JP4475878B2 - オーニング装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、店頭などにおいて、日除けや雨除けなどのために開閉体を、開閉動作することで張設・保持・収納するオーニング装置に係り、特に開閉体収納時における各部材の納まりに改良を加えたオーニング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図1は、従来のオーニング装置の構成を示す概略図である。オーニング装置は、図1に示すように、例えば、店舗や住宅家屋などの建物の外壁等に取付ブラケット101を介して取り付けられる。なお、図1では、オーニング装置の左側だけを透視図として示し、示された左側だけの構成について説明を行なうが、同様の構成のものが右側にも存在することは言うまでもないので、その説明は省略する。取付ブラケット101は、上辺が長く、中辺と下辺が同じ長さをしたE字形をしている。このE字形の取付ブラケット101の中辺と下辺との間に角柱形状のアーム支持枠103がボルトとナットによって締め付け固定されている。このアーム支持枠103の左右両端近傍であって、取付ブラケット101の内側には、位置2自由度を有するリンク方式の関節アーム105,106がアームブラケット107を介して取り付けられている。関節アーム105の一端と関節アーム106の一端は、関節部材を介して回転自在に結合されている。
【0003】
関節アーム105の他端は関節部材を介してアームブラケット107に結合され、関節アーム106の他端は関節部在を介してキャンバス支持前枠108に回転自在に結合されている。なお、図示しないが、関節アーム105,106の内部には、関節アーム105,106を伸張させるような付勢力を作用させる引張コイルスプリングなどの弾性体を有する。従って、左右に取り付けられた関節アームによって、キャンバス支持前枠108には常に前方に向かって伸張しようとする付勢力が加わることになる。キャンバス支持前枠108は、日除け又は雨覆いとなる合成繊維製布地のキャンバス109の一端側が取り付けられる。キャンバス109の他端側は、巻取パイプ110に巻き回されている。巻取パイプ110は、アーム支持枠103の両端部に取り付けられたエンドブラケット111に回動自在に支持されている。
【0004】
巻取パイプ110は、中空パイプ形状をしている。オーニング装置が電動で開閉を行なう場合には、巻取パイプ110のいずれか一方の端部に、駆動源としての回転モータが内装される。なお、回転モータは巻取パイプ110内にあるので図示していない。回転モータの本体外側と巻取パイプ110の内側とが固定され、回転モータの出力軸がエンドブラケット111に回転しないようにボルトなどで固定されている。従って、回転モータが正方向に回転することによって、キャンバス109は繰り出されるように動作し、逆方向に回転することによってキャンバス109は巻き取られるように動作する。すなわち、回転モータを正逆方向に回転させることによって開閉体であるキャンバス109の開閉動作を制御している。
【0005】
カバープレートは、上部カバー112と左右両端の側カバー113,114とで構成される。上部カバー112は、前縁が下向きに湾曲し、その断面形状が略J字状に形成された湾曲したアルミ合金などを素材とする板材で構成され、両端近傍における下面が取付ブラケット101(右側にも取付ブラケットが存在するがカバープレートに隠れていて図示されていない)の上端に固定されて、巻取パイプ110とこれに巻回されるキャンバス109を上方より覆い、かつ、側カバー113,114にて左右の外側面側を覆うようになっている。なお、この上部カバー112は、左右幅方向に長尺なことからそのたわみを防止するために、略L字形状のサポートブラケットが略中間位置に設けられ、上部カバー112を支持するようになっている。なお、このサポートブラケットについては図示を省略してある。
【0006】
このようなオーニング装置は、日除けなどとしての機能をもたせることから、通常、屋外に配設されるものである。そのため、キャンバス109を巻取パイプ110に巻き取った状態では、巻き取られた状態のキャンバス109と屈曲されたアーム105,106とキャンバス支持前枠108が、建物壁面に表出状態で位置する構造となる。従って、キャンバス109を張設していない、すなわち日除けなどとして使用していない状態では、軒先にオーニング装置の機構部分などが目視されることとなり、外観上好ましくない。さらに、キャンバス109の一端側縁部分は常に風雨及び太陽光に晒されることから、日焼け等を起こし、その一端側縁部分のみ色彩が褪せるなどの不具合が生じるので、キャンバス109が巻き取られた状態で、キャンバス109を前面より覆い隠し、また、機構部分等の隠蔽を行うことを可能としたオーニング装置が提案されている。このようなオーニング装置として特許文献1に記載されたものがある。
【特許文献1】
特開2000−120242号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載されたものは、上部カバー112の前縁下部に開閉自在のカバープレートを設けたものであり、巻取パイプに巻回され収納されているキャンバスを、前面側からカバープレートにて覆い隠すので、アームの屈曲状態によって巻取パイプに巻き取ることのできないキャンバスの先端縁側を覆い隠すことができ、直接風雨や太陽光に晒されることもなくなり、これにより、キャンバスの先端部側のみの色褪せなどの不具合を起こすことを防止するという優れた効果がある。
【0009】
特許文献1のような揺動可能なカバープレートを設けるものの他に、キャンバス支持前枠を図2に示すようなボックス型前枠115とし、キャンバス収納時には上部カバー112と前枠115が一体となって全体的に収納ボックスを形成するように構成されたボックスタイプのオーニング装置が提案されている。
【0010】
特許文献1に記載されたようなオーニング装置もボックスタイプのオーニング装置も取付施工時にはアーム支持枠103、巻取パイプ110、上部カバー112、キャンバス支持前枠108又はボックス型前枠115がほぼ平行となるように関節アーム105,106及びアームブラケット107などの取付角度などを調整し、キャンバス支持前枠108又はボックス型前枠115が収納された時の外部からの見栄えがよくなるようにしている。
【0011】
ところが、このようなオーニング装置は、繰り出して張設・保持動作や繰り戻し収納動作を長期間繰り返したり、張設・保持の状態で風圧や積雪などによって、収納時にキャンバス支持前枠108又はボックス型前枠115がアーム支持枠103、巻取パイプ110及び上部カバー112に対して傾斜した状態となり、その傾斜角度が大きくなると上部カバー112とボックス型前枠115が接触したり、両者が重なり合ったりして、スムースな収納に支障をきたすおそれがある。
【0012】
この発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、キャンバス等の開閉体手段をより円滑に収納することができるオーニング装置を提供することを目的とする。
【0013】
この発明に係るオーニング装置の第1の特徴は、アーム支持手段に設けられたアーム手段の先端部に、前枠金具手段を介して支持された前枠手段に固定された開閉体手段を巻取手段に巻き取ったり、巻き戻したりすることによって前記開閉体手段の開閉動作を行なうオーニング装置において、前記開閉体手段の巻き取りに伴い前記アーム手段が収納される時に、前記前枠手段と前記アーム支持手段とのそれぞれ対向する部分に、前記前枠手段を所定の位置に位置決めするためのガイド手段を備えたことにある。開閉体手段であるキャンバスが巻取手段に巻き取られることによって、アーム手段は例えばほぼ伸長した状態から折れ曲がるなどにより収納され、それに応じて前枠手段もアーム支持手段側に移動する。このときに、移動中の前枠手段はガイド手段によって、所定の位置に位置決めされるようになるので、開閉体手段の円滑な収納が可能となる。なお、アーム手段は、伸長した状態から折れ曲がるものであっり、アーム自体が回転移動することによって前枠手段を移動させるものであったり、アーム自体が伸縮するものであってもよい。
【0014】
この発明に係るオーニング装置の第2の特徴は、前記第1の特徴に記載のオーニング装置において、前記ガイド手段は、前記アーム手段を所定の角度で前記アーム支持手段に固定するアームブラケット手段上に設けられ、前記収納時に前記前枠手段の一部分に接触しながら前記前枠手段全体を移動させる前枠ガイド手段と、前記前枠手段上に設けられ、前記前枠手段が前記前枠ガイド手段に対して接触移動する範囲を規制するガイド規制部とから構成されることにある。これは、ガイド手段の構成に関するものである。ガイド手段は、アーム支持手段側のアームブラケット手段上に設けられる前枠ガイド手段と、前枠手段上にその一部分を利用して設けられたガイド規制部とから構成される。開閉体手段が巻取手段に巻き取られ、アーム手段が例えばほぼ伸長した状態から折れ曲がるなどにより収納され、それに応じて前枠手段がアーム支持手段側に移動するときに、移動中の前枠手段の一部分が前枠ガイド手段に接触しながら移動する。このとき、ガイド規制部によって前枠手段の移動が規制され、その位置に位置決め固定される。これによって、前枠手段は常に同じ位置又は略同じ位置に位置決め固定されるようになる。なお、請求項2では、前枠ガイド手段をアーム支持手段側に設け、前枠ガイド手段に接触する部分を前枠手段とし、ガイド規制部を前枠手段に形成しているが、同様のものを逆に設けてもよい。
【0015】
この発明に係るオーニング装置の第3の特徴は、前記第2の特徴に記載のオーニング装置において、前記前枠手段は、前記前枠金具手段を介して支持され、前記開閉体手段を固定すると共に前記前枠ガイド手段に接触移動する部分を備えた前枠本体手段と、前記前枠本体手段に前記前枠金具手段を覆うように設けられ、前記ガイド規制部を備えた前枠カバー手段とから構成されることにある。これは、前枠手段を前枠本体手段と前枠カバー手段とで分割可能に構成したものである。このように前枠手段を分割することによって、前枠カバー手段だけを後付けしたり、また施行後に取り外したりすることができ、施行時の前枠保持手段のアーム角度調整などを容易に行うことができる。なお、この発明では前枠手段を2分割する場合について言及しているが、これよりも多い3分割以上としてもよいことは言うまでもない。
【0016】
この発明に係るオーニング装置の第4の特徴は、前記第1、第2又は第3の特徴に記載のオーニング装置において、前記前枠金具手段は、前記アーム手段の取り付け角度が変化した場合でも、前記収納時における前記前枠ガイド手段同士の位置関係がほぼ同じとなるように前記アーム手段に対する前記前枠手段の取り付け角度を調整する調整手段を備えたことにある。アーム手段は、その張り出し角度を例えば、約15°〜45°等のある範囲で設定・変更することが可能である。従って、この張り出し角度を変更した場合に、前枠ガイド手段同士の位置関係が微妙にズレてしまうので、調整手段によってアーム手段に対する前枠手段の取り付け角度を調整して、そのズレを補正・吸収し、前枠ガイド手段同士の位置関係が常に同じ又はほぼ同じになるようにした。
【0017】
この発明に係るオーニング装置の第5の特徴は、前記第1、第2、第3又は第4の特徴に記載のオーニング装置において、前記収納時に前記アーム手段に接触して停止させることによって、前記アーム手段が前記巻取手段及び前記巻取手段に巻き取られた前記開閉体手段に接触しないようにするアームストッパー手段を備えたことにある。これは、アームストッパー手段を用いて収納時のアーム手段を接触停止させるものである。アーム手段がアームストッパー手段に接触停止することによって、アーム手段を所定位置に位置決めすることができる。また、巻取手段に巻き取られている開閉体手段に収納時のアーム手段が接触することを防止するので、開閉体手段を傷めることを防止する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係るオーニング装置の好ましい実施の形態について説明する。この実施の形態ではボックスタイプのオーニング装置を例に説明する。図3は、本発明に係るオーニング装置の外観の概略を示す図である。図3において、図1及び図2と同じ構成のものには同一の符号が付してあるので、その説明は省略する。本発明に係るオーニング装置で採用した新しい点は、アームブラケット107に前枠ガイド300を設け、アーム支持枠103にアームストッパー310及び巻取サポート320を設け、ボックス型前枠330を2分割構成とし、このボックス型前枠330とアーム106の接続部に角度調節可能な前枠金具340を設けた点である。なお、キャンバス109に隠れた部分に存在するアームブラケット及びアームストッパについては、図示を省略してある。また、前枠金具340については点線で示してある。
【0019】
図4は、前枠ガイド300の詳細構成を示す図であり、図4(A)は、前枠ガイド300を上部カバー112側から見た上面図であり、図4(B)は前枠ガイド300を側カバー113側から見た側面図である。図5は、前枠ガイド300がアームブラケット107に取り付けられた状態の詳細を示す図である。前枠ガイド300は、ボックス型前枠330を収納するときに、適正な納まり位置を確保するものである。前枠ガイド300は、ボックス型前枠330に形成された勘合部と共に連動することによってボックス型前枠330を適正な位置に収納するものである。
【0020】
前枠ガイド300は、全体形状がカタカナの「イ」の字形をした金属製のガイドベース301と、このガイドベース301の「イ」の字形の中の「ノ」の字形をした部分を全体的に覆うように滑りのよいプラスチック製のガイドキャップ302がタッピネジ303,304によってガイドベース301に取り付けられている。ガイドベース301は、鉤形突起部306,307を備え、この部分がアームブラケット107の上面部に形成された同じような鉤形突起部1071,1072に係合するようになっている。この互いの鉤形突起部306,307,1071,1072で係合した状態を保持するように、タッピンねじ305が鉤形突起部1072にネジ止めされ、ガイドベース301がアームブラケット107に固定されるようになっている。アームブラケット107の構成は、鉤形突起部1071,1072を除けば、従来から公知のものなので、その詳細説明は省略する。
【0021】
図6は、ボックス型前枠330の詳細構成を示す図である。図7は、図3のオーニング装置を側カバー113側から見た側面図である。なお、取付ブラケット101について図示を省略してある。このボックス型前枠330は、前枠本体331と前枠カバー332の2ピースで構成されており、勘合部336にネジ337を介して一体的に結合される。前枠本体331の下側に設けられた凹部335が前枠金具340の前枠金具ホルダー341と勘合するようになっている。前枠本体331の上側には、キャンバス109の端部1091を挿入することによって保持する保持部334を有する。このようにボックス型前枠330は、前枠本体331と前枠金具330とは結合した状態であっても前枠カバー332だけを後付けしたり、また施行後に取り外したりすることができるようになっている。これによって、施行時の前枠金具330のアーム角度調整を容易に行うことができる。なお、この実施の形態では、2ピースに分割する場合について説明しているが、3分割、4分割などのようにこれよりも多くのピースに分割するようにしても良い。
【0022】
前枠カバー332のほぼ中央付近には、ガイドキャップ302の下側に沿ってボックス型前枠330を所定位置に位置決めするためのガイド規制部333が設けられている。このガイド規制部333は、ガイドキャップ302の下側の形状と一致するような形状をしている。また、前枠本体331の左下側は、所定の半径で丸められた滑り部338を有する。この滑り部338が収納時にガイドキャップ302に接触し、その表面に沿って滑り移動すると共にガイドキャップ302の下側もガイド規制部333に沿って滑り移動する。そして、ガイドキャップ302の下側の形状とガイド規制部333の形状と一致した時点で、滑り移動を規制し、もはや滑り移動しなくなり、ボックス型前枠330は常に所定の位置で停止し、位置決め固定されることになる。
【0023】
図8は、前枠金具340の詳細構成を示す図である。図8(A)は、前枠金具340をボックス前枠330側から見た正面図であり、図8(B)は、図8(A)の側面図である。前枠金具340は全体的にTの字形をしており、前枠金具ホルダー341、フロントプロファイルホルダー342及びアンダーアームアダプターブロック343から構成される。前枠金具ホルダー341は、前枠本体331の下側に設けられた凹部335に挿入され、フロントプロファイルホルダー342と共に六角袋ナット344,345によって締め付けられることによって、前枠本体331とフロントプロファイルホルダー342とを結合する。フロントプロファイルホルダー342とアンダーアームアダプターブロック343は、フロントプロファイルホルダーピン346を介して回転自在に結合されている。アンダーアームアダプターブロック343は、六角袋ナット347によって関節アーム106の先端に取り付けられる。アンダーアームアダプターブロック343の上側には、一方の端がフロントプロファイルホルダー342の表面に接触するような六角穴付き止めネジ348が設けられている。この六角穴付き止めネジ348は、その回転量に応じて図8(B)に示すようなアンダーアームアダプターブロック343からフロントプロファイルホルダー342に向かう方向の突出量を変更することができるようになっている。この突出量を変更することによって、フロントプロファイルホルダーピン346を中心とするアンダーアームアダプターブロック343とフロントプロファイルホルダー342との間の交差角を可変にできる。この交差角を調整することによって、関節アーム106に対するボックス型前枠330の取り付け角度を調整することができる。アームブラケット107によって関節アーム105,106の張り出し角度を15°〜45°の範囲で設定することによってガイドキャップ302とガイド規制部333との位置が微妙にズレてしまうので、そのズレを吸収するために関節アーム106に対するボックス型前枠330の取り付け角度を微調整できるようにしてある。
【0024】
図9は、アーム支持枠103に取り付けられるアームストッパー310の詳細構成を示す図である。アームストッパ310は、ストッパー本体311及びアームクッション312から構成され、六角ボルト313及び六角ナット314によってアーム支持枠103に固定的に取り付けられる。アームクッション312は、ストッパ本体311の凹型円筒状曲面をした部分に貼り付けられている。このアームクッション312に収納時の関節アーム105が接触し停止するようになっている。関節アーム105がアームストッパー310に接触停止することによって、巻取パイプ110に巻き取られているキャンバス109と収納時の関節アーム105とが接触することを防止し、キャンバス109の損傷を防止するという効果がある。
【0025】
巻取サポート320は、2ピース構造をしており、取り付け取り外し及びメンテナンスが容易であり、巻取パイプ110の周囲に沿ったC形をしており、巻取パイプ110のたわみやはずれ等を防止し、また、巻取パイプ110に巻き取られたキャンバス109の巻くずれ等を抑制している。巻取サポート320は、キャンバス109及び巻取パイプ110との接触する部分に樹脂製で出来ており、キャンバス109の耐久性を高めることのできる構造となっている。
【0026】
なお、上述の実施の形態では、前枠ガイド300をアームブラケット107に設け、滑り部338とガイド規制部333を前枠330に設ける場合について説明したが、前枠ガイドのようなものを前枠330側に設け、ガイド規制部や滑り部のようなものをアームブラケット側に設けてもよい。また、前枠ガイド300側に滑り部338の滑り移動を規制するガイド規制部を設けてもよい。さらに、アームストッパー310に関節アーム105を位置決め固定するような手段を設けてもよい。開閉体は、キャンバス等のスクリーン状のものやネット状のもの、すだれ状のもの等でもよい。
【0027】
上述の実施の形態によれば、収納時にキャンバス支持前枠108又はボックス型前枠115がアーム支持枠103、巻取パイプ110及び上部カバー112に対して傾斜したり、上部カバー112とボックス型前枠115が接触したり、両者が重なり合ったりするようなことを防止し、スムースかつ円滑な収納を行なうことができるようになる。また、長期間の使用によって前枠が傾斜したりした場合でも収納時の納まりが良くなり、外観上の見栄えがよくなるという副次的な効果もある。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のオーニング装置によれば、キャンバス等の開閉体手段をより円滑に収納することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のオーニング装置の構成を示す概略図である。
【図2】 キャンバス支持前枠にボックス型前枠を使用した従来のオーニング装置の概略図である。
【図3】 本発明に係るオーニング装置の外観の概略を示す図である。
【図4】 図3の前枠ガイドの詳細構成を示す図である。
【図5】 図3の前枠ガイドがアームブラケットに取り付けられた状態の詳細を示す図である。
【図6】 図3のボックス型前枠の詳細構成を示す図である。
【図7】 図3のオーニング装置を側カバー113側から見た側面図である。
【図8】 図3の前枠金具の詳細構成を示す図である。
【図9】 図3のアーム支持枠に取り付けられるアームストッパーの詳細構成を示す図である。
【符号の説明】
01…取付ブラケット
03…アーム支持枠
05,06…関節アーム
07…アームブラケット
08…前枠
09…キャンバス
10…巻取パイプ
11…エンドブラケット

Claims (4)

  1. アーム支持手段に設けられたアーム手段の先端部に、前枠保持手段を介して支持された前枠手段に固定された開閉体手段を巻取手段に巻き取ったり、巻き戻したりすることによって前記開閉体手段の開閉動作を行なうオーニング装置において、
    前記開閉体手段の巻き取りに伴い前記アーム手段が収納される時に、前記前枠手段と前記アーム支持手段とのそれぞれ対向する部分に、前記前枠手段を所定の位置に位置決めするためのガイド手段を備え
    前記ガイド手段は、前記アーム手段を所定の角度で前記アーム支持手段に固定するアームブラケット手段上に設けられ、前記収納時に前記前枠手段の一部分に接触しながら前記前枠手段全体を移動させる前枠ガイド手段と、
    前記前枠手段上に設けられ、前記前枠手段が前記前枠ガイド手段に対して接触移動する範囲を規制する移動規制部と
    から構成されることを特徴とするオーニング装置。
  2. 請求項において、前記前枠手段は、
    前記前枠保持手段を介して支持され、前記開閉体手段を固定すると共に前記前枠ガイド手段に接触移動する部分を備えた前枠本体手段と、
    前記前枠本体手段に前記前枠保持手段を覆うように設けられ、前記移動規制部を備えた前枠カバー手段と
    から構成されることを特徴とするオーニング装置。
  3. 請求項1又は2において、前記前枠保持手段は、前記アーム手段の取り付け角度が変化した場合でも、前記収納時における前記ガイド手段同士の位置関係がほぼ同じとなるように前記アーム手段に対する前記前枠手段の取り付け角度を調整する調整手段を備えたことを特徴とするオーニング装置。
  4. 請求項1、2又は3において、前記収納時に前記アーム手段に接触して停止させることによって、前記アーム手段が前記巻取手段及び前記巻取手段に巻き取られた前記開閉体手段に接触しないようにするアームストッパー手段を備えたことを特徴とするオーニング装置。
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