JP4473063B2 - 蒸気調理器 - Google Patents

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Description

この発明は、蒸気調理器に関する。
従来、蒸気を用いて食品などの被加熱物の加熱調理を行う蒸気調理器として、オーブン庫内に蒸気を送り込むものがある(例えば、特許文献1(特開平8−49854号公報)参照)。この蒸気調理器は、蒸気を発生させる蒸気発生装置と、その蒸気発生装置により発生させた蒸気を加熱することにより過熱蒸気を生成する蒸気過熱器とを備え、蒸気過熱器で生成された過熱蒸気をオーブン庫内に送り込んで食品を調理する。
ところが、上記蒸気調理器では、多くの水をポット内に入れた状態で加熱しなければならないため、蒸気発生装置による蒸気の発生に時間がかかり、蒸気の立ち上がりを早くできず、電子レンジなどに比べて調理時間が長くなるという問題がある。
そこで、本出願人は、蒸気の立ち上がりを早くして調理時間を短縮できる調理仕上がりの良好な蒸気調理器を提案している。この蒸気調理器では、発生する蒸気の影響を考慮して、水を下側から蒸気発生装置のポット内に供給するため、ポンプと蒸気発生装置との間の給水通路の途中に給水通路内の空気を外部に逃がす大気開放端を設けている。上記蒸気発生装置では、使用水量を少なくするために給水通路の流路断面積を小さくすると、ポンプから蒸気発生装置に給水通路を介して給水するときに表面張力により給水通路中に空気溜りが発生して外部に空気を逃がすことができなくなる場合がある。この場合、蒸気発生装置のポット内の水位が所定水位に到達していない状態でポンプが動作し続けて、給水通路内のポンプ側の水位が上昇し、空気の逃げ口である大気開放端から水が溢れ出すという問題がある。なお、この蒸気調理器は、この発明を理解しやすくするために説明するものであって、公知技術ではなく、従来技術ではない。
特開平8−49854号公報
そこで、この発明の目的は、ポンプから蒸気発生装置に給水通路を介して給水するときに空気の逃げ口から水が溢れ出すのを確実に防止できる蒸気調理器を提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明の蒸気調理器は、
被加熱物を加熱するための蒸気を発生する蒸気発生装置と、
上記蒸気発生装置に供給するための水を蓄えるタンクと、
上記タンク内の水を上記蒸気発生装置に供給するポンプと、
上記タンク内の水を下側から上記蒸気発生装置内に供給するための給水通路と、
上記蒸気発生装置内に供給される水の所定水位よりも少なくとも一部が高くなるように上記給水通路に配設され、空気抜き用の空間を有する気液分離容器と、
上記気液分離容器の上記所定水位よりも高い位置に一端が接続され、他端が大気に開放された分岐通路とを備え、
上記気液分離容器の上部に設けられた流入口に、上記給水通路の上記気液分離容器よりも上流側が接続され、
上記気液分離容器の下部に設けられた流出口に、上記給水通路の上記気液分離容器よりも下流側が接続され、
上記気液分離容器の上記分岐通路が接続される開放口が上記流出口よりも高い位置に設けられ
上記気液分離容器の上記流入口の直下の領域に重ならない領域に上記流出口が設けられており、
上記気液分離容器は、上記流出口に向かって徐々に低くなると共に、上記流入口に対向する傾斜面を有することを特徴とする。
上記構成の蒸気調理器によれば、上記ポンプによりタンク内の水を給水通路を介して蒸気発生装置に供給する。このとき、上記給水通路に配設された気液分離容器の上部に設けられた流入口から気液分離容器内の空間に流入した水は、気液分離容器の下部に設けられた流出口に直接落下せずに、気液分離容器の流入口に対向する傾斜面に当たった後、流出口から給水通路の下流側に流れる。これにより、上記流出口から給水通路の下流側に流れ込む水は、給水通路の内側の壁面に沿って流れ落ち、給水通路内の空気が気液分離容器の空間内に抜け、分岐通路を介して大気に放出される。なお、蒸気発生装置内の所定水位まで水が供給されても、上記蒸気発生装置内に供給される水の所定水位よりも高い位置に分岐通路の一端が接続されているので、分岐通路から水が溢れることがない。このように、給水通路内に空気溜りが発生することがないので、ポンプから蒸気発生装置に給水通路を介して給水するときに空気の逃げ口である分岐通路から水が溢れ出すのを確実に防止できる。
また、気液分離容器は、流出口に向かって徐々に低くなると共に、流入口に対向する傾斜面を有するので、気液分離容器の上部に設けられた流入口から気液分離容器内に落下した水は、気液分離容器の流出口に直接落下せずに傾斜面を流れ落ちてから流出口に流れ込む。したがって、上記傾斜面によって流出口に流れ込むときに、給水通路の内側の壁面に沿って流れ落ちやすくなり、給水通路内の空気が気液分離容器側により逃げやすくできる。
また、一実施形態の蒸気調理器は、上記気液分離容器の傾斜面は、上記流出口が略中央に配置された円錐面形状または楕円錐形状の傾斜面であることを特徴とする。
上記実施形態の蒸気調理器によれば、上記気液分離容器の傾斜面を円錐面形状または楕円錐形状とすることによって、気液分離容器の上部に設けられた流入口から気液分離容器内に落下した水は、気液分離容器の流出口に直接落下せずに円錐面形状または楕円錐形状の傾斜面を回りながら流れ落ちてから略中央に配置された流出口に流れ込む。したがって、上記流出口に流れ込む水は、給水通路の内側の壁面に沿ってより効果的に流れ落ちやすくなる。
また、一実施形態の蒸気調理器は、上記気液分離容器の上記流入口の直下の領域が上記傾斜面の一部であることを特徴とする。
上記実施形態の蒸気調理器によれば、上記気液分離容器の流入口の直下の領域を傾斜面の一部とすることによって、気液分離容器の上部に設けられた流入口から気液分離容器内に落下した水は、傾斜面の一部に当たった後、傾斜面上を広がって流れ落ちてから流出口に流れ込む。したがって、流入口から落下した水が傾斜面上をスムーズに流れて流出口に到達するので、水の流れが乱れることがなく、給水通路内の空気溜りの発生を効果的に抑制できる。
また、一実施形態の蒸気調理器は、上記気液分離容器の流入口に接続された上記給水通路の上流側の流路断面積が、上記気液分離容器の流出口に接続された上記給水通路の下流側の流路断面積よりも小さいことを特徴とする。
上記実施形態の蒸気調理器によれば、上記気液分離容器の流入口に接続された給水通路の上流側の流路断面積を、気液分離容器の流出口に接続された給水通路の下流側の流路断面積よりも小さくすることによって、流出口に接続された給水通路の断面が水に覆われる可能性を低くできる。
以上より明らかなように、この発明の蒸気調理器によれば、ポンプから蒸気発生装置に給水通路を介して給水するときに空気の逃げ口から水が溢れ出すのを確実に防止することができる。
以下、この発明の蒸気調理器を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1はこの発明の一実施形態の蒸気調理器1の外観斜視図であり、直方体形状の本体ケーシング10の正面に、下端側の辺を略中心に回動する扉12を設けている。扉12の右側に操作パネル11を設け、扉12の上部にハンドル13を設けると共に、扉12の略中央に耐熱ガラス製の窓14を設けている。
また、図2は蒸気調理器1の扉12を開いた状態の外観斜視図を示しており、本体ケーシング10内に直方体形状の加熱室20が設けられている。加熱室20は、扉12に面する正面側に開口部20aを有し、加熱室20の側面,底面および天面をステンレス鋼板で形成している。また、扉12は、加熱室20に面する側をステンレス鋼板で形成している。加熱室20の周囲および扉12の内側に断熱材(図示せず)を配置して、加熱室20内と外部とを断熱している。
また、加熱室20の底面に、ステンレス製の受皿21が置かれ、受皿21上に被加熱物を載置するためのステンレス鋼線製のラック24が置かれている。さらに、加熱室20の両側面に、長手方向が略水平の略長方形状の側面蒸気吹出口22(図2では一方のみを示す)を設けている。なお、扉12を開いた状態で、扉12の上面側は略水平となって、被加熱物を取り出すときに一旦扉12の上面に置くことができる。
また、本体ケーシング10の加熱室20の左側に、水タンク30を収納するための水タンク用収納部100を設けている。一方、本体ケーシング10の加熱室20の右側に、前面に略長方形の領域が突出した突部101を設け、突部101の加熱室20側かつ上側に複数の送風口102を設けている。
また、扉12が閉じた状態で、本体ケーシング10の突部101が嵌まる凹部103を扉12に設け、その凹部103の窓14側の側壁に、空気流入口の一例としての複数の冷却用スリット104を、本体ケーシング10の突部101の複数の送風口102に対向する位置に設けている。窓14は、空間を挟んだ2枚の耐熱ガラスで構成され、扉12の本体ケーシング10に面する側かつ窓14の外縁にパッキン105を取り付けている。
図3は蒸気調理器1の基本構成を示す概略構成図を示している。図3に示すように、蒸気調理器1は、加熱室20と、蒸気用の水を貯める水タンク30と、水タンク30から供給された水を蒸発させる蒸気発生装置40と、蒸気発生装置40からの蒸気を加熱する蒸気昇温装置50と、蒸気発生装置40や蒸気昇温装置50などを制御する制御装置80とを備える。
加熱室20内に置かれた受皿21上に格子状のラック24を載置し、そのラック24の略中央に被加熱物90が置かれる。
また、水タンク30の下側に設けられた接続部30aを、第1給水パイプ31の一端に設けられた漏斗形状の受入口31aに接続している。第1給水パイプ31から分岐して上方に延びる第2給水パイプ32の他端にポンプ35の吸込側を接続し、そのポンプ35の吐出側に第3給水パイプ33の一端を接続している。また、第1給水パイプ31から分岐して上方に延びる水位センサ用パイプ38の上端に水タンク用水位センサ36を配設している。さらに、第1給水パイプ31から分岐して上方に延びる大気開放用パイプ37の上端を後述する排気ダクト65に接続している。
そして、第3給水パイプ33は、垂直に配置された部分から略水平に屈曲するL字形状をしており、第3給水パイプ33の他端に空気抜き用の空間を有する気液分離容器としての分岐接続部39を接続している。分岐接続部39の下端に第4給水パイプ34の一端を接続し、その第4給水パイプ34の他端を蒸気発生装置40の下端に接続している。第3給水パイプ33と第4給水パイプ34で給水通路を構成している。なお、分岐接続部39の空間は、大気開放用パイプ37と排気ダクト65を介して大気に連通している。
また、蒸気発生装置40の第4給水パイプ34が接続された下端に、排水バルブ70の一端を接続している。そして、排水バルブ70の他端に排水パイプ71の一端を接続し、排水パイプ71の他端に庫内排水口29を接続している。排水パイプ71は加熱室20内に2mm以上突き出た状態で庫内排水口29に接続している。さらに、ファンケーシング26の最下部に排水パイプ72の上端を接続し、排水パイプ72の下端を排水パイプ71に接続している。
上記水タンク30が接続されると、水タンク30内の水は、水タンク30と同水位になるまで大気開放用パイプ37内に水が上昇する。水タンク用水位センサ36につながる水位センサ用パイプ38は先端が密閉されているため、水位は上がらないが、水タンク30の水位に応じて水位センサ用パイプ38の密閉された空間の圧力は大気圧から上昇する。この圧力変化を、水タンク用水位センサ36内の圧力検出素子(図示せず)により検出することにより、水タンク30内の水位が検出される。ポンプ35の静止中の水位測定では、大気開放用パイプ37は不要であるが、ポンプ35の吸引圧力が直接圧力検出素子に働いて水タンク30の水位検出の精度が低下するのを防止するため、開放端を有する大気開放用パイプ37を用いている。
また、蒸気発生装置40は、下側に第4給水パイプ34の他端が接続されたポット41と、ポット41内の底面近傍に配置されたヒータ部42と、ポット41内のヒータ部42の上側近傍に配置された水位センサ43と、ポット41の上側に取り付けられた蒸気吸引エジェクタ44とを有している。そして、加熱室20の側面上部に設けられた吸込口25の外側にファンケーシング26を配置している。ファンケーシング26に配置された送風ファン28により、加熱室20内の蒸気は、吸込口25から吸い込まれる。吸い込まれた蒸気は、第1パイプ61を介して蒸気発生装置40の蒸気吸引エジェクタ44の入口側に送り込まれる。第1パイプ61は、一端がファンケーシング26に接続され、他端が蒸気吸引エジェクタ44のインナーノズル45の入口側に接続されている。
また、蒸気吸引エジェクタ44は、インナーノズル45の外側を包み込むアウターノズル46を備えており、インナーノズル45の吐出側がポット41の内部空間と連通している。そして、蒸気吸引エジェクタ44のアウターノズル46の吐出側を第2パイプ63の一端に接続し、その第2パイプ63の他端に蒸気昇温装置50を接続している。
上記ファンケーシング26,第1パイプ61,蒸気吸引エジェクタ44,第2パイプ63および蒸気昇温装置50で、循環経路60を形成している。また、加熱室20の側面の下側に設けられた放出口27に放出通路64の一端を接続し、放出通路64の他端を排気ダクト65の一端に接続している。排気ダクト65の他端に排気口66を設けている。放出通路64の排気ダクト65側にラジエータ69を外嵌して取り付けている。そして、循環経路60を形成する第1パイプ61との接続部を、排気通路67を介して排気ダクト65に接続している。排気通路67の第1パイプ61との接続側に、排気通路67を開閉するダンパ68を配置している。
また、蒸気昇温装置50は、加熱室20の天井側かつ略中央に、開口を下側にして配置された皿形ケース51と、皿形ケース51内に配置された第1蒸気加熱ヒータ52と、皿形ケース51内に配置された第2蒸気加熱ヒータ53とを有している。皿形ケース51の底面は、加熱室20の天井面に設けられた金属製の天井パネル54で形成されている。天井パネル54には、複数の天井蒸気吹出口55を形成している。また、天井パネル54は、上下両面が塗装などにより暗色に仕上げられている。なお、使用を重ねることにより暗色に変色する金属素材や暗色のセラミック成型品によって天井パネル54を形成してもよい。
さらに、蒸気昇温装置50は、加熱室20の左右両側に延びる蒸気供給通路23(図3では一方のみを示す)の一端が夫々接続されている。そして、蒸気供給通路23の他端は、加熱室20の両側面に沿って下方に延び、加熱室20の両側面かつ下側に設けられた側面蒸気吹出口22に接続されている。
制御装置80には、送風ファン28と、第1蒸気加熱ヒータ52と、第2蒸気加熱ヒータ53と、ダンパ68と、排水バルブ70と、蒸気発生ヒータ42と、操作パネル11(図1に示す)と、水タンク用水位センサ36と、水位センサ43と、加熱室20内の温度を検出する温度センサ(図示せず)と、加熱室20内の湿度を検出する湿度センサ(図示せず)と、ポンプ35が接続されている。
制御装置80は、マイクロコンピュータと入出力回路などからなり、水タンク用水位センサ36,水位センサ43,温度センサおよび湿度センサからの検出信号に基づいて、送風ファン28,第1蒸気加熱ヒータ52,第2蒸気加熱ヒータ53,ダンパ68,排水バルブ70,蒸気発生ヒータ42,操作パネル11およびポンプ35を所定のプログラムに従って制御する。
上記構成の蒸気調理器1において、操作パネル11中の電源スイッチ(図示せず)が押されて電源がオンし、操作パネル11の操作により加熱調理の運転を開始する。そうすると、まず、制御装置80は、排水バルブ70を閉ざして、ダンパ68により排気通路67を閉じた状態でポンプ35の運転を開始する。ポンプ35により水タンク30から第1〜第4給水パイプ31〜34を介して蒸気発生装置40のポット41内に給水される。そして、ポット41内の水位が所定水位に達したことを水位センサ43が検出すると、ポンプ35を停止して給水を止める。
次に、蒸気発生ヒータ42を通電し、ポット41内に溜まった所定量の水を蒸気発生ヒータ42により加熱する。
次に、蒸気発生ヒータ42の通電と同時、または、ポット41内の水の温度が所定温度に達すると、送風ファン28をオンすると共に、蒸気昇温装置50の第1蒸気加熱ヒータ52を通電する。そうすると、送風ファン28は、加熱室20内の空気(蒸気を含む)を吸込口25から吸い込み、循環経路60に空気(蒸気を含む)を送り出す。送風ファン28に遠心ファンを用いているので、プロペラファンに比べて高圧を発生させることができる。さらに、送風ファン28に用いる遠心ファンを直流モータで高速回転させることによって、循環気流の流速を極めて速くすることができる。
次に、蒸気発生装置40のポット41内の水が沸騰すると、飽和蒸気が発生し、発生した飽和蒸気は、蒸気吸引エジェクタ44のところで循環経路60を通る循環気流に合流する。蒸気吸引エジェクタ44から出た蒸気は、第2パイプ63を介して高速で蒸気昇温装置50に流入する。
そして、蒸気昇温装置50に流入した蒸気は、第1蒸気加熱ヒータ52により加熱されて略300℃(調理内容により異なる)の過熱蒸気となる。この過熱蒸気の一部は、下側の天井パネル54に設けられた複数の天井蒸気吹出口55から加熱室20内の下方に向かって噴出する。また、過熱蒸気の他の一部は、蒸気昇温装置50の左右両側に設けられた蒸気供給通路23を介して加熱室20の両側面の側面蒸気吹出口22から噴出する。
これにより、加熱室20の天井側から噴出した過熱蒸気が中央の被加熱物90側に向かって勢いよく供給されると共に、加熱室20の左右の側面側から噴出した過熱蒸気は、被加熱物90の下方から被加熱物90を包むように上昇しながら供給される。それによって、加熱室20内において、中央部では吹き下ろし、その外側では上昇するという形の対流が生じる。そして、対流する蒸気は、順次吸込口25に吸い込まれて、循環経路60を通って再び加熱室20内に戻るという循環を繰り返す。
このようにして加熱室20内で過熱蒸気の対流を形成することにより、加熱室20内の温度,湿度分布を均一に維持しつつ、蒸気昇温装置50からの過熱蒸気を天井蒸気吹出口55と側面吹出口22から噴出して、ラック24上に載置された被加熱物90に効率よく衝突させることが可能となる。そうして、過熱蒸気の衝突により被加熱物90を加熱する。このとき、被加熱物90の表面に接触した過熱蒸気は、被加熱物90の表面で結露するときに潜熱を放出することによっても被加熱物90を加熱する。これにより、過熱蒸気の大量の熱を確実にかつ速やかに被加熱物90全面に均等に与えることができる。したがって、むらがなく仕上がりよい加熱調理を実現することができる。
また、上記加熱調理の運転において、時間が経過すると、加熱室20内の蒸気量が増加し、量的に余剰となった分の蒸気は、放出口27から放出通路64,排気ダクト65を介して排気口66から外部に放出される。このとき、放出通路64に設けたラジエータ69により放出通路64を通過する蒸気を冷却して結露させることによって、外部に蒸気がそのまま放出されるのを抑制している。ラジエータ69により放出通路64内で結露した水は、放出通路64内を流れ落ちて受皿21に導かれ、調理により発生した水と共に調理終了後に処理する。
調理終了後、制御装置80により操作パネル11に調理終了のメッセージを表示し、さらに操作パネル11に設けられたブザー(図示せず)により合図の音を鳴らす。それにより、調理終了を知った使用者が扉12を開けると、制御装置80は、扉12が開いたことをセンサ(図示せず)により検知して、排気通路67のダンパ68を瞬時に開く。それにより、循環経路60の第1パイプ61が排気通路67を介して排気ダクト65に連通し、加熱室20内の蒸気は、送風ファン28により吸込口25,第1パイプ61,排気通路67および排気ダクト65を介して排気口66から排出される。このダンパ動作は、調理中に使用者が扉12を開いても同様である。したがって、使用者は、蒸気にさらされることなく、安全に被加熱物90を加熱室20内から取り出すことができる。
図4(a)は上記蒸気調理器の給水通路の要部の概略模式図である。図4(a)に示すように、空気抜き用の空間Sを有する略直方体形状の分岐接続部39の上部に流入口39aを設けると共に、分岐接続部39の下部に流出口39bを設けている。分岐接続部39の流入口39aに第3給水パイプ33(給水通路の上流側)が接続され、分岐接続部39の流出口39bに第4給水パイプ34(給水通路の下流側)を接続している。また、分岐接続部39の底部には、流出口39bに向かって徐々に低くなった楕円錐形状の傾斜面39cを設けている。また、分岐接続部39の側面に、大気開放用パイプ37に連通する分岐通路の一例としての分岐パイプ73の一端を接続している。
また、図4(b)に示すように、分岐接続部39の流入口39aの直下の領域に重ならないように、分岐接続部39の下部に流出口39bを配置している。
また、図4(a),(b)では、略直方体形状の分岐接続部39としたが、分岐接続部の形状はこれに限らず、図4(c)に示すように円筒形状の分岐接続部74であってもよい。図4(c)において、74aは流入口、74bは流出口、74cは傾斜面である。
また、図5(a)は比較例の給水パイプの要部の概略模式図であり、図5(b)は図5(a)に示す領域Aの拡大図であり、図5(c)はT形連結パイプ76の上面図である。図5(a)において、図3と同一の構成部は同一の参照番号を付している。この図5(a)〜(c)に示す構成の蒸気調理器は、本発明の実施形態と比較するために説明するものであって、本発明の蒸気調理器ではない。
図5(a)に示すように、水タンク30から第2給水パイプ32,ポンプ35,第3給水パイプ33および第4給水パイプ34を介して蒸気発生装置40のポット41内に下側から水が供給される。第3給水パイプ33および第4給水パイプ34は、図5(b)に示すT形連結パイプ76の両端に夫々接続され、T形連結パイプ76の分岐部76aに分岐パイプ75の一端を接続している。
図5(a)〜(c)に示す比較例の構成では、ポンプ35から蒸気発生装置40に第3,第4給水パイプ33,34を介して給水するときに表面張力により第4給水パイプ34中に空気溜りが発生して分岐パイプ75から外部に排出できなくなる場合がある。この場合、蒸気発生装置40のポット41内の水位が所定水位に到達していない状態で第4給水パイプ34側の水位が上昇して、空気の逃げ口である分岐パイプ75側へ水が溢れ出すという問題がある。
これに対して、本発明の実施形態の図4(a)〜(c)に示す分岐接続部39を備えた蒸気調理器1によれば、ポンプ35によりタンク30内の水を第3,第4給水パイプ33,34を介して蒸気発生装置40に供給するとき、流入口39aから分岐接続部39の空間S内に流入した水は、分岐接続部39の流出口39bに直接落下せずに、分岐接続部39の底部の傾斜面39cに流れ落ちた後、流出口39bから第4給水パイプ34に流れる。これにより、流出口39bから第4給水パイプ34に流れ込む水は、第4給水パイプ34の内側の壁面に沿って流れ落ち、第4給水パイプ34内の空気が分岐接続部39の空間S側に抜けて、分岐パイプ73を介して大気に放出される。なお、蒸気発生装置40内の所定水位まで水が供給されても、蒸気発生装置40内の所定水位よりも高い位置に分岐パイプ73の一端が接続されているので、水が溢れることがない。このように、第4給水パイプ34内に空気溜りが発生することがないので、ポンプ35から蒸気発生装置40に第3,第4給水パイプ33,34を介して給水するときに空気の逃げ口である分岐パイプ73から水が溢れ出すのを確実に防止することができる。
また、分岐接続部39が流出口39bに向かって徐々に低くなる傾斜面39cを有するので、分岐接続部39の上部に設けられた流入口39aから分岐接続部39内に落下した水は、分岐接続部39の流出口39bに直接落下せずに傾斜面39cを流れ落ちてから流出口39bに流れ込む。したがって、傾斜面39cによって、流出口39bに水が流れ込むときに第4給水パイプ34の内側の壁面に沿って流れ落ちやすくなり、第4給水パイプ34内の空気を分岐接続部39側により逃がしやすくできる。
また、分岐接続部39の傾斜面39cを、流出口39bが略中央に配置された楕円錐形状の傾斜面とすることによって、分岐接続部39の上部に設けられた流入口39aから分岐接続部39の空間S内に落下した水は、分岐接続部39の流出口39bに直接落下せずに楕円錐形状の傾斜面39cを回りながら流れ落ちてから流出口39bに流れ込む。したがって、流出口39bに流れ込む水が、第4給水パイプ34の内壁に沿ってより効果的に流れ落ちやすくなる。なお、分岐接続部39の傾斜面は、分岐接続部の形状等に応じて適宜設定すればよく、例えば円錐面形状であってもよいし、角錐形状であってもよい。
また、分岐接続部39の流入口39aの直下の領域を傾斜面39cの一部とすることによって、分岐接続部39の上部に設けられた流入口39aから分岐接続部39の空間S内に落下した水は、傾斜面39cの一部に当たった後、傾斜面39c上を広がって流れ落ちてから流出口39bに流れ込む。したがって、流入口39aから落下した水が傾斜面39c上をスムーズに流れて流出口39bに到達するので、流出口39bに流入する水の流れが乱れることがなく、第4給水パイプ34内の空気溜りの発生を効果的に抑制することができる。
また、分岐接続部39の流入口39aに接続された第3給水パイプ33の流路断面積を、分岐接続部39の流出口39bに接続された第4給水パイプ34の流路断面積よりも小さくすることによって、流出口39bに接続された第4給水パイプ34の断面が水に覆われる可能性を低くすることができる。
上記実施の形態では、循環経路60内に生じた結露水が排水経路(排水パイプ71,72)を介して加熱室20内に排水したが、排水タンクを別に設けて、その排水タンクに循環経路内に生じた結露水を排水経路を介して排水するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、蒸気発生装置40と蒸気昇温装置50と被加熱物を加熱するための加熱室20とを備え、過熱蒸気により被加熱物を加熱調理する蒸気調理器について説明したが、この発明の蒸気調理器は、蒸気を発生する蒸気発生装置と、上記蒸気発生装置に供給するための水を蓄えるタンクと、上記タンク内の水を上記蒸気発生装置に供給するポンプと、上記ポンプによりタンク内の水を下側から蒸気発生装置内に供給するための給水通路とを備えたものであればよい。
図1はこの発明の第1実施形態の蒸気調理器の外観斜視図である。 図2は上記蒸気調理器の扉を開いた状態の外観斜視図である。 図3は上記蒸気調理器の構成を示す概略構成図である。 図4は上記蒸気調理器の第4給水パイプの要部の概略模式図である。 図5は比較例の給水パイプの要部の概略模式図である。
1…蒸気調理装置
10…本体ケーシング
11…操作パネル
12…扉
13…ハンドル
14…窓
20…加熱室
21…受皿
22…側面蒸気吹出口
23…蒸気供給通路
24…ラック
25…吸込口
26…ファンケーシング
27…放出口
28…送風ファン
28a…ファン部
28b…モータ部
29…庫内排水口
30…水タンク
31…第1給水パイプ
32…第2給水パイプ
33…第3給水パイプ
34…第4給水パイプ
35…ポンプ
36…水タンク用水位センサ
39,74…分岐接続部
39a,74a…流入口
39b,74b…流出口
39c,74c…傾斜面
40…蒸気発生装置
41…ポット
42…ヒータ部
43…水位センサ
44…蒸気吸引エジェクタ
50…蒸気昇温装置
51…皿形ケース
52…第1蒸気加熱ヒータ
53…第2蒸気加熱ヒータ
60…循環経路
61…第1パイプ
63…第2パイプ
64…放出通路
65…排気ダクト
66…排気口
67…排気通路
68…ダンパ
69…ラジエータ
70…排水バルブ
71,72…排水パイプ
73…分岐パイプ
76…T形連結パイプ
80…制御装置
90…被加熱物
100…水タンク用収納部
101…突部
102…送風口
103…凹部
104…冷却用スリット
105…パッキン

Claims (4)

  1. 被加熱物を加熱するための蒸気を発生する蒸気発生装置と、
    上記蒸気発生装置に供給するための水を蓄えるタンクと、
    上記タンク内の水を上記蒸気発生装置に供給するポンプと、
    上記タンク内の水を下側から上記蒸気発生装置内に供給するための給水通路と、
    上記蒸気発生装置内に供給される水の所定水位よりも少なくとも一部が高くなるように上記給水通路に配設され、空気抜き用の空間を有する気液分離容器と、
    上記気液分離容器の上記所定水位よりも高い位置に一端が接続され、他端が大気に開放された分岐通路とを備え、
    上記気液分離容器の上部に設けられた流入口に、上記給水通路の上記気液分離容器よりも上流側が接続され、
    上記気液分離容器の下部に設けられた流出口に、上記給水通路の上記気液分離容器よりも下流側が接続され、
    上記気液分離容器の上記分岐通路が接続される開放口が上記流出口よりも高い位置に設けられ、
    上記気液分離容器の上記流入口の直下の領域に重ならない領域に上記流出口が設けられており、
    上記気液分離容器は、上記流出口に向かって徐々に低くなると共に、上記流入口に対向する傾斜面を有することを特徴とする蒸気調理器。
  2. 請求項に記載の蒸気調理器において、
    上記気液分離容器の傾斜面は、上記流出口が略中央に配置された円錐面形状または楕円錐形状の傾斜面であることを特徴とする蒸気調理器。
  3. 請求項またはに記載の蒸気調理器において、
    上記気液分離容器の上記流入口の直下の領域が上記傾斜面の一部であることを特徴とする蒸気調理器。
  4. 請求項1乃至のいずれか1つに記載の蒸気調理器において、
    上記気液分離容器の流入口に接続された上記給水通路の上流側の流路断面積が、上記気液分離容器の流出口に接続された上記給水通路の下流側の流路断面積よりも小さいことを特徴とする蒸気調理器。
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