JP4470781B2 - 溝形成方法 - Google Patents

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本願発明は、表面に溝部を設けた建築板の溝形成方法に関する。
従来から、床材、天井材、壁材等の木質の建築板には、表面に溝部を形成することがある。この溝部の加工工程としては、合板の上に突き板などの化粧板を貼着した建築板に溝部を切削した後に、ステインで塗装して着色し、更にその上に仕上げ塗装をすることが一般的である。しかしながら、建築板の溝部の切削工程においては、高性能な刃物や機械で切削しても溝部の加工面にささくれができてしまう。従って、そのまま溝部をステインで着色してしまうとステインの水分により木繊維が毛羽立ってささくれが更にひどくなり、そのままではささくれが残った建築板ができてしまう。このようにささくれが残った建築板材は見た目が悪いだけではなく、特に床材に用いたときには、ストッキングが引っかかるなど歩行性が悪くなってしまう。それに加え、木繊維が毛羽立ったままであるとステインが未乾燥のまま残りやすく、そのまま塗料を塗布してしまうと塗料の乾燥時にステインの揮発成分が蒸発し、塗料に気泡が発生してしまうおそれがあった。
一方、特許第3497437号公報に示される如く、予め溝部を切削した基材に化粧板を上載し、その上から溝部の形状に合わせた金型をプレスすることで、溝部にささくれのない床材を製造する方法が開示されている。しかしながらこの方法では、溝部を設けた床材の上に化粧板を上載して金型でプレスするため、金型を溝の位置に正確に合わせ、化粧板が裂けることなく基材にきれいに接合されるようにする必要があった。
特許第3497437号公報
本願発明は、上記背景技術に鑑みて発明されたものであり、その課題は、溝部を設けた建築板の加工方法において、溝部が見栄えよく仕上がる溝形成方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本願発明は、木質の建築板の表面を切削して断面略V字状の溝加工を施し、形成された溝部内を塗料で着色して乾燥させた後、断面が溝部断面に対応した断面略V字状の押圧面を下端に形成し、この下端の角をR形状としたブレードを建築板の溝部に押圧することで、ブレードの押圧面で建築板に形成された溝部内の着色面を押圧する工程を有してなることを特徴とする溝形成方法である。
本願発明の溝形成方法においては、切削して溝部を形成した建築板の溝部を塗料で着色した後、溝部の着色面を押圧面が形成されたブレードを用いて押圧するので、塗料の着色により生じたささくれが平滑化され、見栄えのよい溝部が形成される。
図1は、本願の請求項1及び請求項2に対応した一実施形態である溝形成方法を示している。この実施形態の溝形成方法は、図1に示す如く、木質の建築板1の表面を切削して溝加工を施し、形成された溝部2内を塗料で着色して乾燥させた後、断面が溝部2断面に対応した押圧面3を下端に形成したブレード4を建築板1の溝部2に押圧することで、ブレード4の押圧面3で建築板1に形成された溝部2内の着色面5を押圧する工程を有している。
又、この実施形態の溝形成方法では、ブレード4を予め加熱しておき、溝部2内の着色面5を押圧している。
以下、この実施形態の溝形成方法を、図1(a)〜(c)に従って、より具体的詳細に説明する。この実施形態の溝形成方法は、まず、合板に化粧板を貼着するなどして化粧した建築板1に、木工用のカッターなどを用いて断面略V字状の溝部2を切削する。この断面略V字状の溝部2を形成した建築板1にステインを塗布し、乾燥させる。この場合、使用するステインは、水溶性のものである。このときの状態が図1(a)であり、溝部2には木繊維がステインの水分を吸ったために毛羽立ち、ささくれ部分6が見られる。続いて、図1(b)に示す如く、溝部2の上方から、押圧面3を設けたブレード4を押圧する。このとき、溝部2の着色面5はブレード4の押圧面3により押圧されることになり、ささくれ部分6も同時に押圧される。このときブレード4の先端は、150〜200℃に加熱されており、乾燥したステインにより固まっていた溝部2のささくれ部分6はステインが加熱されることで軟化すると共に、溝部2に残っている未乾燥のステインが乾燥される。又、ブレード4の押圧は、2〜5kg/mが望ましい。最後に、ブレード4を持ち上げると、図1(c)に示す如く、溝部2に発生していたささくれ部分6はブレード4の押圧によりなくなり、溝部2は平滑化される。
このブレード4の押圧は建築板1を移動させながら行うのでなく、ブレード4を押圧して溝部2を平滑化してブレード4を持ち上げた後、建築板1を溝部2方向に一定距離移動させ、平滑化されていない溝部2を新たに押圧するというように、この操作を複数回繰り返して、溝部2全長を平滑化する。又、建築板1表面に平行に複数設けられている溝部2に合わせて複数のブレード4を平行に配置し押圧することで、複数の溝部2の塗装を同時に行うこともできる。
この実施形態において使用するブレード4の形状を、図2に示す。図2(a)はその断面であり、図2(b)は側面を図示している。図2に示す如く、ブレード4の下端には、建築部材の溝部2の形状に応じた断面略V字状となっており、それにより形成される両斜面を押圧面3としている。この場合、ブレード4の厚み(D)は20〜40mmであり、押圧面3のなす角(θ)は溝部2断面の角度にあわせて100〜120°となっている。又、この押圧面3は、少なくとも建築板1の溝部2の上端まで押圧できるように設けている。
又、図2(b)に示す如く、その側面は、横幅(W)が20〜30mmで縦幅(H)が50〜100mmの略矩形であり、下端の角はR形状となっている。又、ブレード4の少なくとも押圧面3の表面はハードクロムメッキがされている。
従って、この実施形態の溝形成方法においては、溝部2内をステインで着色して乾燥させた後、ブレード4の押圧面3で建築板1に形成された溝部2内の着色面5を押圧する工程を有するので、溝部2表面にステインの水分により毛羽立って生じたささくれ部分6を押圧により平滑化でき、見栄えのよい溝部2が形成される。これにより、床材のささくれ部分6により歩行者のストッキングや靴下などが引っかかることを防止でき、歩行性がよくなる。
又、ブレード4を予め加熱しておき、溝部2内の着色面5を押圧するため、溝部2に未乾燥のまま残っている塗料を乾燥することができる。従って、ステインの塗装に続く仕上げ塗装の乾燥時、未乾燥のステインの揮発成分が蒸発して仕上げ塗装内に気泡が発生することを防ぐことができる。それに加え、ブレード4を加熱することでささくれ部分6を軟化させ、着色面5をブレード4の押圧面3で押圧してもささくれ部分6が割れることなく容易に平滑化される。それに加え、着色面5が加熱されることで一度硬化した塗料が再び軟化し、ささくれ部分6を容易に変形させることができる。
又、ブレード4の押圧面3の下端の角をR形状としているため、建築板1をブレード4で押圧する時に、誤って建築板1が移動したとしても溝部2を傷つけにくい。又、溝部2へブレード4を案内する役割も果たす。
更に、ブレード4の少なくとも押圧面3にはハードクロムメッキを施しているため、押圧面3が塗料で汚染されることを防ぐと共に、ブレード4の加熱したときの耐熱性も強くなる。
なお、本願発明において使用するブレード4は、上記実施形態に限るものではなく、図3に示すような形状でもよい。図3には、ブレード4の側面を示すが、その断面は図2に示す上記実施形態と同じである。図3(a)に示すブレード4は、側面視が、横幅(W)が100〜150mm、縦幅(H)が50〜100mmの略矩形である。
従って、この形状のブレード4においては、横幅(W)を大きくとっているため、より広範囲の溝部2の着色面5を押圧でき、効率的に溝部2の塗装を行うことができる。
図3(b)に示すブレード4は、横幅(W’)が20〜30mmで縦幅(H)が50〜100mmの略矩形でその下端の角がR形状のブレード片4aが横幅方向に複数連結された形状となっている。この場合、4つのブレード片4aが連結されている。
従って、この形状のブレード4においては、ブレード4全体の横幅(W)を大きくとっているため、一度に広範囲の着色面5が押圧できるだけでなく、ブレード4が複数のブレード片4aからなっているために、押圧面3当たりの荷重を大きくし、又、溝部2を均等に押圧することができる。
なお、それ以外の構成及び塗装方法については上記実施形態と同様であり、効果についても同様のものを奏する。
本願発明の一実施形態である溝形成方法を示す断面図。 同溝形成方法におけるブレードを示す図で、(a)は断面図、(b)は側面図。 同溝形成方法における別のブレードの側面図。
符号の説明
1 建築板
2 溝部
3 押圧面
4 ブレード
4a ブレード片
5 着色面
6 ささくれ部分

Claims (2)

  1. 木質の建築板の表面を切削して断面略V字状の溝加工を施し、形成された溝部内を塗料で着色して乾燥させた後、断面が溝部断面に対応した断面略V字状の押圧面を下端に形成し、この下端の角をR形状としたブレードを建築板の溝部に押圧することで、ブレードの押圧面で建築板に形成された溝部内の着色面を押圧する工程を有してなることを特徴とする溝形成方法。
  2. ブレードを予め加熱しておき、溝部内の着色面を押圧することを特徴とする請求項1記載の溝形成方法。
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