JP4471165B2 - ランプの構築方法 - Google Patents

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Description

本発明は、所定の間隔を隔てて設けられた上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に上り線及び下り線の出入口用ランプを掘削して構築するランプの構築方法及びそれに用いるシールド掘進機に関するものである。
従来、所定の間隔を隔てて設けられた上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に上り線及び下り線の出入口用ランプを掘削して構築するには、図13及び図14に示すように、上り線用トンネル101と下り線用トンネル102との間に、地上部から延びる新設トンネル103を構築して、上り線用トンネル101と新設トンネル103との間に上り線104の導入口105と導出口106とを形成し、下り線用トンネル102と新設トンネル103との間に下り線107の導入口108と導出口109とを形成するようになっていた。
一方、特許文献1には、掘削可能なセグメントを2つのトンネルが対向する側面に配置し、このセグメントの内側に補強材となる鉛直方向支持部材を設けておき、2つのトンネル間に向けてシールド掘進機を発進させて、トンネル間を掘削すると同時に掘削可能なセグメントを掘削する方法が開示されている。これによって、2つのトンネルの間隔を小さくすることができる。
特開2003−148086号公報
しかしながら、図13及び図14に示した従来のランプの構築方法では、新設トンネル103内に、上り線111と下り線112が並列して形成されているために、トンネル幅が大きく、専有面積が非常に大きくなるため、建設費の増大や用地買収が困難といった問題があった。
また、特許文献1では、2つの既設トンネルに掘削可能なセグメントを配置したことで、分岐用トンネルの幅を小さくすることができるが、分岐用トンネル内に上り線と下り線とを並列するとその幅は大きくなってしまい、上述したのと同様の問題が発生する。
そこで、本発明の目的は、上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に、上り線及び下り線の出入口用ランプを、幅を狭く掘削して構築できるランプの構築方法及びそれに用いるシールド掘進機を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、所定の間隔を隔てて設けられた上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に上り線及び下り線の出入口用ランプを掘削して構築するランプの構築方法において、上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間を上下二段に道路を形成可能な高さを有するシールド掘進機で掘削し、上記上り線用トンネル及び下り線用トンネルの導入路及び導出路となる上下二段の道路を形成し、上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとが互いに同じ深さでそれぞれ形成されており、上記シールド掘進機で、地上部から上記上り線用トンネルと下り線用トンネル間に至る発進側新設トンネルを構築した後、上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に接続部新設トンネルを構築し、さらに地上部に至る到達側新設トンネルを構築し、上記上下二段の道路のうちの一方の道路の発進側新設トンネル側を上り線の導出路とすると共に到達側新設トンネル側を下り線の導出路とし、上記上下二段の道路のうち他方の道路の発進側新設トンネル側を下り線の導入路とすると共に到達側新設トンネル側を上り線の導入路としたランプの構築方法である。
請求項2の発明は、所定の間隔を隔てて設けられた上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に上り線及び下り線の出入口用ランプを掘削して構築するランプの構築方法において、上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間を上下二段に道路を形成可能な高さを有するシールド掘進機で掘削し、上記上り線用トンネル及び下り線用トンネルの導入路及び導出路となる上下二段の道路を形成し、上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとが互いに同じ深さでそれぞれ形成されており、上記シールド掘進機で、地上部から上記上り線用トンネルと下り線用トンネル間に至る発進側新設トンネルを構築した後、上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に接続部新設トンネルを構築し、さらに地上部に至る到達側新設トンネルを構築し、上記上下二段の道路のうちの一方の道路の到達側新設トンネル側を上り線の導出路とすると共に発進側新設トンネル側を下り線の導出路とし、上記上下二段の道路のうち他方の道路の到達側新設トンネル側を下り線の導入路とすると共に発進側新設トンネル側を上り線の導入路としたランプの構築方法である。
請求項3の発明は、上記上下二段の道路のうちの一方の道路の上記上り線の導出路と下り線の導出路との間に、これらを区画する区画壁を形成すると共に、上記上下二段の道路のうち他方の道路の上記上り線の導入路と下り線の導入路との間に、これらを区画する区画壁を形成する請求項1または2記載のランプの構築方法である。
請求項4の発明は、所定の間隔を隔てて設けられた上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に上り線及び下り線の出入口用ランプを掘削して構築するランプの構築方法において、上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間を上下二段に道路を形成可能な高さを有するシールド掘進機で掘削し、上記上り線用トンネル及び下り線用トンネルの導入路及び導出路となる上下二段の道路を形成し、上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとが互いに同じ深さでそれぞれ形成されており、上記シールド掘進機で、地上部から上記上り線用トンネルと下り線用トンネル間に至る発進側新設トンネルを構築した後、上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に接続部新設トンネルを構築し、さらに地上部に至る到達側新設トンネルを構築し、上記上下二段の道路のうちの一方の道路の発進側新設トンネル側を上り線の導出路とすると共に到達側新設トンネル側を上り線の導入路とし、上記上下二段の道路のうち他方の道路の発進側新設トンネル側を下り線の導入路とすると共に到達側新設トンネル側を下り線の導出路としたランプの構築方法である。
請求項5の発明は、所定の間隔を隔てて設けられた上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に上り線及び下り線の出入口用ランプを掘削して構築するランプの構築方法において、上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間を上下二段に道路を形成可能な高さを有するシールド掘進機で掘削し、上記上り線用トンネル及び下り線用トンネルの導入路及び導出路となる上下二段の道路を形成し、上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとが互いに同じ深さでそれぞれ形成されており、上記シールド掘進機で、地上部から上記上り線用トンネルと下り線用トンネル間に至る発進側新設トンネルを構築した後、上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に接続部新設トンネルを構築し、さらに地上部に至る到達側新設トンネルを構築し、上記上下二段の道路のうちの一方の道路の到達側新設トンネル側を上り線の導出路とすると共に発進側新設トンネル側を上り線の導入路とし、上記上下二段の道路のうち他方の道路の到達側新設トンネル側を下り線の導入路とすると共に発進側新設トンネル側を下り線の導出路としたランプの構築方法である。
本発明によれば、上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に、上り線及び下り線の出入口用ランプを、幅を狭く掘削して構築できるので、専有面積を小さくすることができるといった優れた効果を発揮する。
以下、本発明を実施するための最良の形態を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本発明に係るランプの構築方法の第一の実施の形態を適用して構築したランプ用新設トンネルと上り線トンネル及び下り線トンネルとの関係を示した平面断面図及び側面断面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図、図4は本発明に係るシールド掘進機の好適な実施の形態を示した正面図、図5は本発明に係るシールド掘進機の好適な実施の形態を示した側面断面図である。なお、図1において、(a)の左側がランプ用新設トンネル下段と上り線トンネル及び下り線トンネルとの接合部分を示し、(a)の右側がランプ用新設トンネル上段と上り線トンネル及び下り線トンネルとの接合部分を示す。そして、(a)と(b)の各接合部分の端部同士を二点鎖線にて繋いで、位置関係を示している。
まず、本発明に係るランプの構築方法を実施するためのシールド掘進機の構成について説明する。
かかるシールド掘進機は、所定の間隔を隔てて設けられた上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に上り線及び下り線の出入口用ランプを掘削して構築するものである。
図4及び図5に示すように、シールド掘進機1は、掘進機本体2が縦長矩形形状に形成されている。掘進機本体2の前面には、上下に面板状の大径カッタ3,4が設けられている。上部の大径カッタ3と下部の大径カッタ4は、掘削範囲が互いにラップしており、掘進方向前後にオフセットして設けられている。これら大径カッタ3,4の間には、大径カッタ3,4間の非切削部分5を掘削する小径カッタ6,7が掘削機の幅方向両側に設けられている。これら小径カッタ6,7は、大径カッタ3,4と掘削範囲がラップしており、大径カッタ3,4に対して掘進方向後方にオフセットして設けられている。上記大径カッタ3,4及び小径カッタ6,7によって、上下が円弧状の縦長の略矩形状の新設トンネル孔が掘削されることとなる。新設トンネルは、その内部で上下二段に道路を形成できる高さになるように構成されている。
掘進機本体2の内側後部には、組み立てたセグメント(図示せず)に当接して掘進時の推力を得るためのシールドジャッキ8,9,10が設けられている(図4参照)。これらのうち、掘進機本体2の上下両側に配置するシールドジャッキ8,9は、掘削機本体2の幅方向左右両側に配置するシールドジャッキ10よりも大型のものが用いられている。そして、上下両側に配置するシールドジャッキ8,9の油圧量を調整することで上下の推力に差をつけて、掘進方向を上下方向に調整するようになっている。具体的には、掘進方向に対して上側に屈曲するようにシールド掘進機1を掘進させる場合には、下側に位置するシールドジャッキ9の油圧量を上側に位置するシールドジャッキ8よりも大きくして、下側の推力を上側の推力よりも大きくする。これによって、カッタの下側が上側より前面に押し出され、シールド掘進機1が上方に屈曲するように推進するようになる。
なお、上記実施の形態では、上下のシールドジャッキ8,9を左右のシールドジャッキ10よりも大型のものとすることで、シールドジャッキ8,9の容量を大きくして推力の差を発生しやすくしたが、これに限られるものではない。例えば、上下のシールドジャッキ8,9の配置ピッチを、左右のシールドジャッキ10の配置ピッチよりも小さくして、上下のシールドジャッキ8,9を多数設け、その容量を大きくするようにしてもよい。
次に、上記シールド掘進機1を用いて、所定の間隔を隔てて設けられた上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に上り線及び下り線の出入口用ランプを掘削して構築するランプの構築方法について説明する。
本実施の形態では、図2及び図3に示すように、上り線用トンネル11と下り線用トンネル12とが互いに同じ深さでそれぞれ形成されている例を挙げて説明する。
上り線用トンネル11と下り線用トンネル12の互いに向き合う部分は、予め無筋セグメント等の切削可能なセグメント20で形成しておく。そして、切削可能なセグメント20の内側に、切削可能なセグメント20を塞ぐようにして強度を保持するための内張セグメント40を組み立てる。すなわち、上記カッタ6、7は、本線トンネルである上り線用トンネル11及び下り線用トンネル12の一部を切削することになるため、各トンネルの切削される部分のセグメント20を切削可能な材料から形成し、その内側には強度を保持するための内張セグメント40を追加して設けておく。
そして、図1に示すように、上記シールド掘進機1を地上部から発進させて、地上部から上り線用トンネル11と下り線用トンネル12間に至る発進側新設トンネル14を構築する。その後、引き続き上り線用トンネル11と下り線用トンネル12との間に接続部新設トンネル15を構築し、さらに引き続き地上部に至る到達側新設トンネル16を構築する。これと同時に或いは後に、発進側新設トンネル14、接続部新設トンネル15及び到達側新設トンネル16内に、上下二段の道路を形成する。
上記工程を詳しく説明すると、まず、図1中、(b)の側面断面図の右側上方の地上部(図示せず)よりシールド掘進機1を発進させて、各新設トンネル14,15,16の内部に形成される上下二段の道路のうちの一方の道路(本実施の形態では上側の道路17)が上り線用トンネル11及び下り線用トンネル12と同等の深さになったところで、シールド掘進機1を上り線用トンネル11及び下り線用トンネル12と平行になるように掘進方向を変える。ここまで掘削した新設トンネルが発進側新設トンネル14となる。ここで、シールド掘進機1は、下側半分が上り線用トンネル11と下り線用トンネル12の間から下方に突出した状態となっている(図2参照)。その後、連続的にシールド掘進機1を上り線用トンネル11及び下り線用トンネル12と平行に所定距離掘進させる。ここで、シールド掘進機1は、掘削可能なセグメント20と共に、上り線用トンネル11と下り線用トンネル12の間の地山を掘削する。このとき、上り線用トンネル11と下り線用トンネル12内には内張セグメント40がそれぞれ形成されているので、土砂が上り線用トンネル11と下り線用トンネル12内に流れ込むのを防止できる。ここで上側の道路17を形成する上り線21側の壁面22と上り線用トンネル11内の内張セグメント40に、上り線21からの導出口23を形成すると共に、上側の道路17を形成する下り線24側の壁面25と下り線用トンネル12内の内張セグメント40に、下り線24からの導出口26を形成する。
その後、シールド掘進機1の掘進方向を上方に向け、各新設トンネル14,15,16の内部に形成される上下二段の道路のうちの他方の道路(本実施の形態では下側の道路18)が上り線用トンネル11及び下り線用トンネル12と同等の深さになったところで、シールド掘進機1を上り線用トンネル11及び下り線用トンネル12と平行になるように掘進方向を変える。ここで、シールド掘進機1は、上側半分が上り線用トンネル11と下り線用トンネル12の間から上方に突出した状態となっている(図3参照)。その後、連続的にシールド掘進機1を上り線用トンネル11及び下り線用トンネル12と平行に所定距離掘進させる。ここでも、シールド掘進機1は、掘削可能なセグメント20と共に、上り線用トンネル11と下り線用トンネル12の間の地山を掘削する。発進側新設トンネル14からここまで掘削した新設トンネルが接続部新設トンネル15となる。ここで下側の道路18を形成する上り線21側の壁面27と上り線用トンネル11内の内張セグメント40に、上り線21への導入口28を形成すると共に、下側の道路18を形成する下り線24側の壁面29と下り線用トンネル12内の内張セグメント40に、下り線24への導入口30を形成する。
その後、シールド掘進機1の掘進方向を上方に向けて、図1中、(b)の側面断面図の左側上方の地上部(図示せず)までシールド掘進機1で掘進する。接続部新設トンネル15から地上部までが到達側新設トンネル16となる。
そして、上下二段の道路のうちの上側の道路(一方の道路)17に、上り線21からの導出口23と下り線24からの導出口26とを区画する区画壁31を形成する。区画壁31は、上り線用トンネル11から上側の道路17を斜めに横断して下り線用トンネル12へと延出して設けられている。区画壁31は、上側の道路17の導出口23から発進側新設トンネル14側に構成される上り線21の導出路32と、上側の道路17の導出口26から到達側新設トンネル16側に構成される下り線24の導出路33とを区画することとなる。すなわち、区画壁31を挟んで、発進側新設トンネル14側に上り線21の導出路32が位置し、到達側新設トンネル16側に下り線24の導出路33が位置することとなる。
上下二段の道路のうちの下側の道路(他方の道路)18に、上り線21への導入口28と下り線24への導入口30とを区画する区画壁34を形成する。区画壁34は、上り線用トンネル11から下側の道路18を斜めに横断して下り線用トンネル12へと延出して設けられている。区画壁34は、下側の道路18の導入口30から発進側新設トンネル14側に構成される下り線24の導入路35と、下側の道路18の導入口28から到達側新設トンネル16側に構成される上り線21の導入路36とを区画することとなる。すなわち、区画壁34を挟んで、発進側新設トンネル14側に下り線24の導入路35が位置し、到達側新設トンネル16側に上り線21の導入路36が位置することとなる。
以上のように、各新設トンネル14,15,16内に上下二段の道路17,18を形成し、これらの道路17,18を上り線21の導入路36及び導出路32、下り線24の導入路35及び導出路33として利用したことによって、従来の新設トンネルと比較して、トンネル幅を小さくすることができる。よって、トンネル上方の専有面積を小さくすることができるので、建設費を低減できると共に用地買収の容易化が達成できる。また、掘削土砂の排出量も低減させることができるので、これによる建設費の低減を達成できる。さらに、上り線用トンネル11、各新設トンネル14,15,16及び下り線用トンネル12にかかる土荷重を低減することができ、構造的に有利になる。
なお、上記実施の形態では、上下二段の上側の道路17を一方の道路として、これを上り線21の導出路32及び下り線24の導出路33とし、下側の道路18を他方の道路としてこれを上り線21の導入路36及び下り線24の導入路35としたがこれに限られるものではなく、上下二段の下側の道路18を一方の道路としてこれを上り線21の導出路32及び下り線24の導出路33とし、上側の道路17を他方の道路としてこれを上り線21の導入路36及び下り線24の導入路35としてもよい。
また、上記実施の形態では、シールド掘進機1を上り側から下り側へと掘進させて(下り線24と同方向に掘進させて)、発進側新設トンネル14側を、上り線21の導出路32と下り線24の導入路35とし、到達側新設トンネル16側を、下り線24の導出路33と上り線21の導入路36としているが、発進側新設トンネル14と到達側新設トンネル16の配置が逆であってもよい。すなわち、シールド掘進機1を下り側から上り側へと掘進させて(上り線21と同方向に掘進させて)、発進側新設トンネル14側を、下り線24の導出路33と上り線21の導入路36とし、到達側新設トンネル16側を、上り線21の導出路32と下り線24の導入路35としてもよい。
次に、上記シールド掘進機1を用いて、所定の間隔を隔てて設けられた上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に上り線及び下り線の出入口用ランプを掘削して構築するランプの構築方法の第二の実施の形態について説明する。
本実施の形態では、図7及び図8に示すように、上り線用トンネル11と下り線用トンネル12とが互いに同じ深さでそれぞれ形成されている例を挙げて説明する。なお、図6の、本発明に係るランプの構築方法の第二の実施の形態を適用して構築したランプ用新設トンネルと上り線トンネル及び下り線トンネルとの関係を示した平面断面図及び側面断面図において、(a)の左側がランプ用新設トンネル下段と上り線トンネル及び下り線トンネルとの接合部分を示し、(a)の右側がランプ用新設トンネル上段と上り線トンネル及び下り線トンネルとの接合部分を示す。また、(a)と(b)の各接合部分の端部同士を二点鎖線にて繋いで、位置関係を示している。
上り線用トンネル11と下り線用トンネル12の互いに向き合う部分は、予め無筋セグメント等の切削可能なセグメント20で形成しておく。そして、切削可能なセグメント20の内側に、切削可能なセグメント20を塞ぐようにして強度を保持するための内張セグメント40を組み立てる。
そして、図6に示すように、上記シールド掘進機(図4及び図5参照)1を地上部から発進させて、その地上部から上り線用トンネル11と下り線用トンネル12間に至る発進側新設トンネル44を構築する。その後、引き続き上り線用トンネル11と下り線用トンネル12との間に接続部新設トンネル45を構築し、さらに引き続き地上部に至る到達側新設トンネル46を構築する。これと同時に或いは後に、発進側新設トンネル44、接続部新設トンネル45及び到達側新設トンネル46内に、上下二段の道路を形成する。以上の工程は図1の第一の実施の形態と同様であるが、本第二の実施の形態は、図1の実施の形態と上り線21及び下り線24の導入路及び導出路の配置状態が相違する。
この相違点と併せて上記工程を詳しく説明する。まず、図6中、(b)の側面断面図の右側上方の地上部(図示せず)よりシールド掘進機1を発進させて、各新設トンネル44,45,46の内部に形成される上下二段の道路のうちの一方の道路(本実施の形態では上側の道路47)が上り線用トンネル11及び下り線用トンネル12と同等の深さになったところで、シールド掘進機1を上り線用トンネル11及び下り線用トンネル12と平行になるように掘進方向を変える。ここまで掘削した新設トンネルが発進側新設トンネル44となる。ここで、シールド掘進機1は、下側半分が上り線用トンネル11と下り線用トンネル12の間から下方に突出した状態となっている(図7参照)。その後、連続的にシールド掘進機1を上り線用トンネル11及び下り線用トンネル12と平行に所定距離掘進させる。ここで上側の道路47を形成する上り線21側の壁面51と上り線用トンネル11内の内張セグメント40に、発進側から順に、上り線21からの導出口52を形成すると共に、上り線21への導入口53を形成する。これによって、上側の道路47の導出口52よりも発進側新設トンネル44側に、上り線21の導出路57が形成され、導入口53よりも到達側新設トンネル46側に、上り線21の導入路58が形成される。上り線21の導入口53と導出口57とは、所定距離離して設けられており、導入口53から導入された加速中の車両と、導出口57から導出される車両とが交差しないようになっている。
その後、シールド掘進機1の掘進方向を上方に向け、各新設トンネル44,45,46の内部に形成される上下二段の道路のうちの他方の道路(本実施の形態では下側の道路48)が上り線用トンネル11及び下り線用トンネル12と同等の深さになったところで、シールド掘進機1を上り線用トンネル11及び下り線用トンネル12と平行になるように掘進方向を変える。ここで、シールド掘進機1は、上側半分が上り線用トンネル11と下り線用トンネル12の間から上方に突出した状態となっている(図8参照)。その後、連続的にシールド掘進機1を上り線用トンネル11及び下り線用トンネル12と平行に所定距離掘進させる。発進側新設トンネル44からここまで掘削した新設トンネルが接続部新設トンネル45となる。ここで下側の道路48を形成する下り線24側の壁面54と下り線用トンネル12内の内張セグメント40に、発進側から順に、下り線24への導入口55を形成すると共に、下り線24からの導出口56を形成する。これによって、下側の道路48の導入口55よりも発進側新設トンネル44側に、下り線24の導入路59が形成され、導出口56よりも到達側新設トンネル46側に、下り線24の導出路60が形成される。下り線24の導入口55と導出口56とは、所定距離離して設けられており、導入口55から導入された加速中の車両と、導出口56から導出される車両とが交差しないようになっている。
その後、シールド掘進機1の掘進方向を上方に向けて、図1中、(b)の側面断面図の左側上方の地上部(図示せず)までシールド掘進機1で掘進する。接続部新設トンネル45から地上部までが到達側新設トンネル46となる。
そして、上下二段の道路のうちの上側の道路(一方の道路)47の上り線21の導入路58の上り線21への導入口53部分に、接続部新設トンネル45と上り線用トンネル11とを繋ぐ導入案内壁61を形成すると共に、上り線21の導出路57の上り線21からの導出口52部分に、上り線用トンネル11と接続部新設トンネル45とを繋ぐ導出案内壁62を形成する。導入案内壁61は、上側の道路47から上り線21に向かって導入角度で斜めに形成されている。導出案内壁62は、上り線21から上側の道路47に向かって導出角度で斜めに形成されている。これによって、上側の道路47の導入案内壁61と導出案内壁62間には不使用道路部分63が形成される。導入案内壁61または導出案内壁62に開口部を形成すれば不使用道路部分63を、資材置き場等として有効利用することが可能となる。
上下二段の道路のうちの下側の道路(他方の道路)48の下り線24の導入路59の下り線24への導入口55部分に、接続部新設トンネル45と下り線用トンネル12とを繋ぐ導入案内壁64を形成すると共に、下り線24の導出路60の下り線24からの導出口56部分に、下り線用トンネル12と接続部新設トンネル45とを繋ぐ導出案内壁65を形成する。導入案内壁64は、下側の道路48から下り線24に向かって導入角度で斜めに形成されている。導出案内壁65は、下り線24から下側の道路48に向かって導出角度で斜めに形成されている。これによって、下側の道路48の導入案内壁64と導出案内壁65間には不使用道路部分63が形成される。
本実施の形態では、上下二段の道路のうち、上側の道路(一方の道路)47に、上り線21の導入口53と導出口52を形成し、下側の道路(他方の道路)48に、下り線24の導入口55と導出口56を形成している。これによって、図1の実施の形態と同様に、トンネル幅を小さくすることができ、建設費を低減できると共に用地買収の容易化が達成できるという作用効果が得られる。さらに、各トンネル11,12,44,45,46に上部からかかる土荷重を低減することもできる。
但し、図1の第一の実施の形態では、上側の道路17に、上り線21の導出路32と下り線24の導出路33を形成し、下側の道路18に、上り線21の導入路36と下り線24の導入路35を形成したことで、接続部新設トンネル15内で、上り線21の導出口23と下り線24の導出口26同士を互いに近傍に配置できると共に、上り線21の導入口28と下り線24の導入口30同士を互いに近傍に配置できる。これによって、上り線21の導入口53と導出口52、下り線24の導入口55と導出口56がそれぞれ所定距離離れて形成される図6の第二の他の実施の形態よりも、第一の実施の形態の方が、接続部新設トンネル15を短く形成することができる点で優れている。これによって、第一の実施の形態の方が、第二の実施の形態よりもトンネル上方の専有面積を小さくでき、建設費のさらなる低減を達成できる。
なお、上記実施の形態では、上下二段の上側の道路47を一方の道路としてこれを上り線21の導入路58及び導出路57とし、下側の道路48を他方の道路としてこれを下り線24の導入路59及び導出路60としたがこれに限られるものではなく、上下二段の下側の道路48を一方の道路としてこれを上り線21の導入路58及び導出路57とし、上側の道路47を他方の道路としてこれを下り線24の導入路59及び導出路60としてもよい。
また、上記実施の形態では、シールド掘進機1を上り側から下り側へと掘進させて(下り線24と同方向に掘進させて)、発進側新設トンネル44側を、上り線21の導出路57と下り線24の導入路59とし、到達側新設トンネル46側を、上り線21の導入路58と下り線24の導出路60としているが、発進側新設トンネル44と到達側新設トンネル46の配置が逆であってもよい。すなわち、シールド掘進機1を下り側から上り側へと掘進させて(上り線21と同方向に掘進させて)、発進側新設トンネル44側を、上り線21の導入路58と下り線24の導出路60とし、到達側新設トンネル46側を、上り線21の導出路57と下り線24の導入路59としてもよい。
次に、上記シールド掘進機1を用いて、所定の間隔を隔てて設けられた上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に上り線及び下り線の出入口用ランプを掘削して構築するランプの構築方法の本発明とは無関係の参考形態について説明する。
本参考形態では、図10に示すように、上り線用トンネル11と下り線用トンネル12とが互いに違う深さでそれぞれ形成されている例を挙げて説明する。なお、図9の、本発明とは無関係のランプの構築方法にて構築したランプ用新設トンネルと上り線トンネル及び上り線トンネルとの関係を示した平面断面図及び側面断面図において、(a)は上り線用トンネルとランプ用新設トンネルの下段との接合部分を示し、(b)は下り線用トンネルとランプ用新設トンネルの上段との接合部分を示す。そして、(a)及び(b)の接合部分の端部と(c)の接合部の端部同士を二点鎖線にて繋いで、位置関係を示している。
まず、図9に示すように、上記シールド掘進機(図4及び図5参照)1を地上部から発進させて、その地上部から上り線用トンネル11と下り線用トンネル12間に至る発進側新設トンネル67を構築する。その後、引き続き上り線用トンネル11と下り線用トンネル12との間に接続部新設トンネル68を構築し、さらに引き続き地上部に至る到達側新設トンネル69を構築する。これと同時に或いは後に、発進側新設トンネル67、接続部新設トンネル68及び到達側新設トンネル69内に、上下二段の道路を形成する。これら上下二段の道路は、上り線用トンネル11と下り線用トンネル12との深さの差と同等の段差を有して形成される。
上記工程を詳しく説明する。上り線用トンネル11と下り線用トンネル12の互いに向き合う部分は、予め無筋セグメント等の切削可能なセグメント20で形成しておく。そして、切削可能なセグメント20の内側に、切削可能なセグメント20を塞ぐようにして強度を保持するための内張セグメント40を組み立てる。
そして、図9中、(c)の側面断面図の右側上方の地上部(図示せず)よりシールド掘進機1を発進させて、各新設トンネル67,68,69の内部に形成される上下二段の道路のうちの一方の道路(本参考形態では上側の道路71)が下り線用トンネル12と同等の深さになると共に、他方の道路(本参考形態では下側の道路72)が上り線用トンネル11と同等の深さとなるところで、シールド掘進機1を上り線用トンネル11及び下り線用トンネル12と平行になるように掘進方向を変える。ここまで掘削した新設トンネルが発進側新設トンネル67となる。その後、連続的にシールド掘進機1を上り線用トンネル11及び下り線用トンネル12と平行に所定距離掘進させる。ここで、シールド掘進機1は、掘削可能なセグメント20と共に、上り線用トンネル11と下り線用トンネル12の間の地山を掘削する。
ここで上側の道路71を形成する下り線24側の壁面73と下り線用トンネル12内の内張セグメント40に、発進側から順に、下り線24への導入口74を形成すると共に、下り線24からの導出口75を形成する。これによって、上側の道路71の導入口74よりも発進側新設トンネル67側に、下り線24の導入路76が形成され、導出口75よりも到達側新設トンネル69側に、下り線24の導出路77が形成される。下り線24の導入口74と導出口75とは、所定距離離して設けられており、導入口74から導入した加速中の車両と、導出口75から導出する車両とが交差しないようになっている。
これと同時に、下側の道路72を形成する上り線21側の壁面78と上り線用トンネル11内の内張セグメント40に、発進側から順に、上り線21からの導出口79を形成すると共に、上り線21への導入口80を形成する。これによって、下側の道路72の導出口79よりも発進側新設トンネル67側に、上り線21の導出路81が形成され、導入口80よりも到達側新設トンネル69側に、上り線21の導入路82が形成される。上り線21の導入口80と導出口79とは、所定距離離して設けられており、導入口80から導入した加速中の車両と、導出口79から導出する車両とが交差しないようになっている。
その後、シールド掘進機1の掘進方向を上方に向けて、図9中、側面断面図の左側上方の地上部(図示せず)までシールド掘進機1で掘進する。接続部新設トンネル68から地上部までが到達側新設トンネル69となる。
そして、上下二段の道路のうちの上側の道路(一方の道路)71の下り線24の導入路76の下り線24への導入口74部分に、接続部新設トンネル68と下り線用トンネル12とを繋ぐ導入案内壁83を形成すると共に、下り線24の導出路77の下り線24からの導出口75部分に、下り線用トンネル12と接続部新設トンネル68とを繋ぐ導出案内壁84を形成する。導入案内壁83は、上側の道路71から下り線24に向かって導入角度で斜めに形成されている。導出案内壁84は、下り線24から上側の道路71に向かって導出角度で斜めに形成されている。これによって、上側の道路71の導入案内壁83と導出案内壁84間には不使用道路部分85が形成される。
上下二段の道路のうちの下側の道路(他方の道路)72の上り線21の導入路82の上り線21への導入口80部分に、接続部新設トンネル68と上り線用トンネル11とを繋ぐ導入案内壁86を形成すると共に、上り線21の導出路82の上り線21からの導出口79部分に、上り線用トンネル11と接続部新設トンネル68とを繋ぐ導出案内壁87を形成する。導入案内壁86は、下側の道路72から上り線21に向かって導入角度で斜めに形成されている。導出案内壁87は、上り線21から下側の道路72に向かって導出角度で斜めに形成されている。これによって、下側の道路72の導入案内壁86と導出案内壁87間には不使用道路部分85が形成される。ここで、図9にて導入案内壁86または導出案内壁87に開口部を形成すれば、不使用道路部分85を資材置き場等として有効利用することが可能となる。更に、図10にて上下の不使用道路部分85、85同士を連通することにより、上り線21と下り線24との連絡通路して使用することも可能となる。
上り線21の導入口80及び導出口79は、トンネルの長さ方向に平面的に見て、下り線24の導入口74及び導出口75と略同位置に形成されており、互いに上下にオフセットして形成されている。
本参考形態では、上下二段の道路のうち、上側の道路(一方の道路)47に、上り線21の導入口53と導出口52を形成し、下側の道路(他方の道路)48に、下り線24の導入口55と導出口56を形成している。これによって、トンネル幅を小さくすることができ、建設費を低減できると共に用地買収の容易化が達成でき、さらにトンネルにかかる土荷重を低減できるという作用効果が得られる。さらに、上り線用トンネル11と下り線用トンネル12を予め違う深さに形成したことで、軸方向に同じ位置で、上り線21の導入口80と導出口79、下り線24の導入口74と導出口75を上下にオフセットして形成できるので、接続部新設トンネル68の長さを短くすることができる。これによって、建設費のさらなる低減を達成できる。
なお、上記参考形態では、上下二段の上側の道路71を一方の道路としてこれを下り線24の導入路76及び導出路77とし、下側の道路72を他方の道路としてこれを上り線21の導入路82及び導出路81としたがこれに限られるものではなく、上下二段の下側の道路72を一方の道路としてこれを下り線24の導入路76及び導出路77とし、上側の道路71を他方の道路としてこれを上り線21の導入路82及び導出路81としてもよい。この場合、上り線用トンネル11が下り線用トンネル12よりも低い位置に形成されている。
また、上記参考形態では、シールド掘進機1を上り側から下り側へと掘進させて(下り線24と同方向に掘進させて)、発進側新設トンネル67側を、上り線21の導出路81と下り線24の導入路76とし、到達側新設トンネル69側を、上り線21の導入路82と下り線24の導出路77としているが、発進側新設トンネル67と到達側新設トンネル69の配置が逆であってもよい。すなわち、シールド掘進機1を下り側から上り側へと掘進させて(上り線21と同方向に掘進させて)、発進側新設トンネル67側を、上り線21の導入路82と下り線24の導出路77とし、到達側新設トンネル69側を、上り線21の導出路81と下り線24の導入路76としてもよい。
図11及び図12は、シールド掘進機の他の形態を示した正面図及び側面断面図である。
かかるシールド掘進機91は、図4及び図5に示したシールド掘進機1の小径カッタ6,7に替えて、大径カッタ3,4の配列方向にスライドする小径のスライド式カッタ92,93が設けられている。スライド式カッタ92,93は、上記小径カッタよりもさらに小径に形成されており、各スライド式カッタ92,93の幅方向両端が大径カッタ3,4の幅と略同等となるように配置されている。スライド式カッタ92,93は、大径カッタ3,4の後方に配置されている。スライド式カッタ92,93の後方には、当該スライド式カッタ92,93を回転させながら上下(大径カッタ3,4の配列方向)にスライドさせるスライド機構94が設けられている。
スライド機構94は、上下に延びるガイドレール95と、スライド式カッタ92,93の回転軸96を軸支する筒状の軸受け部材97と、軸受け部材97の上下に接続された伸縮シリンダ98とを備えている。軸受け部材97には、スライド式カッタ92,93を回転させる駆動モータ99が一体的に設けられている。伸縮シリンダ98を伸縮させることで、軸受け部材97を、スライド式カッタ92,93及び駆動モータ99と一体的にスライドさせるようになっている。上記構成によれば、大径カッタ3,4の幅でトンネルを掘削できると共に、大径カッタ3,4の未切削部分をスライド式カッタ92,93で直線状に且つ効率的に掘削できる。
なお、大径カッタ3,4等のその他の構成は、図4及び図5に示したシールド掘進機1と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。また、図示しないが、本シールド掘進機91も、シールド掘進機1と同様に、上下両側に配置するシールドジャッキが、幅方向左右両側に配置するシールドジャッキよりも大型となるように構成されている。
上記シールド掘進機91によれば、上り線用トンネル及び下り線用トンネルのセグメントを掘削することなく、上り線用トンネルと下り線用トンネル間の土砂を掘削できる。よって、内側に内張セグメントを設ける必要はない。この場合、上述した各導出口及び導入口は切削可能なセグメントにそれぞれ形成することとなる。
また、本発明に係るランプの構築方法を実施するためのシールド掘進機1は、図4、図5及び図11、図12に示すものに限られるものではない。例えば、揺動回転することで縦長矩形断面のトンネルを掘削可能な異形断面形状に形成した異形カッタ面板に、その周縁部からシールド径方向に沿って出没自在の翼状面板を設けると共にその翼状面板の突出時に円形断面形状になるようにカッタを形成したシールド掘進機を用いてもよい(特願2004−91788号)。このシールド掘進機では、翼状面板を突出させてカッタを回転駆動させて発進側新設トンネルを掘削した後、翼状面板を異形カッタ面板に収容して揺動回転させることで接続部新設トンネルを掘削し、翼状面板を異形カッタ面板から突出させてカッタを回転駆動させて到達側新設トンネルを掘削する。
その他、掘進方向前面部に略円形断面形状を有するカッタ面板と、その後方に略円形断面形状を有するシールドフレームとを備えたシールド掘進機を地上部から発進させて新設トンネルを構築し、シールド掘進機が上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に近接した後、シールド掘進機のカッタ面板とシールドフレームの側部をそれぞれ切り離して異形断面形状のカッタ面板とシールドフレームとを備えたシールド掘進機に改造し、この改造したシールド掘進機により上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間を掘削するようにしてもよい(特願2004−91787号)。
本発明に係るランプの構築方法の第一の実施の形態を適用して構築したランプ用新設トンネルと上り線トンネル及び下り線トンネルとの関係を示した(a)は平面断面図、(b)は側面断面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1のB−B線断面図である。 ールド掘進機の正面図である。 ールド掘進機の側面断面図である。 本発明に係るランプの構築方法の第二の実施の形態を適用して構築したランプ用新設トンネルと上り線トンネル及び下り線トンネルとの関係を示した(a)は平面断面図、(b)は側面断面図である。 図6のC−C線断面図である。 図6のD−D線断面図である。 本発明とは無関係のランプの構築方法にて構築したランプ用新設トンネルと上り線トンネル及び下り線トンネルとの関係を示した(a)は平面断面図、(b)は平面断面図、(c)は側面断面図である。 図9のE−E線断面図である。 ールド掘進機の正面図である。 ールド掘進機の側面断面図である。 従来のランプの構築方法で構築したランプ用新設トンネルと上り線トンネル及び下り線トンネルとの関係を示した平面断面図である。 図13のF−F線断面図である。
符号の説明
1 シールド掘進機
2 掘進機本体
8 シールドジャッキ
9 シールドジャッキ
10 シールドジャッキ
11 上り線用トンネル
12 下り線用トンネル
14 発進側新設トンネル
15 接続部新設トンネル
16 到達側新設トンネル
17 上側(一方)の道路
18 下側(他方)の道路
21 上り線
24 下り線
31 区画壁
32 (上り線の)導出路
33 (下り線の)導出路
34 区画壁
35 (下り線の)導入路
36 (上り線の)導入路
44 発進側新設トンネル
45 接続部新設トンネル
46 到達側新設トンネル
47 上側(一方)の道路
48 下側(他方)の道路
52 導出口
53 導入口
55 導入口
56 導出口
57 (上り線の)導出路
58 (上り線の)導入路
59 (下り線の)導入路
60 (下り線の)導出路
61 導入案内板(上り)
62 導出案内板(上り)
64 導入案内板(下り)
65 導出案内板(下り)
67 発進側新設トンネル
68 接続部新設トンネル
69 到達側新設トンネル
71 上側(一方)の道路
72 下側(他方)の道路
74 導入口
75 導出口
76 (下り線の)導入路
77 (下り線の)導出路
79 導出口
80 導入口
81 (上り線の)導出路
82 (上り線の)導入路
83 導入案内板(下り)
84 導出案内板(下り)
86 導入案内板(上り)
87 導出案内板(上り)

Claims (5)

  1. 所定の間隔を隔てて設けられた上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に上り線及び下り線の出入口用ランプを掘削して構築するランプの構築方法において、
    上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間を上下二段に道路を形成可能な高さを有するシールド掘進機で掘削し、上記上り線用トンネル及び下り線用トンネルの導入路及び導出路となる上下二段の道路を形成し、
    上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとが互いに同じ深さでそれぞれ形成されており、上記シールド掘進機で、地上部から上記上り線用トンネルと下り線用トンネル間に至る発進側新設トンネルを構築した後、上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に接続部新設トンネルを構築し、さらに地上部に至る到達側新設トンネルを構築し、上記上下二段の道路のうちの一方の道路の発進側新設トンネル側を上り線の導出路とすると共に到達側新設トンネル側を下り線の導出路とし、上記上下二段の道路のうち他方の道路の発進側新設トンネル側を下り線の導入路とすると共に到達側新設トンネル側を上り線の導入路としたことを特徴とするランプの構築方法。
  2. 所定の間隔を隔てて設けられた上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に上り線及び下り線の出入口用ランプを掘削して構築するランプの構築方法において、
    上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間を上下二段に道路を形成可能な高さを有するシールド掘進機で掘削し、上記上り線用トンネル及び下り線用トンネルの導入路及び導出路となる上下二段の道路を形成し、
    上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとが互いに同じ深さでそれぞれ形成されており、上記シールド掘進機で、地上部から上記上り線用トンネルと下り線用トンネル間に至る発進側新設トンネルを構築した後、上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に接続部新設トンネルを構築し、さらに地上部に至る到達側新設トンネルを構築し、上記上下二段の道路のうちの一方の道路の到達側新設トンネル側を上り線の導出路とすると共に発進側新設トンネル側を下り線の導出路とし、上記上下二段の道路のうち他方の道路の到達側新設トンネル側を下り線の導入路とすると共に発進側新設トンネル側を上り線の導入路としたことを特徴とするランプの構築方法。
  3. 上記上下二段の道路のうちの一方の道路の上記上り線の導出路と下り線の導出路との間に、これらを区画する区画壁を形成すると共に、上記上下二段の道路のうち他方の道路の上記上り線の導入路と下り線の導入路との間に、これらを区画する区画壁を形成する請求項1または2記載のランプの構築方法。
  4. 所定の間隔を隔てて設けられた上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に上り線及び下り線の出入口用ランプを掘削して構築するランプの構築方法において、
    上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間を上下二段に道路を形成可能な高さを有するシールド掘進機で掘削し、上記上り線用トンネル及び下り線用トンネルの導入路及び導出路となる上下二段の道路を形成し、
    上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとが互いに同じ深さでそれぞれ形成されており、上記シールド掘進機で、地上部から上記上り線用トンネルと下り線用トンネル間に至る発進側新設トンネルを構築した後、上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に接続部新設トンネルを構築し、さらに地上部に至る到達側新設トンネルを構築し、上記上下二段の道路のうちの一方の道路の発進側新設トンネル側を上り線の導出路とすると共に到達側新設トンネル側を上り線の導入路とし、上記上下二段の道路のうち他方の道路の発進側新設トンネル側を下り線の導入路とすると共に到達側新設トンネル側を下り線の導出路としたことを特徴とするランプの構築方法。
  5. 所定の間隔を隔てて設けられた上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に上り線及び下り線の出入口用ランプを掘削して構築するランプの構築方法において、
    上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間を上下二段に道路を形成可能な高さを有するシールド掘進機で掘削し、上記上り線用トンネル及び下り線用トンネルの導入路及び導出路となる上下二段の道路を形成し、
    上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとが互いに同じ深さでそれぞれ形成されており、上記シールド掘進機で、地上部から上記上り線用トンネルと下り線用トンネル間に至る発進側新設トンネルを構築した後、上記上り線用トンネルと下り線用トンネルとの間に接続部新設トンネルを構築し、さらに地上部に至る到達側新設トンネルを構築し、上記上下二段の道路のうちの一方の道路の到達側新設トンネル側を上り線の導出路とすると共に発進側新設トンネル側を上り線の導入路とし、上記上下二段の道路のうち他方の道路の到達側新設トンネル側を下り線の導入路とすると共に発進側新設トンネル側を下り線の導出路としたことを特徴とするランプの構築方法。
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