JP4473551B2 - 高周波インバータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、直列的に接続した一対のスイッチング素子を備えた高周波インバータ装置に関する。
商用交流電源のような低周波交流電源を用いて例えば放電ランプを高周波で点灯する照明用電子安定器における高調波対策は、パッシブフィルタ方式、アクティブフィルタ方式(例えば、非特許文献1参照。)および部分平滑方式に区分される。また、アクティブフィルタ方式には、チョッパ方式、チャージポンプ方式およびチャージポンプ+チョッパ方式がある。
「照明学会誌」第84巻第5号、2000年5月発行、第273頁〜第280頁「チョッパ兼用インバータ式点灯回路の動作解析」
ところが、パッシブフィルタにおいては、負荷に直列のインダクタおよび並列のコンデンサを接続してそれらの共振周波数を電源周波数の3倍に共振するように回路定数を選択するが、特にインダクタには電力容量の大きなものを必要とするので、小形、軽量化を図ることができない。
アクティブフィルタにおいては、チョッパ形の場合、インバータとは別に独立した昇圧チョッパ回路を配設するので、部品点数が多くなり、コストアップを招く。また、チャージポンプ方式およびチャージポンプ+チョッパ方式などのチョッパ兼用インバータは、インバータのスイッチング素子をアクティブフィルタのスイッチング素子として兼用するいわゆる複合形であるが、回路構成が複雑であったり、十分な平滑化作用が得られなかったりするなどの問題がある。
また、チョッパ兼用インバータは、そのスイッチング素子にFETを用いる場合、FETの寄生ダイオードを帰還回路として用いる回路構成が採用されている。このため、寄生ダイオードの順方向電流による損失が生じ、これがドレイン−ソース間損失に加わるので、スイッチング素子における負担が大きくなり、スイッチング素子の短寿命化、回路全体の信頼性が低下するという問題がある。
部分平滑回路においては、最近の厳しい入力電流高調波規格を満足することができない。
本発明は、インバータのスイッチング素子を帰還回路から分離してスイッチング素子の信頼性を向上するとともに、昇圧した高周波電圧が得られる高周波インバータ装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明の高周波インバータ装置は、高周波で交互にスイッチングする直列接続した一対のスイッチング素子を備え、一対のスイッチング素子の交互スイッチングによって発生する高周波振動電圧が第2のコンデンサを直列に介して負荷に出力されるインバータ回路と;一対のスイッチング素子の一方および直流電源の間に介在するインダクタ、一方のスイッチング素子がオン状態からオフした時にインダクタに生じる逆起電力を、直流電源を直列に介して帰還する第1の整流素子を含む帰還回路ならびに一対のスイッチング素子の一方を備えたチョッパ回路と;直流電源を経由して帰還回路の帰還出力により充電される電解コンデンサからなる第1のコンデンサと;一対のスイッチング素子の直列回路および第1のコンデンサの間に順方向に介在して閉回路を形成する第2の整流素子と;を具備していることを特徴としている。
本発明および以下の各発明において、特に指定しない限り用語の定義および技術的意味は次による。
本発明において、「高周波」とは、周波数1kHz以上、好ましくは可聴周波数の限界を超える20kHz以上、より好ましくはリモコンの搬送周波数より高い40kHz以上をいう。
<一対のスイッチング素子について> 一対のスイッチング素子は、直接直列接続している態様および他の回路素子、例えば抵抗器などを介して間接的に直列接続した態様のいずれであってもよい。また、一対のスイッチング素子は、機能上一対として作用することができればよく、一対の両方またはいずれか一方がそれぞれ複数の素子により構成されていることを許容する。さらに、スイッチング素子は、高周波でスイッチング可能な可制御なスイッチング素子であれば、どのような構成であってもよく、例えばバイポーラトランジスタ、FETなどを用いることができる。さらにまた、一対のスイッチング素子の交互スイッチングは、一方のスイッチング素子のオンから他方のスイッチング素子のオンへ移行する間に同時オフ状態が形成されるように行われるのを許容する。
また、一対のスイッチング素子は、高周波で交互にスイッチングを行い、そのうちの一方がチョッパ回路のスイッチング素子として機能するとともに、その両方が直流エネルギーを高周波エネルギーに変換するためのインバータ回路のスイッチング素子として機能する。インバータ回路は、特段限定されないが、回路が比較的簡単になるので、好ましくはハーフブリッジ形インバータ回路を構成するのがよい。
次に、インバータ回路が一対のスイッチング素子の直列回路が構成要素として含まれるハーフブリッジ形インバータ回路である場合の構成について説明する。ハーフブリッジ形インバータ回路は、一対のスイッチング素子の直列回路と一対の電位源の直列回路とを並列接続してブリッジ回路を形成し、一対のスイッチング素子の接続点と、一対の電位源の接続点との間に負荷を接続してなり、一対のスイッチング素子が交互にスイッチングを行い、一対の電位源が互いに同一極性を示す方向に直列接続する基本回路構造を有している。そして、一対のスイッチング素子の交互スイッチングによって交互方向の電流が負荷に流れて直流−交流変換が行われる。実際には、一対の電位源は、共振コンデンサなどにより構成することができ、またそのうち一方の共振コンデンサを所望により省略することができる。
また、負荷は、一対のスイッチング素子の交互スイッチングによって振動電圧が発生する回路上の任意の位置に接続することができる。第2に、インバータ回路に第2のコンデンサを直列に介して負荷を導電的に接続することができる。なお、負荷回路に直流成分が流れないように直流カットコンデンサを直列に挿入することができる。
<チョッパ回路について> 本発明において、「チョッパ回路」とは、直流電流のスイッチングすなわちチョッピングによってインダクタの両端間に生じる逆起電力を帰還することにより、ある電圧の直流電圧を異なる電圧の他の直流電圧に変換する手段をいう。そして、インダクタ、第1の整流素子、および前記一対のスイッチング素子の一方を備えていて、以下説明するように構成されている。
すなわち、インダクタは、一対のスイッチング素子の一方と直列接続して直流電源間に接続する。これにより、インダクタおよび一方のスイッチング素子の直列回路が直流電源の両極間に接続してなるチョッピング回路が形成される。なお、インダクタは、チョッパ専用であってもよいし、例えば高周波インバータ装置の出力トランスを兼ねていてもよい。
帰還回路は、インダクタに生じた逆起電力を、直流電源を直列に介して帰還するように作用し、第1の整流素子を含んで構成されている。そして、第1の整流素子は、インダクタの逆起電力および直流電源の出力電圧の極性に対して順方向になって帰還作用を行う。また、第1の整流素子は、インダクタの逆起電力を、直流電源を直列に介して帰還する。このため、帰還電圧は、直流電源電圧に重畳して帰還されるので、昇圧チョッパ的な動作が行われて昇圧した高周波電圧を得ることができる。さらに、第1の整流素子は、スイッチング素子との間に後述する第2の整流素子が介在するので、一対のスイッチング素子がFETからなる場合であっても、そのいずれの寄生ダイオードとは別設のものとなる。
一対のスイッチング素子の一方は、インダクタと直列接続して直流電源の両極間に接続するチョッピング回路を形成する。そして、チョッパ回路内において、高周波でスイッチングを行って直流電圧をチョッピングすることにより、そのオン状態からオフ状態へ転換する瞬間にインダクタに逆起電力が発生するように作用する。
第1のコンデンサについて> 第1のコンデンサは、チョッパ回路の直流電源電圧による昇圧下で流れる帰還電流により充電され、その電荷を一対のスイッチング素子を構成要素とするインバータ回路を経由して放電させることにより、昇圧した直流エネルギーを昇圧した高周波エネルギーに変換するための一時的な直流エネルギー蓄積手段として作用する。したがって、第1のコンデンサは、所要の電荷蓄積能力を確保するために、静電容量の大きな、しかも耐電圧性の電解コンデンサを用いるこの場合、第1のコンデンサは、直流電源電圧のリップルを少なくとも部分的な平滑化作用を奏するように機能させることができる。
<第2の整流素子について> 第2の整流素子は、帰還電流で充電された第1のコンデンサの電荷を一対のスイッチング素子を含むインバータ回路へ放電させて高周波に変換するための放電回路を形成する。そのために、第2の整流素子は、一対のスイッチング素子の直列回路と第1のコンデンサ、したがってチョッパ回路との間に順方向に直列接続して、第1のコンデンサ、第2の整流素子、一対のスイッチング素子の直列回路および第1のコンデンサを直列に含む閉回路を形成する。
<本発明の作用について> 本発明は、以上の構成を具備していることにより、直流電源を投入すると、一対のスイッチング素子が高周波で、かつ、交互にスイッチングを開始する。そうして、他方のスイッチング素子がオンしたときに、直流電源から直流電流がほぼ直線的に増加しながら当該スイッチング素子およびインダクタを流れ、インダクタの内部に電磁エネルギーが蓄積される。
次に、方のスイッチング素子がオフすると、インダクタに通流していた電流が急激に遮断される。このとき、インダクタに蓄積されていた電磁エネルギーが放出されて、今まで流れていた電流を継続させる方向に逆起電力が発生する。そして、この逆起電力に直流電源電圧が重畳した電圧によって帰還回路中に帰還電流が流れ、この電流が第1の整流素子および直流電源を直列に介して第1のコンデンサに導かれるので、当該コンデンサが充電される。なお、第1のコンデンサの端子電圧は、帰還電圧に直流電源電圧が重畳しているので、昇圧している。
方のスイッチング素子の上記オフし、一方のスイッチング素子がオンすると、チョッパ回路の第1のコンデンサに充電されていた昇圧した電荷が第2の整流素子を経由して一対のスイッチング素子を構成要素とするインバータ回路に、その方のスイッチング素子から流入する。そして、直流−交流変換動作が行われるので、インバータ回路に接続する負荷には昇圧した高周波電圧における一方の極性の半波が印加される。すなわち、インバータ回路の出力の一方極性の半波が第2のコンデンサとしても作用する共振コンデンサを経由して負荷に印加される。そして、共振コンデンサが充電される。
次に、インバータ回路においては、一方のスイッチング素子がオフして、方のスイッチング素子がオンすると、そのインバータ動作によって負荷には昇圧した高周波電圧における他方の極性の半波が印加される。このとき、共振コンデンサが配設されるインバータ回路の場合、上記共振コンデンサが方のスイッチング素子を経由して放電して負荷には上記と反対方向の電流が流れる。他方、チョッパ回路においては、上述したように方のスイッチング素子のオンにより直流電源から直流電流がインダクタに流れ、次に方のスイッチング素子がオフした際に逆起電力が発生し、直流電源電圧が重畳した状態でコンデンサが充電される。
以後、上記の動作が高周波で連続して繰り返されるので、昇圧した高周波電圧が発生して負荷に印加し、したがって負荷は高周波で付勢される。そして、以上の回路動作を通じてチョッパ回路のインダクタに生じた逆起電力に伴う帰還電流は、スイッチング素子とは別設の第1の整流素子を有する帰還回路を流れてコンデンサを充電するので、帰還動作が行われてもスイッチング素子にかかる負担が増えないので、スイッチング素子の短寿命化および回路全体の信頼性低下を回避することができる。
また、チョッパ回路およびインバータ回路の構成が比較的簡単になる。
さらに、チョッパ回路が直流電源を経由して帰還するように構成されているので、加えて出力される高周波電圧が昇圧し、負荷を高周波インバータ装置に接続するのに出力トランスを必要としないか、必要としたとしても巻数比を小さくすることができるので、その分装置が小形・軽量化される。
<その他の構成について> 本発明の必須構成要素ではないが、所望により以下の構成を選択的に付加することができる。これにより、高周波インバータ装置の性能が向上したり、機能が追加されたりする。
1.(直流電源について) 直流電源は、高周波エネルギーに変換される直流エネルギーを供給する手段であるが、バッテリー電源および交流整流化電源などどのような構成であってもよい。なお、交流整流化電源は、未平滑であってもよいし、完全または部分的な平滑化されたものであってもよい。
2.(高周波フィルタ回路について) 高周波フィルタ回路は、高周波インバータ装置側から直流電源へ高周波ノイズが流出しないようにするための手段であり、直流電源として例えば交流整流化電源などを用いる場合に効果的である。なお、高周波フィルタ回路としては既知の種々の回路構造を適宜選択して用いることができる。
請求項2の発明の高周波インバータ装置は、高周波で交互にスイッチングする直列接続した一対のスイッチング素子を備え、一対のスイッチング素子の交互スイッチングによって発生する高周波振動電圧がチョッパ回路のインダクタを経由して出力されるインバータ回路と;一対のスイッチング素子の一方および直流電源の間に介在するインダクタ、一方のスイッチング素子がオン状態からオフした時にインダクタに生じる逆起電力を、直流電源を直列に介して帰還する第1の整流素子を含む帰還回路ならびに一対のスイッチング素子の一方を備えたチョッパ回路と;チョッパ回路のインダクタに磁気結合して構成されて2次巻線が負荷に接続する絶縁形の出力トランスと;直流電源を経由して帰還回路の帰還出力により充電される電解コンデンサからなる第1のコンデンサと;一対のスイッチング素子の直列回路および第1のコンデンサの間に順方向に介在して閉回路を形成する第2の整流素子と;を具備していることを特徴としている。
本発明において、前述のチョッパ回路のインダクタに現れるインバータ回路により発生した振動電圧が負荷に印加されるように構成されている。すなわち、負荷は、インダクタに磁気結合した出力トランスを介して絶縁的に接続される。そして、出力トランスを用いることにより、1次対2次巻数比を任意に設定できるので、所望値の出力電圧を得ることが可能になる。
インバータ回路の出力である振動電圧がインダクタに現れるようにするために、共振コンデンサをインダクタを経由して他方のスイッチング素子に並列的に接続することができる。
請求項の発明の放電ランプ点灯装置は、請求項1または2記載の高周波インバータ装置と;高周波インバータ装置の出力端間に接続された放電ランプと;を具備していることを特徴としている。
放電ランプは、高周波インバータ装置を主体として構成される放電ランプ点灯装置の負荷として作動する。放電ランプは、どのようなものでもよく、例えば蛍光ランプなどの低圧放電ランプやメタルハライドランプなどの高圧放電ランプを用いることができる。また、放電ランプは、高周波電圧の振動出力が現れる回路上の適当な位置に接続される。例えば、チョッパ回路のインダクタと並列的に、または直列的に放電ランプを接続することができる。また、チョッパ回路とは別に形成されるインバータ回路に放電ランプを接続することができる。例えば、チョッパ回路とは別に一対のスイッチング素子を構成要素とするハーフブリッジ形インバータ回路を形成して、その内部に放電ランプを接続することができる。
なお、上記のいずれの接続態様においても、高周波成分のみが抽出されて放電ランプを付勢するように直流カットコンデンサや絶縁形の出力トランスを介して放電ランプを接続するのが望ましい。
そうして、本発明においては、直流電源を投入すると、直流電圧がチョッパ回路により所望の直流電圧に変換され、さらに変換された直流電圧がインバータ回路により高周波電圧に変換されて放電ランプに印加されるので、放電ランプは高周波点灯する。
なお、本発明の必須構成要件ではないが、所望によりイグナイタなどの始動回路を付加することができる。イグナイタは、放電ランプの始動のために、インバータ回路に得られる共振回路による共振電圧だけでは不足の場合に用いられる。そして、高周波インバータを主体とする放電ランプ点灯装置において、放電回路に対して別設され、そこから発生する高電圧パルスが放電ランプに印加されるように放電回路に接続することができる。
請求項1の発明によれば、インバータのスイッチング素子を帰還回路から分離してスイッチング素子の信頼性を向上するとともに、昇圧した高周波振動電圧がインバータ回路に第2のコンデンサを直列に介して導電的に接続した負荷に印加される高周波インバータ装置を提供することができる。
請求項2の発明によれば、インバータのスイッチング素子を帰還回路から分離してスイッチング素子の信頼性を向上するとともに、昇圧した高周波電圧がインダクタに磁気結合する出力トランスの2次巻線に接続した負荷に印加される高周波インバータ装置を提供することができる。
請求項の発明によれば、請求項1または2による効果を奏するとともに負荷の放電ランプ点灯する高周波インバータ装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
図1は、本発明の高周波インバータ装置および放電ランプ点灯装置を実施するための第1の形態を示す回路図である。図において、高周波インバータ装置HFIは、一対のスイッチング素子の直列回路SSW、チョッパ回路BCH、第1のコンデンサC1、第2の整流素子D2およびインバータ回路INVからなる。また、放電ランプ点灯装置DLOは、高周波インバータ装置HFIおよび放電ランプDLからなり、放電ランプDLを高周波点灯する。なお、DCは直流電源である。直流電源DCは、商用交流電源からなる低周波交流電源にブリッジ形全波整流回路を組み合わせて構成されている。
一対のスイッチング素子の直列回路SSWは、一対のスイッチング素子Q1、Q2からなる。一対のスイッチング素子Q1、Q2は、N形のMOSFETからなり、同一極性に直列接続している。
チョッパ回路BCHは、インダクタL1、帰還回路FBCおよび一対のスイッチング素子の直列回路SSWにおける一方のスイッチング素子Q2からなる。インダクタL1は、一方のスイッチング素子Q2のどレインと直流電源DCの正極と間においてこれらと直列に接続している。帰還回路FBCは、第1の整流素子D1からなり、そのアノードがインダクタL1および直流電源DCの負極との間に接続している。一方のスイッチング素子Q2は、直流電源DCの両極間において、上記のようにインダクタL1と直列接続することによってチョッピング回路を形成している。
第1のコンデンサC1は、電解コンデンサからなり、チョッパ回路BCHの帰還出力を一時的に蓄積するように作用する。すなわち、第1のコンデンサC1の正極は、第1の整流素子D1のカソードに接続し、負極は直流電源DCの負極とスイッチング素子Q2のソースとの接続点に接続している。
第2の整流素子D2は、第1のコンデンサC1と一対のスイッチング素子の直列回路SSWとの間に介在して、第1のコンデンサC1、第2の整流素子D2、一対のスイッチング素子の直列回路SSWおよび第1のコンデンサC1からなる閉回路を形成する。
インバータ回路INVは、一対のスイッチング素子の直列回路SSWおよび一対の共振コンデンサC2、C3の直列回路SCを備えたハーフブリッジ形インバータからなる。すなわち、一対のスイッチング素子の直列回路SSWと一対の共振コンデンサC2、C3の直列回路SCとは並列接続し、一対のスイッチング素子Q1、Q2の接続点と、一対の共振コンデンサC2、C3の接続点との間に負荷である放電ランプDLが接続している。なお、共振コンデンサC2、C3は、インバータ回路INVの出力電流に対して負荷である放電ランプDLに直列に接続して本発明における第2のコンデンサとしても作用する。
次に、本形態における回路動作について説明する。
直流電源DCを投入すると、一対のスイッチング素子Q1、Q2が高周波で交互にスイッチングを行う。その中で、スイッチング素子Q2がオンすると、直流電源DC、インダクタL1、スイッチング素子Q2および直流電源DCの閉回路からなるチョッピング回路が形成される。そして、直流電源DCから流入した電流がインダクタL1に直線的に増加しながら流れる。その結果、インダクタL1に電磁エネルギーが蓄積される。
次に、スイッチング素子Q2がオフすると、チョッピング回路に流れていた電流が急激に遮断されるため、インダクタL1に蓄積されていた電磁エネルギーが放出されてインダクタL1に流れていた電流を継続させようとする方向に逆起電力が発生する。この逆起電力に直流電源電圧が重畳して帰還回路FBCに印加されるので、帰還回路中に帰還電流が流れる。すなわち、帰還電流は、第1の整流素子D1を経由して第1のコンデンサC1に流入してこれを充電する。したがって、第1のコンデンサC1の電圧は、帰還電圧と直流電圧とが加算した値となって昇圧する。
さらに、スイッチング素子Q2のオフ動作に続いてスイッチング素子Q1がオンすると、第1のコンデンサC1の電荷が第1のコンデンサC1、第2の整流素子D2、スイッチング素子Q1、放電ランプDL、共振コンデンサC3および第1のコンデンサC1の閉回路内を放電する。これにより、放電ランプDLには昇圧した高周波電圧における一方の極性の半波が印加されるとともに、共振コンデンサC3が充電される。したがって、共振コンデンサC3の充電電圧も昇圧している。なお、スイッチング素子Q1のオンにより、共振コンデンサC2の電荷もスイッチング素子Q1および放電ランプDLを流れる。
次に、スイッチング素子Q1がオフして、スイッチング素子Q2がオンすると、共振コンデンサC3の電荷が共振コンデンサC3、放電ランプDL、スイッチング素子Q2および共振コンデンサC3の閉回路内を放電して、放電ランプDLには昇圧した高周波電圧における他方の極性の半波が印加される。また、これと同時に、直流電源DCからチョッピング回路内を電流が流れ、チョッパ回路BCHが昇圧チョッパ的な動作をしてコンデンサC1が上記のように昇圧して充電される。
以後も、一対のスイッチング素子Q1、Q2が高周波で交互にスイッチングを繰り返す結果、以上の動作が繰り返し継続的に行われて、放電ランプDLには昇圧した高周波電圧が連続して印加されるので、放電ランプDLは高周波点灯する。
以下、図2ないし図4を参照して本発明を実施するためのその他の形態について説明する。なお、各図において、図1と同一部分については同一符号を付して説明は省略する。
図2は、本発明の高周波インバータ装置および放電ランプ点灯装置を実施するための第2の形態を示す回路図である。本形態は、インバータ回路INVが共振コンデンサC2を省略している点で異なる。
図3は、本発明の高周波インバータ装置および放電ランプ点灯装置を実施するための第3の形態を示す回路図である。本形態は、インバータ回路INVが共振コンデンサC2を省略しているとともに、インダクタL1に磁気結合して構成された絶縁形の出力トランスOTおよび直流電源DCに並列接続した共振コンデンサC3を含んでインバータ回路INVが構成されている点で異なる。なお、負荷の放電ランプDLは、出力トランスOTの2次巻線に接続している。
図4は、本発明の高周波インバータ装置および放電ランプ点灯装置を実施するための第4の形態を示す回路図である。本形態は、インバータ回路INVの共振コンデンサC2が第2の整流素子D2を介してスイッチング素子Q2に並列接続するとともに、インダクタL1に磁気結合して構成された絶縁形の出力トランスOTおよび直流電源DCに並列接続した共振コンデンサC3を含んでインバータ回路INVが構成されている点で異なる。
本発明の高周波インバータ装置および放電ランプ点灯装置を実施するための第1の形態を示す回路図 本発明の高周波インバータ装置および放電ランプ点灯装置を実施するための第2の形態を示す回路図 本発明の高周波インバータ装置および放電ランプ点灯装置を実施するための第3の形態を示す回路図 本発明の高周波インバータ装置および放電ランプ点灯装置を実施するための第4の形態を示す回路図
BCH…チョッパ回路、C1…第1のコンデンサ、C2、C3…共振コンデンサ、D1……第1の整流素子、D2…第2の整流素子、DC…直流電源、DL…放電ランプ、DLO…放電ランプ点灯装置、FBC…帰還回路、HFI…高周波インバータ装置、INV…インバータ回路、L1…インダクタ、Q1、Q2…スイッチング素子、SSW…一対のスイッチング素子の直列回路

Claims (3)

  1. 高周波で交互にスイッチングする直列接続した一対のスイッチング素子を備え、一対のスイッチング素子の交互スイッチングによって発生する高周波振動電圧が第2のコンデンサを直列に介して負荷に出力されるインバータ回路と;
    一対のスイッチング素子の一方および直流電源の間に介在するインダクタ、一方のスイッチング素子がオン状態からオフした時にインダクタに生じる逆起電力を、直流電源を直列に介して帰還する第1の整流素子を含む帰還回路ならびに一対のスイッチング素子の一方を備えたチョッパ回路と;
    直流電源を経由して帰還回路の帰還出力により充電される電解コンデンサからなる第1のコンデンサと;
    一対のスイッチング素子の直列回路および第1のコンデンサの間に順方向に介在して閉回路を形成する第2の整流素子と;
    を具備していることを特徴とする高周波インバータ装置。
  2. 高周波で交互にスイッチングする直列接続した一対のスイッチング素子を備え、一対のスイッチング素子の交互スイッチングによって発生する高周波振動電圧がチョッパ回路のインダクタを経由して出力されるインバータ回路と;
    一対のスイッチング素子の一方および直流電源の間に介在する上記インダクタ、一方のスイッチング素子がオン状態からオフした時にインダクタに生じる逆起電力を、直流電源を直列に介して帰還する第1の整流素子を含む帰還回路ならびに一対のスイッチング素子の一方を備えたチョッパ回路と;
    チョッパ回路のインダクタに磁気結合して構成されて2次巻線が負荷に接続する絶縁形の出力トランスと;
    直流電源を経由して帰還回路の帰還出力により充電される電解コンデンサからなる第1のコンデンサと;
    一対のスイッチング素子の直列回路および第1のコンデンサの間に順方向に介在して閉回路を形成する第2の整流素子と;
    を具備していることを特徴とする高周波インバータ装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の負荷は、放電ランプであることを特徴とする高周波インバータ装置。
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