JP4471355B2 - 乳酸菌、乳酸発酵生成物、飼料 - Google Patents

乳酸菌、乳酸発酵生成物、飼料 Download PDF

Info

Publication number
JP4471355B2
JP4471355B2 JP2004123291A JP2004123291A JP4471355B2 JP 4471355 B2 JP4471355 B2 JP 4471355B2 JP 2004123291 A JP2004123291 A JP 2004123291A JP 2004123291 A JP2004123291 A JP 2004123291A JP 4471355 B2 JP4471355 B2 JP 4471355B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lactic acid
fermentation
residue
alcohol
acid bacteria
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004123291A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005021156A (ja
Inventor
桂子 藤井
充克 佐藤
Original Assignee
日本アルコール産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日本アルコール産業株式会社 filed Critical 日本アルコール産業株式会社
Priority to JP2004123291A priority Critical patent/JP4471355B2/ja
Publication of JP2005021156A publication Critical patent/JP2005021156A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4471355B2 publication Critical patent/JP4471355B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P60/00Technologies relating to agriculture, livestock or agroalimentary industries
    • Y02P60/80Food processing, e.g. use of renewable energies or variable speed drives in handling, conveying or stacking
    • Y02P60/87Re-use of by-products of food processing for fodder production

Landscapes

  • Fodder In General (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Description

本発明は発酵アルコール製造工業から副生する、アルコール発酵残渣であるアルコール発酵残液の有効利用に関し、アルコール発酵残渣であるアルコール発酵残液に極めて良く増殖し、動物体内の病原菌に対し免疫増強作用を有する乳酸菌の提供、前記乳酸菌の乳酸発酵によるアルコール発酵残渣であるアルコール発酵残液の乳酸発酵生成物の付加価値の高い飼料原料および飼料としての提供を目的とするものである。
発酵アルコールは、サトウキビから得られる糖蜜、砂糖大根(シュガービート)から得られる廃液濃縮物、あるいはトウモロコシや甘蔗の加水分解にて得られる糖類を発酵し、発酵もろみを蒸留して製造される。アルコール発酵にて排出される蒸留残渣は所謂廃液であり、環境問題から海洋投棄が禁止されることとなり、有効利用が望まれている。
アルコール発酵後の蒸留残渣は、一部肥料として利用されているが、付加価値が低く、有効な廃棄物処理法とはなっていない。海外では海洋投棄により環境問題を引き起こしており、その有効利用法の開発は世界的に望まれている。飼料としての利用は、アルコール発酵原料となる糖蜜については、飼料の賦形剤(バインダー)としての利用や糖蜜飼料として、飼料に配合するなどの応用が知られているが、アルコール発酵廃液を飼料化することは知られていない。
我々は、アルコール発酵後に排出される残渣(もろみ濃縮液と称す)の有効利用について、鋭意研究を重ねた結果、もろみ濃縮液に極めて良好な増殖を示す乳酸菌を見出した。
乳酸菌は生菌体および死菌体共に、生体の免疫力を高めたり、腸内細菌叢を調節し、便秘を軽減し、整腸作用を示すなど、種々の有用性が示されている(細野朗、上野川修一:腸管免疫とプロバイオティクス、Food
Style 21、vol.6、pp.45−49、2002年;MR.Herich
and M.Levkut:Lactic
acid bacteria、probiotics
and immune
system、Vet.Med.−Czech、vol.47、pp.169−180、2002年)。
また、もろみ濃縮液を発見した乳酸菌にて乳酸発酵し、乳酸菌の菌体濃度が高く、タンパクやビタミンを含み、最近注目されているプロバイオティックスとなる飼料原料を開発することに成功し、本発明を完成した。
発酵アルコールは甲類焼酎原料、食酢の発酵原料、味噌や醤油の保存性を高める為の添加剤、あるいは食品の保存性を高める為のアルコール製剤の原料として、消費量が増加傾向にある。アルコール発酵原料として最も多いのが、砂糖を採取した残液である糖蜜である。
従来、アルコール発酵・蒸留廃液は、色は黒く問題はあるが、毒性を示すものは含まないので、多くは海洋投棄されていた。
しかし、環境汚染問題から、多くの自治体で海洋投棄を禁止する方向にあり、また、海外でも生産量が多く、大量の蒸留廃液の不法投棄が環境問題を引き起こしており、コストの低い処分法あるいは付加価値の高い有効利用法が求められている。
アルコール発酵・蒸留廃液の一部は肥料原料として利用されている。また、焼酎業界では共同で燃焼処理設備を導入し、廃液を燃焼して処理している。
然るに、肥料原料としての利用は付加価値が低く、運送費用も出ない現状がある。燃焼処理については、必ずしも十分な処理量でなく、また、燃焼する為には費用がかかり、コスト的に負担が大きい。本発明の課題は、アルコール発酵残液に付加価値をつけ、有効利用を図ることである。
我々は、アルコール発酵にて副生の残渣、例えばアルコール発酵残液即ちもろみ濃縮液の有効利用につき鋭意研究を重ねた結果、意外にも、このもろみ濃縮液に良好に生育する動物体内の病原菌に対し免疫増強作用を有する乳酸菌を見出した。また、発見した乳酸菌を用い、乳酸発酵飼料および乳酸菌高濃度液の開発に成功し発明を完成した。
即ち、本発明は、アルコール発酵・蒸留残渣に良好に生育する動物体内の病原菌に対し免疫増強作用を有する乳酸菌株、およびアルコール発酵蒸留残渣濃縮物(もろみ濃縮液)の乳酸菌発酵により、動物体内の病原菌に対し免疫増強作用を有する乳酸菌体、ビタミン類、タンパクなどを多く含み、飼料としても好適な乳酸発酵生成物としての乳酸発酵もろみ濃縮物の提供に関する。
本発明は、アルコール発酵にて副生の残渣であるアルコール発酵残液に生育するラクトバチルス・パラカセイ(Lactobacillus paracasei)に属し、動物体内の病原菌に対し免疫増強作用を有する乳酸菌FERM P−19169である。
また本発明は、アルコール発酵物を蒸留し、得られる残渣であるアルコール発酵残液に増殖するラクトバチルス・パラカセイ・サブスピシズ・パラカセイ(Lactobacillus paracasei subsp.paracasei)に属し、動物体内の病原菌に対し免疫増強作用を有する乳酸菌FERM P−19169である。
また本発明は、温度耐性およびエタノール耐性を有する請求項1又は請求項2に記載の乳酸菌FERM P−19169である。
また本発明の乳酸発酵生成物は、アルコール発酵にて副生の残渣であるアルコール発酵残液と当該アルコール発酵残液に生育し、動物体内の病原菌に対し免疫増強作用を有する乳酸菌FERM P−19169を含むことを特徴とする。
また本発明の乳酸発酵生成物は、アルコール発酵後に蒸留し得られる残渣であるアルコール発酵残液と当該アルコール発酵残液を乳酸発酵して得られ、動物体内の病原菌に対し免疫増強作用を有する乳酸菌FERM P−19169を含むことを特徴とする。
また本発明の飼料は、乳酸菌FERM P−19169を含む乳酸発酵生成物を原料若しくは少なくとも原料の一つとすることを特徴とする。
また本発明の乳酸発酵生成物は、請求項4又は請求項5に記載の乳酸発酵生成物において、乳酸発酵生成物の発酵原料がサトウキビから砂糖を分離した糖蜜および/または柑橘果汁搾汁残渣より回収する果汁蜜であることを特徴とする。
また本発明の飼料は、請求項6の飼料において、乳酸発酵生成物の発酵原料がサトウキビから砂糖を分離した糖蜜および/または柑橘果汁搾汁残渣より回収する果汁蜜であることを特徴とする。
また本発明の乳酸発酵生成物は、請求項4又は請求項5に記載の乳酸発酵生成物において、乳酸菌FERM P−19169の生菌濃度が10 cells/mL以上であることを特徴とする。
また本発明は、アルコール発酵にて副生の残渣であるアルコール発酵残液に生育し、動物体内の病原菌に対し免疫増強作用を有するラクトバチルス・パラカセイ(Lactobacillus paracasei)に属するI−5株(FERM P−19169)の乳酸菌であることを特徴とする。


本発明により、従来低付加価値の利用しかされていなかった、アルコール発酵にて副生する残渣例えば蜜原料アルコール発酵後の蒸留残渣であるアルコール発酵残液を有効利用することが出来、この残渣に良好に増殖する動物体内の病原菌に対し免疫増強作用を有する乳酸菌を発見したことで、発見したこの乳酸菌をプロバイオティクスとして利用できると共に、発酵生成物は付加価値のある乳酸発酵生成物および飼料或いは飼料原料として利用可能となった。


以下、本発明を実施例1乃至6に基づいて説明する。
乳酸菌分離
食品用に使用される工業用アルコールは、主として基質としてサトウキビ窄汁液の蔗糖採取後の廃液である、糖蜜を発酵して行う。通常、アルコール発酵の糖蜜培地は加熱殺菌を施さないので、微量であるが種々の雑菌が含まれる。アルコール発酵時には、多量の酵母菌を種母として接種するので、短時間でアルコール濃度が上昇し、雑菌汚染の頻度は低い。
我々は、微量含まれる雑菌の中から乳酸菌に着目し、アルコール発酵もろみからの乳酸菌分離を試みた。
アルコール発酵は、凝集性アルコール酵母 Saccharomyces cerevisiae
F−5をグルコース1.0%、酵母エキス0.3%、麦芽エキス0.3%、ペプトン0.3%を含む培地(以下YM培地と略記する)に接種し、32℃で一晩培養したものを一次種母とし、これを糖蜜を希釈し、全糖16%(w/v)とし、N源として硫酸アンモニウムを0.03%添加した培地に5%添加し、32℃で一晩培養し、2次種母とした。
アルコール発酵は糖蜜を希釈し、全糖18%(w/v)とし、N源として硫酸アンモニウムを0.03%添加した液に、2次種母を10%添加し、30℃にて48時間発酵した(発酵1回目)。
以後、全糖濃度18%とした糖蜜培地に発酵1回目の発酵もろみを20%接種し、30℃で24時間発酵した(発酵2回目)。
発酵3回目は全糖濃度20%、発酵4回目は全糖濃度22%とし、種母量は20%とした。
発酵5回目以降は、発酵4回目と同様の条件とし、8回から10回繰り返し発酵を行った。
繰り返し回分発酵の最終回のもろみから、乳酸菌および酢酸菌分離用培地を用い、乳酸菌を分離した。
分離培地としては乳酸菌用にGYP−CaCO培地(Glucose
20g/L、酵母エキス 10g/L、ペプトン 10g/L、Tween−80
5g/L、CaCO 10g/L、シクロヘキシミド 2μg/mL)、MRS培地(Difco
MRS broth)、酢酸菌用培地として、シクロヘキシミド
2μg/mL、CaCO 10g/L、エタノール 5g/Lを添加したポテト−デキストロース寒天培地を使用した。
分離された菌は、桿菌、連鎖桿菌、球菌、連鎖球菌などであり、形態および乳酸の生成などから、多くはLactobacillusであり、Leuconostocと思われる乳酸菌も分離された。結果的に36株の乳酸菌と考えられる菌株が単離・取得できた。
得られた36株の乳酸菌より、アルコール耐性(8%エタノール以上に耐性)の観点から、6株(I−5、I−8、I−9、I−13、
I−19、I−28)を選択した。
更に、選ばれた6株について、もろみ濃縮液での増殖を調べ、最終的に良好な増殖を示す株として、I−5株が選択された。
本株はアルコール発酵蒸留残液の2.5〜3倍濃縮液(もろみ濃縮液)の2倍希釈液にも、極めて良好な増殖を示した。
従来、アルコール発酵蒸留廃液で良好な増殖を示す乳酸菌は知られていなかった。
菌学的性質
本発明の前記6株のうちI−5株の菌学性質を調べた結果を以下に示す。
本株(I−5株)をDifco社製MRS培地に寒天を1.5%添加した培地でガスパック嫌気システム(Becton Dickinson Microbiology
Systems、MD、USA)にて、37℃、1〜2日間培し、形態を観察した。I−5株は短径0.9〜1.1μm、長径1.9〜3.3の桿菌であり、単一の細胞でも存在したが、多くは2ヶの菌が連鎖状となり、それ以上の鎖状を示すものも観察された。本株は胞子を形成しなかった。本株をMRS培地で液体培養し、有機酸の生成を調べたところ、乳酸のほかに酢酸の生成もあり、ヘテロ型乳酸発酵を行う乳酸菌と考えられた。
I−5株の同定を行う為、炭水化物代謝試験にて同定を行う、Biomerieux社(フランス、輸入販売元:日本ビオメリュー(株))のAPI
50CHを用い、30℃、48時間培養し、同定を行った。その結果、本株はラクトバチルス・パラカセイ・サブスピシズ・パラカセイ(Lactobacillus
paracasei subsp.paracasei)と同定された。そこで、ラクトバチルス・パラカセイ・サブスピシズ・パラカセイのタイプ・カルチャーであるL.paracasei
subsp.paracasei NBRC 15889を取り寄せ、種々の性質を比較検討した。
API 50CHによる各種糖の発酵性について調べた結果、多くの糖質でI−5株とNBRC 15889は類似の資化パターンを示したが、表1に示す種々の糖質について、異なる結果を示した。また、図1に各種培養温度における生育についての結果を、図2に各種エタノール濃度におけるエタノールの生育阻害についての結果を示す。
Figure 0004471355
表1よりI−5株はソルボース、ソルビトール、イヌリン、グルコン酸の発酵性がタイプカルチャーであるNBRC
15889と異なった。温度特性は、図1よりNBRC 15889が40℃までの増殖温度であるのに対し、I−5株は45℃でも生育し、増殖温度特性が異なった。また、図2に示すように、エタノールに対する耐性もI−5はNBRC
15889より高く、タイプカルチャーでは8%(v/v)でほぼ完全に増殖が阻害するのに対し、I−5株はエタノール8%(v/v)で生育し、16%(v/v)でも若干の増殖が認められた。以上より、I−5株はAPI
50CHを用いる同定キットではL.paracasei subsp.paracaseiと同定されるが、タイプカルチャーであるNBRC 15889とは、生理的に種々の点で異なり、I−5株はL.paracasei subsp.paracaseiの生理的変種であり、ラクトバチルス・パラカセイ・サブスピシズ・パラカセイI−5株(L.paracasei subsp.paracasei I−5)と命名された。Lactobacillus paracasei subsp.paracasei
I−5株はFERM P−19169として、独立行政法人産業技術総合研究所・特許生物寄託センターに寄託されている。
本発明のもろみ濃縮液での乳酸菌増殖試験について示す。
まず、もろみ濃縮液の各希釈液で乳酸菌(I−5株)の増殖を調べた。
純粋分離したI−5株を5mLのMRSに接種し、ガスパック中で37℃一晩培養した。試験管にて調製した、各試験区のもろみ濃縮液10mLに本種母を5%接種し、スクリューキャップをし、37℃で増殖試験を行った。
その結果、もろみ濃縮液原液では、乳酸菌の増殖は認められず、
2倍希釈以上の希釈液にて増殖が認められた。
また、各希釈液にブドウ糖2%を添加した培地も検討したが、4培希釈液まではブドウ糖の添加は増殖に影響を与えなかった。
もろみ濃縮液はNEDOアルコール事業本部出水アルコール工場にて得られた、もろみ2.5倍濃縮のもろみ濃縮液を使用した。
分析データを以下に示す。
アルコール発酵原料としては糖蜜と果汁蜜の混合物を使用した。試験に供したもろみ濃縮液のpHは4.69、全糖(%、wt/v)は7.00%、直接還元糖(%、wt/v)は6.08%、ケットの赤外線水分計による水分(%、wt/v)は68.9%であった。表2に液体クロマトグラフィー(HPLC)による糖および有機酸分析値を示す。
Figure 0004471355
2倍希釈もろみ濃縮液で乳酸菌が良好な生育を示すことが判明したので、この培地を用い、アルコール耐性を示す6株の乳酸菌の増殖試験を行った。
200mL容の三角フラスコに、2倍希釈もろみ濃縮液200mLを入れ、シリコ栓(株式会社三商販売)を施し、MRS培地で前培養した乳酸菌株を接種し、37℃で時々攪拌し、4日間培養を行った。ただし、初発pHは菌の増殖を考慮し、6.5に調整した。培養試験の結果を表3に示す。
Figure 0004471355
表3の結果より、乳酸菌I−5株が優秀菌株として選択できた。
I−5株のもろみ濃縮液培養物には多量の乳酸菌生菌が含有され、プロバイオティックスとしての有用性が示唆された。
また、有機酸である乳酸が約2%も生成され、腸内細菌叢を整える作用が期待できる。
ビタミンの生成
更に、本発明の効果を明かにするため、スケールアップし、もろみ濃縮液でI−5株を培養し、乳酸菌の生菌数や組成、乳酸菌の特徴であるビタミンの生成を調べた。
3000mL容のジャーファーメンターに、2倍希釈もろみ濃縮液2000mLを入れ、5%アンモニア水で培地pHを6.5に調整した。MRS培地で前培養した乳酸菌培養液100mLを接種し、37℃無通気で、時々攪拌し、4日間培養を行った。乳酸菌増殖の結果を図3に示す。図3から、乳酸菌のもろみ濃縮液での増殖は3日目で最大に達することが判明した。表4に培養3日目の乳酸菌培養もろみ濃縮液の組成を示す。
Figure 0004471355
表4より、乳酸菌I−5株はもろみ濃縮液の2倍希釈液で良好な増殖を示し、培養3日目で生菌数が10
cells/mLに達し、十分な乳酸生菌を提供できることが判明した。また、有機酸含有量も培養前と比べ、総量で約2倍となり、特に乳酸は約2%となった。十分に乳酸菌I−5株が増殖したので、ビタミン類も生成しているものと考え、(社)日本分析センターにビタミンの分析を依頼し、乳酸菌発酵によるビタミン生成に対する効果を調べた。結果を表5に示す。
Figure 0004471355
表5より明らかなように、乳酸菌I−5株にてもろみ濃縮液を発酵すると、多量のビタミンが生成されることが判明した。
中でも、葉酸はI−5株で発酵する前が5μg/mLであったものが、46μg/mLと約10倍に増加しており、本発明の効果は明らかである。
免疫増強効果
乳酸菌I−5株の免疫増強効果を調べる為、マウスを使用した動物試験を行った。乳酸菌の効果を明瞭にするため、被検液として実施例2で培養した乳酸菌発酵もろみ濃縮液を遠心し、含まれる乳酸菌量を約10倍多くした発酵もろみ濃縮液を調製した。
即ち、実施例2で培養した乳酸菌発酵液2Lを遠心チューブにとり、6000回転で20分間遠心し、乳酸菌体を含む沈殿を得た。沈殿を先の遠心上清液で懸濁し、乳酸菌を含む液量を200mLとした。この液の乳酸菌の生菌数は1.47×1010cells/mLであった。
実験動物は日本エスエルシー(株)より3.5週齢で購入したICR系雄性マウス(SPF)を4日間予備飼育して実験に供した。マウスは予備飼育期間および実験期間を通して室温24±3℃、相対湿度55±15%の感染動物飼育室(照明時間8時〜18時、換気回数18回/時)で飼育した。なお、マウスの大腸菌感染時の週齢は5.5週齢とした。
マウスは5匹/ケージとし、滅菌蒸留水を給水瓶にて、またマウス用放射線滅菌固形飼料(CMF、オリエンタル酵母工業)を給餌器にて、それぞれ自由に与えた。これらの飼育器具は全て滅菌したものを使用した。なお、マウスの個体識別はピクリン酸を被毛に塗布した。
被験物質として、先に調製した生菌数1.47×1010cells/mLである乳酸菌培養もろみ濃縮液を用いた。
この溶液は冷暗所(4℃)に保存し、感染前11日間(1日1回)および感染後2時間の合計12回、それぞれマウス用経口ゾンデを用いて強制経口投与した。投与容量はマウスの体重30g当り0.5mLとした。
感染菌株として病原性大腸菌であるEscherichia
coli Juhl(メルシャン株式会社生物資源研究所保存菌株)を使用した。
凍結乾燥保存菌にブドウ糖リン酸ペプトン水を加え復元し、SCD寒天平板培地(Lot No. 055012、日水製薬)に塗抹した。31℃で20時間培養し、再度SCD寒天平板培地に継代培養した(31℃、20時間)。生育した菌体をブドウ糖リン酸ペプトン水に懸濁して6×10CFU(=Colony Forming unit)/mLおよび2×10CFU/mLに調製した(Mac
Farland standard使用)。5.5週齢のマウスに各濃度の大腸菌0.5mLを腹腔内投与した(3×10CFU/マウスおよび1×10CFU/マウス)。動物数は一群10匹とした。群構成は表6に示した。
Figure 0004471355
検査項目は以下の通りである。
体重:大腸菌の接種日をday0とし、day−11,−8,−4,0,1,3,5および7に体重計にて測定した。day0における体重に群間のバラツキが生じた場合には、day0を基準とした体重増減で表した。一般症状:大腸菌接種日のday0よりday7まで毎日観察した。症状は個体別に記録し、顕著な変化がみられた症状項目を発現個体数で表した。死亡:マウスの死亡をday0よりday7まで毎日朝夕の2回調べた。マウスの死亡日より平均生存日数および死亡率(%)を計算した。採血および血漿保存:試験最終日に生存マウスをエーテル吸入麻酔下で心臓より採血し、遠心分離後の上清(血漿)部分を−80℃に凍結保存した。
統計処理は以下の通りに行った。
体重、体重増減および平均生存日数は群毎の平均値±標準誤差を算出した。また、これらのデータの対照群(2群および4群)に対する各群の統計的有意を検定するため、解析ソフト(Stat
View, Abacus
Inc.,USA)を用いて有意差の検定を行った(Studentのt検定、2群間の検定)。統計的有意差はP<0.05の場合を有意であるとした。試験結果を以下に示す。死亡マウスの死亡状況および生存日数を表7および図4に示す。
Figure 0004471355
表7および図4より、3×10CFU/マウスの大腸菌を接種したグループにおいて、対照群(感染)は1/10例の死亡を示した。これに対し、乳酸菌培養もろみ濃縮液投与群は0/10例の死亡を示した。平均生存日数は対照群(感染)が6.5±0.5以上を示したのに対し、乳酸菌培養もろみ濃縮液投与群は7.0±0.0以上を示し、両群間に大差は認められなかった。1×10CFU/マウスの大腸菌を接種したグループでは、対照群(感染)が9/10例(90%)の死亡を示した。これに対し、乳酸菌培養もろみ濃縮液投与群は3/10例(30%)の死亡を示し、乳酸菌培養もろみ濃縮液投与群で顕著な死亡マウス数の減少がみられた。また、平均生存日数は対照群(感染)が2.5±0.5以上を示したのに対し、乳酸菌培養もろみ濃縮液投与群は5.5±0.8以上を示し、乳酸菌培養もろみ濃縮液が有意な生存日数の延長を示した(p<0.01)。乳酸菌培養もろみ濃縮液の大腸菌感染防御効果が明らかとなった。
体重測定結果を表8、表9および図5、図6に示す。
Figure 0004471355
Figure 0004471355
表8、表9、図5、図6より、感染前の体重推移でみた場合、3×10CFU/マウスの大腸菌接種および1×10CFU/マウスの大腸菌接種のいずれのグループにおいても、乳酸菌培養もろみ濃縮液群は対照群(非感染)および対照群(感染)との間に大きな体重差を示さなかった。感染後の体重推移では、3×10CFU/マウスの大腸菌接種グループにおいて、乳酸菌培養もろみ濃縮液群は対照群(感染)との間に大きな体重差を示さなかった。1×10CFU/マウスの大腸菌接種グループでは、day3以降の対照群(感染)の生存動物数が1例のため、乳酸菌培養もろみ濃縮液群との差を判断できなかった。
一般症状の観察結果を表10に示した。
Figure 0004471355
表10より、3×10CFU/マウスの大腸菌接種グループにおいて、対照群(感染)に比べて乳酸菌培養もろみ濃縮液群が軽度の軟便および肛門部の便付着を示した動物数の増加と肛門部の充血を示す動物数の増加を示した。また、1×10CFU/マウスの大腸菌接種グループにおいて、day1までの変化では対照群(感染)と乳酸菌培養もろみ濃縮液群との間に一般症状の差が認められなかった。day3以降では、対照群(感染)の生存動物数が1例のため、乳酸菌培養もろみ濃縮液群との間の一般症状の差を判断できなかった。
一群10匹のマウスに3×10CFU/マウスまたは1×10CFU/マウスの大腸菌を接種し、死亡動物数、生存日数、体重および一般症状の変化から乳酸菌培養もろみ濃縮液の防御効果を検討した。
その結果、3×10CFU/マウスの大腸菌を接種したグループにおいて、乳酸菌培養もろみ濃縮液群は対照群(感染)と比べてマウスの死亡匹数、平均生存日数および体重に顕著な差を示さなかったが、一般症状観察において軽度の消化器症状発現動物数の増加を示した。一方、1×10CFU/マウスの大腸菌を接種したグループにおいて、乳酸菌培養もろみ濃縮液群は対照群(感染)と比べて一般症状に差を示さないものの、顕著なマウスの死亡匹数の減少と有意な平均生存日数の延長を示した。以上の結果から、乳酸菌培養もろみ濃縮液はマウスの大腸菌感染に対する強い感染防御作用を有することが判明した。
したがって、本発明の乳酸菌および発酵もろみ濃縮液の動物における免疫増強作用が証明された。
飼料
本発明の乳酸菌は、上記のとおり、いわゆる熟成もろみ、この例では、繰り返し回分発酵なる発酵法により最終回に取得した熟成もろみであり、その後の蒸留工程で回収するエタノール分も含む中間工程品であって、当該熟成もろみの蒸留によりエタノール分ともろみ濃縮液とに分離された、当該濃縮液から分離されたものである。
飼料は、このもろみ濃縮液(アルコール発酵残渣)を増殖可能な濃度に希釈すると共にpHを例えば6〜6.5程度に調整した所要の育成条件の基で、当該もろみ濃縮液に本発明の乳酸菌を添加するという人為的方法によって当該もろみ濃縮液に本発明の乳酸菌を増殖(乳酸発酵)させたものであり、こうしてアルコール発酵によって副生する残渣(廃液)を乳酸発酵生成物化して飼料としたものである。
この乳酸発酵生成物は、直接、主な飼料の配合物として混合することによって飼料原料として利用することもできるし、乳酸発酵生成物を一旦遠心分離後、沈殿、粉末化したものを主な飼料の配合物として混合することによって飼料原料として利用することもできる。また、乳酸発酵生成物を直接或いは遠心分離後、沈殿、粉末化したもののみを飼料とすることもできる。
図7のフローに基づいて、飼料原料の製造方法の一例を説明する。
先ず、もろみ濃縮液(濃縮残渣および残渣濃縮液)の一部をスタータータンク(小規模タンク)に導入する。
次に、予め培養(前々培養→前培養)してあった本発明の乳酸菌を前記スタータータンクに導入して、所定の攪拌、pHおよび温度条件の基で本発明の乳酸菌を培養する。
次に、所定の濃度まで達した本発明の乳酸菌を、もろみ濃縮液を導入(所定の攪拌、pHおよび温度条件の基)した発酵タンク(大規模タンク)に添加し、多量の本発明乳酸菌を培養する。
次に、発酵タンクで所定濃度まで達した本発明の乳酸菌を、遠心分離にかけ、沈殿物(=乳酸菌を含むもの)とする。
最後に、この沈殿物を粉末化手段例えば流動層造粒、スプレードライ、真空凍結(←粉砕工程要)等により粉末化し、当該粉末物を回収しそのままおよび所定の加工(=配合)、包装を施し飼料とする。
本発明の乳酸菌を原料若しくは少なくとも原料の一つとした飼料は、当該乳酸菌の免疫増強作用および整腸作用等が発揮される有用な飼料として提供できると共に、当該飼料が、従来では破棄されていたアルコール残渣の乳酸発酵生成物であるため、飼料或いは飼料原料としての生産コストを低廉化することができ、牛・鶏・豚等の家畜やペットの好適な飼料として提供することができる。
Lactobacillusparacasei subsp. paracasei I−5株とタイプカルチャーであるNBRC 15889株の増殖温度範囲を示した図である。 Lactobacillus paracasei subsp.paracasei I−5株とタイプカルチャーであるNBRC 15889株のアルコール存在下での増殖を示した図である。 本発明のI−5株のもろみ濃縮液2倍希釈液での増殖曲線である。 乳酸菌発酵もろみ濃縮液の生存日数延長効果を示した図である。 乳酸菌発酵もろみ濃縮液の感染防御試験(体重変化、感染菌量:3×10 CFU)結果を示した図である。 乳酸菌発酵もろみ濃縮液の感染防御試験(体重変化、感染菌量:1×10CFU)結果を示した図である。 飼料原料の製造方法を示すフロー図である。

Claims (10)

  1. アルコール発酵にて副生の残渣であるアルコール発酵残液に生育するラクトバチルス・パラカセイ(Lactobacillus paracasei)に属し、動物体内の病原菌に対し免疫増強作用を有する乳酸菌FERM P−19169。
  2. アルコール発酵物を蒸留し、得られる残渣であるアルコール発酵残液に増殖するラクトバチルス・パラカセイ・サブスピシズ・パラカセイ(Lactobacillus paracasei subsp.paracasei)に属し、動物体内の病原菌に対し免疫増強作用を有する乳酸菌FERM P−19169。
  3. 温度耐性およびエタノール耐性を有する請求項1又は請求項2に記載の乳酸菌FERM P−19169。
  4. アルコール発酵にて副生の残渣であるアルコール発酵残液と当該アルコール発酵残液に生育し、動物体内の病原菌に対し免疫増強作用を有する乳酸菌FERM P−19169を含む乳酸発酵生成物。
  5. アルコール発酵後に蒸留し得られる残渣であるアルコール発酵残液と当該アルコール発酵残液を乳酸発酵して得られ、動物体内の病原菌に対し免疫増強作用を有する乳酸菌FERM P−19169を含む乳酸発酵生成物。
  6. 動物体内の病原菌に対し免疫増強作用を有する乳酸菌FERM P−19169を含む乳酸発酵生成物を原料若しくは少なくとも原料の一つとする飼料。
  7. 乳酸発酵生成物の発酵原料がサトウキビから砂糖を分離した糖蜜および/または柑橘果汁搾汁残渣より回収する果汁蜜である請求項4又は請求項5に記載の乳酸発酵生成物。
  8. 乳酸発酵生成物の発酵原料がサトウキビから砂糖を分離した糖蜜および/または柑橘果汁搾汁残渣より回収する果汁蜜である請求項6の飼料。
  9. 乳酸菌FERM P−19169の生菌濃度が10cells/mL以上である、請求項4又は請求項5に記載の乳酸発酵生成物。
  10. アルコール発酵にて副生の残渣であるアルコール発酵残液に生育し、動物体内の病原菌に対し免疫増強作用を有するラクトバチルス・パラカセイ(Lactobacillus paracasei)に属するI−5株(FERM P−19169)の乳酸菌。
JP2004123291A 2003-04-17 2004-04-19 乳酸菌、乳酸発酵生成物、飼料 Expired - Fee Related JP4471355B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004123291A JP4471355B2 (ja) 2003-04-17 2004-04-19 乳酸菌、乳酸発酵生成物、飼料

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003112373 2003-04-17
JP2003166047 2003-06-11
JP2004123291A JP4471355B2 (ja) 2003-04-17 2004-04-19 乳酸菌、乳酸発酵生成物、飼料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005021156A JP2005021156A (ja) 2005-01-27
JP4471355B2 true JP4471355B2 (ja) 2010-06-02

Family

ID=34198720

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004123291A Expired - Fee Related JP4471355B2 (ja) 2003-04-17 2004-04-19 乳酸菌、乳酸発酵生成物、飼料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4471355B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4198728B2 (ja) * 2005-09-30 2008-12-17 株式会社グローバルエンジニアリング 動物用免疫活性調整剤、及びその調整剤を含有する動物用飼料
JP5592048B2 (ja) * 2006-06-30 2014-09-17 雪印メグミルク株式会社 乳酸菌の増殖促進剤および生残性向上剤
JP2009102292A (ja) * 2007-04-27 2009-05-14 Chiba Prefecture ストレス抑制剤
JP5334530B2 (ja) * 2008-10-30 2013-11-06 日本甜菜製糖株式会社 新規乳酸菌を含む食品及びその製造方法
WO2012063345A1 (ja) * 2010-11-11 2012-05-18 株式会社カザミ 免疫賦活剤及びそれを配合した免疫賦活組成物、並びに免疫賦活方法
JPWO2013076789A1 (ja) * 2011-11-21 2015-04-27 三菱重工メカトロシステムズ株式会社 糖液製造装置、発酵システム、糖液製造方法及び発酵方法
WO2013076789A1 (ja) * 2011-11-21 2013-05-30 三菱重工メカトロシステムズ株式会社 糖液製造装置、発酵システム、糖液製造方法及び発酵方法
CN102960537B (zh) * 2012-11-27 2014-02-05 北京同力兴科农业科技有限公司 一种动物养殖用乳酸菌液的制备方法
CN103070287B (zh) * 2013-02-26 2014-10-08 湖南省微生物研究所 副干酪乳杆菌发酵饲料及其制备方法、发酵设备和用途
WO2015083285A1 (ja) * 2013-12-06 2015-06-11 日揮株式会社 発酵原料糖液の製造方法、及びその発酵原料糖液を発酵して得られる化学品の製造方法
CN113475623B (zh) * 2021-09-07 2021-11-30 山东润德生物科技有限公司 一种发酵饲料及其制备方法
KR102560174B1 (ko) * 2022-07-08 2023-07-26 농업회사법인 그린미소 주식회사 동애등에를 포함하는 사료 첨가제의 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005021156A (ja) 2005-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109749957B (zh) 一种具有水产病原菌拮抗特性的格氏乳杆菌制剂的制备及应用
CN110564638A (zh) 一株具有益生特性的罗伊氏乳杆菌及其用途
JP4471355B2 (ja) 乳酸菌、乳酸発酵生成物、飼料
TW200406216A (en) Novel acid-and bile salt-resistant Lactobacillus isolates having the ability to lower and assimilate cholesterol
CN105132321B (zh) 一种屎肠球菌及其高密度固态发酵的培养基及方法
CN104673726A (zh) 一种猪源嗜酸乳杆菌冻干制剂及其应用
CN115094012B (zh) 凝结芽孢杆菌bc-hyc株菌剂的制备方法及应用
CN111534459A (zh) 一株高产淀粉酶的发酵乳杆菌及其在制备发酵饲料中的应用
CN110833565B (zh) 植物乳杆菌gkm3的活性物质、含其的组合物及其促进长寿的用途
CN112544721A (zh) 后生元奶片及其制备方法
JP4565057B2 (ja) イムノグロブリンa誘導能の高い新規乳酸菌
CN116058469B (zh) 一种发酵粘液乳杆菌iob802发酵后生元粉的制备方法及其应用
CN118389380B (zh) 一种促进钙吸收的植物乳植杆菌ntk-061、后生元及其钙产品
KR20140022506A (ko) 면역 및 항바이러스 활성이 우수한 락토바실러스 플란타룸(Lactobacillus plantarum) GB-LP1 유산균 균주 및 이의 발효 방법
CN108522884A (zh) 一种复合微生态制剂用于预防肉鸡脂肪沉积的用途
CN110835615B (zh) 乳双歧杆菌gkk2的活性物质、含其的组合物及其促进长寿的用途
KR20210073948A (ko) 전통발효식품 유래 미생물로 발효되어 면역증가 활성을 가지며, 저작성이 용이한 노인식용 발효 곤드레 부산물의 제조방법
CN102210454B (zh) 一种微生物复合制剂及其制备方法
CN105559087A (zh) 一种含燕窝酸的益生菌产品及其制备方法
CN102669432B (zh) 一种鹅用复合益生菌制剂及其制备方法
KR100954882B1 (ko) 조류 인플루엔자 바이러스 감염억제 효과를 가지는 신규 유산균 및 이를 포함하는 조성물
JP2019517810A (ja) α−グルコシダーゼ阻害剤を多量生産するバチルス・リケニフォルミスNY1505菌株
CN110982731A (zh) 一株具有益生特性的太空诱变植物乳杆菌st20-71及其应用
JP7165363B2 (ja) 免疫賦活組成物
KR20150146331A (ko) 락토바실러스 속 균주의 면역증강 활성을 증가시키는 배양 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060424

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060526

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060616

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090825

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091026

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20091026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091217

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100202

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100301

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130312

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140312

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees