JP4475567B2 - 苗箱並べ機 - Google Patents

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Description

本発明は、苗箱を地面に並べるための苗箱並べ機の技術分野に属する。
従来、縦方向に走行させる車輪を備えた機体に横方向のレールを昇降可能に設け、該レール上に複数の苗箱を保持して収容する苗箱収容部を備える横移動車を設けた苗箱並べ機において、地面に並べた苗箱を上方から押圧するための踏み板を設けたものがある。この苗箱並べ機は、移動する横移動車の自重によりレールを下降させ、該レールに沿って横一列に苗箱を並べる毎に車輪により縦方向へ苗箱1枚分の距離だけ走行して次列の苗箱を並べる構成となっており、苗箱を地面に敷き詰めるように並べるためのものである。尚、前記車輪が走行する部分の地面は、苗箱を並べずに後の育苗管理をするための通路として残すようにしている。また、前記踏み板は、レールに連結されており、レールを下降させるのに伴って下動して前行程で並べた苗箱に上方から当接し、作業者が載ることにより前行程で並べた苗箱を上方から押圧して地面にめり込ませるようになっている(特許文献1参照。)。
特開2001ー120068号公報
上記背景技術によると、移動する横移動車の自重によりレールを下降させる構成であるので、例えば車輪による縦方向への走行中等に不意に横移動車が横移動してレールが下降してしまうおそれがあり、作業性を低下させるおそれがある。
この発明は、上記課題を解決するべく次の技術的手段を講じた。
すなわち、請求項1に係る発明は、縦方向に走行させる車輪(7)を備えた走行台車(3)に横方向のレール(4)を昇降可能に設け、該レール(4)上に複数の苗箱(C)を保持して収容する苗箱収容部(10)を備える横移動車(6)を設けた苗箱並べ機において、地面に並べた苗箱(C)を上方から押圧するための踏み板(5)設け、走行台車(3)に上下に回動可能に設けた可動吊具(43)を設け、可動吊具(43)を介して踏み板(5)を吊り下げ、可動吊具(43)には踏み板(5)を上動させる側に付勢する下降連動用スプリング(45)を繋ぎ、レール(4)には下降連動用部材(47)を固着し、下降連動用スプリング(45)の付勢力で踏み板(5)が上動し、可動吊具(43)が下降連動用部材(47)に当接することにより、レール(4)を下降させないように牽制する構成とした下降牽制機構を設けた苗箱並べ機とした。
従って、請求項1に係る苗箱並べ機は、作業者が踏み板5に載って該踏み板5を下動させレール4下降させる。そして、該レール4に沿って横移動車6を横移動させながら横一列に苗箱Cを並べると、作業者が踏み板5から離れることにより、該踏み板5を上動させると共にレール4を上昇させることができる。そして、レール4を上昇させた状態で、順次車輪7により縦方向へ苗箱1枚分の距離だけ走行し、再度作業者が踏み板5に載って該踏み板5を下動させてレール4を下降させ、次列の苗箱Cを並べながら前行程で並べた苗箱Cを上方から押圧し、順次苗箱Cを地面に並べることができる。
また、請求項2に係る発明は、レール(4)は、左右両端部が上位となる逆への字型の形状で、左右中央のレール回動支点軸(12)を介して上下に回動することで該レール(4)の左側部分(4a)及び右側部分(4b)を昇降する構成とし、該レール(4)の左側部分(4a)及び右側部分(4b)の後方にはそれぞれ踏み板(5)を設け、レール(4)に固着される固定吊具(41,42)を設け、固定吊具(41,42)及び可動吊具(43)を介して左右それぞれの踏み板(5)を吊り下げ、左右の踏み板(5)を吊り下げる左右それぞれの可動吊具(43)どうしを下降連動用スプリング(45)により繋ぎ、レール(4)の左側部分(4a)及び右側部分(4b)には左右それぞれの下降連動用部材(47)を固着した請求項1に記載の苗箱並べ機とした。
また、請求項3に係る発明は、横移動車(6)は、苗箱収容部(10)を下降させる昇降ハンドル(25)と、該昇降ハンドル(25)を上側へ付勢する付勢装置(26)とを備え、苗箱収容部(10)の下部には、苗箱群(B)から苗箱(C)を最下段のものから順に一枚ずつ下方に繰り出す回転繰出具(9)を設け、横移動車(6)の後部には、回転繰出具(9)を回転させる繰出ペダル(29)を設けた請求項1又は2に記載の苗箱並べ機とした。
よって、請求項1に係る苗箱並べ機は、レール4には下降連動用部材47を固着し、下降連動用スプリング45の付勢力で踏み板5が上動し、可動吊具43が下降連動用部材47に当接することにより、レール4を下降させないように牽制する構成としたので、作業者の意思に反してレール4が下降してしまうことが殆どない。また、作業者が踏み板5から離れることにより、該踏み板5を上動させると共にレール4を上昇させることができ、このレール4を上昇させた状態で車輪7により縦方向へ機体を走行させることができるので、例えば車輪7による縦方向への走行中等に不意にレール4が下降するようなことを防止できる。従って、苗箱並べ作業の作業性を向上させることができる。
また、請求項2に係る苗箱並べ機は、請求項1に係る苗箱並べ機の効果に加えて、下降連動用スプリング45は左右いずれの可動吊具43も回動付勢して左右の可動吊具43で兼用しているので、部品点数を削減できてコストダウンが図れる。
また、請求項3に係る苗箱並べ機は、請求項1又は2に係る苗箱並べ機の効果に加えて、苗箱収容部10の下降は昇降ハンドル25により手で操作し、苗箱Cの繰出は繰出ペダル29により足で操作するようにしているので、両操作を手と足とで分担して行えるため操作が容易になると共に、作業者がこの両方の操作を混同しないようにできて誤操作を防止できる。また、両操作のうち操作する時間が長い方を昇降ハンドル25により手で操作するようにして踏み板5からできるだけ足を離さなくてよいようにしたため、踏み板5により苗箱Cを安定して押圧できる。
以下、この発明の実施の一形態を、図面に基づいて説明する。
図1及び図2は苗箱並べ機1を示しており、この苗箱並べ機1は、育苗ハウス内において、地面に敷き詰めるように苗箱Cを並べていくためのものである。尚、苗箱並べ機1を使用して播種、覆土した苗箱Cを地面に並べた後、前記育苗ハウス内で出芽させ苗が所定の大きさになるまで育苗する。尚、場合によっては、苗箱並べ機1により出芽させた状態の苗箱Cを並べて育苗することもある。
前記苗箱並べ機1は、育苗ハウスの出入口から育苗ハウス内の中央の地面に並行に敷設された2本の走行軌道2上を走行する走行台車3、該走行台車3に支持された左右一体の横移動レール4、該横移動レール4に連結された左右それぞれの踏み板5及び前記横移動レール4上を移動する横移動車6を備えている。尚、前記走行台車3の走行車輪7は、前後左右に計4個設けられ、中央部に溝7aを備えた構成となっている。尚、この苗箱並べ機1は、左右移動する横移動車6を除いて左右対称に構成されている。この苗箱並べ機1により、走行軌道2の左右にそれぞれ左右1列につき4枚づつ苗箱Cを並べるようになっている。前記横移動車6は、中央部に溝8aを設けた4個の横移動車輪8により横移動レール4上を左右方向に移動するようになっており、該横移動車6の前後に設けた回転繰出具9に長手方向を左右方向に向けた苗箱Cを上側から載せて係止させる構成となっており、回転繰出具9上に床土を詰めて種籾を播種、覆土した苗箱C…が複数枚(20枚)づつ段積みされた苗箱群Bを左右に2群載置できる苗箱収容部10を備えている。
走行台車3の後部には走行ブレ−キペダル11を設けており、該ペダル11を踏み込み操作することにより後側2輪の走行車輪7を制動する構成となっている。
また、横移動レール4は、正面視又は背面視で左右両端部が上位となる逆ヘの字型の形状となっており、前後方向のレール回動支点軸12を左右中央に固着して設けている。一方、走行台車3の前後には回動軸支持プレ−ト13をそれぞれ固着して設けており、該回動軸支持プレ−ト13には前記レール回動支点軸12が係合する切り欠き部13aを設けている。尚、前記切り欠き部13aは、前記回動軸支持プレ−ト13の上側から切り欠いた構成となっており、横移動レール4の前記レール回動支点軸12が上側から係合するようになっている。従って、横移動レール4は、前記回動軸支持プレ−ト13により上下に回動可能に支持された構成となっている。尚、横移動レール4の左右両端には、接地して該横移動レール4を支持するスタンド14をそれぞれ設けている。前記横移動レール4の左右両側部分4a,4bのそれぞれ左右方向略中央位置には、横移動車6の左右方向位置を決めるための位置決めゲージ15を設けている。また、横移動レール4の左右両端には、横移動車6の横移動を規制する横移動ストッパ16を設けている。
横移動車6は、左右方向に長い前部フレーム17と後部フレーム18とを備えると共に、左右両側部に前部フレーム17と後部フレーム18とを繋ぐ前後方向に長い側部フレーム19をそれぞれ備え、これらのフレーム17,18,19により機体平面視で長方形状の枠体20が構成されている。この枠体20の横移動車輪8に近い位置には位置決め具21を設けており、該位置決め具21を横移動レール4の位置決めゲージ15又は横移動ストッパ16に当接させて横移動車6の左右位置を決定するようになっている。前記側部フレーム19にはそれぞれ上下一対の案内ローラ22を取り付けており、該案内ローラ22に案内されて上下方向にスライドするように上下方向に長い昇降ガイド23を左右に設けている。この左右の昇降ガイド23に左右2個の苗箱群Bを収容する苗箱収容部10を固着して設け、昇降ガイド23を左右それぞれの連結リンク24を介して左右それぞれの昇降ハンドル25に連結している。該昇降ハンドル25は、前部フレーム17に設けた左右方向の回動軸25a回りに上下に回動するように後側に延びた構成となっている。従って、作業者が左右の昇降ハンドル25を押し下げると、苗箱収容部10が下降して地面に近づき、該苗箱収容部10から苗箱を繰り出して地面に供給する態勢となる。尚、昇降ハンドル25と後部フレーム18との間には、昇降ハンドル25を上側へ回動する方向へ付勢する付勢装置(ガスダンパー)26を設けている。尚、前記昇降ハンドル25を把持して横移動車6を横移動レール4に沿って横移動させることができ、昇降ハンドル25は横移動車6の移動用操作具を兼用している。
苗箱収容部10の下部には、前後にそれぞれ回転繰出具9を設けている。該回転繰出具9は、繰出駆動軸27を中心に互いに120度の位置に配置された3本の棒状体28を備え、繰出駆動軸27を駆動することにより、各棒状体28が120度づつ間欠的に回転するようになっている。横移動車6の後部には繰出ペダル29を設け、該繰出ペダル29と苗箱収容部10に設けた繰出駆動用アーム30とをワイヤ31で連結している。従って、繰出ペダル29の踏み込み操作により、ワイヤ31が引かれて繰出駆動用アーム30が上側へ回動する構成となっている。尚、繰出ペダル29は、図示しないスプリングにより上側へ回動付勢されている。前記繰出駆動用アーム30には繰出用フック32を連結すると共に、該繰出用フック32が係合する係合ピン33を90度の位相毎に計4本備える駆動スプロケット34を設け、繰出用フック32の下動では該繰出用フック32が係合ピン33に係合せずに退避し、繰出用フック32の上動では該繰出用フック32が係合ピン33に係合して駆動スプロケット34を90度回転させる構成となっている。従って、これらの繰出用フック32及び係合ピン33により、駆動スプロケット34を一方向へのみ所定角度毎に回転させる一方向クラッチを構成している。前記駆動スプロケット34の駆動回転は、チェーン35を介して前側の繰出駆動軸27と一体回転する前側繰出スプロケット36と後側の繰出駆動軸27と一体回転する後側繰出スプロケット37とへ伝達される。また、前記チェーン35は、カウンタスプロケット38により前側繰出スプロケット36と後側繰出スプロケット37とが互いに逆方向へ回転するように巻き掛けられている。これにより、駆動スプロケット34が90度回転すると、苗箱群B側に位置する棒状体28が上から下へ移動する方向(図5において矢印で示す方向)へ前後の回転繰出具9が120度回転する。
回転繰出具9は、苗箱の前後位置を規制するガイド板39の下側に位置し、該ガイド板39よりも苗箱群B側に張り出す状態で設けられている。そして、ナイロン等の素材で作られた布状体40が、上端を苗箱収容部10の外側で且つ回転繰出具9の上方に固定して設けられ、その下部が回転繰出具9と苗箱群Bとの間に垂れ掛けられている。回転繰出具9のそれぞれ内側に位置する1本の棒状体28が苗箱群Bの最下段の苗箱Cの前後縁部Caに下側から係合することにより、苗箱群Bを保持している。この状態から繰出ペダル29を踏み込むことにより、回転繰出具9が回転すると、苗箱Cの縁部Caに係合していた棒状体28が縁部Caから外れ、最下段の苗箱Cが自重で落下して下方に繰り出される。その際、棒状体28が回転するのに伴い布状体40が張った状態となり、棒状体28が縁部Caの先端に形成されている断面鉤状の補強部Cbから外れやすくなる。苗箱Cが下方に繰り出される直前に、次の棒状体28が新たに最下段になる苗箱Cの縁部Caに下側から係合し、苗箱群Bを保持する。このように、繰出ペダル29を踏み込み操作する度に回転繰出具9が120度づつ間欠的に回転することにより、苗箱群Bから苗箱Cを最下段のものから順に一枚づつ下方に繰り出す。尚、この苗箱収容部10は、苗箱群Bを左右に2群載置する構成であるので、苗箱Cを左右2枚づつ繰り出す。
横移動レール4の左側部分4a及び右側部分4bの後方には、上に人が載って並べられた苗箱を地面にめり込ませるための踏み板5をそれぞれ設けている。横移動レール4の端部位置には後方へ延びる端部固定吊具41を固着し、横移動レール4の左右両側部分4a,4bの左右方向略中央位置にはそれぞれ中央固定吊具42を固着すると共に、走行台車3の後部には機体背面視への字形状の可動吊具43を前後方向の回動軸43a回りに上下に回動可能に設けている。これらの端部固定吊具41、中央固定吊具42及び可動吊具43からそれぞれの吊下チェーン44を介して踏み板5を取り付け、1枚の踏み板5が計3本の吊下チェーン44により吊り下げられた構成となっている。可動吊具43は左右の踏み板5に対応して左右に一対設けられ、この左右の可動吊具43どうしを付勢手段となる下降連動用スプリング45により繋いでいる。従って、この下降連動用スプリング45により、左右の可動吊具43は機体の左右中央側(走行台車3側)で上側へ回動するように付勢され、該可動吊具43に連結された吊下チェーン44を上側へ引き上げる方向に付勢している。尚、下降連動用スプリング45は左右いずれの可動吊具43も回動付勢して左右の可動吊具43で兼用しているので、部品点数を削減できてコストダウンが図れる。可動吊具43の中途部には下降連動用ロ−ラ46を設け、横移動レール4の左右両側部分4a,4bのレール回動支点軸12近くには、それぞれ前記下降連動用ロ−ラ46に当接する下降連動用部材(プレ−ト)47を横移動レール4に対して外側が上位となるように傾斜姿勢で固着して設けている。
従って、図9に示すように、通常は、下降連動用スプリング45により、左右の可動吊具43が内側(走行台車3側)へ回動すると、該可動吊具43の下降連動用ロ−ラ46がそれぞれ下降連動用部材47に当接する状態となり、左右の可動吊具43の回動付勢力がつり合って該可動吊具43が左右対称となるように回動し、横移動レール4の左右両側部分4a,4bが左右対称になるよう共に持ち上げられてその端部のスタンド14が対地浮上した状態となる。このとき、横移動レール4の左右両側部分4a,4bの上動で端部固定吊具41及び中央固定吊具42が上昇すると共に、可動吊具43の上側へ回動することにより、踏み板5を吊り下げる3本の吊下チェーン44が共に引き上げられ、踏み板5が上動して対地浮上する構成となっている。一方、左右一方の踏み板5に作業者が載ると、図10に示すように、該踏み板5側の可動吊具43に連結した吊下チェーン44が下方へ引かれて当該可動吊具43が外側(下側)へ回動し、これに伴って下降連動用ロ−ラ46が左右外側へ移動するため、横移動レール4の下降連動用部材(プレ−ト)47における前記下降連動用ロ−ラ46との当接位置が左右外側に変位し、下降連動用部材(プレ−ト)47が外上がりに形成されている分、横移動レール4は踏み板5に載った側への下降回動が融通されるため、作業者が該踏み板5に載ることにより横移動レール4は端部固定吊具41及び中央固定吊具42に連結した吊下チェーン44で下方へ引かれながら回動してスタンド14が接地する位置まで下降する。この苗箱並べ状態のとき、横移動レール4の回動により該レ−ル4の左右反対側の部分が上昇して左右反対側の下降連動用部材47が上昇し、該下降連動用部材47と左右反対側の下降連動用ロ−ラ46とが離れる状態となるから、左右反対側の可動吊具43が下降連動用スプリング45の付勢により若干内側へ回動するが、下降連動用スプリング45のスプリング長は通常状態より長くなり、該スプリング45は付勢力が大きくなって通常状態に復帰するように付勢している。従って、前記左右の可動吊具43、下降連動用ロ−ラ46、下降連動用部材47、吊下チェーン44及び下降連動用スプリング45等により、踏み板5を下動させるのに連動して横移動レール4を下降させる下降連動機構を構成している。尚、作業者が踏み板5から離れると、下降連動用スプリング45の付勢力により下降していた横移動レール4及び踏み板5が上昇して、通常状態に復帰する。尚、踏み板5は、地面に並べられている苗箱の上面に当接する高さまで下降するようになっている。
苗箱並べ作業に際しては、予め地面に根切りネット(図示せず)を敷いておく。そして、踏み板5の上に作業者が載って横移動レール4の左右一方を下降させて苗箱並べ状態にすると共に、下降させた側の横移動レール4端部の横移動ストッパ16に横移動車6の位置決め具21が当接する位置まで該横移動車6を昇降ハンドル25を把持して横移動させる。その状態で、作業者が左右の昇降ハンドル25を押し下げて苗箱収容部10を下降させて地面に近づけ、繰出ペダル29を踏み込んで苗箱収容部10の苗箱群Bから最下段の左右2枚の苗箱Cを繰り出して地面に並べる。このように、苗箱収容部10の下降は昇降ハンドル25により手で操作し、苗箱Cの繰出は繰出ペダル29により足で操作するようにしているので、両操作を手と足とで分担して行えるため操作が容易になると共に、作業者がこの両方の操作を混同しないようにできて誤操作を防止できる。また、両操作のうち操作する時間が長い方を昇降ハンドル25により手で操作するようにして踏み板5からできるだけ足を離さなくてよいようにしたため、踏み板5により苗箱Cを安定して押圧できる。従来は、前記両操作をそれぞれの操作レバーにより共に手で行うようになっているので、操作が忙しくて煩雑になると共に、この両操作を混同しやすく誤操作を招きやすい。尚、更に誤操作を防止するために、昇降ハンドル25を押し下げ操作しているときだけ繰出操作具となる繰出ペダル29を踏み操作できるように繰出操作牽制機構を設けてもよい。また、更に操作を容易にするために、繰出ペダル29を廃止し、昇降ハンドル25の押し下げ操作に連動して苗箱Cが繰り出される構成としてもよい。
地面に苗箱Cが供給されたならば、左右の昇降ハンドル25の押し下げ操作を解除して苗箱収容部10を上昇させ、横移動ストッパ16に当接させていた位置決め具21が横移動レール4の位置決めゲージ15に当接する位置まで横移動車6を昇降ハンドル25を把持して左右内側へ横移動させ、その左右位置で再度昇降ハンドル25を押し下げて苗箱収容部10を下降させて地面に近づけ、繰出ペダル29を踏み込んで苗箱収容部10の苗箱群Bから最下段の左右2枚の苗箱Cを繰り出して地面に並べる。尚、上述では左右外側から順に左右内側へ苗箱Cを並べる作業について説明したが、左右内側から左右外側へ向けて苗箱Cを並べてもよく、横一列の苗箱Cを並べる順序はいかなる順序であってもよい。このようにして、走行軌道2の左右一側に横一列に4枚の苗箱Cを隙間を空けないように並べることができる。尚、このように走行軌道2の左右一側に4枚の苗箱Cを並べる間、作業者は踏み板5上を横移動しながら作業を行うので、踏み板5により作業者の体重をかけて前行程で並べた横一列の計4枚の苗箱Cを上方から略均等に押圧することができる。同様に、走行軌道2の左右他側にも横一列に4枚の苗箱Cを並べ、走行軌道2部分の地面を苗箱Cを並べずに空けて後の育苗管理をするために通路を作り、該通路を挟んで横一列に計8枚の苗箱Cを並べる。尚、横一列に苗箱Cを並べるとき、走行台車3の走行ブレ−キペダル11を制動状態に固定して機体が前進しないようにするとよい。
左右方向の計8枚の苗箱aの並べ作業が完了したならば、作業者は左右の踏み板5から離れて走行台車3の後方に位置し、横移動レール4の左右両側部分を上昇させて該横移動レール4を通常状態にすると共に、横移動車4を走行台車3の上方となる横移動レール4の左右中央位置へ移動させ、横移動レール4が次行程で苗箱Cを並べる位置に到達するまで(苗箱Cの短手方向の長さ分)作業者が横移動車6の昇降ハンドル25を押して走行台車3を走行軌道2に沿って前進させる。尚、走行台車3が惰性により所望の位置を越える位置まで前進しそうなときは、適宜走行ブレ−キペダル11を踏み込んで走行台車3に走行制動をかける。以下、前述と同様に、順次踏み板5の上に作業者が載って横一列に苗箱Cを並べていき、走行軌道2の左右両側に苗箱を敷き詰めるように並べていく。
以上により、この苗箱並べ機1は、縦方向に走行させる走行車輪7を備えた機体に横移動レール4を昇降可能に設け、該レール4上に複数の苗箱Cを保持して収容する苗箱収容部10を備える横移動車6を設け、地面に並べた苗箱Cを上方から押圧するための踏み板5を下動させるのに連動して前記レール4を下降させる下降連動機構を設けている。従って、作業者が踏み板5に載って該踏み板5を下動させると、下降連動機構により横移動レール4が下降する。そして、該レール4に沿って横移動車6を横移動させながら横一列に苗箱Cを並べると、作業者が踏み板5から離れることにより、該踏み板5を上動させると共に横移動レール4を上昇させることができる。そして、横移動レール4を上昇させた状態で、順次走行台車3により縦方向へ苗箱1枚分の距離だけ走行し、再度作業者が踏み板5に載って該踏み板5を下動させて横移動レール4を下降させ、次列の苗箱Cを並べながら前行程で並べた苗箱Cを上方から押圧し、順次苗箱Cを地面に並べることができる。
よって、下降連動機構により作業者が踏み板5に載って該踏み板5を下動させるのに連動して横移動レール4が下降するので、不意に横移動車6が横移動することにより作業者の意思に反して横移動レール4が下降してしまうことがなく、苗箱並べ作業の安全性を高めることができる。また、作業者が踏み板5から離れることにより、該踏み板5を上動させると共に横移動レール4を上昇させることができ、該レール4を上昇させた状態で走行車輪7により縦方向へ機体を走行させることができるので、例えば走行台車3による機体の前進中等に不用意に横移動車6が横移動して不意に横移動レール4が下降するようなことを防止でき、機体前進時にスタンド14や踏み板5が接地して破損したり既に並べた苗箱Cを乱したりするような不具合を防止できる。従って、前記下降連動機構は、横移動車6が横移動しても横移動レール4を下降させないようにする下降牽制機構でもある。逆にいえば、この下降牽制機構により横移動レール4が通常状態に保持されるので、横移動レール4の傾斜により横移動車6を該レール4の左右中央に自動的に移動させることができ、機体を安定させて安全に前進させることができる。このようにして苗箱並べ作業の作業性を向上させることができる。
尚、この発明の実施の形態は手動操作で苗箱を並べていく苗箱並べ機1について詳述したが、苗箱収容部の下降、苗箱Cの繰出、横移動車の横移動あるいは機体の前進等が自動的に行われる自動苗箱並べ機であってもよい。
苗箱並べ機の一部を示す平面図 苗箱並べ機の一部を示す背面図 苗箱並べ機の一部を示す左側から見た側面図 苗箱並べ機の一部を示す右側から見た側面図 苗箱収容部を示す側面断面図 横移動車を示す側面図 苗箱収容部を下降させた状態を示す側面図 繰出ペダルを踏み操作した状態を示す側面図 通常状態を示す背面図(a:広範図、b:拡大図) 苗箱並べ状態を示す背面図(a:広範図、b:拡大図)
1…苗箱並べ機、3…走行台車、4…横移動レ−ル、4a…横移動レールの左側部分、4b…横移動レールの右側部分、5…踏み板、6…横移動車、7…走行車輪、9…回転繰出具、10…苗箱収容部、12…レール回動支点軸、25…昇降ハンドル、26…付勢装置、29…繰出ペダル、41…端部固定吊具、42…中央固定吊具、43…可動吊具、44…吊下チェーン、45…下降連動用スプリング、46…下降連動用ロ−ラ、47…下降連動用部材、B…苗箱群、C…苗箱

Claims (3)

  1. 縦方向に走行させる車輪(7)を備えた走行台車(3)に横方向のレール(4)を昇降可能に設け、該レール(4)上に複数の苗箱(C)を保持して収容する苗箱収容部(10)を備える横移動車(6)を設けた苗箱並べ機において、地面に並べた苗箱(C)を上方から押圧するための踏み板(5)設け、走行台車(3)に上下に回動可能に設けた可動吊具(43)を設け、可動吊具(43)を介して踏み板(5)を吊り下げ、可動吊具(43)には踏み板(5)を上動させる側に付勢する下降連動用スプリング(45)を繋ぎ、レール(4)には下降連動用部材(47)を固着し、下降連動用スプリング(45)の付勢力で踏み板(5)が上動し、可動吊具(43)が下降連動用部材(47)に当接することにより、レール(4)を下降させないように牽制する構成とした下降牽制機構を設けた苗箱並べ機。
  2. レール(4)は、左右両端部が上位となる逆への字型の形状で、左右中央のレール回動支点軸(12)を介して上下に回動することで該レール(4)の左側部分(4a)及び右側部分(4b)を昇降する構成とし、該レール(4)の左側部分(4a)及び右側部分(4b)の後方にはそれぞれ踏み板(5)を設け、レール(4)に固着される固定吊具(41,42)を設け、固定吊具(41,42)及び可動吊具(43)を介して左右それぞれの踏み板(5)を吊り下げ、左右の踏み板(5)を吊り下げる左右それぞれの可動吊具(43)どうしを下降連動用スプリング(45)により繋ぎ、レール(4)の左側部分(4a)及び右側部分(4b)には左右それぞれの下降連動用部材(47)を固着した請求項1に記載の苗箱並べ機。
  3. 横移動車(6)は、苗箱収容部(10)を下降させる昇降ハンドル(25)と、該昇降ハンドル(25)を上側へ付勢する付勢装置(26)とを備え、苗箱収容部(10)の下部には、苗箱群(B)から苗箱(C)を最下段のものから順に一枚ずつ下方に繰り出す回転繰出具(9)を設け、横移動車(6)の後部には、回転繰出具(9)を回転させる繰出ペダル(29)を設けた請求項1又は2に記載の苗箱並べ機。
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