、16’、例えば、第1の発振回路5の共振周波数に集められかつこの周波数に対して最大のエネルギーを伝達する帯域フィルタによって共に接続されることが仮定され得る。
第2の変形例によれば、3軸のラインのコイル2に直接接続された導体区間4、4’は3軸のラインの中心導体区間から構成され、かつ前記少なくとも1つの追加の発振回路9はコイル2に接続されていない中間導体区間6、6’を組み込み、これによりこのような中心導体と中間導体の間に分配されるライン容量は、該当する前記少なくとも1つの追加の発振回路9がコイル2に接続された中心導体4、4’を介してコイル2に対して閉回路を形成できるようにする結合によって接続を提供する(図4および図5)。
後者の場合、前記少なくとも1つの他の追加の発振回路10の追加のライン区間8、8’の導体はこのような導体の干渉しない冷点14、14’で中心導体4、4’に接続され、阻止フィルタ17、17’が中心導体4、4’の間で、第1の発振回路5および追加のライン区間8、8’が前記中心導体に接続された他の追加の発振回路10を絶縁することが仮定され得る。このような発振回路5、10も、適した阻止フィルタ18、18’;19、19’によって、コイルに接続されていない中間導体を組み込む前記少なくとも1つの追加の発振回路9から絶縁されている。
異なる発振回路5、9、10は直接的(ガルバニック接続による)または間接的(カップリングによる)のいずれかで給電され得る。
したがって、図1に示した第1の可能な実施形態によれば、少なくとも1つの発振回路5、9、10の一次電力回路12、12’、12”は、共通の回路20をこの発振回路と一体にすることによってこの発振回路に部分的にマージされ、前記一次電力回路12、12’、12”は、一方では関連する発振回路5、9、10の所定の共振周波数に同調され、かつ結合コンデンサ22を介して対応する調整可能な対称的同調回路または構成部品11、11’、11”のある端子において前記発振回路に取り付けられた無線周波数発生器21と、他方では前記調整可能な対称的同調回路または構成部品の他方の端子に取り付けられた適合化回路または構成部品23とを備え、これにより適合化構成部品23および調整可能な対称的同調部品11、11’、11”は、連続的、断続的、またはサージで動作し得るコンデンサおよび発生器21から構成された2つの回路12、12’、12”および5、9、10の一部となる。
図2〜図6から明白である第2の可能な実施形態によれば、少なくとも1つの発振回路5、9、10の一次電力回路12、12’、12”は別個の回路から構成され、該当する発振回路の所定の共振周波数に同調され、かつコイル2および1つまたは複数の主ライン区間3、3’および同調回路または構成部品11、11’、11”に接続された2つの導体区間4、4’の少なくとも一方との結合に関与する一部または複数の部分である無線周波数発生器21に加えて、結合を最適化するとともに前記一次電力回路に関連するその作用のいくらかを制限することが意図された適合化回路または構成部品23も含む。
この第2の可能性に関し、結合または各々の結合(一次電力回路12、12’、12”/該当の対応する発振回路5、9、10)は事実上実質的に磁気的な結合であり、適合化回路または構成部品23は該当する一次電力回路における誘導リアクタンスを取り消すことが意図された調整可能なコンデンサである。
有利には、また本ユニットの対象性を保持するために、一次電力回路2、12’、12”と関連する発振回路5、9、10との間の結合によるエネルギーの移送は二重結合から構成され、対称的かつ等価に、該当する2つの伝送ライン区間3、3’;8、8’;7、7’の同様の導体区間(4、4’;6、6’)を割り当てる。
図2、図3、および図5に示したように、また結合5、9、10/12、12’、12”の第1の実施形態の変形例によれば、このような2つの回路間でエネルギーの移送を実行する結合または2つの結合の各々(一次電力回路12、12’、12”/該当の対応する発振回路5、9、10)は、該当する発振回路5、9、10のライン区間3、3’;7、7’;8、8’のうちの1つのある導体区間の部分区間24、24’、24”と、関連する一次電力回路12、12’、12”内の適合化回路23に発生器21を接続するラインの反対側の部分区間25、25’、25”との間の一次電磁結合から構成され得、これにより相互に24、25;24’、25’;24”、25”に関連する部分区間のこのような対の各々のうち2つの部分区間が所定の長さを有し、レッヘル(Lecher)ラインを形成するように平行にかつ近接して設置される。
図4〜図6に示したように、また結合5、9、10/12、12’、12”の第2の実施形態の変形例によれば、エネルギー伝達との結合または各結合の各々(一次電力回路12、12’、12”/該当の対応する発振回路5、9、10)は、前記一次電力回路12、12’、12”内に直列に設置されたソレノイド26と、該当の関連する発振回路5、9、10内に直列に設置されたコンデンサ/インダクタンスユニットとの間の対称的または非対称的な電磁−静電結合から構成され得、これにより前記コンデンサは同調構成部品11、11’、11”に対応でき、インダクタンス27および27’は任意にはLC回路の一部である各々によって、前記同調コンデンサの両側に直列に設置された2つの等価なインダクタンスからなることができる。
1つまたは複数の他の経路によって妨害され易い経路を絶縁するために、第1の発振回路5および/または前記少なくとも1つの追加の発振回路9、10は、必要に応じてそのうちの各々が他方の発振回路の1つまたは他方の共振周波数に同調される1つまたは複数の帯域阻止絶縁フィルタ17、17’;18、18’;19、19’を組み込むことが有利には仮定される。
絶縁フィルタは好適には該当する発振回路内に対称的に設置されたフィルタの対(複数の対)の形態を取り、これによりフィルタの所与の対の各々のフィルタは、該当する前記発振回路の一部である導体区間の1つと直列に接続されるか、または直列に設置される。
添付図面の図5および図7が示すように、また第1の発振回路5および2つの追加の発振回路9および10の存在下では、前記発振回路の少なくとも1つの発振回路10は2組の絶縁フィルタ対17、17’;18、18’;19、19’を組み込み、これによりフィルタの各対は他の2つの発振回路5および9の1つの共振周波数に同調され、フィルタの対の1つ19、19’は周波数で、好適には連続的に調整可能である。
後者の場合、このようなフィルタはLC回路の対から構成され得、フィルタ19、19’の対または複数の対は任意には周波数で調整可能であり、かつそれら(29)を同調させるための相互に機械的な制御とともに可変コンデンサ28、28’を連続的に組み込む。
可変コンデンサ28は、例えば、コンデンサの端子の一方と一体になった可動部分および他方の端子と一体になった静止部分から構成され得、これにより2つのコンデンサ28の可動部分は同じ振幅の動きから同時に移動されるように物理的および/または動力学的に相互に接続される。静止部分に対する可動部分の相対移動は可変コンデンサ28の容量の値を変動させる。
前記動きは並進運動(図7)から構成され得、これにより、このようにして静止部分によって形成された中空円柱内に延びる可動プランジャを形成し、2つのプランジャは可動部分と一体である剛性のある連結棒(例えば、ミリねじ)によって機械的に接続される。この動きは回転(図8A、図8B、および図9)からも構成され得、次に2つの可動分は制御棒と一体になっている駆動歯車によって連結的に駆動される歯車を備えた回転軸上に設置される。
したがって、本発明のおかげで、該当する励起周波数に関わらず、コイル2の中心に常に正確に位置する最大の強度の電力を提供することが可能となる。
また、対応する共振周波数に関連する(対称的構造の)追加の発振回路を加えることによって、電力回路の既に一部である発振回路には実質的に影響が及ばず、特にこのような既存の回路に非対称をもたらさない。
さらに、すべての(かつ少なくとも部分的に後者と共通する)発振回路5、9、10によって使用される伝送ライン区間3および3’は、新しい発振回路を加える際においても、変形されず、同調オペレーションの対象ではない。
本発明の目的はまた多周波NMR30プローブであり、少なくとも一部には、上記の特徴の少なくとも一部を呈するサンプルコイル2の電力回路1を備えていることを特徴とする(図10A、10B、および10C)。
最終的に、本発明は特に固相分光測定用のNMRスペクトロメータもカバーし、その特徴は上記のサンプルコイル2の電力回路1および上記タイプのプローブを備えていることにある。
当然、本発明は添付図面に記載し、示した実施形態に限定されるものではない。特に種々の要素の構成の点で、あるいは同等の技術に代えることによって、本発明の保護の範囲から逸脱することなく変形が可能である。
本発明による2つの異なる周波数を有する電力回路の第1の変形例を記号および機能で示した回路図である。 本発明による2つの異なる周波数を有する電力回路の第2の変形例を部分的に記号で示した概略図である。 本発明による3つの異なる周波数を有する電力回路の一変形例を部分的に記号で示した概略図である。 本発明による3つの異なる周波数を有する電力回路の一変形例を部分的に記号で示した概略図である。 本発明による3つの異なる周波数を有する電力回路の一変形例を部分的に記号で示した概略図である。 発振回路と本発明の電力回路の一部である対応する一次電力回路との間の可変電磁結合の一実施形態を示す概略図である。 図5に示した多周波電力回路の一部である阻止フィルタユニットの一実施形態を示す概略図である。 図5に示した電力回路の一部である阻止フィルタの対の可変コンデンサの別の実施形態を示す斜視図である。 図5に示した電力回路の一部である阻止フィルタの対の可変コンデンサの別の実施形態を示す斜視図である。 本発明による多周波NMRプローブの一部に組み込まれた図8Aおよび図8Bのコンデンサの対を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の電力回路を備えた多周波NMRプローブを異なる縮尺で示す側面立面図である。 本発明の一実施形態の電力回路を備えた多周波NMRプローブを異なる縮尺で示す側面立面図である。 本発明の一実施形態の電力回路を備えた多周波NMRプローブを異なる縮尺で示す斜視図である。 本発明による多周波電力回路の一部であり得る、3軸のライン区間の形態または3つの同心導体を備える主電力ライン区間または主伝送ライン区間を示す部分的長手方向断面略図である。 本発明の多周波電力回路の一部であり得る(帯状の導体区間と共に)層状または階層状のライン区間形態の主電力ライン区間または主伝送ライン区間を示す断面略図である。
符号の説明
2 コイル
3、3’ 主電力ライン区間または主伝送ライン区間
4、4’;6、6’ 導体区間
5、9、10 発振回路
7、7’;8、8’ 電力ライン区間
11、11’、11” 調整可能な同調回路または構成部品
12、12’、12” 一次電力回路
13 コーティングまたは絶縁導体
15、15’ カットオフまたは物理的不連続
16、16’ 周波数選択性のエネルギー伝達回路
14、14’ 干渉しない冷点
17、17’、18、18’、19、19’ 阻止フィルタ
23 適合化回路または構成部品
26 ソレノイド
27、27’ インダクタンス
28、28’ 可変コンデンサ

Claims (26)

  1. 主ライン区間と呼ばれる2つの電力ライン区間または伝送ライン区間を含み、このような主ライン区間は各々コイルの端部または端子の一方に取り付けられた導体の区間を少なくとも含み、これによりこのような取り付けられた導体区間は前記コイルと共に前記所定の共振周波数を呈する発振回路または第1の発振回路を構成する、NMRコイルまたはサンプルコイルであるコイルの多周波電力回路であって、主電力ライン区間または主伝送ライン区間(3、3’)がインピーダンス制御マルチ導体ライン区間から構成されており、前記インピーダンス制御マルチ導体ライン区間はそれぞれ、導体区間(4、4’)と少なくとも1つの他方の導体区間(6、6’)から構成され、
    前記導体区間(4、4’)は、前記コイル(2)に取り付けられており、
    前記少なくとも1つの他方の導体区間(6、6’)は、コイル(2)に取り付けられておらず、それぞれ対応する前記コイル(2)に取り付けられた導体区間(4、4’)に並んで前記主ライン区間(3、3’)内延び、かつ前記導体区間(4、4’)と、前記導体区間(4、4’)に並んでまたは対向して配置された前記少なくとも1つの他方の導体区間(6、6’)に沿って分配された静電結合を示し、
    前記コイル(2)に取り付けられていない前記少なくとも1つの他方の導体区間(6、6’)、コイル(2)、前記コイル(2)に取り付けられた前記導体区間(4、4’、および任意には前記コイル(2)に取り付けられていない前記少なくとも1つの他方の導体区間(6、6’)に接続された追加の電力ライン区間(7、7’;8、8’)は、第1の発振回路(5)の共振周波数とは異なる共振周波数を有する少なくとも1つの追加の発振回路(9、10)を形成することと、
    前記発振回路(5、9、10)の各々は個々に調整可能な同調回路または構成部品(11、11’、11”)に対して閉回路を形成し、かつ2つの取り付けられた導体区間(4、4’)の少なくとも1つ、2つの取り付けられていない導体区間(6、6’)の少なくとも1つ、または該当する追加の発振回路(9、10)の一部である追加のライン区間(7、7’;8、8’)の少なくとも1つの各々との該当する一次電力回路(12、12’、12”)の電磁結合、静電結合、または電磁−静電結合によるエネルギーの移送によって、それぞれ対応する前記一次電力回路(12、12’、12”)を用いて給電されることとを特徴とする多周波電力回路(1)。
  2. 各発振回路(5、9、10)は、取り付けられた導体区間(4、4’)および任意には取り付けられていない導体区間(6、6’)、ならびにそれぞれ2つずつ同じタイプで同じ長さの追加のライン区間(7、7’;8、8’)を組み込んだ、対称的構造および構成を有しており、これにより2つの取り付けられた導体(4、4’)は第1の発振回路(5)の共振波長の半分の倍数である長さを有する第1の発振回路(5)の一部となっている請求項1に記載の電力回路。
  3. 追加の発振回路または複数の発振回路(9、10)は、第1の発振回路(5)の共振周波数よりも高い1つまたは複数の共振周波数を有し、これにより、2つの主ライン区間(3、3’)の相互に対向する各々取り付けられた導体区間(4、4’)および取り付けられていない導体区間(6、6’)の区間の長さは、前記ライン区間に沿って分配されたライン容量の結果得られる結合のレベルまたは程度が、前記追加の発振回路(9、10)の共振周波数または複数の共振周波数にとって十分であるエネルギーの移送を確実にするように適したものになる請求項1および2のいずれかに記載の電力回路。
  4. 2つの主電力ライン区間又は主伝送ライン区間(3および3’)は、取り付けられていない導体区間と外部との間の取り付けられた導体区間および取り付けられていない導体区間の周囲に遮蔽を形成する少なくとも1つのコーティングまたは絶縁導体(13)を形成する請求項1から3のいずれかに記載の電力回路。
  5. 前記主電力ライン区間または主伝送区間(3、3’)の導体(4、6’;6、6’)は、柔軟性の組成を有する、成層構造体と並んでいるかまたはサンドイッチ形態の、誘電材料が挿置された、組みたてられたバンド導体から構成され、これにより追加の電力ライン区間(7、7’;8、8’)は同軸ラインから形成される請求項1から4のいずれか一項に記載の電力回路。
  6. 主電力ライン区間または主伝送区間(3、3’)の導体(4、4’;6、6’)は、同心または同軸の導体から構成され、中心ワイヤ導体および該ワイヤ導体を囲繞する1つまたは複数の同心管状導体を備え、誘電体層が挿入されており、これにより追加の電力ライン区間(7、7’;8、8’)は同軸ラインから構成される請求項1から4のいずれかに記載の電力回路。
  7. 第1の発振回路(5)および追加の第1の発振回路(9)に加えて、対称的構造であり、前記第1の発振回路(5)および前記追加の第1の発振回路(9)の共振周波数とは異なる共振周波数を有し、かつNMRコイル(2)、主ライン区間(3、3’)の取り付けられた導体区間(4、4’)の部分、および他の発振回路(10)に固有の追加の伝送ライン区間(8、8’)によって構成された少なくとも1つの他方の追加の発振回路(10)を含み、このような2つのセット(別個のライン区間(8、8’)/連続する取り付けられた導体区間部分(4、4’))は、同じ累積的長さを有し、この(これらの)他の回路(複数の回路)(10)の共振波長の半分の倍数に等しく、このような適したライン区間(8、8’)は、その端部の1つにおいて対称的構造であり、かつそれらの他の端部によって、該当する取り付けられた導体区間(4または4’)の干渉しない冷点(14または14’)において主ライン区間(3、3’)の取り付けられた導体区間(4、4’)の1つに各々接続された調整可能な同調回路または構成部品(11”)に対して閉回路を形成する請求項1から6のいずれかに記載の電力回路。
  8. 第1の発振回路(5)および追加の第1の発振回路(9)に加えて、対称的構造であり、かつ上記発振回路(5および9)の共振周波数とは異なる共振周波数を有した少なくとも1つの他方の追加の発振回路(10)を含み、このまたはこれらの発振回路(10)は第一に、前記適したライン区間(8、8’)の各々の端部の一方において対称的構造であり、かつそれらの他の端部によって、主伝送ライン区間または主電力ライン区間(3、3’)の取り付けられていない導体区間(6、6’)の一方に各々取り付けられた調整可能な同調回路または構成部品(11”)に対して閉回路を形成する前記他方の回路(10)に固有の伝送ライン区間8、8’から構成される請求項1から6のいずれかに記載の電力回路。
  9. 前記主電力ライン区間又は主伝送ライン区間を構成する多導体ライン区間(3、3’)は各々、コーティングまたは遮蔽導体(13)に加えて、コイル2に取り付けられた第1の導体区間(4、4’)、およびコイル2に取り付けられておらず、かつ静電的に前記第1の導体区間(4、4’)に結合された第2の導体区間6、6’を含む請求項1から8のいずれかに記載の電力回路。
  10. マルチ導体ライン区間(3、3’)は、3軸のライン区間から、または3つの同心導体(4、6、13;4’、6’、13’)を用いて構成され、これにより少なくとも第1の発振回路(5)は前記3軸のライン(3、3’)のコイル(2)に直接取り付けられた導体区間(4、4’)を組み込み、かつ前記少なくとも1つの追加の発振回路(9)は前記3軸のライン(3、3’)の取り付けられていない追加の同心導体区間(6、6’)を組み込み、これにより、前記3軸のライン(3、3’)のライン容量が分配されるのでエネルギーの移送はこのような個々に関連する同心導体の間で実行される請求項1から9のいずれかに記載の電力回路。
  11. 前記3軸のライン(3、3’)のコイル(2)に直接取り付けられた導体区間(4、4’)は3軸のラインの中間導体から構成され、かつ前記少なくとも1つの追加の発振回路(9)はコイル(2)に取り付けられていない中心導体区間(6、6’)を含み、これにより、中心導体と中間導体との間に分配されるライン容量が、該当する前記少なくとも1つの追加の発振回路(9)がコイル(2)に取り付けられた前記中間導体(4、4’)を介して、コイル(2)に対して閉回路を形成できるようにする結合によって接続を提供する請求項10に記載の電力回路。
  12. 中間導体区間(4、4’)の各々は個々の干渉しない冷点においてカットオフまたは物理的不連続(15、15’)を呈し、かつ前記少なくとも1つの他の追加の発振回路(10)の追加のライン区間(8、8’)は前記冷点でコイル(2)に接続された前記中間導体区間(4、4’)に接続され、これにより、前記カットオフまたは物理的不連続(15、15’)において相互に向き合う前記中間導体区間(4、4’)の2つの部分は、周波数選択性のエネルギー伝達回路(16、16’)、例えば、第1の発振回路(5)の共振周波数を中心としかつこの周波数に対して最大のエネルギーを伝達する帯域フィルタによって共に接続される請求項11に記載の電力回路。
  13. 前記3軸のラインのコイル(2)に直接接続された導体区間(4、4’)は3軸のラインの中心導体区間から構成され、かつ前記少なくとも1つの追加の発振回路(9)はコイル(2)に接続されていない中間導体区間(6、6’)を組み込み、これによりこのような中心導体と中間導体の間に分配されるライン容量は、該当する前記少なくとも1つの追加の発振回路(9)がコイル2に接続された中心導体(4、4’)を介してコイル(2)に対して閉ループを形成できるようにする結合によって接続を提供する請求項10に記載の電力回路。
  14. 前記少なくとも1つの他の追加の発振回路(10)の追加のライン区間(8、8’)の導体は、このような導体の干渉しない冷点(14、14’)で中心導体(4、4’)に接続され、阻止フィルタ(17、17’)が中心導体(4、4’)の間で、第1の発振回路(5)および追加のライン区間(8、8’)が前記中心導体に接続された他の追加の発振回路(10)を絶縁し、このような発振回路(5、10)も、適した阻止フィルタ(18、18’;19、19’)によって、前記コイルに接続されていない中間導体を組み込む前記少なくとも1つの追加の発振回路から絶縁された請求項13に記載の電力回路。
  15. 少なくとも1つの発振回路(5、9、10)の一次電力回路(12、12’、12”)は、共通の回路(20)の一部をこの発振回路と一体にすることによってこの発振回路に部分的にマージされ、前記一次電力回路(12、12’、12”)は、一方では関連する発振回路(5、9、10)の所定の共振周波数に同調され、かつ結合コンデンサ(22)を介して対応する調整可能な対称的同調回路または構成部品(11、11’、11”)のある端子において前記発振回路に取り付けられた無線周波数発生器(21)と、他方では前記調整可能な対称的同調回路または構成部品の他方の端子に取り付けられた適合化回路または構成部品(23)とを備え、これにより適合化構成部品(23)および調整可能な対称的同調部品(11、11’、11”)は、連続的、断続的、またはサージで動作し得るコンデンサおよび発生器(21)から構成された2つの回路(12、12’、12”および5、9、10)の一部となっている請求項1から14のいずれかに記載の電力回路。
  16. 少なくとも1つの発振回路(5、9、10)の一次電力回路(12、12’、12”)は別個の回路から構成され、該当する発振回路の所定の共振周波数に同調される無線周波数発生器(21)と1つまたは複数の主ライン区間(3、3’)のコイル(2)および同調回路または構成部品(11、11’、11”)に接続された2つの導体区間(4、4’)の少なくとも一方との結合に関与する一部または複数の部分に加えて、結合を最適化するとともに前記一次電力回路に関連するその作用のいくらかを制限することが意図された適合化回路または構成部品(23)も含む請求項1から14のいずれかに記載の電力回路。
  17. 結合または各々の結合(一次電力回路(12、12’、12”)/該当の対応する発振回路(5、9、10))は事実上本質的に磁気的な結合であり、適合化回路または構成部品(23)は該当する一次電力回路における誘導リアクタンスを相殺することが意図された調整可能なコンデンサである請求項16に記載の電力回路。
  18. 一次電力回路(12、12’、12”)と関連する発振回路(5、9、10)との間の結合によるエネルギーの移送は二重結合から構成され、対称的かつ等価に、該当する2つの伝送ライン区間(3、3’;8、8’;7、7’)の同様の導体区間(4、4’;6、6’)を割り当てる請求項16および17のいずれかに記載の電力回路。
  19. 2つの回路間でエネルギーの移送を実行する結合または2つの結合の各々(一次電力回路(12、12’、12”)/該当の対応する発振回路(5、9、10))は、該当する発振回路(5、9、10)のライン区間(3、3’;7、7’;8、8’)のうちの1つのある導体区間の部分区間(24、24’、24”)と、関連する一次電力回路(12、12’、12”)内の適合化回路(23)に発生器(21)を接続するラインの反対側の部分区間(25、25’、25”)との間の一次電磁結合から構成され得、これにより相互に(24、25;24’、25’;24”、25”)に関連する部分区間のこのような対の各々のうち2つの部分区間が所定の長さを有し、レッヘルラインを形成するように平行にかつ互いに近接して設置される請求項17および18のいずれかに記載の電力回路。
  20. エネルギー伝達との結合または各結合(一次電力回路(12、12’、12”)/該当の対応する発振回路(5、9、10))は、前記一次電力回路(12、12’、12”)内に直列に設置されたソレノイド(26)と、該当の関連する発振回路(5、9、10)内に直列に設置されたコンデンサ/インダクタンスユニットとの間の対称的または非対称的な電磁−静電結合から構成され得、これにより前記コンデンサは同調構成部品(11、11’、11”)に対応でき、インダクタンス(27および27’)は任意にはLC回路の一部である各々によって、前記同調コンデンサの両側に直列に設置された2つの等価なインダクタンスからなることができる請求項17および18のいずれかに記載の電力回路。
  21. 第1の発振回路(5)および/または前記少なくとも1つの追加の発振回路(9、10)は、必要に応じてそのうちの各々が他方の発振回路の1つまたは他方の共振周波数に同調される1つまたは複数の帯域阻止絶縁フィルタ(17、17’;18、18’;19、19’)を組み込む請求項1から20のいずれかに記載の電力回路。
  22. 前記絶縁フィルタは該当する発振回路内に対称的に設置されたフィルタの対(複数の対)の形態を取り、これによりフィルタの所与の対の各々のフィルタは、該当する前記発振回路の一部である導体区間の1つと直列に接続されるか、または直列に設置される請求項21に記載の絶縁回路。
  23. 第1の発振回路(5)および2つの追加の発振回路(9および10)の存在下では、前記発振回路の少なくとも1つの発振回路(10)は2組の絶縁フィルタ対(17、17’;18、18’;19、19’)を組み込み、これによりフィルタの各対は他の2つの発振回路(5および9)の1つの共振周波数に同調され、フィルタの対の1つ(19、19’)は少なくとも、周波数で、連続的に調整可能である請求項21または22のいずれかに記載の電力回路。
  24. 前記絶縁フィルタはLC回路の対から構成され、フィルタ(19、19’)の対または複数の対は任意には周波数で調整可能であり、かつ2つの可変コンデンサ(28、28’)と前記2つの可変コンデンサ(28、28’)を連続的に同調させるための相互機械的な制御(29)を組み込む請求項16および17に記載の電力回路。
  25. 請求項1から24のいずれかに記載のサンプルコイル(2)の電力回路(1)を備えた多周波NMRプローブ。
  26. 請求項1から24のいずれかに記載のサンプルコイル(2)の電力回路(1)を備えた固相分光測定用のNMRスペクトロメータ。
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