JP4473462B2

JP4473462B2 - Phytic acid fortified nutritional supplement composition

Info

Publication number: JP4473462B2
Application number: JP2001079105A
Authority: JP
Inventors: 輝明岩崎
Original assignee: 株式会社玄米酵素
Priority date: 2001-03-19
Filing date: 2001-03-19
Publication date: 2010-06-02
Anticipated expiration: 2021-03-19
Also published as: JP2002275069A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、癌発症抑制作用の優れた、イノシトールとその化合物を含む栄養補助組成物に係り、特に米糠を蒸して、麹菌、例えばアスペルギルスオリーゼ菌株群（Ａｓｐｅｒｇｉｌｌｕｓｏｒｙｚａｅｓｔｒａｉｎ）を混合して培養、熟成させて米糠麹を造り、麹菌は死滅させて、麹菌が生成した酵素群は、酵素本来の触媒作用能力を喪失させない状態で、乾燥粉体とした米糠麹乾燥微粉体に、フィチン酸（ミオイノシトールヘキサ燐酸，略記号ＩＰ₆）を混合一体とし、フィチン酸の吸収性を高めた、フィチン酸強化栄養補助組成物に関する。
【０００２】
【従来の技術】
米糠麹は製造上の困難から一般的ではない。また、ガンとは、一般に悪性腫瘍を総称して云う。発ガン原因としては、発ガン物質による化学性発ガンと、ウイルス性発ガンとに大別されている。
化学性発ガン物質としては、膨大な数の発ガン物質が挙げられている。ウイルス性発ガンについても、１００種を超えることが明らかにされている。またガン化が起るのは、その人の持つ遺伝子との組合わせが、関与していることが明らかとなり、ガン遺伝子は１００種以上が報告されている。
【０００３】
最近、制ガン化学療法に対して、「キラー細胞や免疫担当細胞を介した宿主の生体防御機能を用いて、直接的にガン細胞を破壊する、或いは生体の機能を強化することによって、間接的にガンを退縮させる生体機能の強化」に視点が置かれて、生体応答調整剤（ＢＲＭ＝ｂｉｏｌｏｇｉｃａｌｒｅｓｐｏｎｓｅｍｏｄｉｆｉｅｒｓ）の考え方が、医学界で提唱されている。
【０００４】
これに伴って、免疫系を活性化させる医薬品や食品の研究も進み、細菌や眞菌由来の食品、例えば乳酸桿菌、乳酸球菌、担子菌菌糸体培養物（麹菌）、ビール酵母、茸類の子実体などは、白血球膜表面への刺激活性を有していることが多いとされる。
この代表例としては、植物に含まれるβーグルカンや、乳酸菌などのグラム陰性菌の細胞壁で構成している、一般にはＬＰＳと称される成分での免疫系の刺激、サイトカイン（特異的抗原に接触した、感作リンパ球により放出される可溶性物質群で、単球あるいはマクロファージなどを刺激することによって、細胞性免疫の働きを助けるリンフォカインのような、非抗体蛋白の総称。免疫応答の際、細胞間調節因子として働く。）の産生及び放出が挙げられている。
【０００５】
野菜などに含まれている、抗変異原物質としての有効成分として、例えばビタミンＣ、プロリン（α−アミノ酸の一種）、硫化プロリン、グルタチオン（還元作用がある）、システィン（イオウ原子を含むα−アミノ酸、構造中の−ＳＨが生物活性に重要）、などのビタミンや硫黄と水素の化合物、食物繊維などが挙げられている。
植物には、フィチン（フィチン酸のカルシウム，マグネシウム塩）態のフィチン酸（ミオイノシトールのヘキサ燐酸エステル，略記号ＩＰ₆）、イノシトール化合物（ＩＰ₅，ＩＰ₄，ＩＰ₃，ＩＰ₂，ＩＰ₁）も多い。これらは体内で加水分解されて、変異原物質生成の抑制、変異原物質の不活化、変異原物質の代謝活性化抑制、代謝活性化変異原物質の不活化、遺伝子の突然変異の固定化抑止などに、優れた作用効果をもつことが、学術的に明らかにされてきている。
【０００６】
一方で、これら野菜や食物繊維を大量に食べなくても、ミオイノシトールやフィチン酸を少量摂取するだけで、効果的な抗ガン作用があることが、学術報告（第１回米の高度利用に関する国際シンポジューム＝１９９８年６月於京都）の中に多数散見されている。
フィチン酸とミオイノシトールの精製物は、蛋白質と結合していないので、摂取して、よりよく吸収されて効果が高いと考えられ、この併用投与によるヌードマウスの実験では、大腸ガン、繊維肉腫、乳ガンなどの発症抑制効果が報告されている。ヒトでは１日あたり１〜２ｇのフィチン酸摂取で、大腸癌予防効果が有り、リスクの高い人でその２倍で充分とされ、治療用には５〜８ｇ使用すればよいとされている。
【０００７】
このフィチン酸は、抗癌物質であるばかりでなく、老化防止、動脈硬化予防、脂肪肝予防、抗酸化作用があるとの前記学術報告があり、健康維持のための栄養補助素材として特に適しているとされる。
その報告によると生体内には、外部から体内に入ってくる変異原物質の化学物質を解毒して、不活化させる役割を持つグルタチオン−Ｓ−トランスフェラーゼ（ＧＳＴ）という酵素があるが、実験ラットにフィチン酸（飼料の２％）を摂取させると、ラットの肝臓における、これらガン原性物質を含む化学物質を不活化させるＧＳＴ活性は、統計的に有意差をもって上昇し、変異原物質を減少させる。
【０００８】
フィチン酸は、それ自体が大腸ガンに対して、予防効果を持っているばかりでなく、緑茶（濃度２％）と併用すると、効果的な抑制効果が期待できるということ、またミオイノシトールと併用することにより、抑制効果を高めることが出来るとの報告がある。またミオイノシトールは、血圧をさげ、肝臓に蓄積した脂肪を除去し、末梢精神安定をさせる作用が有り、最終的には腎臓で炭酸ガスに分解される。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このフィチン酸は、ラット等では小腸粘膜由来の６−フィターゼ（６−ｐｈｙｔａｓｅ、加水分解して、６−燐酸を除去する酵素）などにより加水分解されてから吸収されるが、人の場合は、小腸粘膜由来の６−フィターゼ活性は、ラットに比べて極めて低いため、せっかく摂取しても食事由来の６−フィターゼがない場合は、ほとんど吸収できないという難点が有る。
また、フィチン酸を含む野菜や食物繊維を大量摂取することは、食事的にも、又消化機能的にも大きな問題が有る。
【００１０】
一方、栄養に関わる代謝機能の障害として、糖代謝機能の低下が、老化の指標として大きな意味をもつ。高齢化が進む中で、人の糖代謝機能が低下するピークは６５歳前後とされ、糖代謝を含む栄養代謝全般の機能の低下が、各分泌器官でのエネルギー不足を招き、健康状態の不調の主原因になって、一連の症候群を惹起していることが指摘されている。
【００１１】
最近の日本における、ガンによる統計的年齢別死亡率は、２４，５歳までを数値１とするとき、４０歳を過ぎると一挙に９倍を超える。５０代には２９倍、６０代には７０倍、７０代には１５２倍と飛躍的に増加する。
この数値は、まさに前記老化による代謝機能低下に伴う免疫機能の低下の、流れに沿っているものということができる。
【００１２】
日本人に発症するガンとしては、胃ガンが圧倒的に多かったが、最近の日本では、肉食が増加し、かつ野菜食が減少したなどの食事に偏りが生じた事を原因として、大腸ガンの発症率が増加し、また脂肪を多く摂取する国では乳ガンが多いとされているが、日本での乳ガン発症率も増加傾向を示している。
【００１３】
本発明者は、身体の老化を抑止するのは、バランスのよい栄養の摂取と、生体における組織細胞の環境の向上による、新陳代謝の活性化によるものとし、更に健康維持そのものが、免疫機能の活性化に繋がり、諸疾患の予防と抑止効果があるとの研究上の認識から、誰でも簡単に摂取することができ、栄養価が高くて、吸収性のよい栄養補助食品の研究を重ねてきた。
【００１４】
その結果、米糠麹を主材として、失活していない酵素を含む穀質の組成物に、抗ガン物質のフィチン酸を添加混合した組成物が、栄養バランスがよく、細胞の環境の向上に寄与して細胞を活性化し、新陳代謝機能と免疫機能の活性化を促進し、合わせて変異原物質の一っとなる体内の活性酸素等を抑制し、がん発症の抑制効果があること、並びに、特に、本発明組成物における麹菌が産生した６−フィターゼは、抗ガン物質フィチン酸を加水分解し、吸収されやすくすることを突止め、この発明を完成した。
【００１５】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、前記課題を解決するために、次のような技術的な手段を採用した。
すなわち、米糠を蒸し、これに麹菌株群を培養、熟成させ、米糠麹を得て、麹菌を死滅させて死菌体を含む乾燥体とし、麹菌株群が産生した酵素群が、酵素本来の触媒作用を喪失されていない状態で、そのまま含まれた乾燥米糠麹微粉末とし、これにフィチン酸を混合して、フィチン酸の含有量や作用を強化した組成物とする。
この場合、玄米など穀類を米糠と共に麹菌培養をし、また必要に応じて、乳酸菌や酵母菌を麹菌と共に培養することができる。
ここでいう麹には、米糠麹並びに、穀類麹を３０重量％以内含む米糠麹も含まれている。本発明の具体的な構成は、次の通りである。
【００１６】
（１）フィチン酸を体内で吸収されやすくするために、これを加水分解する６ーフィターゼが含まれた乾燥麹粉末に、フィチン酸を混合するものとし、前記乾燥麹粉末は、製麹後に培養床における麹自体の温度を、４４℃〜４６℃の範囲の温度に保持して乾燥させて麹菌を死滅させ、酵素は失活していない乾燥麹として製粉した粉末２０ｇあたり、フイチン酸を０．８〜８ｇの範囲で混合し、一体としてなるフィチン酸強化栄養補助組生物。
【００１７】
（２）前記フィチン酸は、造粒賦形材に混合して乾燥麹粉末に混合されている前記（１）に記載のフィチン酸強化栄養補助組成物。
【００１８】
（３）前記乾燥麹微粉末は、米糠麹で含有水分２．５％〜３．６％であるこ前記（１）又は（２）に記載のフィチン酸強化栄養補助組成物。
【００１９】
玄米の表面には、玄米全体の約５％を占める果皮、種皮、糊粉層があり、これと約３％の胚芽があり、これら精米によって剥がされる部分は「米糠」と称されている。米糠の胚芽、表皮部分には糖蛋白、ミネラルやビタミンの他に、フィチン（フィチン酸のカルシウム・マグネシウム塩）態のフィチン酸（イノシトールヘキサ燐酸、略記号ＩＰ₆）、ミオイノシトール（フィチン酸から燐酸基を除去したもの、酵母やマウスの成長に必要なビタミンＢ複合体の１っ、抗ガン物質として知られている）、アラビノキシラン（ナチュラルキラー細胞を活性化して抗ガン作用を発揮するといわれる多糖体）、フェルラ酸（抗凝固性物質、ラジカル消去と活性酸素消去の作用を合わせ持ち、大腸癌発生を予防する）、アミノ酪酸（蛋白質に少量存在するα−アミノ酸、脳組織の呼吸に関係ある物質）、多糖類、抗酸化物質、不飽和脂肪酸等が含まれている。
【００２０】
前記フィチン酸（ＩＰ₆）は、ミオイノシトールに６個の燐酸が結合したもので、イノシトール異性体には、ｍｙｏ−イノシトール、Ｄ−イノシトール、Ｌ−イノシトール、シリットの４種が天然に存在している。イノシトール化合物は燐酸の数によって、ＩＰ₁，ＩＰ₂，ＩＰ₃，ＩＰ₄，ＩＰ₅などがある。フィチン酸（ＩＰ₆）は分解されると、ミオイノシトール、ＩＰ₁，ＩＰ₂，ＩＰ₃，ＩＰ₄，ＩＰ₅などになる。誘導体としてフィチン酸ナトリウム（ＮａＰｈ）がある。
【００２１】
米の種皮などにおける食物繊維の主なものは、植物の細胞壁の主成分であるセルロース（植物線維の基礎物質である多糖類）、ヘミセルロース（植物細胞壁の多糖類で、キシラン、マンナン、ガラクタンその他と密接に関連している）、リグニン（木質細胞壁に存在する芳香族系重合物質）、ペクチン（植物の細胞間物質として存在するゼラチン様の酸性多糖類）、アルギン酸（海藻類の細胞膜を形成している粘液質の多糖類）、グルコマンナン（マンノースを主成分とする多糖類）などである。多糖体（高分子糖鎖）は、白血球を活性化し、サイトカインネットワークを刺激し、ホルモン系を活動させ、免疫機能を活性化する、ということが知られている。
【００２２】
胚芽などに含まれている天然の蛋白のほとんどは、糖と結合した糖蛋白である。糖蛋白の糖鎖の生理学的意味は、まだよく解明されていないが、既に知られている糖鎖の機能としては、糖鎖の形の違いによる細胞相互間の認識、それに伴う生体内の移動、細胞の蛋白代謝等に深く関わっており、活性酸素や細菌など「変異原物質」による炎症が、糖鎖の変化を招いて、細胞相互間の認識障害を招き、免疫不全や代謝不全等を惹起するのではないかと考えられる。
【００２３】
乳酸菌は、米糠の糖分を分解する。また４１℃以上の熱で死滅するが、その死菌体は、その細胞を構成する成分に、生体内の種々の免疫反応を賦活化し、高い抗腫瘍作用や感染防御効果がある、との実験報告がある。また食物繊維のほかに、乳酸菌を単独で投与しても、ガン細胞の肝移転の個数が抑制されるスカベンジャ（清掃作用）効果があるとの報告がある。
【００２４】
以上、これらの物質が多く含まれた本発明組成物は、栄養バランスがよく、生体防御賦活物質が多く含まれている。これを継続して摂取することにより、相乗作用によって細胞の環境の向上を図ることができる。
その結果として、細胞に栄養とエネルギーを与え、代謝機能、免疫機能等を活性化させて、健康維持を図ることができる。加えて、この組成物に多く含まれている、「変異原物質」を抑制する物質がこれを抑制し、大腸前ガン病変の発症を抑制し、結果として大腸ガン発症抑制に優れた効果を発輝する。
【００２５】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態例を説明する。
まず製法として、米糠を蒸して、麹菌株群、例えばアスペルギルスオリーゼ菌株群（Ａｓｐｅｒｇｉｌｌｕｓｏｒｙｚａｅｓｔｒａｉｎ））を０．１重量％ほど加えてよく混合させて、糠麹を製造した。
この場合、他の麹菌（Ａ．ｋａｗａｃｈｉｉ、Ａ．ａｗａｍｏｒｉ、Ａ．Ｕｓａｍｉｉ）の中から選択される麹菌を使用する事もある。また必要に応じて乳酸菌を少量（２．５×１０〜３．０×１０²個／ｇ程度）添加する。必要があれば、酵母菌も乳酸菌と同量程度添加させることができる。また必要に応じて牡蠣殻粉末を０．１重量％程度混合して蒸す。
【００２６】
麹を造る過程で麹菌株群は、盛んにアミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼなどの分解酵素を分泌して米糠の糖、蛋白などを低分子に分解する。乳酸菌は糖分を分解させる。
その後、そのまま培養床の米糠麹を、室温４６℃〜５３℃で９時間乾燥させる。品温は４４℃〜４６℃の範囲に抑え、麹菌と乳酸菌との活動を完全に停止させ、死滅させる。乾燥処理終了時に、含有水分４％以下、２．５％〜３．６％の乾燥体となっている。ちなみに通常の米糠の含有水分は１３％〜１４％である。
この乾燥米糠麹を篩にかけて、５ｍｍ以上の塊固形化物を除去し、粉砕機にかけて、乾燥米糠麹微粉末にする。
【００２７】
方法実施例２玄米の表面には、玄米全体の約５％を占める果皮、種皮、糊粉層があり、これと約３％の胚芽があり、これら精米によって剥がされる部分は「米糠」と称されている。米糠の胚芽、表皮部分には糖蛋白、ミネラルやビタミンの他に、フィチン（フィチン酸のカルシウム・マグネシウム塩）態のフィチン酸（イノシトールヘキサ燐酸、略記号ＩＰ₆）、ミオイノシトール（フィチン酸から燐酸基を除去したもの、酵母やマウスの成長に必要なビタミンＢ複合体の１っ、抗ガン物質として知られている）、アラビノキシラン（ナチュラルキラー細胞を活性化して抗ガン作用を発揮するといわれる多糖体）、フェルラ酸（抗凝固性物質、ラジカル消去と活性酸素消去の作用を合わせ持ち、大腸癌発生を予防する）、アミノ酪酸（蛋白質に少量存在するα−アミノ酸、脳組織の呼吸に関係ある物質）、多糖類、抗酸化物質、不飽和脂肪酸等が含まれている。
【００２８】
このようにして製造された乾燥麹微粉末に対して、フィチン酸を添加混合させる。この場合、ミオイノシトールをフィチン酸と併用させることができる。
このフィチン酸の配合量は、組成物の一日量約２０ｇ当たり、０．８〜８ｇになるように、用途別に設定される。
またフィチン酸は粘調の液体なので、後記する造粒用賦形材とあらかじめ混合してから米麹微粉末と混合すると、混合しやすい。また粉末のフィチン酸ナトリウムを代用することができる。
【００２９】
配合例１
米糠麹微粉末９０重量％〜９６重量％
フィチン酸４重量％〜１０重量％
【００３０】
配合例２
米糠麹微粉末８０重量％〜９０重量％
フィチン酸１０重量％〜２０重量％
【００３１】
配合例３
米糠麹微粉末１００重量％に対して
フィチン酸２０重量％〜４０重量％の範囲で追加
【００３２】
配合例４
米糠麹微粉末９０重量％〜９６重量％
フィチン酸２重量％〜５重量％
ミオイノシトール２重量％〜５重量％
【００３３】
配合例５
米糠麹微粉末６０重量％〜８５重量％
穀類麹微粉５重量％〜２０重量％
フィチン酸６重量％〜１０重量％
ミオイノシトール４重量％〜１０重量％
【００３４】
配合例６
米糠麹微粉末９０重量％〜９５重量％
穀類麹微粉末５重量％〜１０重量％
この配合物に対して、
フィチン酸１３重量％〜２０重量％
ミオイノシトール１２重量％〜２０重量％の範囲で追加
【００３５】
前記配合例は、これに限定されるものではなく、任意に設定することが出来る。異なった添加物も適宜添加させることが出来る。また、前記乾燥米糠麹微粉末の混合微粉末には、後記する賦形材を添加して、造粒機で、粒度１．２ｍｍ〜１．３ｍｍ程度の顆粒に造粒して、乾燥後に分包機で、１包の重量３．５ｇ、５ｇ、等袋詰めし、あるいは顆粒にせずに造錠機で造錠される。
【００３６】
前記賦形材として、これに限定されるものではないが、例えば下記素材と、全量に対する配合割合の範囲で任意に選択し、造粒（造錠）前に配合して、造粒あるいは造錠する。
ぶどう糖４重量％〜１２重量％
乳糖１２重量％〜２０重量％
植物油脂２重量％〜６重量％
【００３７】
大腸ガン発癌物質アゾキシメタンにより誘発される、ラット大腸癌発癌モデルにおいて、本組成物（米糠麹８６％、穀類麹１０％、フィチン酸４％）の抗癌作用の実験をした。
５週令の雄Ｆ３４４ラットを各群３０匹として、７群に分けて、実験開始後、第１週から第３週まで各週１回、合計３回アゾキシメタンを１５ｍｇ／ｋｇ皮下投下した。
１群には、最初の５週間は、１日あたり本組成物を基礎食に５％混じて投与した。その後普通食を投与した。
２群には、最初の５週間は、１日あたり本組成物を基礎食に２．５％混じて投与した。その後普通食を投与した。
３群には、最初の５週間は普通食を投与止、その後は１日あたり本組成物を基礎食に５％混じて投与した。
４群には、最初の５週間は普通食を投与止、その後は１日あたり本組成物を基礎食に２．５％混じて投与した。
５群には、最初の５週間は、普通食を投与し、その後、本組成物のフィチン酸を４％にミオイノシトール３％を併用したものを基礎食に１日当たり５％混じて
投与した。
６群には対象群として、最初の５週間は通常飼料を投与し、その後はフィチン酸の含まれていない組成物を基礎食に１日あたり５％混じて投与した。
【００３８】
実験結果、１〜５群における腫瘍の発症率は、
１群ー４８．１４％（１３／２７）
２群ー５３．５７％（１５／２８）
３群ー１４．８１％（４／２７）
４群ー１７．２７％（５／２９）
５群ー１３．７９％（４／２９）
６群ー２２．２２％（６／２７）
であり、３〜５群に有意な発症抑制効果が認められた。
【００３９】
この試験において、１，２群はイニシェーションフェーズに本組成物を投与したもので、３群〜６群の、プロモーシヨンフェーズに投与した方が、抑制効果が大きいことが判る。また、対象群６群に比して、フィチン酸を強化した本組成物の有意な抑制が示めされている。
【００４０】
このように本発明組成物は、ヒトの大腸癌発症予防組成物としても有望と考えられる。本組成物をヒトが摂取して効率のよい量は、１日あたり１４ｇ〜２８ｇで、保健的に栄養補助食品として摂取する場合は１４ｇ程度でよい。標準として１日２１ｇが好ましい。前記試験用組成物５％におけるフィチン酸は、本組成物２０ｇあたり約０．８ｇにあたる。
【００４１】
一方、対比として、フィチン酸によるＦ３４４ラットの大腸がん発症抑制例を次に示す。
１群（２９匹）は無処置。２群（５０匹）はフィチン酸０．１％を混じた水、３群（５０匹）はフィチン酸０．２５％を混じた水をそれぞれ投与。
実験開始６週目から全期間フィチン酸を投与。発癌物質ＡＯＭは８週目から１４週目まで週１回皮下注射した。４４週目に大腸癌の発症頻度を計測した。
【００４２】
実験結果、腫瘍発生率は、
１群５８．６％（１７／２９匹）
２群４６．０％（２３／５０匹）
３群２８．０％（１４／５０匹）
１匹当りの平均腫瘍発生数は、
１群０．６８±０．１２
２群０．６０±０．１２
３群０．３０±０．０７
【００４３】
この実験例によると、３群に有意差が見られる。このフィチン酸０．１％は、体重６７ｋｇの人に対比すると約１００ｍｇのフィチン酸経口摂取量に相当する。しかし、大腸ガン発症率は、本組成物（フィチン酸含有量換算約７２ｍｇ）の５群に対して約２培という数値である。
他方、フィチン酸の含有量の多いフスマを実験ラットに投与して２９週間実験した結果、有意差は見られなかった。このフスマに含有されているフィチン酸量と等量のフィチン酸を投与した実験では有意差が認められた。
【００４４】
これらのことから、フィチン酸を含む植物を多量に摂取しても、量に対応する効果は期待できないこと、並びに、本組生物は、６ーフイターゼを含み、フィチン酸を加水分解して吸収しやすくすることから、フィチン酸を効率的に作用させることが、認められる。
【００４５】
漢方薬の効果は、即効性でなく、身体の健康を回復させながら疾患を改善させることにあり、本発明の組成物も、組織細胞の環境の向上を図る栄養とエネルギーを供給し、合わせて代謝機能並びに免疫機能を向上させるもので、漢方薬としての効果を併せ持っている。
なお、この発明は、前記形態例に限定されるものではなく、任意の素材を選択的に添加させることが出来る。
【００４６】
【発明の効果】
この発明は、次にような優れた効果を有している。
【００４７】
(1) 請求項１記載の発明は、組成物を栄養補助物として摂取するとき、栄養バランスがよく、生体防御賦活物質が多く含まれており、継続して摂取することにより、相乗作用によって細胞の環境の向上を図ることができる。
その結果として、細胞に栄養とエネルギーを与え、代謝機能、免疫機能等を活性化させて、健康維持を図ることができる。
加えて、この組成物に多く含まれているガン発症抑制物質が、ガン病変の発症を抑制し、結果としてガン発症抑制に優れた効果を発輝する。特にフィチン酸は、蛋白と結合していな状態のものが添加されているので、吸収されやすく、また本組成物における麹菌が産生した６−フィターゼは、フィチン酸を加水分解して、さらに吸収されやすくし、フィチン酸、イノシトール化合物の有する体脂肪抑制、抗ガン作用を効率的に作用させる効果が有る。用途に応じてフィチン酸の配合量を増減させることができる。
【００４８】
(2) 請求項２に記載された発明は、粘調の有る液体のフィチン酸を、造粒用賦形材とあらかじめ混合したことによって、乾燥麹粉末に均等に混合させることが出来る効果がある。
【００４９】
(3) 請求項３に記載された発明は、水分含有率が極めて少ないので、密封保存により、酵素分解、醗酵などの虞がなく耐久性に優れている効果がある。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a nutritional supplement composition containing inositol and a compound thereof excellent in cancer onset suppression effect, and in particular, steamed rice bran and mixed and cultured and matured aspergillus, for example, Aspergillus oryzae strain group (Aspergillus oryzae strain group). The rice bran is made to die, the gonococci are killed, and the enzyme group produced by the gonococcus is phytic acid (myo-inositol) into dried rice bran fine powder in a state that does not lose the original catalytic ability of the enzyme. The present invention relates to a phytic acid-enriched nutritional supplement composition in which hexaphosphoric acid, abbreviated symbol IP ₆ ) are mixed and integrated to enhance the absorption of phytic acid.
[0002]
[Prior art]
Rice bran is not common due to manufacturing difficulties. In general, cancer is a general term for malignant tumors. Carcinogenic causes are roughly classified into chemical carcinogenesis caused by carcinogens and viral carcinogenesis.
A huge number of carcinogens are listed as chemical carcinogens. Viral carcinogenesis has also been shown to exceed 100 species. In addition, it is clear that canceration occurs in combination with a gene possessed by the person, and more than 100 types of cancer genes have been reported.
[0003]
Recently, for anticancer chemotherapy, “directly destroying cancer cells or strengthening the function of the living body by using the host's host defense function through killer cells and immunocompetent cells. From the viewpoint of “enhancement of biological functions that cause cancer to regress in the future”, the idea of biological response modifiers (BRM = biological response modifiers) has been proposed in the medical community.
[0004]
Along with this, research on pharmaceuticals and foods that activate the immune system has also progressed, and foods derived from bacteria and bacilli, such as lactobacilli, lactic acid cocci, basidiomycetous mycelium cultures (bacilli), brewer's yeast, and fungi Fruit bodies and the like are often said to have stimulating activity on the leukocyte membrane surface.
Typical examples include β-glucan contained in plants and cell walls of gram-negative bacteria such as lactic acid bacteria, stimulation of the immune system with components generally called LPS, cytokines (contact with specific antigens) A group of soluble substances released by sensitized lymphocytes, a general term for non-antibody proteins such as lymphokines that help stimulate cellular immunity by stimulating monocytes or macrophages. Production and release).
[0005]
As active ingredients as antimutagenic substances contained in vegetables, for example, vitamin C, proline (a kind of α-amino acid), proline sulfide, glutathione (having a reducing action), cysteine (α-containing sulfur atoms) Vitamins such as amino acids and -SH in the structure are important for biological activity), sulfur and hydrogen compounds, and dietary fiber.
Plants include phytic acid (calcium phytate, magnesium salt) phytic acid (hexophosphate ester of myo-inositol, abbreviation IP ₆ ), inositol compound (IP ₅ , IP ₄ , IP ₃ , IP ₂ , IP ₁ ). There are many. These are hydrolyzed in the body to suppress mutagen production, inactivate mutagen, inhibit metabolic activation of mutagen, inactivate metabolically activated mutagen, inhibit immobilization of gene mutation It has been clarified academically that it has excellent effects.
[0006]
On the other hand, even if these vegetables and dietary fiber are not eaten in large quantities, it is possible to obtain an effective anticancer effect only by ingesting a small amount of myo-inositol and phytic acid. International Symposium = Kyoto in June 1998)
Since the purified phytic acid and myo-inositol are not bound to protein, it is considered to be absorbed and absorbed better, and in this nude mouse experiment using this combination, colon cancer, fibrosarcoma, It has been reported to suppress the onset of breast cancer. In humans, intake of 1 to 2 g of phytic acid per day has an effect of preventing colorectal cancer, and it is said that twice as much is sufficient for high-risk people, and 5 to 8 g may be used for treatment.
[0007]
This phytic acid is not only an anticancer substance, but also has the above-mentioned academic reports that it has anti-aging, arteriosclerosis prevention, fatty liver prevention and antioxidant action, and is particularly suitable as a nutritional supplement for maintaining health. It is said that
According to the report, there is an enzyme called glutathione-S-transferase (GST) in the living body that has the role of detoxifying and inactivating mutagen chemicals that enter the body from the outside. Ingestion of phytic acid (2% of diet) increases GST activity in rats' livers, which inactivate chemicals containing these carcinogenic substances, with a statistically significant difference and decreases mutagens. .
[0008]
Phytic acid not only has a preventive effect on colorectal cancer itself, but it can be expected to have an effective inhibitory effect when used in combination with green tea (concentration 2%), and it is also used in combination with myo-inositol. There is a report that the suppression effect can be enhanced. In addition, myo-inositol has the effect of lowering blood pressure, removing fat accumulated in the liver and stabilizing the peripheral mind, and finally it is broken down into carbon dioxide by the kidneys.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, in humans, this phytic acid is absorbed after being hydrolyzed by 6-phytase (6-phytase, an enzyme that hydrolyzes and removes 6-phosphate) derived from the small intestinal mucosa. However, since the 6-phytase activity derived from the small intestine mucosa is extremely lower than that of the rat, there is a problem that it can hardly be absorbed if there is no diet-derived 6-phytase even if ingested.
Moreover, ingesting a large amount of vegetables and dietary fiber containing phytic acid has a major problem in terms of diet and digestive function.
[0010]
On the other hand, as a disorder of metabolic function related to nutrition, a decrease in glucose metabolic function has a great meaning as an index of aging. As aging progresses, the peak of human glucose metabolism declines around the age of 65, and the decline in overall nutrient metabolism, including sugar metabolism, leads to a lack of energy in each secretory organ, resulting in poor health. It has been pointed out that it causes a series of syndromes.
[0011]
In Japan, the statistical age-specific mortality rate due to cancer is 9 times at once after 40 years of age, assuming a value of 1 to 24.5. It increases dramatically by 29 times in the 50s, 70 times in the 60s, and 152 times in the 70s.
This numerical value can be said to be in line with the flow of decline in immune function accompanying metabolic function decline due to aging.
[0012]
Gastric cancer was overwhelmingly the most common cancer in the Japanese population. However, in recent years, colon cancer is caused by the bias in diets such as increased meat consumption and decreased vegetable diet. It is said that there are many breast cancers in countries that consume a lot of fat, but the incidence of breast cancer in Japan is also increasing.
[0013]
The present inventor believes that the body aging is inhibited by the intake of well-balanced nutrition and the activation of metabolism by improving the environment of tissue cells in the living body, and the maintenance of health itself is the activity of immune function. Has been researching nutritional supplements that anyone can easily consume, have high nutritional value, and have good absorbability, because of the research recognition that it has the effect of preventing and suppressing various diseases. .
[0014]
As a result, a composition composed of rice bran as the main ingredient and containing a non-inactivated enzyme and phytic acid, an anticancer substance, has a good nutritional balance and improves the cellular environment. Contributing to activating cells, promoting the activation of metabolic and immune functions, and also suppressing the active oxygen etc. in the body that is a part of the mutagen, and having the effect of suppressing the onset of cancer, and In particular, 6-phytase produced by Aspergillus oryzae in the composition of the present invention has been determined to hydrolyze the anticancer substance phytic acid and to be easily absorbed, thereby completing the present invention.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention, in order to solve the above problems, the following technical means are employed.
That is, steaming rice bran, culturing and ripening the koji mold group, obtaining rice koji, killing koji mold to make a dried body containing dead cells, and the enzyme group produced by the koji mold group is the original enzyme In a state where the catalytic action has not been lost, dry rice bran fine powder is contained as it is, and phytic acid is mixed therewith to obtain a composition with enhanced phytic acid content and action.
In this case, cereals such as brown rice can be cultured with koji mold, and lactic acid bacteria and yeasts can be cultured with koji mold as necessary.
Rice bran here includes rice bran and rice bran containing cereal meal within 30% by weight. The specific configuration of the present invention is as follows.
[0016]
(1) to phytic acid easily absorbed by the body, which in dry koji powder that contains hydrolyzing 6-1 phytase, shall mixing phytic acid, the dry koji powder, the culture bed after koji The temperature of the koji itself is kept at a temperature in the range of 44 ° C. to 46 ° C. to dry the koji mold, and the enzyme is not dissolved in the enzyme. A phytic acid-enriched nutritional supplementary organism that is mixed in the range of ˜8 g to be integrated.
[0017]
(2) the phytic acid, phytic acid enhance nutrition auxiliary group composition as claimed in the mixed in the dry koji powder were mixed in a granulating excipient material (1).
[0018]
(3) The phytic acid-enriched nutritional supplement composition according to (1) or (2) above, wherein the dry koji fine powder has a rice bran content of 2.5% to 3.6%.
[0019]
On the surface of the brown rice, there are pericarp, seed coat and paste layer that occupy about 5% of the whole brown rice, and there are about 3% of germ, and the portion peeled off by these polished rice is called “rice bran”. In addition to glycoproteins, minerals and vitamins in the rice germ and epidermis, phytic acid (inositol hexaphosphate, abbreviation IP ₆ ) and myo-inositol (phosphonic acid to phosphoric acid) One with vitamins removed, one of vitamin B complex necessary for yeast and mouse growth, known as anti-cancer substance, arabinoxylan (polysaccharide that is said to activate natural killer cells and exert anti-cancer action) Body), ferulic acid (anticoagulant substance, combined with radical scavenging and reactive oxygen scavenging action to prevent colon cancer development), aminobutyric acid (alpha-amino acids present in small amounts in proteins, related to brain tissue respiration) Substances), polysaccharides, antioxidants, unsaturated fatty acids and the like.
[0020]
The phytic acid (IP ₆ ) is obtained by binding 6 phosphoric acids to myo-inositol. There are four types of inositol isomers: myo-inositol, D-inositol, L-inositol, and citrit. Yes. Inositol compounds include IP ₁ , IP ₂ , IP ₃ , IP ₄ and IP ₅ depending on the number of phosphoric acids. When phytic acid (IP ₆ ) is decomposed, it becomes myo-inositol, IP ₁ , IP ₂ , IP ₃ , IP ₄ , IP _{5 and the} like. A derivative is sodium phytate (NaPh).
[0021]
The main dietary fiber in rice seed coats is cellulose (polysaccharide which is the basic substance of plant fiber), hemicellulose (polysaccharide of plant cell wall, xylan, mannan, galactan, etc.) Closely related), lignin (aromatic polymer that exists in the woody cell wall), pectin (gelatin-like acidic polysaccharide that exists as an intercellular substance in plants), alginic acid (forms a seaweed cell membrane) Mucous polysaccharides), glucomannan (polysaccharides based on mannose), and the like. It is known that polysaccharides (polymer sugar chains) activate leukocytes, stimulate cytokine networks, activate hormone systems, and activate immune functions.
[0022]
Most of the natural proteins contained in embryos and the like are glycoproteins combined with sugar. The physiological significance of glycoprotein sugar chains is not well understood, but the functions of sugar chains that are already known include the recognition between cells due to differences in sugar chain shape and the accompanying movement in the body. It is deeply involved in cellular protein metabolism, etc., and inflammation caused by “mutagenic substances” such as active oxygen and bacteria leads to changes in sugar chains, resulting in cognitive impairment between cells, resulting in immune deficiency and metabolic deficiency. It is thought that it may induce.
[0023]
Lactic acid bacteria break down the sugar content of rice bran. Moreover, although it is killed by heat of 41 ° C. or more, the dead cell body activates various immune reactions in the living body to the components constituting the cell, and has an antitumor action and infection protection effect. There is a report. In addition to dietary fiber, it has been reported that administration of lactic acid bacteria alone has a scavenger (cleaning action) effect that suppresses the number of liver cells transferred to the liver.
[0024]
As described above, the composition of the present invention containing a large amount of these substances has a good nutritional balance and contains a large amount of biological defense activators. By taking this continuously, the cell environment can be improved by a synergistic action.
As a result, nutrition and energy can be given to the cells, metabolic functions, immune functions, etc. can be activated to maintain health. In addition, substances that suppress the “mutagenic substance” contained in a large amount in this composition suppress this, suppress the onset of pre-colon cancer lesions, and as a result, have an excellent effect on suppressing the onset of colon cancer. Shine.
[0025]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
An embodiment of the present invention will be described.
First, as a production method, rice bran was steamed, and a koji strain group, for example, Aspergillus oryzae strain group, was added at about 0.1% by weight and mixed well to produce koji.
In this case, a koji mold selected from other koji molds (A. kawachii, A. awamori, A. Usamii) may be used. If necessary, a small amount of lactic acid bacteria (about 2.5 × 10 to 3.0 × 10 ² cells / g) is added. If necessary, yeast can be added in the same amount as lactic acid bacteria. If necessary, steam oyster shell powder by mixing about 0.1% by weight.
[0026]
In the process of making koji, koji strains actively secrete degrading enzymes such as amylase, protease, and lipase to break down rice koji sugar and protein into low molecules. Lactic acid bacteria break down sugars.
Thereafter, the rice bran in the culture bed is dried as it is at a room temperature of 46 ° C to 53 ° C for 9 hours. The product temperature is kept within the range of 44 ° C. to 46 ° C., and the activities of koji molds and lactic acid bacteria are completely stopped and killed. At the end of the drying process, the dried product has a moisture content of 4% or less and 2.5% to 3.6%. Incidentally, the water content of normal rice bran is 13% to 14%.
The dried rice bran is sieved to remove a lump solid product of 5 mm or more, and is pulverized into a dry rice bran fine powder.
[0027]
Method Example 2 On the surface of brown rice, there are pericarp, seed coat and paste powder layer that occupy about 5% of the whole brown rice, and there are about 3% germ, and the part peeled off by these polished rice is called “rice bran” Has been. In addition to glycoproteins, minerals and vitamins in the rice germ and epidermis, phytic acid (inositol hexaphosphate, abbreviation IP ₆ ) and myo-inositol (phosphonic acid to phosphoric acid) One with vitamins removed, one of vitamin B complex necessary for yeast and mouse growth, known as anti-cancer substance, arabinoxylan (polysaccharide that is said to activate natural killer cells and exert anti-cancer action) Body), ferulic acid (anticoagulant substance, combined with radical scavenging and reactive oxygen scavenging action to prevent colon cancer development), aminobutyric acid (alpha-amino acids present in small amounts in proteins, related to brain tissue respiration) Substances), polysaccharides, antioxidants, unsaturated fatty acids and the like.
[0028]
Phytic acid is added to and mixed with the dried soot fine powder thus produced. In this case, myo-inositol can be used in combination with phytic acid.
The compounding quantity of this phytic acid is set according to a use so that it may become 0.8-8g per about 20g of daily amount of a composition.
Moreover, since phytic acid is a viscous liquid, it is easy to mix when it is mixed in advance with a granulating shaping material described later and then mixed with rice bran fine powder. Alternatively, powdered sodium phytate can be substituted.
[0029]
Formulation Example 1
Rice bran fine powder 90% to 96% by weight
Phytic acid 4% to 10% by weight
[0030]
Formulation Example 2
Rice bran fine powder 80wt% -90wt%
Phytic acid 10% to 20% by weight
[0031]
Formulation Example 3
Addition of phytic acid in the range of 20% to 40% by weight with respect to 100% by weight of rice bran fine powder.
Formulation Example 4
Rice bran fine powder 90% to 96% by weight
Phytic acid 2% to 5% by weight
Myo-inositol 2% to 5% by weight
[0033]
Formulation Example 5
Rice bran fine powder 60wt% -85wt%
Cereal meal fine powder 5 wt% to 20 wt%
Phytic acid 6% to 10% by weight
Myo-inositol 4% -10%
[0034]
Formulation Example 6
Rice bran fine powder 90% to 95% by weight
Cereal meal fine powder 5% to 10% by weight
For this formulation,
Phytic acid 13% to 20% by weight
Myo-inositol is added in the range of 12% to 20% by weight.
The said example of a mixing | blending is not limited to this, It can set arbitrarily. Different additives can be added as appropriate. In addition, to the mixed fine powder of the dried rice bran fine powder, a shaping material which will be described later is added, and granulated into granules having a particle size of about 1.2 mm to 1.3 mm by a granulator, and after drying, Each bag is packed in a bag of 3.5 g, 5 g, etc., or is made into tablets by a tablet machine without making granules.
[0036]
The shape-imparting material is not limited to this, but for example, the following materials can be arbitrarily selected within the range of the blending ratio with respect to the total amount, and blended before granulation (tablet formation), and granulated or tableted. To do.
Glucose 4% to 12% by weight
Lactose 12% -20%
Vegetable oil and fat 2% to 6% by weight
[0037]
In a rat colon cancer carcinogenesis model induced by a colon cancer carcinogen, azoxymethane, an experiment was conducted on the anticancer effect of this composition (86% rice bran, 10% cereal meal, 4% phytic acid).
A group of 30 male F344 rats aged 5 weeks was divided into 7 groups. After the start of the experiment, 15 mg / kg of azoxymethane was subcutaneously injected once a week from week 1 to week 3 in total.
One group received 5% of this composition in the basic diet per day for the first 5 weeks. Thereafter, a normal diet was administered.
Group 2 was administered the composition in a basal diet at 2.5% for the first 5 weeks per day. Thereafter, a normal diet was administered.
For the three groups, the administration of the normal diet was stopped for the first 5 weeks, and thereafter the composition was administered in a basic diet mixed with 5% per day.
For the four groups, the administration of the normal diet was stopped for the first 5 weeks, and then the composition was mixed with the basic diet 2.5% per day.
Group 5 was administered a normal diet for the first 5 weeks, and then a combination of 4% phytic acid and 3% myo-inositol was mixed with the basic diet at 5% per day.
In group 6, as a control group, a normal feed was administered for the first 5 weeks, and thereafter a composition containing no phytic acid was administered at 5% per day in a basic diet.
[0038]
As a result of the experiment, the incidence of tumor in groups 1 to 5 is
1 group-48.14% (13/27)
2 groups-53.57% (15/28)
Group 3-14.81% (4/27)
Group 4-17.27% (5/29)
Group 5-13.79% (4/29)
Group 6-22.22% (6/27)
A significant onset-suppressing effect was observed in groups 3-5.
[0039]
In this test, groups 1 and 2 were administered with this composition during the initiation phase, and it was found that the effects of suppression were greater when administered during the promotion phase of groups 3-6. Moreover, the significant suppression of this composition which strengthened phytic acid is shown compared with the object group 6 group.
[0040]
Thus, the composition of the present invention is considered promising as a composition for preventing the development of human colorectal cancer. An effective amount for human consumption of the present composition is 14 to 28 g per day, and about 14 g when it is ingested as a dietary supplement for health. A standard of 21 g per day is preferred. The phytic acid in 5% of the test composition is about 0.8 g per 20 g of the composition.
[0041]
On the other hand, as a comparison, an example of suppression of colon cancer onset in F344 rats by phytic acid is shown below.
One group (29 animals) was untreated. Group 2 (50 animals) received water mixed with 0.1% phytic acid, and Group 3 (50 animals) received water mixed with 0.25% phytic acid.
Administration of phytic acid for the entire period from the sixth week of the experiment. The carcinogen AOM was injected subcutaneously once a week from week 8 to week 14. The onset frequency of colorectal cancer was measured at 44 weeks.
[0042]
Experimental results show that tumor incidence is
1 group 58.6% (17/29 animals)
2 groups 46.0% (23/50 animals)
3 groups 28.0% (14/50 animals)
The average number of tumors per animal is
1 group 0.68 ± 0.12
2 groups 0.60 ± 0.12
3 groups 0.30 ± 0.07
[0043]
According to this experimental example, a significant difference is seen in the three groups. This 0.1% phytic acid corresponds to an oral intake of about 100 mg of phytic acid as compared to a person weighing 67 kg. However, the colorectal cancer incidence is a numerical value of about 2 cultures for 5 groups of the present composition (about 72 mg in terms of phytic acid content).
On the other hand, as a result of 29 weeks experimentation by administering a bran containing a large amount of phytic acid to an experimental rat, no significant difference was found. A significant difference was observed in the experiment in which an equivalent amount of phytic acid was administered to the amount of phytic acid contained in the bran.
[0044]
From these facts, even if a large amount of plants containing phytic acid is ingested, no effect corresponding to the amount can be expected, and this organism contains 6-phytase and is easy to hydrolyze and absorb phytic acid. Thus, it is recognized that phytic acid is allowed to act efficiently.
[0045]
The effect of traditional Chinese medicine is not to be immediate, but to improve disease while restoring physical health. The composition of the present invention also provides nutrition and energy to improve the environment of tissue cells, and is also metabolized. It improves the function and immune function and has the effect as a Chinese medicine.
In addition, this invention is not limited to the said example of embodiment, Arbitrary raw materials can be added selectively.
[0046]
【The invention's effect】
The present invention has the following excellent effects.
[0047]
(1) When the composition is ingested as a nutritional supplement, the invention has a good nutritional balance and contains a large amount of biological defense activators. Can improve the environment.
As a result, nutrition and energy can be given to the cells, metabolic functions, immune functions, etc. can be activated to maintain health.
In addition, the cancer onset inhibitory substance contained abundantly in the composition suppresses the onset of cancer lesions, and as a result, exhibits an excellent effect on cancer onset suppression. In particular, phytic acid is added because it is not bound to protein, so it is easily absorbed, and 6-phytase produced by Aspergillus in this composition is further absorbed by hydrolyzing phytic acid. It has the effect of facilitating the action of body fat suppression and anticancer activity of phytic acid and inositol compounds. The amount of phytic acid can be increased or decreased depending on the application.
[0048]
(2) The invention described in claim 2 has the effect that the viscous liquid phytic acid can be mixed evenly into the dry koji powder by previously mixing it with the shaping material for granulation. .
[0049]
(3) The invention described in claim 3 has an extremely low moisture content, so that there is no risk of enzymatic degradation, fermentation, and the like by sealing storage, and there is an effect of excellent durability.

Claims

To easily absorbed phytic acid in the body, which in dry koji powder that contains hydrolyzing 6-1 phytase, shall mixing phytic acid, the dry koji powder, koji in culture bed after koji itself Is maintained at a temperature in the range of 44 ° C. to 46 ° C. to dry the koji mold, and the enzyme is 0.8 to 8 g of phytic acid per 20 g of milled dry koji that has not been inactivated . Phytic acid-enriched nutritional supplement organism characterized by mixing in a range and becoming one.

The phytic acid is characterized in that it is mixed in the dry koji powder were mixed in a granulating excipient material, phytic acid enhance nutrition auxiliary group composition as claimed in claim 1.

The phytic acid-enriched nutritional supplement composition according to claim 1, wherein the dry koji fine powder contains rice bran and has a moisture content of 2.5% to 3.6%.