JP4473441B2 - ローレット加工方法 - Google Patents
ローレット加工方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4473441B2 JP4473441B2 JP2000338055A JP2000338055A JP4473441B2 JP 4473441 B2 JP4473441 B2 JP 4473441B2 JP 2000338055 A JP2000338055 A JP 2000338055A JP 2000338055 A JP2000338055 A JP 2000338055A JP 4473441 B2 JP4473441 B2 JP 4473441B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bar
- knurling
- piece
- collet
- knurled
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Forging (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はローレット加工方法に関するものであり、特に、棒材に製品とならない不要な部分を作らずに効率的にローレット加工を行い、コストダウンを計ることができるローレット加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来のローレット加工順序を図3に従って説明する。図3(a)はローレット加工を行う棒材1を示し、予めローレット加工を行う大径部1aとローレット駒2を挿入できる小径部1bとを端面4で段差をつけて加工しておく。次に、図3(b)に示すように、該ローレット駒2を該小径部1bの端部から挿入し、該大径部1aの端面4まで移動させてセットする。
【0003】
その後、図3(c)に示すように工作機械10に設けられているチャック3で該小径部1bの端部を固定し、該ローレット駒2を該大径部1aに沿って摺動させて該棒材1にローレット加工面Kを形成する。該棒材1の大径部1aの全周にローレット加工面Kを形成後、図3(d)に示すようにローレット加工を行っていない該小径部1bは製品にならないため該大径部1aの端面4で垂直に切断して破棄する。通常、該小径部1bの長さは50〜70mmあり、この部分は不要となるので大量のスクラップ材が発生し、製品となるローレット加工棒材のコストアップの原因となる。
【0004】
そこで、棒材に無駄な部分を発生させることなく効率的にローレット加工を行い、材料費のコストダウンを計ることができるローレット加工方法を得るために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は該課題を解決することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、棒材の端部をチャックで固定し、ローレット駒を該棒材に沿って摺動させながら該棒材にローレット加工を行う方法に於いて、該ローレット駒を該チャックとコレットとの間に所定間隔で配設すると共に、該棒材の端部を該ローレット駒の側面に当接するまで押し出した後、該コレットで固定し、該ローレット駒を該コレット側へ摺動させるか或いは該コレットを該ローレット駒側へ摺動させて該棒材にローレット加工を行い、その後該コレットの固定を解除し、該棒材を該チャック側へ押し出し、該棒材の端部を該チャックで固定した後、再び該ローレット駒を該棒材に沿って摺動させながら該棒材にローレット加工を行うローレット加工方法を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図1及び図2に従って詳述する。尚、従来例と同一構成部分については同一符号を用いてその説明は省略する。
【0007】
図1(a)は棒材1にローレット加工を行う円形のローレット駒2を内蔵したハウジング5の横断面を示し、該ハウジング5はブローチ盤(図示せず)上に設置され、チェーン(図示せず)で後方(図面の左側)へ摺動できるようにする。尚、該棒材1は例えばナットを製作するために通常長さ2500mm、直径2〜20mmの真鍮棒材を用いる。
【0008】
又、該棒材1は棒材給材機(図示せず)上に所定間隔で設置されるブロック(図示せず)でガイド及び支持されると共に、後端部(図の左側)の後方には該棒材1を前方(図の右側)へ押し出すためのジャッキ(図示せず)を設置する。又、該ローレット駒2は図示は省略するが該ナットの外面にローレット掛けを形成するため、該ローレット駒2の中心部に凹凸状のテーパ孔を開穿した所定厚さの工具を用いる。
【0009】
更に、前記ローレット駒2の後方には所定間隔を置いて該棒材1を掴み部6aで固定又は固定を解除することができるコレット6を配設する。又、該コレット6の上下後方にはジャッキ8,8を配設すると共に、図1(b)に示すように該コレット6の外径と該棒材1の外径との中間位置に開穿した孔7,7に該ジャッキ8,8のロッド9,9を挿通し、該ロッド9,9の先端と前記ローレット駒2とを固着する。
【0010】
尚、該ロッド9の水平長さは該コレット6の幅に該ローレット駒2の幅を加えた幅以上の長さとする。又、該ローレット駒2の外径は前記ハウジング5の内径より小さくして、該ジャッキ8の作動によって該ハウジング5内を摺動できるようにする。更に、該ハウジング5の前部(図の右側)には後述するように、該ハウジング自体を移動させてローレット加工する際、該ローレット駒2を支持するため所定厚の受圧部5aを設けると共に、中心部には前記棒材1が通過できる孔を開穿する。又、前記コレット6の後部外径と該ハウジング5の後部内径とを固着して、該ローレット駒2を内蔵する。
【0011】
次に図2に従って該棒材1へのローレット加工順序を説明する。先ず、図2(a)に示すように該コレット6の掴み部6aを開放状態にすると共に、該棒材1の後方に設置したジャッキ(図示せず)により該棒材1を前方(図の右側)へ押し出し、該棒材1の端部が前記ローレット駒2の側面に当接したとき、前記コレット6の掴み部6aで該棒材1を固定する。
【0012】
次に図2(b)に示すように、前述した該コレット6の後方に配設したジャッキ8,8のロッド9,9を縮小させて、該ローレット駒2を該棒材1に沿って摺動させながら嵌入させる。その後、図2(c)に示すように前記掴み部6aの固定を解除して、該棒材1を該ジャッキ8,8のストローク分前方へ押し出した後、再び該掴み部6aで該棒材1を固定する。次に、図2(d)に示すように、該ジャッキ8,8で該ローレット駒2を再び該棒材1に沿って摺動させながら嵌入させると、該棒材1の端部にはローレット加工面Kが形成される。
【0013】
その後、図2(e)に示すように前述と同様な方法により該棒材1を前方へ所定長さ押し出した後、図2(f)に示すように再び、該ローレット駒2を摺動させて該棒材1にローレット加工面Kを形成する。該棒材1の押し出し、該ローレット駒2の摺動等を繰り返し行い、図2(g)に示すように工作機械10のチャック3まで該棒材1にローレット加工面Kを形成した後、該棒材1の端部を該チャック3で固定する。
【0014】
又、前記棒材1にローレット加工面Kを形成する手段としては、該ローレット駒2を摺動する動作に代え、前記コレット6の掴み部6aにて棒材1の端部を掴み固定した後、該コレット6を該ローレット駒2側に摺動させて該ローレット加工面Kを形成してもよい。尚、前記ジャッキ8,8のストロークを大きくすれば該棒材1を押し出し、該ローレット駒2の摺動等の繰り返し作業を短縮させることができる。
【0015】
その後、図2(h)に示すように、前記コレット6の掴み部6aの固定を解除し、前記ハウジング5自体をチェーン(図示せず)で後方(図の左側)へ摺動させて該棒材1の残りの部分のローレット加工を行う。従って、該棒材1の長手方向全周に渡ってローレット加工面Kを形成することができる。次に、該棒材1をナットとして使用するため、該棒材1の中心部長手方向に螺子部を刻設した後、所定の長さに切断して使用目的に合った製品を完成させる。
【0016】
尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0017】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明はローレット駒をチャックとコレットとの間に所定間隔で配設し、棒材を該ローレット駒の側面に当接するまで押し出した後、該ローレット駒を該コレット側へ摺動させるか、或いは該コレットを該ローレット駒側へ摺動させ、該棒材にローレット加工を行うので該棒材の先端部から無駄なくローレット加工が行え、従来例のように製品とならない不要な部分を作らずに済む。又、該棒材の先端部をチャック側に押し出した後、該チャックで固定して該ローレット駒を該棒材に沿って摺動させるので、以後のローレット加工が効率的に行うことができる。
【0018】
斯くして、棒材を無断なく使用することができ、且つ、材料費のコストダウンを計ることができる等、正に諸種の著大なる効果を奏する発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施の形態を示し、ローレット駒を内蔵したハウジングの横断面図。
(b)図1(a)のイ−イ断面図。
【図2】(a)〜(h)棒材にローレット加工を行う順序解説図。
【図3】(a)〜(d)従来例のローレット加工を行う順序解説図。
【符号の説明】
1 棒材
2 ローレット駒
3 チャック
6 コレット
Claims (1)
- 棒材の端部をチャックで固定し、ローレット駒を該棒材に沿って摺動させながら該棒材にローレット加工を行う方法に於いて、該ローレット駒を該チャックとコレットとの間に所定間隔で配設すると共に、該棒材の端部を該ローレット駒の側面に当接するまで押し出した後、該コレットで固定し、該ローレット駒を該コレット側へ摺動させるか或いは該コレットを該ローレット駒側へ摺動させて該棒材にローレット加工を行い、その後該コレットの固定を解除し、該棒材を該チャック側へ押し出し、該棒材の端部を該チャックで固定した後、再び該ローレット駒を該棒材に沿って摺動させながら該棒材にローレット加工を行うことを特徴とするローレット加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000338055A JP4473441B2 (ja) | 2000-11-06 | 2000-11-06 | ローレット加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000338055A JP4473441B2 (ja) | 2000-11-06 | 2000-11-06 | ローレット加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002144156A JP2002144156A (ja) | 2002-05-21 |
JP4473441B2 true JP4473441B2 (ja) | 2010-06-02 |
Family
ID=18813334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000338055A Expired - Fee Related JP4473441B2 (ja) | 2000-11-06 | 2000-11-06 | ローレット加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4473441B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4744094B2 (ja) * | 2004-04-07 | 2011-08-10 | 株式会社山下工業研究所 | ローレット模様域内に刻印表示する装置 |
JP2019039377A (ja) * | 2017-08-25 | 2019-03-14 | 株式会社不二工機 | 可変容量型圧縮機用制御弁 |
CN113118701A (zh) * | 2021-03-17 | 2021-07-16 | 北京长征天民高科技有限公司 | 一种活门体零件装夹方法 |
-
2000
- 2000-11-06 JP JP2000338055A patent/JP4473441B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002144156A (ja) | 2002-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1304188A3 (en) | A method and a machine for machining components made of wood or the like | |
JP4473441B2 (ja) | ローレット加工方法 | |
JP5350674B2 (ja) | 引抜加工方法及び引抜加工装置 | |
JP2009045665A (ja) | フレアー付き管体の曲げ加工方法 | |
DK200001681A (da) | Fremgansmåde til fremstilling af et distalt endebæreorgan af et endoskopisk behandlingsinstrument | |
JP2009183952A (ja) | 金属管の冷間抽伸装置及び抽伸用治具 | |
JP5283964B2 (ja) | 引抜加工方法及び引抜加工装置 | |
JP5661880B2 (ja) | 引抜加工方法 | |
JP2004314169A (ja) | パイプ材の溝部成形方法 | |
KR101034075B1 (ko) | 전원플러그용 단자의 제조방법 | |
JPH07299544A (ja) | 中子の離型装置 | |
JP2008183574A (ja) | 管素材の曲げ加工方法および管素材の曲げ加工用芯金 | |
KR102458562B1 (ko) | 머리 확장형 원봉의 제조 방법 및 상기 머리 확장형 원봉의 제조를 위한 머리 확장형 원봉 제조 장치 | |
JP3654673B2 (ja) | 鍛造装置 | |
JP2004148358A (ja) | 押出加工方法および押出加工装置 | |
JPS61266143A (ja) | すえ込加工装置 | |
JP3479523B2 (ja) | 後方押出し装置 | |
JPH0220614A (ja) | ブリッジ型押出加工用ダイス | |
JP2000197912A (ja) | 管の引抜き成形方法 | |
JP2004050279A (ja) | 液圧成形装置及び液圧成形方法 | |
KR101277763B1 (ko) | 가공물을 압축 성형하는 장치 | |
JPH088156Y2 (ja) | シャープペンシルのチャックリング | |
JPH0234227A (ja) | 液圧ブレーキホース口金具の製造方法 | |
JPS6324984Y2 (ja) | ||
JP2008155306A (ja) | パイプ端末加工装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070130 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100121 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100126 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100305 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140312 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |