JP2003139782A - 血中グルコースセンサ分与装置用のセンサリリース - Google Patents

血中グルコースセンサ分与装置用のセンサリリース

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JP2003139782A JP2002234659A JP2002234659A JP2003139782A JP 2003139782 A JP2003139782 A JP 2003139782A JP 2002234659 A JP2002234659 A JP 2002234659A JP 2002234659 A JP2002234659 A JP 2002234659A JP 2003139782 A JP2003139782 A JP 2003139782A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】試験の完了後にセンサを放出させるための改良
された設計及び機構を有し、使用者がより容易に操作す
ることができ、意図しないセンサの放出を減らした改良
された流体センサ分与装置取扱い装置を提供する。 【解決手段】 複数のセンサを含有するセンサパックを
取り扱うように、かつセンサの1個を使用して試験を実
施するように適合されたセンサ分与装置。センサ分与装
置は、外ハウジングと、センサパックを回転させ、セン
サの1個をセンサパックからセンサスロットを通して弾
き出すためにその中に含まれる機構と、を含む。センサ
分与装置は、更にセンサスロットに配置されたセンサと
係合するセンサアクチュエータと、センサアクチュエー
タをセンサスロットに配置されたセンサから外すように
動くことができ、センサの放出を可能にするセンサリリ
ースと、を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に、流体モニタ
システムに関し、より具体的には、血中グルコース又は
その中に含まれる他の分析対象物を分析するのに使用さ
れる多数のセンサを取り扱うための新規で改良された装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】種々の形態の糖尿病を患う人たちは、定
期的に自らの血液を試験して血中グルコース濃度を測定
しなければならない。そのような試験の結果を使用し
て、どのインスリン又は他の薬を投与する必要があるの
か必要があれば判断することができる。あるタイプの血
中グルコース試験システムでは、センサを使用して血液
試料を試験する。
【0003】そのようなセンサは、前端又は試験端と、
後端又は接触端とを有するほぼ平坦な長方形を有するで
あろう。センサは、血中グルコースと反応する、バイオ
センシング物質又は試薬物質を含む。センサの試験端
は、試験される流体、たとえば指先を穿刺したのち指先
に溜まる血の中に配置されるように適合されている。流
体は、毛管作用により、センサ中を試験端から試薬物質
まで延びる毛管路に吸込まれ、そのため試験に十分な量
の流体がセンサに吸込まれる。すると、その流体がセン
サ中の試薬物質と化学的に反応し、その結果試験される
血液中のグルコース濃度を示す電気信号が、センサの後
端又は接触端の近くに位置する接点区域に供給される。
【0004】センサ接点で発生した電気信号をモニタ装
置に連結させるためには、センサ端部を試験される流体
に入れる前に、センサをセンサホルダに挿入しなければ
ならない。ホルダは、センサがホルダに挿入された際セ
ンサ上の接点に連結される対応する嵌合接点区域を有す
る。したがって、ホルダは、センサと試験結果を蓄積及
び/又は分析するモニタ装置間のインタフェースとして
働く。
【0005】センサ中の試薬物質の完全な状態を保証す
るため、使用されるまで、適切な湿度レベルでセンサは
維持されなければならない。センサは、適切な湿度レベ
ルで維持することができるよう、引き剥がしパッケージ
に個別包装することができる。たとえば、ブリスタタイ
プ包装法を使用することもできる。これに関連して、パ
ッケージは、パッケージを適切な湿度で維持するために
乾燥剤を含むことができる。血中グルコースを試験する
ために個々のセンサを使用するためには、シールを剥が
すことによってパッケージを開封しなければならない。
あるいはまた、使用者がパッケージの片側に力を加え、
その結果、センサによって反対側の箔を破る又は裂くよ
うにしなければならないパッケージもある。察知される
とおり、これらのパッケージの開封は困難なこともあ
る。そのうえ、ひとたびパッケージを開封したならば、
使用者は、センサをセンサホルダに入れ、血液試料の試
験に使用するとき、センサが損傷又は汚染されていない
ことを確認しなければならない。
【0006】1997年5月20日に発行された「Disp
ensing Instrument for Fluid Monitoring Sensors」と
題する米国特許第5,610,986号(以下、「’9
86特許」という)は、血中グルコースを試験するため
の多数のセンサを有するタイプのセンサパック及びその
ようなセンサパックに収容されたセンサを取り扱うため
の分与装置を開示している。特に、’986特許で開示
されているセンサ分与装置は、複数の血中グルコースセ
ンサを収容するセンサパックを受けるように適合されて
いる。センサパックは、それぞれが個々のセンサを保持
する複数のセンサ収容キャビティを有する円形のベース
を含む。各センサは、センサ中の試薬物質と反応させる
ための流体を引き込む前試験端と、反対側の後接点端と
を有するほぼ平坦な長方形を有する。
【0007】’986特許で開示されているセンサ装置
は、センサパックをハウジング中に配置された割出し盤
上のハウジング中に配置することができるよう、互いに
対して旋回可能である上部ケース及び下部ケースを有す
る外ハウジングを含む。センサパックがハウジングに装
填された場合は、ハウジングの上部ケースに配置された
スライドアクチュエータ上のスライドラッチが、スライ
ドアクチュエータの動きが装置を表示モードにするのか
試験モードにするのかを制御する。スライドラッチを横
方向に動かし、スライドアクチュエータをそのスタンバ
イ位置から押し離すと、装置はその表示モードに入る。
表示モードにあるとき、装置を使用する人は、上部ケー
スの表示装置上に表示されるデータを見ることもできる
し、データを装置に入力することもできる。
【0008】スライドラッチがそのノーマル位置にある
ときで、かつスライドアクチュエータをその試験位置に
向けて押しやると、装置はその試験モードに入る。スラ
イドアクチュエータをその起動位置に向けて移すと、ナ
イフブレードを上に有する駆動装置が送り機構の試験位
置に向かって動き、割出し盤駆動アームが割出し盤中の
半径方向に延びるまっすぐな溝の中を移動して、送り機
構がその試験位置に向けて動くと、割出し盤は回転しな
い。ナイフブレードは、センサパック中のセンサキャビ
ティの1個に向けて動かされ、センサキャビティを覆う
箔を穿刺してキャビティ中に配置されたセンサと係合す
る。スライドアクチュエータ及び駆動装置がアクチュエ
ータの起動位置に向けて押しやられると、ナイフブレー
ドが、センサをセンサキャビティから弾き出し、センサ
ハウジングの試験端の近くの試験位置に配する。
【0009】ひとたび血液分析試験が完了すると、スラ
イドアクチュエータを反対方向のそのスタンバイ位置に
向けて動かして、センサを分与装置から取り出すことが
できるようにする。駆動装置を引き込み続けると、割出
し盤駆動アームが割出し盤中の曲線的に延びる溝に沿っ
て移動し、その結果、割出し盤を回転させる。割出し盤
の回転はセンサパックの回転をもたらし、その結果、次
に実施される血中グルコース試験に備えて次のセンサが
ナイフブレードと整合する位置に来る。
【0010】’986特許に開示されているセンサ装置
は、個々のセンサの使用に関して上記で論じた問題の多
くを解決するが、一部の使用者は、開示されたセンサ装
置の作動及び/又は操作に困難を感じたことがある。た
とえば、手先が器用ではない使用者は、使用済みセンサ
を装置から取り出しにくいと感じるかもしれない。使用
済みセンサは血液又は他の流体を含有するため、センサ
は、試験処置が完了した直後に廃棄すべきである。その
うえ、血液が媒介する病気又は他の有害な汚染物質の蔓
延を防ぐため、使用済みセンサの素手での取り扱いは避
けるべきである。したがって、使用済みセンサは、使用
者が把持又は他の方法で取り扱うことなく、装置から取
り出すことが望ましい。
【0011】’986特許に開示されている装置では、
使用済みセンサは通常、スライドラッチをスライドさせ
て装置の試験端から離すと同時に装置の試験端を下方に
傾けることによって放出される。これは、手首、手又は
指の器用さを欠く使用者、特に糖尿病を患う高齢の使用
者にとって特に困難であるかもしれない、装置のやりに
くい操作を要する。その結果、多くの使用者は、使用済
みセンサの端をつかんで装置から取り外そうという気に
なるかもしれない。したがって、使用済みセンサを放出
させる簡素化された方法を利用し、手先の器用さを欠く
使用者がより操作しやすい改良されたセンサ分与装置を
有することが望ましい。
【0012】加えて、スライドラッチは試験処置の間に
操作され、装置を表示モードに入れるために使用される
ため、使用者は、血中グルコース試験を実施又は完了す
る前に意図せずにセンサを試験位置から放出させてしま
うおそれがある。たとえば、試験処置の最中に使用者が
偶発的にスライドラッチをスライドさせて装置の試験端
から離してしまうならば、血中グルコース試験が完了す
る前にセンサが装置から抜け落ちることもある。する
と、使用者は、試験処置を再び開始して新たなセンサを
試験位置に装填しなければならなくなる。したがって、
意図せずにセンサを放出させる可能性が低い、改良され
たセンサ分与装置を有することが望ましい。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、血中グルコースを試験するのに使用される多数
のセンサのセンサパックに収容されたセンサを取り扱う
ための、新規で改良されたセンサ分与装置を提供するこ
とである。特に、本発明の目的は、試験処置の完了後に
センサを放出させるための改良された設計及び機構を有
し、手首、手又は指先の器用さが限られた使用者がより
容易に操作することができ、意図しないセンサの放出を
減らし、上記で論じた問題又は制限を他の方法で解消す
る新規で改良された流体センサ分与装置取り扱い装置を
提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のこれら及び他の
多くの目的にしたがって、本発明は、複数のセンサを収
容するセンサパックを取り扱うように適合され、複数の
センサそれぞれがセンサパック上のセンサキャビティに
配置され、保護覆い箔によって封入されているものであ
るセンサ分与装置として具現化される。センサ分与装置
はさらに、センサの1個を使用して試験を実施するよう
に適合されている。センサ分与装置は、前端及び後端を
有する外ハウジングと、試験を実施するために前記セン
サの1個が配置されるのに通る、ハウジングの前端のセ
ンサスロットとを含む。センサ分与装置はまた、センサ
パックを支持し、回転させるための割出し盤と、割出し
盤を回転させるための割出し盤駆動アームと、覆い箔を
穿刺し、センサの1個をセンサキャビティからセンサス
ロットを通して弾き出すためのナイフブレードアセンブ
リと、割出し盤駆動アーム及びナイフブレードアセンブ
リを動かすための引き手とを有する機構を含む。センサ
分与装置はまた、センサスロットにほぼ隣接して配置さ
れたセンサアクチュエータを含む。センサアクチュエー
タは、試験を実施し、試験結果を表示するため、センサ
スロットに配置されたセンサと係合し、センサ上の接点
に接続し、センサと外ハウジングに配置された電子機器
アセンブリとの間で電気信号を伝送するように適合され
ている。センサリリースが外ハウジングのほぼ表面に配
置されている。センサリリースは、センサスロットに配
置されたセンサからセンサアクチュエータを外すために
可動であり、センサの解放又は放出を可能にする。
【0015】好ましい実施態様では、機構はまた、可動
割出し盤駆動プッシャを含み、割出し盤駆動アーム及び
ナイフブレードアセンブリがこの割出し盤駆動プッシャ
に取り付けられ、引き手がこの割出し盤駆動プッシャの
後端に固着されている。センサアクチュエータが割出し
盤駆動プッシャの前端と係合して、センサアクチュエー
タをセンサスロットに配置されたセンサと係合させる。
センサリリースが割出し盤駆動プッシャの前端と係合し
て、センサアクチュエータをセンサスロットに配置され
たセンサから外す。
【0016】本発明のもう一つの態様によると、本発明
は、複数のセンサを収容するセンサパックを取り扱い、
センサの1個を使用して試験を実施するように適合さ
れ、試験を実施するためにセンサの1個が配置されるの
に通るセンサスロットを有する外ハウジングと、センサ
パックを支持し、回転させるための割出し盤と、割出し
盤を回転させるための割出し盤駆動アームと、覆い箔を
穿刺し、センサの1個をセンサキャビティからセンサス
ロットを通して弾き出すためのナイフブレードアセンブ
リと、割出し盤駆動アーム及びナイフブレードアセンブ
リを動かすための引き手とを有する機構と、駆動プッシ
ャと係合するためのセンサリリースとを含むセンサ分与
装置を作動させる方法として具現化される。方法は、
a)引き手がスタンバイ位置にあるとき前記引き手を把
持するステップと、b)引き手をスタンバイ位置から展
開位置まで引いて割出し盤を回転させるステップと、
c)引き手を展開位置から試験位置まで押して前記セン
サの1個をセンサキャビティからセンサスロットを通し
て弾き出すステップと、d)センサスロットに配置され
たセンサを使用することによって試験を実施するステッ
プと、e)試験によって生成された試験結果を液晶表示
装置上で見るステップと、f)センサリリースを起動し
て引き手を試験位置からスタンバイ位置まで動かしてセ
ンサをセンサスロットから解放するステップと、を含
む。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は、上記ならびに他の目的
及び利点とともに、図面に示す本発明の実施態様の詳細
な説明から明確に理解されよう。
【0018】より具体的に図面を参照すると、符号10
によって指定され、本発明を具現化する血中グルコース
センサ分与装置が開示されている。センサ分与装置10
は、上部ケース18及び下部ケース24を有し、下部ケ
ース24が上部ケース18に枢着している外ハウジング
12を含む。センサパック300(図3及び4を参照)
をハウジング12内の割出し盤30の上に配置すること
ができるよう、上部ケース18は下部ケース24に対し
てクラムシェル式に旋回することができる。センサパッ
ク300をこのようにハウジング12に装填した状態
で、ハウジング12の上部ケース18の後端22から延
びる引き手32を動かすと、符号34によって指定する
割出し盤駆動機構(図10を参照)を起動して、センサ
302をハウジング12の前端14(図7を参照)の試
験位置に装填することができる。
【0019】本発明のセンサ分与装置10は、1997
年5月20日に発行された「Dispensing Instrument fo
r Fluid Monitoring Sensors」と題する米国特許第5,
630,986号に記載されている部品と設計及び/又
は機能において類似している部品を含むことが理解され
るべきである。これらの類似部品の説明の不要な繰り返
しを省くため、この特許の内容を引用例として本明細書
に含める。
【0020】センサ分与装置10によって使用されるセ
ンサパック300は、内容を引用例として本明細書に含
める、1996年11月19日に発行された「Dispensi
ng Instrument for Fluid Monitoring Sensors」と題す
る米国特許第5,575,403号に記載されているタ
イプである。一般に、図8及び9に示すように、センサ
パック300は、10個のセンサ302を10個の別々
のセンサキャビティ304それぞれに1個ずつ収容する
ように適合されている。各センサ302は、前端又は試
験端306から後端308まで延びるほぼ平坦な長方形
を有する。前端306は、センサ302がナイフブレー
ド36(以下に説明する)によってセンサキャビティ3
04から押し出されるとき、センサキャビティ304に
かぶさる保護箔310の非切断部分を穿刺するよう、斜
めに切られている。前端306はまた、分析される血液
の中に配置されるように適合されている。センサ302
の後端308は、ナイフブレード36がセンサ302を
センサキャビティ304から弾き出すときナイフブレー
ド36が係合する小さな切欠き312を含む。センサ3
02の後端308の近くの接点314は、センサ302
が図7に示す試験位置にあるとき、センサアクチュエー
タ40(以下に説明する)の金属接点38と嵌合するよ
うに適合されている。その結果、センサ302は回路板
アセンブリ42上の電子回路に連結されて、試験中にセ
ンサ302で生成される情報を記憶、分析及び/又は表
示することができるようになる。
【0021】図8で明確に見てとれるように、各センサ
302には、センサ302の前端又は試験端306から
センサ302中に配置されたバイオセンシング物質又は
試薬物質まで延びる毛管316が設けられている。セン
サ302の試験端306が流体(たとえば、指先を穿刺
したのち指先に溜まる血)の中に配置されると、その流
体の一部が毛管作用によって毛管316に吸込まれる。
すると、その流体はセンサ302中の試薬物質と化学的
に反応し、その結果、試験される血液中のグルコース濃
度を示す電気信号が接点314に印加され、続いてセン
サアクチュエータ40を介して回路板アセンブリ42に
伝送される。
【0022】図9で明確に見てとれるように、センサパ
ック300は、保護箔310のシートによって覆われる
円形のベース部318を含む。センサキャビティ304
は、ベース部318の中に凹みとして形成され、各セン
サキャビティ304が個別に1個のセンサ302を収容
するように適合されている。各センサキャビティ304
は、センサ302が箔310を突き破りながらセンサキ
ャビティ304から弾き出されるときセンサ302を案
内するための傾斜した支持壁320を有する。
【0023】各センサキャビティ304は、ベース部3
18の小さな凹みによって形成される乾燥剤キャビティ
322と流体連絡している。センサキャビティ304が
センサ302中の試薬物質を保存するのに適切な湿度レ
ベルに維持されることを保証するため、各乾燥剤キャビ
ティ322には乾燥剤が配置される。
【0024】ベース部318の外周縁に沿って切欠き3
24が形成されている。切欠き324は、センサパック
300がセンサ分与装置10に装填されたとき、センサ
キャビティ304が割出し盤30と正しく整合するよ
う、割出し盤30のピン44と係合するように設計され
ている。以下さらに詳細に説明するように、センサキャ
ビティ304は、割出し盤30中のナイフスロット46
と整合して、ナイフブレード36がセンサ302の1個
と係合し、それを弾き出し、ハウジング12の前端14
の試験位置に押し込むことを可能にしなければならな
い。
【0025】センサパック300はさらに、ベース部3
18の中央部分に導電性ラベル326を含む。以下に説
明するように、導電性ラベル326は、センサ分与装置
10中の較正回路によって感知することができるセンサ
パック300に関する較正情報及び製造情報を提供す
る。
【0026】センサ分与装置10を作動させるために
は、まず、引き手32を、ハウジング12の後端16に
隣接するスタンバイ位置(図1)からハウジング12の
後端16から離れた展開位置(図6)まで手で引っ張
る。引き手32の外への動きが割出し盤駆動機構34を
してセンサパック300を回転させ、次のセンサ302
を、試験位置に装填する前のスタンバイ位置に配する。
引き手32の外への動きはまた、センサ分与装置10を
ONにする(すなわち、回路板アセンブリ42上の電子
回路を起動する)。
【0027】以下さらに詳細に説明するように、割出し
盤駆動機構34は、割出し盤駆動アーム50が取り付け
られている割出し盤駆動プッシャ48(図13及び14
を参照)を含む。割出し盤駆動アーム50は、板ばね5
4の端部に配置されたカムボタン52を含む。カムボタ
ン52は、割出し盤30の上面の曲線的に延びる複数の
溝56の1本の中を移動するように設計されている。引
き手32が、ハウジング12の後端16に隣接するスタ
ンバイ位置からハウジング12の後端16から離れた展
開位置まで手で引かれると、割出し盤駆動プッシャ48
は、上部ケース18の後端22に向けて横方向に引かれ
る。これが、割出し盤駆動アーム50上のカムボタン5
2を曲線的に延びる溝56の1本に沿って移動させて、
割出し盤30を回転させる。割出し盤30の回転がセン
サパック300を回転させて、その結果、センサキャビ
ティ304の次の1個がスタンバイ位置に配される。
【0028】そして、引き手32を展開位置(図6)か
ら内に押し戻してスタンバイ位置(図1)を通過させて
試験位置(図7)に入れる。引き手32の内への移動が
割出し盤駆動機構34をしてセンサパック300からセ
ンサ302を取り出させ、そのセンサ302をハウジン
グ12の前端14の試験位置に配置させる。
【0029】以下さらに詳細に説明するように、割出し
盤駆動機構34は、割出し盤駆動プッシャ48に旋回可
能に取り付けられるナイフブレードアセンブリ58を含
む(図13及び14を参照)。引き手32を展開位置か
ら試験位置まで手で押すと、割出し盤駆動プッシャ48
は、上部ケース18の試験端又は前端20に向けて横方
向に押される。これが、ナイフブレードアセンブリ58
を下向きに旋回させて、ナイフブレードアセンブリ58
の端部のナイフブレード36が保護箔310の、センサ
キャビティ304の1個を覆う部分を穿刺し、そのセン
サキャビティ304中のセンサ302と係合するように
する。割出し盤駆動プッシャ48が上部ケースの前端2
0に向かって動き続けると、ナイフブレードアセンブリ
58がセンサ302をセンサキャビティ304から押し
出し、ハウジング12の前端14の試験位置に押し込
む。
【0030】割出し盤駆動プッシャ48が展開位置から
試験位置まで押される間、割出し盤駆動アーム50上の
カムボタン52が、半径方向に延びる溝60の1本に沿
って移動して、割出し盤30が回転することを防ぐ。同
様に、割出し盤駆動プッシャ48がスタンバイ位置から
展開位置まで引かれる間、ナイフブレードアセンブリ5
8は、割出し盤30の回転を妨害しないよう、引き込み
位置にある。
【0031】センサ302をセンサキャビティ304か
ら完全に弾き出し、ハウジング12の前端14から突出
する試験位置に押し込んだのち、駆動割出し盤プッシャ
48はセンサアクチュエータ40と係合して、センサア
クチュエータ40をセンサ302に押し当て、それによ
りセンサ302を試験位置に維持する。センサアクチュ
エータ40は、引き手32が押されてスタンバイ位置を
越え、試験位置に入ると、センサ302と係合する。セ
ンサアクチュエータ40は、センサ302を、上部ケー
ス18の中に配置された電子機器アセンブリ62と連結
させる。電子機器アセンブリ62は、血中グルコース試
験処置中に生成されたデータを処理及び/又は記憶し、
そのデータをセンサ分与装置10の液晶表示装置64上
で表示するためのマイクロプロセッサなどを含む。
【0032】ひとたび血液分析試験が完了すると、上部
ケース18上のリリースボタン66を押して、センサア
クチュエータ40を外し、センサ302を解放する。リ
リースボタン66を押すことが割出し盤駆動プッシャ4
8及び引き手32を試験位置からスタンバイ位置まで戻
す。この時点で、使用者は、上部ケース18上のボタン
96を押すか、電子機器アセンブリ62のタイマにした
がってセンサ分与装置10を自動的にOFFにすること
により、センサ分与装置10をOFFにすることができ
る。
【0033】図1〜7及び10〜12に示されるよう
に、センサ分与ハウジング12の上部ケース18及び下
部ケース24は、上部ケース18の後端22で外に延び
て下部ケース24の後部28のピボットホール70に入
るピボットピン68を中心にして互いに対して旋回する
ように適合された相補的なほぼ楕円形の中空容器であ
る。上部ケース18及び下部ケース24は、ラッチ72
(図12を参照)のピボットホール76の中へと内に延
びるピン74によって下部ケース24の前部26に旋回
可能に取り付けられたラッチ72によって閉じた配置に
維持される。ラッチ72は、上部ケース18上のフック
80と嵌合して上部ケース18及び下部ケース24をそ
の閉じた配置に固定するように設計された凹み78を有
する。ラッチ72は、ラッチばね82によって垂直位置
又は閉止位置に偏倚される。ラッチばね82の両端84
は、下部ケース24の内側のスロット86の中に固定さ
れる。ラッチ72がラッチばね82の偏倚力に抗して旋
回すると、上部ケース18のフック80が凹み78から
外れて上部ケース18と下部ケース24とを開かせる。
【0034】図1、5〜7及び10〜11に示されるよ
うに、上部ケース18は、液晶表示装置64を下に見る
ことができる長方形の開口30を含む。液晶表示装置6
4は、上部ケース18の上面に固着された表示レンズ8
8越しに見ることができる。図示する好ましい実施態様
では、表示レンズ88は、不透明部分90及び透明部分
92を有し、透明部分92は液晶表示装置64の表示区
域と一致する。液晶表示装置64は電子機器アセンブリ
の一部品であり、エラストマーコネクタ94(図16を
参照)を介して回路板アセンブリ42に結合される。液
晶表示装置64は、試験処置から及び/又は上部ケース
18のボタン96によって入力される信号に応答して情
報を表示する。たとえば、ボタン96を押すと、先の試
験処置の結果を検索し、液晶表示装置64上で見ること
ができる。図11で明確に示されているように、ボタン
96は、個々のボタン96が上部ケース18中のボタン
開口100を介して上に突出するように上部ケース18
に下から取り付けられるボタンセット98の一部であ
る。ボタン96は、押されると、回路板アセンブリ42
に電気的に接続する。
【0035】図1、5及び11で明確に示されているよ
うに、ボタンドア102が、ボタンドア102の両側か
ら外に突出して上部ケース18の側壁の穴106と係合
する1対のピン104によって上部ケース18に旋回可
能に接続される。ボタンドア102はまた、ボタンドア
102を閉じたとき上部ケース18の側壁の凹み110
に嵌入する1対の突起片108を含む。突起片108
は、ボタンドア102を開くために使用者が把持するこ
とができるよう、上部ケース18の側壁をわずかに越え
て延びる。ボタンドア102のピボットエッジ112が
上部ケース18の上面のタブ114と係合する。タブ1
14は、ボタンドア102を閉止位置又は全開位置のい
ずれかに偏倚させるような方法でピボットエッジ112
と接触する。図示する好ましい実施態様では、ボタンド
ア102は、ボタンドア102が閉じているとき(図1
を参照)でも、ボタン96の1個(たとえばON/OF
Fボタン)にアクセスすることを可能にする開口116
を有する。これは、めったに使用しない専用ボタン96
をボタンドア102の下に隠すことを可能にし、それに
より、使用者にとって、センサ分与装置10の学習曲線
及び日々の操作を簡素化する。
【0036】上部ケース18はまた、上部ケース18を
貫通して上に突出するリリースボタン66のための開口
118を含む。以下さらに詳細に説明するように、リリ
ースボタン66を押すと、センサアクチュエータ40が
外れ、センサ302が試験位置から解放される。
【0037】上部ケース18はまた、電池トレーアセン
ブリ122のための開口120を含む。電池トレーアセ
ンブリ122は、電池126が配置される電池トレー1
24を含む。電池トレーアセンブリ122は、上部ケー
ス18の側面の開口120に挿入される。このように挿
入されると、電池126は、回路板アセンブリ42上の
電池接点128及び130と係合して、回路板アセンブ
リ42上の回路及び液晶表示装置64をはじめとする装
置10内の電子部品の電力を提供する。下部ケース24
のタブ132が、上部ケース18と下部ケース24とが
閉じた配置にあるとき電池トレーアセンブリ122がセ
ンサ分与装置10から外れることを防ぐため、電池トレ
ーアセンブリ122中のスロット134と係合するよう
に設計されている。
【0038】電子機器アセンブリ62は上部ケース18
の上内面に固着される。図16〜18で明確に示されて
いるように、電子機器アセンブリ62は、種々の電子部
品及び電気部品が取り付けられている回路板アセンブリ
42を含む。プラスの電池接点128及びマイナスの電
池接点130が回路板アセンブリ42の底面136(図
16及び18では上を向く面)に配置されている。電池
接点128及び130は、電池トレーアセンブリ122
が上部ケース18の側面に挿入されたとき、電池126
と電気的に接続するように設計されている。回路板アセ
ンブリ42の底面136はまた、通信インタフェース1
38を含む。通信インタフェース138は、センサ分与
装置10と別の装置、たとえばパーソナルコンピュータ
との間で標準ケーブルコネクタ(図示せず)を介する試
験情報又は較正情報の転送を可能にする。図示する好ま
しい実施態様では、通信インタフェース138は標準シ
リアルコネクタである。しかし、通信インタフェース1
38は、代替的に赤外線発光・検出ポート、テレフォン
ジャック又は無線周波送受信ポートであってもよい。他
の電子装置及び電気装置、たとえばグルコース試験結果
を記憶するためのメモリチップ又はプログラムを実行す
るためのROMチップが、同じく回路板アセンブリ42
の底面136及び上面140に含まれる。
【0039】液晶表示装置64は回路板アセンブリ42
の上面140(図17で上を向く面)に固着されてい
る。液晶表示装置64は、スナップイン表示装置フレー
ム142によって保持されている。スナップイン表示装
置フレーム142は、液晶表示装置64を包囲し、配置
する側壁144を含む。2枚の側壁144のオーバハン
グ146が、液晶表示装置64をスナップイン表示装置
フレーム142の中に保持する。スナップイン表示装置
フレーム142は、回路板アセンブリ42が嵌合する穴
150と係合するように設計された複数のスナップファ
スナ148を含む。液晶表示装置64は、スナップイン
表示装置ホルダ142のスロット152に配置された1
対のエラストマーコネクタ94によって、回路板アセン
ブリ42の電子機器に電気的に接続される。エラストマ
ーコネクタ94は一般に、いくぶん可撓性のある電気コ
ネクタを作り出すため、可撓性の導電材料と絶縁材料と
の交互の層を含む。図示する好ましい実施態様では、ス
ロット152は、エラストマーコネクタ94の側面と係
合して組み立て中にコネクタがスロット152から抜け
ることを防ぐ複数のスロット出張り部154を含む。
【0040】本願といっしょに出願される「Snap-in Di
splay Frame」と題する米国特許出願で詳細に述べるよ
うに、スナップイン表示装置フレーム142は、液晶表
示装置64を組み立て、電子装置に取り付けるために通
常に使用されるねじ型ファスナ及び金属圧縮フレームを
不要とする。加えて、スナップイン表示装置フレーム1
42はまた、液晶表示装置64を回路板アセンブリ42
に取り付ける前に、液晶表示装置64を試験することを
可能にする。
【0041】また、ボタンセット98が回路板アセンブ
リ42の上面140に嵌合する。上述したように、ボタ
ンセット98は、センサ分与装置10の電子機器を作動
させるために押される別個のいくつかのボタン96を含
む。たとえば、ボタン96を押すと、センサ分与装置1
0の試験処置を起動することができる。ボタン96はま
た、以前の試験処置の結果を検索し、液晶表示装置64
上に表示するために押すこともできる。ボタン96はま
た、日時情報をセットし、表示するために使用すること
もでき、所定のスケジュールにしたがって血中グルコー
ス試験を実施することを使用者に思い起こさせる合図ア
ラームを起動するために使用することもできる。ボタン
96はまた、センサ分与装置10の特定の較正処置を起
動するために使用することもできる。
【0042】電子機器アセンブリ62はさらに、回路板
アセンブリ42の底面136に1対の表面接点139を
含む(図16及び18を参照)。表面接点139は、カ
バー機構188上で1個以上の指状に突起した部分14
3が接触するように設計され、逆にその指状に突起した
部分は、割出し盤駆動プッシャ48の1対の傾斜接点1
41と係合するように設計されている(図6及び13を
参照)。引き手32の動きが傾斜接点141をして指状
に突起した部分143を押させて表面接点139の一方
又は両方と接触させて、引き手32の位置を電子機器ア
センブリ62に知らせる。特に、スタンバイ位置又は試
験位置から展開位置への引き手32の動きがセンサ分与
装置をONにする。加えて、引き手32が展開位置にあ
るときハウジング12を開くと、アラームが起動され
て、ナイフブレード36が展開位置にあるかもしれない
ことを使用者に警告する。
【0043】電子機器アセンブリ62の設計及び配置
が、電子機器アセンブリ62をセンサ分与装置10の上
部ケース18に組み付ける前に、電子機器及び電気部品
の組み立て及び試験を可能にすることを理解されるべき
である。特に、液晶表示装置64、ボタンセット98、
電池接点128及び130ならびに他の電子機器及び電
気部品それぞれを回路板アセンブリ42に組み付け、試
験して、これらの部品及びこれらの部品への電気接続が
正しく作動することを立証することができる。そして、
センサ分与装置10の上部ケース18に電子機器アセン
ブリ62を組み付ける前に、試験によって特定された問
題又は機能不良を是正することもできるし、機能不良の
ある部品を廃棄することもできる。
【0044】上述したように、センサ分与装置10は、
センサパック300に関する較正情報及び製造情報を決
定するための較正回路を含む。図12で明確に示されて
いるように、較正回路は、下部ケース24に位置するフ
レックス回路156を含む。フレックス回路156は、
1対のピン160によって下部ケース24の後部28に
接続される自動較正ディスク158によって下部ケース
24の定位置に保持される。自動較正ディスク158
は、センサパック300のセンサキャビティ304と係
合して、センサパック300を割出し盤30に当てて保
持するように設計された盛り上がった中央部162を有
する。自動較正ディスク158はまた、フレックス回路
156上の接点166を露出させるための開口区域16
4をピン160の間に有する。
【0045】フレックス回路156は、フレックス回路
156から自動較正ディスク158の内側領域の穴17
0を通って上に延びる複数のプローブ168を含む。こ
れらのプローブ168は、フレックス回路156の端部
の接点166に接続されている。センサ分与装置10が
上部ケース18に掛け止めされた下部ケース24で閉じ
られると、プローブ168は、センサ分与装置10で使
用されているセンサパック300上の導電性ラベル32
6と接触する。フォームパッド172がフレックス回路
156の下方に配置されて、プローブ168が電気接続
を形成するのに十分な力で導電性ラベル326を押すこ
とを保証する偏倚力を提供する。フォームパッド172
はまた、センサパック300が割出し盤30によって回
転させられるとき、プローブ168が互いに対して独立
して動くことができるようなクッション力を提供する。
その結果、導電性ラベル326に含まれる情報、たとえ
ば較正及び製造データをプローブ168を介してフレッ
クス回路156に転送することができ、このフレックス
回路が逆に、エラストマーコネクタ174を介してその
データを回路板アセンブリ42上の電子回路に結合す
る。すると、この情報を、電子機器アセンブリ62が使
用してセンサ分与装置10を較正することもできるし、
液晶表示装置64に表示することもできる。
【0046】図10で明確に見てとれるように、エラス
トマーコネクタ174は、上縁176から下縁178ま
で延びるシリコンゴムの層でできており、一つ置きの層
がその中に分散した導電材料を有して、上縁176上の
接点を下縁178上の接点に接続している。上部ケース
18と下部ケース24とを閉じると、エラストマーコネ
クタ174は縁176及び178の間の方向に圧縮され
て、上縁176沿いの接点が上部ケース18中の回路板
アセンブリ42上の電子回路と係合し、下縁178沿い
の接点が下部ケース24中のフレックス回路156上の
接点と係合するようになる。エラストマーコネクタ17
4がこのように圧縮されると、エラストマーコネクタ1
74を介して低電圧信号を回路板アセンブリ42とフレ
ックス回路156との間で容易に伝送することができ
る。
【0047】エラストマーコネクタ174は、ガイドブ
ロック182上のスロット付きハウジング180によっ
て定位置に保持される。図示する好ましい実施態様で
は、スロット付きハウジング180は、上部ケース18
と下部ケース24とを閉じたときコネクタ174を圧縮
させるが、上部ケース18と下部ケース24とが開いて
いるときはエラストマーコネクタ174を保持するよう
に設計された曲がりくねった断面形状を有する。あるい
はまた、スロット付きハウジング180は、コネクタ1
74の側面と係合する内に突出するリッジを含むことも
できる。
【0048】割出し盤駆動機構34が上部ケース18の
上内面に固着される。図10で明確に見てとれるよう
に、割出し盤駆動機構34は、上部ケース18の上内面
のポスト(図示せず)と係合する複数の取付けねじ18
4によって上部ケースに取り付けられる。取付けねじ1
84はまた、電子機器アセンブリ62を通過し、固定
し、この電子機器アセンブリが割出し盤駆動機構34と
上部ケース18との間に配置される。
【0049】割出し盤駆動機構34を以下さらに詳細に
説明するが、割出し盤駆動機構34は、割出し盤駆動機
構34を上部ケース18の上内面に取り付ける前に、組
み立て及びその作動の試験を可能にするように設計され
ていることを理解すべきである。換言するならば、割出
し盤駆動機構34は、センサ分与装置10の最終組み立
ての前に試験することができるモジュール設計を有す
る。
【0050】図13及び14で明確に示されているよう
に、割出し盤駆動機構34は、ガイドブロック182、
センサアクチュエータ40、ハウジングガイド186、
割出し盤駆動プッシャ48、割出し盤駆動アーム50、
ナイフブレードアセンブリ58、引き手32、カバー機
構188及びリリースボタン66を含む。ハウジングガ
イド186は、1個以上のピン192によってガイドブ
ロック182の上面190(図13で見て)に固着され
る。割出し盤駆動プッシャ48は、割出し盤駆動プッシ
ャ48がハウジングガイド186及びガイドブロック1
82に対して横方向にスライドすることを可能にするよ
うな方法で、ハウジングガイド186及びガイドブロッ
ク182の上に支持される。ナイフブレードアセンブリ
58は、割出し盤駆動プッシャ48の下面に旋回可能に
接続され、ハウジングガイド186及びガイドブロック
182によって案内される。割出し盤駆動アーム50も
また、割出し盤駆動プッシャ48に接続され、ガイドブ
ロック182によって部分的に案内される。引き手32
は、割出し盤駆動プッシャ48の後端202の穴200
を通過するスナッププレス嵌め198によって互いに接
続された上引き手194及び下引き手196を含む。図
示する好ましい実施態様では、上引き手194及び下引
き手196はそれぞれ凹模様の外面(すなわち、引き手
32の上下面)を有して、使用者の手の親指と他の指の
間で引き手32を把持しやすくしている。カバー機構1
88はガイドブロック182に固着され、割出し盤駆動
プッシャ48及びハウジングガイド186がそれらの間
に配置される。センサアクチュエータ40は、ガイドブ
ロック182に取り付けられ、割出し盤駆動プッシャ4
8が試験位置に来ると割出し盤駆動プッシャ48の前端
204と係合する。リリースボタン66は、割出し盤駆
動プッシャ48が試験位置にあるとき、割出し盤駆動プ
ッシャ48の前端48と係合するよう、カバー機構18
8にスライド可能に接続される。
【0051】加えて、割出し盤30は、割出し盤30を
介してガイドブロック182に接続される押さえ板20
6によって割出し盤駆動機構34に回転可能に固着され
る。図14で明確に示されているように、押さえ板20
6は、割出し盤30の中央の穴210の中を延び、ガイ
ドブロック182の開口212に掛け止まる1対のラッ
チアーム208を有する。上述したように、割出し盤3
0は、その下面214から突出する複数のピン44を含
む。これらのピン44は、割出し盤30の位置にしたが
ってセンサパック300を整合させ、回転させるため、
センサパック300の切欠き324(図4を参照)と係
合するように設計されている。したがって、ピン44及
び切欠き324は、センサパック300を割出し盤30
上に保持してセンサパック300が割出し盤とともに回
転するようにすることと、センサパック300を割出し
盤30に対して正しい周方向整合に配置することとの二
つの目的を有する。
【0052】先に示したように、割出し盤駆動プッシャ
48は、使用者が手で引き手32に引張り力を加えてハ
ンドル32をスタンバイ位置から展開位置まで動かすこ
とによってハウジング12の後端16(試験端14から
離れた端)から引き離される。引き手32が上部ケース
18の後端22から引かれるとき、割出し盤駆動プッシ
ャ48は、ガイドブロック182、ハウジングガイド1
86及びカバー機構188によって横方向に案内され
る。割出し盤駆動プッシャ48が上部ケース18の後端
22に向かってスライドするとき、割出し盤駆動アーム
50が割出し盤30を回転させる。
【0053】割出し盤駆動アーム50は、割出し盤駆動
プッシャ48から後方に延びている。割出し盤駆動アー
ム50は、アーム50を割出し盤駆動プッシャ48から
外に偏倚させるため、ばね型材料、たとえばステンレス
鋼でできた板ばね54を含む。カムボタン52がアーム
50の遠位端に固着され、割出し盤30の上面216
(図13から見て)と係合するように設計されている。
特に、割出し盤駆動アーム50は、ガイドブロック18
2のスロット218の中へと下方に突出してカムボタン
52がその表面から外に突出するように曲がっている。
スロット218は、試験処置の間に割出し盤駆動プッシ
ャ48が前後に動くとき、割出し盤駆動アーム50及び
カムボタン52がスロット218に沿って動くことがで
きるように設計されている。スロット218はまた、割
出し盤駆動アーム50が割出し盤駆動プッシャ48に対
して横に動くことを防ぐ(すなわち、割出し盤駆動アー
ム50に対して横方向の支持を提供する)。
【0054】図13で明確に示されているように、割出
し盤30の上面216は、半径方向に延びる一連の溝6
0及び曲線的に延びる複数の溝56を含む。カムボタン
52は、割出し盤駆動プッシャ48の移動中、これらの
溝56及び60に沿って滑るように設計されている。割
出し盤駆動プッシャ48が上部ケース18の後端22に
向けてスライドするとき、カムボタン52は、曲線的に
延びる溝56の1本に沿って移動する。これが割出し盤
30を回転させる。図示する好ましい実施態様では、割
出し盤30の周囲に等間隔にある、半径方向に延びる1
0本の溝60及び曲線的に延びる10本の溝56があ
り、半径方向に延びる溝60それぞれが曲線的に延びる
溝56の対の間に配置されている。したがって、上部ケ
ース18の後端22に向かう割出し盤駆動プッシャ48
の移動は、割出し盤30を1/10回転させることにな
る。
【0055】引き手32がハウジング12の後端16か
ら完全展開位置まで引かれるとき、カムボタン52は、
曲線的に延びる溝56の外端222を隣接する半径方向
に延びる溝60から分ける外側の段220を乗り越え
る。外側の段220は、曲線的に延びる溝56の外端2
22と、隣接する半径方向に延びる溝60の外端224
との深さの差によって形成される。特に、半径方向に延
びる溝60の外端224は、曲線的に延びる溝56の外
端222よりも深い。したがって、カムボタン52が曲
線的に延びる溝56から隣接する半径方向に延びる溝6
0に入ると、割出し盤駆動アーム50の板ばね54の偏
倚力がカムボタン52を下方に移動させて外側の段22
0を越えさせる。外側の段220は、割出し盤駆動プッ
シャ48の移動方向が逆転したとき(以下で説明す
る)、カムボタン52が曲線的に延びる溝56の外端2
22に再び入ることを防ぐ。
【0056】割出し盤30の回転がセンサパック300
を同様に回転させて、次に利用しうるセンサキャビティ
304が、ハウジング12の試験端14に隣接するスタ
ンバイ位置に配されるようにする。センサパック300
は、センサパック300の切欠き324と割出し盤30
のピン44との係合のせいで、割出し盤30とともに回
転する。上記で説明したように、各センサキャビティ3
04は、グルコース試験処置の間に使用される使い捨て
センサ302を含む。
【0057】割出し盤駆動プッシャ48のさらなる後方
への動きは、ガイドブロック182の後壁226によっ
て妨げられる。図示する好ましい実施態様では、後壁2
26は、電子機器アセンブリ62を下部ケース24に配
置されたフレックス回路156に接続するエラストマー
コネクタ174を保持するためのスロット付きハウジン
グ180を含む。割出し盤駆動プッシャ48が完全展開
位置にあるとき(図6を参照)、割出し盤駆動プッシャ
48の内縁228がガイドブロック182の後壁226
と係合する。
【0058】そして、この完全展開位置から、引き手3
2を手で内側に押し戻してスタンバイ位置(図1)を通
過させ、試験位置(図7)に入れる。先に示したよう
に、引き手32の内への移動が割出し盤駆動機構34を
してセンサ302をセンサパック300から取り出さ
せ、そのセンサパック302を試験位置に配置させる。
【0059】図13及び14で明確に示されているよう
に、割出し盤駆動機構34は、割出し盤駆動プッシャ4
8に旋回可能に取り付けられたナイフブレードアセンブ
リ58を含む。ナイフブレードアセンブリ58は、1対
のピボットピン234によって割出し盤駆動プッシャ4
8に旋回可能に接続される第一端232を有するスイン
グアーム230を含む。ナイフブレード36がスイング
アーム230の第二端236に接続されている。スイン
グアーム230の第二端236はまた、それぞれ横方向
に延びる支柱の形状にある、第一のカム従動子238及
び第二のカム従動子240を含む。第一のカム従動子2
38は、ガイドブロック182、ハウジングガイド18
6及びカバー機構188によってナイフブレードアセン
ブリ58の片側に形成された経路をたどるように設計さ
れている。特に、この経路は、カム突起242とカバー
機構188との間の上経路244及びカム突起242と
ガイドブロック182との間の下経路246を形成する
ハウジングガイド186上のカム突起242によって形
成される。第一のカム従動子238が上経路244に配
置されているとき、ナイフブレード36は引き込み位置
にある。他方、第一のカム従動子238が下経路246
に配置されているとき、ナイフブレード36は展開位置
にある。上経路244及び下経路246は、カム突起2
42の両端で接続されて連続ループを形成し、このルー
プの周囲を第一のカム従動子238が移動することがで
きる。
【0060】第二のカム従動子240は、ハウジングガ
イド186に取り付けられたカムばね248と係合す
る。以下に説明するように、割出し盤駆動プッシャ48
がまずスタンバイ位置から展開位置に向けて後方に引か
れると、カムばね248は、ナイフブレードアセンブリ
58を下経路246から上経路244に案内する。割出
し盤駆動プッシャ48はまた、割出し盤駆動プッシャ4
8がまず展開位置から試験位置に向けて前方に押される
とき、ナイフブレード36を展開位置に向けて偏倚させ
るためのばね250を含む。図示する好ましい実施態様
では、ばね250は、スイングアーム230の上面を押
す板ばねを含む。
【0061】引き手32が展開位置から試験位置まで手
で押されると、割出し盤駆動プッシャ48は、ハウジン
グ12の試験端又は前端14に向けて横方向に押され
る。割出し盤駆動プッシャ48が前方に動き始めると、
ばね250は、スイングアーム230を割出し盤30に
向けて下に偏倚させて、第一のカム従動子238がカム
突起242の内端268の傾斜面252と係合し、下経
路246に押し込まれるようにする。これは、ナイフブ
レード36をして展開位置をとらせ、それにより、ナイ
フブレード36が割出し盤30のナイフスロット46を
通過して外に突出して、センサキャビティ304のうち
1個を覆っている保護箔310を穿刺し、その中に収容
されたセンサ302の後端308の切欠き312と係合
する。割出し盤駆動プッシャ48が上部ケース18の前
端20に向けて動き続けると、第一のカム従動子238
は下経路246に沿って移動を続け、それにより、ナイ
フブレード36を、ナイフスロット46から突出する展
開位置にとどまらせて、ナイフスロット46に沿って移
動し、センサ302を前方に押してセンサキャビティ3
04の外に出し、ハウジング12の前端14の試験位置
に入れる。センサ302の前端306がガイドブロック
182の前端に形成されたセンサ開口254から外に突
出しているとき、センサ302は試験位置にある。試験
位置にあるとき、センサ302は、ナイフブレード36
とセンサ302の後端308の切欠き312との係合に
より、センサ開口254を通って押し戻されることを防
止される。
【0062】割出し盤駆動プッシャ48が試験位置に達
すると、割出し盤駆動プッシャ48の前端204がセン
サアクチュエータ40及びリリースボタン66と同時に
係合する。特に、割出し盤駆動プッシャ48の前端20
4は、リリースボタン66と係合し、それを外向きに押
して、上部ケース18の上面から上方に突出させる。同
時に、割出し盤駆動プッシャ48の前端204がセンサ
アクチュエータ40のコンタクトパッド256と係合し
て、センサアクチュエータ40を下方に押しやる。この
下向きの動きが、グルコース試験処置の場合、センサア
クチュエータ40上の1対の金属接点38をガイドブロ
ック182のセンサ開口254の中に突出させ、センサ
302上の接点314と係合させる。金属接点38はま
た、摩擦力をセンサ302に加えて、グルコース試験処
置が完了する前に、センサ302がセンサ開口254か
ら時期尚早に抜けることがないようにする。図示する好
ましい実施態様では、金属接点38は、いくぶん可撓性
であり、ステンレス鋼でできている。ハウジングガイド
186は、金属接点38が曲がることを防ぐため、金属
接点38に隣接して配置されたサポートリブ187を含
む。先に説明したように、金属接点38は、グルコース
試験処置の間、センサ302と電子機器アセンブリ62
との間で電気信号の送信を可能にする。
【0063】グルコース試験処置が完了すると、リリー
スボタン66を押してセンサ302を試験位置から解放
する。リリースボタン66は、割出し盤駆動プッシャ4
8の前端204と斜めに係合する傾斜接触面258を有
する。リリースボタン66が押されると、傾斜接触面2
58は、割出し盤駆動プッシャ48の前端204に沿っ
てスライドし、それにより、割出し盤駆動プッシャ48
を試験位置から後方に移動させ、スタンバイ位置に入れ
る。図示する好ましい実施態様では、割出し盤駆動プッ
シャ48は、0.080インチ(0.2032cm)の距
離だけ横方向に動く。スタンバイ位置への割出し盤駆動
プッシャ48の移動はまた、割出し盤駆動プッシャ48
の前端204をセンサアクチュエータ40の接触パッド
256から外し、それにより、センサアクチュエータ4
0をセンサ302から離れさせ、外す。そして、センサ
分与装置10の前端14を下方に傾けることにより、セ
ンサ302を取り外すことができる。
【0064】上述したように、割出し盤駆動プッシャ4
8を展開位置から試験位置に向けて押すと、割出し盤駆
動アーム50のカムボタン52が半径方向に延びる溝6
0の1本に沿って移動して、割出し盤30及びセンサパ
ック300が回転することを防ぐ。半径方向に延びる溝
60は、溝60の深さを変化させる傾斜部260を含
む。特に、傾斜部260は、半径方向に延びる溝60の
中央部が曲線的に延びる溝56よりも浅くなるよう、半
径方向に延びる溝60の深さを減らす。半径方向に延び
る溝60はまた、その内端264の近く(すなわち、割
出し盤30の中心の近く)に内側の段262を含む。内
側の段262は、半径方向に延びる溝60の内端264
と曲線的に延びる溝56の内端266との接合部に沿っ
て形成されている。割出し盤駆動プッシャ48が展開位
置から試験位置に向けて押されると、カムボタン52が
半径方向に延びる溝60の傾斜部260を駆け上がり、
内側の段262を越え、隣接する曲線的に延びる溝56
に入る。割出し盤駆動アーム50の板ばね54の偏倚力
がカムボタン52を下方に移動させて内側の段262を
越えさせる。内側の段262は、割出し盤駆動プッシャ
48の移動方向が逆転したとき、カムボタン52が半径
方向に延びる溝60に再び入ることを妨げる(割出し盤
駆動プッシャ48の外向きの動きに関連して上記で説明
したとおり)。
【0065】割出し盤駆動プッシャ48が試験位置に達
すると、第一のカム従動子238はカム突起242の外
端270を通過する。同時に、第二のカム従動子240
がカムばね248の端部を越え、第一のカム従動子23
8がカム突起242の外端270に近づくとき、カムば
ね248の端部は上方に引っ込み、道をあける。ひとた
び第一のカム従動子238がカムばね248の端部を通
過すると、割出し盤駆動プッシャ48の移動方向が逆転
し展開位置に向けて外向きに引かれるとき、カムばね2
48は下方に移動して第二のカム従動子240と係合
し、それを案内する。特に、割出し盤駆動プッシャ48
が続けて展開位置に向けて外向きに引かれるとき、カム
ばね248は第二のカム従動子240を上方に案内し
て、第一のカム従動子238が上経路244に入り、ナ
イフブレード36が引き込まれるようにする。
【0066】上記で説明したように、割出し盤駆動プッ
シャ48が上方に引かれると試験処置が始まる。割出し
盤駆動プッシャ48の外への移動の間、割出し盤駆動ア
ーム50のカムボタン52は、曲線的に延びる溝56の
1本に沿って移動して、割出し盤30を回転させる。こ
の外向きの動きの間、ナイフブレードアセンブリ58の
第一のカム従動子238は上経路244に沿って移動す
る。その結果、ナイフブレード36が割出し盤30のナ
イフスロット46から引き込まれて、割出し盤30は、
曲線的に延びる溝56の中のカムボタン52の動作に応
答して自由に回転するようになる。割出し盤駆動プッシ
ャ48が完全に展開した位置に達すると、第一のカム従
動子238は、カム突起242の内端268を越え、ナ
イフブレードアセンブリ58のスイングアーム230に
対するばね250の偏倚力によって下経路246の中に
案内される。
【0067】センサ分与装置10を作動させる前に、セ
ンサパック300がまだ装填されていないか、又は以前
に装填したセンサパック300中のセンサのすべてが使
用済みであるならば、まず、センサパック300をセン
サ分与装置10に装填しなければならない。センサパッ
ク300を装填するためには、下部ケース24のラッチ
72を押すことにより、下部ケース24と上部ケース1
8とを開く。図示する好ましい実施態様では、下部ケー
ス24と上部ケース18との開放が、エラストマーコネ
クタ174を自動較正ディスク158上の接点166か
ら切り離し、それにより、自動較正ディスク158と電
子機器アセンブリ62との電気接続を遮断する。これ
が、センサパック300中の未使用センサ302の数を
数える電子カウンタ(電子機器アセンブリ62の一部)
をゼロ(0)にリセットする。
【0068】そして、開放したハウジング12をひっく
り返して、割出し盤30の下面214が図3に示すよう
に上方に向くようにする。そして、センサパック300
の周囲の切欠き324を割出し盤30上のピン44と整
合させることにより、センサパック300を割出し盤3
0の上に配置する。そして、下部ケース24を旋回させ
て上部ケース18の上に載せ、センサパック300をハ
ウジングの中に閉じ込める。ひとたびラッチ72によっ
て下部ケース24を上部ケース18に固着したならば、
センサ分与装置10は作動が準備される。
【0069】以下、センサ分与装置10の作動を簡潔に
記載する。まず、引き手32を、ハウジング12の後端
16に隣接するスタンバイ位置(図1)からハウジング
12の後端16から離れた展開位置(図6)まで手で引
っ張る。引き手32の外への動きがセンサ分与装置10
をONにする。引き手32の外への動きはまた、割出し
駆動アーム50上のカムボタン52を、割出し盤30の
上面216上の曲線的に延びる溝56の1本に沿って移
動させて、割出し盤30を完全な一回転の1/10だけ
回転させる。割出し盤30の回転がセンサパック300
を回転させて、センサキャビティ304の次の1個が、
ハウジング12の試験端14と整合するスタンバイ位置
に配されるようにする。同時に、ナイフブレードアセン
ブリ58が引き込まれ、割出し盤30の中心に向けて動
かされる。
【0070】次に、引き手32を展開位置(図6)から
手で内に押し戻して、スタンバイ位置(図1)を越えさ
せ、試験位置(図7)に入れる。引き手32の内への動
きがナイフブレードアセンブリ58を下向きに旋回させ
て、ナイフブレード36が、スタンバイ位置でセンサキ
ャビティ304を覆う保護箔310の一部を穿刺し、セ
ンサキャビティ304中のセンサ302と係合するよう
になる。引き手32がハウジング12に向けて戻り続け
ると、ナイフブレードアセンブリ58がセンサ302を
センサキャビティ304の外に押し出し、ハウジング1
2の前端14の試験位置に入れる。同時に、割出し盤駆
動アーム50のカムボタン52が半径方向に延びる溝6
0の1本に沿って移動して、割出し盤30が回転するこ
とを防ぐ。
【0071】センサ302がセンサキャビティ304か
ら完全に弾き出され、ハウジング12の前端14から突
出する試験位置に押し込まれたのち、センサアクチュエ
ータ40がセンサ302と係合してセンサ302を試験
位置に保持し、センサ302を電子機器アセンブリ62
に結合する。そこで、センサの前端306を試験する血
滴に挿入すると、その血液が電子機器アセンブリ62に
よって分析される。そして、分析結果がセンサ分与装置
10の液晶表示装置64に表示される。
【0072】ひとたび血液の分析が完了すると、上部ケ
ース18のリリースボタン66を押して、センサアクチ
ュエータ40を外し、センサ302を解放し、そのセン
サを、ハウジング12の前端14を下方に傾けることに
よって廃棄処分することができる。
【0073】例示した実施態様の詳細に関して本発明を
説明したが、これらの詳細は、特許請求の範囲で規定す
る発明の範囲を限定しようとするものではない。たとえ
ば、センサ分与装置10は、血中グルコース以外の流体
を試験するために使用することもできる。実際、センサ
分与装置10は、試薬物質によって分析することができ
るいかなる化学物質流体の分析に関連して使用すること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具現化する血中グルコースセンサ分与
装置の上斜視図である。
【図2】図1の血中グルコースセンサ分与装置の下斜視
図である。
【図3】センサパックの挿入を示す、開放位置にある図
1の血中グルコースセンサ分与装置の斜視図である。
【図4】割出し盤に装填されたセンサパックを示す、開
放位置にある図1の血中グルコースセンサ分与装置の斜
視図である。
【図5】下ドアが開放位置にある、図1の血中グルコー
スセンサ分与装置の上斜視図である。
【図6】割出し盤駆動プッシャが展開位置にある、図1
の血中グルコースセンサ分与装置の上斜視図である。
【図7】割出し盤駆動プッシャが試験位置にあり、セン
サがセンサ開口から突出している、図1の血中グルコー
スセンサ分与装置の上斜視図である。
【図8】図1の血中グルコースセンサ分与装置とで使用
するためのセンサの上斜視図である。
【図9】センサパックのベース部から分離させた保護箔
を示す、図1の血中グルコースセンサ分与装置とで使用
するためのセンサパックの分解斜視図である。
【図10】図1の血中グルコースセンサ分与装置の部品
サブアセンブリの分解斜視図である。
【図11】図1の血中グルコースセンサ分与装置の上部
ケースサブアセンブリの構成部品の分解斜視図である。
【図12】図1の血中グルコースセンサ分与装置の下部
ケースサブアセンブリの構成部品の分解斜視図である。
【図13】図1の血中グルコースセンサ分与装置の割出
し盤駆動機構及び割出し盤サブアセンブリの構成部品の
分解上斜視図である。
【図14】図1の血中グルコースセンサ分与装置の割出
し盤駆動機構及び割出し盤サブアセンブリの構成部品の
分解下斜視図である。
【図15】図1の血中グルコースセンサ分与装置の電池
トレーサブアセンブリの構成部品の分解斜視図である。
【図16】図1の血中グルコースセンサ分与装置の電子
機器アセンブリの構成部品の分解斜視図である。
【図17】図1の血中グルコースセンサ分与装置の電子
機器サブアセンブリの上斜視図である。
【図18】図1の血中グルコースセンサ分与装置の電子
機器サブアセンブリの下斜視図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ラッセル・ジェイ・ミシンスキー アメリカ合衆国、インディアナ州、46635、 サウス・ベンド、ヘプラー・ストリート 3228 Fターム(参考) 2G058 BB03 BB07 CC09 CC11 CD03 CD18 CF01 CF12 EB19 GA11 GD01 GD07

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセンサを収容するセンサパックを
    取り扱うように適合され、前記複数のセンサそれぞれが
    前記センサパック上のセンサキャビティに配置され、保
    護覆い箔によって封入されているものであり、さらに前
    記複数のセンサの1個を使用して試験を実施するように
    適合されたセンサ分与装置であって、 前端及び後端を有し、試験を実施するために前記センサ
    の1個が中に配置されるのに通るセンサスロットをさら
    に含む外ハウジング(前記センサスロットは外ハウジン
    グの前端に配置されている)と、 外ハウジングのほぼ中に配置され、前記センサパックを
    支持し、回転させるための割出し盤と、前記割出し盤を
    回転させるための割出し盤駆動アームと、前記覆い箔を
    穿刺し、前記センサの1個を前記センサキャビティから
    前記センサスロットを通して弾き出すためのナイフブレ
    ードアセンブリと、前記割出し盤駆動アーム及び前記ナ
    イフブレードアセンブリを動かすための引き手とを含む
    機構と、 試験を実施し、試験結果を表示するための、外ハウジン
    グのほぼ中に配置された電子機器アセンブリと、 センサスロットにほぼ隣接して配置され、前記センサス
    ロットに配置されたセンサと係合し、センサ上の接点に
    接続し、センサと前記電子機器アセンブリとの間で電気
    信号を伝送するように適合されたセンサアクチュエータ
    と、 外ハウジングのほぼ表面に配置され、前記センサアクチ
    ュエータをセンサスロットに配置されたセンサから外す
    ように動くことができるセンサリリースと、を含むセン
    サ分与装置。
  2. 【請求項2】 引き手が、外ハウジングの後端に隣接す
    る試験位置と、外ハウジングの後端から外に離間した展
    開位置との間で動かすことができ、前記引き手を試験位
    置から展開位置まで動かすと前記割出し盤が回転し、展
    開位置から試験位置まで動かすと前記覆い箔が穿刺さ
    れ、前記センサの1個が前記センサキャビティから前記
    センサスロットを通して弾き出される、請求項1記載の
    センサ分与装置。
  3. 【請求項3】 引き手をスタンバイ位置まで動かすこと
    ができ、前記スタンバイ位置が試験位置と展開位置との
    間に位置し、センサリリースを動かすと引き手が試験位
    置からスタンバイ位置まで動かされ、センサがセンサス
    ロットから解放される、請求項2記載のセンサ分与装
    置。
  4. 【請求項4】 機構が可動割出し盤駆動プッシャをさら
    に含み、前記割出し盤駆動アーム及び前記ナイフブレー
    ドアセンブリが前記割出し盤駆動プッシャに取り付けら
    れ、前記引き手が前記割出し盤駆動プッシャの後端に固
    着されている、請求項1記載のセンサ分与装置。
  5. 【請求項5】 センサアクチュエータが前記割出し盤駆
    動プッシャの前端と係合して、センサアクチュエータを
    センサスロットに配置されたセンサと係合させ、さら
    に、センサリリースが割出し盤駆動プッシャの前端と係
    合して、センサアクチュエータをセンサスロットに配置
    されたセンサから外す、請求項4記載のセンサ分与装
    置。
  6. 【請求項6】 センサリリースが、割出し盤駆動プッシ
    ャの移動に対して垂直な方向に動くことができ、前記セ
    ンサリリースが、割出し盤駆動プッシャの前端と斜めに
    係合するように設計された傾斜面を含み、センサリリー
    スの移動が割出し盤駆動プッシャを移動させるようにな
    っている、請求項5記載のセンサ分与装置。
  7. 【請求項7】 センサリリースが、外ハウジングの表面
    から外に突出するボタンを含み、前記ボタンを押すとセ
    ンサアクチュエータがセンサスロットに配置されたセン
    サから外れる、請求項1記載のセンサ分与装置。
  8. 【請求項8】 前記電子機器アセンブリが、前記センサ
    アクチュエータに電気的に接続されたプリント回路板
    と、電気信号に応答して電子機能を実行するための、プ
    リント回路板に取り付けられた電気部品と、電気信号を
    電気部品に供給するための、プリント回路板に取り付け
    られた少なくとも1個のボタンと、前記試験結果を表示
    するための、プリント回路板に取り付けられた液晶表示
    装置とを含む、請求項1記載のセンサ分与装置。
  9. 【請求項9】 電子機器アセンブリが、センサ分与装置
    を別個の電子装置に接続するための、プリント回路板に
    取り付けられた通信インタフェースをさらに含む、請求
    項8記載のセンサ分与装置。
  10. 【請求項10】 電子機器アセンブリが、前記電気部品
    に電力を供給するための電池に接続するための、プリン
    ト回路板に取り付けられた電池端子をさらに含む、請求
    項8記載のセンサ分与装置。
  11. 【請求項11】 流体試験センサを使用することによっ
    て試験を実施するように適合されたセンサ分与装置であ
    って、前記流体試験センサが、前記センサ分与装置に挿
    入された使い捨てセンサパックによって供給されるもの
    であり、前記センサパックが、保護箔によって覆われた
    複数のセンサキャビティを有するものであり、前記流体
    試験センサが、前記試験の実施の前には、前記センサキ
    ャビティの1個に封入されているものであり、前記セン
    サ分与装置が、 前端及び後端を有し、上部ケース及び下部ケースをさら
    に含む外ハウジング(前記上部ケース及び前記下部ケー
    スは、外ハウジングの後端の近くでクラムシェル式に旋
    回可能に接続されて、外ハウジングを開放させてセンサ
    パックの挿入を可能にする)と、 外ハウジングの前端の近くに配置され、前記センサパッ
    クの挿入ののち上部ケースを下部ケースに接続して前記
    外ハウジングを閉じるように適合されたラッチと、 外ハウジングの前端に配置され、前記流体試験センサを
    受けるように適合されたセンサスロット(前記試験の実
    施中に前記流体試験センサが前記センサスロットを介し
    て外に突出する)と、 前記センサパックを支持し、回転させるための、前記外
    ハウジングの中に回転可能に取り付けられ、曲線的に延
    びる複数の溝及び半径方向に延びる複数の溝を含み、半
    径方向に延びる溝それぞれが、曲線的に延びる溝の隣接
    する対の間に配置されているものである割出し盤と、 割出し盤を回転させ、流体試験センサを前記センサパッ
    クから弾き出すための、前記外ハウジングのほぼ中に配
    置され、横方向に動かすことができ、前記割出し盤を回
    転させるための割出し盤駆動アームを含み、前記割出し
    盤駆動アームが、曲線的に延びる溝及び半径方向に延び
    る溝の1本と係合するように適合されたカムボタンを有
    するものであり、流体試験センサをセンサパックから弾
    き出すためのナイフブレードアセンブリをさらに含み、
    前記ナイフブレードアセンブリが、前記保護箔を穿刺
    し、流体試験センサと係合して前記流体試験センサを前
    記センサキャビティから前記センサスロットを通して弾
    き出すように適合されたナイフブレードを有するもので
    ある割出し盤駆動プッシャと、 前記割出し盤駆動プッシャを動かすための、外ハウジン
    グのほぼ後端に配置され、割出し盤駆動プッシャの後端
    に固着され、外ハウジングの後端に隣接する試験位置
    と、外ハウジングの後端から外に離間した展開位置との
    間で動かすことができ、試験位置から展開位置まで動か
    されるとき前記割出し盤を回転させ、展開位置から試験
    位置まで動かされるとき前記覆い箔を穿刺し、前記流体
    試験センサを前記センサキャビティから前記センサスロ
    ットを通して弾き出す引き手と、 試験を実施し、試験結果を表示するための、プリント回
    路板と、電気信号に応答して電子機能を実行するため
    の、プリント回路板に取り付けられた電気部品と、電気
    信号を電気部品に供給するための、プリント回路板に取
    り付けられた複数のボタンと、前記試験結果を表示する
    ための、プリント回路板に取り付けられた液晶表示装置
    と、電池に接続して電力を供給するための、前記プリン
    ト回路板に取り付けられた電池端子と、を含む電子機器
    アセンブリと、 流体試験センサを電子機器アセンブリに接続するため
    の、前記外ハウジング内に前記センサスロットに隣接し
    て配置され、前記引き手が試験位置にあるとき前記セン
    サスロット中の前記流体試験センサと係合し、それを保
    持するように適合され、前記流体試験センサが前記セン
    サスロット中に配置され、前記引き手が試験位置にある
    とき流体試験センサ上の接点に接続して、電気信号を前
    記流体試験センサと前記電子機器アセンブリのプリント
    回路板との間で伝送するように適合された金属接点を有
    するセンサアクチュエータと、 外ハウジングのほぼ表面に配置され、前記センサアクチ
    ュエータをセンサスロットに配置された流体試験センサ
    から外し、前記流体試験センサを前記センサスロットか
    ら放出することを可能にするセンサリリースと、を含む
    センサ分与装置。
  12. 【請求項12】 引き手をスタンバイ位置に動かすこと
    ができ、前記スタンバイ位置が試験位置と展開位置との
    間に位置し、前記引き手が試験位置からスタンバイ位置
    まで動かされると前記センサアクチュエータの金属接点
    が前記流体試験センサ上の接点から切り離され、さら
    に、センサリリースの移動によって前記引き手が前記試
    験位置から前記スタンバイ位置まで動かされる、請求項
    11記載のセンサ分与装置。
  13. 【請求項13】 センサアクチュエータが前記割出し盤
    駆動プッシャの前端と係合して、センサアクチュエータ
    をセンサスロットに配置されたセンサと係合させ、さら
    に、センサリリースが割出し盤駆動プッシャの前端と係
    合して、センサアクチュエータをセンサスロットに配置
    されたセンサから外す、請求項11記載のセンサ分与装
    置。
  14. 【請求項14】 センサリリースが、割出し盤駆動プッ
    シャの移動に対して垂直な方向に動くことができ、前記
    センサリリースが、割出し盤駆動プッシャの前端と斜め
    に係合するように設計された傾斜面を含み、センサリリ
    ースの移動が割出し盤駆動プッシャを移動させるように
    なっている、請求項13記載のセンサ分与装置。
  15. 【請求項15】 センサリリースが、外ハウジングの表
    面から外に突出するボタンを含み、前記ボタンを押すと
    センサアクチュエータがセンサスロットに配置されたセ
    ンサから外れる、請求項11記載のセンサ分与装置。
  16. 【請求項16】 複数のセンサを収容するセンサパック
    を取り扱うように適合され、前記複数のセンサそれぞれ
    が前記センサパック上のセンサキャビティに配置され、
    保護覆い箔によって封入されているものであり、さらに
    前記複数のセンサの1個を使用して試験を実施するよう
    に適合され、試験を実施するために前記センサの1個が
    配置されるのに通る、外ハウジングの前端に配置された
    センサスロットを有する外ハウジングを含み、前記セン
    サパックを支持し、回転させるための割出し盤と、可動
    割出し盤駆動プッシャと、前記割出し盤を回転させるた
    めの、割出し盤駆動プッシャに取り付けられた割出し盤
    駆動アームと、前記覆い箔を穿刺し、前記センサの1個
    を前記センサキャビティから前記センサスロットを通し
    て弾き出すための、割出し盤駆動プッシャに取り付けら
    れたナイフブレードアセンブリと、前記割出し盤駆動プ
    ッシャを動かすための、割出し盤駆動プッシャの端部に
    固着され、外ハウジングの後端に隣接する試験位置と、
    外ハウジングの後端から外に離間した展開位置と、試験
    位置と展開位置との間に位置するスタンバイ位置との間
    で動かすことができる引き手とを有する機構をさらに含
    み、前記引き手が試験位置にあるとき前記割出し盤駆動
    プッシャと係合するためのセンサリリースをさらに含む
    センサ分与装置を作動させる方法であって、 a)前記引き手がスタンバイ位置にあるとき前記引き手
    を使用者の親指と他の指の間で把持するステップと、 b)前記引き手をスタンバイ位置から展開位置まで引い
    て前記割出し盤駆動プッシャを動かし、前記割出し盤駆
    動アームをして前記割出し盤を回転させるステップと、 c)前記引き手を展開位置から試験位置まで押して前記
    割出し盤駆動プッシャを動かし、前記ナイフブレードア
    センブリをして覆い箔を穿刺させ、前記センサの1個を
    前記センサキャビティから前記センサスロットを通して
    弾き出させるステップと、 d)前記センサスロットに配置されたセンサを使用する
    ことによって試験を実施するステップと、 e)試験によって生成された試験結果を外ハウジングに
    配置された液晶表示装置上で見るステップと、 f)前記センサリリースを起動して前記割出し盤駆動プ
    ッシャと係合させ、引き手を試験位置からスタンバイ位
    置まで動かしてセンサをセンサスロットから解放するス
    テップと、を含む方法。
  17. 【請求項17】 センサ分与装置が、センサスロットに
    ほぼ隣接して配置され、前記引き手が試験位置にあると
    き前記センサスロット中に配置されたセンサと係合する
    ように適合されたセンサアクチュエータをさらに含み、
    ステップc)が、前記センサアクチュエータを前記セン
    サスロット中に配置されたセンサと係合させることを含
    み、ステップf)が、前記センサアクチュエータを前記
    センサスロット中に配置された前記センサから外すこと
    を含む、請求項16記載のセンサ分与装置を作動させる
    方法。
  18. 【請求項18】 センサリリースがボタンを含み、ステ
    ップf)でセンサリリースを起動するステップが前記ボ
    タンを押すことを含む、請求項16記載のセンサ分与装
    置を作動させる方法。
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