JP4405319B2 - 蒸気調理器 - Google Patents

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Description

この発明は、蒸気調理器に関する。
従来、扉と加熱室の前枠との間の隙間の下方に、前方に折り曲げられた先端に間隙が設けられた露受部を備えた加熱調理器がある(例えば、特開平11−159772号公報(特許文献1)参照)。この加熱調理器は、加熱した食品から出た蒸気等が結露して水滴となって扉と加熱室の前枠との間の隙間から滴下しても、その水滴を露受部により受けてそれより下方に流れ出て扉の下側を汚さないようにしている。
本出願人は、調理仕上がりの良好な過熱蒸気を用いた蒸気調理器を提案しているが、蒸気を用いる蒸気調理器では、特に扉の庫内側に蒸気が結露して多量の水滴が発生するため、上記加熱調理器の露受部の構造を採用したとしても、露受部から水が溢れ出してその下側を汚してしまうという問題がある。なお、この蒸気調理器は、この発明を理解しやすくするために説明するものであって、公知技術ではなく、従来技術ではない。
特開平11−159772号公報
そこで、この発明の目的は、扉の庫内側に生じた結露水の漏れによる汚れを簡単な構成で防止できる蒸気調理器を提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明の蒸気調理器は、
本体ケーシングと、
上記本体ケーシング内に配置され、蒸気を発生する蒸気発生装置と、
上記本体ケーシング内に配置され、上記蒸気発生装置から供給される蒸気によって被加熱物を加熱するための加熱室と、
上記本体ケーシングの前面側に配置され、上記加熱室の開口部を開閉する扉と、
上記扉の上記加熱室側に配置され、上記本体ケーシングの前面の上記加熱室の開口部の縁近傍に少なくともリップ部が接する断面V字形状または断面U字形状のパッキンと
を備え、
上記扉が閉じた状態で上記断面V字形状または断面U字形状のパッキンの凹部の開口が上記加熱室の開口部側を向いており、
使用状態かつ上記扉が閉じた状態で、上記扉が鉛直方向を含む平面上に略位置し、
上記扉を開けた際に、上記扉の上記開口部側の面を伝って滴下した水を受けとめることができ、かつ、上記扉が閉じた状態で、上記扉と上記加熱室との密封性を高くすることができるように、上記パッキンは、上記扉が閉まるときにそのパッキンの凹部の両側のリップ部が狭まるようになっていて、上記扉が開いた状態での上記パッキンの内容積は、上記扉が閉じた状態での上記パッキンの内容積よりも大きくなっていることを特徴とする。
上記構成の蒸気調理器によれば、上記本体ケーシング内に配置された蒸気発生装置から加熱室に蒸気が供給されることによって被加熱物を加熱する。この加熱調理中に、扉の内側(加熱室側)に蒸気が結露して水滴が発生し、扉の内壁に沿って水が流れ落ちても、扉が閉じた状態で断面V字形状または断面U字形状のパッキンの凹部の開口が加熱室の開口部側を向いているので、加熱室の開口部の下縁に対向する領域ではパッキンの凹部に水が溜まり、扉の庫内側に生じた結露水の漏れによる汚れを防止できる。なお、加熱調理中、加熱室内がある程度加圧された状態では、扉が閉じた状態で断面V字形状または断面U字形状のパッキンの凹部の開口が加熱室の開口部側を向いていることにより、パッキンの凹部に作用する正圧により、扉と本体ケーシングとの間のシール性が向上する。
また、一実施形態の蒸気調理器は、上記扉が閉じた状態で上記加熱室の開口部の下縁に対向する領域において、上記断面V字形状または断面U字形状のパッキンのリップ部の先端が上記加熱室の開口部の下縁よりも高い位置にあることを特徴とする。
上記実施形態の蒸気調理器によれば、上記扉が閉じた状態で加熱室の開口部の下縁に対向する領域において、上記断面V字形状または断面U字形状のパッキンのリップ部の先端が加熱室の開口部の下縁よりも高い位置にあるので、加熱調理中に、扉の内側(加熱室側)に蒸気が結露して水滴が発生し、扉の内壁に沿って多量の水が流れ落ちてパッキンの凹部に溜まりさらにその凹部から溢れても、パッキンのリップ部の先端を乗り越えて加熱室側に戻るので、扉と本体ケーシングとの間からの結露水の漏れによる汚れを確実に防止できる。
また、一実施形態の蒸気調理器は、上記扉が、下端側の辺を中心に回動して上記加熱室の開口部を開閉することを特徴とする。
上記実施形態の蒸気調理器によれば、加熱調理後に扉を下端側の辺を中心に回動させて加熱室を開けたとき、加熱調理中に、加熱室の開口部の下縁に対向する領域のパッキンの凹部に溜まった水が、パッキンの凹部から扉の上面かつパッキンで囲まれた領域内に流れ出るだけで、扉と本体ケーシングとの間から結露水が漏れない。
以上より明らかなように、この発明の蒸気調理器によれば、扉の庫内側に生じた結露水の漏れによる汚れを簡単な構成で確実に防止することができる。
以下、この発明の蒸気調理器を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1はこの発明の実施の一形態の蒸気調理器1の外観斜視図であり、直方体形状の本体ケーシング10の正面に、下端側の辺を中心に回動する扉12を設けている。上記扉12の右側に操作パネル11を設け、扉12の上部にハンドル13を設けると共に、扉12の略中央に耐熱ガラス製の窓14を設けている。
また、図2は上記蒸気調理器1の扉12を開いた状態の外観斜視図を示しており、上記本体ケーシング10内に直方体形状の加熱室20が設けられている。上記加熱室20は、扉12に面する正面側に開口部20aを有し、加熱室20の側面,底面および天面をステンレス鋼板で形成している。また、上記扉12は、加熱室20に面する側をステンレス鋼板で形成している。上記加熱室20の周囲および扉12の内側に断熱材(図示せず)を配置して、加熱室20内と外部とを断熱している。
また、上記加熱室20の底面に、ステンレス製の受皿21が置かれ、受皿21上に被加熱物を載置するためのステンレス鋼線製のラック24が置かれている。さらに、上記加熱室20の両側面に、長手方向が略水平の略長方形状の側面蒸気吹出口22(図2では一方のみを示す)を設けている。なお、扉12を開いた状態で、扉12の上面側は略水平となって、被加熱物を取り出すときに一旦扉12の上面に置くことができる。
上記本体ケーシング10の加熱室20の左側に、水タンク30を収納するための水タンク用収納部100を設けている。一方、本体ケーシング10の加熱室20の右側に、前面に略長方形の領域が突出した突部101を設け、上記突部101の加熱室20側かつ上側に複数の送風口102を設けている。
また、上記扉12が閉じた状態で、上記本体ケーシング10の突部101が嵌まる凹部103を扉12に設け、その凹部103の窓14側の側壁に、空気流入口の一例としての複数の冷却用スリット104を、本体ケーシング10の突部101の複数の送風口102に対向する位置に設けている。上記窓14は、空間を挟んだ2枚の耐熱ガラスで構成され、扉12の本体ケーシング10に面する側かつ窓14の外縁にパッキン105を取り付けている。
図3(a)は上記蒸気調理器1の扉を閉じた状態を側方から見た断面を示す模式図であり、図3(a)に示すように、パッキン105は、両側のリップ部105b,105cで挟まれた凹部105aを有する断面U字形状をしており、扉12が閉じた状態で断面U字形状のパッキン105の凹部105aの開口が加熱室20の開口部側を向いている。なお、パッキンの断面形状は断面V字形状でもよいし、加熱室20側を向いた凹部を有し、扉が閉まるときに凹部の両側のリップ部が狭まり、扉と本体ケーシングとの間をシールするものであればよい。また、上記パッキン105は、耐熱性の合成樹脂などの弾性材料を用いて形成されている。
また、上記扉12が閉じた状態で加熱室20の開口部の下縁に対向する領域において、断面U字形状のパッキン105のリップ部105bの先端が加熱室20の開口部の下縁よりも高い位置にある。また、上記扉12が閉じた状態で加熱室20の開口部の上縁に対向する領域において、断面U字形状のパッキン105のリップ部105bの先端が加熱室20の開口部の下縁よりも低い位置にある。
図4は上記蒸気調理器1の基本構成を示す概略構成図を示している。図4に示すように、上記蒸気調理器1は、加熱室20と、蒸気用の水を貯める水タンク30と、上記水タンク30から供給された水を蒸発させる蒸気発生装置40と、上記蒸気発生装置40からの蒸気を加熱する蒸気昇温装置50と、上記蒸気発生装置40や蒸気昇温装置50などを制御する制御装置80とを備える。
上記加熱室20内に置かれた受皿21上に格子状のラック24を載置し、そのラック24の略中央に被加熱物90が置かれる。
また、水タンク30の下側に設けられた接続部30aを、第1給水パイプ31の一端に設けられた漏斗形状の受入口31aに接続している。上記第1給水パイプ31から分岐して上方に延びる第2給水パイプ32の他端にポンプ35の吸込側を接続し、そのポンプ35の吐出側に第3給水パイプ33の一端を接続している。また、上記第1給水パイプ31から分岐して上方に延びる水位センサ用パイプ38の上端に水タンク用水位センサ36を配設している。さらに、上記第1給水パイプ31から分岐して上方に延びる大気開放用パイプ37の上端を後述する排気ダクト65に接続している。
そして、上記第3給水パイプ33は、垂直に配置された部分から略水平に屈曲するL字形状をしており、第3給水パイプ33の他端に補助タンク39を接続している。上記補助タンク39の下端に第4給水パイプ34の一端を接続し、その第4給水パイプ34の他端を蒸気発生装置40の下端に接続している。また、上記蒸気発生装置40の第4給水パイプ34が接続された下端に、排水バルブ70の一端を接続している。そして、排水バルブ70の他端に排水パイプ71の一端を接続し、排水パイプ71の他端に庫内排水口29を接続している。上記排水パイプ71は加熱室20内に2mm以上突き出た状態で庫内排水口29に接続している。さらに、上記ファンケーシング26の最下部に排水パイプ72の上端を接続し、排水パイプ72の下端を排水パイプ71に接続している。なお、上記補助タンク39の上部は、大気開放用パイプ37と排気ダクト65を介して大気に連通している。
上記水タンク30が接続されると、水タンク30内の水は、水タンク30と同水位になるまで大気開放用パイプ37内に水が上昇する。上記水タンク用水位センサ36につながる水位センサ用パイプ38は先端が密閉されているため、水位は上がらないが、水タンク30の水位に応じて水位センサ用パイプ38の密閉された空間の圧力は大気圧から上昇する。この圧力変化を、水タンク用水位センサ36内の圧力検出素子(図示せず)により検出することにより、水タンク30内の水位が検出される。ポンプ35の静止中の水位測定では、大気開放用パイプ37は不要であるが、ポンプ35の吸引圧力が直接圧力検出素子に働いて水タンク30の水位検出の精度が低下するのを防止するため、開放端を有する大気開放用パイプ37を用いている。
また、上記蒸気発生装置40は、下側に第4給水パイプ34の他端が接続されたポット41と、上記ポット41内の底面近傍に配置されたヒータ部42と、上記ポット41内のヒータ部42の上側近傍に配置された水位センサ43と、上記ポット41の上側に取り付けられた蒸気吸引エジェクタ44とを有している。そして、加熱室20の側面上部に設けられた吸込口25の外側にファンケーシング26を配置している。上記ファンケーシング26に配置された送風ファン28により、加熱室20内の蒸気は、吸込口25から吸い込まれる。吸い込まれた蒸気は、第1パイプ61を介して蒸気発生装置40の蒸気吸引エジェクタ44の入口側に送り込まれる。上記第1パイプ61は、一端がファンケーシング26に接続され、他端が蒸気吸引エジェクタ44のインナーノズル45の入口側に接続されている。
上記蒸気吸引エジェクタ44は、インナーノズル45の外側を包み込むアウターノズル46を備えており、インナーノズル45の吐出側がポット41の内部空間と連通している。そして、上記蒸気吸引エジェクタ44のアウターノズル46の吐出側を第2パイプ63の一端に接続し、その第2パイプ63の他端に蒸気昇温装置50を接続している。
上記ファンケーシング26,第1パイプ61,蒸気吸引エジェクタ44,第2パイプ63および蒸気昇温装置50で、循環経路60を形成している。また、上記加熱室20の側面の下側に設けられた放出口27に放出通路64の一端を接続し、放出通路64の他端を排気ダクト65の一端に接続している。上記排気ダクト65の他端に排気口66を設けている。上記放出通路64の排気ダクト65側にラジエータ69を外嵌して取り付けている。そして、上記循環経路60を形成する第1パイプ61との接続部を、排気通路67を介して排気ダクト65に接続している。上記排気通路67の第1パイプ61との接続側に、排気通路67を開閉するダンパ68を配置している。
また、上記蒸気昇温装置50は、加熱室20の天井側かつ略中央に、開口を下側にして配置された皿形ケース51と、上記皿形ケース51内に配置された第1蒸気加熱ヒータ52と、上記皿形ケース51内に配置された第2蒸気加熱ヒータ53とを有している。上記皿形ケース51の底面は、加熱室20の天井面に設けられた金属製の天井パネル54で形成されている。上記天井パネル54には、複数の天井蒸気吹出口55を形成している。また、上記天井パネル54は、上下両面が塗装などにより暗色に仕上げられている。なお、使用を重ねることにより暗色に変色する金属素材や暗色のセラミック成型品によって天井パネル54を形成してもよい。
さらに、上記蒸気昇温装置50は、加熱室20の左右両側に延びる蒸気供給通路23(図4では一方のみを示す)の一端が夫々接続されている。そして、上記蒸気供給通路23の他端は、加熱室20の両側面に沿って下方に延び、加熱室20の両側面かつ下側に設けられた側面蒸気吹出口22に接続されている。
上記制御装置80には、送風ファン28と、第1蒸気加熱ヒータ52と、第2蒸気加熱ヒータ53と、ダンパ68と、排水バルブ70と、蒸気発生ヒータ42と、操作パネル11(図1に示す)と、水タンク用水位センサ36と、水位センサ43と、加熱室20(図4に示す)内の温度を検出する温度センサ(図示せず)と、加熱室20内の湿度を検出する湿度センサ(図示せず)と、ポンプ35が接続されている。
上記制御装置80は、マイクロコンピュータと入出力回路などからなり、水タンク用水位センサ36,水位センサ43,温度センサおよび湿度センサからの検出信号に基づいて、送風ファン28,第1蒸気加熱ヒータ52,第2蒸気加熱ヒータ53,ダンパ68,排水バルブ70,蒸気発生ヒータ42,操作パネル11およびポンプ35を所定のプログラムに従って制御する。
上記構成の蒸気調理器1において、操作パネル11中の電源スイッチ(図示せず)が押されて電源がオンし、操作パネル11の操作により加熱調理の運転を開始する。そうすると、まず、制御装置80は、排水バルブ70を閉ざして、ダンパ68により排気通路67を閉じた状態でポンプ35の運転を開始する。上記ポンプ35により水タンク30から第1〜第4給水パイプ31〜34を介して蒸気発生装置40のポット41内に給水される。そして、上記ポット41内の水位が所定水位に達したことを水位センサ43が検出すると、ポンプ35を停止して給水を止める。
次に、蒸気発生ヒータ42を通電し、ポット41内に溜まった所定量の水を蒸気発生ヒータ42により加熱する。
次に、蒸気発生ヒータ42の通電と同時、または、ポット41内の水の温度が所定温度に達すると、送風ファン28をオンすると共に、蒸気昇温装置50の第1蒸気加熱ヒータ52を通電する。そうすると、送風ファン28は、加熱室20内の空気(蒸気を含む)を吸込口25から吸い込み、循環経路60に空気(蒸気を含む)を送り出す。上記送風ファン28に遠心ファンを用いているので、プロペラファンに比べて高圧を発生させることができる。さらに、送風ファン28に用いる遠心ファンを直流モータで高速回転させることによって、循環気流の流速を極めて速くすることができる。
次に、上記蒸気発生装置40のポット41内の水が沸騰すると、飽和蒸気が発生し、発生した飽和蒸気は、蒸気吸引エジェクタ44のところで循環経路60を通る循環気流に合流する。上記蒸気吸引エジェクタ44から出た蒸気は、第2パイプ63を介して高速で蒸気昇温装置50に流入する。
そして、上記蒸気昇温装置50に流入した蒸気は、第1蒸気加熱ヒータ52により加熱されて略300℃(調理内容により異なる)の過熱蒸気となる。この過熱蒸気の一部は、下側の天井パネル54に設けられた複数の天井蒸気吹出口55から加熱室20内の下方に向かって噴出する。また、過熱蒸気の他の一部は、蒸気昇温装置50の左右両側に設けられた蒸気供給通路23を介して加熱室20の両側面の側面蒸気吹出口22から噴出する。
これにより、上記加熱室20の天井側から噴出した過熱蒸気が中央の被加熱物90側に向かって勢いよく供給されると共に、加熱室20の左右の側面側から噴出した過熱蒸気は、受皿21に衝突した後、被加熱物90の下方から被加熱物90を包むように上昇しながら供給される。それによって、上記加熱室20内において、中央部では吹き下ろし、その外側では上昇するという形の対流が生じる。そして、対流する蒸気は、順次吸込口25に吸い込まれて、循環経路60を通って再び加熱室20内に戻るという循環を繰り返す。
このようにして上記加熱室20内で過熱蒸気の対流を形成することにより、加熱室20内の温度,湿度分布を均一に維持しつつ、蒸気昇温装置50からの過熱蒸気を天井蒸気吹出口55と側面吹出口22から噴出して、ラック24上に載置された被加熱物90に効率よく衝突させることが可能となる。そうして、過熱蒸気の衝突により被加熱物90を加熱する。このとき、上記被加熱物90の表面に接触した過熱蒸気は、被加熱物90の表面で結露するときに潜熱を放出することによっても被加熱物90を加熱する。これにより、過熱蒸気の大量の熱を確実にかつ速やかに被加熱物90全面に均等に与えることができる。したがって、むらがなく仕上がりよい加熱調理を実現することができる。
また、上記加熱調理の運転において、時間が経過すると、加熱室20内の蒸気量が増加し、量的に余剰となった分の蒸気は、放出口27から放出通路64,排気ダクト65を介して排気口66から外部に放出される。このとき、放出通路64に設けたラジエータ69により放出通路64を通過する蒸気を冷却して結露させることによって、外部に蒸気がそのまま放出されるのを抑制している。上記ラジエータ69により放出通路64内で結露した水は、放出通路64内を流れ落ちて受皿21に導かれ、調理により発生した水と共に調理終了後に処理する。
調理終了後、制御装置80により操作パネル11に調理終了のメッセージを表示し、さらに操作パネル11に設けられたブザー(図示せず)により合図の音を鳴らす。それにより、調理終了を知った使用者が扉12を開けると、制御装置80は、扉12が開いたことをセンサ(図示せず)により検知して、排気通路67のダンパ68を瞬時に開く。それにより、循環経路60の第1パイプ61が排気通路67を介して排気ダクト65に連通し、加熱室20内の蒸気は、送風ファン28により吸込口25,第1パイプ61,排気通路67および排気ダクト65を介して排気口66から排出される。このダンパ動作は、調理中に使用者が扉12を開いても同様である。したがって、使用者は、蒸気にさらされることなく、安全に被加熱物90を加熱室20内から取り出すことができる。
上記構成の蒸気調理器1によれば、本体ケーシング10内に配置された蒸気発生装置40から加熱室20に蒸気が供給されることによって被加熱物90を加熱する。この加熱調理中に、扉12の内側(加熱室20側)に蒸気が結露して水滴が発生し、扉12の内壁に沿って水が流れ落ちても、扉12が閉じた状態で断面U字形状のパッキン105の凹部105aの開口が加熱室20の開口部側を向いているので、加熱室20の開口部の下縁に対向する領域ではパッキン105の凹部105aに水が溜まるので、扉12の庫内側に生じた結露水が扉12と本体ケーシング10との間隙から流れ落ちることがなく、結露水の漏れによる汚れを簡単な構成で確実に防止することができる。なお、加熱調理中、加熱室20内がある程度加圧された状態になり、扉12が閉じた状態で断面U字形状のパッキン105の凹部105aの開口が加熱室20の開口部側を向いていることにより、パッキン105の凹部105aにかかる正圧によりシール性が向上する。
また、図3(a),(b)に示すように、上記扉12が閉じた状態で加熱室20の開口部の下縁に対向する領域において、断面U字形状のパッキン105のリップ部105bの先端が加熱室20の開口部の下縁よりも高い位置にある。したがって、加熱調理中に、図3(b)に示すように、扉12の内側(加熱室20側)に蒸気が結露して水滴が発生し、扉12の内壁に沿って多量の水が流れ落ちてパッキン105の凹部105aに溜まった後、さらにその凹部105aから水110に示すように溢れても、パッキン105のリップ部105bの先端を乗り越えて加熱室20側に戻るので、結露水の漏れによる汚れを確実に防止することができる。
また、上記扉12が下端側の辺を中心に回動して加熱室を開閉する構造であるので、加熱調理後に扉12を開けて略水平にしたときにも、パッキン105の凹部105aから扉12の上面かつパッキン105で囲まれた領域内に流れるだけで、扉12と本体ケーシング10との間から結露水が漏れることがなく、汚れをより確実に防止することができる。なお、扉12の上面かつパッキン105で囲まれた領域内に流れ出た結露水は、使用者により拭き取る。
上記実施の形態では、循環経路60内に生じた結露水が排水経路(排水パイプ71,72)を介して加熱室20内に排水したが、排水タンクを別に設けて、その排水タンクに循環経路内に生じた結露水を排水経路を介して排水するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、蒸気発生装置40と蒸気昇温装置50とを備え、過熱蒸気により被加熱物を加熱調理する蒸気調理器について説明したが、この発明の蒸気調理器は、蒸気を発生する蒸気発生装置と、上記蒸気発生装置から供給される蒸気によって被加熱物を加熱するための加熱室とを備えたものであればよい。
図1はこの発明の実施の一形態の蒸気調理器の外観斜視図である。 図2は上記蒸気調理器の扉を開いた状態の外観斜視図である。 図3は上記蒸気調理器の扉を閉じた状態を側方から見た断面の模式図である。 図4は上記蒸気調理器の構成を示す概略構成図である。
1…蒸気調理装置
10…本体ケーシング
11…操作パネル
12…扉
13…ハンドル
14…窓
20…加熱室
21…受皿
22…側面蒸気吹出口
23…蒸気供給通路
24…ラック
25…吸込口
26…ファンケーシング
27…放出口
28…送風ファン
28a…ファン部
28b…モータ部
29…庫内排水口
30…水タンク
31…第1給水パイプ
32…第2給水パイプ
33…第3給水パイプ
34…第4給水パイプ
35…ポンプ
36…水タンク用水位センサ
39…補助タンク
40…蒸気発生装置
41…ポット
42…ヒータ部
43…水位センサ
44…蒸気吸引エジェクタ
50…蒸気昇温装置
51…皿形ケース
52…第1蒸気加熱ヒータ
53…第2蒸気加熱ヒータ
60…循環経路
61…第1パイプ
63…第2パイプ
64…放出通路
65…排気ダクト
66…排気口
67…排気通路
68…ダンパ
69…ラジエータ
70…排水バルブ
71,72…排水パイプ
80…制御装置
90…被加熱物
100…水タンク用収納部
101…突部
102…送風口
103…凹部
104…冷却用スリット
105…パッキン
105a…凹部
105b,105c…リップ部

Claims (3)

  1. 本体ケーシングと、
    上記本体ケーシング内に配置され、蒸気を発生する蒸気発生装置と、
    上記本体ケーシング内に配置され、上記蒸気発生装置から供給される蒸気によって被加熱物を加熱するための加熱室と、
    上記本体ケーシングの前面側に配置され、上記加熱室の開口部を開閉する扉と、
    上記扉の上記加熱室側に配置され、上記本体ケーシングの前面の上記加熱室の開口部の縁近傍に少なくともリップ部が接する断面V字形状または断面U字形状のパッキンとを備え、
    上記扉が閉じた状態で上記断面V字形状または断面U字形状のパッキンの凹部の開口が上記加熱室の開口部側を向いており、
    使用状態かつ上記扉が閉じた状態で、上記扉が鉛直方向を含む平面上に略位置し、
    上記扉を開けた際に、上記扉の上記開口部側の面を伝って滴下した水を受けとめることができ、かつ、上記扉が閉じた状態で、上記扉と上記加熱室との密封性を高くすることができるように、上記パッキンは、上記扉が閉まるときにそのパッキンの凹部の両側のリップ部が狭まるようになっていて、上記扉が開いた状態での上記パッキンの内容積は、上記扉が閉じた状態での上記パッキンの内容積よりも大きくなっていることを特徴とする蒸気調理器。
  2. 請求項1に記載の蒸気調理器において、
    上記扉が閉じた状態で上記加熱室の開口部の下縁に対向する領域において、上記断面V字形状または断面U字形状のパッキンのリップ部の先端が上記加熱室の開口部の下縁よりも高い位置にあることを特徴とする蒸気調理器。
  3. 請求項1に記載の蒸気調理器において、
    上記扉は、下端側の辺を中心に回動して上記加熱室の開口部を開閉することを特徴とする蒸気調理器。
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