JP4475938B2 - ローラーポンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ローラーポンプ装置に関する。
例えば、成分採血を行う血液処理装置などにおいて、装着された使い捨てのチューブ内の液体を移送するローラーポンプが広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。
従来のローラーポンプでは、ポンプチューブを装着する際には、ポンプチューブをしごくローラーが設置されたローターを一方の手で回しながら、他方の手でポンプチューブを装着していく方法が一般的である。このようにしてポンプチューブを装着するとき、あるいはポンプが作動しているとき、ローラーに指を挟まれるおそれがあり、危険であった。
また、ポンプチューブを装着したり、取り外したりする作業が煩雑で、オペレーターの負担が大きく、時間を要していた。
特許2593058号公報
本発明の目的は、指を挟むおそれがなく安全であるとともに、ポンプチューブの着脱を迅速、容易かつ確実に行うことができるローラーポンプ装置を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(8)の本発明により達成される。
(1) 弾性を有するポンプチューブを装着して用いられ、該ポンプチューブ内の流体を移送するローラーポンプ装置であって、
円弧状に湾曲した湾曲内壁で囲まれたほぼ円筒状の凹部を有し、前記ポンプチューブを前記湾曲内壁に沿わせてループ状に装着可能なハウジングと、
前記円弧の中心を回転中心として前記ハウジングに対し回転可能に設置され、前記凹部の円形開口を塞ぐように形成されたフランジを有するローターと、
前記ローターに少なくとも二つ設置され、前記湾曲内壁との間で前記ポンプチューブを挟んで圧閉するローラーと、
前記ポンプチューブの両端部を、前記ローターの回転中心線方向に関して、前記フランジより低い位置と、前記フランジより高い位置とに選択的に位置決めする位置決め機構と
血液処理回路を構成するチューブを保持するとともに、前記ポンプチューブの両端部を支持する、形状の異なる複数種類のカセットを選択的に着脱自在に装着可能なカセット装着部と、
前記カセット装着部に装着された前記カセットの種類を判別する判別手段とを備え、
前記位置決め機構は、前記カセットを位置決めするように構成され、
前記判別手段は、前記ポンプチューブの両端部を前記フランジより低い位置に位置決めした状態で、前記カセットを検出するセンサーを有し、
前記フランジには、前記ポンプチューブを挿通可能な切欠きが形成されており、
前記ポンプチューブを前記ハウジングに装着する際には、前記ポンプチューブの両端部を前記フランジより低い位置に位置決めした状態で前記ローターを所定方向に回転させることにより、前記フランジの外側にあった前記ポンプチューブが順次前記切欠きを通って前記フランジの内側へ取り込まれて前記ハウジング内に収納され、
前記ポンプチューブを前記ハウジングから取り外す際には、前記ポンプチューブの両端部を前記フランジより高い位置に位置決めした状態で前記ローターを前記所定方向と反対方向に回転させることにより、前記ハウジング内にあった前記ポンプチューブが順次前記切欠きを通って前記フランジの外側へ取り出されて前記ハウジングから取り外されるように構成されていることを特徴とするローラーポンプ装置。
(2) 前記切欠きは、成人の平均的な太さの手指が挿入できない大きさになっている上記(1)に記載のローラーポンプ装置。
(3) 前記切欠きは、前記ポンプチューブを装着する際に前記ポンプチューブに当接する、前記ローターの回転中心線に対し傾斜した第1のガイド面と、前記ポンプチューブを取り外す際に前記ポンプチューブに当接する、前記ローターの回転中心線に対し傾斜した第2のガイド面とを有する上記(1)または(2)に記載のローラーポンプ装置。
(4) 前記ローターの回転中心線に対する前記第1のガイド面の傾斜角度は、前記ローターの回転中心線に対する前記第2のガイド面の傾斜角度より大きい上記(3)に記載のローラーポンプ装置。
(5) 前記カセット装着部は、複数の孔を有し、
前記判別手段は、前記複数の孔と同じ数の前記センサーを有し、
前記センサーは、前記ポンプチューブの両端部を前記フランジより低い位置に位置決めした状態で前記孔から突出し、かつ、バネにより進退可能であり、前記カセットによって押されると後退する上記(1)ないし(4)のいずれかに記載のローラーポンプ装置。
(6) 前記判別手段は、前記カセットによって後退したセンサーの数により、前記カセット装着部に装着された前記カセットの種類を判別するように構成されている上記(5)に記載のローラーポンプ装置。
(7) 前記ハウジング内での前記ポンプチューブの装着状態を保持する保持手段を有する上記(1)ないし(6)のいずれかに記載のローラーポンプ装置。
(8) 前記保持手段は、前記ローターに設置され、前記ポンプチューブの前記フランジに対向する部分に接触して回転可能に支持されたガイドローラーで構成されている上記(7)に記載のローラーポンプ装置。
本発明のローラーポンプ装置によれば、指を挟むおそれがなく、安全性が高い。
また、ポンプチューブの両端部の変位動作と、ローターの回転動作との組み合わせにより、ポンプチューブに直接触れることなく、ポンプチューブをハウジングに装着したりハウジングから取り外したりすることができ、ポンプチューブの着脱を極めて迅速かつ容易に行うことができる。また、その着脱動作も正確・確実である。
以下、本発明のローラーポンプ装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1および図2は、それぞれ、本発明のローラーポンプ装置の実施形態を示す斜視図、図3は、図1および図2に示すローラーポンプ装置におけるハウジングおよびローターの斜視図、図4は、ローターを取り外した状態のハウジングの斜視図、図5ないし図7は、それぞれ、ローターの側面図、図8ないし図13は、それぞれ、カセットおよびポンプチューブを装着する様子および取り外す様子を順を追って説明するための斜視図である。
なお、以下の説明では、便宜上、これらの図中における上側を「上」、下側を「下」と言うが、本発明のローラーポンプ装置が設置される姿勢は、図示の構成に限定されるものでないことは言うまでもなく、本発明のローラーポンプ装置は、例えばローターの回転中心線が水平になる姿勢で設置されていてもよい。
これらの図に示すローラーポンプ装置1は、成分採血を行う際に用いられる血液処理装置に設置された医療用のローラーポンプ装置である。
図1に示すように、ローラーポンプ装置1は、液体を移送(送液)する二つのローラーポンプ11と、血液処理回路を構成するチューブ101を保持するカセット100を高い位置と低い位置とに選択的に位置決めする位置決め機構2とを備えている。
図1中で左側のローラーポンプ11は、供血者からの血液を血液処理回路へ移送したり、血液処理回路から戻った血液(血液成分)を供血者側へ移送して返血したりするものであり、図1中で右側のローラーポンプ11は、ACD−A液(抗凝固剤)を供給するものである。
位置決め機構2は、カセット100を載置可能なトレイ状のカセット装着部21を備えており、このカセット装着部21は、図1に示す高い位置と、図2に示す低い位置とに変位可能になっている。これにより、位置決め機構2は、カセット装着部21に装着されたカセット100をローター4の回転中心線方向に変位可能に支持するとともに、図8に示す高い位置と図9に示す低い位置とに選択的に位置決めすることができる。
図8に示すように、カセット100は、平たい長方形をなしており、このカセット100に縦横に形成された溝には、血液処理回路を構成するチューブ101が収納・保持されており、これらのチューブ101は、カセット100の外部へ向かってさらに延びている。
また、カセット100には、両ローラーポンプ11に装着される弾性を有する二つのポンプチューブ102が設けられている。ポンプチューブ102は、ループ状(U字状)に配され、カセット100の外側へ張り出すように設置されており、ポンプチューブ102の一端部103および他端部104は、それぞれカセット100の縁部に支持・固定されている。
このようなカセット100に保持された血液処理回路は、各供血者ごとに使い捨てにされる。
図1に示すように、カセット装着部21には、四角形の孔211が複数(図示の構成では7個)形成されている。カセット装着部21の下側には、各孔211の位置に、挟持機構を備えたピンチバルブ12がそれぞれ設置されている。図2に示すように、カセット装着部21が低い位置に来ると、各孔211からピンチバルブ12が突出する。図9に示すように、カセット100が装着された状態でカセット装着部21が低い位置に来ると、カセット100に保持されたチューブ101が各ピンチバルブ12の挟持機構の間に挿入する。血液処理作業を行う際には、各ピンチバルブ12がカセット100内のチューブ101の各部をつまんだり放したりすることにより、流路の切り替えがなされる。
ローラーポンプ装置1における二つのローラーポンプ11は、互いに同様の構成であるので、以下、一方のローラーポンプ11についてその構成を説明する。
図3に示すように、ローラーポンプ11は、ハウジング3と、このハウジング3に対し回転可能に設置されたローター4とを有している。
図4に示すように、ハウジング3は、平面視で円弧状に湾曲した湾曲内壁31で囲まれたほぼ円筒状(円盤状)の凹部32を有する直方体状の筐体である。このハウジング3には、ポンプチューブ102を湾曲内壁31に沿わせて装着することができる。
ハウジング3の図4中で手前側の側壁には、ハウジング3内から外へ出るポンプチューブ102の一端部103および他端部104を通すための、凹部32内に連通する二つの溝33、34が形成されている。この溝33、34は、内側から外側へ向かって幅が広くなる部分を有する形状をなしている。これにより、カセット100の装着位置が多少ずれた場合であっても、ハウジング3へのポンプチューブ102の着脱をより円滑かつ確実に行うことができる。
ハウジング3の下側には、ローター4を回転駆動するモーター6が設置されている。モーター6の回転軸(出力軸)61は、凹部32の中央(湾曲内壁31の円弧の中心)に突出しており、この回転軸61にローター4が固定されている。なお、このような構成と異なり、回転軸61は、歯車伝動機構やベルト伝動機構等の動力伝達機構を介してモーターにより回転駆動されるように構成されていてもよいのは言うまでもない。
図5ないし図7に示すように、ローター4の外周付近には、回転可能に支持された二つのローラー(圧閉部)5が設置されている。ローター4が回転すると、このローラー5は、湾曲内壁31との間でポンプチューブ102を挟んで圧閉(押圧)しつつ転動する。これにより、ポンプチューブ102がしごかれ、ポンプチューブ102内およびこれに連通するチューブ101内の液体が移送される。
図7に示すように、ローラー5の回転中心線は、ローター4の回転中心線と平行になっている。また、二つのローラー5は、ローター4の回転中心線を挟んで反対側に配置されている。ローター4には、ローラー5が三つ以上設置されていてもよいが、その場合、ローラー5は、ローター4の周方向に沿って等間隔で配置されているのが好ましい。
図3に示すように、ローラー5は、ローラー5を挿通する中心軸を有する固定部材45を介してローター4に固定されている。
図5に示すように、ローター4は、円筒状(円柱状)の胴部41と、胴部41の上側に設けられ、外周側に張り出すように形成されたフランジ42と、胴部41の下側に設けられ、外周側に張り出すように形成された下フランジ43と、頂面に設けられた把持部44とを有している。
図3に示すように、ローター4をハウジング3に組み付けた状態では、フランジ42が凹部32の円形開口を塞ぐ(覆う)ように位置する。これにより、オペレーターは、ハウジング3内に指を入れることができないので、ポンプチューブ102をハウジング3に装着したり取り外したりする際や、ローラーポンプ11が作動している際、ローラー5とハウジング3との間に指を挟まれるのを確実に防止することができ、極めて安全である。
ローター4における下フランジ43は、なくてもよいが、本実施形態では、この下フランジ43を設けたことにより、ハウジング3内に装着されたポンプチューブ102がフランジ42と下フランジ43との間の空間47に入るので、ローラーポンプ11の作動時、ポンプチューブ102がローラー5に確実に当たるように位置合わせすることができる(図6参照)。
さらに、本実施形態では、図5および図6に示すように、ローラー5の両側に、ポンプチューブ102をローラー5へ向けて案内する傾斜面(ガイド面)48を設けている。これにより、ポンプチューブ102がローラー5により確実に当たるように案内することができる。
把持部44は、ローター4の回転中心を通るように形成された凸条で構成されている。ローラーポンプ11の組立時や分解時には、この把持部44をつまむことによりローター4を容易に把持することができる。また、手動で送液する場合や、ハウジング3へのポンプチューブ102の装着時や取り外し時にローター4を手動で回転させる場合にも、この把持部44をつまむことにより、容易に回転させることができる。
図3および図6に示すように、フランジ42には、ポンプチューブ102を挿通可能な切欠き46が形成されている。ポンプチューブ102をハウジング3に装着したり取り外したりする際には、ポンプチューブ102は、この切欠き46を通ってハウジング3の内外に出入りする。
この切欠き46は、成人の平均的な太さの手指が挿入できない大きさになっている。これにより、ローター4が回転しているときに切欠き46の付近に指を触れた場合であっても、切欠き46に指を突っ込んで怪我をするおそれがなく、安全性をさらに向上することができる。
図6に示すように、切欠き46は、ポンプチューブ102を装着する際にこれに当接(摺動)する第1のガイド面461と、ポンプチューブ102を取り外す際にこれに当接(摺動)する第2のガイド面462とを有している。第1のガイド面461は、ローター4の回転中心線に対し傾斜して、斜め下向きに形成されており、第2のガイド面462は、ローター4の回転中心線に対し傾斜して、斜め上向きに形成されている。
このような第1のガイド面461および第2のガイド面462を設けたことにより、ポンプチューブ102をハウジング3に装着したり取り外したりする際、ポンプチューブ102が折れ曲がったりするのを確実に防止することができ、より円滑かつ確実に着脱することができる。
また、図示の構成では、ローター4の回転中心線に対する第1のガイド面461の傾斜角度は、ローター4の回転中心線に対する第2のガイド面462の傾斜より大きくなっている。これにより、上記効果がより顕著に発揮され、ポンプチューブ102の着脱をさらに円滑かつ確実に行うことができる。
また、第1のガイド面461および第2のガイド面462は、安全性のさらなる向上にも寄与する。すなわち、第1のガイド面461および第2のガイド面462を設けたことにより、平面視での切欠き46の幅を比較的小さくしつつ、ポンプチューブ102を切欠き46に挿通可能であるので、切欠き46に指が突っ込まれることをより確実に防止することができる。
図6および図7に示すように、ローター4は、ローラーポンプ11の作動時に、ポンプチューブ102のハウジング3内での装着状態を保持する回転可能に支持されたガイドローラー(保持手段)49をさらに備えている。ガイドローラー49の回転中心線は、ローター4の回転中心線と直交する方向になっている。
ローター4が回転しているときにハウジング3内のポンプチューブ102が上側にずれ、ポンプチューブ102の上面(フランジ42に対向する部分)がガイドローラー49に接触した場合であっても、ガイドローラー49が円滑に回転するので、ハウジング3内でのポンプチューブ102の装着状態をより確実に保持することができる。
図示のローター4では、二つのガイドローラー49がローター4の回転中心線を挟んで反対側に配置されている。また、各ガイドローラー49は、二つのローラー5の中央に位置している。これにより、上記効果をより確実に発揮することができる。
次に、ローラーポンプ装置1に対してカセット100を装着する際の手順、および使用後にカセット100を取り外す際の手順について詳細に説明する。
なお、二つのローラーポンプ11に対する、ポンプチューブ102の装着動作および取り外し動作は、同様であり、かつ同時になされるので、以下の説明では、一方のローラーポンプ11についてのみ説明する。
[1] カセット100を装着する前には、図1に示すように、カセット装着部21は、高い位置に位置決めされている。
[2] カセット100を装着する際には、図8に示すように、まず、カセット装着部21にカセット100を載置する。これにより、ローター4のフランジ42の上側(外側)にポンプチューブ102が位置する。この状態では、ポンプチューブ102の一端部103および他端部104は、フランジ42より高い位置に位置決めされている。このため、ポンプチューブ102は、ローター4とほぼ平行に寝た姿勢になっている。
[3] カセット装着部21にカセット100を載置したら、カセット100を手で押し下げるとカセット100が低い位置で位置決めされるとともに(あるいはカセット100が自動的に低い位置へ下がるように構成されていてもよい)、図示しないロック機構によりカセット100が固定される(図9参照)。これにより、ポンプチューブ102の一端部103および他端部104も下がってハウジング3の溝33、34にそれぞれ挿入し、フランジ42より低い位置に位置決めされる。このため、一端部103および他端部104付近の部分がフランジ42や凹部32の縁部に当たることにより、ポンプチューブ102は、ローター4に対し斜めに立ち上がった姿勢になる。
また、カセット装着部21の近傍には、気泡センサー13が図示の構成では三つ設置されている。カセット100を装着したら、カセット100から外に出ている複数のチューブ101のうちの所定のものを、気泡センサー13の溝に挿入しておく。
[4] 図9に示す状態から、ローター4を図中で時計回りに回転させる。このとき、ローター4は、モーター6の駆動によって回転させても、手動で回転させてもよい。ローター4が回転して切欠き46が溝33の付近に来ると、フランジ42にもたれ掛かっていたポンプチューブ102の一端部103付近が切欠き46内に挿入する。図10中の右側のローラーポンプ11は、ポンプチューブ102の一端部103付近が切欠き46内に挿入した直後の状態である。さらにローター4が回転すると、図10中の左側のローラーポンプ11に示されるように、ポンプチューブ102は、第1のガイド面461に摺動しつつ順次切欠き46を通ってフランジ42の下側(内側)へ取り込まれ、ハウジング3内に収納されていく。
なお、血液処理回路は、ポンプチューブ102の一端部103に連通する部分がクローズドになっており、他端部104に連通する部分には外気に通じる針または瓶針が設けられているのが好ましい。このようにすれば、この工程においてローター4の回転に伴いポンプチューブ102内の空気が移送されたとき、前記針または瓶針から空気が排出されるので、外気を回路内に吸い込むのを防止することができ、回路内の滅菌状態をより確実に維持することができる。
[5] 切欠き46が溝34付近を通過するところまでローター4が回転すると、ポンプチューブ102の全体がハウジング3内に収納され、図11に示す状態となる。ローラーポンプ装置1は、この状態で使用され、血液処理が行われる。
なお、図面枚数を削減するための便宜上、この図11においては、他の図におけるカセット100とは形状の異なるカセット100’を装着した場合を示している。カセット100’については後述する。
[6] 血液処理作業を終え、カセット100を取り外す際には、まず、位置決め機構2を作動させて、カセット100を持ち上げ、高い位置に位置決めする(図12参照)。このとき、位置決め機構2が備えるバネ等の力によってカセット100が自動的に高い位置に持ち上がるように構成されていてもよく、あるいは手動によって持ち上げるように構成されていてもよい。
カセット100が持ち上がると、ポンプチューブ102の一端部103および他端部104も持ち上がってハウジング3の溝33、34内から出て、フランジ42より高い位置に位置決めされる。これにより、一端部103および他端部104付近のポンプチューブ102は、斜めの姿勢になる。
[7] 図12に示す状態から、ローター4を装着時と反対方向、すなわち図中で反時計回りに回転させる。このとき、ローター4は、モーター6の駆動によって回転させても、手動で回転させてもよい。ローター4が回転して切欠き46が溝34の付近に来ると、斜めになっていたポンプチューブ102の他端部104付近が切欠き46内に挿入する。図13中の右側のローラーポンプ11は、ポンプチューブ102の他端部104付近が切欠き46内に挿入した直後の状態である。さらにローター4が回転すると、図13中の左側のローラーポンプ11に示されるように、ハウジング3内にあったポンプチューブ102は、第2のガイド面462に摺動しつつ順次切欠き46を通ってフランジ42の外側(上側)へ取り出され、ハウジング3から取り外されていく。
[8] 切欠き46が溝33付近を通過するところまでローター4が回転すると、ポンプチューブ102の全体がハウジング3の外へ出て、図8に示すのと同様の状態になる。この後、気泡センサー13の溝に挟んであるチューブ101を取り出せば、カセット100をローラーポンプ装置1から取り外すことができる。
以上説明したように、本発明のローラーポンプ装置1では、ポンプチューブ102の両端部の変位(昇降)動作と、ローター4の回転動作との組み合わせにより、ポンプチューブ102に直接触れることなく、ポンプチューブ102をハウジング3に装着したりハウジング3から取り外したりすることができ、ポンプチューブ102の着脱を極めて迅速かつ容易に行うことができる。また、その着脱動作も正確・確実である。
また、ポンプチューブ102の両端部の変位(昇降)動作と、ローター4の回転動作を自動化すれば、ポンプチューブ102の着脱を自動化または半自動化するのも極めて容易である。
本実施形態のローラーポンプ装置1では、カセット装着部21には、互いに形状の異なるカセット100とカセット100’との2種類のカセットを選択的に装着することができる。図11に示すように、カセット100’は、カセット100を半分にしたような形状になっている。このカセット100とカセット100’とは、血液処理方法の違いにより使い分けられる。
本実施形態のローラーポンプ装置1は、カセット装着部21に装着されたカセットがカセット100とカセット100’とのいずれであるかを判別する判別手段を備えている。以下、この判別手段について説明する。
図1に示すように、カセット装着部21には、円形の孔212および213が形成されている。カセット装着部21の下側には、孔212および213の位置に、センサー14および15がそれぞれ設置されている。図2に示すように、カセット装着部21が低い位置に来ると、孔212、213からセンサー14、15がそれぞれ突出する。センサー14、15は、バネにより進退可能になっており、カセットによって押されているか否かを検出できるようになっている。
図9に示すように、カセット100をカセット装着部21に装着して、カセット100を低い位置に押し下げると、センサー14、15の両方がカセット100の底面に押されて引っ込む。ローラーポンプ装置1を備えた図示しない血液処理装置の制御部は、センサー14、15の両方から、引っ込んだことを示す信号が入力された場合には、装着されたのがカセット100であると判別する。
これに対し、図11に示すように、カセット100’をカセット装着部21に装着して、カセット100’を低い位置に押し下げると、センサー14のみがカセット100’の底面に押されて引っ込み、センサー15は、カセット100’に当接しない位置に配置されているので突出したままとなる。よって、前記制御部は、センサー14から引っ込んだことを示す信号が入力され、センサー15から突出したままであることを示す信号が入力された場合には、装着されたのがカセット100’であると判別する。
このようにして装着されたカセットの種類を判別した制御部は、カセットの種類がオペレーターが選択した血液処理方法と一致しているか否かを確認する。これにより、誤った血液処理方法が実行されることを確実に防止することができる。
なお、オペレーターが血液処理方法を選択せずに、制御部がカセットの種類を判別すると、そのカセットの種類に応じた血液処理方法を自動的に選択するようにしてもよい。
以上、本発明のローラーポンプ装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、ローラーポンプ装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
本発明のローラーポンプ装置の実施形態を示す斜視図である。 本発明のローラーポンプ装置の実施形態を示す斜視図である。 図1および図2に示すローラーポンプ装置におけるハウジングおよびローターの斜視図である。 ローターを取り外した状態のハウジングの斜視図である。 ローターの側面図である。 ローターの側面図である。 ローターの側面図である。 カセットおよびポンプチューブを装着する様子および取り外す様子を順を追って説明するための斜視図である。 カセットおよびポンプチューブを装着する様子および取り外す様子を順を追って説明するための斜視図である。 カセットおよびポンプチューブを装着する様子および取り外す様子を順を追って説明するための斜視図である。 カセットおよびポンプチューブを装着する様子および取り外す様子を順を追って説明するための斜視図である。 カセットおよびポンプチューブを装着する様子および取り外す様子を順を追って説明するための斜視図である。 カセットおよびポンプチューブを装着する様子および取り外す様子を順を追って説明するための斜視図である。
符号の説明
1 ローラーポンプ装置
11 ローラーポンプ
12 ピンチバルブ
13 気泡センサー
14、15 センサー
2 位置決め機構
21 カセット装着部
211、212、213 孔
3 ハウジング
31 湾曲内壁
32 凹部
33、34 溝
4 ローター
41 胴部
42 フランジ
43 下フランジ
44 把持部
45 固定部材
46 切欠き
461 第1のガイド面
462 第2のガイド面
47 空間
48 傾斜面
49 ガイドローラー
5 ローラー
6 モーター
61 回転軸
100、100’ カセット
101 チューブ
102 ポンプチューブ
103 一端部
104 他端部

Claims (8)

  1. 弾性を有するポンプチューブを装着して用いられ、該ポンプチューブ内の流体を移送するローラーポンプ装置であって、
    円弧状に湾曲した湾曲内壁で囲まれたほぼ円筒状の凹部を有し、前記ポンプチューブを前記湾曲内壁に沿わせてループ状に装着可能なハウジングと、
    前記円弧の中心を回転中心として前記ハウジングに対し回転可能に設置され、前記凹部の円形開口を塞ぐように形成されたフランジを有するローターと、
    前記ローターに少なくとも二つ設置され、前記湾曲内壁との間で前記ポンプチューブを挟んで圧閉するローラーと、
    前記ポンプチューブの両端部を、前記ローターの回転中心線方向に関して、前記フランジより低い位置と、前記フランジより高い位置とに選択的に位置決めする位置決め機構と
    血液処理回路を構成するチューブを保持するとともに、前記ポンプチューブの両端部を支持する、形状の異なる複数種類のカセットを選択的に着脱自在に装着可能なカセット装着部と、
    前記カセット装着部に装着された前記カセットの種類を判別する判別手段とを備え、
    前記位置決め機構は、前記カセットを位置決めするように構成され、
    前記判別手段は、前記ポンプチューブの両端部を前記フランジより低い位置に位置決めした状態で、前記カセットを検出するセンサーを有し、
    前記フランジには、前記ポンプチューブを挿通可能な切欠きが形成されており、
    前記ポンプチューブを前記ハウジングに装着する際には、前記ポンプチューブの両端部を前記フランジより低い位置に位置決めした状態で前記ローターを所定方向に回転させることにより、前記フランジの外側にあった前記ポンプチューブが順次前記切欠きを通って前記フランジの内側へ取り込まれて前記ハウジング内に収納され、
    前記ポンプチューブを前記ハウジングから取り外す際には、前記ポンプチューブの両端部を前記フランジより高い位置に位置決めした状態で前記ローターを前記所定方向と反対方向に回転させることにより、前記ハウジング内にあった前記ポンプチューブが順次前記切欠きを通って前記フランジの外側へ取り出されて前記ハウジングから取り外されるように構成されていることを特徴とするローラーポンプ装置。
  2. 前記切欠きは、成人の平均的な太さの手指が挿入できない大きさになっている請求項1に記載のローラーポンプ装置。
  3. 前記切欠きは、前記ポンプチューブを装着する際に前記ポンプチューブに当接する、前記ローターの回転中心線に対し傾斜した第1のガイド面と、前記ポンプチューブを取り外す際に前記ポンプチューブに当接する、前記ローターの回転中心線に対し傾斜した第2のガイド面とを有する請求項1または2に記載のローラーポンプ装置。
  4. 前記ローターの回転中心線に対する前記第1のガイド面の傾斜角度は、前記ローターの回転中心線に対する前記第2のガイド面の傾斜角度より大きい請求項3に記載のローラーポンプ装置。
  5. 前記カセット装着部は、複数の孔を有し、
    前記判別手段は、前記複数の孔と同じ数の前記センサーを有し、
    前記センサーは、前記ポンプチューブの両端部を前記フランジより低い位置に位置決めした状態で前記孔から突出し、かつ、バネにより進退可能であり、前記カセットによって押されると後退する請求項1ないし4のいずれかに記載のローラーポンプ装置。
  6. 前記判別手段は、前記カセットによって後退したセンサーの数により、前記カセット装着部に装着された前記カセットの種類を判別するように構成されている請求項5に記載のローラーポンプ装置。
  7. 前記ハウジング内での前記ポンプチューブの装着状態を保持する保持手段を有する請求項1ないし6のいずれかに記載のローラーポンプ装置。
  8. 前記保持手段は、前記ローターに設置され、前記ポンプチューブの前記フランジに対向する部分に接触して回転可能に支持されたガイドローラーで構成されている請求項7に記載のローラーポンプ装置。
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