JP4476465B2 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4476465B2
JP4476465B2 JP2000304428A JP2000304428A JP4476465B2 JP 4476465 B2 JP4476465 B2 JP 4476465B2 JP 2000304428 A JP2000304428 A JP 2000304428A JP 2000304428 A JP2000304428 A JP 2000304428A JP 4476465 B2 JP4476465 B2 JP 4476465B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side conductor
electrode side
negative electrode
capacitor
positive electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000304428A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002119069A (ja
Inventor
達也 奥田
健史 大井
敏之 菊永
浩隆 武藤
敏則 山根
雅一 深田
享 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000304428A priority Critical patent/JP4476465B2/ja
Publication of JP2002119069A publication Critical patent/JP2002119069A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4476465B2 publication Critical patent/JP4476465B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Power Conversion In General (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、インバータ等の電力変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、IGBT等のパワー半導体素子の高性能化により、高電圧・大電流の電力変換装置のスイッチング速度が高速化され、スイッチング損失の低減、インバータの高キャリア周波数化による低騒音化が図られている。しかし、パワー半導体素子のスイッチング速度の高速化により、ターンオフ時にパワー半導体モジュール内部のパワー半導体素子に印加されるサージ電圧が大きくなるため、サージ電圧を低減するには、平滑用コンデンサと、IGBTやダイオード等のスイッチング素子と、これらを接続する配線からなる主回路インダクタンスを、低インダクタンスで構成することが所望されている。
また、コンデンサと正負極側導体の接合には、はんだ等の導電性接合部材を用いて接続されるが、線膨張率の異なる部材が接続されている部位では、温度が変化したときに、その線膨張率の差によって生じる熱応力のため、はんだ等の接合部材にクラックが生じる。この熱応力は、温度変化が大きいほど、また、接合面積が大きいほど強くなる。大容量の電力変換装置に用いられるコンデンサには数十〜数百アンペアもの大電流が流れるため、コンデンサ自身の発熱も大きく、また、接合部での電流容量を確保するために、導体との接合面積が広くなるため、熱サイクルに伴う熱応力が大きくなり、長期信頼性を低下する要因となる可能性があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、電力変換装置における配線インダクタンスの低減化と、信頼性を高めた電力変換装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電力変換装置は、半導体装置と、直流電力平滑用のコンデンサとを備え、コンデンサには正極と負極に列方向に配置された複数の電極端子と、該複数の電極端子につながって対をなす正極側導体と負極側導体とが半導体装置に接続されるよう設けられており、正極側導体と負極側導体は平板状で互いに並行に配置され、かつ複数の電極端子を貫通させるための貫通穴が設けられており、正極側導体と負極側導体のうち少なくともいずれか一方の導体の貫通穴が、複数の電極端子に対応した複数個の貫通穴とされていることにより、複数個の隣り合う貫通穴の間に電流路が形成されるものである。
【0005】
また正極側導体あるいは負極側導体のうちいずれか一方の導体につながる前記電極端子が列方向に沿って千鳥足配列となるよう互いに交互にくい違いに配置されているものである。
【0006】
また、正極、負極側導体の上部および下部にコンデンサが設けられているものである。
【0007】
また、正極、負極側導体の上部に複数のコンデンサがスタック状に設けられているものである。
【0008】
また、正極、負極側導体の上部および下部に複数のコンデンサがスタック状に設けられているものである。
【0009】
また、スタック状に設けられた複数のコンデンサの内部を流れる電流が、互いに逆方向となるようにしたものである。
【0010】
また、複数の電極端子に熱応力緩和構造が設けられているものである。
【0011】
また、正極、負極側導体がプリント配線板で構成されているものである。
【0012】
また、正極、負極側導体間に絶縁層が設けられた一体型の配線板で構成したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1を図1〜図3によって説明する。
図1は、実施の形態1の電力変換装置100を示す構成図である。図2は図1に示された電力変換装置の等価回路図である。図3は、直流電力平滑用のコンデンサ実装部分の拡大図であり、コンデンサ1と正、負側導体2、3を流れる電流経路を示している。本実施の形態では、パワー半導体素子として、IGBTと、IGBTと逆並列に接続されるダイオードとを有するIGBTモジュールについて説明する。
本実施の形態では、IGBT101、ダイオード102が絶縁部材103上の配線パターンに接続され、上記絶縁部材103は、IGBT101やダイオード102で発生した熱を下面に逃がすための金属部材104上に搭載されている。IGBT101、ダイオード102はそれぞれ、図示していないボンディングワイヤまたは、金属板等により、正極側導体2、負極側導体3や図示省略の交流側導体に接続されている。対をなす正極側導体2と負極側導体3は平板状でかつ平行に配置されており、これら導体2、3の上部には、直流電力平滑用のコンデンサ1が配置されている。コンデンサ1は、平板状またはブロック状で、内部抵抗が小さく、且つ、数十〜数百uF程度の大容量のもの、例えば、高誘電率材料からなるセラミックコンデンサ等が用いられている。
【0014】
コンデンサ1には複数の電極端子4a、4bが設けられており、コンデンサ1の正極、負極は上記電極端子4a、4bを介してそれぞれ、正極側導体2、負極側導体3に電気的に接続されている。電極端子4a、4bの形状は平板状を示しているがピン形状であってもよい。コンデンサ1の正極と正極側導体2とを接続するために、負極側導体3には、コンデンサ1の正極の電極端子4aを貫通させるための貫通穴3aが設けられており、また、コンデンサ1の負極の電極端子4bと負極側導体3とを接続するために、正極側導体2には、コンデンサの電極端子4bを貫通させるための貫通穴2aが設けられている。この貫通穴2a、3aに最低限必要な径は、コンデンサ電極端子4a、4bの径に、直流電圧に対する絶縁距離を加えたものとなる。
図2に示したように正極側導体2、負極側導体3、図示省略の交流側導体にはそれぞれ、正極側端子110、負極側端子111、交流側端子112が設けられており、正極側端子110と負極側端子111には直流電源、直流負荷等が接続され、交流側端子112には、例えば、三相交流モータ、三相発電機等が接続されることで、図1、図2に示した電力変換装置100を構成している。
【0015】
上記電力変換装置100では、複数のIGBTを制御し、スイッチング動作させることで、直流電力と交流電力の電力変換を行う。IGBT101のスイッチング動作時には、コンデンサ1とIGBT101やダイオード102間の配線インダクタンスと、電流変化率に比例したサージ電圧が直流電圧に重畳してIGBT101やダイオード102に印加されるため、サージ電圧を抑制するためには主電流変化率または配線インダクタンスを低減する必要がある。主電流変化率を低減するとスイッチングロスが増大するため、サージ電圧の抑制には配線インダクタンスの低減が重要である。配線インダクタンスを低減するためには、配線導体を平行平板状に、かつ、できるだけ密接して配置することで、互いの電流が発生する磁束を相殺させる方法が有効である。
また、電力変換を行う際にコンデンサ1の充放電電流によって、コンデンサの電極端子4が発熱するため、充放電電流値が大きくなるほど、コンデンサの電極端子数を増やす必要がある。数十〜数百アンペアもの電流を制御する大容量の電力変換装置では、必要なコンデンサの電極端子数が増加するため、負極側導体3と正極側導体2との絶縁を確保するためには、例えば図4の様な電極端子全てを通すことのできる大きな貫通穴3bを設けた構造が従来考えられていた。しかしながらこのような構造においては、負極側導体3中の電流経路は図4の矢印で示したように貫通穴3bを避けて流れるため、コンデンサ1の内部と正極側導体2に流れる電流との磁束が相殺できず、この部分の配線インダクタンスが大きくなる。また、貫通穴3b付近の電流経路が負極側導体3の両側しかなく、負極側導体3中の電流密度が高くなるため、負極側導体3を厚くする必要があり、電力変換装置100の大型化、コストアップの要因となる。またコンデンサの電極端子4a、4bでの発熱を抑制する方法として、電極端子4a、4bの電極径を大きくするという方法もあるが、電極端子4a、4bの電極径を必要以上に太くすると、正負極導体2、3との接合面積が大きくなり、熱サイクルに伴う熱応力が増加するため、長期信頼性が低下する可能性がある。
このように図4に示した従来構造ではいくつかの問題点があり、改善を要する。
【0016】
そこで本実施の形態1では、負極側導体3中に設けられた貫通穴3aとコンデンサ正極の電極端子4aを千鳥足状の配置とすることで、つまり、列方向に互いにくい違うように配置しているので絶縁のために十分な大きさの穴径を確保し、かつ、負極側導体3中の隣り合う貫通穴3a間に電流経路を設けている。このような構造とすることで、負極側導体3の貫通穴3a間に電流経路を確保することができるため、コンデンサ1の内部および正極側導体2を流れる電流と、負極側導体3を流れる電流によってスイッチング時に発生する磁束を相殺させることができ、配線インダクタンスを低減することができる。また、千鳥足状の配置とすることで電流経路の選択の自由度が増し、磁束の相殺をより可能となる。
また、負極側導体3中の電流分布を均一にすることができるため、導体中の電流密度が低下し、負極側導体3の厚さを薄くすることができ、電力変換装置100の小型・軽量化にも効果がある。
また、コンデンサ1の電極形状4a、4bを、複数のピン形状または平板状の電極端子とすることで、熱サイクルに伴う熱応力を緩和でき、電力変換装置100の信頼性を向上することができる。
以上のように、本実施の形態によれば、コンデンサとパワー半導体モジュール内部のスイッチング素子の配線経路を低インダクタンスで構成でき、インバータ全体の損失を低減することが出来る。
なお、本実施の形態では、負極側導体3中の貫通穴3a間に電流経路を設けているが、正極側導体2中の貫通穴間に電流経路を設けることによっても同様の効果が得られる。また、正極側導体2、負極側導体3共に、貫通穴間の電流経路を設けても同様の効果が得られることは、いうまでもない。
【0017】
実施の形態2.
実施の形態1では、負極側導体3中の貫通穴3aを千鳥足状の配置としたが、本実施の形態では、より簡易な構成で、実施の形態1とほぼ同様の効果が得られる構造について述べる。
図5は、実施の形態2に関わる電力変換装置100における、直流電力平滑用のコンデンサ1の実装部分の拡大図である。
本実施の形態では、複数の平板状またはピン形状の電極端子4a、4bが設けられたコンデンサ1が、上記電極端子4a、4bを介して、正極側導体2及び負極側導体3に電気的に接続されている。負極側導体3と正極側導体2との絶縁を確保するための負極側導体3中の貫通穴3cは、2ヶ所に分割して設けられており、コンデンサ1の電極端子4a、4bも同様に2ヶ所に分割した形状としている。
この様な構造とすることで、負極側電極3の両貫通穴3c間に電流経路を確保することができ、コンデンサ1の内部を流れる電流と負極側導体3を流れる電流によって、スイッチング時に発生する磁束を相殺させることができ、コンデンサ1とスイッチング素子との配線インダクタンスを低減することができる。
なお、本実施の形態では、負極側導体3中の貫通穴3cを2個に分割しているが、3個以上に分割することによって、更なる効果を得ることができる。
【0018】
実施の形態3.
図6は、実施の形態3に関わる電力変換装置100における、直流電力平滑用のコンデンサ1の実装部分の拡大図である。本実施の形態3における電力変換装置100の構成は先に述べた、図1および図4とほぼ同一であるが、直流電力平滑用のコンデンサ1の電極端子部4a、4bに、ベンド部の熱応力緩和構造4cを設けたことが特徴である。
コンデンサ1は、電極端子4a、4bを介して、正極側導体2、負極側導体3に、はんだや導電性樹脂等の導電性接合部材115によって接続されている。大容量の電力変換装置100に用いられるコンデンサ1には、数十〜数百アンペアもの大電流が流れるため、コンデンサの内部抵抗によって、コンデンサ1が発熱する。コンデンサ1と正負極側導体2、3との線膨張率は異なるため、温度変化が起こる時にその線膨張率の差によって生じる熱応力が発生し、電力変換装置100の長期信頼性を低下する要因となる可能性があった。
本実施の形態3では、コンデンサ1の電極端子4a、4bにベンド部(湾曲部)の熱応力緩和構造4cを設けることで、コンデンサ1と正負極側導体2、3との線膨張率の差によって生じる熱応力を緩和できるため、熱サイクルに伴う長期信頼性をさらに向上することができる。
なお、本実施の形態3では、ベンド部(湾曲部)の熱応力緩和構造4cを設けているが、凹凸状構造、折り曲げ形状構造等の熱応力緩和構造を設けることでも、同様の効果が得られる。
【0019】
実施の形態4.
図7は、実施の形態4に係わる電力変換装置100の、コンデンサ1a、1b実装部分の拡大図である。図8は、コンデンサ1a、1b実装部分の構成図である。
正極側導体2と負極側導体3は平行平板状に配置されており、対になった導体の負極側導体3の上方および、正極側導体2の下方には、直流電力平滑用のコンデンサ1a、1bが配置されている。コンデンサ1a、1bの正極、負極は上記電極端子4a、4bを介してそれぞれ、正極側導体2、負極側導体3に電気的に接続されている。負極側導体3および、正極側導体2には、コンデンサ1a、1bの電極端子4a、4bを貫通させるための貫通穴2a、3aが設けられており、負極側導体3中の貫通穴3a間に電流経路を設けるために、貫通穴3aを千鳥足状配置としている。つまり、貫通穴3aが列方向に沿って互いにくい違うように配置されている。
電力変換装置100として必要な平滑コンデンサ1a、1bの容量は、電力変換装置100の定格容量、リップル電圧変動許容値、コンデンサ1a、1bの内部抵抗による発熱量によって決まり、必要に応じてコンデンサ1a、1bの容量、並列数を選定する必要がある。
本実施の形態4によれば、コンデンサ1a、1bを対になった正極側導体2、負極側導体3の両面つまり上部および下部に配置することで、正極側電極2および負極側電極3を新たに増やすことなくコンデンサを増やすことが出来るため、単位体積当たりのコンデンサ容量をあげることでき、電力変換装置100を小型・軽量化することができる。
また、複数のコンデンサ1a、1bを並列接続することができるので、コンデンサ1a、1bの発熱を低減することができ、信頼性の高い電力変換装置100を提供することができる。
また、並列接続されたコンデンサ1a、1b内部を流れる電流と負極側導体3を流れる電流によって、スイッチング時に発生する磁束を相殺させることができるため、コンデンサ部の配線インダクタンスをさらに低減することができる。
なお、本実施の形態4では、平板状の正極側導体2および、負極側導体3を用いているが、導体としてはプリント基板またはラミネート基板を用いることで、非常に多くのコンデンサを並列使用することが可能である。
【0020】
実施の形態5.
図9は実施の形態5に係わる直流電力平滑用のコンデンサ1a、1b実装構造の断面図である。この図9では図示を省略しているが、正極側導体2に接続される電極端子41aは千鳥足状に互いにくい違うような配置か、または図5に示したような配置である。正極側導体2と負極側導体3は平行平板状に配置されており、対になった正極、負極側導体3の上部に、コンデンサ1a、1bがスタック状に配置されている。コンデンサ1a、1bの正極、負極は上記電極端子4b、41aを介してそれぞれ、正極側導体2、負極側導体3に電気的に接続されている。
本実施の形態5によれば、コンデンサ1a、1bを正極、負極側導体の上部にスタック状に配置することで、正極側電極2および負極側電極3を新たに増やすことなくコンデンサ容量を増やすことが可能となり、電力変換装置100を小型・軽量化することができる。
また、複数のコンデンサ1a、1bを並列接続することができるので、コンデンサ1a、1bの発熱を低減することができ、信頼性の高い電力変換装置を提供することができる。
また、複数のコンデンサ1a、1bを一方向に配置するため、組み立て工程が容易になる。
【0021】
実施の形態6.
図9に示した実施の形態5では、スタック状に配置されたコンデンサ1a、1b内部を流れる電流が同方向となるため、下部に配置されたコンデンサ1bより、上部に配置されたコンデンサ1aのインダクタンスが大きくなり、並列接続間のコンデンサ1a、1bに電流アンバランスが生じる可能性がある。本実施の形態6では、コンデンサ実装部の配線インダクタンスの更なる低減化と、並列接続されたコンデンサ1a、1b間のインダクタンスを均等化することを目的とする。
図10は本発明の実施の形態6に係わる直流電力平滑用のコンデンサ1a、1b実装構造の断面図であり、正極側導体2に接続される電極端子41aは千鳥足配置もしくは図5に示したような配置である。本実施の形態における電力変換装置100の構成は、先に述べた図9とほぼ同一であるが、本実施の形態6では、スタック状に配置された2個のコンデンサ1の極性を逆向きとしたことが特徴である。
本実施の形態6において、2個のコンデンサ1a、1bは、対になった導体の負極側導体3上にスタック状に配置され、電極端子4b、41aを介してそれぞれ、正極側導体2、負極側導体3に電気的に接続されている。負極側導体3に近接して接続されているコンデンサ1bの正極面と、コンデンサ1bの上部に配置されるコンデンサ1aの負極面が同方向を向くように配置している。
このような構造とすることで、コンデンサ1a、1bの内部を流れる電流方向と、正極側導体2、負極側導体3を流れる電流方向が互いに逆方向となるだけでなく、スタック状に並列接続されたコンデンサ1a、1b間を流れる電流も逆方向となるため、コンデンサ実装部分の配線インダクタンスをさらに低インダクタンスで構成することが出来る。
また、並列接続された各コンデンサ1a、1bからIGBTやダイオードまでの配線インダクタンスを均一化することができるため、コンデンサ1a、1b間の電流アンバランスを均一化することができる。
なお、本実施の形態では、平板状の正極側導体2および、負極側導体3を用いているが、この様な電極パターンが形成されたプリント配線板やラミネート基板を用いても同様の効果が得られる。
【0022】
実施の形態7.
図11は、実施の形態7に関わる電力変換装置100における、直流電力平滑用のコンデンサ1の実装部分の拡大図である。なお、電極端子4a、4bやその貫通穴配置は、図5、図7、図8と同様の構成である。
本実施の形態7では、複数のピン形状または、平板状の電極端子4a、4bが設けられたコンデンサ1が、上記電極端子4a、4bを介して、プリント配線基板20に電気的に接続されている。プリント配線板20は2層構造となっており、第1層には正極側導体層20a、第2層には負極側導体層30bが形成されており、負極側導体層30bからプリント配線板20上面にはスルーホール20cが設けられている。20dは、正極側導体層20aと負極側導体層30b間の絶縁を保つための絶縁層で、ガラスエポキシ板等が用いられている。また、電極端子4a、4bは、はんだや導電性接合部材により、導体層2a、2bに接続されている。
この様な構造とすることで、コンデンサをプリント基板に実装することが可能であり、コンデンサモジュールという一つの部品として取り扱うことができるため、電力変換装置の組立行程が容易となる。
また、本実施の形態では、コンデンサをプリント基板上に実装しているが、平行平板状導体をポリイミドやポリエチレンなどの薄いフィルム状の絶縁物でラミネートされた、ラミネート基板を用いても同様の効果が得られる。
【0023】
【発明の効果】
この発明は以上に述べたように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0024】
コンデンサの正極および負極の複数の電極端子につながる正極側導体と負極側導体が、平板状で互いに平行に配置され前記複数の電極端子を通す貫通穴が、前記正極側導体と負極側導体のうち少なくともいずれか一方の導体の前記貫通穴が、前記複数の電極端子に対応した複数個の貫通穴とされていることにより、この複数個の貫通穴の間に電流路が形成されるので、配線経路が低インダクタンスとなり電力変換装置全体の損失を低減できる。また導体中の電流密度が低下し、導体の厚さを薄くすることができ、小型、軽量化とすることができる。
【0025】
また、正極側導体あるいは負極側導体のうちいずれか一方の導体に接続される複数の電極端子が、列方向に沿って千鳥足配列となるよう交互にくい違いに配置されているので、正極および負極側導体やコンデンサに流れる電流経路の選択度が増し、その結果スイッチング時に発生する磁束を相殺させることがより可能となる。
【0026】
またさらに、正極、負極側導体の上部および下部にコンデンサが設けられているので、単位体積当たりのコンデンサ容量を上げることができ、コンデンサの実装密度を上げることも可能である。
【0027】
またさらに、正極、負極側導体の上部に複数のコンデンサがスタック状に設けられているので、コンデンサの実装密度を上げることができる。
【0028】
またさらに、正極、負極側導体の上部および下部に複数のコンデンサがスタック状に設けられているので、コンデンサの実装密度をさらに上げることができる。
【0029】
またさらに、複数のコンデンサがスタック状に設けられて、その内部を流れる電流が互いに逆方向であるので、コンデンサの配線インダクタンスを低減することができる。
【0030】
またさらに、電極端子に応力緩和構造が設けられているので、熱サイクルに伴う寿命および信頼性が向上する。
【0031】
またさらに、正極、負極側導体をプリント配線板とすることでコンデンサを導体を含めたコンデンサブロックとして取り扱うことができて、半導体装置の組み立てが容易となり、コスト低減となるとともに安定した品質が得られる。
【0032】
またさらに、正極、負極側導体間に絶縁層が設けられた一体型の配線板で構成したので、半導体装置の組立が容易となり、かつ絶縁性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す電力変換装置の構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1を示す電力変換装置の等価回路図である。
【図3】 この発明の実施の形態1を示すコンデンサの実装部拡大図である。
【図4】 従来のコンデンサの実装部の電極端子の貫通穴を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態2を示すコンデンサの実装部拡大図である。
【図6】 この発明の実施の形態3を示すコンデンサの実装部拡大図である。
【図7】 この発明の実施の形態4を示すコンデンサの実装部拡大図である。
【図8】 この発明の実施の形態4を示すコンデンサの実装部構成図である。
【図9】 この発明の実施の形態5を示すコンデンサ実装部構造断面図である。
【図10】 この発明の実施の形態6を示すコンデンサ実装部構造断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態7を示すコンデンサの実装部拡大図である。
【符号の説明】
1,1a,1b コンデンサ、2,20a 正極側導体、2a 貫通穴、
3,30b 負極側導体、3a,3b,3c 貫通穴、
4,4a,4b,41a 電極端子、4c ベンド部、
20 プリント配線基板、20c スルホール、20d 絶縁層、
100 電力変換装置、101 IGBT、102 ダイオード、
110 正極側端子、111 負極側端子、112 交流側端子。

Claims (9)

  1. 半導体装置と、直流電力平滑用のコンデンサとを備えた電力変換装置であって、前記コンデンサには正極と負極に列方向に配置された複数の電極端子と、該複数の電極端子につながって対をなす正極側導体と負極側導体とが前記半導体装置に接続されるよう設けられており、前記正極側導体と前記負極側導体は平板状で互いに平行に配置され、かつ前記複数の電極端子を貫通させるための貫通穴が設けられており、前記正極側導体と前記負極側導体のうち少なくともいずれか一方の導体の前記貫通穴が、前記複数の電極端子に対応した複数個の貫通穴とされていることにより、前記複数個の隣り合う貫通穴の間に電流路が形成されることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記正極側導体あるいは負極側導体のうちいずれか一方の導体につながる前記電極端子が列方向に沿って千鳥足配列となるよう互いに交互にくい違いに配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 正極側導体と負極側導体の上部および下部にコンデンサが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 正極側導体と負極側導体の上部に複数のコンデンサがスタック状に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
  5. 正極側導体と負極側導体の上部および下部に複数のコンデンサがスタック状に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
  6. スタック状に設けられた複数のコンデンサの内部を流れる電流が、互いに逆方向となることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 複数の電極端子に熱応力緩和構造が設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  8. 正極側導体と負極側導体がプリント配線板で構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  9. 正極、負極導体間に絶縁層が設けられた一体型の配線板で構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の電力変換装置。
JP2000304428A 2000-10-04 2000-10-04 電力変換装置 Expired - Fee Related JP4476465B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000304428A JP4476465B2 (ja) 2000-10-04 2000-10-04 電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000304428A JP4476465B2 (ja) 2000-10-04 2000-10-04 電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002119069A JP2002119069A (ja) 2002-04-19
JP4476465B2 true JP4476465B2 (ja) 2010-06-09

Family

ID=18785476

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000304428A Expired - Fee Related JP4476465B2 (ja) 2000-10-04 2000-10-04 電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4476465B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10389265B2 (en) 2014-08-22 2019-08-20 Nidec Corporation Module, and power conversion apparatus and motor using the module

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003333859A (ja) * 2002-05-14 2003-11-21 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置における平滑コンデンサ放電システム
JP2004079708A (ja) * 2002-08-14 2004-03-11 Murata Mfg Co Ltd コンデンサモジュール及びインバータ
JP2004165309A (ja) * 2002-11-12 2004-06-10 Mitsubishi Electric Corp コンデンサユニット及びこのコンデンサユニットを有する半導体電力変換装置
JP4152809B2 (ja) * 2003-06-04 2008-09-17 三菱電機株式会社 電力変換装置
JP4487682B2 (ja) * 2004-08-17 2010-06-23 富士電機ホールディングス株式会社 コンデンサとその設置方法
JP2007209184A (ja) 2006-02-06 2007-08-16 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置
JP4929299B2 (ja) * 2009-02-17 2012-05-09 株式会社日立製作所 電力変換装置
JP5222821B2 (ja) * 2009-09-30 2013-06-26 三菱電機株式会社 電子回路装置
JP4924698B2 (ja) 2009-11-11 2012-04-25 Tdk株式会社 電子部品実装構造
JP5550572B2 (ja) * 2011-01-17 2014-07-16 三菱電機株式会社 電力変換装置
JP2017028747A (ja) * 2013-12-05 2017-02-02 日立オートモティブシステムズ株式会社 電力変換装置
JP6609928B2 (ja) * 2015-01-28 2019-11-27 株式会社明電舎 コンデンサの取付構造及び電力変換装置
US9673143B2 (en) 2015-05-29 2017-06-06 Shindengen Electric Manufacturing Co., Ltd. Semiconductor device and manufacturing method of the same
WO2018193588A1 (ja) * 2017-04-20 2018-10-25 三菱電機株式会社 電力変換装置
JP7263891B2 (ja) * 2019-04-04 2023-04-25 富士電機株式会社 電力変換装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10389265B2 (en) 2014-08-22 2019-08-20 Nidec Corporation Module, and power conversion apparatus and motor using the module

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002119069A (ja) 2002-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4476465B2 (ja) 電力変換装置
EP1160866B1 (en) Semiconductor device with power wiring structure
US6215681B1 (en) Bus bar heat sink
EP2493043B1 (en) Busbar for power conversion applications
US5493471A (en) Output capacitor array of a switched-mode power supply
US9891247B2 (en) U-shaped vertical shunt resistor for Power Semiconductor module
US20230171909A1 (en) Semiconductor device with stacked terminals
US10117321B2 (en) Device including a printed circuit board and a metal workpiece
KR20060114380A (ko) 고체 전해 콘덴서
CN109428498B (zh) 组件结构、功率模块及功率模块组装结构
JP4220731B2 (ja) 電力用半導体装置
US11183489B2 (en) Power electronics module
WO2020158057A1 (ja) パワー半導体モジュールおよびそれを用いた電力変換装置
JP2005252305A (ja) 電力用半導体装置
JPH05292756A (ja) 電力変換装置
JP7240526B2 (ja) 電子スイッチングユニット
WO2018007062A1 (en) Low-inductance power module design
US10304770B2 (en) Semiconductor device with stacked terminals
JPS63102397A (ja) 多層プリント配線板
US20220238493A1 (en) Power Semiconductor Module with Low Inductance Gate Crossing
JP2021114513A (ja) 多層基板回路構造
JPH08186193A (ja) 回路基板及びそれを用いた半導体装置
JP7308139B2 (ja) パワー半導体モジュール、および電力変換装置
JPH11299240A (ja) 電力変換装置
US11527357B2 (en) Busbar with tailored perforation sizes to provide thermal path

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070130

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100309

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100310

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140319

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees