JP4471885B2 - 車両用の電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッド自動車や電気自動車に搭載されて車両を走行させるモーターを駆動する電源装置に関する。
モーターで走行する電気自動車、あるいはモーターとエンジンの両方で走行するハイブリッドカー等の自動車は、モーターを駆動する電池をケースに収納している電源装置を搭載する。この電源装置は、モーターで自動車を走行させるので出力を大きくするために、多数の電池を直列に接続して出力電圧を高くしている。たとえば、自動車に搭載される電装用のバッテリの電圧は、ほとんど例外なく12Vであるが、走行用のモーターを駆動する電源装置の出力電圧は、一般的には200V以上と極めて高電圧である。
現在市販されているハイブリッドカーは、モーター出力を数十kW以上、電源装置の出力電圧を200〜300Vの範囲としている。電源装置は、このような大出力に耐えるように設計されるので、万一、自動車の衝突事故等で破損して内部でショートすると、極めて大きな電流が流れて車両火災等の原因となる。このような弊害を防止するために、クラッシュするときに破壊される状態をコントロールする電源装置が開発されている(特許文献1参照)。
特開2003−45392号公報
この公報に記載される電源装置は、図1に示すように、ケース91を前方の電池収納部91Aと後方の衝撃吸収部91Bに分割している。後ろから追突されるときには、衝撃吸収部91Bを前方の電池収納部91Aの下に押し込む状態として、衝撃を吸収しながらクラッシュする構造とする。すなわち、衝撃吸収部91Bを電池収納部91Aの下に押し込んで、電池収納部91Aを水平な姿勢から垂直方向に傾動させて、安全性を確保しながらクラッシュさせる。
以上の電源装置は、ケース91をふたつに分割して、クラッシュするときの衝撃を吸収する。電池収納部91Aと衝撃吸収部91Bは、クラッシュの衝撃で分離できるように車両に搭載して、電池収納部91Aを傾動させ、衝撃吸収部91Bを前方に移動させる。しかしながら、この構造の電源装置は、クラッシュの衝撃でカバープレート94が外れると、電池90がケース91の外部に飛び出す欠点がある。この欠点は、電池90を収納している電池収納部91Aに、カバープレート94を太い多数のネジでしっかりと固定して解消できる。ただ、この構造にすると、カバープレート94を固定するための重量が極めて重くなる。また、メンテナンスのときにカバープレート4を簡単に脱着できなくなる欠点もある。さらに、太い多くのネジで固定すると、ネジを固定するためのスペースが大きくなって、電源装置自体が大きくなる等の欠点もある。
本発明の第1の目的は、全体の重量を増加させることなく、クラッシュの衝撃でカバープレートが外れて電池が外部に飛び出すのを確実に阻止できる電源装置を提供することにある。
また、図1に示す従来の電源装置は、クラッシュの衝撃で電池収納部91Aと衝撃吸収部91Bを切り離しできるように、電池収納部91Aと衝撃吸収部91Bの上面を閉塞しているカバープレート94を、前後に分離して2枚の金属板としている。すなわち、電池収納部91Aのカバープレート94Aと、衝撃吸収部91Bのカバープレート94Bとに分離している。この構造の電源装置は、クラッシュの衝撃が、カバープレート94Bを衝撃吸収部91Bから外すように作用する。衝撃吸収部91Bが電池収納部91Aの下に押し込まれて、電池収納部91Aを傾動させるときに、衝撃吸収部91Bのカバープレート94Bが傾動する電池収納部91Aに引っ掛けられて、衝撃吸収部91Bから引き離される力が作用するからである。このように、クラッシュの衝撃で、衝撃吸収部91Bのカバープレート94Bが外れると極めて危険である。このため、カバープレート94Bがクラッシュの衝撃で衝撃吸収部91Bから外れないようにして、安全性を向上することが大切である。
本発明の第2の目的は、このことを実現すること、すなわちクラッシュの衝撃で衝撃吸収部である第2のケースのカバープレートが分離するのを確実に阻止して、安全性を向上できる車両用の電源装置を提供することにある。
本発明の車両用の電源装置は、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。 車両用の電源装置は、車両に搭載されるケースを第1のケースと第2のケースで構成して、第1のケース内に車両を走行させるモーターを駆動する電池を収納している。この電源装置は、クラッシュの衝撃で第1のケースと第2のケースを分離し、第2のケースを第1のケースの下に押し込んで、第1のケースを傾動させる。さらに、電源装置は、第1のケースの上面にカバープレートを固定して、カバープレートで第1のケースの上面を閉塞している。このカバープレートの前部に、下方に折曲された垂直壁を設け、この折曲された垂直壁の先端を車両に固定し、クラッシュの衝撃でカバープレートの垂直壁を折曲して、第1のケースを傾動できるようにしている。
カバープレートは、第1のケースと第2のケースの上面を閉塞する一枚のプレートとすることができる。
カバープレートは、金属板とすることができる。
第1のケースと第2のケースは、クラッシュの衝撃で分離できるようにプラスチックで一体的に成形することができる。
本発明の請求項1の電源装置は、全体の重量を増加させることなく、クラッシュの衝撃でカバープレートが外れて電池が外部に飛び出すのを確実に阻止できる特徴がある。それは、本発明の電源装置が、第1のケースの上面にカバープレートを固定して、カバープレートで第1のケースの上面を閉塞し、カバープレートの前部に、下方に折曲された垂直壁を設け、この折曲された垂直壁の先端を車両に固定し、クラッシュの衝撃でカバープレートの垂直壁を折曲して、第1のケースを傾動できるようにしたからである。本発明の電源装置は、従来のようにカバープレートを第1のケースを介して車両に固定するのではなく、車両に直接に固定している。この構造の電源装置は、第1のケースの開口部を閉塞するカバープレートの垂直壁を車両にしっかりと固定し、カバープレートの垂直壁が、第1のケースから飛び出す電池のストッパとして作用するので、クラッシュの衝撃でカバープレートが開いて電池が飛び出すのを確実に阻止できる。このため、クラッシュ時の安全性を向上できる。また、垂直壁のあるカバープレートは、垂直壁の下端縁を車両に固定しているので、クラッシュの衝撃で第1のケースをよりスムーズに傾動できる。
また、本発明の請求項2の電源装置は、クラッシュの衝撃で衝撃吸収部である第2のケースのカバープレートが分離して飛び出すのを確実に阻止して、安全性を向上できる。それは、第1のケースと第2のケースの上面を、一枚のプレートからなるカバープレートで閉塞するからである。この構造の電源装置は、カバープレート自体の構造を簡単にして製造コストを低減できることに加えて、従来の装置のように、衝撃吸収ボックスのカバープレートが飛び出さないように、ワイヤー等のストッパ紐で連結する必要もなく、取り付け構造も簡単にできる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための車両用の電源装置を例示するものであって、本発明は電源装置を以下のものに特定しない。さらに、本発明は、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図2に示す車両は、フロア30に電源装置を搭載している。車両のフロア30に搭載される電源装置は、たとえば、図2の実線で示すように後部座席の後方に設けている荷台32に、あるいは鎖線で示すように後部座席と前部座席との間のフロア30に搭載される。電源装置は、ケース1の上面を車両のフロアパネル31と同一平面となるように搭載して、ケース1の上面に固定しているカバープレート4を車両のフロアパネル31の一部に使用できる。このケース1は、カバープレート4を、フロアパネル31の耐荷重を実現する金属板とする。カバープレート4が荷台32の積載量に相当する耐荷重を有する電源装置は、カバープレート4の上を、フロアパネル31に匹敵する強度の耐荷重床で補強する必要はない。この電源装置は、フロアパネル31に凹部や開口部を設け、凹部や開口部に電源装置を搭載して、その上面をフロアパネル31に匹敵する耐荷重床にできる。
車両のフロア30に搭載される電源装置は、後方から追突されてクラッシュする。このとき、ケース1を複数のブロックに分割して安全性を向上できる。フロア30に搭載される電源装置に限らず、車両に搭載される全ての電源装置はケース1を複数のブロックに分離するようにクラッシュさせて安全性を向上できる。
以下、車両のフロアに搭載されて、クラッシュのときに前後に分割される電源装置の具体例を示す。ただし、本発明の車両用の電源装置は、必ずしも以下に示すように分割する必要はない。車両に搭載される姿勢や位置により、クラッシュのときに最適に分割される状態が異なるからである。
図3は、電源装置を車両の前後方向に切断した断面図である。この電源装置の上蓋のカバープレート4を外した斜視図を図4に示し、カバープレート4で閉塞した斜視図を図5に示している。これらの図に示すように、電源装置は、ケース1に、電池と、この電池を冷却する送風機8と、電池の充放電を制御する制御回路(図示せず)を内蔵している。ケース1は、第1のケース1Aと第2のケース1Bに分割して、第1のケース1Aと第2のケース1Bを境界部分で連結している。
図3と図4の電源装置は、ケース1を第1のケース1Aと第2のケース1Bに分割して、第1のケース1Aを電池収納部6、第2のケース1Bを電池収納部6の後方に配設される衝撃吸収部7としている。第1のケース1Aである電池収納部6には電池を収納する。第2のケース1Bである衝撃吸収部7には電池を冷却する送風機8を収納する。ただし、本発明の電源装置は、第1のケースを衝撃吸収部として第2のケースを電池収納部とすることもできる。
図3と図4のケース1は、電池収納部6である第1のケース1Aを、衝撃吸収部7である第2のケース1Bよりも車両の前方に位置する姿勢、いいかえると第2のケース1Bを第1のケース1Aの後方とする姿勢で車両に搭載される。前方に位置する第1のケース1Aは電池収納部6であるから、図6に示すように、ホルダーケース5を介して複数本の電池モジュール21を収納する。複数の電池モジュール21はホルダーケース5に収納され、このホルダーケース5が電池収納部6に配設される。ケース1の後方に位置する第2のケース1Bは、ホルダーケース5の電池モジュール21を強制冷却する送風機8を収納する。送風機8は、ホルダーケース5に連結されて、ホルダーケース5に冷却空気を強制送風して電池モジュール21を冷却する。
図のケース1は、第1のケース1Aと第2のケース1Bの下面を構成する図7に示す金属製のベースプレート2と、このベースプレート2の上に固定している上方開口の図8に示すプラスチック製の絶縁ボックス3と、この絶縁ボックス3の上方開口部を閉塞するように固定している図9に示す金属製のカバープレート4とを備える。
さらに、電源装置のケース1は、第1のケース1Aと第2のケース1Bに分割するために、ベースプレート2を、第1のケース1Aと第2のケース1Bの境界部分で前後に分割して連結し、絶縁ボックス3を、第1のケース1Aと第2のケース1Bの境界部分で前後に分割できる構造としている。ケース1を前後に分割できる構造とするのは、追突事故のときに、第1のケース1Aの下に第2のケース1Bを押し込むようにして安全にクラッシュさせるためである。
第1のケース1Aと第2のケース1Bは、ベースプレート2を金属板で分離して製作し、これを連結してひとつのベースプレート2としている。図3に示すケース1は、第1のケース1Aのベースプレート2である前ベースプレート2Aと、第2のケース1Bのベースプレート2である後ベースプレート2Bを衝撃破壊ピン9で連結して、クラッシュのときにベースプレート2を分離する構造としている。衝撃破壊ピン9はアルミニウム製のリベットである。リベットはクラッシュの衝撃で破壊されて、第1のケース1Aと第2のケース1Bを確実に分離する。ただ、衝撃破壊ピンは、アルミニウム以外の金属、たとえば銅等の金属で製作でき、また硬質のプラスチック等で製作することもできる。プラスチック製のリベットは、端部を加熱押圧して変形させる。さらに、衝撃破壊ピンには、クラッシュの衝撃で破断されるネジ等も使用できる。
図3に示すケースは、前ベースプレート2Aと後ベースプレート2Bをクラッシュの衝撃で分離して、第1のケース1Aと第2のケース1Bに分離する。クラッシュの衝撃で分離されるベースプレート2を図7に示す。このベースプレート2は、前後に分割されており、境界部分より前方を第1のケース1Aの前ベースプレート2A、後方を第2のケース1Bの後ベースプレート2Bとしている。前ベースプレート2Aと後ベースプレート2Bは、境界部分を、車両がクラッシュするときの衝撃で破断される衝撃破壊ピン9で連結している。
さらに、前ベースプレート2Aは、車両の後方に向かって上り勾配の上面傾斜部2aを設けている。後ベースプレート2Bは、前ベースプレート2Aの上面傾斜部2aの下面に沿う下面傾斜部2bを設けている。前ベースプレート2Aと後ベースプレート2Bは、図10の拡大断面図に示すように、上面傾斜部2aを下面傾斜部2bに積層して、衝撃破壊ピン9で連結している。前ベースプレート2Aの上面傾斜部2aと、後ベースプレート2Bの下面傾斜部2bは、クラッシュの衝撃で変形しない強度が要求される。このため、厚い金属板で製作して、ベースプレート2の本体部に溶接して固定している。ベースプレート2の本体部は、上面傾斜部2aと下面傾斜部2bの金属板よりも薄い金属板をプレス加工して製作している。下面傾斜部2bは金属板を三角形の山形に成形して後ベースプレート2Bの本体部に固定している。
この構造のベースプレート2は、クラッシュの衝撃で衝撃破壊ピン9が切れると、上面傾斜部2aの下面を下面傾斜部2bが摺動しながら後ベースプレート2Bを前方に移動させる。前進する後ベースプレート2Bは、図11に示すように、下面傾斜部2bで上面傾斜部2aを押し上げ、前ベースプレート2Aの後端を押し上げて、その下方に押し込まれる。このため、後端が押し上げられる前ベースプレート2Aは、水平な姿勢から垂直姿勢となる方向に傾動される。後ベースプレート2Bは、垂直方向に傾動する前ベースプレート2Aの下に押し込まれる。図に示す後ベースプレート2Bは、後端をボルト29を介して車両に固定して、第2のケース1Bを車両に固定している。
図7に示すベースプレート2は、第1のケース1Aの前ベースプレート2Aと第2のケース1Bの後ベースプレート2Bとを、両側部分の2カ所と、中間の3カ所において、衝撃破壊ピン9で連結している。両側部分の連結部は、車両に固定される固定プレート15も積層して衝撃破壊ピン9で連結している。この連結部は、下から順番に、固定プレート15、後ベースプレート2B、前ベースプレート2Aを積層している。衝撃破壊ピン9は、固定プレート15と後ベースプレート2Bと前ベースプレート2Aを貫通して、クラッシュの衝撃で分離するように連結している。中間の3カ所は、第1のケース1Aと第2のケース1Bの相対位置を調整できるように、位置決プレート14を介して第1のケース1Aの前ベースプレート2Aと第2のケース1Bの後ベースプレート2Bを衝撃破壊ピン9で連結している。
絶縁ボックス3は、図3と図8に示すように、電池収納ボックス3Aと衝撃吸収ボックス3Bをプラスチックで一体的に成形している。図6に示す絶縁ボックス3は、電池収納ボックス3Aに電池を収納し、衝撃吸収ボックス3Bに送風機8を収納している。絶縁ボックス3は、ABS等のプラスチックで一体的に成形される。ABS樹脂製の絶縁ボックス3は、優れた衝撃強度を有する。ただし、本発明の電源装置は、絶縁ボックスを成形するプラスチックをABS樹脂に特定せず、電池を収納して充分な強度のある全ての樹脂で成形できる。
電池収納ボックス3Aと衝撃吸収ボックス3Bは、図10に示すように、両者の境界に沿って、衝撃で破断される衝撃破壊薄肉部22を設けている。衝撃破壊薄肉部22は、車両がクラッシュするときの衝撃で破断されて、衝撃吸収ボックス3Bと電池収納ボックス3Aを切り離す。電池収納ボックス3Aから切り離された衝撃吸収ボックス3Bは、後ベースプレート2Bと一緒に前方に移動して、電池収納ボックス3Aの下に押し込まれる。衝撃吸収ボックス3Bから切り離された電池収納ボックス3Aは、下に押し込まれる衝撃吸収ボックス3Bで後端部が押し上げられて、前ベースプレート2Aと一緒に傾動される。
衝撃破壊薄肉部22でもって電池収納ボックス3Aと衝撃吸収ボックス3Bを連結している絶縁ボックス3は、ベースプレート2の上に固定される。絶縁ボックス3は、電池収納ボックス3Aを前ベースプレート2Aの上に、衝撃吸収ボックス3Bを後ベースプレート2Bの上に配置して、ベースプレート2の上に配置される。ただし、電源装置は、前ベースプレートと後ベースプレートの境界と、電池収納ボックスと衝撃吸収ボックスの境界を必ずしも一致させる必要はない。クラッシュの衝撃で、ベースプレート2が前ベースプレート2Aと後ベースプレート2Bにその境界で分離されると、絶縁ボックス3が衝撃破壊薄肉部22で破断されて、電池収納ボックス3Aと衝撃吸収ボックス3Bに分離されるように、ベースプレート2の上に絶縁ボックス3を配置する。互いに分離された電池収納ボックス3Aは、前ベースプレート2Aと一緒に傾動し、衝撃吸収ボックス3Bは、後ベースプレート2Bと一緒に電池収納ボックス3Aに向かって移動する。
電池収納ボックス3Aと衝撃吸収ボックス3Bを衝撃で分離する衝撃破壊薄肉部22を図12に示す。この図に示す絶縁ボックス3は、電池収納ボックス3Aと衝撃吸収ボックス3Bとの境界に沿って破断溝23を設けて衝撃破壊薄肉部22としている。図の絶縁ボックス3は、電池収納ボックス3Aと衝撃吸収ボックス3Bの境界に位置する水平部の上面に破断溝23を設けて、衝撃破壊薄肉部22としている。図に示す絶縁ボックス3は、衝撃破壊薄肉部22の破断溝23をV溝としている。V溝の衝撃破壊薄肉部22は、衝撃で破断溝23に沿って破断されやすい特徴がある。ただ、破断溝はV溝に限らず、たとえば図示しないが、U溝とし、あるいはコ字状とすることもできる。破断溝23からなる衝撃破壊薄肉部22は、破断溝23によって肉厚を薄くして衝撃で破断されるようにする。
破断溝23は、図13の二点鎖線で示すように、電池収納ボックス3Aと衝撃吸収ボックス3Bとの境界に沿って連続して設けられる。ただ、破断溝は必ずしも電池収納ボックスと衝撃吸収ボックスとの境界に連続して設ける必要はなく、断続的に設けることもできる。断続的に破断溝を設けている衝撃破壊薄肉部は、破断溝を設けた部分の肉厚を薄くし、さらに隣接する破断溝との境界を接近させて、破断溝の境界でも破断されるようにする。
カバープレート4は、第1のケース1Aの上面に固定されて、第1のケース1Aの上面を閉塞している。図に示すカバープレート4は、第1のケース1Aの上面から第2のケース1Bの上面まで延長しており、第1のケース1Aと第2のケース1Bの両方の上面を閉塞する1枚のプレートとしている。このカバープレート4は、耐荷重の優れた金属板で製作される。カバープレート4は、好ましくはアルミニウム合金で製作される。アルミニウム合金のカバープレート4は、軽くて強靭にできる。とくに、焼き入れできるアルミニウム合金が適している。このカバープレート4は、アルミニウム板をプレス成形した後、焼き入れしてさらに強度を向上する。
図に示すカバープレート4は、1枚の金属板としている。ただ、カバープレートは、複数枚の金属板を積層して固定している積層金属板とすることもできる。積層金属板で構成されるカバープレートは、曲げ強度を強くすることができる。曲げ強度の強いカバープレートは、下面からの支持を少なくして、優れた耐荷重床にできる。カバープレートは、たとえば、第2のケースを閉塞する部分を積層金属板として、第1のケースを閉塞する部分よりも曲げ強度を強くし、衝撃吸収部に設ける支持部を少なくできる。
さらに、カバープレート4は、クラッシュの衝撃で第1のケース1Aを傾動させるように車両に固定している。図に示すカバープレート4は、その前部を下方に折曲して垂直壁24を設けており、この垂直壁24の先端縁を車両に固定している。このようにカバープレート4を車両に直接に固定する構造は、第1のケース1Aの開口部を閉塞するカバープレート4を車両にしっかりと固定して、クラッシュの衝撃でカバープレート4が開いて電池が飛び出すのを確実に阻止できる。とくに、このカバープレート4は、垂直壁24で第1のケース1Aの前方の周壁25をカバーしているので、衝撃等で電池がケース外に飛び出すのを、より有効に防止できる特長がある。それは、カバープレート4の天板部分と垂直壁24との境界部分であるコーナー部によって、ケース1から外部に飛び出そうとする電池を受けとめて、飛び出しを阻止するからである。とくに、図に示すカバープレート4は、前方に垂直壁24を設けているので、図11に示すように前方に傾斜する第1のケース1Aから電池が飛び出すのを有効に防止できる特長がある。さらに、カバープレートは、図示しないが、第1のケースの両側の周壁をカバーする垂直壁を設けることもできる。この構造は、あらゆる方向からの衝撃に対して、電池がケースから飛び出すのを有効に防止できる特長がある。
図のカバープレート4は、前方の垂直壁24の下端部に、クラッシュの衝撃で折曲される取付金具26を固定しており、この取付金具26を介して車両に固定している。この取付金具26は、金属プレートを折曲加工したもので、連結用のボルト27をねじ込んでカバープレート4を車両に固定している。ただ、カバープレートは、垂直壁の先端部に取付金具を固定することなく、垂直壁の先端部を折曲して、車両に直接に固定することもできる。さらに、カバープレートは、取付金具に代わって、蝶番で垂直壁の先端縁を車両に固定することもできる。この構造は、カバープレートの垂直壁の先端縁に蝶番を固定し、この蝶番を介してケースを車両に固定する。蝶番を介して車両に固定される第1のケースは、クラッシュの衝撃で衝撃破壊ピンが破壊されると、無理なく傾動できる。
このように、カバープレート4の前方に設けた垂直壁24の下端部を車両に固定する構造は、車両がクラッシュの衝撃を受けたときに、第1のケース1Aをスムーズに傾動できる特長がある。それは、第1のケース1Aが傾動するときの回転の中心を下方に移行できるからである。図11に示すケース1は、車両がクラッシュの衝撃を受けて第1のケース1Aと第2のケース1Bに分離されて、第2のケース1Bが第1のケース1Aの下に押し込まれるとき、第1のケース1Aが、図11の矢印で示す方向にA点を中心として傾動する。このとき、傾動の中心であるA点が下方にあるほど、第1のケース1Aを矢印の向きに回動させる回転モーメントが大きくなり、第1のケース1Aを矢印の方向にスムーズに傾動できる。したがって、図に示すようにカバープレート4の先端に下方に折曲された垂直壁24を設けてこの先端を車両に固定する構造は、衝撃時には第1のケース1Aを速やかに傾動できる特長が実現できる。ただ、カバープレートは、前方に垂直壁を設けることなく、カバープレートの前方の端縁を車両に固定することもできる。
さらに、垂直壁24を有するカバープレート4は、垂直壁24をネジ止めして第1のケース1Aにより強固に固定することができる。この構造は、クラッシュの衝撃でカバープレート4が開くのを防止して、電池が飛び出すのを確実に阻止できる。さらに、図に示すカバープレート4は、両側を部分的に下方に折曲して折曲部28を設け、この折曲部28を前ベースプレート2Aにネジ止して連結している。
以上の構造のカバープレート4は、図14に示すように、リングパッキン38を介して周縁部を絶縁ボックス3の上縁に防水構造で連結される。リングパッキン38は、カバープレート4と絶縁ボックス3の上縁との間に挟着されて、カバープレート4と絶縁ボックス3の境界を防水構造とする。
電池は、ホルダーケース5に入れて絶縁ボックス3内に配設される。ホルダーケース5は、図15の断面図に示すように、電池を電池モジュール21として水平面内に並べて収納している。図のホルダーケース5は、上下2段に電池モジュール21を並べている。各段のホルダーケース5は、図示しないが、内部に複数本の電池モジュール21を平行な姿勢で水平に配設している。ただ、本発明の電源装置は、図示しないが、ホルダーケースを1段として、電池モジュールを1段に収納することもできる。
ホルダーケース5に収納される電池モジュール21は、複数の二次電池20を直列接続して直線状に連結している。電池モジュール21は、4〜8本の、たとえば5又は6本の二次電池20を、直列接続して直線状に連結している。ただし、電池モジュールは、1本の二次電池で構成することもできる。電池モジュール21は、円筒型あるいは角型の二次電池20を、金属板の接続体を介して、あるいは接続体を介することなく電池端面を直接に直列接続して直線状に連結している。電池モジュール21の両端には、正極端子と負極端子からなる電極端子を連結している。電極端子は、金属板のバスバー(図示せず)をネジ止して、隣接する電池モジュール21を直列に、あるいは並列に連結する。
電池モジュール1の二次電池20は、ニッケル−水素電池である。ただ、電池モジュールの二次電池は、ニッケル−カドミウム電池やリチウムイオン二次電池等を使用することもできる。
ホルダーケース5は、電池モジュール21を冷却する空気を供給する送風口(図示せず)を開口している。この送風口は、第2のケース1Bに配設している送風機8に連結される。送風機8は、ホルダーケース5に冷却空気を強制送風して、電池を冷却する。ホルダーケース5は、第1のケース1Aに固定される。ホルダーケース5の上面には、止ネジ34を介して前ベースプレート2Aを固定している。
以上の構造の電源装置は、後ろから追突してクラッシュすると、図11に示すように、第1のケース1Aと第2のケース1Bとに分離される。このとき、ベースプレート2は前ベースプレート2Aと後ベースプレート2Bとに分離され、絶縁ボックス3は衝撃破壊薄肉部15で破断されて、電池収納ボックス3Aと衝撃吸収ボックス3Bに分離される。第1のケース1Aから分離された第2のケース1Bは、図11に示すように、第1のケース1Aの下に押し込まれるように移動し、第1のケース1Aは水平姿勢から垂直方向に傾動する。
さらに、図16ないし図18に示す電源装置のケース41は、電池収納ボックス43Aと衝撃吸収ボックス43Bとを境界で連結してひとつの絶縁ボックス43としている。この絶縁ボックス43は、電池収納ボックス43Aと衝撃吸収ボックス43Bとをプラスチックで別々成形して、境界で接着して連結している。なお、これらの図に示す電源装置において、電池収納ボックス43Aと衝撃吸収ボックス43Bの連結構造以外の構成は、前述の実施例と同じとしている。したがって、これらの図に示すベースプレート42、前ベースプレート42A、後ベースプレート42B、カバープレート44、ホルダーケース45、垂直壁54、周壁55、取付金具56、ボルト57、59についてはその詳細な説明を省略する。
この絶縁ボックス43は、図17と図18に示す連結構造で連結している。絶縁ボックス43は、電池収納ボックス43Aの衝撃吸収ボックス43Bとの連結部に沿って連結溝50を設けている。衝撃吸収ボックス43Bは、電池収納ボックス43Aとの連結部に沿って連結溝50に挿入される連結凸条51を設けている。連結溝50は下方に開口され、連結凸条51は上方に突出するように設けている。この構造は、連結溝50に水が浸入することがない。
連結溝50に連結凸条51を入れて、電池収納ボックス43Aと衝撃吸収ボックス43Bは境界で連結して、ひとつの絶縁ボックス43としている。連結溝50と連結凸条51は、連結溝50の内面と連結凸条51の表面との隙間に充填される接着剤53と連結具52で連結される。電池収納ボックス43Aと衝撃吸収ボックス43Bは、境界に連続して連結溝50と連結凸条51を設けている。連結溝50と連結凸条51の間に接着剤53を充填して、電池収納ボックス43Aと衝撃吸収ボックス43Bの境界は連続して水密構造で連結して固定される。
連結溝50と連結凸条51は、連結具52を入れることができる隙間を設けている。連結具52は、連結溝50と連結凸条51の隙間に入れられる溝形に成形している。この形状の連結具52は、弾性的に変形する鉄等の金属板をプレス加工して製作される。連結具52の係止状態を図18の拡大断面図に示す。この連結具52は、連結溝50に挿入して電池収納ボックス43Aに固定される外側係止突起52Aを、外側に弾性的に突出して設けている。外側係止突起52Aは、U曲部の近傍で両側に突出して設けている。外側係止突起52Aは、連結溝50への挿入状態では係止されず、連結溝50からの引き抜き状態では、連結溝50の内面に抜けないように食い込んで係止する。したがって、外側係止突起52Aは、先端を尖鋭な形状としている。また、外側係止突起52Aは、挿入方向にのみ連結溝50の内面を摺動して移動できるように、連結溝50への挿入方向と逆方向である抜け方向、図18において下方に向かって次第に突出するように傾斜している。
さらに、連結具52は、連結凸条51を挿入して衝撃吸収ボックス43Bを固定する内側係止突起52Bを内側に弾性的に突出して設けている。内側係止突起52Bは、溝部の開口部の近傍で対向して内側に突出して設けている。内側係止突起52Bは、連結凸条51を挿入する状態では係止されず、連結凸条51を引き抜きする状態では、連結凸条51の表面に抜けないように食い込んで係止する。したがって、内側係止突起52Bは、先端を尖鋭な形状とし、挿入方向にのみ連結凸条51の表面を摺動して移動できるように、連結凸条51の挿入方向と逆方向である抜け方向、図18上方に向かって次第に内側に突出するように傾斜している。
電池収納ボックス43Aと衝撃吸収ボックス43Bは、連結溝50に充填されたペースト状の接着剤53が未硬化な状態で、連結溝50に連結具52を挿入し、その後、連結溝50に連結凸条51を入れて互いに連結される。連結具52は外側係止突起52Aを連結溝50の内面に摺動させて連結溝50に挿入され、連結凸条51は、表面を内側係止突起52Bに摺動させて連結具52に挿入される。連結溝50に入れられた連結具52は、外側係止突起52Aで連結溝50の内面を弾性的に押圧して、抜けないように連結溝50に固定され、連結具52の内側に挿入された連結凸条51は、連結具52の内側係止突起52Bに係止されて、抜けないように固定される。電池収納ボックス43Aと衝撃吸収ボックス43Bの境界に沿って設けている長い連結溝50は、所定の間隔で複数の連結具52を挿入する。さらに、接着剤53が硬化されて、連結凸条51が連結溝50に、接着剤53と連結具52で連結されて、電池収納ボックス43Aと衝撃吸収ボックス43Bはひとつの絶縁ボックス43となる。
以上の構造の電源装置は、後ろから追突してクラッシュすると、図19に示すように、第1のケース41Aと第2のケース41Bとに分離される。このとき、ベースプレート42は前ベースプレート42Aと後ベースプレート42Bに分離され、絶縁ボックス43は別々に成形している電池収納ボックス43Aと衝撃吸収ボックス43Bとの連結部で分離される。すなわち、絶縁ボックス43は、連結溝50に連結凸条51を入れて接着剤53と連結具52で連結している境界で分離される。第1のケース41Aから分離された第2のケース41Bは、第1のケース41Aの下に押し込まれるように移動し、第1のケース41Aは水平姿勢から垂直方向に傾動する。この電源装置も、第1のケース41Aの開口部を閉塞するカバープレート44を、第1のケース41Aを車両に固定しているので、クラッシュの衝撃でカバープレート44が開いて電池が飛び出すのを確実に阻止できる。
さらに、以上の実施例の電源装置のケースは、絶縁ボックスの下にベースプレートを配設しているが、ケースは、必ずしもベースプレートを配設する必要はない。ケースは、絶縁ボックスを十分な強度としてベースプレートを省略することもできる。図20に示すケース61は、第1のケース61Aを、下にベースプレートを配置することなく、プラスチックで成形してなる電池収納ボックス63Aのみで構成し、第2のケース61Bを、プラスチックで成形してなる衝撃吸収ボックス63Bとこの下に連結してなるベースプレート62とで構成している。
なお、この図に示す電源装置において、64はカバープレート、65はホルダーケース、74は垂直壁、75は周壁75、76は取付金具、77、79はボルトをそれぞれ示しており、前述の実施例と同じ構成要件については、その詳述な説明を省略している。
第2のケース61Bのベースプレート62は、たとえば、衝撃吸収ボックス63Bをプラスチックで成形するときにインサート成形して互いに連結される。この構造は、衝撃吸収ボックス63Bをベースプレート62で補強しながら確実に連結できる。ただ、衝撃吸収ボックスとベースプレートは、ネジ止めや接着等の方法で固定することもできる。さらに、図に示すベースプレート62は、後端部を衝撃吸収ボックス63Bから後方に突出させて、この部分をボルト79で車両に固定して、第2のケース61Bを車両に固定している。
絶縁ボックス63は、電池収納ボックス63Aと衝撃吸収ボックス63Bをプラスチックで一体的に成形している。絶縁ボックスは、ABS等の優れた衝撃強度を有するプラスチックで一体的に成形される。絶縁ボックスは、電池収納ボックス3Aと衝撃吸収ボックス3Bの境界に沿って、クラッシュの衝撃で破断される衝撃破壊薄肉部72を設けている。図に示す絶縁ボックス63は、電池収納ボックス63Aと衝撃吸収ボックス63Bとの境界に沿って破断溝73を設けて衝撃破壊薄肉部72としている。図の絶縁ボックス63は、電池収納ボックス63Aと衝撃吸収ボックス63Bの境界に位置する水平部の上面に破断溝73を設けて、衝撃破壊薄肉部72としている。図に示す絶縁ボックス63は、衝撃破壊薄肉部72の破断溝73をV溝としている。破断溝73からなる衝撃破壊薄肉部72は、破断溝73によって肉厚を薄くして衝撃で破断されるようにする。
破断溝73は、図示しないが、電池収納ボックス63Aと衝撃吸収ボックス63Bとの境界に沿って連続して設けることができる。ただ、破断溝は必ずしも電池収納ボックスと衝撃吸収ボックスとの境界に連続して設ける必要はなく、断続的に設けることもできる。断続的に破断溝を設けている衝撃破壊薄肉部は、破断溝を設けた部分の肉厚を薄くし、さらに隣接する破断溝との境界を接近させて、破断溝の境界でも破断されるようにする。
さらに、電池収納ボックス63Aは、車両の後方に向かって上り勾配の上面傾斜部63aを設けている。ベースプレート62は、電池収納ボックス63Aの上面傾斜部63aの下面に沿う下面傾斜部72bを設けている。この構造のケース61は、後ろから追突してクラッシュすると、図21に示すように、絶縁ボックス63が電池収納ボックス63Aと衝撃吸収ボックス63Bの連結部で分離され、第1のケース61Aと第2のケース61Bとに分離される。第1のケース61Aから分離された第2のケース61Bは、第1のケース61Aの下に押し込まれるように移動し、上面傾斜部63aの下面を下面傾斜部62bが摺動しながら前方に移動する。前進する第2のケース61Bは、図21に示すように、下面傾斜部62bで上面傾斜部63aを押し上げ、電池収納ボックス63Aの後端を押し上げて、その下方に押し込まれる。このため、後端が押し上げられる第1のケース61Aは、水平な姿勢から垂直姿勢となる方向に傾動される。この電源装置も、第1のケース61Aの開口部を閉塞するカバープレート64を車両に固定しているので、クラッシュの衝撃でカバープレート64が開いて電池が飛び出すのを確実に阻止できる。
従来の車両用の電源装置の断面図である。 本発明の一実施例にかかる車両用の電源装置を車両に搭載する状態を示す概略図である。 本発明の一実施例にかかる車両用の電源装置を車両の前後方向に切断した断面図である。 図3に示す電源装置の分解斜視図である。 図3に示す電源装置の斜視図である。 図4に示す電源装置の第1のケースに電池モジュールを収納する状態を示す斜視図である。 ベースプレートの分解斜視図である。 絶縁ボックスの斜視図である。 カバープレートの斜視図である。 第1のケースと第2のケースの連結部を示す断面図である。 図3に示す電源装置が衝撃を受けて第1のケースと第2のケースとに分離される状態を示す断面図である。 電池収納ボックスと衝撃吸収ボックスの連結部を示す拡大断面図である。 図6に示す電源装置の収納物を取り除いた状態を示す平面図である。 絶縁ボックスとカバープレートでリングパッキンを挟着する状態を示す分解斜視図である。 ホルダーケースの拡大断面図である。 本発明の他の実施例にかかる車両用の電源装置を車両の前後方向に切断した断面図である。 図16に示す電源装置の第1のケースと第2のケースの連結部を示す断面斜視図である。 図17に示す電池収納ボックスと衝撃吸収ボックスの連結部の拡大断面図である。 図16に示す電源装置が衝撃を受けて第1のケースと第2のケースとに分離される状態を示す断面図である。 本発明の他の実施例にかかる車両用の電源装置を車両の前後方向に切断した断面図である。 図20に示す電源装置が衝撃を受けて第1のケースと第2のケースとに分離される状態を示す断面図である。
符号の説明
1…ケース 1A…第1のケース
1B…第2のケース
2…ベースプレート 2A…前ベースプレート 2a…上面傾斜部
2B…後ベースプレート 2b…下面傾斜部
3…絶縁ボックス 3A…電池収納ボックス
3B…衝撃吸収ボックス
4…カバープレート
5…ホルダーケース
6…電池収納部
7…衝撃吸収部
8…送風機
9…衝撃破壊ピン
14…位置決プレート
15…固定プレート
20…二次電池
21…電池モジュール
22…衝撃破壊薄肉部
23…破断溝
24…垂直壁
25…周壁
26…取付金具
27…ボルト
28…折曲部
29…ボルト
30…フロア
31…フロアパネル
32…荷台
34…止ネジ
38…リングパッキン
41…ケース 41A…第1のケース
41B…第2のケース
42…ベースプレート 42A…前ベースプレート
42B…後ベースプレート
43…絶縁ボックス 43A…電池収納ボックス
43B…衝撃吸収ボックス
44…カバープレート
45…ホルダーケース
50…連結溝
51…連結凸条
52…連結具 52A…外側係止突起
52B…内側係止突起
53…接着剤
54…垂直壁
55…周壁
56…取付金具
57…ボルト
59…ボルト
61…ケース 61A…第1のケース
61B…第2のケース
62…ベースプレート 62b…下面傾斜部
63…絶縁ボックス 63A…電池収納ボックス 63a…上面傾斜部
63B…衝撃吸収ボックス
64…カバープレート
65…ホルダーケース
74…垂直壁
75…周壁
76…取付金具
77…ボルト
79…ボルト
90…電池
91…ケース 91A…電池収納部
91B…衝撃吸収部
94…カバープレート 94A…カバープレート
94B…カバープレート

Claims (4)

  1. 車両に搭載されるケースを第1のケースと第2のケースで構成して、第1のケース内に車両を走行させるモーターを駆動する電池を収納しており、クラッシュの衝撃で第1のケースと第2のケースを分離し、第2のケースを第1のケースの下に押し込んで、第1のケースを傾動させるようにしてなる車両用の電源装置であって、
    第1のケースの上面にカバープレートを固定して、カバープレートで第1のケースの上面を閉塞し、
    カバープレートの前部に、下方に折曲された垂直壁を設け、この折曲された垂直壁の先端を車両に固定し、クラッシュの衝撃でカバープレートの垂直壁を折曲して、第1のケースを傾動できるようにしたことを特徴とする車両用の電源装置。
  2. カバープレートが、第1のケースと第2のケースの上面を閉塞する一枚のプレートである請求項1に記載される車両用の電源装置。
  3. カバープレートが金属板である請求項1に記載される車両用の電源装置。
  4. 第1のケースと第2のケースを、クラッシュの衝撃で分離できるようにプラスチックで一体的に成形している請求項1に記載される車両用の電源装置。
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